JP7471259B2 - 外装容器、包装箱及びブランクシート - Google Patents

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Description

本発明は、外装容器、外装容器に内装容器を収容して使用する包装箱及び外装容器のブランクシートに関する。
近年、環境負荷の低減を目的として、洗剤や液体せっけん、シャンプーなどを充填した詰替え用のパウチをボトルの詰め替え用の容器として使用したり、詰替え用のパウチ(スタンディングパウチ)を容器そのもとして使用したりすることが行われている。このような容器においては、内容液の分量が多い場合には、自立するが、使用に伴い内容液の分量が減ると、容器自体が萎み、重量が減少し、バランスが悪くなるため、倒れ易くなり、さらに、スパウトに取り付けるキャップの締結が緩い場合には、内容液がこぼれてしまうことがあった。
上述した容器の技術分野において、特許文献1には、天面と胴部一側面との間に形成された斜面に設けられた穴から容器外側へ向けて内袋に取り付けられたキャップ及びスパウトが突き出して固定される2重容器が開示されている(同文献段落[0017]~[0022]等)。
また、特許文献2には、水平な場所に置かれている状態であっても、可撓性包装体内の流体を注出口に向かって効率的移動させるため、包装箱の底面を一対の外フラップで構成し、一対の外フラップの一方に内フラップを内部へ押し上げるための底上げフラップを形成した包装箱が開示されている(同文献段落[0026]等)。
さらに、特許文献3には、水平に置いたままの状態で、箱内に収容された流体収納バッグ内の流体をほとんど無駄にすることなく注出させるため、箱前面の下端近くに、流体収容バッグの注出用スパウトを箱外に突き出させるためのスパウト突き出し口、注出用スパウトのフランジが溶着された部分の下端側を箱外に突き出させるためのスパウト案内路及びフランジ溶着部突き出し口を形成したバッグ収容箱が開示されている(同文献段落[0025]、[0030]~[0031]等)。
特開2018-8734号公報 特開2016-37288号公報 特開2004-161329号公報
しかしながら、上記特許文献に記載の2重容器等では、詰め替え用の容器としての機能は発揮できるものの、輸送容器としての機能及び把持部付容器としての機能を兼ね備えた外装容器を提供することができなかった。
したがって、本発明の外装容器は、充填された内容物を注出するための注出部とスパウト部とを含んで構成される注出スパウト部が取り付けられる内装容器を収容し、前記注出スパウト部を挿通させるための挿通部を傾斜部に有する外装容器であって、前記外装容器は、正面部、一対の側面部、背面部、天面部及び底面部を有しており、前記傾斜部は、前記正面部の前記天面部側の一部を前記天面部側に向けて折り曲げることにより、前記正面部と前記天面部との間に形成されており、前記一対の側面部の一部及び前記背面部の一部を、前記外装容器の内側へ向けて折り曲げて、凹ませることで前記外装容器を持ち運び可能とする把持部が形成可能に設けられている、外装容器を提供することを目的とする。
また、本発明の包装箱は、充填された内容物を注出するための注出部とスパウト部とを含んで構成される注出スパウト部が取り付けられる内装容器と、前記内装容器を収容する上記外装容器と、を備えた包装箱を提供することを目的とする。
さらに、本発明のブランクシートは、上記外装容器のブランクシートであって、前記一対の側面部及び前記背面部には、前記把持部を形成するための折曲線及び破断線が設けられているブランクシートを提供することを目的とする。
本発明によれば、輸送容器としての機能及び把持部付容器としての機能を兼ね備えた外装容器を提供することができる。
本発明の好ましい実施形態に係る外装容器の使用場面の一例を説明するための(a)~(c)模式図である。 本発明の好ましい実施形態に係る外装容器の組み立て方を説明するための(a)~(f)模式図である。 本発明の好ましい実施形態に係る外装容器に収容される内装容器のキャップの取り扱いについて説明するための(a)~(c)模式図である。 本発明の好ましい実施形態に係る外装容器に収容される内装容器の一例を示す図である。 本発明の好ましい実施形態に係る外装容器を輸送箱として使用する場合における(a)正面図、(b)上面図、(c)底面図、(d)側面図、(e)背面図、(f)A-A線断面模式図、(g)~(j)斜視図である。 本発明の好ましい実施形態に係る外装容器の使用状態における(a)正面図、(b)上面図、(c)底面図、(d)側面図、(e)背面図、(f)A-A線断面模式図、(g)~(h)斜視図である。 本発明の好ましい実施形態に係る外装容器に取り付けられるアタッチメントの一例を説明するための(a)正面図、(b)背面図、(c)上面図、(d)底面図、(e)側面図、(f)~(i)斜視図である。 本発明の好ましい実施形態に係る外装容器に取り付けられるアタッチメントの他の例を説するための(a)正面図、(b)背面図、(c)右側面図、(d)左側面図、(e)上面図、(f)底面図、(g)~(j)斜視図である。 本発明の好ましい実施形態に係る外装容器におけるアタッチメントと注出スパウト部との係合状態を説明するための部分拡大断面模式図である。 本発明の好ましい実施形態に係る外装容器を一枚のブランクシートから形成する場合の展開図の一例を示す図である。 本発明の他の好ましい実施形態に係る外装容器を輸送箱として使用する場合における(a)正面図、(b)上面図、(c)底面図、(d)側面図、(e)背面図、(f)A-A線断面模式図、(g)~(j)斜視図である。 本発明の他の好ましい実施形態に係る外装容器の使用状態における(a)正面図、(b)上面図、(c)底面図、(d)側面図、(e)背面図、(f)A-A線断面模式図、(g)~(j)斜視図である。 本発明の他の好ましい実施形態に係る外装容器に取り付けられるアタッチメントの一例を説明するための(a)正面図、(b)側面図、(c)上面図、(d)底面図、(e)背面図、(f)~(g)斜視図である。 本発明の他の好ましい実施形態に係る外装容器を一枚のブランクシートから形成する場合の展開図の一例を示す図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている、構成、数値などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
