JPH01122753A - エアバッグ収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば自動車の衝突事故の際忙自動的に膨張し
、乗員を保護するエアバッグ装置のエアバッグ収納ケー
スに関するものである。

〔従来技術〕

従来、エアバッグの収納ケースとして株々のものが提案
されている１、例えば、実公昭５８−１９８８７号公報
ＫＶｉ内側方に突出する溝を形成しその底部に一般部の
肉厚より薄い破断薄肉部を有する樹脂製の表皮と、芯材
を内包した一曳ッドとを一体に形成してなるクツション
カバーが記載きれている。このものＦｉ破断薄肉部を形
成した表皮を製作し、次に該表皮の外形に合致する内側
面を有する所定の型内に該表皮及び芯材を入れ、更に発
泡剤を入れてこれを発泡させて製造される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術によると、クツションカバーに剛性と強度
を与える為に封入される芯材Ｆｉ破破断薄肉付付近は所
定間隔で離されていることが必要であり、また芯材につ
いては車体取付部から破断薄肉部Ｋかけて全体が均一な
材料であり、ガス発生器が作動してクツションカバーが
破断−薄肉部で破断する破断力て芯材の強さを合わせる
ことけ困難であった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもの
であ１．て、その鼎旨とするところは、繊維質シートに
熱硬化性樹脂が含浸・硬化された芯材の少なくとも片面
に熱可塑性樹脂発泡シートが積層された積層体からなる
箱体であって、該箱体の下面が開口され、箱体を構成す
る芯材の上面部は側面部よりも熱硬化性樹脂の含浸量が
少なくなされていることを特徴とするエアバッグ収納ケ
ースに存する。

本発明で使用される繊維質シートの材質は木綿、麻、パ
ルプ、獣毛、石綿、岩綿等の天然繊維、セルロース°系
、ポリアミド系、ポリビニルアルコール系、ポリエステ
ル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系等の合成繊維
、またこれら合成樹脂を延伸したもの、ガラス繊維等が
ある。繊維質シート＃−ｉ織物、編物、不縁布、７エル
ト、また、ガラス繊維のチョツプドストランド等として
用いられる。

繊維質シートの破断強度を部分的に強化したり、弱くし
たりする為に必要に応じて繊維の種類やが適当である。

熱硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル、エポキシ、
フェノール等が使用され、必要に応じて硬化促進剤が添
加される。

繊ｍ質シートＴｌＣ熱硬化性樹脂を含浸するということ
は、繊維質シートの繊維間に気泡が残存しなくなる迄熱
硬化性樹脂が充填された状態から、個々の繊維だけが熱
硬化性樹脂で被覆され、繊＃１ｒＰｄＫＦ！気泡が多量
に存在し、或いは繊維質シートの表裏を多数の気泡が連
通して通気性、通水性のある状ＷＡＫ至るまでのすべて
の状態を指すものとする。

繊維質シートに熱硬化性樹脂が含浸・硬化でれてなる芯
材の厚みは約１〜８ｆｆが適当であり、より好ましくは
約３〜６ｆｌである。厚みは部分的に厚く、又は薄くな
されてもよい。

又、本発明に使用する熱可塑性樹脂発泡シートとして灯
、ポリオレフィン系樹脂発泡シート、ポリ塩化ビニル発
泡シート、ポリフレタン発泡シート等が使用されるが、
ポリオレフィン系樹脂発泡シートが軽量で製造し易く、
安価で加工性に冨むので好ましい。

上記ポリオレフィン系樹脂発泡シー）Ｋ用いられるオレ
フィン糸樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、線状低擾度ポリエチ
レン（リニアローデンシティポリエチレン；　ＬＬＤＰ
Ｅ　）、ポリプロピレンなどの重合体、あるいはエチレ
ンを主成分とする重合体、例えばエチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−
αオレフィン共重合体などの共重合体など、またはこれ
らの重合体、共重合体の二種以上の混合物が用いられ、
架橋発泡シートとするのが好ましい。

