JP7509135B2 - 接触端子、検査治具、および検査装置 - Google Patents

接触端子、検査治具、および検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、検査対象の検査に用いられる接触端子に関する。
従来、検査対象に接触させる接触端子が知られている。このような接触端子の一例は、特許文献1に開示されている。
上記特許文献1の接触端子は、筒状体と、第一中心導体および第二中心導体と、を備える。筒状体は、導電性を有する素材により筒状に形成される。筒状体には、筒状体の軸方向に伸縮する第一ばね部および第二ばね部が形成される。筒状体の軸方向中央部には、第一ばね部および第二ばね部を連結する連結部が設けられる。
第一中心導体および第二中心導体は、導電性を有する素材により棒状に形成される。第一中心導体の先端には第一膨出部が設けられる。第一中心導体が筒状体の一端部に固定された状態で、第一膨出部は連結部内に配置される。第二中心導体の先端には第二膨出部が設けられる。第二中心導体が筒状体の他端部に固定された状態で、第二膨出部は連結部内に配置される。
上記構成の接触端子を支持する支持部材にベースプレートを取り付けると、第一中心導体の一端部が、第一ばね部および第二ばね部の付勢力に応じてベースプレートの電極に圧接され、第一中心導体の一端部と電極とが導電接触状態に保持される。
接触端子を使用した検査対象の検査の際には、第二中心導体の他端部が、第一ばね部および第二ばね部の付勢力に応じて検査対象の被検査点に圧接され、第二中心導体の他端部と被検査点とが導電接触状態に保持される。
これにより、検査対象と第二中心導体の他端部との接触、第二膨出部と連結部との接触、連結部と第一膨出部との接触、および第一中心導体の一端部と電極との接触により、それぞれ接点が形成され、電流経路が形成される。
特開2019-15542号公報
しかしながら、上記特許文献1の接触端子では、第一中心導体および第二中心導体の筒状体への固定方法には改善の余地があった。
上記状況に鑑み、本発明は、導体の筒状体からの抜けを抑制することを容易な組み立てによって実現できる接触端子、およびこれを用いた検査治具、検査装置を提供することを目的とする。
本発明の例示的な接触端子は、接触端子の中心軸に平行な軸方向に延びる筒状体と、導電性を有する棒状の導体と、を備え、前記導体は、前記筒状体より前記軸方向一方側に突出する突出部と、前記筒状体の外周より内部に配置される挿入部と、を有し、前記筒状体は、前記筒状体における前記軸方向一方側端部の周面に前記軸方向に沿って設けられる第1端部側切欠きと、前記第1端部側切欠きの前記軸方向他方側に連接されて前記第1端部側切欠きの周方向第1端部より前記第1端部側切欠きから離れる周方向に沿って設けられる第1周方向切欠きと、を有し、前記挿入部は、第1傾斜部と、前記第1傾斜部の前記軸方向一方側に配置される第1壁面部と、を有し、前記第1傾斜部は、前記軸方向に垂直な方向に視て前記軸方向一方側へ向かうに従って前記中心軸より離れる傾斜面を有し、前記第1壁面部は、前記筒状体と接触可能である構成としている。
本発明の例示的な接触端子、およびこれを用いた検査治具、検査装置によれば、導体の筒状体からの抜けを抑制することを容易な組み立てによって実現できる。
図1は、本発明の例示的な実施形態に係る検査装置の全体構成を示す概略図である。 図2は、接触端子を分解して示す側面図である。 図3は、接触端子を分解して示す上面図である。 図4は、第1導体の斜視図である。 図5Aは、接触端子の側面図である。 図5Bは、図5Aの状態における第1導体および第2導体のみを示す側面図である。 図6は、接触端子の上面図である。 図7は、接触端子を支持部材により支持させた状態を示す図である。 図8は、接触端子の概略的な側面断面図である。 図9は、図8におけるA-A断面図である。 図10は、スナップフィット構造に関する要部拡大図である。 図11は、比較例に係る圧入構造に関する要部拡大図である。 図12Aは、第1壁面部の第1構成例を示す概略図である。 図12Bは、第1壁面部の第2構成例を示す概略図である。 図12Cは、第1壁面部の第3構成例を示す概略図である。 図12Dは、図12Aに示す構成の変形例を示す概略図である。 図13は、スナップフィット構造の一変形例に関する要部拡大図である。 図14は、第1変形例に係る接触端子における第1導体と第2導体を要部的に示す図である。 図15は、第1変形例に係る接触端子におけるスナップフィット構造を示す要部拡大図である。 図16Aは、第1変形例に係る接触端子の組み立てにおいてアール部が筒状体の内周面に接触した状態を示す軸方向視断面図である。 図16Bは、第1変形例に係る接触端子の組み立てにおいてアール部が筒状体の周方向切欠き内に収容された状態を示す軸方向視断面図である。 図17は、第2変形例に係る接触端子におけるスナップフィット構造を示す要部拡大図である。 図18Aは、第2変形例に係る接触端子の組み立てにおいてアール部が筒状体の内周面に接触した状態を示す軸方向視断面図である。 図18Bは、第2変形例に係る接触端子の組み立てにおいてアール部が筒状体の周方向切欠き内に収容された状態を示す軸方向視断面図である。 図19は、第3変形例に係る第1導体の斜視図である。 図20は、第3変形例に係る接触端子の概略的な側面断面図である。 図21は、第3変形例に係るスナップフィット構造を示す要部拡大図である。 図22は、第4変形例に係るスナップフィット構造を示す要部拡大図である。 図23は、第4変形例に係る筒状体を軸方向に視た図である。 図24は、第4変形例に係る接触端子の一部を軸垂直方向一方側から視た図である。 図25は、第4変形例に係る接触端子の一部を軸垂直方向他方側から視た図である。 図26は、第5変形例に係るスナップフィット構造を示す要部拡大図である。 図27は、第5変形例に係る接触端子の組み立てにおいてアール部が筒状体の周方向切欠き内に収容された状態を示す軸方向視断面図である。 図28は、第1接触部と第2接触部との接触に関する一変形例を示す軸方向視での断面図である。
以下に本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下、接触端子の中心軸J(図5A、図6参照)に平行な方向を「軸方向」と称し、図面において軸方向一方側をX1、軸方向他方側をX2として示す。また、中心軸J周りの方向を「周方向」と称する。
<1.検査装置の全体構成>
図1は、本発明の例示的な実施形態に係る検査装置の全体構成を示す概略図である。なお、図1において、軸方向一方X1側は下方、軸方向他方X2側は上方に相当する。
図1に示す検査装置25は、検査対象30の電気的検査を行う。検査装置25は、検査治具10と、検査処理部15と、を備える。検査治具10は、例えば、いわゆるプローブカードとして構成される。
検査対象30は、例えば、シリコンなどの半導体基板に複数の回路が形成された半導体ウェハである。半導体ウェハは、ダイシングされることにより、上記回路の個々を有する半導体チップに個片化される。なお、検査対象30は、半導体ウェハ以外にも例えば、半導体チップ、CSP(Chip size package)、または半導体素子等の電子部品とすることができる。
また、検査対象30は、基板としてもよい。この場合、検査対象30は、例えば、プリント配線基板、ガラスエポキシ基板、フレキシブル基板、セラミック多層配線基板、半導体パッケージ用のパッケージ基板、インターポーザ基板、フィルムキャリア等の基板であってもよく、液晶ディスプレイ、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、タッチパネルディスプレイ等のディスプレイ用の電極板、またはタッチパネル用の電極板であってもよい。
また、EMIB(Embedded Multi-die Interconnect Bridge)と呼ばれるパッケージング技術による製品を検査対象30としてもよい。EMIBでは、シリコンブリッジと呼ばれる小さなシリコン基板をパッケージ樹脂基板に埋め込み、シリコンブリッジの表面に微細且つ高密度な配線を形成することで、隣り合うシリコンダイをパッケージ樹脂基板に近接搭載する。
