JP7494371B1 - 歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、無機物質粉末を高充填した歯ブラシにおける鉛の放出を抑制する技術を提供することである。【解決手段】本発明は、ヘッド部、及びハンドル部を備える歯ブラシであって、前記ヘッド部の表面の一部に設けられた植毛孔に対し、毛束が金属部の打ち込みによって植毛され、前記ヘッド部が、熱可塑性樹脂、及び無機物質粉末を含む樹脂組成物からなり、前記熱可塑性樹脂と、前記無機物質粉末との質量比が、50:50~10:90であり、前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂を含み、前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、前記無機物質粉末1g当たりの鉛の含有量が20μg以下である、歯ブラシを提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、歯ブラシに関する。
近年、環境負荷の低減等の観点から、樹脂成形品に対して炭酸カルシウムを高充填する試みがなされている(例えば、特許文献1)。
炭酸カルシウムを高充填した樹脂成形品は、一般的に、樹脂単体と比較して機械的特性等に優れる。
特開2020-158560号公報
上記のような樹脂成形品は、歯ブラシ等の日用品へも応用し得る。
しかし、本発明者は、炭酸カルシウムを高充填した歯ブラシにおいては、ヘッド部の植毛面から、毛束を通してヘッド部内部に水が浸入し、炭酸カルシウムに含まれる不純物のうち、特に、鉛が放出され得る可能性を見出した。
これは、ヘッド部の金属製毛留め材料(平線や丸線)とともに炭酸カルシウムが水中に併存すると、イオン化傾向の高い炭酸カルシウムが溶出し、これにともない鉛も放出されるためであると推察される。
このような溶出や放出は、例えば、ヘッド部を水道水で洗浄した後の自然乾燥に至るまでの過程で生じ得る。
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、無機物質粉末を高充填した歯ブラシにおける鉛の放出を抑制する技術の提供を課題とする。
本発明者らは、無機物質粉末を高充填した歯ブラシにおいて、鉛含有量について所定の要件を満たす無機物質粉末を配合することで上記課題を解決出来る点を見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下を提供する。
(1) ヘッド部、及びハンドル部を備える歯ブラシであって、
前記ヘッド部の表面の一部に設けられた植毛孔に対し、毛束が金属部の打ち込みによって植毛され、
前記ヘッド部が、熱可塑性樹脂、及び無機物質粉末を含む樹脂組成物からなり、
前記熱可塑性樹脂と、前記無機物質粉末との質量比が、50:50~10:90であり、
前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂を含み、
前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、
前記無機物質粉末1g当たりの鉛の含有量が20μg以下である、
歯ブラシ。
(2) 前記ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂を含む、(1)に記載の歯ブラシ。
(3) 前記無機物質粉末が、重質炭酸カルシウムを含む、(1)に記載の歯ブラシ。
(4) 前記無機物質粉末1g当たりのヒ素の含有量が3μg以下である、(1)に記載の歯ブラシ。
(5) 前記重質炭酸カルシウムが、JIS M-8511に準じた空気透過法による平均粒子径が0.7μm以上6.0μm以下の重質炭酸カルシウムである、(3)に記載の歯ブラシ。
(6) 前記ヘッド部、及び前記ハンドル部が射出成形品である、(1)に記載の歯ブラシ。
(7) 前記金属部が、平線、又は丸線である、(1)に記載の歯ブラシ。
(8) 前記金属部が、黄銅、アルミニウム、亜鉛、及びステンレスからなる群から選択される1又は2以上の金属を含む、(1)に記載の歯ブラシ。
本発明によれば、無機物質粉末を高充填した歯ブラシにおける鉛の放出を抑制する技術が提供される。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されない。
<歯ブラシ>
本発明の一実施形態に係る歯ブラシは、以下の要件を満たす。
