JP7494665B2 - 水素製造システム、制御装置、水素発生装置の制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

水素製造システム、制御装置、水素発生装置の制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本開示は、水素製造システム、制御装置、水素発生装置の制御方法、及びコンピュータプログラムに関する。
大気中へのCO排出削減の取り組みの一環として、太陽光発電を利用して水素発生装置で水電解処理を行うことにより、エネルギーとしての水素を取り出すシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007-31813号公報
山梨県企業局、東レ株式会社、東京電力ホールディングス株式会社、株式会社東光高岳、「CO2フリーの水素社会構築を目指したPower to Gasシステム技術開発」、2019年度NEDO次世代電池・水素成果報告会
しかしながら、水素発生装置は、補機(ポンプ、冷却器等)の消費電力が大きいため、低負荷(低消費電力)での運転効率が悪い(例えば、非特許文献1参照)。ここで、運転効率とは、水素発生装置の消費電力に対する水素発生量の比率を示したものである。水素発生装置を運転効率の良い高負荷(高消費電力)で常に運転するためには、大容量の蓄電池を利用する必要があるが、大容量の蓄電池を導入した場合にはシステムの価格が高くなってしまう。
また、太陽光などの再生可能エネルギーを利用した発電機は出力が不安定である。このため、発電機の出力が水素発生装置の運転に必要な最小電力未満となった場合には、水素発生装置の運転を維持することができない。特に、水素発生装置を一旦停止させると、次の立ち上げまでに時間を要する。このため、水素発生装置に安定的に電力を供給し、水素発生装置の停止を回避するためには、大容量の蓄電池を利用する必要がある。大容量の蓄電池を導入した場合には、上述のようにシステムの価格が高くなってしまう。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、低コスト、高効率、且つ安定的な水素製造を実現する水素製造システム、制御装置、水素発生装置の制御方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る水素製造システムは、水素を製造する水素製造システムであって、再生可能エネルギーを利用して発電する発電機と、前記発電機の出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置と、前記発電機の出力電力に基づいて、各前記水素発生装置の起動及び停止を制御する制御装置とを備える。
本開示の他の態様に係る制御装置は、再生可能エネルギーを利用して発電する発電機の出力電力を示す出力電力情報を取得する情報取得部と、前記出力電力情報が示す前記出力電力に基づいて、当該出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置それぞれの起動及び停止を制御する水素発生装置制御部とを備える。
本開示の他の態様に係る水素発生装置の制御方法は、再生可能エネルギーを利用して発電する発電機の出力電力を示す出力電力情報を取得するステップと、前記出力電力情報が示す前記出力電力に基づいて、当該出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置それぞれの起動及び停止を制御するステップとを含む。
本開示の他の態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、再生可能エネルギーを利用して発電する発電機の出力電力を示す出力電力情報を取得する情報取得部、及び前記出力電力情報が示す前記出力電力に基づいて、当該出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置それぞれの起動及び停止を制御する水素発生装置制御部として機能させる。
なお、コンピュータプログラムを、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。また、本開示は、制御装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現することもできる。
本開示によると、低コスト、高効率、且つ安定的な水素製造を実現することができる。
図1は、本開示の実施形態に係る水素製造システムの全体構成を示す図である。 図2Aは、1台の水素発生装置を稼働させた場合の消費電力と運転効率との関係を示した図である。 図2Bは、2台の水素発生装置を順次稼働させた場合の消費電力と運転効率との関係を示した図である。 図3は、本開示の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成及び機能構成を示すブロック図である。 図4は、水素発生装置制御部による3台の水素発生装置の起動制御の一例について説明するための図である。 図5は、水素発生装置制御部による3台の水素発生装置の停止制御の一例について説明するための図である。 図6Aは、水素発生装置HG1の運転効率情報の一例を示す図である。 図6Bは、水素発生装置HG2の運転効率情報の一例を示す図である。 図6Cは、水素発生装置HG3の運転効率情報の一例を示す図である。 図7は、制御装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、制御装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、制御装置が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
[本開示の実施形態の概要]
最初に本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本開示の一実施形態に係る水素製造システムは、水素を製造する水素製造システムであって、再生可能エネルギーを利用して発電する発電機と、前記発電機の出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置と、前記発電機の出力電力に基づいて、各前記水素発生装置の起動及び停止を制御する制御装置とを備える。
この構成によると、水素製造システムは、複数の水素発生装置を備えている。このため、例えば、本システムと、本システムが備える複数の水素発生装置で発生可能な水素量と同じ水素量を1台の水素発生装置で発生させるシステムとを比較した場合に、本システムでは各水素発生装置で発生可能な最大の水素量を小さくすることができる。これにより、各水素発生装置の補機の構成及び消費電力を小さくすることができる。よって、低負荷(低消費電力)での運転効率を高めることができ、低負荷で水素発生装置の運転を開始させることができる。低負荷で水素発生装置の運転を開始させることができることより、大容量の蓄電池を導入する必要もない。また、発電機の出力電力が低下した場合であっても水素発生装置の運転を維持できる可能性が高くなる。また、複数の水素発生装置を備えていることにより、発電機の出力電力に応じて効率的な台数の水素発生装置を起動させることができる。よって、低コストで、高効率、且つ安定的な水素製造を実現することができる。
(2)好ましくは、前記水素製造システムは、前記発電機の出力電力を蓄電する蓄電池をさらに備え、複数の前記水素発生装置は、前記蓄電池の出力電力をさらに利用して水素を発生させ、前記制御装置は、前記蓄電池の残電力量にさらに基づいて、各前記水素発生装置の起動及び停止を制御する。
この構成によると、蓄電池に蓄電された発電機の出力電力を利用して水素発生装置を運転させることができる。このため、発電機の出力電力が低下した場合であっても水素発生装置の運転を維持することができる。
