JP7513271B2 - 選別機 - Google Patents

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Description

本発明は、選別機に関する。
近年、日本各地において水田転作として野菜の栽培が取り行われている。中でも、サトイモは水分の多いほ場が栽培適地であることから、水田での転作が行われている。しかしながらサトイモの収穫はほぼ手作業で行われており、機械化による省力化が強く望まれている。
これまでに、タマネギやジャガイモ等を拾い上げながら除泥する機械は既に存在しているものの、サトイモを拾い上げながら除泥する機械は存在していない。サトイモのような小径イモまで拾う必要がある場合や湿潤ほ場で利用する場合など、泥の混入が多い条件では、既存の機械の除泥能力の向上が必要である。また、特にサトイモでは紡錘形や複数のイモが連結したものなど不整形な形状のものが存在しており、除泥用スクリーンを用いるような装置では、除泥用のスクリーンの隙間に挟まりやすく、転動しにくいことから、詰まりを生じやすく、既存の機械での除泥は困難である。
また、サトイモは親イモから子イモが分岐して生長し、子イモからはさらに孫イモが分岐して生長するが、収穫時において親イモに対して子イモ及び孫イモの大きさが顕著に小さいことが知られる農作物である。例えば、ある品種のサトイモにおいて、収穫時における親イモの短径の平均に対する子イモ及び孫イモの短径の比は、1/7~5/7程度であることがわかっている。なお、本明細書における「短径」とは、サトイモの長軸方向に対して直角方向に長さを測定した時の、最大となる長さの値をいう。ただし、長軸とは、サトイモを回転楕円体に模した場合に、回転楕円体の長軸に相当する長さをいう。
従来のイモ類除泥装置に関連する技術として、特許文献1には、土塊の除去作業における能率向上及び省力化を実現するもので、一方のローラの周面にらせん状突起を形成し、他方のローラの周面には凹凸がないフラット面とした2軸ローラの巻き込み回転によって農作物を搬送しながら、土塊を巻き込み粉砕除去する技術が開示されている。
特許文献2には、手作業で行うサトイモ分離装置に関して、サトイモに付着した土壌を多数の線材から落下させる技術が開示されている。
特許文献3には、シールド掘削機のカッタヘッドによって掘削された巨礫を含む掘削土砂を、搬送途上でスクリーンバーによって巨礫と小径の礫を含む掘削土砂とに分別して、巨礫は巨礫排出口から、掘削土砂はスクリュフィーダにより別々に排出することができる排土装置が開示されている。
特開2004-242568号公報 登録実用新案第3138737号公報 特開2013-241740号公報
特許文献1の2軸ローラでは、らせん状突起で農作物を搬送するが、サトイモのように親イモ、子イモ、孫イモと大きさの異なるイモのすべてをまとめて搬送することは難しいと考えられる。例えば、親イモを搬送するためにはらせん状突起の高さは親イモの短径の1/3程度の高さが必要になると思われるが、上記の通りサトイモの場合大イモに対する小イモの短径の比が最小で1/7程度と著しく小さいため、ローラの間隙から小イモが土砂とともに除去されてしまう懸念がある。
特許文献2の多数の線材の隙間から土壌を落下させる方式では、1株分のサトイモを分離し親イモは手で除去しても、子イモや孫イモが土壌とともにまとまって線材上に残るため、土壌を線材の下に落とすには手による補助が必要となり、手間が増大する懸念がある。
特許文献3は、巨礫をスクリーンバーで受け止め、スクリーンバーの間隙から落下した小径の礫を含む掘削土砂をスクリュフィーダで搬送する。スクリーンバーで受け止めれられた巨礫は間欠的に巨礫排出口から排出されるもので、連続運転はできない。スクリュオーガ下面の湾曲した凹溝はスクリュオーガで土砂をもれなく搬送するためのものである。
上記課題に鑑み本願にかかる発明は、大きさの差異が顕著であるサトイモを、大きさによって大小に効率よく選別するとともに、除泥することができる選別機を提供する。
上記課題を解決するために、本発明によれば、サトイモを大きさによって選別するための選別機であって、上から見て互いに内向きに回転する左右一対のスクリュからなるスクリュコンベアと、前記スクリュコンベアの下面に近接して設けられるスクリーンと、を有し、前記スクリュの長さ方向に切り込みが設けられ、未選別のサトイモを除泥しながらスクリュコンベアの前端から後端へ搬送する際に、短径の大きいサトイモをスクリュコンベアの上面側に選別し、短径の小さいサトイモをスクリュコンベアの下面側であってスクリーンの上に選別することを特徴とする、選別機が提供される。
前記スクリュは、円筒形状の棒材にらせん溝を設けてなり、らせん山の長さ方向における断面において鋭角となる部分を有さないよう構成されていてもよい。
前記スクリュの長さ方向に切り込みが設けられていてもよい。
