JP7469653B2 - 評価装置、評価方法およびプログラム - Google Patents

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本発明は、構造部材の評価装置、評価方法およびプログラムに関する。
鉄道車両用台車枠(以下、台車枠と略記する。)は、車体を支持すると共に、車輪、車軸、主電動機、駆動装置、およびサスペンション部品等の種々の台車部品を支持する構造部材である。鉄道車両の走行時には、上記の種々の台車部品から台車枠に荷重が伝達される。このため、台車枠には、これらの荷重に対して十分な強度および耐久性が要求される。
そこで、従来、台車枠の強度を評価するために種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1に開示された台車枠の強度評価方法では、台車枠のFEMモデルを用いて台車枠の強度評価が行われる。
具体的には、特許文献1の強度評価方法では、FEMモデルの表面上の複数の節点に対してそれぞれ仮想的に歪みゲージが定義され、荷重負荷時に生じる応力が節点ごとに算出される。そして、予め準備された耐久限度線図と節点ごとに算出された応力とに基づいて、各節点における安全率が算出される。
特開2005-190242号公報
台車枠の強度は、台車枠の各部の材料区分(材料の種類を示す区分:SM400、SM400A、SM490、SM490A等)および仕様区分(各部の状態を示す区分:母材、溶接まま、研磨仕上げ等)に応じて適切に評価する必要がある。この点に関して、特許文献1の方法では、仕様区分ごと(母材、溶接ままおよび研磨仕上げごと)に耐久限度線図が準備されており、仕様区分ごとに各節点の安全率が算出される。そして、算出された各節点の安全率に基づいて、安全率分布図(コンター図)が作成される。評価者は、作成された安全率分布図を用いて、台車枠の各部の安全率を評価することができる。
ところで、特許文献1の方法では、例えば、仕様区分ごとに安全率分布図が作成される。この場合、台車枠の評価者は、評価対象部位がどの仕様区分に基づいて評価されるべきなのかを理解した上で、複数の安全率分布図の中から、評価対象部位の仕様区分に対応する安全率分布図を選択して、強度を評価しなければならない。このため、評価対象部位がどの仕様区分に基づいて評価されるべきなのかを評価者が理解できていない場合には、台車枠の強度を適切に評価することができない。また、評価対象部位ごとに安全率分布図を選択する必要があり、台車枠の強度を効率よく評価することができない。
また、特許文献1には、安全率分布図の他の作成方法として、部位毎に安全率を求めるための耐久限度線図を定義することで、1種類の安全率分布図(コンター図)を作成することが記載されている。この場合、評価者は、1つの安全率分布図に基づいて台車枠の各部の強度を効率よく評価することができると考えられる。
しかしながら、台車枠の設計変更(材料変更、各部の仕様変更)が行われた場合には、評価者は、その設計変更に応じた適切な耐久限度線図を部位ごとに定義し直す必要がある。この点に関して、評価者の経験が豊富であれば、耐久限度線図を適切に定義することができるかもしれないが、評価者の経験が不足している場合には、設計変更された条件に対してどのような耐久限度線図を定義すべきか適切に判断することができないおそれがある。この場合、台車枠の強度を適切に評価することができない。
そこで、本発明は、構造部材の強度評価を適切かつ効率よく行うことを可能にする、評価装置、評価方法およびプログラムを提供することを目的としている。
本発明は、下記の評価装置、評価方法およびプログラムを要旨とする。
(1)評価対象となる構造部材のFEMモデルの表面上の複数の節点に対してそれぞれ、複数の材料区分の中から選択された一の材料区分を付与するとともに、複数の仕様区分の中から選択された一の仕様区分を付与する付与部と、
前記FEMモデルに荷重を与え、前記FEMモデルの表面に生じる応力を算出する応力算出部と、
前記材料区分および前記仕様区分が紐付けられた複数の安全率情報と前記応力算出部が算出した応力とに基づいて、前記複数の節点それぞれについて、前記付与部が付与した前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する安全率を算出する安全率算出部と、
を備える構造部材の評価装置。
(2)前記安全率算出部が前記複数の節点それぞれについて算出した前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する安全率に基づいて、前記構造部材の安全率分布図を作成する分布図作成部をさらに備える、上記(1)に記載の構造部材の評価装置。
(3)前記安全率算出部は、
前記FEMモデルの前記複数の節点それぞれについて、前記安全率情報ごとに安全率を算出する第1処理部と、
前記複数の節点それぞれについて、前記第1処理部が前記安全率情報ごとに算出した安全率の中から、前記付与部が付与した前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する前記安全率情報に基づいて算出された安全率を抽出する第2処理部と、を有する、上記(1)または(2)に記載の構造部材の評価装置。
(4)前記安全率算出部は、
前記FEMモデルの前記複数の節点それぞれについて、前記複数の安全率情報の中から前記付与部が付与した前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する前記安全率情報を抽出する第1処理部と、
前記複数の節点それぞれについて、前記第1処理部が抽出した安全率情報に基づいて安全率を算出する第2処理部と、を有する、上記(1)または(2)に記載の構造部材の評価装置。
(5)前記複数の節点それぞれについて、前記安全率算出部が算出した安全率を前記節点ごとに設定された安全率の条件と比較し、前記条件を満たしてない前記節点を抽出する抽出部をさらに備える、上記(1)から(4)のいずれかに記載の構造部材の評価装置。
(6)前記抽出部はさらに、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を通知するための通知データを生成する、上記(5)に記載の構造部材の評価装置。
(7)前記通知データは、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む前記所定領域を、重点検査部として通知するデータである、上記(6)に記載の構造部材の評価装置。
(8)前記通知データは、前記重点検査部を前記構造部材の図上に示すデータである、上記(7)に記載の構造部材の評価装置。
(9)前記通知データは、前記構造部材に対して予め設定された複数の検査対象部の中から前記重点検査部となる前記検査対象部を示すデータである、上記(7)に記載の構造部材の評価装置。
(10)前記複数の節点それぞれについて、前記安全率算出部が算出した安全率を前記節点ごとに設定された安全率の条件と比較し、前記条件を満たしてない前記節点を抽出し、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を、重点検査部として、前記分布図作成部が作成した前記安全率分布図上に示すためのデータを生成する抽出部をさらに備える、上記(2)に記載の構造部材の評価装置。
