JP2016133708A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉扉の片閉まりを防止可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート搬送装置は、装置本体100aに支持された開閉扉51と、第1ロック機構95と、第2ロック機構96とを備える。第1ロック機構は、装置本体に設けられた第1係合部材61と、開閉扉に設けられ、第1係合部材が係合される第1被係合部材71とを有し、開閉扉を閉じる動作で第1係合部材が第1被係合部材の第1頂部を越えて第1被係合部材と係合することで開閉扉をロックする。第2ロック機構は、装置本体に設けられた第2係合部材62と、開閉扉に設けられ、第2係合部材が係合される第2被係合部材72とを有し、開閉扉を閉じる動作で第2係合部が第2被係合部材の第2頂部を越えて第2被係合部材と係合することで開閉扉をロックする。第1係合部材が第1頂部を越える開閉扉の回動位置と、第2係合部材が第2頂部を越える開閉扉の回動位置とが異なる。
【選択図】図3
【解決手段】シート搬送装置は、装置本体100aに支持された開閉扉51と、第1ロック機構95と、第2ロック機構96とを備える。第1ロック機構は、装置本体に設けられた第1係合部材61と、開閉扉に設けられ、第1係合部材が係合される第1被係合部材71とを有し、開閉扉を閉じる動作で第1係合部材が第1被係合部材の第1頂部を越えて第1被係合部材と係合することで開閉扉をロックする。第2ロック機構は、装置本体に設けられた第2係合部材62と、開閉扉に設けられ、第2係合部材が係合される第2被係合部材72とを有し、開閉扉を閉じる動作で第2係合部が第2被係合部材の第2頂部を越えて第2被係合部材と係合することで開閉扉をロックする。第1係合部材が第1頂部を越える開閉扉の回動位置と、第2係合部材が第2頂部を越える開閉扉の回動位置とが異なる。
【選択図】図3
Description
本発明は、装置本体に対し開閉可能な開閉扉を備えたシート搬送装置及びこのシート搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、画像形成装置本体(以下、装置本体という)に開閉可能に支持されたカバー部材(開閉扉)を備えたものが知られている。この装置は、メンテナンスを行う際やシート搬送路でのジャム(紙詰まり)を解消する際に、カバー部材を開放することでシート搬送路を開放し、ジャム処理が行い易くなるように構成されている。
この装置では、カバー部材を支持する開閉機構にて、カバー部材の剛性が比較的低くてカバー部材に撓みによるねじれが生じる際に、左右のロック手段の一方だけがロック状態となり、カバー部材が片側だけロックされる片閉まりが発生することがあった。カバー部材が片閉まり状態のままでシート搬送されると、適正なシート搬送を行うことが困難になり、適正な画像形成が損なわれるおそれがある。
そこで、開閉機構を改善してカバー部材の片閉まりを防止可能にした画像処理装置が提案されている(特許文献1参照)。この装置では、カバー部材が開位置から閉位置へと移動する際に、第1ロック機構側では、第1係止爪が第1被係止部に当接して第1被係止部を乗り越え、第1被係止部に係止してロック状態となる。また、第1ロック機構と同軸上に配置された第2ロック機構側では、第2係止爪が、第2被係止部に当接するか否かに拘わらず第1被係止部に連動して変位し、第2被係止部を乗り越えて第2被係止部を係止してロック状態となる。このロック状態を実現するために、第2係止爪と第2被係止部との間には、第1係止爪と第1被係止部との間に生じる前後方向の隙間よりも大きな隙間が形成されている。
ところで、特許文献1における第2ロック機構側では、相対的に押し込み抵抗が大きくなる第1ロック機構側に対して押し込み抵抗が小さくなることで、第1ロック機構側だけがロック状態となる事態は生じ難くなるが、以下の問題を生じるおそれがある。即ち、ロック状態での第2係止爪と第2被係止部との間には、第1係止爪と第1被係止部との間の隙間よりも大きな隙間が形成されることになる。このため、これら第1及び第2ロック機構を備えるだけの構成の場合には、両ロック機構によるロック状態であっても、カバー部材の奥側ではガタを生じる可能性がある。
そこで、本発明は、開閉扉の片閉まりを防止可能なシート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート搬送装置において、装置本体に対し開閉可能に支持された開閉扉と、前記装置本体及び前記開閉扉の一方に設けられた第1係合部材と、前記装置本体及び前記開閉扉の他方に設けられ、前記第1係合部材が係合される第1被係合部材と、を有し、前記開閉扉を閉じる動作で前記第1係合部材が前記第1被係合部材の第1頂部を越えて前記第1被係合部材と係合することで前記開閉扉をロックする第1ロック手段と、前記装置本体及び前記開閉扉の一方に設けられた第2係合部材と、前記装置本体及び前記開閉扉の他方に設けられ、前記第2係合部材が係合される第2被係合部材と、を有し、前記開閉扉を閉じる動作で前記第2係合部材が前記第2被係合部材の第2頂部を越えて前記第2被係合部材と係合することで前記開閉扉をロックする第2ロック手段と、を備え、前記第1係合部材が前記第1頂部を越える前記開閉扉の回動位置と、前記第2係合部材が前記第2頂部を越える前記開閉扉の回動位置とが異なることを特徴とする。