・ヘッド部、及びハンドル部を備える。
・ヘッド部の表面の一部に設けられた植毛孔に対し、毛束が金属部の打ち込みによって植毛されている。
・ヘッド部が、熱可塑性樹脂、及び無機物質粉末を含む樹脂組成物からなる。
・熱可塑性樹脂と、無機物質粉末との質量比が、50:50~10:90である。
・熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂を含む。
・無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含む。
・無機物質粉末1g当たりの鉛の含有量が20μg以下である。
歯ブラシは、通常、毛束が植毛されたヘッド部と、ヘッド部から延びたハンドル部を有する。毛束は、金属部(平線、又は丸線)を用いて、ヘッド部に留められることで、植毛部を形成する。
歯ブラシの使用者は、例えば、ハンドル部を把持してヘッド部を口腔内に入れ、歯等に毛束をあてることで汚れを落とす。多くの場合、使用した歯ブラシは、水(水道水等)で洗浄した後に自然乾燥され、繰り返し使用される。
他方で、近年、環境負荷の低減等の観点から、歯ブラシにおいて、柄(ヘッド部、及びハンドル部)等を、炭酸カルシウムを高充填した樹脂組成物で成形する試みがなされている。
本発明者も、炭酸カルシウムを高充填した樹脂組成物を用いた歯ブラシの開発を進めていたところ、歯ブラシの洗浄にともない、ヘッド部の植毛面から、毛束を通してヘッド部内部に水が浸入し、炭酸カルシウムに含まれる鉛が放出されてしまう可能性を見出した。
本発明者が更に検討したところ、このような放出は、水中における、ヘッド部に用いられた金属部と炭酸カルシウムとの併存下での、イオン化傾向の高い炭酸カルシウムの溶出に起因すると推察された。炭酸カルシウムの溶出は、炭酸カルシウムに含まれる鉛の放出をももたらし得る。
上述の通り、歯ブラシは、通常、水で洗浄後に自然乾燥させるため、その過程において鉛の放出が生じ得る。
鉛の放出は、安全性の高い歯ブラシを提供する観点からは、少ないほど好ましい。
そのため、本発明者は、炭酸カルシウム含有無機物質粉末を含む樹脂組成物において、無機物質粉末1g当たりの鉛の含有量を20μg以下とすべきことに想到した。
本発明の一実施形態において、「鉛の放出を抑制すること」とは、例えば、水での洗浄後の歯ブラシのヘッド部からの鉛の放出が少ないことや、放出が全くないことで特定できる。
具体的には、実施例に示した方法で特定出来る。
本発明の一実施形態において、「鉛」とは、歯ブラシの原材料として用いた無機物質粉末(特に、炭酸カルシウム)に由来する鉛を包含する。
鉛の形態は特に限定されないが、単体だけではなく、化合物(硫化鉛等)も包含する。
本発明の一実施形態において「成分Aからなる」とは、成分A以外の成分を実質的に含まないことを意味する。本発明の一実施形態において「成分Bを実質的に含まない」とは、例えば、成分Bを全く含まない態様を包含する。
以下、本発明の一実施形態に係る歯ブラシの構成について詳述する。
(1)歯ブラシの構造
本発明の一実施形態において、歯ブラシは、ヘッド部、及びハンドル部を備える。
歯ブラシの各構造は、従来知られる任意の構造を採用出来る。
本発明の好ましい態様において、歯ブラシは、「JIS S3016」に規定される規格を満たす。
「JIS S3016」では、歯ブラシの構造として、「柄」及び、柄に設けられた植毛部に植えられた「毛」を備えるものを開示している。
「柄」とは、歯ブラシの把持部だけではなく、植毛部を含めた全体を指す。
「毛」は、植毛部に設けられた植毛穴に、毛を折り曲げて入れ、金属線等で押さえることで植毛されている。
ヘッド部、及びハンドル部は、同組成を有していても良く、互いに異なる組成を有していても良い。
ただし、少なくともヘッド部は、後述する樹脂組成物からなる。
ヘッド部、及びハンドル部は、一体成形品であっても良く、別個の成形品の組み合わせであっても良い。
ヘッド部、及びハンドル部の成形方法は特に限定されないが、好ましい態様において、射出成形が挙げられる。
本発明の好ましい態様は、ヘッド部、及びハンドル部が全て射出成形品である態様を包含する。
(1-1)ヘッド部
ヘッド部は、その表面に毛束が植毛されている。歯ブラシの使用者は、該毛束を歯や歯茎等にあてて摩擦させることで、汚れを落とす。
ヘッド部には、通常、その表面の一部に凹み(植毛孔)が設けられている。この凹みに対して金属部を用いて毛束が留められることで、ヘッド部に植毛される。
