JP7502073B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工装置に関する。
従来、空間光学系によって波長の異なる複数のレーザ光を結合する光学ヘッドを有したレーザ加工装置が知られている(例えば、非特許文献1)。
「レーザーライン社の高出力青色ダイレクト半導体レーザ装置とその適用例」、第19回 光・レーザー技術展 専門技術セミナー Laser-5、2019年12月5日
しかしながら、上記従来のレーザ加工装置は、光学ヘッドの構造が複雑であり、これにより、例えば、装置構成の大型化や、装置の製造の手間やコストの増大といった課題があった。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、波長の異なる複数のレーザ光を合波して出射することが可能であり、より構成を簡素化することが可能なレーザ加工装置を得ること、にある。
本発明のレーザ加工装置は、例えば、複数の光源装置と、前記光源装置のそれぞれと光学的に結合された複数の入力光ファイバが束ねられた束部の第一端部と、一つの出力光ファイバの第二端部と、を光学的に結合したコンバイナと、前記第二端部とは反対側で前記出力光ファイバと光学的に結合され前記複数の光源装置からのレーザ光を出力する光学ヘッドと、を備え、前記複数の入力光ファイバは、第一入力光ファイバと、当該第一入力光ファイバと並べて配置された第二入力光ファイバと、を有し、前記第一入力光ファイバと光学的に結合された前記光源装置は、第一レーザ光を出射し、前記第二入力光ファイバと光学的に結合された前記光源装置は、前記第一レーザ光とは波長が異なる第二レーザ光を出射する。
前記レーザ加工装置は、例えば、前記第二入力光ファイバとして、複数の第二入力光ファイバを備える。
前記レーザ加工装置では、例えば、前記複数の第二入力光ファイバは、前記第一入力光ファイバの周囲を取り囲むように配置される。
前記レーザ加工装置では、例えば、前記第一レーザ光は赤外レーザ光であり、前記第二レーザ光は青色レーザ光である。
前記レーザ加工装置では、例えば、前記第一レーザ光は赤外レーザ光であり、前記第二レーザ光は緑色レーザ光である。
前記レーザ加工装置では、例えば、前記第一レーザ光は青色レーザ光であり、前記第二レーザ光は緑色レーザ光である。
前記レーザ加工装置では、例えば、前記第一レーザ光は緑色レーザ光であり、前記第二レーザ光は青色レーザ光である。
前記レーザ加工装置は、例えば、前記コンバイナから前記光学ヘッドの出射端までのいずれかの位置に、前記第一レーザ光を含む第一波長帯域および前記第二レーザ光を含む第二波長帯域の光を透過する反射防止膜を備える。
前記レーザ加工装置は、例えば、前記入力光ファイバとサブ光ファイバとを光学的に結合したカプラを備え、前記カプラは、前記コンバイナからの光を前記入力光ファイバと前記サブ光ファイバとに、前記入力光ファイバに分岐される光の強度が前記サブ光ファイバに分岐される光の強度よりも大きくなるよう分岐する。
本発明によれば、例えば、波長の異なる複数のレーザ光を合波して出射することが可能であり、より構成を簡素化することが可能なレーザ加工装置を得ることができる。
図1は、実施形態のレーザ加工装置の例示的な模式図である。 図2は、実施形態のレーザ加工装置に含まれるコンバイナの例示的な模式図(断面図)である。 図3は、図2のコンバイナのIII-III断面において複数の入力光ファイバが束ねられている状態を示す説明図である。 図4は、レーザ光の波長に対する各金属材料の光の吸収率を示すグラフである。 図5は、実施形態のレーザ加工装置に含まれる誘電体多層膜フィルタの反射率の波長スペクトルを示すグラフである。 図6は、実施形態の第1変形例のレーザ加工装置の例示的な模式図である。 図7は、実施形態の第2変形例のレーザ加工装置に含まれるコンバイナにおいて複数の入力光ファイバが束ねられている状態を示す説明図であって、図3と同等位置での図である。 図8は、実施形態の第3変形例のコンバイナの図3と同等位置での断面において複数の入力光ファイバが束ねられている状態を示す説明図である。 図9は、実施形態の第4変形例のコンバイナの図3と同等位置での断面において複数の入力光ファイバが束ねられている状態を示す説明図である。