本発明は、シート搬送装置において、装置本体に対し開閉可能に支持された開閉扉と、前記装置本体及び前記開閉扉の一方に設けられた第1係合部材と、前記装置本体及び前記開閉扉の他方に設けられ、前記第1係合部材が係合される第1被係合部材と、を有し、前記開閉扉を閉じる動作に伴って前記開閉扉に設けられた前記第1係合部材または前記第1被係合部材が移動方向に移動して前記第1係合部材が前記第1被係合部材の第1頂部を越えて前記第1被係合部材と係合することで、前記開閉扉を閉じた位置でロックする第1ロック手段と、前記装置本体及び前記開閉扉の一方に設けられた第2係合部材と、前記装置本体及び前記開閉扉の他方に設けられ、前記第2係合部材が係合される第2被係合部材と、を有し、前記開閉扉を閉じる動作に伴って前記開閉扉に設けられた前記第2係合部材または前記第2被係合部材が前記移動方向に移動して前記第2係合部材が前記第2被係合部材の第2頂部を越えて前記第2被係合部材と係合することで、前記開閉扉を閉じた位置でロックする第2ロック手段と、を備え、前記開閉扉が閉じた位置にあるときに、前記第1係合部材から前記第1被係合部材の第1頂部までの前記移動方向における距離と、前記第2係合部材から前記第2被係合部材の第2頂部までの前記移動方向における距離とが異なることを特徴とする。
本発明は、シート搬送装置において、装置本体と、前記装置本体に対し開閉可能に支持された開閉扉と、前記開閉扉に設けられた第1フックと、前記開閉扉の、前記第1フックよりも前記装置本体の奥側に設けられた第2フックと、前記第1フックと係合する、前記装置本体に設けられた第1係合部と、前記第2フックと係合する、前記装置本体に設けられた第2係合部と、前記第1フックに設けられた第1頂部と、前記第1フックに設けられ、前記第1頂部から前記第1フックの先端側に向って下方へ傾斜し前記開閉扉を閉じる動作を行う際に前記第1係合部が接する第1傾斜面と、前記第1フックに設けられ、前記開閉扉が閉じた位置にあるときに前記第1係合部を係止可能な第1係止面と、前記第2フックにおける、前記1頂部よりも低い位置に設けられた第2頂部と、前記第2フックに設けられ、前記第2頂部から前記第2フックの先端側に向って下方へ傾斜し前記開閉扉を閉じる動作を行う際に前記第2係合部が接する第2傾斜面と、前記第2フックに設けられ、前記開閉扉が閉じた位置にあるときに前記第2係合部を係止可能な第2係止面と、前記第2フックに設けられ、前記第2頂部から前記第2係止面へ向かって、前記第2傾斜面と反対方向に傾斜した第3傾斜面とを有することを特徴とする。
本発明によると、開閉扉の片閉まりを防止可能なシート搬送装置及び画像形成装置を提供することができる。
<第1の実施形態>
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。まず、図1及び図2を参照して、シート搬送装置104及びこれを備えた画像形成装置100について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の一例であるフルカラーレーザビームプリンタを正面から見た状態で示す概略断面図である。図2は、画像形成装置100の全体構成を概略的に示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。まず、図1及び図2を参照して、シート搬送装置104及びこれを備えた画像形成装置100について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る画像形成装置100の一例であるフルカラーレーザビームプリンタを正面から見た状態で示す概略断面図である。図2は、画像形成装置100の全体構成を概略的に示す斜視図である。
[画像形成装置]
図1及び図2に示すように、画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)100aを備え、この装置本体100aの上部前側には、操作部34が配置されている。この操作部は、画像形成装置100の手前側から操作するように設けられている。近年は、多種多様なシートへの適応性やプリント生産性に優れるという観点から、4色の画像形成部を中間転写ベルト6の周方向に沿って並べて配置した、中間転写タンデム方式が主流となっており、本実施形態においてもこの方式を採用している。
図1及び図2に示すように、画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)100aを備え、この装置本体100aの上部前側には、操作部34が配置されている。この操作部は、画像形成装置100の手前側から操作するように設けられている。近年は、多種多様なシートへの適応性やプリント生産性に優れるという観点から、4色の画像形成部を中間転写ベルト6の周方向に沿って並べて配置した、中間転写タンデム方式が主流となっており、本実施形態においてもこの方式を採用している。