(11)前記構造部材は、鉄道車両用台車枠である、上記(1)から(10)のいずれかに記載の構造部材の評価装置。
(12)コンピュータによって実行される評価方法であって、
評価対象となる構造部材のFEMモデルの表面上の複数の節点に対してそれぞれ、複数の材料区分の中から選択された一の材料区分を付与するとともに、複数の仕様区分の中から選択された一の仕様区分を付与する付与ステップと、
前記FEMモデルに荷重を与え、前記FEMモデルの表面に生じる応力を算出する応力算出ステップと、
前記材料区分および前記仕様区分が紐付けられた複数の安全率情報と前記応力算出ステップで算出された応力とに基づいて、前記複数の節点それぞれについて、前記付与ステップで付与された前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する安全率を算出する安全率算出ステップと、
を備える構造部材の評価方法。
(13)前記安全率算出ステップで前記複数の節点それぞれについて算出された前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する安全率に基づいて、前記構造部材の安全率分布図を作成する分布図作成ステップをさらに備える、上記(12)に記載の構造部材の評価方法。
(14)前記安全率算出ステップは、
前記FEMモデルの前記複数の節点それぞれについて、前記安全率情報ごとに安全率を算出する第1ステップと、
前記複数の節点それぞれについて、前記第1ステップで前記安全率情報ごとに算出された安全率の中から、前記付与ステップで付与された前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する前記安全率情報に基づいて算出された安全率を抽出する第2ステップと、を有する、上記(12)または(13)に記載の構造部材の評価方法。
(15)前記安全率算出ステップは、
前記FEMモデルの前記複数の節点それぞれについて、前記複数の安全率情報の中から前記付与ステップで付与された前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する前記安全率情報を抽出する第1ステップと、
前記複数の節点それぞれについて、前記第1ステップで抽出した安全率情報に基づいて安全率を算出する第2ステップと、を有する、上記(12)または(13)に記載の構造部材の評価方法。
(16)前記複数の節点それぞれについて、前記安全率算出ステップにおいて算出された安全率を前記節点ごとに設定された安全率の条件と比較し、前記条件を満たしてない前記節点を抽出する抽出ステップをさらに備える、上記(12)から(15)のいずれかに記載の構造部材の評価方法。
(17)前記抽出ステップではさらに、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を通知するための通知データを生成する、上記(16)に記載の構造部材の評価方法。
(18)前記通知データは、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む前記所定領域を、重点検査部として通知するデータである、上記(17)に記載の構造部材の評価方法。
(19)前記通知データは、前記重点検査部を前記構造部材の図上に示すデータである、上記(18)に記載の構造部材の評価方法。
(20)前記通知データは、前記構造部材に対して予め設定された複数の検査対象部の中から前記重点検査部となる前記検査対象部を示すデータである、上記(18)に記載の構造部材の評価方法。
(21)前記複数の節点それぞれについて、前記安全率算出ステップにおいて算出された安全率を前記節点ごとに設定された安全率の条件と比較し、前記条件を満たしてない前記節点を抽出し、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を、重点検査部として、前記分布図作成ステップにおいて作成された前記安全率分布図上に示すためのデータを生成するステップをさらに備える、上記(13)に記載の構造部材の評価方法。
(22)前記構造部材は、鉄道車両用台車枠である、上記(12)から(21)のいずれかに記載の構造部材の評価方法。
(23)上記(12)から(22)のいずれかに記載の評価方法をコンピュータに実行させるプログラム。
本発明によれば、評価者の経験によらず、構造部材の強度評価を適切かつ効率よく行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る評価装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る評価装置の評価対象となる鉄道車両用台車枠の一例を示す斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る評価装置の構成を具体的に示すブロック図である。 図4は、応力算出部による基準節点ペアの抽出方法を説明するための図である。 図5は、応力算出部による仮想節点の規定方法を説明するための図である。 図6は、応力限界図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る評価装置の動作を示すフロー図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る評価装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態に係る構造部材の評価装置、評価方法およびプログラムについて説明する。なお、以下においては、構造部材の一例として鉄道車両用台車枠を挙げ、鉄道車両用台車枠の各部の強度に関する値(安全率)を評価装置によって算出する場合について説明する。
[装置構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る評価装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る評価装置10は、付与部12、応力算出部14、および安全率算出部16を備える。
図2は、本実施形態に係る評価装置10の評価対象となる鉄道車両用台車枠の一例を示す斜視図である。図2に示すように、台車枠100は、一対の側梁102と、一対の側梁102を接続する横梁104とを備えている。横梁104は、一対のパイプ部材104aを有している。以下においては、評価装置10が、台車枠100のFEMモデルを用いて、台車枠100の各部の安全率を算出する場合について説明する。ただし、評価装置10によって強度が評価される台車枠の構成は図2に示す台車枠100に限定されず、評価装置10は、種々の構成の台車枠の強度評価を行うために用いられる。
