JP7473216B2 - レーザ半田付け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザビームを半田付け箇所に照射して電子部品を所定の箇所に半田付けするレーザ半田付け装置に関する。
特許文献1(特開2018-176247号公報)は、半田付けポイントが目標温度に加熱されるようにレーザ光の出力を精度良く制御し、それによって、品質の高い半田付けを行うことを目的とするもので、レーザ光を、予め定められた所定の制御波形に沿って出力し、放射温度計で測定される半田付けポイントの測定温度が予め定められた上限温度を上回らない場合には制御波形に沿った制御を継続し、側手インドが上限温度を上回る場合には、制御波形に沿った制御を中断してレーザ光の出力を落とすレーザ式半田付け装置を開示する。
特許文献2(特開2019-130584号公報)に開示されるレーザ半田付け装置は、プリント配線板上の電子部品の左右両側で第1および第2の側面端子と第1および第2のパッドとの間に介在する半田に対して、制御部の制御の下で第1及び第2のレーザ照射部よりそれぞれのレーザ出力を独立に制御可能な第1及び第2のレーザ光を集光照射するものである。
特許文献3(特開2020-25985号公報)に開示される半田付けシステムは、少なくとも第1のビームと第2のビームを発生し、前記第1のビームを半田付け領域の第1の要素にガイドし、前記第2のビームを前記半田付け領域の第2の要素にガイドするマルチビームスキャナ半田付けプロセス中、少なくとも前記第1の要素の第1の温度と前記第2の要素の第2の温度を同時に検出するセンサ、及び前記第1の温度と前記第2の温度が実質的に異なるという条件において、前記第1のビームと前記第2のビームのパラメータを調整する制御装置を含むシステムであることが開示される。
特許文献4(特開平11-347762号公報)は、管体の支持物への溶接に当たり、レーザビームを2つの光路に分割したツインビームを得る光学系を有する溶接ヘッドを、上記管体の端面にて管体厚さ方向の2カ所を同時に溶接するよう上記端面周囲に沿って移動させるようにしたシール溶接法を開示する。
特許文献5(特許第2902550号公報)は、レーザビームを伝送し、出射する光伝送系と、稜で接する複数の面を有し、複数の面に入射するレーザビームの面積比によりレーザビームを分割するビーム分割手段と、前記ビーム分割手段を可動に支持する支持手段とを有し、光伝送系から出射されるレーザビームを可変分割比で分割するビーム分割部と、ビーム分割部から出射される複数のレーザビームに対して共通の集光レンズ部であり、複数のレーザビームを異なる位置に集光させる集光レンズ部と、前記ビーム分割部と前記集光レンズ部とを一体的に同時に回転させる回転駆動機構とを有するレーザ加工機を開示する。
特開2018-176247号公報 特開2019-130584号公報 特開2020-25985号公報 特開平11-347762号公報 特許第2902550号公報
従来、放射温度計によって半田付けポイントの温度をリアルタイムで測定し、その測定温度が目標温度になるようにレーザ光の出力を制御していたが、様々な原因によって測定温度にばらつきが発生するためにレーザ光の出力を目標温度に合わせて高精度に制御することは難しく、半田付けポイントが適正な温度に加熱されず半田不良が生じるケースがあった。
このため、例えば特許文献1に開示されるレーザ半田付け装置においては、半田付けポイントを予熱する第1工程と、供給された半田をレーザ光により溶融させて半田付けポイントに拡散させる第2工程と、半田付けポイントに拡散した半田をレーザ光で後加熱する第3工程とを有し、半田付けポイントを目標温度に加熱するために必要なレーザ光の出力及び照射時間に基づいて、レーザ光の出力及び照射時間を制御するための制御波形を設定するとともに、目標温度より高い上限温度を設定し、前記第1、第2、第3の工程に沿って半田付けを行う際に、前記レーザ光の出力及び照射時間を前記制御波形に基づいて波形制御すると共に、半田付けポイントの温度を放射温度計により測定して前記上限温度と比較し、測定温度が上限温度より低い場合は、そのまま波形制御を行い、測定温度が上限温度を上回った場合は、前記波形制御を解除してレーザ光の出力を低下させる制御を行うものである。
