JP7499867B2 - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバケーブルに関する。
近年、Fiber To The Home(FTTH)サービスの成熟やモバイル端末の普及、クラウドサービスの利用拡大、映像トラフィックの増加等の理由により、光ファイバケーブル等によって構築される通信インフラのトラフィックが増加している。そのため、通信インフラを従来に比べて経済的かつ効率的に構築することが求められている。このような背景の下、光ファイバケーブルに実装される光ファイバの実装心数や実装密度を増加させる要請がある。なお、一般的に、光ファイバケーブルでは、複数の光ファイバは管状の樹脂部材であるシースの内部に収容される。
シースの内部に収容される光ファイバの実装心数や実装密度を増加させる手段として、光ファイバを細径化することが考えられる。しかし、この場合、光ファイバが側圧の影響を受け易くなり、光ファイバの軸が微小に曲がるいわゆる微小曲げによって生じる光損失であるマイクロベンドロスが増加し得る。下記特許文献1には、光ファイバの被覆の弾性係数及びガラス転移点を調整することによって光ファイバの被覆厚さを薄くし、これによって、光ファイバを細径化した場合でもマイクロベンドロスを抑制し得ることが記載されている。
特表2012-508395号公報
ところで、光ファイバケーブルが低温環境に晒されると、シースが低温収縮し、この低温収縮するシースによって光ファイバが押圧されて曲げられる。その結果、光ファイバにマイクロベンドロスが生じて、光ファイバケーブルの伝送損失が増加する傾向がある。特に、特許文献1に記載された光ファイバを用いて光ファイバケーブルを構成する場合、個々の光ファイバが通常の光ファイバよりも細いため、シースからの押圧によって曲がり易く、伝送損失が増加し易いと考えられる。
そこで、本発明は、低温環境下において伝送損失が増加することを抑制し得る光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
上記目的の達成のため、本発明は、コア及び前記コアを囲うクラッドを含むガラス部、前記クラッドを覆うプライマリ被覆層、及び前記プライマリ被覆層を覆うセカンダリ被覆層を含む複数の光ファイバと、複数の前記光ファイバを内部空間に収容するシースと、を備える光ファイバケーブルであって、前記光ファイバは、前記ガラス部の曲げ剛性をHf(Pa・m4)、前記セカンダリ被覆層の耐変形性をD(Pa)、前記セカンダリ被覆層の曲げ剛性をH(Pa・m4)、前記ガラス部のヤング率をEg(GPa)、前記プライマリ被覆層のヤング率をEp(MPa)、前記セカンダリ被覆層のヤング率をEs(MPa)、前記ガラス部の外径をdf(μm)、前記プライマリ被覆層の外周面の半径をRp(μm)、前記セカンダリ被覆層の外周面の半径をRs(μm)、前記プライマリ被覆層の厚さをtp(μm)、及び前記セカンダリ被覆層の厚さをts(μm)とする場合に、
Figure 0007499867000001
で表される前記光ファイバのジオメトリマイクロベンドロス特性FμBL_G(Pa-1・m-10.5)と、前記光ファイバを伝搬する導波モードにおける伝搬定数と放射モードにおける伝搬定数との差を伝搬定数差Δβ(rad/m)とする場合に、
Figure 0007499867000002
で表される前記光ファイバの光学マイクロベンドロス特性FμBL_Δβ(1/(rad/m8)と、を有し、前記内部空間の空隙率aと前記内部空間に収容される前記光ファイバの心数bとを用いて前記光ファイバケーブルのケーブル特性Dcを以下の式で規定する場合に、
Figure 0007499867000003
以下の式で表されるマイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が1.2×10-9以下であることを特徴とするものである。
Figure 0007499867000004
光ファイバのマイクロベンドロスは、非特許文献1(J. Baldauf, et al., “Relationship of Mechanical Characteristics of Dual Coated Single Mode Optical Fibers and Microbending Loss,”IEICE Trans. Commun., vol. E76-B, No. 4, 1993.)、非特許文献2(K. Petermann, et al., “Upper and Lower Limits for the Microbending Loss in Arbitrary Single-Mode Fibers,”J. Lightwave technology, vol. LT-4, no.1, pp. 2-7, 1986.)、非特許文献3(大越 他,“光ファイバ,”オーム社,pp.235-239, 1989.)、及び非特許文献4(P. Sillard, et al., “Micro-Bend Losses of Trench-Assisted Single-Mode Fibers,”ECOC2010, We.8.F.3, 2010.)に記載されているように、光ファイバのジオメトリ及び光学特性の両方の影響を受ける傾向がある。