本発明の好ましい実施形態としての外装容器について、図1A~図7を参照して説明する。まず、図1Aを参照して、本実施形態に係る外装容器を用いた包装箱1の使用方法について説明する。包装箱1は、外装容器10と、外装容器10の内部に収容された内装容器20とを含んで構成されるものである。使用者100は、内装容器20が収容された外装容器10(包装箱1)の左右一対の側面部をそのまま把持して持ち上げ、包装箱1を所定方向に傾けることにより、内装容器20に充填された内容物を注出する。ここで、包装箱1は、外装容器10の内部にパウチなどの内装容器20を収容したものであることから、パウチインボックスなどとも呼ばれるものである。
このような包装箱1を用いると、使用者100は、例えば、図1A(a)に示したように、包装箱1から詰替えボトル110に内容物を注出することができる。また、使用者100は、図1A(b)に示したように、包装箱1から計量キャップ120に内容物を注出することができる。さらに、使用者100は、図1A(c)に示したように、洗剤自動投入機能を有する洗濯機130の洗剤タンクに包装箱1から内容液を注出することができる。このように、包装箱1を用いると、内装容器20に充填された内容物を内装容器20よりも小型の容器に移し替えて、小分けにすることなく、内装容器20をそのまま使用することが可能となり、使い勝手が向上する。なお、外装容器10は、紙製の容器であり、例えば、段ボール製や厚紙製の容器である。
次に、図1B(a)~(f)を参照して、外装容器10(包装箱1)を組み立てて、使用可能な状態にするための手順について説明する。これらの図は、外装容器10(包装箱1)を右斜め上から見た斜視図となっている。図1B(a)に示したように、外装容器10(包装箱1)は、最初の状態では、直方体形状の箱となっている。そして、図1B(a1)の断面模式図に示したように、包装箱1の使用前の状態においては、外装容器10の内部に内装容器20及びアタッチメント30が収納された状態となっている。すなわち、包装箱1は、外装容器10の内部に内装容器20が収容された状態で販売等がされている。なお、外装容器10と内装容器20とは、別々に販売等されていてもよく、この場合、使用者100が、包装箱1を使用する前に、外装容器10の内部に内装容器20を収容する必要がある。
次に、図1B(b)に示したように、使用者100は、外装容器10の天面部12を開いて、外装容器10の内部に収容されているアタッチメント30を取り出し、さらに、切離片18を切り離す(図1B(a1)参照)。
そして、図1B(c)及び(d)に示したように、使用者100は、取り出したアタッチメント30を外装容器10の正面部11の上部側の所定位置に取り付ける。そして、使用者100は、正面部11のアタッチメント30を取り付けた部分を天面部12側に向けて折り曲げて、正面部11と天面部12との間の角の部分を面取りしたような形状の傾斜部11aを形成する。
傾斜部11aを形成したら、図1B(d1)~(d3)に示したように、使用者100は外装容器10の正面部11に設けられた挿通部11cから、内装容器20の注出スパウト部21を引っ張り出して、挿通させる。最後に、使用者100は、引っ張り出した注出スパウト部21をアタッチメント30に引っ掛けるようにして係合させて、係止させる。
次に、図1B(e)に示したように、使用者100は、包装箱1を把持するための把持部19を形成する。把持部19は、外装容器10の高さ方向の中央近傍に形成される。把持部19は、使用者100が、包装箱1を持ち上げて、内装容器20に充填された内容物を注出したり、包装箱1を持ち運んで移動させたりする場合に用いられる。
把持部19は、使用者100が、外装容器10の一対の側面部(13,14)の一部及び背面部(15,16)の一部を外装容器10の内側へ向けて折り曲げて、凹ませることにより形成される。なお、図1B(f)の上面図に示したように、把持部19の形成後の包装箱1(外装容器10)は、側面部(13,14)の背面部(15,16)に近い部分のうち外装容器10の内側に向けて凹んだ部分となる。
このように、把持部19の把持幅は、外装容器10の横幅よりも狭くなるので、握力が弱くても使用者100が把持し易い形状となっており、使用者100は、安定して、包装箱1を所持して、使用することができる。また、把持部19を形成した場合であっても、外装容器10の内部に収容されている内装容器20は、内側に向けて折り曲げられた側面部(13,14)の一部により挟まれて、収縮するものではない。
次に、図1C(a)~(c)を参照して、注出スパウト部21に装着されたキャップ21dの取り扱いについて説明する。
使用者100は、注出スパウト部21の注出部21aに装着されているキャップ21dの螺着を緩めるようにして、キャップ21dを取り外す(図1C(a))。次に、使用者100は、外装容器10の天面部12に設けられた格納部12a,12b,12cから、キャップ21dの大きさ(直径)に応じた大きさの格納部を選択し(図1C(b))、選択した格納部12aにキャップ21dを嵌め込むようにして格納する(図1C(c))。このように、格納部12a,12b,12cを備えることで、キャップが紛失するのを防ぐことが可能となる。
そして、使用者100は、この状態で、把持部19を把持して外装容器10(包装箱1)を持ち上げて、内容物を注出部21aから注出する。注出が終了したら、使用者100は、格納部12aに格納したキャップ21dを格納部12aから取り外し、注出部21aを再度閉塞するために、注出スパウト部21にねじ込むようにして取り付ける。なお、3つの格納部12a,12b,12cの大きさ(直径)は、図示したように、それぞれ異なっていることが好ましい。このように、3つの格納部12a,12b,12cの大きさが、それぞれ異なっていると、様々な形状や大きさのキャップ21dに対応することが可能となる。
ここで、図1Dを参照して外装容器10に収容される内装容器20について説明する。内装容器20(パウチ)は、シート材料からなる前後一対の正面部を備える袋状の容器である。パウチは、例えば、プラスチック製の積層フィルムをシート材料として使用して、予め設計された所定の形状に裁断された一枚又は複数枚のシート材料(フィルム材料)に、公知の各種の折り曲げ加工や裁断加工を施すことにより、内容物を収容するための袋状容器として形成される。
