JP7483831B1 - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定着ベルトの内周面に塗布されたオイルが定着ベルトの外側に漏れてしまうことを抑制することを目的とする。【解決手段】 記録材上のトナー像を定着する定着装置であって、定着装置は定着ベルトと、研磨部材と、定着ベルトの内周面にオイルを塗布するオイル塗布部材と、を有し、前記オイル塗布部材が交換されてから記録材の印刷枚数が所定枚数未満の場合、研磨部材が定着ベルトの研磨を行う際の定着ベルトの回転速度を、所定枚数以上の場合の研磨部材が定着ベルトの研磨を行う際の定着ベルトの回転速度よりも遅くする。【選択図】 図2

Description

本発明はトナー像を記録材に定着する定着装置を搭載した画像形成装置に関するものである。
感光ドラムや中間転写ベルトに担持させたトナー像を記録材に転写し、トナー像が転写された記録材を定着装置で加熱加圧して記録材に画像を定着させる画像形成装置が広く用いられている。定着装置は、複数の加熱回転体で記録材を挟持して搬送することにより記録材を加熱し記録材にトナー像を定着させている。
定着装置における記録材の加熱処理の累積に伴って、圧をかけ紙を搬送することに由来し、加熱回転体の表面に記録材に起因する摺擦傷が発生する。摺擦傷が発生した加熱回転体でトナー像を加熱により軟化させて、記録材にトナー像を定着させると、加熱回転体の表面状態がトナー像に転写される。その結果、出力された記録材に光沢むら(グロスむら)等の影響が出る可能性がある。
上記光沢むらを改善するために、特許文献1には、一対の回転体と前記一対の回転体の少なくとも一つの接離可能な摺擦部材を付設した定着装置が提案されている。ここでは、記録材の坪量に応じて、前記一対の回転体の加熱動作に先立って摺擦部材を回転体へ一定時間摺擦させて、加熱回転体の表面を均している。
さらに特許文献2の定着装置では、加熱回転体や各摺動部と摺接するベルト内面の摩耗を抑制するために、摺動部に潤滑剤を塗布するものが知られている。
特開2013-54108号公報 特開2021-140135
定着ベルトの内周面にオイルを塗布する定着装置では、潤滑剤が定着ベルトの外側に漏れ出してしまうことがある。特に定着パッドを採用した定着装置では、定着ベルトの搬送方向において、定着パッドの上流側にオイルがたまりやすくなる。この溜まったオイルは定着ベルトと加圧ローラが離間した際に、定着ベルトの端部に接触するベルト検知部を伝って、定着ベルトの外表面側に到達する場合がある。定着ベルトの外表面側に到達したオイルはトナー像に付着し画像不良の原因となる。
そこで本発明の画像形成装置は、定着ベルトの内周面にオイルが塗布される定着装置において、オイルに起因する画像不良の発生を抑制することを目的とする。
無端状で記録材に熱を与える定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に配置される定着パッドと、前記定着ベルトに当接する加圧回転体と、前記加圧回転体は前記定着ベルトともにニップ部を形成し、前記ニップ部でトナー像を担持した記録材に熱と圧力を与えることでトナー像を記録材に定着し、前記定着ベルトの回転速度を制御する回転制御部と、前記定着ベルトの内周面にオイルを塗布するオイル塗布部材と、前記定着ベルトの外周面に当接し、前記定着ベルトの前記外周面を研磨する研磨部材と、前記研磨部材は前記定着ベルトに対して当接離間可能であって、印刷を行った記録材の枚数をカウントするカウンタと、前記オイル塗布部材が交換されてから前記カウンタがカウントした記録材の枚数が所定値未満で前記研磨部材が前記定着ベルトを研磨する場合、前記回転制御部は前記定着ベルトの回転速度を第一の速度にするように制御し、前記オイル塗布部材が交換されてから前記カウンタがカウントした記録材の枚数が前記所定値以上で前記研磨部材が前記定着ベルトを研磨する場合、前記回転制御部は前記定着ベルトの回転速度を前記第一の速度よりも速い第二の速度にするように制御することを特徴とする画像形成装置。