ここで、光ファイバのジオメトリとは、光ファイバの構造に関するパラメータであり、本発明では、光ファイバにおけるガラス部の曲げ剛性Hf、セカンダリ被覆層の耐変形性D、セカンダリ被覆層の曲げ剛性H、ガラス部のヤング率Eg、プライマリ被覆層のヤング率Ep、セカンダリ被覆層のヤング率Es、ガラス部の外径df(ガラス部の直径)、ガラス部の半径Rg、プライマリ被覆層の半径Rp、セカンダリ被覆層の半径Rs、プライマリ被覆層の厚さtp、及びセカンダリ被覆層の厚さtsをいう。
また、上記非特許文献2~4によれば、マイクロベンドロスは、光ファイバを伝搬する導波モードが放射モードと結合するモード結合によって生じる現象とされる。このようなモード結合は、上記微小曲げに起因して起こると考えられており、また、光ファイバを伝搬する光の導波モードにおける伝搬定数と放射モードにおける伝搬定数との差である伝搬定数差(Δβ)によって決定されると言われている。上述した光ファイバの光学特性は、光ファイバを伝搬する光の特性に関するパラメータであり、本発明では上記伝搬定数差Δβ(rad/m)を意味する。
また、光ファイバケーブルが低温環境に晒されると、上記のように、光ファイバが曲げられてマイクロベンドロスが生じて、伝送損失が増加する傾向がある。そのため、このような伝送損失の増加を考慮して、光ファイバケーブルでは、-40℃における常温を基準とする伝送損失の増加分を0.15dB/km以下にすることが求められる場合がある。なお、このような伝送損失の増加分は、温度特性試験ロス増加分と言われることがある。
本発明者は、光ファイバケーブルの上記伝送損失に関して鋭意研究した。その結果、本発明者は、上記式で表されるマイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が、温度特性試験ロス増加分の値と概ね傾きが正の比例関係にあることを見出した。
また、本発明者は、さらに研究を進めたところ、上記マイクロベンドロス特性因子の値が1.2×10-9であるときに、温度特性試験ロス増加分の値が0.15dB/kmよりもやや小さい値になることを見出した。上記のように、マイクロベンドロス特性因子の値と温度特性試験ロス増加分の値とは概ね傾きが正の比例関係にある。したがって、光ファイバケーブルのマイクロベンドロス特性因子の値を1.2×10-9以下にすることによって、-40℃の低温環境下において、伝送損失の増加分が0.15dB/km以下になるように伝送損失の増加を抑制することができる。このように、この光ファイバケーブルによれば、低温環境下において伝送損失が増加することを抑制し得る。
また、前記マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が9.9×10-10以下であることがより好ましい。
マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値を9.9×10-10以下にすることによって、伝送損失の増加分である温度特性試験ロス増加分の値を0.12dB/km以下にし得る。
また、前記マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が7.9×10-10以下であることがさらに好ましい。
マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値を7.9×10-10以下にすることによって、伝送損失の増加分である温度特性試験ロス増加分の値を0.10dB/km以下にし得る。
以上のように、本発明によれば、低温環境下において伝送損失が増加することを抑制し得る光ファイバケーブルが提供される。
本発明の実施形態に係る光ファイバケーブルの長手方向に垂直な断面の構造の概略を示す図である。 図1に示される光ファイバケーブルに含まれる光ファイバテープ心線の一例の概略を示す斜視図である。 図2に示される光ファイバテープ心線に含まれる光ファイバの長手方向に垂直な断面の構造の概略を示す図である。 光ファイバケーブルにおけるマイクロベンドロス特性因子の値と温度特性試験ロス増加分との関係を示す図である。
以下、本発明に係る光ファイバケーブルを実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。また、本明細書では、理解を容易にするために、各部材の寸法が誇張して示されている場合がある。
図1は、実施形態に係る光ファイバケーブル1の長手方向に垂直な断面の構造の概略を示す図である。図1に示すように、光ファイバケーブル1は、シース3と、複数のテープ心線4と、抗張力体6と、を主な構成として備える。
シース3は、管状の部材であり、例えばポリエチレンなどの熱可塑性樹脂から形成される。シース3によって囲われる内部空間3Sには、複数のテープ心線4が収容されている。このように、本実施形態の光ファイバケーブル1は、シース3の内部空間3Sに複数のテープ心線4が密に収容されるいわゆる細径高密度ケーブル(UHDC: Ultra-High Density Cable)として構成されている。本実施形態において、複数のテープ心線4は同様の構成を有している。