図1Dに示した内装容器20(パウチ)は、例えば、スタンディングパウチであり、自立可能な容器となっている。内装容器20は、重ね合わせた2枚のシート材料(表側シート及び裏側シート)の間に内容物を収容する収容部が設けられ、表側シートと裏側シートとの端縁に形成された各シール部を備えている。シール部は、表側シートと裏側シートとをシールした、対向する2つの側面シール部20a及び側面シール部20b、天面シール部20cを有している。シール部は、さらに、表側シートと裏側シートとの底部のマチ部20eをシールした底部シール部20dを備えている。
内装容器20においては、2つの側面シール部20a,20bのうち一方の側面シール部20aと天面シール部20cとの角部部分が、斜めに切り落とされ、側面シール部20aと天面シール部20cとの間を連結する傾斜シール部20fが形成されている。本実施形態において、傾斜シール部20fは、側面シール部20a(又は天面シール部20c)に対して約45°傾斜しているが、この傾斜は、30°~60°が好ましく、40°~50°がさらに好ましい。
傾斜シール部20fには、内装容器20に収容された内容物を注出するための注出スパウト部21が取り付けられている。注出スパウト部21は、傾斜シール部20fの外縁にほぼ直交するように取り付けられている。注出スパウト部21の一方の端部は、内装容器20の外側に位置するように配置され、他方の端部は、傾斜シール部20fの内縁に位置するように配置されている。
なお、キャップ21dは、例えば、スクリューキャップであり、図1Dにおいては、キャップ21dが、注出スパウト部21に螺合された開栓前の状態を示している。キャップ21dの螺合を解除して、キャップ21dを注出スパウト部21から取り外すと、内容液を注出できるようになる。
また、シート材料からなる内装容器20(パウチ)は、内容物として液体状のものや、粉状や粒状のもの、その他の固形物など広範囲なものを収容して使用することができる。また、パウチは、例えば、内容物を封入した状態から、キャップ等を取り外して注出部や取り出し口を開封して内容物を注出や取り出した後に、注出部や取り出し口を再度封止して密閉して、内容物を保管しながら繰り返し注出したり、取り出したりできるようになっている。
本実施形態においては、内装容器20を外装容器10に収容して使用するので、内装容器20の残量が少なくなっても、自立し、また、注出しやすくなる。
次に、図2A及び図2Bを参照して外装容器10について説明する。図2Aは、外装容器10を輸送用の箱、つまり、内装容器20を外装容器10に収容した状態で内装容器20を移動させるための箱として使用する場合の状態を、図2Bは、外装容器10の使用状態、つまり、内装容器20の内容物を注出する場合の状態をそれぞれ示している。なお、図2Bにおいては、アタッチメント30の図示は省略している。また、外装容器10に収容される内装容器20の容量は、例えば、約1.8[l]、1.4[l]、1.2[l]である。これらは、内装容器20の容量に合わせて変更可能である。さらに、本実施形態において、外装容器10の高さ×幅×奥行は、約309.0mm×91.0m×209.0mmである。
外装容器10は、箱状(直方体形状)の容器である。外装容器10には、使用状態において、傾斜部11aや把持部19となる部分には、予め折曲線や切断線等が設けられており、使用者100は、これらの折曲線等に沿って外装容器10を折り曲げることにより、傾斜部11aや把持部19などを形成することができるようになっている。また、傾斜部11aの傾斜角は、内部に収容される内装容器20の傾斜シール部20fの傾斜角に対応する角度が好ましく、例えば、約45°であり、30°~60°が好ましく、40°~50°がさらに好ましい。
把持部19は、外装容器10の後側(背面部側)から見ると(図2A(e)及び図2B(e)等参照)、外装容器10の高さ方向の中央付近に形成されるようになっている。このように、高さ方向の中央付近に把持部19を設けることにより、外装容器10の内部に収容される内装容器20の重量が変化した場合であっても、使用者100は、少ない力で、バランスよく包装箱1を把持し、持ち上げたり、持ち運んだりすることができるようになる。
把持部19は、全体として、矩形形状部分と半楕円形状部分(略台形形状部分)とが結合した形状となっている。矩形形状部分は、使用者100が把持するための持ち手部分となり、半楕円形状部分は、内部に収容された内装容器20を両側及び後側から支える支持部分となる(図2B(f)等参照)。このように、半楕円形状部分で内装容器20を支えるので、内容物を注出しやすくなる。つまり、外装容器10を傾けた際に、外装容器10に収容された内装容器20が、外装容器10の内部で動いたり、ぐらついたり、また、注出スパウト部21の係合が緩んでずれたりすることを防止することが可能となり、内容物の注出がしやすくなる。また、内装容器20が外装容器10の内部で動くことがなく、内装容器20の位置が安定するので、使用者100にとって、持ち易い容器となっている。
図3Aを参照して、外装容器10の傾斜部11aに着脱可能に取り付けられるアタッチメント30について説明する。アタッチメント30は、全体として矩形形状の薄い板状の部材となっている。アタッチメント30の四隅は面取りがなされ、丸められている。そして、正面視した場合における(図3A(a))アタッチメント30の上辺の中央付近から底辺に向けて切り欠きが設けられており内装容器20の注出スパウト部21が挿通される挿通部30aとなっている。
挿通部30aは、アタッチメント30の上辺から底辺に近づくにつれて、切り欠きの幅が段階的に狭くなる形状となっており、この切り欠きの終端部付近が、挿通部11cに挿通される注出スパウト部21と係合する係合部30bとなっており、注出スパウト部21が係止される。つまり、注出スパウト部21が、係合部30bに嵌合することで、注出スパウト部21がアタッチメント30に係止され、固定されるようになる。
