JPH01129A - インターリーフ含有繊維強化エポキシ樹脂プリプレグ材 - Google Patents

インターリーフ含有繊維強化エポキシ樹脂プリプレグ材

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JPH01129A
JPH01129A JP63-28906A JP2890688A JPH01129A JP H01129 A JPH01129 A JP H01129A JP 2890688 A JP2890688 A JP 2890688A JP H01129 A JPH01129 A JP H01129A
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interleaf
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秀穂 田中
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宇部興産株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、インターリーフ含有繊維強化エポキシ樹脂プ
リプレグ材に関し、更に詳細には、表面処理加工を施し
たポリイミドフィルムをインターリーフとして含有し、
眉間剪断強度、曲げ破壊強度、たわみ量等が大きく、高
強度かつ高靭性を有する積層複合材料を製造することが
できる繊維強化エポキシ樹脂プリプレグ材に関する。
(従来技術およびその問題点) 繊維強化エポキシ樹脂複合材料は、比強度、比弾性率が
大きいことから、スポーツ用品から航空機用構造材料ま
で幅広く使用されている。特に航空機用炭素繊維強化樹
脂(CFRP)に関しては、テトラグリシジルアミノジ
フェニルメタン(TGDDM)/ジアミノジフェニルス
ルホン(DO3)を主成分とするエポキシ樹脂マトリッ
クス複合材料がよく用いられている。
これらの複合材料は、特に航空機用構造材料として要求
される耐湿熱(ホット・ウェット)特性に優れているた
めに広く用いられているが、一般に靭性に乏しく耐衝撃
性に問題がある。
これらの欠点を克服するために種々の改良がなされてい
る。
例えば、繊維の表面処理やエポキシ樹脂の変性改質(タ
フニング等)が行なわれているが、耐湿熱性とのバラン
スがとりにくいことが知られている。
又、プリプレグ積層物の縫合(スティッチング)も試み
られているが、複雑大型品には不向きで実用性に乏しい
このような中で、特開昭60−63229号公報及び同
60−231738号公報に開示されているインターリ
ーフ(Interleaf ) Fiを有するプリプレ
グの考え方は、上記のような欠点を克服した新しい技術
の一つである。しかし、これらの発明もインターリーフ
層の耐湿熱特性の不充分さや塗工による均一樹脂薄層の
成形が難しい等の問題点をかかえている。
更に特開昭60−231738号公報には、熱可塑性樹
脂のインターリーフについても記載されており、その中
でポリイミドフィルムをインターリーフとして用いるこ
とが言及されている。これらは、均一厚みを有する薄い
フィルムが耐湿熱性に優れているので、インターリーフ
として適している。
上記インターリーフを有するプリプレグ材は、一般に、
B−ステージ(液状の熱硬化性樹脂を乾燥させる程度重
合させた状態)にある繊維強化エポキシ樹脂プリプレグ
とインターリーフとを圧着して製造されるのであるが、
上記インターリーフを使用した場合は、上記エポキシ樹
脂プリプレグとインターリーフとの接着力が不十分であ
る。
従って、このようなインターリーフを有するプリプレグ
材から、またはプリプレグ材を積層して得られた複合材
料は、靭性は改良されてはいるものの、引張強度、曲げ
強度、層間剪断強度等の機械的強度は向上せず、不満足
なものである。
(発明の目的) 本発明は、層間剪断強度、曲げ破壊強度等の機械的強度
が優れ、しかも高い靭性を有する複合材料を製造するこ
とができる繊維強化エポキシ樹脂プリプレグ材を提供す
ることを目的とする。
本発明は、さらに、極めて均質かつ均一であり、工業的
に容易に製造することができ、積層することによって大
型で複雑な形状な複合材料も製造することができる繊維
強化エポキシ樹脂プリプレグ材を提供することを目的と
する。
(発明の構成) 本発明は、繊維強化エポキシ樹脂マトリックスとコロナ