本実施形態において、一対の抗張力体6がシース3の肉厚部に埋設されている。図1の断面視において、抗張力体6は、光ファイバケーブル1の中心を挟んで互いに対向する位置に設けられている。このような抗張力体6によって、テープ心線4の長手方向に張力が作用した際にテープ心線4が必要以上に伸びることが抑制され得る。なお、抗張力体6の位置及び本数は本例に限定されるものではなく、また、抗張力体6を設けなくてもよい。
図2は、テープ心線4の一例の概略を示す斜視図である。図2に示すように、本実施形態のテープ心線4は、いわゆる間欠接着型のテープ心線である。本実施形態のテープ心線4では、複数の光ファイバ10が長手方向に垂直な方向に沿って並べられ、並べられた光ファイバ10同士が接着されている。図2の例では、テープ心線4を構成する光ファイバ10の心数は12心である。なお、テープ心線4を構成する光ファイバ10の心数は12心に限られず、12心より多くてもよいし、12心よりも少なくてもよい。また、テープ心線4は間欠接着型に限定されるものではない。
テープ心線4は、接着部4Aと、単心部4Bとを含んでいる。接着部4Aは、例えばUV硬化型樹脂や熱硬化性樹脂により形成されており、互いに隣り合う光ファイバ10に接着されて、これらの光ファイバ10同士を連結している。接着部4Aは、長手方向に沿って一定のピッチで間欠的に設けられている。単心部4Bは、接着部4Aの間に位置する部位であり、光ファイバ10同士が接着されていない部位である。このような構成により、テープ心線4は容易に変形することができ、例えば捩じったり、あるいは概ね円筒状に束ねたりすることができる。図1では、各テープ心線4が概ね円筒状に束ねられた状態の概略が示されている。
ところで、シース3の内部空間3Sの体積をA、内部空間3Sに収容される種々の部材の体積の総和をBとすると、内部空間3Sの空隙率aは以下のように定めることができる。
a=(A-B)/A
この空隙率aが小さい程、光ファイバ10が密に配置されていることを意味する。本実施形態では、図1に示すように、内部空間3Sに収容される部材は複数のテープ心線4である。このため、上記Bの値は、内部空間3S内の複数のテープ心線4の体積の総和に相当する。また、本実施形態では、上記のように、複数のテープ心線4は同様の構成を有しているため、概ね同じ体積である。したがって、この体積をVとし、内部空間3Sに収容されるテープ心線4の本数をcとすると、上記Bの値は、c×Vで表することができる。
なお、上記空隙率aの値は、特に限定されない。しかし、空隙率aが小さ過ぎる場合、光ファイバの密集度合が過度に大きくなり、隣接する光ファイバ10同士が互いに及ぼし合う側圧が大きくなって、マイクロベンドロスの増加を招く場合がある。そのため、光ファイバケーブル1内の光ファイバ10の心数を増やすことと、上記側圧を抑制することとを考慮して、空隙率aは例えば0.31以上0.42以下であってもよい。
図3は、テープ心線4を構成する光ファイバ10の長手方向に垂直な断面の構造を示す図である。本実施形態の光ファイバ10はシングルモード光ファイバである。図3に示すように、光ファイバ10は、コア11と、コア11を隙間なく囲むクラッド12と、クラッド12を被覆するプライマリ被覆層14と、プライマリ被覆層14を被覆するセカンダリ被覆層15と、を主な構成として備える。光ファイバ10において、クラッド12はコア11よりも低い屈折率を有する。
コア11は、ドーパントが添加されていない純粋石英から形成されてもよく、あるいは、屈折率を上昇させるゲルマニウム(Ge)等がドーパントとして添加された石英から形成されてもよい。
クラッド12は、上述のように、コア11よりも低い屈折率を有する。クラッド12は、例えば、コア11が純粋石英から形成される場合には、屈折率を低下させるフッ素(F)やホウ素(B)等がドーパントとして添加された石英から形成されてもよく、コア11が屈折率を上昇させるゲルマニウム(Ge)等がドーパントとして添加された石英から形成される場合には、ドーパントが添加されていない純粋石英から形成されてもよい。また、クラッド12には、塩素(Cl2)が添加された石英から形成されていてもよい。また、クラッド12は、単一層であってもよく、異なる屈折率を有する複数の層からなってもよく、空孔アシスト型であってもよい。
このように、コア11及びクラッド12は、いずれも石英(ガラス)から形成される。したがって、コア11及びクラッド12を総称してガラス部13と言うと、ガラス部13は、コア11及びクラッド12を含んでおり、このガラス部13がプライマリ被覆層14によって覆われている。なお、ガラス部13は、光ファイバ裸線とも呼ばれる。本実施形態のガラス部13の外径(直径)dは、一般的な光ファイバのガラス部の外径である概ね125μmよりも細径であり、例えば80μm以上90μm以下であってもよい。
