JPH01111864A - 高耐食性Zn−Cr合金めつき金属材 - Google Patents
高耐食性Zn−Cr合金めつき金属材Info
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- JPH01111864A JPH01111864A JP8206987A JP8206987A JPH01111864A JP H01111864 A JPH01111864 A JP H01111864A JP 8206987 A JP8206987 A JP 8206987A JP 8206987 A JP8206987 A JP 8206987A JP H01111864 A JPH01111864 A JP H01111864A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は優れた耐食性を有するZn−Cr合金めっき金
属材に関し、このめっき金属材は各種車輛や家電製品等
の外板としであるは各種建材等として極めて有用なもの
である。尚本発明に係るめっき対象となる金属基材には
、FeやFe基合金の他、CuやAI等の非鉄金属やそ
れらの合金が含まれ、その形状については板材や波板材
をはじめとして管材、棒材等の如何を問わないが、以下
の説明では最も代表的な鋼板を主体にして述べる。
属材に関し、このめっき金属材は各種車輛や家電製品等
の外板としであるは各種建材等として極めて有用なもの
である。尚本発明に係るめっき対象となる金属基材には
、FeやFe基合金の他、CuやAI等の非鉄金属やそ
れらの合金が含まれ、その形状については板材や波板材
をはじめとして管材、棒材等の如何を問わないが、以下
の説明では最も代表的な鋼板を主体にして述べる。
[従来の技術]
鋼板等を防食加工する手段としては従来よりZnめっき
が汎用されている。しかし鋼板等の耐食性向上に対する
要請は更に高まる傾向にあり、従来のZnめっき鋼板で
は需要者の要求を十分に満たすことができなくなってき
た。
が汎用されている。しかし鋼板等の耐食性向上に対する
要請は更に高まる傾向にあり、従来のZnめっき鋼板で
は需要者の要求を十分に満たすことができなくなってき
た。
この様な背景のもとで、電気めっき法を利用したZn−
Ni、Zn−Fe、Zn−Mn、Zn −Co等のZn
合金めっき鋼板が開発され、また溶融めっき法を利用し
たZn−Al−ミツシュメタル、Zn−Al−5t、Z
n−Al−Mg、Zn−Al−3n等のZn−Al系多
元合金めっき鋼板も開発されている。しかしながらこれ
らのめつき鋼板にしても需要者の要望を十分に満たして
いるとは言えず、苛酷な使用環境下での耐用年数の延長
が要求される中で、−段と耐食性の優れためっき鋼板の
出現が待たれている。
Ni、Zn−Fe、Zn−Mn、Zn −Co等のZn
合金めっき鋼板が開発され、また溶融めっき法を利用し
たZn−Al−ミツシュメタル、Zn−Al−5t、Z
n−Al−Mg、Zn−Al−3n等のZn−Al系多
元合金めっき鋼板も開発されている。しかしながらこれ
らのめつき鋼板にしても需要者の要望を十分に満たして
いるとは言えず、苛酷な使用環境下での耐用年数の延長
が要求される中で、−段と耐食性の優れためっき鋼板の
出現が待たれている。
一方、Crは様々の腐食環境下での耐食性が優れたもの
であるところから、CrをZn系めっき材料中に適量含
有させて2n−Cr合金めっき材料とし耐食性を改善し
ようとする研究もかなり以前から行なわれている。
であるところから、CrをZn系めっき材料中に適量含
有させて2n−Cr合金めっき材料とし耐食性を改善し
ようとする研究もかなり以前から行なわれている。
[発明が解決しようとする問題点]
ところがZn−Cr合金めっきを形成しようとした場合
、電気めっき法及び溶融めっき法のいずれを採用したと
してもめつき層中に多量のCrを含有させるのが困難で
