JPH0111924Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0111924Y2
JPH0111924Y2 JP1182983U JP1182983U JPH0111924Y2 JP H0111924 Y2 JPH0111924 Y2 JP H0111924Y2 JP 1182983 U JP1182983 U JP 1182983U JP 1182983 U JP1182983 U JP 1182983U JP H0111924 Y2 JPH0111924 Y2 JP H0111924Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
plunger
protrusion
spacer
hydraulic chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1182983U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59117807U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1182983U priority Critical patent/JPS59117807U/ja
Publication of JPS59117807U publication Critical patent/JPS59117807U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0111924Y2 publication Critical patent/JPH0111924Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は内燃機関の吸排気弁と、それを作動
させるロツカアームとの間のバルブクリアランス
を油圧を利用して除去できるゼロラツシユアジヤ
スタに関する。
内燃機関の吸排気弁は使用により摩擦するた
め、各摺接面の修正や交換、あるいは隙間調整を
定期的に行なう必要がある。このうちバルブシー
トとバルブフエースとの間の摩擦が生じるとその
摩耕分だけロツカアーム側にバルブ軸上端面がバ
ルブスプリングにより押し上げられ、調整機機が
ないとバルブクリアランスがなくなる。その結果
として、ロツカアームにより常時バルブが押し下
げられ、シリンダの気密性が低下する。更に、バ
ルブ軸上端面とロツカアームの接触面との間で摩
耗が生じると、両者間の隙間が増大し、騒音発
生、出力低下等の原因となる。従つて、従来より
ロツカアームとバルブとの間の当接状態を油圧を
利用して常に適正状態にできるゼロラツシユアジ
ヤスタが利用されている。しかしながら、従来の
ゼロラツシユアジヤスタは一般に吸排気弁の軸端
とロツカアームとの当接位置には採用されていな
い。その理由としては、吸排気弁の軸端とロツカ
アームとが当接する接点がロツカアームの揺動に
伴つて移動し、その結果として偏荷重が生じて装
着が困難である。更に、エンジン回転数の増加を
目的としてロツカアームの慣性重量の低減を計る
ため、軽合金材からなるロツカアームが多用され
てきているが、このような軽合金材のロツカアー
ムに従来のゼロラツシユアジヤスタ取付部分は剛
性の不足より早期に変形してしまうからである。
この考案は軽合金材からなるロツカアームに取
り付けられ、適確に、耐久性よく作動するゼロラ
ツシユアジヤスタを提供することを目的とする。
この考案は軽合金材からなるロツカアームのバ
ルブ対向端にシリンダを形成し、このシリンダ内
にバルブ軸に当接する突出部の形成されたリフタ
本体と、その内に嵌合されるプランジヤと、シリ
ンダ底隙間に連通する油圧室と、シリンダ底とプ
ランジヤの突出部間に介装されるスペーサとを配
備し、スペーサはシリンダ底に摺接する平面およ
び突出部の曲率中心に近接する位置に曲率中心を
配置するプランジヤ突出部対向曲面とで形成さ
れ、油圧室に油圧を油圧供給源より加えることに
より、バルブ軸からの押圧力をリフタ本体が受
け、それをプランジヤの突出部よりスペーサを介
しシリンダ底に伝えるよう構成される。
この考案によれば比較的剛性の弱いシリンダ底
に直接バルブ軸からの押圧力を加えることなく、
プランジヤの突出部がスペーサに押圧力を分散し
てシリンダ底に伝えることができる。しかも、バ
ルブ作動に伴うリフタ本体とバルブ軸端の接点移
動によりリフタ本体は側圧および回転モーメント
を受けるが、スペーサがシリンダ底に対し滑動作
動しやすく、これによりプランジヤがスペーサに
対し滑動作動しやすくなり、バルブ軸からの押圧
力は全てシリンダ底およびその側壁に均等に伝え
られる。このため従来のようにプランジヤの滑動
不足により、側圧や回転モーメントを受けたプラ
ンジヤがリフタ本体に対しこじれを生じることは