本発明の画像形成装置によれば、ベルト内周面に塗布される潤滑材が、研磨部材による研磨中に漏れてしまうことを抑制することができる。
画像形成装置の概略図である。 本実施形態の定着装置の断面図である。 研磨部材の構成を説明する図である。 画像形成装置の制御ブロック図である。 定着ローラの表面状態を説明する図である。 リフレッシュ制御条件を示した表である。 定着ベルト内面を示す図である。 オイル供給量と定着ベルトの回転速度と、の関係を示す図である。 リフレッシュ制御実施条件のフローチャートである。 リフレッシュ制御動作設定のフローチャートである。
<画像形成装置>
本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
図1は本実施形態に係るフルカラーの画像形成装置を示す図である。画像形成装置1は、画像読取部2と画像形成装置本体3とを備える。画像読取部2は、原稿台ガラス21上に置かれた原稿を読み取るもので、光源22から照射された光が原稿で反射し、レンズなどの光学系部材23を介してCCDセンサ24に結像される。このような光学系ユニットは矢印の方向に走査することにより、原稿をライン毎の電気信号データ列に変換する。CCDセンサ24により得られた画像信号は、画像形成装置本体3に送られ、制御部30で後述する各画像形成部に合わせた画像処理がなされる。また、制御部30は画像信号としてプリントサーバ等外部ホスト装置からの外部入力も受ける。
画像形成装置本体3は、複数の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを備え、各画像形成部では、上述の画像信号に基づいて画像形成が行われる。即ち、画像信号は制御部30によりPWM(パルス幅変調制御)されたレーザービームに変換される。図1において、31は露光装置としてのポリゴンスキャナで、画像信号に応じたレーザービームを走査する。そして、各画像形成部Pa~Pdの像担持体としての感光ドラム200a~200dにレーザービームが照射される。
なお、Paはイエロー色(Y)画像形成部、Pbはマゼンタ色(M)画像形成部、Pcはシアン色(C)画像形成部、Pdはブラック色(Bk)画像形成部で、それぞれ対応する色の画像を形成する。画像形成部Pa~Pdは略同一なので、以下にY画像形成部Paの詳細を説明して、他の画像形成部の説明は省略する。Y画像形成部Paにおいて、200aは感光ドラムで、次述するように、画像信号に基づいて表面にトナー画像が形成される。
201aは1次帯電器で、感光ドラム200aの表面を所定の電位に帯電させて静電潜像形成の準備を施す。ポリゴンスキャナ31からのレーザービームによって、所定の電位に帯電された感光ドラム200aの表面に静電潜像が形成される。202aは現像器で、感光ドラム200a上の静電潜像を現像してトナー画像を形成する。203aは転写ローラで、中間転写ベルト204の背面から放電を行いトナーと逆極性の一次転写バイアスを印加し、感光ドラム200a上のトナー画像を中間転写ベルト204上へ転写する。転写後の感光ドラム200aは、クリーナー207aでその表面を清掃される。
また、中間転写ベルト204上のトナー画像は次の画像形成部に搬送され、Y、M、C、Bkの順に、順次それぞれの画像形成部にて形成された各色のトナー像が転写され、4色の画像がその表面に形成される。Bk画像形成部を通過したトナー画像は、2次転写ローラ対205、206で構成される2次転写部において、中間転写ベルト204上のトナー画像と逆極性の2次転写電界が印加されることにより、用紙Pに2次転写される。給紙された用紙はレジ部208で待機した後、中間転写ベルト上のトナー画像と用紙の位置を合わせるためにタイミングを制御し、レジ部から用紙が搬送される。その後、用紙上のトナー画像は、像加熱装置としての定着装置Fで、用紙に定着される。定着装置を通過後、機外に排紙される。両面通紙の場合は、画像形成第一面(1面目)のトナーの転写および定着が終了すると、用紙は定着後の画像形成装置内部に設けられた反転部を経て用紙の表裏が逆転される。すると画像形成第二面(2面目)のトナーの転写および定着、機外へ排出され排紙トレイ7上に積載される。
