JP7507896B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
本開示は、冷蔵庫の上面の構造に関するものである。
冷蔵室と冷凍室とから成る小型冷蔵庫において、箱体の上面には天板が取付けられており、天板上を電子レンジ等の物置スペースあるいはコップに水を注ぐ等の作業スペースとして使用できるものがある。従来、天板上のスペースを広く取るため、天板を箱体の上面から扉の上面まで延長したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、延長することにより下がった天板の強度を補うため、側面部材を天板の左右端部それぞれに取付けることで天板を補強している。
しかしながら、特許文献1では、側面部材を天板の左右端部にそれぞれ取付けることで天板を補強する構成のため、部品点数が多くなってしまい、また、天板の中央部の強度が弱く、変形しやすいという課題があった。
本開示は、以上のような課題を解決するためになされたもので、天板上のスペースを広く取りつつ、部品点数および天板の変形を抑制した冷蔵庫を提供することを目的としている。
本開示に係る冷蔵庫は、前面開口を有する箱体と、前記箱体に取付けられ、前記前面開口を開閉する扉と、前記箱体の上面の少なくとも一部および前記扉の上面の少なくとも一部を覆うように取付けられた天板と、を備え、前記天板の下方には、前記箱体と前記扉との間に下方に突出したリブが幅方向に設けられており、前記リブの後方側面が前記箱体と接するものであり、前記箱体の上面から前記扉の上面にかけて外側から取付けられたヒンジと、前記箱体の上面に内側から取付けられ板金から成るアタッチメントと、を備え、前記天板は、下面の前方に第二ツメを有し、前記ヒンジと前記アタッチメントとは、前記箱体の上面を介してネジで固定され、前記アタッチメントは、前記ヒンジとネジで固定されたとき前記箱体の上面に形成された上面開口から上方かつ前方に突出するL字状のクランプを有し、前記天板は、前記上面開口から突出した前記クランプに前記第二ツメが嵌合された状態で、前記箱体の背面にネジで固定される。
本開示に係る冷蔵庫によれば、天板が箱体の上面の少なくとも一部および扉の上面の少なくとも一部を覆うように、箱体の上面に取付けられているため、天板上のスペースを広く取ることができる。また、補強板金が1つで天板を補強する構成であるため、部品点数を抑制することができる。また、補強板金は、箱体の前側上面の少なくとも一部および扉の上面の少なくとも一部を覆うように取付けられているため、天板の側部のみならず中央部の強度を増すことができ、天板の変形を抑制することができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の正面図である。図2は、実施の形態1に係る冷蔵庫100を上方から見た斜視図である。図3は、実施の形態1に係る冷蔵庫100を上方から見た上部の分解斜視図である。図4は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の上部を拡大した側面図である。図5は、図4のA-A断面矢視図である。図6は、図5のB部拡大図である。
図1は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の正面図である。図2は、実施の形態1に係る冷蔵庫100を上方から見た斜視図である。図3は、実施の形態1に係る冷蔵庫100を上方から見た上部の分解斜視図である。図4は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の上部を拡大した側面図である。図5は、図4のA-A断面矢視図である。図6は、図5のB部拡大図である。
なお、以下の説明における冷蔵庫100の各々の構成部材同士の位置関係、例えば上下、左右、前後、外内、表裏、または縦横等の位置関係は、原則として、冷蔵庫100を使用可能な状態に設置したときの位置関係とする。また、図1~図6を含む以下の図面では各構成部材の寸法の関係および形状が、実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面では、同一の部材もしくは部分または同一の機能を有する部材もしくは部分には、同一の符号を付すか、または符号を付すことを省略している。
