JP7472239B1 - 車両用収容装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容空間内の物が倒れ掛かった場合であっても、蓋のロック解除操作を容易に実現する。【解決手段】車両用収容装置100は、ケース部1を閉塞する蓋2と、蓋2に回動可能に設けられた係合部材30を有するロック部3と、を備える。係合部材30は、所定長さの幅を有し、幅方向に対し直交する蓋外側方向と蓋内側方向とに移動可能に設けられるとともに、蓋2が閉鎖状態であるとき収容空間SP1に面して配置され、蓋外側方向に移動するとケース部1に係合し、蓋内側方向に移動するとケース部1との係合が解除されるように構成される。ロック部3は、係合部材30を蓋外側方向に付勢するねじりばねと、ねじりばねの付勢力に抗して係合部材30を蓋内側方向に操作する操作部32と、をさらに有し、蓋2は、係合部材30の幅方向両端面を覆うように係合部材30の幅方向両側に突設された一対のブロックプレート25を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、収容部を有するアームレストなどの車両用収容装置に関する。
この種の装置として、従来、収納部を有するアームレスト本体と、アームレスト本体にヒンジ結合された蓋と、蓋を閉鎖状態で固定するロック機構と、を有するアームレストが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載のロック機構は、蓋に回動可能に支持されてアームレスト本体の係合面部に係合される係止部材と、収納部内において係合面部側に付勢される付勢手段とを有し、ユーザが係止部材を係合面部から離れる方向に操作することで、ロック機構のロックが解除され、蓋が開放可能となる。
実開平6-68550号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のアームレストでは、車両走行時の振動等により収納部内の物が倒れ掛かって係止部材に引っ掛かり、係止部材の移動が妨げられて、ユーザの操作によりロック機構を解除できないおそれがある。
本発明の一態様である車両用収容装置は、上面が開口された収容空間を形成するケース部と、ケース部の上面を開閉するようにケース部に回動可能に支持された蓋と、蓋に移動可能に設けられた係合部材を有し、係合部材を介して蓋を閉鎖状態で固定するロック部と、を備える。係合部材は、所定長さの幅を有し、幅方向に対し直交する方向であり、蓋の外側に向かう第1方向と蓋の内側に向かう第2方向とに移動可能に設けられるとともに、蓋が閉鎖状態であるとき収容空間に面して配置され、第1方向に移動するとケース部に係合し、第2方向に移動するとケース部との係合が解除されるように構成される。ロック部は、係合部材を第1方向に付勢する付勢部材と、付勢部材の付勢力に抗して係合部材を第2方向に操作する操作部と、をさらに有する。蓋は、係合部材の幅方向両端面を覆うように係合部材の幅方向両側に突設された一対の突出部を有する。係合部材は、幅方向に延在する回動軸を支点にして第1方向および第2方向に回動可能に設けられるとともに、ケース部に係合する係合爪と、回動軸よりも第2方向側に膨出する膨出部と、を有する。膨出部は、その第2方向側の端面に、回動軸から離れるに従い膨出量が減少するように斜めに構成された傾斜面を有し、傾斜面は、係合部材が第2方向に回動するとき、一対の突出部の第2方向側の端面と同一面上に位置するように設けられる。
本発明によれば、収容空間内の物が係合部材に引っ掛かることなく、ロック部を容易に解除することができる。
本発明の実施形態に係る車両用収容装置が適用されるアームレストの斜視図。 図1のII-II線に沿った断面図。 図1のIII-III線に沿った断面図。 本発明の実施形態に係る車両用収容装置に含まれるロック部の周辺部の構成を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る車両用収容装置に含まれるロック部の周辺部の構成を示す正面図。 図4から係合部材を省略した状態を示す斜視図。 係合部材の単体の斜視図。 係合部材の動作を示すロック部の要部斜視図。 図7の変形例を示す斜視図。
以下、図1~図9を参照して本発明の一実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る車両用収容装置は、開閉可能な蓋の内側に収容部を有する車載装置に適用することができる。以下では、アームレストに車両用収容装置を適用する例を説明する。アームレストは、運転席と助手席の間等、左右のシートの間に設けられ、乗員の腕が載置される肘掛け部としての機能を有する。