金属部は、金属製の毛留め材料に相当し、通常、植毛孔へ押し込められた毛束の上から打ち込むことで、毛束を植毛孔に固定する。
植毛孔の大きさや形状等は特に限定されず、ヘッド部の構成や、歯ブラシ使用者の特性等に応じて適宜設定出来る。
毛束の長さや材料等は特に限定されず、歯や歯茎等の洗浄に使用される任意の構成を採用出来る。
金属部の構成は特に限定されず、従来の歯ブラシに使用される任意の構成を採用出来る。
代表的な金属部として、平線、丸線が挙げられる。
金属部の材料としては、例えば、黄銅、アルミニウム、亜鉛、及びステンレスからなる群から選択される1又は2以上の金属を含むものが挙げられる。本発明の好ましい態様において、金属部は、黄銅、アルミニウム、亜鉛、及びステンレスからなる群から選択される1又は2以上の金属からなる。
(1-2)ハンドル部
ハンドル部は、ヘッド部から延びた把持部に相当する。
歯ブラシの使用者は、ハンドル部を把持することで、ヘッド部を所望の部位にあてがうことが出来る。
歯ブラシの柄は、ヘッド部、及びハンドル部に加えて、「ネック部」と呼ばれる部位を備えることがある。
かかる態様において、ヘッド部は、ネック部を介してハンドル部と連結している。ただし、ネック部及びハンドル部は、互いに明確に区別された部位であっても良く、互いに一体化した部位(つまり、ネック部とハンドル部との境界が明確ではない状態)であっても良い。
(2)樹脂組成物
ヘッド部は、熱可塑性樹脂と、無機物質粉末とを、質量比50:50~10:90で含む樹脂組成物からなる。
(2-1)熱可塑性樹脂
熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂を含む点以外は特に限定されず、樹脂成形品に通常配合され得る樹脂を採用出来る。熱可塑性樹脂は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いても良い。
(2-1-1)熱可塑性樹脂の種類
熱可塑性樹脂としては、少なくともポリオレフィン系樹脂を含み、好ましくは、ポリオレフィン系樹脂からなる。
ポリオレフィン系樹脂以外の熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられる。
本発明の一実施形態において「ポリオレフィン系樹脂」とは、オレフィン成分単位を主成分とするポリオレフィン系樹脂を意味する。
「オレフィン成分単位を主成分とする」とは、オレフィン成分単位がポリオレフィン系樹脂中に50質量%以上(好ましくは75質量%以上、より好ましくは85質量%以上、更に好ましくは90質量%以上)含まれることを意味する。
なお、本発明に使用されるポリオレフィン系樹脂の製造方法は特に限定されず、チーグラー・ナッタ系触媒、メタロセン系触媒、ラジカル開始剤(酸素、過酸化物等)等を用いる方法等の何れでも良い。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等が挙げられる。
熱可塑性樹脂は、本発明の効果が奏され易く、更に、良好な外観等を実現し易いという観点から、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂を含むことが好ましく、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂からなることがより好ましい。
(2-1-2)ポリプロピレン系樹脂
本発明におけるポリプロピレン系樹脂は、プロピレン成分単位が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、最も好ましくは80質量%以上の樹脂を包含する。
ポリプロピレン系樹脂としては、ポリプロピレンホモポリマー(プロピレン単独重合体)、プロピレンと他のα-オレフィン(プロピレンと共重合可能なもの)との共重合体等が挙げられる。
「他のα-オレフィン」としては、例えば、炭素数4~10のα-オレフィン(エチレン、1-ブテン、イソブチレン、1-ペンテン、3-メチル-1-ブテン、1-ヘキセン、3,4-ジメチル-1-ブテン、1-ヘプテン、3-メチル-1-ヘキセン等)が挙げられる。
プロピレン単独重合体としては、種々の立体規則性(アイソタクティック、シンジオタクティック、アタクチック、ヘミアイソタクチック等)を示す、直鎖状又は分枝状のポリプロピレン等が包含される。
