JP2689279B2 - フラットスラブ集合住宅 - Google Patents

フラットスラブ集合住宅

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JP2689279B2
JP2689279B2 JP2124513A JP12451390A JP2689279B2 JP 2689279 B2 JP2689279 B2 JP 2689279B2 JP 2124513 A JP2124513 A JP 2124513A JP 12451390 A JP12451390 A JP 12451390A JP 2689279 B2 JP2689279 B2 JP 2689279B2
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健一 森
三郎 村上
政治 鳥居
辰彦 伊藤
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三井建設株式会社
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【発明の詳細な説明】 (a).産業上の利用分野 本発明は、フラットスラブ構造による集合住宅に関す
る。
(b).従来の技術 第6図は、従来の複数の住戸に区画された集合住宅を
示す水平断面図である。
従来の複数の住戸4に区画された集合住宅20は、第6
図に示すように、多数の柱、梁によってラーメン構造に
よって構築されている。
(c).発明が解決しようとする問題点 しかし、これでは、柱、梁で架構する為、各住戸4内
に小梁が必要となり、梁下寸法、下り天井等により、各
住戸4に関して設計プランの制約が大きく、ニーズに対
応した住居バリエーションが困難である。
また、従来から、フラットスラブを用いる集合住宅の
提案はあったが、そうしたフラットスラブ構造と集合住
宅を構成する各住戸との関係をどのようにすれば、フラ
ットスラブの特性を生かした形で集合住宅を形成するこ
とが出来るかは大きな課題であった。また、フラットス
ラブは、その構造上、地震等に対する揺れに対して弱い
ことから、何らかの有効な対策が望まれる。
本発明は、上記の問題点を解消すべく、各住戸に関し
て設計プランの自由度を向上させることが出来るフラッ
トスラブ集合住宅を提供することを目的とする。
また、本発明はフラットスラブの特性を各住戸の配置
に生かした形で集合住宅を形成することが出来、また耐
震性にも優れたフラットスラブ集合住宅を提供すること
を目的とするものである。
(d).問題点を解決するための手段 即ち、本発明は、昇降用共用設備(15)を有する形で
複数の住戸(4)に区画された集合住宅において、構造
的に独立した形で、フラットスラブ構造により複数階層
に構築された建築物ユニット(2)を有し、前記各建築
物ユニットは、周辺部が複数の柱(5)によるラーメン
構造を有しており、中央部に各階のスラブを支持する単
一の柱(9)が設けられており、複数の前記建築物ユニ
ットを、各建築物ユニット間に間隙(11)を形成する形
で配置して設け、連結スラブ(13)を、複数の前記建築
物ユニット(2)を各階層毎に当該連結スラブ(13)に
より接続する形で、前記間隙(11)に設け、前記連結ス
ラブ部分に、前記昇降用共同設備を設けて構成される。
また、本発明は、前記各建築物ユニットの周辺部の柱
の設置スパン(W1)は前記中央部の単一の柱における設
置スパン(W2)よりも短くなっていることを特徴として
構成される。
また、本発明は、前記連結スラブ(13)を、前記間隙
の少なくとも一方の部分に空間(12)を形成する形で、
前記建築物ユニット(2)の一部分を接続する形で設け
て構成される。
更に、本発明は、前記集合住宅を構成する各住戸
(4)は、前記各建築物ユニットの一つの階を一つの住
戸とした形で配置されていることを特徴として構成され
る。
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素
を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の
記載に限定拘束されるものではない。以下の「(e).
