JP7509201B2 - 測距装置 - Google Patents

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Description

本発明は、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式による測距装置に関する。
従来から、周波数変調された連続波を用いたFMCW方式や、FMCW方式と同じ原理であるSS-OCT(Swept Source Optical Coherence Tomography)方式を使用して、測距を行う測距装置が知られている(非特許文献1、2参照)。
非特許文献1には、FMCW方式を用いた測距方式が記載されている。非特許文献1では、以下の式(1)に従った測距を行う。ここで、zは測距結果、cは真空中の光速、Fは波長掃引光源の掃引周波数、Δνは波長掃引光源の掃引周波数幅、νBはビート周波数である。
Figure 0007509201000001
Koichi Iiyama, Tatsuya Washizuka, and Kohei Yamaguchi, Three-dimensional Object Profiling by FMCW Optical Ranging System Using a VCSEL, Conference on Lasers and Electro-Optics Pacific Rim (CLEO-PR), s1373, Singapore, 31 July-4 Aug. 2017. Yoshiaki Yasuno, Violeta Dimitrova Madjarova, Shuichi Makita, Masahiro Akiba, Atsushi Morosawa, Changho Chong, Toru Sakai, Kin-Pui Chan, Masahide Itoh, and Toyohiko Yatagai, "Three-dimensional and high-speed swept-source optical coherence tomography for in vivo investigation of human anterior eye segments," OPTICS EXPRESS, Vol. 13, No. 26, pp. 10652-10664, 2005.
波長掃引光源の周波数掃引幅Δνは、掃引毎に異なる場合がある。例えば、非特許文献1に記載のDFBレーザやΝCSELを電流変調することによって波長掃引光源とする場合は、ゲイン媒体内の電子密度の揺れによる屈折率変化、気温変化等、さまざまな要因により、掃引毎にΔνが変化することが考えられる。
図11は、DFBレーザを電流変調することにより波長掃引光源を構成した際の、掃引周波数幅Δνを200回測定した結果を、測定順に並べたグラフである。図11から分かるように、掃引周波数幅Δνは変動している。式(1)によれば、zが一定のとき、掃引周波数幅Δνの変動に比例して、ビート周波数νBが変動する。
このように、掃引周波数幅Δνとビート周波数νは比例の関係で変動し得るが、非特許文献1、2のいずれも、Δνを測定する機構が無く、νのみで測距結果を算出している。従って、Δνの変動によるνBの変動を回避することができず、測距結果の精度が落ちるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、掃引周波数幅の変動に対する測距結果の変動を抑制し、測定精度が向上する測距装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る測距装置は、光源から出力された波長を時間的に掃引させた連続的な光と、前記光を測定対象で反射させた反射光とを干渉させた第1干渉光を出力する第1干渉計と、前記光源から出力された前記光と、前記光源から出力された前記光と所定の光路長差を有する光とを干渉させた第2干渉光を出力する第2干渉計と、前記光源から出力された波長の掃引毎に、相対位相の掃引位相幅又は掃引周波数幅を、前記第2干渉計の干渉信号の位相変化曲線から算出し、前記掃引位相幅又は掃引周波数幅を用いて単位周波数相当距離を算出し、前記位相変化曲線と所定の位相間隔を用いてリサンプリング時刻を算出し、前記リサンプリング時刻を用いて、前記第1干渉計の干渉信号をサンプリングした信号のピーク周波数と、前記単位周波数相当距離とを用いて、前記第1干渉計における前記測定対象までの距離を算出する信号処理装置とを備える。
