JP7478552B2 - 車両通信システム、プログラム、及び監視対象物検知方法 - Google Patents

車両通信システム、プログラム、及び監視対象物検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両通信システム、プログラム、及び監視対象物検知方法に関し、特に、死角エリアの情報共有に好適な車両通信システムに関する。
自車両の死角エリアに存在する移動対象物(二輪、自転車、人等)に関する情報を、周囲車両の通信装置から取得し、取得した情報に基づき車両の走行制御を行うシステムが提案されている(特許文献1)。
特開2018-133072号公報
例えば車両の右折時等に、交差点近辺に歩行者、自転車等の監視対象物らしきものが検知され、その後、監視対象物が対向車線の右折車両の死角に入ってしまうケースがある。
また、はじめから監視対象物の一部が他車両の死角に隠れ(オクルージョン)、監視対象物の種類、移動ベクトル、スピード等が特定できなくなってしまうケースがある。このような場合、車両は、右折の可否の判断が難しい。
従来、複数の車両による死角エリアの情報共有は、車両等の大きな対象物は自車両の前後左右の車線に位置しており、道路構造物の影響が少ないため検知精度は高い。しかし、歩行者や自転車などのように小さな対象物は、道路側方や歩道などに位置しており、道路構造物の影響が大きいため検知精度は低く、情報の信頼性が不十分な場合がある。ここで道路構造物とは、例えばガードレール、木、標識、その他の構造物など影響である。このような見通しの悪い状況では、監視対象物を精度良く検知することは難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、車両通信システム、車両通信装置、プログラム、及び監視対象物検知方法において、見通しの悪い状況であっても、監視対象物を精度良く検知することを可能とすることを課題とする。
請求項1に記載の発明は、車両と外部装置を組み合わせた車両通信システムにおいて、前記車両は、前記外部装置と通信する車両側通信手段と、当該車両の周囲の監視対象物を検知する監視対象物検知手段と、前記監視対象物の位置を測定する位置測定手段と、自車が検知した情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物と前記外部装置が検知したオクルージョン不定監視対象物との同一性を判定する同一性判定手段と、前記監視対象物検知手段により検知された前記車両の周囲の前記オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向のうち少なくとも1つを特定する監視対象物特定手段と、を有し、前記外部装置は、前記車両と通信する外部側通信手段と、当該外部装置の周囲の監視対象物の位置情報を取得し、前記オクルージョン不定監視対象物の位置情報とともに前記オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向の少なくとも1つに係る情報を取得する監視対象物情報取得手段と、を有し、前記車両は、前記位置測定手段が測定した当該車両の周囲の監視対象物のうち、情報の精度が所定値を超える場合、前記位置測定手段が測定した前記監視対象物の位置を含む第1情報を、前記車両側通信手段によって前記外部装置に送信せず、情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む第1情報を、前記車両側通信手段によって前記外部装置に送信し、前記外部装置は、前記外部側通信手段により、前記車両の前記位置測定手段が測定した情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む前記第1情報を受信すると、前記監視対象物情報取得手段により、前記第1情報に含まれる前記オクルージョン不定監視対象物の検知を試み、前記監視対象物情報取得手段が検知した前記オクルージョン不定監視対象物の情報を含む第2情報を、前記外部側通信手段によって前記車両に送信し、前記同一性判定手段により、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物との同一性が有ると判定したならば、前記車両は、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報の信頼性を高くする、ものである。
この発明によれば、見通しの悪い状況であっても、監視対象物を精度良く検知することが可能である。
請求項に記載の発明は、プログラムであって、周囲の監視対象物を検知する監視対象物検知手段と、前記監視対象物の位置を測定する位置測定手段と、外部装置と通信する通信手段と、を備えるコンピュータに、前記監視対象物検知手段により周囲の監視対象物を検知する手順、前記位置測定手段により前記監視対象物の位置を測定する手順、前記通信手段により前記位置測定手段が測定した周囲の監視対象物のうち、情報の精度が所定値を超える場合、前記位置測定手段が測定した前記監視対象物の位置を含む第1情報を、前記通信手段によって前記外部装置に送信せず、情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む第1情報を送信する手順、前記外部装置から監視対象物情報取得手段が検知した前記オクルージョン不定監視対象物の情報を含む第2情報を受信する手順、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物との同一性が有るならば、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報の信頼性を高くする手順、を実行させるためのものである。
この発明によれば、見通しの悪い状況であっても、監視対象物を精度良く検知することが可能である。
請求項に記載の発明は、車両と外部装置を組み合わせた車両通信システムが実行する監視対象物検知方法において、前記車両は、前記外部装置と通信する車両側通信手段と、当該車両の周囲の監視対象物を検知する監視対象物検知手段と、前記監視対象物の位置を測定する位置測定手段と、自車が検知した情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物と前記外部装置が検知したオクルージョン不定監視対象物との同一性を判定する同一性判定手段と、前記監視対象物検知手段により検知された前記車両の周囲の前記オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向のうち少なくとも1つを特定する監視対象物特定手段と、を有し、前記外部装置は、前記車両と通信する外部側通信手段と、当該外部装置の周囲の監視対象物の位置情報を取得し、前記オクルージョン不定監視対象物の位置情報とともに前記オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向の少なくとも1つに係る情報を取得する監視対象物情報取得手段と、を有し、前記車両が、前記位置測定手段が測定した当該車両の周囲の監視対象物のうち、情報の精度が所定値を超える場合、前記位置測定手段が測定した前記監視対象物の位置を含む第1情報を、前記車両側通信手段によって前記外部装置に送信せず、情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む第1情報を、前記車両側通信手段によって前記外部装置に送信し、前記外部装置は、前記外部側通信手段により、前記車両の前記位置測定手段が測定した情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む前記第1情報を受信すると、前記監視対象物情報取得手段により、前記第1情報に含まれる前記オクルージョン不定監視対象物の検知を試み、前記監視対象物情報取得手段が取得した前記オクルージョン不定監視対象物の情報を含む第2情報を、前記外部側通信手段によって前記車両に送信し、前記同一性判定手段により、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物との同一性が有ると判定したならば、前記車両は、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報の信頼性を高くする、ことを特徴とする監視対象物検知方法である。