放電処理および/またはマット加工したポリイミドフィ
ルムからなるインターリーフとを含有することを特徴と
するインターリーフ含有繊維強化エポキシ樹脂プリプレ
グ材である。
(発明の好適実施態様) 本発明におけるインターリーフは、イミド骨格を有する
重合体から形成されたポリイミドフィルムを表面処理し
たものである。イミド骨格の構造式としては、 Q           0 り などを例示することができる。特に、構造式で表わされ
るイミド骨格を有するポリイミドのフィルム(宇部興産
株式会社製、ユービレックスR)が引張破断伸びが大き
いので、優れた効果を奏し望ましい。
このようなフィルムは、たとえば特開昭50−1135
97号公報、同55−27328号公報、同55−28
822号公報、同55−65227号公報等に開示され
ている方法によって製造される。
ポリイミドフィルムの厚さは、第1図に示す繊維強化エ
ポキシプリプレグの厚さ以下であり、好ましくは5〜4
0μm1特に好ましくは10〜30μmである。5μm
より薄い場合、製造が難しく、経済的に不利である。又
40μmより厚いと本発明の目的が達成されにくい。
上記ポリイミドフィルムの表面処理手段は、コロナ放電
処理またはマット加工あるいはこれら両者の併用処理で
ある。
一般の熱可塑性樹脂フィルムのコロナ放電処理方法につ
いては従来公知であるが、上記のようなポリイミドフィ
ルムをコロナ放電処理することについては全く知られて
いない。しかしながら、例えば、特公昭31−9411
号公報、同32−10614号公報、同32−1061
5号公報等に開示されているそれ自体公知の方法によっ
て、上記ポリイミドフィルムをコロナ放電処理すること
ができる。本発明において特に好ましいポリイミドフィ
ルムのコロナ放電処理条件は、フィルムの幅および厚さ
ならびに処理速度等によって変わるが、一般に単位時間
、単位面積当りの電力値で示される放電量を30乃至1
50W/m’・minの範囲内にすることである。ポリ
イミドフィルムの表面をコロナ放電処理することによっ
て、ポリイミドフィルムの表面に極性基(例えば、 −
OH基、−C0OH基、−C−O基など)を形成させ、
ポリイミドフィルムのエポキシ樹脂に対する化学的親和
力を大きくすることがマき、その結果、ポリイミドフィ
ルムとエポキシ樹脂プリプレグとの接着性を高めること
ができる。
また、ポリイミドフィルムをマット加工する方法として
は、それ自体公知の方法、例えば、特公昭38−118
38号公報に開示されている方法を採用することができ
る。すなわち、砂、酸化チタン、カーボランダム、炭酸
カルシウム等の適当な硬度を有する無機物または金属の
微小粒子を圧搾空気と共にポリイミドフィルム表面に強
力に吹きつけて、該フィルムの表面を物理的に傷付は該
フィルムをマット化し、次いでフィルムを水洗、熱風乾
燥してマット加工したポリイミドフィルムを得る。マッ
ト加工したフィルムの表面粗さが、0゜l乃至0.6μ
mの範囲の中心線平均粗さ(Ra)になるまでマット加
工することが好ましい。
マット加工したポリイミドフィルムは、エポキシ樹脂と
の間にアンカリング効果が生じ、エポキシ樹脂プリプレ
グとの接着性が高くなる。
上記コロナ放電処理とマット加工を併用すると、ポリイ
ミドフィルムとエポキシ樹脂プリプレグとの接着性はよ
り一層高くなる。コロナ放電処理とマット加工とはいず
れを先にしてもよい。
また、上記表面処理は、ポリイミドフィルムの片面のみ
に対して行なっても、該フィルムは薄いので処理しない
側の表面にも表面処理効果が現われるので、該フィルム
のエポキシ樹脂プリプレグに対する接着性は向上する。
勿論、ポリイミドフィルムの両面を表面処理すれば、接
着性はより一層向上する。
本発明における繊維強化エポキシ樹脂マトリックスは、
補強繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグである
本発明に使用される補強繊維としては、ガラス繊維、P
AN系カーボン繊維、ピッチ系カーボン繊維、アラミド
繊維、アルミナ繊維、シリコンカーバイド繊維、及びS
 i −T i −C−O繊維(チラノ繊維、宇部興産
■製)、並びにこれらの繊維の二種以上を併用すること
ができる。
また、これらは一方向に引き揃えた形態として用いられ
る他に、織物として使用することもできる。そしてこれ