本発明によれば、掃引周波数幅の変動に対する測距結果の変動を抑制し、測定精度が向上する測距装置を実現することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る測距装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る測距動作のフローチャートである。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る位相変化曲線算出部の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る位相変化曲線算出部の動作のフローチャートである。 図5は、相対位相曲線とサンプリング時刻との関係を示す図である。 図6Aは、単位周波数相当距離とピーク周波数の測定例を示す図である。 図6Bは、単位周波数相当距離とピーク周波数の関係を示す図である。 図7Aは、測距結果の時間推移の測定例を示す図である。 図7Bは、測距結果の時間推移の測定例を示す図である。 図8Aは、掃引周波数幅とピーク周波数の測定例を示す図である。 図8Bは、掃引周波数幅とピーク周波数の関係を示す図である。 図9は、本実施の形態に係る信号処理装置を実現するコンピュータ構成の一例を示すブロック図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態に係る測距装置の構成を示すブロック図である。 図11は、DFBレーザにおける掃引周波数幅の測定例である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図を参照して説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る測距装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る測距動作のフローチャートである。
本実施の形態の測距装置1では、周波数変調された連続波を使用するFMCWレーダ方式により対象干渉計103から測定対象104までの距離を測定する。測距装置1は、波長掃引光源100、基準干渉計102(第2干渉計)、対象干渉計103(第1干渉計)、A/D変換器(ADC)105、および信号処理装置106を備える。
波長掃引光源100は、時間的に光周波数が連続的に変化する光源である。波長掃引光源100が出力する光の時間-光周波数のパターンは掃引ごとに同じである。また、波長掃引光源100は、掃引に同期した電圧レベル変化を持つトリガ信号TGを出力する。トリガ信号TGは、電線を介してADC105に入力される。
波長掃引光源100の出力光はカプラC1によって分けられ、それぞれ基準干渉計102と対象干渉計103に入る(ステップS1、S2)。
基準干渉計102に入った光は光路長の異なる2つのアームをそれぞれ通り、波長掃引光源100の出力光と、波長掃引光源100の出力光と所定の光路長差を有し、波長掃引光源100の出力光を鏡で反射させた反射光とを干渉させた干渉光を出力する。出力された干渉光は、バランスド・フォトディテクタBPD1によって光電変換される(ステップS3、S4)。この2つのアームの光路長差を2Zとする。
基準干渉計102は、マッハツェンダ型干渉計を構成しており、一つのアームは、光ファイバであり、もう一つのアームは、光ファイバ、サーキュレータ、鏡を用いて、光路が形成されている。図1における基準面とは、その面に鏡の反射面を設置すると、2つのアームの光路長差が等しくなる面である。図1では、基準面と鏡の反射面との距離をZとすることにより、光路長差が2Zとなっている。実際には、鏡を光学ステージで動かすことにより、光路長差2Zを精密に設定できる。
対象干渉計103についても、基準干渉計102と同様の構成となっており、鏡の代わりに測定対象104が設置されている。対象干渉計103に入った光は2つのアームをそれぞれ通り、波長掃引光源100の出力光と、波長掃引光源100の出力光を測定対象で反射させた反射光とを干渉させた干渉光を出力する。出力された干渉光は、バランスド・フォトディテクタBPD2によって光電変換される(ステップS3、S4)。対象干渉計103の基準面と測定対象104の表面との距離は、図1では、Zと表記されている。測距装置1は、このZを測定する。
図1では、基準干渉計102と対象干渉計103はマッハツェンダ型で構成されているが、マイケルソン型で構成しても良い。基準干渉計102は、一方のアームを光ファイバ、サーキュレータ、鏡で形成しているが、光ファイバだけで形成しても良い。
基準干渉計102と対象干渉計103のそれぞれのバランスド・フォトディテクタBPD1、BPD2の出力(第1干渉光、第2干渉光)は、A/D変換器ADCによりアナログ電気信号がディジタル信号i(t)(第2干渉信号)、i(t)(第1干渉信号)に変換され、信号処理装置106に入力される。ここで、tは時間を表す。ADCにより時間は離散的となっているため、整数mを使って、時間をtと表現している。
信号処理装置106では、基準干渉計102と対象干渉計103のそれぞれの干渉信号i(t)、i(t)を用いて測定対象104との距離を測定する。信号処理装置106は、位相変化曲線算出部60、リサンプリング時刻算出部61、リサンプリング部62、周波数変換部63、ピーク周波数算出部64、掃引位相幅算出部65、単位周波数相当距離算出部66、および距離算出部67を備える。
