JP7503030B2 - 液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物、シリコーンゴム、成形品 - Google Patents

液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物、シリコーンゴム、成形品 Download PDF

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Description

本発明は、液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物及び該組成物を加熱硬化して得られるフルオロシリコーンゴム及びその成形品に関するものである。
従来、付加硬化型フルオロシリコーンゴム組成物は、耐ガソリン性や耐油性に優れるため、航空機や車載用ゴム部品、プリンター部品等に使用されてきた(特許文献1)。また、近年、皮脂耐性の点からモバイル部品や耐酸性の点から燃料電池車用シール部品に検討されている。これらの部品に用いる付加硬化型フルオロシリコーンゴム組成物は、圧縮永久歪が低く、実用強度すなわち機械的強度が保持されていることが求められている。特に、生産性に優れる液状付加硬化型フルオロシリコーンゴム組成物の開発が望まれていた。生産性に優れる加工方法としては、金型を使用する、注入成形、圧縮成形及び射出成形等が良く、液状付加硬化型フルオロシリコーンゴム組成物は、それらの加工方法で適用できる粘度でないと使用できない問題点があった。
特開2013-047290号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、加熱硬化後の圧縮永久歪の値が低く、機械的強度が保持され、特に、射出成形に好適に適用し得る液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物及び該組成物を加熱硬化して得られるフルオロシリコーンゴム及びその成形品を提供することを目的とする。
なお、本発明で目的とするフルオロシリコーン組成物は、硬化後シリコーンゴムのマトリックスを構成する主剤として、フルオロアルキル基を有するジオルガノシロキサン単位の繰り返し構造を主鎖として有する直鎖状ポリシロキサンを含有する。一方、一般的なジメチルシリコーン組成物は、ジメチルシロキサン単位の繰り返しから主鎖が構成される直鎖状ジメチルポリシロキサンを主剤とする。この点において、本発明で目的とするフルオロシリコーン組成物はジメチルシリコーン組成物とは本質的に相違する。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、23℃で液状である付加硬化型フルオロシリコーン組成物に、トリフルオロプロピル基を有する有機ケイ素化合物で表面処理した補強性シリカ充填剤を配合すると、加熱硬化後の圧縮永久歪の値が低く、機械的強度が保持されるフルオロシリコーンゴムが得られることを見出した。さらに、該液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は、注入成形、圧縮成形及び射出成形用材料として好適であることを見出し、本発明をなすに至ったものである。
即ち、本発明は、(A)下記一般式(1)
Figure 0007503030000001
(式中、Rは互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、xは1~10の整数であり、mは0~100の整数であり、nは1~800の整数であり、ただし、5≦m+n≦800である)
で示される、25℃の粘度100~500,000mPa・sを有するオルガノポリシロキサン
(B)ケイ素原子結合水素原子を1分子中に2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の数が(A)成分中のケイ素原子結合ビニル基1個当たり0.5~10個となる量、
(C)付加反応触媒:触媒量、及び
(D)下記一般式(2)で示される有機ケイ素化合物で表面処理した補強性シリカ充填剤
Figure 0007503030000002
(上記式(2)中、Rは互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、Rは互いに独立に、上記Rで示される基、又は3,3,3-トリフルオロプロピル基であり、ただし、Rの少なくとも1個は3,3,3-トリフルオロプロピル基であり、pは1≦p≦20の整数である):(A)成分100質量部に対し10~60質量部
を含有することを特徴とする、23℃で液状である、付加硬化型フルオロシリコーン組成物を提供する。
さらに本発明は該液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物の硬化物であるフルオロシリコーンゴム、及び該シリコーンゴムの成形品を提供する。
