JP7475155B2 - 持久力向上用組成物 - Google Patents

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Description

NPMD NITE BP-02621 IPOD FERM BP-11175
本技術は、グリコーゲン貯蔵促進用組成物、持久力向上用組成物、持久力補助用組成物、及び疲労の予防、改善又は抑制用の組成物等に関する。
近年、不規則な生活やストレスの多い現代社会では、老若男女を問わず、生活習慣病予防、健康増進、ストレス解消等のために、適度な運動やスポーツが奨励されている。
例えば、高齢者は、日常生活の活動の質を維持又は向上させるために、適度な運動や適度なスポーツ、日常生活の活動量の維持等が推奨されている。このような身体的活動が、高齢者にとって、サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)の予防やストレス発散、物忘れの予防等に効果があるといわれている。なお、一般的に、加齢によって筋肉量、筋力、身体機能の低下がみられることを、サルコペニアと呼んでいる。
また、一般的にスポーツや運動では、体力、特に持久力、抗疲労力、疲労回復力等が、重要視されている。
例えば、特許文献1には、身体機能を促進させる乳酸菌の提供を目的として、ラクトバチルス・ガゼリを有効成分とする身体活動促進剤が開示されている。
特開2013-47192号公報 特開2015-590103号公報 特開2005-289861号公報
本発明者は、スポーツ、適度な運動や日常活動等を、継続的に行うときに、持久力が重要であると考え、持久力に着目した。さらに、本発明者は、持久力について鋭意検討した結果、従来の代謝機能の促進や筋肉量(特に遅筋量)の増量ではなく、活動のエネルギー源となるグリコーゲンについて着目した。
そこで、本技術は、持久力に関する技術を提供することを主な目的とする。
従来、グリコーゲン貯蔵促進に関連する技術として、特許文献2には、運動負荷をかけないで怪我なく安全かつ容易に、筋肉のグリコーゲン蓄積量の増加を図ることができる、ウコギ科チバニンジン属植物の加工粉末を含有することを特徴とする筋肉グリコーゲン蓄積促進剤が記載されている。特許文献3には、グリコーゲンの貯蔵促進用の組成物の提供を目的として、乳ホエイタンパク質を有効成分として含んでなる、グリコーゲンの貯蔵促進に用いられる組成物が記載されている。
本発明者は、鋭意検討を行った結果、ビフィドバクテリウム属細菌のロンガム及び/又はブレーベ、特にビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP-11175に、持久力向上作用、持久力補助作用、グリコーゲン貯蔵促進作用等があることを見出し、本発明を完成させた。本技術は以下のとおりである。
本技術は、ビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP-11175を有効成分とする、グリコーゲン貯蔵促進用の組成物を提供するものである。
本技術は、ビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP-11175を有効成分とする、持久力向上用又は持久力補助用の組成物を提供するものである。
本技術は、ビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP-11175を有効成分とする、疲労の予防、改善又は抑制用の組成物を提供するものである。
前記持久力が、筋肉の持久力であることが好ましい。
前記組成物が、医薬品組成物であることが好ましい。
前記組成物が、食品組成物であることが好ましい。
本技術は、持久力に関する技術を提供することができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下、本技術を実施するための好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。なお、本明細書において百分率は特に断りのない限り質量による表示である。また、各数値範囲の上限値と下限値は、所望により、任意に組み合わせることができる。
本技術は、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分として含む組成物であり、より好適には、ビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP-11175を有効成分とする組成物である。
本技術に係る組成物は、グリコーゲン貯蔵促進、持久力向上、持久力補助、又は疲労の予防、改善、抑制等のために用いる組成物である。当該組成物は、医薬品用、食品用等として使用することもできる。
本技術に用いるビフィドバクテリウム属細菌は、例えば、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム(Bifidobacterium longum subsp. longum);ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)等が挙げられ、これらからなる群から選択される1種又は2種以上である。
前記ビフィドバクテリウム属細菌のうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム(より好適にはビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム)及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベが、グリコーゲン貯蔵促進作用や持久力向上作用等本技術の効果の観点から、さらに好適である。
本技術で用いられるビフィドバクテリウム属細菌として、グリコーゲン貯蔵促進作用や持久力補助等本技術の効果の観点から、例えば、以下の各菌株が挙げられ、これらからなる群から選択される1種又は2種以上が好適である。すなわち、本技術で用いられるビフィドバクテリウム属細菌として、ビフィドバクテリウム・ロンガムNITE BP-02621及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベFERM BP-11175がより好適である。
ビフィドバクテリウム・サブスピーシーズ・ロンガムとして、例えば、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP-02621(BB536)(寄託日 2018年1月26日)が好適である。
ビフィドバクテリウム・ブレーベとして、例えば、ビフィドバクテリウム・ブレーベFERM BP-11175(MCC1274;B3)(寄託日2009年8月25日)、ビフィドバクテリウム・ブレーベNITE BP-02622(寄託日2018年1月26日)(M-16V)等が挙げられ、これらからなる群から選択される1種又は2種以上が好適である。
