JP7484877B2 - 鋼板の冷却方法、鋼板の製造方法、冷却設備、及び製造設備 - Google Patents

鋼板の冷却方法、鋼板の製造方法、冷却設備、及び製造設備 Download PDF

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Description

本発明は、鋼板を製造する技術に関し、特に、鋼板を搬送しながら冷却する鋼板冷却技術に関する。
従来の鋼板の冷却方法としては、例えば特許文献1に記載の方法がある。特許文献1に記載の方法は、対象とする鋼板の材料諸元に基づき温度降下予測を行って、冷却後の鋼板温度が冷却目標温度となる冷却条件を求め、その求めた冷却条件で鋼板の冷却処理を実行する。
特許文献1の方法では、冷却終了後の鋼板を冷却目標温度とするための冷却条件について求めることができる。しかし、特許文献1には、更に、冷却処理の途中の鋼板温度を最適化する冷却条件の算出について記載も示唆もない。
特開2012-101235号公報
本発明は、上記のような点に着目したもので、冷却途中の鋼板温度についても最適化を行う冷却条件を求めることが可能な鋼板の冷却技術を提供することを目的とする。
発明者らは、冷却の前段と後段で冷却速度を変えることで、鋼板製造における、複合組織の造り込みについての材料制御がより精度良く実行できて、より耐久性や高強度の鋼板を作製することが可能となるとの知見を得て、それを実現するために、2箇所の冷却目標温度を満たす最適な冷却条件を算出する方法を検討し、本発明に至った。
そして、課題解決のために、本発明の一態様は、鋼板を所定の搬送速度で搬送しながら冷却する鋼板の冷却方法であって、鋼板搬送方向に並ぶと共に、それぞれ鋼板表面に水を噴射可能な水冷設備を備える複数の冷却ゾーンを備え、上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンで鋼板の冷却を実行し、上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンの組み合わせを冷却パターンと記載し、上記冷却パターンと上記鋼板の搬送速度の組み合わせを冷却条件と記載し、上記複数の冷却ゾーンを、上流側の第1の冷却区間と下流側の第2の冷却区間とに区分し、上記第1の冷却区間通過後の目標値として、第1の冷却目標温度の範囲が設定され、上記第2の冷却区間通過後の目標値として、第2の冷却目標温度の範囲が設定され、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を第2の冷却目標温度の範囲内とするための、第1の冷却パターンと第1の搬送速度からなる第1の冷却条件を算出する初期冷却条件設定ステップと、上記第1の冷却パターンに対し、当該第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンの少なくとも1つの冷却ゾーンを非選択に変更した第2の冷却パターンを求める冷却パターン修正ステップと、第2の冷却パターンについて、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度の範囲内とする第2の搬送速度を求める冷却条件修正ステップと、求めた第2の冷却パターンについて、上記第2の搬送速度以下の搬送速度で、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を求め、上記第2の冷却パターンと上記第3の搬送速度から、最終的な冷却条件を決定する最終冷却条件決定ステップと、を備え、上記最終的な冷却条件で鋼板の冷却を行う、ことを要旨とする。
本発明の態様によれば、鋼板を冷却する際、冷却途中位置の1段目の冷却目標温度、及び冷却後の2段目の冷却目標温度のように、目標温度を複数個別に持つ2段冷却を行う場合についても、最適な冷却条件の算出が可能となる。そして、本発明の態様によれば、従来方法に比べて製造する鋼板の組織変態を柔軟に制御することができ、例えば、より耐疲労性や引張特性に優れた鋼板を製造することが可能となる。
本発明に基づく実施形態に係る冷却設備の構成を説明する模式図である。 冷却ゾーンの冷却パターン(噴射パターン)の一例を示す図である。 冷却制御部の構成を説明する図である。 初期冷却条件設定部の処理例を説明するフロー図である。 初期冷却条件設定部が求める冷却パターンPT1の例を説明する図である。 第1の最終冷却条件決定部での第2の冷却パターンの冷却ゾーンの例を説明する図である。 第1の最終冷却条件決定部での最終的な冷却条件における冷却パターンの求めた方を説明する図である。 第2の最終冷却条件決定部の構成例を説明する図である。 第2の最終冷却条件決定部での最終的な冷却条件における冷却パターンの求めた方を説明する図である。 実施例における目標と計算との関係を説明する冷却パターンの図である。 実施例における目標と計算との関係を説明する冷却パターンの図である。 実施例における目標と計算との関係を説明する冷却パターンの図である。 実施例における目標と計算との関係を説明する冷却パターンの図である。 実施例における目標と計算との関係を説明する冷却パターンの図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(構成)
本実施形態の冷却設備は、図1に示すように、搬送テーブル7と、温度センサ2と、冷却装置3と、冷却制御部4とを備える。
なお、冷却設備の上流工程6として、熱延工程や加熱処理工程などが例示できる。
<搬送テーブル7>
搬送テーブル7は、鋼板1のパスラインPにそって複数の搬送ローラ(不図示)が配置されて構成され、鋼板1を設定された搬送速度で搬送可能となっている。搬送速度は、冷却制御部4からの指令によって設定される。
<温度センサ>
温度センサ2は、冷却前の鋼板温度を測定する。また、符号5の温度センサは、冷却後の鋼板温度を測定する。
<冷却装置3>
冷却装置3は、搬送される鋼板1を冷却する装置である。
冷却装置3は、鋼板1のパスラインP(鋼板1の搬送方向)に沿って並ぶように、複数の冷却ゾーンN1~Nmが配置され、複数の冷却ゾーンN1~Nmで形成された領域で冷却を実行する。各水冷ゾーンには、それぞれ鋼板1表面に水を吹き付け可能な水冷機器(バンク)が配置されている。
冷却装置3は、例えば、パスラインPに沿って配置された複数の冷却水ヘッダ10を有する。その複数の冷却水ヘッダ10について、数ヘッダ毎にまとめてバンクを構成させることで、パスラインPに沿って複数のバンクが形成される。また、バンク毎に開閉弁9を設け、各バンクは、開閉弁9へのON/OFF制御によって噴射/非噴射が切り替わる構成となっている。そして、1つのバンクが冷却する領域が、一つの冷却ゾーンN1~Nmとなる。
