JP7472988B2 - 治療支援システムおよび治療支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、治療支援システムおよび治療支援装置に関する。
従来、被検体の体内に投与された蛍光物質を含む薬剤に所定の波長帯の治療光を照射することに基づいてがん細胞を死滅させる治療(光免疫療法)の支援または治療を行う治療支援装置が知られている。このような治療支援装置は、たとえば、国際公開第2019/215905号に開示されている。
上記国際公開第2019/215905号に記載されている治療支援装置は、蛍光を検出する蛍光検出部と、蛍光検出部により出力された蛍光信号に基づいて蛍光画像を生成する蛍光画像生成部とを備える。蛍光検出部は、光免疫療法による治療のために被検体の体内に投与された薬剤の蛍光物質から発せられる蛍光を検出している。上記国際公開第2019/215905号に記載の治療支援装置は、蛍光画像生成部により生成された治療前の蛍光画像および治療時の蛍光画像を出力するように構成されている。そして、上記国際公開第2019/215905号に記載の治療支援装置は、治療前の蛍光画像と治療時の蛍光画像とを重畳して表示させる。
国際公開第2019/215905号
ここで、上記国際公開第2019/215905号に記載されている治療支援装置では、がん細胞(治療部位)の各々の領域において治療の進行度にばらつきがある場合がある。すなわち、治療部位のうちに、治療の進行度が比較的大きい領域と比較的小さい領域とが含まれる場合がある。そのため、治療部位の各々の領域ごとに、治療の進行度の具体的なばらつき(差異)を確認する必要がある。光免疫療法では、蛍光物質から発せられる蛍光は、治療の進行に伴って徐々に小さくなる。そのため、治療の進行度を確認するためには、蛍光の減衰具合を確認する必要がある。
しかしながら、上記国際公開第2019/215905号に記載されている治療支援装置では、治療前の蛍光画像と治療時の蛍光画像とを重畳して表示させることによって蛍光を検出した領域の差異が確認可能であるものの、治療部位の各々の領域における治療の進行度のばらつきを確認するためには、人が直接画像を視認して蛍光の強度を確認しなければならない。そのため、治療部位の各々の領域ごとの治療の具体的な進行度の差異を確認する確認作業が医師などの作業者にとって負担となる。そのため、治療の進行度の具体的なばらつき(差異)を確認するために、被検体の治療部位の各々の領域ごとにおける治療の進行度を容易に認識することが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、被検体の治療部位の各々の領域ごとにおける治療の進行度を容易に認識することが可能な治療支援システムおよび治療支援装置を提供することである。
この発明の第1の局面における治療支援システムは、被検体の体内の治療部位に投与された蛍光物質を含む薬剤に所定の波長帯の治療光を照射することによってがん細胞を死滅させる治療において、治療部位の薬剤に対して治療光を照射する照射部と、照射部から照射された治療光によって励起された薬剤の蛍光物質が発する蛍光を検出する光検出部と、光検出部によって検出された蛍光の蛍光信号を解析して解析画像を生成する制御部と、制御部によって生成された解析画像を表示する表示部と、を備え、制御部は、光検出部によって検出された蛍光信号を取得する信号取得部と、信号取得部によって取得された蛍光信号の時系列に沿った変化に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像を生成する解析処理部と、解析処理部によって生成された解析画像を出力する画像出力部と、を含む、治療支援システムであって、解析処理部は、所定の時点の蛍光信号の強度と、時系列に沿って取得された蛍光信号の強度との比に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像を生成するように構成されている
この発明の第2の局面における治療支援装置は、被検体の体内の治療部位に投与された蛍光物質を含む薬剤に所定の波長帯の治療光を照射することによってがん細胞を死滅させる治療において、治療部位の照射された治療光によって励起された薬剤の蛍光物質が発する蛍光を検出する光検出部と、光検出部によって検出された蛍光の蛍光信号を解析して解析画像を生成する制御部と、を備え、制御部は、光検出部によって検出された蛍光信号を取得する信号取得部と、信号取得部によって取得された蛍光信号の時系列に沿った変化に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像を生成する解析処理部と、解析処理部によって生成された解析画像を出力する画像出力部と、を含む、治療支援装置であって、解析処理部は、所定の時点の蛍光信号の強度と、時系列に沿って取得された蛍光信号の強度との比に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像を生成するように構成されている、治療支援装置
本発明の第1の局面による治療支援システムおよび第2の局面における治療支援装置では、取得された蛍光信号の時系列に沿った変化に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像を生成する。そして、生成された解析画像を出力する。これにより、治療部位の各々の領域ごとに治療の進行度が異なる場合にも、解析画像の表示によって、蛍光の時系列に沿った変化に基づく治療の進行度の分布を識別することができる。そのため、蛍光信号の強度を示す画像を人が直接的に確認する場合と異なり、解析画像を視認することによって治療部位の各々の領域ごとにおける治療の進行度の分布を容易に識別することができる。その結果、被検体の治療部位の各々の領域ごとにおける治療の進行度を容易に認識することが可能な治療支援システムおよび治療支援装置を提供することができる。
一実施形態による治療支援システムの全体構成を示したブロック図である。 一実施形態による蛍光画像の一例を示した図である。 一実施形態による可視画像の一例を示した図である。 一実施形態による制御部の機能的構成について説明するための図である。 一実施形態による蛍光信号の強度の変化を説明するための図である。 治療開始前から治療開始後までの蛍光信号強度の変化の一例を示した図である。 一実施形態による解析画像の一例を示した図である。 一実施形態による解析画像と可視画像との重畳表示の例を示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図8を参照して、本発明の一実施形態による治療支援システム100の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態による治療支援システム100は、光免疫療法における治療の支援を行うシステムである。具体的には、治療支援システム100は、がん患者101の治療部位に対して、治療光(励起光)を照射して、がん患者101の体内に投与された薬剤102の蛍光物質により放射される蛍光を検出するように構成されている。また、治療支援システム100は、光免疫療法による治療の支援に加えて、薬剤102の蛍光物質に応じた特定の波長帯の光である治療光を照射し続けることにより、光免疫療法による治療を行うように構成されている。なお、がん患者101は、請求の範囲の「被検体」の一例である。また、がん患者101は、人間以外の動物を対象としてもよい。
本実施形態による治療支援システム100は、図1に示すように、照射部10と、治療支援装置20とを含む。
(照射部の構成)
本実施形態では、照射部10は、がん患者101の体内の治療部位に投与された蛍光物質を含む薬剤102に所定の波長帯の治療光を照射することによってがん細胞を死滅させる治療において、治療部位の薬剤102に治療光を照射するように構成されている。すなわち、照射部10は、光免疫療法における治療において、がん患者101の体内に投与された蛍光物質を含む薬剤102に治療光(励起光)を照射するように構成されている。また、照射部10は、後述する装置制御部43からの信号に基づいて、治療光の照射の開始および停止(治療光の照射のON・OFFの切り替え)を行うように構成されている。そして、照射部10は、治療光光源11と、複数の治療用プローブ12とを含む。
治療光光源11は、薬剤102に含まれた蛍光物質を励起させる特定の波長帯の治療光(励起光)を照射するように構成されている。治療光光源11は、半導体レーザー(LD:Laser Diode)、または、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などを含む。
