JP7491529B2 - 有孔搬送ロール、シート材製造装置及びシート材加工装置 - Google Patents

有孔搬送ロール、シート材製造装置及びシート材加工装置 Download PDF

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本発明は搬送ロールに関し、より詳しくは、周面にエアが通過する通気孔を備えた搬送ロール(以下「有孔搬送ロール」という)と、当該有孔搬送ロールを備えたシート材製造装置及びシート材加工装置に関する。
光学系フィルムに代表される樹脂系のフィルムや各種金属箔(以下、これらをまとめて「シート材」という)は、製造装置内の搬送ロールによって搬送される。シート材は搬送ロールに接触した状態で搬送されるが、厚さや材質といったシート材の特性によっては、搬送ロールとの接触によってシート材の表面に傷が発生することがある。
シート材に生じた傷は製品不良の一因となるため、傷のないシート材の製造が望まれている。このような状況下、近年では、周面にエアが通過する通気孔を備えた有孔搬送ロールが提案されている(特許文献1及び2)。このような有孔搬送ロールによれば、シート材を非接触で搬送することができ、搬送ロールとの接触による傷の発生を防止することができる。
特開2020-132412号公報 特許第2788207号公報
ところが、従来の有孔搬送ロールには次の点で改善の余地があった。
(1)搬送に際してシート材が位置する範囲(吹上範囲)は有孔搬送ロールの一部(たとえば、90°~180°)程度であり、それ以外の部分から排出されるエアはロスとなる。
(2)従来の有孔搬送ロールでは、一部に欠損が生じた場合に有孔搬送ロールそのものを交換しなければならないため、本体コストや設置コストなど、経済的にも時間的にも無駄が多かった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、エアの供給ロスが少なく、部分的な損傷が生じた場合でも直ちに交換する必要のない有孔搬送ロールと、当該有孔搬送ロールを備えたシート材製造装置及びシート材加工装置を提供することにある。
[有孔搬送ロール]
本発明の有孔搬送ロールは、ロール本体の周面にエアが通過する通気孔を備えたものであって、ロール本体の内部に二以上の小室が設けられたものである。各小室はロール本体の周面の通気孔と連通しており、小室に供給されたエアが当該小室と連通する通気孔から噴出されるように構成されている。
[シート材製造装置]
本発明のシート材製造装置は、搬送ロールを備えたシート材製造装置であって、搬送ロールとして本発明の有孔搬送ロールを備えたものである。
[シート材加工装置]
本発明のシート材加工装置は、搬送ロールを備えたシート材加工装置であって、搬送ロールとして本発明の有孔搬送ロールを備えたものである。
本発明の有孔搬送ロールは、ロール本体の内部が二以上の小室に区画され、一又は二以上の任意の小室にエアを供給できるように構成されているため、エアの供給ロスが少ない。また、部分的な損傷が生じた場合でもロールを回転させて損傷のない部分を使うことができるため、直ちに交換する必要がなく、経済的にも時間的にも無駄が少ない。本発明のシート材製造装置及びシート材加工装置についても同様の効果がある。
(a)は本発明の有孔搬送ロールの一例を示す斜視図、(b)は(a)の有孔搬送ロールの断面図。 (a)は図1(a)に示す有孔搬送ロールの端面閉塞具とエア供給源の一例を示す斜視図、(b)は端面閉塞具の他例を示す斜視図。 (a)は両端に開口部を備えたロール本体とロール本体を支える支持軸を備えた端面閉塞具の一例を示すもの、(b)は両端に開口部を備えたロール本体とロール本体を支持する通し軸と通し軸が通される通過孔を備えた端面閉塞具の一例を示すもの。 (a)は有孔搬送ロールの他例を示す断面図、(b)は有孔搬送ロールの他例を示す断面図、(c)は有孔搬送ロールの他例を示す断面図、(d)は有孔搬送ロールの他例を示す断面図。 (a)は複数本の凹陥溝を備えた有孔搬送ロールの一例を示す斜視図、(b)は複数本の凹陥溝を備えた有孔搬送ロールの他例を示す斜視図。 (a)は本発明の有孔搬送ロールの使用方法の一例を示す説明図、(b)は本発明の有孔搬送ロールの使用方法の他例を示す説明図。 本発明の有孔搬送ロールを備えたシート材製造装置の一例を示す斜視図。 本発明の有孔搬送ロールを備えたシート材加工装置の一例を示す側面図。
(有孔搬送ロールの実施形態)