また、上述した通り、係合部30bは、アタッチメント30の底辺に向かうにつれて、その幅が徐々に狭くなる先細り形状となっているが、挿通部30a及び係合部30bの幅は、挿通される注出スパウト部21の大きさに応じて決定される。例えば、挿通部30aの入口付近の幅は、約16mmであり、係合部30bの幅は、広い部分から順に、約14.5mm、約0.72mmとなっている。このように、係合部30bのサイズが変化するアタッチメント30とすることにより、複数種類、例えば、サイズが異なる注出スパウト部21に対して、1つのアタッチメント30を用意することで、対応することが可能となる。
さらに、アタッチメント30の背面部側には、背面部の表面に対して略垂直上方に延設された突起部30cが設けられている(例えば、図3A(b)参照)。突起部30cは、アタッチメント30の四隅に設けられている。突起部の高さは、約5mmであるが、これには限定されない。突起部30cは、外装容器10の正面部11に設けられた、後述する受入孔11bに挿入される。
突起部30cの先端は、突起部30cの本体部及び受入孔11bよりも大きな直径を有する球状部が設けられており、受入孔11bに挿入された突起部30cが、容易に外れることがないようになっている。すなわち、突起部30cの先端に設けられた球状部が、突起部30cの抜け止め防止構造となり、突起部30cが、受入孔11bから容易に抜けることがないようになっている。球状部の大きさは、受入孔11bの大きさなどに応じて決定される。
なお、アタッチメント30は、全体として、縦横のサイズが、約46mm×約54mmであり、厚みが、約2mmとなっている。また、アタッチメント30は、プラスチックや樹脂などの部材から作製されるが、これらサイズや材料には限定されない。
次に、図3Bを参照して、アタッチメント31の変形例について説明する。同図に示したアタッチメント31においては、挿通部31aから係合部31bに至るまで同じ幅となっている点で、図3Aに示したアタッチメント30とは異なる。その他の点については、図3Aに示したアタッチメント30と同様の構成を有している。
挿通部31aは、アタッチメント31の上辺から底辺まで、同じ幅の溝形状となっており、挿通部31aの底辺側の終端部付近には、係合部31bが設けられている。挿通部31aには、注出スパウト部21が挿通され、係合部31bには、注出スパウト部21が嵌合することで、注出スパウト部21がアタッチメント31に係止され、固定されるようになる。
なお、図3Bに示したアタッチメント31では、突起部31cは、2本であるが、突起部31cの本数はこれには限定されず、3本以上であってもよい。また、突起部31cは、アタッチメント31の底辺側から同じ高さ位置に2本設けられた例を示しているが、例えば、一方が底辺側、他方が上辺側(対角線位置)に設けられていてもよい。アタッチメント31は、シンプルな構造となっているので、量産が容易である。また、外装容器10には、少なくとも1つのアタッチメント30、31が取り付けられるようになっていればよい。
次に、図3Cを参照して、注出スパウト部21とアタッチメント30,31との係合関係について説明する。まず、注出スパウト部21は、充填された内容物を注出するための注出部21aと、スパウト部21bとを有している。そして、注出スパウト部21は、内装容器20に取り付けられる。注出部21aは、内容物が注出される注出口となっており、スパウト部21bに支持されるように、スパウト部21bと連続的、一体的に形成されている。スパウト部21bの外周面には、スパウト部21bの半径方向の外側に向けて突出した部材であるフランジ部21cが設けられている。
そして、注出スパウト部21のフランジ部21cが、アタッチメント30,31に引っ掛かるように係合されることにより、注出スパウト部21が、アタッチメント30,31に嵌合して、固定される。なお、注出スパウト部21には、注出部21aを閉塞及び開放するためのキャップ21dが螺着されている。
(展開図について)
次に、図4を参照して、外装容器10の構成について詳細に説明する。外装容器10は、1枚のブランクシートから組み立てることが可能である。なお、図4に示した、ブランクシートの展開図は、外装容器10を組み立てるための展開図の一例に過ぎない。また、図4には、外装容器10を組み立てた場合に外面となる方が示されている。なお、ここに示したブランクシートから組み立てられる外装容器10に収容される内装容器20は、容量が約1.8[l]である。
ブランクシートとしての外装容器10は、正面部11、天面部12、第1側面部13、第2側面部14、第1背面部15、第2背面部16及び底面部17を有する。
正面部11は、矩形形状の部材である。正面部11の上部側(天面部12側)には、傾斜部11aが設けられており、正面部11を折曲線11fに沿って天面部12側へ折り曲げることで、所定傾斜角を有する傾斜部11aが形成される。
また、正面部11の傾斜部11aには、注出スパウト部21が挿通される挿通部11cが設けられている。挿通部11cは、注出スパウト部21を挿通させるための孔であり、挿通された注出スパウト部21が、挿通部11cから外装容器10の外側に飛び出すようになっている。
さらに、正面部11には、折曲線11jを介してフラップ部11dが連設され、フラップ部11dには、折曲線11kを介してフラップ部11eが連設されている。フラップ部11d,11eは、外装容器10を組み立てた際に、折曲線11j,11kに沿って折り曲げられる。そして、フラップ部11dは、後述する切離片18の切離後に形成される空白部分を穴埋めする。また、フラップ部11eは、後述する天面部12に設けられた差込口12eに差し込まれ、傾斜部11a(正面部11)と天面部12との接合を確実なものとする。
また、傾斜部11aの挿通部11cの周囲には、4つの受入孔11bが設けられている。受入孔11bは、アタッチメント30(31)の突起部30c(31c)を受け入れるための孔であり、これにより、アタッチメント30(31)を傾斜部11aに取り付けることが可能となる。受入孔11bの大きさは、突起部30c(31c)に設けられた球状部が容易に挿入することができ、かつ、容易に抜けることがない程度の大きさとなっている。
第1側面部13は、折曲線11gを介して正面部11に連設されている。第1側面部13の一部には、第1側面把持部形成部13aが設けられている。第1側面把持部形成部13aは、折曲線13e、折曲線15c及び切断線13j,13kに囲まれた、矩形と略台形とを組みわせた形状の領域である。つまり、第1側面把持部形成部13aは、横方向(外装容器10の正面部11から見て奥行方向)には、中央付近から第1背面部15との境界部分までの範囲、縦方向(外装容器10の高さ方向)には、中央付近から天面部12及び第1底面部17aの方向に、天面部12及び第1底面部17aの境界部分から第1側面部13の長手方向の長さの1/4~1/3程度離れた位置までの範囲、となっている。