本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は、加熱硬化後の圧縮永久歪の値が低く、機械的強度が保持されるフルオロシリコーンゴムを与える。該液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は、注入成形、圧縮成形及び射出成形用材料として好適であることから、成形品の生産性向上に寄与することができる。
以下、本発明についてより詳細に説明する。
(A)ビニル基含有オルガノポリシロキサン
(A)成分は、下記一般式(1)で示される25℃の粘度が100~500,000mPa・sであるオルガノポリシロキサンである。
Figure 0007503030000003
(式中、Rは互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、xは1~10の整数であり、mは0~100の整数であり、nは1~800の整数であり、ただし、5≦m+n≦800である)
上記式(1)中、Rは互いに独立して、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等の炭素数1~8のアルキル基、フェニル基、トリル基等の炭素数6~12のアリール基、ベンジル基などの炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基である。中でも、炭素数1~8のアルキル基が好ましく、特にメチル基であることが好ましい。
mは、0~100の整数であり、好ましくは0~50、より好ましくは0~30、更に好ましくは0~20、最も好ましくは0~10の整数である。nは、1~800の整数であり、好ましくは5~750、より好ましくは10~650、更に好ましくは50~650、最も好ましくは100~650の整数である。ただし、(m+n)は、5≦m+n≦800であり、好ましくは10≦m+n≦680、より好ましくは60≦m+n≦680、更に好ましくは120≦m+n≦680の整数である。xは1~10の整数であり、好ましくは1~3であり、最も好ましくはx=1である。
(A)オルガノポリシロキサンの粘度は、25℃における値が100~500,000mPa・sとなる範囲であることを特徴とし、300~100,000mPa・sの範囲内であることが好ましい。この範囲内であれば、硬化物の物理的特性が良好であり、また組成物の取扱い作業性が良好である。さらに、粘度が100mPa・s未満であると得られる硬化物の強度が不十分となり、500,000mPa・sを超えると組成物の取扱い性が低下するため好ましくない。なお、本発明において、粘度はJIS K 7117-1:1999記載の方法で回転粘度計により測定した値である。(A)オルガノポリシロキサンの重合度は25℃における粘度が上記範囲となる値である。
フルオロアルキル基を有するシロキサン単位の個数(すなわちnの値)は、分子中の全シロキサン単位(特には、主鎖を構成する2官能性シロキサン単位の合計(すなわちn+m)に対して、好ましくは10モル%以上、より好ましくは20モル%以上、特に好ましくは30~100モル%であるのがよい。上限値は特に制限されず100モル%以下であればよく、95モル%以下、90モル%以下、又は80モル%以下であってもよい。この範囲であれば、優れた炭化水素溶剤耐久性を持たせることができるので好ましい。
(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサン
(B)成分は、ケイ素原子結合水素原子を1分子中に2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。該オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、(A)成分とヒドロシリル化付加反応し、硬化剤(架橋剤)として作用する。(B)成分の分子構造に特に制限はなく、例えば、直鎖状、環状、分岐状、三次元網状構造(樹脂状)等の、従来製造されている各種のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを使用することができる。
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1分子中に2個以上(通常、2~200個)、好ましくは3~100個、特に好ましくは3~50個のケイ素原子に結合した水素原子(即ち、SiHで示されるヒドロシリル基)を有する。(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンが直鎖状又は分岐状構造を有する場合、これらのSiH基は、分子鎖末端(即ち、ジオルガノハイドロジェンシロキシ基)及び分子鎖途中(即ち、分子鎖非末端に位置する2官能性のオルガノハイドロジェンシロキサン単位又は3官能性のハイドロジェンシルセスキオキサン単位)のどちらか一方にのみ位置していても、その両方に位置していてもよい。