図1に示すように、評価装置10の付与部12には、評価対象となる構造部材(本実施形態では、台車枠100)のFEM(Finite Element Method)モデルが与えられる。FEMモデルは、複数の要素および複数の節点を有する。本実施形態では、複数の節点には、コーナー節点(一次節点:要素の角に配置された節点)に加えて、中間節点(二次節点:コーナー節点とコーナー節点との間に位置するように要素辺上に配置された節点)が含まれてもよい。なお、FEMモデルとしては、有限要素法(FEM)による応力解析において用いられる公知の解析モデルを利用することができるので、FEMモデルについての詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態では、他の装置において作成されたFEMモデルが付与部12に与えられるが、公知のFEM解析ソフトと同様に、ユーザの操作に基づいて付与部12がFEMモデルを作成してもよい。
付与部12は、FEMモデルの表面上の複数の節点に対してそれぞれ、複数の材料区分の中から選択された一の材料区分を付与するとともに、複数の仕様区分の中から選択された一の仕様区分を付与する。本実施形態において材料区分とは、台車枠100において各節点に対応する部分の材料の種類(例えば、SM400、SM400A、SM490、SM490A等)を示す区分である。また、仕様区分とは、各節点に対応する部分の状態(例えば、母材、溶接まま、研磨仕上げ等)を示す区分である。本実施形態では、付与部12は、ユーザによって入力された材料区分および仕様区分に従って、各節点に材料区分および仕様区分を付与する。
応力算出部14は、FEMモデルに荷重を与え、FEMモデルの表面に生じる応力を算出する。本実施形態では、応力算出部14は、ユーザによって設定された荷重に基づいてFEMモデルに荷重を与え、有限要素法による応力解析を行うことによって、FEMモデルの表面に生じる応力を算出する。
安全率算出部16は、複数の安全率情報を用いて、FEMモデルの表面上の各節点の安全率を算出する。本実施形態において安全率情報とは、節点周りに生じる応力に基づいて当該節点における安全率を算出するための情報である。複数の安全率情報は、評価装置10によって台車枠100の評価を行う際にユーザによって入力されてもよく、評価装置10に予め記憶されていてもよい。安全率情報については後述する。
複数の安全率情報にはそれぞれ、特定の材料区分および仕様区分が紐付けられている。例えば、ある安全率情報には、材料区分「SM400」および仕様区分「母材」が紐付けられる。また、例えば、他のある安全率情報には、材料区分「SM400」および仕様区分「溶接まま」が紐付けられる。本実施形態では、各節点に対して付与可能な材料区分の数と各節点に対して付与可能な仕様区分の数とを乗算して得られる数の安全率情報が用いられる。
本実施形態では、安全率算出部16は、複数の安全率情報と応力算出部14によって算出された応力とに基づいて、FEMモデルの表面上の複数の節点それぞれについて、付与部12で付与された材料区分および仕様区分に対応する安全率を算出する。
以上のように、本実施形態に係る評価装置10では、付与部12によって、FEMモデルの各節点に対して、複数の材料区分の中から選択された一の材料区分が付与されるとともに、複数の仕様区分の中から選択された一の仕様区分が付与される。安全率算出部16は、応力算出部14が算出した応力と、複数の安全率情報とに基づいて、各節点の安全率を算出する。
ここで、複数の安全率情報にはそれぞれ、特定の材料区分および仕様区分が紐付けられている。このため、安全率算出部16は、付与部12によって付与された材料区分および仕様区分と、各安全率情報に紐付けられた材料区分および仕様区分とを比較することによって、複数の安全率情報の中から、各節点の安全率を算出する際に利用すべき安全率情報を判別することができる。これにより、安全率算出部16は、各節点について、付与部12が付与した材料区分および仕様区分に対応する安全率を算出することができる。
このように、本実施形態に係る評価装置10によれば、各節点の材料区分および仕様区分を設定することによって、設定された材料区分および仕様区分に応じた安全率を算出することができる。この場合、各節点について複数の安全率が算出され、評価者がその複数の安全率の中から仕様区分および材料区分に対応する安全率を選択する場合に比べて、台車枠100の強度評価を効率よく行うことができる。
また、本実施形態に係る評価装置10によれば、台車枠の設計変更(材料変更、各部の仕様変更)が行われた場合でも、FEMモデルの各節点に付与された材料区分および仕様区分を更新することによって、設計変更された材料区分および仕様区分に応じた安全率を算出することができる。この場合、設計変更された材料区分および仕様区分に応じた適切な安全率情報を評価者が改めて定義する必要が無いので、評価者の経験が豊富ではない場合でも、各節点について、適切な安全率情報に基づいて安全率を算出することができる。
以上の結果、本実施形態に係る評価装置10によれば、評価者の経験によらず、台車枠100の強度評価を適切かつ効率よく行うことができる。
次に、評価装置10の具体的な構成について説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る評価装置の構成を具体的に示すブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る評価装置10は、付与部12、応力算出部14および安全率算出部16に加えて、分布図作成部18、抽出部20および安全率情報記憶部22(以下、記憶部22と略記する。)を備えている。記憶部22には、材料区分および仕様区分が紐付けられた複数の安全率情報が記憶されている。
本実施形態に係る評価装置10においても、上述の実施形態と同様に、付与部12が、FEMモデルの表面上の各節点に対して材料区分および仕様区分を付与し、応力算出部14が、FEMモデルに荷重を与えてFEMモデルの表面に生じる応力を算出する。FEMモデルの表面に生じる応力の算出方法については後述する。
本実施形態では、安全率算出部16は、第1処理部16aと、第2処理部16bとを備えている。第1処理部16aは、FEMモデルの表面上の複数の節点それぞれについて、記憶部22に記憶された安全率情報ごとに安全率を算出する。本実施形態では、第1処理部16aは、安全率情報ごとに算出した各節点の安全率を記憶部22に記憶させる。安全率の算出方法については後述する。
第2処理部16bは、FEMモデルの表面上の複数の節点それぞれについて、第1処理部16aが安全率情報ごとに算出した安全率の中から、付与部12が付与した材料区分および仕様区分に対応する安全率情報に基づいて算出された安全率を抽出する。第2処理部16bは、抽出した安全率を、分布図作成部18および抽出部20に出力する。
分布図作成部18は、第2処理部16bから与えられた各節点の安全率に基づいて、台車枠100において各節点に対応する部位の安全率を示した安全率分布図を作成する。本実施形態では、分布図作成部18は、例えば、台車枠100の各部位の安全率をその大きさに基づいてコンター表示した安全率分布図(コンター図)を作成する。分布図作成部18は、作成した安全率分布図を図示しない表示装置に表示させる。また、分布図作成部18は、作成した安全率分布図を記憶部22に記憶させる。