前記スクリュの向かい合う前記らせん溝同士の間隙の幅が、前記径の小さいサトイモのうち最大のものの短径と等しいように構成されていてもよい。もしくは、前記スクリュのらせん溝同士の間隙の幅がスクリュコンベアの前端から後端にかけて徐々に大きくなるよう設けられるとともに、スクリュコンベアの前端における前記らせん溝同士の間隙の幅が前記径の小さいサトイモのうち最小のものの短径と等しく、スクリュコンベアの後端における前記らせん溝同士の間隙の幅が前記径の小さいサトイモのうち最大のものの短径と等しくなるように構成されていてもよい。
前記スクリュコンベアは、第一のスクリュコンベアであり、前記スクリーンは、複数の第二のスクリュコンベアであり、前記複数の第二のスクリュコンベアは、円筒形状の棒材にらせん溝を設けてなる左右の第二のスクリュを有し、前記第二のスクリュの向かい合う前記らせん溝同士の間隙の幅が、前記径の小さいサトイモのうち最小のものの短径よりも小さいように構成されていてもよい。
本発明によれば、大きさの差異が顕著であるサトイモを、大きさによって大小に効率よく選別するとともに、除泥する選別機を提供することができる。
本発明の実施の形態にかかるサトイモ収穫システムの概略を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態にかかる選別機における、スクリュコンベア及びスクリーンの位置関係の概略を示す模式図である。 本実施の形態にかかる選別機による、サトイモの選別の概略を示す模式図である。 本実施の形態にかかる選別機による、サトイモの選別の概略を示す模式図の断面図である。 本実施の形態にかかる選別機による、サトイモの選別の概略を示す模式図の断面図である。 変形例にかかる選別機における、スクリュコンベアの概略を示す模式図である。 変形例にかかる選別機における、複数の第二のスクリュコンベアの概略を示す模式図である。 本実施の形態にかかる選別機における、スクリュコンベアの他の一例の概略を示す模式図である。 本実施の形態にかかる選別機における、スクリュコンベアの他の一例の概略を示す模式図である。 本実施の形態にかかる選別機による、結着したサトイモの選別の概略を示す模式図である。 本実施の形態にかかる選別機による、結着したサトイモの選別の概略を示す模式図の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態にかかるサトイモ収穫システム1の概略を模式的に示す側面図(図1(a))及び平面図(図1(b))である。
本実施の形態にかかるサトイモ収穫システム1は、ピッカ3、選別機4、及びコンテナ車5を有する。ピッカ3は自走機能を有し、後方においてコンテナ車5を牽引する。選別機4は、ピッカ3に備え付けられており、ピッカ3と一体的に移動する。なお本明細書において、ピッカ3の進行方向前方(図1中太線矢印方向)を単に前方と称し、その逆の方向であってピッカ3の進行方向後方を単に後方と称する。
本実施形態においてサトイモ収穫システム1は、任意のサトイモ掘上装置によってほ場の地表面付近に掘り上げられたサトイモAを拾い上げ、コンテナ車5において収容する。任意のサトイモ掘上装置によっては、サトイモAである一部の親イモを子イモ及び孫イモから分離し地表面に掘り上げるものの、上記親イモと子イモ及び孫イモとの分離が完全に行われるものではなく、また、これらを選別して収容するものではない。本願発明においては、ピッカ3とコンテナ車5との間に選別機4を設けることで、上記ほ場の地表面付近に掘り上げられたサトイモAである親イモと、子イモ及び孫イモとを選別し、分離してコンテナ車5に収容するものである。
ピッカ3は、クローラ10、スラットコンベア12、ガイド板13、ゲージアーム14、ゲージ輪15、及びシュート16を有する。
ピッカ3の左右両端には、湿潤ほ場における操縦を容易にするために無限軌道帯を備えた左右のクローラ10が設けられている。左右のクローラ10は図示しない動力に接続されており、当該動力による駆動力を用いて左右のクローラ10を回転させることで、ピッカ3を自走可能としている。左右のクローラ10の間にはピッカ3の構造体としての車体が備えられ、ピッカ3の構成要素は全て当該車体に取り付けられる。
ピッカ3の前方には、スラットコンベア12の前端が任意の深さ(耕深)に埋まるようにして設けられており、スラットコンベア12の後端はピッカ3の後方まで延びるように設けられる。スラットコンベア12の前端より前方左端位置で、ほ場の畝の溝にあたる溝部分(以下、畝溝)には、スラットコンベア12の前端の耕深を一定に保つように、当該畝溝を走行するゲージ輪15が設けられる。
スラットコンベア12は、複数のスラット12aのそれぞれの両端が左右のコンベアチェーン(不図示)に挟まれるようにして取り付けられた構成を有し、当該コンベアチェーンの回転とともに上記複数のスラット12aが一体的に回転する。当該回転の方向は、スラットコンベア12の上面(搬送面)において、スラット12aがピッカ3の前方から後方へと移動する方向である。これによって、スラットコンベア12の前端に接触する上記掘り上げられたサトイモAを、ピッカ3の前進とともにスラット12a上面(搬送面)に乗せるようにして拾い上げることができる。またサトイモAは、搬送面に乗せられた状態で後方に搬送される。複数のスラット12aは、それぞれが互いの間に間隙を有するようにして設けられる。当該間隙の幅をサトイモAの短径よりも小さく設けることで、サトイモAは落下せずサトイモAに付着した泥や砂礫のみを落下させることができる。