図1および図2に示すように、冷蔵庫100は、前面開口(図示せず)を有する箱体1と、箱体1の前面開口を覆う複数の扉2とを有している。箱体1および扉2は、冷蔵庫100の外郭を形成している。なお、実施の形態1では、上段を冷蔵室10aとし、下段を冷凍室10bとした扉2を2枚有する冷蔵庫100を例として記載する。また、図1~図3に示すように、箱体1の上面には天板3が設けられている。
箱体1は、箱体1の内部に食品等の被貯蔵物を収容可能な断熱性の筐体である。また、図5に示すように、箱体1は、冷蔵庫100の外郭を形成する外箱1bと、冷蔵庫100の内部空間を形成する内箱1aとを備えている。外箱1bは、ステンレス等の鋼板で形成される。内箱1aは、プラスチック等の合成樹脂で形成される。また、外箱1bと内箱1aとの間には、真空断熱材またはウレタン樹脂等の断熱性を有する断熱材8が充填されている。
また、箱体1は、1以上の断熱性の仕切壁(図示せず)を有している。仕切壁により、内箱1aの内部空間は、温度帯の異なる1以上の貯蔵室(図示せず)に区画される。仕切壁の内部は、仕切壁を介して隣接する貯蔵室の間で熱伝導が行われないように、真空断熱材またはウレタン樹脂等の断熱性を有する断熱材(図示せず)が充填されている。例えば、冷蔵庫100を2ドア式の冷凍冷蔵庫として構成する場合、貯蔵室は、冷凍室10bと保冷温度の異なる冷蔵室10aとして用いることができる。
扉2は、箱体1の内部空間を開放または密閉する。扉2は、前面開口を開閉自在に箱体1に取り付けられている。扉2の意匠面2a、すなわち、前面および周縁面はガラスあるいは板金で形成されている。扉2の背面は、プラスチック等の合成樹脂で形成されている。扉2の意匠面2aと背面との間には、真空断熱材またはウレタン樹脂等の断熱性を有する断熱材8が充填されている。
図1および図2に示すように、扉2は、冷蔵庫100の貯蔵室に応じた数の扉2を有している。例えば、冷蔵庫100が2つの貯蔵室を有する場合、冷蔵庫100には、2つの扉、すなわち、冷蔵室扉21および冷凍室扉22が設けられている。
図3~図6に示すように、冷蔵室扉21は、ヒンジ30を介して、箱体1に取り付けられている。ヒンジ30は箱体1と冷蔵室扉21とを連結し、冷蔵室扉21を回動させる。なお、例えば冷蔵室扉21が左扉と右扉とを有する回転式の両開き扉として形成された場合、左扉および右扉は、それぞれ、左扉ヒンジおよび右扉ヒンジを介して、箱体1の上部に取り付けられる。また、箱体1の上面には、ヒンジ30と天板3とを固定するためのアタッチメント5が設けられており、アタッチメント5には、天板3を固定するためのクランプ4が設けられている。
貯蔵容量が200L以下の多くの冷蔵庫においては、冷蔵室10aの扉2は図1および図2に示すように1枚である。図3に示すように、箱体1の上面には天板3が設けられており、冷蔵庫100の箱体1の上面およびヒンジ30を覆っている。天板3は耐熱樹脂によって成形されており、箱体1の上面を電子レンジ等の物置スペース、あるいはコップに水を注ぐ等といった作業スペースとして使用できる構造となっている。
天板3が設けられた冷蔵庫100において、天板3上には電子レンジあるいは炊飯器等の家電製品を置く家庭が多い。そのため、天板3上のスペースが小さいと、これら家電製品を天板3上に置いた場合に、他の物を置くこと、あるいはコップを置いて水を注ぐ等といった作業が出来なくなってしまい、使用用途が限られてしまう。そこで、実施の形態1では、この課題を解決するために、天板3上のスペースを広く取った冷蔵庫100の構造について説明する。
図7は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の天板3を上方から見た斜視図である。図8は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の天板3を下方から見た斜視図である。図9は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の天板3の平面図およびA-A断面矢視図である。図10は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の天板3を取り外した状態を上方から見た上部の斜視図である。図11は、実施の形態1に係る冷蔵庫100のアタッチメント5を上方から見た斜視図である。
