JPH01107185A - 貴石・宝石の固定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、時計、装身具などの貴石・宝石を石留めす
る方法に関する。

〔発明の概要〕

この発明は、石留め作業において既成の石留め用一体爪
と、固定部の一部に係合した弾性部材との間で、はさみ
込むことによって貴石・宝石を固定させるようにしたも
のである。

〔従来の技術〕

従来、第２図に示すように石留め作業は石留め用一体爪
３の一部である押しつぶし前３ｃの状態において、貴石
・宝石４をセットし、手作業ないし、プレス加工によっ
て押しつぶし後３ｂの状態に石留めする方法が知られて
いた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、従来の石留め方法は石留め用一体爪３を貴石・
宝石のセット後、外力によって変形させて固定している
ため、貴石・宝石を適正な圧力で固定させるのに高度な
技術を必要とし、貴石・宝石がガタついたり、逆に貴石
・宝石を割ってしまうなどの不具合を発生しやすかった
。

更には、石留め爪への貴金属めっきについても、石留め
前にめっきを施こした場合は、めっき後の爪の変形によ
るめっき品質の劣化、右留め後にめっきを施こした場合
は、貴石・宝石と爪との接点部のめっきつき廻り不足に
よる携帯中のサビ発生が多く、石留めの前後にめっきを
行なう場合には製造コストが高くなるなどの欠点があっ
た。

そこで、この発明は、従来のこのような欠点を解決する
ため、石留め用爪を変形させる必要なく、かつ貴石・宝
石をガタつきなく割れにくい状態に少ない時間で石留め
作業できることを目的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、この発明は既成のめっき
を含んだ完成体の石留め用一体爪を貴石・宝石下の座ぶ
とん状に設置した軟質部材を介して、貴石・宝石を石留
め基部へ保合させるようにした。

〔作用〕

上記のように石留めしようとする貴石・宝石に対して、
軟質部材が適度な緩衝材として作用し、ガタつきや高加
圧による変形割れを起こさず、完成体の石留め一体爪で
めっき時間の低減や、めっき品質の安定化の作用をも生
み出すことができるのである。

〔実施例〕 以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、石留めする貴石・宝石４を石留め基部
１の一部にある貴石・宝石固定部２の上に載せである弾
性部材５の上に置き、更に完成している石留め用一体爪
３を上方よりかぶせ、貴石・宝石固定２と保合部６の箇
所で保合固定した状態の断面図を示す。

第３図において、石留め手順は第１図と同様であるが、
石留め用一体爪３と貴石・宝石固定部２との係合部６を
石留め基部ｌの一部に掘り込み、全体的な高さを低くす
る工夫をした実施例を示す。

第４図から第６図において、石留め手順は同様であるが
、石留め用一体爪３の形状をフランジ付とし、かつ係合
部６の位置を貴石・宝石固定部２の箇所で、石留め基部
１内に掘り込む工夫によって、全体的な高さを低くした
実施例群を示す。

以上のような実施例において、貴石・宝石４はガタつい
たり、割れたすせず適度な圧力で弾性部材５と石留め用
一体爪にはさまれて固定される。

このため、石留め用一体爪３の表面をめっき処理まで完
成品にしておいた場合は、めっき品質が低下せず、少な
い工数でめっき可能となる。

〔発明の効果〕

この発明は、以上説明したように貴石・宝石に弾性部材
を仲介させて、完成した石留め用一体爪と貴石・宝石固
定部を係合させるという構成によって、石留め品質、め
っき品質を安定化させ、かつ、少ない時間で石留め可能
となるような効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の石留め方法による石留め部分の断面図
、第２図は従来の石留め方法による石留め部分の断面図
、第３図、第４図、第５図及び第６図はこの発明にかか
る石留め爪と石留め基部の実施例を示す断面図である。 １・・・石留め基部 ２・・・貴石・宝石固定部 ３・・・石留め用一体爪　４・・・貴石・宝石５・・・
弾性部材　　　　６・・・係合部以上 出願人　セイコー電子工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 貴石・宝石の固定の際に、貴石・宝石固定部の一部に弾
   性部材を介在させ、既成の石留め用一体爪をかぶせ、貴
   石・宝石固定部と係合させることによって、貴石・宝石
   を貴石・宝石固定部に固定する方法。