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
以下に示される実施形態および変形例は、同様の構成を備えている。よって、各実施形態および変形例の構成によれば、当該同様の構成に基づく同様の作用および効果が得られる。また、以下では、それら同様の構成には同様の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。
本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではない。
また、図2において、X方向を矢印Xで表している。なお、X方向は、長手方向や、延び方向と称されうる。
[レーザ装置の構成]
図1は、実施形態のレーザ加工装置1の模式図である。レーザ加工装置1は、複数の光源装置100と、複数の入力光ファイバ11と、一つの出力光ファイバ12と、光結合器10と、光学ヘッド20と、を備えている。レーザ加工装置1は、加工対象Wに光学ヘッド20からレーザ光を照射することにより、例えば、溶接や、切断のような、加工対象Wのレーザ加工を行う。
光源装置100は、それぞれ、レーザ装置であり、レーザ光を出力する。光源装置100は、例えば、複数のレーザ素子が直列接続された発光素子群を含んでいる。なお、光源装置100は、ファイバレーザを含んでいてもよい。
光源装置100には、それぞれ、入力光ファイバ11が光学的に結合されている。入力光ファイバ11は、それぞれ、光学的に結合された光源装置100が出力したレーザ光を、導波する。
光結合器10は、複数の入力光ファイバ11と、一つの出力光ファイバ12とを、光学的に接続している(結合している)。出力光ファイバ12は、デリバリファイバとも称されうる。
また、出力光ファイバ12と、光学ヘッド20とは、コネクタ21を介して光学的に接続されている。
[光結合器の構成]
図2は、光結合器10の模式図(断面図)である。光結合器10は、複数の入力光ファイバ11と、出力光ファイバ12とを有し、当該複数の入力光ファイバ11と、出力光ファイバ12とを光学的に接続している(結合している)。光結合器10は、所謂tapered fiber bundleであり、コンバイナの一例である。
図3は、図2のIII-III断面において複数の入力光ファイバ11が束ねられている状態を示す説明図である。簡単のため、図3において、各入力光ファイバ11は、単なる丸で示されている。
複数の入力光ファイバ11は、1本の入力光ファイバ11-1、および6本の入力光ファイバ11-2、すなわち合計7本の入力光ファイバ11を含んでいる。入力光ファイバ11-1と入力光ファイバ11-2とは並んでいる。本実施形態では、1本の入力光ファイバ11-1は束の中心に配置されており、6本の入力光ファイバ11-2は、入力光ファイバ11-1の周囲を取り囲むように配置されている。この場合、複数の入力光ファイバ11は最密充填となるように配置されていることが好ましい。本実施形態では、入力光ファイバ11-1は、第一入力光ファイバの一例であり、入力光ファイバ11-2は、第二入力光ファイバの一例である。
入力光ファイバ11は、それぞれ、コア11aと、コア11aの外周に形成されたクラッド11bと、クラッド11bの外周に形成された被覆11cとを有している。コア11aおよびクラッド11bは、それぞれ、例えば、石英系ガラスなどのガラスによって作られうる。また、被覆11cは、例えば、合成樹脂材料によって作られうる。なお、被覆11cは、X方向の端部においては除去されている。
入力光ファイバ11は、例えば、マルチモード光ファイバであるが、シングルモード光ファイバであってもよい。一例として、入力光ファイバ11は、それぞれ、NAが0.22のマルチモード光ファイバである。なお、NAは0.15~0.22であってもよい。
出力光ファイバ12は、コア12aと、当該コア12aの周囲を取り囲むクラッド12bとを有した、マルチモード光ファイバである。コア12aおよびクラッド12bは、例えば、石英系ガラスなどのガラスによって作られうる。また、出力光ファイバ12は、クラッド12bの外周に形成された被覆を有している。被覆は、例えば、合成樹脂材料によって作られうる。この場合の合成樹脂材料は、フッ素が添加された合成樹脂材料であってもよい。被覆は、X方向の反対方向の端部においては、除去されている。出力光ファイバ12のNAは入力光ファイバ11よりも大きい値に設定される。