図7~図9に示すように、天板3は、冷蔵庫100の箱体1の上面および扉2の上面を覆い、冷蔵庫100の上面を形成する面3c1と、冷蔵庫100の扉2の上方において冷蔵庫100の前面を形成する面3c2と、箱体1の右側面、左側面および背面のそれぞれの上端を覆い、箱体1の下方に延伸する3つの面3c3と、合わせて5面を有する形状をしている。ここで、天板3は、箱体1の上面および扉2の上面の全てを覆っていなくてもよく、箱体1の上面の大部分および扉2の上面の大部分を覆っていればよい。なお、冷蔵庫100の上面を形成する面3c1の内、扉2の上面を覆う部分を庇部3dとする。また、天板3の庇部3dの裏面には、前端部から後方に向かって数cmの大きな第一ツメ3cが庇部3dの全幅にわたって設けられており、天板3の下面には、第二ツメ3aが左右にそれぞれ設けられている。
天板3はネジによって冷蔵庫100の箱体1の背面に固定され、図6に示すように天板3の前面側は箱体1の上面に取付けられたアタッチメント5のクランプ4に天板3の下面の第二ツメ3aを嵌め込むことにより固定される。従来の冷蔵庫では、天板は箱体の上面のみを覆う大きさであった。しかし、実施の形態1に係る天板3は、箱体1の上面に加えて冷蔵室扉21の上面までを覆う大きさとすることで、従来の冷蔵庫よりも上面の平らな面を広く確保することが出来るため、天板3上のスペースを広く取ることができる。
また、従来の冷蔵庫では、ヒンジを箱体の上面にネジ固定するため、板金から成るアタッチメントが箱体の外郭を形成する外箱の上面の内側に貼り付けられている。一方、実施の形態1に係る冷蔵庫100では、ヒンジ30を箱体1の上面にネジ固定するためのアタッチメント5を従来よりも拡げて構成し、アタッチメント5をヒンジ30と天板3との共通の固定用板金としている。
図11に示すように、アタッチメント5には、天板3を固定するためのものである側面視してL字状のクランプ4が設けられている。クランプ4は、板金を切り起こして形成され、上方に突出した板状の壁部32と、壁部32の先端より前方に延伸し、天板3を上下の向きに係止する係止部33とより構成されている。図6に示すように、アタッチメント5が外箱1bを介してヒンジ30にネジ31で固定されたとき、クランプ4がヒンジ30側に突出するように、板金であるアタッチメント5にクランプ4が設けられている。クランプ4は、外箱1bの上面に形成された上面開口1cから箱体1の上面側に突出する構成となっている。また、図11に示すように、アタッチメント5には、外箱1bの内側からアタッチメント5が取付けられたとき、外箱1bの上面に形成された開口(図示せず)に嵌合されることで位置決めを行うための突起部35が上方に突出するように形成されている。また、アタッチメント5には、ヒンジ30および外箱1bにアタッチメント5をネジ31で固定するためのネジ穴34が形成されている。
このように、アタッチメント5をヒンジ30と天板3との共通の固定用板金とすることで、天板3を箱体1の上面に固定するアタッチメントを別途用意する必要がない。また、ヒンジ30を取付ける際に、ヒンジ30、外箱1bおよびアタッチメント5をネジで固定し、箱体1の内部に真空断熱材またはウレタン樹脂等の断熱性を有する断熱材8を充填することで、断熱材8の圧力によりアタッチメント5が外箱1b側に押し付けられる。よって、アタッチメント5が外箱1bに安定して固定されるので、位置ズレ防止のためにアタッチメント5を上面開口1c付近でネジ固定する作業が不要となり、作業工程を簡略化することができる。
図10に示すように、クランプ4は、箱体1の上面の奥行方向の中心よりも前方に位置し、左右にそれぞれ1か所設けられている。また、クランプ4に対して前方から後方に天板3をスライドさせることで、第二ツメ3aがクランプ4に嵌合される。そして、第二ツメ3aとクランプ4とが嵌合した状態で、天板3が箱体1の背面にネジで固定されることで、天板3が箱体1の上面に対し固定される。このように、箱体1の背面のみにネジ固定すれば天板3を箱体1に固定できる構造であるため、作業工程を簡略化することができる。
