JPH01131109A - シート状毛髪化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は新規な毛髪化粧料、さらに詳しくは安定性及び
携帯性の良好なシート状毛髪化粧料に関する。

（従来の技術） 従来から化粧料に用いられているオレイン酸、リノール
酸、ビタミンＣ及びＥ、蛋白加水分解物、乳酸セチルな
どのエステル油等は、熱や光に対して極めて不安定で酸
化や加水分解を生じる。またジメチルシリコンなどを乳
化した場合、熱に対して極めて不安定になり分離を生じ
る。従って化粧料の基剤成分に使用した場合、時間がた
っと不安定になり本来の効果を発揮し得ない。特に水分
を多量に含有する毛髪化粧料においては、その傾向は顕
著で、分解による変色、異臭、分離等を生じるので好ま
しい製品が得られない。このため酸化防止剤を配合した
り、誘導体にして安定させることが試みられているもの
の、未だ十分に目的を達し得ていないのが現状である。

また毛髪化粧料は通常ボトル、缶等に詰められているた
め、嵩張ったり、重かったりして携帯性がよくない。こ
の毛髪化粧料を乾燥させて固体にすることも考えられる
が、それだけでは安定性、成型性が悪い。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、優れ
た安定性及び携帯性を有するシート状毛髪化粧料を提供
することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 即ち本発明は、皮膜形成能を有する水溶性高分子を含有
する毛髪化粧料組成物を乾燥し薄膜化させてなるシート
状毛髪化粧料である。

本発明に適用される水溶性高分子としては、天然高分子
、セルロース誘導体、ビニル系又はビニリデン系重合体
及びカチオン性ポリマーがある。

天然高分子の例としてはα−１，６−マルトトリオース
、デンプン類、ゼラチン、カゼイン、マンナン、ガラク
タン、アルギン酸ソーダなどがある。

セルロース誘導体の具体的な例としては、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどがある
。

ビニル系又はビニリデン系重合体としては、以下のもの
がある。

（イ）ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドンと酢酸
ビニルの共重合体等のポリビニルピロリドン系水溶性高
分子化合物 （ロ）メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重
合物の低級アルキル半エステルなどの酸性ポリビニルエ
ーテル系水溶性高分子化合物′　（ハ）酢酸ビニルとク
ロトン酸との共重合物等の酸性ポリ酢酸ビニル系水溶性
高分子化合物（ニ）少量のアクリル酸、メタクリル酸等
が共重合したアクリル酸アルキルエステル−メタクリル
酸アルキルエステル共重合物等の酸性アクリル系水溶性
高分子化合物 （ホ）カルボキシビニルポリマー なおこれらの水溶性高分子化合物のうち、酸基を有する
ものはその酸基の一部あるいは全部を中和して用いるこ
とが好ましい。中和に用いる塩基性物質には特に制限は
ないが、好ましい例としてモノエタノールアミン、ジェ
タノールアミン、トリエタノールアミン、２−アミノ−
２−メチループ゛ロバノール、２−アミノ−２−メチル
−１，３−プロパンジオール、トリイソプロパツールア
ミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア
、塩基性アミノ酸等の有機又は無機塩基がある。

カチオン性ポリマーとしては、（イ）下記一般式（１）
〜（４）で表されるジアリル第４級アンモニウム塩の重
合物、（ロ）一般式（５）で表されるカチオン性セルロ
ース及びカチオン性デンプン及び（ハ）一般式（６）〜
（８）で表されるカチオン性ビニル重合体がある。

（イ）ジアリル第４級アンモニウム塩の重合物一般式（
１） （ただしＲ１及びＲ２は互いに独立に水素又は炭素数１
〜１８、好ましくは１〜４のアルキル基、Ｒ３及びＲ４
は互いに独立に水素、炭素数１〜３のアルキル基、又は
フェニル基、Ｘ２ｅはアニオン残基であって例えば塩素
、臭素等のハロゲンイオン、例えば硫酸、硝酸等の無機
酸残基、又は例えばメチル硫酸、ヒドロキシカルボン酸
等の有機酸残基、ａｌは１万〜１００万の分子量を与え
る整数である。） 一般式（２） （ただし、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｘ２　ｅ、及びａ
ｌはそれぞれ一般式（１）のそれと同じである。） 一般式（３） （タタシ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｘ２ｅ及びａｌは
それぞれ一般式（１）のそれと同じ、Ｒ２及びＲ３は１
万ないし１００万の分子量を与える整数である。） 一般式（４） （タタシ、Ｒ１、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｘ２ｅ及びａｌは
それぞれ一般式（１）のそれと同じ、Ｒ２及びＲ３はそ
れぞれ一般式（３）のそれと同じである。） （ロ）カチオン性セルロース又はカチオン性デンプン 一般式（５） （ただし、Ｒ１はセルロース残基又はデンプン残基、Ｒ
２はアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基、Ｒ３、
Ｒ４及びＲ５は互いに独立にアルキル基、アリール基、
アラルキル基、又はこれらが式中の窒素原子を含んで複
素環を形成するもの、Ｘ３ｅはアニオン（塩素、臭素、
ヨウ素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン酸、硝酸
イオンなど）、Ｒ４は正の整数を示す。）。好ましいカ
チオン性セルロース及びカチオン性デンプンの分子量は
１万〜１００万である。

