JPH0110512Y2 - - Google Patents

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JPH0110512Y2
JPH0110512Y2 JP12976280U JP12976280U JPH0110512Y2 JP H0110512 Y2 JPH0110512 Y2 JP H0110512Y2 JP 12976280 U JP12976280 U JP 12976280U JP 12976280 U JP12976280 U JP 12976280U JP H0110512 Y2 JPH0110512 Y2 JP H0110512Y2
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balancer
crankshaft
internal combustion
cylinder
reciprocating
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、1気筒または2気筒360゜クランク配
置の往復動内燃機関のバランサ装置に関し、詳し
くは1対のバランサによつて、1次のみならず2
次以上の往復動慣性力とローリングモーメントと
を同時に消去するためのバランサ装置に関するも
のである。
〔従来の技術とその課題〕
一般に、例えば1気筒の内燃機関においては1
次および2次以上の往復動慣性力が存在し、この
1次の往復動慣性力は1組のバランサ装置によつ
て容易に消去できるが、2次以上の往復動慣性力
はこの一組のバランサ装置によつては消去でき
ず、クランク軸回転速度の2倍の他の1組のバラ
ンサ装置で消去する構成とするので、内燃機関を
複雑化している。
そのため、本考案者らは、クランク軸が一定回
転速度において、バランサ軸を任意の非等回転角
速度とすれば、バランサウエイトの遠心力が経時
的に任意の大きさに変更できることに着目して、
1組のバランサ装置でもつて、1次のみならず2
次以上の往復動慣性力または往復動慣性偶力を消
去できるバランサ装置を提案した。すなわち、1
組のバランサ装置におけるバランサ軸を、非円形
の歯車の噛合せにより、等速回転するクランク軸
に対し、非等速回転角速度に回転させるバランサ
装置を提案した(実開昭52−77302号(実公昭61
−2838号)公報参照)。
一方、1気筒または2気筒360゜クランク配置の
往復動内燃機関には、周知のように、ピストンな
どの往復動直線運動により、理論的には1次およ
び2次以上の往復動慣性力が発生し、かかる直線
運動によつてはこれ以外の振動は発生しない。し
たがつて、かかる機関ではこれらの往復動慣性力
さえ消去すればよいことになつている。
しかしながら、かかる機関を含め一般の往復動
内燃機関は、ガス圧が爆発工程で最高となること
から、当然トルク変動が発生し、このトルク変動
によるピストン側圧が変動し、これが振動起源力
となる、いわゆるローリングモーメントが発生す
る。かかるローリングモーメントは機関の使用状
態によつては、振動源として大きく作用する場合
がある。
そして、かかる1気筒または2気筒360゜クラン
ク配置の往復動内燃機関に発生する1次および2
次以上の往復動慣性力と、かかるローリングモー
メントとに対し、前掲の公報記載のバランサ装置
では、両者を同時に消去することができない。
〔問題を解決するための手段〕
そこで本考案は、前掲公報に記載されたバラン
サ装置を、1気筒または2気筒360゜クランク配置
の往復動内燃機関に組込むことにより構造を簡単
化する目的と、前記ローリングモーメントも同時
に消去しようとする目的とを同時に達成しようと
して案出されたもので、その要旨とするところ
は、内燃機関の往復動慣性力消去用の互いに反対
方向に回転する1対のバランサウエイトを、ピス
トンの軸線方向に対し両側で、かつ、反ピストン
側にクランク軸の中心より距離を異ならしめた位
置にそれぞれ配置し、該クランク軸の回転を前記
バランサウエイト用の軸に角速度を変化させて連
動させた1気筒または2気筒360゜クランク配置の
内燃機関のバランサ装置にある。
〔実施例〕
本考案の構成を作用とともに、添付図面に示す
実施例にしたがつて詳細に述べる。
図の往復動内燃機関は1気筒機関を示すが、1
はクランク軸、2a,2bはこれと別体に設けた
バランサ軸、3a,3bはこのバランサ軸2a,
2bに取付けたバランサウエイトを示す。
そして、4はクランク軸1に取付けた駆動歯車
で、その構造は、後記の説明にあるように、近似
楕円形をなしている。5は一方のバランサ軸2a
に取付けた被動歯車であつて、その構造も、後記
の説明にあるように、近似楕円形を形成してお
り、前記駆動歯車4と噛合している。またバラン
サウエイト3a,3bは、バランサ軸2a,2b
によつて互いに反対方向に同速で回転するように
なつている。なお、7はクランクピンの回転円を
示す。
〔1次および2次以上の往復動慣性力の消去〕 さて、ピストン6などの往復動によつて生じる
機関の往復動慣性力FHは、次の式で表わされる。
FH=WH/g・R・ωA 2・{cos(β+θA)+Q2
cos2(β+θA)}…(1) ここで、WH:往復運動部重量 R:クランク半径 ωA:クランク軸1の角速度 θA:クランク軸1の回転角度 Q2:クランク軸により決まる定数で Q2=1/λ,λ=L/R で表される。
L:連接棒の長さ β:クランク軸により決まる角度 g:重量の加速度 なお、上式においては4次以上の高次の慣性力
は省略してある。
また、バランサウエイト3a,3bによるピス
トン軸線、すなわちx軸方向の慣性力FBは、次
の式で表される。
FB=2WB/g・RB・ωB 2・sinθB …(2) ここで、ωB:バランサ軸2a,2bの角速度 WB:バランサウエイト3aまたは3b1
個当りの不釣合い重量 RB:バランサウエイト3aの回転半径 θB:バランサ軸2a,2bの回転角度 そこで、(1)式と(2)式とを釣合わせるにはFH
