JP7476405B1 - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータ装置のエネルギー効率を改善する。【解決手段】実施形態に係るエレベータ装置は、巻上機とバッテリーと回生回路とを有する。巻上機は、乗りかごと釣合い錘を昇降動作させる。バッテリーは、乗りかごもしくは釣合い錘に搭載された電子機器に電力を供給する。回生回路は、乗りかごおよび釣合い錘の昇降に伴って回転する回転体の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、変換した電気エネルギーをバッテリーに充電する。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、エレベータ装置に関する。
従来の釣合い錘は鉄の塊であり、制御盤やバッテリーは、昇降路の上部などに配置されていた。しかし、制御盤やバッテリーの配置には実装スペースが必要であるので、実装効率の面で改善が望まれていた。
実装効率を改善するために、制御盤やバッテリーを釣合い錘の中に配置する提案もある。釣合い錘の中に制御盤やバッテリーを配置することで、エレベータ装置の据え付け工事の工数を削減することもできる。これらの提案では、昇降路内に設けた充電装置から接触もしくは非接触で、釣合い錘内に配置されたバッテリーの充電を行う技術が開示されている。
特開2013-14424号公報 特開2002-249285号公報
ところで、エレベータ装置の乗りかごおよび釣合い錘の昇降速度を低減するときには、電磁ブレーキやディスクブレーキ等により巻上機の回転速度を低下させる。電磁ブレーキやディスクブレーキ等により減速された巻上機の運動エネルギーは、熱エネルギーとして消失する。この消失するエネルギーに着目すると、エネルギー効率において改善の余地があると思われる。
本発明は上述の事情によりなされたもので、エレベータ装置のエネルギー効率を改善することを課題とする。
上記課題を解決するための実施形態に係るエレベータ装置は、巻上機とバッテリーと回生回路と制御盤とを有する。巻上機は、釣合い錘の上部に配置されており乗りかごと釣合い錘を昇降動作させる。バッテリーは、釣合い錘に搭載されており釣合い錘に搭載された電子機器に電力を供給する。回生回路は、釣合い錘の昇降に伴って回転する回転体の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、変換した電気エネルギーをバッテリーに充電する。制御盤は、釣合い錘に搭載されており、巻上機に電力を供給することで、巻上機を駆動する。回生回路は、回転体の回転を動力として発電する発電部と、発電部から出力された交流電流を直流電流に変換する変換部と、を有する。バッテリーは、バッテリーの充電状態を監視する充電監視センサを有する。回生回路は、発熱抵抗体と、変換部の出力の接続先をバッテリーもしくは発熱抵抗体に切り替える切替部を有する。切替部は、充電監視センサが、バッテリーが満充電状態でないことを検知すると、変換部の出力をバッテリーに接続し、充電監視センサが、バッテリーが満充電状態であることを検知すると、変換部の出力を発熱抵抗体に切り替える。
本実施形態に係るエレベータ装置の構成図である。 本実施形態に係るエレベータ装置の乗りかごの構成図である。 本実施形態に係る乗りかごに実装された回生回路のブロック図である。 本実施形態に係るエレベータ装置のカウンタウエイトの構成図である。 本実施形態に係るカウンタウエイトに実装された回生回路のブロック図である。 本実施形態に係る回生回路によるバッテリーの充電処理について説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る回生回路に接続される回転体について説明するための図である。
以下、本実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るエレベータ装置10の構成図である。エレベータ装置10は、商業施設や居住施設などの建築物に設けられた昇降路100の内部に配置されている。図1に示されるように、エレベータ装置10は、乗りかご31、カウンタウエイト(釣合い錘)35、ガイドレール21等を有している。ガイドレール21は、複数のレールによって構成されている。
乗りかご31とカウンタウエイト35は、シーブ46、47、48を介してワイヤ45で接続されている。シーブ46、47、48は、ワイヤ45により伝達される力の方向を変える部材である。ガイドレール21は、乗りかご31とカウンタウエイト35を昇降自在にガイドするための部材である。カウンタウエイト35とガイドレール21との間には、複数のローラガイド23が設けられている。また、乗りかご31とガイドレール21との間には、複数のローラガイド24が設けられている。ローラガイド23と24は、乗りかご31およびカウンタウエイト35とガイドレール21との間の摩擦と衝撃を低減するための部材である。ローラガイド23と24は、ゴム等の樹脂で形成されている。ローラガイド23と24は、乗りかご31とカウンタウエイト35の昇降に伴うガイドレール21との摩擦により回転する回転体である。