あり、期待されるほどの耐食性改善効果は得られていな
い。即ち電気めっき法を採用して多量のCrを含有させ
ようとすると、めっき層の光沢が低下して商品価値が著
しく阻害されるばかりでなく、電流効率が低下してめっ
き効率が極端に悪くなる。また溶融めっき法を採用して
多量のCrを含有させようとすると、めっ@浴−の温度
をかなり高くしなければならないため、基材鋼板とめっ
き材が接合境界部で脆弱な合金層を形成して密着性を阻
害し、且つこの合金層はその後の成形加工々程で比較的
簡単に亀裂破壊されるので成形加工後めっき層が簡単に
剥離してしまう、といった問題点も生じてくる。
、電気めっき法及び溶融めっき法のいずれを採用したと
してもめつき層中に多量のCrを含有させるのが困難で
あり、期待されるほどの耐食性改善効果は得られていな
い。即ち電気めっき法を採用して多量のCrを含有させ
ようとすると、めっき層の光沢が低下して商品価値が著
しく阻害されるばかりでなく、電流効率が低下してめっ
き効率が極端に悪くなる。また溶融めっき法を採用して
多量のCrを含有させようとすると、めっ@浴−の温度
をかなり高くしなければならないため、基材鋼板とめっ
き材が接合境界部で脆弱な合金層を形成して密着性を阻
害し、且つこの合金層はその後の成形加工々程で比較的
簡単に亀裂破壊されるので成形加工後めっき層が簡単に
剥離してしまう、といった問題点も生じてくる。
この様なところからZn−Cr合金めっき材のCr含有
率は高々0.8%程度までとされており、Crの添加に
よる耐食性改善効果は極めてわずかである。
率は高々0.8%程度までとされており、Crの添加に
よる耐食性改善効果は極めてわずかである。
本発明は上記の様な事情に着目されてなされたものであ
って、その目的は、金属基材とめっ@層との境界部に脆
弱な合金層を形成することがない為に密着性及び成形加
工性が良好であり、且つ高腐食環境下においても優れた
耐食性を発揮し得る様なZn−Cr合金めっき金属材を
提供しようとするものである。
って、その目的は、金属基材とめっ@層との境界部に脆
弱な合金層を形成することがない為に密着性及び成形加
工性が良好であり、且つ高腐食環境下においても優れた
耐食性を発揮し得る様なZn−Cr合金めっき金属材を
提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段]
上記の目的を達成することのできた本発明の構成は、Z
n−Cr合金めっき層で被覆された金属材であって、該
めっき層はCr:1〜70重量%、残部:実質的にZn
からなり、且つ前記合金めっき層のX線回折パターンに
おける回折角30〜50度の範囲内に、Z n (00
2)相の主ピーク以外に2つ以上の回折ピークを示すも
のであるところに要旨を有するものである。
n−Cr合金めっき層で被覆された金属材であって、該
めっき層はCr:1〜70重量%、残部:実質的にZn
からなり、且つ前記合金めっき層のX線回折パターンに
おける回折角30〜50度の範囲内に、Z n (00
2)相の主ピーク以外に2つ以上の回折ピークを示すも
のであるところに要旨を有するものである。
[作用]
本発明者らはZn−Cr合金めつき鋼板に焦点を絞って
該めっき鋼板の諸欠点を改善すべく、めっき方法の改良
を主体にして種々研究を進めた。その結果、真空蒸着法
を採用し、且つZnとCrを夫々別々の容器より加熱・
蒸発させて基材鋼板表面に蒸着させる方法を採用すれば
、蒸着めっき成分中のCr含有量を何らの障害もなく増
加させることができ、耐食性の非常に優れたZn−Cr
合金めつき層を、しかも密着性の良い状態で基材鋼板の
表面に形成し得ることを知った。しかもこの様にして得
られためフき層のX線回折パターンを調べたところ、後
で詳述する如〈従来の電気めっき法や溶融めっき法で形
成したZn−Cr合金めつきでは見ることのできない特