位相変化曲線算出部60は、干渉信号i(t)が入力され、相対位相変化曲線θ’(t)を算出して出力する(ステップS5)。干渉信号i(t)は、非特許文献2によれば、次のように表される。
Figure 0007509201000002
ここで、ηはフォトディテクタの量子効率、Γは光源のコヒーレンス関数、PRr、PRsは、基準干渉計102の2つのアームそれぞれの出力光パワー、νは光源出力光の周波数である。式(2)におけるcos関数の係数が時間によらず一定値Aという仮定が成り立つならば、干渉信号i(t)は以下の式で表される。
Figure 0007509201000003
ここで、jは虚数単位である。式(3)右辺の第2項が負の周波数成分であり、これを除去した成分i (t)は以下の様になる。
Figure 0007509201000004
(t)を求める方法としては、例えば、i(t)をフーリエ変換し、負の周波数成分を0にした後に、逆フーリエ変換する方法がある。
(t)の偏角θR,W(t)は、その実部Rと虚部Iから以下の様に求められる。
Figure 0007509201000005
ここで、argは偏角を求める関数、例えば、C言語のatan2関数等である。ここで、argの主値の範囲は2πであり、一般的には、この範囲を超える値は求まらない。そのため、通常argの出力値は-π~πまたは0~2πで表されることが多い(例えば、C言語のatan2関数では-π~πである)。従って、θR,W(t)は-π~πまたは0~2πの範囲となる。このように、-π~πまたは0~2πの範囲に信号が閉じ込められる状態をwrappingされた状態と呼ぶ。
本来の位相θ(t)の変化範囲は、通常2πを超えて滑らかに変化するため、ここで算出されたθR,W(t)は、差が2π程度の不連続点を持つ。そこで、θR,W(t)の不連続点で位相を繋ぐ位相繋ぎを行い、その結果をθ(t)として出力すればよい。位相繋ぎのアルゴリズムとしては、例えば、絶対値πが以上となった不連続点があった場合に繋げるということが考えられる。この処理は、一般に、unwrapping処理と呼ばれている。
今回用いるunwrapping処理について説明する。これは、式(5)に示すθ(t)そのものとはならないが、θR,W(t)をt時の位相とする相対的な位相θ’(t)を算出する方法である。後述する掃引位相幅ΔθRやリサンプリング時刻τを求めるためには、位相θ(t)そのものある必要はなく、θ’(t)で求めることができる。
まず、θ’(t)=θR,W(t)とし、mを1ずつ増やしていき、|θR,W(t)-θR,W(ti+1)|≧πとなるごとにθ’(ti+1+p)=θ,W(ti+p)+θ’(t)と計算する方法である。ただし、iとpは整数である。
位相変化曲線算出部60の構成例を図3に、位相変化曲線算出部の動作のフローチャートを図4に示す。
位相変化曲線算出部60では、まず、入力されたi(t)は離散フーリエ変換部600にて離散フーリエ変換されてI(f)となる(ステップS50)。ここで、fは周波数を表す。uは整数であり、周波数が離散的であることを表している。
次に、負周波数成分除去部601においてI(f)の負周波数成分を0とし、処理後の信号I (f)を出力する(ステップS51)。次に、離散フーリエ逆変換部602においてI (f)を離散フーリエ逆変換し、信号I (t)を出力する(ステップS52)。次に、偏角算出部603において、I (t)の偏角θR,W(t)を算出する(ステップS53)。
最後に、位相繋ぎ部604において、-π~πまたは0~2πにWrappingされた偏角θR,W(t)をつなげ(unWrapping処理し)、処理後の信号θ’(t)を出力する(ステップS54)。このようにして、干渉信号i(t)を用いて、相対位相θ’(t)の位相曲線を算出することができる。
リサンプリング時刻算出部61では、位相変化曲線算出部60から出力された相対位相θ’(t)と、予めユーザが設定した位相間隔δθ’を使って、対象干渉計103由来の干渉信号をリサンプリングするためのリサンプリング時刻群を算出する(ステップS6)。
図5に、相対位相の曲線とサンプリング時刻との関係を示す。θ’(t)のスタート時刻(掃引開始時刻)をτ0とし、ユーザが設定した位相間隔δθ’となる時刻をτから近い順に、τ、τ、…と取得している。
θ’(t)は離散的であるため、等位相間隔となる時刻が、θ’(t)の離散的な時刻と一致するとは限らないので、一致しない場合は、θ’(t)を補間してτを求める。
リサンプリング部62では、リサンプリング時刻算出部61で得られたリサンプリング時刻τで、対象干渉計103由来の干渉信号i(t)をサンプリングし、そのサンプリング結果i(τ)を出力する(ステップS7)。
(t)は離散的であるため、τの時刻が、例えば、tとti+1との間になってしまうなど、τとtとが一致しない場合は、i(t)を補間してi(τ)を得る。
リサンプリング部62から出力されるi(τ)は、周波数リニア(時間に対して出力光の周波数が一次関数的に変化すること)な光源であるかのようなものとなる。これをリスケーリング処理と呼ぶ。