図1は、本実施形態に係る車両用収容装置が適用されるアームレスト100の斜視図であり、図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。以下では、便宜上、図示のように前後方向、左右方向および上下方向を定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。前後方向は例えば車両の長さ方向であり、左右方向は車両の幅方向であり、上下方向は車両の高さ方向である。図1,図2に示すように、アームレスト100は、上面が開口された収容空間SP1を形成するケース部1と、ケース部1の上面を覆う蓋2と、蓋2を閉鎖状態で固定するロック部3とを有する。
ケース部1は、平面視略矩形状の底壁10と、底壁10の前後左右の縁部から上方に起立する前後左右の側壁11と、を有し、全体が略ボックス状を呈する。ケース部1の前後方向長さは左右方向長さよりも長い。なお、ケース部1の前後方向長さが左右方向長さと同一、または前後方向長さが左右方向長さより短くてもよい。
蓋2は、前後方向に延在する回動軸20を介して、ケース部1の左側の側壁11の上端部に回動可能に支持される。蓋2は、ケース部1の上面全体を覆うようにケース部1の上面よりも大型に形成され、蓋2の上面は略平坦面であり、乗員はこの上面に腕を載置することができる。蓋2は、その左右両端部に前後方向に延在する凹部21を有する。凹部21は、側壁11と左右方向ほぼ同一位置に設けられる。蓋2は、凹部21の左右方向外側に、斜め下方に延びる垂下部22を有する。垂下部22の下端部は、側壁11の上端部よりも下方に位置する。
ロック部3は、蓋2の回動軸と反対側の端部、すなわち蓋2の右端部に設けられる。図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。図3に示すように、ロック部3は、蓋2に回動可能に支持された係合部材30を有する。係合部材30は、図1~図3に示す蓋2の閉鎖状態において、収容空間SP1に面してケース部1の内側に配置されるベース部31と、ケース部1の外側に配置される操作部32とを有する。操作部32は、蓋2の垂下部22に設けられた切り欠き22a(図1)に、蓋2の外部に露出して配置される。乗員が操作部32を操作すると、ロック部3によるロックが解除される。
図4は、ロック部3の周辺部の構成を示す斜視図(ケース部1の内側から見た斜視図)であり、図5は、正面図である。なお、以下では蓋2の閉鎖状態を基準にして、蓋2と一体に回動するロック部3の上下方向および左右方向を定義する。左方向および右方向はそれぞれ蓋2の内側および外側に向かう方向であり、これらを蓋内側方向および蓋外側方向と呼ぶことがある。前後方向は、ロック部3の幅方向に相当するため、前後方向を幅方向と呼ぶことがある。図4の実線は、係合部材30がロック位置である場合を、二点鎖線はアンロック位置である場合を示す。
図4,5に示すように、蓋2の裏面(下面)からは、下方に向けて前後一対のブロックプレート25が突設される。ブロックプレート25は、蓋2の閉鎖状態において収容空間SP1に面してケース部1の内側に配置される(図3参照)。係合部材30のベース部31は、幅方向(前後方向)に、一対のブロックプレート25,25間の長さとほぼ等しい所定長さを有しており、一対のブロックプレート25,25の間に配置される。
図6は、図4から係合部材30を省略した状態を示す斜視図であり、ブロックプレート25の全体構成を示す斜視図である。図6に示すように、ブロックプレート25は、蓋2の裏面から下方に向けて突設された幅方向所定厚さの板状部材である。幅方向におけるブロックプレート25の外側面には、ブロックプレート25に対し直交してリブプレート26が設けられる。ブロックプレート25は、図3に示すように一対のブロックプレート25の内側空間への物体の進入を防止する機能を有する。リブプレート26の上端面は蓋2の裏面に固定され、リブプレート26は、ブロックプレート25を補強する機能を有する。ブロックプレート25の下端面には、下方に向けて略円弧状に突出する曲面部250が設けられる。曲面部250は、リブプレート26の下端面全体を覆うように幅外側方向に延在する。
ブロックプレート25の蓋内側方向における端面25a(左端面)は、平坦な鉛直面である。ブロックプレート25は、蓋2の凹部21の形状に沿って蓋外側方向(右方)に延設される。ブロックプレート25には、凹部21の下方において、前後方向に貫通する略円形の貫通孔25bが開口される。蓋2の裏面からはさらに、一対のブロックプレート25の間に、厚さ一定の一対のサブプレート27が突設される。サブプレート27は、下方に向けてブロックプレート25と略平行に延在する。サブプレート27はブロックプレート25よりも短尺であり、サブプレート27の下端部はブロックプレート25の下端部よりも上方に位置する。