抽出部20は、第2処理部16bから与えられた各節点の安全率を、節点ごとに設定された安全率の条件(閾値)と比較し、条件を満たしてない節点を抽出する。本実施形態では、節点ごとの安全率の条件は、記憶部22に予め記憶されている。
また、抽出部20は、台車枠100において上記抽出した節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域をユーザ(評価者)に通知するための通知データを生成する。本実施形態では、抽出部20は、例えば、台車枠100において上記条件を満たしていない節点に対応する部位またはその部位を含む所定領域を、重点検査部として通知するための通知データを生成する。当該通知データは、例えば、表示装置において台車枠100の図上に重点検査部を示すデータであってもよく、表示装置において列記された複数の検査対象部(台車枠100に対して予め設定された複数の検査対象部)の中から重点検査部となる検査対象部を明示するデータであってもよい。また、当該通知データは、分布図作成部18が作成した安全率分布図上に重点検査部を示すためのデータであってもよい。
本実施形態に係る評価装置10においても、各節点の材料区分および仕様区分を設定することによって、設定された材料区分および仕様区分に応じた安全率を算出することができる。また、本実施形態に係る評価装置10においても、台車枠の設計変更(材料変更、各部の仕様変更)が行われた場合、FEMモデルの各節点に付与された材料区分および仕様区分を更新することによって、設計変更された材料区分および仕様区分に応じた安全率を算出することができる。これらの結果、本実施形態に係る評価装置10によれば、評価者の経験によらず、台車枠100の強度評価を適切かつ効率よく行うことができる。
また、本実施形態では、第1処理部16aは、記憶部22に記憶された安全率情報ごとに安全率を算出する。そして、第2処理部16bは、第1処理部16aが安全率情報ごとに算出した安全率の中から、付与部12が付与した材料区分および仕様区分に対応する安全率情報に基づいて算出された安全率を抽出する。すなわち、本実施形態では、各節点について、第1処理部16aが複数の安全率情報に基づいて複数の安全率を算出し、算出された複数の安全率の中から第2処理部16bが適切な安全率を抽出する。このため、第1処理部16aが算出した安全率のデータを保持しておくことによって、任意の節点の仕様区分が変更(例えば、溶接まま→研磨仕上げ)されたとしても、第1処理部16aによる処理を再度行うことなく、上記保持した安全率のデータの中から、第2処理部16bによって適切な安全率を抽出することができる。これにより、任意の節点の仕様区分が変更された場合でも、台車枠100の強度評価を迅速に行うことができる。
また、本実施形態では、分布図作成部18によって台車枠100の安全率分布図が作成される。この安全率分布図では、節点ごとに適切な安全率情報に基づいて算出された安全率が示されている。このため、台車枠100の評価者は、分布図作成部18によって作成された1つの安全率分布図によって台車枠100の強度を評価することができる。言い換えると、評価者は、台車枠100の強度を評価する際に複数の安全率分布図を見比べる必要がない。これにより、台車枠100の強度評価をより効率よく行うことができる。
また、本実施形態では、抽出部20によって所定の条件を満たしていない節点が抽出され、さらに、その節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を通知するための通知データが生成される。この通知データを用いることにより、評価者は、台車枠100において重点的に検査すべき部位を容易に把握することができる。
(応力および安全率の算出方法)
以下、FEMモデルの表面に生じる応力および各節点の安全率の算出方法の一例について説明するが、応力および安全率の算出方法は以下の例に限定されず、公知の種々の方法を用いて応力および安全率を算出することができる。例えば、上述の特許文献1に開示された方法によって応力および安全率を算出してもよい。
(応力算出方法)
まず、応力の算出方法について説明する。本実施形態では、応力算出部14は、FEMモデルの表面上の任意の節点を対象節点として、FEMモデルの表面上において対象節点と共通の要素に属する複数の節点から、複数の基準節点ペアを抽出する。具体的には、応力算出部14は、対象節点とともに三角形を形成することができる2つの節点の複数の組み合わせをそれぞれ基準節点ペアとして抽出する。なお、対象節点は、安全率の算出対象となる節点である。本実施形態では、応力算出部14は、例えば、ユーザによって指定された領域に属する複数の節点を対象節点として選択してもよく、FEMモデルの表面上の全ての節点を対象節点として選択してもよい。また、応力算出部14は、コーナー節点のみを対象節点として選択してもよい。以下、図面を用いて基準節点ペアの抽出方法について説明する。
図4は、応力算出部14による基準節点ペアの抽出方法を説明するための図である。なお、図4には、FEMモデルの表面上の複数の要素のうちの一部の要素e1,e2,e3,e4が示されている。また、図4には、複数の節点として、コーナー節点A,B,C,D,E,Fおよび中間節点G,H,I,J,K,L,M,N,Oが示されている。なお、図4において、コーナー節点Bとコーナー節点Fとを結ぶ要素辺は存在しないものとする。すなわち、要素e1と要素e4との間は、要素が存在しない空間である。
例えば、図4において、要素e1~e4に属するコーナー節点Aを対象節点とする。この場合、応力算出部14は、対象節点Aと共通の要素e1~e4に属する複数の節点B~O(対象節点Aを除く節点)から、基準節点ペアを抽出する。具体的には、応力算出部14は、対象節点Aとともに三角形を形成することができる2つの節点の組み合わせを基準節点ペアとして抽出する。
例えば、図4に示す要素B~Oのうち、節点Bおよび節点Cは、対象節点Aと共通の要素e1に属し、かつ対象節点Aとともに三角形を形成することができる。したがって、応力算出部14は、節点Bおよび節点Cの組み合わせを基準節点ペアとして抽出する。また、例えば、節点Bおよび節点Hも、対象節点Aと共通の要素e1に属し、かつ対象節点Aとともに三角形を形成することができる。したがって、応力算出部14は、節点Bおよび節点Hの組み合わせも基準節点ペアとして抽出する。
ただし、応力算出部14は、対象節点とともに三角形を形成することができる2つの節点の組み合わせであっても、双方の節点が属する共通の要素が存在しない節点の組み合わせを、基準節点ペアから除外する。例えば、図4に示す要素B~Oのうち、節点Hおよび節点Kは、対象節点Aと共通の要素e1,e2,e3に属し、かつ対象節点Aとともに三角形を形成することができる。しかしながら、節点Hおよび節点Kが属する共通の要素は存在しない。具体的には、節点Hは、要素e1に属し、節点Kは要素e2および要素e3に属している。このため、節点H,Kの組み合わせは、双方の節点が属する共通の要素が存在しない組み合わせとなり、応力算出部14は、節点H,Kの組み合わせを基準節点ペアとして抽出しない。同様に、例えば、節点Hおよび節点Oは、対象節点Aと共通の要素e1,e4に属し、かつ対象節点Aとともに三角形を形成することができる。しかしながら、節点Hおよび節点Oが属する共通の要素は存在しない。具体的には、節点Hは、要素e1に属し、節点Oは要素e4に属している。このため、節点H,Oの組み合わせも、双方の節点が属する共通の要素が存在しない組み合わせであり、応力算出部14は、節点H,Oの組み合わせを基準節点ペアとして抽出しない。