この発明によれば、見通しの悪い状況であっても、監視対象物を精度良く検知することが可能である。
本発明によれば、車両通信システム、車両通信装置、プログラム、及び監視対象物検知方法において、見通しの悪い状況であっても、監視対象物を精度良く検知することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両制御システム1のブロック図(その1)である。 車両制御システム1のブロック図(その2)である。 車両制御システム1のブロック図(その3)である。 監視カメラのブロック図である。 交差点の右折時の状況を示す平面図である。 各車両の処理と車両間の通信内容を示すシーケンス図である。 自車両が送信する情報の構成を示す図である。 他車両が応答する情報の構成を示す図である。 他車両が応答する情報の構成を示す図である。 自車両が自動運転時に右折するか否かを判定するフローチャート(その1)である。 自車両が自動運転時に右折するか否かを判定するフローチャート(その2)である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、図面中の各要素は、発明の理解を容易にするために、適宜拡大、縮小又は簡略化されて描かれることがある。
<第一実施形態>
図1~図3は、本発明の一実施形態に係る車両用の制御システム1のブロック図である。制御システム1は、車両Vを制御する。図1および図2において、車両Vはその概略が平面図と側面図とで示されている。車両Vは一例としてセダンタイプの四輪の乗用車である。制御システム1は、制御装置1Aと制御装置1Bとを含む。図1は制御装置1Aを示すブロック図であり、図2は制御装置1Bを示すブロック図である。図3は主に、制御装置1Aと制御装置1Bとの間の通信回線ならびに電源の構成を示している。
制御装置1Aと制御装置1Bとは車両Vが実現する一部の機能を多重化ないし冗長化したものである。これによりシステムの信頼性を向上することができる。制御装置1Aは、主に、自動運転制御や、手動運転における通常の動作制御を司り、制御装置1Bは主に危険回避等に関わる走行支援制御を司る。走行支援のことを運転支援と呼ぶ場合がある。制御装置1Aと制御装置1Bとで機能を冗長化しつつ、異なる制御処理を行わせることで、制御処理の分散化を図りつつ、信頼性を向上できる。
本実施形態の車両Vはパラレル方式のハイブリッド車両であり、図2には、車両Vの駆動輪を回転させる駆動力を出力するパワープラント50の構成が模式的に図示されている。パワープラント50は内燃機関EG、モータMおよび自動変速機TMを有している。モータMは車両Vを加速させる駆動源として利用可能であると共に減速時等において発電機としても利用可能である(回生制動)。
<制御装置1A>
図1を参照して制御装置1Aの構成について説明する。制御装置1Aは、ECU(Electronic control unit)群(制御ユニット群)2Aを含む。ECU群2Aは、複数のECU20A~28Aを含む。各ECUは、CPUに代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェース等を含む。記憶デバイスにはプロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。各ECUはプロセッサ、記憶デバイスおよびインタフェース等を複数備えていてもよい。なお、ECUの数や、担当する機能については適宜設計可能であり、本実施形態よりも細分化したり、あるいは、統合することが可能である。なお、図1および図3においてはECU20A~28Aの代表的な機能の名称を付している。例えば、ECU20Aには「自動運転ECU」と記載している。
ECU20Aは、車両Vの自動運転に関わる制御を実行する。自動運転においては車両Vの駆動(パワープラント50による車両Vの加速等)、操舵または制動の少なくとも一つを、運転者の運転操作に依らず自動的に行う。本実施形態では、駆動、操舵および制動を自動的に行う。
ECU21Aは、車両Vの周囲状況を検知する検知ユニット31A、32Aの検知結果に基づいて、車両Vの走行環境を認識する環境認識ユニットである。ECU21Aは周辺環境情報として後述する物標データを生成する。ECU21Aは、カメラ31Aやライダ32Aにより検知された監視対象物の種別、移動速度、および移動方向のうち少なくとも1つを特定する監視対象物特定手段として機能する。ECU21Aは更に、他車両から送信されたオクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向の少なくとも1つに係る情報を監視対象物の位置情報とともに取得する監視対象物情報取得手段として機能する。このようにECU21Aや他車両は、監視対象物の位置情報に加えて、種別、移動速度、および移動方向のうち少なくとも1つを特定することにより、それぞれが検知した監視対象物の同一性をより正確に判定することができる。
なおECU21Aは、カメラ31Aやライダ32Aにより検知された車両Vに対する監視対象物の相対位置と、後記するGPSセンサ28bにより検知された車両Vの現在位置(緯度経度情報)とから、監視対象物の位置情報(緯度経度情報)を算出する。これによりECU21Aは、監視対象物の位置情報を算出することができる。
本実施形態の場合、検知ユニット31Aは、撮像により車両Vの周囲の物体を検知する撮像デバイス(以下、カメラ31Aと表記する場合がある。)である。カメラ31Aは車両Vの前方を撮影可能なように、車両Vのルーフ前部に設けられている。カメラ31Aが撮影した画像の解析により、物標の輪郭抽出や、道路上の車線の区画線(白線等)を抽出可能である。
本実施形態の場合、検知ユニット32Aは、光により車両Vの周囲の物体を検知するライダ(Light Detection and Ranging)であり(以下、ライダ32Aと表記する場合がある)、車両Vの周囲の物標を検知したり、物標との距離を測距する。本実施形態の場合、ライダ32Aは5つ設けられており、車両Vの前部の各隅部に1つずつ、後部中央に1つ、後部各側方に1つずつ設けられている。ライダ32Aの数や配置は適宜選択可能である。カメラ31Aやライダ32Aは、周囲の監視対象物を検知する監視対象物検知手段として機能する。
ECU22Aは、電動パワーステアリング装置41Aを制御する操舵制御ユニットである。電動パワーステアリング装置41Aは、ステアリングホイールSTに対する運転者の運転操作(操舵操作)に応じて前輪を操舵する機構を含む。電動パワーステアリング装置41Aは、操舵操作のアシストあるいは前輪を自動操舵するための駆動力を発揮するモータや、モータの回転量を検知するセンサや、運転者が負担する操舵トルクを検知するトルクセンサ等を含む。