(3)さらに好ましくは、前記制御装置は、前記発電機の設置場所の気象に関連するパラメータにさらに基づいて、各前記水素発生装置の起動及び停止を制御する。
太陽光発電機の発電量は日射量等の影響を受け、風力発電機の発電量は風量等の影響を受ける。このため、発電機の設置場所の気象に関するパラメータに基づいて各水素発生装置の起動及び停止を制御することにより、発電量の変化に追従して水素発生装置を制御することができる。例えば、日射量が増加する場合に、停止していた水素発生装置を追加で起動させることができる。
(4)また、前記パラメータは、前記発電機の設置場所の将来の予測された気象に関連してもよい。
この構成によると、将来の気象の変化を予測して水素発生装置を制御することができる。例えば、今後、日射量が低下することが予測される場合には、起動している水素発生装置の台数を事前に減らすことにより、高効率な水素発生装置の運転を維持することができる。
(5)また、前記パラメータは、前記発電機の設置場所における天気、日射量、気温、湿度、風量及び雲の量、前記発電機の発電量、並びに前記発電機の設置場所を撮影した画像の少なくとも1つに基づいて算出されてもよい。
この構成によると、発電機の発電量に関連した気象に関連するパラメータを正確に算出することができる。
(6)また、前記制御装置は、前記発電機の出力電力の増加につれ、起動する前記水素発生装置の台数を増加させてもよい。
この構成によると、複数の水素発生装置の消費電力として利用可能な出力電力に応じて、効率的な台数の水素発生装置を起動させることができる。よって、高効率な水素製造を実現することができる。
(7)また、前記制御装置は、前記蓄電池の残電力量の増加につれ、起動する前記水素発生装置の台数を増加させてもよい。
この構成によると、複数の水素発生装置の消費電力として利用可能な残電力量に応じて、効率的な台数の水素発生装置を起動させることができる。よって、高効率な水素製造を実現することができる。
(8)また、前記制御装置は、複数の前記水素発生装置のうち、一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最も小さい前記水素発生装置を最初に起動させてもよい。
この構成によると、一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最も小さい水素発生装置を最初に起動させるため、発電機の出力電力が小さい状態から効率的に水素発生装置を運転させることができる。これにより、高効率な水素製造を実現することができる。
(9)また、前記制御装置は、複数の前記水素発生装置のうち、一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最も小さい前記水素発生装置を最後に停止させてもよい。
この構成によると、一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最も小さい水素発生装置を最後に停止させるため、発電機の出力電力が低下した場合であっても、水素発生装置の効率的な運転を維持できる可能性が高くなる。これにより、高効率な水素製造を実現することができる。
(10)また、前記制御装置は、複数の前記水素発生装置を起動回数及び起動時間の少なくとも一方が小さい前記水素発生装置から順に起動させてもよい。
この構成によると、複数の水素発生装置間で、水素発生装置の起動回数及び起動時間の少なくとも一方を平準化することができる。
(11)また、前記制御装置は、複数の前記水素発生装置を起動回数及び起動時間の少なくとも一方が大きい前記水素発生装置から順に停止させてもよい。
この構成によると、複数の水素発生装置間で、水素発生装置の起動回数及び起動時間の少なくとも一方を平準化することができる。
(12)また、前記制御装置は、さらに、複数の前記水素発生装置に入力可能な電力の範囲の中で、起動中の前記水素発生装置の効率が最良となる各水素発生装置の消費電力の配分量を決定してもよい。
この構成によると、複数の水素発生装置を起動させている状態において、起動中の複数の水素発生装置全体として最も効率的な運転を行うことができる。
(13)本開示の他の実施形態に係る制御装置は、再生可能エネルギーを利用して発電する発電機の出力電力を示す出力電力情報を取得する情報取得部と、前記出力電力情報が示す前記出力電力に基づいて、当該出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置それぞれの起動及び停止を制御する水素発生装置制御部とを備える。
この構成によると、複数の水素発生装置を用いて水素を発生させた場合と、複数の水素発生装置で発生可能な水素量と同じ水素量を1台の水素発生装置で発生させた場合とを比較した場合に、複数の水素発生装置を用いた方が各水素発生装置で発生可能な最大の水素量を小さくすることができる。これにより、各水素発生装置の補機の構成及び消費電力を小さくすることができる。よって、低負荷(低消費電力)での運転効率を高めることができ、低負荷で水素発生装置の運転を開始させることができる。低負荷で水素発生装置の運転を開始させることができることより、大容量の蓄電池を導入する必要もない。また、発電機の出力電力が低下した場合であっても水素発生装置の運転を維持できる可能性が高くなる。また、発電機の出力電力に応じて効率的な台数の水素発生装置を起動させることができる。よって、低コストで、高効率、且つ安定的な水素製造を実現することができる。
(14)本開示の他の実施形態に係る水素発生装置の制御方法は、再生可能エネルギーを利用して発電する発電機の出力電力を示す出力電力情報を取得するステップと、前記出力電力情報が示す前記出力電力に基づいて、当該出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置それぞれの起動及び停止を制御するステップとを含む。
この構成は、上述の制御装置における特徴的な処理をステップとして含む。このため、この構成によると、上述の制御装置と同様の作用及び効果を奏することができる。
(15)本開示の他の実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、再生可能エネルギーを利用して発電する発電機の出力電力を示す出力電力情報を取得する情報取得部、及び前記出力電力情報が示す前記出力電力に基づいて、当該出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置それぞれの起動及び停止を制御する水素発生装置制御部として機能させる。
この構成によると、コンピュータを、上述の制御装置として機能させることができる。このため、上述の制御装置と同様の作用及び効果を奏することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定するものではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
また、同一の構成要素には同一の符号を付す。それらの機能及び名称も同様であるため、それらの説明は適宜省略する。
〔水素製造システムの全体構成〕
図1は、本開示の実施形態に係る水素製造システムの全体構成を示す図である。
水素製造システム1は、電力供給エリア2、配管エリア3、水素製造エリア4及び制御エリア5に配置された設備により構成される。ただし、各エリアは、他のエリアと同一のエリアであってもよいし、重複するエリアであってもよい。
電力供給エリア2には、太陽光発電機21と、DC/DCコンバータ22と、蓄電池23と、インバータ24と、外部I/F装置25とが設置される。