異なピークを示すものとなることが明らかとなった。
該めっき鋼板の諸欠点を改善すべく、めっき方法の改良
を主体にして種々研究を進めた。その結果、真空蒸着法
を採用し、且つZnとCrを夫々別々の容器より加熱・
蒸発させて基材鋼板表面に蒸着させる方法を採用すれば
、蒸着めっき成分中のCr含有量を何らの障害もなく増
加させることができ、耐食性の非常に優れたZn−Cr
合金めつき層を、しかも密着性の良い状態で基材鋼板の
表面に形成し得ることを知った。しかもこの様にして得
られためフき層のX線回折パターンを調べたところ、後
で詳述する如〈従来の電気めっき法や溶融めっき法で形
成したZn−Cr合金めつきでは見ることのできない特
異なピークを示すものとなることが明らかとなった。
即ち本発明のZn−Cr合金めつき鋼板を製造するに当
たっては、真空蒸着めっき装置内に2つのるつぼを配置
して夫々のるつぼにZnとCrを装入し、蒸着めっき装
置内を減圧(10−’Torr程度以下、より好ましく
は10 ”’Torr以下)した状態で各るつぼ内のZ
nとCrを加熱蒸発せしめ、これらのるつぼの上方に配
置した基材鋼板(通常は100〜350℃に予熱される
)にZnとCrを同時に蒸着させる。この場合、Znと
Crの加熱温度を調整することによって夫々の蒸発量を
個々に調節することができるので、めっき層を構成する
ZnとCrの各蒸着量は任意にコントロールし得るので
ある。即ち従来の電気めっき法や溶融めっき法では、前
述の様な理由からZn−Cr合金めつき中のCr含有量
を0.8%程度以上とすることができなかったが、蒸着
法を採用すれば夫々の加熱温度を変えることによってZ
n及びCrの蒸発量を自由に調節することができ、Zn
−Cr合金めつき層を構成するZ n / Cr含有比
率を広い範囲に亘って容易に調整することができる。こ
の場合、Crは融点が高く且つ蒸気圧も非常に小さいの
でこれを蒸発させるためには高エネルギーを要し、電子
ビームやレーザービームの如き高エネルギーの加熱源を
必要とするが、Znは低融点で蒸気圧も高いので電気抵
抗加熱等によっても十分に蒸発させることができる。そ
してこれら加熱源の出力を調整してZnとCrの蒸発量
をコントロールすることによりZn−Cr合金めっき層
を構成するZn及びCrの含有率を自在に調整し得るの
であるが、本発明最大の目的である耐食性改善効果を確
保するためには、合金めっき層中のCr含有率が1%以
上となる様に蒸着条件を設定しなければならず、これ未
満ではCrによる耐食性向上効果が殆んど発揮されない
。但しCr含有量が多くなり過ぎるとZn−Cr合金め
っき層の電位が鋼板よりも貴となり、Zn合金めっき特
有の犠牲陽極防食効果が発揮されなくなるので、Cr含
有率は70%以下に抑える必要がある。
たっては、真空蒸着めっき装置内に2つのるつぼを配置
して夫々のるつぼにZnとCrを装入し、蒸着めっき装
置内を減圧(10−’Torr程度以下、より好ましく
は10 ”’Torr以下)した状態で各るつぼ内のZ
nとCrを加熱蒸発せしめ、これらのるつぼの上方に配
置した基材鋼板(通常は100〜350℃に予熱される
)にZnとCrを同時に蒸着させる。この場合、Znと
Crの加熱温度を調整することによって夫々の蒸発量を
個々に調節することができるので、めっき層を構成する
ZnとCrの各蒸着量は任意にコントロールし得るので
ある。即ち従来の電気めっき法や溶融めっき法では、前
述の様な理由からZn−Cr合金めつき中のCr含有量
を0.8%程度以上とすることができなかったが、蒸着
法を採用すれば夫々の加熱温度を変えることによってZ
n及びCrの蒸発量を自由に調節することができ、Zn
−Cr合金めつき層を構成するZ n / Cr含有比
率を広い範囲に亘って容易に調整することができる。こ
の場合、Crは融点が高く且つ蒸気圧も非常に小さいの
でこれを蒸発させるためには高エネルギーを要し、電子