上記発泡シートの発泡倍率ａｌＯ〜５０倍が好ましく、
より好ましくは１０〜４０倍である。

また、発泡シートの厚みＦｉ１〜１０ｍ０１が適当であ
る。Ｉｆｆよりも薄いと箱状に成形された芯材に積層す
る際に破れ易く、ソフト感に欠ける。

逆ｖｃｌＯｆｆ以上になると成形された芯材へのなじみ
が悪く積層し難くなる。

本発明では熱可塑性樹脂発泡シートの少なくとも一面に
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる柔軟性
を有する非発泡の表皮層がｔＲＭ４されることが好まし
い。

上記ポリオレフィン系熱可塑性ニジストマー（以下ＴＰ
Ｏと略記する）は、エチレン糸重合体、プロピレン系重
合体等のポリオレフィン系樹脂の樹脂相とＥＰＤＭなど
のゴム相からなる部分架橋物乃至ブレンド物であり、熱
可塑性エラストマーとしては、樹脂相がスチレン糸、フ
レタン系、エステル系などの他の熱可塑性エラストマー
に比し、比重が小で軽量であり、耐候性、耐寒性がよく
、特に耐熱性及び加熱成形時の伸展性がよいので深絞り
成形性にすぐれ、又、ソフト感に富むものである１、 上記表皮Ｒ４はＴＰＯだけで形成されてもよいが、８を
胴体を安価にするため、又、用途に応じて物性を調整す
るため、ＴＰＯに必要に応じて低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、線状低密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂の１種もしくＦｉ２種
以上を配合するのが好ましい、。

例えば低密度ポリエチレン或いはエチレン酢酸ビニル共
重合体をＴＰＯＫ配合することにより熱可塑性樹脂発泡
シートとの熱融着力が高くなり、比較的低温で熱融着で
きると共に、一般にこれらの樹脂は他の樹脂よりも安価
であるため、安価な積層体を得ることができる１、高密
度ポリエチレン或いはポリプロピレンをＴＰＯＫ配合し
た場合、剛性が付与されるので積層体に剛性を付与する
ことができ、成形物の保形性を高めることができる。又
、線状低密度ポリエチレンをＴＰＯに配合すれば積層体
の引張強度が大となり、ＴＰＯの配合量が少ない場合で
も真空成形やプレス成形における深絞り成形性の低下を
補うことができる。このように夫々の樹脂の特性を助来
し、用途紀応じて配合する樹脂の種類及び量を選択すれ
ばよい１、しかし乍ら、成形時Ｖｃｙ＞ける良好な深絞
り成形性を確保する為に＃−ｔＴＰＯの配合量を１０重
景％以上、より好ましくけ２０重量％以上とすることが
好ましい。

また、必要に応じて表皮層にけ顔料、難燃剤、帯電防止
剤、増量剤などの無機物や有機物を加えることもできる
。

上記表皮層の厚さＦｉ　（Ｌ　１−　Ｌ　５　ｙｎｒの
範囲であることが好ましい。０．１ｆｆよりも薄くなる
と発泡シート表面に押出し乍ら積゛層することが難しく
、成形時或いは成形後に破れ易くなる。逆にｔＳａ＋よ
りも厚くなると、成形物の重量が大と、を設けてもよい
。

本発明における芯材と熱可塑性樹脂発泡シートとの積層
体からなる箱体の形状は立方体、直方体、ドーム状、か
まぼこ状等特に限定するものではない。

本発明では、Ｉａ維質シー）Ｋ熱硬化性樹脂が含浸・硬
化された前記芯材の少なくとも片面に上記熱可塑性樹脂
発泡シートが積層された積層体が使用される。芯材の片
面だけに発泡シートが積層される場合は箱体の外側にな
る面に積層される。また発泡シートの一面だけに前記表
皮層が積層されている場合は表皮層が外側となるように
芯材Ｖｃ積層される。

本発明では、上記積層体からなる箱体の下面が開口され
、該箱体を構成する芯材の上面部、即ち箱体の上面部に
ある芯材の部分は箱体の側面部にある芯材の部分よりも
熱硬化性樹脂の含浸量が少なくなされている。