乗りかご31は、利用者を収容して昇降路100を昇降するユニットである。乗りかご31は、ガイドレール21に沿って上下方向に移動可能に取り付けられている。図2は、乗りかご31の構成図である。図2に示されるように、乗りかご31内には、制御盤80、回生回路60、速度センサ61、バッテリー67、開閉モータ41等が実装されている。
制御盤80は、制御ユニット81と駆動ユニット82を有している。駆動ユニット82は、乗りかご31の扉を開閉する開閉モータ41に電力を供給することで、開閉モータ41を駆動する。駆動ユニット82は、制御ユニット81からの指示に基づいて、開閉モータ41を駆動する。
制御ユニット81は、操作パネルもしくは目的階に着床したことを知らせる信号等に基づいて、駆動ユニット82を制御する。例えば、制御ユニット81が、駆動ユニット82を介して、開閉モータ41を正転させると、乗りかご31の扉が開く。また、制御ユニット81が、駆動ユニット82を介して、開閉モータ41を逆転させると、乗りかご31の扉が閉じる。
回生回路60は、乗りかご31の昇降動作に伴って回転する回転体の運動エネルギー(回転エネルギー)を電気エネルギーに変換し、変換した電気エネルギーをバッテリー67に充電する回路である。乗りかご31に設けられた回転体は、図1に示すシーブ48とローラガイド24である。シーブ48に設けられた回生回路60は、シーブ48の回転エネルギーを電気エネルギーに変換して、バッテリー67を充電する。また、ローラガイド24に設けられた回生回路60は、ローラガイド24の回転エネルギーを電気エネルギーに変換して、バッテリー67を充電する。ローラガイド24が複数ある場合、回生回路60は、全てのローラガイドに対応して設けられてもよいし、いずれかのローラガイドに対応して設けられてもよい。
速度センサ61は、乗りかご31の昇降速度を計測するセンサである。速度センサ61は、乗りかご31と床面との距離を計測し、計測した距離の単位時間当たりの変化量に基づいて速度を計測する装置であってもよい。この場合、速度センサ61は、距離を計測するセンサと速度を計算するユニットで構成されるが、速度の計算は制御ユニット81で行ってもよい。バッテリー67は、乗りかご31に搭載された電子機器(例えば、開閉モータ41、乗りかご31内の照明装置等)に電力を供給する部材である。バッテリー67は、バッテリー67の充電状態を監視する充電監視センサ671を有する。充電監視センサ671は、バッテリー67が満充電状態にあるか否かの情報を回生回路60に通知する。
図3は、回生回路60のブロック図である。回生回路60は、伝達手段62、発電部63、変換部64、切替部65、発熱抵抗体66を有する。
伝達手段62は、乗りかご31の昇降動作に伴って回転する回転体の運動エネルギーを回生回路60に伝達する機構である。伝達手段62は、速度センサ61から受信した信号に基づいて、乗りかご31の昇降速度が減速したことを検知すると、回転体であるシーブ48とローラガイド24の運動エネルギー(回転エネルギー)を発電部63に伝達する。伝達手段62は、記憶部に搭載されたソフトウエアと、歯車、ベルト、チェーン等で構成されている。伝達手段62は、例えば、シーブ48の回転軸に勘合させた歯車と発電部63を構成するモータの回転軸に勘合させた歯車を噛合わせることで、回転体であるシーブ48の回転にともなう運動エネルギーを回生回路60に伝達する。乗りかご31の昇降速度が減速状態でない場合、伝達手段62は、例えば、シーブ48の回転軸に勘合させた歯車と発電部63を構成するモータの回転軸に勘合させた歯車を離間することで、回転体の運動エネルギーを発電部63に伝達しないようにする。なお、伝達手段62を構成するソフトウエアは、制御ユニット81に搭載されていてもよい。
発電部63は、回転体であるシーブ48とローラガイド24の回転エネルギーを動力として電気エネルギーを生成する。発電部63は、例えば、モータで構成される。発電部63を構成するモータの回転軸は、伝達手段62を介して伝達されたシーブ48およびローラガイド24の運動エネルギー(回転エネルギー)によって回転する。この回転により、発電部63を構成するモータは電流を出力する。乗りかご31が上昇するときと下降するときでは、シーブ48およびローラガイド24の回転方向が逆になるので、発電部63を構成するモータの回転軸の回転方向は、乗りかご31が上昇するときと下降するときとで逆なる。したがって、発電部63の出力電流は、乗りかご31が上昇するときと下降するときとで逆方向となる。したがって、発電部63は、交流電流(交流電圧)を出力する。