作用」の欄についても同様である。
(e).作用 上記した構成により、各住戸(4)内に小梁が存在し
ないように作用する。
また、昇降用共用設備(15)の存在が各建築物ユニッ
ト内の住戸設計の自由度を阻害しないように作用する。
また、短スパンの周辺部の柱(5)によりフラットス
ラブの耐震性が向上するように作用する。
また、間隙の空間(12)により、各住戸(4)の多面
採光が可能となるように作用する。
また、各建築物ユニット(2)のそれぞれの階は、単
一の住戸により構成されるように作用する。
(f).実施例 以下、図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明によるフラットスラブ集合住宅の一
実施例を示す水平断面図、 第2図は、第1図に示すフラットスラブ集合住宅の構
造を示す水平断面図、 第3図は、建築物ユニットを示す水平断面図、 第4図は、建築物ユニットの配置形態の例を示す図、 第5図は、第1図に示すフラットスラブ集合住宅の外
観を示す図である。
集合住宅1は、第2図及び第5図に示すように、それ
ぞれが構造的に独立して構築された3つのユニット2を
有している。各ユニット2は、第3図に示すように、周
辺部3は短スパンの柱5によるラーメン構造で、内部6
は中央に設けられた錐形の柱頭板7と柱9により各階の
スラブ10を支持するフラットスラブ構造により、水平断
面形状が略正方形で垂直方向(紙面と垂直方向)に細長
く構築されている。周辺部の柱5の設置スパンW1は、第
3図に示すように、中央部の柱9の設置スパンW2よりも
短く形成されている。そして、集合住宅1の3つのユニ
ット2は、第2図に示すように、各ユニット2間に間隙
11を形成する形でL字型に配置されている。間隙11に
は、ボイドスラブ13が、各ユニット2の周辺部3を各階
毎に接続する形で設けられている。また、ボイドスラブ
13は、第5図に示すように、集合住宅1の外側部分に窪
みが形成されるように、間隙11の外側部分に空間12を形
成する形で間隙11の内側部分に設けられ、各ユニット2
の周辺部3の一部分のみを接続している。
そして、第1図に示すように、集合住宅1の1つの階
は、各ユニット2の1つの階を1つの住戸4とした形
で、3つの住戸4に区画されている。そして、各戸4の
内部の戸境壁は、従来のような鉄筋コンクリート壁では
なく、乾式耐火壁により構築されている。また、階段、
エレベータ等の共用設備15は、各ユニット2を接続する
ボイドスラブ13部分に設けられている。
従って、集合住宅1の各住戸4は、フラットスラブ構
造により、各住戸4の内部6に小梁が存在せず、設計プ
ランを制約されない自由な空間が確保されるので、第1
図に示すように、ニーズに対応した形で各住戸4毎に自
由に間取りを変えることが出来、多様な住宅バリエーシ
ョンが可能となる。また、戸境壁は乾式耐火壁で構築さ
れるので、設計プラン変更の自由度が向上すると共に、
工期の短縮等の施工性の向上を図ることが出来る。ま
た、間隙11の外側部分にはボイトスラブ13が設けられ
ず、各ユニット2間に空間12が形成されているので、従
来の窓の設置箇所が限られた集合住宅とは異なり、ユニ
ット2同士が対向した当該空間12側にも窓16を、集合住
宅1の内側に向いた形で、設けることが出来、多面採光
等を行うことが出来る。
なお、上述の実施例においては、3つのユニット2を
L字型に配置した場合(第4図(c))の集合住宅1に
ついて述べたが、本発明によるフラットスラブ集合住宅
においては、ユニット2の数、ユニット2の配置形態は
どのように構成してもよい。例えば、第4図(b)に示
すように2つのユニット2(第4図(a))を直線状に
配置してボイドスラブ13により接続してもよく、また、
第4図(d)に示すように4つのユニット2(第4図
(a))を正方形状に配置してボイドスラブ13により接
続してもよく、更に、第4図(e)に示すように3つの
ユニット2(第4図(a))を直線状に配置してボイド
スラブ13により接続してもよい。そして、いずれの場合
にも、各ユニット2の一部分のみをボイドスラブ13によ
り接続して、空間口を各ユニット2間に形成することに
より、多面採光等を行うことができる。また、第4図
(e)の場合には、空間12はボイドスラブ13の図中上下
両側に形成されるので、各住戸4の採光性は更に向上す
る。
また、上述の実施例においては、水平断面形状が略正
方形のユニット2について述べたが、ユニット2の水平
断面形状は正方形でなくても長方形等であってもよく、
また、ボイドスラブ13により接続される複数のユニット
2が各々異なった水平断面形状であってもよい。
(g).発明の効果 以上、説明したように本発明は、階段、エレベータな
どの共用設備15などの昇降用共用設備を有する形で複数
の住戸4に区画された集合住宅において、構造的に独立
した形で、フラットスラブ構造により複数階層に構築さ
れたユニット2などの建築物ユニットを有し、前記各建
築物ユニットは、周辺部が複数の柱5によるラーメン構
造を有しており、中央部に各階のスラブを支持する単一