ビームやレーザービームの如き高エネルギーの加熱源を
必要とするが、Znは低融点で蒸気圧も高いので電気抵
抗加熱等によっても十分に蒸発させることができる。そ
してこれら加熱源の出力を調整してZnとCrの蒸発量
をコントロールすることによりZn−Cr合金めっき層
を構成するZn及びCrの含有率を自在に調整し得るの
であるが、本発明最大の目的である耐食性改善効果を確
保するためには、合金めっき層中のCr含有率が1%以
上となる様に蒸着条件を設定しなければならず、これ未
満ではCrによる耐食性向上効果が殆んど発揮されない
。但しCr含有量が多くなり過ぎるとZn−Cr合金め
っき層の電位が鋼板よりも貴となり、Zn合金めっき特
有の犠牲陽極防食効果が発揮されなくなるので、Cr含
有率は70%以下に抑える必要がある。
ところで従来のZn−Cr合金めつき鋼板(但しCr含
有率は0.8%程度)の場合、X線回折パターンにより
確認することのできるピークは純Zn相を示すピークの
みである[後記第1図(A)参照]が、Cr含有率が1
〜70%である本発明のZn−Cr合金蒸着めっき鋼板
の場合は、回折角30〜50度の範囲にZれ(002)
相の主ピーク以外に2個以上の回折ピークを示す[後記
第1図(C)〜(G)参照]、これらの回折ピークが如
何なる成分に由来するものであるかは、Zn−Cr合金
の状態図が明らかにされておらないため確認することが
できないが、Zn−Cr系の金属間化合物(以下「θ相
」ということがある)に由来するものであると推定され
る。即ち本発明のZn−Cr合金めっき鋼板は、X線回
折分析における回折角30〜50度の範囲内にZ n
(002)相の主ピーク以外に2個以上の回折ピークを
示すという点で従来のZn−Cr合金めっき鋼板等と明
確に識別し得るものであり、この様な回折ピーク特性を
有するZn−Cr合金めっき鋼板は従来材に比べて非常
に優れた耐食性を有しているばかりでなく、基材鋼板と
めっき層の境界部に脆弱な合金層も形成されておらず強
固な密着状態を呈しており、成形加工によりめっき層が
剥離する様な恐れも全くない。
有率は0.8%程度)の場合、X線回折パターンにより
確認することのできるピークは純Zn相を示すピークの
みである[後記第1図(A)参照]が、Cr含有率が1
〜70%である本発明のZn−Cr合金蒸着めっき鋼板
の場合は、回折角30〜50度の範囲にZれ(002)
相の主ピーク以外に2個以上の回折ピークを示す[後記
第1図(C)〜(G)参照]、これらの回折ピークが如
何なる成分に由来するものであるかは、Zn−Cr合金
の状態図が明らかにされておらないため確認することが
できないが、Zn−Cr系の金属間化合物(以下「θ相
」ということがある)に由来するものであると推定され
る。即ち本発明のZn−Cr合金めっき鋼板は、X線回
折分析における回折角30〜50度の範囲内にZ n
(002)相の主ピーク以外に2個以上の回折ピークを
示すという点で従来のZn−Cr合金めっき鋼板等と明
確に識別し得るものであり、この様な回折ピーク特性を
有するZn−Cr合金めっき鋼板は従来材に比べて非常
に優れた耐食性を有しているばかりでなく、基材鋼板と
めっき層の境界部に脆弱な合金層も形成されておらず強
固な密着状態を呈しており、成形加工によりめっき層が
剥離する様な恐れも全くない。
尚本発明のZn−Cr合金めっき材が真空蒸着法によっ
て得られるものであることは既に述べた通りであるが、
このときの条件が10−”Torrを超える場合は基材
及びめっき金属が局部的に酸化を受けて密着性不足とな
る恐れがあるので、蒸着処理に当たっては圧力が10−
2Torr以下、より好ましくは10−’Torr以下
の高真空条件を採用することが望まれる。またこの蒸着
工程で、高周波誘導装置等を用いて蒸発金属をイオン化
して基材金属上に析出させる所謂イオンブレーティング
法を採用することも可能であり、本発明で採用される蒸