複数の入力光ファイバ11のX方向の端部において、被覆11cが除去された部分は、束ねられ、統合部13を構成している。統合部13は、テーパ部13aと、当該テーパ部13aに対してX方向に隣接した延部13bと、を有している。統合部13は、束部の一例である。
テーパ部13aは、X方向に向かうにつれて、断面におけるコア11aの配置の相似性を維持しながら徐々に細くなっている。テーパ部13aでは、X方向に向かうにつれて、各コア11aは徐々に細くなり、かつ、複数のコア11a間の距離が徐々に狭まっている。
延部13bは、テーパ部13aのX方向の端部の形状を維持したままX方向に延びている。延部13bのX方向の端部13cは、統合部13のX方向の端部13cであり、複数の入力光ファイバ11の端部でもある。なお、延部13bは無くてもよい。その場合、統合部13のX方向の端部13cは、テーパ部13aのX方向の端部となる。
また、統合部13においては、複数の入力光ファイバ11のクラッド11bは、一体化されてもよい。
光結合器10において、統合部13のX方向の端部13cと、出力光ファイバ12の端部12cとは、融着接続などによって光学的に接続されている(結合されている)。この場合、統合部13、すなわち複数の入力光ファイバ11と、出力光ファイバ12とは、統合部13の光軸Ax1と出力光ファイバ12の光軸Ax2とが略一致するよう、接続される。なお、統合部13の光軸Ax1は、複数の入力光ファイバ11の光軸Ax1とも称され、統合部13のX方向の端部13cは、複数の入力光ファイバ11のX方向の端部とも称されうる。端部13cは、第一端部の一例であり、端部12cは、第二端部の一例である。
光学ヘッド20は、端部12cとは反対側で出力光ファイバ12と光学的に結合されている。光学ヘッド20は、出力光ファイバ12を通った複数の光源装置100からのレーザ光を、出力する。すなわち、光学ヘッド20は、入力光ファイバ11-1を経由したレーザ光と、入力光ファイバ11-2を経由したレーザ光と、を含むレーザ光Lを出力する。
そして、光学ヘッド20の少なくとも一部と加工対象Wとが表面Waに沿う方向に相対的に移動することにより、レーザ光L(出力レーザ光)の照射領域(スポット、不図示)が表面Wa上を移動する。言い換えると、レーザ光Lの照射領域が、表面Wa上を掃引される。
ここで、本実施形態のレーザ加工装置1は、束の中心に位置される入力光ファイバ11-1に導入する光の波長と、当該入力光ファイバ11-1の周囲に位置される入力光ファイバ11-2に導入する光の波長とが異なるよう、構成されている。すなわち、レーザ加工装置1では、入力光ファイバ11-1と光学的に接続された光源装置100の出力光(第一レーザ光)の波長と、入力光ファイバ11-2と光学的に接続された光源装置100の出力光の波長(第二レーザ光)とが、相異なっている。
発明者らの鋭意研究により、光源装置100が入力光ファイバ11-1に出力する光の波長と、光源装置100が入力光ファイバ11-2に出力する光の波長とに関しては、以下の(1)~(4)のような組み合わせが有効であることが確認された。
(1)入力光ファイバ11-1:赤外レーザ光(波長:1070[nm])と、入力光ファイバ11-2:青色レーザ光(波長:450[nm])との組み合わせ
(2)入力光ファイバ11-1:赤外レーザ光(波長:1070[nm])と、入力光ファイバ11-2:緑色レーザ光(波長:600[nm])との組み合わせ
(3)入力光ファイバ11-1:緑色レーザ光(波長:600[nm])と、入力光ファイバ11-2:青色レーザ光(波長:450[nm])との組み合わせ
(4)入力光ファイバ11-1:青色レーザ光(波長:450[nm])と、入力光ファイバ11-2:緑色レーザ光(波長:600[nm])との組み合わせ
(1)および(2)の組み合わせにあっては、表面Waには、青色レーザ光または緑色レーザ光と赤外レーザ光とが照射されることになる。
図4は、照射するレーザ光の波長に対する各金属材料の光の吸収率を示すグラフである。図4のグラフの横軸は波長であり、縦軸は吸収率である。図4には、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、タンタル(Ta)、およびチタン(Ti)について、波長と吸収率との関係が示されている。