より具体的には、前記ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP-02621(ATCC BAA-999;BB536)は、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)(住所:〒292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)に、2018年1月26日にNITE BP-02621の受託番号で、ブダペスト条約に基づく国際寄託がなされたものである。ビフィドバクテリウム・ロンガムNITE BP-02621は、ビフィドバクテリウム・ロンガムATCC BAA-999と同一細菌であり、このビフィドバクテリウム・ロンガムATCC BAA-999は、米国の保存機関であるAmerican Type Culture Collection(ATCC)(米国、20110 バージニア州 マナサス ユニバーシティ・ブルバード 10801)に、ATCC BAA-999の受託番号で寄託されている。また、当該菌株は、森永乳業株式会社から市販品(BB536)として入手可能である。
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP‐11175(MCC1274;B-3)は、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(現 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)特許生物寄託センター(IPOD)(NITE-IPOD))((住所:〒292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)に、2009年8月25日に受託番号FERM BP-11175の受託番号で、ブダペスト条約に基づく国際寄託がなされたものである。また、当該菌株は、森永乳業株式会社から市販品(B-3)として入手可能である。
受託番号に「NITE」を付した菌株は、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)(住所:〒292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)のブダペスト条約に基づく国際寄託機関で、寄託がなされた菌株である。
受託番号に「FERM」を付した菌株は、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(現 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)特許生物寄託センター(IPOD)(NITE-IPOD)(住所:〒292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8)のブダペスト条約に基づく国際寄託機関で、寄託がなされた菌株である。
本技術で例示した菌株名で特定される菌株には、当該菌株名で所定の機関に寄託や登録がなされている株そのもの(以下、説明の便宜上、「寄託株」ともいう)に限られず、それと実質的に同等な株(「派生株」または「誘導株」ともいう)も包含される。すなわち、例えば、上記ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP-02621(ATCC BAA-999;BB536)にはNITE BP-02621の受託番号で、上記ビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP‐11175(MCC1274;B-3)にはFERM BP‐11175の受託番号で、寄託機関に寄託されている株そのものに限られず、それと実質的に同等な株も包含される。
菌株について、「上記寄託株と実質的に同等の株」とは、上記寄託株と同一の種に属し、本発明の効果であるグリコーゲン貯蔵量、持久力等の向上が得られる株を意味する。上記寄託株と実質的に同等の株は、例えば、当該寄託株を親株とする派生株であってよい。派生株としては、寄託株から育種された株や寄託株から自然に生じた株が挙げられる。
実質的に同一の菌株、派生株は下記のような菌株が挙げられる。
(1)RAPD法(Randomly Amplified Polymorphic DNA)、PFGE法(Pulsed-field gel electrophoresis)により同一の菌株と判定される菌株(Probiotics in food/Health and nutritional properties and guidelines for evaluation 85 Page43に記載)
(2)当該寄託株由来の遺伝子のみ保有し、外来由来の遺伝子を持たず、DNAの同一性が95%以上(好適には98%以上)である菌株
(3)当該菌株から育種された菌株(遺伝子工学的改変、突然変異、自然突然変異を含む)、同一の形質を有する菌株
本技術に用いるビフィドバクテリウム属細菌は、当該細菌を培養することにより容易に増殖させることができる。また、本技術に用いるビフィドバクテリウム属細菌は、適宜製造して取得したものを用いることができ、市販品を用いることもできる。
本技術に用いるビフィドバクテリウム属細菌を培養する方法は、ビフィドバクテリウム属細菌が増殖できる限り特に限定されず、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる方法を必要により適宜修正して用いることができる。例えば、培養温度は25~50℃でよく、30~40℃であることが好ましい。培養は、嫌気条件下で行うことが好ましく、例えば、炭酸ガス等の嫌気ガスを通気しながら培養することができる。
前記ビフィドバクテリウム属細菌を培養する培地としては、特に限定されず、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる培地を必要により適宜修正して用いることができる。当該培地の炭素源としては、例えば、ガラクトース、グルコース、フルクトース、マンノース、セロビオース、マルトース、ラクトース、スクロース、トレハロース、デンプン、デンプン加水分解物、廃糖蜜等の糖類を資化性に応じて使用できる。当該培地の窒素源としては、例えば、アンモニア、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等のアンモニウム塩類や硝酸塩類を使用できる。また、当該培地の無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化マンガン、硫酸第一鉄等を用いることができる。また、当該培地にはペプトン、大豆粉、脱脂大豆粕、肉エキス、酵母エキス等の有機成分を用いてもよい。また、当該培地は公知の培地を調製して使用してもよく、また、当該培地として、調製済みの培地としては、例えばMRS培地を好適に用いることができる。
本技術に用いるビフィドバクテリウム属細菌の形態は特に制限されず、菌体、細菌の培養物、細菌の処理物のいずれであってもよい。
菌体は、例えば、生菌体、死菌体、生菌体と死菌体との混合物のいずれでもよく、死菌体は、殺菌処理された物や細胞壁等が破壊された物等であってもよい。また、これらの菌体は、湿潤菌体、又は乾燥菌体のいずれであってもよい。これらの菌体は、グリコーゲン貯蔵促進作用や持久力向上作用等本技術の効果の観点から、生菌体及び/又は死菌体が好ましい。
細菌の培養物は、菌体を含んだ状態でそのまま用いてもよく、希釈又は濃縮して用いてもよく、培養物から回収した菌体を用いてもよい。回収される細菌は、生菌体であっても死菌体であってもよく、生菌体及び死菌体の両方であってもよい。細菌の培養物として、培養上清や培養画分を用いることもできる。