なおコンベアチェーンは、図示しないギア及びチェーンによってピッカ3の動力と接続し、回転駆動する。
ガイド板13は、スラットコンベア12前端の左側に設けられており、スラットコンベア12の幅方向の外側にある掘り上げられたサトイモAを、スラットコンベア12の前端に接触できるように誘導する役割を担う。このため、ガイド板13は前端がスラットコンベア12の幅方向よりも外側に位置し、後端がスラットコンベア12前端の左側に隣接するように設けられる。
スラットコンベア12は後端部12bにおいて、車体11に対して回動可能に接続されており、かかる回動によってスラットコンベア12の角度を変えることにより、スラットコンベア12前端における耕深を調節することができる。
スラットコンベア12の角度の変更は、スラットコンベア12前端の前方左端位置の畝溝に接地するゲージ輪15と、当該ゲージ輪15とスラットコンベア12の前端側及び後端側とを接続するゲージアーム14とを用いて行う。
具体的には、ゲージアーム14は前方アーム14a、後方アーム14b、シリンダ14cを有しており、前方アーム14aがゲージ輪15に対して接続され、後方アーム14bがスラットコンベア12の後端側に接続され、後方アーム14bに設けられたシリンダ14cがスラットコンベア12の前端側に接続されている。
ゲージ輪15は地面に接地してゲージアーム14とスラットコンベア12の自重を支えている。操作者は、シリンダ14cを伸縮させる操作を行い、ゲージアーム14とスラットコンベア12の前端側との距離を調節することで、スラットコンベア12の後端部12bを中心にスラットコンベア12を回動させ、角度を調節することができる。
ピッカ3後方には、拾い上げたサトイモAを選別機4に受け渡すシュート16が設けられる。シュート16の前端はスラットコンベア12の後端に隣接し、シュート16の後端に向かって幅が狭まり、シュート16の後端が選別機4に隣接する。
ピッカ3によって拾い上げ搬送され、シュート16から選別機4へと到達するサトイモAは、短径の大きいサトイモA(以下、大イモB)、短径の小さいサトイモA(以下、小イモC)に対し、泥や砂礫が付着した状態である。選別機4は、かかるサトイモAから泥や砂礫を取り除く(以下、除泥)とともに、大イモBと小イモCを選別する。なお、大イモBは、短径の大きいサトイモAであって、例えば親イモなどが含まれ得る。また、小イモCは、短径の小さいサトイモAであって、例えば上記親イモから分岐して生長した子イモまたは孫イモであって、上記親イモの短径の平均に対し、短径の比が、1/7~5/7程度である子イモまたは孫イモが含まれ得る。
選別機4は、スクリュコンベア20、スクリーン21、押さえベルト22、第一シュータ23及び第二シュータ24を有する。なお、本実施形態において、2つの選別機4を左右方向に平行に設けることとするが、数や配置はかかる例に限定されない。以下の説明においては、上記2つの選別機4のうち1つの選別機4について説明することとするが、他の選別機4の構成についても同様に構成し得る。
スクリュコンベア20の前端は、シュート16の後端に隣接して設けられる。スクリュコンベア20は、左スクリュ30及び右スクリュ31からなり、これらは上から見て互いに内向きに回転するよう動力に接続される。なお、本明細書においてはピッカ3の進行方向前方側から後方向きにスクリュコンベア20を見たときに、向かって左側を左スクリュ30、向かって右側を右スクリュ31と定義する。なお、選別機4の構成及び機能については後述する。
シュート16から選別機4に搬送されたサトイモAは、スクリュコンベア20の上面で搬送(上方搬送、後述)されるか、または、スクリュコンベア20とスクリーン21の間で搬送(下方搬送、後述)される。上方搬送されるサトイモAは、スクリュコンベア20後端から落下し、第一シュータ23を通ってコンテナ車5における第一コンテナ40へ落下する。下方搬送されるサトイモAは、スクリーン21後端から落下し、第二シュータ24を通ってコンテナ車5における第二コンテナ41へ落下する。したがって、大小のサトイモAが第一コンテナ40または第二コンテナ41へと選別され、回収される。
なお、コンテナ車5は、上記第一コンテナ40、第二コンテナ41が台車42上に載置されており、台車42がピッカ3の車体11に接続されることで牽引される。
なお、スクリュコンベア20は必ずしも図1に示すように前端に対して後端が上となるように傾斜して設ける必要はないが、本実施形態のように拾い上げ後のサトイモAを第一コンテナ40及び第二コンテナ41の投入口の高さまでサトイモAを持ち上げるためには、前端に対して後端が上となるように設けることが好ましい。この場合、押さえベルト22を設けることによって、上方搬送されるサトイモAがスクリュコンベア20上面を後端側から前端側に向かって転がらないようにすることができる。