ケイ素原子に結合した水素原子以外のケイ素原子に結合する1価の有機基は、炭素数1~10、好ましくは炭素数1~8の、非置換又は置換の、アルケニル基等の脂肪族不飽和結合を含有しない1価炭化水素基が例示できる。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基や、これらの基の水素原子の一部又は全部をフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子等で置換したもの、例えばトリフルオロプロピル基などのフルオロアルキル基が挙げられる。好ましくはメチル基、もしくはトリフルオロプロピル基などのフルオロアルキル基である。(B)成分の1分子中のケイ素原子の数(又は重合度)は、好ましくは2~300個、より好ましくは3~200個、更に好ましくは4~150個である。
(B)成分は室温(25℃)で液状であるのがよい。該(B)成分の25℃における粘度は0.1~1,000mPa・sであることが好ましく、より好ましくは0.5~500mPa・s、更に好ましくは1~200mPa・sである。粘度が低すぎても高すぎても作業性が低下する恐れがある。
(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、例えば、1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7-テトラメチルシクロテトラシロキサン、トリス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)メチルシラン、トリス(ハイドロジェンジメチルシロキシ)フェニルシラン、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・トリフルオロプロピルメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・トリフルオロプロピルメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖トリフルオロプロピルメチルポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、(CHHSiO1/2単位と(CHSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CHHSiO1/2単位とSiO4/2単位とからなる共重合体、(CHHSiO1/2単位とSiO4/2単位と(C)SiO3/2単位とからなる共重合体や、上記例示化合物において、メチル基の一部又は全部を他のアルキル基や、フェニル基、トリフルオロプロピル基等で置換したものなどが挙げられる。オルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
(B)成分は、より好ましくは、下記式(3)で表される。
Figure 0007503030000004
前記式(3)中、R1’は互いに独立に、水素原子、または炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、上記Rのために例示した基が挙げられる。但し、R1’のうち2つ以上、好ましくは3~100個、より好ましくは3~50個は水素原子である。x’は1~10の整数であり、好ましくは1~3であり、最も好ましくはx’=1である。kは2~200の整数、好ましくは3~100の整数、より好ましくは5~50の整数であり、qは0~200の整数であり、好ましくは1~100の整数であり、より好ましくは2~100の整数である。k+qは2~300であり、より好ましくは3~200、更に好ましくは4~150であるのがよい。
(B)成分の量は、(A)成分中のケイ素原子結合ビニル基1個に対して(B)成分中のケイ素原子結合水素原子の個数比が0.5~10個、好ましくは1~5個の範囲内となる量である。(B)成分の量が上記下限値未満であると、得られる組成物は十分に硬化しない。また、(B)成分の配合量が上記上限値を超えると、得られるシリコーンゴムの耐熱性が極端に劣ったものとなる。尚、後述する(A)成分以外のビニル基含有オルガノシロキサンを含む場合は、組成物中のケイ素原子に結合するビニル基の個数に対する、該(B)成分のケイ素原子結合水素原子の個数比が上記範囲を満たせばよい。
(C)付加反応触媒
(C)成分の付加反応触媒は、(A)成分中のビニル基と(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子との付加反応を促進するものであればいかなる触媒であってもよい。通常は、白金族金属系触媒が好適に使用できる。例えば、白金、パラジウム、ロジウム等や塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィン類、ビニルシロキサン又はアセチレン化合物との配位化合物、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム等の、白金族金属又はそれらの化合物が挙げられるが、特に好ましくは白金系化合物である。(C)成分は、1種単独で用いても2種以上を併用してもよい。