ECU23Aは、油圧装置42Aを制御する制動制御ユニットである。ブレーキペダルBPに対する運転者の制動操作はブレーキマスタシリンダBMにおいて液圧に変換されて油圧装置42Aに伝達される。油圧装置42Aは、ブレーキマスタシリンダBMから伝達された液圧に基づいて、四輪にそれぞれ設けられたブレーキ装置(例えばディスクブレーキ装置)51に供給する作動油の液圧を制御可能なアクチュエータであり、ECU23Aは油圧装置42Aが備える電磁弁等の駆動制御を行う。本実施形態の場合、ECU23Aおよび油圧装置42Aは電動サーボブレーキを構成し、ECU23Aは、例えば、4つのブレーキ装置51による制動力と、モータMの回生制動による制動力との配分を制御する。
ECU24Aは、自動変速機TMに設けられている電動パーキングロック装置50aを制御する停止維持制御ユニットである。電動パーキングロック装置50aは、主としてPレンジ(パーキングレンジ)選択時に自動変速機TMの内部機構をロックする機構を備える。ECU24Aは電動パーキングロック装置50aによるロックおよびロック解除を制御可能である。
ECU25Aは、車内に情報を報知する情報出力装置43Aを制御する車内報知制御ユニットである。情報出力装置43Aは例えばヘッドアップディスプレイ等の表示装置や音声出力装置を含む。更に、振動装置を含んでもよい。ECU25Aは、例えば、車速や外気温等の各種情報や、経路案内等の情報を情報出力装置43Aに出力させる。
ECU26Aは、車外に情報を報知する情報出力装置44Aを制御する車外報知制御ユニットである。本実施形態の場合、情報出力装置44Aは方向指示器(ハザードランプ)である。ECU26Aは、方向指示器として情報出力装置44Aの点滅制御を行うことで車外に対して車両Vの進行方向を報知し、また、ハザードランプとして情報出力装置44Aの点滅制御を行うことで車外に対して車両Vへの注意力を高めることができる。
ECU27Aは、パワープラント50を制御する駆動制御ユニットである。本実施形態では、パワープラント50にECU27Aを一つ割り当てているが、内燃機関EG、モータMおよび自動変速機TMのそれぞれにECUを一つずつ割り当ててもよい。ECU27Aは、例えば、アクセルペダルAPに設けた操作検知センサ34aやブレーキペダルBPに設けた操作検知センサ34bにより検知した運転者の運転操作や車速等に対応して、内燃機関EGやモータMの出力を制御したり、自動変速機TMの変速段を切り替える。なお、自動変速機TMには車両Vの走行状態を検知するセンサとして、自動変速機TMの出力軸の回転数を検知する回転数センサ39が設けられている。車両Vの車速は回転数センサ39の検知結果から演算可能である。
ECU28Aは、車両Vの現在位置や進路を認識する位置認識ユニットである。ECU28Aは、ジャイロセンサ33A、GPSセンサ28b、通信装置28cの制御、および、検知結果あるいは通信結果の情報処理を行う。ジャイロセンサ33Aは車両Vの回転運動を検知する。ジャイロセンサ33Aの検知結果等により車両Vの進路を判定することができる。GPSセンサ28bは、車両Vの現在位置を検知する。通信装置28cは、地図情報や交通情報を提供するサーバと無線通信を行い、これらの情報を取得する。データベース28aには、高精度の地図情報を格納することができ、ECU28Aはこの地図情報等に基づいて、車線上の車両Vの位置をより高精度に特定可能である。GPSセンサ28bは、自身の位置を測定する自位置測定手段として機能する。
通信装置28cは更に、他の車両や路上インフラである監視カメラ等と無線通信を行う車両側通信手段として機能する。
入力装置45Aは運転者が操作可能に車内に配置され、運転者からの指示や情報の入力を受け付ける。
<制御装置1B>
図2を参照して制御装置1Bの構成について説明する。制御装置1Bは、ECU群(制御ユニット群)2Bを含む。ECU群2Bは、複数のECU21B~25Bを含む。各ECUは、CPUに代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェース等を含む。記憶デバイスにはプロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。各ECUはプロセッサ、記憶デバイスおよびインタフェース等を複数備えていてもよい。なお、ECUの数や、担当する機能については適宜設計可能であり、本実施形態よりも細分化したり、あるいは、統合することが可能である。なお、ECU群2Aと同様、図2および図3においてはECU21B~25Bの代表的な機能の名称を付している。
ECU21Bは、車両Vの周囲状況を検知する検知ユニット31B、32Bの検知結果に基づいて、車両Vの走行環境を認識する環境認識ユニットであると共に、車両Vの走行支援(換言すると運転支援)に関わる制御を実行する走行支援ユニットである。ECU21Bは周辺環境情報として後述する物標データを生成する。
本実施形態の場合、検知ユニット31Bは、撮像により車両Vの周囲の物体を検知する撮像デバイス(以下、カメラ31Bと表記する場合がある。)である。カメラ31Bは車両Vの前方を撮影可能なように、車両Vのルーフ前部に設けられている。カメラ31Bが撮影した画像の解析により、物標の輪郭抽出や、道路上の車線の区画線(白線等)を抽出可能である。
本実施形態の場合、検知ユニット32Bは、電波により車両Vの周囲の物体を検知するミリ波レーダであり(以下、レーダ32Bと表記する場合がある)、車両Vの周囲の物標を検知したり、物標との距離を測距する。本実施形態の場合、レーダ32Bは5つ設けられており、車両Vの前部中央に1つ、前部各隅部に1つずつ、後部各隅部に一つずつ設けられている。レーダ32Bの数や配置は適宜選択可能である。カメラ31Bやレーダ32Bは、周囲の監視対象物を検知する監視対象物検知手段として機能する。
ECU21Bは、走行支援の内容として、例えば、衝突軽減ブレーキ、車線逸脱抑制等の制御を実行可能である。衝突軽減ブレーキは、前方の障害物との衝突可能性が高まった場合に、後述するECU23Bに対してブレーキ装置51の作動を指示して衝突回避を支援する。車線逸脱抑制は、車両Vが走行車線を逸脱する可能性が高まった場合に、後述するECU22Bに対して電動パワーステアリング装置41Bの作動を指示して車線逸脱を支援する。なお、このようなECU21Bが実行可能な走行支援制御は、本実施形態のシステムの構成上、制御装置1Aにおいても実行可能である。
ECU22Bは、電動パワーステアリング装置41Bを制御する操舵制御ユニットである。電動パワーステアリング装置41Bは、ステアリングホイールSTに対する運転者の運転操作(操舵操作)に応じて前輪を操舵する機構を含む。電動パワーステアリング装置41Bは、操舵操作のアシストあるいは前輪を自動操舵するための駆動力を発揮するモータや、モータの回転量を検知するセンサや、運転者が負担する操舵トルクを検知するトルクセンサ等を含む。また、ECU22Bには後述する通信回線L2を介して操舵角センサ37が電気的に接続されており、操舵角センサ37の検知結果に基づいて電動パワーステアリング装置41Bを制御可能である。ECU22Bは、運転者がステアリングハンドルSTを把持しているか否かを検知するセンサ36の検知結果を取得可能であり、運転者の把持状態を監視することができる。