すなわち、各冷却ゾーンN1~Nmは、それぞれバンクから構成される。そして、各バンクの開閉弁9へのON/OFF指令(噴射/非噴射の指令)は、冷却制御部4から供給される。また、冷却装置3は、パスラインPに沿って並ぶ複数の冷却ゾーンN1~Nmから選択した複数の冷却ゾーン(バンク)で水冷を行うことで鋼板1の冷却を実行可能となっている。
ここで、本明細書では、複数の冷却ゾーンN1~Nmから選択した、水冷を行う冷却ゾーンN1~Nmの組み合わせを冷却パターンと記載する。また、冷却パターンと鋼板1の搬送速度との組み合わせを冷却条件と記載する。
本実施形態では、図1に示すように、複数の冷却ゾーンN1~Nmで一つの連続した冷却領域を構成している。
ここで、以下の説明では、図2に例示するように、冷却する領域を14の冷却ゾーンN1~N14に区画した場合を例に挙げて説明する。冷却ゾーンの数は14個に限定されない。
そして、本実施形態では、図2に示すように、冷却制御部4からの指令内容に応じて、複数の冷却ゾーンN1~N14が、上流側(1段目)の第1の冷却区間11と下流側(2段目)の第2の冷却区間12とに区分される。すなわち、製造する鋼板1の品質などの要求に応じて、上流側の第1の冷却区間11と下流側の第2の冷却区間12との境界位置が、動的に変更可能となっている。この場合、上流側の第1の冷却区間11での冷却速度と、下流側の第2の冷却区間12での冷却速度の制御の自由度を高くすることが可能となる。
図2では、第1の冷却区間11が4つの冷却ゾーンN1~N4で構成され、第2の冷却区間12が10の冷却ゾーンN5~N14で構成される場合を例示している。
ただし、上流側の第1の冷却区間11と下流側の第2の冷却区間12とを、物理的に分離して構成しても良い。
<冷却制御部4>
冷却制御部4は、図3に示すように、冷却ゾーン設定部4A、初期冷却条件設定部4B、冷却パターン修正部4C、冷却条件修正部4D、最終冷却条件決定部4E、及び指令出力部4Fを備える。
ここで、本開示は、冷却制御の条件として、次の二つを前提とする。
(1)鋼板1の搬送速度は、冷却領域では、一定速制御とする。これによって、鋼板長手方向の各鋼片部分に対して同じ冷却処理が行われて、鋼板長手方向の温度ばらつきが抑止される。
(2)各バンク単位(冷却ゾーン単位)で水流量等を制御可能な設備を対象とする。本実施形態の冷却温度の制御方法は、冷却目標温度の許容範囲を満足する水冷を行う。つまり、冷却制御は、噴射を行う冷却ゾーンN1~Nmの数(冷却パターン)と、鋼板1の搬送速度を決定することで制御を行う。なお、各バンクでの噴射量はそれぞれ一定に調整し、水の噴射/非噴射のON/OFF制御とする。
<冷却ゾーン設定部4A>
冷却ゾーン設定部4Aは、複数の冷却ゾーンN1~Nmを、上流側の第1の冷却区間11と下流側の第2の冷却区間12とに区分する処理を行う。第1の冷却区間11と第2の冷却区間12との区分が固定されている場合、冷却ゾーン設定部4Aは無くても良い。
冷却ゾーン設定部4Aは、第1の冷却区間通過後の目標値として、第1の冷却目標温度T1の範囲を入力すると共に、上記第2の冷却区間通過後の目標値として、第2の冷却目標温度T2の範囲を入力する。すなわち、第1の冷却目標温度T1及び第2の冷却目標温度T2は、所定の温度幅を有し、上限値と下限値とを有する。上限値と下限値との差は、設定が厳しい場合には狭く設定され、設定が厳しくない場合には、例えば下限値を実質無い値として設定する。
なお、当然に、第1の冷却目標温度T1 > 第2の冷却目標温度T2である。
又は、第1段目の冷却速度と第2段目の冷却速度を入力し、冷却前の鋼板実績温度から、第1の冷却目標温度T1、第2の冷却目標温度T2、及び上流側の第1の冷却区間11と下流側の第2の冷却区間12との区分を求めて設定してもよい。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、第1の冷却区間11の最下流の冷却ゾーンN1~Nmを非噴射に設定して、上流側の第1の冷却区間11と下流側の第2の冷却区間12との間に空冷ゾーンを設定する。また、非噴射とする冷却ゾーンは、最下流側から上流側に向けて順番に設定する。
<初期冷却条件設定部4B>
初期冷却条件設定部4Bは、冷却対象の鋼板1の材料諸元に基づき、第2の冷却区間通過後の鋼板温度を第2の冷却目標温度T2の範囲内とするための、第1の冷却パターンと第1の搬送速度からなる第1の冷却条件を算出する処理を行う。例えば、初期冷却条件設定部4Bは、第2の冷却区間通過後の鋼板温度を第2の冷却目標温度T2の範囲内の上限値などの所定温度をターゲットとして、第1の冷却パターンと第1の搬送速度からなる第1の冷却条件を算出する処理を行う。
初期冷却条件設定部4Bは、第1の冷却目標温度T1に関係なく、冷却終了時の目標温度である第2の冷却目標温度T2の範囲内となる、冷却パターンと搬送速度を求める。初期冷却条件設定部4Bは、例えば、第2の冷却目標温度T2の範囲内の上限値などの所定温度をターゲットとして、冷却パターンと搬送速度を求める。
この初期冷却条件設定部4Bの処理は、特許文献1に記載の方法など、従来公知の方法によって求めれば良い。
すなわち、初期冷却条件設定部4Bは、鋼板1の材料諸元(板厚、鋼種の物性値など)と、冷却開始時の鋼板実績温度、各冷却ゾーン(バンク)での設定流量、第2の冷却目標温度T2の範囲などに基づき、公知の材料温度計算モデルなどを使用して温度降下計算を実行する。この際に、初期冷却条件設定部4Bは、冷却ゾーンN1~Nmの数の修正や搬送速度を変数として変更しつつ、第2の冷却目標温度T2と計算温度との差が例えば±3℃以内になるまで温度降下計算を繰り返す処理を行う。
次に、初期冷却条件設定部4Bの処理の一例を、図4を参照して説明する。
本例では、ステップS10にて、冷却ゾーン設定部4Aで設定された、水冷可能な水冷ゾーン(バンク)の数と、鋼板1の材料諸元、搬送速度の範囲、冷却前の鋼板実績温度を取得する。冷却前の鋼板実績温度は、温度センサ2で測定した温度とする。冷却前の鋼板実績温度は、加熱炉の抽出目標温度などから推定した温度でも良い。
初期値は、水冷可能な水冷ゾーン(バンク)をONとした状態である。ONとは、噴射ONの信号を供給して、水冷を行うゾーンに設定されていることを指す。図2では、噴射ONを「入」、噴射OFFを「切」と記載している。
次に、ステップS20では、搬送速度を最高速度に設定して温度降下計算を実行し、第2の冷却区間通過後の鋼板温度である計算温度を求める。
