JP7484323B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
特許文献1のステアリング装置では、外筒のステアリングコラムに支持されるステアリングシャフトが伸縮自在となっている。よって、ステアリングホイールの位置をステアリングシャフトの軸方向に変更できる。また、ステアリングコラムは、車体側に固定されるロアコラムと、ステアリングシャフトを支持するアッパコラムと、を備える。そして、アッパコラムは、ロアシャフトにスライド自在に連結され、ステアリングシャフトの伸縮に対応することができる。
また、特許文献1のステアリング装置は、アッパコラムのスライドを規制することで、ステアリングホイールの軸方向の位置を固定している。具体的に、特許文献1のアッパコラムは、ロアコラムに摺動自在に外嵌されたクランプ部と、ステアリングシャフトを支持する軸受が内嵌された筒状部と、クランプ部の外周面から径方向外側に突出する一対の突出部と、を備える。また、ステアリング装置は、クランプ部を挟む第1側板及び第2側板を有するブラケットと、第1側板及び第2側板を締め付ける締付機構と、を備える。締付機構は、第1側板及び第2側板を貫通する締付軸と、締付機構を作動させる操作レバーと、を備える。クランプ部には、締付軸が延在する方向に溝幅を有するスリットが設けられている。一対の突出部は、締付軸の延在する方向に互いに離間し、かつ締付軸に貫通されている。そして、操作レバーの操作により締付機構が締め付け力を発揮すると、第1側板と第2側板は、締付軸に沿って近接する。よって、一対の突出部は、第1側板と第2側板とにより締め付けられ、クランプ部のスリットの溝幅が狭くなる。つまり、クランプ部は、縮径するように変形し、内部に配置されたロアコラムを挟持する。これにより、アッパコラムのスライドが規制され、ステアリングホイールの位置が固定する。
特開2013-256193号公報
ところで、アッパコラムは、操作レバーの操作時にクランプ部が変形するものの、クランプ部に連続する筒状部は変形しない。つまり、クランプ部と筒状部との境界部に多くの応力が集中する。このため、境界部近傍にリブが設けられ、境界部近傍の剛性が向上したアッパコラムが存在している。
しかしながら、境界部近傍の剛性が向上すると、筒状部に連続するクランプ部の一端部が変形し難くなる。そして、筒状部に連続するクランプ部の一端部を変形させる場合、操作レバーにかかる負荷が大きくなり、操作レバーの操作を重く感じる。一方で、筒状部から離隔するクランプ部の他端部を変形させる場合、操作レバーにかかる負荷が小さく、操作レバーの操作を軽く感じる。つまり、アッパコラムがスライドし締付機構で締め付ける位置が変わると、操作レバーの操作感が変わり、操作者に違和感を与えてしまう。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、アッパコラムがスライドし締付機構の締め付け位置が変わったとしても、同じような操作感で操作レバーを操作できるステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係るステアリング装置は、第1方向に延在し、伸縮自在なステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトを回転自在に支持する外筒のステアリングコラムと、前記第1方向と直交する第2方向から前記ステアリングコラムを挟む第1側板及び第2側板を有するブラケットと、操作レバーと、前記第1側板及び第2側板を貫通する締付軸と、を有し、前記第1側板と前記第2側板とを締め付ける締付機構と、を備え、前記ステアリングコラムは、前記第1方向に相対的にスライド可能に連結されたロアコラム及びアッパコラムを備え、前記アッパコラムは、前記第1方向に延在するスリットが設けられ、前記ロアコラムに摺動自在に外嵌されるクランプ部と、前記クランプ部から延出し、前記ステアリングシャフトを支持する筒状部と、前記スリットを挟んで前記クランプ部から径方向外側に突出し、前記締付機構の締め付け時に前記第1側板及び前記第2側板から締め付けられる一対の突出部と、前記クランプ部の外周面と前記突出部の外側面とに跨って延在する補強リブと、を備え、前記クランプ部は、前記筒状部寄りに位置し、前記筒状部と連続する連続クランプ部と、前記筒状部から離隔する離隔クランプ部と、を有し、前記突出部は、前記連続クランプ部から突出する連続突出部と、前記離隔クランプ部から突出する離隔突出部と、を備え、前記補強リブは、前記離隔突出部から前記連続クランプ部に向かって直線状に延在している。
一対の離隔突出部を締め付けると、補強リブの一端が離隔突出部に引っ張られる。また、補強リブの他端に連続する連続クランプ部も、離隔突出部の方に引っ張られる。つまり、一対の離隔突出部を締め付ける場合、離隔クランプ部以外に、補強リブと連続クランプ部を変形させるための力が必要となる。よって、操作レバーにかかる負荷が増加し、操作レバーの操作を重く感じる。なお、補強リブは、連続突出部から延出していない。つまり、一対の連続突出部を締め付けたとしても、補強リブが引っ張られることがないため、操作レバーの操作感は変わらない。以上、補強リブによれば、一対の連続突出部を締め付けた場合の操作感を変えることなく、一対の離隔突出部を締め付けた場合の操作感のみを重くすることができる。このため、締付機構で締め付ける位置が変わったとしても、操作レバーの操作感の違いが小さく、操作者に違和感を与え難い。
上記のステアリング装置の望ましい態様として、前記アッパコラムは、前記クランプ部の外周面から突出し、前記締付機構の締め付け時に前記第1側板及び前記第2側板に当接する一対の第1当接リブを備え、前記補強リブは、前記第1当接リブに連続している。