プロピレンの共重合体は、ポリプロピレンランダムコポリマー(ランダム共重合体)、ポリプロピレンブロックコポリマー(ブロック共重合体)、二元共重合体、三元共重合体等の何れであっても良い。具体的には、エチレン-プロピレンランダム共重合体、ブテン-1-プロピレンランダム共重合体、エチレン-ブテン-1-プロピレンランダム3元共重合体、エチレン-プロピレンブロック共重合体等が挙げられる。
上記のポリプロピレン系樹脂のうち、ポリプロピレンブロックポリマーを含む樹脂が好ましく、ポリプロピレンブロックポリマーからなる樹脂がより好ましい。
(2-1-3)ポリエチレン系樹脂
本発明におけるポリエチレン系樹脂は、エチレン成分単位が、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、最も好ましくは80質量%以上の樹脂を包含する。
ポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-プロピレン-ブテン1共重合体、エチレン-ブテン1共重合体、エチレン-ヘキセン1共重合体、エチレン-4メチルペンテン1共重合体、エチレン-オクテン1共重合体等が挙げられる。
ポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン及び/又は直鎖状低密度ポリエチレンを含む樹脂が好ましく、高密度ポリエチレン及び/又は直鎖状低密度ポリエチレンからなる樹脂がより好ましい。
高密度ポリエチレンは、JIS K 6922-1(ISO1133)によるMFR(190℃、21.6kg)が、5g/10分以上15g/10分以下であるものが好ましく、7g/10分以上13g/10分以下であるものがより好ましい。
直鎖状低密度ポリエチレンは、JIS K 6922-1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)が、0.5g/10分以上1.5g/10分以下であるものが好ましく、0.7g/10分以上1.3g/10分以下であるものがより好ましい。
高密度ポリエチレン及び直鎖状低密度ポリエチレンを含む樹脂において、両者の質量比(高密度ポリエチレン:直鎖状低密度ポリエチレン)は、好ましくは90:10~50:50、より好ましくは92:8~50:50、更に好ましくは94:6~50:50である。
(2-1-4)熱可塑性樹脂の配合量
熱可塑性樹脂の含有量は、無機物質粉末の配合量等に応じて適宜設定出来る。
熱可塑性樹脂の含有量は、成形性等の観点から、樹脂組成物に対して、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは20質量%以上である。
熱可塑性樹脂の含有量は、充分な量の無機物質粉末を配合することが出来、良好な機械的特性を奏し易いという観点から、樹脂組成物に対して、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。
(2-2)無機物質粉末
熱可塑性樹脂とともに、所定の要件を満たす無機物質粉末を配合することで、樹脂組成物から得られるヘッド部における鉛の放出を抑制出来る。
(2-2-1)無機物質粉末の種類
無機物質粉末としては、炭酸カルシウムを含む点以外は特に限定されず、通常の樹脂成形品等に含まれるものを採用出来る。無機物質粉末は、1種類の物質を単独で、又は2種類以上の物質を組み合わせて用いても良い。
ただし、本発明の好ましい態様は、本発明の効果が奏され易いという観点から、無機物質粉末として炭酸カルシウム粉末のみを含む態様を包含する。
(2-2-2)炭酸カルシウム粉末
炭酸カルシウム粉末としては、重質炭酸カルシウム粉末、及び軽質炭酸カルシウム粉末のうち、何れであっても良く、これらの組み合わせであっても良い。
「重質炭酸カルシウム」とは、CaCOを主成分とする天然原料(石灰石等)を機械的に粉砕(乾式法、湿式法等)して得られる炭酸カルシウムである。
「軽質炭酸カルシウム」とは、合成法(化学的沈殿反応等)により調製された炭酸カルシウムである。
したがって、重質炭酸カルシウム、及び軽質炭酸カルシウムは互いに明確に区別される。
重質炭酸カルシウム、及び軽質炭酸カルシウムの違いは、例えば、SEM画像の分析に基づき算出された真円度から特定出来る。
重質炭酸カルシウム粉末の真円度は、例えば、0.50以上0.95以下の範囲である。軽質炭酸カルシウム粉末の真円度は、例えば、ほぼ1.00である。
本発明の一実施形態において「真円度」とは、下式で表される値であり、粒子の不定形性度合いの指標である。真円度が「1」(最大値)に近いほど真円に近いことを意味し、数値が低いほど不定形の度合いが高いことを意味する。