材料によって特性が異なるものの、図4に示されている各金属に関しては、一般的な赤外線(IR)のレーザ光を用いるよりも、青色や緑色のレーザ光を用いた方が、エネルギの吸収率がより高いことが理解できよう。この特徴は、銅(Cu)や、金(Au)等においては顕著となる。
したがって、(1)および(2)の組み合わせにあっては、比較的吸収率の高い青色レーザ光または緑色レーザ光が照射されるため、同じパワーの赤外レーザ光のみが照射された場合に比べて、表面Wa上に金属材料の溶融池(不図示)が形成されやすくなる。また、図4に例示される金属材料は、固体状態よりも溶融状態の方がエネルギの吸収率がより高くなりやすい。したがって、本実施形態によれば、赤外レーザ光のみを照射した場合よりもより小さいパワーのレーザ光によって、所定の溶接状態(溶融状態)を得ることができる。
(3)の組み合わせにあっても、加工対象において、青色レーザ光の吸収率が緑色のレーザ光の吸収率よりも大きい場合には、(1)および(2)の組み合わせと同様の効果が得られる。また、加工対象がタンタル(Ta)で作られている場合のように、緑色レーザ光の吸収率が青色のレーザ光の吸収率よりも大きい場合、(4)の組み合わせにおいて、(1)および(2)の組み合わせと同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、出力光ファイバ12と光学ヘッド20とを接続するコネクタ21に、誘電体多層膜フィルタ22が設けられている。加工対象Wの表面Wa等からの反射光が光源装置100へ戻るのを抑制する。誘電体多層膜フィルタ22は、反射防止膜の一例である。本実施形態では、誘電体多層膜フィルタ22は、コネクタ21の端面に設けられているが、これには限定されず、誘電体多層膜フィルタ22は、光結合器10から光学ヘッド20の端部20aまでのいずれかの位置において、出力光ファイバ12を通ったレーザ光に反射が生じうる端面に設けられればよい。端部20aは、出射端の一例である。
図5は、誘電体多層膜フィルタ22の反射率の波長スペクトルを示すグラフである。図5に示されるように、誘電体多層膜フィルタ22は、特定の複数の波長(波長帯域)の光についての反射率が低く、当該特定の波長(波長帯域)以外の波長の光については反射率が高くなるよう、構成されている。図5の例では、誘電体多層膜フィルタ22は、青色レーザ光の波長(450[nm])を含む波長帯域B1、緑色レーザ光の波長(600[nm])を含む波長帯域B2、および赤外レーザ光の波長(1070[nm])を含む波長帯域B3の反射率が低く、その他の波長帯域の反射率が高くなるよう構成されている。このような構成によれば、例えば、表面Waからの反射光が光源装置100に戻り当該光源装置100に悪影響を及ぼすのを、抑制することができる。波長帯域B1~B3のうち、入力光ファイバ11-1(第一入力光ファイバ)を通るレーザ光を含む波長帯域が、第一波長帯域の一例であり、入力光ファイバ11-2(第二入力光ファイバ)を通るレーザ光を含む波長帯域が、第二波長帯域の一例である。
以上、説明したように、本実施形態では、レーザ加工装置1は、光結合器10(コンバイナ)を備えている。光結合器10は、光源装置100のそれぞれと光学的に結合された複数の入力光ファイバ11が束ねられた統合部13(束部)の端部13c(第一端部)と、一つの出力光ファイバ12の端部12c(第二端部)と、を光学的に結合している。
このような構成によれば、例えば、従来装置のように空間光学系によって光学ヘッド内で波長の異なる複数の光が光学的に結合される構成に比べて、光学ヘッド20、ひいてはレーザ加工装置1の装置構成をより簡素化することができる。これにより、例えば、レーザ加工装置1をより小型化することができたり、レーザ加工装置1の製造の手間やコストをより減らすことができたりといった、利点が得られる。
また、本実施形態では、レーザ加工装置1は、誘電体多層膜フィルタ22(反射防止膜)を備えている。
このような構成によれば、例えば、出力光ファイバ12からレーザ光が出射する際に、当該出力光ファイバ12の端面での反射光が出力光ファイバ12内に戻るのを、抑制することができる。