本実施形態では、応力算出部14は、上記のルールに従って、対象節点ごとに1以上の基準節点ペアを抽出する。例えば、節点Aが対象節点に設定された場合には、応力算出部14は、節点B,C、節点B,H、節点B,I、節点C,G、節点C,H、節点G,H、節点G,I、節点H,I、節点C,D、節点C,J、節点C,K、節点D,I、節点D,J、節点I,J、節点I,K、節点J,K、節点D,E、節点D,L、節点D,M、節点E,K、節点E,L、節点K,L、節点K,M、節点L,M、節点E,F、節点E,N、節点E,O、節点F,M,節点F,N、節点M,N、節点M,O、および節点N,Oの32通りの節点の組み合わせを、基準節点ペアとして抽出する。
また、本実施形態では、中間節点を対象節点とすることもできる。この場合も、応力算出部14は、上述したルールに従って基準節点ペアを抽出する。例えば、中間節点Iが対象節点に設定された場合には、応力算出部14は、対象節点Iとともに対象節点Iの周囲の要素e1,e2に属する複数の節点A~D、G、H、JおよびKから、複数の基準節点ペアを抽出する。具体的には、応力算出部14は、節点A,B、節点A,D、節点A,G、節点A,H,節点A,J、節点A,K、節点B,C、節点B,G、節点B,H、節点C,D、節点C,G、節点C,H、節点C,J、節点C,K、節点D,J、節点D,K、節点G,Hおよび節点J,Kの18通りの節点の組み合わせを、基準節点ペアとして抽出する。
なお、詳細な説明は省略するが、例えば、評価装置10の負担を軽減するために、上述の基準節点ペアのうちの一部を、基準節点ペアから除外してもよい。例えば、対象節点と同一の要素辺上に位置する中間節点と、対象節点と異なる要素辺上に位置する中間節点との組み合わせを、基準節点ペアから除外してもよい。したがって、図4において節点Aを対象節点とした場合に、対象節点Aと同一の要素辺上に位置する中間節点G(または中間節点I)と、対象節点Aと異なる要素辺上に位置する中間節点Hとの組み合わせを、基準節点ペアから除外してもよい。なお、基準節点ペアから除外する節点の組み合わせは、ユーザが適宜設定することができる。
応力算出部14は、上記のようにして抽出した基準節点ペアごとに、仮想節点を規定する。具体的には、応力算出部14は、基準節点ペアを構成する2つの節点のうち、一方を第1基準節点、他方を第2基準節点とし、第1基準節点と第2基準節点との間に仮想節点を規定する。
図5は、応力算出部14による仮想節点の規定方法を説明するための図である。なお、図5には、図4に示した要素e1が示されている。また、以下においては、節点Aを対象節点とする基準節点ペアG,Iに対して、仮想節点を規定する場合について説明する。
図5を参照して、基準節点ペアG,Iに対して仮想節点を規定する場合、応力算出部14は、例えば、節点Gを第1基準節点とし、節点Iを第2基準節点とし、第1基準節点Gと第2基準節点Iとを結ぶ線分GI上に、仮想節点Vを規定する。なお、本実施形態では、応力算出部14は、第1基準節点Gと第2基準節点Iとの距離Dに対する第1基準節点Gと仮想節点Vとの距離Dの比を0~1の範囲で変化させることによって、仮想節点の位置を変更する。これにより、応力算出部14は、複数の基準節点ペアに対してそれぞれ、複数の仮想節点を規定することができる。
なお、本明細書において、第1基準節点と第2基準節点との距離に対する第1基準節点と仮想節点との距離の比が0になる場合とは、第1基準節点を仮想節点として規定することを意味し、第1基準節点と第2基準節点との距離に対する第1基準節点と仮想節点との距離の比が1になる場合とは、第2基準節点を仮想節点として規定することを意味する。
なお、第1基準節点と第2基準節点との距離に対する第1基準節点と仮想節点との距離の比については、0~1の範囲で連続的に変化させてもよく、複数の値をユーザが適宜設定してもよい。また、例えば、1つの基準節点ペアに対して規定される仮想節点の数が予め設定されていてもよい。この場合、第1基準節点と第2基準節点との間において、予め設定された数の仮想節点を等間隔で規定してもよい。
本実施形態では、応力算出部14は、FEMモデルの表面上の複数の節点それぞれについて、上記のルールに従って仮想節点を規定する。すなわち、節点ごとに、その節点の周囲を覆うように複数の仮想節点が規定される。
次に、応力算出部14はFEMモデルに荷重を与える。本実施形態では、応力算出部14は、異なる複数の荷重条件でFEMモデルに荷重を与える。荷重条件の区分としては、例えば、上下方向の荷重、左右方向の荷重、前後方向の荷重、およびねじり方向の荷重等が挙げられる。本実施形態では、例えば、JIS E 4207:2019に示された荷重条件に従って、FEMモデルに荷重を与えることができる。
なお、本実施形態では、荷重条件ごとに、平均荷重および変動荷重が予め設定されている。また、本実施形態では、応力算出部14は、荷重条件ごとに、平均荷重および変動荷重を加算して得られる荷重を、FEMモデルに与える。
次に、応力算出部14は、複数の荷重条件ごとに、荷重を与える前後における各節点(コーナー節点、中間節点および仮想節点)の変位を取得する。本実施形態では、応力算出部14は、公知のFEM解析ソフトと同様の機能により、コーナー節点および中間節点の変位を取得する。一方、仮想節点の変位は、第1基準節点および第2基準節点の変位に基づいて、内挿(直接内挿)により算出することができる。例えば、図5を参照して、応力算出部14は、第1基準節点Gの変位および第2基準節点Iの変位に基づいて、仮想節点Vの変位を算出する。
本実施形態では、応力算出部14は、例えば、仮想節点Vの変位を変位ベクトルとして算出する。具体的には、第1基準節点Gの変位をΔG(=(Δx,Δy,Δz))とし、第2基準節点Iの変位をΔI(=(Δx,Δy,Δz))とした場合、仮想節点Vの変位ΔVは、下記式(1)によって算出される。
ΔV=(1-(D/D))×ΔG+(D/D)× ΔI ・・・(1)
次に、応力算出部14は、対象節点Aの変位および仮想節点Vの変位に基づいて、対象節点Aと仮想節点Vとの間に生じるひずみを算出する。本実施形態では、応力算出部14は、例えば、下記式(2)によってひずみλを算出する。
λ=(AV-AV)/AV ・・・(2)
ただし、上記式において、AVは、応力算出部14による荷重負荷前における対象節点Aと仮想節点Vとの距離を示し、AVは、応力算出部14による荷重負荷後における対象節点Aと仮想節点Vとの距離を示す。