前記構成によれば、一対の離隔突出部を締付機構で締め付けた場合、補強リブに連続する第1当接リブも離隔突出部の方に引っ張られる。よって、操作レバーにかかる負荷が増加する。よって、一対の離隔突出部を締め付けた場合、操作レバーの操作感をさらに重くすることができる。
上記のステアリング装置の望ましい態様として、前記アッパコラムは、前記離隔クランプ部から前記筒状部と反対側に延出する延出部を備え、前記離隔クランプ部と前記延出部との境界には、前記クランプ部のスリットと連続し、かつ周方向に延在して前記離隔クランプ部と前記延出部とを分断する拡張スリットが設けられ、前記離隔クランプ部は、前記第1側板と対向する一側離隔クランプ部と、前記第2側板と対向する他側離隔クランプ部と、を有し、前記拡張スリットにおける前記延出部との分断量は、前記一側離隔クランプ部よりも前記他側離隔クランプ部の方が大きく、前記補強リブは、一対の前記離隔突出部のうち前記他側離隔クランプ部から突出する方の前記離隔突出部に配置されている。
他側離隔クランプ部は、延出部との分断量が一側離隔クランプ部よりも大きいため、隣り合う延出部の剛性の影響を受け難い。よって、締め付け時に一側離隔クランプ部と他側離隔クランプ部とに締め付け力が均等に作用するものの、他側離隔クランプ部の方が大きく変形してしまう。よって、他側離隔クランプ部に作用する応力が大きくなり、破損する可能性がある。しかしながら、前記する構成によれば、他側離隔クランプ部から突出する離隔突出部に補強リブが配置されている。よって、締め付け時、他側離隔クランプ部から突出する離隔突出部が移動し難くなり、他側離隔クランプ部の変形量が低減する。この結果、締め付け時に一側離隔クランプ部と他側離隔クランプ部との変形量が等しくなる。よって、他側離隔クランプ部に応力が集中することが回避される。
本開示のステアリング装置は、アッパコラムがスライドし締付機構の締め付け位置が変わったとしても、同じような操作感で操作レバーを操作することができる。
図1は、本実施形態におけるステアリング装置の側面図である。 図2は、本実施形態におけるステアリング装置の斜視図である。 図3は、本実施形態におけるステアリング装置の側面図である。 図4は、図3のステアリング装置を軸に沿って切った断面図である。 図5は、本実施形態のアッパコラムの側面図である。 図6は、本実施形態のアッパコラムの側面図である。 図7は、図5のVII-VII線矢視断面図である。 図8は、本実施形態のアッパコラムの底面図である。 図9は、図1のIX-IX線矢視断面図である。 図10は、アッパコラムの一部を拡大した拡大側面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、本実施形態におけるステアリング装置の側面図である。図2は、本実施形態におけるステアリング装置の斜視図である。図3は、本実施形態におけるステアリング装置の側面図である。図4は、図3のステアリング装置を軸に沿って切った場合の断面図である。図5は、本実施形態のアッパコラムの側面図である。図6は、本実施形態のアッパコラムの側面図である。図7は、図5のVII-VII線矢視断面図である。図8は、本実施形態のアッパコラムの底面図である。図9は、図1のIX-IX線矢視断面図である。図10は、アッパコラムの一部を拡大した拡大側面図である。
最初に、ステアリング装置100の基本的な構成について説明する。図1に示すように、ステアリング装置100は、ステアリングホイール101と、ステアリングシャフト102と、第1ユニバーサルジョイント103と、中間シャフト104と、第2ユニバーサルジョイント105と、ピニオンシャフト106と、を備える。
ステアリングホイール101は、ステアリングシャフト102の一端部102aに取り付けられている。そして、運転者がステアリングホイール101を操作すると、軸Oを中心にステアリングシャフト102が回転し、ステアリングシャフト102に操作トルクが付与される。
ステアリングシャフト102の他端部102bと、第1ユニバーサルジョイント103の間には、ギヤボックス110を介在している。ギヤボックス110には、電動モータ120が組み付けられており、ステアリングシャフト102に補助トルクが付与されている。つまり、本実施形態のステアリング装置100は、運転者の操舵を電動モータ120で補助する電動パワーステアリング装置である。なお、本発明は、ギヤボックス110を備えていないステアリング装置に適用してもよい。
中間シャフト104の一端部は、第1ユニバーサルジョイント103と連結している。ピニオンシャフト106は、第2ユニバーサルジョイント105を介して、中間シャフト104の他端部と連結している。以上から、ステアリングシャフト102の操作トルクは、第1ユニバーサルジョイント103、中間シャフト104、第2ユニバーサルジョイント105を介してピニオンシャフト106に伝達される。
図2に示すように、上記した構成以外に、ステアリング装置100は、ステアリングコラム1と、第1ブラケット70と、第2ブラケット80と、締付機構90と、を備える。つぎに、ステアリング装置100の各構成の詳細を説明する。なお、以下の説明において、XYZ直交座標系が用いられる。X軸は、ステアリングシャフト102の軸Oと平行である。Y軸は、ステアリング装置100が搭載された車両の車幅方向に平行である。Z軸は、X軸及びY軸の両方に対して垂直である。X軸と平行な方向はX方向と記載され、Y軸と平行な方向はY方向と記載され、Z軸と平行な方向はZ方向と記載される。X方向のうち車両の前方に向かう方向を+X方向とする。操作者が+X方向を向いた場合の右方向を+Y方向とする。Z方向のうち上方に向かう方向を+Z方向とする。また、X方向を第1方向といい、Y方向を第2方向という場合がある。