「真円度」=(粒子の投影面積)/(粒子の投影周囲長と同一周囲長を持つ円の面積)
重質炭酸カルシウムは、その製法上、形状等が一定ではなく、低コストであるにもかかわらず、樹脂成形品に対して良好な機械的特性を安定的に付与し易い。
したがって、本発明の好ましい態様は、炭酸カルシウムが重質炭酸カルシウム粉末を含む態様や、炭酸カルシウムが重質炭酸カルシウム粉末からなる態様を包含する。
(2-2-3)炭酸カルシウム以外の無機物質粉末
炭酸カルシウム以外の無機物質粉末としては、例えば、以下のものが挙げられる。
金属(マグネシウム、アルミニウム、チタン、鉄、亜鉛等)の炭酸塩、硫酸塩、珪酸塩、リン酸塩、又はホウ酸塩;
金属(カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、チタン、鉄、亜鉛等)の酸化物;
上記塩又は酸化物の水和物等。
炭酸カルシウム以外の無機物質粉末としては、例えば、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、シリカ、アルミナ、クレー、タルク、カオリン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、硫酸アルミニウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、リン酸マグネシウム、硫酸バリウム、珪砂、カーボンブラック、ゼオライト、モリブデン、珪藻土、セリサイト、シラス、亜硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、チタン酸カリウム、ベントナイト、黒鉛等が挙げられる。
無機物質粉末は合成のものであっても良く、天然鉱物由来のものであっても良い。
(2-2-4)無機物質粉末中の微量成分
上記の通り、本発明は、無機物質粉末として、微量成分の含有量が所定範囲にあるものを使用する点に主要な技術的特徴がある。
(2-2-4-1)鉛
本発明の一実施形態において、無機物質粉末1g当たりの鉛の含有量は、20μg以下である。
鉛の含有量は、低いほど本発明の効果が奏され易く、無機物質粉末1g当たり、好ましくは18g以下、より好ましくは15μg以下である。
鉛の含有量の下限は、特に限定されないが、無機物質粉末1g当たり、好ましくは0μg以上である。
(2-2-4-2)その他の微量成分
その他の微量成分の含有量は、特に限定されないが、無機物質粉末の純度が高いほど本発明の効果が奏され易い。
例えば、無機物質粉末1g当たりのヒ素の含有量が、好ましくは3μg以下、より好ましくは2μg以下であると、本発明の安全性が高まり易い。
(2-2-4-3)微量成分の含有量の調整方法
微量成分の含有量の調整方法としては特に限定されないが、例えば、以下が挙げられる。
・本発明の要件を満たす無機物質粉末の合成や採取。
・本発明の要件の何れかを満たさない無機物質粉末と、本発明の要件を満たす無機物質粉末とのブレンド。
(2-2-4-4)微量成分の測定方法
無機物質粉末に含まれる微量成分の含有量は、実施例に示した第9版食品添加物公定書(厚生労働省消費者庁)に記載の方法で特定出来る。
(2-2-5)無機物質粉末のその他の条件
無機物質粉末は、微量成分について上記条件を満たしていれば、任意の形態であり得る。
無機物質粉末の平均粒子径は、得ようとする歯ブラシの成形性等に応じて適宜設定出来る。
ただし、安定した分散性を実現し易く、均質な機械的特性を奏し易いという観点から、無機物質粉末における、JIS M-8511に準じた空気透過法による平均粒子径が、好ましくは0.7μm以上6.0μm以下、より好ましくは1.0μm以上5.5μm以下である。
無機物質粉末の平均粒子径は、無機物質粉末全体が上記の要件を満たしていれば良い。
無機物質粉末の分散性や反応性を高めるために、無機物質粉末の表面を、常法に従い、予め表面改質しても良く、しなくても良い。
表面改質法としては、物理的処理方法(プラズマ処理等)、化学的処理方法(カップリング剤や界面活性剤を使用した方法)等が挙げられる。
無機物質粉末の形状は、特に限定されず、粒子状(球形、不定形状等)、フレーク状、顆粒状、繊維状等の何れであっても良い。
(2-2-6)無機物質粉末の配合量
無機物質粉末の含有量の下限は、機械的特性を高め易いという観点から、樹脂組成物に対して、好ましくは50質量%以上、より好ましくは52質量%以上、更に好ましくは54質量%以上、更により好ましくは56質量%以上である。