本実施形態では、応力算出部14は、対象節点と仮想節点との間に生じるひずみを、仮想節点の位置ごとに算出する。すなわち、節点ごとに、その節点の周りに生じるひずみが算出される。次に、応力算出部14は、上記のようにして算出したひずみと、FEMモデルにおいて予め設定されたヤング率とに基づいて、仮想節点の位置ごとに、対象節点と仮想節点との間に生じる応力を算出する。すなわち、節点ごとに、その節点の周りに生じる応力が算出される。
なお、本実施形態では、上述したように、複数の荷重条件でFEMモデルに荷重が与えられており、応力算出部14は、荷重条件ごとに、対象節点と仮想節点との間に生じる応力を算出する。すなわち、荷重条件ごとに、各節点の周りに生じる応力が算出される。
次に、応力算出部14は、荷重条件ごとに算出した対象節点と仮想節点との間に生じる応力の平均応力成分および変動応力成分を算出する。なお、上述したように、本実施形態では、応力算出部14は、平均荷重および変動荷重を加算して得られる荷重をFEMモデルに与えている。すなわち、応力算出部14によって算出される対象節点と仮想節点との間に生じる応力は、平均荷重および変動荷重を加算して得られる荷重に基づいて算出された応力である。
したがって、本実施形態では、応力算出部14は、荷重条件ごとに算出した応力と、FEMモデルに与えた荷重に対する平均荷重の割合とを乗算することにより、荷重条件ごとに、対象節点と仮想節点との間に生じる応力の平均応力成分を算出することができる。また、応力算出部14は、荷重条件ごとに算出した応力と、FEMモデルに与えた荷重に対する変動荷重の割合とを乗算することにより、荷重条件ごとに、対象節点と仮想節点との間に生じる応力の変動応力成分を算出することができる。
例えば、FEMモデルに与えた荷重が130kNで、そのうち、平均荷重が100kNで、変動荷重が30kNであったとする。この条件で、応力算出部14が算出した対象節点と仮想節点との間に生じる応力が130MPaであったとする。この場合、応力算出部14が算出した応力(130MPa)と、応力算出部14がFEMモデルに与えた荷重(130kN)に対する平均荷重(100kN)の割合(100/130)とが乗算され、対象節点と仮想節点との間に生じる応力の平均応力成分が100MPaであると算出される。また、応力算出部14が算出した応力(130MPa)と、応力算出部14がFEMモデルに与えた荷重(130kN)に対する変動荷重(30kN)の割合(30/130)とが乗算され、対象節点と仮想節点との間に生じる応力の変動応力成分が30MPaであると算出される。
応力算出部14は、上記のようにして荷重条件ごとに算出した平均応力成分の和を取って、対象節点と仮想節点との間の複合平均応力を算出する。また、応力算出部14は、上記のようにして荷重条件ごとに算出した変動応力成分の二乗和平方根を取って、対象節点と仮想節点との間の複合変動応力を算出する。本実施形態では、応力算出部14は、上述したように、仮想節点ごとに、その仮想節点と対象節点との間に生じる複合平均応力および複合変動応力を算出する。したがって、本実施形態では、一つの節点(対象節点)に対して、複数の複合平均応力および複数の複合変動応力が算出される。
(安全率算出方法)
次に、安全率の算出方法について説明する。本実施形態では、第1処理部16aは、上記のようにして応力算出部14によって算出された複合平均応力および複合変動応力と、記憶部22に記憶された複数の安全率情報とを用いて、各節点の安全率を算出する。本実施形態では、複合平均応力、複合変動応力および応力限界の関係(以下、応力限界関係と記載する。)を示す情報が、安全率情報として用いられる。
図6は、応力限界関係の一例を示す図(応力限界図)である。図6に示す応力限界関係では、平均応力を第1軸(横軸)とし、変動応力を第2軸(縦軸)とするグラフ上に、応力限界線が規定されている。
図6に示すように、本実施形態では、第1処理部16aは、まず、応力限界線が示されたグラフ上に、任意の節点に対して算出した複合平均応力および複合変動応力を示す点をプロットする。なお、図6には、複合平均応力が「-50MPa」で、複合変動応力が「50MPa」の場合を示している。
次に、第1処理部16aは、プロットした点と原点とを通る直線(以下、判定線と記載する。)を算出する。次に、第1処理部16aは、下記式(3)に基づいて、安全率SFを算出する。
SF=OP1/OP2 ・・・(3)
なお、上記式(3)において、OP1は、判定線および応力限界線の交点と原点とを結ぶ線分の長さであり、OP2は、判定線において、安全率算出部16がプロットした点と原点とを結ぶ線分の長さである。
なお、応力限界関係としては、例えば、JIS E 4207:2019に示された応力限界図を用いることができる。
上述したように、本実施形態では、一つの節点(対象節点)に対して、その周囲に複数の仮想節点が規定されることにより、一つの節点に対して複数の複合平均応力および複数の複合変動応力が算出される。第1処理部16aは、各節点について、仮想節点ごとに算出される複合平均応力および複合変動応力を用いて、安全率を算出する。このため、本実施形態では、各節点について、一つの応力限界関係(応力限界図)から複数の安全率が算出される。
次に、第1処理部16aは、各節点について、一つの応力限界関係(応力限界図)に基づいて算出した複数の安全率のうち、最も低い安全率(以下、最低安全率と称する。)を抽出する。本実施形態では、第1処理部16aは、複数の応力限界関係それぞれについて、最低安全率を算出する。したがって、本実施形態では、第1処理部16aは、節点ごとに、複数の最低安全率を算出する。
本実施形態では、第2処理部16bは、FEMモデルの表面上の複数の節点それぞれについて、第1処理部16aが安全率情報ごとに算出した最低安全率の中から、付与部12が付与した材料区分および仕様区分に対応する安全率情報に基づいて算出された最低安全率を抽出する。第2処理部16bは、抽出した安全率を、各節点の安全率として、分布図作成部18および抽出部20に出力する。本実施形態では、以上のようにして、FEMモデルの表面上の各節点の安全率が算出される。
(変形例)
上述の実施形態では、第1処理部16aが、複数の節点それぞれについて安全率情報ごとに安全率を算出し、第2処理部16bが、安全率情報ごとに算出された安全率の中から、付与部12が付与した材料区分および仕様区分に対応する安全率情報に基づいて算出された安全率を抽出する場合について説明した。しかしながら、第1処理部16aが、複数の節点それぞれについて、複数の安全率情報の中から付与部12が付与した材料区分および仕様区分に対応する安全率情報を抽出し、第2処理部16bが、複数の節点それぞれについて、第1処理部16aが抽出した安全率情報に基づいて安全率を算出してもよい。この場合、各節点について、予め適切な安全率情報が第1処理部16aによって抽出されるので、各節点について複数の安全率情報に基づいて安全率を算出する場合に比べて、評価装置10の負担を軽減することができる。なお、この場合、第2処理部16bは、上述した方法と同様の方法によって安全率を算出してもよく、公知の他の方法(例えば、上述の特許文献1に記載された方法)を利用して安全率を算出してもよい。
[装置動作]