着とはこれらの方法を包含するものである。
て得られるものであることは既に述べた通りであるが、
このときの条件が10−”Torrを超える場合は基材
及びめっき金属が局部的に酸化を受けて密着性不足とな
る恐れがあるので、蒸着処理に当たっては圧力が10−
2Torr以下、より好ましくは10−’Torr以下
の高真空条件を採用することが望まれる。またこの蒸着
工程で、高周波誘導装置等を用いて蒸発金属をイオン化
して基材金属上に析出させる所謂イオンブレーティング
法を採用することも可能であり、本発明で採用される蒸
着とはこれらの方法を包含するものである。
[実施例]
真空蒸着装置内に2つのるつぼを配置して夫々にZnと
Crを装入し、該装置内を減圧して2x10−3Tor
r以下に保持しつつZn及びCrを電子ビームにより加
熱蒸発せしめ、るつぼの上方に配置した鋼板(電解研摩
鋼板、厚さ: 0..6 mm、予熱温度:250℃)
にZn−Cr合金を蒸着させた。このとき、Zn及びC
rに照射する電子ビーム出力をコントロールすることに
よって夫々の蒸発量を調節し、Zn−Cr合金めっき層
中のCrの含有率をO〜91.0%の範囲で変化させ、
夫々について耐食性及び密着性を測定すると共に、X線
回折分析を行ないθ相のピーク数を調べた。
Crを装入し、該装置内を減圧して2x10−3Tor
r以下に保持しつつZn及びCrを電子ビームにより加
熱蒸発せしめ、るつぼの上方に配置した鋼板(電解研摩
鋼板、厚さ: 0..6 mm、予熱温度:250℃)
にZn−Cr合金を蒸着させた。このとき、Zn及びC
rに照射する電子ビーム出力をコントロールすることに
よって夫々の蒸発量を調節し、Zn−Cr合金めっき層
中のCrの含有率をO〜91.0%の範囲で変化させ、
夫々について耐食性及び密着性を測定すると共に、X線
回折分析を行ないθ相のピーク数を調べた。
耐食性試験法:各めっき鋼板を塩水噴霧試験(25℃)
に供し、めっき層表 面に赤錆が発生するまでの時間 を調べた。
に供し、めっき層表 面に赤錆が発生するまでの時間 を調べた。
密着性試験法:各めっき鋼板(0,6X20X50mm
)を180度に折り曲 げ、曲げ部に粘着テープをはり 付けて剥がしたときのめっき層 の剥離状態で評価した。
)を180度に折り曲 げ、曲げ部に粘着テープをはり 付けて剥がしたときのめっき層 の剥離状態で評価した。
O・・・めっき層のヱU離なし
×・・・めっき層が一部剥離
X線回折ニー次X線源はCuKa線、Niフイルター、
加速電圧35KV、記録紙 のフルスケール1000カウント/秒 結果を第1表に一括して示す。尚比較のため従来の電気
Zn−Crめっき鋼板についての試験結果も併記した。
加速電圧35KV、記録紙 のフルスケール1000カウント/秒 結果を第1表に一括して示す。尚比較のため従来の電気
Zn−Crめっき鋼板についての試験結果も併記した。
また第1表に示したもののうち代表的なもののX線回折
パターンを第1図(A)〜(G) に示した。
パターンを第1図(A)〜(G) に示した。
第1表及び第1図(A)〜(G)からも明らかな様に、
従来の電気めっき法により形成したZn−Cr合金めっ
き[実験No、12、第1図(^)]ではZn相を示す
ピークしか示しておらず、また蒸着めっき法を採用した
場合でもCr量が1%未満のZn−Cr合金めっき[実
験No、 1及び2、第1図(B)]ではZn相を示す
ピークしか確認することができず、これらはいずれも耐
食性が劣悪である。
従来の電気めっき法により形成したZn−Cr合金めっ
き[実験No、12、第1図(^)]ではZn相を示す
ピークしか示しておらず、また蒸着めっき法を採用した
場合でもCr量が1%未満のZn−Cr合金めっき[実
験No、 1及び2、第1図(B)]ではZn相を示す
ピークしか確認することができず、これらはいずれも耐
食性が劣悪である。
これに対し、蒸着めっき法を採用し1〜70%のCr含
