JPH01108262A - 摺動用含油樹脂組成物 - Google Patents

摺動用含油樹脂組成物

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Publication number
JPH01108262A
JPH01108262A JP26527387A JP26527387A JPH01108262A JP H01108262 A JPH01108262 A JP H01108262A JP 26527387 A JP26527387 A JP 26527387A JP 26527387 A JP26527387 A JP 26527387A JP H01108262 A JPH01108262 A JP H01108262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
hollow
synthetic resin
lubricating oil
sliding
Prior art date
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Pending
Application number
JP26527387A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Takahashi
英雄 高橋
Koichi Iwata
岩田 幸一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication of JPH01108262A publication Critical patent/JPH01108262A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、優れた!Il擦・摩耗特性を有する摺動用の
含油樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、油保持担体と
して中空有機msを用いた摺動用含油樹脂組成物に関す
る。
従来の技術 従来、合成樹脂の11摩耗特性を向上させるために、潤
滑油を合成樹脂に添加することは知られている。
例えば、特公昭48−37572号公報には、油保持担
体として比表面積が0.01ゴ/g以上の有機・無機粉
末を用い、これら粉末の表面に高級脂肪酸、それらの塩
、エステル、アミド、塩素化物または金属石ケンから選
ばれる1種以上、あるいはこれらと鉱油を吸着させて、
合成樹脂に均一に分散させる方法が示されている。
また、特公昭53−11018号公報には、油保持剤と
して、基体樹脂の流れ温度+10℃の温度で油に溶解す
るか、あるいは油を吸収する熱可塑性樹脂を用い、油を
吸収膨潤した熱可塑性樹脂を基体となる合成樹脂に均一
に分散させる方法が示されている。
しかし、これらの方法によると、@滑油は油保持担体ま
たは油保持剤に保持された状態で基体樹脂内に分散して
いるため、摺動界面に潤滑油が移行しにくく、過酷な使
用条件下では未だ潤滑性が不十分であるという問題があ
った。
一方、水溶性無機塩類などの粉末を混入した合成樹脂粉
末を加熱成形した後、成形物を水に含浸して塩類を溶解
除去することなどの方法により多孔質化した合成樹脂成
形体を得、その空隙に潤滑油を含浸させる方法も知られ
ている。この方法によれば摺動界面への油の浸出性は良
いが、ポンピング効果により、比較的短期間のうちに油
が吸い上げられて摺動界面で飛散してしまうため、潤滑
効果の持続性に欠けるという問題があった。
さらに、特開昭51−101047号公報には、合成樹
脂に潤滑油と潤滑油を吸収する有機φ無機粉末と、さら
に潤滑油の表面浸出を良くする有機繊維を加え、二軸以
上のスクリュー軸を有する押出機を用いて溶融混練し、
成形する含油プラスチック組成物の製造方法が示されて
いる。この方法では、担体となる有機争無機粉末に吸収
または吸着された潤滑油を有機繊維(非中空繊維)の表
面の凹凸部や内部孔を通じ表面へ拡散、浸出させのであ
るが、油保持担体の均一分散化に特別の工夫が必要であ
り、かつ有機繊維の役割が補助的であるため摺動界面に
潤滑油を移行させる点ではまだ不十分である。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解決し
、摺動界面に潤滑油が移行し易い摺動用含油樹脂組成物
を得ることにある。
本発明の他の目的は、摺動界面での油の浸出が良好であ
ると共に、基体合成樹脂内部での油の浸出が適度に抑制
され、油の保持性が良好で、したがって長期にわたって
潤滑効果を持続することができる摺動用含油樹脂組成物
を得ることにある。
本発明者らは、鋭意研究した結果、油保持材として中空
有機ia、isを用い、潤滑油を内包せしめた中空有4
1!FIi雄を基体樹脂に添加することにより、上記目
的を達成することができることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
問題点を解決するための手段 すなわち、本発明の要旨は、基体合成樹脂に潤滑油を内
包せしめた中空有機Fa!iを添加してなることを特徴
とする摺動用含油樹脂組成物にある。
以下、本発明の各構成要素について詳述する。
(基体合成樹脂) 本発明で用いる基体合成樹脂としては、例えば、ポリア
ミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキサイド
、ポリフェニレンサルファイド、スチレン系ポリマー、
アクリル系ポリマー、ポリスルフォン、ポリアリルスル
フォン、ポリアリルエーテル等の熱可塑性合成樹脂で耐
熱性が高いもの、またはフェノール樹脂、エポキシ樹脂
、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹
脂等の熱硬化性樹脂あるいはエラストマーがある。その
中でも高密度ポリエチレンやポリアミド、ポリアセター
ルなどが好ましく使用することができる。
これらの合成樹脂は、粉末あるいはペレットなど任意の
形状のものが用いられる。
これらの基体合成樹脂にガラスファイバー、タルク、カ
オリン、炭酸カルシウム、ガラス粉、カーボン繊維、ア
スベストなどの公知の無機充填材、金属粉あるいは四弗
化樹脂粉末、二硫化モリブデン、グラファイト、窒化ホ
ウ素、弗化黒鉛等の固体潤滑剤等を添加してもよい、ま
た、安定剤や少量の潤滑油を添加することもできる。
これらの添加剤は、予め基体合成樹脂に配合しておいて
もよいが、本発明の各成分の混合時または溶融押出時な
どに添加してもよい。
(潤滑油) 本発明で用いることができる潤滑油としては、例えば、
スピンドル油、冷凍機油、ダイナモ油、タービン油、マ
シーン油、ギヤ油等のパラフィン系、ナフテン系鉱油や
グリース、炭化水素油、シリコン油、エステル油、ポリ
グリコール、ポリフェニルエーテル、ハロカーボン系合
成油、弗素油等があり、市販の潤滑油から広範囲に選択
することができる。また、潤滑性向上剤として、飽和脂
肪酸、不飽和脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、
金属石ケン、高級アルコールなどを併用してもよい。