また、図7に示すように、天板3の上面には、外周に沿って1mm程上方に突出した縁3bが設けられている。このように天板3に縁3bを設けることで、天板3上で作業をした際に液体を天板3上にこぼしても、縁3bによって液体が天板3から床等にこぼれることを防止し、また、液体が冷蔵庫100内に浸入することもないため、清掃性を高めることができる。
以上のように、天板3の前方を扉2の上面まで延長し、扉2の上面を覆う庇型の形状とすることで、冷蔵室扉21の上面スペースを有効活用することが可能となる。なお、冷蔵室扉21を開閉する際に、天板3と冷蔵室扉21とを構成する部品が擦れたり衝突したりするのを回避するため、冷蔵室扉21を構成する樹脂枠の内、扉2の上面を構成する部分は天板3と接触しないよう天板3よりも低くする。
図12は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の上部に補強板金6を取り付ける様子を示す斜視図である。図13は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の上部に補強板金6を取り付けた際の奥行方向の縦断面図である。図14は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の補強板金6を上方から見た斜視図である。図15は、実施の形態1に係る冷蔵庫100の補強板金6を下方から見た斜視図である。
天板3上に物を置いたり天板3上で作業を行ったりした時に天板3に力が加わった場合、箱体1の上面に加わった力を箱体1側で受けることで、天板3等の部品の変形を防ぐことが可能である。しかし、天板3の前方を扉2の上面まで延長して形成した庇部3dに加わる力は、箱体1で受けることが出来ず、また、扉2の上面は天板3と接触しないよう天板3よりも低くなっており、扉2で受けることも出来ない。そのため、庇部3dに力が加わると、天板3が変形してしまう恐れがある。そして、天板3が変形すると、冷蔵室扉21を開閉する際に変形した天板3と扉2とが触れてしまい、扉2の開閉がしづらくなる、あるいは出来なくなる恐れがある。このようなことを防ぐために、実施の形態1に係る冷蔵庫100では、天板3と箱体1との間に補強板金6を取付けて庇部3dの強度を増すようにしている。
図12および図13に示すように、実施の形態1に係る冷蔵庫100では、天板3を取付ける際に箱体1と天板3との間に補強板金6を取付ける。この補強板金6は、2Lペットボトルを5本置いても耐えうる強度とし、10kgの重さが加わっても変形しない厚さを目標値として、厚さ1.0mmの板金で構成されている。なお、補強板金6は、想定される天板3に加わる力の大きさに応じて、厚さを増やしてもよい。
補強板金6は、天板3を箱体1に取付ける前に箱体1の上面にネジあるいは両面テープにより固定される。このとき、補強板金6は、箱体1の前側上面および扉2の上面を覆うように固定される。なお、補強板金6は、箱体1の前側上面および扉2の上面の全てを覆っていなくてもよく、箱体1の前側上面の大部分および扉2の上面の大部分を覆っていればよく、冷蔵庫100を上面視して天板3の内側に収まる形状を有している。このような構造とすることで、天板3の側部のみならず中央部の強度を増すことができるので、庇部3dに力が加わった際の天板3の変形を抑制することができる。また、天板3を箱体1に取付ける際に、補強板金6の前端部が天板3の第一ツメ3cに入り込むような構造となっている。このような構造とすることで、天板3と補強板金6とを確実に嵌合させ、天板3に加わる力を確実に補強板金6に伝播させて、天板3の庇部3dの変形を防ぐことが出来る。また、補強板金6の前端部は天板3の第一ツメ3cの中に入り込むため、使用者が補強板金6の前端部に触れてしまうのを防ぐことができる。
補強板金6は、天板3上に物が置かれた場合でも天板3が折れることがないような強度を有する必要がある。補強板金6自体の厚さあるいは材料による強度だけでは不足する場合、図14および図15に示すように、補強板金6の面に凹凸状のビード形状6aを形成するとよい。そうすることで、補強板金6の強度が増し、電子レンジあるいは炊飯器といった重量のある家電製品が天板3上に置かれた場合でも、天板3が折れることを防ぎ、扉2および箱体1の部品がキズつけられて意匠性が低下するのを防止することができる。