細菌の処理物としては、菌体又は培養物に対して、加熱処理、破砕処理、及び乾燥処理(例えば凍結乾燥等)等の種々の処理を行ったもの、及びそれらの処理を行ったものの希釈物、乾燥物、又は画分を用いることができる。
本技術におけるビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ、又は、当該細菌含有組成物は、グリコーゲンの貯蔵を促進する作用、また、持久力を向上する作用、持久力を補助する作用、また、疲労の予防、改善又は抑制をする作用を有する。
本明細書において「グリコーゲン貯蔵促進」とは、本技術の組成物を摂取した際に、筋肉組織又は肝臓組織1gあたりのグリコーゲン含有量(g)が、非摂取時と比較して増加することを意味する。
本明細書において「持久力」とは、スポーツ、日常生活における身体活動(立つ、歩く、走る、階段昇降等)を継続的に行う活動能力を意味する。
本明細書において「持久力を補助(サポート)する作用」とは、組織にエネルギー源を供給して、そのヒトが持つ活動能力(持久力)の持続性(持続時間)を延ばすことや持久力の向上を維持させることをいう。
本明細書において「筋肉の持久力を補助する作用」とは、筋肉にエネルギー源を供給して、そのヒトが持つ筋肉活動の持続性を延ばすこと、筋肉の持久力の向上や持久力の持続性を補助することをいう。
本明細書において「疲労」とは、スポーツ、及び日常生活における身体活動(立つ、歩く、走る、階段昇降等)に由来する身体的疲労を意味する。
一般的に、運動を含め活動を行う場合には、体力、とりわけ持久力、抗疲労力、疲労回復力等が重要である。持久力の限界や疲労は、組織にあるグリコーゲンが消費され、一定量以下に達したときに起こる。例えば、組織中のグリコーゲンが枯渇すると、活動を維持することが困難な状態に陥る場合がある。
組織中のグリコーゲンの貯蔵量と持久力との間には、正の相関関係があることが一般的に知られている。このため、組織中のグリコーゲン貯蔵量を高くすることができれば、持久力、抗疲労力、疲労回復力の向上やこれらの補助に役立つと考えられている。
また、筋肉に貯蔵されたグリコーゲンは、ブドウ糖になって消費されつつ、肝臓に貯蔵されたグリコーゲンがブドウ糖になって血中を介して筋肉を含む全身の組織に供給されることが知られている(参考文献1:Laurence Coleら、Human Physiology, Biochemistry and Basic Medicine、2015)。本技術は、下記実施例に例示するように、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを用いることで、筋肉組織だけでなく肝臓組織にもグリコーゲン貯蔵促進効果が認められる。このことから、本技術は、組織に必要なエネルギー源であるブドウ糖を枯渇させないように、組織に効率よく安定的に供給して持久力をサポート(補助)することができ、これにより持久力を向上させることや持続させることができる。
このため、本技術は、老若男女を問わず対象とすることができ、また、運動不足になりやすいヒトに対しても有益であり、特に、アスリート、また運動やスポーツを積極的に行う者に対しても有益である。
よって、本技術におけるビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ、又は、当該細菌含有組成物は、持久力を向上させる作用、持久力を持続させる作用、持久力を補助する作用、疲労の予防、改善、抑制作用等を有する。
本技術は、強い運動負荷をかけずに、そのヒトの持つ日常生活の活動において持久力を持続させることができる。このため、本技術は、強い運動負荷をかけることによるケガのリスクを避けやすいので、特に、高齢者やリハビリを行なう者等に対しても有益である。
本技術におけるビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、筋肉の持久力を向上させる作用、筋肉の持久力を持続させる作用、筋肉の持久力を補助する作用、筋肉の疲労の予防、改善、抑制作用等を有する。このように、本技術は、筋肉の持久力や筋肉の疲労に対して、より効果的である。
また、本技術は、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを摂取することで、強度負荷の運動をした後であっても、筋肉組織及び肝臓組織の両方に、グリコーゲン貯蔵量の増量効果を得ることができる。よって、本技術におけるビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、疲労回復を望む者(例えば、病中病後の者、活動中や活動後の者)に、適用することができる。
よって、本技術におけるビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、筋肉・肝臓の疲労回復を促進する作用、疲労回復の補助作用等を有する。
本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、細菌自体を単独としてそのまま用いることが可能であり、又は生理的若しくは薬剤学的に許容される通常の担体若しくは希釈剤と共に混合して用いることもできる。
また、本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、医薬、食品及び飼料等の種々の用途及び種々の組成物に使用できる。
また、本技術は、上記の本技術の効果、例えば、グリコーゲン貯蔵促進、持久力向上、持久力補助、疲労の予防、改善、抑制等の目的のために用いる、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ又はその使用を提供することができる。また、本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、グリコーゲン貯蔵促進方法、持久力向上方法、持久力補助方法、又は疲労等の症状等を予防、改善、抑制する方法の有効成分として使用することができる。
また、本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、上記の効果を有する又は使用目的の各種製剤又は各種組成物等の製造のために使用することができる。
また、本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ又は当該細菌含有組成物は、グリコーゲン貯蔵促進方法、持久力向上方法、持久力補助方法、又は疲労等の症状等に対する予防、改善、抑制又は治療等に使用することが可能である。
また、本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、適用対象であるヒト若しくは非ヒト動物(好適には霊長類)に使用してもよく、ヒト、ペット(イヌ、ネコ等)、家畜(ウシ、ヒツジ、ブタ等)が好ましく、より好ましくはヒトである。
また、本技術は、治療目的使用であっても、非治療目的使用であってもよい。
「非治療目的」とは、医療行為、すなわち、治療による人体への処置行為を含まない概念である。例えば、健康増進、生活習慣病予防(例えば、境界領域の予備軍)等が挙げられる。