押さえベルト22は、スクリュコンベア20の搬送面と押さえベルト22の下面とが、略平行となるようにスクリュコンベア20上面側に設けられる。押さえベルト22には、複数の押さえ板50が一定間隔ごとに、無端状帯であるベルト部51に対して略垂直となるように設けられている。ベルト部51の長さはスクリュコンベア20の長さと同程度とし、ベルト部51の前端及び後端には回動端52が設けられている。当該回動端52が回動することでベルト部51が回動し、ベルト部51に設けられた押さえ板50が回動する、この回動方向は、スクリュコンベア20によって搬送されるサトイモAの搬送方向と同方向であり、速度も同程度とする。
回動端52においては、図示しないギア、スプロケット及びチェーンによってピッカ3の動力と接続し、回転駆動することとしてもよい。
選別機4の両端には、搬送するサトイモAが選別機のスクリュコンベア20の両端から落下しないようにするため、図示しない側板を設けてもよい。この場合、上記2つの選別機4の両側面においてイモが横から落下しないように、スクリュコンベア20とわずかな隙間が空くようにして垂直の上記側板を設けることが好ましい。
なお、ピッカ3に対する選別機4の取り付けやコンテナ車5の接続については特に限定されない。例えば、選別機4はピッカ3の車体11に対し、支持フレーム54を介して取り付けられることとしてもよい。また、コンテナ車5はピッカ3の車体11に対し、けん引桿55を介して接続されることとしてもよい。
次に、本実施の形態にかかる選別機4について図2を用いて説明する。図2は、本実施形態にかかる選別機4における、スクリュコンベア20及びスクリーン21の位置関係の概略を示す模式図である。図2(a)はスクリュコンベア20及びスクリーン21の上面図、図2(b)は側面図、図2(c)は下面図である。ただし、見やすさのため図2(c)の下面図における第一シュータ23及び第二シュータ24は図示を省略する。また、図2(d)は、図2(a)のX-X位置において矢印方向に見た断面図である。
スクリュコンベア20において、左スクリュ30は左巻き(S巻き)のらせん溝60が施された円筒形状の棒材であり、スクリュコンベア20前端側から見て時計回りに回転する。また、右スクリュ31は右巻き(Z巻き)のらせん溝60が施された円筒形状の棒材であり、スクリュコンベア20前端側から見て反時計回りに回転する。なお、らせん溝60の溝形状は、例えば円弧であってもよい。溝形状が円弧であるとは、スクリュの回転軸に平行にスクリュを切断した切断面において、らせん溝60が円弧の形状であるような場合をいう。
左スクリュ30及び右スクリュ31は、互いのらせん溝60の位置がそろうように設けられる。したがって、互いのらせん溝60が向かい合う位置では幅の広い第一の間隙61が形成される。
なおスクリュコンベア20は、図示しないギア、スプロケット及びチェーンによってピッカ3の動力と接続し、回転駆動することとしてもよい。
スクリュコンベア20の下面側には、左スクリュ30及び右スクリュ31の長さ方向に沿ってスクリーン21が設けられる。スクリーン21は複数のスクリーンバー62を備え、それぞれがスクリュコンベア20の前端から、スクリュコンベア20の後端の手前まで設けられる。ただし上記後端の手前とは、例えば第二シュータ24の前後幅程度の長さだけ手前としてもよい。
スクリーン21は、スクリュコンベア20に接触しないよう、所定の距離、離間して設けられる。当該距離については後述する。
次に、図3~図5を用いて、本実施形態にかかる選別機4における上方搬送及び下方搬送について詳細に説明する。また、結着した状態の大イモBと小イモCとを分離する機能について説明する。
図3は、サトイモAが選別機4によって大イモBと小イモCに選別される仕組みの概略を示す模式図である。ただし、いずれも選別機4の側面図であり、図3(a)~(c)は時間経過にともなってサトイモAが搬送されるときの時系列順となっている。
シュート16の後端から投入される未選別のサトイモAは、スクリュコンベア20の上面側の前端であって左スクリュ30及び右スクリュ31にまたがる位置に載置される。スクリュコンベア20の前端に投入される当該サトイモAはその後、左スクリュ30及び右スクリュ31の回転に伴ってらせん山63(円筒形状の棒材の外周部分におけるらせん溝60が施されていない部分を指す)に押されるようにして、スクリュコンベア20前端から後端に向けて搬送される。
スクリュコンベア20の前端に大イモBが載置された場合、大イモBは左スクリュ30及び右スクリュ31の回転によって前端から後端に向けて、スクリュコンベア20の上面において搬送される。当該スクリュコンベア20上面における搬送を上方搬送と称する。上方搬送においては、大イモBは図4に示すように第一の間隙61の幅よりも短径が大きいため第一の間隙61から落下しない。なお、図4は、図3(b)のY-Y位置において矢印方向に見た断面図である。