図3に示すように、ステアリングシャフト102は、ステアリングコラム1の-X方向の端部から突出した状態で組み付けられている。図4に示すように、ステアリングシャフト102は、円筒軸であるアッパシャフト108と、中実軸であるロアシャフト109と、を備える。アッパシャフト108の-X方向の端部には、ステアリングホイール(図1参照)が取り付けられる。アッパシャフト108の+X方向の端部は、ロアシャフト109に外嵌されている。また、アッパシャフト108の+X方向の端部と、ロアシャフト109の-X方向の端部とは、スプライン嵌合している。よって、アッパシャフト108は、ロアシャフト109に対しX方向にスライド可能となっている。
ロアシャフト109の+X方向の端部は、ギヤボックス110のハウジング111の内部に進入している。ギヤボックス110のハウジング111の内部には、トーションバー112と、トーションバー112の外筒である出力軸114と、出力軸114に外嵌されるウォームホイール115と、が設けられている。ウォームホイール115は、電動モータ120の出力軸に連結する図示しないウォームと歯合している。よって、電動モータ120が駆動すると、出力軸114にトルクが付与される。
ロアシャフト109の+X方向の端部は、トーションバー112の-X方向の端部と連結している。トーションバー112の+X方向の端部は、固定ピン113により出力軸114と連結している。出力軸114の+X方向の端部には、第1ユニバーサルジョイント103が連結している。よって、ロアシャフト109の操舵トルクは、トーションバー112と出力軸114と第1ユニバーサルジョイント103を介して、中間シャフト104(図1参照)に伝達される。また、ロアシャフト109の操舵トルクに応じてトーションバー112は捻じれ、ロアシャフト109と出力軸114との間に回転の角度差が生じる。
ロアシャフト109と出力軸114との回転の角度差をなくすため、出力軸114の-X方向の端部には、トルク検出用溝114aが形成されている。また、トルク検出用溝114aの外周側には、円筒部材116が配置されている。円筒部材116は、ロアシャフト109の+方向の端部に固定され、ロアシャフト109と一体に回転する。円筒部材116は、図示しないが径方向に貫通する複数の窓が形成されている。円筒部材116の外周側には、トルクセンサが117配置されている。
トルクセンサ117は、ハウジング111の内部に設置された図示しないトルク検出回路用基板に検出結果を送信し、トルク検出回路用基板が、ロアシャフト109と出力軸114との回転の角度差を検出する。トルク検出回路用基板は、検出結果に基づいて電動モータ120を駆動し、出力軸114に操舵補助トルクを与える。これにより、ロアシャフト109と出力軸114との回転角度が同じとなる。
図2に示すように、第1ブラケット70は、Y方向に互いに離隔する一対の支持片71を備える。支持片71は、X方向及びY方向に延在する取付板72と、X方向及びZ方向に延在する支持板73と、を備える。取付板72は、図示しないボルトにより車体に固定される。支持板73の-Z方向の端部には、Y方向に延在するピボットシャフト74が回動自在に設けられている。ピボットシャフト74には、ギヤボックス110が固定されている。よって、ギヤボックス110、ステアリングシャフト102、ステアリングコラム1、及びステアリングホイール101は、ピボットシャフト74を中心に回転可能に第1ブラケット70に支持されている(図1の矢印A1、A2参照)。
図4に示すように、ステアリングコラム1は、X方向に延在し、ステアリングシャフト102を囲む外筒である。ステアリングコラム1は、ステアリングホイール101寄りに配置されたコラムであるアッパコラム2と、アッパコラム2に対しX方向に配置され、ステアリングホイール101から離隔したコラムであるロアコラム3と、を備える。ロアコラム3は、円筒状を成している。ロアコラム3のX方向の端部は、ギヤボックス110のハウジング111に外嵌されている。
アッパコラム2は、鋳造により製造されている。図3、図4、図5、図6に示すように、アッパコラム2は、ロアコラム3に外嵌されるクランプ部10と、クランプ部10から-X方向に延出する筒状の筒状部20と、クランプ部10の+X方向の端部に設けられた取付部30と、クランプ部10の外周面から-Z方向に突出する一対の突出部40(図5では1つのみ図示、図6参照)と、X方向に延在する当接リブ50(図3、図5、図6参照)と、クランプ部10の外周面と突出部40の外側面とに跨って延在する補強リブ60と、を備える。
筒状部20は、内周面が円形状となっている。筒状部20の内径は、内部にロアコラム3が進入可能な大きさとなっている。筒状部20の-X方向の端部には、軸受21が内嵌されている。そして、筒状部20は、軸受21を介してアッパシャフト108を回転自在に支持している。また、筒状部20の-X方向の端部の開口は、軸受21とアッパシャフト108とにより閉じている。
図5、図6に示すように、筒状部20の外周面20aには、互いにX方向に離隔して配置された第1環状リブ22及び第2環状リブ23が設けられている。筒状部20の外周面20aであって第1環状リブ22及び第2環状リブ23との間には、X方向に延在する直線状の直線リブ24a、24b、24c、24dが90度間隔で4つが設けられている。このため、筒状部20の剛性は非常に高い。また、第2環状リブ23は、クランプ部10と筒状部20の境界部に設けられている。