次に図2を用いて本実施の形態のおける定着装置Fの構成について説明する。
<定着装置>
本実施形態に係るベルト加熱方式の定着装置Fの全体構成の概略図を図2に示す。定着装置Fは、無端状で回転可能な加熱回転体としての定着ベルト(以下、ベルト)310と、定着部材としての加圧パッド(以下、パッド)320と、を有する。更に、加熱ローラ340、ステアリングローラ350を含む加熱ユニット300と、ベルトに対向しベルトと共にニップ部Nを形成する加圧回転体としての加圧ローラ330を有する。
ベルト310は、熱伝導性や耐熱性等を有しており、薄肉の円筒形状である。ベルト310は、パッド320、加熱ローラ340、ステアリングローラ350によって張架される。
ベルト310を挟んで、パッド320は加圧ローラ330に押圧されている。パッド320の材質はLCP(液晶ポリマー)樹脂を用いている。パッド320とベルト310の間には、潤滑シート370を介在させている。潤滑シート370は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)をコーティングしたPI(ポリイミド)シートを用いていて、厚みを100μmとしている。PIシートには、1mm間隔で100μmの突起形状を形成していて、ベルト310との接触面積を減らすことにより摺動抵抗を低減させている。ベルト310の内面には、厚さ100μmの不織布(フェルト)を巻き付けたロール状部材にシリコーンオイルを含侵して形成されたオイル塗布ローラ393が配置される。オイル塗布ローラ393は潤滑剤をベルト310の内周面に塗布しており、ベルト310はパッド320に対して滑らかに摺動するようになっている。潤滑材としてはシリコーンオイルを用いている。尚、オイル塗布ローラ393はローラに限らない。オイル塗布部材であればよい。例えばオイル塗布部材として、回転せず定着ベルト310の内周面に固定されるものであっても良い。
加熱ローラ340は厚み1mmのステンレス製パイプで、その内部に不図示のハロゲンヒータが配設されており、加熱ローラ340を加熱可能である。ベルト310は、加熱ローラ340によって加熱され、サーミスタ392による温度検知に基づき、紙種に応じた所定の目標温度に制御される。サーミスタ392は、加熱ローラ340に接触配置される。
ステアリングローラ350は、ステアリング制御部351によって片端ないし中央近傍に回動中心を持ち、ベルト310に対して回動することで前後にテンション差を発生させ、ベルト310の主走査方向の位置をコントロールする。
ベルト310の近傍には当接部としてのベルト位置検知部394が備えられており、ベルト位置検知部により主走査方向の位置を検知することで、センサ検知結果に応じて、主走査方向位置のコントロールが行われる。
なお、このステアリングローラ350は加熱ユニット300のフレームによって支持されたばねによって付勢されており、ベルト310に所定の張力を与えるテンションローラでもある。
加圧ローラ330は、軸の外周に弾性層を、その外周に離型性層を形成したローラである。軸にステンレスを、弾性層は厚さ5mmで導電シリコーンゴムを、離型性層は厚さ50μmでフッ素樹脂としてのPFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)を用いている。加圧ローラ330は、定着装置Fの定着フレーム380によって軸支持されており、片端部にはギアが固定され、ギアを介して不図示の駆動源に接続されて回転駆動される。
ベルト310と加圧ローラ330との間に形成されるニップ部Nにおいて、トナー画像を担持した記録材Pを挟持し、搬送しながらトナー画像を加熱する。このように、定着装置Fは、記録材Pを挟持搬送しながら、記録材Pにトナー画像を定着させる。よって、熱や圧力を加えるという機能と、記録材Pを搬送するという機能の両立が必要である。