図1に示すように、検査治具10は、プローブヘッド1と、ピッチ変換ユニット4と、接続プレート5と、を備える。プローブヘッド1は、接触端子(プローブ)2と、支持部材3と、を有する。
支持部材3は、複数本の棒状に形成される接触端子2を支持する。すなわち、検査治具10は、複数の接触端子2と、複数の接触端子2を支持する支持部材3と、を備える。
ピッチ変換ユニット4は、支持部材3の上方に配置され、支持部材3に固定される。接触端子2は、軸方向一方X1側に一端部2Aを有し、軸方向他方X2側に他端部2Bを有する。他端部2Bは、ピッチ変換ユニット4の下端部に設けられる各第1電極41と接続される。
上記各第1電極41は、ピッチ変換ユニット4内部に形成される不図示の配線部を介して、ピッチ変換ユニット4の上端部に形成される各第2電極と導通される。ピッチ変換ユニット4は、接触端子2間の第1ピッチを上記第2電極間の第2ピッチへ変換する。第2ピッチは、第1ピッチよりも長い。
接続プレート5は、ピッチ変換ユニット4を着脱可能に構成される。接続プレート5には、上記第2電極と接続される不図示の複数の電極が形成される。接続プレート5の上記各電極は、例えば不図示のケーブルまたは接続端子等により検査処理部15と電気的に接続される。
検査処理部15は、例えば電源回路、電圧計、電流計、およびマイクロコンピュータ等を備える。検査処理部15は、不図示の駆動機構を制御して検査治具10を移動させる。
検査対象30が例えば半導体ウェハである場合、検査対象30において、ダイシング後に形成される半導体チップの個々に対応する回路ごとに、複数のパッドまたは複数のバンプ等の検査点が形成される。検査処理部15は、検査対象30に形成された複数の回路のうち一部の領域を検査領域として、検査領域内の各検査点と接触端子2が上下方向に対向する位置に検査治具10を移動させる。このとき、検査治具10は、接触端子2の一端部2Aを検査対象30側へ向けた状態である。
そして、検査処理部15は、検査治具10を下方に移動させて、検査領域内の各検査点に接触端子2を接触させる。これにより、各検査点と検査処理部15とが電気的に接続される。
検査処理部15は、上記の状態で各接触端子2を介して検査対象30の各検査点に検査用の電流または電圧を供給し、各接触端子2から得られた電圧信号または電流信号に基づき、例えば回路パターンの断線または短絡等の検査対象30の検査を実行する。または、検査処理部15は、交流の電流または電圧を各検査点に供給することにより各接触端子2から得られた電圧信号または電流信号に基づき、検査対象30のインピーダンスを測定してもよい。
すなわち、検査装置25は、検査治具10と、接触端子2を検査対象30に設けられた検査点に接触させることにより得られる電気信号に基づき、検査対象30の検査を行う検査処理部15と、を備える。
検査対象30における検査領域内の検査が完了すると、検査処理部15は、検査治具10を上方に移動させ、新たな検査領域に対応した位置に検査治具10を平行移動させ、検査治具10を下方に移動させて新たな検査領域内の各検査点に接触端子2を接触させて検査を行う。このように、検査領域を順次変更しつつ検査を行うことで、検査対象30全体の検査が行われる。
なお、検査治具10の位置は固定させ、検査対象30を検査治具10に対して移動させる構成としてもよい。
<2.接触端子の構成>
次に、接触端子2の構成について、より詳細に説明する。図2は、接触端子2を筒状体20、第1導体21、および第2導体22に分解して示す側面図である。図3は、接触端子2を筒状体20、第1導体21、および第2導体22に分解して示す上面図である。
図2、図3に示すように、接触端子2は、接触端子2の軸方向に延びる筒状体20と、導電性を有する棒状の第1導体(プランジャー)21および第2導体(プランジャー)22と、を備える。第1導体21および第2導体22は、例えばニッケル合金などの導電性材により形成される。
筒状体20は、円筒状に形成され、例えば約25~300μmの外径と、約10~250μmの内径とを有するニッケル或いはニッケル合金のチューブを用いて形成される。また、筒状体20の内周面には、金メッキ等のメッキ層が形成されることが好ましい。さらに、筒状体20の外周面を必要に応じて絶縁被覆してもよい。
筒状体20は、第1導体21を固定するための第1胴部201を軸方向一方側端部20Aに有する。筒状体20は、第1胴部201の軸方向他方X2側に連接される第1ばね部202を有する。筒状体20は、第2導体22を固定するための第2胴部203を軸方向他方側端部20Bに有する。筒状体20は、第2胴部203の軸方向一方X1側に連接される第2ばね部204を有する。また、筒状体20は、第1ばね部202と第2ばね部204とを連結する第3胴部205を有する。
第1ばね部202および第2ばね部204は、筒状体20の周面に沿って螺旋状に延びる螺旋状体として形成される。すなわち、筒状体20は、筒状体20の周面に沿う螺旋状に構成されるばね部202,204を有する。
このような螺旋状体を有する筒状体を製造するには、例えば、芯材の外周にメッキにより金メッキ層を形成した後、形成された金メッキ層の外周に電鋳によりニッケル電鋳層を形成する。ニッケル電鋳層の外周にレジスト層を形成した後、レーザーで露光してレジスト層の一部を螺旋状に除去する。レジスト層をマスキング材としてエッチングを行い、螺旋状にレジスト層を除去した箇所のニッケル電鋳層を除去する。そして、レジスト層を除去した後、ニッケル電鋳層が螺旋状に除去された箇所の金メッキ層を除去し、金メッキ層をニッケル電鋳層の内周に残したまま芯材を除去して筒状体を形成する。
第1胴部201、第2胴部203、および第3胴部205は、螺旋状が構成されない筒状である。
なお、筒状体20の形状は、円筒状に限らず、例えば軸方向断面視で四角形または六角形などの角形環状を有する筒状としてもよい。
図2、図3に示すように、第1導体21は、第1突出部211と、第1挿入部212と、を有する。ここで、図4に、第1導体21の斜視図を示す。
図4に示す第1導体21は、軸方向に垂直な方向(軸垂直方向)を積層方向としてMEMS技術による積層によって形成される。図4には、軸垂直方向の一方側をY1、他方側をY2として示す。MEMS技術ではフォトリソグラフィを用いる。MEMS技術によって第1導体21を製造することにより、量産時にコストを低減できること、複雑な造形が可能なこと、および、微細化した造形が可能なこと、などの効果を享受できる。
第1突出部211は、棒状本体部211Aと、棒状本体部211Aの軸方向他方X2側に連接される鍔部211Bと、を有する。棒状本体部211Aの軸方向一方X1側に配置される先端部211A1は、後述するように検査対象30の検査点と接触される。なお、図4の例では、先端部211A1は、平面状としているが、これに限らず、例えば円錐状、円錐台状、または半球状などとしてもよい。
第1挿入部212は、第1挿入部212の軸方向一方側端部2121においてスナップフィット部212Aを有する。スナップフィット部212Aは、第1挿入部212の外周に沿って形成され、鍔部211Bの軸方向他方X2側に連接される。スナップフィット部212Aは、第1挿入部212を筒状体20の第1胴部201に固定するための部位であり、その構成の詳細については後述する。MEMS技術によってスナップフィット部212Aを形成しやすくなる。
また、第1挿入部212は、第1挿入部212の軸方向他方側端部2122において第1接触部212Bを有する。第1接触部212Bは、軸方向に沿う第1平面212B1を有する。第1接触部212Bは、軸方向に垂直な方向Y1,Y2を積層方向とする積層構成を有することになる。これにより、MEMS技術により第1接触部212Bを高精度に製作することが可能となる。
また、第1平面212B1は、積層方向に対して垂直な平面である。第1平面212B1を積層方向に沿った平面として形成することも可能であるが、積層方向に対して垂直な平面としたほうが第1平面212B1を高精度に形成できる。