図7に示すように、クランプ部10は、スリット11が設けられている。図8に示すように、クランプ部10のスリット11は、X方向に延在している。よって、クランプ部10は、断面形状が円弧状の状態で、X方向に延在している。そして、クランプ部10に対し外力が作用していない状態で、クランプ部10の内径は、ロアコラム3の外径と略同一となっている。つまり、クランプ部10は、ロアコラム3に対しスライド自在となっている。
図7に示すように、クランプ部10のスリット11は、軸Oから視て-Z方向に位置している。よって、スリット11の溝幅はY方向となっている。これによれば、Y方向から締め付ける圧縮荷重がクランプ部10に作用すると、スリット11の溝幅が狭くなるようにクランプ部10が変形する。つまり、クランプ部10は、縮径して内部に配置されたロアコラム3を挟持する。この結果、クランプ部10の内周面とロアコラム3の外周面との間で高い摩擦力が作用し、アッパコラム2のスライドが規制される。
図8、図10に示すように、取付部30の+Z方向の一部は、切り欠き31が設けられている。図8に示すように、取付部30は、ロアコラム3に対し、-Z方向に円弧状に回り込んでいる。取付部30の外周面であって-Z方向を向く面には、取付リブ32が設けられている。取付リブ32には、雌ねじ穴33が設けられている。雌ねじ穴33には、ハーネス等を支持する図示しないブラケットが取り付けられる。なお、取付部30を延出部という場合がある。
なお、クランプ部10のスリット11のX方向の両端部には、スリット11よりも溝幅が周方向に拡張している第1拡張スリット12及び第2拡張スリット13が設けられている。この第1拡張スリット12及び第2拡張スリット13により、クランプ部10は、X軸方向に隣り合う筒状部20や取付部30と連続していない部分が増加する。この結果、クランプ部10は、筒状部20や取付部30の剛性の影響が少なくなり、変形し易くなる。なお、第2拡張スリット13を単に拡張スリットという場合がある。クランプ部10のそのほかの構成と補強リブ60とについては、後述する。
図8に示すように、一対の突出部40、40は、-Z方向から視た場合、スリットを挟むように配置されている。以下において、一対の突出部40、40のうちスリット11よりも-Y方向に配置されるものを第1突出部41とい、+Y方向に配置されるものを第2突出部42という。第1突出部41及び第2突出部42は、クランプ部10とほぼ同じ長さでX方向に延在している。図5及び図6に示すように、X方向に延在する長溝43、44が設けられている。図7に示すように、長溝43、44は、Y方向に貫通している。
5、図6、及び図7に示すように、当接リブ50は、一対の第1当接リブ51、51と、一対の第2当接リブ52、52と、を備える。第1当接リブ51は、クランプ部10の外周面から突出している。第2当接リブ52は、第1突出部41、第2突出部42の外側面から突出している。
図5に示すように、第1当接リブ51及び第2当接リブ52は、X方向に直線状に延在している。第1当接リブ51は、Y方向から視て軸Oと重なっている。第1当接リブ51の-X方向の端部は、第2環状リブ23に連続している。第2当接リブ52は、第1突出部41及び第2突出部42の-Z方向の端部に位置し、長溝43、44の縁部に沿って延在している。以上から、第1当接リブ51と第2当接リブ52は、長溝43、44を挟んで配置されている。
図9に示すように、第2ブラケット80は、一対の取付板81、81と、上板82と、第1側板83と、第2側板84と、を備えている。なお、第2ブラケット80を単にブラケットという場合がある。
一対の取付板81は、ステアリングコラム1を挟んでY方向に離隔する板状部材である。取付板81は、離脱カプセル85を介して車体に連結される。離脱カプセル85は、取付板81の-X方向の端部に配置されている。離脱カプセル85は、樹脂部材86によって取付板81に一体化している。離脱カプセル85は、ボルト等によって車体側部材に固定される。そして、車両の2次衝突によりステアリングコラム1に+X方向の荷重が作用した場合(図1の矢印B1参照)、樹脂部材86が剪断して取付板81のみが+X方向に移動し、第2ブラケット80が車体から離脱する。
上板82は、一対の取付板81、81同士を連結する板状部材である。第1側板83と第2側板84は、X方向及びZ方向に延在する板状部材である。第1側板83は、クランプ部10よりも-Y方向に配置されている。第2側板84は、クランプ部10よりも+Y方向に配置されている。つまり、第1側板83と第2側板84とは、ステアリングコラム1のクランプ部10を挟んで、Y方向に離隔している。第1側板83と第2側板84は、一対の取付板81、81と上板82とに対し、溶接により一体化している。第1側板83と第2側板84とには、Z方向に延在する円弧溝83a、84aが形成されている。円弧溝83a、84aは、ピボットシャフト74(図1、図2、図3参照)を中心に円弧状に形成されている。また、第1側板83におけるX方向の端部には、-Y方向に突出する突出板87が設けられている。このため、第1側板83は、Y方向に対する剛性が第2側板84よりも高い。
締付機構90は、クランプ部10を締め付けてクランプ部10に圧縮荷重を与えるための装置である。締付機構90は、締付軸91と、操作レバー92と、固定カム93と、回転カム94と、ナット95と、スペーサ96と、スラストベアリング97と、を備える。
締付軸91は、棒状部材である。締付軸91は、-Y方向から+Y方向に向かって順に、第1側板83の円弧溝83a、クランプ部10の長溝43、44、第2側板84の円弧溝84aに挿入され、Y方向に延在している。締付軸91の-Y方向の端部には、頭部91aが設けられている。締付軸91の-Y方向の端寄りには、操作レバー92が連結している。操作レバー92は、締付軸91から-X方向に延出し、車内の運転者によって操作可能となっている(図1、図2参照)。そして、運転手が締付軸91を中心に操作レバー92を回転操作すると、締付軸91が連動して回転する。