なく、適確に両部材が作動でき、耐久性を改善で
きる。
以下、この考案を添付図面と共に説明する。
第1図にはこの考案の一実施例としてのゼロラ
ツシユアジヤスタ1を図示しない4サイクルガソ
リンエンジンのロツカアーム2に装着した状態を
示している。このロツカアーム2はアルミ合金材
であり、ロツカアームシヤフト3に枢着され、図
示しない吸気ボートを開閉する吸気バルブ4を作
動させる。即ち、このロツカアーム2はカム軸5
と吸気バルブ4との間にロツカアームシヤフト3
を支軸として配したシーソ形に作られている。こ
のロツカアーム2はバルブ軸対向端201側に円
筒状のシリンダ6を形成し、カム軸対向端202
側に曲面状のカム接触面7を形成し、カム軸5の
駆動時にカムのリフタ面501より押圧力を受け
て示矢方向Aに揺動運動する。
シリンダ6はバルブ対向壁に開口8を配置し、
この開口8より最も奥側(第1図においては上
側)にシリンダ底9を配置している。このシリン
ダ底9はシリンダ中心線に直交する平面に形成
される。スペーサ11は一側面がシリンダ底9に
摺接するように平面10に形成された他側面は凹
状の球面12に形成され、中央部には貫通穴11
1が形成される。球面12の曲率中心はシリンダ
中心線上に位置している。シリンダ6には円筒
状のリフタ本体としてのボデー13が摺接可能に
嵌合しており、このボデー13の先端である突出
部131は開口8より突出してバルブ軸上端面1
4に当接する。ボデー13のシリンダ底側はシリ
ンダ底9より離れて位置しており、両者間にはシ
リンダ底隙間15が形成される。このシリンダ底
隙間15は油通路16に連通しており、中空のロ
ツカアームシヤフト3の中央油穴17より所定圧
を有する油がこの油通路16を介しシリンダ6に
供給される。なお、シリンダ底9の中央部と油通
路16とは油通路16aを介して連通しており、
これにより、シリンダ底9とスペーサ平面10と
の滑動をより抵抗なく行なわせるよう構成され
る。符号16bは空気抜きのための細穴であり、
符号16cは盲栓に使われる球を示している。ボ
デー13内には円筒状のプランジヤ18が摺動可
能に嵌合される。このプランジヤ18は内部に中
空室181を配置し、スペーサの球面12に滑動
可能に当接する突出部182とボデーの突出部1
31との対向部(以後単に頭部と記す)183と
を有する。この頭部183は肉厚に形成され、こ
の頭部183とボデーの突出部131とは互いに
対向面を凹設し、両者により油圧室19を形成し
ている。この油圧室19はプランジヤ内の中空室
181に油穴184を介し連通可能であり、この
油穴184を油圧室19内に装着されるチエツク
弁20で開閉するよう構成される。チエツク弁2
0は第2図に示すように、油穴184の直径より
大きな球203とこの球203を油穴184側に
弾性的に押圧するチエツク弁用の圧縮ばね204
と、この圧縮ばね204をプランジヤの頭部18
3側に押圧するよう支持する支持枠205とで構
成される。
更に、油圧室19にはボデーの突出部131と
プランジヤの頭部131とを引き離すよう、即ち
突出部131をバルブ軸上端面14側に向け押圧
する圧縮ばね(以後単に調整ばねと記す)206
が装着される。なお、この調整ばね206によ
り、支持枠203はその係止端を頭部183に圧
接支持されてもいる。
第1図に示したゼロラツシユアジヤスタ1の作
動を説明する。まず、油圧供給源としてのロツカ
アームシヤフト内の中央油穴17より油通路1
6,16aおよび貫通穴111を通してシリンダ
底隙間15,中空室181に油圧が加わり、この
油圧は油穴184を通して球203に加わる。こ
のため球203は圧縮ばね204の弾性力より大
きな力を油圧として受けた場合にのみ油圧室19
側に移動し、中空室181側の油を油圧室19に
供給する。そして、球203は油圧室19の油圧
が中空室181側の油圧に近づくと圧縮ばね20
4の弾性力で油穴184を閉じ、油圧室19側が
高圧に変つても油圧室19内の油が油穴184よ
り排出することを防ぐ。このためエンジン駆動時
に油圧通路16側より油圧室19に所定圧の油の
供給があると、プランジヤ18はその突出部18
2をスペーサ11に押圧当接し、ボデーは突出部
131をバルブ軸上端面14に当接する。この場
合、ロツカアーム2のカム接触面7がカムのリフ
タ面501より外れてクリアランス面502側に
対向している時限において、プランジヤ18とボ
デー13とはプランジヤ突出部対向曲面たるスペ
ーサの凹状球面12とバルブ軸上端面14間の全
ての隙間を埋めるよう、油圧と調整ばね21の弾
性力によりシリンダ中心線方向に拡張作動す
る。
一方、ロツカアームのカム接触面7がカムのリ
フタ面501により押圧力を受ける時限において
は、スペーサの凹状球面12とバルブ軸上端面1
4間に最大限拡張したプランジヤ18とボデー1
3とはシリンダ中心線の方向に圧縮力を受けて