このような構成の第1導体21を筒状体20に組み付ける際には、図2、図3の破線矢印に示すように、第1接触部212Bを筒状体20の第1胴部201へ挿入し、第1導体21を筒状体20内部へ押し込むと、スナップフィット部212Aにより第1挿入部212は、第1胴部201に固定される。この状態で、鍔部211Bは筒状体20の軸方向一方側端面20A1に当接される。従って、鍔部211Bおよび棒状本体部211Aは、筒状体20より軸方向一方X1側に配置される。すなわち、第1導体21は、筒状体20より軸方向一方X1側に突出する第1突出部211を有する。
ここで、図5Aに、接触端子2の側面図を示し、図6に、接触端子2の上面図を示す。すなわち、図5Aおよび図6は、第1導体21および第2導体22を筒状体20に組み付けた状態を示す。なお、図5Bは、図5Aのように第1導体21および第2導体22を筒状体20に組み付けた状態での第1導体21および第2導体22のみを示す側面図である。
また、スナップフィット部212Aとの嵌合のために第1胴部201には周方向切欠き201B1,201B2(図3参照)が設けられる。第1挿入部212は、筒状体20の外周20Cより内部に配置される。第1挿入部212は、筒状体20の軸方向一方側端部20Aに固定されている。第1挿入部212の固定は、スナップフィットによる。従って、第1導体21は、筒状体20の外周20Cより内部に配置されて筒状体20の軸方向一方側端部20Aに固定される第1挿入部212を有する。なお、周方向切欠き201B1,201B2の構成については、後に詳述する。
また、第2導体22は、図2、図3に示すように、第2突出部221と、第2挿入部222と、を有する。
第2導体22も、第1導体21と同様に、軸方向に垂直な方向を積層方向としてMEMS技術による積層によって形成され、第1導体21と同様の効果を享受できる。
第2突出部221は、図3に示すように、棒状本体部221Aと、棒状本体部221Aの軸方向一方X1側に連接される鍔部221Bと、を有する。棒状本体部221Aの軸方向他方側端部2211に配置される先端部221A1は、ピッチ変換ユニット4の第1電極41と接触される。なお、図3の例では、先端部221A1は、平面状としているが、これに限らない。先端部211A1と同様である。
第2挿入部222は、第2挿入部222の軸方向他方側端部2221においてスナップフィット部222Aを有する。スナップフィット部222Aは、第2挿入部222の外周に沿って形成され、鍔部221Bの軸方向一方X1側に連接される。スナップフィット部222Aは、第2挿入部222を筒状体20の第2胴部203に固定するための部位であり、その構成はスナップフィット部212Aと同様である。
また、第2挿入部222は、第2挿入部222の軸方向一方側端部2222において第2接触部222Bを有する。第2接触部222Bは、軸方向に沿う第2平面222B1を有する。第2接触部222Bは、軸方向に垂直な方向を積層方向とする積層構成を有することになる。これにより、MEMS技術により第2接触部222Bを高精度に製作することが可能となる。
また、第2平面222B1は、積層方向に対して垂直な平面である。第2平面222B1を積層方向に沿った平面として形成することも可能であるが、積層方向に対して垂直な平面としたほうが第2平面222B1を高精度に形成できる。
このような構成の第2導体22を筒状体20に組み付ける際には、図2、図3の破線矢印に示すように、第2接触部222Bを筒状体20の第2胴部203へ挿入する。第2導体22を筒状体20内部へ押し込むと、スナップフィット部222Aにより第2挿入部222は、第2胴部203に固定される。この状態で、鍔部221Bは筒状体20の軸方向他方側端面20B1に当接される。従って、鍔部221Bおよび棒状本体部221Aは、筒状体20より軸方向他方X2側に配置される。すなわち、第2導体22は、筒状体20より軸方向他方X2側に突出する第2突出部221を有する。
また、スナップフィット部222Aとの嵌合のために第2胴部203には、第1胴部201と同様に周方向切欠き203B1,203B2(図3参照)が設けられる。第2挿入部222は、筒状体20の外周20Cより内部に配置される。第2挿入部222は、筒状体20の軸方向他方側端部20Bに固定されている。第2挿入部222の固定は、スナップフィットによる。従って、第2導体22は、筒状体20の外周20Cより内部に配置されて筒状体20の軸方向他方側端部20Bに固定される第2挿入部222を有する。
なお、スナップフィット部212Aによる固定箇所と、スナップフィット部222Aによる固定箇所は、軸方向視において、中心軸J周りの180°離れた角度位置に配置される。
第1導体21および第2導体22を筒状体20に組み付けた状態では、図5Bに示すように、第1接触部212Bの第1平面212B1と、第2接触部222Bの第2平面222B1は接触する。すなわち、第1平面212B1と第2平面222B1は、第1ばね部202および第2ばね部204の自然状態において接触する。これにより、第1ばね部202および第2ばね部204が軸方向に圧縮されると、第1平面212B1と第2平面222B1は、互いに摺動しつつ接触する。すなわち、ばね部202,204の自然状態から第1接触部212Bおよび第2接触部222Bが移動した場合に、第1平面212B1と第2平面222B1との接触は維持されるので、第1導体21と第2導体22との導通状態が安定化する。
ここで、図7は、接触端子2を支持部材3により支持させた状態を示す図である。図7に示すように、支持部材3は、上側支持体31と、中間支持体32と、下側支持体33と、を有する。下側支持体33は、軸方向に貫通する貫通孔である支持孔33Aを有する。支持孔33Aの軸方向視の断面積は、棒状本体部211Aの軸方向視の断面積よりも若干大きく、且つ鍔部211Bの軸方向視の断面積よりも小さい。これにより、棒状本体部211Aを支持孔33Aに挿入可能であり、且つ鍔部211Bにより接触端子2の脱落が防止される。
中間支持体32は、下側支持体33よりも上方に配置され、支持孔33Aと同軸の貫通孔である支持孔32Aを有する。支持孔32Aの軸方向視の断面積は、第3胴部205の軸方向視の外形断面積よりも若干大きい。これにより、第3胴部205を支持孔32Aに挿入可能である。
上側支持体31は、中間支持体32よりも上方に配置され、支持孔32Aと同軸の貫通孔である支持孔31Aを有する。支持孔31Aの軸方向視の断面積は、第2胴部203および第2突出部221の軸方向視の外形断面積よりも若干大きい。これにより、第2胴部203および第2突出部221を支持孔31Aに挿入可能である。
接触端子2を支持部材3により支持させる際には、棒状本体部211Aを上方から支持孔31A、支持孔32A、および支持孔33Aに順に挿通させる。なお、支持孔31A,32Aは、鍔部211Bを挿通可能とする軸方向視の断面を有する。
また、その他にも、支持部材3は、上側支持体31と、中間支持体32と、下側支持体33のそれぞれに分解可能としてもよい。この場合、下側支持体33に棒状本体部211Aを挿入する。次に、中間支持体32に第3胴部205を挿入させつつ中間支持体32を下側支持体33に固定する。そして、上側支持体31に第2胴部203および第2突出部221を挿入させつつ上側支持体31を中間支持体32に固定する。
接触端子2と支持部材3によりプローブヘッド1を組み立てた状態では、棒状本体部211Aが支持孔33Aに挿入される。鍔部211Bが下側支持体33の上面に当接される。第3胴部205が支持孔32Aに挿入される。第2胴部203および第2突出部221が支持孔31Aに挿入される。これにより、接触端子2は支持部材3により支持される。
そして、第2突出部221の先端部221A1をピッチ変換ユニット4の下面に露出される第1電極41に接触させつつ上側支持体31の上面をピッチ変換ユニット4の下面に押し当てる。これにより、支持部材3をピッチ変換ユニット4に固定する。このとき、第1ばね部202および第2ばね部204が軸方向に圧縮され、第1平面212B1と第2平面222B1は、互いに摺動しつつ接触する。これにより、先端部221A1は、ばね部202,204の弾性力により第1電極41に押し当てられ、先端部221A1と第1電極41とが安定した導通接触状態に保持される。
