JP7489863B2 - 集合住宅 - Google Patents
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Description
一態様では、集合住宅は複数の第1の通り芯と、第1の通り芯と直交する複数の第2の通り芯と、複数の第1の通り芯と複数の第2の通り芯の各交点に配置された複数の柱と、第1の通り芯または第2の通り芯に沿って互いに隣接する一対の柱を両端とする複数の区間のうち、一部の区間だけに配置された複数の梁と、を有し、複数の梁は、コアスペースに対応する矩形領域を形成する区間及びコアスペースの内部の区間のすべてに設けられた複数の第1の梁と、外壁の一部に沿って設けられた逆梁構造の複数の第2の梁と、順梁構造の第3の梁と、からなり、第1の梁は第3の梁より梁成が大きい。
他の態様では、集合住宅は複数の第1の通り芯と、第1の通り芯と直交する複数の第2の通り芯と、複数の第1の通り芯と複数の第2の通り芯の各交点に配置された複数の柱と、第1の通り芯または第2の通り芯に沿って互いに隣接する一対の柱を両端とする複数の区間に配置された複数の梁と、を有し、複数の梁は、コアスペースに対応する矩形領域を形成する区間及びコアスペースの内部の区間のすべてに設けられた複数の第1の梁と、外壁の一部に沿って設けられた逆梁構造の複数の第2の梁と、順梁構造の第3の梁と、順梁構造の第4の梁からなり、第1の梁は第3の梁より梁成が大きく、第4の梁は第3の梁より梁成が小さい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る集合住宅1の平面図を、図2は集合住宅1の断面図を示している。図1は図2のC-C線からみた平面図であり、図2は図1のA-A線に沿った縦断面図である。図1を参照すると、集合住宅1は外壁13に沿って周状に配置された複数の住戸RM1~RM5と、コアスペース2と、を有している。住戸は各階に5つ設けられているが、住戸の数は限定されない。住戸RM1~RM5間、住戸RM1~RM5とコアスペース2間は、間仕切り壁14で相互に仕切られている。各住戸RM1~RM5の外壁13にはバルコニー6が設けられている。コアスペース2はエレベータ3と、階段室4と、各住戸RM1~RM5につながる共用廊下5と、を有している。コアスペース2は外壁13に面しており、集合住宅1の中心に対して偏心した位置に設けられている。しかし、共用廊下5はコアスペース2の外壁13に面していない部分、具体的には集合住宅1のほぼ中央部に、略矩形の形状で設けられている。このため、本実施形態の集合住宅1では、共用廊下5をコアスペースの外周に沿って周回することなく、最短距離で各住戸RM1~RM5へのアクセスが可能となっている。また、共用廊下5は集合住宅1の屋内部分に設けられた内部廊下であるため、一般的な搭状集合住宅1と同様、居住者が風雨に晒されることがなく、一旦集合住宅1に入ればプライバシーも保たれる。これらの特徴により集合住宅1の付加価値が向上する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る集合住宅1の平面図を示している。本実施形態は、通り芯C2,C3の通り芯R1~R2間とR4~R5間に第1~第3の梁12A~12Cのいずれも設けられていない(無梁区間とされている)ことを除き、第1の実施形態と同じである。具体的には、コアスペース2とコアスペース隣接領域7の構造は第1の実施形態と同じである。第3の梁12Cは、通り芯R1,R5に沿ったすべての区間、通り芯C1の通り芯R1~R2間とR4~R5間、区間R2(C2~C3)、区間R3(C2~C3)、区間R4(C2~C3)に設けられている。一方、通り芯C2,C3の通り芯R1~R2間とR4~R5間には第1~第3の梁12A~12Cのいずれも設けられていない。従って、住戸RM1,RM3に関しては第1の実施形態と同様、バルコニー6側の開放感と採光性の改善が実現される。