プライマリ被覆層14は、例えば紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂から形成され、ガラス部13の外側に厚さtp(μm)で形成される。本実施形態では、プライマリ被覆層14のヤング率Egは、セカンダリ被覆層15のヤング率Esに比べて低い。このようにガラス部に直接接するプライマリ被覆層14が低ヤング率とされることで、プライマリ被覆層14が緩衝材として作用し、ガラス部13に作用する外力が低減され得る。なお、プライマリ被覆層14の外周面の半径をRp(μm)とすると、プライマリ被覆層14の外径は2Rpで表され、また、ガラス部の半径(df×1/2)をRg(μm)とすると、プライマリ被覆層14の上記厚さtpは以下の式で表される。
p=Rp-Rg
本実施形態において、セカンダリ被覆層15は、光ファイバ10の最外層をなす層であり、例えば、プライマリ被覆層14を形成する樹脂とは異なる種類の紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂から形成され、プライマリ被覆層14の外側に厚さts(μm)で形成される。例えば、セカンダリ被覆層15は、プライマリ被覆層14が紫外線硬化樹脂から形成される場合は、プライマリ被覆層14を形成する紫外線硬化樹脂とは異なる紫外線硬化樹脂で形成されてもよく、プライマリ被覆層14が熱硬化樹脂から形成される場合は、プライマリ被覆層14とは異なる熱硬化樹脂から形成されてもよい。本実施形態では、セカンダリ被覆層15のヤング率Esは、プライマリ被覆層14のヤング率Egよりも高い。このように、光ファイバ10の最外層をなすセカンダリ被覆層15が高ヤング率とされることで、ガラス部13が外力から適切に保護され得る。なお、セカンダリ被覆層15の外周面の半径をRsとすると、セカンダリ被覆層15の外径、すなわち、光ファイバ10の外径は2Rsで表され、また、セカンダリ被覆層15の上記厚さtsは、以下の式で表される。
s=Rs-Rp
なお、光ファイバケーブルに使用される光ファイバの外径は一般的に240μm程度から250μm程度である。しかし、本実施形態では、セカンダリ被覆層15の外径が例えば150μm以上161μm以下であってもよい。
また、プライマリ被覆層14の厚さtpとセカンダリ被覆層15の厚さtsとの和を被覆厚さtとすると、光ファイバケーブルに使用される光ファイバの被覆厚さは一般的に60μm程度である。しかし、本実施形態では、光ファイバ10の被覆厚さtが例えば35.0μm以上37.5μm以下であってもよい。
上述のように、光ファイバケーブル1のシース3の内部空間3S内には、このような細径の光ファイバ10が12心束ねられてなるテープ心線4が密に収容される。こうして、例えば、288心、1728心、あるいは2000心以上の光ファイバを含む光ファイバケーブル1が構成される。なお、本実施形態の光ファイバ10は上述のように細径化されているため、テープ心線4の寸法を一般的なテープ心線の寸法よりも小さくし得る。したがって、シース3の内部空間3Sに収容される光ファイバの心数を効果的に増やし得る。あるいは、このように寸法が小さなテープ心線4を内部空間3Sに収容することで、光ファイバケーブル1の寸法を小さくし得る。
光ファイバケーブルが例えば-40℃などの低温環境に晒されると、シースが低温収縮し、この低温収縮するシースによって光ファイバが押圧されて曲げられる。その結果、光ファイバにマイクロベンドロスが生じて、光ファイバケーブルの伝送損失が増加する傾向がある。特に、細径化された光ファイバは、通常の光ファイバに比べて細いため、シースからの押圧によって曲がり易いと考えられる。したがって、細径化された光ファイバが低温環境に晒される場合、通常の光ファイバよりも伝送損失の増加が大きくなると考えられる。また、一般的に、シースを形成する樹脂は、低温になる程収縮量が大きくなる傾向がある。このため、光ファイバケーブルが使用される環境が低温であるほど、光ファイバがシースから受ける押圧が大きくなり、その結果、光ファイバケーブルの伝送損失の増加分も大きくなると考えられる。
しかし、本実施形態の光ファイバケーブル1は、後述するマイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が1.2×10-9以下になるように形成される。このため、光ファイバケーブル1が例えば-40℃のような低温環境に晒された場合でも、伝送損失の増加が抑制され得る。以下、この理由について詳細に説明する。
光ファイバのマイクロベンドロスは、上述の非特許文献1~4に記載されているように、光ファイバのジオメトリ及び光学特性の両方の影響を受ける傾向がある。
光ファイバのジオメトリとは、光ファイバの構造に関するパラメータであり、本実施形態では、光ファイバにおけるガラス部の曲げ剛性Hf、セカンダリ被覆層の耐変形性D、セカンダリ被覆層の曲げ剛性H、ガラス部のヤング率Eg、プライマリ被覆層のヤング率Ep、セカンダリ被覆層のヤング率Es、ガラス部の外径df(ガラス部の直径)、ガラス部の半径Rg、プライマリ被覆層の半径Rp、セカンダリ被覆層の半径Rs、プライマリ被覆層の厚さtp、及びセカンダリ被覆層の厚さtsをいう。