ECU23Bは、油圧装置42Bを制御する制動制御ユニットである。ブレーキペダルBPに対する運転者の制動操作はブレーキマスタシリンダBMにおいて液圧に変換されて油圧装置42Bに伝達される。油圧装置42Bは、ブレーキマスタシリンダBMから伝達された液圧に基づいて、各車輪のブレーキ装置51に供給する作動油の液圧を制御可能なアクチュエータであり、ECU23Bは油圧装置42Bが備える電磁弁等の駆動制御を行う。
本実施形態の場合、ECU23Bおよび油圧装置42Bには、四輪それぞれに設けられた車輪速センサ38、ヨーレートセンサ33B、ブレーキマスタシリンダBM内の圧力を検知する圧力センサ35が電気的に接続され、これらの検知結果に基づき、ABS(Anti-lock Brake System)機能、トラクションコントロールおよび車両Vの姿勢制御機能を実現する。例えば、ECU23Bは、四輪それぞれに設けられた車輪速センサ38の検知結果に基づき各車輪の制動力を調整し、各車輪の滑走を抑制する。また、ヨーレートセンサ33Bが検知した車両Vの鉛直軸回りの回転角速度に基づき各車輪の制動力を調整し、車両Vの急激な姿勢変化を抑制する。
また、ECU23Bは、車外に情報を報知する情報出力装置43Bを制御する車外報知制御ユニットとしても機能する。本実施形態の場合、情報出力装置43Bはブレーキランプであり、制動時等にECU23Bはブレーキランプを点灯可能である。これにより後続車に対して車両Vへの注意力を高めることができる。
ECU23Bは、後輪に設けられている電動パーキングブレーキ装置(例えばドラムブレーキ)52を制御する停止維持制御ユニットである。電動パーキングブレーキ装置52は後輪をロックする機構を備える。ECU24Bは電動パーキングブレーキ装置52による後輪のロックおよびロック解除を制御可能である。
ECU25Bは、車内に情報を報知する情報出力装置44Bを制御する車内報知制御ユニットである。本実施形態の場合、情報出力装置44Bはインストルメントパネルに配置される表示装置を含む。ECU25Bは情報出力装置44Bに車速、燃費等の各種の情報を出力させることが可能である。
入力装置45Bは運転者が操作可能に車内に配置され、運転者からの指示や情報の入力を受け付ける。
<通信回線>
ECU間を通信可能に接続する、制御システム1の通信回線の例について図3を参照して説明する。制御システム1は、有線の通信回線L1~L5を含む。通信回線L1には、制御装置1Aの各ECU20A~27Aが接続されている。なお、ECU28Aも通信回線L1に接続されてもよい。
通信回線L2には、制御装置1Bの各ECU21B~25Bが接続されている。また、制御装置1AのECU20Aも通信回線L2に接続されている。通信回線L3はECU20AとECU21Aを接続する。通信回線L5はECU20A、ECU21AおよびECU28Aを接続する。
通信回線L1~L5のプロトコルは同じであっても異なっていてもよいが、通信量や耐久性等、通信環境に応じて異ならせてもよい。例えば、通信回線L3およびL4は通信速度の点でEthernet(登録商標)であってもよい。例えば、通信回線L1、L2、L5はCANであってもよい。
制御装置1Aは、ゲートウェイGWを備えている。ゲートウェイGWは、通信回線L1と通信回線L2を中継する。このため、例えば、ECU21Bは通信回線L2、ゲートウェイGWおよび通信回線L1を介してECU27Aに制御指示を出力可能である。
<電源>
制御システム1の電源について図3を参照して説明する。制御システム1は、大容量バッテリ6と、電源7Aと、電源7Bとを含む。大容量バッテリ6はモータMの駆動用バッテリであると共に、モータMにより充電されるバッテリである。
電源7Aは制御装置1Aに電力を供給する電源であり、電源回路71Aとバッテリ72Aとを含む。電源回路71Aは、大容量バッテリ6の電力を制御装置1Aに供給する回路であり、例えば、大容量バッテリ6の出力電圧(例えば190V)を、基準電圧(例えば12V)に降圧する。バッテリ72Aは例えば12Vの鉛バッテリである。バッテリ72Aを設けたことにより、大容量バッテリ6や電源回路71Aの電力供給が遮断あるいは低下した場合であっても、制御装置1Aに電力の供給を行うことができる。
電源7Bは制御装置1Bに電力を供給する電源であり、電源回路71Bとバッテリ72Bとを含む。電源回路71Bは、電源回路71Aと同様の回路であり、大容量バッテリ6の電力を制御装置1Bに供給する回路である。バッテリ72Bは、バッテリ72Aと同様のバッテリであり、例えば12Vの鉛バッテリである。バッテリ72Bを設けたことにより、大容量バッテリ6や電源回路71Bの電力供給が遮断あるいは低下した場合であっても、制御装置1Bに電力の供給を行うことができる。
<冗長化>
制御装置1Aと、制御装置1Bとが有する機能の共通性について説明する。同一機能を冗長化することで制御システム1の信頼性を向上できる。また、冗長化した一部の機能については、全く同じ機能を多重化したのではなく、異なる機能を発揮する。これは機能の冗長化によるコストアップを抑制する。
[アクチュエータ系]
〇操舵
制御装置1Aは、電動パワーステアリング装置41Aおよびこれを制御するECU22Aを有している。制御装置1Bもまた、電動パワーステアリング装置41Bおよびこれを制御するECU22Bを有している。
〇制動
制御装置1Aは、油圧装置42Aおよびこれを制御するECU23Aを有している。制御装置1Bは、油圧装置42Bおよびこれを制御するECU23Bを有している。これらはいずれも車両Vの制動に利用可能である。一方、制御装置1Aの制動機構はブレーキ装置51による制動力と、モータMの回生制動による制動力との配分を主要な機能としたものであるのに対し、制御装置1Bの制動機構は姿勢制御等を主要な機能としたものである。両者は制動という点では共通するものの、互いに異なる機能を発揮する。
〇停止維持
制御装置1Aは、電動パーキングロック装置50aおよびこれを制御するECU24Aを有している。制御装置1Bは、電動パーキングブレーキ装置52およびこれを制御するECU24Bを有している。これらはいずれも車両Vの停車を維持することに利用可能である。一方、電動パーキングロック装置50aは自動変速機TMのPレンジ選択時に機能する装置であるのに対し、電動パーキングブレーキ装置52は後輪をロックするものである。両者は車両Vの停止維持という点では共通するものの、互いに異なる機能を発揮する。
〇車内報知
制御装置1Aは、情報出力装置43Aおよびこれを制御するECU25Aを有している。制御装置1Bは、情報出力装置44Bおよびこれを制御するECU25Bを有している。これらはいずれも運転者に情報を報知することに利用可能である。一方、情報出力装置43Aは例えばヘッドアップディスプレイであり、情報出力装置44Bは計器類などの表示装置である。両者は車内報知という点では共通するものの、互いに異なる表示装置を採用可能である。
〇車外報知
制御装置1Aは、情報出力装置44Aおよびこれを制御するECU26Aを有している。制御装置1Bは、情報出力装置43Bおよびこれを制御するECU23Bを有している。これらはいずれも車外に情報を報知することに利用可能である。一方、情報出力装置43Aは方向指示器(ハザードランプ)であり、情報出力装置43Bはブレーキランプである。両者は車外報知という点では共通するものの、互いに異なる機能を発揮する。
〇相違点