画像形成装置100では、搬送されるシートPに画像を形成する画像形成部102に設けられた4つの感光ドラム2,3,4,5が、それぞれ帯電部7,8,9,10により表面を一様な電荷に帯電される。画像形成部102に設けられた露光装置1には、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像信号が入力される。そして、露光装置1により、画像信号に応じて各感光ドラム表面がレーザ光で照射され、電荷が中和され、潜像が形成される。
感光ドラム2〜5にそれぞれ形成された潜像は、現像部11,12,13,14によってそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーで現像される。各感光ドラム2〜5にてそれぞれ現像されたトナーは、一次転写ローラ15,16,17,18により無端ベルト状の中間転写ベルト6に順番に転写され、中間転写ベルト上にフルカラーのトナー像として形成される。感光ドラム2〜5の各周囲に配置された帯電部7〜10、現像部11〜14、クリーナ40,41,42,43は、プロセスカートリッジとして画像形成ユニットを構成する。
中間転写ベルト6は、二次転写内ローラ19、駆動ローラ20、テンションローラ21及び張架ローラ22によって張架され、図中の矢印Bの方向へと搬送駆動される。上述したイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応する画像形成部102によって並列処理される各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト6上に一次転写された上流色のトナー像上に重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト6上に形成され、二次転写部(N2)へと搬送される。この二次転写部は、対向する二次転写内ローラ19及び二次転写外ローラ28により形成される二次転写ニップ部N2から構成され、所定の加圧力と静電的負荷バイアスが与えられることでシート上にトナー像を二次転写させる。なお、本実施形態における画像形成部102はY、M、C、Kの4セットが存在するが、色数は4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。
装置本体100aの下側には、給紙カセット77が装着されている。給紙カセット77内には、積載される形でシートPが収納されている。給紙カセット77内のシートPは、給送ローラ23により画像形成タイミングに合わせて給送される。給送ローラ23で送り出されたシートPは、搬送ローラ24と分離ローラ25間の分離ニップ部を経由して搬送ローラ対26によりレジストレーションローラ対27へと搬送される。
レジストレーションローラ対27は、シートPを突き当ててループを形成することでシート先端を倣わせて斜行を補正すると共に、中間転写ベルト上に担持されたトナー像に合わせて、所定のタイミングでシートPを二次転写部(N2)に搬送する。
レジストレーションローラ対76により、中間転写ベルト6上のトナー像に対してタイミングを合わせることで、シートPと画像のずれが無いように制御される。トナー像は、二次転写部(N2)を介して中間転写ベルト6からシートPに転写された後、搬送経路39を介して定着部10に送られ、定着部10で加熱及び加圧されて定着される。なお、画像形成部102、二次転写ニップ部N2及び定着部10により、シート搬送装置104により搬送されてくるシートPに画像を形成する画像形成手段が構成される。
排出ローラ対29を有する排出部30では、切換え部材31で経路の選択が行われ、片面画像形成を要する場合には排出搬送経路32を介してシートPをそのまま排出トレイ33上に排出する。一方、両面画像形成を要する場合には、排出搬送経路32から排出トレイ33上に先端側を一部突出させたシートPを、切換え部材31を切り換えた状態で排出ローラ対29を反転させて反転搬送経路35に後端から送り込む。さらに、このシートPを、搬送ローラ対36,37を介してスイッチバック経路38に搬送する。このシートPは、その先後端が入れ替えられた状態で、給紙カセット77等から搬送されてくる後続ジョブのシートPとのタイミングを合わせて再合流され、同様にレジストレーションローラ対27を経て二次転写部へと送られ、裏面への画像形成が行われる。
また、装置本体100aにおける搬送経路39及び反転搬送経路35に対向する位置には、開閉扉51が装置本体100aに対して回動軸52により開閉可能に支持されている。なお、搬送経路39及び反転搬送経路35は、装置本体100aに設けられ、シートPを搬送するシート搬送路を構成している。
[開閉扉のロック機構]
次に、図3〜図5を参照して、開閉扉51を装置本体100aにロックする第1ロック機構95及び第2ロック機構96について詳細に説明する。なお、図3は、開閉扉51を開位置にした状態の画像形成装置100を示す斜視図である。図4(a)は、第1ロック機構95の第1被係合部材(第1フック)71を示す側面図であり、図4(b)は、第2ロック機構96の第2被係合部材(第2フック)72を示す側面図である。また、図5は、第1被係合部材71と第2被係合部材72とを軸方向で重ね合わせた状態で示す側面図である。