太陽光発電機21は、再生可能エネルギーを利用して発電する再生可能エネルギー発電機の一例であり、太陽光エネルギーを直流の電力に変換する。なお、本実施形態では、再生可能エネルギー発電機として太陽光発電機21を用いる例について説明するが、太陽光発電機21の代わりに、又は太陽光発電機21とともに、風力発電機などの他の再生可能エネルギー発電機を用いてもよい。
DC/DCコンバータ22は、電力線を介して太陽光発電機21に接続され、太陽光発電機21の出力電力の電圧を変換し、電圧変換後の電力を出力する。
蓄電池23は、電力線を介してDC/DCコンバータ22に接続され、DC/DCコンバータ22で電圧が変換された太陽光発電機21の出力電力を蓄電する。蓄電池23は、例えば、レドックスフロー(RF)電池、リチウムイオン電池、溶融塩電池、鉛蓄電池などの二次電池を含む。
インバータ24は、電力線を介してDC/DCコンバータ22及び蓄電池23に接続される。インバータ24は、DC/DCコンバータ22又は蓄電池23から出力される直流電力を交流電力に変換して出力する。
外部I/F装置25は、図示しない通信線を介して電力供給エリア2に設置された各設備(太陽光発電機21、DC/DCコンバータ22、蓄電池23及びインバータ24)に接続される。外部I/F装置25は、各設備と電力供給エリア2の外部の装置とを接続するための装置であり、各設備から取得したデータを外部の装置に送信し、外部の装置から受信したデータを各設備に与える。例えば、外部I/F装置25は、太陽光発電機21から太陽光発電機21の出力を示す出力電力情報を取得し、取得した出力電力情報を制御エリア5に設置された後述する制御装置51に送信する。また、外部I/F装置25は、制御装置51から蓄電池23の充放電量を制御するための指令データを受信し、受信した指令データを蓄電池23に与える。これにより、蓄電池23の充放電量が制御される。
配管エリア3には、バルブ31、33及びバルブ34と、水素貯蔵タンク32と、外部I/F装置35とが設置される。
バルブ31は、給水管の途中に設置される給水用のバルブであり、水素製造エリア4に設置された後述する水素発生装置42に供給する水の量を調整する。バルブ31を開くほど、より多くの量の水が水素発生装置42に供給され、バルブ31を閉じるほど、水素発生装置42に供給される水の量が制限される。
水素貯蔵タンク32は、水素導管を介して水素発生装置42と接続され、水素発生装置42で発生した水素を貯蔵するタンクである。水素貯蔵タンク32は、例えば、水素を高圧で圧縮して貯蔵するタンクである。ただし、水素貯蔵タンク32による水素貯蔵方法はこれに限定されるものではない。水素貯蔵タンク32は、例えば、水素を低温で液化して貯蔵するタンクであってもよい。また、水素貯蔵タンク32は、水素吸蔵合金に水素を吸蔵させて貯蔵するタンクであってもよいし、カーボンナノチューブなどに水素を吸着させて貯蔵するタンクであってもよい。また、水素貯蔵タンク32は、水素とトルエンとを反応させてメチルシクロヘキサンに変換するなど、水素を他の物質に変換して貯蔵するタンクであってもよい。
バルブ33は、水素導管の途中に設置される水素供給用のバルブであり、水素発生装置42で発生した水素の水素貯蔵タンク32への貯蔵量を調整する。バルブ33を開くほど、より多くの量の水素が水素貯蔵タンク32に貯蔵され、バルブ33を閉じるほど、水素貯蔵タンク32に貯蔵させる水素の量が制限される。
バルブ34は、水素発生装置42と水素貯蔵タンク32とを接続する水素導管から分岐した水素導管の途中に接続され、水素発生装置42で発生した水素の大気外への放出量を調整する。バルブ34を開くことにより、より多くの量の水素が大気外へ放出され、バルブ34を閉じるほど、大気外へ放出される水素の量が制限される。
外部I/F装置35は、図示しない通信線を介して配管エリア3に設置された各設備(バルブ31、バルブ33及び34、水素貯蔵タンク32)に接続される。外部I/F装置35は、各設備と電力供給エリア2の外部の装置とを接続するための装置であり、各設備から取得したデータを外部の装置に送信し、外部の装置から受信したデータを各設備に与える。例えば、外部I/F装置35は、水素貯蔵タンク32から水素の貯蔵量情報を取得し、取得した貯蔵量情報を制御エリア5に設置された制御装置51に送信する。また、外部I/F装置35は、制御装置51からバルブ31の開閉量の指令データを受信した、受信した指令データをバルブ31に与える。これにより、バルブ31の開閉量が制御される。
水素製造エリア4には、3台のAC/DCコンバータ41と、3台の水素発生装置42と、3つのバルブ43と、外部I/F装置44とが設置される。
各AC/DCコンバータ41は、電力供給エリア2に設置されたインバータ24と電力線を介して接続され、インバータ24から出力される交流電力を直流電力に変換して出力する。
各水素発生装置42は、対応するAC/DCコンバータ41から出力される直流電力を用いて、配管エリア3から供給される水を水素と酸素に電気分解して、水素を取り出す。水の電気分解方式として、固体高分子型水電解、アルカリ水電解、高温水蒸気電解、トルエン電解還元などの方式を用いることができる。例えば、固体高分子型水電解方式の水素発生装置42は、正極側に水を供給することにより酸素と水素イオンとを発生させ、水素イオンをフッ素樹脂系カチオン膜などを通過させ陰極側に移動させることにより、電子を得た水素を発生させる。ただし、水の電気分解方式は上記したものに限定されるものではない。
なお、水素発生装置42の台数は3台に限定されるものではなく、水素製造エリア4に複数設置されていればよい。つまり、水素発生装置42の台数は2台であってもよいし、4台以上であってもよい。
また、AC/DCコンバータ41の台数は3台に限定されるものではない。例えば、1台のAC/DCコンバータ41が複数台の水素発生装置42に電力を出力する構成であってもよい。
各バルブ43は、対応する水素発生装置42と水素貯蔵タンク32とを接続する水素導管の途中に設置される水素供給用のバルブであり、水素発生装置42で発生した水素の出力量を調整する。バルブ43を開くことにより、より多くの量の水素が水素発生装置42から出力され、バルブ43を閉じることにより、水素発生装置42から出力される水素の量が制限される。
外部I/F装置44は、図示しない通信線を介して水素製造エリア4に設置された各設備(AC/DCコンバータ41、水素発生装置42及びバルブ43)に接続される。外部I/F装置44は、各設備と水素製造エリア4の外部の装置とを接続するための装置であり、各設備から取得したデータを外部の装置に送信し、外部の装置から受信したデータを各設備に与える。例えば、外部I/F装置44は、各水素発生装置42から水素発生量情報を取得し、取得した水素発生量情報を制御エリア5に設置された制御装置51に送信する。また、外部I/F装置44は、制御装置51から各水素発生装置42の起動及び停止の指令データを受信し、受信した指令データを各水素発生装置42に与える。これにより、各水素発生装置42の起動及び停止が制御される。
制御エリア5には、制御装置51が設置される。
制御装置51は、通信線を介して各エリアに設置された外部I/F装置25、35及び44と接続される。制御装置51は、外部I/F装置25、35及び44から、各エリアに設置された設備の各種情報を取得する。制御装置51は、取得した情報に基づいて、外部I/F装置25、35及び44を介して各設備を制御する。特に、制御装置51は、太陽光発電機21の出力電力、蓄電池23の残電力量、及び後述する天気度の少なくとも1つに基づいて、各水素発生装置42の起動及び停止を決定する。制御装置51は、各水素発生装置42の起動及び停止を指示するための指令データを生成し、当該指令データを水素製造エリア4に設置された水素製造エリア4に送信する。
〔複数の水素発生装置42を用いることの意義〕
水素製造システム1は、複数の水素発生装置42を備えているが、1台の水素発生装置42を備える水素製造システムに対するメリットについて説明する。