また、スクリュコンベア20の前端に小イモCが載置された場合、図5に示すように左スクリュ30及び右スクリュ31の第一の間隙61からは泥や砂礫の他、当該第一の間隙61の幅よりも短径の小さい小イモCが落下する。この場合小イモCは、当該第一の間隙61に留まるように搬送されるか、当該第一の間隙61に留まらずスクリーン21上に落下し、当該スクリーン21上を搬送されるか、いずれかによって搬送され得る。なお、図5は、図3(b)のZ-Z位置において矢印方向に見た断面図である。当該第一の間隙61から落下した泥や砂礫は、スクリーン21における複数のスクリーンバー62同士の間隙である第二の間隙64から地面に向けて落下するが、小イモCはスクリュコンベア20の下面とスクリーン21との間に留まり、当該第二の間隙64からは落下しない。上記第一の間隙61に留まる小イモC及び、スクリュコンベア20の下面とスクリーン21との間の小イモCは、左スクリュ30及び右スクリュ31の回転に伴ってらせん山63に押されるようにして、スクリーン21上をスクリュコンベア20前端から後端に向けて搬送される。第一の間隙61またはスクリュコンベア20の下面における搬送を下方搬送と称する。
上方搬送された大イモBは、スクリュコンベア20の後端に達すると、第一シュータ23に落下し、第一シュータ23を通って第一コンテナ40に収容される。また、下方搬送された小イモCは、第二シュータ24に落下し(図3(c))、第二シュータ24を通って第二コンテナ41に収容される。
ここで、左スクリュ30及び右スクリュ31の外径(円筒形状の棒材の外周の径を指す)、らせん溝60のピッチ、らせん溝60の深さ、らせん山63の幅、第一の間隙61の幅、らせん山63とスクリーン21との距離、第二の間隙64の幅、などは、選別対象とするサトイモAにおいて、小イモCとして選別するべきサトイモAの短径から決定することができる。
上記の通り、ある品種のサトイモAにおいては小イモCの短径は最大でも大イモBの5/7である。このため大イモBと小イモCは大きさが明確に区別される。したがって、小イモCの短径のうち最大のものを分級点として設定し、第一の間隙61の幅を分級点と等しい長さとする。この場合分級点とは、その長さ以下の短径を有するサトイモAが小イモCとして選別されるような閾値を指す。
また、第一の間隙61の幅を上記分級点と等しい長さとするために、左スクリュ30及び右スクリュ31の外径、らせん溝60のピッチ、らせん溝60の深さ、らせん山63の幅、左スクリュ30及び右スクリュ31の間隙の幅などを適宜決定する。
具体的には、例えば、第一の間隙61の幅は小イモCとして選別すべき最大のサトイモAの短径の値より少し大きい値として、最も短径の大きい小イモが第一の間隙61を通過して落下しうる幅としてもよい。
また、例えば、第二の間隙64の幅は小イモCとして選別すべき最小のサトイモAの短径の値より少し小さい値として、最も短径の小さい小イモが当該第二の間隙64から落下しない幅としてもよい。
また、例えば、左スクリュ30及び右スクリュ31の回転軸間の距離(軸間距離)を変更可能な構造とすることにより、第一の間隙61の幅の値を変更可能としてもよい。この場合、第一の間隙61の幅の値は、品種等の違いによる下方搬送によって選別すべき最大の小イモCの短径の値に基づき、変更することができる。なお、変更可能な上記軸間距離の最大値は、第一の間隙61の幅の値をらせん溝60の外接円の直径と等しくしてもよい。この場合、らせん溝60の断面形状は円弧とし、第一の間隙61が円形に近い形状として、第一の間隙61の幅より小さいサトイモが通過しやすい形状とする。
左スクリュ30及び右スクリュ31の回転速度は、スクリュコンベア20としてサトイモAを円滑に搬送できる回転速度とし、ピッカ3によるサトイモAの拾い上げの作業速度より、スクリュコンベア20によるサトイモAの搬送速度が速くなるようにしてもよい。
さらに、らせん山63とスクリーン21との間隙の幅及び、第二の間隙64の幅を、小イモCの短径のうち最小のものの長さよりも小さくすることで、最も小さい小イモCが第二の間隙64から落下せず、下方搬送されるようにすることができる。
この場合、らせん山63とそれぞれのスクリーンバー62との間隙の幅は、小イモCの内、最小のものの短径の半分以下となるようにしてもよい。これによって、スクリーン21上の小イモCが大きさによらず、らせん溝60の内側に入り込むようにすることができ、らせん山63とスクリーンバー62との間隙からスクリュコンベア20の前端側に落下せず、らせん溝60とスクリーンバー62との間において小イモCを下方搬送することができる。
また、一のスクリーンバー62aをスクリュコンベア20の下方であって左スクリュ30及び右スクリュ31の中央に位置するように設けてもよい。当該中央に設けた上記スクリーンバー62aと左スクリュ30及び右スクリュ31との間隔を小さく構成することができ、下方搬送を良好とすることができるため、好ましい。
なお、上記側板を設ける場合は、スクリーンバー62はその垂直の側板に接触しない数で、小イモがスクリーンバー62と上記側板の隙間から落下しないようにスクリュコンベア下半分を覆うように配置し、本数と径は、スクリーンバー62と上記側板の隙間から小イモが落ちないようにする。