制御装置1Aは、パワープラント50を制御するECU27Aを有しているのに対し、制御装置1Bは、パワープラント50を制御する独自のECUは有していない。本実施形態の場合、制御装置1Aおよび1Bのいずれも、単独で、操舵、制動、停止維持が可能であり、制御装置1Aまたは制御装置1Bのいずれか一方が性能低下あるいは電源遮断もしくは通信遮断された場合であっても、車線の逸脱を抑制しつつ、減速して停止状態を維持することが可能である。また、上記のとおり、ECU21Bは通信回線L2、ゲートウェイGWおよび通信回線L1を介してECU27Aに制御指示を出力可能であり、ECU21Bはパワープラント50を制御することも可能である。制御装置1Bがパワープラント50を制御する独自のECUを備えないことで、コストアップを抑制することができるが、備えていてもよい。
[センサ系]
〇周囲状況の検知
制御装置1Aは、検知ユニット31Aおよび32Aを有している。制御装置1Bは、検知ユニット31Bおよび32Bを有している。これらはいずれも車両Vの走行環境の認識に利用可能である。一方、検知ユニット32Aはライダであり、検知ユニット32Bはレーダである。ライダは一般に形状の検知に有利である。また、レーダは一般にライダよりもコスト面で有利である。特性が異なるこれらのセンサを併用することで、物標の認識性能の向上やコスト削減を図ることができる。検知ユニット31A、31Bは共にカメラであるが、特性が異なるカメラを用いてもよい。例えば、一方が他方よりも高解像度のカメラであってもよい。また、画角が互いに異なっていてもよい。
〇車速
制御装置1Aは、回転数センサ39を有している。制御装置1Bは、車輪速センサ38を有している。これらはいずれも車速を検知することに利用可能である。一方、回転数センサ39は自動変速機TMの出力軸の回転速度を検知するものであり、車輪速センサ38は車輪の回転速度を検知するものである。両者は車速が検知可能という点では共通するものの、互いに検知対象が異なるセンサである。
〇ヨーレート
制御装置1Aは、ジャイロ33Aを有している。制御装置1Bはヨーレートセンサ33Bを有している。これらはいずれも車両Vの鉛直軸周りの角速度を検知することに利用可能である。一方、ジャイロ33Aは車両Vの進路判定に利用するものであり、ヨーレートセンサ33Bは車両Vの姿勢制御等に利用するものである。両者は車両Vの角速度が検知可能という点では共通するものの、互いに利用目的が異なるセンサである。
〇操舵角および操舵トルク
制御装置1Aは、電動パワーステアリング装置41Aのモータの回転量を検知するセンサを有している。制御装置1Bは操舵角センサ37の検知結果をゲートウェイGWを介さずに取得可能である。これらはいずれも前輪の操舵角を検知することに利用可能である。制御装置1Aにおいては、操舵角センサ37については増設せずに、電動パワーステアリング装置41Aのモータの回転量を検知するセンサを利用することでコストアップを抑制できる。尤も、操舵角センサ37を増設して制御装置1Aにも設けてもよい。
また、電動パワーステアリング装置41A、41Bがいずれもトルクセンサを含むことで、制御装置1A、1Bのいずれにおいても操舵トルクを認識可能である。
〇制動操作量
制御装置1Aは、操作検知センサ34bを有している。制御装置1Bは、圧力センサ35を有している。これらはいずれも、運転者の制動操作量を検知することに利用可能である。一方、操作検知センサ34bは4つのブレーキ装置51による制動力と、モータMの回生制動による制動力との配分を制御するために用いられ、圧力センサ35は姿勢制御等に用いられる。両者は制動操作量を検知する点で共通するものの、互いに利用目的が異なるセンサである。
[電源]
制御装置1Aは電源7Aから電力の供給を受け、制御装置1Bは電源7Bから電力の供給を受ける。電源7Aまたは電源7Bのいずれかの電力供給が遮断あるいは低下した場合でも、制御装置1Aまたは制御装置1Bのいずれか一方には電力が供給されるので、電源をより確実に確保して制御システム1の信頼性を向上することができる。電源7Aの電力供給が遮断あるいは低下した場合、制御装置1Aに設けたゲートウェイGWが介在したECU間の通信は困難となる。しかし、制御装置1Bにおいて、ECU21Bは、通信回線L2を介してECU22B~24B、44Bと通信可能である。
図4は、監視カメラ8のブロック図である。
監視カメラ8は、路上に設置されたインフラであり、撮像部86に加えて、CPU(Central Processing Unit)81と、ROM(Read Only Memory)82と、RAM(Random Access Memory)83と、通信部84と、記憶部85とを備えている。監視カメラ8は、車両と組み合わせて車両通信システムを構成する外部装置として機能する。
撮像部86は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary MOS)などの撮像素子と、この撮像素子の受光面に光学像を結像させる光学系を含んで構成される。撮像部86は、監視対象物の位置情報を取得する監視対象物情報取得手段、および、この監視カメラ8の位置に対する監視対象物の相対位置を測定する相対位置測定手段として機能する。なお、この監視カメラ8は、監視対象物の位置情報を取得するにあたり、予め設定された自身の緯度経度情報と、撮像部86によって測定された監視対象物の相対位置によって、監視対象物の緯度経度情報を算出する。
CPU81は、この監視カメラ8を統括制御する中央処理装置であり、RAM83を作業領域として、ROM82や記憶部85に格納された制御プログラムを実行する。
ROM82は、不揮発性メモリであり、この監視カメラ8の制御プログラムなどを格納する。RAM83は、揮発性メモリであり、CPU81が制御プログラムを実行する際に、各種変数やデータなどを格納するために用いられる。
記憶部85は、例えばフラッシュメモリであり、長期的に保存すべき情報、例えば撮影状態のログなどが格納される。
通信部84は、セルラネットワーク通信(例えば、SMS、MMS、3G、4G、LTE、5G、GSM(登録商標)、CDMA、WAVE)により、車両との間で路車間通信を行うものである。通信部84は、車両と通信する外部側通信手段として機能する。
なお、通信部84は、セルラネットワーク通信に限られず、Wi-Fi(登録商標)、CALM(Communications Access for Land Mobiles)、WiMAX(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)など、任意のプロトコルの路車間通信を行ってもよい。
この監視カメラ8は、或る車両から死角エリア情報やオクルージョン監視対象物の位置情報を受信すると、他の車両と同様に、死角エリアの監視対象物やオクルージョン不定監視対象物を検知し、オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向のうち少なくとも1つを特定する。特定した情報は、通信部84によって前記或る車両に送信される。つまり監視カメラ8は、車両V1と組み合わせて車両通信システムを構成する外部装置として機能する。
図5は、車両V1が交差点を右折している状況を示す平面図である。
この交差点はT字路である。車両V1、その後続車両および車両V5は、この交差点を右折しようとしている。
車両V1の車線の反対側車線には、トラックCと、後続する車両V2~V4が並んでいる。これら車両V1~V5は、図1から図3で説明した各部を備える自動走行車両であり,無線通信路を介して相互に車車間通信が可能である。これ以外の車両やトラックは、通信不能である。