図2Aは、1台の水素発生装置42を稼働させた場合の消費電力と運転効率との関係を示した図である。図2Bは、2台の水素発生装置42を順次稼働させた場合の消費電力と運転効率との関係を示した図である。
各図の横軸は水素発生装置42の消費電力を示し、縦軸は水素発生装置42の運転効率(エネルギー変換効率)を示す。
図2Aは、1kW~10kWの間の消費電力で運転可能な水素発生装置42Aの各消費電力に対する運転効率を示している。図2Aは、それぞれが0.5kW~5kWの間の消費電力で運転可能な水素発生装置42B及び42Cを順次稼働させた場合の各消費電力に対する運転効率を示している。
水素発生装置42B及び42Cは、水素発生装置42Aに比べて消費電力が約半分であるため、発生できる水素量も半分程度である。しかしながら、水素発生装置42B及び水素発生装置42Cの補機の消費電力は、水素発生装置42Aの補機の消費電力よりも少ない。このため、水素発生装置42B及び42Cは、水素発生装置42Aに比べて低い消費電力で稼働させることができる。よって、水素発生装置42Bを起動させた後に、水素発生装置42Cを起動させることにより、0.5kWの消費電力から高効率で水素を発生し続けることができる。このように低負荷で水素発生装置の運転を開始させることができることより、大容量の蓄電池23を導入する必要もない。また、太陽光発電機21の出力電力が低下した場合であっても水素発生装置42B及び42Cの運転を維持できる可能性が高くなる。また、太陽光発電機21の出力電力に応じて効率的な台数の水素発生装置42B及び42Cを起動させることができる。よって、低コストで、高効率、且つ安定的な水素製造を実現することができる。
〔制御装置51の構成〕
図3は、本開示の実施形態に係る制御装置51のハードウェア構成及び機能構成を示すブロック図である。
制御装置51は、制御部52と、通信部53と、記憶部54とを備える。
制御部52は、CPU(Central Processing Unit)を含んで構成され、記憶部54にあらかじめ記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される機能的な処理部として、情報取得部55と、天気度算出部56と、水素発生装置制御部57とを備える。
通信部53は、外部I/F装置25、35及び44との通信処理を実行する通信装置より構成される。つまり、通信部53は、制御部52から与えられた情報を、通信線を介して外部I/F装置25、35及び44に送信するとともに、通信線を介して外部I/F装置25、35及び44から受信した情報を制御部52に与える。
記憶部54は、SRAM(Static Random Access Memory)又はDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性のメモリ素子、フラッシュメモリ若しくはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの不揮発性のメモリ素子、又は、ハードディスクなどの磁気記憶装置などにより構成されている。記憶部54は、制御部52が実行するコンピュータプログラム、及びその実行に必要なデータなどを記憶する。
情報取得部55は、通信部53を介して外部I/F装置25から、太陽光発電機21の出力電力を示す出力電力情報を取得する。また、情報取得部55は、通信部53を介して外部I/F装置25から、蓄電池23が蓄電している電力量である残電力量を示す残電力量情報を取得する。
また、情報取得部55は、太陽光発電機21の設置場所における天気、日射量、気温、湿度、風量及び雲の量を、通信部53を介して外部のサーバ(例えば、気象サーバ)から取得する。これらのデータは、現在地及び予測値の両方の値を含む。また、情報取得部55は、通信部53を介して外部I/F装置25から太陽光発電機21の設置場所に設置されたカメラが撮影した設置場所の画像を取得する。
天気度算出部56は、太陽光発電機21の設置場所の気象に関連するパラメータである天気度を算出する。天気度は太陽光発電機21による発電電力と関連し、天気度の値が大きいほど、太陽光発電機21による発電電力が大きくなることが期待される。なお、天気度は、太陽光発電機21の設置場所の現在の気象に関連するパラメータであってもよいし、当該設置場所の将来の予測された気象に関連するパラメータであってもよい。
天気度算出部56の算出方法は限定されるものではない。例えば、天気度算出部56は、情報取得部55が取得した現在の天気を、「晴れ:3点、曇り:2点、雨:1点」などのように数値化したものを天気度として算出してもよい。
また、天気度算出部56は、所定時間先までの天気予報に基づいて、「晴れ:α点、曇り:β点、雨:γ点」とし、時間帯ごとに応じた重みωを用いて、以下の式1により天気度を算出してもよい。
天気度=(1/n)×(Σωα+Σωβ+Σωγ) …(式1)
ここで、nは天気度算出に用いた天気予報のサンプル数である。
なお、ωは現在時刻に近いほど大きな値にしてもよい。
また、天気度算出部56は、ディープニューラルネットワークなどの識別器を用いて天気度を算出してもよい。例えば、天気度算出部56は、太陽光発電機21の設置場所における天気、日射量、気温、湿度、風量及び雲の量、並びに設置場所の画像、ディープニューラルネットワークに入力し、ディープニューラルネットワークから出力される天気度を取得する。なお、ディープニューラルネットワークの各パラメータは、これらの入力データと天気度との組を教師データとして深層学習などの機械学習手法を用いて事前に決定されているものとする。設置場所の画像を利用することにより、設置場所の日射量や天気などの天候状態を正確に把握することができる。
また、天気度算出部56は、所定時間先までの太陽光発電機21の発電量の予測値の積分値を天気度として算出してもよい。なお、天気度算出部56は、発電量の予測値を、例えば、日射量の予測値から推定してもよい。
また、天気度算出部56は、所定時間先までの日射量の予測値の積分値を天気度として算出してもよい。
水素発生装置制御部57は、情報取得部55が取得した出力電力情報が示す出力電力に基づいて、複数の水素発生装置42それぞれの起動及び停止を制御する。また、水素発生装置制御部57は、情報取得部55が取得した残電力量情報が示す残電力量にさらに基づいて、複数の水素発生装置42それぞれの起動及び停止を制御する。また、水素発生装置制御部57は、天気度算出部56が算出した天気度にさらに基づいて、複数の水素発生装置42それぞれの起動及び停止を制御する。
〔複数の水素発生装置42の起動及び停止の制御について〕
以下、水素発生装置制御部57による複数の水素発生装置42の起動及び停止の制御について説明する。
図4は、水素発生装置制御部57による3台の水素発生装置42の起動制御の一例について説明するための図である。第1軸は蓄電池23の残電力量を示し、第2軸は天気度を示し、第3軸は太陽光発電機21の出力(発電機出力)を示す。残電力量には、値が小さいものから順に閾値ONB1、閾値ONB2、閾値ONB3が設定されているものとする。また、天気度には、値が小さいものから順に閾値ONW1、閾値ONW2、閾値ONW3が設定されているものとする。また、発電機出力には、値が小さいものから順に閾値ONG1、閾値ONG2、閾値ONG3が設定されているものとする。
また、3台の水素発生装置42を、HG1、HG2及びHG3と表すこととする。例えば、HG1が一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最小であり、HG3が一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最大であるものとする。ただし、HG1~HG3の決め方は、これに限定されるものではなく、他の基準により決定されてもよい。例えば、過去の一定期間の起動回数が少ないものから順にHG1、HG2、HG3としてもよいし、HG1、HG2、HG3に所定時間ごとに輪番で水素発生装置42を割り当ててもよい。