らの繊維は公知の表面処理、サイジング処理が施されて
もよい。
本発明に使用されるエポキシ樹脂は、ポリエポキシド、
硬化剤、硬化触媒等より構成される。
ポリエポキシドとは、分子中に平均して一個以上のエポ
キシ基を有する化合物であり、このエポキシ基は末端基
として存在するものであってもよく、又、分子内部にあ
ってもよい。これらは、飽和あるいは不飽和の脂肪族、
環状脂肪族、芳香族又は複素環式化合物であってもよく
、更にハロゲン原子、水酸基、エーテル基等を含む化合
物であってもよい。
例えば、ビスフェノールA、B及びSのグリシジル化合
物、タレゾールノボラックまたはフェノールノボラック
のグリシジル化合物、芳香族アミンのグリシジル化合物
及び環状脂肪族ポリエポキシドである。
このようなポリエポキシドの具体例としては、1.4−
ビス(2,3−エポキシプロポキシ)ベンゼン、4.4
′−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)ジフェニルエ
ーテルが挙げられる。
別の例として多価フェノールのグリシジル化合物がある
これに使用される多価フェノールとしては、例えばレゾ
ルシノール、カテコール、ヒドロキノン、2.3−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノール
A)、2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン
、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン(ビスフェ
ノール−3)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン
、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、3゜9−
ビス(3−メトキシ、4−ヒドロキシフェニル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカ
ン、更にハロゲン含有フェノールとして2.2−ビス(
4−ヒドロキシテトラブロモフェニル)プロパンなどが
含まれる。
ポリエポキシドの別の例として、多価アルコールのグリ
シジル化合物がある。
この目的に使用し得る多価アルコールとしては、例えば
、グリセロール、エチレングリコール、ペンタエリスリ
トール、2.2−ビス(4−ヒドロキシルシクロヘキシ
ル)プロパンなどが挙げられる。
内部エポキシ基を有するボッエポキシドの例としては、
4−(1,2−エポキシエチル)−1゜2−エポキシシ
クロヘキサン、ビス(2,3−エポキシシクロベンチル
)エーテル、3.4−二ボキシシクロヘキシルメチル−
(3,4−エポキシ)シクロヘキサンカルボキシレート
などが挙げられる。
ポリエポキシドの別の例として、芳香族アミンのグリシ
ジル化合物がある。
この目的に使用し得る芳香族アミンとしては、ジアミノ
ジフェニルメタン、メタキシレンジアミン、m−アミノ
フェノール、p−アミノフェノールなどである。
これらのポリエポキシドの内、ビスフェノールAのジグ
リシジルエーテル、タレゾールノボラックあるいはフェ
ノールノボラックのグリシジル化合物、ジアミノジフェ
ニルメタンのグリシジル化合物及びアミノフェノールの
グリシジル化合物が好ましく使用される。
これらのポリエポキシドは1種で用いてもよく、2種以
上混合して用いることもできる。
本発明で用いられる硬化剤としては、具体的には、0−
フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、4.4
′−メチレンジアニリン、4゜4′−ジアミノジフェニ
ルスルホン、3.3’ −ジアミノジフェニルスルホン
等の芳香族ポリアミン、m−キシレンジアミン、トリエ
チレンテトラミン、ジエチレントリアミン、イソホロン
ジアミン、1.3−ジアミノシクロヘキサンメタンジア
ミン、シアノエチル化ジエチレントリアミン、N−アミ
ノ−エチルピペラジン、メチルイミノビスプロピルアミ
ン、アミノエチルエタノールアミン、ポリエーテルジア
ミン、ポリメチレンジアミン等の脂肪族ポリアミン等の
ポリアミン類、無水フタル酸、無水コハク酸、無水マレ
イン酸、無水へキサヒドロフタル酸、無水ピロメリット
酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸、無水トリメ
リット酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水ド
デセニルコハク酸、無水フロレンディック酸、メチルシ
クロペンタジェンの無水マレイン酸付加物、無水メチル
テトラヒドロフタル酸、無水マレイン酸のトルイル酸付
加物、無水シクロペンタンテトラカルボン酸、無水アル
キル化エンドアルキレンテトラヒドロフタル酸、エチレ
ングリコールビストリメリティト、グリセリントリスト
リメティト等のポリカルボン酸基、ポリカルボン酸無水
物基、もしくは、それらの混合基を有する酸性物質類、
イソフタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、
セバシン酸ジヒドラジド等のヒドラジド類、ポリアミド
類、ジシアンジアミド、ケチミン等が挙げられる。
又、硬化触媒としては、3フツ化ホウ素モノ工チルアミ
ン錯化合物、3フッ化ホウ素ピペリジン錯化合物等の3
3フッ化ホウ素錯体、2−エチルイミダゾール、2−エ
チル4−エチルイミダゾール等のイミダゾール化合物、
トリフェニルホスファイト、ブタンテトラカルボン酸、
1.8ジアザ−ビシクロ−(5,4,O)−ウンデセン
−7、N−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−N
、N’−ジメチルウレア、N−(3−クロロ−4メチル
フエニル)−N’ 、N’ −ジメチルウレア、N−(
3,4−ジクロロフェニル)−N′、N′−ジメチルウ
レア、N−(4−エトキシフェニル)−N’ 、N’−
ジメチルウレア、N−(4−メチル−3ニトロフエニル
) −N’ 、N’−ジメチルウレア等の尿素化合物等
を挙げることができる。
上記のポリエポキシド、硬化剤の組み合せ及び量比は一
般的には、化学量論量近傍で実施すればよく、硬化触媒
を含む場合は更に硬化剤を化学量論量より若干低目で用
いることが望ましい。
又、これらのポリエポキシドに種々の熱可塑性樹脂を添
加することもできる。具体例として、ポリ(ε−カプロ
ラクトン)、ポリブタジェン、任意にアミン、カルボキ
シル、ヒドロキシル、又は、−5H基を含むポリブタジ
ェン/アクリロニトリル共重合体、ポリ(エチレンテレ
フタレート)、ポリ(ブチレンテレフタレート)等のポ
リエステル、ポリエーテルイミド、アクリロニトリル/
ブタジェン/スチレン共重合体、ナイロン6、ナイロン
6.6、ナイロン6.12等のポリアミド、および、こ
れらの共重合体、ポリ(アミドイミド)、ポリオレフィ
ン、ポリエチレンオキシド、ポリブチルメタクリレート
、耐′a撃性改良ポリスチレン、スルホン化ポリエチレ
ン、ビスフェノールA1イソフタル酸、テレフタル酸か
ら誘導されるポリアリ−レート等のポリアリ−レート、
ポリ(2,−6−シメチルフエニレノキシド)、ポリ塩
化ビニル及びその共重合体、ポリアセタール、ポリフェ
ニレンスルフィド等。その他に、ビスマレイミド、ポリ
イミド等の耐熱性に優れた熱硬化性樹脂を混合すること
も可能である。
又、ポリエポキシドを変性して前記ポリイミドフィルム
との接着性を改良することも可能である。
本発明のインターリーフ含有繊維強化エポキシ樹脂プレ
プレグ材は、例えば、添付図面に示すような構造を有す
る。
第1図は、インターリーフ1層と繊維強化エポキシ樹脂
マトリックス1層とからなるプリブレグ材の断面図であ
り、第2図は、インターリーフと繊維強化エポキシ樹脂
マトリックスとが交互に積層圧着された積層プリプレグ
材の1例の断面図である。第1図および第2図において
、1はインターリーフであり、2は繊維強化エポキシ樹
脂マトリックスである。
本発明のプリプレグ材の製造法としては、インターリー
フとしてコロナ放電処理および/またはマット加工した
ポリイミドフィルムを使用するほかは、それ自体公知の
方法を採用することができる。
すなわち、例えば、B−ステージの繊維強化エポキシ樹
脂プリプレグとインターリーフとを圧着して本発明のプ
リプレグ材を製造する方法である。また、別の方法とし
て、インターリーフとB−ステージ化する前の繊維強化
エポキシ樹脂とを圧着後加熱してエポキシ樹脂をB−ス
テージ化することによりプリプレグ材を製造する方法も
ある。
前者における繊維強化エポキシ樹脂プリプレグの作成方