治療用プローブ12は、がん患者101の体内に挿入されるとともに、がん患者101の体内において治療光を照射するように構成されている。治療用プローブ12は、治療光光源11からの光を導光する光ファイバを含む。治療用プローブ12は、たとえば、ディフューザ(図示せず)に沿って、がん患者101の体内の治療箇所である位置(治療部位)に向かって挿入される。ディフューザは、がん患者101の体内に挿入されるガラスなどの透明な部材により形成された筒状のガイドである。
医師などのユーザは、MRI(Magnetic Resonance Image)、X線CT(Computed Tomography)、または、超音波エコーなどにより、がん患者101のがんの位置(治療部位)を事前に把握する。そして、医師などのユーザは、超音波エコーなどにより、がんの位置を確認しながら、治療用プローブ12をがん患者101の体内に挿入する。治療用プローブ12は、がん患者101の体内において、治療光光源11からの治療光を導光して照射する。これにより、薬剤102の蛍光物質が治療光により励起される。
治療支援システム100は、治療用プローブ12によって、がん患者101の体内において、薬剤102に含まれた蛍光物質を励起させる特定の波長帯の光である治療光を照射し続けることにより、がん細胞を死滅させる治療(光免疫療法)を行う。
(光免疫療法について)
光免疫療法では、治療光の照射の前に、予め(たとえば、1~2日前に)がん患者101の体内に薬剤102が投与される。薬剤102は、蛍光を発する蛍光物質と、抗体とを含む。薬剤102は、がん患者101のがん細胞(治療部位)に選択的に結合される。薬剤102の蛍光物質は、治療光が照射されることにより、励起して蛍光を発する物質であり、治療光が照射され続けることにより、光化学反応を起こす物質である。すなわち、がん患者101の治療部位に選択的に集積された薬剤102に治療光が照射されることによって、治療部位において蛍光が発せられながらがん細胞が破壊される。蛍光物質は、たとえば、IRDye(登録商標)700DXなどの化学物質である。
光免疫療法による治療では、がん患者101に投与された薬剤102の蛍光物質の種類に対応する治療光が、照射部10によってがん患者101の治療部位(がん細胞)に対して照射される。すなわち、薬剤102の蛍光物質の種類に対応するように、照射部10によって照射される治療光の波長が定められる。そして、医師などのユーザにより、照射される治療光の強度および照射時間が定められる。
なお、照射部10により、治療の際に照射される治療光は、可視光の一部から近赤外光の領域である600nm以上2500nm以下の波長領域において、治療に用いられる薬剤102の蛍光物質が光化学反応を起こす波長帯の光である。したがって、治療光の波長は、治療に用いられる薬剤102の蛍光物質の種類に応じて異なる。たとえば、薬剤102の蛍光物質にIRDye700DXが用いられる場合には、照射部10は、光免疫療法による治療の際に、波長のピーク位置が600nm以上700nm以下の光を照射する。照射部10は、たとえば、波長のピーク位置が690nm程度の非熱性赤色光(近赤外光)を照射する。
(治療支援装置の構成)
治療支援システム100の治療支援装置20は、光検出部30、装置本体部40、および、PC50(personal computer)を備える。
本実施形態では、光検出部30は、照射部10から照射された治療光によって励起された薬剤102の蛍光物質が発する蛍光を検出する。具体的には、光検出部30は、がん患者101のがん細胞を含む治療部位からの蛍光を検出する。また、光検出部30は、レンズ31と、プリズム32と、蛍光センサ33と、可視光センサ34とを含む。なお、可視光センサ34は、請求の範囲における「撮像部」の一例である。
レンズ31は、薬剤102の蛍光物質が発する蛍光と、可視光とが入射するように構成されている。レンズ31に入射した蛍光および可視光は、レンズ31により収束され、プリズム32に入射する。
プリズム32は、入射した光を分離するように構成されている。すなわち、レンズ31に入射した蛍光および可視光は、プリズム32によって分離される。プリズム32によって分離された蛍光は、蛍光センサ33において結像するように構成されている。また、プリズム32によって分離された可視光は、可視光センサ34において結像するように構成されている。
蛍光センサ33は、治療光の照射により励起された薬剤102の蛍光物質が発する蛍光を画像として撮影(検出)するように構成されている。また、蛍光センサ33は、プリズム32によって分離された蛍光を検出して、検出した蛍光に基づく蛍光信号を出力する撮像素子を含む。撮像素子は、蛍光を光電変換して電気信号に変換する。撮像素子は、たとえば、CMOS(Complementary metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、または、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどである。
また、蛍光センサ33は、薬剤102の蛍光物質により放射される蛍光の波長帯を含めた領域の光を選択的に透過させる光学フィルタを含む。すなわち、蛍光センサ33は、薬剤102の蛍光物質からの蛍光を選択的に検出するように構成されている。蛍光センサ33は、たとえば、薬剤102の蛍光物質にIRDye700DXが用いられる場合には、光学フィルタの波長選択性により700nm以上の波長の光を検出するように構成されている。なお、IRDye700DXは、波長600nm以上700nm以下の光によって励起して、波長700nmまたは770nm程度にピークを有する光を蛍光として発する。
そして、図2に示すように、蛍光センサ33は、検出した蛍光の強度の分布を表す画像情報として蛍光信号を出力するように構成されている。具体的には、蛍光センサ33は、検出した蛍光の強度の分布が各々の画素の画素値に対応するように表された蛍光画像201のデータを、蛍光信号として出力するように構成されている。すなわち、蛍光センサ33は、がん患者101の治療部位における蛍光の強度の分布状態を表す蛍光画像201を撮影するように構成されている。
蛍光画像201は、たとえば、0~255の256段階の画素値(輝度値)によって、各々の画素に対応する領域の治療部位からの蛍光の強度を表すように構成されている。すなわち、蛍光画像201において、比較的明るい(白い)領域(後述する治療部位領域203a)は蛍光の強度が強い領域であって、比較的暗い(黒い)領域は蛍光の強度が弱い領域を示している。
また、図3に示すように、可視光センサ34は、可視光を撮影(検出)するように構成されている。可視光センサ34は、プリズム32によって分離された可視光を検出して、検出した可視光に基づく可視光信号を出力する撮像素子を含む。撮像素子は、可視光を光電変換して電気信号に変換する。撮像素子は、たとえば、CMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサなどである。
また、可視光センサ34は、たとえば、赤色、緑色、および、青色の波長(RGBの波長)の光を選択的に透過させる光学フィルタを含む。可視光センサ34は、赤色、緑色、および、青色の波長の光を含む可視光を検出することによって、カラー画像である可視画像202を撮影するように構成されている。そして、可視光センサ34は、可視画像202のデータを、可視光信号として出力するように構成されている。また、可視光センサ34は、蛍光センサ33と共通のレンズ31によって導かれた可視光を撮影することによって、蛍光画像201と共通の領域に対応する可視画像202を撮影するように構成されている。
装置本体部40は、画像収集部41、記憶部42、装置制御部43、および、操作部44を含む。装置本体部40は、照射部10、光検出部30、およびPC50と電気的に接続されており、信号の送受信が可能に構成されている。
画像収集部41は、蛍光センサ33により検出された蛍光信号(蛍光画像201のデータ)と、可視光センサ34により検出された可視光信号(可視画像202のデータ)とを電気信号として取得するように構成されている。また、画像収集部41は、時系列に沿って連続的に蛍光信号および可視光信号を取得するように構成されている。たとえば、画像収集部41は、100ms(ミリ秒)毎に蛍光信号および可視光信号を取得するとともに、取得した蛍光信号および可視光信号に基づいて蛍光画像201および可視画像202を生成する。そして、画像収集部41は、生成した蛍光画像201および可視画像202を記憶部42に記憶させるように構成されている。画像収集部41は、画像処理用に構成されたFPGA(Field-Programmable Gate Array)またはGPU(Graphics Processing Unit)などの信号処理回路またはプロセッサを含む。