例えば、水素発生装置制御部57は、以下の式1から式3の全てを満たす場合に、HG1からHG3を起動させる。
残電力量 ≧ ONB3 …(式1)
発電機出力≧ ONG3 …(式2)
天気度 ≧ ONW3 …(式3)
また、水素発生装置制御部57は、以下の式4から式6の全てを満たし、かつ、以下の式7から式9のいずれかを満たす場合に、HG1及びHG2を起動させる。なお、水素発生装置制御部57はHG3を起動させない。
残電力量 ≧ ONB2 …(式4)
発電機出力≧ ONG2 …(式5)
天気度 ≧ ONW2 …(式6)
残電力量 < ONB3 …(式7)
発電機出力< ONG3 …(式8)
天気度 < ONW3 …(式9)
また、水素発生装置制御部57は、以下の式10から式12の全てを満たし、かつ、以下の式13から式15のいずれかを満たす場合に、HG1を起動させる。なお、水素発生装置制御部57は、HG2及びHG3を起動させない。
残電力量 ≧ ONB1 …(式10)
発電機出力≧ ONG1 …(式11)
天気度 ≧ ONW1 …(式12)
残電力量 < ONB2 …(式13)
発電機出力< ONG2 …(式14)
天気度 < ONW2 …(式15)
図5は、水素発生装置制御部57による3台の水素発生装置42の停止制御の一例について説明するための図である。第1軸は蓄電池23の残電力量を示し、第2軸は天気度を示し、第3軸は太陽光発電機21の出力(発電機出力)を示す。残電力量には、値が小さいものから順に閾値OFFB1、閾値OFFB2、閾値OFFB3が設定されているものとする。また、天気度には、値が小さいものから順に閾値OFFW1、閾値OFFW2、閾値OFFW3が設定されているものとする。また、発電機出力には、値が小さいものから順に閾値OFFG1、閾値OFFG2、閾値OFFG3が設定されているものとする。
例えば、水素発生装置制御部57は、以下の式16から式21の全てを満たす場合に、HG3を停止させる。なお、水素発生装置制御部57は、HG1及びHG2を稼働させたままとする。
残電力量 ≦ OFFB3 …(式16)
発電機出力≦ OFFG3 …(式17)
天気度 ≦ OFFW3 …(式18)
残電力量 > OFFB2 …(式19)
発電機出力> OFFG2 …(式20)
天気度 > OFFW2 …(式21)
また、水素発生装置制御部57は、以下の式22から式24のいずれかを満たし、かつ、式25から式27の全てを満たす場合に、HG2及びHG3を停止させる。なお、水素発生装置制御部57は、HG1を稼働させたままとする。
残電力量 ≦ OFFB2 …(式22)
発電機出力≦ OFFG2 …(式23)
天気度 ≦ OFFW2 …(式24)
残電力量 > OFFB1 …(式25)
発電機出力> OFFG1 …(式26)
天気度 > OFFW1 …(式27)
また、水素発生装置制御部57は、以下の式28から式30のいずれかを満たす場合に、HG1からHG3を停止させる。
残電力量 ≦ OFFB1 …(式28)
発電機出力≦ OFFG1 …(式29)
天気度 ≦ OFFW1 …(式30)
〔複数の水素発生装置42への電力配分量の決定処理について〕
水素発生装置制御部57は、水素発生装置42の運転効率を示す運転効率情報に基づいて、太陽光発電機21の出力電力及び蓄電池23の出力電力の稼働中の水素発生装置42への配分量を決定する。運転効率情報は、後述する水素発生装置42のプロファイル情報に含まれる。
図6Aから図6Cは、水素発生装置42の運転効率情報の一例を示す図である。各図の横軸は水素発生装置42の消費電力を示し、縦軸は運転効率を示す。例えば、図6AがHG1の運転効率を示し、図6BがHG2の運転効率を示し、図6CがHG3の運転効率を示す。HG1~HG3の運転効率は、それぞれ、式31~式33で近似される。ここで、x1~x3は、HG1~HG3の入力電力(消費電力)をそれぞれ示し、y1~y3は、HG1~HG3の運転効率をそれぞれ示し、α1~α3及びβ1~β3は所定の定数である。
y1=α1×log(x1)+β1 …(式31)
y2=α2×log(x2)+β2 …(式32)
y3=α3×log(x3)+β3 …(式33)
Po …(式34)
下限出力≦Bo≦上限出力 …(式35)
太陽光発電機21の出力電力Poは、式34に示されるように、ある時点においては固定の値である。一方、蓄電池23の出力電力Boは、式35に示されるように、ある時点において下限出力から上限出力までの間の値を取りうる。なお、Boの正の値は放電量を示し、負の値は充電量を示す。
水素発生装置制御部57は、式31~式35の制約条件のもと、Po+Boの取り得る範囲の中で、HG1~HG3の運転効率の合計(y1+y2+y3)が最大となる入力電力x1~x3を算出する。入力電力x1~x3の算出には、例えば、非線形計画法を用いることができる。また、上記問題を対数線形変換し、線形計画法などを用いて解いてもよい。なお、HG1~HG3のうち、稼働していない太陽光発電機21についての入力電力は0とする。
水素発生装置制御部57は、決定した配分量(入力電力x1~x3)を示す配分量情報を外部I/F装置44に送信する。外部I/F装置44は、受信した配分量情報に基づいて、配分量情報が示す配分量の電力が各水素発生装置42に供給されるように各AC/DCコンバータ41を制御する。
〔制御装置51の処理手順〕
図7から図9は、制御装置51が実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。
水素発生装置制御部57は、後述するHG1~HG3起動フラグ、HG1~HG2起動フラグ、HG1起動フラグ、HG1~HG3停止フラグ、HG2~HG3停止フラグ、及びHG3停止フラグのそれぞれにFalse(偽)を設定する(ステップS1)。
情報取得部55は、通信部53を介して、外部I/F装置25から太陽光発電機21及び蓄電池23のプロファイル情報を取得し、外部I/F装置44から各水素発生装置42のプロファイル情報を取得する(ステップS2)。ここで、太陽光発電機21のプロファイル情報は、例えば、太陽光発電機21の定格出力を示す。蓄電池23のプロファイル情報は、例えば、蓄電池23の定格出力及び定格容量を示す。水素発生装置42のプロファイル情報は、例えば、水素発生装置42の定格入力(定格入力電力又は定格入力電流)及び運転効率を示す。なお、これらのプロファイル情報は、事前に記憶部54に記憶されており、情報取得部55は、記憶部54からプロファイル情報を読み出すことにより、プロファイル情報を取得してもよい。
情報取得部55は、通信部53を介して、外部I/F装置25から太陽光発電機21及び蓄電池23の計測値情報を取得し、外部I/F装置44から各水素発生装置42の計測値情報を取得する(ステップS3)。ここで、太陽光発電機21の計測値情報は、例えば、太陽光発電機21の出力を示す出力電力情報である。蓄電池23の計測値情報は、例えば、蓄電池23の出力及び残電力量を示す。水素発生装置42の計測値情報は、例えば、水素発生装置42の入力(入力電力又は入力電流)及び稼働状態を示す。
情報取得部55は、太陽光発電機21の設置場所における天気、日射量、気温、湿度、風量及び雲の量を示す情報を、通信部53を介して外部のサーバ(例えば、気象サーバ)から取得する。天気度算出部56は、取得したこれらの情報に基づいて太陽光発電機21の設置場所の天気度を算出する(ステップS4)。
水素発生装置制御部57は、蓄電池23の残電力量、太陽光発電機21の出力、及び天気度算出部56が算出した太陽光発電機21の設置場所の天気度が上述した式1~式3の全てを満たすかを判定する(ステップS5)。