なお、天板3の庇部3dのツメが幅方向、つまり左右方向に沿って複数設けられており、補強板金6の前端部が天板3の複数のツメに入り込むような構造の場合、天板3の上方からの力に対して負荷が特定のツメに集中してしまい、破損が起きやすい。一方、実施の形態1では、天板3の庇部3dの第一ツメ3cが庇部3dの全幅にわたって設けられた大きな一つのものであるため、天板3の上方からの力に対して庇部3d全体の面で負荷を受けることが出来るので、強度をより高くすることが可能となる。
なお、図13に示すように、ヒンジ30は後方から前方に向かって上方に傾斜した傾斜面を有し、前端部が箱体1の上面を覆う部分よりも上方に位置し、その前端部は第一ツメ3cよりも上方に配置される。さらに、ヒンジ30の前端部は天板3と第一ツメ3cとの間に配置されるようにしてもよい。このような構造とすることで、ヒンジ30の先端が第一ツメ3cに隠れるため、使用者がヒンジ30の先端に触れてしまうのを防ぐことができる。
以上、実施の形態1に係る冷蔵庫100は、前面開口を有する箱体1と、箱体1に取付けられ、前面開口を開閉する扉2と、箱体1の上面の少なくとも一部および扉2の上面の少なくとも一部を覆うように取付けられ、前端部の下側から後方に延びる第一ツメ3cを有する天板3と、箱体1の前側上面の少なくとも一部および扉2の上面の少なくとも一部を覆うように取付けられた1つの補強板金6と、を備えている。そして、補強板金6は、前端部が天板3の第一ツメ3cと嵌合した状態で天板3に取付けられるものである。
実施の形態1に係る冷蔵庫100によれば、天板3が箱体1の上面の少なくとも一部および扉2の上面の少なくとも一部を覆うように、箱体1の上面に取付けられているため、天板3上のスペースを広く取ることができる。また、補強板金6が1つで天板3を補強する構成であるため、部品点数を抑制することができる。また、補強板金6は、箱体1の前側上面の少なくとも一部および扉2の上面の少なくとも一部を覆うように取付けられているため、天板3の側部のみならず中央部の強度を増すことができ、天板3の変形を抑制することができる。
また、実施の形態1に係る冷蔵庫100は、箱体1の上面から扉2の上面にかけて外側から取付けられたヒンジ30と、箱体1の上面に内側から取付けられ板金から成るアタッチメント5と、を備えている。また、天板3は、下面の前方に第二ツメ3aを有し、ヒンジ30とアタッチメント5とは、箱体1の上面を介してネジで固定され、アタッチメント5は、ヒンジ30とネジで固定されたとき箱体1の上面に形成された上面開口1cから上方かつ前方に突出するL字状のクランプ4を有している。そして、天板3は、上面開口1cから突出したクランプ4に第二ツメ3aが嵌合された状態で、箱体1の背面にネジで固定されるものである。
実施の形態1に係る冷蔵庫100によれば、アタッチメント5がヒンジ30と天板3との共通の固定用板金となっているため、天板3用のアタッチメントを別途用意する必要がない。また、天板3は、上面開口1cから突出したクランプ4に第二ツメ3aが嵌合された状態で、箱体1の背面にネジで固定される。つまり、箱体1の背面のみにネジ固定すれば天板3を箱体1に固定できる構造であるため、作業工程を簡略化することができる。
また、実施の形態1に係る冷蔵庫100において、箱体1は、外郭を形成する外箱1bと、内部空間を形成する内箱1aとを有し、外箱1bと内箱1aとの間には断熱材8が充填されている。そして、断熱材8の圧力によりアタッチメント5が外箱1b側に押し付けられ箱体1に固定されるものである。
実施の形態1に係る冷蔵庫100によれば、断熱材8の圧力によりアタッチメント5が外箱1b側に押し付けられ箱体1に固定される。つまり、上面開口1c付近にネジ固定せずともアタッチメント5が外箱1bに安定して固定される。そのため、アタッチメント5を上面開口1c付近でネジ固定する作業が不要となり、作業工程を簡略化することができる。
また、実施の形態1に係る冷蔵庫100において、補強板金6の面には、凹凸状のビード形状6aが形成されている。
実施の形態1に係る冷蔵庫100によれば、補強板金6の面に凹凸状のビード形状6aが形成されている。そのため、補強板金6の強度が増し、電子レンジあるいは炊飯器といった重量のある家電製品が天板3上に置かれた場合でも、天板3が折れることを防ぎ、扉2および箱体1の部品がキズつけられて意匠性が低下するのを防止することができる。
実施の形態2.