記憶部42は、光検出部30によって検出された蛍光の蛍光信号と可視光の可視光信号を記憶(保存)するように構成されている。すなわち、記憶部42は、画像収集部41により取得された蛍光信号および可視光信号(蛍光画像201および可視画像202のデータ)などを記憶(保存)するように構成されている。記憶部42は、たとえば、画像収集部41により時系列に沿って連続的に取得された蛍光信号および可視光信号(蛍光画像201および可視画像202のデータ)を、記憶(保存)する。
記憶部42は、たとえば、不揮発性のメモリ、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、または、SSD(Solid State Drive)などを含む。なお、記憶部42は、治療支援装置20外部のネットワークにより接続されたネットワーク上のデータベースを含んでもよい。また、記憶部42は、装置制御部43による治療支援装置20の制御の処理に用いられるプログラムを記憶する。
装置制御部43は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などが搭載された制御基板(回路基板)含むコンピュータである。装置制御部43は、治療支援装置20全体を制御するように構成されている。たとえば、装置制御部43は、画像収集部41に蛍光信号および可視光信号を取得させるための信号を出力する。また、装置制御部43は、照射部10に対して治療光を照射させるための信号を出力する。
操作部44は、治療支援装置20の操作を行うためのユーザインターフェースである。操作部44は、たとえば、リモコン、タッチパネル、キーボード、または、マウスなどを含む。具体的には、操作部44は、蛍光の検出(蛍光信号の収集)のための操作、可視光の検出(可視光信号の収集)のための操作、および、治療光の照射のための操作などの装置制御部43による制御に関する操作を受け付けるように構成されている。
PC50は、装置本体部40とは別個に設けられる。PC50は、汎用のコンピュータである。そして、PC50は、制御部51と操作部52とを含む。
制御部51は、CPU、ROM、GPU、および、RAMなどを含む。制御部51は、光検出部30によって検出された蛍光の蛍光信号および可視光の可視光信号(蛍光画像201および可視画像202のデータ)を解析して、後述する解析画像203(図7参照)を行うように構成されている。制御部51による制御処理の詳細は後述する。
操作部52は、操作部44と同様に、治療支援装置20の操作を行うためのユーザインターフェースである。操作部52は、たとえば、リモコン、タッチパネル、キーボード、または、マウスなどを含む。操作部52は、蛍光信号および可視光信号(蛍光画像201および可視画像202のデータ)の解析を行う制御部51に対する操作を受け付けるように構成されている。なお、装置制御部43に対する操作と制御部51に対する操作とを、共通の操作部によって受け付けるようにしてもよい。
表示部60は、たとえば、液晶ディスプレイ、または、有機ELディスプレイなどにより構成されている。表示部60は、たとえば、HDMI(登録商標)等の映像インターフェースにより制御部51(PC50)と接続される。表示部60は、後述する制御部51によって生成された解析画像203(図7参照)を表示する。
(制御部による解析画像の生成について)
図4に示すように、制御部51は、機能的な構成として、信号取得部51a、進行度算出部51b、解析処理部51c、画像出力部51d、および、領域判定部51eを含む。すなわち、制御部51は、プログラムを実行することによって、信号取得部51a、進行度算出部51b、解析処理部51c、画像出力部51d、および、領域判定部51eとして機能する。また、信号取得部51a、進行度算出部51b、解析処理部51c、画像出力部51d、および、領域判定部51eは、制御部51の中のソフトウェアとしての機能ブロックであり、ハードウェアとしての制御部51の指令信号に基づいて機能するように構成されている。
本実施形態では、治療支援システム100(治療支援装置20)における信号取得部51a(制御部51)は、光検出部30によって検出された蛍光信号を取得する。具体的には、信号取得部51aは、画像収集部41によって記憶部42に記憶された蛍光画像201のデータを取得することによって光検出部30によって検出された蛍光信号を取得する。また、信号取得部51aは、同様に、記憶部42に記憶されている可視画像202(可視光信号)を取得することによって、可視光センサ34によって撮影された可視光の可視光信号を取得する。
ここで、図5に示すように、照射部10から治療光を照射して治療を進行させていくにつれて、薬剤102の蛍光物質の光化学反応が次第に起こらなくなっていく。すなわち、治療の進行に伴ってがん患者101の治療部位のがん細胞が破壊されると、薬剤102からの蛍光が発生しなくなる(減衰する)。したがって、蛍光画像201において、時間経過に伴って蛍光の強度が低下している領域は、治療が進行している(完了した)領域である。言い換えると、蛍光画像201における画素値(輝度値)が減衰した領域に対応するがん患者101の治療部位は、治療が進行している(完了している)部位である。
たとえば、図6に示すように、蛍光画像201において、治療部位(がん細胞)に対応する一の画素についての画素値(輝度値)は時間経過とともに減衰していく。信号取得部51a(制御部51)は、治療時間の経過に沿って撮影された蛍光画像201を連続的に取得することによって、がん患者101の治療部位の各々の領域における時系列に沿った蛍光信号の強度の変化を取得する。なお、がん細胞ではない部位からの蛍光の強度は、薬剤102が存在しないため、時間経過に伴う蛍光の強度の変化は起こらない。
具体的には、信号取得部51a(制御部51)は、蛍光画像201を取得することによって、がん患者101の治療部位の各々の領域からの蛍光の強度が、0~255の値の範囲で表された情報を、画像情報として取得する。すなわち、信号取得部51aは、蛍光画像201を取得することによって、蛍光画像201が撮影された時点における治療部位の各々の領域における蛍光の強度を取得する。
また、進行度算出部51b(制御部51)は、信号取得部51aによって時系列に沿って取得された複数の蛍光画像201の各画素の画素値の変化に基づいて、蛍光画像201の各画素の各々における蛍光の強度の時系列に沿った変化を取得するように構成されている。
具体的には、進行度算出部51b(制御部51)は、蛍光信号の取得を開始した時点(治療開始時点T0)を基準として、時系列に沿って取得された蛍光信号の減衰の割合に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度を示す値を算出(取得)する。たとえば、進行度算出部51bは、図6の時点T1において取得された蛍光画像201に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度を算出する場合には、治療開始時点T0における蛍光画像201の各画素の画素値(輝度値)と、時点T1において取得された蛍光画像201の各画素の画素値とを比較する。具体的には、進行度算出部51bは、治療開始時点T0における蛍光画像201の各画素の画素値を100として、時点T1における蛍光画像201の各画素の画素値の割合(比の値)を取得(算出)する。すなわち、進行度算出部51bは、治療開始時点T0における蛍光の強度を基準として、時点T1における蛍光の強度の減衰の割合(百分率)から、蛍光画像201の各画素における治療の進行度を取得する。
進行度算出部51b(制御部51)は、たとえば、1以上100以下の数値として治療の進行度を取得する。具体的には、進行度算出部51bは、蛍光画像201の蛍光の強度の減衰の割合(百分率)を100から減算した値を治療の進行度として取得する。たとえば、蛍光の強度が治療開始時点T0と比べて20%減衰している領域では、進行度が20、また、蛍光の強度が治療開始時点T0と比べて60%減衰している領域では、進行度が60として取得される。
そして、図7に示すように、本実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、蛍光信号の時系列に沿った変化に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成する。詳細には、解析処理部51cは、解析画像203における画素の各々の画素値が治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布に対応するように解析画像203を生成するように構成されている。具体的には、本実施形態では、解析処理部51cは、蛍光信号の取得を開始した時点(治療開始時点T0)を基準として、時系列に沿って取得された蛍光信号の減衰の割合に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成するように構成されている。