ステップS5の判定結果が真であれば(ステップS5でYES)、水素発生装置制御部57は、HG1~HG3起動フラグにTrue(真)を設定し、HG1~HG2起動フラグにFalse(偽)を設定し、HG1起動フラグにFalseを設定する(ステップS6)。ここで、HG1~HG3起動フラグは、Trueの場合にHG1、HG2及びHG3の全てを起動させることを示すデータである。HG1~HG2起動フラグは、Trueの場合にHG1及びHG2を起動させることを示すデータである。HG1起動フラグは、Trueの場合にHG1を起動させることを示すデータである。
ステップS5の判定結果が偽であれば(ステップS5でNO)、水素発生装置制御部57は、蓄電池23の残電力量、太陽光発電機21の出力、及び上記天気度が、上述した式4から式6の全てを満たし、かつ、式7から式9のいずれかを満たすかを判定する(ステップS7)。
ステップS7の判定結果が真であれば(ステップS7でYES)、水素発生装置制御部57は、HG1~HG3起動フラグにFalseを設定し、HG1~HG2起動フラグにTrueを設定し、HG1起動フラグにFalseを設定する(ステップS8)。
ステップS7の判定結果が偽であれば(ステップS7でNO)、水素発生装置制御部57は、蓄電池23の残電力量、太陽光発電機21の出力、及び上記天気度が、上述した式10から式12の全てを満たし、かつ、式13から式15のいずれかを満たすかを判定する(ステップS9)。
ステップS9の判定結果が真であれば(ステップS9でYES)、水素発生装置制御部57は、HG1~HG3起動フラグにFalseを設定し、HG1~HG2起動フラグにFalseを設定し、HG1起動フラグにTrueを設定する(ステップS10)。
ステップS9の判定結果が偽であれば(ステップS9でNO)、水素発生装置制御部57は、蓄電池23の残電力量、太陽光発電機21の出力、及び上記天気度が、上述した式16から式21の全てを満たすかを判定する(ステップS11)。
ステップS11の判定結果が真であれば(ステップS11でYES)、水素発生装置制御部57は、HG1~HG3停止フラグにFalseを設定し、HG2~HG3停止フラグにFalseを設定し、HG3停止フラグにFalseを設定する(ステップS12)。ここで、HG1~HG3停止フラグは、Trueの場合にHG1、HG2及びHG3を停止させることを示すデータである。HG2~HG3停止フラグは、Trueの場合にHG2及びHG3を停止させることを示すデータである。HG3停止フラグは、Trueの場合にHG3を停止させることを示すデータである。
ステップS11の判定結果が偽であれば(ステップS11でNO)、水素発生装置制御部57は、蓄電池23の残電力量、太陽光発電機21の出力、及び上記天気度が、上述した式22から式24のいずれかを満たし、かつ、式25から式27の全てを満たすかを判定する(ステップS13)。
ステップS13の判定結果が真であれば(ステップS13でYES)、水素発生装置制御部57は、HG1~HG3停止フラグにFalseを設定し、HG2~HG3停止フラグにTrueを設定し、HG3停止フラグにFalseを設定する(ステップS14)。
ステップS13の判定結果が偽であれば(ステップS13でNO)、水素発生装置制御部57は、蓄電池23の残電力量、太陽光発電機21の出力、及び上記天気度が、上述した式28から式30のいずれかを満たすかを判定する(ステップS15)。
ステップS15の判定結果が真であれば(ステップS15でYES)、水素発生装置制御部57は、HG1~HG3停止フラグにTrueを設定し、HG2~HG3停止フラグにFalseを設定し、HG3停止フラグにFalseを設定する(ステップS16)。
ステップS6、S8、S10、S12、S14もしくはS16の処理の後、又はステップS15の判定結果が偽であれば(ステップS15でNO)、水素発生装置制御部57は、HG3停止フラグがTrueであれば(ステップS17でTrue)、HG3を停止させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS18)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG3を停止させる。
水素発生装置制御部57は、HG3停止フラグがFalseであり(ステップS17でFalse)、HG2~HG3停止フラグがTrueであれば(ステップS19でTrue)、HG3を停止させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS20)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG3を停止させる。その後、水素発生装置制御部57は、HG2を停止させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS21)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG2を停止させる。
水素発生装置制御部57は、HG3停止フラグがFalseであり(ステップS17でFalse)、HG2~HG3停止フラグがFalseであり(ステップS19でFalse)、HG1~HG3停止フラグがTrueであれば(ステップS22でTrue)、HG3を停止させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS23)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG3を停止させる。その後、水素発生装置制御部57は、HG2を停止させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS24)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG2を停止させる。さらに、その後、水素発生装置制御部57は、HG1を停止させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS25)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG1を停止させる。
HG3停止フラグ、HG2~HG3停止フラグ及びHG1~HG3停止フラグのいずれもがFalseの場合には(ステップS17でFalse、S19でFalse、S22でFalse)、水素発生装置制御部57は、HG1起動フラグがTrueであれば(ステップS26でTrue)、HG1を起動させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS27)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG1を起動させる。
HG1起動フラグがFalseであり(ステップS26でFalse)、HG1~HG2起動フラグがTrueであれば(ステップS28でTrue)、水素発生装置制御部57は、HG1を起動させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS29)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG1を起動させる。その後、水素発生装置制御部57は、HG2を起動させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS30)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG2を起動させる。