「予防」とは、疾患若しくは症状の発症の防止や遅延、又は適用対象の疾患若しくは症状の危険性の低下をいう。
「改善」とは、疾患、症状又は状態の好転、悪化の防止又は遅延、進行の逆転、防止又は遅延をいう。
「抑制」とは、疾患、症状又は状態の好転、悪化の防止又は遅延、進行の逆転、防止又は遅延をいう。
本技術において、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベの他に、必要に応じて、任意の成分を組み合わせて使用してもよい。任意成分として、医薬品、食品又は飼料等において許容される成分を適宜使用すればよい。任意成分として、例えば、糖類、糖アルコール類、多糖類、pH調整剤、脂肪酸エステル類、矯味矯臭剤、香料、賦形剤等が挙げられる。
本技術の組成物は、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを用いることで製造することができる。また、本技術の組成物は、組成物の各種原料に、当該ビフィドバクテリウム属細菌を下記のような所定の含有量になるように混合して、得ることができる。また、本技術の組成物で使用する各種原料の含有量又は使用量は、目的とする組成物で通常使用している各種原料の量を参照にして同等又は類似の量であってもよい。
本技術の組成物は、公知の製造方法を利用して製造することができる。
本技術の組成物の製造方法について、以下に説明するが、本技術の製造方法はこれに限定されない。これにより、新たな組成物を提供することができ、例えば、当該組成物の用途として、グリコーゲン貯蔵促進、持久力向上、持久力補助や疲労回復等が挙げられる。
また、本技術の製造方法において、食品組成物を製造することが好適であり、これは、本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、摂取可能で安全性が高いので製造段階での取扱も容易であり、また、発酵技術(好適には発酵乳技術)を適用しやすく、また、要望に応じて乳成分又は植物系等の資化成分等の原料を適宜使用できるからである。また、本技術の製造方法では、健康を意識した食品組成物を提供することも可能であり、このうち、グリコーゲン貯蔵促進用、持久力向上用、持久力補助用や疲労回復用の食品組成物が好適である。
なお、本技術の組成物は発酵乳であってもよく、本技術の発酵乳を製造する場合、本技術の製造方法の製造工程において、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを用いた発酵工程を含んでもよいし、別のラインで製造された発酵物を混合する工程を含んでもよい。
また、本技術の製造方法で得られた組成物は、本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを含むため、本技術の効果を付加するための食品原料として使用することができ、本技術の効果が付加された食品又はその製造方法に使用することができる。
また、本技術の組成物の形態(例えば、タブレット、ドリンク、カプセル剤、錠剤等)に応じて、本技術の製造方法に、当該形態を形成するための工程を含んでもよく、これにより、本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを含む組成物を種々の形態にすることができる。この形成工程において、当該ビフィドバクテリウム属細菌と賦形剤等を混合して混合物を得ることができ、例えば、タブレットの場合、当該混合物を打錠すること;ドリンクの場合、当該混合物を容器に充填すること;カプセル剤の場合、当該混合物をカプセルに充填すること;が挙げられる。
本技術の組成物の製造方法について、第一の実施形態及び第二の実施形態として、説明するが、組成物の用途として、上記のグリコーゲン貯蔵促進用、持久力向上用、持久力補助用や疲労回復用の組成物に限定されるものではない。
本技術は、第一の実施形態の製造方法として、下記(a)工程又は下記(b)工程の少なくともいずれかを含む、前記食品用組成物の製造方法である。:
(a)本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ、及びプレバイオティクスを混合する工程;、又は、(b)本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ、及び乳成分を混合する工程;
を提供することができる。
さらに、前記(a)混合工程において、さらに乳成分を混合することが好適である。
なお、第二の実施形態における(A)培養物を得る工程は、第一の実施形態に用いるビフィドバクテリウム属細菌を得るために、第一の実施形態においても行うことができる。また、第二の実施形態における(B)菌末を得る工程については、第一の実施形態においても適宜行うことができる。
本技術の第一の実施形態の製造方法によって、コストや作業性等の生産効率よく、また、本技術の効果を良好に発揮できる、グリコーゲン貯蔵促進用組成物や持久力向上用組成物等を得ることができる。
また、本技術は、第二の実施形態の製造方法として、下記工程(A)、(B)を含む、食品用組成物の製造方法であり、当該食品用組成物は、上記のグリコーゲン貯蔵促進用組成物や持久力向上用組成物等の本技術に関する組成物である。:
(A)培地で本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを培養し、培養物を得る工程;
(B)前記培養物を乾燥に供し、菌末を得る工程;
を提供することができる。当該乾燥は、凍結乾燥が好適である。
当該(A)工程及び(B)工程は、上記の本技術に用いるビフィドバクテリウム属細菌を培養する方法を参考にして行なうことができる。培養のための培地に、例えば、乳成分を混合してもよく、適宜発酵させて発酵乳としてもよい。さらに、発酵のために、乳酸菌及び/又は他のビフィドバクテリウム属細菌を適宜使用してもよい。
また、当該第二の実施形態の製造方法として、上記の第一の実施形態と重複する構成については、適宜省略することができる。
本技術の第二の実施形態の製造方法によって、生産効率よく、また、本技術の効果を良好に発揮できる、グリコーゲン貯蔵促進用組成物や持久力向上用組成物等の本技術に関する組成物を得ることができる。当該第二の実施形態の製造方法によって、食品組成物、医薬品組成物や飼料組成物を得ることができ、このうち、生産効率の観点から、発酵乳や菌末等の食品組成物を得ることが好適である。
前記ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベはこれを含む培養物の形態は、特に限定されず、液体又は固体の何れでもよいが、当該形態は、乾燥形態(例えば、菌末状や培養乾燥物等)が、製造時や保管時の取扱が容易な観点から、好適である。また、当該培養物として、上記のように、培養液が分離された菌体自体、及び、菌体を含む培養物が挙げられる。
前記乾燥方法として、特に限定されないが、凍結乾燥法、噴霧乾燥法(スプレードライ法)、レトルト殺菌法、凍結乾燥法、UHT殺菌法、加圧殺菌法、高圧蒸気滅菌法、乾熱滅菌法、流通蒸気消毒法、電磁波殺菌法、電子線滅菌法、高周波滅菌法、放射線滅菌法、紫外線殺菌法、酸化エチレンガス滅菌法、過酸化水素ガスプラズマ滅菌法、化学的殺菌法(アルコール殺菌法、ホルマリン固定法、電解水処理法)等が挙げられる。