定着フレーム380は加熱ユニット位置決め部381、加圧フレーム383、加圧ばね384が設けられている。前記加熱ユニット位置決め部381に加熱ユニット300のステイ360が挿入され、不図示の固定手段によりステイ360が加熱ユニット位置決め部381に固定される。
ステイ360を固定後、不図示の駆動源とカムによる加圧ローラ当接離間機構385により加圧フレーム383が移動することで加圧ローラ330がベルト310を介してパッド320に対して加圧される。
<リフレッシュローラ>
本実施例では、研磨部材としてリフレッシュローラを採用する。研磨部材であるリフレッシュローラはベルト310の外周面に当接する。本実施形態の研磨部材は回転可能なローラ形状であって、ベルト310の回転方向に対して反対方向に回転することで研磨性能を高めている。図2に示すように、ベルト310に付設されたリフレッシュローラ390及び定着ベルトリフレッシュローラ揺動機構395を有する。加圧ローラ330に付設された加圧リフレッシュローラ391及び加圧ローラリフレッシュローラ揺動機構396とは同様の機構を持つものである。そのため、以下ではリフレッシュローラ390及び揺動機構について説明し、加圧リフレッシュローラ391及び揺動機構に関する重複した説明を省略する。
図3はリフレッシュローラの構成の説明図である。リフレッシュローラ390は、外径12mmのSUS304(ステンレススチール)の芯金390a上に、接着層(中間層)390bを介して、砥粒を密に接着して形成した摺擦層(表層)390cを設けたものである。リフレッシュローラ390は、芯金390aの回転軸線方向の両端部が加圧バネ(不図示)によって加熱ローラ340に向かって付勢される。
摺擦層390cの厚さは5μm以上20μm以下である。砥粒は、酸化アルミニウム、水酸化酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化チタン、ジルコニア、リチウムシリケート、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化鉄、酸化クロム、酸化アンチモン、ダイヤモンド、及びこれらの混合物を使用可能である。ここでは、酸化アルミニウム系(アルミナ、アランダム、モランダムとも称される)の粒径5μm以上10μm以下の砥粒を用いた。酸化アルミニウム系は、最も幅広く用いられる砥粒で、加熱ローラ340に懸架される定着ベルト310の離型性層に比べて十分硬度が高く、安価で、鋭角形状のため切削性に優れている。このような構成のリフレッシュローラ390によって、定着ベルト310の表面のリフレッシュ効果とリフレッシュ後の定着画像の表面性が両立していることが確認された。
図2に示すように、定着ベルトリフレッシュローラ揺動機構395は、ベルト310に対してリフレッシュローラ390を当接/離間させる。リフレッシュローラ390は、揺動機構によって駆動され、ばねの付勢力によりベルト310に所定の圧力で当接して、回転方向に所定幅を有する摺擦ニップ(不図示)を形成する。リフレッシュローラ390は回転駆動されて、ベルト310の回転速度とリフレッシュローラ390の間に周速差が設けられているので、リフレッシュローラ390は、摺擦ニップにてベルト310を摺擦する。このように当接離間可能な構成となっている。
<画像形成装置の制御ブロック>
本実施形態に係る画像形成装置1の制御ブロック図を図10に示す。制御部30は、画像形成装置1の基本制御を行うCPU400を有する。また、制御プログラムやアプリケーションプログラムが格納されるROM401と、制御プログラムの処理を実行するためのワークエリアとして機能するRAM402を有する。更に制御のための周期的な時間間隔の生成や2点間の経過時間測定が可能なタイマ403、電源がOFFされてもデータが保持されるEEPROM404を有する。
制御部30には、駆動源として定着装置Fの加圧ローラ330や加熱ローラ340を含む回転源を駆動する回転制御部としての定着駆動モータ301を備える。また、ステアリングローラ350を回動させるためのステアリング制御部351、定着ベルト310と加圧ローラ330の当接及び離間動作を行うための加圧ローラ当接離間機構385を備えている。
