JP7474551B2 - 段バラシ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ネスティング状態やスタッキング状態で段積みされた容器を段バラシして供給することができる段バラシ装置に関する。
なお、本明細書、および、特許請求の範囲において「ネスティング状態」とは、下段の容器に上段の容器が嵌め合わされて上下に重なった状態を意味している。また、「スタッキング状態」とは、下段の容器に上段の容器が嵌め合わされず下の容器の上端部に上の容器の下端部が当接して上下に重なった状態を意味している。
例えば、特許文献1に記載されるように、段積みされた容器を下段から一段ずつ自動的にバラして供給する段バラシ装置が知られている。この段バラシ装置は、搬送状態の段積みされた容器を当接部材で位置決めし、決定した位置において最下段以外の容器を持ち上げることにより段バラシが実行されている。
特開2018-39586号公報
ところが、段済み状態の容器の重量、段積み容器の搬送速度などによっては段積み容器を当接部材で受け止めて位置決めする際の衝撃により当接部材を駆動する装置に負荷が蓄積し、不具合が発生する場合があることを発明者は見出した。
本発明は、発明者の新しい知見に基づきなされたものであり、搬送される段積み容器を位置決めする際の衝撃を緩和して耐久性を向上させた段バラシ装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の1つである段バラシ装置は、段積み状態の複数の容器を段バラシする段バラシ装置であって、段積み状態の前記容器をまとめて保持し回転させる保持装置と、段積みされた複数の容器を横向きの第一搬送方向に搬送し、前記保持装置により段バラシされた前記容器を下向きの第二搬送方向に搬送するコンベアと、前記コンベアにより第一搬送方向に搬送される段積み状態の前記容器を所定の受け止め位置で受け止める受け止め部材と、前記受け止め位置から回転する前記容器と干渉しない第一退避位置まで前記受け止め部材を流体の圧力により移動させる第一移動装置と、前記コンベアにより第一搬送方向に搬送される前記容器を所定の位置決め位置で当接する当接部材と、前記位置決め位置から回転する前記容器と干渉しない第二退避位置まで前記当接部材を移動させる第二移動装置と、を備える。
本発明によれば、搬送される段積み容器を受け止める際の衝撃を緩和した後に段積み容器の位置合わせを行う構造とすることで段バラシ装置の耐久性を向上させることが可能となる。
段バラシ装置を備えた物品収容システムの全体を模式的に示す斜視図である。 段バラシ装置を示す斜視図である。 第一無端部材を示す側面図である。 第二無端部材を示す側面図である。 段バラシ装置を示す正面図である。 位置決定装置と緩衝装置とを載置台に載置された容器と共に示す斜視図である。 制御装置と共に段バラシ装置を示す側面図である。 段バラシ装置の動作を示す第一の図である。 段バラシ装置の動作を示す第二の図である。 段バラシ装置の動作を示す第三の図である。 段バラシ装置の動作を示す第四の図である。 段バラシ装置の動作を示す第五の図である。 段バラシ装置の動作を示す第六の図である。
以下、本発明に係る段バラシ装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するために一例を挙示するものであり、本発明を限定する主旨ではない。例えば、以下の実施の形態において示される形状、構造、材料、構成要素、相対的位置関係、接続状態、数値、数式、方法における各段階の内容、各段階の順序などは、一例であり、以下に記載されていない内容を含む場合がある。また、平行、直交などの幾何学的な表現を用いる場合があるが、これらの表現は、数学的な厳密さを示すものではなく、実質的に許容される誤差、ずれなどが含まれる。また、同時、同一などの表現も、実質的に許容される範囲を含んでいる。
また、図面は、本発明を説明するために適宜強調、省略、または比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状、位置関係、および比率とは異なる。
また、以下では複数の発明を一つの実施の形態として包括的に説明する場合がある。また、以下に記載する内容の一部は、本発明に関する任意の構成要素として説明している。
図1は、段バラシ装置を備えた物品収容システムの全体を模式的に示す斜視図である。同図中の容器200は、段バラシ装置100の処理対象である。また、物品300は、容器200に収容される対象物である。