固定カム93及び回転カム94は、締付軸91に貫通された状態で、第1側板83と操作レバー92との間に配置されている。固定カム93は、第1側板83に隣接している。固定カム93の一部は、第1側板83の円弧溝83aに嵌合している。よって、固定カム93は、締付軸91に連動して回転しない。回転カム94は、操作レバー92に隣接している。回転カム94は、操作レバー92と連結し、操作レバー92と一体に回転する。固定カム93と回転カム94との互いの対向面には、周方向に沿った傾斜面が設けられている。操作レバー92の操作により回転カム94が回転すると、回転カム94の傾斜面に固定カム93の傾斜面が乗り上げたり、若しくは乗り下げたりする。これにより、固定カム93と回転カム94とのY方向の距離が変化する。
締付軸91の+Y方向の端部に、雄ねじ部91bが設けられている。この雄ねじ部91bには、ナット95が螺合している。これにより、締付軸91が円弧溝83a、84a、長溝43、44から抜け落ちないようになっている。スペーサ96及びスラストベアリング97は、締付軸91に貫通された状態で、第2側板84とナット95との間に配置されている。スペーサ96は、第2側板84であって円弧溝84aの周辺に当接している。スラストベアリング97は、ナット95とスペーサ96との間に配置されている。
以上から、操作レバー92の操作により固定カム93と回転カム94とがY方向に離間した場合、締付軸91の頭部91aが-Y方向に押圧され、ナット95が-Y方向に移動する。これにより、固定カム93とスペーサ96とにおけるY方向の距離が縮まり、固定カム93と第1側板83の摩擦力と、スペーサ96と第2側板84の摩擦力と、が大きくなる。この結果、締付軸91は、円弧溝83a、84aに沿ってZ方向に移動することが規制される。よって、締付軸91に貫通されるアッパコラム2もZ方向に移動することが規制され、ステアリングホイール101におけるZ方向の位置が固定される。なお、操作レバー92の操作により締め付けられてY方向に移動する各部品は、第2側板84よりもY方向に対する剛性が高い第1側板83に向かって近づくように移動する。つまり、第1側板83は、締め付け力が作用する際、Y方向に変位しない基準面となっている。
また、第1側板83及び第2側板84は、固定カム93及びスペーサ96からY方向に締め付けられる。このため、第1側板83及び第2側板84の内側面は、アッパコラム2の一対の第2当接リブ52に当接する。また、第1側板83及び第2側板84は、一対の第2当接リブ52同士が圧縮するように押圧する。これにより、第1突出部41及び第2突出部42は、Y方向への圧縮荷重を受ける。クランプ部10は、スリット11の溝幅が狭くなり、ロアコラム3を挟持する。これにより、アッパコラム2は、ロアコラム3に固定され、ステアリングホイール101のX方向の移動が規制される。
また、第1側板83及び第2側板84は、一対の第2当接リブ52、52以外に、一対の第1当接リブ51、51を押圧する。これによれば、一対の第2当接リブ52、52に圧縮荷重が作用し、クランプ部10を縮径させることができる。なお、第1当接リブ51は、締付力が作用する締付軸91から離隔している。よって、第1当接リブ51に作用する圧縮荷重は、第2当接リブ52に作用する圧縮荷重よりも小さい。一方で、第2当接リブ52に圧縮荷重を与えても、第1突出部41及び第2突出部42の-Z方向の端部のみが近接するように、第1突出部41及び第2突出部42が傾倒してクランプ部10のスリット11が狭くならない可能性がある。つまり、第1当接リブ51によれば、第1突出部41及び第2突出部42を介することなく、クランプ部10に圧縮荷重を与えることができる。このため、操作レバー92の操作時、クランプ部10がロアコラム3を確実に挟持するようになっている。
一方で、操作レバー92の操作により、固定カム93と回転カム94とがY方向に近接した場合、固定カム93とスペーサ96とにおけるY方向の距離が拡大する。これにより、固定カム93と第1側板83の摩擦力が低下する。併せて、スペーサ96と第2側板84の摩擦力も低下する。よって、締付軸91は、円弧溝83a、84aに沿ってZ方向に移動することが許容される。そして、ステアリングホイール101に対してZ方向への荷重を加えると、ステアリングコラム1、ステアリングシャフト102、及びギヤボックス110は、ピボットシャフト74(図1を参照)を中心として、矢印A1方向又は矢印A2方向に回転する。これにより、ステアリングホイール101のZ方向の位置が変更する。
また、第1当接リブ51及び第2当接リブ52は、第1側板83及び第2側板84の締め付けが解除されることによって、クランプ部10は、スリット11の溝幅が広くなり、ロアコラム3の挟持を解除する。そして、ステアリングホイール101に対してX方向への荷重を加えると、アッパコラム2及びアッパシャフト108がX方向にスライドする。これにより、ステアリングホイール101のX方向の位置が変更される(図1の矢印B1、B2参照)。
次に、クランプ部10と補強リブ60の詳細について説明する。クランプ部10をY方向及びZ方向に延在する平面で切った場合の断面形状は、切る位置をX方向に移動させても略同じ形状となっている。つまり、クランプ部10におけるX方向の各部位の剛性は、略均一となっている。ただし、図10に示すように、クランプ部10の-X方向の端部は、第2環状リブ23が設けられた筒状部20と連続している。これにより、クランプ部10の-X方向の端部は、第2環状リブ23によって見かけ上の剛性が高くなり、クランプ部10の他の部分よりも変形し難い。以上から、クランプ部10は、筒状部20寄りに位置し、変形し難い連続クランプ部16と、筒状部20からX方向に離隔し、変形し易い離隔クランプ部17と、を備える。また、突出部40は、連続クランプ部16から突出する連続突出部46と、離隔クランプ部17から突出する離隔突出部47と、を備える。