また、本実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布に対応するように色付けされた解析画像203を生成するように構成されている。具体的には、解析処理部51cは、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を色相の変化によって示すように色付けされた解析画像203を生成するように構成されている。そして、解析処理部51cは、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を段階的に示すように、段階的な階調表示の解析画像203を生成するように構成されている。
たとえば、解析処理部51cは、進行度を5つの段階によって色分けするように解析画像203を生成する。具体的には、解析画像203は、進行度が0以上20未満である場合には赤色、進行度が20以上40未満である場合にはオレンジ色、40以上60未満である場合には黄色、そして、60以上80未満である場合には緑色、となるように色付けされる。なお、図7では、解析画像203の色分けをハッチングの差異によって示している。
そして、解析処理部51c(制御部51)は、治療部位の各々の領域において、治療の進行度を示す値が治療の完了を示すための完了しきい値を超える場合に、治療が完了した領域として識別可能に表示するように解析画像203を生成するように構成されている。たとえば、解析処理部51cは、完了しきい値として、進行度の80を設定する。そして、解析処理部51cは、解析画像203において、治療の進行度が80以上である画素(領域)を白色で塗りつぶすことによって、治療が完了した領域として識別可能に表示する。
また、解析処理部51cは、操作部52に対する操作に基づいて、解析画像203を、治療の進行度に対応するように色付けされた表示から、白黒(グレースケール)による表示に切り替え可能に構成されている。また、解析処理部51cは、操作部52に対する操作に基づいて、解析画像203を段階的な階調表示から、治療の進行度に対応するように滑らかに(連続的に)画素値を変化させて表示するように切り替え可能に構成されている。たとえば、解析処理部51cは、操作部52に対する操作に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度が、各々の画素の輝度値に対応するように変換されたグレースケールの解析画像203を生成し出力するように構成されている。なお、解析処理部51cは、治療の進行度に対応するように滑らかに(連続的に)画素値を変化させて解析画像203を表示する場合にも、完了しきい値を設けるとともに、進行度が完了しきい値を超える領域を、治療が完了した領域として識別可能に(たとえば、白色で塗りつぶすように)解析画像203を表示するようにしてもよい。
(進行度の算出を切り替える構成について)
また、進行度算出部51b(制御部51)は、操作部52に対する操作に基づいて、解析画像203を生成するために算出される進行度を切り替えるように構成されている。たとえば、本実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、蛍光信号の減衰の割合に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成することと、蛍光信号の単位時間における減衰量(傾き)に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成することとを切り替えるように構成されている。すなわち、本実施形態では、解析処理部51cは、操作部52に対する入力操作に基づいて、進行度の算出方法が変更されることによって、時系列に沿って取得された蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成するように構成されている。
具体的には、進行度算出部51b(制御部51)は、たとえば、図6の時点T1における治療の進行度の分布について、単位時間における減衰量に基づいて進行度を算出するように表示を切り替えて解析画像203を表示する場合には、時点T1において取得された蛍光画像201の画素値と、時点T1から30秒遡った時点T2(図6参照)において取得された蛍光画像201の画素値との差分を取得する。すなわち、進行度算出部51bは、時点T1において取得された蛍光画像201について、時点T1の直前の30秒(単位時間)における減衰量(差分)を、蛍光画像201の各々の画素について取得する。そして、進行度算出部51bは、取得した画素値の差分に基づいて時点T1における治療の進行度を算出する。すなわち、進行度算出部51bは、単位時間あたりにおける蛍光の減衰量を取得することによって、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行速度を測定する。ここで、光免疫療法では、治療の進行に伴って治療の進行速度(蛍光の減衰する速度)が緩やかになる。すなわち、治療の進行が十分ではないがん患者101の部位(領域)では、単位時間における蛍光の減衰が大きくなり、治療の進行が十分である(完了した)がん患者101の部位(領域)では、単位時間における蛍光の減衰が小さくなる。
そして、解析処理部51cは、治療の進行速度(蛍光の減衰速度)を識別可能に表示するように解析画像203を生成することによって、治療部位の各々の領域における治療の進行度の分布を識別可能に表示する。なお、解析処理部51cは、進行度の算出方法を切り替えて解析画像203を表示する場合にも、算出方法を切り替える前と同様に、進行度の分布を色相の変化によって示すように色付けされた段階的な階調表示の解析画像203を生成する。
(解析画像と可視画像との重畳表示について)
また、図8に示すように、本実施形態では、画像出力部51d(制御部51)は、生成した解析画像203を出力して表示部60に表示させる。具体的には、画像出力部51dは、解析画像203と可視画像202とを重畳させて表示部60に表示させる。がん患者101の可視画像202は、可視光センサ34によって撮影された可視光に基づいて解析処理部51cによって生成される。
そして、画像出力部51dは、領域判定部51eによって治療部位に対応する領域として判定された治療部位領域203a(図7参照)が、治療の進行度に対応するように色付けされ、治療部位領域203a以外が透明である解析画像203と、カラー画像の可視画像202と、を重畳させて表示部60に表示させる。
詳細には、図7に示すように、領域判定部51e(制御部51)は、蛍光信号の取得を開始した時点(治療開始時点T0)における蛍光信号の強度が、治療部位を判別するための判別しきい値よりも大きい値である領域を治療部位領域203aと判定する。そして、本実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、蛍光信号の取得を開始した時点(治療開始時点T0)における蛍光信号の強度が、治療部位を判別するための判別しきい値よりも大きい値である領域を治療部位領域203aとして取得するとともに、解析画像203のうちの治療部位領域203a以外の領域を識別可能なように解析画像203を生成するように構成されている。
具体的には、領域判定部51eは、信号取得部51aによって取得された治療開始時点T0における蛍光画像201から、治療開始時点T0における蛍光画像201の各々の画素の画素値を取得する。そして、領域判定部51eは、治療開始時点T0における蛍光画像201の各々の画素の画素値に基づいて、治療開始時点T0における蛍光信号の強度を取得する。そして、領域判定部51eは、たとえば、0~255の256段階の画素値(輝度値)によって表された蛍光信号の強度が、治療部位を判別するための判別しきい値(たとえば、100)よりも大きい値である領域を治療部位領域203aと判定する。
たとえば、治療開始時点T0における蛍光画像201の画素に対応するがん患者101の部位にがん細胞が存在しない場合には、薬剤102が存在しないために蛍光が発生しない。したがって、蛍光画像201において、がん細胞が存在しない部位に対応する画素では、検出される蛍光の強度が低いために画素値が小さくなる。領域判定部51eは、治療開始時点T0における蛍光の強度が判別しきい値よりも大きい値である領域を治療部位領域203aであると判定することによって、蛍光画像201におけるがん患者101のがん細胞の存在する位置に対応する領域を治療部位領域203aと判定する。