切断線13j,13kは、第1側面部13のうち、予め切り込みが入れられた箇所であり、第1側面部13から切り離されている箇所である。なお、切断線13j,13kは、線全体に切り込みが入れられている切断線ではなく、線の一部に切り込みが入れられている易破断線であってもよい。
そして、把持部19は、第1側面把持部形成部13aについて、折曲線13e,13f及び折曲線15cに沿って折り曲げつつ、切断線13j,13kに沿って第1側面把持部形成部13aを外装容器10の内側に向けて押し込んで、第1側面部13から切り離すことにより形成される。
また、第1側面部13には、略三角形状の折畳部13iが設けられている。折畳部13iは、傾斜部11aを形成する際に、折曲線13h,13g及び折曲線11gに沿って折り曲げられ、折畳部13iの面積が約半分となるように折り畳まれる。折曲線13gの折曲線11gに対する角度が、傾斜部11aの傾斜角と一致するようになっている。
第2側面部14は、折曲線11hを介して正面部11に連設されている。第2側面部14は、第1側面部13と正面部11を挟んで対称に設けられた部材である。第2側面部14には、第2側面把持部形成部14aが設けられている。第2側面把持部形成部14aは、折曲線14e、折曲線16b及び切断線14l,14mに囲まれた、矩形と略台形とを組みわせた形状の領域である。つまり、第2側面把持部形成部14aは、横方向(外装容器10の正面部11から見て奥行方向)には、中央付近から第2背面部16との境界部分までの範囲、縦方向(外装容器10の高さ方向)には、中央付近からフラップ部14j及び第2底面部17bの方向に、フラップ部14j及び第2底面部17bの境界部分から第2側面部14の長手方向の長さの1/4~1/3程度離れた位置までの範囲、となっている。また、第2側面部14は、折曲線14bを介して、フラップ部14jが連設されており、フラップ部14jには、後述するフラップ部12dを差し込むための差込口14kが設けられている。なお、第1側面把持部形成部13a及び第2側面把持部形成部14aを総称して、一対の側面把持部形成部とする。
切断線14l,14mは、第1側面部13の切断線13j,13kと同様に、第2側面部14のうち、予め切り込みが入れられた箇所であり、第2側面部14から切り離されている箇所である。なお、切断線14l,14mは、、線全体に切り込みが入れられている切断線ではなく、線の一部に切り込みが入れられている易破断線であってもよい。
そして、把持部19は、第2側面把持部形成部14aについて、第1側面把持部形成部13aと同様に、折曲線14e,14f及び折曲線16bに沿って折り曲げつつ、切断線14l,14mに沿って第2側面把持部形成部14aを外装容器10の内側に向けて押し込んで、第2側面部14から切り離すことにより形成される。
また、第2側面部には、折畳部13iと同様に、略三角形状の折畳部14iが設けられている。折畳部14iは、傾斜部11aを形成する際に、折曲線14g,14h及び折曲線11hに沿って折り曲げられ、折畳部14iの面積が約半分となるように折り畳まれる。折曲線14gの折曲線11hに対する角度が、傾斜部11aの傾斜角と一致するようになっている。
天面部12は、折曲線13bを介して第1側面部13に連設されている。天面部12には、格納部12a,12b,12cが設けられており、外装容器10を組み立てた際の正面部11側から順に大きさが大きくなっている。すなわち、格納部12a(小)、格納部12b(中)、格納部12c(大)の順番に3つの円形の格納部が並んでいる。なお、格納部12a,12b,12cのそれぞれは、円形形状となっているが、キャップ21dを確実に保持でき、格納できる形状であれば、楕円形形状、多角形形状などであってもよい。格納部12a,12b,12cの直径はそれぞれ、約14.5mm、約23.5mm、約35.0mmとなっているが、格納すべきキャップ21dのサイズに合わせて調整することが可能となっている。また、天面部12に設けられる格納部の数は、ここに示した例には限定されず、少なくとも1つ設けられていればよい。
天面部12の折曲線12gの中央部分には、差込口12eが設けられている。差込口12eには、外装容器10を組み立てて、使用状態とする際に、傾斜部11aの形成に伴って、フラップ部11eが差し込まれる。すなわち、正面部11の天面部12側の一部である、傾斜部11aを天面部12側に向けて折り曲げた際に、傾斜部11aの傾斜状態を維持するために、フラップ部11eを差込口12eに差し込む。これにより、折り曲げられた傾斜部11aが、折り曲げ状態を維持することができるので、正面部11と天面部12との間に傾斜部11aを形成することが可能となる。なお、差込口12eの大きさは、差し込まれたフラップ部11eが容易に抜けない程度大きさであればよく、フラップ部11eの大きさに応じて決定される。
また、フラップ部12dは、折曲線12fを介して天面部12に連設されている。フラップ部12dは、外装容器10を組み立てた際に、差込口14kに差し込まれる部材である。さらに、フラップ部12dは、差込口14kから抜き差しして、天面部12を閉じた状態にしたり、開いた状態にしたりすることができるようになっている。
さらに、天面部12の正面部11と接合する側には、切離片18が連設されており、外装容器10を使用状態とする際には、天面部12から切り離される部材となっている。切離片18は、外装容器10を使用状態とする前の状態(輸送状態)において、天面部12を完全に塞ぐための部材となっている。すなわち、切離片18は、傾斜部11aを傾斜させるためのスペースを確保する部材ともなっている。切離片18は、傾斜部11aを天面部12側へ折り曲げる角度、つまり、傾斜部11aの傾斜角に応じた大きさとなっている。
第1背面部15は、折曲線13cを介して第1側面部13に連設されている。第1背面部15には、把持部19を形成するための第1背面把持部形成部15aが設けられている。第1背面把持部形成部15aは、折曲線13c、折曲線15c及び切断線13j,13kに囲まれた略矩形の領域である。なお、第1背面部15の第1背面把持部形成部15aが設けられている位置とは反対側の対称な位置には、第1背面把持部形成部15aと同じ形状に切り抜かれた部分が形成されている。