[第1変形例]
図6は、本変形例のレーザ加工装置1Aの模式図である。図6に示されるように、本変形例では、いずれか一つの入力光ファイバ11に、方向性結合型の光ファイバカプラ14が設けられている。光ファイバカプラ14は、溶融ファイバカプラとも称されうる。光ファイバカプラ14は、入力光ファイバ11とサブ光ファイバ15とを光学的に結合している。ここで、光ファイバカプラ14における入力光ファイバ11とサブ光ファイバ15との分岐比は、例えば、99:1のように、入力光ファイバ11に殆どの光が分岐されるよう、構成されている。
このような構成によれば、光源装置100から出力されたレーザ光がサブ光ファイバ15に分岐される比率を低くすることにより光ファイバカプラ14における出力レーザ光のパワーの損失を減らした上で、サブ光ファイバ15の反射光ポート15aからの光を測定器等によって検出することにより、加工対象Wからの反射光を測定することができる。
[第2変形例]
図7は、第2変形例の複数の入力光ファイバ11が束ねられている状態を示す説明図であって、図3と同等位置での断面における図である。簡単のため、図7においても、各入力光ファイバ11は、単なる丸で示されている。
本変形例では、複数の入力光ファイバ11は、1本の入力光ファイバ11-1、6本の入力光ファイバ11-2、および12本の入力光ファイバ11-3、すなわち合計19本の入力光ファイバ11を含んでいる。入力光ファイバ11-1は束の中心に配置されており、6本の入力光ファイバ11-2は、入力光ファイバ11-1の周囲を取り囲むように配置され、12本の入力光ファイバ11-3は、入力光ファイバ11-2のさらに周囲を取り囲むように配置されている。入力光ファイバ11-1および入力光ファイバ11-2は、最密充填となるように配置される。また、入力光ファイバ11-3は、光軸Ax1を中心とした円に沿うように配置されるのが好適である。本変形例では、入力光ファイバ11-1は、第一入力光ファイバの一例であり、入力光ファイバ11-2,11-3は、第二入力光ファイバの一例である。
本変形例にあっても、光結合器10(図2参照)において、19本の入力光ファイバ11によって、実施形態と同様の統合部13(図2参照)が構成され、当該統合部13と出力光ファイバ12とが、例えば融着接続によって光学的に接続される(結合される)。
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
[第3変形例]
図8は、第3変形例の複数の入力光ファイバ11が束ねられている状態を示す説明図であって、図3と同等位置での断面における図である。簡単のため、図8においても、各入力光ファイバ11は、単なる丸で示されている。
本変形例では、複数の入力光ファイバ11は、1本の入力光ファイバ11-1、および2本の入力光ファイバ11-2、すなわち合計3本の入力光ファイバ11を含んでいる。1本の入力光ファイバ11-1および2本の入力光ファイバ11-2は、最密充填となるように配置される。本変形例では、入力光ファイバ11-1は、第一入力光ファイバの一例であり、入力光ファイバ11-2は、第二入力光ファイバの一例である。
本変形例にあっても、光結合器10(図2参照)において、3本の入力光ファイバ11によって、実施形態と同様の統合部13(図2参照)が構成され、当該統合部13と出力光ファイバ12とが、例えば融着接続によって光学的に接続される(結合される)。
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
[第4変形例]
図9は、第4変形例の複数の入力光ファイバ11が束ねられている状態を示す説明図であって、図3と同等位置での断面における図である。簡単のため、図9においても、各入力光ファイバ11は、単なる丸で示されている。
本変形例では、複数の入力光ファイバ11は、1本の入力光ファイバ11-1、および3本の入力光ファイバ11-2、すなわち合計4本の入力光ファイバ11を含んでいる。1本の入力光ファイバ11-1および3本の入力光ファイバ11-2は、正方形の四つの頂点に位置するような形態で、隣接する入力光ファイバ11同士が互いに接するように配置される。本変形例では、入力光ファイバ11-1は、第一入力光ファイバの一例であり、入力光ファイバ11-2は、第二入力光ファイバの一例である。