有率を確保したもの[実験N003〜9、第1図(C)
〜(G)]では、回折角30〜50度の範囲にZ n
(002)相の主ピーク以外にZn−Cr系金属間化合
物(θ相)と思われる2〜3本のピークを確認すること
ができ、これらは何れも優れた耐食性と密着性を示して
いる。
有率を確保したもの[実験N003〜9、第1図(C)
〜(G)]では、回折角30〜50度の範囲にZ n
(002)相の主ピーク以外にZn−Cr系金属間化合
物(θ相)と思われる2〜3本のピークを確認すること
ができ、これらは何れも優れた耐食性と密着性を示して
いる。
但し蒸着めっき法を採用した場合でも、Zn−Cr合金
めっき層中のCr含有率がフO%を超えると(実験No
、10.11)、Zn−Cr合金めっき層の犠牲陽極作
用が失われ、耐食性は急激に低下傾向を示す様になる。
めっき層中のCr含有率がフO%を超えると(実験No
、10.11)、Zn−Cr合金めっき層の犠牲陽極作
用が失われ、耐食性は急激に低下傾向を示す様になる。
次に上記方法に準じて蒸着装置内の真空度を種々変えて
蒸着めっき処理を行ない(素地鋼板厚さ: 0.6 m
m、めっき組成:Zn−10%Cr。
蒸着めっき処理を行ない(素地鋼板厚さ: 0.6 m
m、めっき組成:Zn−10%Cr。
めっき厚:3.1〜3.2μm)、前記と同様にしてめ
っき層の密着性を調べた。
っき層の密着性を調べた。
結果は第2表に示す通りであり、内部圧力が10′″”
Torrを超える場合は蒸着工程で基材及びめっき金属
蒸気の酸化に起因すると思われる密着性不良が確認され
たのに対し、真空度を1O−2Torr以下にした場合
その様な問題は一切生じず、強固な密着状態が得られた
。
Torrを超える場合は蒸着工程で基材及びめっき金属
蒸気の酸化に起因すると思われる密着性不良が確認され
たのに対し、真空度を1O−2Torr以下にした場合
その様な問題は一切生じず、強固な密着状態が得られた
。
第 2 表
[発明の効果コ
本発明は以上の様に構成されており、Zn−Cr合金め
っき処理を真空蒸着法を利用して実施することによフて
、Crの含有比率を何ら支障なく増加することができ、
且つ従来のZn−Cr合金めっきでは見られなかった特
異なX線回折ピークの存在によって特定することのでき
る、耐食性の優れたZn−Cr合金めっき鋼板を提供し
得ることになった。しかもこのめつぎ鋼板のめつき付着
性は非常に優れており、その後の成形加工等によってめ
っき層が剥離する様な恐れもない。また本発明は蒸着法
を利用することによってCr含有率の高いZn−Cr合
金めっきを可能にしたところに最大の特徴を有するもの
であるから、基材金属は鋼板に限定される訳ではなく、
各種合金鋼や銅、アルミニウム等の非鉄金属またはそれ
らの合金についても同様に適用することができ、その形
状も板状の他管状、棒状等の様々のものに幅広く活用す
ることができる。
っき処理を真空蒸着法を利用して実施することによフて
、Crの含有比率を何ら支障なく増加することができ、
且つ従来のZn−Cr合金めっきでは見られなかった特
異なX線回折ピークの存在によって特定することのでき
る、耐食性の優れたZn−Cr合金めっき鋼板を提供し
得ることになった。しかもこのめつぎ鋼板のめつき付着
性は非常に優れており、その後の成形加工等によってめ
っき層が剥離する様な恐れもない。また本発明は蒸着法
を利用することによってCr含有率の高いZn−Cr合
金めっきを可能にしたところに最大の特徴を有するもの
であるから、基材金属は鋼板に限定される訳ではなく、
各種合金鋼や銅、アルミニウム等の非鉄金属またはそれ
らの合金についても同様に適用することができ、その形
状も板状の他管状、棒状等の様々のものに幅広く活用す
ることができる。
第1図(^)〜(G)は実験例で得たZ、n−Cr合金