容器200は、例えば食肉パックなどの複数の物品300を収容することのできる箱状の部材である。本実施の形態の場合、容器200は、鉛直軸を中心に所定の第一角度で旋回させることで、上下に並ぶ容器200が嵌め合わされた状態で段積みされるネスティング状態と、収容された物品300に干渉しないように上下に並び且つ容器200が嵌め合わされることなく重なった状態で段積みされるスタッキング状態とを取り得るものである。なお、図1において、容器200は、簡略化のため平面視で単なる矩形で模式的に示されているが、同一形状の容器200をネスティングできるように、容器200は、上端開口部よりも底部が小さくなるように側壁がテーパーとなっている。
本実施の形態の場合、容器200は、比較的浅い直方体のトレイ状であり、ネスティング状態に段積みされて上下に隣接する二つの容器200を段バラシした後、一方の容器200に対して他方の容器200を、鉛直軸を中心に180度相対的に回転させ、再度段積みすることでスタッキング状態とすることができるものである。
なお、容器200は、特に限定されるものではなく、平面視で正方形や円形など任意の形状を採用しうる、また、一方の容器200に対して他方の容器を回転させる角度は180度に限定されるものではなく、90度や45度など容器200の形状に基づき任意に採用することができる。
物品300は、容器200に収容される物であれば、特に限定されるものではない。本実施の形態の場合、段バラシ装置100を備えた物品収容システム310が設置されている工場は、大量に準備された食肉パックなどの食材を各小売店舗向けに仕分けするいわゆるプロセスセンターを想定しているため、物品300は、パッキングされた各種食材である。
また、物品300は、容器200が搬送されるラインとは別の物品搬入ライン318を用いて物品収容部305(後述)に搬入される。
次に、物品収容システム310について説明する。図1に示すように、物品収容システム310は、物品収容システム310に搬入された容器200に物品搬入ライン318で搬入された物品300を移載して収容し、物品300が収容された容器200を搬出するシステムである。物品収容システム310は、段バラシ装置100と、段積み装置110と、物品収容部305と、昇降装置333と、容器搬入ライン316と、容器搬出ライン317と、を備えている。容器搬出ライン317は、ローラコンベヤやベルトコンベヤなどである。
図2は、段バラシ装置を示す斜視図である。同図に示すように、段バラシ装置100は、段積み状態の複数の容器200を1個ずつ段バラシすることができる装置であって、保持装置101と、コンベア102と、位置決定装置103と、緩衝装置104と、制御装置107と、を備えている。なお、図2等において装置や機構を保持する構造部材などは、図示が省略されている。
コンベア102は、段積みされた複数の容器を横向きの第一搬送方向(図中Y軸正の向き)に搬送し、保持装置101により段バラシされた容器200を下向きの第二搬送方向(図中Z軸負の向き)に搬送する装置であり、複数の載置台121と、複数の載置台121を循環軌道に沿ってそれぞれ所定の速度で循環移動させつづけることができる循環駆動部122とを備えている。
載置台121は、段積みされた複数の容器200を載置することができる部材であり、コンベア102に少なくとも二つ設けられている。なお、詳細な構造については後述する。
循環駆動部122は、複数の載置台121を循環軌道に沿って循環させる機構部であり、循環軌道の一部として載置台121の水平を維持したまま載置台121が垂直に移動する垂直移動部123を形成するものである。また本実施の形態の場合、循環駆動部122は、循環軌道の一部として垂直移動部123に続いて載置台121の水平を維持したまま横向き(水平面内の所定の一方向)に載置台121を移動させる水平移動部124を備えている。
載置台121と循環駆動部122とを具体的に説明する。循環駆動部122は、外側に配置される一対の第一無端部材125と、内側に配置される一対の第二無端部材126を備え、一対の第一無端部材125のそれぞれに載置台121の先端部が回転可能に接続され、一対の第二無端部材126のそれぞれに載置台121の後端部が回転可能に接続されている。
図3は、第一無端部材を示す側面図である。図4は、第二無端部材を示す側面図である。第一無端部材125は、垂直移動部123を形成する第一垂直部161を有する第一軌道に沿って周回移動する環状の部材であり、載置台121の先端部(載置台121が上部に配置された際の図中Y軸方向正側端部)が接続される部材である。第二無端部材126は、第一無端部材125の第一垂直部161と協働することにより垂直移動部123を形成する第二垂直部162を有する第二軌道に沿って周回移動する環状の部材であり、載置台121の後端部(載置台121が上部に配置された際の図中Y軸方向負側端部)が接続される部材である。また、第一垂直部161と第二垂直部162との間隔は、載置台121の先端部から後端部までの距離(図2中Y軸方向の長さ)に略等しい。