なお、連続クランプ部16と離隔クランプ部17との境界を明確にするため、図10に境界線Hを引いた。本実施形態では、クランプ部10において連続クランプ部16が占める割合は、クランプ部10の三分の一程度であり、残りの三分の二は、離隔クランプ部17となっている。ここで、上記する連続クランプ部16と離隔クランプ部17との割合は一例である。つまり、本発明のクランプ部はこれに限定されるものでなく、境界線Hがクランプ部10のX方向の中央部にあってもよい。さらに、本実施形態では、筒状部20に連続しているために、連続クランプ部16が変形し難くなっている例を挙げているが、本発明の連続クランプ部16は、クランプ部10の一部の肉厚がクランプ部10の他の部分よりも厚くなっているため、変形し難くなっている場合でも適用できる。
図10に示すように、離隔クランプ部17の+X方向の端部は、取付部30と連続している。取付部30は、切り欠き31が設けられ、剛性が極めて低い。よって、離隔クランプ部17のX方向の各部位において、取付部30と連続する+X方向の端部が最も変形し易い。以下、離隔クランプ部17のうち+X方向の端部に位置する部分を最離隔クランプ部18という。
また、図7に示すように、離隔クランプ部17は、一側離隔クランプ部17aと、他側離隔クランプ部17bと、を備える。一側離隔クランプ部17aは、軸Oを境界線として離隔クランプ部17をY方向に2分割した場合、軸Oよりも-Y方向に配置され、第1側板83(図9参照)と対向する部分である。他側離隔クランプ部17bは、軸Oよりも+Y方向に配置され、第2側板84(図9参照)と対向する部分である。
他側離隔クランプ部17bは、一側離隔クランプ部17aよりも変形し易い。この理由は、図8に示すように、第2拡張スリット13におけるY方向への切欠き量は、-Y方向よりも+Y方向の方に多く切り欠かれている。言い換えると、第2拡張スリット13を-Z方向から視ると、第2拡張スリット13の-Y方向の縁部13aは、第2拡張スリット13の+Y方向の縁部13bよりも軸O寄りとなっている。このため、第2拡張スリット13による取付部30との分断量は、他側離隔クランプ部17bの方が一側離隔クランプ部17aより大きい。このため、他側離隔クランプ部17bは、取付部30による剛性の影響が少なく、一側離隔クランプ部17aよりも変形し易い。
なお、図7に示すように、一対の離隔突出部47、47のうち、一側離隔クランプ部17aに連続する方を一側離隔突出部47aという。また、他側離隔クランプ部17bに連続する方を他側離隔突出部47bという。
図5、図6に示すように、補強リブ60は、一対の突出部40、40のうち第2突出部42のみに設けられている。つまり、第1突出部41には、補強リブ60が設けられていない。図10に示すように、補強リブ60は、+Y方向から視て、第1当接リブ51と長溝44との間に配置されている。また、補強リブ60におけるX方向の長さは、長溝44よりも短い。なお、補強リブ60は、当接リブ50より突出しておらず、第2側板84に当接しないようになっている(図7、図9参照)。
補強リブ60は、Y方向から視た場合、X方向に延在する第1補強リブ61と、-X方向に向かうにつれて+Z方向に位置するように傾斜しつつ、直線状に延在する第2補強リブ62と、を備える。以下において、第2補強リブ62を単に補強リブと言う場合がある。第1補強リブ61は、離隔突出部47に設けられ、長溝44の縁部に沿ってX方向に延在している。
第2補強リブ62の+X方向の端部は、離隔突出部47に位置し、第1補強リブ61と連続している。また、第2補強リブ62の-X方向の端部は、連続クランプ部16に位置し、第1当接リブ51と連続している。よって、第2補強リブ62は、境界線Hを跨いで、離隔突出部47と連続クランプ部16とに延在している。
詳細に説明すると、Y方向から視た場合、第2補強リブ62は、仮想線Nに沿って傾斜している。ここで、仮想線Nは、長溝44の-X方向の端部に位置している場合の締付軸91(図10の仮想線J91を参照)の中心から+Z方向に仮想線を引き、この仮想線と軸Oとが交差する交点Jを求める。そして、この交点Jと、長溝44の+X方向の端に位置している場合の締付軸91(図10の仮想線K91を参照)の中心と、を結んだ仮想線が仮想線Nである。
つぎに、第2補強リブ62の効果について説明する。操作レバー92(図1、図2参照)を操作し、締付機構90の締め付け力が一対の離隔突出部47に作用すると、一対の離隔突出部47は、互いに近接するように移動する(図7の矢印E1、E2を参照)。第2補強リブ62の+X方向の端部は、離隔突出部47に設けられている。よって、第2補強リブ62の+X方向の端部は、-Y方向に引っ張られる(図7の矢印E1を参照)。これにより、図10に示すように、第2補強リブ62には、第2補強リブ62が延在する方向に引っ張られる引っ張り荷重が作用する(図10の矢印E3参照)。
また、連続クランプ部16は、第2補強リブ62に連続していることから、第2補強リブ62に引っ張られる。よって、連続クランプ部16にも引っ張り荷重が作用する(図10の矢印E4参照)。さらに、第2補強リブ62は、第1当接リブ51に連続していることから、第1当接リブ51にも引っ張り荷重が作用する(図10の矢印E5参照)。以上から、一対の離隔突出部47、47を締め付ける場合、クランプ部10の離隔クランプ部17を変形させる力以外に、第2補強リブ62、連続クランプ部16、及び第1当接リブ51を変形させるための力が必要となる。よって、操作レバー92にかかる負荷が増加し、操作レバー92の操作を重く感じる。