回転制御部301は、定着ベルトの回転速度を制御している。具体的には加圧ローラ330と加熱ローラ340との回転速度を制御することで、それらに従動して回転する定着ベルト310の回転速度を制御している。
制御部30には、センサとして、加熱ローラ340に接触され温度を測定するためのサーミスタ392、張架ローラ350上のベルト310の幅方向の位置を検知するためのベルト位置検知部394を備え、それぞれ制御信号に基づき制御される。
また、定着装置Fに記録材が通過される毎に記録材の各種情報に応じて制御プログラムによってカウントされ、そのカウント値がEEPROM404に記録される。
<リフレッシュモード概要>
研磨部材としてのリフレッシュローラ390と加圧リフレッシュローラ391は互いに独立して揺動可能である。そのため、リフレッシュローラ390と加圧リフレッシュローラ391は個別にベルト310、加圧ローラ330に対して当接/離間する。制御部30は、適宜のタイミングで定着ベルトリフレッシュローラ揺動機構395、加圧ローラリフレッシュローラ揺動機構396を作動させ、定着ベルトリフレッシュモードと加圧ローラリフレッシュモードの開始時期及び終了時期を制御する。
制御部30は、定着ベルトリフレッシュカウンタのカウント値に基づいて定着ベルトリフレッシュモードを、加圧ローラの通紙カウンタ及び表面性カウンタのカウント値に基づいて加圧ローラリフレッシュモードを制御する。各カウント値は定着装置Fに通紙される記録材のサイズ、種類、通紙枚数、定着温度に応じて算出する。
算出したカウント値が後述する条件を満たした場合、所定のタイミングでリフレッシュモードを動作させる。
定着ベルトリフレッシュモードを実行させることで、リフレッシュローラ390をベルト310に当接し、ベルト310の表面状態を回復させる。また、加圧ローラリフレッシュモードを実行させることで、加圧リフレッシュローラ391を加圧ローラ330に当接し、加圧ローラ330の表面状態を回復させる。上記各リフレッシュモード実行時は、ベルト310と加圧ローラ330を離間して、定着装置Fに対する通紙を一時的に停止する。
<定着ベルト・加圧ローラの表面状態変化>
図5を用いて定着ベルト・加圧ローラの表面状態の変化について説明する。図5は、図2に示す定着装置を、通紙方向下流から眺めた図である。
定着装置Fを通過する記録材Pの累積に伴い、ベルト310・加圧ローラ330の通紙部と非通紙部では程度の異なる表面のあれが発生する。
ベルト310・加圧ローラ330の通紙部と非通紙部の表面状態の違いが出力画像の光沢むら(グロスむら)を発生させる。未定着のトナー像を記録材Pに定着する時、定着装置Fは、記録材Pに圧力及び熱を与える。このとき、ベルト310・加圧ローラ330の微小な表面状態が定着画像の表面に転写される。ベルト310・加圧ローラ330上の違いに対応して定着画像の表面状態の差が生じ、定着画像にグロスむらが発生する。
そこで本実施系では、上記によって発生したあれたベルト310・加圧ローラ330の表面状態を、リフレッシュローラ390・391で摺擦する。結果、ベルト310・加圧ローラ330の表面状態の差をリフレッシュローラ390・391の表面形状で均一にすることで、グロスむらを改善する。
<リフレッシュモードの実行タイミングと実行時間>
図6はリフレッシュモードの実行条件を示した図である。
本実施例では定着ベルトリフレッシュにおける制御のため加圧ローラのリフレッシュ制御については説明を割愛する。
定着ベルトリフレッシュ制御では、定着装置Fに記録材が通過される毎に、記録材のサイズに応じて、定着ベルトリフレッシュカウンタにカウント値が累積される。なお、本実施例では一例として、上記サイズの判断は、用紙搬送方向の長さが324mm未満を小サイズ、324mm以上を大サイズとして扱い、上記カウントについても小サイズの場合には1カウント、大サイズの場合には2カウントとしてカウントする。