また本実施の形態の場合、第一無端部材125は、水平移動部124を形成する第一水平部163を備え、第二無端部材126は、第一無端部材125の第一水平部163と協働することにより水平移動部124を形成する第二水平部164を備えている。
本実施の形態の場合、第一無端部材125、および、第二無端部材126は、環状に接続された金属製のチェーンであり、スプロケット(図示せず)やガイドローラー(図示せず)などにより循環移動可能に所定の軌道で保持されている。また、第一無端部材125、および、第二無端部材126は、1つのモータ(図示せず)に接続されており、段バラシ装置100の使用中には加減速することなく一定の速度で周回移動し続けるものとなっている。
ここで循環軌道とは、循環駆動部122により循環移動する載置台121が描く軌道である。第一軌道は、第一無端部材125が周回移動する軌道、つまり、第一無端部材125の配置状態である。また、第二軌道は、第二無端部材126が周回移動する軌道、つまり、第二無端部材126の配置状態である。
なお、第一無端部材125、および、第二無端部材126は、チェーンに限定される訳ではなく、複数の載置台121を循環軌道に沿って循環させることができ、かつ、垂直移動部123において載置台121の水平を維持することができるものならベルトやワイヤーなど任意の部材を採用することができる。
載置台121は、一端部が第一無端部材125に保持され、他端部が第二無端部材126に保持された状態で、段積みされた複数の容器200が乗せられても撓むことなく容器200を載置することができ、かつ、第一無端部材125の第一軌道、および、第二無端部材126の第二軌道に追従して形態を変化(折り曲げ)させることのできる部材であり、いわゆるテーブルチェンやトップチェンなどと称されるものである。本実施の形態の場合、載置台121は、一対の第二無端部材126の間に平行に配置される一対のチェーン(図示せず)と、一対の前記チェーンに架橋状に取り付けられたバー部材127(図2参照)を所定の間隔で複数本並べて配置されたものである。
図5は、段バラシ装置を示す正面図である。保持装置101は、段積み状態の複数の容器200の下段の容器200を保持することで下段の容器200、およびそれに積み重ねられる容器200をまとめて保持し水平面内で回転させることができる装置であり、本実施の形態の場合、チャック機構111と、昇降機構112と、旋回機構113と、を備えている。
チャック機構111は、段積みされた複数の容器200をまたぐことができる門形の基部材114の下端部にそれぞれ取り付けられており、容器200の両側に配置され、チャックを1軸方向(図中X軸方向)に出退させることができる機構である。チャック機構111は、チャックを容器200に向かって両側から進出させることで容器200を保持し、容器200から離れる方向に退出させることで容器200の保持を解放することができるものである。
なお、チャックによる容器200の保持方法は特に限定されるものではなく、容器200を挟み込むことにより保持してもよい。また、容器200がフランジを備えている場合、前記フランジに対してチャックが下方から係合することにより容器200を保持しても構わない。
昇降機構112は、チャック機構111を昇降させることで、チャック機構111により保持した容器200を昇降させることができる機構であり、循環軌道に沿って垂直移動部123に進入してくる載置台121とチャックが保持している容器200の底部とが干渉しないように僅かに容器200を持ち上げ、載置台121が下降する直前に保持している容器200の底部が載置台121に当接するように容器200を下降させる機構である。本実施の形態の場合、昇降機構112は、基部材114と共に旋回機構113も昇降することができるものである。なお、昇降機構112の種類は特に限定されるものではなく、空圧によるリニアアクチュエータや電動のリニアアクチュエータを例示することができる。昇降機構112は、保持装置101を昇降させることに限定されず、チャック機構111のみを昇降させる機構であってもよい。
旋回機構113は、チャック機構111を基部材114と共に鉛直方向を軸として回転させることで、チャック機構111により保持した容器200を旋回させることができる機構である。
図6は、位置決定装置と緩衝装置とを載置台に載置された容器と共に示す斜視図である。緩衝装置104は、コンベア102により第一搬送方向に搬送される段積み状態の容器200を受け止めて衝撃を吸収する装置であり、受け止め部材141と、第一移動装置142とを備えている。