そして、解析処理部51cは、領域判定部51eによって判定された治療部位領域203aを取得する。そして、解析処理部51cは、解析画像203を生成する場合に、取得された治療部位領域203a以外の領域に対して、進行度を算出する処理が行われないようにマスクするように構成されている。すなわち、進行度算出部51bは取得された治療部位領域203aに基づいて、解析画像203における治療部位領域203aに対応する画素についてのみ、進行度を算出する処理を行う。また、解析処理部51cは、治療部位領域203a以外の領域を透過させる(透明になる)ように解析画像203を生成する。
このように、画像出力部51dは、図8に示すように、治療部位領域203aが、治療の進行度に対応するように色付けされ、治療部位領域203a以外が透過されている解析画像203と、カラー画像の可視画像202と、を重畳させて表示部60に表示させる。
なお、制御部51による解析画像203の生成および表示は、治療の進行と同期してリアルタイムで行われるようにしてもよいし、治療の終了後に記憶部42に保存されている蛍光画像201(蛍光信号)を取得することによって行われてもよい。すなわち、制御部51は、治療の進行と同期して、たとえば、100ms(ミリ秒)毎に蛍光信号(蛍光画像201)を取得して解析画像203を生成することによって、動画像としての解析画像203を生成するように構成されていてもよい。また、制御部51は、治療終了時点において取得された蛍光画像201に基づいて、1つの静止画像としての解析画像203を生成してもよい。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、取得された蛍光信号の時系列に沿った変化に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成する。そして、生成された解析画像203を出力する。これにより、治療部位の各々の領域ごとに治療の進行度が異なる場合にも、解析画像203の表示によって、蛍光の時系列に沿った変化に基づく治療の進行度の分布を識別することができる。そのため、蛍光信号の強度を示す画像を人が直接的に確認する場合と異なり、解析画像203を視認することによって治療部位の各々の領域ごとにおける治療の進行度の分布を容易に識別することができる。その結果、がん患者101(被検体)の治療部位の各々の領域ごとにおける治療の進行度を容易に認識することが可能な治療支援システムおよび治療支援装置を提供することができる。
また、上記実施形態による治療支援システム100では、以下のように構成したことによって、下記のような更なる効果が得られる。
すなわち、本実施形態では、上記のように、解析処理部51c(制御部51)は、解析画像203における画素の各々の画素値が治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布に対応するように解析画像203を生成するように構成されている。このように構成すれば、解析画像203における画素の各々を視認することによって、解析画像203における画素の各々に対応する治療部位における治療の進行度を詳細に識別することができる。そのため、解析画像203を視認することによって、がん患者101(被検体)の治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度をより詳細に識別することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析処理部51c(制御部51)は、蛍光信号の取得を開始した時点を基準として、時系列に沿って取得された蛍光信号の減衰の割合に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成するように構成されている。このように構成すれば、がん患者101(被検体)の体の部位やがんの種別などの差異によって治療を開始した時点における蛍光信号の強度が異なる場合にも、蛍光信号の強度の絶対的な大きさに基づいて治療の進行度を算出(取得)する場合と異なり、蛍光信号の取得を開始した時点を基準とした減衰の割合を取得することによって、適切に治療の進行度を取得することができる。そのため、蛍光信号の減衰の割合に基づいて、治療の進行度の分布を適切に識別可能に表示する解析画像203を容易に生成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析処理部51c(制御部51)は、時系列に沿って取得された蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成するように構成されている。ここで、がん患者101(被検体)の体の部位やがんの種別の差異によって、治療が完了した場合にも蛍光信号の強度の減衰が比較的小さい場合がある。その場合には、治療が完了した場合にも、蛍光信号の減衰の割合の変化は小さくなるため、蛍光信号の減衰の割合に基づいて治療の進行度を識別することが困難となる。これに対して、本実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、時系列に沿って取得された蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成するように構成されている。このように構成すれば、単位時間における減衰量(減衰速度)が比較的大きい場合には治療が進行している状態であって、単位時間における減衰量(減衰速度)が比較的小さい場合には治療の進行が行われていない(完了している)状態であると識別することができる。すなわち、蛍光の減衰速度が大きい場合には治療が行われている最中であって治療の進行度が小さく、減衰速度が小さい場合には治療が完了しており進行度は大きいと識別することができる。そのため、治療部位の各々の領域において、単位時間における減衰量(減衰速度)に基づいて解析画像203を生成することによって、生成された解析画像203から治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度(進行速度)を容易に識別することができる。その結果、治療の進行に伴う蛍光信号の強度の減衰が比較的小さい場合にも、蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて生成された解析画像203によって、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度を容易に識別することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析処理部51c(制御部51)は、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を段階的に示すように、段階的な階調表示の解析画像203を生成するように構成されている。このように構成すれば、治療部位の各々の領域において、治療の進行度を段階的な表示によって識別することができる。そのため、治療の進行度が細かく連続的な分類によって表示されている場合と異なり、治療部位全体の進行度を巨視的に識別することができる。その結果、治療部位の進行度が細かく分類されていることに起因して、解析画像203における進行度の分布が複雑な表示となり視認性が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析処理部51c(制御部51)は、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布に対応するように色付けされた解析画像203を生成するように構成されている。このように構成すれば、色付けされることにより解析画像203における進行度の分布の視認性が向上するため、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布をより容易に識別することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析処理部51c(制御部51)は、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を色相の変化によって示すように色付けされた解析画像203を生成するように構成されている。このように構成すれば、進行度の分布を色相の変化によって示すように色付けされているため、解析画像203の色の違いによって治療の進行度の違いを識別することができる。そのため、解析画像203の色の違いを視認することによって、治療の進行度の違いをより容易に識別することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析処理部51c(制御部51)は、時系列に沿って取得された蛍光信号の減衰の割合と、蛍光信号の単位時間における減衰量との少なくとも一方を、治療の進行度を示す値として取得するとともに、治療部位の各々の領域において、治療の進行度を示す値が治療の完了を示すための完了しきい値を超える場合に、治療が完了した領域として識別可能に表示するように解析画像203を生成するように構成されている。