も油圧室19の油圧により両者が短縮する方向に
作動することはない。この場合、第3図aに示す
ように、ロツカアーム2がA1方向に回動すると、
ボデーの突出部131はバルブ軸上端面14より
突出部131の曲率中心P方向への反力としての
押圧力Fを受ける。これと同時に、突出部131
はその球面状の表面がA1方向への作動に伴つて
バルブ軸上端面14との接点aを移動させること
により相対的な摩擦力F1をも受ける。このため
ボデー13にはこれらの合力としての偏加重F2
が加わり、これにより側圧力F3や、曲率中心P
回りの回転モーメントMが加わる。このためボデ
ー13はシリンダ内壁との隙間Cbにより傾むく
ように作動する。即ち、ボデー13とプランジヤ
18との隙間Caは機能上隙間Cbに比べて小さく
設定されており、ボデー13と一体となつてプラ
ンジヤ18も傾く。この場合プランジヤの突出部
182は、スペーサの凹状球面12において両者
の曲率中心Qを中心として滑る。これによりボデ
ー13側の押圧力Fをシリンダ底9側に略均等に
伝えることができる。更に、側圧力F3を受けた
ボデー13は、スペーサの平面10がプランジヤ
18に押されてシリンダ底9を滑ることによつ
て、シリンダ6の内壁に当接し側圧力F3を均等
に伝えることもできる。
一方、ロツカアーム2が第3図bに示すように
A2方向に回動すると、第3図aに示したと同様
に、突出部131はC点において、曲率中心P方
向への押圧力Fを受け、かつ摩擦力F1をも同様
に受ける。この場合もボデー13には偏加重F2
が加わり、これによる側圧力F3や曲率中心P回
りの回転モーメントMを受け、第3図aと逆の方
向へボデー13は傾き、同じく逆方向へスペーサ
11は滑動して同様の作用をし、同様の効果を得
ることができる。
第1図および第2図に示すように、ボデー13
はその突出部131の内壁面よりストツパ部13
2を突出させている。このため、油圧室19はス
トツパ部132により規制する最小の油圧室より
隙間L分だけ大きな長さの油圧室として形成可能
である。即ち、この間隙L分だけ大きな油圧室1
9を初期に保つていることにより、吸気バルブ4
が図示しないバルブフエースやバルブシートの摩
耗により上方に徐々に上昇したとしても、この上
昇分を間隙Lが埋め合わせ、燃焼室の気密性を保
持できる。この場合、油圧室19内の油は吸気バ
ルブ4の上昇と共に、徐々に、ボデー13とプラ
ンジヤ18の隙間Ca(第3図参照)よりにじみ出
ることにより除去される。
第1図に示したゼロラツシユアジヤスタ1は吸
気バルブ4とロツカアーム2との間の隙間を油圧
を用いて自動的に除去する。しかも、ロツカアー
ム2を軽合金材で作つても、最も面圧の大きくな
るシリンダ底9にスペーサ11を設けることによ
り、このシリンダ底9の変形を防止することがで
きる。しかも、スペーサ11はスペーサ球面10
の曲率中心Qがボデーの突出部131の曲率中心
Pとほぼ近似位置にあり、これらが一体的に回動
し傾き作動しやすい。この結果、スペーサ11の
滑動がスムーズとなり、これによりプランジヤの
突出部182のスペーサ11に対する滑動もスム
ーズとなる。こためボデー13とプランジヤ18
とには両者間にこじれを生じる力が加わることが
少なくなり、両者間の相対的作動が適確に行なわ
れ、耐久性が改善される利点がある。
第1図に示したゼロラツシユアジヤスタ1はシ
リンダ6に直接ボデー13を嵌合していたが、こ
れに図示しないライナを圧入してもよく、あるい
はシリンダ内壁に硬化材皮膜を形成してもよい。
かくすればゼロラツシユアジヤスタを取り付けた
ロツカアームの耐久性をより強化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例としてのゼロラツ
シユアジヤスタを取り付けたロツカアームの要部
断面図、第2図は同上のゼロラツシユアジヤスタ
に使用されるチエツク弁の拡大図、第3図は同上
のゼロラツシユアジヤスタの概略作動説明図であ
る。 1…ゼロラツシユアジヤスタ、2…ロツカアー
ム、201…バルブ軸対向端、4…吸気バルブ、
6…シリンダ、9…シリンダ底、10…スペーサ
平面、11…スペーサ、12…スペーサ凹状球
面、13…ボデー、131…突出部、14…バル
ブ軸上端面、15…シリンダ底隙間、184…油
穴、19…油圧室、20…チエツク弁、Q…スペ
ーサ凹状球面の曲率中心、P…突出部の曲率中
心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軽合金材からなるロツカアームのバルブ軸対向
    端に形成されるシリンダと、このシリンダ内に摺
    動可能に嵌合されると共に、バルブ軸に当接する
    突出部の形成されたリフタ本体と、このリフタ本
    体内に摺動可能に嵌合すると共に、シリンダの底
    部とリフタ本体との間のシリンダ底隙間に突出部
    の形成されたプランジヤと、このプランジヤとリ