受け止め部材141は、コンベア102により第一搬送方向に搬送される段積み状態の容器200を所定の受け止め位置で接触することにより受け止める部材である。本実施の形態の場合、受け止め部材141は、上下方向に長い矩形の板状であり、上下方向において段積み状態の容器200の全てに当接する長さを備えている。受け止め部材141は、衝撃を受け止める方向(第一搬送方向)において2部材に分かれている。受け止め部材141の容器200と直接接触する部分はポリアセタールなどの樹脂からなる第一樹脂部材143であり、第一樹脂部材143を保持する部材は、アルミなどの金属からなる第一基礎部材144である。容器200と直接接触する部分を樹脂製の部材にすることで、容器200と第一樹脂部材143との衝突による音の発生や傷などの発生を防止している。
第一移動装置142は、受け止め位置から保持装置101によって回転する容器200と干渉しない第一退避位置まで受け止め部材141を流体の圧力により移動させる装置である。本実施の形態の場合、第一移動装置142は、受け止め部材141を第一搬送方向に往復動させる駆動源であるエアーシリンダ145を備え、受け止め部材141を安定して往復動させるための第一直動ガイド146を、エアーシリンダ145を上下方向に挟む様に二箇所に備えている。
緩衝装置104は、コンベア102によって第一搬送方向に搬送される段積み状態の容器200と受け止め位置において受け止め部材141とを衝突させ、流体の衝撃吸収能力などにより衝撃を吸収する。また、緩衝装置104は、保持装置101によりチャック機構111と共に容器200が回転する際には容器200、および、チャック機構111と干渉しない位置に受け止め部材141を退避させる。
位置決定装置103は、緩衝装置104により衝撃が吸収された後にコンベア102により第一搬送方向に搬送される段積み状態の容器200と位置決め位置において当接し容器200の位置を決定する装置であり、当接部材131と、第二移動装置132と、を備えている。
当接部材131は、コンベア102により第一搬送方向に搬送される段積み状態の容器200を所定の位置決め位置で当接することにより位置を決定する部材である。本実施の形態の場合、当接部材131は、水平面内において第一搬送方向と直交する方向に並んで配置される二枚の受け止め部材141の間に配置されている。上下方向において、当接部材131は、受け止め部材141と同等の長さの矩形の板状である。当接部材131は、容器200と直接接触する部分であって二枚の受け止め部材141とそれぞれ隣り合う位置にポリアセタールなどの樹脂からなる第二樹脂部材133と、第二樹脂部材133を保持するアルミなどの金属からなる第二基礎部材134と、を備えている。第一搬送方向において、受け止め位置に配置される第一樹脂部材143の容器200に対向する面は、位置決め位置に配置される第二樹脂部材133の容器200に対向する面よりも僅かに(例えば1cm未満)上流側に配置される。これにより当接部材131、および第二移動装置132に強い衝撃が加えられることを防止できる。
第二移動装置132は、位置決め位置から保持装置101によって回転する容器200と干渉しない第二退避位置まで当接部材131を、流体を用いることなく機械要素の組み合わせにより移動させる装置である。本実施の形態の場合、第二移動装置132は、当接部材131を第一搬送方向に往復動させる駆動源である電動アクチュエータ135を備え、当接部材131を受け止め部材141よりも早く往復動させる。また、第二移動装置132は、当接部材を安定して往復動させるための第二直動ガイド136を、第二移動装置132を横方向に挟む様に二箇所に備えている。
位置決定装置103は、緩衝装置104により衝撃が吸収されて押し戻された後、第一搬送方向に搬送された容器200の側面と当接部材131とを当接させて垂直移動部123における容器200の位置を決定する。また、位置決定装置103は、旋回機構113によりチャック機構111と共に容器200が回転する際には容器200、および、チャック機構111と干渉しない第二退避位置に当接部材131を退避させ、昇降機構112により容器200が下降する際には、容器200が当接部材131に沿って下降するように進出させることができるものとなっている。
容器搬入ライン316は、所定のタイミングで容器200を載置台121の循環軌道内に搬入することができる機構である。本実施の形態の場合、容器搬入ライン316は、ローラコンベヤやベルトコンベヤなどである。
図7は、段バラシ装置の制御状態を模式的に示す図である。同図に示すように、制御装置107は、コンベア102に段積みされた容器が搬入された際に受け止め部材141を受け止め位置に配置し、次の段積みされた容器200がコンベア102に搬入されるまで受け止め部材141を第一退避位置に配置するように第一移動装置を制御する。詳細には次の通りである。