周波数変換部63では、リサンプリング部62から得られたi(τ)を周波数変換し、その周波数成分毎の大きさ(周波数毎の信号の大きさ)を表すI(f)を出力する(ステップS8)。例えば、離散フーリエ変換したパワースペクトル、または、パワースペクトルの平方根(各周波数成分の絶対値)であるスペクトルを算出して出力することが考えられる。
(τ)は実関数であるため、I(f)は、正の周波数成分と負の周波数成分が、DC(周波数0)を中心に対称となるが、どちらかの成分があればよいので、DC成分と正の周波数成分、または、DC成分と負の周波数成分のみを出力する。もし、Z=0の測距が不要な場合は、正の周波数成分、または、負の周波数成分のみを出力する。出力される信号をI’(f)と表記する。
出力される周波数成分の大きさを表す信号I’(f)は、Zに対応する周波数成分の大きさが最も大きくなる信号となる。その理由は、リサンプリング後の信号i(τ)が、(理想的にリスケーリング処理ができた場合には)Zに対応する周波数を持つ余弦波を振幅変調した形状であることである。このI’(f)は、対象干渉計103の基準面から距離Zにある反射点(面)を表す信号であることから、点広がり関数PSF(point spread function)と呼ばれている。
ここで、使用する離散フーリエ変換の周波数について説明する。変換前のデータエレメント数がNの場合、周波数fは0~N-1となるものとする。つまり、単位周波数をδfと表したとき、δf=1となる。
データのサンプリング周期がδTの場合、離散フーリエ変換の周波数はδf=1/(NδT)Hzとして、物理的な周波数に変換することもできる。上記で、単位周波数を物理量に置き換えずに、論理的な値δf=1とした理由は、後述の単位周波数相当距離算出部66における単位周波数相当距離δzの算出を簡単化することである。単位周波数相当距離算出部66にて、それぞれに対応する単位周波数相当距離δzの計算を行うならば、どちらの単位周波数を使用しても良い。
周波数のDC、正負について説明する。データエレメント数が偶数のときは、f=0がDC、f=1~N/2が正の周波数、f=N/2~N-1が負の周波数であり、f=N/2では、正負の成分が半分ずつ含まれている。一方、Nが奇数のとき、f=0がDC、f=1~(N-1)/2が正の周波数、f=(N+1)/2~N-1が負の周波数である。
周波数変換部63では、疑似ノイズ(スプリアス等)を減らすために、離散フーリエ変換をする前に、窓関数をi(τ)に対して適用してもよい。窓関数は、スプリアスを減らすものとしては、両端が0となるものが望ましい。このような窓関数の例としては、ハニング窓、ブラックマン窓等が挙げられる。
ピーク周波数算出部64では、周波数変換部63から得られた周波数成分毎の大きさを表す(パワースペクトル、スペクトル等)I’(f)のピーク位置の周波数fmaxを算出して出力する(ステップS9)。このfmaxは、式(1)のビート周波数νに相当する。周波数fは離散的であるため、真のピーク位置が離散的な周波数に丁度当たらない場合がある。
その場合、I(f)を補間して、真のピーク位置の周波数を求めても良い。例えば、I’(f)を離散フーリエ変換し、0の成分を高周波成分として追加し、逆フーリエ変換する方法(ゼロパディング法)によって、もともとの周波数成分のみを使って、離散的な周波数の間の信号を得て、ピーク位置を求めることが考えられる。このときI’(f)を離散フーリエ変換する前に窓関数を適用しても良い。その効果は擬似ノイズ(スプリアス)を抑えられることである。
また、I’(f)の代わりにI(f)に対してゼロパディング法を使っても良い。この場合はゼロパディング法での計算結果のDC成分と正の周波数成分、または、DC成分と負の周波数成分のみを使って、そのピーク位置を求める。I(f)を使う利点は、の両端同士の連続性により、擬似ノイズ(スプリアス)が発生しないことである。
別の方法として、I’(f)のピーク位置を含めた、ユーザが指定した所定の範囲のI’(f)だけを使い、2次関数等の関数フィッティングによって、ピーク位置の周波数を求めても良い。例えば、I’(f)のピーク位置を中心に、±M個の範囲のI’(f)だけを使った関数フィッティングをすることが考えられる。
掃引位相幅算出部65では、位相変化曲線算出部60から出力された相対位相θ’(t)から最大値と最小値を取得して、最大値から最小値を引いた掃引位相幅Δθを出力する(ステップS10)。
単位周波数相当距離算出部66では、掃引位相幅算出部65から出力された掃引波長幅Δθと、基準干渉計102の2つのアームの光路長差の1/2であるZを用いて、周波数変換部63で使用する離散フーリエ変換の単位周波数δf(=1)に相当する距離δzを、下記の式(6-1)を用いて算出して出力する(ステップS11)。単位周波数として実周波数であるδν=1/(NδT)Hzを使う場合は、下記の式(6-2)によってδzを算出して出力する。
Figure 0007509201000006