また、住戸RM1,RM3内には通り芯C2が通っているが、通り芯C2に沿った区間C2(R1,R2)及びC2(R4,R5)に梁が存在しないため、住戸内を横切る梁がなくなり、住戸RM1,RM3の開放性が一段と向上する。本実施形態でも、通り芯C3には逆梁(第2の梁12B)が設置されている。これに対して、通り芯C1には順梁(第3の梁12C)が設置されている。すなわち、コアスペース2内の区間C1(R2,R3)及びC1(R3,R4)を逆梁とすると、エレベータホールの床面に梁が現れ、エレベータホールとして使用することが困難となる。従って、コアスペース2内の区間C1(R2,R3)及びC1(R3,R4)は順梁とすることが好ましい。そして、梁構造は一つの通り芯で統一することが望ましいことから、区間C1(R1,R2)及びC1(R4,R5)も順梁としている。しかし、このような問題が生じない場合、区間C1(R1,R2)及びC1(R4,R5)を逆梁とすることも可能である。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る集合住宅1の平面図を示している。本実施形態は、通り芯C1,C2の通り芯R1~R2間とR4~R5間に第1~第3の梁12A~12Cのいずれも設けられていない(無梁区間とされている)ことを除き、第1の実施形態と同じである。具体的には、コアスペース2とコアスペース隣接領域7の構造は第1の実施形態と同じである。第2の梁12Bは、通り芯C3に沿ったすべての区間に設けられている。第3の梁12Cは、通り芯R1,R5に沿ったすべての区間、区間R2(C2~C3)、区間R3(C2~C3)、区間R4(C2~C3)に設けられている。一方、通り芯C1,C2の通り芯R1~R2間及びR4~R5間には第1~第3の梁12A~12Cのいずれも設けられていない。従って、住戸RM4,RM5に関しては第1の実施形態と同様、バルコニー6側の開放感と採光性の改善が実現される。また、住戸RM1,RM2に関しては、住戸内を横切る梁がないため、第2の実施形態と同様、開放性が一段と向上する。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る集合住宅1の平面図を示している。本実施形態は、通り芯R1,R5に第1~第3の梁12A~12Cのいずれも設けられていない(無梁区間とされている)ことを除き、第1の実施形態と同じである。第2の梁12Bは、通り芯C3に沿ったすべての区間に設けられている。第3の梁12Cは、通り芯C1,C2の通り芯R1~R2間とR4~R5間、区間R2(C2~C3)、区間R3(C2~C3)、区間R4(C2~C3)に設けられている。一方、通り芯R1,R5には第1~第3の梁12A~12Cのいずれも設けられていない。本実施形態では、住戸RM1,RM3~RM5に関しては、第1の実施形態と同様の理由により、通り芯R1,R5に沿ったバルコニー6側の開放感と採光性の改善が実現される。なお、通り芯C3に沿った梁は逆梁であり、通り芯C1に沿った梁は順梁である。
以上、本発明をいくつかの実施形態によって説明したが、本発明はこれらに限定されない。例えば、コアスペース2を取り囲む耐震壁を設けることができる。具体的には通り芯C1,C2の通り芯R2~R4間、区間R2(C1,C2)、区間R4(C1,C2)に耐震壁を設けることができる。これらの区間には外壁13、またはコアスペース2と住戸RM2,RM4,RM5の間仕切り壁14が設けられているため、これらを耐震壁に変更することは容易である。これによって、コアスペース2の構造要素をさらに補強し、それによって建物全体の強度をさらに向上させることができる。なお、耐震壁はこれらの区間の一部だけ(例えば、区間R2(C1,C2)、区間R4(C1,C2)のみ)に設けることも可能である。
2 コアスペース
5 共用廊下
7 コアスペース隣接領域
11 柱
12A~12C 第1~第3の梁
13 外壁
C1~C3 第1の通り芯
R1~R5 第2の通り芯
RM1~RM5 住戸
Claims (11)
- 外壁に沿って周状に配置された複数の住戸と、
各住戸につながる共用廊下を有するコアスペースと、
複数の第1の通り芯と、