また、上記非特許文献2~4によれば、マイクロベンドロスは、光ファイバを伝搬する導波モードが放射モードと結合するモード結合によって生じる現象とされる。この導波モードは、例えばLP01モードとされる。このようなモード結合は、光ファイバの軸が微小に曲がるいわゆる微小曲げに起因して起こると言われており、また、導波モードにおける伝搬定数と放射モードにおける伝搬定数との差である伝搬定数差(Δβ)によって決定されると考えられている。上述した光ファイバの光学特性は、光ファイバを伝搬する光の特性に関するパラメータであり、本発明では上記伝搬定数差Δβ(rad/m)を意味する。
また、上記のように、光ファイバケーブルが低温環境に晒された場合、光ファイバにマイクロベンドロスが生じて伝送損失が増加する傾向がある。そのため、光ファイバケーブルでは、このような伝送損失の増加を考慮して、-40℃における常温を基準とする伝送損失の増加分を0.15dB/km以下にすることが求められる場合がある。このような伝送損失の増加分は、例えばGR-20, Issue 4, July 2013 “Generic Requirements for Optical Fiber and Optical Fiber Cable”に規定されるケーブル温度特性試験によって求めることができ、温度特性試験ロス増加分と言われることがある。
本発明者は、光ファイバケーブルの上記伝送損失に関して鋭意研究した。その結果、本発明者は、上述したジオメトリに関するパラメータを用いて下記式(1)
Figure 0007499867000005
で表される光ファイバ10のジオメトリマイクロベンドロス特性FμBL_Gと、上述した光学特性に関するパラメータを用いて下記式(2)
Figure 0007499867000006
で表される光ファイバ10の光学マイクロベンドロス特性FμBL_Δβと、上記空隙率aとシース3の内部空間3Sに収容される光ファイバ10の心数bとを用いて下記式(3)
Figure 0007499867000007
で規定される光ファイバケーブル1のケーブル特性Dcと、によって、下記式(4)
Figure 0007499867000008
で表されるマイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が、温度特性試験ロス増加分の値と概ね傾きが正の比例関係にあることを見出した。
なお、非特許文献5(K. Kobayashi, et al., “Study of Microbending loss in thin coated fibers and fiber ribbons,” IWCS, pp.386-392, 1993.)によれば、上記式(1)における定数μの典型値は「3」である。したがって、上記式(1)は、下記式(5)となる。
Figure 0007499867000009
また、上記非特許文献2及び非特許文献6(C. D. Hussey, et al., “Characterization and design of single-mode optical fibres,” Optical and Quantum Electronics, vol. 14, no. 4, pp. 347-358, 1982.)によれば、上記式(2)における定数pの典型値は「4」である。したがって、上記式(2)は、下記式(6)となる。
Figure 0007499867000010
また、本発明者は、さらに研究を進めたところ、上記マイクロベンドロス特性因子の値が1.2×10-9であるときに、温度特性試験ロス増加分が0.15dB/kmよりもやや小さい値になることを見出した。上記のように、マイクロベンドロス特性因子の値と温度特性試験ロス増加分の値とは概ね傾きが正の比例関係にある。したがって、光ファイバのマイクロベンドロス特性因子の値を1.2×10-9以下にすることによって、-40℃の低温環境下において、伝送損失の増加分が0.15dB/km以下になるように伝送損失の増加を抑制し得る。
次に、上記マイクロベンドロス特性因子の値が1.2×10-9であるときに、温度特性試験ロス増加分の値が0.15dB/kmよりもやや小さい値になる点について詳細に説明する。
本発明者は、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値と温度特性試験ロス増加分の値との関係を検証するために以下の実験を行った。なお、本発明を実施する態様は当該実験に限定されるものではない。
発明者は、サンプル1~21の光ファイバケーブルを準備した。サンプル1~21は、いずれも、図2に示す12心の光ファイバ10を含むテープ心線4が上記内部空間3Sに収容されたいわゆる細径高密度ケーブルである。サンプル1~21のそれぞれのパラメータの諸元を下記表1~5に示す。表1~5において、空隙率、心数、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβ、及び温度特性試験ロス増加分を除くパラメータは、サンプル1~21を構成する複数の光ファイバの個々の諸元を示すパラメータである。例えば、表1に示されるサンプル1の光ファイバケーブルは、同一の諸元を有する288心の光ファイバを有しており、24本(288/12)のテープ心線4を有している。また、例えば、表3に示されるサンプル12の光ファイバケーブルは、同一の諸元を有する1728心の光ファイバを有しており、144本(1728/12)のテープ心線4を有している。なお、サンプル1~21のそれぞれのシース3は、同様の構成である。