サブプレート27の蓋内側方向の端面27a(左端面)は、平坦な鉛直面であり、その左右方向位置は、ブロックプレート25の端面25aの左右方向位置と同一またはほぼ同一である。サブプレート27の下端面27bは平坦な水平面である。サブプレート27の蓋外側方向の端面27c(右端面)は、上方かつ右方にかけて斜めに延在し、この端面27cと蓋2(凹部21に向けて下り勾配で延在する蓋2)との間に、空隙SP2が設けられる。
図7は、係合部材30の単体の斜視図(収容空間SP1側から見た図)である。なお、図7では、図4の実線位置(ロック位置)に対応して上下方向を定義する。図7に示すように、ベース部31は、操作部32の裏面(左面)から略水平方向に延在する平面視略矩形状の水平プレート310と、水平プレート310の下端面の左右方向中央部から操作部32と略平行に下方に延在する鉛直プレート311とを有する。水平プレート310の上面の幅方向(前後方向)両端部には、上方に向けて一対のサポートプレート312が突設される。一対のサポートプレート312には、前後方向に貫通する貫通孔312aがそれぞれ開口される。
水平プレート310の上面の蓋内側方向の端部(左端部)には、幅方向中央部に上方に向けて凸部313が突設される。幅内側方向における鉛直プレート311の表面(左面)には、幅方向等間隔に、所定厚さを有する複数(図では4個)の突出プレート314が幅内側方向に向けて突設される。突出プレート314の上端面は水平プレート310の下面に接続され、突出プレート314は鉛直プレート311の下端部から水平プレート310にかけて延在する。より詳しくは、鉛直プレート311の表面から突出プレート314の幅内側方向の端面314aまでの長さは、下方から上方にかけて徐々に増加し、端面314aは上方かつ幅内側方向に向けて傾斜して延在する。すなわち、突出プレート314の端面314aは、傾斜面として構成される(図8参照)。
複数の突出プレート314のうち、幅方向(前後方向)の中央に配置された2個の突出プレート314(中央側突出プレートと呼ぶ)は、幅方向の外側に配置された2個の突出プレート314(外側突出プレートと呼ぶ)よりも長尺であり、中央側突出プレート314の下端部は外側突出プレート314の下端部よりも下方に位置する。なお、鉛直プレート311は、外側突出プレート314の下端部位置に対応してその前後方向両端部が切り欠かれ、その分、鉛直プレート311の幅方向の両端部は中央部よりも上下方向に短尺である。
鉛直プレート311の蓋外側方向の表面(右面)には、その下端部に蓋外側方向に向けて係合爪315が突設される。図2に示すように、係合爪315はケース部1の側壁11に設けられた貫通孔11aに係合し、これにより蓋2が閉鎖状態でロックされる。係合爪315の下端部の蓋外側方向の端面は、上り勾配で傾斜しており、傾斜面315aが形成される。
図4,図5に示すように、一対のブロックプレート25の間に配置された係合部材30は、一対のブロックプレート25に回動可能に支持される。より詳しくは、一対の係合部材30の貫通孔312aと一対のブロックプレート25の貫通孔25bとには、サブプレート27と蓋2との間の空隙SP2(図6)を通って円形断面の回動軸35が挿通される。係合部材30は、この幅方向に延在する回動軸35を介してブロックプレート25に回動可能に支持される。
図4に示すように、回動軸35の両端部(一端部のみ図示)は、幅方向におけるブロックプレート25の外側に突出する。これら両端部には、それぞれeリング36が装着される。これにより回動軸35の軸方向(前後方向)の移動が拘束される。図5に示すように、回動軸35の幅方向中央部には、一対のねじりばね(ねじりコイルばね)37が装着される。一対のねじりばね37は、一対のサブプレート27と係合部材30の凸部313との間にそれぞれ配置される。ねじりばね37の一端部(一方の腕部)は、蓋2の凹部21に向かう傾斜面に当接され、他端部(他方の腕部)は、係合部材30の水平プレート310の上面に当接される。なお、一対のねじりばね37を一体に設けて単一のねじりばねとして構成してもよい。
係合部材30(突出プレート314)の下端部の位置は、ブロックプレート25の下端部の位置と同一である。なお、係合部材30の下端部がブロックプレート25の下端部より上方に位置してもよい。すなわち、係合部材30は、ブロックプレート25よりも下方に突出していなければよい。