また、菌体は破砕されていてもよく、当該破砕物は、生菌体を破砕したものでも死菌体を破砕したものでもよく、破砕後に加熱や凍結乾燥等を施したものでもよい。
このうち、生菌率を高くする観点から、前記培養物を凍結乾燥に供するのが好適であり、また、生産効率を高くする観点から、前記培養物を噴霧乾燥に供するのが好適である。
また、本技術の組成物には、本技術の効果を損なわない限り、公知の又は将来的に見出されるプロバイオティクス効果を有する成分又はプロバイオティクス効果を補助する成分を使用することができる。ここで、一般的に、プロバイオティクスとは、腸内で有益な働きをする細菌をいう。また、一般的に、腸内で有益な働きをする細菌の選択的な栄養源となり、それらの増殖を促進する物質をプレバイオティクスという。
本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベの増殖促進のために、プレバイオティクスを使用又は含有させる場合、菌体100質量部に対して、1~1,000,000質量部が好ましく、10~10,000質量部がより好ましい。
前記プレバイオティクスとして、例えば、ホエイタンパク質、カゼインタンパク質、大豆タンパク質、若しくはエンドウ豆タンパク質(ピープロテイン)等の各種タンパク質若しくはその混合物、分解物;ロイシン、バリン、イソロイシン若しくはグルタミン等のアミノ酸;ビタミンB6若しくはビタミンC等のビタミン類;クレアチン;クエン酸;フィッシュオイル;又は、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラクチュロース、ヒトミルクオリゴ糖(HMO)等のオリゴ糖等の成分等が挙げられ、これらからなる群から選ばれる1種又は2種以上を使用してもよい。
また、本技術の組成物は、当該プレバイオティクス成分と、本技術の細菌又はその培養物とを配合して製造することができる。
また、本技術で使用できる「ヒトミルクオリゴ糖」としては、2’-フコシルラクトース、3-フコシルラクトース、2’,3-ジフコシルラクトース、ラクト-N-トリオースII、ラクト-N-テトラオース、ラクト-N-ネオテトラオース、ラクト-N-フコペンタオースI、ラクト-N-ネオフコペンタオース、ラクト-N-フコペンタオースII、ラクト-N-フコペンタオースIII、ラクト-N-フコペンタオースV、ラクト-N-ネオフコペンタオースV、ラクト-N-ジフコヘキサオースI、ラクト-N-ジフコヘキサオースII、6’-ガラクトシルラクトース、3’-ガラクトシルラクトース、ラクト-N-ヘキサオースおよびラクト-N-ネオヘキサオース等の中性ヒトミルクオリゴ糖、3’-シアリルラクトース、6’-シアリルラクトース、3-フコシル-3’-シアリルラクトース、ジシアリル-ラクト-N-テトラオース等の酸性ヒトミルクオリゴ糖が使用でき、これらからなる群より選ばれた1種又は2種以上を使用してもよい。
本技術の組成物の摂取(投与)量は、摂取(投与)対象の年齢、性別、状態、その他の条件等により適宜選択される。
なお、摂取(投与)の量や期間にかかわらず、本技術の組成物は1日1回又は複数回に分けて摂取(投与)することができる。
本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベの菌体(生菌体又は死菌体)の含有量又は投与量は、特に限定されないが、前記組成物中、好ましくは1×10~1×1012(CFU/g若しくはCFU/mL)、より好ましくは1×10~1×1011(CFU/g若しくはCFU/mL)、さらに好ましくは1×10~1×1010(CFU/g若しくはCFU/mL)である。なお、CFUはColony forming unitを示す。本明細書において、菌体が死菌体の場合は、「CFU」を「個細胞(cells)」に置き換える。
なお、前記菌体の含有量又は投与量は、ビフィドバクテリウム・ロンガムのみの菌体の含有量、ビフィドバクテリウム・ブレーベのみの菌体の含有量であってもよいし、両者の合計量であってもよい。これらは、通常、経口組成物として流通するときの含有量の範囲であってよい。
前記細菌の細胞数(CFU)は、適宜希釈した菌の懸濁液を、好適な寒天培地、例えばBCP加プレートカウント寒天培地(栄研化学社製)に広げて培養し、出現するコロニー数によって測定することができる。
本技術のビフィドバクテリウム属細菌の菌体(生菌体又は死菌体)の1日当たりの投与量は、特に限定されないが、1日当たり1×10~1×1012CFU/日であることが好ましく、1×10~1×1011CFU/日であることがより好ましく、1×10~1×1010CFU/日であることがさらに好ましい。
前記菌体の投与量は、ビフィドバクテリウム・ロンガムのみの投与量であってよく、ビフィドバクテリウム・ブレーベのみの投与量であってもよいし、両者の合計量であってもよい。
本技術のビフィドバクテリウム属細菌の菌体の投与量として、例えば、成人において0.5~5g/日の範囲が好ましく、1~4g/日の範囲がより好ましく、2~3g/日がさらに好ましい。
本技術の投与時期及び投与間隔は、特に限定されず、1日1回でもよく、複数回に分けて行ってもよいが、好ましくは1日1回が簡便かつ効果が得られるので好ましい。
本技術のビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、安全性が高いので、上記のグリコーゲン貯蔵低下、持久力低下、疲労等の症状又は疾患に対して投与又は摂取することが可能である。また本技術は、グリコーゲン貯蔵低下、持久力低下、疲労等に起因する症状又は疾患が認められる前に投与又は摂取することが、予防の観点から好ましい。本技術は、運動を行なう1週間前に(より好適には2週間前に)投与又は摂取することが予防効果及びその後の改善効果を得やすい観点から好ましい。
また、本技術は、グリコーゲン貯蔵低下、持久力低下、疲労等の症状が認められた後の場合、長期的に投与又は摂取することが効果の観点から好ましく、より好ましくは2週間以上、さらに好ましくは4週間以上であることが改善効果を得やすい観点から好適である。
〔医薬品組成物〕
ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを医薬品組成物又は医薬用途に利用する場合、該医薬品は、経口投与及び非経口投与のいずれでもよいが、経口投与及び粘膜に作用する投与が好ましい。非経口投与としては、例えば、注射(血液、皮膚、筋肉等)、直腸投与、吸入等が挙げられる。経口投与の剤形としては、例えば、錠剤、カプセル剤、トローチ剤、シロップ剤、顆粒剤、散剤、軟膏等が挙げられる。
本技術の医薬品組成物における用法・用量は、上記のとおりである。
また、製剤化に際しては、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベの他に、通常製剤化に用いられている賦形剤、pH調整剤、着色剤、矯味剤等の成分を用いることができる。更に、公知の又は将来的に見出される疾患の予防又は治療の効果を有する成分を、目的に応じて併用することも可能である。
更に、投与方法に応じて、適宜所望の剤形に製剤化することができる。例えば、経口投与の場合、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等の固形製剤;溶液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化することができる。また、非経口投与の場合、座剤、噴霧剤、軟膏剤、貼付剤、注射剤等に製剤化することができる。