リフレッシュモードの動作条件としては、第一に定着ベルトリフレッシュカウント値が500を超えた後にプリント動作が終了した場合がある。第二にリフレッシュカウンタの値が20を超えた後にプリント動作中に記録材のサイズが前記小サイズから大サイズに変更された場合にプリント動作を一時中断し、リフレッシュモードの動作を実行する。
なお、リフレッシュモード実行後や定着ベルト交換後には上記累積されたカウンタはクリアされる。
<定着ベルト内面におけるオイル漏れの説明>
図7は定着ベルトの内面を示した図である。
ベルト内面に塗布されるオイルが多くなると、オイル塗布ローラから供給されたオイルが掻き取られ、定着パッドの位置で塞き止められていたオイルが定着器の着脱動作により解放される。解放されたオイルが定着ベルト内面の飽和閾値を超えると、ベルト位置検知部フラグ394を伝ってベルト内部から分離板金395にオイルが漏れだしてしまう。
<オイル塗布ローラの状態におけるベルト駆動速度とオイル供給量の関係>
図8はオイル塗布ローラの各状態における定着ベルト駆動速度と定着ベルトに塗布された潤滑剤としてのオイルがリフレッシュ制御時にベルト位置検知部フラグ394へ供給される量の関係を示した図である。
定着ベルトの回転速度が速いほどベルト位置検知部フラグ394に到達するオイルの供給量が多くなる傾向には違いは見られない。しかしオイル塗布ローラの累積カウント値が4000未満の初期状態と、オイル塗布ローラの累積カウント値が4000を超えた後の安定状態と、ではその供給量が異なる。定着ベルトの駆動速度が200mm/sを超えたあたりでオイル漏れとなる飽和閾値を超える状態となることが確認できている。
尚、オイル塗布ローラのカウントはオイル塗布ローラが交換されるとリセットされる。サービスマン等がオイル塗布ローラの交換作業を行った場合に、リセットボタンをサービスマンが押すなどで、オイル塗布ローラの交換が行われたことを装置が認識する構成である。
<実施例のフローチャートの説明>
次に実施例のベルト310のリフレッシュ動作時の制御フローに関して、図9、図10を用いて説明する。
図9はリフレッシュ制御の実施条件を判断するフローである。
プリント動作開始後(S101)、プリント時の用紙サイズに応じて定着ベルトの累積カウンタを加算する。(S102)
次に、定着ベルト累積カウンタの値を確認し(S103)、定着ベルト累積カウンタの値が20を超えていた場合、次のプリントデータの有無を確認する。(S104)
次のプリントデータが有る場合に、現在のプリントデータの用紙サイズと次のプリントデータの用紙サイズを確認する。(S105)
現在のプリント用紙サイズが小、次のプリント用紙サイズが大の場合は、リフレッシュ制御を行うためのリフレッシュ制御実施フラグをONにして(S107)、プリント動作を停止する。(S109)
なお、用紙サイズの判断は、一例としてここでは用紙搬送方向の長さが324mm未満を小サイズ、324mm以上を大サイズとして扱う。
次のプリントデータが無い場合は、プリント動作を停止する。(S109)
現在のプリント用紙サイズと次のプリント用紙サイズを確認する(S105)。プリント用紙サイズが小から大と変化しない場合は、次に定着ベルト累積カウンタの値が500を超えているかどうかを確認する(S106)。定着ベルト累積カウンタの値が500を超えている場合はリフレッシュ制御実施フラグをONにする。(S107)
続けて次のプリントデータの有無を確認し(S108)、次のプリントデータがある場合はプリント動作を継続し、次のプリントデータに対してS102以降の処理を行う。次のプリントデータが無い場合には、プリント動作を停止する。(S109)
図10はリフレッシュ制御動作時の設定を決定するフローである。
まず、印刷ジョブ終了時等、リフレッシュ動作を実施する必要があるかどうかを判断するため、リフレッシュ制御実施フラグが設定されているかどうかを確認する。(S201)
リフレッシュ制御実施フラグがONの場合、次にオイル塗布ローラの累積カウンタの値が4000未満かどうかを確認する。(S202)