次に、図3〜図5を参照して、開閉扉51を装置本体100aにロックする第1ロック機構95及び第2ロック機構96について詳細に説明する。なお、図3は、開閉扉51を開位置にした状態の画像形成装置100を示す斜視図である。図4(a)は、第1ロック機構95の第1被係合部材(第1フック)71を示す側面図であり、図4(b)は、第2ロック機構96の第2被係合部材(第2フック)72を示す側面図である。また、図5は、第1被係合部材71と第2被係合部材72とを軸方向で重ね合わせた状態で示す側面図である。
本実施形態において、図2及び図3における矢印Aは手前−奥方向(前後方向)を示し、矢印Bは左右方向を示している。図3に示すように、開閉扉51は、装置本体100aの側面において、装置本体100aの手前−奥方向(矢印A方向)の回動軸52を支点として閉位置(図1に示す位置)と開位置(図3に示す位置)との間で開閉動作するように支持されている。開閉扉51は、装置本体100aの開口部45を装置本体100aに対する開閉動作で開閉し、装置本体100aから離れる開位置への回動に際して、装置本体100aのシート搬送路である搬送経路39及び反転搬送経路35を開口部45から露出させる。
なお、本実施形態では、図1の実線で示す開閉扉51のみが装置本体100aに対して開閉動作する構成を備えるが、シート搬送路のうちの例えば反転搬送経路35を一体的に有する開閉扉51′(図1の破線で示す部分)として構成することもできる。この場合、開閉扉51′は、装置本体100aに備えたシート搬送路の少なくとも一部である反転搬送経路35を一体的に有し、開口部45を開閉動作で開閉し、開位置への回動に際して、搬送経路39及び反転搬送経路35を開口部45から露出させる。これにより、装置本体100aにおける開口部45の奥側にある搬送経路39をより見やすくして、ジャム(紙詰まり)処理等の実施をより容易にすることができる。
図3に示すように、装置本体100aには、閉位置で開閉扉51を装置本体100aに対してロックする、第1ロック手段としての第1ロック機構95及び第2ロック手段としての第2ロック機構96が設けられている。
第1ロック機構95は、装置本体100a及び開閉扉51における開閉扉51の回動軸52と平行な方向(図3の矢印C方向)の手前側(一端側)に配置された第1係合部材61及び第1被係合部材71を有している。これら第1係合部材(第1係合部)61及び第1被係合部材(第1フック)71は、互いに相対移動しつつ第1頂部81a(図4(a))を越えて係合可能となるように構成されている。
第2ロック機構96は、回動軸52と平行な方向(矢印C方向)の奥側(他端側)に配置され、互いに相対移動しつつ第2頂部82a(図4(b))を越えて係合可能な第2係合部材(第2係合部)62及び第2被係合部材(第2フック)72を有している。即ち、回動軸52と平行な方向(矢印C方向)の一端側は、開閉扉51を側面に備えた装置本体100aの正面視においての手前−奥方向における手前側端部である。また、回動軸52と平行な方向(矢印C方向)の他端側は、開閉扉51を側面に備えた装置本体100aの正面視においての手前−奥方向における奥側端部である。
図3〜図5に示すように、装置本体100aに設けられた第1係合部材61と第2係合部材62とは、装置本体100aにおける手前−奥方向において互いに重なるように夫々設けられている。また、開閉扉51に設けられた第1被係合部材71と第2被係合部材72とは、開閉扉51における手前−奥方向において互いに重なるように夫々設けられている。
図3に示すように、装置本体100aの側面に設けられた開口部45の上端部に、第1係合部材61と第2係合部材62とがそれぞれ固定されている。第1係合部材61は、開口部45内面における装置本体前面に近い位置に一端が固定されて他端を突出させている。また、第2係合部材62は、開口部45内面における装置本体前面から遠い位置に一端が固定されて他端を突出させている。これら第1係合部材61と第2係合部材62とは、同軸上に位置している。
一方、開閉扉51の上端部には、閉位置において装置本体100a側の第1係合部材61及び第2係合部材62に対向する位置に、軸部材73がその両端部73a,73aを回動可能に支持されて配置されている。軸部材73は、回動軸52と平行な方向(矢印C方向)に沿って延設され、その両端部73a,73aには夫々、第1被係合部材71と第2被係合部材72とが第1係合部材61側と第2係合部材62側とに各先端部を突出した形で他端部を固定されている。
第1被係合部材71及び第2被係合部材72は、図3〜図5に示すように、それぞれ先端部に凸部を有する爪状(フック状)に形成されており、第1係合部材61及び第2係合部材62は、それぞれ円柱状に形成されている。第1被係合部材71は、開閉扉51における装置本体100aの前面から近い位置に配置され、第2被係合部材72は、装置本体100aの前面から遠い位置に配置され、第1被係合部材71と第2被係合部材72とは、軸部材73により同軸上に軸支されている。軸部材73の中間部分には、操作レバー部としてのレバー部材74が固定されている。このレバー部材74の回動操作で、開閉扉51側の第1被係合部材71及び第2被係合部材72が軸部材73を中心として同位相で一体的に回動させられる。つまり、第1被係合部材71と第2被係合部材72とは、軸部材73に設けられ、一体的に回転自在に構成されている。