さらに、検査対象30の検査を行う場合、棒状本体部211Aの先端部211A1を検査対象30の検査点301に接触させる。このとき、先端部211A1には軸方向他方X2側への力が加わり、第1ばね部202および第2ばね部204は軸方向に圧縮される。これにより、ばね部202,204による弾性力により、先端部211A1は検査点301に押し当てられ、先端部211A1と検査点301とが安定した導通接触状態に保持される。このとき、第1平面212B1と第2平面222B1は、互いに摺動しつつ接触する。
検査対象20の検査を行う場合に、第1ばね部202および第2ばね部204は最も圧縮される状態となる。この状態において、第1接触部212Bの軸方向他方側端面212B21(図5B参照)は第2挿入部222に接触せず、第2接触部222Bの軸方向一方側端面222B21(図5B参照)は第1挿入部212に接触しない。
このように、第1平面212B1と第2平面222B1とは接触する。ここで、図8は、接触端子2の概略的な側面断面図である。図8に示すように、第1平面212B1と第2平面222B1とが接触することにより、摺動接点CP1が形成される。電流経路は、図8の矢印で示すように、筒状体20を介さずに摺動接点CP1を介して第1導体21および第2導体22を流れる経路とすることができる。従って、接点の数を削減し、接触端子2内部の接触抵抗を低減できる。
図9は、図8における摺動接点CP1での軸方向視のA-A断面図を示す。図9に示すように、軸方向視において、第1接触部212Bの断面および第2接触部222Bの断面ともに、半円に沿う形状である。すなわち、第1平面212B1と第2平面222B1とが接触する面において、第1接触部212Bの軸方向視の断面と、第2接触部222Bの軸方向視の断面とは略同一の形状である。これにより、第1平面212B1と第2平面222B1との接触面積を大きくすることができる。
また、図9に示すように、第1接触部212Bおよび第2接触部222Bは、軸方向に垂直な方向を積層方向とする積層構成を有する。これにより、接触部212B,222Bと筒状体20との接触が軸方向断面視で点接触となるが、本実施形態では電流経路は上記点接触による接点を介さない。
<3.スナップフィット構造>
次に、第1導体21または第2導体22を筒状体20に固定するためのスナップフィット構造について具体的に説明する。
図10は、第1導体21を筒状体20に固定するためのスナップフィット構造に関する要部拡大図である。筒状体20の第1胴部201は、第1端部側切欠き201Aと、第1周方向切欠き201B1と、第2周方向切欠き201B2と、を有する。第1端部側切欠き201Aは、筒状体20の軸方向一方側端面20A1から軸方向他方X2側へ向かって切り込まれた形状に形成される。第1周方向切欠き201B1は、第1端部側切欠き201Aの軸方向他方X2側に連接され、第1端部側切欠き201Aの周方向第1端部201A1より第1端部側切欠き201Aから離れる周方向に沿って切り込まれた形状に形成される。第2周方向切欠き201B2は、第1端部側切欠き201Aの軸方向他方X2側に連接され、第1端部側切欠き201Aの周方向第2端部201A2より第1端部側切欠き201Aから離れる周方向に沿って切り込まれた形状に形成される。
すなわち、筒状体20は、筒状体20における軸方向一方側端部20Aの周面に軸方向に沿って設けられる第1端部側切欠き201Aと、第1端部側切欠き201Aの軸方向他方X2側に連接されて第1端部側切欠き201Aの周方向第1端部201A1より第1端部側切欠き201Aから離れる周方向に沿って設けられる第1周方向切欠き201B1と、を有する。
第1導体21の挿入部212は、先述したようにスナップフィット部212Aを有する。スナップフィット部212Aは、第1傾斜部212A1と、第1壁面部W1と、第1端部側リブ212A2と、第1中心側リブ212A3と、を有する。第1傾斜部212A1は、軸方向に垂直な方向に視て軸方向一方X1側へ向かうに従って中心軸Jより離れる傾斜面T1Aを有する。
第1壁面部W1は、第1傾斜部212A1の軸方向一方X1側に配置される。第1挿入部212が筒状体20に挿入された状態で、第1壁面部W1の少なくとも一部は、第1周方向切欠き201B1内に配置される。このとき、第1挿入部212が軸方向に若干移動可能であることにより第1壁面部W1が筒状体20に接触可能であってもよいし、第1挿入部212が軸方向に移動不可能であることにより第1壁面部W1が常に筒状体20に接触してもよい。
すなわち、挿入部212は、第1傾斜部212A1と、第1傾斜部212A1の軸方向一方X1側に配置される第1壁面部W1と、を有する。第1傾斜部212Aは、軸方向に垂直な方向に視て軸方向一方X1側へ向かうに従って中心軸Jより離れる傾斜面T1Aを有する。第1壁面部W1は、筒状体20と接触可能である。
これにより、第1導体21を筒状体20に固定する際、第1傾斜部212A1を筒状体20の軸方向一方側端面20A1に当てて第1導体21を筒状体20内部へ押し込むと、第1端部側切欠き201Aが弾性変形によって拡がる。第1導体21をさらに押し込むと、第1端部側切欠き201Aの形状が元に戻り、第1壁面部W1の少なくとも一部が第1周方向切欠き201B1内に位置する。このとき、第1壁面部W1は、筒状体20と接触可能となる。従って、第1導体21の筒状体20からの抜けを抑制することを容易な組み立てによって実現できる。
ここで、図11は、比較例に係る接触端子における第1導体21Xを筒状体200Xへ固定するための圧入構造に関する要部拡大図である。図11に示すように、第1導体21Xの圧入部212X2と固定するために、筒状体200Xの第1胴部201Xにおいては、軸方向一方側端面201X1から軸方向他方X2側へ向かって切り込んだ形状の切欠きSが設けられる。
第1導体21Xを筒状体200Xに固定する前の状態では、圧入部212X2の外径は、第1胴部201Xの内径よりも大きい。これにより、第1導体21Xの棒状本体部212X1を筒状体200X内部へ挿入して圧入部212X2を筒状体200X内部へ押し込むと、切欠きSが拡がり、圧入部212X2が第1胴部201Xに圧入固定される。
しかしながら、このような圧入による固定構造よりも本実施形態のようなスナップフィットによる固定構造のほうが第1導体21の筒状体20からの抜けを抑制できる。また、図11に比べて本実施形態に係る図10の構成であれば、第1挿入部212の太さを軸方向の途中で太くする必要が無い。これにより、接触端子2の径を小さくすることができ、接触端子2同士の間隔を狭くすることができる。
ここで、図12Aに示すように、第1壁面部W1は、軸方向に垂直な方向から視て、軸方向に対して垂直に延びる。これにより、第1壁面部W1が第1周方向切欠き201B1の軸方向一方側端部201B1Tに当たることで、第1導体21の抜けを抑制できる。
なお、第1壁面部W1の構成については上記に限らない。例えば、図12Bに示すように、第1壁面部W1は、軸方向に垂直な方向から視て、軸方向一方X1側へ向かうに従って中心軸Jに近づく構成でもよい。これにより、第1挿入部212を筒状体20へ挿入する際に、第1端部側切欠き201Aは一旦拡がった後、徐々に狭まる。従って、この第1端部側切欠き201Aの変化を確認することで、作業者は第1挿入部212をより確実に筒状体20に固定することができる。また、第1挿入部212を固定した状態で第1導体21は軸方向一方X1側へ若干移動できる。作業者は、この移動可能な状態を確認することで、第1挿入部212の固定を確認できる。
また、図12Cに示すように、第1壁面部W1は、軸方向に垂直な方向から視て、軸方向一方X1側へ向かうに従って中心軸Jから離れる構成でもよい。これにより、第1導体21の抜けをより抑制することができる。
ストレート壁面部W2は、第1傾斜部212A1の軸方向一方X1側に連接されて軸方向に直線状に延びる。これにより、第1端部側切欠き201Aを均一に拡げた状態で第1挿入部212を筒状体20内部へ移動できる。
なお、ストレート壁面部W2は、必ずしも設けてなくてもよい。すなわち、第1傾斜部212A1に第1壁面部W1を連接させてもよい。例えばこのような構成を図12Aに示した構成に適用した場合を図12Dに示す。
また、第1壁面部W1の軸方向一方X1側には、第1端部側リブ212A2が連接される。第1端部側リブ212A2の軸方向一方X1側には、鍔部211Bが連接される。第1導体21を筒状体20に固定させる際、第1端部側リブ212A2が第1端部側切欠き201A内に収容される。このとき、筒状体20の軸方向一方側端面20A1は、鍔部211Bと軸方向に対向する。