トラックCの車線に沿った歩道には、街路樹W1~W4が植えられており、更に街路樹W2,W3間には監視カメラ8が設置されている。監視カメラ8は、図4で説明した各部を備えた路上設備であり、各車両V1~V5に対して、路車間通信により路面情報を送信する。これら車両V1~V5と監視カメラ8は、車両通信システムを構成する。
交差点に面した歩道には、自転車Bが右に向いて停まっている。
トラックCは、車両V1にとっての閉塞物となっている。トラックCによって、車両V1のカメラ31Bやレーダ32Bからは、死角エリアDに存在する物が見えにくくなっている。つまり車両V1のカメラ31A,31Bやライダ32Aやレーダ32Bにより、レーダ32Bから視ると、車両V2~V4と街路樹W1~W4と自転車Bは死角エリアDに隠れ(オクルージョン)、これら対象物の種類、移動ベクトル、スピード等が特定できなくなってしまう。
自転車Bの進行方向(移動ベクトルやスピード)によっては、車両V1の右折の際に、この車両V1の進路上に自転車Bが進入する可能性がある。よって車両V1は、このまま右折することはできない。
よって、車両V1は、他の通信可能な車両V2~V5や監視カメラ8等と協働して、死角エリアDに存在する自転車Bなどのオクルージョン不定監視対象物を精度良く検知する。つまり車両V2~V5や監視カメラ8は、車両V1と組み合わせて車両通信システムを構成する外部装置として機能する。
ここで、オクルージョン不定監視対象物とは、ある観測地点(図5の例では車両V1)に係る死角エリアDにその一部または全部が入っている、例えば、車両V1の周囲に存する他車両、オートバイ、自転車、歩行者等の移動体(図5の例では自転車B)である。
ある観測地点に係る死角エリアDとは、同観測地点からは直接見通せない領域であって、同観測地点の周囲に存する物体や標識を含む物標の背後に広がる領域である。こうしたオクルージョン不定監視対象物を監視対象としたのは、本発明者らの知見によれば、かかるオクルージョン不定監視対象物の存在は、交通の流れを乱して交通事故を誘発する蓋然性が高い傾向があることに基づく。
図6は、各車両の処理と車両間の通信内容を示すシーケンス図である。以下、図7から図9を参照しつつ、このシーケンス図を説明する。
ここで車両V1は情報要求側であり、車両V2~V4は情報提供側である。
情報要求側である車両V1のECU21Aは、カメラ31A,31Bやライダ32Aやレーダ32Bにより、死角エリアDとオクルージョン不定監視対象物の位置を特定する(S10)。図5のケースでは、死角エリアDに自転車Bの一部が隠されているため、この対象物の存在は判っていたとしても、その種類、移動ベクトル、スピード等が特定できない。
なお、ECU21Aが自転車Bの種類、移動ベクトル(移動方向)、スピード等を高い精度(信頼性)をもって特定できていた場合には、他車両への問い合わせを行わない。これにより、ECU21Aは、迅速に自転車Bに対する制御を実行可能であり、更に無用な無線通信を抑止して無線通信路の輻輳を防ぐことができる。ここでは、自転車Bに関する情報の精度が所定値以下であるため、ECU21Aは、他車両V2~V5と監視カメラ8への問い合わせを行う。図5で示すように、車両V4,V5と監視カメラ8は、自転車Bを検知できない場所にいる。そのため、図6では、車両V2~V4のみを記載し、車両V5と監視カメラ8の記載を省略している。
車両V1のECU21Aは、これら死角エリアDとオクルージョン不定監視対象物の位置情報を情報提供側である車両V2~V4に送信する(S11)。ここで送信する情報は、図7に示されている。
車両V1のECU21Aが外部に送信する情報は、タイムスタンプ情報と自車ID情報と自車位置情報と死角エリア情報とオクルージョン不定監視対象物の位置情報を含んで構成される。
タイムスタンプ情報は、車両V1のECU21Aが情報を生成した時間を示す情報である。
自車ID情報は、自車両である車両V1を一意に識別するための識別情報である。
自車位置情報は、自車両である車両V1の位置情報であり、例えば緯度と経度の組み合わせである。
死角エリア情報は、死角エリアDを規定する情報である。死角エリア情報は、閉塞物の距離と、自車両から視た閉塞物の角度範囲の組み合わせである。オクルージョン不定監視対象物の位置情報は、死角エリアDからその一部が見えている対象物の位置情報である。
図6に戻り説明を続ける。車両V1は、図7に示した情報を外部に送信することにより、死角エリアDの監視対象物および所定位置のオクルージョン不定監視対象物に係る情報を他車両に要求する。
車両V2のECU21Aは、死角エリアDの監視対象物とオクルージョン不定監視対象物の検知を試みる(S12)。ここで車両V2は、カメラ31A,31Bやライダ32Aやレーダ32Bにより、死角エリアDの監視対象物かつ、オクルージョン不定監視対象物として、車両V2に対する自転車Bの相対位置と、自転車Bが東方向を向いて停まっていることを高い精度で検知する。車両V2は更に、GPS等で測定した自車の位置情報と車両V2に対する自転車Bの相対位置とから自転車Bの場所(位置情報)を算出し、検知精度と、自転車Bの場所(位置情報)、検知した種類が自転車、向きが東方向、移動ベクトルおよびスピードがゼロである旨の情報を、通信装置28cにより車両V1に送信(提供)する(S15)。
図8は、車両V2が車両V1に送信(提供)する情報である。
タイムスタンプ情報は、この情報を生成した時間を示す情報である。
自車ID情報は、自車両である車両V2を一意に識別するための識別情報である。
検知対象物情報は、自車両が検知した対象物を示す情報であり、種別と場所と速度と向きと信頼度を含んで構成される。ここでは種別として「車」、場所として緯度と経度の組み合わせ、速度として時速、向きとして「南」が格納されており、情報の信頼度が高いことが格納されている。
オクルージョン不定監視対象物は、車両V1から受信したオクルージョン不定監視対象物の位置に検知した対象物の情報であり、種別と場所と速度と向きと信頼度を含んで構成される。ここでは存在が「有り」、種別として「自転車」、場所として緯度と経度の組み合わせ、速度として時速、が格納されており、信頼度が高いことが格納されている。
図6に戻り説明を続ける。車両V3のECU21Aは、死角エリアDの監視対象物とオクルージョン不定監視対象物の検知を試みる(S13)。ここで車両V3のECU21Aは、カメラ31A,31Bやライダ32Aやレーダ32Bにより、死角エリアDの監視対象物かつ、オクルージョン不定監視対象物として、オクルージョン不定監視対象物の位置に何かが存在することを低い精度で検知する。車両V3のECU21Aは、検知精度が低いことと、検知した種類が不明であり、移動ベクトルとスピードも不明である旨の情報を、通信装置28cにより車両V1に送信(提供)する(S15)。
図9は、車両V3が車両V1に送信(提供)する情報である。
タイムスタンプ情報は、この情報を生成した時間を示す情報である。
自車ID情報は、自車両である車両V3を一意に識別するための識別情報である。
検知対象物情報は、自車両が検知した対象物を示す情報であり、種別と場所と速度と向きと信頼度を含んで構成される。ここでは種別として「車」、場所として緯度と経度の組み合わせ、速度として時速、向きとして「南」が格納されており、更に情報の信頼度が高いことが格納されている。
