JP7474417B2 - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
本実施形態では、画像形成装置の一例として、カラーレーザープリンタについて説明するが、画像形成装置としては、カラーのものに限らずモノクロのものでもよく、プリンタに限らず、複写機や複合機等、他の画像形成装置でもよい。また、本発明に係るシート搬送装置を備える画像形成装置としては、電子写真方式に限るものではなく、インクジェット方式等の他の方式の画像形成装置であってもよい。
プリンタ100は、プリンタ本体1のほぼ中央に、中間転写ユニット内に配置された中間転写ベルト16が設けられている。中間転写ベルト16の上方には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黒(K)の各色のトナーで作像を行う4つの作像ユニット2Y,2M,2C,2Kを並べて配置している。4つの作像ユニット2Y,2M,2C,2Kの構成とその動作は実質的に同一であるため、ここでは色を示す符号を省略して作像ユニットについて説明する。
図1中の符号「19」で示す破線は、プリンタ100内を用紙Pが通過する搬送路を示す。
図2は、本実施形態の引き出しユニット30が装置本体であるプリンタ本体1の内部の収納位置に位置している状態を示す斜視図である。
図3は、引き出しユニット30がプリンタ本体1の外部の非収納位置である引き出し位置まで引き出された状態を示す斜視図である。
なお、図4及び図5は、後述する図6及び図7に示されたA-A’断面を示すものである。
図8(a)及び(b)は、本実施形態におけるレジストローラ対ユニット60を、プリンタ本体1側に設けられる接触部材としての接触凸部67A,67Bとともに示す上面図である。ただし、図8(b)では、ロック機構の説明のため、ユニット開閉部62のカバー部62cを取り外した状態のレジストローラ対ユニット60を示す。
本実施形態のロック機構は、ユニット開閉部62が閉じられた状態(レジストローラ対18を構成するレジスト駆動ローラ18A及びレジスト従動ローラ18B間が圧接状態)でロックするロック状態(図6、図8参照)と、そのロックを解除して当該レジスト駆動ローラ18A及びレジスト従動ローラ18B間を非圧接状態にする非ロック状態(図7参照)とに切り替えるものである。
図11は、引き出しユニット30が収納位置に位置するときの、レジストローラ対ユニット60のユニット開閉部62上に設けられる被接触突起部63A,63Bと、プリンタ本体1に設けられる接触凸部67A,67Bとの位置関係を示す斜視図である。
図12は、図11に対応する側面図(拡大図)である。
図13(a)及び(b)は、本実施形態におけるレジストローラ対ユニット60の装置前面側部分を、プリンタ本体側に設けられる前面側接触凸部とともに示す斜視図である。
図14(a)及び(b)は、本実施形態におけるレジストローラ対ユニット60の装置後面側部分を、プリンタ本体側に設けられる後面側接触凸部とともに示す斜視図である。
ただし、図13(b)及び図14(b)では、ユニット開閉部62のカバー部62cを取り外した状態のレジストローラ対ユニット60をそれぞれ示す。
図16は、引き出し途中位置まで引き出した引き出しユニット30上のレジストローラ対ユニット60のロックを解除した状態を、レジストローラ対18の軸方向に直交する断面で示した断面図である。
なお、図16は、図4及び図5と同じ断面のものである。
引き出し途中位置で紙ジャム処理が実施されると、その後、引き出しユニット30を収納位置まで押し込む際、引き出しユニット30は引き出し途中位置から収納位置まで移動することになる。このとき、引き出しユニット30上のレジストローラ対ユニット60のユニット開閉部62に設けられる2つの被接触突起部63A,63Bのうち、装置後面側に位置する後面側被接触突起部63Bは、図17及び図18に示すように、前面側接触凸部67Aよりも収納位置側(装置後面側)に位置している。そのため、仮に、レジストローラ対ユニット60のユニット開閉部62が非ロック状態のまま、引き出し途中位置から収納位置まで引き出しユニット30が押し込まれた場合、後面側被接触突起部63Bは、プリンタ本体1の前面側接触凸部67Aには接触せず、前面側接触凸部67Aによって下方へ押し下げられない。
[第1態様]