次に、ステップS30では、計算温度が第2の冷却目標温度T2の下限値(本例では、目標温度-3℃とする)よりも低いか否かを判定する。満足する場合には、冷えすぎと判定してステップS40に移行する。満足しない場合には、ステップS50に移行する。
ステップ40では、複数の冷却ゾーンN1~Nmのうち、噴射ONとなっている冷却ゾーンN1~Nmのうちの最下流位置にある冷却ゾーンN1~NmをOFFとして、ステップS20に移行する。OFFとは、噴射OFFの信号を供給して、水冷を行わないゾーンに設定されていることを指す。
一方、ステップS50では、計算温度が第2の冷却目標温度T2の範囲内となったか否かを判定する。具体的には、計算温度が、第2の冷却目標温度T2の±3℃以内かどうかを判定する。満足する場合には、処理を終了する。満足しない場合には、ステップS60に移行する。一般に、ステップS60に移行する場合の方が多い。
ステップS60では、今までに設定した、複数の冷却ゾーンN1~Nmの複数のON/OFFの設定パターン(冷却パターン)はそのままで、搬送速度を最低速度に設定して、再度、温度降下計算を実行して、第2の冷却区間通過後の鋼板温度である計算温度を求める。
次に、ステップS70では、計算温度が第2の冷却目標温度T2の範囲内となったか否かを判定する。具体的には、計算温度が、第2の冷却目標温度T2の±3℃以内かどうかを判定する。満足する場合には、処理を終了する。満足しない場合には、ステップS80に移行する。
ステップS80では、搬送速度を変更して、温度降下計算を実行して、第2の冷却区間通過後の鋼板温度である計算温度を求める。そして、ステップS70に移行する。
搬送速度の変更は、例えば挟みうち法にて実行する。
以上の処理例で、水冷を行う冷却ゾーンN1~Nm、搬送速度の最適速度が算出される。
この処理では、まず能率を優先して搬送速度を早くするため、水冷に使用可能な水冷ゾーンを全て噴射有として初期の冷却パターン(噴射パターン)を決定する。本実施形態では、第1の冷却区間11の最終ゾーンはOFFで固定して、第1冷却区間と第2の冷却区間12の間に空冷のゾーンを形成する。
次に、この噴射パターンで最高速度にて搬送した時の温度降下計算を行う。その結果、目標に対して冷えすぎた場合は、噴射有りのうちの最下流の冷却ゾーン(第2の冷却区間12の最終ゾーン)をOFFに順次変更し、使用する冷却ゾーンN1~Nmを減らす。逆に、搬送速度を早くしたために、冷却不足になった場合には、設定した冷却パターンを変更しないで且つ最低速度で搬送する条件で計算を行う。そして、遅くしすぎたため冷えすぎた場合には、最終手段として挟みうち法により、搬送速度の最適速度を求めることとなる。そして、ステップS50に以降する時点で決定されたONとなっている冷却ゾーンN1~Nmの組を第1の冷却パターンとし、上記最適速度を第1の搬送速度とした第1の冷却条件が求まる。
この初期冷却条件設定部4Bの処理では、冷却後の第2の冷却目標温度T2のみを満足することは可能である。しかし、冷却途中の第1の冷却目標温度T1、及び冷却後の第2の冷却目標温度T2のように、冷却目標温度を複数個別に持つ2段冷却場合については、最適な冷却条件となっていない恐れがある。このため、本実施形態は、冷却パターン修正部4C、最終冷却条件決定部4Eの処理を実行して、2つの冷却目標温度を共に満たす最適な冷却条件を算出する。すなわち、2段冷却温度の制御方法として、第2の冷却目標温度T2の許容範囲に応じて、最適な冷却条件を決定する処理を実行する。
ここで、図2は、初期冷却条件設定部4Bの処理で設定された第1の冷却パターンの例を示す。この例では、第2の冷却区間12の最終側の冷却ゾーンN13、N14の2つOFFとした例である。そして、この第1の冷却条件では、例えば、図5に示すようなパターンPT1で温度降下が実行されると計算される。
<冷却パターン修正部4C>
冷却パターン修正部4Cは、初期冷却条件設定部4Bが求めた第1の冷却パターンに対し、当該第1の冷却パターンで選択された水冷を行う冷却ゾーンN1~Nmの少なくとも1つの冷却ゾーンN1~Nmを非選択(OFF)に変更した第2の冷却パターンを求める。求める第2の冷却パターンは、1つでも良いし、複数であっても良い。
本実施形態では、第2の冷却パターンを複数種類求めることとする。
冷却パターン修正部4Cは、例えば、第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンであって、第1の冷却区間11における最下流に位置する冷却ゾーン、及び上記第2の冷却区間12における最下流に位置する冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンを非選択として、複数の第2の冷却ゾーンを設定する。この場合、各最下流に位置する冷却ゾーンを1ゾーン毎とした場合、最大で4種類の第2の冷却パターンを得ることが可能である。
図2に基づき求めた、4つの第2の冷却パターンの例を図6に示す。これは、図2のパターンにおける、ゾーンNo.3,12の少なくとも1つをOFF(切)にして、4つの第2の冷却パターンを作成した例である。
以下の説明では、冷却パターン修正部4Cが、図6のような、4種類の第2の冷却パターンを求めたとして説明する。
ここで、最大4パターンとしたのは、計算処理時間を優先するためであり、計算処理時間に余裕がある場合には、最終噴射ゾーンのみでなく、その前段の噴射ゾーンも選択/非選択する最大16パターンで計算を行うこととなり、この方が第1の冷却目標温度T1を精度良く満たす可能性は高まる。
<冷却条件修正部4D>
冷却条件修正部4Dは、各第2の冷却パターンについて、第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度T2の範囲内とする第2の搬送速度を求める。
4つの第2の冷却パターン及び第2の搬送速度からなる冷却条件による、4つの温度降下のパターンT2~PT5の例を図7に示す。
冷却条件修正部4Dは、好ましくは、第2の冷却区間通過後の鋼板温度を第2の冷却目標温度T2の範囲内から選択した所定温度とすることを目標として、第2の搬送速度を求める。所定温度は、例えば第2の冷却目標温度T2の範囲内における、上限値や目標値とする。
第2の搬送速度の算出は、上述のような温度降下計算によって求めれば良い。また、第2の搬送速度の算出は、例えば挟みうち法にて算出する。
これによって、第2の冷却パターンの数だけ、第2の冷却パターンと第2の搬送速度とからなる第2の冷却条件が求まる。
<最終冷却条件決定部4E>
最終冷却条件決定部4Eは、求めた各第2の冷却パターンについて、第2の搬送速度以下の搬送速度という条件で、第1の冷却区間通過後の鋼板温度を第1の冷却目標温度T1の範囲とする第3の搬送速度を求め、第2の冷却パターンと上記第3の搬送速度から、最終的な冷却条件を決定する。