制御装置107は、容器200の底面先端部が容器搬入ライン316により循環軌道に進入するタイミングを載置台121の先端部が容器200の底面先端部に当接するタイミングに同期させる。制御装置107は、センサからの信号に基づき、容器搬入ライン316を制御し、容器200が所定の位置に到達したことを検出すると、容器搬入ライン316を停止させる制御を行う。つぎに、循環している載置台121が所定の位置を通過したことを検出すると、制御装置107は、容器搬入ライン316を動作させる。以上により、停止することなく一定の速度で循環している載置台121の先端部に図8に示すように容器200の底面先端部が当接するように容器搬入ライン316を動作させることができ、載置台121の循環する力により容器200を第一搬送方向に搬送し保持装置101の位置まで段積みされた容器200が搬送される。
つぎに、容器200は、載置台121に載置されながら載置台121と共に第一搬送方向沿って移動し、図9に示すように受け止め位置181にまで達する。ここで、緩衝装置104の第一移動装置142は、受け止め部材141を受け止め位置181に配置している。また、第二移動装置132は、当接部材131を位置決め位置182に配置している。載置台121により搬送される段積みされた容器200は、受け止め部材141と衝突し、図10に示すように、第一移動装置142の流体により衝撃が吸収されながら僅かに搬送方向と逆側に押し戻される。当接部材131は、受け止め部材141より僅かに第一搬送方向において下流側に配置されているため、この段階では容器200とは当接していない。
容器200が押し戻されるタイミングで図11に示すように受け止め部材141は、第一退避位置183にまで第一移動装置142により移動する。当接部材131は、位置決め位置182に配置された状態で維持されており、載置台121の移動により再び第一搬送方向に移動する段積みされた容器200の側面と当接部材131が当接することで容器200の位置が決定する。また、この段階では保持装置101のチャックは、容器200に干渉しないよう退避位置に配置されている。
つぎに、載置台121は、循環駆動部122の一定の動作に従い載置台121の水平を維持した状態で複数の容器200を載置したまま垂直移動部123を下降する。図12に示す位置に載置台121が下降した段階、つまり、下から2番目の容器200をチャックで保持できる位置で、保持装置101のチャック機構111は、チャックを進出させて段積み状態の容器200の下から2番目を保持する。
つぎに、最下段にあった容器200は、図13に示すように、循環軌道を移動し続ける載置台121と共に垂直移動部123を下降する。この段階で、位置決定装置103は、旋回する容器200と干渉しない第二退避位置184に当接部材131を退避させ、保持装置101に保持される容器200は、昇降機構112により僅かに上昇すると共に、旋回機構113により180°旋回する。
このように、容器200の段バラシに直接寄与しない期間に容器200を旋回させることで、効率よく容器200の向きを統一することが可能となる。
水平移動部124を移動する載置台121と共に、段バラシされた容器200は搬出される。一方で、他の載置台121は、垂直移動部123の上端部に配置され、保持装置101は、昇降機構112により容器200を下降させ、載置台121に容器200の底面が当接した段階でチャック機構111により容器200の保持を解放する。これにより、容器200は第一搬送方向に僅かに移動するが位置決め位置182に配置された当接部材131により位置決めがなされる。なお、段積みされた容器200が容器搬入ライン316からコンベア102に新たに搬入されるまでは、受け止め部材141は、第一退避位置183に維持される。また、この段階で、位置決定装置103は、当接部材131を進出させており、容器200は当接部材131に沿って下降している。
なお、第一移動装置142、および第二移動装置132の動作は、原点からの載置台121の移動距離に基づいて制御されている。これによれば、一定の速度で移動し続けている載置台121の速度に変化が発生した場合でも段積みされた容器200が搬入された衝撃を受け止め部材141が受け止め、その後に当接部材131で位置決めすることが可能となる。
以上のように、循環軌道に沿って常に移動する複数の載置台121により、図8に示す状態から図13に示す状態を繰り返すことで、段積みされた複数の容器200を高速、かつ、摺擦や衝撃などを抑制して段バラシすることが可能となる。