このように構成すれば、治療が完了した領域を識別可能なように解析画像203が生成されているため、解析画像203を視認することによって、治療部位の各々の領域のうちの治療が完了している領域を容易に識別することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析処理部51c(制御部51)は、蛍光信号の取得を開始した時点における蛍光信号の強度が、治療部位を判別するための判別しきい値よりも大きい値である領域を治療部位領域203aとして取得するとともに、解析画像203のうちの治療部位領域203a以外の領域を識別可能なように解析画像203を生成するように構成されている。このように構成すれば、蛍光が発生している領域を治療部位領域203aとして取得することができる。すなわち、がん細胞が存在するために薬剤102が存在している領域を治療部位領域203aとして取得することができる。そのため、薬剤102が存在せず蛍光が発生しない領域を治療部位領域203aとして取得することを抑制することができるので、治療部位における蛍光信号の変化を選択的に表示するように解析画像203を生成することができる。その結果、解析画像203において、治療部位以外の領域の蛍光信号の変化を表示させることに起因して、解析画像203における治療の進行度の分布の視認性が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、蛍光信号の減衰の割合に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成することと、蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成することとを切り替える操作を受け付ける操作部52をさらに備える。このように構成すれば、がん患者101(被検体)の体の部位やがんの種別の差異に応じて、解析画像203を生成するための処理を操作部52による操作によって容易に選択することができる。そのため、操作部52に対する操作によって、解析画像203を生成するための処理を変更させることによって、進行度の分布を識別するために適切な表示を容易に切り替えることができる。
また、本実施形態では、上記のように、可視光を撮影する可視光センサ34(撮像部)をさらに備え、信号取得部51a(制御部51)は、可視光センサ34によって撮影された可視光の可視光信号を取得するように構成されており、解析処理部51c(制御部51)は、可視光センサ34によって撮影された可視光に基づいてがん患者101(被検体)の可視画像202を生成するように構成されており、画像出力部51d(制御部51)は、解析画像203と可視画像202とを重畳させて表示部60に表示させるように構成されている。このように構成すれば、重畳された可視画像202と解析画像203とを視認することによって、がん患者101の実際の治療部位における治療の進行度を容易に識別することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく請求の範囲によって示され、さらに請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、解析画像203における画素の各々の画素値が治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布に対応するように解析画像203が生成される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、解析画像の複数の画素を1つの領域として定めるとともに、定められた領域ごとに蛍光の強度を測定することによって治療の進行度の分布を表すように解析画像を生成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では解析処理部51c(制御部51)は、蛍光信号の取得を開始した時点を基準として、時系列に沿って取得された蛍光信号の減衰の割合に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、蛍光信号の取得を開始した時点ではなく、蛍光信号の照射を開始した時点を基準として減衰の割合を測定するようにしてもよい。また、蛍光信号の照射を開始した時点から、所定の時間(たとえば、1秒)経過した時点を基準として蛍光信号の減衰の割合を測定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、時系列に沿って取得された蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、取得された蛍光信号の積分値に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像を生成するようにしてもよい。また、取得された蛍光信号の減衰の差分値に基づいて、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像を生成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を色相の変化によって示すように色付けされた解析画像203を生成するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、解析画像を、色相を変化させず同一の色相によって色付けされるように生成してもよい。
また、上記実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、治療部位の各々の領域において、治療の進行度を示す値が治療の完了を示すための完了しきい値を超える場合に、治療が完了した領域として識別可能に表示するように解析画像203を生成するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、解析画像を、治療の完了を示す領域を識別可能に表示しないようにしてもよい。また、治療の開始を示すための開始しきい値を設けるようにしてもよい。すなわち、治療の進行度を示す値が開始しきい値を超える領域を、治療が開始された領域として識別可能なように表示するとともに、開始しきい値を超えていない領域をまだ治療が開始されていない領域として識別可能に表示するように解析画像を生成してもよい。
また、上記実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、蛍光信号の取得を開始した時点における蛍光信号の強度が、治療を行う部位を判別するための判別しきい値よりも大きい値である領域を治療部位領域203aとして取得するとともに、解析画像203のうちの治療部位領域203a以外の領域を識別可能なように解析画像203を生成するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、蛍光信号の取得を開始した時点から、所定の時間(たとえば、0.5秒)経過した時点における蛍光信号の強度に基づいて、治療部位領域を取得するようにしてもよい。また、医師などのユーザによる操作部に対する選択操作に基づいて、生成された解析画像または可視画像の具体的な領域が治療部位領域であると指定されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、蛍光信号の減衰の割合に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成することと、蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像203を生成することとを切り替える操作を受け付ける操作部52をさらに備える例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、蛍光信号の減衰の割合に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像と、蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する解析画像との2種類の解析画像を並べて表示するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、画像出力部51d(制御部51)は、解析画像203と可視画像202とを重畳させて表示部60に表示させるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、解析画像と可視画像とを並べて表示させるようにしてもよい。また、可視画像を表示させず、解析画像のみを表示させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、可視光を撮影する撮像部(可視光センサ34)が蛍光を検出する光検出部30(蛍光センサ33)と一体的に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、可視光を撮影する撮像部と、蛍光を検出する光検出部(蛍光センサ)とを別体に設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、解析画像203は、進行度の分布を段階的に表すように5つの色によって色分けされている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、解析画像は、6色以上の色によって色分けされていてもよいし、4色以下の色によって色分けされていてもよい。