また、特許文献2において、温度測定工程が、第1および第2のレーザ光の照射中に第1及び第2の端子付近の半田よりそれぞれ発生する赤外線を受光して光電変換によりそれらの半田の温度を表す第1及び第2の測定温度信号を生成し、レーザ出力制御工程が、前記第1および第2の測定紫雲号を基準値と比較し、それぞれの比較結果に応じて第1及び第2のレーザ光のレーザ出力を独立に二値制御するものであり、前記第1および第2のレーザ光のレーザ出力をレーザ照射の開始から一定のレートで増大させ、前記第1の測定温度信号が前記基準温度に対応する基準値に到達した時以後はその到達時のレーザ出力値またはその付近に保持されるように前記第1のレーザ光のレーザ出力を制御し、前記第2の測定温度信号が前記基準温度に対応する基準値に到達した時以後はその到達時のレーザ出力値またはその付近に保持されるように前記第2のレーザ光のレーザ出力を制御するようにしたものである。
さらに、特許文献3において、センサは、第1のビームがガイドされる半田付け領域の第1の要素の第1の温度と、第2のビームがガイドされる半田付け領域の第2の要素の第2の温度を同時に検出し、制御装置は、前記第1の温度と前記第2の温度が実質的に異なるという条件において、前記第1のビームと前記第2のビームのパラメータを調整するものである。
特許文献4では、管体の支持物への溶接に当たり、レーザビームを2つの光路に分割したツインビームを得る光学系を有する溶接ヘッドを、上記管体の端面にて管体厚さ方向の2カ所を同時に溶接するよう上記端面周囲に沿って移動させるものであり、特許文献5では、主レーザビームと補助レーザビームとからなるツインビームを出射するものであり、屋根型プリズムを左右に移動させることにより、主レーザビームと補助レーザビームの強度を調整できるものである。
以上のように、従来技術において、レーザ光が照射される箇所の温度を検出し、この検出温度にしたがってレーザ光の出力を制御する場合、半田付け箇所の熱容量に伴って温度上昇の速度が異なり、半田付け箇所の周縁が以上に高温になる場合がある。半田付け箇所が異常な高温となった場合、半田付けされる箇所に連設される基板配線の熔解による断線や、電子部品の熱による破壊などが生じる恐れがある。また、Pbフリーの半田の使用が要望される昨今では、Pbフリーの半田は、従来のSn-Pb半田の融点183℃に対して融点が200℃~220℃と高いものが多いため、電子部品への熱影響も大きくなる傾向にある。
さらに、通常、電子部品、特にICなどでは、急激な温度上昇による熱衝撃によって、半導体のチップ破壊が起こる可能性があり、またアルミ電解コンデンサなどでは、熱影響によって静電容量の低下、推定寿命の低下などの不具合が生じる。
以上のことから、本発明は、半田付け箇所の近傍にある熱耐性が低い箇所の温度を検出し、この検出温度を一つのパラメータとして温度制御を行うことができるレーザ半田付け装置を提供することにある。
本発明は、所定の半田付け箇所にレーザ光を照射するレーザ光照射装置と、前記半田付け箇所の温度を検出する温度検出装置と、前記半付け箇所周縁の映像を撮影する撮影装置とによって少なくとも構成されるレーザ半田付け装置において、前記半田付け近傍の電子部品の温度を検出する近傍温度検出装置と、該近傍温度検出装置によって検出された検出温度が電子部品に規定される温度以上とならないように、前記レーザ光照射装置を制御する制御装置とを具備することにある。
また、前記レーザ光照射装置は、所定の波長のレーザ光を発生させるレーザ発生装置と、該レーザ発生装置により発生した所定の波長のレーザ光を半田付け箇所に導くレーザ光ガイド機構とによって構成されることが望ましい。
さらに、前記レーザ光照射装置は、所定の波長のレーザ光を発生させるレーザ発生装置と、該レーザ発生装置により発生した所定の波長のレーザ光を分光する分光手段と、該分光手段によって分光されたレーザ光を、所定の間隔で位置する2カ所の半田付け位置に照射するレーザ光ガイド機構とによって構成されることが望ましい。
さらにまた、前記分光手段は、前記温度検出手段によって検出される少なくとも2カ所の半田付け箇所の温度のバランスが良好となるように分光することが望ましい。また前記分光手段は、レーザ光の入射側に稜線を有するプリズムであり、前記稜線が前記レーザ光の入射側に対して左右に移動可能であることが望ましい。