箱体の上面部にあたる芯材の部分を側面部よりも熱硬化
性樹脂の含浸量を少なくするにＦｉ、例えば箱体を成形
する凸型に繊維質シートを被覆し、該繊維質シートに熱
硬化性樹脂を塗布又は吹付ける際に、箱体の上面にあた
る部分のみ熱硬化性樹脂の塗布量又は吹付は量を側面部
よりも少々くすることにより行うことができる。

このためＫは塗布又は吹付ける熱硬化性樹脂の供給量を
上面部に於て抑制するが、又は熱硬化性樹脂の供給量を
一定として塗布時間又は吹付は時間を短縮することＫよ
っても、又、上面部となる部分の繊維質シートに網目、
布等を被覆するマスキング法等によっても達成される３
、又、上記のようＫ［を質シーＭＣ供給される熱硬化性
樹脂量を何らかの手段でＩＪＪ整する方法の他、供給さ
れる該樹脂量を一定とし、一方上面部にあたる部分の繊
維質シートの目付量を減らしてその部分の含浸量を少な
くすることによっても上記目的は達成される。

更に、成形型に多数の小孔を貫通させ、型内部を減圧し
て繊維質シー）Ｋ供給された樹脂を型の内側に吸引する
ことにより樹脂の含浸量を減らしてもよい３、 勿論、上述のように供給される熱硬化性樹脂量を何れか
の手段で調整する方法と繊維質シートの目付量を部分的
に少なくする方法とを併用してもよい。

本発明では、箱体を構成する芯材の上面部は側面部より
も熱硬化性樹脂の含浸量が少なくなされるのであるが、
更に該芯材の側面下部ＫＦｉ繊維質シートの目付量を多
くしたり、又は熱硬化性樹脂の供給量を多くして該樹脂
の含浸量を他の部分よりも多くすれば、特にこの部分が
補強され、車体取付部として使用されても破壊されるこ
とがなく好ましい。

本発明のエアバッグ収納ケースを製造するには、−例と
して、凸型と凹型とからなる分割型を閉じたとき、樹脂
が含浸された繊維質シートの厚みに略等しい間隙で型窩
が形成される成形用型の凸型に繊維質シートを被覆し、
前述のように箱体の上面部に相当する部分の繊維質シー
トには側面部に相当する部分よりも含浸量が少なくなる
ように熱硬化性樹脂を塗布・含浸し、次いで凹型で以て
型を閉じ、加熱・加圧して樹脂を硬化・冷却した後型を
開いて成形された芯材を脱型する。この成形に於て樹脂
が含浸された繊維質シートは型内で圧密されないので得
られた芯材１ｃｉｊ表裏に連通する気泡が多量に形成さ
れる。次に該芯材を真空ポンプに接続された吸気孔を有
する吸気装置に載置し、これを前述の架橋発泡シートの
一面にホットメルト型接着剤を塗布したものと一緒に熱
風炉に入れ、架橋発泡シートが軟化したとき該発泡シー
トを芯材にかぶせて真空ポンプを作動させて芯材内側を
脱気すれば発泡シート＃′ｉ芯材に吸着され、ホットメ
ルト型接着剤で接着されて一体化されることＫより得ら
れる。

このように成形された芯材そのものを型として真空成形
により発泡シートを積層する方法の他、芯材の外形［沿
うように予め加熱成形した発泡シートの内面に接着剤を
塗布し、これを芯材Ｋかぶせて積層する方法でもよい１
、〔作用〕 芯材の上面部は側面部よりも熱硬化性樹脂の　１含有量
が少ないので強度が低くエアバッグの膨張により破断さ
れ易い。又側面部は強度が大である。芯材に熱硬化性樹
脂が使用されるので耐熱性が付与される。