次に、本実施形態に係る評価装置10の動作について図7を用いて説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る評価装置10の動作を示すフロー図である。なお、本実施形態に係る評価方法は、評価装置10を動作させることによって実施される。
図7に示すように、本実施形態では、上述したように、まず、付与部12が、台車枠100のFEMモデルの表面上の複数の節点に対してそれぞれ、材料区分および仕様区分を付与する(ステップS1)。次に、上述したように、応力算出部14が、FEMモデルに荷重を与え、FEMモデルの表面に生じる応力を算出する(ステップS2)。
次に、上述したように、安全率算出部16が、複数の節点それぞれについて、付与部12が付与した材料区分および仕様区分に対応する安全率を算出する(ステップS3)。なお、ステップS3では、例えば、まず、第1処理部16aが、各節点について安全率情報ごとに安全率を算出し(第1ステップA1)、その後、第2処理部16bが、各節点について、安全率情報ごとに算出された安全率の中から、付与部12が付与した材料区分および仕様区分に対応する安全率情報に基づいて算出された安全率を抽出してもよい(第2ステップA2)。また、ステップS3では、例えば、まず、第1処理部16aが、各節点について、複数の安全率情報の中から付与部12が付与した材料区分および仕様区分に対応する安全率情報を抽出し(第1ステップB1)、その後、第2処理部16bが、各節点について、第1処理部16aが抽出した安全率情報に基づいて安全率を算出してもよい(第2ステップB2)。
次に、上述したように、分布図作成部18が安全率分布図を作成する(ステップS4)。また、抽出部20が、安全率が所定の条件を満たしていない節点を抽出する(ステップS5)。その後、抽出部20が、台車枠100において上記条件を満たしていない節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を通知するための通知データを生成する(ステップS6)。
なお、図7においては、ステップS1を実行した後にステップS2が実行されているが、ステップS1がステップS2の後に実行されてもよい。例えば、ステップS2とステップS3との間にステップS1が実行されてもよい。また、例えば、ステップS3の第1ステップA1と第2ステップA2との間にステップS1が実行されてもよい。また、図7においては、ステップS4を実行した後にステップS5,S6が実行されているが、ステップS4がステップS5の後に実行されてもよい。例えば、ステップS5とステップS6との間にステップS4が実行されてもよく、ステップS6の後にステップS4が実行されてもよい。
[プログラム]
本実施の態に係るプログラムは、コンピュータに、図7に示すステップS1~S6を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における評価装置と評価方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、付与部12、応力算出部14、安全率算出部16(第1処理部16aおよび第2処理部16b)、および抽出部20として機能し、処理を行う。
また、本実施形態では、記憶部22は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、これらを構成するデータファイルを格納することによって、又はこのデータファイルが格納された記録媒体をコンピュータと接続された読取装置に搭載することによって実現されている。
また、本実施形態に係るプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合、各コンピュータがそれぞれ、付与部12、応力算出部14、安全率算出部16(第1処理部16aおよび第2処理部16b)、分布図作成部18および抽出部20のいずれかとして機能してもよい。また、記憶部22は、本実施形態に係るプログラムを実行するコンピュータとは別のコンピュータ上に構築されていてもよい。
[物理構成]
図8は、本発明の一実施形態に係る評価装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。コンピュータ110は、本実施形態に係るプログラムを実行することによって、本実施形態に係る評価装置10を実現する。
図8に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボードおよびマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、およびコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))およびSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
なお、本実施形態に係る評価装置10は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによって実現されてもよい、また、評価装置10は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
[他の実施形態]
上述の実施形態では、評価装置が、鉄道車両用台車枠の安全率を算出する場合について説明したが、本発明に係る評価装置の評価対象となる構造部材は、鉄道車両用台車枠に限定されない。例えば、評価装置が、他の機械構造部材(自動車用車体等)、建築構造部材および土木構造部材等の種々の構造部材の各部の安全率を算出してもよい。
本発明によれば、評価者の経験によらず、構造部材の強度評価を適切かつ効率よく行うことができる。
10 評価装置
12 付与部
14 応力算出部
16 安全率算出部
16a 第1処理部
16b 第2処理部
18 分布図作成部
20 抽出部
22 安全率情報記憶部
100 台車枠

Claims (23)

  1. 評価対象となる構造部材のFEMモデルの表面上の複数の節点に対してそれぞれ、複数の材料区分の中から選択された一の材料区分を付与するとともに、複数の仕様区分の中から選択された一の仕様区分を付与する付与部と、
    前記FEMモデルに荷重を与え、前記FEMモデルの表面に生じる応力を算出する応力算出部と、
    前記材料区分および前記仕様区分が紐付けられた複数の安全率情報と前記応力算出部が算出した応力とに基づいて、前記複数の節点それぞれについて、前記付与部が付与した前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する安全率を算出する安全率算出部と、
    を備える構造部材の評価装置。
  2. 前記安全率算出部が前記複数の節点それぞれについて算出した前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する安全率に基づいて、前記構造部材の安全率分布図を作成する分布図作成部をさらに備える、請求項1に記載の構造部材の評価装置。
  3. 前記安全率算出部は、
    前記FEMモデルの前記複数の節点それぞれについて、前記安全率情報ごとに安全率を算出する第1処理部と、