変換部64は、発電部63から出力された交流電流を直流電流に変換する。変換部64は、整流部641と電流駆動部642を有する。整流部641は、例えば、ダイオードブリッジで構成される。整流部641は、整流した直流電流(直流電圧)を電流駆動部642に供給する。電流駆動部642は、例えば、DC/DCコンバータで構成される。電流駆動部642は、入力された直流電流(直流電圧)をバッテリー67の充電に適した電圧および電流に変換する。
発熱抵抗体66は、抵抗と放熱部材等から構成されている。発熱抵抗体66は、電気エネルギーを熱エネルギーに変換して、放熱するための部材である。
切替部65は、変換部64の出力の接続先をバッテリー67もしくは発熱抵抗体66に切り替えるための回路である。切替部65は、充電監視センサ671からバッテリー67の充電状態を示す信号を受信し、バッテリー67が満充電状態でない場合は、変換部64の出力をバッテリー67に接続し、バッテリー67が満充電状態にある場合は、変換部64の出力を発熱抵抗体66に接続する。
図1に戻り、カウンタウエイト35は、ガイドレール21に対して、上下方向に移動可能に取り付けられている。カウンタウエイト35の重量は、乗りかご31の重量に対して所定の割合になるように調整されている。
図4は、カウンタウエイト35の構成図である。図4に示されるように、カウンタウエイト35内には、制御盤70、回生回路50、速度センサ51、バッテリー57、昇降モータ40が搭載されている。昇降モータ40は、カウンタウエイト35の上部に配置されている。昇降モータ40は、乗りかご31を昇降させるためのモータである。この昇降モータ40の回転軸に取り付けられたシーブ46が回転することで、シーブ46に巻回されたワイヤ45を介して乗りかご31とカウンタウエイト35がつるべ式に昇降動作する。速度センサ51は、昇降モータ40の回転速度を計測する装置である。
制御盤70は、制御ユニット71と駆動ユニット72を有している。駆動ユニット72は、昇降モータ40に電力を供給することで、昇降モータ40を駆動する。駆動ユニット72は、制御ユニット71からの指示に基づいて、昇降モータ40を駆動する。
制御ユニット71は、操作パネルもしくは各フロアの呼びパネルからの入力に基づいて、駆動ユニット72を制御する。例えば、制御ユニット71が、駆動ユニット72を介して、昇降モータ40を正転させると、乗りかご31が上昇するとともに、カウンタウエイト35が下降する。制御ユニット71が、駆動ユニット72を介して、昇降モータ40を逆転させると、乗りかご31が下降するとともに、カウンタウエイト35が上昇する。
バッテリー57は、カウンタウエイト35に搭載された電子機器(例えば、昇降モータ40)に電力を供給する部材である。回生回路50は、カウンタウエイト35の昇降に伴って回転する回転体の回転によって電気エネルギーを生成し、生成した電気エネルギーをバッテリー57に充電する回路である。カウンタウエイト35に設けられた回転体は、昇降モータ40の回転に伴って回転するシーブ46とローラガイド23である。
図5は、回生回路50のブロック図である。回生回路50は、伝達手段52、発電部53、変換部54、切替部55、発熱抵抗体56を有する。変換部54は、整流部541と電流駆動部542を有する。伝達手段52は、昇降モータ(巻上機)40の回転速度を計測する速度センサ51の計測結果に基づいて、昇降モータ40の回転速度が減速したことを検知すると、回転体であるシーブ46とローラガイド23の回転にともなう運動エネルギーを回生回路50に伝達する。シーブ46とローラガイド23の運動エネルギー(回転エネルギー)は、伝達手段52を介して発電部53に伝達される。発電部53は、シーブ46とローラガイド23の回転エネルギーを動力として電気エネルギーを生成する。回生回路50のその他の説明は、回生回路60の説明と同じであるので省略する。
次に、図5と図6を参照しながら、カウンタウエイト35のシーブ46に対応して設けられた回生回路50によるバッテリー57の充電処理について説明する。
昇降モータ40の回転により乗りかご31とカウンタウエイト35が昇降動作する。カウンタウエイト35が昇降動作を始めるとき、回生回路50は、伝達手段52によりシーブ46から切り離されている。昇降モータ40の回転速度は、速度センサ51により計測され、伝達手段52に通知されている。また、バッテリー57の充電状態は、充電監視センサ571から回生回路50の切替部55に通知されている。