本発明の有孔搬送ロール10の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。本発明の有孔搬送ロール10は、後述するシート材製造装置30やシート材加工装置40をはじめ、シート材Xの搬送を必要とする各種装置に実装して利用することができるものである。一例として図1(a)(b)に示す有孔搬送ロール10は、中空のロール本体11と、当該ロール本体11の内部を複数の小室12に区画する隔壁13を備えている。
図1(a)に示すように、この実施形態のロール本体11は長手方向の一端側に開口部11aを備えた円筒状であり、その周面にはエアが通過する通気孔14が複数設けられている。ロール本体11は角筒状など、円筒状以外であってもよい。また、ロール本体11は長手方向両端に開口部11aを備えたものであってもよい。
通気孔14はロール本体11の全周に設けられ、各通気孔14はロール本体11内部のいずれかの小室12と連通するようにしてある。小室12に供給されたエアは、各小室12と連通する通気孔14から噴出される。通気孔14は均等間隔で配置することも不均等間隔で配置することもできる。また、通気孔14の内径は均等であっても不均等であってもよい。
この実施形態では、ロール本体11の内部に三枚の隔壁13が設けられている。各隔壁13はロール本体11と同程度の長さの薄板材であり、三枚の隔壁13は120°の間隔で設けられている。隔壁13は三枚より多くすることも少なくすることもできる。隔壁13の設置角度に特に限定はなく、設置する枚数等に応じて適宜設定することができる。また、各隔壁13は必ずしも均等な角度で設置する必要はなく、たとえば、三枚の隔壁13で仕切る場合、三枚の隔壁13を30°、60°、270°といった不均等な角度で設けることもできる。
この実施形態のロール本体11と隔壁13は、アルミの押出成形によって一体に構成されている。ロール本体11と隔壁13は別体とし、ロール本体11内に後から隔壁13を挿入するような構成とすることもできる。ロール本体11と隔壁13は、ステンレスや樹脂、ゴムのほか、カーボンファイバーやガラスファイバー等が複合されたFRP(繊維強化プラスチック)など、アルミ以外の材質製とすることもできる。ロール本体11と隔壁13は、これらの複合材で構成することもできる。
図2(a)に示すように、この実施形態のロール本体11の長手方向には、ロール本体11の長手方向一旦側の開口部11aを閉塞する端面閉塞具15が設けられている。端面閉塞具15はロール本体11の端面を閉塞できる大きさ及び形状の蓋であり、ロール本体11の端面に着脱可能に設けられている。端面閉塞具15の形状はロール本体11の端面の形状に合わせて決めればよく、エアの抜け漏れを防げるものであればその大きさや形状、構造に制約はない。
端面閉塞具15には、図2(b)に示すような外向きに突出する支持軸17を備えたものを用いることもできる。また、ロール本体11の両端に開口部11aが設けられている場合、図3(a)のように、図2(a)の支持軸17付きの端面閉塞具15をロール本体11の長手方向両端に設けることができる。
図4(a)のように、ロール本体11が内管11bと外管11cを備えた二重管構造であり、内管11bにロール本体11を支持する通し軸18が設けられた場合、図3(b)のように、内管11b内に挿通された一本の通し軸18が通る大きさ及び形状の通過孔19を備えた端面閉塞具15をロール本体11の長手方向両端に設けることができる。
端面閉塞具15には、エア供給源20から供給されるエアを小室12内に導入するためのエア導入口15aが設けられている。この実施形態では、各小室12に対応する位置にエア導入口15aが設けられている。エア供給源20のエア供給ホース21を一又は二以上の任意のエア導入口15aに接続することで、エア供給ホース21が接続された小室12にエアが導入されるようにしてある。エアを供給しないエア導入口15aは導入口蓋15bで閉塞できるようにしてある。端面閉塞具15はロール本体11と一体に構成することもできる。
なお、ロール本体11の両端に開口部11aが設けられている場合、一方の開口部11aにエア導入口15aのない蓋を、他方の開口部11aにエア導入口15aを備えた端面閉塞具15を設けることができる。場合によっては、両端にエア導入口15aを備えた端面閉塞具15を設け、使用しないエア導入口15aは、導入口蓋15bで塞いでおくようにすることもできる。
(有孔搬送ロールのその他の実施形態)
前記実施形態では、ロール本体11が単層の円筒状の場合を一例としているが、ロール本体11は図4(a)に示すような内管11bと外管11cを備えた二重管構造のものであってもよい。この場合、内管11bと外管11cの間に隔壁13を設置し、内管11bと外管11cの間の空間に二以上の小室12を形成することができる。この例において、外管11cはロール本体11に相当する。なお、ロール本体11は三重以上の多重構造のものとすることもできる。