    前記複数の節点それぞれについて、前記第1処理部が前記安全率情報ごとに算出した安全率の中から、前記付与部が付与した前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する前記安全率情報に基づいて算出された安全率を抽出する第2処理部と、を有する、請求項1または2に記載の構造部材の評価装置。
  4. 前記安全率算出部は、
    前記FEMモデルの前記複数の節点それぞれについて、前記複数の安全率情報の中から前記付与部が付与した前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する前記安全率情報を抽出する第1処理部と、
    前記複数の節点それぞれについて、前記第1処理部が抽出した安全率情報に基づいて安全率を算出する第2処理部と、を有する、請求項1または2に記載の構造部材の評価装置。
  5. 前記複数の節点それぞれについて、前記安全率算出部が算出した安全率を前記節点ごとに設定された安全率の条件と比較し、前記条件を満たしてない前記節点を抽出する抽出部をさらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の構造部材の評価装置。
  6. 前記抽出部はさらに、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を通知するための通知データを生成する、請求項5に記載の構造部材の評価装置。
  7. 前記通知データは、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む前記所定領域を、重点検査部として通知するデータである、請求項6に記載の構造部材の評価装置。
  8. 前記通知データは、前記重点検査部を前記構造部材の図上に示すデータである、請求項7に記載の構造部材の評価装置。
  9. 前記通知データは、前記構造部材に対して予め設定された複数の検査対象部の中から前記重点検査部となる前記検査対象部を示すデータである、請求項7に記載の構造部材の評価装置。
  10. 前記複数の節点それぞれについて、前記安全率算出部が算出した安全率を前記節点ごとに設定された安全率の条件と比較し、前記条件を満たしてない前記節点を抽出し、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を、重点検査部として、前記分布図作成部が作成した前記安全率分布図上に示すためのデータを生成する抽出部をさらに備える、請求項2に記載の構造部材の評価装置。
  11. 前記構造部材は、鉄道車両用台車枠である、請求項1から10のいずれかに記載の構造部材の評価装置。
  12. コンピュータによって実行される評価方法であって、
    評価対象となる構造部材のFEMモデルの表面上の複数の節点に対してそれぞれ、複数の材料区分の中から選択された一の材料区分を付与するとともに、複数の仕様区分の中から選択された一の仕様区分を付与する付与ステップと、
    前記FEMモデルに荷重を与え、前記FEMモデルの表面に生じる応力を算出する応力算出ステップと、
    前記材料区分および前記仕様区分が紐付けられた複数の安全率情報と前記応力算出ステップで算出された応力とに基づいて、前記複数の節点それぞれについて、前記付与ステップで付与された前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する安全率を算出する安全率算出ステップと、
    を備える構造部材の評価方法。
  13. 前記安全率算出ステップで前記複数の節点それぞれについて算出された前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する安全率に基づいて、前記構造部材の安全率分布図を作成する分布図作成ステップをさらに備える、請求項12に記載の構造部材の評価方法。
  14. 前記安全率算出ステップは、
    前記FEMモデルの前記複数の節点それぞれについて、前記安全率情報ごとに安全率を算出する第1ステップと、
    前記複数の節点それぞれについて、前記第1ステップで前記安全率情報ごとに算出された安全率の中から、前記付与ステップで付与された前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する前記安全率情報に基づいて算出された安全率を抽出する第2ステップと、を有する、請求項12または13に記載の構造部材の評価方法。
  15. 前記安全率算出ステップは、
    前記FEMモデルの前記複数の節点それぞれについて、前記複数の安全率情報の中から前記付与ステップで付与された前記一の材料区分および前記一の仕様区分に対応する前記安全率情報を抽出する第1ステップと、
    前記複数の節点それぞれについて、前記第1ステップで抽出した安全率情報に基づいて安全率を算出する第2ステップと、を有する、請求項12または13に記載の構造部材の評価方法。
  16. 前記複数の節点それぞれについて、前記安全率算出ステップにおいて算出された安全率を前記節点ごとに設定された安全率の条件と比較し、前記条件を満たしてない前記節点を抽出する抽出ステップをさらに備える、請求項12から15のいずれかに記載の構造部材の評価方法。
  17. 前記抽出ステップではさらに、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を通知するための通知データを生成する、請求項16に記載の構造部材の評価方法。
  18. 前記通知データは、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む前記所定領域を、重点検査部として通知するデータである、請求項17に記載の構造部材の評価方法。
  19. 前記通知データは、前記重点検査部を前記構造部材の図上に示すデータである、請求項18に記載の構造部材の評価方法。
  20. 前記通知データは、前記構造部材に対して予め設定された複数の検査対象部の中から前記重点検査部となる前記検査対象部を示すデータである、請求項18に記載の構造部材の評価方法。
  21. 前記複数の節点それぞれについて、前記安全率算出ステップにおいて算出された安全率を前記節点ごとに設定された安全率の条件と比較し、前記条件を満たしてない前記節点を抽出し、前記構造部材において前記抽出した前記節点に対応する部位または当該部位を含む所定領域を、重点検査部として、前記分布図作成ステップにおいて作成された前記安全率分布図上に示すためのデータを生成するステップをさらに備える、請求項13に記載の構造部材の評価方法。
  22. 前記構造部材は、鉄道車両用台車枠である、請求項12から21のいずれかに記載の構造部材の評価方法。
  23. 請求項12から22のいずれかに記載の評価方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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