オクルージョン不定監視対象物は、車両V1から受信したオクルージョン不定監視対象物の位置に検知した対象物の情報であり、種別と場所と速度と向きと信頼度を含んで構成される。ここでは存在が「有り」、種別不明、場所として緯度と経度の組み合わせ、速度として時速0km、向き不明が格納されており、更に情報の信頼度が低いことが格納されている。
車両V4のECU21Aは、死角エリアDの監視対象物とオクルージョン不定監視対象物の検知を試みる(S14)。しかし車両V4のカメラ31A,31Bやライダ32Aやレーダ32Bから視ると、自転車Bは、街路樹W1~W3によって隠されて検知できない。よって、車両V4のECU21Aは、車両V1に情報を提供しない。図示していないが、車両V5のECU21Aや監視カメラ8も、車両V4と同様に自転車Bを検知できないため、車両V1に情報を提供しない。
ステップS16において、車両V1のECU21Aは、提供された情報(第2情報)と自車特定結果(第1情報)との齟齬を判定する。車両V1のECU21Aは、複数の検知情報(第2情報)を比較し(S17)、受信情報とその信頼性に基づく車両制御を行う(S18)。これにより車両V1~V5と監視カメラ8を含む車両通信システムは、車両V1の死角エリアの情報を共有することができる。
これらステップS17,S18の詳細を、後記する図10Aと図10Bに示す。
図10Aと図10Bは、自車両が自動運転時に右折するか否かを判定するフローチャートである。
車両のECU20Aは、自車両が検知したオクルージョン不定監視対象物と他車両が検知したオクルージョン不定監視対象物との同一性を判定し(S20)、両者の同一性が有るか否かを判定する(S21)。車両のECU20Aは、両者の同一性が有るならば(Yes)、自車両が検知したオクルージョン不定監視対象物と他車両が検知したオクルージョン不定監視対象物の情報の信頼性を高くし(S22)、両者の同一性が無いならば(No)、ステップS23に進む。ここでECU20Aは、他車両から受信した情報に基づく監視対象物と、自車が検知した監視対象物との同一性を判定する同一性判定手段として機能する。これにより、ECU20Aは、自車が検知した監視対象物と他車両が検知した監視対象物が異なるとき、これら異なる監視対象物を同一のものとして誤判定することを抑止できる。
ステップS23において、車両のECU20Aは、複数の他車両が検知した監視対象物の情報を相互に比較する。そして車両のECU20Aは、複数の車両によって検知された同一の監視対象物に関する情報の信頼性を高くする(S24)。これにより、ECU20Aは、監視対象物の情報に基づき、より適切な自動運転を行うことができる。
図10BのステップS26において、車両のECU20Aは、自車両と他車両がそれぞれ検知した情報のうち、信頼性の高い情報が有るか否かを判定する。車両は、信頼性の高い情報が有るならば(Yes)、ステップS27に進み、信頼性の高い情報が無いならば(No)、その場に停車したまま(S30)、図10Bの処理を終了する。
車両のECU20Aは、信頼性の高い情報に基づき、自車両の右折時におけるオクルージョン不定監視対象物の影響度を評価する(S27)。ここでECU20Aは、オクルージョン不定監視対象物が、未来の右折時における自車両の位置に近づくならば、自車両に影響すると評価する。
ステップS28において、車両のECU20Aは、自車両の右折時にオクルージョン不定監視対象物が影響するか否かを判定する。車両のECU20Aは、オクルージョン不定監視対象物が自車両に影響するならば(Yes)、その場に停車したまま(S30)、図10Bの処理を終了する。車両のECU20Aは、オクルージョン不定監視対象物が自車両に影響しないならば(No)、右折したのち(S29)、図10Bの処理を終了する。
ECU20Aは、オクルージョン不定監視対象物が、自車の自動運転に影響するときに限って停車しているので、状況に応じた適切な運転制御を行うことができる。
上述したように、本実施形態の車両通信システムは、他車両や監視カメラ等の路上インフラから受信した情報に基づく監視対象物と、自車両が検知した監視対象物との同一性を判定して、同一性が有ったならば、情報の信頼性を高めている。
したがって、本実施形態によれば、複数の視点から監視対象物を観察した情報を総合して、これら情報の信頼性を高めている。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、上記実施形態の交差点に限られず、駐車場や狭い路地等の見通しの悪い状況に適用してもよい。
例えば、車両は、監視対象物の位置を特定し、特定した位置情報を外部装置に送信して、外部装置からも監視対象物の存在の有無情報または位置情報を受信してもよい。このように監視対象物の位置情報だけしか共有できない場合でも、監視対象物を精度良く検知する効果を奏することができる。
1 制御システム
V 車両
1A,1B 制御装置
2A ECU群
20A~28A ECU
28b GPSセンサ
28c 通信装置
28a データベース
31A,32A 検知ユニット
31A カメラ
32A ライダ
33A ジャイロセンサ
34a,34b 操作検知センサ
39 回転数センサ
41A 電動パワーステアリング装置
42A 油圧装置
43A,44A 情報出力装置
45A 入力装置
50 パワープラント
50a 電動パーキングロック装置
51 ブレーキ装置
2B ECU群
21B~25B ECU
31B,32B 検知ユニット
31B カメラ
32B レーダ
37 操舵角センサ
36 センサ
33A ジャイロ
33B ヨーレートセンサ
35 圧力センサ
38 車輪速センサ
41B 電動パワーステアリング装置
42B 油圧装置
43B 情報出力装置
44B ECU
44B 情報出力装置
45B 入力装置
52 電動パーキングブレーキ装置
6 大容量バッテリ
7A 電源
7B 電源
71A 電源回路
72A バッテリ
71B 電源回路
72B バッテリ
8 監視カメラ (外部装置)
81 CPU
82 ROM
83 RAM
84 通信部
85 記憶部
86 撮像部
BM ブレーキマスタシリンダ
AP アクセルペダル
ST ステアリングハンドル
L1~L5 通信回線
EG 内燃機関
M モータ
TM 自動変速機
ST ステアリングホイール
GW ゲートウェイ
V 車両
D1~D3 物標データ
44B 表示装置
43B ブレーキランプ
V1~V5 車両
W1~W4 街路樹
C トラック
D 死角エリア

Claims (7)

  1. 車両と外部装置を組み合わせた車両通信システムにおいて、
    前記車両は、
    前記外部装置と通信する車両側通信手段と、
    当該車両の周囲の監視対象物を検知する監視対象物検知手段と、
    前記監視対象物の位置を測定する位置測定手段と、
    自車が検知した情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物と前記外部装置が検知したオクルージョン不定監視対象物との同一性を判定する同一性判定手段と、
    前記監視対象物検知手段により検知された前記車両の周囲の前記オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向のうち少なくとも1つを特定する監視対象物特定手段と、
    を有し、
    前記外部装置は、
    前記車両と通信する外部側通信手段と、