(中空有機m1lli) 本発明に用いる中空有機繊維としては特に限定されるも
のではないが、人口透析器のダイアライザーや限外濾過
等に使用されている外径0.2m m 程[のホローフ
ァイバー、中空ビスコースレーヨンやナイロン、ポリエ
ステル等の中空合成tli雄、あるいはやしの実繊維等
の天然m維を用いることが出来る。それらのm維の長さ
は、含油樹脂組成物の成形法に応じて適宜選択すること
が出来る。すなわち圧縮成形を行なう場合には、比較的
長い織雄を用いて含有する油量を増やすことが可能であ
り、押出成形あるいは射出成形を行なう場合は、比較的
短いm維を用いて均一分散性を高めることが出来る。
(潤滑油の内包、配合割合など) 中空有機繊維の中空部に潤滑油を含有(内包)させるに
は、例えば、中空部4+j!繊維を予め油中での真空浸
漬等を行なうことにより好適に実施することができる。
また、潤滑油を含有した中空有機Fi&雄を基体合成樹
脂に均一分散させるには、通常の混合攪拌機や混練り機
を用いることができる。
さらに、含油中空有機繊維を基体合成樹脂中に均一に分
散させるために、二軸以上のスクリュー軸を有する押出
機を用いて、押出成形するか、あるいは押出ベレットや
粉砕物となして、その後成形することが好ましい。
中空有機繊維に対する潤滑油の内包割合は、有!j&繊
mの中空度にもよるが、特に制限はなく、通常、中空有
機m雄1重量部に対し0.5〜3重量部の範囲で好まし
く使用することができる。また、基体合成樹脂に対する
含油中空有機繊維の配合割合についても、特に制限はな
いが、通常、基体合成樹脂100重量部に対して、5〜
30重量部の範囲で好適に使用することができる。潤滑
油を内包する中空部繊維mの配合割合が極端に少ないと
、潤滑性付与効果が小さく、逆に極端に多すぎると基体
樹脂本来の物性が損なわれるので好ましくない。
作用 本発明の摺動用含油樹脂組成物は、油保持材として中空
有機繊維を用い、潤滑油を中空部*mmの内径側に含有
せしめた状態で基体合成樹脂内に均一に分散されたもの
である。そして、摺動界面で油を含有した中空部41!
繊維が露出すると、繊維内の油は界面に速やかににじみ
出て、潤滑効果を発揮する。しかも、基体合成樹脂内部
では中空有機H&雄の毛管現象により油の浸出は抑制さ
れ、かつ、油を含有した中空有機繊維が各々独立して分
散しているので、添加した油分の摺動界面への浸出は徐
々に起こり、長期間にわたって潤滑効果を維持すること
ができる。
実施例 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が1本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例 Fag g 3 m mの中空ポリアミド繊維をエステ
ル油中で真空含浸させ、重量比で中空ポリアミド対エス
テル油が1対1となるように油を含有させた。
核油含有mmt−高密度ポリエチレンに対して20重量
%添加し、万能型ミキサーで室温下で混合した後、二軸
混練機で溶融混練り、粉砕を行なった。得られた粉砕物
は油によるベトッキはなく、良好な流動性を示した。こ
のものを用いて射出成形機にて厚さ2mmの試験片を成
形し、スラスト摩擦試験を行なったところ、摺動界面に
油かにじみ出して′、摩耗痕は全く認められなかった。
スラスト摩擦試験条件は次のとおりであった。
相手材:内径9.6mm  外径11.6mmの345
C円筒 荷重:15Kg 周速:0.3m/秒 時間=10分 発明の効果 かくして本発明によれば、潤滑油を内包した中空有機繊
維を添加することにより、中空有機繊維中に含有させた
潤滑油が摺動界面においてにじみ出し易く、極めて潤滑
効果が高いのみならず、添加した油分の摺動界面への浸
出が徐々に起こるため、長期間にわたって潤滑効果を維
持することができる摺動用含油樹脂組成物を得ることが
でき、軸受、カム、スライダーといった摺動性を要求さ
れる部品用材料として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基体合成樹脂に潤滑油を内包せしめた中空有機繊維を添
    加してなることを特徴とする摺動用含油樹脂組成物。
JP26527387A 1987-10-22 1987-10-22 摺動用含油樹脂組成物 Pending JPH01108262A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26527387A JPH01108262A (ja) 1987-10-22 1987-10-22 摺動用含油樹脂組成物

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JP26527387A JPH01108262A (ja) 1987-10-22 1987-10-22 摺動用含油樹脂組成物

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JPH01108262A true JPH01108262A (ja) 1989-04-25

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ID=17414934

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26527387A Pending JPH01108262A (ja) 1987-10-22 1987-10-22 摺動用含油樹脂組成物

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JP (1) JPH01108262A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5803963A (en) * 1990-06-19 1998-09-08 Dry; Carolyn M. Smart-fiber-reinforced matrix composites
US6527849B2 (en) 1990-06-19 2003-03-04 Carolyn M. Dry Self-repairing, reinforced matrix materials
US7811666B2 (en) 2005-07-01 2010-10-12 Carolyn Dry Multiple function, self-repairing composites with special adhesives

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5803963A (en) * 1990-06-19 1998-09-08 Dry; Carolyn M. Smart-fiber-reinforced matrix composites
US6527849B2 (en) 1990-06-19 2003-03-04 Carolyn M. Dry Self-repairing, reinforced matrix materials
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