法としては、前記補強繊維の多数のフィラメント糸を一
方向に引き揃えてプリプレグ化する方法、前記のエポキ
シ樹脂を含浸したフィラメント糸をドラムに巻いてプリ
プレグ化する方法、多数のフィラメント糸を引き揃えた
後、フィルム状樹脂を溶融含浸してプリプレグ化する方
法、織布または不織布を樹脂溜りに導き、含浸、乾燥す
る方法、織布又は不織布にシート状樹脂を溶融含浸して
プリプレグ化する方法など公知の方法が挙げられる。
また、後者の方法における変形として、インターリーフ
とB−ステージ化する前の繊維を含まないエポキシ樹脂
とを圧着し、このエポキシ樹脂に補強用繊維を含浸させ
、その後加熱してエポキシ樹脂をB−ステージ化する方
法もある。
上記方法において、インターリーフと繊維強化エポキシ
樹脂マトリックスとを各1層ずつ使用するか、あるいは
これらを交互に積層して使用することにより、第1図ま
たは第2図に示す如き本発明のプリプレグ材を製造する
ことができる。
また、第1図に示すごときプリプレグ材を複数個積層し
て、第2図に示すごときプリプレグ材を製造することも
できる。
また、インターリーフを含有するプリプレグの積層物よ
り複合材料を成形する方法は、何ら制限されるものでは
なく、減圧バック/オートクレーブ硬化法によって成形
したり、ホットプレス成形したり、シートワインディン
グ法等で成形してもよい。代表的な硬化温度は130℃
〜180℃である。また、硬化時間、圧力等は適宜選ば
れ、プレキュア、ボストキュアを行なうこともできる。
(発明の効果) 本発明のインターリーフ含有繊維強化エポキシ樹脂プリ
プレグ材は、インターリーフとして耐熱性および引張り
強度、引張破断伸び等の機械的特性の優れたポリイミド
フィルムを使用し、さらにポリイミドフィルムを特定の
方法で表面処理しているので、ポリイミドフィルムと繊
維強化エポキシ樹脂マトリックスとの接着力が強大であ
り、従って、本発明のプリプレグ材から製造した複合材
料は、層間剪断強度、曲げ破壊強度等の機械的強度が優
れ、しかも高い靭性を有するという顕著な効果を奏する
ものである。
さらに、本発明のプリプレグ材は、極めて均質かつ均一
であり、工業的に容易に製造することができるものであ
り、これを積層することによって、大型で複雑な形状の
複合材料をも製造することができるという顕著な効果を
奏するものである。
次に本発明の実施例および比較例を示す。各実施例およ
び比較例において、機械的物性は次の方法により測定し
た。
(1)測 定 器: 東洋ボールドウィン、テンシロン
5T (2)曲げテスト: 3点曲げ法、スパン/厚さの比を
40、クロス ヘッド速度は2 mm7分で 行なった。温度23℃、 湿度50%RH0 (3)層間剪断強度: ショートビーム法によりスパン
/厚さの比を4、 クロスヘツド速度は2mm 7分で行なった。温度 23℃、湿度50%RH。
実施例I N、N%N’ 、N’ −テトラグリシジルアミノジフ
ェニルメタン200gと、4.4’ −ジアミノジフェ
ニルスルホンt oogを混合し、これらの樹脂組成物
をメチルエチルケトンに溶解し、60%溶液とした。
この樹脂溶液を、一方向に引き揃えた炭素繊維フィラメ
ント糸(ベストファイト)lTA3000゜東邦レーヨ
ン■製)に含浸しつつ、テフロン離型紙を巻きつけたド
ラム上に巻き取った。
これらの樹脂含浸繊維をカッターで切り開き、熱風循環
乾燥器内において120℃で5〜15分間加熱し、プリ
プレグを作成した。
得られたプリプレグは厚みが300μmで繊維の体積含
有率が62%であった。このプリプレグを90mmx 
260mmの大きさに裁断した。
一方、ポリイミドフィルム(宇部興産■製、ユービレッ
クスR1厚み7.5 μm)の両面を、高周波電源装置
(コロナ表面処理機)(春日電気株式会社製)を使用し
て放電量50 W / m 2・minの条件下でコロ
ナ放電処理した後、90mmX260mmの大きさに裁
断した。
上記プリプレグとコロナ放電処理したポリイミドフィル
ムとを貼り合わせて、第1図に示す如きインターリーフ
を含有するプリプレグを作成した。
このインターリーフ含有プリプレグを0°方向に6ブラ
イ積層し、180℃で、7にg/cm2の圧力下で2時
間プレス成形した。次いで190℃で5時間オーブン中
でボストキユアリングして、複合材料を製造した。
この複合材料から、長さ85mm、幅12.7mmの0