HG1起動フラグがFalseであり(ステップS26でFalse)、HG1~HG2起動フラグがFalseであり(ステップS28でFalse)、HG1~HG3起動フラグがTrueであれば(ステップS31でTrue)、水素発生装置制御部57は、HG1を起動させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS32)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG1を起動させる。その後、水素発生装置制御部57は、HG2を起動させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS33)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG2を起動させる。さらに、その後、水素発生装置制御部57は、HG3を起動させるための指令データを外部I/F装置44に送信する(ステップS34)。指令データを受信した外部I/F装置44は、HG3を起動させる。
なお、水素発生装置制御部57は、停止中の水素発生装置42に対しては、当該水素発生装置42を停止させるための指令データを送信しないようにしてもよい。また、水素発生装置制御部57は、起動中の水素発生装置42に対しては、当該水素発生装置42を起動させるための指令データを送信しないようにしてもよい。これにより、無駄な処理を排除し、水素発生装置42の停止処理及び起動処理を高速に行うことができる。また、制御装置51から外部I/F装置44への無駄な通信を削減することができる。
ステップS18、S21、S25、S27、S30もしくはS34の後、又はHG1起動フラグ、HG1~HG2起動フラグ及びHG1~HG3起動フラグのいずれもがFalseの場合には(ステップS26でFalse、S28でFalse、S31でFalse)、水素発生装置制御部57は、起動している水素発生装置42への入力電力の配分量を決定し、決定した配分量を示す配分量情報を外部I/F装置44に送信する(ステップS35)。外部I/F装置44は、受信した配分量情報に基づいて、配分量情報が示す配分量の電力が各水素発生装置42に供給されるように各AC/DCコンバータ41を制御する。
なお、制御装置51は、図7から図9に示す処理を周期的(例えば、10分毎)に繰り返し実行する。
〔実施形態の効果等〕
以上説明したように、本開示の実施形態によると、水素製造システム1は、複数の水素発生装置42を備えている。このため、例えば、本システムと、本システムが備える複数の水素発生装置42で発生可能な水素量と同じ水素量を1台の水素発生装置42で発生させるシステムとを比較した場合に、本システムでは各水素発生装置42で発生可能な最大の水素量を小さくすることができる。これにより、各水素発生装置42の補機の構成及び消費電力を小さくすることができる。よって、低負荷(低消費電力)での運転効率を高めることができ、低負荷で水素発生装置の運転を開始させることができる。低負荷で水素発生装置42の運転を開始させることができることより、大容量の蓄電池を導入する必要もない。また、太陽光発電機21の出力電力が低下した場合であっても水素発生装置42の運転を維持できる可能性が高くなる。また、複数の水素発生装置42を備えていることより、太陽光発電機21の出力電力に応じて効率的な台数の水素発生装置を起動させることができる。よって、低コストで、高効率、且つ安定的な水素製造を実現することができる。
また、制御装置51は、蓄電池23に蓄電された太陽光発電機21の出力電力を利用して水素発生装置42を運転させることができる。このため、太陽光発電機21の出力電力が低下した場合であっても水素発生装置42の運転を維持することができる。
また、制御装置51は、太陽光発電機21の設置場所の気象に関連するパラメータである天気度を用いて、各水素発生装置42の起動及び停止を制御する。太陽光発電機21の発電量は日射量等の影響を受ける。このため、発電機の設置場所の気象に関するパラメータに基づいて各水素発生装置42の起動及び停止を制御することにより、発電量の変化に追従して水素発生装置42を制御することができる。例えば、日射量が増加する場合に、停止していた水素発生装置42を追加で起動させることができる。
なお、天気度は、発電機の設置場所の将来の予測された気象に関連してもよい。これにより、制御装置51は、将来の気象の変化を予測して水素発生装置42を制御することができる。例えば、今後、日射量が低下することが予測される場合には、起動している水素発生装置42の台数を事前に減らすことにより、高効率な水素発生装置42の運転を維持することができる。
また、天気度は、太陽光発電機21の設置場所における天気、日射量、気温、湿度、風量及び雲の量、発電機の発電量、並びに太陽光発電機21の設置場所を撮影した画像の少なくとも1つに基づいて算出される。このため、発電機の発電量に関連した気象に関連するパラメータである天気度を正確に算出することができる。
また、制御装置51は、太陽光発電機21の出力電力の増加につれ、起動する水素発生装置42の台数を増加させる。このため、複数の水素発生装置42の消費電力として利用可能な太陽光発電機21の出力電力に応じて、効率的な台数の水素発生装置42を起動させることができる。よって、高効率な水素製造を実現することができる。
また、制御装置51は、蓄電池23の残電力量の増加につれ、起動する水素発生装置42の台数を増加させる。このため、複数の水素発生装置42の消費電力として利用可能な蓄電池23の残電力量に応じて、効率的な台数の水素発生装置42を起動させることができる。よって、高効率な水素製造を実現することができる。
また、制御装置51は、複数の水素発生装置42のうち、一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最も小さい水素発生装置42を最初に起動させる。このため、太陽光発電機21の出力電力が小さい状態から効率的に水素発生装置42を運転させることができる。これにより、高効率な水素製造を実現することができる。
また、制御装置51は、複数の水素発生装置42のうち、一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最も小さい水素発生装置42を最後に停止させる。このため、太陽光発電機21の出力電力が低下した場合であっても、水素発生装置42の効率的な運転を維持できる可能性が高くなる。これにより、高効率な水素製造を実現することができる。
また、制御装置51は、複数の水素発生装置42を起動回数及び起動時間の少なくとも一方が小さい水素発生装置42から順に起動させてもよい。例えば、制御装置51は、複数の水素発生装置42を起動回数の小さい水素発生装置42から順に起動させてもよい。また、制御装置51は、複数の水素発生装置42を起動時間の小さい水素発生装置42から順に起動させてもよい。ここで、水素発生装置42の起動時間とは、例えば、所定時刻からの累積の起動時間としてもよい。さらに、制御装置51は、複数の水素発生装置42の起動回数及び起動時間を所定の重みで重み付けして加算した値の小さい水素発生装置42から順に起動させてもよい。これにより、複数の水素発生装置42間で、水素発生装置42の起動回数及び起動時間の少なくとも一方を平準化することができる。
また、制御装置51は、複数の水素発生装置42を起動回数及び起動時間の少なくとも一方が大きい水素発生装置42から順に停止させてもよい。例えば、制御装置51は、複数の水素発生装置42を起動回数の大きい水素発生装置42から順に停止させてもよい。また、制御装置51は、複数の水素発生装置42を起動時間の大きい水素発生装置42から順に停止させてもよい。ここで、水素発生装置42の起動時間とは、例えば、所定時刻からの累積の起動時間としてもよい。さらに、制御装置51は、複数の水素発生装置42の起動回数及び起動時間を所定の重みで重み付けして加算した値の大きい水素発生装置42から順に停止させてもよい。これにより、複数の水素発生装置42間で、水素発生装置42の起動回数及び起動時間の少なくとも一方を平準化することができる。