第1態様は、搬送されるシート(例えば用紙P)を挟持するローラ対(例えばレジストローラ対18)が設けられる支持構造体(例えばレジストローラ対ユニット60)が、装置本体(例えばプリンタ本体1)への収納位置と最大引き出し位置(例えば引き出し位置)とに移動可能なシート搬送装置であって、前記支持構造体には、前記ローラ対を構成する2つのローラ(例えばレジスト駆動ローラ18A及びレジスト従動ローラ18B)間を圧接状態と非圧接状態とに切り替える切替機構(例えばユニット開閉部62)が設けられ、前記切替機構は、前記支持構造体が前記最大引き出し位置から前記収納位置へ移動する収納移動の途中又は該収納移動の完了時に装置本体の接触部材(例えば接触凸部67A,67B)と接触する複数の被接触部材(例えば被接触突起部63A,63B)を、該収納移動の方向(例えばローラ軸方向)の互いに異なる位置にそれぞれ備え、該複数の被接触部材が該接触部材に接触することで、前記非圧接状態から前記圧接状態へ切り替えるものであり、前記接触部材として、前記支持構造体が前記最大引き出し位置に位置するときに前記複数の被接触部材よりも前記収納位置側に位置し、かつ、前記支持構造体が前記収納位置に位置するときに前記複数の被接触部材よりも前記最大引き出し位置側に位置する第一接触部材(例えば前面側接触凸部67A)と、前記支持構造体が前記収納位置と前記最大引き出し位置との間の中間位置(例えば引き出し途中位置)に位置するときに前記第一接触部材よりも収納位置側に位置する一部の被接触部材(例えば後面側被接触突起部63B)よりも収納位置側に位置し、かつ、前記支持構造体が前記収納位置に位置するときに前記一部の被接触部材よりも前記最大引き出し位置側に位置する第二接触部材(例えば後面側接触凸部67B)とを有することを特徴とするものである。
本態様においては、ローラ対を構成する2つのローラ間を非圧接状態から圧接状態へ切り替える構成が、当該ローラ対の設けられる支持構造体を最大引き出し位置から装置本体の収納位置へ移動させる収納移動に連動して切り替えを行う構成となっている。詳しくは、支持構造体の収納移動の途中又は収納移動の完了時に、当該支持構造体における収納移動方向の互いに異なる位置にそれぞれ備わった複数の被接触部材が、装置本体の接触部材に接触することで、非圧接状態から圧接状態へと切り替える構成となっている。所定の駆動手段を作動して非圧接状態から圧接状態へと切り替える従来構成では、当該駆動手段が故障したり当該駆動手段の制御系が故障したりすることが原因で、支持構造体を収納位置に移動させても、ローラ対が圧接状態に切り替わらず、シート搬送不良を引き起こす。これに対し、本態様によれば、支持構造体の収納移動に連動して切り替えが行われるため、当該切り替えに駆動手段を必要としない。そのため、従来構成で生じていた原因によってローラ対が圧接状態に切り替わらないという事態が発生せず、シート搬送不良が引き起こされる可能性を減らすことができる。
また、支持構造体の収納移動に連動して切り替えが行われる構成であっても、収納位置の支持構造体を、収納位置と最大引き出し位置との間の中間位置までしか移動させずに、再び収納位置へ戻すような操作がなされると、非圧接状態のローラ対が圧接状態に切り替わらない事態が発生し得る。
詳しく説明すると、支持構造体上の切替機構に備わっている複数の被接触部材は、収納移動方向の互いに異なる位置に設けられているため、これら複数の被接触部材に接触する装置本体の接触部材を、支持構造体が最大引き出し位置に位置するときには当該複数の被接触部材よりも収納位置側に位置し、かつ、支持構造体が収納位置に位置するときには当該複数の被接触部材よりも最大引き出し位置側に位置するように配置すれば、単一の接触部材(第一接触部材だけ)であっても、最大引き出し位置の支持構造体を収納位置まで収納移動させる間に、当該複数の被当接部材のすべてが当該単一の接触部材に順次接触する結果、ローラ対は圧接状態に切り替わることができる。
しかしながら、このような単一の接触部材(第一接触部材)では、支持構造体が上述した中間位置までしか移動されなかった場合、当該複数の被接触部材のうちの一部の被接触部材が、当該単一の接触部材よりも収納位置側に位置する。この場合、中間位置から収納位置へと支持構造体を移動させたとき、他部の被接触部材は当該単一の接触部材に接触するが、当該一部の被接触部材は当該単一の接触部材(第一接触部材)に接触せず、ローラ対が圧接状態に切り替わることができない。
そこで、本態様においては、収納位置の支持構造体が中間位置までしか移動されないまま再び収納位置へ戻された場合であっても、ローラ対が圧接状態に切り替わるように、第一接触部材のほかに、第二接触部材を設けている。この第二接触部材を設けたことで、支持構造体が中間位置から収納位置へ移動する際、第一接触部材に接触できない当該一部の被接触部材は、第二接触部材に接触することができるようになる。その結果、支持構造体が中間位置から収納位置へ移動する際でも、複数の被接触部材のすべてが接触部材と接触でき、ローラ対が圧接状態に切り替わることができる。
よって、収納位置の支持構造体が最大引き出し位置まで移動された場合だけでなく、中間位置までしか移動されない場合であっても、支持構造体が収納位置へ戻されたときに、ローラ対が圧接状態に切り替わり、シート搬送不良が引き起こされる可能性を減らすことができる。
第2態様は、第1態様において、前記2つのローラ間を圧接状態でロックするロック状態と、該ロックを解除して前記2つのローラ間を非圧接状態にする非ロック状態とに切り替えるロック機構(例えばロックレバー軸64、ロック爪65A,65B、ロックレバー66)を有し、前記ロック機構は、前記支持構造体が前記最大引き出し位置に位置する場合だけでなく、前記中間位置に位置する場合でも、前記非ロック状態に切り替え可能であることを特徴とするものである。