すなわち、各第2の冷却パターンについて、温度降下計算を行って、第1の冷却区間通過後の鋼板温度を第1の冷却目標温度T1の範囲とする第3の搬送速度を求める。第3の搬送速度の算出は、例えば挟みうち法にて算出する。
そして、最終冷却条件決定部4Eは、複数の第2の冷却パターンから選択した一つの冷却パターンを、最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択する。すなわち、第2の冷却パターンと第3の搬送速度とからなる第3の冷却条件から、最終的な冷却条件を選択する。
例えば、速度重視であれば、第3の冷却条件のうち、第2の冷却区間通過後の鋼板温度が第2の冷却目標温度T2の範囲内であって、かつ搬送速度が一番高い条件を選択する。
次に、最終冷却条件決定部4Eについての、2つの処理例を説明する。
[第1の最終冷却条件決定部]
第1の最終冷却条件決定部は、第2の冷却パターンと第2の搬送速度の組み合わせからなる複数の第2の冷却条件(図7参照)のうち、第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度T1に一番近い第2の冷却条件の、第2の冷却パターンを最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択すると共に、上記一番近い第2の冷却条件における上記第2の搬送速度を第3の搬送速度とする。
すなわち、各第2の冷却条件について求めた第1の冷却区間通過後の鋼板温度における、第1の冷却目標温度T1との差分が一番小さな第2の冷却条件を、最終的な冷却条件とする。この場合、一番小さな第2の冷却条件の第2の搬送速度を第3の搬送速度とする。
すなわち、図7においては、第1の冷却目標温度T1に一番近いパターンPT3の冷却条件を採用する。
本例の処理は、第2の冷却目標温度T2を精度良く満たすことを最優先する場合の処理例である。
[第2の最終冷却条件決定部]
第2の最終冷却条件決定部は、図8に示すように、第2冷却条件修正部4Eaと、最終冷却条件選択部4Ebとを備える。
第2冷却条件修正部4Eaは、複数の第2の冷却パターンについて、それぞれ第2の搬送速度以下の搬送速度で、第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度T1の範囲とする第3の搬送速度を求める。そして、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる複数の第3の冷却条件を求める。ただし、第3の搬送速度は、第2の搬送速度以下とする条件で求める。例えば、図9のように、第2の冷却条件でのパターンPT6について、第3の速度を求めて第2の冷却パターンと第3の搬送速度からなる冷却条件(パターンPT7を参照)を求める。
最終冷却条件選択部4Ebは、求めた複数の第3の冷却条件から、最終的な冷却条件を選択する。もっとも、第2の最終冷却条件決定部で、求める第3の冷却条件を一つだけに絞っても良い。
例えば、速度重視であれば、第3の冷却条件のうち、第2の冷却区間通過後の鋼板温度が第2の冷却目標温度T2の範囲内であって、かつ搬送速度が一番高い条件を選択する。
第2の冷却条件修正部4Eaは、次のように処理を行って第3の冷却条件を求めて良い。
すなわち、第2の冷却パターンと第2の搬送速度からなる複数の第2の冷却条件について、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を求め、求めた複数の第2の冷却条件のうち、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度T1より高い第2の冷却条件についてだけ、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度T1の範囲とする第3の搬送速度を算出して、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる第3の冷却条件を求める。
算出した4パターン第2の冷却パターンに対して、それぞれ最低速度≦第3の搬送速度≦第2の搬送速度の範囲で、再度第1の冷却目標温度T1を当てに温度降下予測演算を実施し、第1の冷却区間通過後の鋼板温度が第1の冷却目標温度T1の範囲となる最適速度(第3の搬送速度)を算出する。
この計算で求められる第3の搬送速度は、第2の冷却目標温度T2上限を満足する第2の搬送速度以下となるので、第2の冷却目標温度T2上限を満たしたまま、第1の冷却目標温度T1の範囲を満たすことができる。
ここで、複数の解(第3の冷却条件)が発生するが、能率重視(搬送速度最大)、2段目冷却温度重視などの評価指標から、適宜、選択することとなる。また、どの第3の冷却条件を適用しても冷却処理を行うことが可能である。
<指令出力部4F>
指令出力部4Fは、求めた最終的な冷却条件に応じた冷却指令及び搬送速度指令を出力する。
ここで、初期冷却条件設定部4Bは、初期冷却条件設定ステップを構成する。冷却パターン修正部4Cは、冷却パターン修正ステップを構成する。冷却条件修正部4Dは冷却条件修正ステップを構成する。最終冷却条件決定部4Eは最終冷却条件決定ステップを構成する。冷却条件修正部4Dは冷却条件修正ステップを構成する。最終冷却条件選択部4Dbは最終冷却条件選択ステップを構成する。
(動作その他)
本実施形態では、従来技術と同様に、冷却装置3によって冷却する際、冷却目標温度は、冷却する冷却ゾーンN1~Nm(噴射ゾーン)の選択(冷却パターン)と、冷却設備を通過する鋼板1の搬送速度を決定することで制御する。ただし、本実施形態では、冷却目標温度を複数個別に持つ2段冷却とし、2段目の第2の冷却目標温度T2の許容範囲に応じて、上述のように最適な冷却条件を決定する。
このとき、第1の最終冷却条件決定部の採用は、第2の冷却目標温度T2の許容範囲の幅が厳しい場合に好適である。許容範囲の幅が厳しい場合とは、例えば10℃未満の範囲幅である。
一方、第2の最終冷却条件決定部の採用は、第2の冷却目標温度T2の許容範囲の幅が広い場合に採用することができる。許容範囲の幅が広い場合とは、例えば100℃以上の範囲幅(又は下限値が0℃の場合)である。例えば、第2の冷却目標温度T2の範囲の許容幅が、第1の冷却目標温度T1の範囲の許容幅よりも大幅に広い場合に有効である。
以上のように、本実施形態によれば、従来技術に比べ、冷却による組織変態を柔軟にコントロールすることができ、耐疲労性や引張特性に優れた鋼板1を製造することが可能となる。
(その他)
本開示は、次の構成も取り得る。