また、流体の圧力により動作する受け止め部材141で段積みされた容器200がコンベア102に搬入される際の衝撃を緩和し、その後に当接部材131により位置決めを行うため、第二移動装置132で動作する当接部材131に加えられる負荷が抑制され段バラシ装置100の長寿命化を図ることが可能となる。
また、受け止め部材141は、第二移動装置132よりも動作の遅いエアーシリンダ145により動作するが、段積みされた容器200が搬入される際にのみ受け止め位置に配置され、次の搬入まで第一待機位置で維持されるため、エアーシリンダ145の遅さが段バラシのタクトタイムにほとんど影響することがない。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
例えば、第一移動装置142が、受け止め部材141を移動させる方向は、第一搬送方向に限定されるものではない。例えば、鉛直方向に延在する回転軸周りに受け止め部材141を回転させることにより、受け止め位置と第一退避位置との間を移動させるものでもかまわない。
また、受け止め部材141、当接部材131は、板状ではなく、円筒状などでもよい。受け止め部材141、当接部材131の配置は、容器200の側面形状に従って任意の位置に配置される。
また、受け止め部材141が二枚、当接部材131が一枚の場合を説明したが、受け止め部材141の数、および当接部材131の数は任意である。
また、第一移動装置142は、エアーシリンダではなく、油圧シリンダーなどを備えていてもかまわない。
本発明は、段バラシ装置により自動的に段バラシされた容器に食品や荷物などを収容して搬出する、プロセスセンター、物流センターなどに利用可能である。
100 段バラシ装置
101 保持装置
102 コンベア
103 位置決定装置
104 緩衝装置
107 制御装置
110 段積み装置
111 チャック機構
112 昇降機構
113 旋回機構
114 基部材
121 載置台
122 循環駆動部
123 垂直移動部
124 水平移動部
125 第一無端部材
126 第二無端部材
127 バー部材
131 当接部材
132 第二移動装置
133 第二樹脂部材
134 第二基礎部材
135 電動アクチュエータ
136 第二直動ガイド
141 受け止め部材
142 第一移動装置
143 第一樹脂部材
144 第一基礎部材
145 エアーシリンダ
146 第一直動ガイド
161 第一垂直部
162 第二垂直部
163 第一水平部
164 第二水平部
181 受け止め位置
182 位置決め位置
183 第一退避位置
184 第二退避位置
200 容器
300 物品
305 物品収容部
310 物品収容システム
316 容器搬入ライン
317 容器搬出ライン
318 物品搬入ライン
333 昇降装置

Claims (5)

  1. 段積み状態の複数の容器を段バラシする段バラシ装置であって、
    段積み状態の前記容器をまとめて保持し回転させる保持装置と、
    段積みされた複数の容器を横向きの第一搬送方向に搬送し、前記保持装置により段バラシされた前記容器を下向きの第二搬送方向に搬送するコンベアと、
    前記コンベアにより第一搬送方向に搬送される段積み状態の前記容器を所定の受け止め位置で受け止める受け止め部材と、
    前記受け止め位置から回転する前記容器と干渉しない第一退避位置まで前記受け止め部材を流体の圧力により移動させる第一移動装置と、
    前記コンベアにより第一搬送方向に搬送される前記容器を所定の位置決め位置で当接する当接部材と、
    前記位置決め位置から回転する前記容器と干渉しない第二退避位置まで前記当接部材を移動させる第二移動装置と、
    を備える段バラシ装置。
  2. 第一搬送方向において、前記受け止め位置は、位置決め位置よりも上流側である
    請求項1に記載の段バラシ装置。
  3. 前記コンベアに段積みされた前記容器が搬入された際に前記受け止め部材を前記受け止め位置に配置し、次の段積みされた前記容器が搬入されるまで前記受け止め部材を前記第一退避位置に配置するように前記第一移動装置を制御する制御装置を備える
    請求項1または2に記載の段バラシ装置。
  4. 前記受け止め位置において、前記位置決め位置に配置される前記当接部材の両側方に二つの受け止め部材がそれぞれ配置される
    請求項1から3のいずれか一項に記載の段バラシ装置。
  5. 前記第一移動装置は、
    前記受け止め部材を第一搬送方向に平行に移動させるエアーシリンダを備え、
    前記第二移動装置は、
    前記当接部材を第一搬送方向に平行に移動させる電動アクチュエータを備える
    請求項1から4のいずれか一項に記載の段バラシ装置。
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