無機物質粉末の含有量の上限は、成形性等の観点から、樹脂組成物に対して、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下、更に好ましくは80質量%以下、更により好ましくは75質量%以下である。
炭酸カルシウム粉末の含有量は、その含有量が多くても鉛の放出を抑制出来るという観点から、無機物質粉末に対して、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上である。
炭酸カルシウム粉末の含有量の上限は特に限定されないが、無機物質粉末に対して、好ましくは100質量%以下、より好ましくは99質量%以下である。
炭酸カルシウム粉末の含有量は、その含有量が多くても鉛の放出を抑制出来るという観点から、樹脂組成物に対して、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上である。
炭酸カルシウム粉末の含有量の上限は特に限定されないが、樹脂組成物に対して、好ましくは90質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。
無機物質粉末に炭酸カルシウムが含まれているかどうかや、その含有量は、樹脂成形品を焼成し、その灰分分析によって特定出来る。
(2-3)その他の成分
樹脂組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、無機物質粉末、及び熱可塑性樹脂以外のその他の成分を配合しても良く、配合しなくても良い。
その他の成分としては、樹脂成形品に通常配合され得る任意の成分を採用出来る。
このような成分として、着色剤、潤滑剤、分散剤、静電防止剤、酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
これらの成分の種類や量は、得ようとする効果等に応じて適宜設定出来る。
本発明の好ましい態様における樹脂組成物は、熱可塑性樹脂、及び無機物質粉末のみからなるものを包含する。
(2-4)熱可塑性樹脂と無機物質粉末との割合
樹脂組成物において、熱可塑性樹脂と、無機物質粉末との質量比(熱可塑性樹脂:無機物質粉末)は、好ましくは50:50~10:90、より好ましくは45:55~15:85、更に好ましくは40:60~20:80である。
このように、熱可塑性樹脂に対する無機物質粉末の比率を同等以上とすることで、無機物質粉末による機械的特性の向上効果を奏し易くなる。
(2-5)樹脂組成物の製造方法
樹脂組成物の製造方法としては、樹脂組成物の形態や用途等に応じて、従来知られる方法や条件を採用出来る。
樹脂組成物は、例えば、構成成分を、混合、溶融混練等することで得られる。
樹脂組成物を製造するための機械は、樹脂組成物の形態や用途等に応じて選択出来、押出機、ニーダー、バンバリーミキサー、混練機(二軸混練機等)が挙げられる。
樹脂組成物の形態は特に限定されず、所望の樹脂成形品(シート、容器等)へ成形可能な任意の形態を採用出来る。
以下に、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<歯ブラシの作製及び評価>
以下の方法で歯ブラシを作製し、その鉛等の放出の有無や程度を評価した。
(1)歯ブラシ本体の作製
射出成形(一体成形)により、表2及び3に有する組成を有するヘッド部、及びハンドル部を備える歯ブラシ本体を作製した。該歯ブラシ本体は、JIS S 3016:1995に規定される構造を有する。
本例で用いた各材料は以下の通りである。
(1-1)無機物質粉末
無機物質粉末として、炭酸カルシウム粒子(重質炭酸カルシウム粒子)を使用した。
該炭酸カルシウム粒子における、JIS M-8511に準じた空気透過法による平均粒子径が、2.0μmだった。
まず、異なる鉱山から回収した、微量成分含有量(炭酸カルシウム純度)が異なる3種類を種々比率でブレンドして無機粉末1乃至4(表1)を調製した。この無機粉末1乃至4を表2及び3に示す量で使用した。
なお、炭酸カルシウム粒子中の微量成分含有量は、第9版食品添加物公定書(厚生労働省消費者庁)の「炭酸カルシウム」の項(748~749頁)に準拠して測定した。この公定書では、炭酸カルシウムに含まれる微量成分(鉛、アルカリ金属及びマグネシウム、塩酸不溶物、並びに遊離アルカリ等)の測定方法が規定されている。