(1)鋼板を所定の搬送速度で搬送しながら冷却する鋼板の冷却方法であって、
鋼板搬送方向に並ぶと共に、それぞれ鋼板表面に水を噴射可能な水冷設備を備える複数の冷却ゾーンを備え、上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンで鋼板の冷却を実行し、
上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンの組み合わせを冷却パターンと記載し、上記冷却パターンと上記鋼板の搬送速度の組み合わせを冷却条件と記載し、
上記複数の冷却ゾーンを、上流側の第1の冷却区間と下流側の第2の冷却区間とに区分し、
上記第1の冷却区間通過後の目標値として、第1の冷却目標温度の範囲が設定され、
上記第2の冷却区間通過後の目標値として、第2の冷却目標温度の範囲が設定され、
上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を第2の冷却目標温度の範囲内とするための、第1の冷却パターンと第1の搬送速度からなる第1の冷却条件を算出する初期冷却条件設定ステップと、
上記第1の冷却パターンに対し、当該第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンの少なくとも1つの冷却ゾーンを非選択に変更した第2の冷却パターンを求める冷却パターン修正ステップと、
第2の冷却パターンについて、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度の範囲内とする第2の搬送速度を求める冷却条件修正ステップと、
求めた第2の冷却パターンについて、上記第2の搬送速度以下の搬送速度で、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を求め、上記第2の冷却パターンと上記第3の搬送速度から、最終的な冷却条件を決定する最終冷却条件決定ステップと、を備え、
上記最終的な冷却条件で鋼板の冷却を行う。
(2)上記冷却条件修正ステップは、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度の範囲内から選択した所定温度とする第2の搬送速度を求める。
(3)上記冷却パターン修正ステップは、上記第2の冷却パターンを複数種類求め、
上記冷却条件修正ステップは、第2の冷却パターン毎に第2の搬送速度を求め、
上記最終冷却条件決定ステップは、複数の第2の冷却パターンから選択した一つの冷却パターンを、最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択する。
(4)上記最終冷却条件決定ステップは、第2の冷却パターンと第2の搬送速度の組み合わせからなる上記複数の第2の冷却条件のうち、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度に一番近い第2の冷却条件における第2の冷却パターンを最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択すると共に、上記一番近い第2の冷却条件における上記第2の搬送速度を第3の搬送速度とする。
(5)上記最終冷却条件決定ステップは、
上記複数の第2の冷却パターンについて、それぞれ第2の搬送速度以下の搬送速度で、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲とする第3の搬送速度を求めて、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる複数の第3の冷却条件を求める第2冷却条件修正ステップと、
求めた複数の第3の冷却条件から、最終的な冷却条件を選択する最終冷却条件選択ステップと、を備える。
(6)上記第2冷却条件修正ステップは、第2の冷却パターンと第2の搬送速度からなる複数の第2の冷却条件について、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を求め、求めた複数の第2の冷却条件のうち、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度より高い第2の冷却条件についてだけ、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を算出して、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる第3の冷却条件を求める。
(7)上記冷却パターン修正ステップは、上記第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンであって、上記第1の冷却区間における最下流に位置する冷却ゾーン、及び上記第2の冷却区間における最下流に位置する冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンを非選択として、第2の冷却ゾーンを設定する。
(8)第1の冷却区間と第2の冷却区間との間に空冷ゾーンを有する。
(9)本開示に記載した鋼板の冷却方法を用いた鋼板の製造方法。
(10)鋼板を所定の搬送速度で搬送しながら冷却する鋼板の冷却設備であって、
鋼板搬送方向に並ぶと共に、それぞれ鋼板表面に水を噴射可能な水冷設備を備える複数の冷却ゾーンを備え、上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンで鋼板の冷却を実行可能となっており、
上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンの組み合わせを冷却パターンと記載し、上記冷却パターンと上記鋼板の搬送速度の組み合わせを冷却条件と記載し、
上記複数の冷却ゾーンを、上流側の第1の冷却区間と下流側の第2の冷却区間とに区分し、
上記複数の冷却ゾーンを用いた水冷制御を行う冷却制御部を備え、
上記冷却制御部は、上記第1の冷却区間通過後の目標値として、第1の冷却目標温度の範囲が設定されると共に、上記第2の冷却区間通過後の目標値として、第2の冷却目標温度の範囲が設定され、
上記冷却制御部は、
上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を第2の冷却目標温度の範囲内とするための、第1の冷却パターンと第1の搬送速度からなる第1の冷却条件を算出する初期冷却条件設定部と、
上記第1の冷却パターンに対し、当該第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンの少なくとも1つの冷却ゾーンを非選択に変更した第2の冷却パターンを求める冷却パターン修正部と、