加えて、製剤化は剤形に応じて適宜公知の方法により実施できる。製剤化に際しては、ビフィドバクテリウム属細菌のみ又は各分離・各精製画分のみを製剤化してもよく、適宜、製剤担体を配合する等して製剤化してもよい。
また、前記製剤担体としては、剤形に応じて、各種有機又は無機の担体を用いることができる。固形製剤の場合の担体としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α-デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン等のデンプン誘導体;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム等の珪酸塩誘導体;リン酸カルシウム等のリン酸塩誘導体;炭酸カルシウム等の炭酸塩誘導体;硫酸カルシウム等の硫酸塩誘導体等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、上記賦形剤の他、ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マクロゴール等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、上記賦形剤の他、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン等の化学修飾されたデンプン又はセルロース誘導体等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ピーガム、ゲイロウ等のワックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸等のカルボン酸類;安息香酸ナトリウム等のカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム等の硫酸塩類;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム等のラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物等の珪酸類;デンプン誘導体等が挙げられる。
安定剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;無水酢酸;ソルビン酸等が挙げられる。
矯味矯臭剤としては、例えば、甘味料、酸味料、香料等が挙げられる。
なお、経口投与用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
〔食品組成物〕
本技術は、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、食品組成物を提供することができる。なお、本技術の食品組成物には、飲料も含む。本技術の食品組成物は、上記のグリコーゲン貯蔵低下、持久力低下、疲労等症状の予防や改善の用途に応用できる。例えば、持久力向上、抗疲労等用途をコンセプトとする健康食品、機能性食品等である。
さらに、本技術に係る食品組成物として、乳児用調製粉乳を挙げることができる。育児用調製粉乳とは、0~12か月の乳児を対象とする乳児用調製粉乳、6~9か月以降の乳児および年少幼児(3歳まで)を対象とするフォローアップミルク、出生時の体重が2500g未満の新生児(低出生体重児)を対象とする低出生体重児用調製粉乳、牛乳アレルギーや乳糖不耐症等の病的状態を有する児の治療に用いられる各種治療用ミルク等を指す。
ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベをヒト若しくは動物用の食品に利用する場合、公知の食品に添加して調製することもできるし、食品の原料中に混合して新たな食品を製造することもできる。
本技術の食品組成物における使用方法・使用量・含有量は、上記のとおりである。
前記食品は、液状、ペースト状、固体、粉末等の形態を問わず、錠菓、流動食、飼料(ペット用を含む)等のほか、例えば、小麦粉製品、即席食品、農産加工品、水産加工品、畜産加工品、乳・乳製品、油脂類、基礎調味料、複合調味料・食品類、冷凍食品、菓子類、飲料、これら以外の市販品等が挙げられる。
小麦粉製品としては、例えば、パン、マカロニ、スパゲッティ、めん類、ケーキミックス、から揚げ粉、パン粉等が挙げられる。
即席食品類としては、例えば、即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席スープ・シチュー、即席みそ汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズ・ドライ食品、その他の即席食品等が挙げられる。
農産加工品としては、例えば、農産缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物、煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)等が挙げられる。
水産加工品としては、例えば、水産缶詰め、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、つくだ煮類等が挙げられる。
畜産加工品としては、例えば、畜産缶詰め・ペースト類、畜肉ハム・ソーセージ等が挙げられる。
乳・乳製品としては、例えば、加工乳、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料類、チーズ、アイスクリーム類、調製粉乳類、クリーム、その他の乳製品等が挙げられる。
油脂類としては、例えば、バター、マーガリン類、植物油等が挙げられる。
基礎調味料としては、例えば、しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類等が挙げられ、前記複合調味料・食品類として、調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、スパイス類、その他の複合調味料等が挙げられる。
冷凍食品としては、例えば、素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済冷凍食品等が挙げられる。
菓子類としては、例えば、キャラメル、キャンディー、チューインガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、デザート菓子、その他の菓子等が挙げられる。
飲料類としては、例えば、炭酸飲料、天然果汁、果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、野菜系飲料、豆乳、豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料、その他の嗜好飲料等が挙げられる。
上記以外の市販食品としては、例えば、ベビーフード、ふりかけ、お茶漬けのり等が挙げられる。
また、本技術で定義される食品は、保健用途が表示された食品として提供・販売されることも可能である。
「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、全て本技術の「表示」行為に該当する。