尚、前記電子部品としては、半田付けされる部分からの熱伝導による熱影響を受ける電子部品、いわゆる基板に実装されるIC、抵抗、コンデンサなどであり、さらに基板配線それ自体であることが望ましい。両側に一定間隔に半田付け箇所を有する電子部品の場合、分光手段によってレーザを分光して一度に半田付けすることが効率的であるが、半田付け箇所の間に位置する電子部品が熱影響を受けないように電子部品の温度上昇を観察することが必要である。
また、電子部品、特にICなどでは、急激な温度上昇による熱衝撃によって、半導体のチップ破壊が起こる可能性があり、またアルミ電解コンデンサなどでは、熱影響によって静電容量の低下、推定寿命の低下などの不具合が生じるため、それぞれ半田付けする対象の電子部品に耐熱温度を設定し、前記温度検出装置において検出された電子部品の温度が耐熱温度を超えないように、レーザ発生装置の出力を制御するものである。
また、本発明に係る制御装置は、電子部品の温度に基づくレーザ光の出力制御を行うとともに、半田付け箇所の温度についても、半田付け箇所の温度に基づいてレーザ光の出力制御を行うことが望ましい。特にレーザ光を分光したツインレーザによる半田付けの場合、それぞれの半田付け箇所の熱容量が異なる場合など、ツインレーザのそれぞれの強度を調整する必要があるが、分光手段によって容易にそれぞれの強度を調整可能となるものである。
本発明によれば、半田付け箇所からの熱影響を受ける電子部品の温度を出し、この温度に基づいてレーザ発生装置の出力を制御するようにしたことから、半田付け箇所からの熱伝導による電子部品の破損等を防止することができるものである。
図1は、本発明の実施例1に係るレーザ半田付け装置の概略構成図である。 図2は、実施例1に係るレーザ半田付け装置の半田付け箇所近傍の撮像エリア、レーザエリア及びセンサエリアを示した説明図である。 図3は、本発明の実施例2に係るレーザ半田付け装置の概略構成図である。 図4(a)は、実施例2に係るレーザ半田付け装置の半田付け箇所近傍の撮像エリア、レーザエリア及びセンサエリアを示した説明図であり、図4(b)はその側面図である。 図5(a)は、左側のレーザビームを強くした場合のプリズムによる分光を示した説明図であり、図5(b)は分光による撮像エリア、レーザエリア及びセンサエリアを示した説明図である。 図6(a)は、右側のレーザビームを強くした場合のプリズムによる分光を示した説明図であり、図6(b)は分光による撮像エリア、レーザエリア及びセンサエリアを示した説明図である。 図7は、本発明の実施例3に係るレーザ半田付け装置の概略構成図である。 図8は、本発明のレーザ半田付け装置の制御の一例を示したフローチャート図である。
以下、この発明の実施例について図面により説明する。
本発明の実施例に係るレーザ半田付け装置1は、所定の波長のレーザ光を発生させるレーザ発生装置10と、赤外線を受光して温度を検出する温度検出装置20と、半田付け箇所近傍の所定の範囲から生じる可視光を受光する撮影装置30と、前記レーザ発生装置10により発生した所定の波長のレーザ光をレーザエリア(半田付け箇所)70に導くレーザ光ガイド機構40と、レーザエリア(半田付け箇所)70からの映像を撮影装置30に導く映像ガイド機構50と、前記レーザエリア(半田付け箇所)近傍70の所望の位置(温度検出エリア)76から放出される赤外線を前記温度検出装置20まで導く赤外線ガイド機構60を具備する。
前記レーザ発生装置10のレーザ軸は、波長800~1100nm帯の一般的な波長帯を使用するもので、半導体レーザ、ファイバーレーザなどが代表的である。前記レーザ軸の入力方法は、取り回しが良いファイバー伝送が、利便性が良く、光源を離れた場所に設置できる。ファイバーから放出されるレーザ光はコリメートレンズ11により平行光に光学的に変換される。
レーザ光ガイド機構40は、前記コリメートレンズ11により平行光に変換されたレーザ光を90°横方向に全反射させるために45°傾斜して配置された全反射ミラー41と、該全反射ミラー41に対峙して45°傾斜して配置され、前記全反射ミラー41によって全反射されたレーザ光を半田付け箇所方向に反射させる第1のダイクロイックフィルタ42と、集光レンズ(コリメートレンズ)43とによって構成される。