第2の冷却パターンについて、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度の範囲内とする第2の搬送速度を求める冷却条件修正部と、
求めた第2の冷却パターンについて、上記第2の搬送速度以下の搬送速度で、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を求め、上記第2の冷却パターンと上記第3の搬送速度から、最終的な冷却条件を決定する最終冷却条件決定部と、
最終的な冷却条件に応じた指令を出力する指令出力部と、
を備える。
(11)上記冷却条件修正部は、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度の範囲内から選択した所定温度とする第2の搬送速度を求める。
(12)上記冷却パターン修正部は、上記第2の冷却パターンを複数種類求め、
上記冷却条件修正部は、第2の冷却パターン毎に第2の搬送速度を求め、
上記最終冷却条件決定部は、複数の第2の冷却パターンから選択した一つの冷却パターンを、最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択する。
(13)上記最終冷却条件決定部は、第2の冷却パターンと第2の搬送速度の組み合わせからなる上記複数の第2の冷却条件のうち、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度に一番近い第2の冷却条件における第2の冷却パターンを最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択すると共に、上記一番近い第2の冷却条件における上記第2の搬送速度を第3の搬送速度とする。
(14)上記最終冷却条件決定部は、
上記複数の第2の冷却パターンについて、それぞれ第2の搬送速度以下の搬送速度で、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度とする第3の搬送速度を求めて、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる複数の第3の冷却条件を求める第2冷却条件修正部と、
求めた複数の第3の冷却条件から、最終的な冷却条件を選択する最終冷却条件選択部と、を備える。
(15)上記第2冷却条件修正部は、第2の冷却パターンと第2の搬送速度からなる複数の第2の冷却条件について、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を求め、求めた複数の第2の冷却条件のうち、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度より高い第2の冷却条件についてだけ、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を算出して、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる第3の冷却条件を求める。
(16)上記冷却パターン修正部は、上記第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンであって、上記第1の冷却区間における最下流に位置する冷却ゾーン、及び上記第2の冷却区間における最下流に位置する冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンを非選択として、第2の冷却ゾーンを設定する。
(17)第1の冷却区間と第2の冷却区間との間に空冷ゾーンを有する。
(18)本開示の鋼板の冷却設備を有する鋼板の製造設備。
冷却方式、板厚、目標温度等様々な条件でシミュレーションを実施した。
シミュレーションの条件及び結果を図10~図14に示す。
図10は、第2の冷却目標温度T2だけを193℃に設定したものである。
この例は、初期冷却条件設定部4Bの処理だけによって、冷却条件を求めた例である。また、この例は、急冷却して冷却を停止した例である。
この例は、目標温度の許容範囲を±3℃以内としたものであるが、第2の冷却目標温度T2に冷却制御がされていることが分かる。
図11は、第2の冷却目標温度T2だけを600℃と高めに設定したものである。
この例は、図10と同様に、初期冷却条件設定部4Bの処理だけによって、冷却条件を求めた例である。ただし、冷却目標温度を高めに設定した例である。
この例も、目標温度の許容範囲を±3℃以内としたものであるが、第2の冷却目標温度T2に冷却制御がされていることが分かる。
図12は、第1の冷却目標温度T1を520℃とし、第2の冷却目標温度T2を210℃としたものである。
この例は、本実施形態に基づき、第1の最終冷却条件決定部の処理を採用して、最終的な冷却条件を求めたものである。
この例は、冷却速度について、2段階の急冷却(2段階とも冷却速度を高く設定した冷却)の場合の例である。第2の冷却目標温度T2の制御精度を高くした例であるが、第1段目の計算温度が第1の冷却目標温度T1に近似していることが分かる。
図13は、第1の冷却目標温度T1を500℃とし、第2の冷却目標温度T2を30℃としたものである。
この例は、本実施形態に基づき、第2の最終冷却条件決定部の処理を採用して、最終的な冷却条件を求めたものである。
この例は、冷却速度について、前段を緩冷却、後段を急冷却とした2段階の冷却(1段階の冷却速度を低くし設定した冷却)の場合の例である。そして、第1の冷却目標温度T1の制御精度を高くした例であるが、後段の計算温度も第2の冷却目標温度T2となっていることが分かる。
図14は、第1の冷却目標温度T1を680℃とし、第2の冷却目標温度T2を30℃としたものである。
この例は、本実施形態に基づき、第2の最終冷却条件決定部の処理を採用して、冷却条件を求めたものである。
この例は、冷却速度について、前段を弱冷却、後段を急冷却とした2段階の冷却(1段階の冷却速度を低くし設定した冷却)の場合の例である。第1の冷却目標温度T1の制御精度を高くした例であるが、後段の計算温度も第2の冷却目標温度T2となっていることが分かる。
図10~14から分かるように、いずれの冷却条件のパターンでも計算温度と目標温度が一致し、本開示の手法によって冷却途中の第1の冷却目標温度T1、及び冷却後の第2の冷却目標温度T2のように、冷却目標温度を複数個別に持つ2段冷却場合についても最適な冷却条件を算出することができることが分かった。