上記実施例は、所定の大きさの第一の間隙61をすり抜けて落下するサトイモAと落下しないサトイモAの2種類に分離するものであるが、これに限られるものでは無い。本発明の変形例などによっては、分離する種類、段階を適宜変更し得る。
以下、本発明の変形例について、図6~図11を用いて説明する。
図6は、本変形例にかかるスクリュコンベア20において、第一の間隙を通過する小イモCを、その大きさに応じてさらに複数に分離する第一の間隙61に引き込むための構成を示す模式図である。
図6に示すように、本変形例ではらせん溝60は左スクリュ30及び右スクリュ31の前端から後端にかけて徐々に深さが深く、幅が広くなるように設けられている。これによって、第一の間隙61の幅がスクリュコンベア20の前端側においては狭く、後端側においては広くなっている。
第一の間隙61の幅がこのように設けられることによって、スクリュコンベア20の前端側のらせん溝60が形成する比較的小さい第一の間隙61によっては、比較的短径の小さい小イモCを当該第一の間隙61から落下させ、スクリュコンベア20の後端側のらせん溝60が形成する比較的大きい第一の間隙61によっては、比較的短径の大きい小イモCを当該第一の間隙61から落下させることができる。これによって、大きさにばらつきのある小イモCを、大きさによってさらに複数段階に選別することができる。
このとき前端側の第一の間隙61の幅は、小イモCの短径のうち最小のもの程度とし、後端側の第一の間隙61の幅は分級点とすればよい。
本変形例においてそれぞれ大きさの異なる第一の間隙を通過した小イモは、それぞれシュータによって、対応する個別のコンテナに落下させ選別してもよいし、後述する第ニのスクリュコンベアにより回転搬送されて更に除泥されながら対応する個別のコンテナに落下させ選別してもよい。
ところで、本実施形態においては、第一の間隙61を落下した小イモCをスクリーン21で受け止め、スクリュコンベア20下面とスクリーン21の間において当該小イモCを下方搬送することとしたが、左スクリュ30及び右スクリュ31の回転によって搬送とともに除泥が効率よく行われる上方搬送と異なり、下方搬送においては、搬送は可能であるものの、複数のスクリーンバー62上を滑るように搬送されるだけでは除泥が十分ではない懸念がある。
上記懸念を解消するための変形例では、図7に示すように、上記実施形態におけるスクリュコンベア20としての、第一のスクリュコンベア67と、上記実施形態のスクリーン21の複数のスクリーンバー62としての、複数の第二のスクリュコンベア70と、を有する。以下、第二のスクリュコンベア70について、図7を用いて説明する。
図7は、上記変形例における選別機4において、第一のスクリュコンベア67と、複数の第二のスクリュコンベア70を有する場合の概略を示す模式図である。図7(a)は第一のスクリュコンベア67及び第二のスクリュコンベア70の上面図、図7(b)は側面図、図7(c)は下面図である。ただし、見やすさのため図7(c)の下面図における第一シュータ23及び第二シュータ24は図示を省略する。また、図7(d)は、図7(a)のW-W位置において矢印方向に見た断面図である。
第一のスクリュコンベア67は、上記実施形態におけるスクリュコンベア20と同様の構成を有し、第一の左スクリュ68及び第一の右スクリュ69を有する。第一の左スクリュ68及び第一の右スクリュ69は、スクリュコンベア20における左スクリュ30及び右スクリュ31と同様に、互いに内向きに回転しており、サトイモAをその回転に伴って前端から後端へと搬送する。その他、第一のスクリュコンベア67の構成及び機能については、上記スクリュコンベア20と同様とし、記載を省略する。
複数の第二のスクリュコンベア70は、第一のスクリュコンベア67の下面側に設けられ、それぞれが第二の左スクリュ71及び第二の右スクリュ72を有する。第二の左スクリュ71及び第二の右スクリュ72は、スクリュコンベア20における左スクリュ30及び右スクリュ31と同様に、互いに内向きに回転しており、小イモCをその回転に伴って前端から後端へと搬送する。
第二の左スクリュ71及び第二の右スクリュ72は、スクリュコンベア20における左スクリュ30及び右スクリュ31と同様に、左巻き(S巻き)及び右巻き(Z巻き)のらせん溝73が施された略円筒形状の棒材である。第二の左スクリュ71及び第二の右スクリュ72は、互いのらせん溝60の位置がそろうように設けられる。したがって、互いのらせん溝60が向かい合う位置では幅の広い第三の間隙74が形成される。
なお第二のスクリュコンベア70は、図示しないギア、スプロケット及びチェーンによってピッカ3の動力と接続し、回転駆動することとしてもよい。
第二の左スクリュ71及び第二の右スクリュ72の回転に伴い、小イモCは転動しながら搬送され、除泥される。泥や砂礫は、第三の間隙74に引き込まれることで、地表に落下する。このとき、第三の間隙74の幅を小イモCの短径のうち最小のものよりも小さく設けることで、泥や砂礫のみが第三の間隙74から落下し、小イモCは落下せず第二のスクリュコンベア70上面に留まる。