(C)成分の配合量は、触媒としての有効量でよいが、(A)成分の量に対して、触媒金属元素(白金族金属元素)に換算して質量基準で、通常、0.5~1,000ppm、好ましくは1~500ppmの範囲であり、10~100ppmの範囲であることがより好ましい。かかる範囲を満たすと、付加反応の反応速度が適切なものとなり、かつ硬化物の耐熱性が良好なものとなる。
(D)補強性シリカ充填剤
(D)成分は、下記式(2)で表される分子鎖両末端にシラノール基を有する直鎖状有機ケイ素化合物で表面処理した補強性シリカである。
Figure 0007503030000005
(上記式(2)中、Rは互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、例えば上記Rのために記載した例示が挙げられる。好ましくはメチル基である。Rは、上記Rで示される基、又は3,3,3-トリフルオロプロピル基であり、ただし、Rの少なくとも1個は3,3,3-トリフルオロプロピル基である。pは1≦p≦20の整数であり、好ましくは3~9の整数である。
本発明において該補強性シリカ充填剤は、得られるシリコーンゴムに機械的強度を与えるために必須である。上記式(2)で表される有機ケイ素化合物が3,3,3-トリフルオロプロピル基を有さないと、得られる硬化物は引張強さ、切断時伸びや圧縮永久歪などが劣る。
上記分子鎖両末端がシラノール基で封鎖された直鎖状有機ケイ素化合物で表面処理された補強性シリカ充填剤を含有することで、本組成物の粘度及び加熱硬化後のゴムの圧縮永久歪を低くすることができる。
上記補強性シリカ充填剤としては、従来からシリコーンゴム組成物に使用されているものを用いることができ、沈澱シリカ(湿式シリカ)、ヒュームドシリカ(乾式シリカ)、焼成シリカ等が好適である。特にはヒュームドシリカが好適である。
(D)成分は、表面未処理のシリカを予め上記式(2)の有機ケイ素化合物で表面処理したものでよい。あるいは、表面未処理のシリカとポリシロキサン分(すなわち(A)成分)とを混練し、上記式(2)の有機ケイ素化合物を添加して、好ましくは少量の水の存在下に、加熱混合して混合物中で表面処理してもよい。また、好ましくは本発明で用いる表面未処理のシリカとは、ジメチルジクロロシラン等で表面処理された乾式シリカ(例えば、アエロジルR-974等)であってもよい。このようにジメチルジクロロシラン等で表面処理された乾式シリカの表面を、上記式(2)有機ケイ素化合物でさらに処理するのが好ましい。
上記式(2)の有機ケイ素化合物によりシリカを表面処理する際の処理量は、上記式(2)の有機ケイ素化合物で表面処理する前のシリカ40質量部に対して上記式(2)の有機ケイ素化合物を1~30質量部、特に2~20質量部で表面処理することが好ましい。
また、上記式(2)の有機ケイ素化合物以外の、オルガノシランやオルガノシラザンを表面処理剤として併用してもよい。オルガノシランの例としては、トリメチルクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、ジメチルビニルクロロシラン、トリビニルクロロシランなどのクロロシラン類、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、ビニルトリス(メトキシエトキシ)シラン、などのアルコキシシラン類、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサメチルシクロトリシラザン、1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシラザンなどのシラザン類などが挙げられ、中でも、ヘキサメチルジシラザン、1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシラザンなどが好ましい。これらのオルガノシランやオルガノシラザンの処理量は、表面未処理のシリカ40質量部に対して0.1~15質量部、特に0.1~10質量部で表面処理することが好ましい。
上記式(2)の有機ケイ素化合物で表面処理する前のシリカのBET法による比表面積は、50m/g以上、好ましくは100~400m/g、より好ましくは150~350m/gである。比表面積が50m/gより小さいと十分な強度が得られないばかりか、ゴム成形品の外観も良くない場合がある。400m/gより大きいと配合が困難になったりする場合がある。表面処理後のシリカのBET法による比表面積も、上記範囲内にあればよい。
(D)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対し、10~60質量部、好ましくは15~55質量部である。配合量が上記下限値未満では、得られるシリコーンゴムが十分なゴム強度を有さず、また上記上限値を超えると組成物中への配合が困難になる。