芯材の外側に積層される熱可塑性樹脂発泡シー保 トは軽量化と共Ｋｌ形性に寄与し、且つ好ましい外観と
ソフト感を与える。

〔実施例〕

以下、未発明の実施例を図面を参照し乍ら説明する、。

第１図は本発明エアバッグの収納ケースの一実施例を示
す斜視図であり、ｖＪｚ図Ｆｉ第１図ローｎ線断面矢視
図である。第１図乃至第２図に１１！て、ｌＦｉ下面１
４が関口された箱体であり、フェルトからなる繊維質シ
ートに不飽和ポリエステル樹脂が含浸・硬化された厚さ
約５ｆｆの芯材２の外側に厚さ４ｆｆ、発泡倍率２０倍
のポリエチレンからなる架橋発泡シート３が本フトメル
ト接着剤により接着・積層されており、該発泡シート３
の外側ＫＦｉＴＰＯＫ低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレンを大々ブレンドした柔軟性を有し、厚さ０．６
Ｈの非発泡の表皮層４が積層されている１、１３け箱体
１の上面１１１’ｊ線状又は破線状に投けられた薄肉部
でこの部分から破断し易くする為のものである１゜ 芯材２の上面部２１ｉｊおよそａの範囲で側面部２２の
ｂの範囲よりも熱硬化性樹脂の含浸量が少なくされてい
る。

１２Ｆｉ車体取付孔である。

第３図は本発明の他の＊流側を示す断面図であり、上面
部２１Ｖｉ略ａの範囲で側面部２２のｂの範囲よりも樹
脂の含浸量が少なくされ、且り　□簿内部１３に沿う破
断部４の繊維質シートが他の部分よりも目付量の少ない
ものが使用され、又芯材２の側面部２２の外側下部に＃
−ｉ更に別の繊維質シー）Ｋ熱硬化性樹脂が含浸された
補強シー、−ト３が接合されている他は第１図に示した
実施例と同じである。

第４図は本発明の更に他の実施例を示す断面図で、第１
図に示した実施例の芯材２の内側に更に別のポリエチレ
ンからなる厚さ約３ｆｌの架橋発泡シート５が接着剤に
より積層された他は第１図に示したものと同じであるＨ
　　ｌ　３　’はこの発泡シー　ト５に設けられた薄肉
部で薄肉部１３に沿うて更に破断し易くする為に設けら
れる。

〔発り１の効果〕 本発明のエアバッグ収納ケ・−スは上述の構成となされ
ているので、該収納ケースは上面部と側面部との強度が
不均一であり、上面部は側面部よりも強度が低いので、
ガス発生器が作動してエアバッグが膨張するとその圧力
で該収納ケースの上面部は容易に破断され、エアバッグ
は収納ケースから非常に容易に飛び出す仁とができる。

また、繊維質シートの目付量、熱硬化性樹脂の補強等を
自由に設計できるという長所がある３、また、芯材に熱
硬化性樹脂が使用されるので耐熱性にすぐれ、自動車内
部が高温になりても変形することがない。

更に、芯材の少なくとも外側には熱可塑性樹脂発泡シー
トが積層きれているので、外観がよく、ソフト感があり
、軽量な収納ケースとなる。

そして、本発明のエアバッグ収納ケースは大規模な製造
装置を必要とせず、簡単な設備で安価に大ｆｔＫ製造す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のエアバッグ収納ケースの一実施例を示
す斜視図、第２図＃ｉ第１図ローロ線に於ける断面矢視
図、第３図は本発明の他の実施例の断面図、＠４図は本
発明の更に他の実施例を示す断面図である。 ｌ：箱体、１４：下面、２：芯材、 ２１：上面部、２２：側面部、 ３．５：熱可塑性樹脂発泡シート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、繊維質シートに熱硬化性樹脂が含浸・硬化された芯
   材の少なくとも片面に熱可塑性樹脂発泡シートが積層さ
   れた積層体からなる箱体であって、該箱体の下面が開口
   され、箱体を構成する芯材の上面部は側面部よりも熱硬
   化性樹脂の含浸量が少なくなされていることを特徴とす
   るエアバッグ収納ケース。