その後、第一のスクリュコンベア67上を上方搬送された大イモBは、第一のスクリュコンベア67の後端において第一シュータへ落下し、第一コンテナ40に収容される。また第二のスクリュコンベア70上を下方搬送された小イモCは、第二シュータへ落下し、第二コンテナ41に収容される。
なお、上記変形例においては、第二のスクリュコンベア70は複数設けることとしたが、これに限定されない。例えば、第一のスクリュコンベア67の下方において、第一の左スクリュ68及び第一の右スクリュ69の下方にそれぞれ一つずつ第二のスクリュコンベア70を設け、さらに、これらの第二のスクリュコンベア70と第三の間隙74を形成するように、スクリーンバー62を設けてもよい。また、上記の場合、スクリーンバー62に代えて、第三の間隙74を形成するパンチングメタルや、網などを用いてもよい。その他、第二のスクリュコンベア70とこれらスクリーンバー62、パンチングメタルなどの数や配置などは、変更し得る。
上記に述べた構成により、大イモBと小イモCの選別及び除泥を行うことができる。しかし、スクリュコンベア20の上をサトイモAが回転しながら搬送されるだけでは、表面に付着した泥が十分に除去できない懸念がある。
上記懸念を解消し、選別機4において搬送されるサトイモAの除泥を更に促進させるためには、スクリュコンベア20においてらせん山63及びらせん溝60に凹凸を設けることが好ましい。上記のような構成について、図8、図9を用いて説明する。なお、下記においてはスクリュコンベア20について説明するが、上記変形例における第一のスクリュコンベア67及び第二のスクリュコンベア70についても同様の構成を取ることで同様の効果が得られる。
図8、図9は、いずれも上記実施形態にかかるスクリュコンベア20において、選別機4において搬送されるサトイモAの除泥を更に促進させるための構成の一例を示す模式図である。スクリュコンベア20以外の選別機4の構成については上記と同様とするため、図示を省略する。
図8及び図9の例では、らせん山63及びらせん溝60に凹凸を設けることによってサトイモAの表面に付着した泥をサトイモAから分離することを実現する。図8、図9ともに、左スクリュ30及び右スクリュ31の長さ方向に複数の切り込み80を設けている。なお、上記切り込み80以外の寸法などは、上記と同様に決定することができる。
図8ではらせん山63に、断面が略歯車形状となるように左スクリュ30及び右スクリュ31の長さ方向に切り込み80を設けている。なお、図8(a)はこのようなスクリュコンベア20の上面図、図8(b)は図8(a)のS-S位置において矢印方向に見た断面図である。当該切り込み80によると、らせん山63の略歯車形状の凹凸部分が、不定形であるサトイモAの表面の凹凸とかみ合いやすくなる。すなわち、らせん山63が略歯車形状の凹凸を有することによって、当該凹凸が搬送されるイモに付着した泥などを回転しながら削り取ることで、サトイモAの表面に付着した泥を更によく分離することができる。
また、らせん山63が略歯車形状の凹凸を有することによって、当該凹凸が大イモBと小イモCの結着部分の泥などを回転しながら削り取り、結着を弱める作用が期待できる。
図9ではらせん山63のほかに、らせん溝60にも切り込み80を設けている。なお、図9(a)はこのようなスクリュコンベア20の上面図、図9(b)は図9(a)のT-T位置において矢印方向に見た断面図である。らせん溝60にも切り込み80を設けることで、当該切り込み80によるスクリュコンベア20の凹凸と、サトイモA表面の凹凸がかみ合いやすくなるとともに、第一の間隙61を通過する小イモCの表面に付着した泥なども削り取ることができる。
ところで、サトイモAはピッカ3によって拾い上げられたままの状態では、親イモと、親イモから分岐して生長した子イモとが、互いに結着している場合がある。
図10において大イモBと小イモCが結着した結着イモDは、スクリュコンベア20上面において前端から後端へ搬送されながら、結着イモDのうちの小イモCが第一の間隙61に引き込まれる(図10(b)、図11)。なお、図11は図10(b)のU-U位置において矢印方向に見た断面図である。第一の間隙61に引き込まれた小イモCは、左スクリュ30及び右スクリュ31の回転によって大イモBとの結着を引きはがされながら、最終的にはスクリュコンベア20下面側へと落下し、その後下方搬送される(図10(c))。一方、第一の間隙61の幅よりも短径の大きい大イモBは第一の間隙61を落下せずスクリュコンベア20上面に留まり、上方搬送される(図10(c))。これによって、結着イモDは大イモBと小イモCとに選別される。
なお、本実施の形態にかかる選別機4においては、左スクリュ30及び右スクリュ31は円筒形状の棒材にらせん溝60が施された構成を有するため、長さ方向における断面においてらせん山63が鋭角を有さず、鈍角のみからなるようにすることができる。かかる構成によると、シュート16からスクリュコンベア20上面に落下してくるサトイモAが、らせん山63の鋭角部分によって傷つけられることを回避することができる。