以下、実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
以下、実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図16は、実施の形態2に係る冷蔵庫100の上部に天板取付け部品7を取り付ける様子を示す斜視図である。図17は、実施の形態2に係る冷蔵庫100の天板取付け部品7を上方から見た斜視図である。図18は、実施の形態2に係る冷蔵庫100の天板取付け部品7を下方から見た斜視図である。図19は、実施の形態2に係る冷蔵庫100の上部を拡大した側面図である。図20は、図19のC-C断面矢視図である。
実施の形態2に係る冷蔵庫100では、プラスチック等の合成樹脂で形成された天板取付け部品7が箱体1に設けられている。図16に示すように、天板取付け部品7は、箱体1の上面、かつ、補強板金6よりも下側に設けられる。つまり、天板取付け部品7は、箱体1と補強板金6との間に設けられる。図17に示すように、天板取付け部品7には、補強板金6を仮固定するためのツメ7a(以下、第三ツメとも称する)が上面に設けられている。そして、図19および図20に示すように、天板取付け部品7のツメ7aと補強板金6とを嵌合させて仮固定した後に、天板取付け部品7と補強板金6とが箱体1の上面にネジで共に固定されるようになっている。
このとき、補強板金6の下面は、天板取付け部品7により覆われている。この構成により、ユーザーが冷蔵室扉21を開けた際に、補強板金6の下面が天板取付け部品7により覆われているので、使用者の視界に補強板金6が入ることがなく、補強板金6に直接触れることも不可能となる。また、補強板金6の下面が天板取付け部品7により覆われているため、万が一、補強板金6が外れた場合でも足元に落下するのを防ぐことができ、補強板金6が外部から見えないため意匠性を向上させることができる。
天板取付け部品7は材料が合成樹脂であるため、比較的形状を自由に決めることが出来る。天板3と冷蔵室扉21との間、および、補強板金6と冷蔵室扉21との間に生じる隙間を、補強板金6の下に天板取付け部品7を配置することで調整することが可能となっている。また、天板3と補強板金6との間に隙間が生じた場合、天板3に物を置いた際に荷重によって天板3の一部が沈みこんでしまい、また、天板3と補強板金6とが接触することで、天板3が破損する恐れがある。このような問題を解決するために、図17に示すように、天板取付け部品7の上面に、上方に突出した柱状の構造体であるボス7bを幅方向に複数設け、天板3とのクリアランスを詰める。そして、天板3に物を置いた際に、変形した天板3がボス7bにより支持されることで、天板3の変形を抑制することができる。
図20に示すように、天板取付け部品7は、補強板金6をツメ7aにより嵌合させて仮固定しておき、ネジによって冷蔵庫100の上面に共締めされ取付けられる。天板3を取付ける際は、天板取付け部品7と補強板金6とが冷蔵庫100の上面に取付けられた状態で、天板3の庇部3dの第一ツメ3cを天板取付け部品7および補強板金6へ嵌合させると同時に、天板3の第二ツメ3aを箱体1側に設けられたアタッチメント5のクランプ4と嵌合させる。そして、その状態で箱体1の背面にネジで固定して天板3を固定する。
なお、天板取付け部品7は、補強板金6よりも平面のサイズを数ミリ大きくしておき、補強板金6の平面のサイズが天板取付け部品7の平面内に納まるようにする。そうすることで、天板3の庇部3dに大きな荷重がかかった場合でも、天板取付け部品7を支点として補強板金6が曲がるのを防ぐことが出来る。また、天板3の庇部3dの第一ツメ3c内では、補強板金6の前端部よりも天板取付け部品7の前端部の方が天板3の形状に近くなる。天板3は意匠部品でもあり、樹脂製のため特に他の部品と擦れる等によってキズが付くのには気を付けなければならない。そこで、天板取付け部品7を補強板金6よりも大きくしておくことで、補強板金6が外側に配置されることが無く、天板3の組付け時等に補強板金6と擦れて天板3にキズが付くリスクを低減することが出来る。