一方で、第2補強リブ62のX方向の端部は、一対の連続突出部46に設けられていない。よって、一対の連続突出部46を締め付けたとしても、第2補強リブ62に引っ張り荷重が作用せず、操作レバー92の操作感が重くならない。以上から、第2補強リブ62によれば、一対の連続突出部46を締め付ける場合の操作感が重くなることなく、一対の離隔突出部47を締め付ける場合のみの操作感を重くすることができる。よって、締付機構90による締め付け位置が変わったとしても、操作レバー92の操作感の違いが小さく、同じような操作感で操作レバー92を操作することができる。
また、第2補強リブ62を変形させるために必要な力は、締付軸91の位置によって異なる。締付軸91が第2補強リブ62の延長線上に配置されている場合(図10の仮想線K91を参照)、第2補強リブ62を変形させるための力が最も大きくなる。言い換えると、一対の離隔突出部47、47の範囲で締め付け位置を変えた場合、締付軸91が長溝44の+X方向の端部に位置するとき、操作レバー92に対する第2補強リブ62の負荷が最も大きくなる。
一方で、締付軸91が長溝44の+X方向の端部に配置され、一対の離隔突出部47、47を締め付けると、離隔クランプ部17のうち最離隔クランプ部18が変形する。最離隔クランプ部18の変形に必要な力は、離隔クランプ部17の中で最も小さい。このため、操作レバー92の操作が最も軽く感じてしまう可能性がある。しかしながら、この場合において、操作レバー92に対する第2補強リブ62の負荷が最も大きくなるように設計されている。よって、最離隔クランプ部18の変形に対する操作レバー92の軽さが補われるようになっている。以上から、一対の離隔突出部47、47の範囲で締め付ける箇所が変化しても、同じような操作感で操作レバー92を操作することができる。
なお、第1補強リブ61は、第2補強リブ62の+X方向の端部を拡張する役割を有している。つまり、第2補強リブ62の+X方向の端部が離隔突出部47とともに-Y方向に移動しない(図7の矢印E1を参照)場合であっても、代わりに第1補強リブ61が-Y方向に移動することで、第2補強リブ62に引っ張り荷重が作用するようになる。
そのほか、第2拡張スリット13(図8参照)の分断量が違うため、一側離隔クランプ部17a(図7参照)の剛性よりも他側離隔クランプ部17b(図7参照)の剛性の方が低い。つまり、一対の離隔突出部47、47を締め付けた場合、他側離隔クランプ部17bに連続する他側離隔突出部47bの移動量は、一側離隔クランプ部17aに連続する一側離隔突出部47aの移動量よりも大きくなってしまい。他側離隔クランプ部17bに応力が集中する可能性がある。しかしながら、他側離隔突出部47bには、補強リブ60が設けられ、他側離隔突出部47bが大きく移動することが抑制されている。つまり、一側離隔突出部47aの移動量と他側離隔突出部47bの移動量とが等しい。よって、他側離隔クランプ部17bに応力が集中しないように抑制されている。
以上で説明したように、実施形態のステアリング装置100は、ステアリングシャフト102と、外筒のステアリングコラム1と、ブラケット(第2ブラケット80)と、締付機構90と、を備える。ステアリングシャフト102は、第1方向に延在し、伸縮自在となっている。ステアリングコラム1は、ステアリングシャフト102を回転自在に支持する。ブラケット(第2ブラケット80)は、第1方向と直交する第2方向からステアリングコラム1を挟む第1側板83及び第2側板84を有する。締付機構90は、操作レバー92と、第1側板83及び第2側板84を貫通する締付軸91と、を有し、第1側板83と第2側板84とを締め付ける。ステアリングコラム1は、第1方向に相対的にスライド可能に連結されたロアコラム3及びアッパコラム2を備える。アッパコラム2は、クランプ部10と、筒状部20と、一対の突出部40、40と、補強リブ60と、を備える。クランプ部10は、第1方向に延在するスリット11が設けられ、ロアコラム3に摺動自在に外嵌される。筒状部20は、クランプ部10から延出し、ステアリングシャフト102を支持する。一対の突出部40、40は、スリット11を挟んでクランプ部10から径方向外側に突出し、締付機構90の締め付け時に第1側板83及び第2側板84から締め付けられる。補強リブ60は、クランプ部10の外周面と突出部40の外側面とに跨って延在する。クランプ部10は、筒状部20寄りに位置し、変形し難い連続クランプ部16と、筒状部20から離隔し、変形し易い離隔クランプ部17と、を有する。突出部40は、連続クランプ部16から突出する連続突出部46と、離隔クランプ部17から突出する離隔突出部47と、を備える。補強リブ60は、離隔突出部47から連続クランプ部16に向かって延在している。
以上の構成によれば、一対の離隔突出部47を締め付けると、補強リブ60が離隔突出部47に引っ張られる。また、連続クランプ部16も離隔突出部47の方に引っ張られる。よって、補強リブ60と連続クランプ部16を変形させるための力が必要となり、操作レバーの操作が重く感じる。以上から、締付機構90で締め付ける位置が変わったとしても、操作レバー92の操作感の違いが小さく、操作者に違和感を与え難い。
実施形態のステアリング装置100において、アッパコラム2は、クランプ部10の外周面から突出し、締付機構90の締め付け時に第1側板83及び第2側板84に当接する一対の第1当接リブ51を備える。補強リブ60は、第1当接リブ51に連続している。