（ハ）カチオン性ビニル重合体 一般式（６） （ただし、Ｒ１及びＲ２は互いに独立に水素、炭素数１
〜６のアルキル基、又はフェニル基を示し、ａｌ及びＸ
２ｅはそれぞれ一般式（１）のそれとじである。） 一般式（７） （ただし、Ｒ１は水素又はメチル基、Ｒ２は酸素又はア
ミド結合中のＮＨ基、Ｒ３、Ｒ４及びＲ５は互いに独立
に水素又は炭素数１〜４のアルキル基又は置換アルキル
基、Ｒ５は１〜１０の整数を示し、ａｌ及びＸ３ｅはそ
れぞれ一般式（１）及び一般式（５）のそれと同じであ
る。）一般式（８） （ただし、Ｒ１、Ｒ２及びＲ３は互いに独立に水素又は
炭素数１〜２のアルキル基又は置換アルキル基を示し、
ａｌ及びＸ３ｅはそれぞれ一般式（１）及び（５）のそ
れと同じである。）以上例示した水溶性高分子のうち、
安定性、携帯性及び水への溶解性を考慮すると、α−１
，６−マルトトリオース、カチオン性セルロース、ポリ
ビニルピロリドンが特に好ましい。水溶性高分子の配合
量は、毛髪化粧料組成物全量に対し０゜３重量％以上が
好ましい。０．３重量％未満では安定性、携帯性が悪く
なる傾向があるからである。

シートの厚さは０．０１〜５　ｍｍが好ましい。

０．０１ｍｍ未満では安定性、携帯性が悪く、また５Ｍ
を超えても携帯性、水への溶解性が悪くなる傾向がある
からである。さらに好ましくはシートの厚さは０．０２
〜２Ｍがよい。シートの大きさは携帯性を考慮すると、
２　ｃｍ　Ｘ　３　ｃｍ〜６ａＸ１５ａが好ましい。シ
ート状毛髪化粧料を積層にしたり、また安定性をより向
上させるために、前記高分子によって両側からサンドイ
ッチ状に挟むことも可能である。

本発明のシート状毛髪化粧料に対しては、下記の任意成
分を本発明の効果に影響のない範囲で配合することがで
きる。即ち例えばジメチルポリシロキサンＰＯＥ　（ポ
リオキシエチレンの略、以下同じ。）共重合体、ジメチ
ルポリシロキサンＰＯＰ　（ポリオキシプロピレンの略
、以下同じ。）・ＰＯＥ共重合体、アミノ変性ポリシロ
キサンなどのケイ素誘導体、タンパク質加水分解物、例
えばプロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレン
グリコールなどの多価アルコール、例えばＰＯＰ　−Ｐ
ＯＥブチルエーテル、ＰＯＰメチルグルコースエーテル
、ＰＯＥメチルグルコースエーテルなどの親水性油剤、
例えばパラベン、グルコン酸クロルヘキシジン、トリク
ロサンなどの殺菌防腐剤、ノーメントールなどの清涼感
剤、高級脂肪酸、ビタミン、生薬、アニオン性界面活性
剤、カチオン佳界面活性剤、両性界面活性剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、例えばエタノール、イソプロパツー
ルなどの溶剤、色素、香料等である。

（発明の効果） 本発明によれば、長期間熱や光に対して優れた安定性を
示すシート状毛髪化粧料が得られる。さらにこのシート
状毛髪化粧料は、従来のボトルや缶に詰めたものに比べ
て嵩張らず非常に軽量な包装をなし得るので、携帯性が
極めて良好である。