1曲げ用試験片と、長さ28mm、幅12.7mmのO
°層間剪断用試験片とを切り出した。これらの試験片を
使用し、曲げ破壊強度、曲げ破壊時のたわみ量、眉間剪
断強iを測定した。その結果を第1表に示す。
実施例2 ポリイミドフィルムを厚み12.5μmのものに変えた
ほかは、実施例1におけると同様にして複合材料を製造
し、その物性を測定した。その結果を第1表に示す。
実施例3 ポリイミドフィルムを厚み25μmのものに変え、ポリ
イミドフィルムのコロナ放電処理をマット加工(Ra 
: 0.2〜0.3 μm)に変えたほかは、実施例1
におけると同様にして、複合材料を製造し、その物性を
測定した。その結果を第1表に示す。
実施例4 ポリイミドフィルムのマット加工に引続いて更に実施例
1におけると同様にしてコロナ放電処理したポリイミド
フィルムを使用したほかは、実施例3におけると同様に
して、複合材料を製造し、その物性を測定した。その結
果を第1表に示す。
比較例1 ポリイミドフィルムインターリーフを使用しなかフたほ
かは、実施例1におけると同様にして複合材料を製造し
、その物性を測定した。その結果を第1表に示す。
比較例2 ポリイミドフィルムにコロナ放電処理を施さなかったほ
かは、実施例1におけると同様にして複合材料を製造し
、その物性を測定した。その結果を第1表に示す。
比較例3 ポリイミドフィルムにコロナ放電処理を施さなかったほ
かは、実施例2におけると同様にして複合材料を製造し
、その物性を測定した。その結果を第1表に示す。
比較例4 ポリイミドフィルムにマット加工を施さなかったほかは
、実施例3におけると同様にして複合材料を製造し、そ
の物性を測定した。その結果を第1表に示す。
実施例5 実施例1において、プリプレグの厚みを300μmから
140μmに変えた以外は全く同様にしてインターリー
フを含有するプリプレグを作成した。このプリプレグを
0°方向に15プライ積層し、最高温度180℃、最高
圧カフ 8g/cm2で6時間オートクレーブ成形した
。次いで190’Cで5時間オーブン中でボストキニア
リングして複合材料を製造した。この複合材料から、長
さ28mm、幅12.7mmの0層層間剪断用試験片と
、長さ85mm、 幅12.7mmの0°曲げ試験片と
を切り出した。
両試験時の荷重〜たわみ曲線を第3図及び第4図に示す
比較例5 実施例5において、ポリイミドフィルムインターリーフ
を使用しなかった以外は全く同様にして行った結果得ら
れた荷重〜たわみ曲線を第3図及び第4図に示す。
以上実施例5及び比較例5から、本発明のプリプレグか
ら得られる複合材料は、高強度かつ高靭性であることが
わかる。また、第3図及び第4図から、本発明のプリプ
レグから得られる複合材料において層間剥離が起こりに
くいことも明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、インターリーフ1層と繊維強化エポキシ樹脂
マトリックス1層とからなるプリプレグ材の断面図であ
り、 第2図は、インターリーフと繊維強化エポキシ樹脂マト
リックスとが交互に積層圧着された積層プリプレグ材の
断面図であり、 第3図は、一方向積層複合材料のO°層間剪断試験時の
荷重〜たわみ曲線を示し、第4図は、−方向積層複合材
料の0°曲げ試験時の荷重〜たわみ曲線を示す。 1はインターリーフ、2は繊維強化エポキシ樹脂マトリ
ックスである。 第1図 手続補正書(象) 昭和63年 5月11日 特許庁長官   小 川 邦 夫 殿 l、事件の表示 昭和63年特許願第28906号 2、発明の名称 インターリーフ含有繊維強化エポキシ樹脂プリプレグ材
3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 4、代理人〒105 5、補正命令の日付 7、 補正の内容 (1)第3図を別紙の通り訂正する。 各3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維強化エポキシ樹脂マトリックスとコロナ放電
    処理および/またはマット加工したポリイミドフィルム
    からなるインターリーフとを含有することを特徴とする
    インターリーフ含有繊維強化エポキシ樹脂プリプレグ材
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