ここで、図13,図14のように、前段を緩冷却や弱冷却の場合、第1の冷却目標温度T1の精度を高くする観点から第2の最終冷却条件決定部の処理を採用することが好ましい。
また、実機の冷却設備で実板試験を実施し、狙い通りの冷却実績(2段目冷却目標温度)を達成することができ、材質(引張特性、疲労特性)についても満足できる結果を得ることができた。
また、実機の冷却設備において、実板試験を実施してみたところ、本開示の手法で冷却条件を求めることで、狙い通りの冷却実績(第2の冷却目標温度T2)を達成することができ、材料の引張特性や疲労特性についても満足する結果を得ることが出来た。
1 鋼板
2 温度センサ
3 冷却装置
4 冷却制御部
4A 冷却ゾーン設定部
4B 初期冷却条件設定部
4C 冷却パターン修正部
4D 冷却条件修正部
4E 最終冷却条件決定部
4Ea 第2の冷却条件修正部
4Eb 最終冷却条件選択部
4F 指令出力部
7 搬送テーブル
9 開閉弁
10 冷却水ヘッダ
11 第1の冷却区間
12 第2の冷却区間
N1~N14 冷却ゾーン
P パスライン
T1 第1の冷却目標温度
T2 第2の冷却目標温度

Claims (18)

  1. 鋼板を所定の搬送速度で搬送しながら冷却する鋼板の冷却方法であって、
    鋼板搬送方向に並ぶと共に、それぞれ鋼板表面に水を噴射可能な水冷設備を備える複数の冷却ゾーンを備え、上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンで鋼板の冷却を実行し、
    上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンの組み合わせを冷却パターンと記載し、上記冷却パターンと上記鋼板の搬送速度の組み合わせを冷却条件と記載し、
    上記複数の冷却ゾーンを、上流側の第1の冷却区間と下流側の第2の冷却区間とに区分し、
    上記第1の冷却区間通過後の目標値として、第1の冷却目標温度の範囲が設定され、
    上記第2の冷却区間通過後の目標値として、第2の冷却目標温度の範囲が設定され、
    上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を第2の冷却目標温度の範囲内とするための、第1の冷却パターンと第1の搬送速度からなる第1の冷却条件を算出する初期冷却条件設定ステップと、
    上記第1の冷却パターンに対し、当該第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンの少なくとも1つの冷却ゾーンを非選択に変更した第2の冷却パターンを求める冷却パターン修正ステップと、
    第2の冷却パターンについて、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度の範囲内とする第2の搬送速度を求める冷却条件修正ステップと、
    求めた第2の冷却パターンについて、上記第2の搬送速度以下の搬送速度で、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を求め、上記第2の冷却パターンと上記第3の搬送速度から、最終的な冷却条件を決定する最終冷却条件決定ステップと、を備え、
    上記最終的な冷却条件で鋼板の冷却を行う、
    ことを特徴とする鋼板の冷却方法。
  2. 上記冷却条件修正ステップは、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度の範囲内から選択した所定温度とする第2の搬送速度を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載した鋼板の冷却方法。
  3. 上記冷却パターン修正ステップは、上記第2の冷却パターンを複数種類求め、
    上記冷却条件修正ステップは、第2の冷却パターン毎に第2の搬送速度を求め、
    上記最終冷却条件決定ステップは、複数の第2の冷却パターンから選択した一つの冷却パターンを、最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した鋼板の冷却方法。
  4. 上記最終冷却条件決定ステップは、第2の冷却パターンと第2の搬送速度の組み合わせからなる上記複数の第2の冷却条件のうち、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度に一番近い第2の冷却条件における第2の冷却パターンを最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択すると共に、上記一番近い第2の冷却条件における上記第2の搬送速度を第3の搬送速度とする、
    ことを特徴とする請求項3に記載した鋼板の冷却方法。
  5. 上記最終冷却条件決定ステップは、
    上記複数の第2の冷却パターンについて、それぞれ第2の搬送速度以下の搬送速度で、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を求めて、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる複数の第3の冷却条件を求める第2冷却条件修正ステップと、
    求めた複数の第3の冷却条件から、最終的な冷却条件を選択する最終冷却条件選択ステップと、を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載した鋼板の冷却方法。
  6. 上記第2冷却条件修正ステップは、第2の冷却パターンと第2の搬送速度からなる複数の第2の冷却条件について、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を求め、求めた複数の第2の冷却条件のうち、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度より高い第2の冷却条件についてだけ、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を算出して、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる第3の冷却条件を求める、
    とを特徴とする請求項5に記載した鋼板の冷却方法。
  7. 上記冷却パターン修正ステップは、上記第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンであって、上記第1の冷却区間における最下流に位置する冷却ゾーン、及び上記第2の冷却区間における最下流に位置する冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンを非選択として、第2の冷却ゾーンを設定する、
    ことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれか1項に記載した鋼板の冷却方法。
  8. 第1の冷却区間と第2の冷却区間との間に空冷ゾーンを有することを特徴とする請求項1~請求項7のいずれか1項に記載した鋼板の冷却方法。
  9. 請求項1~請求項8のいずれか1項に記載した鋼板の冷却方法を用いた鋼板の製造方法。
  10. 鋼板を所定の搬送速度で搬送しながら冷却する鋼板の冷却設備であって、
    鋼板搬送方向に並ぶと共に、それぞれ鋼板表面に水を噴射可能な水冷設備を備える複数の冷却ゾーンを備え、上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンで鋼板の冷却を実行可能となっており、
    上記複数の冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンの組み合わせを冷却パターンと記載し、上記冷却パターンと上記鋼板の搬送速度の組み合わせを冷却条件と記載し、
    上記複数の冷却ゾーンを、上流側の第1の冷却区間と下流側の第2の冷却区間とに区分し、
    上記複数の冷却ゾーンを用いた水冷制御を行う冷却制御部を備え、
    上記冷却制御部は、上記第1の冷却区間通過後の目標値として、第1の冷却目標温度の範囲が設定されると共に、上記第2の冷却区間通過後の目標値として、第2の冷却目標温度の範囲が設定され、
    上記冷却制御部は、
    上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を第2の冷却目標温度の範囲内とするための、第1の冷却パターンと第1の搬送速度からなる第1の冷却条件を算出する初期冷却条件設定部と、
    上記第1の冷却パターンに対し、当該第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンの少なくとも1つの冷却ゾーンを非選択に変更した第2の冷却パターンを求める冷却パターン修正部と、
    第2の冷却パターンについて、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度の範囲内とする第2の搬送速度を求める冷却条件修正部と、
    求めた第2の冷却パターンについて、上記第2の搬送速度以下の搬送速度で、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を求め、上記第2の冷却パターンと上記第3の搬送速度から、最終的な冷却条件を決定する最終冷却条件決定部と、
    最終的な冷却条件に応じた指令を出力する指令出力部と、
    を備えることを特徴とする鋼板の冷却設備。
  11. 上記冷却条件修正部は、上記第2の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第2の冷却目標温度の範囲内から選択した所定温度とする第2の搬送速度を求める、
    ことを特徴とする請求項10に記載した鋼板の冷却設備。
  12. 上記冷却パターン修正部は、上記第2の冷却パターンを複数種類求め、
    上記冷却条件修正部は、第2の冷却パターン毎に第2の搬送速度を求め、
    上記最終冷却条件決定部は、複数の第2の冷却パターンから選択した一つの冷却パターンを、最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択する、
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載した鋼板の冷却設備。
  13. 上記最終冷却条件決定部は、第2の冷却パターンと第2の搬送速度の組み合わせからなる上記複数の第2の冷却条件のうち、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度に一番近い第2の冷却条件における第2の冷却パターンを最終的な冷却条件の冷却パターンとして選択すると共に、上記一番近い第2の冷却条件における上記第2の搬送速度を第3の搬送速度とする、
    ことを特徴とする請求項12に記載した鋼板の冷却設備。
  14. 上記最終冷却条件決定部は、
    上記複数の第2の冷却パターンについて、それぞれ第2の搬送速度以下の搬送速度で、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度とする第3の搬送速度を求めて、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる複数の第3の冷却条件を求める第2冷却条件修正部と、
    求めた複数の第3の冷却条件から、最終的な冷却条件を選択する最終冷却条件選択部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項12に記載した鋼板の冷却設備。
  15. 上記第2冷却条件修正部は、第2の冷却パターンと第2の搬送速度からなる複数の第2の冷却条件について、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を求め、求めた複数の第2の冷却条件のうち、上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度が上記第1の冷却目標温度より高い第2の冷却条件についてだけ、それぞれ上記第1の冷却区間通過後の鋼板温度を上記第1の冷却目標温度の範囲内とする第3の搬送速度を算出して、第2の冷却パターンと第3の搬送速度の組み合わせからなる第3の冷却条件を求める、
    とを特徴とする請求項14に記載した鋼板の冷却設備。
  16. 上記冷却パターン修正部は、上記第1の冷却パターンで選択された冷却ゾーンであって、上記第1の冷却区間における最下流に位置する冷却ゾーン、及び上記第2の冷却区間における最下流に位置する冷却ゾーンから選択した冷却ゾーンを非選択として、第2の冷却ゾーンを設定する、
    ことを特徴とする請求項10~請求項15のいずれか1項に記載した鋼板の冷却設備。
  17. 第1の冷却区間と第2の冷却区間との間に空冷ゾーンを有することを特徴とする請求項10~請求項16のいずれか1項に記載した鋼板の冷却設備。
  18. 請求項10~請求項17のいずれか1項に記載した鋼板の冷却設備を有する鋼板の製造設備。
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