すなわち、突出部211は、筒状体20の軸方向一方側端面20A1と軸方向に対向する鍔部211Bを有する。これにより、鍔部211Bが筒状体20の軸方向一方側端面20A1に当接することにより、第1導体21の軸方向への挿入が規制される。
第1端部側リブ212A2は、第1端部側切欠き201A内に収容された状態で、第1端部側切欠き201Aの周方向端面201A3間に配置される。すなわち、挿入部212は、第1端部側切欠き201Aの周方向端面201A3間に配置される第1端部側リブ212A2を有する。これにより、第1導体21の筒状体20に対する軸方向周りの回転位置決めを行うことができる。本実施形態では、第1平面212B1と第2平面222B1とを接触させる。このため、良好な接触状態を得るために第1導体21の回転位置決めを行える構成としている。
また、第1傾斜部212A1の軸方向他方X2側には、第1中心側リブ212A3が連接される。すなわち、挿入部212は、第1傾斜部212A1の軸方向他方X2側に配置される第1中心側リブ212A3を有する。第1中心側リブ212A3は、幅Wbを有するガイド部G1を有する。幅Wbは、第1端部側切欠き201Aの周方向端面201A3間の幅Waと略同一である。
これにより、ガイド部G1をガイドとして第1端部側切欠き201Aを移動させることで、第1端部側切欠き201Aの回転位置を規定しつつ第1端部側切欠き201Aを第1傾斜部212A1に当てることができる。
第1中心側リブ212A3は、ガイド部G1の軸方向他方X2側に連接されて、軸方向に垂直な方向に視て軸方向他方X2側へ向かうに従って中心軸Jに近づく傾斜面T2Aを有する第2傾斜部T2を有する。これにより、第1端部側切欠き201Aを第2傾斜部T2に当てれば、第1端部側切欠き201Aは第2傾斜部T2をガイドとしてガイド部G1まで移動できる。
また、第1胴部201は、第1周方向切欠き201B1および第2周方向切欠き201B2に連接され、第1胴部201の周面において軸方向に沿って形成される第1中心側切欠き201Cを有する。すなわち、筒状体20は、筒状体20の周面に軸方向に沿って設けられる第1中心側切欠き201Cを有する。第1中心側リブ212A3は、第1中心側切欠き201Cの周方向端面201C1間に配置される。
これにより、第1導体21の筒状体20に対する軸方向周りの回転位置決めを行うことができる。先述のように、第1平面212B1と第2平面222B1との良好な接触状態を得るために第1導体21の回転位置決めを行えることは有効である。
なお、先述した図10に示すスナップフィットによる固定構造は、第2導体22を筒状体20にスナップフィットにより固定する構造にも適用される。すなわち、第2導体22のスナップフィット部222Aの構成は、スナップフィット部212Aの構成に対応し、筒状体20の第2胴部203における切欠き構成は、第1胴部201の構成に対応する。なお、スナップフィット部212Aとスナップフィット部222Aのいずれか一方を設けず、代わりに圧入などによる固定構造を設けてもよい。
すなわち、筒状体20は、筒状体20における軸方向一方側端部20Aの周面に軸方向に沿って設けられる第1端部側切欠き201Aと、筒状体20における軸方向他方側端部20Bの周面に軸方向に沿って設けられる切欠き203A(図3参照)と、のうち少なくとも一方を有する。第1挿入部212は、第1端部側切欠き201Aの周方向端面201A3間に配置される第1端部側リブ212A2を有する。第2挿入部222は、切欠き203Aの周方向端面間に配置される第2端部側リブ222A1(図3参照)を有する。これにより、第1導体21および第2導体22の少なくとも一方の周方向の回転が規制され、第1平面212B1と第2平面222B1とを接触させる第1導体21および第2導体22の少なくとも一方の回転位置決めを行える。すなわち、第1導体21および第2導体22の少なくとも一方を筒状体20に挿入して接触端子2を製造するときに、回転が規制されているため、第1導体21および第2導体22の少なくとも一方を挿入しやすくなる。すなわち、組立て性を向上させつつ電流経路の電気抵抗値を低減できる。
また、図5Bに示すように、第1接触部212Bの軸方向他方側端部212B2には、第1平面212B1と第2平面222B1との接触位置から軸方向他方X2側へ向かうに従って第2平面222B1から離れる第1面取り部212B22または第1アール部212B22が設けられる。第2接触部222Bの軸方向一方側端部222B2には、第1平面212B1と第2平面222B1との接触位置から軸方向一方X1側へ向かうに従って第1平面212B1から離れる第2面取り部222B22または第2アール部222B22が設けられる。
これにより、第1導体21および第2導体22の少なくとも一方を筒状体20に挿入する際に、滑らかに挿入することが可能となる。
図13は、第1導体21を筒状体20に固定するためのスナップフィット構造の一変形例に関する要部拡大図である。
図13に示す構成では、先述した図10と異なり、第1周方向切欠き201B1は、第1端部側切欠き201Aの周方向第1端部201A1より第1端部側切欠き201Aから離れる周方向に沿って設けられ、第2周方向切欠き201B2は設けられない。これに応じて、第1傾斜部212A1および第1壁面部W1は、軸方向に垂直な方向に視て、中心軸Jに対して一方側のみに形成される。このような構成によっても、第1壁面部W1が筒状体20と接触可能であることにより、第1導体21の筒状体20からの抜けは抑制される。
但し、図10に示すように、筒状体20が、第1端部側切欠き201Aの周方向第2端部201A2より第1端部側切欠き201Aから離れる周方向に沿って設けられる第2周方向切欠き201B2を有する構成のほうが、第1導体21の抜けをより抑制できる。
<4.変形例>
次に、第1変形例に係る接触端子について説明する。図14は、第1変形例に係る接触端子における第1導体21V1と第2導体22V1との接触構成を要部的に示す図である。図14は、不図示の筒状体のばね部が自然状態での図である。
図14において、軸垂直方向の一方側をY1とし、他方側をY2側として示す。すなわち、図14において、紙面手前側が軸垂直方向一方Y1側であり、紙面奥側が軸垂直方向他方Y2側である。
第1導体21V1および第2導体22V1は、MEMS技術により軸垂直方向に沿って積層されて構成される。第1導体21V1の第1挿入部212は、第1接触部212Bを有する。第1接触部212Bは、軸垂直方向に沿って形成される第1平面212B1を有する。第2導体22V1の第2挿入部222は、第2接触部222Bを有する。第2接触部222Bは、軸垂直方向に沿って形成される第2平面222B1を有する。すなわち、第1平面212B1および第2平面222B1は、積層方向に沿う平面である。第1平面212B1と第2平面222B1は、接触する。
また、図14に示すように第1導体21V1の第1挿入部212は、スナップフィット部212Aを有する。ここで、スナップフィット部212Aの詳細について説明する。
図15に示すように、スナップフィット部212Aは、軸垂直方向を積層方向とした積層構成を有し、軸垂直方向一方Y1側を1層目とすれば、1層目に頂部リブ212A4を有する。頂部リブ212A4は、軸方向他方X2側へ向かうに従って幅が狭まる先端部212A41を軸方向他方X2側に有する。
スナップフィット部212Aは、2層目および3層目に、傾斜面T1Aを有する第1傾斜部212A1を有する。スナップフィット部212Aは、2層目および3層目に、傾斜面T1Aと軸方向一方X1側に連接されたアール部R1を有する。
また、スナップフィット部212Aは、2層目および3層目に、軸方向に垂直な方向から視て、軸方向に対して垂直に延びる第1壁面部W1を軸方向一方X1側に有する。なお、第1壁面部W1は、これに限らず、先述した図12Bまたは図12Cで示した構成としてもよい。