前記撮影装置30は、前記レーザエリア(半田付け箇所)70からの可視光帯を受光して映像化するもので、レーザエリア(半田付け箇所)70からの可視光は、映像ガイド機構50を介して撮影装置30に入力される。映像ガイド機構50は、集光レンズ43、第2のダイクロイックフィルタ42、第2のダイクロイックフィルタ51及び全反射ミラー52及び集光レンズ53によって構成されるもので、可視光は、集光レンズ43及び第1のダイクロイックフィルタ42を透過するとともに、縦方向において第1のダイクロイックフィルタ42に対向して45°傾斜して配置された第2のダイクロイックフィルタ51において全反射され、さらに横方向において第2のダイクロイックフィルタ51に対向して45°傾斜して配置された全反射ミラー52によって全反射されて前記撮影装置30に入力される。尚、54は位置調整機構である。
前記温度検出装置20は、前記電子部品71の半田付け箇所71の温度を検出するとともに、赤外線ガイド機構60を介して前記レーザエリア(半田付け箇所)70の近傍の電子部品71からその温度に対応して生じる赤外線を受光してその電子部品71の温度を検出する近傍温度検出装置21を兼ねるもので、電子部品71から発生する2~2.5μm帯の赤外線は、赤外線ガイド機構60を構成する前記集光レンズ43,第1のダイクロイックフィルタ42及び第2のダイクロイックフィルタ51を透過し、集光レンズ61で集光されて前記温度検出装置20に到達する。尚、62は位置調整装置である。尚、第1のダイクロイックフィルタ42はレーザ光のみを全反射させるものであり、第2のダイクロイックフィルタ51は可視光のみを全反射させるものである。
図2は、撮影装置30において撮影された撮影範囲75と、電子部品71に焦点があった温度検出装置20の温度検出エリア76と、基板配線74上に仮接合された半田箇所73と電子部品71の端子72とを半田付けするためにレーザ光が照射されるレーザエリア(半田付け箇所)70を示したものである。
以上の構成により、撮影装置30において撮影された映像に基づいて、温度検出エリア6は、位置調整機構(煽り機構)62によって第1のダイクロイックフィルタ42への入射角を調整することにより、レーザエリア70又はレーザ光近傍の温度検出エリア76にフォーカスを移動させることができるものである。
温度検出装置30において電子部品71の温度を検出し、この検出された温度が、例えば電子部品71の耐熱温度又は設定温度を超えないように、レーザ発生装置10の出力を制御するようにして、半田付けの熱による電子部品71の破損等の不具合を防止することができるものである。
本発明の実施例2に係るツインレーザ半田付け装置1Aは、例えば図3に示すように、レーザ発生装置10と、コリメートレンズ11、全反射ミラー41、第1のダイクロイックフィルタ42及び集光レンズ43からなり、さらに分光用プリズム80を具備するレーザ光ガイド機構40とによって構成され、所定の間隔で位置する2カ所の半田付け位置にレーザ光を照射するレーザ光照射装置12を具備する。また、ツインレーザ半田付け装置1Aは、さらに前記半田付け箇所の温度を検出する温度検出装置20と、前記半付け箇所周縁の映像を撮影する撮影装置30とを具備する。
さらに本発明のツインレーザ半田付け装置1Aは、前記半田付け近傍の電子部品71の温度を検出する近傍温度検出装置21と、該近傍温度検出装置21によって検出された検出温度が、電子部品71に規定される温度以上とならないように、前記レーザ光発生装置10を制御する制御装置とを具備するものである。
さらに、前記レーザ光照射装置12は、前記レーザ発生装置10により発生した所定の波長のレーザ光を分光する分光手段として、分光用プリズム80を具備する。この分光用プリズム80は、前記レーザ発生装置10と対峙する側にレーザ光を分割する稜線81を有し、この稜線81を境として前記レーザ発生装置10から出力されるレーザ光を左右に分光するものである。
前記分光用プリズム80によって分光されたツインビームは、前記レーザ光ガイド機構40を介して、例えば図4(a)及び(b)で示すように、電子部品71の両側に突出する端子72a,72bと電子部品71の半田付け箇所73a,73bに照射される。尚、レーザ光は、それぞれレーザエリア70a,70bとして示される。