ここで、単位周波数相当距離算出部66へのZの入力方法について説明する。まず、基準干渉計102の2つのアームの光路長差があらかじめ分かっている(決められている)のであれば、測定前にあらかじめ設定しておくことが考えられる。また、基準干渉計102の2つのアームの光路長差を自動で変動させる機構があるのであれば、その機構から、あるいはその機構を制御する制御器からZを出力して単位周波数相当距離算出部66へ入力するということが考えられる。図1の基準干渉計102から伸びている点線はZの入力を表している。
距離算出部67では、ピーク周波数算出部64から得られたfmaxと単位周波数相当距離算出部66から得られたδzから、以下の式(7)によって、対象干渉計103の基準面から測定対象104までの距離Z’を算出して出力する(ステップS12)。
Figure 0007509201000007
<単位周波数相当距離とピーク周波数の関係>
図6Aに、単位周波数相当距離δzとピーク周波数fmaxの測定例を示す。図6Aによれば、単位周波数相当距離δzとピーク周波数fmaxとが同期して変動していることが分かる。また、図6Bに、単位周波数相当距離とピーク周波数の関係を示す。式(1)と式(6-1)によれば、単位周波数相当距離とピーク周波数とは反比例の関係にある。図6Bでは、その近似曲線が点線で示されている。決定係数R=0.999976642であり、1に近いので、単位周波数相当距離とピーク周波数とは強い相互関係を持つといえる。
<測距結果の測定例>
本実施の形態の測距装置における測距結果の精度の向上について説明する。図7Aは、測距結果の時間推移の測定例を示す図である。図7Aには、測定回毎(波長掃引光源100の掃引毎)にδzをΔθを用いて算出した測距結果(補正あり)と、実験回数200回のδzの平均値、つまり固定のδzを使った測距結果(補正なし)をプロットしている。図7Aによれば、測定回毎に補正したものの方が測距結果の振れ幅が狭くなり、測距の精度が高いことが分かる。
図7Bは、補正ありの場合のみをプロットしたものであり、測距がμm精度で行われていることが分かる。補正ありと補正なしの測距値の標準偏差はそれぞれ2.17μmと477μmであり、測定回毎にδzを補正した場合の標準偏差が補正しない場合の標準偏差の1/206となった。これは、補正によって約200倍の高精度化が実現したことを意味する。
<単位周波数の補正による測距精度の向上>
ここで、掃引位相幅によって単位周波数を補正することによって、測距結果の精度が向上する理由について説明する。対象干渉計103の基準面から測定対象104までの距離が一定の時、式(1)に示す通り、掃引周波数幅Δνとビート周波数νは比例の関係であるので、Δνの変動に応じてνBがΔνに反比例して変動する。
ここで、式(2)(あるいは式(4))が内包するcos関数の引数は、位相をθ(t)と表すと、下記式(8)のようになる。
Figure 0007509201000008
つまり、基準干渉計102から得られる干渉信号の位相θ(t)は光源の周波数ν(t)とは比例関係となる。したがって、基準干渉計102から得られる干渉信号の掃引位相幅Δθと光源の掃引周波数幅Δνは、以下の式(9)に示すように比例する。
Figure 0007509201000009
このように、Zが固定であればΔνとΔθは比例関係にあるので、光路長差2Zが固定となる干渉計を使えば、光源の掃引周波数幅Δνの変動は、掃引位相幅Δθを観測することによって検知できる。
ここで、上記式(6-1)の導出方法について説明する。干渉信号の周波数の要因の多くが、式(2)(あるいは式(3))が内包するcos関数によるものであり、他の要因(cos関数の係数による振幅変調)の影響が無視できるのであれば、基準干渉計102の光路長差の1/2であるZと干渉信号の周波数ν(t)は、式(10)のような関係となる。
Figure 0007509201000010
一方、式(2)(あるいは式(3))が内包するcos関数の引数θ(t)を、基準干渉計由来の干渉信号のビート周波数ν(t)を使って表すと以下の式(11)のように表される。
Figure 0007509201000011
なお、ビート周波数ν(t)は、前述のピークの周波数fmaxに相当するものである。式(10)、式(11)を用いて、θ(t)を消去すると、次の式(12)のように表される。
Figure 0007509201000012
両辺をtで微分すると、以下の式(13)の様になる。ただし、t自身は離散的であるので、ここでは、式(12)中の両辺のtを一旦tとして微分し、その後、tをtに置き換えている。式(13)の左辺のdν(t)/dt|t=tmはその様子を式にしたものであり、dν(t)/dt|t=tmは、ν(t)をtで微分して得られた関数のt=tのときの値を表す。なお、このdν(t)/dt|t=tmは、tにおけるν(t)の時間変化率ν’(t)を表している。
Figure 0007509201000013
これをZについて整理すると、次の式(14)のようになる。