第1被係合部材71は、図4(a),(b)及び図5に示すように、第1頂部81aから先端側に向って下り勾配となる第1傾斜面81を有して、付勢部材75により第1係合部材61への係合方向に付勢されている。第1被係合部材71は、第1係止面91にて係止された第1係合部材61を受け入れる第1係合凹部81cを有している。第1係止面91は、第1係合部材61を係止可能となるように、装置本体100aへの閉位置において図中の上下方向に延びるように形成されている。
また、第2被係合部材72は、第2頂部82aから先端側に向って下り勾配となる第2傾斜面82と、第2頂部82aから、第2係合部材62を係止可能な第2係止面92に向って下り勾配となる第3傾斜面82bとを有している。つまり、第3傾斜面82bは、第2被係合部材(第2フック)72に設けられ、第2頂部82aから第2係止面92へ向かって、第2傾斜面82と反対方向に傾斜している。第2係止面92は、装置本体100aへの閉位置において図中の上下方向に延びるように設けられている。第2被係合部材72は、付勢部材75(図5)により第2係合部材62への係合方向に付勢されている。そして、第2被係合部材72は、第2係合部材62を係止可能な第2係止面92にて係止された第2係合部材62を受け入れ、かつ回動軸52と平行な方向(矢印C方向)からみて第1係合凹部81cと同じ位相にある第2係合凹部82cを有している。
なお、図5を用いて後述するが、第2係合凹部82cの底部(T)からの第2頂部82aの高さ(Y2)は、第1係合凹部81cの底部(T)からの第1頂部81aの高さ(Y1)より低くなるように設定されている。これにより、軽い操作力で第2傾斜面82を第2係合部材62に沿わせつつ第2被係合部材72を移動させ、第2係合部材62を、第2頂部82aを滑らかに乗り越えさせ、第3傾斜面82bを介して第2係合凹部82cに受け入れて係止することができる。
第2頂部82aは、閉位置への開閉扉51の回動に際して開閉扉51が大きく撓まない場合には、手前−奥方向において第1被係合部材71が第1係合部材61に係合するより前に第2係合部材62と係合し始めることが可能である。これにより、開閉扉51の閉位置への回動に際して、回動軸52と平行な方向(矢印C方向)において第1被係合部材71が第1係合部材61に係止されるより前に第2係合部材62による係止が可能になる。上述した第1傾斜面81及び第2傾斜面82は、開閉扉51の開閉動作を滑らかに行うようにするため、各先端側から第1係止面91、第2係止面92に接近するにつれて摺接面高さが単調に増加する形状とされている。
なお、図4(b)に破線で示すように、第2被係合部材72における第2頂部82a′を、第1被係合部材71における第1頂部81aと同程度の高さに設定することも可能である。その場合でも、開閉扉51がその手前側を閉位置に向けて押し込まれ開閉扉51の奥側の移動が手前側に比して遅れたとしても、第1ロック機構95の係合と近いタイミングで第2ロック機構96のロックを行うことができる。
第1被係合部材71及び第2被係合部材72は、図5に示すように、それぞれ圧縮バネ等の上記付勢部材75により付勢されて、装置本体100a側の第1係合部材61及び第2係合部材62に対して係合可能な図5の突出状態となる。このため、軸部材73がレバー部材74の操作で付勢部材75に抗して回動させられた際、レバー部材74が解放されると、第1被係合部材71及び第2被係合部材72は、付勢部材75の付勢力により図5に示す初期位置へと復帰される。
以上のように本実施形態では、第1ロック機構95及び第2ロック機構96は、装置本体100aに対して開閉扉51の同じ回動位置にて、第1被係合部材71に第1係合部材61が係合すると共に第2被係合部材72に第2係合部材62が係合する。そして、第1頂部81aよりも、第2頂部82aが装置本体側にあるように構成されている。つまり、開閉扉51を閉じるとき、第1係合部材61が第1頂部81aを越えるよりも早く第2係合部材62が第2頂部82aを越える。
なお、本実施形態の付勢部材75は、開閉扉51における固定部51aと、第1被係合部材71下方の突出部71aとの間に縮めて設けられているが、固定部51aと、第2被係合部材72下方の突出部72aとの間に縮めて設けることも可能である。さらに、軸部材73の端部と開閉扉51との間にトーションバネを設けることも可能である。付勢部材75は、圧縮バネに限らず、板バネや等によっても構成することができる。
ここで、図5、図6及び図7を参照して、軸部材73の軸中心方向において同軸上に第1被係合部材71及び第2被係合部材72を重ね合わせて同位相としたときの位置関係について説明する。
図5に示すように、第1被係合部材71における第1傾斜面81は、その最大高さ位置である第1頂部81aにおける水平方向(図5のX方向)での位置X1と、位置X1に対して垂直な方向(図5のY方向)での位置Y1とに設定されている。なお、図5のX方向(水平方向)は、開閉扉51が閉じる動作に伴って第1、第2被係合部材71,72と第1、第2係合部材61,62とが係合する際の、第1、第2被係合部材71,72の移動方向に相当する。位置Y1は、垂直な方向(Y方向)での両係合凹部81c,82cの底部(T)からの高さの位置である。一方、第2被係合部材72における第2傾斜面82は、その最大高さ位置である第2頂部82aにおける水平方向(図5のX方向)での位置X2と、位置X2に対して垂直な方向(図5のY方向)での底部(T)からの高さの位置Y2とに設定されている。