その他の成分
本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は、ゴム成形品の外観を損なわない範囲で前記(A)~(D)成分以外のその他の成分を必要に応じて含有してもよい。その他の成分とは例えば、カーボンブラック、導電性亜鉛華、金属粉等の導電剤、窒素含有化合物やアセチレン化合物、リン化合物、ニトリル化合物、カルボキシレート、錫化合物、水銀化合物、硫黄化合物等のヒドロシリル化反応制御剤、酸化鉄、酸化セリウムのような耐熱性付与剤、トリアゾール化合物、ベンゾトリアゾール誘導体等の圧縮永久歪向上剤、ジメチルシリコーンオイル等の内部離型剤、接着性付与剤、チクソ性付与剤等が挙げられる。ただし、本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は一分子中にトリアルコキシ基を3個有するイソシアヌル酸誘導体を含有しない。
本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は、上記(A)~(D)成分、及び必要に応じて各任意成分を、ニーダー、プラネタリーミキサーなどの通常の混合撹拌器、混練器等を用いて上記各成分を均一に混合することにより調製することができる。
本発明の組成物は23℃で液状であることが特徴である。作業性等の点から、23℃において、せん断速度10s-1での粘度が1,500Pa・s以下であることが好ましく、より好ましくは100~1,200Pa・s、更に好ましくは200~1,100Pa・sである。この粘度が1,500Pa・sを超える場合には、注入、圧縮及び射出成形を行う際に材料供給に時間がかかり、生産性が著しく低下することがある。なお、本発明において、上記せん断速度下での粘度の測定は、精密回転式粘度計(Thermo Fisher Scientific製)を用いて行ったものである。
本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は2液型とすることもできる。この場合、架橋剤としての(B)成分と付加反応触媒の(C)成分とが同一の組成物(A液又はB液)中に混在しないように各成分を適宜分割すればよく、例えば、(A)成分、(C)成分及び(D)成分を含有するA液と、(A)成分、(B)成分及び(D)成分を含有するB液とからなる2液型の組成物とすることができ、等質量又は等容量で混合できるように調製することが好ましい。
本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は、注入成形、圧縮成形、射出成形等各種の成形方法に適用することができる。以下、注入成形、圧縮成形、又は射出成形によるフルオロシリコーンゴムの成形方法について詳細に説明する。
注入成形の場合、液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は、A液とB液の2液タイプに分割される。2液に分割された材料は各A液及びB液を等量混合し、金属金型内に注入され、恒温槽で加熱されて硬化し、シリコーンゴムが成形される。圧縮成形の場合、プレス機などの圧縮機に金属金型を設置し、注入成形と同様に上記A液及びB液を等量混合し、金型に注入され、加熱されて硬化し、シリコーンゴムが成形される。射出成形の場合、各A液及びB液が材料供給ポンプから定量器に供給される。定量器からA液とB液が等量の割合で材料供給ラインを通じて合流する。材料は成形機本体のスクリュー部とシリンダー部で混合される。その後、金型に射出され、金型内で加熱されて硬化し、シリコーンゴムが成形される。
液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物の硬化成形(1次キュア)条件としては、公知の付加反応硬化型シリコーン組成物と同様でよく、硬化温度は80~220℃、特に120~200℃で、硬化時間は3秒~10分間、特に5秒~5分間加熱することにより硬化成形することができる。成形した硬化物は、必要に応じて、例えば、180~220℃で30分~6時間程度、ポストキュア(2次硬化)させてもよい。
本願液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物から得られる硬化物(シリコーンゴム)は、JIS K 6249:2003の記載に基づき測定される、180℃22時間圧縮後の圧縮永久歪が10%以下であり、かつ、機械的強度の引張強さが5.0MPa以上である。または、JIS K 6249:2003に基づく、圧縮率25%にて180℃で22時間圧縮後の圧縮永久歪が15%以下、好ましくは10%以下となるのがよい。圧縮永久歪が10%以下の場合、硬化物は、シール材、O-ring、又はパッキンなどの部品(成型体)として使用できる。機械的強度はゴム成形品の実用強度の点から、引張強さが4.5MPa以上、好ましくは5.0MPa以上であるのがよい。