これは、外装容器10を使用状態とするために、把持部19を形成する際に、後述する第2背面把持部形成部16aを外装容器10の内側に折り曲げることができるようにするためである。つまり、外装容器10を組み立てると、第1背面部15が第2背面部16に上から重なり合うように組み立てられるので、第2背面部16が、第1背面把持部形成部15aにより隠されてしまい、第2背面把持部形成部16aを外装容器10の内側に向けて折り曲げることができなくなるためである。
また、接合部15bは、折曲線15dを介して第1背面部15に連設されている。接合部15bは、外装容器10を組み立てた際に、天面部12の裏面側(図4の紙面の裏側)に接合する部材となっている。接合部15bの表面には、例えば、接着剤などの接合手段を用いて、天面部12と接合するようになっている。
第2背面部16は、折曲線14cを介して第2側面部14に連設されている。第2背面部16には、第1背面部15と同様に、把持部19を形成するための第2背面把持部形成部16aが設けられている。第2背面把持部形成部16aは、折曲線14c、折曲線16b及び切断線14l,14mに囲まれた略矩形の領域である。なお、第2背面部16の第2背面把持部形成部16aが設けられている位置とは反対側の対称な位置には、第2背面把持部形成部16aと同じ形状に切り抜かれた部分がある。
これは、第1背面部15と同様に、外装容器10を使用状態とするために、把持部19を形成する際に、第1背面把持部形成部15aを外装容器10の内側に折り曲げることができるようにするためのものである。
底面部17は、第1底面部17a、第2底面部17b、第3底面部17c及び第4底面部17dからなり、これらを所定の順序に従って折り畳むことで形成される。第1底面部17aは、折曲線13dを介して第1側面部13に連設されている。第1接合部17eは、折曲線17gを介して第1底面部17aに連設されている。第2底面部17bは、折曲線14dを介して第2側面部14に連設されている。第2接合部17fは、折曲線17hを介して連設されている。第3底面部17cは、折曲線11iを介して正面部11に連設されている。第4底面部17dは、折曲線16cを介して第2背面部16に連設されている。
外装容器10を組み立てる際、第1接合部17eが、第2底面部17bの裏面(図4の紙面の裏側)に接合し、第2接合部17fが、第1底面部17aの裏面(図4の紙面の裏側)に接合する。すなわち、第1接合部17e及び第2接合部17fは、外装容器10の外側から見えない位置に配置される。このようにして組み立てられた底面部17は、クラッシュロック式となっており、外装容器10を使用する場合には、底面部17を広げて使用し、外装容器10を使用せずに保管等しておく場合には、底面部17を折り畳むことができる。
このように外装容器10は、使用しない場合や使い終わった後に、コンパクトに折り畳んでおけるので、場所を取らずに保管でき、さらに、再利用することも可能となる。つまり、天面部12のフラップ部12dを差込口14kから引き抜いて、天面部12を開放する。次に、底面部17を折り畳むことにより、外装容器10は、全体として、薄板状の物体となり、保管スペースを取らずに保管できるようになる。
なお、底面部17を組み立てる際、第1接合部17eの表面には接着剤などが塗布され、第2底面部17bの裏面(図4の紙面の裏側)に接合する。同様に、第2接合部17fの表面には接着剤などが塗布され、第1底面部17aの裏面(図4の紙面の裏側)に接合する。
(変形例について)
次に、図5A~図7を参照して、本実施形態に係る外装容器40の変形例について説明する。変形例に係る外装容器40に収容される内装容器20の容量は、約2.0[l]である。まず、図5A及び図5Bを参照して外装容器40について説明する。図5Aは、外装容器40を輸送用の箱、つまり、内装容器20を外装容器40に収容した状態で内装容器20を移動させるための箱として使用する場合の状態を、図5Bは、外装容器40の使用状態、つまり、内装容器20の内容物を注出する場合の状態をそれぞれ示している。なお、図5Bにおいては、アタッチメント50は図示されていない。また、外装容器40の高さ×幅×奥行のサイズは、約354.5mm×約88.0mm×226.0mmである。
外装容器40は、外装容器10と同様に、箱状(直方体形状)の容器である。外装容器40において、傾斜部41aや把持部19となる部分には、予め折曲線や切断線等が設けられており、使用者100は、これらの折曲線等に沿って折り曲げることにより、傾斜部41aや把持部19などを形成することができるようになっている。また、傾斜部41aの傾斜角は、内部に収容される内装容器20の傾斜シール部20fの傾斜角対応する角度が好ましく、例えば、約45°であり、30°~60°が好ましく、40°~50°がさらに好ましい。
次に図6を参照して外装容器40に取り付けられるアタッチメント50について説明する。アタッチメント50は、全体として矩形形状の薄い板状の部材となっている。また、アタッチメント50は、中央付近に設けられた折曲溝において折り曲げて、二つ折りにして使用されるものである(図6(a)、(b)等参照)。アタッチメント50を二つ折りにした際、凸部50cを凹部50dに嵌合させると、アタッチメント50の二つ折り状態が維持される。
そして、アタッチメント50を傾斜部41aに取り付ける場合には、まず、凸部50cを受入孔41bに挿入し、挿入した状態で、アタッチメント50を折曲溝50eに沿って折り曲げ、凸部50cと凹部50dとを嵌合させて、取り付ける。このように、アタッチメント50により、傾斜部41aを表裏両面から挟み込むようにしてアタッチメント50を取り付けるので、アタッチメント50が容易に外れることがなく、強度も向上する。
また、凹部50dの外側の大円部分の半径は、約2.7mmであり、内側の小円部分の半径は、約1.3mmである。また、凸部50cの半径は、凹部50dの小円部分の半径に対応しており、約1.3mmとなっている。さらに、アタッチメント50の厚みは、約1.3mmとなっている。