Figure 0007509201000014
リスケーリングが理想的に処理できた場合は、dν(t)/dt|t=tmは一定となるため、下記式(15)で表される。
Figure 0007509201000015
ここで、Tは離散フーリエ変換で処理する干渉信号の時間幅である。Tは、上述のNδTと等しい。
式(14)、式(15)から、Zは、下記の式(16-1)のように表される。
リサンプリング前は、時間tによってビート周波数ν(t)は変動するが、リサンプリング後は(リスケーリング処理が理想的にできた場合は)ビート周波数は固定値となる。そのビート信号の固定値をν’とすればZは下記の式(16-2)のように表される。つまり、リサンプリング後は、固定のZに対して、干渉信号が持つ干渉計由来のビート信号は時間軸に対して変動しない。
Figure 0007509201000016
周波数変換部63で使用する離散フーリエ変換の単位実周波数δν=1/Tであるので、Zは次の式(17)のようになる。
Figure 0007509201000017
周波数変換部63で使用する離散フーリエ変換で表される周波数f=ν/δν=q・δfであるので、次式(18)のようになる。
Figure 0007509201000018
ここで、qはν’に対応する、周波数変換部63で使用する離散フーリエ変換での周波数である。q=1の時、Zはδzとなるので以下の式(19)の様になる。
Figure 0007509201000019
さらに、周波数変換部63で使用する離散フーリエ変換の単位周波数は、δf=1であるので、以下の式(20)の様になる。
Figure 0007509201000020
式(9)から、Δν=c・Δθ/(4π・Z)であるので、これを代入すると、下記式(21)が得られ、これは、上述した式(6-1)と一致する。
Figure 0007509201000021
<掃引周波数幅とビート周波数の関係>
最後に、上述した式(1)に示す、波長掃引光源100の掃引周波数幅Δνとビート周波数νBの比例関係がどの程度のものであるかについて、実際のデータを用いて説明する。
図8Aは、掃引周波数幅とピーク周波数の測定例を示す図である。図8Aでは、νの代わりにfmaxとなっているが、これは、次のような違いがある。式(1)は周波数リニア(時間に対して出力光の周波数が一次関数的に変化すること)な光源を前提とした式であり、νは干渉信号から直接的に求めたものであるのに対して、fmaxはリサンプリング部62におけるリサンプリング処理によって周波数リニアな光源を使った場合と同等な干渉信号から求めたものである。
図8AのΔνは、掃引位相幅算出部65から得られた掃引位相幅Δθと、既知の基準干渉計102の2つのアームの光路長差Zを、式(9)から得られるΔν=c・Δθ/(4π・Z)に代入して求めた。
maxはνに相当し比例関係にあるが、単位はそれぞれ異なる。fmaxは離散フーリエ変換からの出力であり、このときの時間軸は無次元として計算したため、fmaxの単位も無次元である。fmaxとνは、離散フーリエ変換の単位実周波数δν=1/Tを用いて、以下の式(22)で関係付けられる。ただし、T(=NδT)は離散フーリエ変換で処理する干渉信号の時間幅である。
Figure 0007509201000022
このように、fmaxとνは比例関係にあり、換算できるので、Δνとνの関係を評価するためにνの代わりにfmaxを用いても良いことがわかる。
図8Aによれば、Δνとfmaxが同期して変動している。図8BはΔνとfmaxの相互関係を示したもので、その近似曲線が点線で示されている。決定係数R=0.999976476であり、1に近いので、Δνとfmaxとは強い相互関係、つまり、比例関係にあるといえる。
<信号処理装置のハードウェア構成>
上述した機能を有する信号処理装置106のハードウェア構成の一例について、図9のブロック図を参照して説明する。
図9に示すように、信号処理装置106は、例えば、バス11を介して接続されるプロセッサ12、主記憶装置13、通信I/F14、補助記憶装置15、入出力I/O16を備えるコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。信号処理装置106は、例えば、表示装置17がバス11を介して接続され、表示画面に距離算出部67によって求められる測距用の干渉計103から測定対象104までの距離を表示することができる。また、ADC105などがバス11や入出力I/O16を介して接続されている。
主記憶装置13は、例えば、SRAM、DRAM、およびROMなどの半導体メモリによって実現される。主記憶装置13には、プロセッサ12が各種制御や演算を行うためのプログラムが予め格納されている。プロセッサ12と主記憶装置13とによって、図1に示した位相変化曲線算出部60、掃引位相幅算出部65、単位周波数相当距離算出部66、および距離算出部67を含む信号処理装置106の各機能が実現される。また、プロセッサ12と主記憶装置13とによって、波長掃引光源100、干渉計102、103やADC105などの設定や制御を行うことができる。