なお、オイル塗布ローラのカウンタ値は他のカウンタと同様に印刷が行われるプリント毎に加算される。
オイル塗布ローラの累積カウンタの値が所定値未満(4000未満)の場合は、定着器の駆動速度を64.5mm/s(第一の速度)に設定する。(S203)
オイル塗布ローラの累積カウンタの値が所定値以上(4000以上)の場合は、定着器の駆動速度を248mm/s(第二の速度)に設定する。(S204)
次に設定された定着器駆動速度でリフレッシュ制御を実行する。(S205)
リフレッシュ制御実行後にリフレッシュ制御実施フラグをOFF(S206)、定着ベルト累積カウンタをクリア(S207)して、リフレッシュ制御動作を終了する。
<制御フローを用いた際の確認結果>
実施例の制御フローを用いることにより、リフレッシュ制御時における定着ベルト位置検知部へのオイル供給量が飽和閾値を超えることなくなる。定着ベルト内部からのオイル漏れを発生させることなく、オイル塗布ローラの状態に応じて、適切な速度でのリフレッシュ制御の実行が可能になっていることが確認できた。
F 定着装置
N ニップ部
300 加熱ユニット
310 定着ベルト(ベルト)
320 加圧パッド(パッド)
330 加圧ローラ
340 加熱ローラ
350 ステアリングローラ
360 ステイ
370 潤滑シート
380 定着フレーム
381 加熱ユニット位置決め部
390 定着ベルトリフレッシュローラ
391 加圧ローラリフレッシュローラ
392 加熱ローラサーミスタ
393 オイル塗布ローラ
394 ベルト位置検知部

Claims (4)

  1. 無端状で記録材に熱を与える定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周面に配置される定着パッドと、
    前記定着ベルトに当接する加圧回転体と、
    前記加圧回転体は前記定着ベルトともにニップ部を形成し、前記ニップ部でトナー像を担持した記録材に熱と圧力を与えることでトナー像を記録材に定着し、
    前記定着ベルトの回転速度を制御する回転制御部と、
    前記定着ベルトの内周面にオイルを塗布するオイル塗布部材と、
    前記定着ベルトの外周面に当接し、前記定着ベルトの前記外周面を研磨する研磨部材と、
    前記研磨部材は前記定着ベルトに対して当接離間可能であって、
    印刷を行った記録材の枚数をカウントするカウンタと、
    前記オイル塗布部材が交換されてから前記カウンタがカウントした記録材の枚数が所定値未満で前記研磨部材が前記定着ベルトを研磨する場合、前記回転制御部は前記定着ベルトの回転速度を第一の速度にするように制御し、
    前記オイル塗布部材が交換されてから前記カウンタがカウントした記録材の枚数が前記所定値以上で前記研磨部材が前記定着ベルトを研磨する場合、前記回転制御部は前記定着ベルトの回転速度を前記第一の速度よりも速い第二の速度にするように制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着ベルトの内周面に当接するステアリングローラと、
    前記定着ベルトの端部に当接する当接部と、前記当接部の位置を検知する検知部と、を有するベルト位置検知部と、
    前記ベルト位置検知部の検知結果に基づいて、前記定着ベルトの幅方向において、前記定着ベルトの位置を変更するように前記ステアリングローラを揺動させる制御を行うステアリング制御部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記オイル塗布部材は、回転可能なローラの形状である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記オイル塗布部材は、フェルトを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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