表1中、各微量成分含有量は、以下を意味する。
・鉛:無機物質粉末1グラム当たりの鉛の含有量(単位:μg)
・ヒ素:無機物質粉末1グラム当たりのヒ素の含有量(単位:μg)
Figure 0007494371000001
(1-2)熱可塑性樹脂
以下の何れかの熱可塑性樹脂(何れも、ポリオレフィン系樹脂に相当する。)を使用した。
ポリプロピレン系樹脂(PP):ポリプロピレンブロックコポリマー(融点160℃)
ポリエチレン系樹脂(PE):HDPE及びLLDPEのブレンド(HDPE:LLDPE(質量比)=70:30)
なお、上記HDPEにおける、JIS K 6922-1(ISO1133)によるMFR(190℃、21.6kg)は、7.5g/10分である。
上記LLDPEにおける、JIS K 6922-1(ISO1133)によるMFR(190℃、2.16kg)は、0.8g/10分である。
(2)歯ブラシの作製
歯ブラシ本体のヘッド部に設けた植毛孔に、常法にしたがい、黄銅製の平線を打ち込んで毛束(ナイロン毛)を植毛し、歯ブラシを得た。
(3)放出試験
同組成の歯ブラシを50本ずつ用意し、以下の放出試験に供した。
まず、水道水(pH5.8)を用意した。
各歯ブラシのヘッド部全体のみ、又は、ハンドル部のみを、水道水に10秒浸けた後に水道水から引き上げ、そのまま室温で2時間静置した。
静置後、水質検査キットを用いて、水道水中の鉛の放出の有無や程度を確認し、以下の基準で評価した。その結果を表2及び3の「放出」の項に示す。
<鉛の放出試験の評価基準>
A:50本の歯ブラシのうち、何れでも鉛の放出が認められなかった。
B:50本の歯ブラシのうち、2本以下で鉛の放出が認められた。
C:50本の歯ブラシのうち、3本以上で鉛の放出が認められた。
<ヒ素の放出試験の評価基準>
A:50本の歯ブラシのうち、何れでもヒ素の放出が認められなかった。
B:50本の歯ブラシのうち、2本以下でヒ素の放出が認められた。
Figure 0007494371000002
Figure 0007494371000003
表に示される通り、本発明の要件を満たす歯ブラシにおいては、鉛の放出が抑制されていた。
更に、無機物質粉末1g当たりのヒ素の含有量が3μg以下であると、より安定的に、ヒ素の放出が抑制されていた。
本例では、無機物質粉末として、重質炭酸カルシウムを採用したが、その他の無機物質粉末(軽質炭酸カルシウム、タルク等)でも上記と同様の傾向が認められた。
本例では、黄銅製の平線を用いたが、アルミニウム、亜鉛、及びステンレスの何れかから作製された平線であっても、上記と同様の傾向が認められた。

Claims (8)

  1. ヘッド部、及びハンドル部を備える歯ブラシであって、
    前記ヘッド部の表面の一部植毛孔を有し
    毛束が金属によって前記植毛孔に固定されており
    前記ヘッド部が、熱可塑性樹脂、及び無機物質粉末を含む樹脂組成物からなり、
    前記熱可塑性樹脂と、前記無機物質粉末との質量比が、50:50~10:90であり、
    前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂を含み、
    前記無機物質粉末が、炭酸カルシウムを含み、
    前記無機物質粉末1g当たりの鉛の含有量が20μg以下である、
    歯ブラシ。
  2. 前記ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレン系樹脂及び/又はポリエチレン系樹脂を含む、請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記無機物質粉末が、重質炭酸カルシウムを含む、請求項1に記載の歯ブラシ。
  4. 前記無機物質粉末1g当たりのヒ素の含有量が3μg以下である、請求項1に記載の歯ブラシ。
  5. 前記重質炭酸カルシウムが、JIS M-8511に準じた空気透過法による平均粒子径が0.7μm以上6.0μm以下の重質炭酸カルシウムである、請求項3に記載の歯ブラシ。
  6. 前記ヘッド部、及び前記ハンドル部が射出成形品である、請求項1に記載の歯ブラシ。
  7. 前記金属部が、平線、又は丸線である、請求項1に記載の歯ブラシ。
  8. 前記金属部が、黄銅、アルミニウム、亜鉛、及びステンレスからなる群から選択される1又は2以上の金属を含む、請求項1に記載の歯ブラシ。
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