また、上記実施形態では、解析処理部51c(制御部51)は、単位時間における減衰量に基づいて進行度を算出する場合に、30秒間における蛍光の減衰量に基づいて進行度(進行速度)を算出するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、10秒間、1秒間、または、0.1秒間における蛍光の減衰量に基づいて、治療の進行度(進行速度)を算出するようにしてもよい。また、単位時間において取得された複数の蛍光画像における画素値の差分を平均して単位時間における減衰量を取得するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、制御部51と装置制御部43とが別個に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、治療支援装置の各部の動作を制御することと、取得された蛍光信号(蛍光画像)に基づく解析画像の生成の処理とを、共通の制御部(制御装置)によって行うように構成されていてもよい。また、制御部によって光検出部からの信号の取得を制御するように構成してもよい。すなわち、光検出部と制御部とを直接的に接続することによって、制御部(PC)が蛍光信号および可視光信号を直接的に取得するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、制御部51の機能的な構成(ソフトウェア的構成)として、制御部51が、信号取得部51a、進行度算出部51b、解析処理部51c、画像出力部51d、および、領域判定部51eを含む例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、信号取得部、進行度算出部、解析処理部、画像出力部、および、領域判定部のそれぞれが、別個のハードウェア(演算回路)として構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、信号取得部51a、進行度算出部51b、解析処理部51c、画像出力部51d、および、領域判定部51eが、1つの制御部51(CPU)の機能ブロックとして構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、信号取得部、進行度算出部、解析処理部、画像出力部、および、領域判定部が、2つ以上の複数の制御部の機能ブロックとして構成されていてもよい。すなわち、進行度算出部と解析処理部とが、別個の制御部の機能ブロックとして構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、照射部10は、治療支援装置20の装置制御部43からの信号に基づいて治療光の照射の開始および停止を行うように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、照射部を操作するための操作部に対する入力操作に基づいて、治療光の照射の開始および停止を行うようにしてもよい。その場合には、照射部から治療光の開始および停止を行うことを通知する信号を治療支援装置の装置制御部または制御部に出力するとともに、照射部からの信号に基づいて蛍光の検出を開始または停止させるようにしてもよい。また、治療支援装置側において、治療光の照射の開始および停止についての信号を受け取らないようにして、操作部による操作に基づいて蛍光の検出を開始させてもよい。
また、上記実施形態では、表示部60は、解析処理部51c(制御部51)によって生成された解析画像203を表示するように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、画像収集部によって生成された蛍光画像および可視画像を表示部に表示するように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、照射部10(治療用プローブ12)が、がん患者101(被検体)の体内において治療光の照射を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、被検体の体外から治療光の照射を行うように構成されてもよい。
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
被検体の体内の治療部位に投与された蛍光物質を含む薬剤に所定の波長帯の治療光を照射することによってがん細胞を死滅させる治療において、前記治療部位の前記薬剤に対して前記治療光を照射する照射部と、
前記照射部から照射された前記治療光によって励起された前記薬剤の前記蛍光物質が発する蛍光を検出する光検出部と、
前記光検出部によって検出された蛍光の蛍光信号を解析して解析画像を生成する制御部と、
前記制御部によって生成された前記解析画像を表示する表示部と、を備え、
前記制御部は、
前記光検出部によって検出された前記蛍光信号を取得する信号取得部と、
前記信号取得部によって取得された前記蛍光信号の時系列に沿った変化に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成する解析処理部と、
前記解析処理部によって生成された前記解析画像を出力する画像出力部と、を含む、治療支援システム。
(項目2)
前記解析処理部は、前記解析画像における画素の各々の画素値が前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布に対応するように前記解析画像を生成するように構成されている、項目1に記載の治療支援システム。
(項目3)
前記解析処理部は、前記蛍光信号の取得を開始した時点を基準として、時系列に沿って取得された前記蛍光信号の減衰の割合に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成するように構成されている、項目1または2に記載の治療支援システム。
(項目4)
前記解析処理部は、時系列に沿って取得された前記蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成するように構成されている、項目1~3のいずれか1項に記載の治療支援システム。
(項目5)
前記解析処理部は、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を段階的に示すように、段階的な階調表示の前記解析画像を生成するように構成されている、項目1~4のいずれか1項に記載の治療支援システム。
(項目6)
前記解析処理部は、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布に対応するように色付けされた前記解析画像を生成するように構成されている、項目1~5のいずれか1項に記載の治療支援システム。
(項目7)
前記解析処理部は、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を色相の変化によって示すように色付けされた前記解析画像を生成するように構成されている、項目6に記載の治療支援システム。
(項目8)
前記解析処理部は、時系列に沿って取得された前記蛍光信号の減衰の割合と、前記蛍光信号の単位時間における減衰量との少なくとも一方を、治療の進行度を示す値として取得するとともに、前記治療部位の各々の領域において、治療の進行度を示す値が治療の完了を示すための完了しきい値を超える場合に、治療が完了した領域として識別可能に表示するように前記解析画像を生成するように構成されている、項目1~7のいずれか1項に記載の治療支援システム。
(項目9)