通常、2カ所の半田付け箇所73a,73Bの熱容量が同一の場合には、ツインビームの出力が左右均一となるように分光用プリズム80を配置する。また、左側の半田付け箇所73aの熱容量が大きい場合、半田付け箇所73aの温度上昇が右側の半田付け箇所73bに比べて遅くなるため、図5(a)で示すように、分光用プリズムを左側に移動させて左側へのレーザビームの分光割合を右側のレーザビームに比して大きくすることによって、図5(b)で示すように、右側の半田付け箇所73bへのレーザビームを抑えて左側の半田付け箇所73aのレーザビームを強くすることができるため、左右の半田付け状態を均一にすることができるものである。
また、図6(a),(b)は、図5で示す場合と反対に、右側の半田付け箇所73bの熱容量が大きい場合、半田付け箇所73bの温度上昇が左側の半田付け箇所73aに比べて遅くなるため、分光用プリズムを右側に移動させて右側へのレーザビームの分光割合を左側のレーザビームに比して大きくすることによって、左側の半田付け箇所73aへのレーザビームを抑えて右側の半田付け箇所73bのレーザビームを強くすることができるため、左右の半田付け状態を均一にすることを示すものである。
本発明の実施例3に係るツインビーム半田付け装置1Bは、前記レーザビーム照射装置12において、コリメートレンズ11によって平行光に変換されたレーザビームを分光するように、コリメートレンズ11の後流側に、分光用プリズム80’を配置したことを特徴とするものである。
尚、実施例3においても実施例2の場合と同様に、実施例1と同一の箇所又は同一の効果を奏する箇所には同一の符号を付してその説明を省略する。したがって、実施例3に係るツインビーム半田付け装置1Bにおいても、実施例2に係るツインビーム半田付け装置1Aと同様の効果を奏するものである。
上述した実施例2及び3に係るツインビーム半田付け装置1A,1Bの制御は、例えば図8に示すようなフローチャートで示されるものである。
ステップ100から開始される制御において、ステップ110において、例えば左側の半田付け箇所73aの温度Taが検出され、ステップ120において、右側の半田付け箇所73bの温度Tbが検出され、ステップ130において、電子部品71の温度Tcが検出される。
ステップ140において、左右の半田付け箇所73a,73bの温度TaとTbが比較され、温度Taが高い場合には、ステップ160に進んで分光用プリズム80(80’)を右側に移動させて右側のレーザビームの分光比を大きくして、例えば図6(a),(b)で示すように左側半田付け箇所73aへのレーザビームを小さく、右側半田付け箇所の73bへのレーザビームを大きくして左右のバランスを取るようにするものである。
また、ステップ140の判定において、温度Taが高くない場合には、ステップ150に進んで温度Taが温度Tbより小さいか否かが判定される。ステップ150の判定において温度Taが温度Tbよりも小さい場合には、ステップ170に進んで分光用プリズム80(80’)を左側に移動させて左側のレーザビームの分光比を大きくして、例えば図5(a),(b)で示すように右側半田付け箇所73bへのレーザビームを小さく、左側半田付け箇所の73aへのレーザビームを大きくして左右のバランスを取るようにするものである。
以上の制御によって、左右のレーザビームのバランスが取れると、ステップ140及びステップ150の判定において温度Taと温度Tbが等しくなることから、ステップ180に進んで、ステップ130で検出された電子部品71の温度Tcが所定値αより大きいか否かが判定される。前記所定値αは、その電子部品71の限界温度、許容温度などから設定されることが望ましい。
ステップ180の判定において、電子部品71の温度Tcが所定値αよりも高い場合には、ステップ190に進んでレーザ発生装置10の出力を減少させて、電子部品71への温度影響を防止する。また電子部品71の温度Tcが所定値α以下の場合には、ステップ200に進んで電子部品71の半田付け箇所73a,73bの半田付けが完了した場合には、ステップ200で制御を完了させ、また半田付けが完了していない場合には、ステップ110に戻って温度制御を継続するものである。