図18に示すように、天板取付け部品7の下面に、下方に突出したリブ7cが幅方向に沿って設けられている。図19および図20に示すように、天板取付け部品7を箱体1に取付けた際に、リブ7cは箱体1と冷蔵室扉21との間に位置し、リブ7cの後方側面が箱体1に接する位置となるように設けられる。このような構成とすることで、天板3および補強板金6が受けた力が天板取付け部品7に伝わった際、力を箱体1側に逃がすことができるため、天板取付け部品7が変形するのを防ぐことができる。
以上、実施の形態2に係る冷蔵庫100は、箱体1と補強板金6との間に設けられた天板取付け部品7を備えている。そして、天板取付け部品7は、上面に補強板金6を仮固定する第三ツメを有し、第三ツメで補強板金6が仮固定され、補強板金6の下面が天板取付け部品7により覆われた状態で、天板取付け部品7と補強板金6とが箱体1の上面に共に取付けられるものである。
実施の形態2に係る冷蔵庫100によれば、補強板金6の下面が天板取付け部品7により覆われた状態で、天板取付け部品7と補強板金6とが箱体1の上面に共に取付けられる。そのため、ユーザーが冷蔵室扉21を開けた際に、補強板金6の下面が天板取付け部品7により覆われているので、使用者の視界に補強板金6が入ることがなく、補強板金6に直接触れることも不可能となる。また、補強板金6の下面が天板取付け部品7により覆われているため、万が一、補強板金6が外れた場合でも足元に落下するのを防ぐことができ、補強板金6が外部から見えないため意匠性を向上させることができる。
また、実施の形態2に係る冷蔵庫100において、天板取付け部品7の上面には、上方に突出した柱状の構造体が設けられている。
実施の形態2に係る冷蔵庫100によれば、天板取付け部品7の上面には上方に突出した柱状の構造体が設けられているため、天板3に物を置いた際に、変形した天板3が構造体により支持されるので、天板3の変形を抑制することができる。
また、実施の形態2に係る冷蔵庫100において、天板取付け部品7の下面は、下方に突出したリブ7cが幅方向に沿って設けられている。そして、リブ7cは、天板取付け部品7が箱体1に取付けられたとき、箱体1と扉2との間に位置し、リブ7cの後方側面が箱体1と接するものである。
実施の形態2に係る冷蔵庫100によれば、リブ7cは、天板取付け部品7が箱体1に取付けられたとき、箱体1と扉2との間に位置し、リブ7cの後方側面が箱体1と接する。そのため、天板3および補強板金6が受けた力が天板取付け部品7に伝わった際、力を箱体1側に逃がすことができるため、天板取付け部品7が変形するのを防ぐことができる。
本開示の内容は、上述の実施の形態に限らず、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。例えば、上述の実施の形態の構成は、冷蔵庫100のみならず、開閉自在な扉2を有する他の冷却貯蔵庫、例えば、ショーケース等にも適用可能である。
また、上述の実施の形態1~2は、互いに組み合わせることが可能である。
1 箱体、1a 内箱、1b 外箱、1c 上面開口、2 扉、2a 意匠面、3 天板、3a 第二ツメ、3b 縁、3c 第一ツメ、3c1 面、3c2 面、3c3 面、3d 庇部、4 クランプ、5 アタッチメント、6 補強板金、6a ビード形状、7 天板取付け部品、7a ツメ、7b ボス、7c リブ、8 断熱材、10a 冷蔵室、10b 冷凍室、21 冷蔵室扉、22 冷凍室扉、30 ヒンジ、31 ネジ、32 壁部、33 係止部、34 ネジ穴、35 突起部、100 冷蔵庫。
Claims (7)
- 前面開口を有する箱体と、
前記箱体に取付けられ、前記前面開口を開閉する扉と、