第1被係合部材71及び第2被係合部材72は、
X2>X1 ……(1)
Y1≧Y2 ……(2)
の関係が成立する形状を有している。X2>X1に設定されているので、開閉扉51が閉じた位置にあるとき、第2係合部材62から第2頂部82aまでの水平方向における距離は、第1係合部材61から第1頂部81aまでの水平方向における距離よりも長い。さらに、第2被係合部材72の第2係止面92における垂直な方向(Y方向)での底部(T)からの高さの位置Y2′は、
Y2>Y2′ ……(3)
の関係を有するように設定されている。なお、位置Y2′での水平位置はX1である。
X2>X1 ……(1)
Y1≧Y2 ……(2)
の関係が成立する形状を有している。X2>X1に設定されているので、開閉扉51が閉じた位置にあるとき、第2係合部材62から第2頂部82aまでの水平方向における距離は、第1係合部材61から第1頂部81aまでの水平方向における距離よりも長い。さらに、第2被係合部材72の第2係止面92における垂直な方向(Y方向)での底部(T)からの高さの位置Y2′は、
Y2>Y2′ ……(3)
の関係を有するように設定されている。なお、位置Y2′での水平位置はX1である。
以上のように、本実施形態における第1被係合部材71及び第2被係合部材72は、上記式(1),(2),(3)の条件が成り立つ形状を有している。
ここで、図7(a)〜(c)を用いて、開閉扉51が片閉まりする場合の状況について説明する。なお、図7(a)〜(c)は、比較例における開閉扉が片閉まりする場合の状況を説明するためのそれぞれ異なる側面図であり、図7(a)は第1被係合部材71を示し、図7(b)は第3傾斜面82bを有さない形状の第2被係合部材72′を示す。図7(c)は、図7(a)の状態での第1被係合部材71と図7(b)の状態での第2被係合部材72′とを同軸上に重ね合わせた際の位置関係を示す。
即ち、操作者が開閉扉51(図1〜図3参照)を開閉する際には、画像形成装置100の前面に近い第1係合部材61側の開閉扉部分を触り、操作をすることが想定される。その場合、図7(a)に示すように、第1ロック機構95は操作者の操作位置から近いため、第1被係合部材71の第1傾斜面81が第1係合部材61を乗り越え、第1頂部81aが第1係合部材61を第1係止面91に係止させる位置に確実に到達できる。
一方、第1係合部材61に比べて操作者の操作位置から遠い位置にある第2係合部材62では、開閉扉51の剛性が低い場合に開閉扉51が撓んで、第2被係合部材72′の第2傾斜面82′が第2係合部材62を乗り越えることができなくなってしまう。このため、第2被係合部材72′側では、第2係止面92′に第1係合部材61を係止させることができなくなってしまう(図7(b))。この場合、第1被係合部材71は、第1係止面91に第1係合部材61を係止させているため、開閉扉51は片閉まりの状態となる。
即ち、図7(c)に示すように、第1被係合部材71は第1係合部材61を乗り越えて係止状態に至るが、剛性が低い開閉扉51の撓みにより第2被係合部材72′が後方に位置しているため、第2係合部材62を乗り越えられず係止状態には至らない。
そこで、本実施形態では、図6(a)〜(d)に示すように前述の構成を備えるので、図7(c)に示すような問題は生じない。即ち、図6(a)は、第1被係合部材71の第1傾斜面81を第1係合部材61が乗り越えたときの状態を示し、この状態にて、第1被係合部材71では、図6(c)に示すように、第1係合部材61にて第1係止面91が係止される係止位置に到達できる。そして、開閉扉51が図7(a)〜(c)の場合と同様に撓んでねじれている場合であっても、第2被係合部材72と第2係合部材62との位置関係は図6(b)に示すようになる。つまり、図6(a)のように第1被係合部材71の第1傾斜面81を第1係合部材61が乗り越えたとき、図6(b)で示したように第2係合部材62は既に第2被係合部材72の第2頂部82aを越えていて第3傾斜面82bに接している。
即ち、図6(b)に示すように、第2被係合部材72における第2傾斜面82の最大高さ(Y2)である第2頂部82aを第2係合部材62が乗り越えていれば、次のようになる。つまり、第2係止面92における垂直位置(摺接面高さ)Y2′は、上記式(3)の関係から、最大高さである位置Y2よりも低く設定されるため、第2係合部材62は第2傾斜面82上から第2係合凹部82cに滑り落ちて第2係止面92に係合できる。これにより、第2被係合部材72は、図6(d)に示す第2係合部材62との正常な係合位置に到達することができる。これにより、開閉扉51の片閉まりを防止可能としながらも、ロック状態において軸方向の片側で隙間によるガタが生じるような不都合を回避可能にすることができる。
ここで、開閉扉51のねじれ量が、位置X2と位置X1との差である(X2−X1)よりも小さい値である(小さい範囲内にある)場合には、開閉扉51を片閉まりさせることなく、第1及び第2ロック機構95,96により確実にロックすることができる。
上記(X2−X1)の値は、開閉扉51の剛性に対応して任意に設定することができる。例えば、開閉扉51の剛性が比較的高い場合には、(X2−X1)の値を小さくし、開閉扉51の剛性が比較的低い場合には、(X2−X1)の値を剛性が高い場合に比べて大きくする。これにより、開閉扉51の剛性に対応した最適な第2被係合部材72を構成することが可能になる。