Figure 0007499867000011
Figure 0007499867000012
Figure 0007499867000013
Figure 0007499867000014
Figure 0007499867000015
光ファイバの個々の諸元を示すパラメータのうち、モードフィールド径(MFD)、カットオフ波長、MAC値、マクロベンドロス、及び伝搬定数差は以下の通りである。
モードフィールド径は、波長1310nmの光を光ファイバに伝搬させたときのLP01モードの光のモードフィールド径である。モードフィールド径は、ITU-T勧告G.650.1において、Petermann IIの定義式(下記式(7))で表される。ここで、E(r)は、光ファイバの中心軸からの距離がrとなる点における電界強度を表す。
Figure 0007499867000016
カットオフ波長は、高次モードが十分に減衰する最小の波長を示す。この高次モードは、例えば、LP11モードを指す。具体的には、高次モードの損失が19.3dBになる最小波長である。カットオフ波長には、ファイバカットオフ波長とケーブルカットオフ波長とがあり、例えばITU-T勧告G.650に記載の測定法によって測定することができる。表1~5にはケーブルカットオフ波長が記載されている。また、MAC値は、波長1310nmの光のモードフィールド径とケーブルカットオフ波長との比であり、モードフィールド径を2w、ケーブルカットオフ波長λccとすると、2w/λccとして定義される。また、マクロベンドロスは、光ファイバを半径10mmで曲げた際に波長1625nmの光がこの曲がった部分を伝搬することによって生じる曲げ損失である。マクロベンドロスの単位における「/turn」は、「光ファイバの1曲がり当たり」を意味する。また、伝搬定数差は、波長1550nmの光の導波モードにおける伝搬定数と、波長1550の光の放射モードにおける伝搬定数との差であり、この実験では、波長1550nmの光のLP01モードにおける伝搬定数とLP11モードにおける伝搬定数との差である。伝搬定数は、試作した光ファイバの屈折率分布に基づいて、非特許文献7(K. Saitoh and M. Koshiba, “Full-Vectorial Imaginary-Distance Beam Propagation Method Based on a Finite Element Scheme: Application to Photonic Crystal Fibers,” IEEE J. Quant. Elect. vol. 38, pp. 927-933, 2002.)に記載される2次元有限要素法を用いて計算した。
サンプル1~21の光ファイバケーブルのそれぞれのマイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値は、表1~5に記載される各パラメータの値を式(3)、(4)、(5)、及び(6)に代入することによって求めた。
サンプル1~21の光ファイバケーブルのそれぞれの温度特性試験ロス増加分は、上記のように、GR-20, Issue 4, July 2013 “Generic Requirements for Optical Fiber and Optical Fiber Cable”に規定されるケーブル温度特性試験によって求めた。具体的には、全長1kmのケーブルをドラムに巻き付け、当該ドラムを常温の恒温槽に投入した後、ケーブルの一端及び他端のそれぞれ3mを恒温槽から出して、OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)に接続した。上記ドラムとして、巻回されたケーブルの重なりが7層以下になるドラム径のものを選択した。なお、上記ケーブル温度特性試験では、このドラム径は測定値に殆ど影響しないことが知られている。そのため、上記とは異なるドラム径のドラムを使用することも可能である。次に、恒温槽が常温の状態において上記ケーブルを伝搬する波長1625nmの光の伝送損失の値を測定した。その後、恒温槽の温度を1.5時間以上かけて低下させ、当該温度が-40℃になったことを確認してから、-40℃の温度を12時間保持した後に、上記ケーブルを伝搬する波長1625nmの光の伝送損失の値を測定した。当該伝送損失の値と上述の常温で測定した伝送損失の値との差を求め、この差を温度特性試験ロス増加分とした。