図8は、係合部材30の動作を示すロック部3の要部断面図である。図8の実線は、操作部32が操作される前の初期状態、すなわちロック状態を示し、点線は、操作部32が操作された後のアンロック状態を示す。図8に示すように、初期状態では、係合部材30はねじりばね37により矢印A方向(蓋外側方向)に付勢される。これにより係合部材30の下端部の係合爪315が蓋外側方向に移動し、ケース部1の貫通孔11a(図2)に係合する。その結果、蓋2の開放が阻止され、蓋2がロック状態となる。
このとき、突出プレート314の蓋内側方向の端部の傾斜面314aは、ブロックプレート25の蓋内側方向の端面25a(左面)に沿って延在する鉛直線CL2に対し、所定角度θで傾斜する。この場合の係合部材30の回動量は、例えば係合部材30の鉛直プレート311または係合爪315がケース部1の側壁11に当接することで制限される。
乗員により操作部32が下方に押動操作されると、係合部材30は、図8の点線に示すように、ねじりばね37の付勢力に抗して回動軸35を支点にして矢印B方向(蓋内側方向)に回動する。これにより係合爪315がケース部1の貫通孔11aから退避し、ケース部1との係合が解除される。その結果、蓋2がアンロック状態(ロック解除状態)となり、蓋2を開放可能となる。
このとき、突出プレート314の傾斜面314aと鉛直線CL2とのなす角度θが減少し(例えばθ=0)、傾斜面314aと鉛直線CL2(ブロックプレート25の端面25a)の位置が左右方向で一致する。この場合の係合部材30の回動量は、水平部が310のサブプレート27の下端面27bに当接することで、制限される。
本実施形態に係る車両用収容装置としてのアームレスト100の主要な動作を説明する。蓋2の閉鎖時においては、ねじりばね37の付勢力により係合部材30の係合爪315がケース部1に係合し、蓋2が閉鎖状態でロックされる。この状態で、車両が走行すると、図3に示すように、収容空間SP1に収容された物200が振動等により矢印方向に傾いて、係合部材30側に倒れ掛かるおそれがある。このとき、ロック状態の係合部材30の傾斜面314aよりもブロックプレート25の端面25aおよびサブプレート27の端面27aの方が蓋内側方向に突出している。このため、収容空間SP1内で倒れ掛かった物200は、主にブロックプレート25の端面25aまたはサブプレート27の端面27aに当接する。
この場合、係合部材30の突出プレート314の端面314aと物200との間には、係合部材30が移動可能な余剰スペースが存在する。これにより、図8の点線に示すように、乗員が係合部材30の操作部32を下方に操作すると、係合部材30は、物200と干渉せずに矢印B方向に回動することができ、蓋2のロックを解除することができる。
蓋2の開放後にユーザが操作部32から手を離すと、係合部材30はねじりばね37の付勢力により矢印A方向に回動する。この状態から蓋2を閉じると、係合爪315の傾斜面315aが側壁11の上端部に当接して係合部材30が矢印B方向に回動する。その後、係合爪315が側壁11の貫通孔11aに達すると、係合部材30がねじりばね37の付勢力により矢印A方向に回動し、蓋2が閉鎖状態でロックされる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用収容装置としてのアームレスト100は、上面が開口された収容空間SP1を形成するケース部1と、ケース部1の上面を開閉するようにケース部1に回動可能に支持された蓋2と、蓋2に移動可能に設けられた係合部材30を有し、係合部材30を介して蓋2を閉鎖状態で固定するロック部3と、を備える(図1~図3)。係合部材30は、所定長さの幅を有し、幅方向に対し直交する方向であり、蓋2の外側に向かう蓋外側方向(矢印A方向)と蓋2の内側に向かう蓋内側方向(矢印B方向)とに移動可能に設けられる(図8)。さらに係合部材30は、蓋2が閉鎖状態であるとき収容空間SP1に面して配置され、蓋外側方向に移動するとケース部1に係合し、蓋内側方向に移動するとケース部1との係合が解除されるように構成される(図2,図8)。ロック部3は、係合部材30を蓋外側方向に付勢するねじりばね37と、ねじりばね37の付勢力に抗して係合部材30を蓋内側方向に操作する操作部32と、をさらに有する(図8)。蓋2は、係合部材30の幅方向両端面を覆うように係合部材30の幅方向両側に突設された一対のブロックプレート25を有する(図4)。
この構成により、蓋2が閉鎖状態で、収容空間SP1に収容された物200が傾いてロック部3側に倒れかかった場合に、物200がブロックプレート25に接触するようになるため、物200が係合部材30に所定程度以上接近することを防止できる。これにより、物200が倒れ掛かった場合であっても、ロック解除時の係合部材30の蓋内側方向への移動が可能となり、物200が係合部材30に引っ掛かってロック解除動作が妨げられることを防止することができる。