以上の本実施形態では、前述した構成の第1ロック機構95及び第2ロック機構96を設けることで、開閉扉51の剛性を高くするための部品を追加したり、使用材料を増やしたりすることなく、開閉扉51の片閉まりを回避することができる。これにより、剛性が低い開閉扉51に対して、少ない部品点数で片閉まりを回避する構成を備えた画像形成装置100を提供することが可能になる。
また、画像形成装置100にて開閉扉51が片閉まりのままでシートPが搬送される場合に、適正なシート搬送が行われなくなり、適正な画像形成が実行できなくなるような不都合を防止できる。そして、片閉まりとなった開閉扉51の隙間から装置本体100a内部に異物が侵入したり、画像形成装置100の動作に障害をきたしたりするような不都合を防止できる。
なお、本実施形態では、装置本体100aに上記係合部材61,62を有し、開閉扉51に上記被係合部材71,72を有する構成として説明したが、この関係(装置本体100a及び開閉扉51の一方、他方の関係)は逆にすることも可能である。即ち、開閉扉51に第1係合部材61及び第2係合部材62を設け、装置本体100aに第1被係合部材71及び第2被係合部材72を設ける構成とすることも可能である。関係が逆の場合、装置本体100aの上面部付近に設けられたレバー部材74の回動操作で、装置本体100a側の第1被係合部材71及び第2被係合部材72が同時に回動させられる。この場合にも、開閉扉51がその手前側を閉位置に向けて押し込まれ開閉扉51の奥側の移動が手前側に比して遅れた場合であっても、第1ロック機構95の係合と近いタイミングで第2ロック機構96の係合を行うことが可能になる。
なお、本実施形態では、第1係合部材61及び第2係合部材62は装置本体100a手前側と奥側に個別に配置されているが、この構成に限らず、両係合部材61,62を一本の円柱部材として繋げて構成するようにしても良い。その場合にも、第1被係合部材71及び第2被係合部材72の係止動作を同様に行うことができる。
なお、本実施形態では、装置本体100aの側面に設けられた開閉扉51(及び開閉扉51′)について説明したが、側面に限らず、装置本体100aの正面に設けられた開閉扉に対して本発明を適用することも可能である。その場合、回動軸と平行な方向の一端側は、開閉扉を正面に備えた装置本体の正面視においての左右方向における例えば左側端部となる。そして、回動軸と平行な方向の他端側は、開閉扉を正面に備えた装置本体の正面視においての左右方向における例えば右側端部となる。この場合にも、前述した効果と同様の効果を得ることが可能である。
10,102,N2…定着部,画像形成部,二次転写ニップ部(画像形成手段)/35,39…反転搬送経路,搬送経路(シート搬送路)/45…開口部/51…開閉扉/52…回動軸/61…第1係合部材(第1係合部)/62…第2係合部材(第2係合部)/71…第1被係合部材(第1フック)/72…第2被係合部材(第2フック)/75…付勢部材/81…第1傾斜面/81a…第1頂部/81c…第1係合凹部/82…第2傾斜面/82a…第2頂部/82b…第3傾斜面/82c…第2係合凹部/91…第1係止面/92…第2係止面/95…第1ロック機構(第1ロック手段)/96…第2ロック機構(第2ロック手段)/100…画像形成装置/100a…装置本体/104…シート搬送装置/C…回動軸と平行な方向/P…シート
Claims (11)
- 装置本体に対し開閉可能に支持された開閉扉と、
前記装置本体及び前記開閉扉の一方に設けられた第1係合部材と、前記装置本体及び前記開閉扉の他方に設けられ、前記第1係合部材が係合される第1被係合部材と、を有し、前記開閉扉を閉じる動作で前記第1係合部材が前記第1被係合部材の第1頂部を越えて前記第1被係合部材と係合することで前記開閉扉をロックする第1ロック手段と、
前記装置本体及び前記開閉扉の一方に設けられた第2係合部材と、前記装置本体及び前記開閉扉の他方に設けられ、前記第2係合部材が係合される第2被係合部材と、を有し、前記開閉扉を閉じる動作で前記第2係合部材が前記第2被係合部材の第2頂部を越えて前記第2被係合部材と係合することで前記開閉扉をロックする第2ロック手段と、を備え、
前記第1係合部材が前記第1頂部を越える前記開閉扉の回動位置と、前記第2係合部材が前記第2頂部を越える前記開閉扉の回動位置とが異なる、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 装置本体に対し開閉可能に支持された開閉扉と、
前記装置本体及び前記開閉扉の一方に設けられた第1係合部材と、前記装置本体及び前記開閉扉の他方に設けられ、前記第1係合部材が係合される第1被係合部材と、を有し、前記開閉扉を閉じる動作に伴って前記開閉扉に設けられた前記第1係合部材または前記第1被係合部材が移動方向に移動して前記第1係合部材が前記第1被係合部材の第1頂部を越えて前記第1被係合部材と係合することで、前記開閉扉を閉じた位置でロックする第1ロック手段と、