FBであることが必要であるから、次の式が成立
する。
WH/g・R・ωA 2・{cos(β+θA)+Q2cos2(β+
θA)+}=2WB/g・RB・ωB 2・sinθB…(3) ここでR=RBとすれば、 ωA 2・{cos(β+θA)+Q2cos2θ(β+θA)}=2
WB/WH・ωB 2・sinθB また、Wγ=2WB/WHとすると、 ωB 2/ωA 2=cos(β+θA)+Q2cos2θ(β+θA
/WγsinθB ここで、ωA=dθA/dt,ωB=dθB/dtであるから また、 Wγ=(dθA/dθB2cos(β+θA)+Q2cos2θ(β
+θA)/sinθB 次に、駆動歯車4のピツチ半径をγA、被動歯車
5のピツチ半径をγB、駆動歯車4と被動歯車5の
中心距離をlとすると、 γA=f(θA) γB=f(θB) γA+γB=l …(5) の関係があるから、(5)式と(4)式とを満足するよう
に駆動歯車4および被動歯車5のピツチプロフイ
ルを決定すれば、1次および2次以上の往復動慣
性力を同時に消去することができる。その結果、
これらの歯車4,5は試算すると、図示のような
近似楕円形であることが判明した。
〔ローリングモーメントの消去〕
次に、ローリングモーメントの消去について述
べれば、回転トルク変動に伴うピストン6の側圧
による振動起振力となるローリングモーメントを
消去するには、次のように構成する。すなわち、
バランサウエイト3a,3bの位置を、クランク
軸1の中心点より、ピストン軸線、すなわちX軸
方向にl1,l2の位置とし、この位置l1,l2の値を以
下の計算式(6),(7)により算定すれば、ローリング
モーメントが消去できるのである。
すなわち、周知のように回転トルクTrは、慣
性トルクとガス圧トルクとの合成であるから、当
然次の式が成立する。
Tr=a0h=∞h=1 √′2h 2sin(hθA+eh) …(6) ここで、 a0:平均トルク a′h,bh:h次(合成)トルクハーモニツク係
数 すなわち、 bh=ガス圧トルクハーモニツク係数と同じ a′h=慣性トルクとガス圧トルクの同次数の係
数を加えたもの θA:クランク回転角度 eh:位相角=tan-1bh/a′h そこで、かかる回転トルクTrを、2個のバラ
ンサウエイト3a,3bの位置l1,l2を利用して
近似に釣合わせようとすると次の(7)式が成立する
から、 h=∞ 〓 〓h=1 √′h 2h 2sin(hθA+eh)WB/g・RB・{ω
B2(l1−l2)・sinθB…(7) そこで、この(7)式を満足するよう、位置l1,l2
を算出し、その位置に3a,3bを設置すれば、
近似的に回転トルク、つまりローリングモーメン
トを釣合わすことができる。
なお、以上の説明は1気筒の計算例について述
べたが、2気筒360゜クランク配置についても、同
様にして、2次以上の往復動慣性力の消去とロー
リングモーメントも概略消去を行うことができ
る。
〔考案の効果〕 本考案によれば、 適宜一定回転するクランク軸の回転を、バラ
ンサウエイト用の軸に角速度を変化させて連動
させたので、バランサウエイト用の軸が最小本
数で1次および2次以上の往復動慣性力を消去
することができることから、構造簡単で機関が
コンパクトに構成でき、しかも振動の少ない機
関を提供することができる。
1対のバランサウエイトの位置をクランク軸
の中心より反ピストン側に距離を異ならしめて
配置するので、その位置の利用だけで、ローリ
ングモーメントも略消去することができ、ひい
ては1気筒または2気筒360゜クランク配置の内
燃機関にとつて、全ての振動を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例の説明図である。 2a,2b……バランサ軸、l1,l2……バラン
サウエイト3a,3bの位置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関の往復動慣性力消去用の互いに反対方
    向に回転する1対のバランサウエイトを、ピスト
    ンの軸線方向に対し両側で、かつ、反ピストン側
    にクランク軸の中心より距離を異ならしめた位置
    にそれぞれ配置し、該クランク軸の回転を前記バ
    ランサウエイト用の軸に角速度を変化させて連動
    させた1気筒または2気筒360゜クランク配置の内
    燃機関のバランサ装置。
JP12976280U 1980-09-10 1980-09-10 Expired JPH0110512Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP12976280U JPH0110512Y2 (ja) 1980-09-10 1980-09-10

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JP12976280U JPH0110512Y2 (ja) 1980-09-10 1980-09-10

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JPS57149345U JPS57149345U (ja) 1982-09-20
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JPS60109639A (ja) * 1983-11-14 1985-06-15 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 往復動機関におけるバランサ−装置

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JPS57149345U (ja) 1982-09-20

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