(2)ブロックプレート25は、蓋2が閉鎖状態であるときのブロックプレート25の下端部の位置が、係合部材30の下端部と同一または係合部材30の下端部よりも下方に位置するように下方に向けて延設される(図5)。これにより、ブロックプレート25の下方において係合部材30に物200が接触することを防止することができ、種々の形状の物200の倒れ込みに良好に対処することができる。
(3)係合部材30は、幅方向(前後方向)に延在する回動軸35を支点にして蓋外側方向(矢印A方向)および蓋内側方向(矢印B方向)に回動可能に設けられるとともに、上下方向に延在する鉛直プレート311の蓋外側方向側の端部に設けられた、ケース部1に係合する係合爪315と、鉛直プレート311の蓋内側方向側の端部に設けられた、回動軸35よりも蓋内側方向側に膨出する突出プレート314と、を有する(図7,図8)。このように係合部材30を回動可能に設けることで、係合部材全体を水平移動するように構成する場合に比べ、係合部材30の蓋内側方向への移動が容易である。そして、係合部材30の両側にブロックプレート25を設けることで、係合部材側に物200が倒れ掛かった場合であっても、係合部材30の回動動作が妨げられることなく、係合部材30の係合解除動作を容易に実現することができる。
(4)突出プレート314は、蓋内側方向側の端面に、回動軸35から離れるに従い膨出量が減少するように斜めに構成された傾斜面314aを有する(図7,図8)。傾斜面314aは、係合部材30が蓋内側方向に回動するとき、ブロックプレート25の蓋内側方向側の端面25aと略平行になる、より詳しくは端面25aと同一面上に位置する(図8)。これにより、蓋2のロックを解除する際に、係合部材30がブロックプレート25の端面25aよりも幅内側方向に突出することを防止することができ、係合部材30の回動範囲に物200が進入することを良好に阻止することができる。また、係合部材30の回動範囲はブロックプレート25の端面25aの幅方向外側に抑えられるため、係合部材の30の移動により収容空間SPの容積が狭められることを抑制できる。
(5)突出プレート314は鉛直プレート311から蓋内側方向に向けて突設される(図4)。このため、仮に一対のブロックプレート25の間に物200が倒れ掛かった場合であっても、物200が一対のブロックプレート25の間の空間に深く進入することを防止することができ、係合部材30に物200が引っ掛かることを効果的に抑制できる。また、突出プレート314は、幅方向にわたって複数設けられる(図7)。これにより、一対のブロックプレート25の間に物200が倒れ掛かった場合の突出プレート314と物200との接触面積は小さく、係合部材30の蓋内側方向への回動が物200の接触によって妨げられることを抑制できる。
(6)蓋2は、一対のブロックプレート25の間に、係合部材30の上端部に向けて突設されたサブプレート27をさらに有する(図4)。これにより、蓋2と係合部材30との間である係合部材30の上方の隙間に物200が進入することを防止することができる。
上記実施形態では、膨出部としての突出プレート314を幅方向にわたって複数設けるようにしたが、膨出部を幅方向にわたって延設するようにてもよい。図9は、その一例を示す図である。図9では、鉛直プレート311から幅内側方向に向けて、幅広に構成された単一の膨出部3140が突設される。膨出部3140の幅方向内側の端面3140aは、突出プレート314の端面314a(図7)と側面視で同一形状である。このように膨出部3140を一対のブロックプレート25の間の幅方向全域にわたって延設することで、図7のものよりも、係合部材30の表面の凹凸部の範囲が小さくなり、係合部材30の表面に物200が引っ掛かることを良好に防止することができる。
本実施形態は種々の形態に変形することができる。以下、いくつかの変形例について説明する。上記実施形態では、車両用収容装置としてのアームレスト100の蓋2を、左右方向に回動可能に設けたが、前後方向に回動可能に設けてもよい。上記実施形態では、係合部材30を蓋外側方向(第1方向)と蓋内側方向(第2方向)とに回動可能に設けたが、第1方向と第2方向とに水平移動可能に設けてもよい。上記実施形態では、ねじりばね37により係合部材を蓋外側方向に付勢するようにしたが、付勢部材の構成はこれに限らない。上記実施形態では、蓋2の垂下部22の切り欠き22aに、操作部32を下方に移動可能に設けたが、係合部材を第2方向に操作する操作部の構成はこれに限らない。