昇降モータ40の回転速度が減速状態でない場合(ステップS11:No)、伝達手段52は、シーブ46の回転によって発電部53を構成するモータの回転軸が回転しない状態にしている。一方、電磁ブレーキやディスクブレーキ等により昇降モータ40の回転速度が減速状態にある場合(ステップS11:Yes)、伝達手段52は、発電部53を構成するモータの回転軸がシーブ46の回転軸に接続された状態にする(ステップS12)。
乗りかご31とカウンタウエイト35の昇降動作に伴うシーブ46の回転は、伝達手段52により発電部53を構成するモータの回転軸に伝達され、発電部53を構成するモータの回転軸が回転する。発電部53は、発電部53を構成するモータの回転により、運動エネルギー(回転エネルギー)を電気エネルギーに変換し、直流電流を出力する(ステップS13)。
カウンタウエイト35が上昇するときと下降するときとでは昇降モータ40およびシーブ46の回転方向が逆方向となる。したがって、カウンタウエイト35が上昇するときと下降するときとでは、発電部53が出力する電圧は逆極性となる。変換部54の整流部541は、電流駆動部542に入力される電圧極性が、カウンタウエイト35が上昇するときと下降するときで同じ極性になるように整流する。そして、電流駆動部542は、入力された直流電流(直流電圧)をバッテリー57の充電に適した電圧および電流に変換する。
バッテリー57の充電状態は、充電監視センサ571により回生回路50に通知されている。バッテリー57が飽和状態(満充電状態)でない場合(ステップS14:No)、切替部55は、変換部54の出力をバッテリー57に接続する(ステップS15)。回生回路50から出力された直流電流は、バッテリー57に充電される(ステップS16)。このように、バッテリー57が飽和状態でない場合、シーブ46の運動エネルギー(回転エネルギー)を電気エネルギーに変換した回生エネルギーによりバッテリー57を充電することで、エレベータ装置10のエネルギー効率が改善される。
また、シーブ46の回転エネルギーの一部が電気エネルギーに変換されることで、シーブ46に接続されている昇降モータ40には、回生ブレーキがかかることになる。回生ブレーキにより乗りかご31とカウンタウエイト35の慣性力に起因する昇降モータ40の回転速度が低減される。回生ブレーキがかかることで、電磁ブレーキやディスクブレーキのブレーキ負担が軽減されるので、電磁ブレーキやディスクブレーキの摩耗が低減される。また、昇降モータ40の回転速度が低減されることで、ワイヤと昇降モータ40(もしくはシーブ46)とのすべりが低減される。すべりが低減されることで、昇降モータ40(もしくはシーブ46)のけん引力が増加する。
一方、バッテリー57が飽和状態(満充電状態)である場合(ステップS14:Yes)、切替部55は、変換部54の出力を発熱抵抗体56に接続する(ステップS17)。回生回路50から出力された直流電流は、発熱抵抗体56で熱エネルギーとなって放熱される(ステップS18)。このように、バッテリー57が飽和状態である場合、シーブ46の運動エネルギー(回転エネルギー)を熱エネルギーとして放熱することで、シーブ46に接続されている昇降モータ40には、回生ブレーキがかかることになる。つまり、バッテリー57が飽和状態であっても飽和状態でなくても回生ブレーキがかかることで、電磁ブレーキやディスクブレーキのブレーキ負担が軽減されるので、電磁ブレーキやディスクブレーキの摩耗が低減される。
カウンタウエイト35に搭載されているローラガイド23に設けられる回生回路50によるバッテリー57の充電処理についての説明は、上記と同様の説明となるため省略する。また、乗りかご31に搭載されている回生回路60によるバッテリー67の充電処理についての説明は、上記と同様の説明となるため省略する。
図7は、カウンタウエイト35に搭載されたバッテリー57と乗りかご31に搭載されたバッテリー67の4通りの充電状態と、その充電状態に応じた回生回路に接続される回転体を示している。
パターン1は、カウンタウエイト35に搭載されたバッテリー57と乗りかご31に搭載されたバッテリー67の両方が満充電状態である場合である。この場合、カウンタウエイト35に搭載された回生回路50はローラガイド23およびシーブ46と接続されない。したがって、カウンタウエイト35に搭載された回生回路50により、バッテリー57が充電されることはない。ローラガイド23およびシーブ46の運動エネルギーは、発熱抵抗体56で熱エネルギーとして放熱される。また、乗りかご31に搭載された回生回路60は、ローラガイド24およびシーブ48と接続されない。したがって、乗りかご31に搭載された回生回路60により、バッテリー67が充電されることはない。ローラガイド24およびシーブ48の運動エネルギーは、発熱抵抗体66で熱エネルギーとして放熱される。