前記解析処理部は、前記蛍光信号の取得を開始した時点における前記蛍光信号の強度が、治療を行う部位を判別するための判別しきい値よりも大きい値である領域を治療部位領域として取得するとともに、前記解析画像のうちの前記治療部位領域以外の領域を識別可能なように前記解析画像を生成するように構成されている、項目1~8のいずれか1項に記載の治療支援システム。
(項目10)
前記蛍光信号の減衰の割合に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成することと、前記蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成することとを切り替える操作を受け付ける操作部をさらに備える、項目1~9のいずれか1項に記載の治療支援システム。
(項目11)
可視光を撮影する撮像部をさらに備え、
前記信号取得部は、前記撮像部によって撮影された可視光の可視光信号を取得するように構成されており、
前記解析処理部は、前記撮像部によって撮影された可視光に基づいて前記被検体の可視画像を生成するように構成されており、
前記画像出力部は、前記解析画像と前記可視画像とを重畳させて前記表示部に表示させるように構成されている、項目1~10のいずれか1項に記載の治療支援システム。
(項目12)
被検体の体内の治療部位に投与された蛍光物質を含む薬剤に所定の波長帯の治療光を照射することによってがん細胞を死滅させる治療において、前記治療部位の照射された前記治療光によって励起された前記薬剤の前記蛍光物質が発する蛍光を検出する光検出部と、
前記光検出部によって検出された蛍光の蛍光信号を解析して解析画像を生成する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記光検出部によって検出された前記蛍光信号を取得する信号取得部と、
前記信号取得部によって取得された前記蛍光信号の時系列に沿った変化に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成する解析処理部と、
前記解析処理部によって生成された前記解析画像を出力する画像出力部と、を含む、治療支援装置。
10 照射部
20 治療支援装置
30 光検出部
34 可視光センサ(撮像部)
51 制御部
51a 信号取得部
51c 解析処理部
51d 画像出力部
52 操作部
60 表示部
100 治療支援システム
101 がん患者(被検体)
102 薬剤
202 可視画像
203 解析画像
203a 治療部位領域

Claims (12)

  1. 被検体の体内の治療部位に投与された蛍光物質を含む薬剤に所定の波長帯の治療光を照射することによってがん細胞を死滅させる治療において、前記治療部位の前記薬剤に対して前記治療光を照射する照射部と、
    前記照射部から照射された前記治療光によって励起された前記薬剤の前記蛍光物質が発する蛍光を検出する光検出部と、
    前記光検出部によって検出された蛍光の蛍光信号を解析して解析画像を生成する制御部と、
    前記制御部によって生成された前記解析画像を表示する表示部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記光検出部によって検出された前記蛍光信号を取得する信号取得部と、
    前記信号取得部によって取得された前記蛍光信号の時系列に沿った変化に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成する解析処理部と、
    前記解析処理部によって生成された前記解析画像を出力する画像出力部と、を含む、治療支援システムであって、
    前記解析処理部は、所定の時点の前記蛍光信号の強度と、時系列に沿って取得された前記蛍光信号の強度との比に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成するように構成されている、治療支援システム
  2. 前記解析処理部は、前記解析画像における画素の各々の画素値が前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布に対応するように前記解析画像を生成するように構成されている、請求項1に記載の治療支援システム。
  3. 前記解析処理部は、前記蛍光信号の取得を開始した時点を基準として、時系列に沿って取得された前記蛍光信号の減衰の割合に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成するように構成されている、請求項1に記載の治療支援システム。
  4. 前記解析処理部は、時系列に沿って取得された前記蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成するように構成されている、請求項1に記載の治療支援システム。
  5. 前記解析処理部は、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を段階的に示すように、段階的な階調表示の前記解析画像を生成するように構成されている、請求項1に記載の治療支援システム。
  6. 前記解析処理部は、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布に対応するように色付けされた前記解析画像を生成するように構成されている、請求項1に記載の治療支援システム。
  7. 前記解析処理部は、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を色相の変化によって示すように色付けされた前記解析画像を生成するように構成されている、請求項6に記載の治療支援システム。
  8. 前記解析処理部は、時系列に沿って取得された前記蛍光信号の減衰の割合と、前記蛍光信号の単位時間における減衰量との少なくとも一方を、治療の進行度を示す値として取得するとともに、前記治療部位の各々の領域において、治療の進行度を示す値が治療の完了を示すための完了しきい値を超える場合に、治療が完了した領域として識別可能に表示するように前記解析画像を生成するように構成されている、請求項1に記載の治療支援システム。
  9. 前記解析処理部は、前記蛍光信号の取得を開始した時点における前記蛍光信号の強度が、治療を行う部位を判別するための判別しきい値よりも大きい値である領域を治療部位領域として取得するとともに、前記解析画像のうちの前記治療部位領域以外の領域を識別可能なように前記解析画像を生成するように構成されている、請求項1に記載の治療支援システム。
  10. 前記蛍光信号の減衰の割合に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成することと、前記蛍光信号の単位時間における減衰量に基づいて治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成することとを切り替える操作を受け付ける操作部をさらに備える、請求項1に記載の治療支援システム。
  11. 可視光を撮影する撮像部をさらに備え、
    前記信号取得部は、前記撮像部によって撮影された可視光の可視光信号を取得するように構成されており、
    前記解析処理部は、前記撮像部によって撮影された可視光に基づいて前記被検体の可視画像を生成するように構成されており、
    前記画像出力部は、前記解析画像と前記可視画像とを重畳させて前記表示部に表示させるように構成されている、請求項1に記載の治療支援システム。
  12. 被検体の体内の治療部位に投与された蛍光物質を含む薬剤に所定の波長帯の治療光を照射することによってがん細胞を死滅させる治療において、前記治療部位の照射された前記治療光によって励起された前記薬剤の前記蛍光物質が発する蛍光を検出する光検出部と、
    前記光検出部によって検出された蛍光の蛍光信号を解析して解析画像を生成する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記光検出部によって検出された前記蛍光信号を取得する信号取得部と、
    前記信号取得部によって取得された前記蛍光信号の時系列に沿った変化に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成する解析処理部と、
    前記解析処理部によって生成された前記解析画像を出力する画像出力部と、を含む、治療支援装置であって、
    前記解析処理部は、所定の時点の前記蛍光信号の強度と、時系列に沿って取得された前記蛍光信号の強度との比に基づいて、前記治療部位の各々の領域ごとの治療の進行度の分布を識別可能に表示する前記解析画像を生成するように構成されている、治療支援装置
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