本態様においては、支持構造体が前記収納位置と前記最大引き出し位置との間の位置(中間位置)までしか移動させていない状態でも、非ロック状態にして、ローラ対を非圧接状態にすることができる。この場合、支持構造体を中間位置から収納位置へ戻す操作がされやすく、非圧接状態のローラ対が圧接状態に切り替わらないという上述した事態が発生しやすい。本態様によれば、このような事態が発生しやすい場合でも、上述したように、支持構造体が中間位置から収納位置へ移動する際でも、複数の被接触部材のすべてが接触部材と接触でき、ローラ対が圧接状態に切り替わることができるので、当該事態の発生が抑制される。
第3態様は、第1又は第2態様において、前記ローラ対はレジストローラ対18であることを特徴とするものである。
これによれば、収納位置の支持構造体が最大引き出し位置まで移動された場合だけでなく、中間位置までしか移動されない場合であっても、支持構造体が収納位置へ戻されたときに、レジストローラ対が圧接状態に切り替わり、レジストローラ対の機能が損なわれる可能性を減らすことができる。
第4態様は、シート搬送手段によって搬送されるシートに画像を形成する画像形成装置(例えばプリンタ100)であって、前記シート搬送手段として、第1乃至第3態様のいずれかのシート搬送装置を用いたことを特徴とするものである。
これによれば、収納位置の支持構造体が最大引き出し位置まで移動された場合だけでなく、中間位置までしか移動されない場合であっても、シート搬送不良が引き起こされずに、適切な画像形成が可能な画像形成装置を提供できる。
1A :面板
1B :中間転写ユニットの側板
2 :作像ユニット
3 :操作パネル
4 :排紙トレイ
5 :給紙トレイ
6 :スライドレール
10 :レーザ走査ユニット
11 :帯電装置
12 :感光体
13 :現像装置
14 :一次転写ローラ
15 :二次転写ローラ
16 :中間転写ベルト
16a :二次転写対向ローラ
17 :定着装置
18 :レジストローラ対
18A :レジスト駆動ローラ
18B :レジスト従動ローラ
30 :引き出しユニット
60 :レジストローラ対ユニット
61A,61B:ユニット側板
62 :ユニット開閉部
62b :フレーム部
63A,63B:被接触突起部
64 :ロックレバー軸
65A,65B:ロック爪
66 :ロックレバー
67A,67B:接触凸部
100 :プリンタ
200 :給紙装置
P :用紙
Claims (4)
- 搬送されるシートを挟持するローラ対が設けられる支持構造体が、装置本体への収納位置と最大引き出し位置とに移動可能なシート搬送装置であって、
前記支持構造体には、前記ローラ対を構成する2つのローラ間を、前記収納位置では圧接状態に切り替え、前記最大引き出し位置では非圧接状態に切り替える切替機構が設けられ、
前記切替機構は、前記支持構造体が前記最大引き出し位置から前記収納位置へ移動する収納移動の途中で装置本体の接触部材の接触部と接触する被接触部を備えた複数の被接触部材を、該収納移動の方向の互いに異なる位置にそれぞれ備え、該複数の被接触部材の該被接触部が該接触部材の該接触部に接触することで、前記非圧接状態から前記圧接状態へ切り替えるものであり、
前記接触部材として、第一接触部材と第二接触部材とを有し、
前記第一接触部材の前記接触部は、前記支持構造体が前記最大引き出し位置に位置するときに前記複数の被接触部材の前記被接触部よりも前記収納位置側に位置し、かつ、前記支持構造体が前記収納位置に位置するときに前記複数の被接触部材の前記被接触部よりも前記最大引き出し位置側に位置し、
前記第二接触部材の前記接触部は、前記支持構造体が前記収納位置と前記最大引き出し位置との間に位置するときに前記第一接触部材よりも収納位置側に位置する一部の被接触部材の前記被接触部よりも収納位置側に位置し、かつ、前記支持構造体が前記収納位置に位置するときに前記一部の被接触部材の前記被接触部よりも前記最大引き出し位置側に位置することを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記2つのローラ間を圧接状態でロックするロック状態と、該ロックを解除して前記2つのローラ間を非圧接状態にする非ロック状態とに切り替えるロック機構を有し、
前記ロック機構は、前記支持構造体が前記最大引き出し位置に位置する場合だけでなく、前記収納位置と前記最大引き出し位置との間に位置する場合でも、前記非ロック状態に切り替え可能であることを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1又は2に記載のシート搬送装置において、
前記ローラ対はレジストローラ対であることを特徴とするシート搬送装置。 - シート搬送手段によって搬送されるシートに画像を形成する画像形成装置であって、
前記シート搬送手段として、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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