また、「表示」は、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により行われることが好ましい。具体的には、食品に係る商品又は商品の包装に前記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁気的(インターネット等)方法により提供する行為等が挙げられる。
一方、表示内容としては、行政等によって認可された表示(例えば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示等)であることが好ましい。また、そのような表示内容を、包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等へ付することが好ましい。
また、「表示」には、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、保健機能食品、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品、医薬用部外品等としての表示も挙げられる。この中でも特に、消費者庁によって認可される表示、例えば、特定保健用食品制度、これに類似する制度にて認可される表示等が挙げられる。後者の例としては、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク減少表示等を挙げることができる。より具体的には、健康増進法施行規則(平成15年4月30日日本国厚生労働省令第86号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)及びこれに類する表示が典型的な例である。
かかる表示としては、例えば、「持久力を上げたい方に」、「持久力アップをサポートします」、「疲れにくい体になりたい方に」、「疲労回復用」、「身体的疲労が気になる方に」「疲労の回復を促す」等が挙げられる。
〔飼料組成物〕
ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを飼料に利用する場合、公知の飼料に添加して調製することもできるし、飼料の原料中に混合して新たな飼料を製造することもできる。
本技術の飼料組成物における使用方法・使用量・含有量は、上記のとおりである。
前記飼料の原料としては、例えば、トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦等の穀類;ふすま、麦糠、米糠、脱脂米糠等の糠類;コーングルテンミール、コーンジャムミール等の製造粕類;脱脂粉乳、ホエイ、魚粉、骨粉等の動物性飼料類;ビール酵母等の酵母類;リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等の鉱物質飼料;油脂類;アミノ酸類;糖類等が挙げられる。また、前記飼料の形態としては、例えば、愛玩動物用飼料(ペットフード等)、家畜飼料、養魚飼料等が挙げられる。
このように、本技術は、食品、食品組成物、機能性食品、医薬品、飼料等の幅広い分野に使用することができる。
また、本技術は、以下の構成を採用することも可能である。
〔1〕ビフィドバクテリウム属細菌のうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、グリコーゲン貯蔵促進用の組成物。当該グリコーゲン貯蔵促進は、好適には、筋肉グリコーゲン貯蔵促進及び/又は肝臓グリコーゲン貯蔵促進である。
〔2〕ビフィドバクテリウム属細菌のうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、持久力向上用又は持久力補助用の組成物。当該持久力が、好適には、筋肉の持久力である。
〔3〕ビフィドバクテリウム属細菌のうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、疲労の予防、改善、抑制用の組成物。当該疲労が、好適には、筋肉の疲労である。
〔4〕ビフィドバクテリウム属細菌のうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを有効成分とする、持久力持続用組成物、筋肉の疲労回復を促進するための組成物、疲労回復を補助するための組成物。
〔5〕前記〔1〕~〔4〕のいずれかの組成物が、医薬品組成物又は食品組成物であることが好適である。また、当該組成物が、食品、飲料、又は、サプリメントであることが好適である。
〔6〕前記〔1〕~〔5〕のいずれかの組成物が、経口用組成物、又は摂取用組成物であることが好適である。
〔7〕ビフィドバクテリウム属細菌のうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ又はこれを含む組成物を投与する、グリコーゲン貯蔵促進方法;持久力向上方法又は持久力補助方法;疲労の予防、改善又は抑制方法;持久力持続方法;筋肉・肝臓の疲労回復を促進する方法;疲労回復の補助方法。
〔7〕グリコーゲン貯蔵促進;持久力向上又は持久力補助;疲労の予防、改善又は抑制;持久力持続;筋肉・肝臓の疲労回復を促進すること;疲労回復の補助;のために用いる、ビフィドバクテリウム属細菌又はその使用。非治療目的の使用であってもよい。
〔8〕グリコーゲン貯蔵促進用の組成物;持久力向上用又は持久力補助用の組成物;疲労の予防、改善又は抑制用の組成物;持久力持続用の組成物;筋肉・肝臓の疲労回復を促進するための組成物;疲労回復を補助するための組成物等の組成物を製造するための、ビフィドバクテリウム属細菌のうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベ又はその使用。当該組成物は、医薬品用又は食品用が好適であり、サプリメント用であってもよい。
〔9〕下記工程(A)~(B)を含む、食品組成物の製造方法:
(A)培地でビフィドバクテリウム属細菌のうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベを培養し、発酵物を得る工程;
(B)前記発酵物を凍結乾燥又は加熱乾燥に供し、菌末を得る工程。
当該食品組成物は、グリコーゲン貯蔵促進用組成物;持久力向上用又は持久力補助用の組成物;疲労の予防、改善又は抑制用;持久力持続用組成物;筋肉・肝臓の疲労回復を促進するための組成物;疲労回復を補助するための組成物等から選択される1種又は2種以上が、好適である。
〔10〕前記〔1〕~〔9〕のいずれか1つにおけるビフィドバクテリウム属細菌のうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、好適には、生菌体及び/又は死菌体である。
〔11〕前記〔1〕~〔10〕のいずれか1つにおける前記ビフィドバクテリウム・ロンガム及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベは、好適には、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム(Bifidobacterium longum subsp. longum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)からなる群から選択される1種又は2種以上である。