パターン2は、カウンタウエイト35に搭載されたバッテリー57に充電余地があり、乗りかご31に搭載されたバッテリー67が満充電状態である場合である。この場合、カウンタウエイト35に搭載された回生回路50はローラガイド23およびシーブ46に接続される。したがって、カウンタウエイト35に搭載された回生回路50により、バッテリー57が充電される。また、乗りかご31に搭載された回生回路60は、ローラガイド24およびシーブ48と接続されない。したがって、乗りかご31に搭載された回生回路60により、バッテリー67が充電されることはない。ローラガイド24およびシーブ48の運動エネルギーは、発熱抵抗体66で熱エネルギーとして放熱される。
パターン3は、カウンタウエイト35に搭載されたバッテリー57が満充電状態であり、乗りかご31に搭載されたバッテリー67に充電余地がある場合である。この場合、カウンタウエイト35に搭載された回生回路50はローラガイド23およびシーブ46と接続されない。したがって、カウンタウエイト35に搭載された回生回路50により、バッテリー57が充電されることはない。ローラガイド23およびシーブ46の運動エネルギーは、発熱抵抗体56で熱エネルギーとして放熱される。また、乗りかご31に搭載された回生回路60は、ローラガイド24およびシーブ48と接続される。したがって、乗りかご31に搭載された回生回路60により、バッテリー67が充電される。
パターン4は、カウンタウエイト35に搭載されたバッテリー57と乗りかご31に搭載されたバッテリー67の両方に充電余地がある場合である。この場合、カウンタウエイト35に搭載された回生回路50はローラガイド23およびシーブ46と接続される。したがって、カウンタウエイト35に搭載された回生回路50により、バッテリー57が充電される。また、乗りかご31に搭載された回生回路60は、ローラガイド24およびシーブ48と接続される。したがって、乗りかご31に搭載された回生回路60により、バッテリー67が充電される。
以上に説明したように、実施形態に係るエレベータ装置10は、乗りかご31およびカウンタウエイト35の昇降に伴って回転する回転体(シーブとローラガイド)の運動エネルギー(回転エネルギー)を電気エネルギーに変換し、変換した電気エネルギーをバッテリーに充電する。このように、回転体の回転エネルギーを電気エネルギーとして回生利用することで、エレベータ装置10のエネルギー効率を改善することができる。
また、実施形態に係るエレベータ装置10の回生回路50および回生回路60は、回転体(シーブとローラガイド)の運動エネルギーを回生回路50および回生回路60に伝達する伝達手段52および伝達手段62を有している。伝達手段52および伝達手段62は、乗りかご31およびカウンタウエイト35の昇降速度が減速したことを検知すると、回転体の運動エネルギーを回生回路50および回生回路60に伝達する。これにより、実施形態に係るエレベータ装置10は、昇降モータ40や回転体で熱エネルギーとして失われるエネルギーを電気エネルギーとして利用することができるので、エレベータ装置のエネルギー効率を改善することができる。
また、実施形態に係るエレベータ装置10は、回生回路50および回生回路60の出力の接続先をバッテリーもしくは発熱抵抗体に切り替える切替部を有し、バッテリーが満充電状態でない場合には回生回路の出力をバッテリーに接続し、バッテリーが満充電状態である場合には回生回路の出力を発熱抵抗体に接続する。このように、バッテリーが満充電状態である場合にさらなる充電をしないことで、過充電によるバッテリーの破損を防止することができる。また、バッテリーが飽和状態であっても飽和状態でなくても回生ブレーキがかかることで、電磁ブレーキやディスクブレーキのブレーキ機能としての負担を軽減することができ、電磁ブレーキやディスクブレーキの摩耗を低減することができる。また、回生ブレーキによりシーブの回転速度が低減されるので、シーブとワイヤ間の摩擦抵抗を高めることができ、安全性を向上することができる。また、ワイヤの摩耗を低減する効果もある。このようにブレーキやワイヤの摩耗を低減することで、装置寿命を長くする効果もある。
また、実施形態に係るエレベータ装置10は、乗りかご31とカウンタウエイト35の両方に回生回路を搭載することで、エレベータ装置全体のブレーキのバランスをとっている。これにより、ワイヤのたわみ抑制等の効果を期待できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。例えば、上記の説明では、回生回路を乗りかご31とカウンタウエイト35の両方に搭載する場合について説明した。しかし、乗りかご31もしくはカウンタウエイト35の何れか一方のみに回生回路を設けることに起因するワイヤのたわみが生じる恐れがない場合、回生回路を片側のみに実装するようにしてもよい。また、上記の説明では、シーブやローラガイドの複数の回転体それぞれに回生回路を設ける場合について説明したが、全ての回転体に回生回路を設ける必要はなく、いずれかの回転体に搭載するようにしてもよい。