前記第1の通り芯と直交する複数の第2の通り芯と、
前記複数の第1の通り芯と前記複数の第2の通り芯の各交点に配置された複数の柱と、
前記第1の通り芯または前記第2の通り芯に沿って互いに隣接する一対の前記柱を両端とする複数の区間のうち、一部の区間だけに配置された複数の梁と、を有し、
前記コアスペースは前記外壁に面し、前記共用廊下は前記コアスペースの前記外壁に面していない部分に配置され、
前記複数の梁は、前記コアスペースに対応する矩形領域を形成する前記区間及び前記コアスペースの内部の前記区間のすべてに設けられた複数の第1の梁と、外壁の一部に沿って設けられた逆梁構造の複数の第2の梁と、順梁構造の第3の梁と、からなり、前記第1の梁は前記第3の梁より梁成が大きい、集合住宅。 - 前記第2の梁は前記第3の梁より梁成が大きい、請求項1に記載の集合住宅。
- 前記コアスペースに隣接して設けられ、前記コアスペースとともに前記集合住宅の中央部に配置されたコアスペース隣接領域を有し、前記コアスペース隣接領域を形成する前記区間及び前記コアスペース隣接領域の内部の前記区間のすべてに前記第1~第3の梁のいずれかが設けられている、請求項1または2に記載の集合住宅。
- 前記複数の第1の通り芯は通り芯C1~C3からなり、前記複数の第2の通り芯は通り芯R1~R5からなり、通り芯C1,C2及び通り芯R2~R4で囲まれた領域に前記コアスペースが設けられ、通り芯C2,C3及び通り芯R2~R4で囲まれた領域に前記コアスペース隣接領域が設けられている、請求項3に記載の集合住宅。
- 通り芯C1、C3の通り芯R1~R2間及びR4~R5間に前記第1~第3の梁が設けられていない、請求項4に記載の集合住宅。
- 通り芯C2,C3の通り芯R1~R2間及びR4~R5間に前記第1~第3の梁が設けられていない、請求項4に記載の集合住宅。
- 通り芯C1,C2の通り芯R1~R2間及びR4~R5間に前記第1~第3の梁が設けられていない、請求項4に記載の集合住宅。
- 通り芯R1,R5に前記第1~第3の梁が設けられていない、請求項4に記載の集合住宅。
- 通り芯C1,C3に沿った前記柱は、通り芯C1,C3に沿った前記外壁から通り芯C2側に入り込んでいない、請求項4から8のいずれか1項に記載の集合住宅。
- 外壁に沿って周状に配置された複数の住戸と、
各住戸につながる共用廊下を有するコアスペースと、
複数の第1の通り芯と、
前記第1の通り芯と直交する複数の第2の通り芯と、
前記複数の第1の通り芯と前記複数の第2の通り芯の各交点に配置された複数の柱と、
前記第1の通り芯または前記第2の通り芯に沿って互いに隣接する一対の前記柱を両端とする複数の区間に配置された複数の梁と、を有し、
前記コアスペースは前記外壁に面し、前記共用廊下は前記コアスペースの前記外壁に面していない部分に配置され、
前記複数の梁は、前記コアスペースに対応する矩形領域を形成する前記区間及び前記コアスペースの内部の前記区間のすべてに設けられた複数の第1の梁と、外壁の一部に沿って設けられた逆梁構造の複数の第2の梁と、順梁構造の第3の梁と、順梁構造の第4の梁からなり、前記第1の梁は前記第3の梁より梁成が大きく、前記第4の梁は前記第3の梁より梁成が小さい、集合住宅。 - 前記コアスペースを取り囲む耐震壁を有する、請求項1から10のいずれか1項に記載の集合住宅。
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JP2006097342A (ja) | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Taisei Corp | 集合住宅の建物構造 |
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2020
- 2020-08-21 JP JP2020140262A patent/JP7489863B2/ja active Active
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