挿通部50aは、アタッチメント50を二つ折りにした状態で、アタッチメント50の上辺から底辺に近づくにつれて、溝の幅が狭くなる形状となっており、この溝の終端部付近に、注出スパウト部21が係合される係合部50bとなっている。また、係合部50bの幅は、一定の幅となっている。挿通部50aの最大幅部分の長さは、約29.5mmであり、係合部50bの幅は、約17.4mmである。
次に、図7を参照して、外装容器40の構成について詳細に説明する。外装容器40は、1枚のブランクシートから組み立てることが可能である。なお、図7に示した、ブランクシートの展開図は、外装容器40を組み立てるための展開図の一例に過ぎない。また、図7には、外装容器40を組み立てた場合に外面となる方が示されている。
ブランクシートとしての外装容器40は、正面部41、天面部42、第1側面部43、第2側面部44、第1背面部45、第2背面部46及び底面部47を有する。
正面部41は、矩形形状の部材である。正面部41の上部側(天面部42側)には、傾斜部41aが設けられており、正面部41を折曲線41fに沿って天面部42側へ折り曲げることで、所定傾斜角を有する傾斜部41aが形成される。
また、傾斜部41aには、注出スパウト部21が挿通される挿通部41cが設けられている。挿通部41cは、注出スパウト部21を挿通させるための孔であり、挿通された注出スパウト部21が、挿通部11cから外装容器10の外側に飛び出すようになっている。
また、挿通部41cの幅広部41jは、アタッチメント50を挿通させるための挿通孔である。すなわち、アタッチメント50は、二つ折りする前に、まず、幅広部41jにアタッチメント50の折曲溝50eの位置まで挿通し、その位置を維持した状態で、アタッチメント50を折り畳む。そして、アタッチメント50の凸部50cを受入孔41bに通して、凹部50d側の面と凸部50c側の面とを近づけて、凸部50cを凹部50dに嵌合させることにより、アタッチメント50を外装容器40の正面部41の傾斜部41aに取り付ける。
第1側面部43及び第2側面部44はそれぞれ、折曲線41f及び折曲線41gを介して正面部41に連設されている。第1側面部43及び第2側面部44には、上述した、第1側面把持部形成部13a及び第2側面把持部形成部14aと同様に、第1側面把持部形成部43a及び第2側面把持部形成部44aがそれぞれ設けられている。
第1側面把持部形成部43aは、折曲線43e、折曲線45c及び切断線43j,43kに囲まれた領域であり、第2側面把持部形成部44aは、折曲線44e、折曲線46b及び切断線44l,44mに囲まれた領域である。第1側面把持部形成部43a及び第2側面把持部形成部44aは、全体として、矩形と略台形とを組み合わせた形状の領域となっている。
そして、外装容器40を組み立てた後、第1側面把持部形成部43a及び第2側面把持部形成部44aを、後述する第1背面把持部形成部45a及び第2背面把持部形成部46aと共に、外装容器40の内側へ向けて押し込むことで、把持部19が形成される。この場合、切断線43j,43k及び切断線44l,44mは、第1側面部43及び第2側面部44から切り離される。なお、切断線43j,43k及び切断線44l,44mは、線全体に切り込みが入れられている切断線ではなく、線の一部が切断されている易破断線であってもよい。
また、第1側面部43及び第2側面部44には、略三角形状の折畳部43i及び折畳部44iがそれぞれ設けられている。折畳部43i及び折畳部44iは、傾斜部41aを形成する際に、折曲線43g,43h及び折曲線41f並びに折曲線44g,44h及び折曲線41gに沿って折り曲げられ、折畳部43i及び折畳部44iの面積が約半部となるように折り畳まれる。折曲線43g及び折曲線44gのそれぞれの折曲線41f及び折曲線41gに対する角度が、傾斜部41aの傾斜角と一致するようになっている。
天面部42は、折曲線43bを介して第1側面部43に連設されている。天面部42には、2つの円形の格納部42a,42bが設けられており、外装容器40を組み立てた際の正面部41側から順に大きさが大きくなっている。すなわち、格納部42a(小)、格納部42b(大)の順番に2つの円形の格納部が並んでいる。格納部42aの直径は、約23.4mmであり、格納部42bの直径は、約45.2mmである。なお、格納部42a,42bの直径は、ここに示した例には限定されず、格納すべきキャップ21dの大きさに応じて適宜決定される。また、格納部の数もここに示した例には限定されない。
天面部42の折曲線42gの中央部分には、差込口42eが設けられている。差込口42eには、外装容器40を組み立てて、使用状態とする際に、傾斜部41aの形成に伴って、フラップ部41dが差し込まれる。これにより、傾斜部41aが、傾斜状態を維持することが可能となる。なお、差込口42eの大きさは、フラップ部41dの大きさに応じた大きさとなっている。
また、フラップ部42dは、折曲線42fを介して天面部42に連設されている。フラップ部42dは、外装容器40を組み立てた際に、差込口44kに差し込まれる部材である。さらに、フラップ部42dは、差込口44kから抜き差しして、天面部42を閉じた状態にしたり、開いた状態にしたりすることができるようになっている。
さらに、天面部42の正面部41と接合する側には、切離片48が連設されており、外装容器40を使用状態とする際には、天面部42から切り離される部材となっている。さらに、切離片48は、傾斜部41aを天面部42側に向けて折り曲げて傾斜させるためのスペースを確保する部材ともなっている。
第1背面部45及び第2背面部46はそれぞれ、折曲線43c及び折曲線44cを介して第1側面部43及び第2側面部44に連設されている。第1背面部45及び第2背面部46には、把持部19を形成するための第1背面把持部形成部45a及び第2背面把持部形成部46aがそれぞれ設けられている。第1背面把持部形成部45a及び第2背面把持部形成部46aはそれぞれ、折曲線45c及び切断線43j,43k並びに折曲線46b及び切断線44l,44mに囲まれた略矩形の領域である。なお、第1背面部45及び第2背面部46のそれぞれの第1背面把持部形成部45a及び第2背面把持部形成部46aが設けられている位置とは反対側の対称な位置には、第1背面把持部形成部45a及び第2背面把持部形成部46aと同じ形状に切り抜かれた部分が形成されている。