前記箱体の上面の少なくとも一部および前記扉の上面の少なくとも一部を覆うように取付けられた天板と、
を備え、
前記天板の下方には、
前記箱体と前記扉との間に下方に突出したリブが幅方向に設けられており、
前記リブの後方側面が前記箱体と接するものであり、
前記箱体の上面から前記扉の上面にかけて外側から取付けられたヒンジと、
前記箱体の上面に内側から取付けられ板金から成るアタッチメントと、を備え、
前記天板は、
下面の前方に第二ツメを有し、
前記ヒンジと前記アタッチメントとは、前記箱体の上面を介してネジで固定され、
前記アタッチメントは、
前記ヒンジとネジで固定されたとき前記箱体の上面に形成された上面開口から上方かつ前方に突出するL字状のクランプを有し、
前記天板は、
前記上面開口から突出した前記クランプに前記第二ツメが嵌合された状態で、前記箱体の背面にネジで固定される
冷蔵庫。 - 前面開口を有する箱体と、
前記箱体に取付けられ、前記前面開口を開閉する扉と、
前記箱体の上面の少なくとも一部および前記扉の上面の少なくとも一部を覆うように取付けられ、前端部の下側から後方に延びる第一ツメを有する天板と、
前記箱体の前側上面の少なくとも一部および前記扉の上面の少なくとも一部を覆うように取付けられた1つの補強板金と、
を備え、
前記補強板金は、
前端部が前記天板の前記第一ツメと嵌合した状態で前記天板に取付けられ、
前記補強板金の下方には、前記箱体と前記扉との間に下方に突出したリブが幅方向に沿って設けられ、
前記リブの後方側面が前記箱体と接するものであり、
前記箱体の上面から前記扉の上面にかけて外側から取付けられたヒンジと、
前記箱体の上面に内側から取付けられ板金から成るアタッチメントと、を備え、
前記天板は、
下面の前方に第二ツメを有し、
前記ヒンジと前記アタッチメントとは、前記箱体の上面を介してネジで固定され、
前記アタッチメントは、
前記ヒンジとネジで固定されたとき前記箱体の上面に形成された上面開口から上方かつ前方に突出するL字状のクランプを有し、
前記天板は、
前記上面開口から突出した前記クランプに前記第二ツメが嵌合された状態で、前記箱体の背面にネジで固定される
冷蔵庫。 - 前記箱体は、
外郭を形成する外箱と、内部空間を形成する内箱とを有し、
前記外箱と前記内箱との間には断熱材が充填されており、
前記断熱材の圧力により前記アタッチメントが前記外箱側に押し付けられ前記箱体に固定される
請求項1又は2に記載の冷蔵庫。 - 前記補強板金の面には、
凹凸状のビード形状が形成されている
請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記箱体と前記補強板金との間に設けられた天板取付け部品を備え、
前記天板取付け部品は、
上面に前記補強板金を仮固定する第三ツメを有し、
前記第三ツメで前記補強板金が仮固定され、前記補強板金の下面が前記天板取付け部品により覆われた状態で、前記天板取付け部品と前記補強板金とが前記箱体の上面に共に取付けられる
請求項2又は4に記載の冷蔵庫。 - 前記天板取付け部品の上面には、
上方に突出した柱状の構造体が設けられている
請求項5に記載の冷蔵庫。 - 前記天板取付け部品の下面に、
前記リブが設けられ、
前記リブは、
前記天板取付け部品が前記箱体に取付けられたとき、前記箱体と前記扉との間に位置し、前記リブの後方側面が前記箱体と接する
請求項5又は6に記載の冷蔵庫。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2021/000771 WO2022153378A1 (ja) | 2021-01-13 | 2021-01-13 | 冷蔵庫 |
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---|---|
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