本発明者は、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値を横軸(X軸)、温度特性試験ロス増加分の値を縦軸(Y軸)とする座標に、サンプル1~21のそれぞれのマイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値及び温度特性試験ロス増加分の値をプロットした。その結果、図4に示すような散布図が得られた。この散布図から、最小2乗法用いて関数を求めたところ、下記式(8)で表される正の傾きを有する1次関数が得られた。また、図4のデータの相関係数は87%以上を得た。
Figure 0007499867000017
なお、図4において、この1次関数は直線Lとして表されている。このように、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値と温度特性試験ロス増加分の値とは高い相関関係を有し、具体的には、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が温度特性試験ロス増加分の値と概ね正の傾きを有する比例関係にあることが分かった。
上記のように、光ファイバケーブルでは、-40℃における常温を基準とする伝送損失の増加分を0.15dB/km以下にすることが求められる傾向がある。そこで、式(8)に基づいて、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値を求めたところ、当該値が1.2×10-9である場合に温度特性試験ロス増加分が0.15dB/kmよりもやや小さい値になることが分かった。
したがって、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が1.2×10-9以下である上記実施形態の光ファイバケーブル1によれば、-40℃の低温環境下において、伝送損失の増加分が0.15dB/km以下になるように伝送損失の増加を抑制することができる。
なお、図4に示すように、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が9.9×10-10以下であれば、伝送損失の増加分である温度特性試験ロス増加分の値を0.12dB/km以下にし得ることが分かった。また、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が7.9×10-10以下であれば、伝送損失の増加分である温度特性試験ロス増加分の値を0.10dB/km以下にし得ることが分かった。
以上、本発明について、上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、セカンダリ被覆層が光ファイバの最外層である例を説明した。しかし、セカンダリ被覆層のさらに外周に第3被覆層として着色層を設けた場合においても、着色層のヤング率がセカンダリ被覆層のヤング率と著しく異なることが無い限り、セカンダリ層と着色層とを含めて第2被覆層、すなわち、セカンダリ被覆層とみなして、本発明に適用することが可能である。
また、上記実施形態では、シース3の内部空間3Sにテープ心線を収容して光ファイバケーブルを構成する例を説明した。しかし、内部空間3Sに単心の光ファイバを複数収容して光ファイバケーブルを構成してもよい。単心の光ファイバから構成される光ファイバケーブルにおいて、低温環境においてシース3が収縮すると、それぞれの光ファイバがシース3に押される。しかし、これら単心の光ファイバは、テープ心線の場合と異なり、他の光ファイバに固定されていないため、シース3に押された場合でも、テープ心線の場合に比べて他の光ファイバに拘束されずに内部空間3S内を動くことができる。このように、単心の光ファイバは、内部空間3Sにおける移動の自由度が大きい。そのため、各光ファイバがシース3から受ける押圧が軽減されて光ファイバのマイクロベンドロスが小さくなり得る。よって、テープ心線の場合に比べて、伝送損失の増加分が小さくなると考えられる。一方、光ファイバケーブルをテープ心線から構成する場合、テープ心線を構成する個々の光ファイバの移動が当該テープ心線を構成する他の光ファイバによって拘束される。この点においては、テープ心線を構成する光ファイバの心数によらず同様である。つまり、テープ心線においては、個々の光ファイバの移動の自由度は、テープ心線を構成する光ファイバの心数に関わらず概ね等しいと考えられる。そのため、光ファイバケーブルをテープ心線から構成する場合、各光ファイバがシース3から受ける押圧は、テープ心線を構成する光ファイバの心数が12心以外の場合であっても、12心の場合と概ね等しく、マイクロベンドロスも概ね等しいと考えられる。よって、12心以外の心数のテープ心線によって光ファイバケーブルを構成する場合でも、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値と温度特性試験ロス増加分の値との関係は概ね式(8)で表され得る。したがって、マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値を1.2×10-9以下にすることで、テープ心線を構成する光ファイバの心数によらず、-40℃の低温環境下において伝送損失の増加分を0.15dB/km以下にし得る。