前記実施形態では、ロール本体11が円筒状の場合を一例としているが、ロール本体11はその内部に図4(b)に示すような中実軸11dが配置されたものであってもよい。この場合、中実軸11dとロール本体11の間に隔壁13を設置し、中実軸11dとロール本体11の間の空間に二以上の小室12を形成することができる。
前記実施形態では説明を省略しているが、ロール本体11の外周には、図4(c)に示すような多孔質素材(たとえば、焼結カーボンやセラミック、焼結金属等)を含む材料からなる有孔部材層16(この実施形態では、多孔質素材をロール状に成形した多孔質ロール)を設けることもできる。この場合、ロール本体11の通気孔14から噴出したエアは、多孔質ロールの孔(図示しない)を通過して外部に噴出される。多孔質ロールは、図4(a)の外管11cの外側や図4(b)及び(d)のロール本体11の外側に設けることもできる。なお、多孔質材の形状はロール状以外であってもよい。
前記実施形態では、ロール本体11が平板状の隔壁13で複数の小室12に仕切られている場合を一例としているが、図4(d)に示すように、小室12はロール本体11の長手方向に沿って形成された複数の空洞によって構成することもできる。この場合、空洞の形状は円柱状や角柱状、その他の形状とすることができる。この場合も、各通気孔14はロール本体11内部のいずれかの小室12と連通し、小室12に供給されたエアが各小室12と連通する通気孔14から噴出されるようにする。
前記実施形態では説明を省略しているが、図5(a)(b)に示すように、ロール本体11の周面には長手方向に沿って一本又は二本以上の凹陥溝11eを形成し、その凹陥溝11e内に通気孔14を並べて形成することもできる。このような構成とすることで、通気孔14から噴出したエアが凹陥溝11e内に均等に流れ、シート材Xにエアが均等に吹き付けられ、シート材Xの搬送が安定しやすくなる。
凹陥溝11eに形成される通気孔14の間隔は均等である必要はなく、不均等であってもよい。たとえば、ロール本体11の長手方向両端側に密な状態で通気孔14を形成し、それ以外の部分にそれよりも疎な状態で通気孔14を形成することで、噴出量の分布を持たせることができる。通気孔14の配置は凹陥溝11eの断面形状との関係で調整することができ、これにより、ロール本体11の長手方向におけるエアの噴出量をより効果的に調整することがきる。
浮上搬送の場合、シート材Xの両端部はその内側から噴出したエアで浮上することから、両端部は中央部と比較して相対的に搬送ロールに接触する可能性が高い。長手方向の噴出量に分布を持たせることにより、シート材Xの接触による傷つき等の問題を回避し、より品質の高いシート材Xを生産することができる。
なお、凹陥溝11eの長さに限定はなく、たとえば、図5(a)のようにロール本体11の長手方向の全長に亘って設けたり、図5(b)のようにロール本体11の長手方向両端側を除く部分に設けたりすることもできる。ロール本体11の全長に亘って凹陥溝11eを設ける場合、凹陥溝11eの長手方向両端からのエアの排出を防ぐため、当該凹陥溝11eを塞ぐことのできる蓋11fなどを設けることができる。
また、凹陥溝11eの深さや幅(溝幅)、形状にも限定はなく、一例として、深さについては0.5mm~10mm程度、溝幅については3mm~10mm程度、形状については、断面視正方形、長方形、台形等とするなど、ロール本体11の径や材質に応じて設定することができる。また、凹陥溝11eと凹陥溝11eの間の土手(仕切り部分)の幅は、特に制限はなく目的に応じて任意に設定することができる。たとえば、有孔部材層を設ける場合には、当該有孔部材層の厚さの1/10~2倍程度とすることができる。
本発明の有孔搬送ロール10は、シート材Xの抱かせ角に応じて、エアを供給する小室12を変えることができる。ここでいう「抱かせ角」とは、搬送されるシート材Xによって覆われる範囲を説明するための用語であり、有孔搬送ロール10の断面で見た場合に、断面中心点からロール本体11に向けて放射状に延びる二本の線のなす角を意味する(図6(a)(b)参照)。
たとえば、抱かせ角が90°は、ロール本体11の断面中心点からシート材Xによって覆われる部分の始点を結ぶ第一線と、ロール本体11の断面中心点からシート材Xによって覆われる部分の終点を結ぶ第二線とのなす角が90°である場合を、抱かせ角180°は第一線と第二線のなす角が180°である場合を意味する。
図6(a)のように、搬送されるシート材Xの抱かせ角が90°の場合、当該シート材Xが対向する部分に位置する一つの小室12のみにエアを供給することで、シート材Xを浮上させながら搬送することができる。残りの二つの小室12(図6(a)の塗りつぶし箇所)にはエアが供給されないため、これら小室12に位置する通気孔14からはエアが噴出されず、エアのロスが少ない。
