JPH0113261B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、通信回線のダイヤル信号方式の切替
方式に関するものである。

現在、通信回線のダイヤル信号方式として、直
流ダイヤルパルス信号（以下DP信号）と多周波
ダイヤル信号（以下MF信号）の２種類が使用さ
れている。DP信号は主として相手側端末を選択
するための回線選択信号として使用されている。
また、MF信号は回線選択信号として使用される
他、電話計算サービスや新幹線予約サービス等、
または相手側端末との間でデータ等の通信を行な
う手段としても使用されている。

いま、直流ダイヤルパルス信号によりダイヤル
信号を受信・識別している回線（以下DP回線）
で、MF信号を用いた各種サービスやデータ通信
を使用する場合には、DP信号を発生する回路と
MF信号を発生する回路とを設け、まずDP信号
を送出する回路を駆動してDP信号で回線選択を
行ない。その後MF信号を送出する回路に切替え
てMF信号の送出を行なうことになる。

従来、このDP信号とMF信号の切替はスイツ
チ等を操作する手動切替であつた。このため、使
用者は通話中に切替え操作が必要となるため、極
めてわずらわしいばかりでなく、切替え操作を間
違つた場合には回線の切断となることがある。例
えば、DP信号により相手側端末を呼出した後、
あるいは着信信号に応答して通話状態となつた後
MF信号への切替え操作を忘れてダイヤルスイツ
チを操作した時には回線の切断となることがあ
る。

又、MF信号を送出するモードへ切替えてMF
信号の送出が終了した後は、DP信号を送出する
モードへ復旧させなければならない。

これらの欠点を改善するため、相手側端末が応
答したことを検出する手段を設け、その検出出力
により、DPダイヤル回路からMFダイヤル回路
へ自動的に切り替える方式がある（特開昭56−
44257号参照）。この方式はDP信号で回線選択信
号を送出し、相手側端末が応答した時に、MFダ
イヤルが動作可能な状態に切り替えられるので、
発信操作から通話状態へ移向した場合何ら手動操
作をせずにMF信号によるデータ通信等を行なう
ことができる。しかし、着信に応答し、通話状態
になつた後MF信号によるデータ通信等を行なう
場合には、やはり手動によるスイツチ等の操作に
よりダイヤルモードの切替を行なわなければなら
ず、切替操作のわずらわしさ等の問題点は完全に
解決されていない。

本発明は、これらの欠点をなくすために、着信
に対して応答したことを検出する手段と、相手側
端末が応答したことを検出する手段とを備え、着
信に応答した場合及び相手側端末が応答した場合
にはダイヤルモードをダイヤルパルス送出モード
から多周波信号送出モードへ自動的に切替えるよ
うに構成したダイヤルモード切替方式を提供する
ものである。

以下図面により本発明を詳細に説明する。

第１図は本発明の実施例であつて、１は回線と
の接続端子、２は直流ループを開閉するためのフ
ツクスイツチ、３は通話回路、４はDP信号発生
回路（第１のダイヤル回路）、５はMF信号発生
回路（第２のダイヤル回路）、６はダイヤル用押
しボタンスイツチである。また、７はスイツチイ
ンタフエース回路であり、この回路７はデコーダ
を含んで構成されており、ダイヤル用押しボタン
スイツチ６のチヤツタと接触不良を吸収し、スイ
ツチ押下時の信号波形を整形するとともに、ダイ
ヤル用押しボタンスイツチ６の押下ボタン情報を
DP信号発生回路４とMF信号発生回路５に伝え
るものである。８は着信回路でベル又はトーンリ
ンガ回路で構成される。９は着信に対して応答し
たことを検出する着信応答検出回路（第１の検知
回路）であり、９ａは検出出力である。１０は相
手側端末が応答したことを検出する検出回路（第
２の検知回路）で、１０ａは検出出力である。相
手側端末応答の検出の方式としては相手側端末が
応答した時、線路の極性が反転するのを検出する
方式と、リングバツクトーンの有無を検出する方
式とがある。１１はパワーオンリセツト（Ｐ・
Ｏ・Ｒ）回路で、フツクスイツチ２と連動する接
点を有しフツクスイツチ２が閉じられ直流ループ
が閉結された時一定時間のリセツト出力１１ａを
発生する回路である。１２はDP信号発生回路４
とMF信号発生回路５の動作を切り替えるための
制御回路で、１２ａはDP信号発生回路４を動作
される出力、１２ｂはMF信号発生回路を動作さ
せる出力であり、１２ａと１２ｂは相補出力の関
係にある。制御回路１２の入出信号はパワーオン
リセツト信号１１ａと着信応答検出出力９ａと相
手側端末応答検出出力１０ａであり、パワーオン
リセツト信号１１ａが入力された後はDP信号発
生回路４を動作させる出力１２ａを出力し、９ａ
又は１０ａが入力された後は１２ｂを出力するよ
うに構成されている。