通信I/F14は、通信ネットワークNWを介して各種外部電子機器との通信を行うためのインターフェース回路である。信号処理装置106は、通信I/F14を介して、例えば外部に測距結果などを送出してもよい。
通信I/F14としては、例えば、LTE、3G、4G、5G、無線LAN、Bluetooth(登録商標)などの無線データ通信規格に対応したインターフェースおよびアンテナが用いられる。通信ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット、専用回線、無線基地局、プロバイダなどを含む。
補助記憶装置15は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータなどの各種情報を読み書きするための駆動装置とで構成されている。補助記憶装置15には、記憶媒体としてハードディスクやフラッシュメモリなどの半導体メモリを使用することができる。
補助記憶装置15は、信号処理装置106が位相変化曲線算出、掃引位相幅算出、単位周波数相当距離算出、リサンプリング時刻算出、リサンプリング、周波数変換、ピーク周波数算出、距離算出を含む測距処理を行うためのプログラムを格納するプログラム格納領域を有する。さらには、補助記憶装置15は、例えば、上述したデータやプログラムやなどをバックアップするためのバックアップ領域などを有していてもよい。
また、補助記憶装置15は、単位周波数相当距離算出部66が距離計算を行う際に用いる、基準干渉計102の2つのアームの光路長差の半値Zを記憶していてもよい。
入出力I/O16は、表示装置17など外部機器からの信号を入力したり、外部機器へ信号を出力したりするI/O端子により構成される。
なお、信号処理装置106は、1つのコンピュータによって実現される場合だけでなく、互いに通信ネットワークNWで接続された複数のコンピュータによって分散されていてもよい。また、プロセッサ12は、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現されていてもよい。
<第2の実施の形態>
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る測距装置の構成を示すブロック図である。第1の実施の形態との違いは、第2の実施の形態では、位相変化曲線算出部60から得た相対位相変化曲線θ’(t)と基準干渉計102のアーム間の光路長差の1/2のZから、掃引周波数幅算出部68にて、波長掃引光源100の掃引周波数幅Δνを算出し、そのΔνを用いて単位周波数相当距離算出部66にて、単位周波数相当距離δzを算出することである。
第2の実施の形態の掃引周波数幅算出部68では、位相変化曲線算出部60から出力された相対位相θ’(t)から最大値と最小値を取得して、最大値から最小値を引いた掃引位相幅Δθを算出し、そのΔθと、基準干渉計102のアーム間の光路長差の1/2のZと下記の式(23)を用いて掃引周波数幅Δνを算出して出力する。
Figure 0007509201000023
単位周波数相当距離算出部66は、上記で求めたΔνと下記の式(24)(式(20)の再掲)を用いて単位周波数相当距離δzを算出して出力する。
Figure 0007509201000024
第1の実施の形態の単位周波数相当距離算出部66との違いは、第1の実施の形態では、入力がΔθとZであり、式(6-1)または式(6-2)にてδzを算出していることに対して、第2の実施の形態では、入力がΔνであり、式(24)にてδzを算出していることである。
の掃引周波数幅算出部68への入力方法については、第1の実施の形態と同様である。基準干渉計102の2つのアームの光路長差があらかじめ分かっている(決められている)のであれば、測定前にあらかじめ設定しておくことが考えられる。また、基準干渉計102の2つのアームの光路長差を自動で変動させる機構があるのであれば、その機構から、あるいはその機構を制御する制御器からZを出力して掃引周波数幅算出部68へ入力するということが考えられる。
以上、本発明の測距装置における実施の形態について説明したが、本発明は説明した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に記載した発明の範囲において当業者が想定し得る各種の変形を行うことが可能である。
1…測距装置、100…波長掃引光源、C1、C2、C3、C4、C5…カプラ、102…基準干渉計、103…対象干渉計103、104…測定対象、105…ADC、106…信号処理装置、60…位相変化曲線算出部、61…リサンプリング時刻算出部、62…リサンプリング部、63…周波数変換部、64…ピーク周波数算出部、65…掃引位相幅算出部、66…単位周波数相当距離算出部、67…距離算出部。

Claims (8)