本発明によれば、低温環境下において伝送損失が増加することを抑制し得る光ファイバケーブルが提供され、例えば通信インフラなどの分野において利用可能である。

Claims (11)

  1. コア及び前記コアを囲うクラッドを含むガラス部、前記クラッドを覆うプライマリ被覆層、及び前記プライマリ被覆層を覆うセカンダリ被覆層を含む複数の光ファイバと、複数の前記光ファイバを内部空間に収容するシースと、を備える光ファイバケーブルであって、
    前記光ファイバは、
    前記ガラス部の曲げ剛性をHf(Pa・m4)、前記セカンダリ被覆層の耐変形性をD(Pa)、前記セカンダリ被覆層の曲げ剛性をH(Pa・m4)、前記ガラス部のヤング率をEg(GPa)、前記プライマリ被覆層のヤング率をEp(MPa)、前記セカンダリ被覆層のヤング率をEs(MPa)、前記ガラス部の外径をdf(μm)、前記プライマリ被覆層の外周面の半径をRp(μm)、前記セカンダリ被覆層の外周面の半径をRs(μm)、前記プライマリ被覆層の厚さをtp(μm)、及び前記セカンダリ被覆層の厚さをts(μm)とする場合に、
    Figure 0007499867000018
    で表される前記光ファイバのジオメトリマイクロベンドロス特性FμBL_G(Pa-1・m-10.5)と、
    前記光ファイバを伝搬する導波モードにおける伝搬定数と放射モードにおける伝搬定数との差を伝搬定数差Δβ(rad/m)とする場合に、
    Figure 0007499867000019
    で表される前記光ファイバの光学マイクロベンドロス特性FμBL_Δβ(1/(rad/m8)と、を有し、
    前記内部空間の空隙率aと前記内部空間に収容される前記光ファイバの心数bとを用いて前記光ファイバケーブルのケーブル特性Dcを以下の式で規定する場合に、
    Figure 0007499867000020
    以下の式で表されるマイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が1.2×10-9以下であり、
    Figure 0007499867000021
    前記ガラス部の前記外径d f が80(μm)以上90(μm)以下であり、
    前記内部空間の前記空隙率aが0.31以上0.42以下である
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が9.9×10-10以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記マイクロベンドロス特性因子FμBL_GΔβの値が7.9×10-10以下である
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記光ファイバを伝搬する波長1550nmの光のLP01モードにおける伝搬定数とLP11モードにおける伝搬定数との差である伝搬定数差が1.10×10 (rad/m)以上1.53×10 (rad/m)以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記プライマリ被覆層の前記ヤング率E p (MPa)と前記ガラス部の外径d f (μm)とを乗じ、前記プライマリ被覆層の厚さt p (μm)で除した値であるKsが6.0×10 (Pa)以上1.2×10 (Pa)以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  6. 前記ガラス部の前記曲げ剛性H f が1.49×10 -7 (Pa・m 4 )以上2.38×10 -7 (Pa・m 4 )以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  7. 前記セカンダリ被覆層の前記耐変形性D が1.8×10 (Pa)以上3.6×10 (Pa)以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  8. 前記セカンダリ被覆層の前記曲げ剛性H が2.09×10 -8 (Pa・m 4 )以上3.22×10 -8 (Pa・m 4 )以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  9. 前記プライマリ被覆層の前記ヤング率E p が0.13(MPa)以上0.22(MPa)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  10. 前記プライマリ被覆層の前記外周面の前記半径R p が54.8(μm)以上61.0(μm)以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  11. 前記セカンダリ被覆層の前記外周面の前記半径R s が75.4(μm)以上80.5(μm)以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
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