    当該外部装置の周囲の監視対象物の位置情報を取得し、前記オクルージョン不定監視対象物の位置情報とともに前記オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向の少なくとも1つに係る情報を取得する監視対象物情報取得手段と、
    を有し、
    前記車両は、
    前記位置測定手段が測定した当該車両の周囲の監視対象物のうち、情報の精度が所定値を超える場合、前記位置測定手段が測定した前記監視対象物の位置を含む情報を、前記車両側通信手段によって前記外部装置に送信せず、情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む第1情報を、前記車両側通信手段によって前記外部装置に送信し、
    前記外部装置は、前記外部側通信手段により、前記車両の前記位置測定手段が測定した情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む前記第1情報を受信すると、前記監視対象物情報取得手段により、前記第1情報に含まれる前記オクルージョン不定監視対象物の検知を試み、前記監視対象物情報取得手段が検知した前記オクルージョン不定監視対象物の情報を含む第2情報を、前記外部側通信手段によって前記車両に送信し、
    前記同一性判定手段により、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物との同一性が有ると判定したならば、前記車両は、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報の信頼性を高くする、
    ことを特徴とする車両通信システム。
  2. 前記車両は、
    複数の前記外部装置から、それぞれ複数の第2情報を受信し、当該複数の第2情報に基づいて各前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報の信頼度を判定する信頼度判定手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の車両通信システム。
  3. 前記車両は、
    自車が検知した前記オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、移動方向、および位置の情報と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、移動方向、および位置の情報とを比較することにより、前記第2情報の信頼度を判定する信頼度判定手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の車両通信システム。
  4. 前記車両は、
    前記第2情報に基づくオクルージョン不定監視対象物の、車両操作に対する影響度を評価する影響度評価手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項に記載の車両通信システム。
  5. 前記車両の前記監視対象物検知手段は更に、周囲の閉塞物および前記閉塞物による死角エリアを検知し、
    前記外部装置の前記監視対象物情報取得手段は更に、監視対象物の種別、移動速度、および移動方向の少なくとも1つに係る情報を前記監視対象物の位置情報とともに取得し、前記死角エリアに存在するものに絞り込む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両通信システム。
  6. 周囲の監視対象物を検知する監視対象物検知手段と、
    前記監視対象物の位置を測定する位置測定手段と、
    外部装置と通信する通信手段と、
    を備えるコンピュータに、
    前記監視対象物検知手段により周囲の監視対象物を検知する手順、
    前記位置測定手段により前記監視対象物の位置を測定する手順、
    前記通信手段により前記位置測定手段が測定した周囲の監視対象物のうち、情報の精度が所定値を超える場合、前記位置測定手段が測定した前記監視対象物の位置を含む情報を、前記通信手段によって前記外部装置に送信せず、情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む第1情報を送信する手順、
    前記外部装置から監視対象物情報取得手段が検知した前記オクルージョン不定監視対象物の情報を含む第2情報を受信する手順、
    前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物との同一性が有るならば、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報の信頼性を高くする手順、
    を実行させるためのプログラム。
  7. 車両と外部装置を組み合わせた車両通信システムが実行する監視対象物検知方法において、
    前記車両は、
    前記外部装置と通信する車両側通信手段と、
    当該車両の周囲の監視対象物を検知する監視対象物検知手段と、
    前記監視対象物の位置を測定する位置測定手段と、
    自車が検知した情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物と前記外部装置が検知したオクルージョン不定監視対象物との同一性を判定する同一性判定手段と、
    前記監視対象物検知手段により検知された前記車両の周囲の前記オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向のうち少なくとも1つを特定する監視対象物特定手段と、
    を有し、
    前記外部装置は、
    前記車両と通信する外部側通信手段と、
    当該外部装置の周囲の監視対象物の位置情報を取得し、前記オクルージョン不定監視対象物の位置情報とともに前記オクルージョン不定監視対象物の種別、移動速度、および移動方向の少なくとも1つに係る情報を取得する監視対象物情報取得手段と、
    を有し、
    前記車両が、前記位置測定手段が測定した当該車両の周囲の監視対象物のうち、情報の精度が所定値を超える場合、前記位置測定手段が測定した前記監視対象物の位置を含む情報を、前記車両側通信手段によって前記外部装置に送信せず、情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む第1情報を、前記車両側通信手段によって前記外部装置に送信し、
    前記外部装置は、前記外部側通信手段により、前記車両の前記位置測定手段が測定した情報の精度が所定値以下であるオクルージョン不定監視対象物の位置を含む前記第1情報を受信すると、前記監視対象物情報取得手段により、前記第1情報に含まれる前記オクルージョン不定監視対象物の検知を試み、前記監視対象物情報取得手段が取得した前記オクルージョン不定監視対象物の情報を含む第2情報を、前記外部側通信手段によって前記車両に送信し、
    前記同一性判定手段により、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物との同一性が有ると判定したならば、前記車両は、前記第1情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報と前記第2情報に含まれるオクルージョン不定監視対象物の情報の信頼性を高くする、
    ことを特徴とする監視対象物検知方法。
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