第1導体21V1を筒状体20に固定する際は、先端部212A41を第1端部側切欠き201Aに挿入する。そして、第1導体21V1を軸方向他方X2側へ押し込むと、第1傾斜部212A1と第1胴部201の内周面2011との接触により第1端部側切欠き201Aは徐々に拡がり、アール部R1と内周面2011との接触により第1端部側切欠き201Aは最も拡がる。
図16Aは、アール部R1と内周面2011とが接触して第1端部側切欠き201Aが拡がった状態での軸方向視の断面図である。軸方向に垂直な方向から視て中心軸Jを挟んだ両側のアール部R1間の幅は、第1挿入部212の軸方向における最大幅Wmaxとなる。すなわち、図16Aは、第1挿入部212の幅が最大となる軸方向位置での第1挿入部212の断面を示す。
第1導体21V1をさらに軸方向他方X2側に押し込むことで第1壁面部W1が第1端部側切欠き201Aより軸方向他方X2側へ位置すると、第1端部側切欠き201Aは元の形状に戻る。このとき、第1壁面部W1の少なくとも一部は、第1周方向切欠き201B1内に配置され、第1壁面部W1は筒状体20と接触可能となる。
図16Bは、第1壁面部W1の少なくとも一部が第1周方向切欠き201B1内に配置された状態での軸方向視の断面図である。図16Bは、第1挿入部212における図16Aと同様の軸方向位置での断面を示す。図16Bに示すように、第1端部側切欠き201Aが元の形状に戻ることにより、第1挿入部212の断面は、第1胴部201と重なる部分Ov1(ハッチング部)を有する。
すなわち、第1挿入部212の幅が最大となる軸方向位置での第1挿入部212の断面は、軸方向に視て、筒状体20と重なる部分Ov1を有する。これにより、第1挿入部212の筒状体20からの抜けを抑制できる。
なお、第1壁面部W1の少なくとも一部が第1周方向切欠き201B1内に配置された状態で、頂部リブ212A4は、第1端部側切欠き201Aの周方向端面201A3間、および第1中心側切欠き201Cの周方向端面201C1間に配置される。これにより、第1導体21V1の筒状体20に対する回転が規制される。
図17は、第2変形例に係る接触端子における第1導体21V2および筒状体20V2を要部的に示す図である。図17に示すように、第2変形例での筒状体20V2の第1胴部201は、周方向切欠きとして第1周方向切欠き201B1のみを有する。これに対応して、第1導体21V2におけるスナップフィット部212Aは、軸方向に垂直な方向から視て、中心軸Jに対して一方側のみに第1傾斜部212A1、アール部R1、および第1壁面部W1を有する。
このような第2変形例に係る第1導体21V2を筒状体20V2に固定する際は、頂部リブ212A4の先端部212A41を第1端部側切欠き201Aに挿入し、第1導体21V2を軸方向他方X2側へ押し込む。すると、アール部R1と第1胴部201の内周面2011との接触により、第1端部側切欠き201Aが拡がる。この状態での軸方向視の断面を図18Aに示す。図18Aおよび後述の図18Bは、先述した図16Aおよび図16Bに対応する図である。
そして、第1導体21V2をさらに軸方向他方X2側へ押し込むと、第1端部側切欠き201Aは元の形状に戻る。この状態での軸方向視の断面を図18Bに示す。図18Bに示すように、第1挿入部212の幅が最大となる軸方向位置での第1挿入部212の断面は、軸方向に視て、筒状体20V2と重なる部分Ov2(ハッチング部)を有する。これにより、第1挿入部212の筒状体20V2からの抜けを抑制できる。
次に、第3変形例について述べる。図19は、第3変形例に係る第1導体210の斜視図である。第1導体210は、第1突出部2101と、第1挿入部2102と、を有する。第1突出部210は、棒状本体部2101Aと、鍔部2101Bと、を有する。第1挿入部2102は、軸方向一方X1側において鍔部2101Bと連接されるスナップフィット部2102Aを有する。
図20は、第3変形例に係る接触端子2V3の概略的な側面断面図である。接触端子2V3は、筒状体200と、第1導体210(図19参照)と、第2導体220と、を有する。筒状体200は、第1胴部2001と、第1ばね部2002と、第2胴部2003と、第2ばね部2004と、第3胴部2005と、を有する。
図20に示すように、第1導体210を筒状体200に組み付ける際には、第1挿入部2102が筒状体200内部に挿入され、第1胴部2001にスナップフィット部2102Aが固定される。これにより、第1突出部210は、筒状体200より軸方向一方X1側に突出し、第1挿入部2102の軸方向他方X2側に設けられる先端部2102Bは、第3胴部2005内部に位置する。
一方、第2導体220は、第2突出部2201と、第2挿入部2202と、を有する。第2挿入部2202は、スナップフィット部2202Aを有する。第2挿入部2202が筒状体200内部に挿入され、第2胴部2003にスナップフィット部2202Aが固定される。これにより、第2突出部2201は、筒状体200より軸方向他方X2側に突出する。第2挿入部2202の軸方向一方X1側に設けられる先端部2202Bは、第3胴部2005内部に位置する。
このような接触端子2V3においては、図20に示すように、先端部2102Bと第3胴部2005との接触による摺動接点CP11と、先端部2202Bと第3胴部2005との接触による摺動接点CP12とが形成される。これにより、図20に矢印で示すように、電流経路は、摺動接点CP11,CP12を介した第1導体210、筒状体200、および第2導体220を流れる経路となる。
図21は、接触端子2V3におけるスナップフィットによる固定構造を示す要部拡大図である。
図21に示すように、筒状体200の第1胴部2001は、端部側スリット2001Aと、周方向スリット2001Bと、中心側スリット2001Cを有する。これらのスリットの構成は、先述した第1胴部201に形成されるスリットの構成と同様である。
スナップフィット部2102Aは、第1傾斜部2102A1と、第1壁面部W1と、端部側リブ2102A2と、中心側リブ2102A3と、を有する。スナップフィット部2102Aの構成は、先述したスナップフィット部212Aの構成と同様である。
これにより、リブ2102A2,2102A3は、スリット2001A,2001Cの周方向端面2001A1,2001C1間に配置されるので、第1導体210は筒状体200に対して回転が規制される。このような構成の接触端子2V3では、図20に示すように電流経路は摺動接点CP11,CP12を介して形成されるのであって、図8に示すように平面同士の接触による摺動接点CP1が形成されるのではないので、第1導体210は回転してもよい。
しかしながら、第1ばね部2002および第2ばね部2004の巻き方向・巻き数の設計によっては、検査対象の検査時にばね部を圧縮した際、第1導体210が筒状体200に対して回転が規制されることにより、第1導体210を筒状体200とともに回転させることができる。すなわち、検査対象に対して第1導体210を積極的に回転させる仕様に対応できる。
また、筒状体200の第2胴部2003に設けるスリットの構成、および第2導体220の第2挿入部2202に設けるスナップフィット部2202Aの構成も図21と同様の構成を採ることができる。従って、第2導体220は筒状体200に対して回転が規制される。
次に、第4変形例について述べる。第4変形例に係る接触端子は、先述した第1変形例の変形例であり、図22に示すスナップフィット構成を有する。
図22に示すように第4変形例においては、第1胴部201は、第1変形例(図15)に対して第2端部側切欠き201Dをさらに有する。第2端部側切欠き201Dは、筒状体20の軸方向一方側端面20A1から軸方向他方X2側へ向かって切り込まれた形状に形成される。すなわち、筒状体20は、筒状体20における軸方向一方側端部20Aの周面に軸方向に沿って設けられる第2端部側切欠き201Dを有する。なお、第2端部側切欠き201Dは、図22では一つ設けているが、複数設けてもよい。
従って、筒状体20の軸方向一方側端部20Aは、第1端部側切欠き201Aおよび第2端部側切欠き201Dによって複数に分割される。これにより、第1導体21V1を筒状体20に固定する際に、傾斜面T1Aを筒状体20に当てて第1導体21V1を押し込んで軸方向一方側端部20Aを拡げるときに押し込みやすくなる。