〔12〕前記〔1〕~〔11〕のいずれか1つにおける前記ビフィドバクテリウム属細菌は、好適には、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムNITE BP-02621(BB536)及び/又はビフィドバクテリウム・ブレーベFERM BP-11175(B-3)である。
以下、実施例や試験例等に基づいて本技術をさらに詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例や試験例等は、本技術の代表的な実施例や試験例等の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
〔試料の調製〕
ビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621(受託番号 NITE BP-02621(BB536):以下、単に「BB536」という場合がある。)、及びビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP-11175(受託番号 FERM BP-11175(MCC1274):以下、単に「B-3」という場合がある。)の生菌体の凍結乾燥粉末を生理食塩水により1×10^9CFU/mLの濃度に希釈した。これら菌株は、NITE―IPODより入手可能である。
各菌体希釈液を処理せずそのまま生菌体含有溶液として用いた。各菌体希釈液を90℃で30分間加熱処理したものを死菌体含有溶液として用いた。
比較試料(コントロール):生理食塩水(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)
試験試料1:B.ロンガムNITE BP-02621(BB536)の生菌体含有溶液
試験試料2:B.ロンガムNITE BP-02621(BB536)の死菌体含有溶液
試験試料3:B.ブレーベFERM BP-11175(B-3)の生菌体含有溶液
試験試料4:B.ブレーベFERM BP-11175(B-3)の死菌体含有溶液
〔動物試験〕
7週齢のC57BL/6Jマウス(日本チャールズ・リバー社:健常マウス45匹)を実験動物として用いた。各マウスにラボMRストック飼料(ノーサン工業社製)及び水道水を自由摂取させた。1週間の馴化後、マウスを5群(1群9匹;比較試料群、試験試料1~4群)に分け、経口ゾンデを用いて比較試料または試験試料1~4を経口投与した。試験試料1~4の投与量は1匹当たり1mL、1×10^9CFU/日/匹であり、投与回数及び期間は、1日1回、4週間継続した。比較試料の投与量は1匹当たり1mLであり、試験試料群と同様に投与回数及び期間は、1日1回、4週間継続した。
試験試料の投与開始3週間目に、すべての実験動物に対して、トレッドミルによる限界走行距離試験を行った。マウスの走行速度は表1に示すプログラムに従って変更し、走行中のマウスが後方の電極に5秒以内に3回接触するまでの走行距離を限界走行距離と定めた。
試料の最終投与が終了した1時間後に、各マウスの筋肉(足底筋)及び肝臓をセボフルラン麻酔下で摘出した。各組織をブロック状(約20mg程度)に切り出し、それぞれの重量を測定した。重量測定された組織は参考文献2(S Lo, et. al., J Appl Physiol, 28 (2), 234-236. Determination of Glycogen in Small Tissue Samples)に記載の手法に従い測定を行った。その際、組織1gあたりのグリコーゲン量は測定重量で補正して算出した。
各群の限界走行距離は、表2の通りとなった。BB536の生菌体投与群及び死菌体投与群、並びにB-3の生菌体投与群及び死菌体投与群の全ての群において、比較試料群に比べて限界走行距離の増加が確認された。
各群の筋肉及び肝臓の各グリコーゲン量は、表3の通りとなった。BB536の生菌体投与群及び死菌体投与群、並びにB-3の生菌体投与群及び死菌体投与群の全ての群において、コントロール群に比べて、筋肉及び肝臓の各グリコーゲン量の増加が確認された。
本実験の結果から、ビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621(生菌体、死菌体)、及びビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP-11175(生菌体、死菌体)の各投与により、筋肉及び肝臓のグリコーゲン含有量が増加し、結果、持久力が向上することが確認された。
このことから、ビフィドバクテリウム属細菌(より好適には、B.ロンガム及び/又はB.ブレーべ)は、優れた持久力の向上作用、優れた筋肉グリコーゲン貯蔵促進作用、優れた肝臓グリコーゲン貯蔵促進作用を有することが明らかとなった。

Claims (7)

  1. ビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621又はビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621と実質的に同等な株を有効成分とし、
    前記実質的に同等な株は、前記寄託株とDNAの同一性が98%以上であり、かつ、前記寄託株から育種された株又は前記寄託株から自然に生じた株である、
    グリコーゲン貯蔵促進用の組成物。
  2. ビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621又はビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621と実質的に同等な株を有効成分とし、
    前記実質的に同等な株は、前記寄託株とDNAの同一性が98%以上であり、かつ、前記寄託株から育種された株又は前記寄託株から自然に生じた株である、
    持久力向上用又は持久力補助用の組成物。
  3. 前記持久力が、筋肉の持久力である、請求項2に記載の組成物。
  4. ビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621又はビフィドバクテリウム・ロンガム NITE BP-02621と実質的に同等な株を有効成分とし、
    前記実質的に同等な株は、前記寄託株とDNAの同一性が98%以上であり、かつ、前記寄託株から育種された株又は前記寄託株から自然に生じた株である、
    身体的疲労の予防、改善又は抑制用の組成物。
  5. さらにビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP-11175又はビフィドバクテリウム・ブレーベ FERM BP-11175と実質的に同等な株を有効成分とし、
    前記実質的に同等な株は、前記寄託株とDNAの同一性が98%以上であり、かつ、前記寄託株から育種された株又は前記寄託株から自然に生じた株である、請求項1~4に記載の組成物。
  6. 前記組成物が、医薬品組成物である、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記組成物が、食品組成物である、請求項1~のいずれか一項に記載の組成物。
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