図6(b)のように、搬送されるシート材Xの抱かせ角が180°の場合、当該シート材Xが対向する部分に位置する二つの小室12にエアを供給することで、シート材Xを浮上させながら搬送することができる。残りの一つの小室12(図6(b)の塗りつぶし箇所)にはエアが供給されないため、これら小室12に位置する通気孔14からはエアが噴出されず、エアのロスが少ない。
なお、この実施形態ではロール本体11の内部が三枚の隔壁13で均等に仕切られている場合を一例としているが、これとは異なる枚数で仕切られている場合も、抱かせ角≦吹き出し範囲となるようにすることで、同様の効果を得られる。ロール本体11の内部が不均等な角度で仕切られている場合についても同様である。
たとえば、ロール本体11の内部が四枚の隔壁13で均等に仕切られている場合において、搬送されるシート材Xの抱かせ角が120°のときは、隣り合う二つの小室12にエアを供給し、他の二つの小室12にエアを供給しないようにすることで、同様の効果を得られる。
この実施形態に示す構成は一例であり、本発明の有孔搬送ロール10は、前記実施形態の構成に限定されるものではない。本発明の有孔搬送ロール10は、その要旨を変更しない範囲で、構成の変更や入れ替え、省略等の変更を加えることができる。
(シート材製造装置の実施形態)
次に、本発明のシート材製造装置30の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。本発明のシート材製造装置30は、樹脂製フィルムや金属箔などのシート材Xを製造する装置である。ここでは、シート材製造装置30が機能性フィルムの製造装置の場合を一例とする。
図7において、31は押出し機、32はTダイ、33は冷却ロール、34はキャスティングロール、35は搬送ロール、36は巻取りロールである。このシート材製造装置30では、供給された樹脂ペレットが押出し機31で加熱溶融されてTダイ32に供給され、Tダイ32でシート状に成形されて排出される。フィルムの厚さは溶融樹脂の吐出量や引き取り速度、Tダイ32のリップ(図示しない)の開き具合を調整することで所望厚さにすることができる。
Tダイ32から排出されたフィルムは、冷却ロール33で冷却されて固化したのち、キャスティングロール34で温度調節され、縦横方向に引き延ばされながら搬送ロール35で先方に搬送されて巻取りロール36に巻き取られる。この実施形態では、この搬送ロール35として、図1(a)(b)の有孔搬送ロール10を用いている。
この実施形態に示す構成は一例であり、本発明のシート材製造装置30は、前記実施形態の構成に限定されるものではない。本発明のシート材製造装置30は、その要旨を変更しない範囲で、構成の変更や入れ替え、省略等の変更を加えることができる。
(シート材加工装置の実施形態)
次に、本発明のシート材加工装置40の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。本発明のシート材加工装置40は、樹脂製フィルムや金属箔などのシート材Xを加工する装置である。ここでいう加工には、たとえば、シート材Xの一部をカットすることやシート材Xの表裏両面又は片面に機能性材料等の塗液を塗布することなどが含まれる。
一例として図8に示すシート材加工装置40は、シート材Xに機能性材料を塗布するコーティング装置である。図8において、41は繰出しロール、42は巻取りロール、43は搬送ロール、44は圧胴ロール、45は塗液用容器、46はグラビアロール、47はタッチロール、48はブレード、49は乾燥炉である。
この実施形態では、前記搬送ロール43として、図1(a)(b)の有孔搬送ロール10を用いている。具体的には、繰出しロール41からグラビアロール46の間に配置された搬送ロール43や、グラビアロール46から巻取りロール42の間に配置された搬送ロール43として、図1(a)(b)の有孔搬送ロール10を用いている。
(シート材加工装置のその他の実施形態)
前記実施形態では、シート材加工装置がコーティング装置の場合を一例としているが、本発明のシート材加工装置には、搬送中にシート材Xを流れ方向(MD方向)や幅方向(TD方向)にカットするカット装置や、搬送中のシート材Xに他のシート材Xを貼り合せて巻き取るラミネート装置、搬送中のシート材Xを所望幅にカットしながら巻き取るスリット装置等、シート材Xを搬送しながら加工を行う種々の装置が含まれる。
前記カット装置やラミネート装置、スリット装置等、シート材Xを搬送しながら加工する各種装置には、シート材Xを搬送するための搬送ロールが設けられ、その搬送ロールとして本発明の有孔搬送ロールを用いることができる。なお、本発明のシート材加工装置40には、コーティングやラミネート、スリット等、複数の加工を一台で行うことのできる装置も含まれる。