    フタ本体とにより形成され、かつプランジヤ内の
    油穴を通してシリンダ底隙間に連通可能な油圧室
    と、この油圧室に配備され、この油圧室と油穴側
    とを遮断可能なチエツク弁と、上記シリンダ底と
    上記プランジヤの突出部間に介装されたスペーサ
    とを有し、上記スペーサはシリンダ底に摺接する
    平面およびリフタ本体突出部の曲率中心に近接す
    る位置に曲率中心を配置するプランジヤ突出部対
    向曲面とで形成され、油圧供給源より上記シリン
    ダ底隙間を通して油圧室に油圧を加えることによ
    り、リフタ本体が受けた押圧力をプランジヤの突
    出部よりスペーサを介しシリンダ底に伝えるよう
    構成したゼロラツシユアジヤスタ。
JP1182983U 1983-01-28 1983-01-28 ゼロラツシユアジヤスタ Granted JPS59117807U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1182983U JPS59117807U (ja) 1983-01-28 1983-01-28 ゼロラツシユアジヤスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1182983U JPS59117807U (ja) 1983-01-28 1983-01-28 ゼロラツシユアジヤスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59117807U JPS59117807U (ja) 1984-08-09
JPH0111924Y2 true JPH0111924Y2 (ja) 1989-04-07

Family

ID=30143252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1182983U Granted JPS59117807U (ja) 1983-01-28 1983-01-28 ゼロラツシユアジヤスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59117807U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59117807U (ja) 1984-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6226562Y2 (ja)
JP2000045738A (ja) 圧縮エンジンブレ―キ装置
US5394843A (en) Valve control device
US4538559A (en) Engine cam for use in internal combustion engine
US5601056A (en) Device for actuating the valves in internal combustion engines by means of revolving cams
US4494729A (en) Valve operating mechanism, in particular for an automobile internal combustion engine
JPS6131121Y2 (ja)
US6487997B2 (en) Springless poppet valve system
JPH0111924Y2 (ja)
US5347965A (en) Valve control device and method
JPH029045Y2 (ja)
US5749341A (en) Valve lifter for internal combustion engines
US11162394B2 (en) Automatic lash adjuster for use with high compression internal combustion engines
JPH0210242Y2 (ja)
JPS6059407B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JPS59162310A (ja) ロツカア−ム
JP2620196B2 (ja) 内燃機関用バルブ間隙調節装置
JPS6327044Y2 (ja)
JP2000161025A (ja) 内燃機関の動弁機構
JPH0625526B2 (ja) 油圧式弁間隙自動補正装置
JP2000002101A (ja) エンジンの動弁装置
JP2010065632A (ja) 内燃機関の動弁装置及び該動弁装置に用いられる油圧ラッシアジャスタ
JP2002106309A (ja) ローラ式カムフォロア装置
JPS6131125Y2 (ja)
JPS6337447Y2 (ja)