本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物を加熱硬化して得られたフルオロシリコーンゴム成形品は、耐ガソリン性、耐油性に優れることから、航空機や車載用ゴム部品、プリンター部品等又、近年、皮脂耐性の点からモバイル部品や耐酸性の点から燃料電池車用シール部品にも好適に用いることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
なお、(A)成分の粘度は、25℃においてBH型回転粘度計(ロータNo.7、回転数10rpm)により測定した。(B)成分の粘度は、25℃においてBL型回転粘度計(ロータNo.2、回転数60rpm)により測定した。
組成物の粘度測定は以下の方法にて行った。
精密回転式粘度計(Thermo Fisher Scientific製)のコーン&プレートの測定治具を使用し、23℃におけるせん断速度10s-1での組成物の粘度を測定した。
硬化物の硬さ、引張強さ、切断時伸び、及び引裂強さ(アングル)の測定は以下の方法にて行った。
組成物を150℃/10分のプレスキュアを行ったものに更に200℃/4時間恒温槽で2次加硫(ポストキュア)した。該硬化物について、JIS K 6249:2003の記載に基づき、硬さ、引張強さ、切断時伸び、及び引裂強さ(アングル)を測定した。
硬化物の圧縮永久歪の測定は以下の方法にて行った。
組成物を150℃/15分にて硬化(プレスキュア)し、更に200℃/4時間恒温槽で2次加硫(ポストキュア)した。該硬化物について、JIS K 6249:2003の記載に基づき圧縮率25%で180℃×22時間圧縮後の圧縮永久歪を測定した。
下記実施例及び比較例で使用した各成分は以下の通りである
(A)成分:下記式(4)
Figure 0007503030000006
で示される両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖された25℃の粘度が76.6Pa・sであるトリフルオロプロピルメチルポリシロキサン[ビニル基含有量4.6×10-5mol/g]
(D)成分:BET法による比表面積が200m/gであるヒュームドシリカ(日本アエロジル社製、アエロジルR-974)と、
下記式(5)で示される有機ケイ素化合物
Figure 0007503030000007
(B)架橋剤:下記式(6)で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサン[粘度0.06Pa・s、SiH基量0.0049mol/g]
Figure 0007503030000008
(C)白金触媒(Pt濃度 0.5質量%)
反応制御剤:エチニルシクロヘキサノール
圧縮永久歪向上剤:下記式(7)で示されるベンゾトリアゾールシラン
Figure 0007503030000009
耐熱性付与剤:酸化セリウム
[実施例1]
(A)上記式(4)で示されるトリフルオロプロピルメチルポリシロキサン[ビニル基含有量4.6×10-5mol/g]65質量部、補強性シリカ充填剤として上記ヒュームドシリカ40質量部、上記式(5)で示される有機ケイ素化合物3.3質量部、水0.55質量部、及び、1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシラザン0.3質量部を25℃で30分混合後、160℃に昇温し、3時間攪拌を続けた。さらに上記式(4)で表されるトリフルオロプロピルメチルポリシロキサン55質量部を添加し、30分混合後、シリコーンゴムベースを得た。
上記シリコーンゴムベース320質量部(なお、(A)成分100質量部当たりの(D)成分量は31.1質量部である)、上記式(4)で示されるトリフルオロプロピルメチルポリシロキサン17質量部、(B)架橋剤として上記式(6)で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサン8.3質量部((A)成分中のケイ素原子結合ビニル基に対する(B)成分中のSiH基の個数比[SiH/SiVi]=2.6)、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.08質量部、(C)白金触媒(Pt濃度 0.5質量%)0.4質量部、圧縮永久歪向上剤として上記式(7)ベンゾトリアゾールシラン0.015質量部、耐熱性付与剤として酸化セリウム0.57質量部を適宜混合し、23℃で液状である付加硬化型フルオロシリコーン組成物1を調製した。
得られた組成物1について上記方法にて粘度を測定した。また、上記の方法にて組成物を硬化し、硬化物の硬さ、引張強さ、切断時伸び、引裂強さ(アングル)及び圧縮永久歪を測定した。結果を表1に示す。
[実施例2]
実施例1のシリコーンゴムベースの調製において上記式(5)で示される有機ケイ素化合物を5.0質量部((A)成分100質量部当たりの(D)成分量は31.1質量部である)に変更した以外は実施例1を繰り返して23℃で液状である付加硬化型フルオロシリコーン組成物2を調製した。