この実施形態に示す構成は一例であり、本発明のシート材加工装置40は、前記実施形態の構成に限定されるものではない。本発明のシート材加工装置40は、その要旨を変更しない範囲で、構成の変更や入れ替え、省略等の変更を加えることができる。
本発明の有孔搬送ロール10は、各種装置内に実装される搬送ロールとして利用することができ、光学系フィルムや各種金属箔等のシート材Xを製造するシート材製造装置30やシート材加工装置40内の搬送ロールとして、特に好適に用いることができる。
10 有孔搬送ロール
11 ロール本体
11a 開口部
11b 内管
11c 外管(ロール本体)
11d 中実軸
11e 凹陥溝
11f 蓋
12 小室
13 隔壁
14 通気孔
15 端面閉塞具
15a エア導入口
15b 導入口蓋
16 有孔部材層
17 支持軸
18 通し軸
19 通過孔
20 エア供給源
21 エア供給ホース
30 シート材製造装置
31 押出し機
32 Tダイ
33 冷却ロール
34 キャスティングロール
35 搬送ロール
36 巻取りロール
40 シート材加工装置
41 繰出しロール
42 巻取りロール
43 搬送ロール
44 圧胴ロール
45 塗液用容器
46 グラビアロール
47 タッチロール
48 ブレード
49 乾燥炉
X シート材

Claims (9)

  1. ロール本体の周面にエアが通過する通気孔を備えた有孔搬送ロールにおいて、
    前記有孔搬送ロールは、回転しない状態で使用されるものであり、
    前記ロール本体の内部は、当該ロール本体と一体に構成され隔壁によって二以上の小室に区画され、
    前記二以上の小室は容積が均等又は略均等であり、
    前記ロール本体に部分的な損傷が生じた場合に当該ロール本体を回転させることで当該ロール本体の損傷のない部分を使用できるように、使用時においては、前記二以上の小室の一又は二以上がエアが供給される小室として利用され、他の小室エアが供給されない小室として利用され、
    前記各小室は前記ロール本体の周面の通気孔と連通しており、当該各小室に供給されたエアが当該小室と連通する通気孔から噴出され、
    前記ロール本体の外周に、多孔質素材を含む材料からなる有孔部材層が設けられ、
    前記通気孔から噴出されたエアが、前記有孔部材層の孔を通過して外部に噴出するように構成された、
    ことを特徴とする有孔搬送ロール。
  2. 請求項1記載の有孔搬送ロールにおいて、
    多孔質素材が焼結カーボン又はセラミックである、
    ことを特徴とする有孔搬送ロール。
  3. 請求項1又は請求項2記載の有孔搬送ロールにおいて、
    ロール本体は、その長手方向両端又は一端に開口部を備え、
    前記開口部に端面閉塞具が設けられ、
    前記端面閉塞具に、小室にエアを導入するエア導入口が設けられた、
    ことを特徴とする有孔搬送ロール。
  4. 請求項記載の有孔搬送ロールにおいて、
    エア導入口が、端面閉塞具の各小室に対応する位置に設けられた、
    ことを特徴とする有孔搬送ロール。
  5. 請求項3又は請求項4記載の有孔搬送ロールにおいて、
    端面閉塞具に、外向きに突出する支持軸が設けられた、
    ことを特徴とする有孔搬送ロール。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の有孔搬送ロールにおいて、
    ロール本体の外周に、その長手方向に沿って一又は二以上の凹陥溝が設けられ、
    通気孔が前記凹陥溝内に形成された、
    ことを特徴とする有孔搬送ロール。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の有孔搬送ロールにおいて、
    ロール本体は内管と外管を備え、
    隔壁が前記内管と外管の間に設けられることによって、前記ロール本体の前記内管と外管の間に二以上の小室が形成された、
    ことを特徴とする有孔搬送ロール。
  8. 搬送ロールを備えたシート材製造装置において、
    前記搬送ロールが請求項1から請求項のいずれか1項に記載の有孔搬送ロールである、
    ことを特徴とするシート材製造装置。
  9. 搬送ロールを備えたシート材加工装置において、
    前記搬送ロールが請求項1から請求項のいずれか1項に記載の有孔搬送ロールである、
    ことを特徴とするシート材加工装置。
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