めっき鋼板のX線回折パターンを示す図である。 手続補正書(方刻 昭和63年11月28日 1、事件の表示 昭和62年特許願第82069号 2、発明の名称 高耐食性Zn−Cr合金めっき金属材 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 5 神戸市中央区脇浜町−丁目3番18号 (119)株式会社 神戸製鋼所 代表者 亀高素吉 4、代理人〒530 大阪市北区堂島2丁目3番7号 シンコービル 6、補正の対象 (1)明細書の「図面の簡単な説明」の欄(2)図面 7、補正の内容 (1)明細書第16頁の「第1図(八)〜(G)」を「
第1図」と訂正します。
めっき鋼板のX線回折パターンを示す図である。 手続補正書(方刻 昭和63年11月28日 1、事件の表示 昭和62年特許願第82069号 2、発明の名称 高耐食性Zn−Cr合金めっき金属材 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 5 神戸市中央区脇浜町−丁目3番18号 (119)株式会社 神戸製鋼所 代表者 亀高素吉 4、代理人〒530 大阪市北区堂島2丁目3番7号 シンコービル 6、補正の対象 (1)明細書の「図面の簡単な説明」の欄(2)図面 7、補正の内容 (1)明細書第16頁の「第1図(八)〜(G)」を「
第1図」と訂正します。
Claims (1)
- Zn−Cr合金めっき層で被覆された金属材であって、
該めっき層はCr:1〜70重量%、残部:実質的にZ
nからなり、且つ前記合金めっき層のX線回折パターン
における回折角30〜50度の範囲内に、Zn(002
)相の主ピーク以外に2つ以上の回折ピークを示すもの
であることを特徴とする高耐食性Zn−Cr合金めっき
金属材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8206987A JPH01111864A (ja) | 1987-04-01 | 1987-04-01 | 高耐食性Zn−Cr合金めつき金属材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8206987A JPH01111864A (ja) | 1987-04-01 | 1987-04-01 | 高耐食性Zn−Cr合金めつき金属材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01111864A true JPH01111864A (ja) | 1989-04-28 |
Family
ID=13764197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8206987A Pending JPH01111864A (ja) | 1987-04-01 | 1987-04-01 | 高耐食性Zn−Cr合金めつき金属材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01111864A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03191053A (ja) * | 1989-12-19 | 1991-08-21 | Kobe Steel Ltd | リン酸塩処理性に優れた蒸着Zn―Cr合金めっき金属材料 |
-
1987
- 1987-04-01 JP JP8206987A patent/JPH01111864A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03191053A (ja) * | 1989-12-19 | 1991-08-21 | Kobe Steel Ltd | リン酸塩処理性に優れた蒸着Zn―Cr合金めっき金属材料 |
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