ここで、図23は、図22に示す筒状体20を軸方向一方X1側から視た状態を示す。図23に示すように、第2端部側切欠き201Dは、第1端部側切欠き201Aの周方向中央位置201ACから中心軸J周りに180°ずれた対向位置PTに配置される。これにより、第1導体21V1を押し込んで筒状体20を拡げる際に、筒状体20を軸方向に垂直な方向の両側に均等に拡げやすくなる。
また、図23では、対向位置PTは、第2端部側切欠き201Dの周方向中央位置201DCである。これにより、筒状体20を軸方向に垂直な方向の両側に、より均等に拡げることができる。なお、対向位置PTは、第2端部側切欠き201Dの周方向両端間に位置しさえすれば、図23の構成に限らない。
先述のように図22に示す構成において第1導体21V1を筒状体20に押し込んで第1壁面部W1の少なくとも一部が第1周方向切欠き201B1内に配置されると、図24に示す状態となる。図24は、軸垂直方向一方Y1側から視た状態を示す。図24の状態で、頂部リブ212A4は、第1端部側切欠き201Aの軸方向一方X1側から第1中心側切欠き201Cの軸方向他方X2側まで延びる。なお、図24の状態は、第1変形例(図15)でも同様の状態となる。
また、図25は、図24の状態を軸垂直方向他方Y2側から視た状態を示す。図25に示すように、第1導体21V1は、積層方向において軸垂直方向他方Y2側の最も外側に配置される最外層部212Cを有する。最外層部212Cは、筒状体20の内周より内部に配置される。
ここで、図24および図25に示すように、第2端部側切欠き201Dの軸方向他方側端部201DTの軸方向位置と、第1端部側切欠き201Aの軸方向他方側端部201ATの軸方向位置は、一致する。すなわち、第1端部側切欠き201Aと第2端部側切欠き201Dは、軸方向長さが一致する。
すなわち、第2端部側切欠き201Dは、第1周方向切欠き201B1の軸方向他方側端部201B1T(図22,図24)よりも軸方向一方X1側に位置する。これにより、第1導体21V1を筒状体20に挿入する際に、傾斜面T1Aを軸方向他方側端部201B1Tに接触しつつ第1導体21V1が軸方向他方X2側に移動しようとしても、中心側切欠き201Cが形成される筒状体20の箇所は拡がりにくく、第1導体21V1の過度な挿入を抑制できる。
また、第1挿入部212において組み立て時に第1端部側切欠き201Aに挿入される挿入部分の軸方向長さが、第2端部側切欠き201Dの軸方向長さよりも長い。このため、作業者が上記挿入部分を第2端部側切欠き201Dに挿入しようとした場合、挿入部分は第2端部側切欠き201Dに完全に挿入されない。したがって、作業者は、第1導体21V1を筒状体20に対して誤った向きに挿入したことを認識できる。
また、第2端部側切欠き201Dの軸方向長さを設計時に調整することで、第1導体21V1の押し込み力を調節できる。より具体的には、第2端部側切欠き201Dの軸方向長さを長く設定するほど、第1導体21V1を筒状体20に押し込みやすく、第2端部側切欠き201Dの軸方向長さを短く設定するほど、第1導体21V1を筒状体20に押し込みにくい。なお、第2端部側切欠き201Dの軸方向長さを長く設定することにより、第2端部側切欠き201Dの一部が第1周方向切欠き201B1の軸方向他方側端部201B1Tよりも軸方向他方X2側に位置してもよい。
次に、第5変形例について述べる。第5変形例は、先述した第4変形例の変形例である。図26は、第5変形例に係るスナップフィット構成を示す。
図26に示すように第5変形例では、第4変形例(図22)の構成に対して、筒状体20は、第3周方向切欠き201E1および第4周方向切欠き201E2をさらに有する。第3周方向切欠き201E1は、第2端部側切欠き201Dの軸方向他方X2側に連接され、第2端部側切欠き201Dの周方向第1端部201D1より第2端部側切欠き201Dから離れる周方向に沿って切り込まれた形状に形成される。第4周方向切欠き201E2は、第2端部側切欠き201Dの軸方向他方X2側に連接され、第2端部側切欠き201Dの周方向第2端部201D2より第2端部側切欠き201Dから離れる周方向に沿って切り込まれた形状に形成される。
すなわち、筒状体20は、第2端部側切欠き201Dの軸方向他方X2側に連接されて第2端部側切欠き201Dの周方向第1端部201D1より第2端部側切欠き201Dから離れる周方向に沿って設けられる第3周方向切欠き201E1を有する。
また、図26に示すように第1導体21V1の第1挿入部212は、スナップフィット部212Aに加えてスナップフィット部212Dを有する。ここで、スナップフィット部212Dの詳細について説明する。
図26に示すように、スナップフィット部212Dは、軸垂直方向を積層方向とした積層構成を有し、軸垂直方向他方Y2側を1層目とすれば、1層目に頂部リブ212D2を有する。なお、頂部リブ212D2は、図26では図示されないが、後述の図27に示される。
スナップフィット部212Dは、2層目および3層目に、傾斜面T1Bを有する第3傾斜部212D1を有する。スナップフィット部212Dは、2層目および3層目に、傾斜面T1Bと軸方向一方X1側に連接されたアール部R11を有する。
また、スナップフィット部212Dは、2層目および3層目に、軸方向に垂直な方向から視て、軸方向に対して垂直に延びる第2壁面部W11を軸方向一方X1側に有する。なお、第2壁面部W11は、これに限らず、先述した図12Bまたは図12Cで示した構成としてもよい。
すなわち、第1挿入部212は、第3傾斜部212D1と、第3傾斜部212D1の軸方向一方X1側に配置される第2壁面部W11と、を有する。第3傾斜部212D1は、軸方向に垂直な方向に視て軸方向一方X1側へ向かうに従って中心軸Jより離れる傾斜面T1Bを有する。
第1導体21V1を筒状体20に固定する際は、頂部リブ212D2を第2端部側切欠き201Dに挿入する。そして、第1導体21V1を軸方向他方X2側へ押し込むと、第3傾斜部212D1と第1胴部201の内周面2011との接触により第2端部側切欠き201Dは徐々に拡がり、アール部R11と内周面2011との接触により第2端部側切欠き201Dは最も拡がる。
第1導体21V1をさらに軸方向他方X2側に押し込むことで第2壁面部W11が第2端部側切欠き201Dより軸方向他方X2側へ位置すると、第2端部側切欠き201Dは元の形状に戻る。このとき、第2壁面部W11の少なくとも一部は、第3周方向切欠き201E1内に配置され、第2壁面部W11は筒状体20と接触可能となる。すなわち、第2壁面部W11は、第3周方向切欠き201E1と接触可能である。
図27は、第2壁面部W11の少なくとも一部が第3周方向切欠き201E1内に配置された状態での軸方向視の断面図である。図27に示すように、第2端部側切欠き201Dが元の形状に戻ることにより、第1挿入部212の断面は、第1胴部201と重なる部分Ov11(ハッチング部)を有する。
すなわち、第1挿入部212の幅が最大となる軸方向位置での第1挿入部212の断面は、軸方向に視て、筒状体20と重なる部分Ov11を有する。これにより、第1挿入部212の筒状体20からの抜けを抑制できる。
このように、第5変形例によれば、第4変形例に対して、第1導体21V1の筒状体20からの抜けをより抑制できる。
<6.接触部の接触構成に関する変形例>
また、筒状体20の軸方向一方X1側における切欠き201A,201B1,201B2,201Cの位置は、筒状体20の軸方向他方X2側における各切欠きに対して中心軸J周りに180°離れた位置よりずらした位置としてもよい。この場合の一例を図28に示す。図28は、第1接触部212Bと第2接触部222Bとが接触する箇所における軸方向視での断面図である。なお、図28には、第1端部側切欠き201Aに対応する筒状体20の軸方向他方側端部20Bでの第3端部側切欠き203Aを示す。
図28に示すように、第1導体21のスナップフィットによる筒状体20への固定箇所を、第2導体22のスナップフィットによる筒状体20への固定箇所に対して中心軸J周りに180°離れた位置よりずらした位置とすることで、軸方向視において、第1平面212B1は、第2平面222B1に対して傾いて配置される。これにより、第1平面212B1を第2平面222B1に積極的に接触させることで、第1平面212B1と第2平面222B1との接触不良を抑制できる。また、第1平面212B1と第2平面222B1との間に摺動のためのクリアランスを設けることができる。