前記装置本体及び前記開閉扉の一方に設けられた第2係合部材と、前記装置本体及び前記開閉扉の他方に設けられ、前記第2係合部材が係合される第2被係合部材と、を有し、前記開閉扉を閉じる動作に伴って前記開閉扉に設けられた前記第2係合部材または前記第2被係合部材が前記移動方向に移動して前記第2係合部材が前記第2被係合部材の第2頂部を越えて前記第2被係合部材と係合することで、前記開閉扉を閉じた位置でロックする第2ロック手段と、を備え、
前記開閉扉が閉じた位置にあるときに、前記第1係合部材から前記第1被係合部材の第1頂部までの前記移動方向における距離と、前記第2係合部材から前記第2被係合部材の第2頂部までの前記移動方向における距離と、が異なる、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記第1係合部材は前記装置本体に設けられ、
前記第1被係合部材は前記開閉扉に設けられ、前記第1頂部から先端側に向って下り勾配となる第1傾斜面を有して前記第1係合部材への係合方向に付勢され、
前記第2係合部材は前記装置本体に設けられ、
前記第2被係合部材は前記開閉扉に設けられ、前記第2頂部から先端側に向って下り勾配となる第2傾斜面と、前記第2頂部から、前記第2係合部材を係止可能な第2係止面に向って下り勾配となる第3傾斜面と、を有して前記第2係合部材への係合方向に付勢される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。 - 前記第1被係合部材は、前記第1係合部材を係止可能な第1係止面にて係止された前記第1係合部材を受け入れる第1係合凹部を有し、
前記第2被係合部材は、前記第2係合部材を係止可能な第2係止面にて係止された前記第2係合部材を受け入れ、かつ前記開閉扉の回動軸と平行な方向からみて前記第1係合凹部と同じ位相にある第2係合凹部を有し、
前記第2係合凹部の底部からの前記第2頂部の高さは、前記第1係合凹部の底部からの前記第1頂部の高さより低く設定されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記開閉扉の回動軸と平行な方向の一端側は、前記開閉扉を側面に備えた前記装置本体の正面視においての手前−奥方向における手前側端部であり、
前記回動軸と平行な方向の他端側は、前記開閉扉を側面に備えた前記装置本体の正面視においての手前−奥方向における奥側端部である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記第1被係合部材と前記第2被係合部材とは、軸部材に設けられ、一体的に回転自在である、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記第1ロック手段は、
前記第2ロック手段よりも装置本体の手前側に配置され、前記開閉扉を閉じるとき、前記第1係合部材が前記第1頂部を越えるよりも早く前記第2係合部材が前記第2頂部を越える、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 装置本体と、
前記装置本体に対し開閉可能に支持された開閉扉と、
前記開閉扉に設けられた第1フックと、
前記開閉扉の、前記第1フックよりも前記装置本体の奥側に設けられた第2フックと、
前記第1フックと係合する、前記装置本体に設けられた第1係合部と、
前記第2フックと係合する、前記装置本体に設けられた第2係合部と、
前記第1フックに設けられた第1頂部と、
前記第1フックに設けられ、前記第1頂部から前記第1フックの先端側に向って下方へ傾斜し前記開閉扉を閉じる動作を行う際に前記第1係合部が接する第1傾斜面と、
前記第1フックに設けられ、前記開閉扉が閉じた位置にあるときに前記第1係合部を係止可能な第1係止面と、
前記第2フックにおける、前記1頂部よりも低い位置に設けられた第2頂部と、
前記第2フックに設けられ、前記第2頂部から前記第2フックの先端側に向って下方へ傾斜し前記開閉扉を閉じる動作を行う際に前記第2係合部が接する第2傾斜面と、
前記第2フックに設けられ、前記開閉扉が閉じた位置にあるときに前記第2係合部を係止可能な第2係止面と、
前記第2フックに設けられ、前記第2頂部から前記第2係止面へ向かって、前記第2傾斜面と反対方向に傾斜した第3傾斜面と、を有する、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記開閉扉は、
前記装置本体に備えた開口部を前記装置本体に対する開閉動作で開閉し、前記装置本体から離れる開位置への回動に際して、前記装置本体に備えたシート搬送路を前記開口部から露出させる、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記開閉扉は、
前記装置本体に備えたシート搬送路の少なくとも一部を一体的に有し、前記装置本体に備えた開口部を前記装置本体に対する開閉動作で開閉し、前記装置本体から離れる開位置への回動に際して、前記シート搬送路を前記開口部から露出させる、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送装置により搬送されてくるシートに画像を形成する画像形成手段と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
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