これは、外装容器40を使用状態とするために、把持部19を形成する差に、第1背面把持部形成部45a及び第2背面把持部形成部46aを外装容器40の内側に折り曲げることができるようにするためである。つまり、このような部分を形成しておかないと、第1背面把持部形成部45a及び第2背面把持部形成部46aが互いに干渉しあって、それぞれを外装容器40の内側に向けて折り曲げることができなくなるからである。
接合部45bは、折曲線45dを介して第1背面部45に連設されている。接合部45bは、外装容器40を組み立てた際に、天面部42の裏面側に接合する部材となっている。接合部45bの表面には、例えば、接着剤などが塗布され、天面部42と接合するようになっている。
底面部47は、第1底面部47a、第2底面部47b、第3底面部47c及び第4底面部47dからなり、これらを所定の順序に従って折り畳むことで形成される。第1底面部47aは、折曲線43dを介して第1側面部43に連設され、第2底面部47bは、折曲線44dを介して第2側面部44に連設されている。第3底面部47cは、折曲線41hを介して正面部41に連設され、第4底面部47dは、折曲線46cを介して第2背面部46に連設されている。そして、これらを所定の順序に従って形成される底面部47は、クラッシュロック式の底面となっている。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせた外装容器及び包装箱も、本発明の範疇に含まれる。
1 包装箱
10、40 外装容器
11、41 正面部
11a、41a 傾斜部
11b、41b 受入孔
11c、41c 挿通部
11d、11e、12d、41d、42d フラップ部
11f~11k、12f、12g、13b~13h、14b~14h、15c、15d、16b、16c、17g、17h、41e~41i、42f、42g、43b~43h、44b~44h、45c、45d、46b、46c、47g、47h 折曲線
12、42 天面部
12a~12c、42a、42b 格納部
12e、42e 差込口
13、43 第1側面部
13a、43a 第1側面把持部形成部
13i、43i 折畳部
13j、13k、43j、43k 切断線
14、44 第2側面部
14a、44a 第2側面把持部形成部
14i、44i 折畳部
14j、44j フラップ部
14k、44k 差込口
14l、14m、44l、44m 切断線
15、45 第1背面部
15a、45a 第1背面把持部形成部
15b、45b 接合部
16、46 第2背面部
16a、46a 第2背面把持部形成部
17、47 底面部
17a、47a 第1底面部
17b、47b 第2底面部
17c、47c 第3底面部
17d、47d 第4底面部
17e、47e 第1接合部
17f、47f 第2接合部
18、48 切離片
19、49 把持部
20 内装容器
20a,b 側面シール部
20c 天面シール部
20d 底部シール部
20e マチ部
20f 傾斜シール部
21 注出スパウト部
21a 注出部
21b スパウト部
21c フランジ部
21d キャップ
30、31、50 アタッチメント
30a、31a、50a 挿通部
30b、31b、50b 係合部
30c、31c 突起部
50c 凸部
50d 凹部
50e 折曲溝
100 使用者
110 詰替えボトル
120 計量キャップ
130 洗濯機

Claims (8)

  1. 充填された内容物を注出するための注出部とスパウト部とを含んで構成される注出スパウト部が取り付けられる内装容器を収容し、前記注出スパウト部を挿通させるための挿通部を傾斜部に有する外装容器であって、
    前記外装容器は、正面部、一対の側面部、背面部、天面部及び底面部を有しており、
    前記傾斜部は、前記正面部の前記天面部側の一部を前記底面部側に向けて折り曲げることで形成可能となっており、
    前記一対の側面部の一部及び前記背面部の一部を、前記外装容器の内側へ向けて折り曲げて、凹ませることで把持部が形成可能に設けられており、
    前記傾斜部及び前記把持部を形成していない状態では、前記内装容器を輸送するための容器として機能し、前記傾斜部及び前記把持部を形成した状態では、前記内容物を注出するための容器として機能し、
    前記底面部は、一対の第1底面部及び第2底面部から構成されており、前記第1底面部は、前記第2底面部の裏面に接合する第1接合部を有し、前記第2底面部は、前記第1底面部の裏面に接合する第2接合部を有しており、前記第1底面部及び前記第2底面部が接合された状態において、前記底面部が折り畳み可能となっている、外装容器。
  2. 前記傾斜部に着脱可能に取り付けられ、前記挿通部に挿通される前記注出スパウト部と係合して係止するためのアタッチメントをさらに有する請求項1に記載の外装容器。
  3. 前記挿通部は、前記アタッチメントの前記天面部側の上辺から底辺に向けて切り欠きを設けることにより形成され、前記アタッチメントの上辺における前記切り欠きの幅は、前記注出スパウト部の挿通部分の径以上となっている請求項2に記載の外装容器。
  4. 前記挿通部は、前記アタッチメントの上辺側の一部の幅が、前記注出スパウト部の挿通部分の径以上となっており、前記アタッチメントの下辺側の一部の幅が、前記径よりも小さい請求項に記載の外装容器。
  5. 前記挿通部は、前記アタッチメントの上辺側の一部から下辺側の一部に向かう部分の前記幅が、前記アタッチメントの上辺側から下辺側に向かうにつれて、徐々に小さくなる請求項に記載の外装容器。
  6. 前記内装容器から取り外された前記注出部を閉塞するための着脱可能なキャップを格納する少なくとも1つの格納部が前記天面部に設けられている請求項1~のいずれか1項に記載の外装容器。
  7. 充填された内容物を注出するための注出部とスパウト部とを含んで構成される注出スパウト部が取り付けられる内装容器と、
    前記内装容器を収容する請求項1~のいずれか1項に記載の外装容器と、
    を備えた包装箱。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載の外装容器のブランクシートであって、
    前記一対の側面部及び前記背面部には、前記把持部を形成するための折曲線及び破断線が設けられているブランクシート。
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