本変形例にあっても、光結合器10(図2参照)において、4本の入力光ファイバ11によって、実施形態と同様の統合部13(図2参照)が構成され、当該統合部13と出力光ファイバ12とが、例えば融着接続によって光学的に接続される(結合される)。
本変形例によっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、第一入力光ファイバと第二入力光ファイバとは並べて略平行となる状態に配置されればよく、第二入力光ファイバは1本であっても良いし、複数の第二入力光ファイバは第一入力光ファイバを取り囲まなくてもよい。
また、入力光ファイバの数は、特に限定されないが、例えば、3本、7本、19本、61本のように、例えば、束ねた場合に最密充填やそれに近い密集状態のような、より安定的な配置が得られる本数であるのが好適である。
1,1A…レーザ加工装置
10…光結合器(コンバイナ)
11…入力光ファイバ
11-1…入力光ファイバ(第一入力光ファイバ)
11-2,11-3…入力光ファイバ(第二入力光ファイバ)
11a…コア
11b…クラッド
11c…被覆
12…出力光ファイバ
12a…コア
12b…クラッド
12c…端部
13…統合部(束部)
13a…テーパ部
13b…延部
13c…端部
14…光ファイバカプラ
15…サブ光ファイバ
15a…反射光ポート
20…光学ヘッド
20a…端部(出射端)
21…コネクタ
22…誘電体多層膜フィルタ
100…光源装置
Ax1…光軸
Ax2…光軸
B1~B3…波長帯域(第一波長帯域、第二波長帯域)
L…レーザ光
W…加工対象
Wa…表面
X…方向(長手方向、延び方向)

Claims (8)

  1. 複数の光源装置と、
    前記光源装置のそれぞれと光学的に結合された複数の入力光ファイバが束ねられた束部の第一端部と、一つの出力光ファイバの第二端部と、を光学的に結合したコンバイナと、
    前記第二端部とは反対側で前記出力光ファイバと光学的に結合され前記複数の光源装置からのレーザ光を出力する光学ヘッドと、
    を備え、
    前記複数の入力光ファイバは、第一入力光ファイバと、当該第一入力光ファイバと並べて配置された第二入力光ファイバと、を有し、
    前記第一入力光ファイバと光学的に結合された前記光源装置は、第一レーザ光を出射し、
    前記第二入力光ファイバと光学的に結合された前記光源装置は、前記第一レーザ光とは波長が異なる第二レーザ光を出射し、
    前記コンバイナから前記光学ヘッドの出射端までのいずれかの位置に、前記第一レーザ光を含む第一波長帯域および前記第二レーザ光を含む第二波長帯域の光を透過する反射防止膜を備えた、レーザ加工装置。
  2. 前記第二入力光ファイバとして、複数の第二入力光ファイバを備えた、請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記複数の第二入力光ファイバは、前記第一入力光ファイバの周囲を取り囲むように配置された、請求項2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記第一レーザ光は赤外レーザ光であり、前記第二レーザ光は青色レーザ光である、請求項1~3のうちいずれか一つに記載のレーザ加工装置。
  5. 前記第一レーザ光は赤外レーザ光であり、前記第二レーザ光は緑色レーザ光である、請求項1~3のうちいずれか一つに記載のレーザ加工装置。
  6. 前記第一レーザ光は青色レーザ光であり、前記第二レーザ光は緑色レーザ光である、請求項1~3のうちいずれか一つに記載のレーザ加工装置。
  7. 前記第一レーザ光は緑色レーザ光であり、前記第二レーザ光は青色レーザ光である、請求項1~3のうちいずれか一つに記載のレーザ加工装置。
  8. 前記入力光ファイバとサブ光ファイバとを光学的に結合したカプラを備え、
    前記カプラは、前記コンバイナからの光を前記入力光ファイバと前記サブ光ファイバとに、前記入力光ファイバに分岐される光の強度が前記サブ光ファイバに分岐される光の強度よりも大きくなるよう分岐する、請求項1~のうちいずれか一つに記載のレーザ加工装置。
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