次に、この実施例の動作を説明する。発呼のた
めオフフツクをしてフツクスイツチ２を閉じる
と、フツクスイツチ２と連動する接点によりＰ・
Ｏ・Ｒ回路１１が動作し、パワーオンリセツト出
力１１ａにより、制御回路１２はDP信号発生回
路４を動作させる出力１２ａを出力する。この状
態でダイヤルスイツチ６を操作すると、押下され
たスイツチのスイツチ情報はスイツチインタフエ
ース回路７を経て、DP信号発生回路４に入力さ
れ、ダイヤルパルス信号の送出が行なわれる。

一連のダイヤルパルス信号の送出が終了し、相
手側端末が応答すると、相手側端末応答検出回路
１０の検出出力１０ａが制御回路１２に入力さ
れ、制御回路１２はMF信号発生回路５を動作さ
せる出力１２ｂを出力する状態となり、これ以後
にダイヤルスイツチ６を操作すると、MFダイヤ
ル信号が送出される。

又、着信信号（呼出し信号）に応答した場合
は、着信応答検出回路９の出力９ａにより、制御
回路１２はMF信号発生回路５を動作させる出力
１２ｂを出力するので、ダイヤルスイツチ６を操
作すると、MFダイヤル信号の送出を行なうこと
ができる。

第２図に第１図の実施例に用いられるパワーオ
ンリセツト回路１１と制御回路１２の具体例を示
す。第２図において、１１−１は第１図のフツク
スイツチ２と連動して動作する接点、１１−２は
抵抗、１１−３はコンデンサ、１１−４はインバ
ータである。また、１２−１はオア回路、１２−
２はセツト・リセツト型のフリツプ・フロツプで
ある。

パワーオンリセツト回路１１では、フツクスイ
ツチ２に連動する接点１１−１が閉じられると、
抵抗１１−２とコンデンサ１１−３の時定数で定
められた立上りのパルスをインバータ１１−４の
出力から得る構成である。このパワーオンリセツ
ト信号１１ａにより、セツト・リセツト型フリツ
プ・フロツプ（以下Ｆ・Ｆ）１２−２はリセツト
され、そのFF１２−２のＱ出力は“Ｌ”レベル
に、出力は“Ｈ”レベルになり、DP信号発生
回路４は動作可能な状態にまたMF信号発生回路
５は不動作の状態となる。

次に着信応答検出出力９ａ又は相手側端末応答
出力１０ａのいずれかがオア回路１２−１に入力
されれば、オア回路１２−１の出力によりFF１
２−２はセツトされ、FF１２−２の出力Ｑは
“Ｈ”レベルに、は“Ｌ”レベルに反転する。

従つて、DP信号発生回路４は不動作の状態と
なり、MF信号発生回路５は動作可能な状態とな
る。

以上説明したように、本発明によれば、DP信
号発生回路とMF信号発生回路と、着信に応答し
たことを検出する回路と、相手側端末が応答した
ことを検出する回路を備えることにより、ダイヤ
ル発信時はDP信号発生回路が動作し、相手側が
応答した以降、あるいは着信に応答した以降の通
話状態では自動的にMF信号発生回路に切り替わ
ることにより、DP回線において使用者がダイヤ
ルモードの切替操作を要することなく端末−端末
間通信等による各種サービスの実現ができるとい
う利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロツク図、
第２図は第１図の実施例に用いられるパワーオン
リセツト回路（Ｐ・Ｏ・Ｒ）と制御回路の１例を
示すブロツクを含む回路図である。 ４……第１のダイヤル回路、５……第２のダイ
ヤル回路、９……第１の検知回路、１０……第２
の検知回路、１１，１２……制御回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ダイヤルパルス信号を発生する第１のダイヤ
   ル回路と、多周波ダイヤル信号を発生する第２の
   ダイヤル回路と、着信に対して応答したことを検
   知するための第１の検知手段と、相手側端末が応
   答したことを検出する第２の検知手段と、オフフ
   ツク状態を検出してリセツト出力を出すパワーオ
   ンリセツト回路と、該パワーオンリセツト回路が
   前記リセツト出力を出したときに前記第１のダイ
   ヤル回路と前記第２のダイヤル回路をそれぞれ動
   作可能な状態と不動作の状態とに切替制御すると
   ともに前記パワーオンリセツト回路が前記リセツ
   ト出力を出した状態で前記第１の検知手段又は前
   記第２の検知手段の検出出力があつたとき前記第
   １のダイヤル回路と前記第２のダイヤル回路とを
   それぞれ不動作の状態と動作可能の状態とにそれ
   ぞれ切替制御する制御回路とを備えたダイヤルモ
   ード切替方式。