の柱9が設けられており、複数の前記建築物ユニット
を、各建築物ユニット間に間隙11を形成する形で配置し
て設け、ボイドスラブ13などの連結スラブを、複数の前
記建築物ユニットを各階層毎に当該連結スラブにより接
続する形で、前記間隙に設け、前記連結スラブ部分に、
前記昇降用共用設備を設けて構成したので、各住戸4内
に小梁が存在せずに、設計プランの自由度が制約されな
い空間を確保することが出来る。従って、各住戸4毎に
ニーズに対応させる形で、多様な住居バリエーションが
可能となる。また、階段やエレベータなどの昇降用共用
設備が連結スラブ部分に設けられ、各住戸が設けられた
建築物ユニットとは分離される形となるので、共同住宅
で比較的大きな面積を占める昇降用共用設備の存在が各
建築物エユニット内の住戸設計の自由度を阻害すること
がなく、極めて好都合である。
また、各建築物ユニットの周辺部の柱の設置スパン
(W1)を前記中央部の単一の柱における設置スパン(W
2)よりも短くすると、各住戸は、周辺が短スパンの柱
に囲まれる形となり、各階層に柱が1本しか設けられて
いないにも拘らず、その耐震性を高めることが出来、住
戸設計の自由度を高度に維持した形で、高度の耐震性を
有するフラットスラブ集合住宅の提供が可能となる。
また、本発明は、前記連結スラブを、前記間隙11の少
なくとも一方の部分に空間12を形成する形で、前記建築
物ユニットの一部分を接続するようにして構成すると、
空間12側にも窓を集合住宅の内側に向いた形で設置して
多面採光等を行うことが出来る。
更に、集合住宅を構成する各住戸4を、前記各建築物
ユニットの一つの階を一つの住戸とした形で配置する
と、各住戸内に柱は一本のみが配置されることとなり、
住戸設計の自由度をフラットスラブの特性を最大限に発
揮した形で、更に大幅に向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるフラットスラブ集合住宅の一実
施例を示す水平断面図、 第2図は、第1図に示すフラットスラブ集合住宅の構造
を示す水平断面図、 第3図は、建築物ユニットを示す水平断面図、 第4図は、建築物ユニットの配置形態の例を示す図、 第5図は、第1図に示すフラットスラブ集合住宅の外観
を示す図、 第6図は、従来の複数の住戸に区画された集合住宅を示
す水平断面図である。 1……フラットスラブ集合住宅(集合住宅) 2……建築物ユニット(ユニット) 4……住戸 5、9……柱 11……間隙 12……空間 13……連結スラブ(ボイドスラブ) 15……昇降用共用設備(共用設備) W1、W2……設置スパン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 辰彦 東京都千代田区岩本町3丁目10番1号 三井建設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−315744(JP,A) 特開 昭62−68968(JP,A) 特開 平1−158148(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降用共用設備を有する形で複数の住戸に
    区画された集合住宅において、 構造的に独立した形で、フラットスラブ構造により複数
    階層に構築された建築物ユニットを有し、 前記各建築物ユニットは、周辺部が複数の柱によるラー
    メン構造を有しており、中央部に各階のスラブを支持す
    る単一の柱が設けられており、 複数の前記建築物ユニットを、各建築物ユニット間に間
    隙を形成する形で配置して設け、 連結スラブを、複数の前記建築物ユニットを各階層毎に
    当該連結スラブにより接続する形で、前記間隙に設け、 前記連結スラブ部分に、前記昇降用共用設備を設けて構
    成したフラットスラブ集合住宅。
  2. 【請求項2】前記各建築物ユニットの周辺部の柱の設置
    スパンは前記中央部の単一の柱における設置スパンより
    も短くなっていることを特徴とする請求項1記載のフラ
    ットスラブ集合住宅。
  3. 【請求項3】前記連結スラブを、前記間隙の少なくとも
    一方の部分に空間を形成する形で、前記建築物ユニット
    の一部分を接続する形で設けて構成した特許請求の範囲
    第1項記載のフラットスラブ集合住宅。
  4. 【請求項4】前記集合住宅を構成する各住戸は、前記各
    建築物ユニットの一つの階を一つの住戸とした形で配置
    されていることを特徴とする請求項1又は2又は3記載
    のフラットスラブ集合住宅。
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JPS63315744A (ja) * 1987-06-19 1988-12-23 三井建設株式会社 超高層住宅の構造
JPH07923B2 (ja) * 1987-12-15 1995-01-11 三井建設株式会社 フラットスラブ構造物

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