以上のように、本発明によれば、実施例1のレーザ半田付け装置1、実施例2及び3のツインビームレーザ半田付け装置1A,1Bにおいて、電子部品71の温度を検出して、レーザビームの強度を調整することができるため、半田付けによって生じる電子部品71の熱影響を抑制又は防止できるものである。これによって、せっかく半田付けが完了した電子部品が熱影響によって実は不良品となったことを防止できると共に、電子部品の寿命を延ばすことができるものである。
1 レーザ半田付け装置
1A,1B ツインレーザ半田付け装置
10 レーザ発生装置
11 コリメートレンズ
20 温度検出装置
21 近傍温度検出装置
30 撮影装置
40 レーザ光ガイド機構
41 全反射ミラー
42 第1のダイクロイックフィルタ
43 集光レンズ
50 映像ガイド機構
51 第2のダイクリイックフィルタ
52 全反射ミラー
53 集光レンズ
54 位置調整機構
60 赤外線ガイド機構
61 集光レンズ
62 位置調整機構
70,70a,70b レーザエリア
71 電子部品
72,72a,72b 端子
73,73a,73b 半田付け箇所
74,74a,74b 基板配線
75 映像エリア
76 温度検出エリア
80 分光用プリズム

Claims (4)

  1. 所定の半田付け箇所にレーザ光を照射するレーザ光照射装置と、前記半田付け箇所の温度を検出する温度検出装置と、前記半田付け箇所周縁の映像を撮影する撮影装置と、前記レーザ光照射装置より発生した所定の波長のレーザ光を半田付け箇所に導くレーザガイド機構と、半田付け箇所からの映像を、前記撮影装置に導く映像ガイド機構と、前記半田付け箇所の所望の位置から放出される赤外線を温度検出装置まで導く赤外線ガイド機構とによって少なくとも構成されるレーザ半田付け装置において、
    前記温度検出装置は、近傍温度検出装置として、前記半田付け近傍の電子部品から発生する赤外線を前記赤外線ガイド機構を介して受信し、該電子部品の温度を検出すること、
    前記温度検出装置によって検出された検出温度が、電子部品に規定される温度以上とならないように、前記レーザ光照射装置を制御する制御装置とを具備すること、
    前記レーザガイド機構は、前記レーザ照射装置から発生するレーザ光を平行光に変換するコリメートレンズと、該平行光を90°横方向に全反射させる全反射ミラーと、該全反射ミラーによって反射されたレーザ光を半田付け箇所方向に反射させる第1のダイクロイックフィルタと、レーザ光をハンダ付け箇所に集光させる集光レンズとによって構成されること、
    前記映像ガイド機構は、半田付け箇所周縁の映像エリアからの可視光を集光する集光レンズと、可視光を透過させる第1のダイクロイックフィルタと、可視光のみを全反射させる第2のダイクロイックフィルタと、可視光の方向を90°変える全反射ミラーと、可視光を集光させる集光レンズとによって構成されること、及び、
    前記赤外線ガイド機構は、前記半田付け近傍の電子部品に対向して配置される集光レンズと、レーザ光のみを全反射させる第1のダイクロイックフィルタと、可視光のみを全反射させる第2のダイクロイックフィルタと、通過した赤外線のみを集光する集光レンズとによって構成されることを特徴とするレーザ半田付け装置。
  2. 前記レーザ光照射装置は、所定の波長のレーザ光を発生させるレーザ発生装置と、該レーザ発生装置により発生した所定の波長のレーザ光を分光する分光手段を具備すること、前記レーザガイド機構は、前記分光手段によって分光されたレーザ光を、所定の間隔で位置する2カ所の半田付け位置に照射することを特徴とする請求項1記載のレーザ半田付け装置。
  3. 前記分光手段は、前記温度検出装置によって検出される少なくとも2カ所の半田付け箇所の温度のバランスが良好となるように分光することを特徴とする請求項2記載のレーザ半田付け装置。
  4. 前記分光手段は、レーザ光の入射側に稜線を有するプリズムであり、前記稜線が前記レーザ光の入射側に対して左右に移動可能であることを特徴とする請求項3記載のレーザ半田付け装置。
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