<7.その他>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形が可能である。
例えば、平面を有する接触部を設けられた導体を製造する方法としては、MEMS技術に限ることはなく、例えば、旋盤による切削加工とフライス盤による切削加工を組み合わせた方法としてもよい。
本発明は、各種検査対象の電気的検査に利用することができる。
1・・・プローブヘッド
2、2V3・・・接触端子
20、20V2、200・・・筒状体
201、2001・・・第1胴部
201A・・・第1端部側切欠き
201B1・・・第1周方向切欠き
201B2・・・第2周方向切欠き
201C・・・第1中心側切欠き
201D・・・第2端部側切欠き
201E1・・・第3周方向切欠き
201E2・・・第4周方向切欠き
202、2002・・・第1ばね部
203、2003・・・第2胴部
203A・・・切欠き
203B1、203B2・・・周方向切欠き
204、2004・・・第2ばね部
205、2005・・・第3胴部
21、21V1、21V2、210・・・第1導体
211、2101・・・第1突出部
211A、2101A・・・棒状本体部
211B、2101B・・・鍔部
212、2102・・・第1挿入部
212A・・・スナップフィット部
212A1・・・第1傾斜部
212A2・・・第1端部側リブ
212A3・・・第1中心側リブ
212A4・・・頂部リブ
212B・・・第1接触部
212B1・・・第1平面
212C・・・最外層部
212D・・・スナップフィット部
212D1・・・第3傾斜部
212D2・・・頂部リブ
2102A・・・スナップフィット部
22、220・・・第2導体
221、2201・・・第2突出部
221A・・・棒状本体部
221B・・・鍔部
222、2202・・・第2挿入部
222A・・・スナップフィット部
222A1・・・第2端部側リブ
222B・・・第2接触部
222B1・・・第2平面
2202A・・・スナップフィット部
3・・・支持部材
31・・・上側支持体
31A・・・支持孔
32・・・中間支持体
32A・・・支持孔
33・・・下側支持体
33A・・・支持孔
4・・・ピッチ変換ユニット
41・・・第1電極
5・・・接続プレート
10・・・検査治具
15・・・検査処理部
25・・・検査装置
30・・・検査対象
301・・・検査点
T2・・・第2傾斜部
W1・・・第1壁面部
W2・・・ストレート壁面部
W11・・・第2壁面部
R1、R11・・・アール部
G1・・・ガイド部
S・・・切欠き
J・・・中心軸
CP1、CP11、CP12・・・摺動接点

Claims (18)

  1. 接触端子の中心軸に平行な軸方向に延びる筒状体と、
    導電性を有する棒状の導体と、
    を備え、
    前記導体は、前記筒状体より前記軸方向一方側に突出する突出部と、前記筒状体の外周より内部に配置される挿入部と、を有し、
    前記筒状体は、
    前記筒状体における前記軸方向一方側端部の周面に前記軸方向に沿って設けられる第1端部側切欠きと、
    前記第1端部側切欠きの前記軸方向他方側に連接されて前記第1端部側切欠きの周方向第1端部より前記第1端部側切欠きから離れる周方向に沿って設けられる第1周方向切欠きと、
    を有し、
    前記挿入部は、第1傾斜部と、前記第1傾斜部の前記軸方向一方側に配置される第1壁面部と、を有し、
    前記第1傾斜部は、前記軸方向に垂直な方向に視て前記軸方向一方側へ向かうに従って前記中心軸より離れる傾斜面を有し、
    前記第1壁面部は、前記第1周方向切欠きと接触可能である、接触端子。
  2. 前記挿入部の幅が最大となる前記軸方向位置での前記挿入部の断面は、軸方向に視て、前記筒状体と重なる部分を有する、請求項1に記載の接触端子。
  3. 前記第1壁面部は、前記軸方向に垂直な方向から視て、前記軸方向に対して垂直に延びる、請求項1または請求項2に記載の接触端子。
  4. 前記第1壁面部は、前記軸方向に垂直な方向から視て、前記軸方向一方側へ向かうに従って前記中心軸に近づく、請求項1または請求項2に記載の接触端子。
  5. 前記第1壁面部は、前記軸方向に垂直な方向から視て、前記軸方向一方側へ向かうに従って前記中心軸から離れる、請求項1または請求項2に記載の接触端子。
  6. 前記突出部は、前記筒状体の前記軸方向一方側端面と前記軸方向に対向する鍔部を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の接触端子。
  7. 前記挿入部は、前記第1端部側切欠きの周方向端面間に配置される端部側リブを有する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の接触端子。
  8. 前記挿入部は、前記第1傾斜部の前記軸方向他方側に配置される中心側リブを有し、
    前記中心側リブは、前記第1端部側切欠きの周方向端面間の幅と略同一の幅を有するガイド部を有する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の接触端子。
  9. 前記中心側リブは、前記ガイド部の前記軸方向他方側に連接されて、前記軸方向に垂直な方向に視て前記軸方向他方側へ向かうに従って前記中心軸に近づく傾斜面を有する第2傾斜部を有する、請求項8に記載の接触端子。
  10. 前記筒状体は、前記筒状体の周面に前記軸方向に沿って設けられる中心側切欠きを有し、
    前記中心側リブは、前記中心側切欠きの周方向端面間に配置される、請求項8または請求項9に記載の接触端子。
  11. 前記筒状体は、前記第1端部側切欠きの周方向第2端部より前記第1端部側切欠きから離れる周方向に沿って設けられる第2周方向切欠きを有する、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の接触端子。
  12. 前記筒状体は、前記筒状体における前記軸方向一方側端部の周面に前記軸方向に沿って設けられる第2端部側切欠きを有する、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の接触端子。
  13. 前記第2端部側切欠きは、前記第1端部側切欠きの周方向中央位置から前記中心軸周りに180°ずれた対向位置に配置される、請求項12に記載の接触端子。
  14. 前記対向位置は、前記第2端部側切欠きの周方向中央位置である、請求項13に記載の接触端子。
  15. 前記第2端部側切欠きは、前記第1周方向切欠きの前記軸方向他方側端部よりも前記軸方向一方側に位置する、
    請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の接触端子。
  16. 前記筒状体は、前記第2端部側切欠きの前記軸方向他方側に連接されて前記第2端部側切欠きの周方向第1端部より前記第2端部側切欠きから離れる周方向に沿って設けられる第3周方向切欠きを有し、
    前記挿入部は、第3傾斜部と、前記第3傾斜部の前記軸方向一方側に配置される第2壁面部と、を有し、
    前記第3傾斜部は、前記軸方向に垂直な方向に視て前記軸方向一方側へ向かうに従って前記中心軸より離れる傾斜面を有し、
    前記第2壁面部は、前記第3周方向切欠きと接触可能である、請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の接触端子。
  17. 複数の請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の接触端子と、
    前記複数の接触端子を支持する支持部材と、
    を備える検査治具。
  18. 請求項17に記載の検査治具と、
    前記接触端子を検査対象に設けられた検査点に接触させることにより得られる電気信号に基づき、前記検査対象の検査を行う検査処理部と、
    を備える検査装置。
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