また、制御装置51は、複数の水素発生装置42に入力可能な電力の範囲の中で、起動中の水素発生装置42の効率が最良となる各水素発生装置42の消費電力の配分量を決定する。このため、複数の水素発生装置42を起動させている状態において、起動中の複数の水素発生装置42全体として最も効率的な運転を行うことができる。
[付記]
以上、本開示の実施形態に係る水素製造システム1について説明したが、本開示は、この実施形態に限定されるものではない。
上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1又は複数のシステムLSI(Large Scale Integration)などの半導体装置から構成されていてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
上記したコンピュータプログラムを、コンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、CD-ROM、半導体メモリなどに記録して流通させてもよい。また、コンピュータプログラムを、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送して流通させてもよい。
また、上記各装置は、複数のコンピュータ又は複数のプロセッサにより実現されてもよい。
また、上記各装置の一部又は全部の機能がクラウドコンピューティングによって提供されてもよい。つまり、各装置の一部又は全部の機能がクラウドサーバにより実現されていてもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 水素製造システム
2 電力供給エリア
3 配管エリア
4 水素製造エリア
5 制御エリア
21 太陽光発電機
22 DC/DCコンバータ
23 蓄電池
24 インバータ
25 外部I/F装置
31 バルブ
32 水素貯蔵タンク
33 バルブ
34 バルブ
35 外部I/F装置
41 AC/DCコンバータ
42 水素発生装置
42A 水素発生装置
42B 水素発生装置
42C 水素発生装置
43 バルブ
44 外部I/F装置
51 制御装置
52 制御部
53 通信部
54 記憶部
55 情報取得部
56 天気度算出部
57 水素発生装置制御部
HG1 水素発生装置
HG2 水素発生装置
HG3 水素発生装置

Claims (14)

  1. 水素を製造する水素製造システムであって、
    再生可能エネルギーを利用して発電する発電機と、
    前記発電機の出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置と、
    前記発電機の出力電力に基づいて、各前記水素発生装置の起動及び停止を制御する制御装置と
    を備え
    前記制御装置は、さらに、各前記水素発生装置の消費電力と運転効率との関係を示す関係式に基づいて、複数の前記水素発生装置に入力可能な電力の範囲の中で、起動中の前記水素発生装置の効率の合計が最大となる各水素発生装置の消費電力の配分量を決定する、水素製造システム。
  2. 前記水素製造システムは、前記発電機の出力電力を蓄電する蓄電池をさらに備え、
    複数の前記水素発生装置は、前記蓄電池の出力電力をさらに利用して水素を発生させ、
    前記制御装置は、前記蓄電池の残電力量にさらに基づいて、各前記水素発生装置の起動及び停止を制御する、請求項1に記載の水素製造システム。
  3. 前記制御装置は、前記発電機の設置場所の気象に関連するパラメータにさらに基づいて、各前記水素発生装置の起動及び停止を制御する、請求項1又は請求項2に記載の水素製造システム。
  4. 前記パラメータは、前記発電機の設置場所の将来の予測された気象に関連する、請求項3に記載の水素製造システム。
  5. 前記パラメータは、前記発電機の設置場所における天気、日射量、気温、湿度、風量及び雲の量、前記発電機の発電量、並びに前記発電機の設置場所を撮影した画像の少なくとも1つに基づいて算出される、請求項3又は請求項4に記載の水素製造システム。
  6. 前記制御装置は、前記発電機の出力電力の増加につれ、起動する前記水素発生装置の台数を増加させる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の水素製造システム。
  7. 前記制御装置は、前記蓄電池の残電力量の増加につれ、起動する前記水素発生装置の台数を増加させる、請求項2に記載の水素製造システム。
  8. 前記制御装置は、複数の前記水素発生装置のうち、一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最も小さい前記水素発生装置を最初に起動させる、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の水素製造システム。
  9. 前記制御装置は、複数の前記水素発生装置のうち、一定の水素量を製造するのに必要な消費電力量が最も小さい前記水素発生装置を最後に停止させる、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の水素製造システム。
  10. 前記制御装置は、複数の前記水素発生装置を起動回数及び起動時間の少なくとも一方が小さい前記水素発生装置から順に起動させる、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の水素製造システム。
  11. 前記制御装置は、複数の前記水素発生装置を起動回数及び起動時間の少なくとも一方が大きい前記水素発生装置から順に停止させる、請求項1から請求項7及び請求項10のいずれか1項に記載の水素製造システム。
  12. 再生可能エネルギーを利用して発電する発電機の出力電力を示す出力電力情報を取得する情報取得部と、
    前記出力電力情報が示す前記出力電力に基づいて、当該出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置それぞれの起動及び停止を制御する水素発生装置制御部とを備え、
    前記水素発生装置制御部は、さらに、各前記水素発生装置の消費電力と運転効率との関係を示す関係式に基づいて、複数の前記水素発生装置に入力可能な電力の範囲の中で、起動中の前記水素発生装置の効率の合計が最大となる各水素発生装置の消費電力の配分量を決定する、制御装置。
  13. 再生可能エネルギーを利用して発電する発電機の出力電力を示す出力電力情報を取得するステップと、
    前記出力電力情報が示す前記出力電力に基づいて、当該出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置それぞれの起動及び停止を制御するステップと、
    各前記水素発生装置の消費電力と運転効率との関係を示す関係式に基づいて、複数の前記水素発生装置に入力可能な電力の範囲の中で、起動中の前記水素発生装置の効率の合計が最大となる各水素発生装置の消費電力の配分量を決定するステップとを含む、水素発生装置の制御方法。
  14. コンピュータを、
    再生可能エネルギーを利用して発電する発電機の出力電力を示す出力電力情報を取得する情報取得部、及び
    前記出力電力情報が示す前記出力電力に基づいて、当該出力電力を利用して水素を発生させる複数の水素発生装置それぞれの起動及び停止を制御する水素発生装置制御部として機能させるための、コンピュータプログラムであって、
    前記水素発生装置制御部は、さらに、各前記水素発生装置の消費電力と運転効率との関係を示す関係式に基づいて、複数の前記水素発生装置に入力可能な電力の範囲の中で、起動中の前記水素発生装置の効率の合計が最大となる各水素発生装置の消費電力の配分量を決定する、コンピュータプログラム。
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