上記のステアリング装置によれば、一対の離隔突出部47を締め付けた場合、第1当接リブ51も離隔突出部47の方に引っ張られる。よって、操作レバー92にかかる負荷が増加し、操作レバー92の操作感をさらに重くすることができる。
実施形態のステアリング装置100において、アッパコラム2は、離隔クランプ部17から筒状部20と反対側に延出する取付部(延出部)30を備える。離隔クランプ部17と取付部(延出部)30との境界には、クランプ部10のスリット11と連続し、かつ周方向に延在して離隔クランプ部17と取付部(延出部)30とを分断する第2拡張スリット13が設けられている。離隔クランプ部17は、第1側板83と対向する一側離隔クランプ部17aと、第2側板84と対向する他側離隔クランプ部17bと、を有する。第2拡張スリット13における取付部(延出部)30との分断量は、一側離隔クランプ部17aよりも他側離隔クランプ部17bの方が大きい。補強リブ60は、一対の離隔突出部47、47のうち他側離隔クランプ部17bから突出する方の離隔突出部47に配置されている。第1側板83は、Y方向に対する剛性が第2側板84よりも高い。
上記のステアリング装置によれば、一対の離隔突出部47を締め付けた場合、一側離隔クランプ部17aから突出する離隔突出部47と、他側離隔クランプ部17bから突出する離隔突出部47と、の移動量と、を均等とすることができる。よって、他側離隔クランプ部17bに応力が集中して破損する、ということを回避できる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は上記したものに限定されない。例えば、補強リブ60は、第1補強リブ61を備えず、第2補強リブ62のみからなっていてもよい。
100 ステアリング装置
101 ステアリングホイール
102 ステアリングシャフト
108 アッパシャフト
109 ロアシャフト
110 ギヤボックス
1 ステアリングコラム
2 アッパコラム
3 ロアコラム
10 クランプ部
11 スリット
12 第1拡張スリット
13 第2拡張スリット(拡張スリット)
16 連続クランプ部
17 離隔クランプ部
17a 一側離隔クランプ部
17b 他側離隔クランプ部
20 筒状部
21 軸受
23 第2環状リブ
30 取付部(延出部)
40(41、42) 突出部(第1突出部、第2突出部)
43、44 長溝
46 連続突出部
47 離隔突出部
50 当接リブ
51 第1当接リブ
52 第2当接リブ
60 補強リブ
61 第1補強リブ
62 第2補強リブ(補強リブ)
70 第1ブラケット
74 ピボットシャフト
80 第2ブラケット(ブラケット)
83 第1側板
84 第2側板
90 締付機構
91 締付軸
92 操作レバー
93 固定カム
94 回転カム
95 ナット

Claims (3)

  1. 第1方向に延在し、伸縮自在なステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトを回転自在に支持する外筒のステアリングコラムと、
    前記第1方向と直交する第2方向から前記ステアリングコラムを挟む第1側板及び第2側板を有するブラケットと、
    操作レバーと、前記第1側板及び第2側板を貫通する締付軸と、を有し、前記第1側板と前記第2側板とを締め付ける締付機構と、
    を備え、
    前記ステアリングコラムは、前記第1方向に相対的にスライド可能に連結されたロアコラム及びアッパコラムを備え、
    前記アッパコラムは、
    前記第1方向に延在するスリットが設けられ、前記ロアコラムに摺動自在に外嵌されるクランプ部と、
    前記クランプ部から延出し、前記ステアリングシャフトを支持する筒状部と、
    前記スリットを挟んで前記クランプ部から径方向外側に突出し、前記締付機構の締め付け時に前記第1側板及び前記第2側板から締め付けられる一対の突出部と、
    前記クランプ部の外周面と前記突出部の外側面とに跨って延在する補強リブと、
    を備え、
    前記クランプ部は、
    前記筒状部寄りに位置し、前記筒状部と連続する連続クランプ部と、
    前記筒状部から離隔する離隔クランプ部と、
    を有し、
    前記突出部は、
    前記連続クランプ部から突出する連続突出部と、
    前記離隔クランプ部から突出する離隔突出部と、
    を備え、
    前記補強リブは、前記離隔突出部から前記連続クランプ部に向かって直線状に延在している
    ステアリング装置。
  2. 前記アッパコラムは、前記クランプ部の外周面から突出し、前記締付機構の締め付け時に前記第1側板及び前記第2側板に当接する一対の第1当接リブを備え、
    前記補強リブは、前記第1当接リブに連続している
    請求項1のステアリング装置。
  3. 前記アッパコラムは、前記離隔クランプ部から前記筒状部と反対側に延出する延出部を備え、
    前記離隔クランプ部と前記延出部との境界には、前記クランプ部のスリットと連続し、かつ周方向に延在して前記離隔クランプ部と前記延出部とを分断する拡張スリットが設けられ、
    前記離隔クランプ部は、
    前記第1側板と対向する一側離隔クランプ部と、
    前記第2側板と対向する他側離隔クランプ部と、
    を有し、
    前記拡張スリットにおける前記延出部との分断量は、前記一側離隔クランプ部よりも前記他側離隔クランプ部の方が大きく、
    前記補強リブは、一対の前記離隔突出部のうち前記他側離隔クランプ部から突出する方の前記離隔突出部に配置されている
    請求項1又は請求項2のステアリング装置。
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