また洗髪後上記高分子を含む整髪料を使用した場合、髪
の毛の乾燥を速めると共に整髪できる等多くの利点を有
する。

（実施例） 次に本発明の実施例と比較例を示し、本発明の効果をよ
り具体的に説明する。なお以下の表中に示す数値は、配
合量（部）を示す。「残部」は、全配合量を１００部と
する場合の残りの部数を示す。また以下の表中に記載し
た実施例は、全て水やエタノールなどの溶媒に乳化又は
溶解した後、乾燥してシート状にしたものである。

各別の説明に先立って、各別で採用した試験法について
説明する。

［１］安定性 安定性は、におい及び過酸化物価で評価した。

（１）におい 試料を４５℃の恒温槽で３日間保存して劣化促進試験を
した後、においの安定性を評価した。判定は熟練された
嗅覚の官能判定名３名によって以下の基準で行ない、平
均評価として示す。

Ｏ・・・・・・においに変化なし Δ・・・・・・においが若干変化 Ｘ・・・・・・においが明らかに変化 （２）過酸化物価 試料を４５℃の恒温槽で３日間保存した後、過酸化物価
をδ−１定し、初期の過酸化物価を差し引いて、過酸化
物価の増加量を求めた。

［２］携帯性 携帯性は持ち易さ、成型性及び耐久性で評価を行なった
。

（１）持ち品さ（重さ、大きさ） ２０名のパネラ−によって毛髪化粧料に対し官能試験を
行ない、その持ち易さを評価した。持ち易さの評価は下
記の基準で判定した。

Ｏ・・・・・・軽く、小さくて持ち易いΔ・・・・・・
やや重かったり、大きかったりしてやや持ちにくい Ｘ・・・・・・重かったり、大きかったりして持ちにく
い。

（２）成型性 毛髪化粧料の成型性は、シートの形成のし易さを下記の
基準で判定した。

Ｏ・・・・・・シートになりやすい。

△・・・・・・シートになりにくい。

Ｘ・・・・・・シートにならない。

（３）耐久性 毛髪化粧料を携帯したときの変形の程度を下記の基準で
評価した。

Ｏ・・・・・・はとんど変形しない。

△・・・・・・若干変形する。

Ｘ・・・・・・変形が大きい。

実施例１〜７ 第１表に示す組成を有するシート状シャンプーを調製し
、その安定性と携帯性を評価した。この表から天然高分
子（α−１，６−マルトトリオース）、ビニル系重合体
（ポリビニルピロリドン）及びカチオン性ポリマー（カ
チオン性セルロース）のＩ　Ｐ！あるいは２種以上を含
有する本発明の組成物からは安定性及び携帯性の良好な
シート状シャンプーが得られるが、これらのいずれをも
欠く場合（比較例１及び３）、及び液体の場合（比較例
２）は、安定性及び携帯性の良好なシート状シャンプー
が得られないことが分る。

第２表はシート状のリンス、第３及び第４表は同じく整
髪料、並びに第５表は同じく養毛剤について、第１表と
同様にその安定性と携帯性を示す。

試験結果については第１表と同様のことがいえる。

特許庁長官　　小　川　邦　夫　　殿 １．事件の表示 特願昭６２−２８８７４２号 ２、発明の名称 シート状毛髪化粧料 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 （６７６）　　ライオン株式会社 ４、代理人 ７、補正の内容 （１）　　明細書第１４頁第１０行並びに第１５頁第５
行、第１１行及び第１７行のｒＸＪを「×」と訂正する
。

（２）　　明細書第１７頁ないし第２１頁の第１表ない
し第５表を別紙の通り訂正する。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）皮膜形成能を有する水溶性高分子を含有する毛髪
   化粧料組成物を乾燥し薄膜化させてなるシート状毛髪化
   粧料。
2. （２）前記水溶性高分子が天然高分子、セルロース誘導
   体、ビニル系又はビニリデン系重合体及びカチオン性ポ
   リマーからなる群より選ばれる１種又は２種以上である
   特許請求の範囲第１項記載のシート状毛髪化粧料。
3. （３）前記シートの厚さが０．０１〜５ｍｍ大きさが２
   ｃｍ×３ｃｍ〜６ｃｍ×１５ｃｍである特許請求の範囲
   第１項又は第２項に記載のシート状毛髪化粧料。
4. （４）前記シートが積層状である特許請求の範囲第１項
   ないし第３項のいずれか１項に記載のシート状毛髪化粧
   料。
5. （５）前記シート状毛髪化粧料が前記水溶性高分子によ
   って両側からサンドイッチ状に挟まれている特許請求の
   範囲第１項ないし第４項のいずれか１項に記載のシート
   状毛髪化粧料。