  1. 光源から出力された波長を時間的に掃引させた連続的な光と、前記光を測定対象で反射させた反射光とを干渉させた第1干渉光を出力する第1干渉計と、
    前記光源から出力された前記光と、前記光源から出力された前記光と所定の光路長差を有する光とを干渉させた第2干渉光を出力する第2干渉計と、
    前記光源から出力された波長の掃引毎に、相対位相の掃引位相幅又は掃引周波数幅を、前記第2干渉計の干渉信号の位相変化曲線から算出し、前記掃引位相幅又は掃引周波数幅を用いて単位周波数相当距離を算出し、前記位相変化曲線と所定の位相間隔を用いてリサンプリング時刻を算出し、前記リサンプリング時刻を用いて、前記第1干渉計の干渉信号をサンプリングした信号のピーク周波数と、前記単位周波数相当距離とを用いて、前記第1干渉計における前記測定対象までの距離を算出する信号処理装置と
    を備える測距装置。
  2. 前記信号処理装置は、
    前記第2干渉光をA/D変換した第2干渉信号から相対位相の位相変化曲線を算出する位相変化曲線算出部と、
    前記相対位相の最大値と最小値から掃引位相幅を算出する掃引位相幅算出部と、
    前記掃引位相幅と前記第2干渉計の前記光路長差を用いて、単位周波数に相当する距離を算出する単位周波数相当距離算出部と、
    前記位相変化曲線と所定の位相間隔を用いて、リサンプリング時刻を算出するリサンプリング時刻算出部と、
    前記第1干渉光をA/D変換した第1干渉信号を、前記リサンプリング時刻を用いてサンプリングするリサンプリング部と、
    前記サンプリングされた信号を周波数変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換した信号からピーク周波数を算出するピーク周波数算出部と、
    前記ピーク周波数と前記単位周波数に相当する距離を用いて、前記第1干渉計における前記測定対象までの距離を算出する距離算出部と
    を備える請求項1記載の測距装置。
  3. 前記信号処理装置は、
    前記第2干渉光をA/D変換した第2干渉信号から相対位相の位相変化曲線を算出する位相変化曲線算出部と、
    前記位相変化曲線の最大値と最小値から算出した掃引位相幅と前記第2干渉計の前記光路長差を用いて掃引周波数幅を算出する掃引周波数幅算出部と、
    前記掃引周波数幅を用いて、単位周波数に相当する距離を算出する単位周波数相当距離算出部と、
    前記位相変化曲線と所定の位相間隔を用いて、リサンプリング時刻を算出するリサンプリング時刻算出部と、
    前記第1干渉光をA/D変換した第1干渉信号を、前記リサンプリング時刻を用いてサンプリングするリサンプリング部と、
    前記サンプリングされた信号を周波数変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換した信号からピーク周波数を算出するピーク周波数算出部と、
    前記ピーク周波数と前記単位周波数に相当する距離を用いて、前記第1干渉計における前記測定対象までの距離を算出する距離算出部と
    を備える請求項1記載の測距装置。
  4. 前記位相変化曲線算出部は、
    前記第2干渉信号を、離散フーリエ変換する離散フーリエ変換部と、
    前記離散フーリエ変換部の出力から、負周波数成分を除去する負周波数成分除去部と、
    前記負周波数成分除去部の出力を離散フーリエ逆変換する離散フーリエ逆変換部と、
    前記離散フーリエ逆変換部の出力の偏角を算出する偏角算出部と、
    前記偏角の不連続点で位相を繋ぐ位相繋ぎ部を備える
    請求項2または3記載の測距装置。
  5. 前記リサンプリング時刻算出部は、
    前記所定の位相間隔となる時刻が、前記位相変化曲線の離散的な時刻と一致しない場合には、前記位相変化曲線を補間して前記リサンプリング時刻を算出する
    請求項2~4の何れか1項に記載の測距装置。
  6. 前記リサンプリング部は、
    前記リサンプリング時刻が、前記第1干渉信号の離散的な時刻と一致しない場合には、前記第1干渉信号を補間してサンプリングを行う
    請求項2~5の何れか1項に記載の測距装置。
  7. 前記周波数変換部は、
    前記リサンプリング部の出力を離散フーリエ変換することにより、離散的な周波数成分のスペクトルを出力し、
    前記ピーク周波数算出部は、
    前記スペクトルの離散的な周波数成分を補間して前記ピーク周波数を算出する
    請求項2~6の何れか1項に記載の測距装置。
  8. 前記周波数変換部は、
    窓関数が適用された前記リサンプリング部の出力を離散フーリエ変換することにより、前記離散的な周波数成分のスペクトルを出力し、
    前記ピーク周波数算出部は、
    窓関数が適用された前記周波数変換部の出力を離散フーリエ変換することにより、前記ピーク周波数を算出する
    請求項7記載の測距装置。
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