得られた組成物2について、上記方法にて粘度を測定した。また、上記の方法にて組成物を硬化し、硬化物の硬さ、引張強さ、切断時伸び、引裂強さ(アングル)及び圧縮永久歪を測定した。結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例1のシリコーンゴムベースの調製において上記式(5)で示される有機ケイ素化合物を6.6質量部((A)成分100質量部当たりの(D)成分量は31.1質量部である)に変更した以外は実施例1を繰り返して23℃で液状である付加硬化型フルオロシリコーン組成物3を調製した。
得られた組成物3について、上記方法にて粘度を測定した。また、上記の方法にて組成物を硬化し、硬化物の硬さ、引張強さ、切断時伸び、引裂強さ(アングル)及び圧縮永久歪を測定した。結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1のシリコーンゴムベースの調製において上記式(5)で示される有機ケイ素化合物を添加しなかった((A)成分100質量部当たりの未処理ヒュームドシリカの量は31.1質量部である)他は実施例1を繰り返して23℃で液状である付加硬化型フルオロシリコーン組成物4を調製した。
得られた組成物4について、上記方法にて粘度を測定した。また、上記の方法にて組成物を硬化し、硬化物の硬さ、引張強さ、切断時伸び、引裂強さ(アングル)及び圧縮永久歪を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0007503030000010
上記表1に示す通り、本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物から得られる硬化物は、引張強さ、及び切断時伸びに優れ、且つ圧縮永久歪の値が低い。一方、本発明の有機ケイ素化合物で表面処理しないシリカを用いた比較例1のフルオロシリコーン組成物では、特に圧縮永久歪が大きく、また機械的強度にも劣った。
本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は、注入成形、圧縮成形及び射出成形用材料として好適であり成形品の生産性向上に寄与することができる。また、本発明の液状付加硬化型フルオロシリコーン組成物は加熱硬化後の圧縮永久歪の値が低く、シール材、O-ring、又はパッキンなどのゴム成型体として好適に使用できる。

Claims (6)

  1. (A)下記一般式(1)
    (式中、Rは互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、xは1~10の整数であり、mは0~100の整数であり、nは1~800の整数であり、ただし、5≦m+n≦800である)
    で示される、25℃の粘度100~500,000mPa・sを有するオルガノポリシロキサンのみからなる、ビニル基含有オルガノポリシロキサン
    (B)ケイ素原子結合水素原子を1分子中に2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子の数が(A)成分中のケイ素原子結合ビニル基1個当たり0.5~10個となる量、
    (C)付加反応触媒:触媒量、及び
    (D)表面処理された乾式シリカを、下記一般式(2)で示される有機ケイ素化合物でさらに表面処理して成る補強性シリカ充填剤
    (上記式(2)中、Rは互いに独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数6~12のアリール基、炭素数7~12のアラルキル基から選ばれる基であり、Rは互いに独立に、上記Rで示される基、又は3,3,3-トリフロロプロピル基であり、ただし、Rの少なくとも1個は3,3,3-トリフロロプロピル基であり、pは1≦p≦20の整数である):(A)成分100質量部に対し10~60質量部
    を含有することを特徴とする、23℃で液状である、付加硬化型フロロシリコーン組成物
    (なお、該付加硬化型フロロシリコーン組成物は上記(A)成分以外のビニル基含有オルガノポリシロキサンを含まない)
  2. 23℃において、せん断速度10s-1での粘度が1,500Pa・s以下である、請求項1記載の付加硬化型フロロシリコーン組成物。
  3. 前記(D)成分は、ジメチルジクロロシランで表面処理された乾式シリカが上記一般式(2)で示される有機ケイ素化合物でさらに表面処理された補強性シリカ充填剤である、請求項1記載の付加硬化型フロロシリコーン組成物。
  4. 請求項1~3のいずれか1項記載の付加硬化型フロロシリコーン組成物の硬化物であるフロロシリコーンゴム。
  5. JIS K 6249:2003の記載に基づき測定される180℃22時間圧縮後の圧縮永久歪が10%以下である、請求項記載のフロロシリコーンゴム。
  6. 請求項または記載のフロロシリコーンゴムからなる成形体。
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