上記の他、スクリュコンベア20の構成の一例として、左スクリュ30及び右スクリュ31は、回転軸に沿って設けられる金属あるいは樹脂などの芯材の周囲を、弾性部材であるゴムが覆うようにして形成されていてもよい。上記芯材は左スクリュ30及び右スクリュ31の表面には露出しないように、らせん溝60の最も深い位置においても上記弾性部材であるゴムで覆われているようにすることが好ましい。また、第一の間隙61が分級点よりも短くなるように、らせん溝60の深さが浅く、幅が狭く設けることが好ましい。このように構成することで、左スクリュ30及び右スクリュ31がゴムによって形成されているため、小イモCを引き込む際にらせん溝60が変形し、第一の間隙61の幅よりも大きい小イモCを引き込むことが可能となる。これによって、分級点よりも短い短径を有する小イモCを効率よく第一の間隙61に引き込むことが可能であるとともに、分級点の大きさの小イモCも第一の間隙61に引き込むことができる。
以上、本発明の実施の形態の一例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施の形態においてはピッカ3が動力を有し、コンテナ車5を牽引することとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えばピッカ3が自走のための動力を有さず、任意のトラクタによってピッカ3及びコンテナ車5を牽引することとしてもよい。この場合、ピッカ3の動力に接続され回転駆動するスクリュコンベア20などは、上記トラクタの動力に接続することとしてもよい。
上記のような選別機4によると、大きさの差異が顕著であるサトイモAを、除泥するとともに効率よく大イモBと小イモCに選別することができる。
本発明はサトイモの選別機に利用することができる。
A サトイモ
B 大イモ
C 小イモ
D 結着イモ
1 サトイモ収穫システム
3 ピッカ
4 選別機
5 コンテナ車
10 クローラ
12 スラットコンベア
13 ガイド板
14 ゲージアーム
15 ゲージ輪
16 シュート
20 スクリュコンベア
21 スクリーン
22 押さえベルト
23 第一シュータ
24 第二シュータ
30 左スクリュ
31 右スクリュ
40 第一コンテナ
41 第二コンテナ
42 台車
50 押さえ板
51 ベルト部
52 回動端
54 支持フレーム
55 けん引桿
60 らせん溝
61 第一の間隙
62 スクリーンバー
63 らせん山
64 第二の間隙
67 第一のスクリュコンベア
68 第一の左スクリュ
69 第一の右スクリュ
70 第二のスクリュコンベア
71 第二の左スクリュ
72 第二の右スクリュ
73 らせん溝
74 第三の間隙

Claims (5)

  1. サトイモを大きさによって選別するための選別機であって、
    上から見て互いに内向きに回転する左右一対のスクリュからなるスクリュコンベアと、前記スクリュコンベアの下面に設けられるスクリーンと、を有し、
    前記スクリュの長さ方向に切り込みが設けられ、
    未選別のサトイモを除泥しながらスクリュコンベアの前端から後端へ搬送する際に、
    径の大きいサトイモをスクリュコンベアの上面側に選別し、
    径の小さいサトイモをスクリュコンベアの下面側であってスクリーンの上に選別することを特徴とする、
    選別機。
  2. 前記スクリュは、円筒形状の棒材にらせん溝を設けてなり、らせん山の長さ方向における断面において鋭角となる部分を有さないことを特徴とする、請求項1に記載の選別機。
  3. 前記スクリュの向かい合う前記らせん溝同士の間隙の幅が、前記径の小さいサトイモのうち最大のものの短径と等しいことを特徴とする、請求項2に記載の選別機。
  4. 前記スクリュのらせん溝同士の間隙の幅がスクリュコンベアの前端から後端にかけて徐々に大きくなるよう設けられるとともに、スクリュコンベアの前端における前記らせん溝同士の間隙の幅が前記径の小さいサトイモのうち最小のものの短径と等しく、スクリュコンベアの後端における前記らせん溝同士の間隙の幅が前記径の小さいサトイモのうち最大のものの短径と等しいことを特徴とする、請求項2に記載の選別機。
  5. 前記スクリュコンベアは、第一のスクリュコンベアであり、
    前記スクリーンは、複数の第二のスクリュコンベアであり、
    前記複数の第二のスクリュコンベアは、円筒形状の棒材にらせん溝を設けてなる左右の第二のスクリュを有し、前記第二のスクリュの向かい合う前記らせん溝同士の間隙の幅が、前記径の小さいサトイモのうち最小のものの短径よりも小さいことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の選別機。
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