また、上記の説明では、回生回路50によりバッテリー57を充電し、回生回路60によりバッテリー67を充電する場合について説明した。しかし、バッテリー57およびバッテリー67は、接触および非接触により他の充電装置からも充電可能である。
また、上記の説明では、回生回路50がカウンタウエイト35に搭載され昇降モータ40の回転軸に取り付けられたシーブ46に接続される場合について説明したが、回生回路50が昇降モータ40に接続されていてもよい。
また、上記の説明では、変換部が整流部と電流駆動部を有する場合について説明したが、発電部の出力電圧がバッテリーを充電可能な電圧である場合は、電流駆動部を省略することができる場合もある。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施しうるものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 エレベータ装置
21 ガイドレール
23、24 ローラガイド
31 乗りかご
35 カウンタウエイト
40 昇降モータ
41 開閉モータ
45 ワイヤ
46、47、48 シーブ
50、60 回生回路
51、61 速度センサ
52、62 伝達手段
53、63 発電部
54、64 変換部
541、641 整流部
542、642 電流駆動部
55、65 切替部
56、66 発熱抵抗体
57、67 バッテリー
571、671 充電監視センサ
70、80 制御盤
71、81 制御ユニット
72、82 駆動ユニット
100 昇降路

Claims (4)

  1. 乗りかごと釣合い錘を昇降動作させる前記釣合い錘の上部に配置された巻上機と、
    記釣合い錘に搭載された電子機器に電力を供給する前記釣合い錘に搭載されたバッテリーと、
    記釣合い錘の昇降に伴って回転する回転体の運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、変換した電気エネルギーを前記バッテリーに充電する回生回路と、
    前記巻上機に電力を供給することで、前記巻上機を駆動する前記釣合い錘に搭載された制御盤と、
    を有し、
    前記回生回路は、
    前記回転体の回転を動力として発電する発電部と、
    前記発電部から出力された交流電流を直流電流に変換する変換部と、
    を有し、
    前記バッテリーは、前記バッテリーの充電状態を監視する充電監視センサを有し、
    前記回生回路は、発熱抵抗体と、前記変換部の出力の接続先を前記バッテリーもしくは前記発熱抵抗体に切り替える切替部を有し、
    前記切替部は、
    前記充電監視センサが、前記バッテリーが満充電状態でないことを検知すると、前記変換部の出力を前記バッテリーに接続し、
    前記充電監視センサが、前記バッテリーが満充電状態であることを検知すると、前記変換部の出力を前記発熱抵抗体に切り替える、
    エレベータ装置。
  2. 前記回生回路は、回転する前記回転体の運動エネルギーを前記回生回路に伝達する伝達手段を有し、
    前記伝達手段は、
    記釣合い錘の昇降速度を計測する速度センサの計測結果に基づいて前記釣合い錘の昇降速度が減速したことを検知すると、もしくは、前記巻上機の回転速度を計測する速度センサの計測結果に基づいて前記巻上機の回転速度が減速したことを検知すると、前記回転体の回転に伴う運動エネルギーを前記回生回路に伝達する、
    請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記回転体は、
    前記巻上機を構成するモータ、前記乗りかごと前記釣合い錘とを接続するワイヤにより伝達される力の方向を変える部材であるシーブ、前記釣合い錘とガイドレールとの間に設けられたローラガイド、の少なくともいずれか一つである、
    請求項1または2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記バッテリーと前記回生回路は、前記釣合い錘に搭載されており、
    記釣合い錘に搭載された回生回路は、前記釣合い錘とガイドレール間に配置されたローラガイドもしくは前記釣合い錘に設けられたシーブの回転による回転エネルギーを電気エネルギーに変換して前記釣合い錘に搭載されたバッテリーを充電する、
    請求項1または2に記載のエレベータ装置。
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