上記実施形態では、係合部材30の幅方向両側において蓋2の裏面から一対のブロックプレート25を突設したが、係合部材の幅方向両側に配置されるのであれば、一対の突出部(一対の第1突出部)の構成は上述したものに限らず、突出部は板状以外であってもよい。また、突出部が蓋2の裏面以外から突設されるようにしてもよい。突出部を蓋2と別体に設けるとともに、蓋2の裏面や側面にボルト等により結合するようにしてもよい。突出部が蓋2と別体であっても、突出部が蓋2に取り付けられた状態では、蓋2が突出部を有することになる。上記実施形態では、蓋2の裏面から係合部材30の上端部(水平プレート310の上面)に向けて幅方向一対のサブプレート27(第2突出部)を突設するようにしたが、第2突出部の個数は、1個でもよく3個以上でもよい。
上記実施形態では、突出プレート314の蓋内側方向の端面に傾斜面314aを設けたが、膨出部の端面の形状は傾斜面以外であってもよい。上記実施形態では、係合部材30が蓋内側方向に回動したときに突出プレート314の傾斜面314aがブロックプレート25の端面25aと同一面上となるように係合部材30を構成したが、傾斜面314aが端面25aよりも第2方向側に突出してなければ、傾斜面314aは端面25aと同一面上になくてもよい。
上記実施形態では、車両用収容装置をアームレスト100に適用したが、本発明の車両用収容装置は、ケース部と蓋とロック部とを有する他の車両用収容装置にも同様に適用することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。
1 ケース部、2 蓋、3 ロック部、25 ブロックプレート、25a 端面、30 係合部材、32 操作部、35 回動軸、37 ねじりばね、100 アームレスト、314 突出プレート、314a 傾斜面、315 係合爪、3140 膨出部、SP1 収容空間

Claims (5)

  1. 上面が開口された収容空間を形成するケース部と、
    前記ケース部の上面を開閉するように前記ケース部に回動可能に支持された蓋と、
    前記蓋に移動可能に設けられた係合部材を有し、前記係合部材を介して前記蓋を閉鎖状態で固定するロック部と、を備え、
    前記係合部材は、所定長さの幅を有し、幅方向に対し直交する方向であり、前記蓋の外側に向かう第1方向と前記蓋の内側に向かう第2方向とに移動可能に設けられるとともに、前記蓋が閉鎖状態であるとき前記収容空間に面して配置され、前記第1方向に移動すると前記ケース部に係合し、前記第2方向に移動すると前記ケース部との係合が解除されるように構成され、
    前記ロック部は、前記係合部材を前記第1方向に付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記係合部材を前記第2方向に操作する操作部と、をさらに有し、
    前記蓋は、前記係合部材の幅方向両端面を覆うように前記係合部材の幅方向両側に突設された一対の突出部を有し、
    前記係合部材は、幅方向に延在する回動軸を支点にして前記第1方向および前記第2方向に回動可能に設けられるとともに、前記ケース部に係合する係合爪と、前記回動軸よりも前記第2方向側に膨出する膨出部と、を有し、
    前記膨出部は、その前記第2方向側の端面に、前記回動軸から離れるに従い膨出量が減少するように斜めに構成された傾斜面を有し、
    前記傾斜面は、前記係合部材が前記第2方向に回動するとき、前記一対の突出部の前記第2方向側の端面と同一面上に位置するように設けられることを特徴とする車両用収容装置。
  2. 請求項1に記載の車両用収容装置において、
    前記一対の突出部は、前記蓋が閉鎖状態であるときの前記一対の突出部の下端部の位置が、前記係合部材の下端部と同一または前記係合部材の下端部よりも下方に位置するように下方に向けて延設されることを特徴とする車両用収容装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用収容装置において、
    前記膨出部は、幅方向にわたって複数設けられることを特徴とする車両用収容装置。
  4. 請求項1または2に記載の車両用収容装置において、
    前記膨出部は、前記一対の突出部の間の幅方向全域にわたって延設されることを特徴とする車両用収容装置。
  5. 請求項1または2に記載の車両用収容装置において、
    前記一対の突出部は、一対の第1突出部であり、
    前記蓋は、前記一対の第1突出部の間に、前記係合部材に向けて突設された第2突出部をさらに有することを特徴とする車両用収容装置。
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