JP7467451B2 - 口腔内x線画像を生成するための歯科用x線撮像システム - Google Patents

口腔内x線画像を生成するための歯科用x線撮像システム Download PDF

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Description

本発明は、口腔内X線センサの助けを借りて、特に歯科患者の組織の口腔内X線画像を生成するための歯科用X線撮像システムに関し、口腔内X線センサは、口腔の外側に位置付けられた、特にハンドヘルドのX線エミッタのビーム経路にある患者の口腔中に配置することができる。
歯科放射線医学の分野では、様々なX線ベースの撮像システムが利用可能であり、それによってそれらの撮像システムは口腔外X線システムと口腔内X線システムとに細分することができる。口腔外X線技術(EO X線撮影)は、典型的には、2次元パノラマ撮像、遠隔X線撮像、又は3次元デジタルボリュームトモグラフィ(DVT:digital volume tomography)に使用される。口腔内X線システム(IO X線撮影)は、他方では、一般的に、顎の限られたエリア、例えば1つ以上の歯を撮像するために使用される。
口腔内X線技術を使用するとき、X線センサ、即ちX線検出器、又はアナログ記録のケースではX線フィルムは患者の口腔の内側に配置され、そのため、X線放射は、口腔の外側から顎の関連領域を貫通し、口内のX線センサを曝露させることができる。X線管は、X線エミッタの一部としての役割を果たし、X線エミッタはX線放射を生成するために、例えば、可動の支持アームに取り付けることができるか、又はモバイルハンドヘルドデバイスとして設計することもできる。
一方では、高品質の口腔内X線画像を作成し、このことから、最良の歯科診断を可能にするために、X線センサ及びX線エミッタの互いに対する、及び照射されるべき顎領域に対する適切な位置付けを保証するように注意しなければならない。他方では、放射及び検出パラメータの適切且つ調整された設定及び制御が重要である。
患者のサイズ、顎領域、及びエミッタ出力に応じて、口腔内診断放射線医学用の現代の検出器を使用するときの曝露時間は、例えば40~200ミリ秒であることができる。この曝露時間が長ければ長いほど、エミッタ、センサ、及び患者の動きの影響が大きくなり、それは、結果として得られるX線画像の解像度に悪影響を及ぼし、モーションブラー又はモーションアーティファクトにつながる可能性がある。曝露中の患者、センサ、及び/又はエミッタの動きによって引き起こされるそのような鮮明度の欠如又はアーティファクトは、目に見えるブレとして画像に現れる可能性がある。
固定的に据え付けられた支持アームを有するX線エミッタを使用するとき、エミッタの動きは少なくとも最小化することができるが、モーションブラーにつながる可能性があるセンサ及び患者の動きは残る。他方では、ハンドヘルドエミッタ(ハンドヘルドX線エミッタ)を使用するとき、口腔内X線撮影法は曝露技法であるため、エミッタの動きも、モーションブラーにつながるか又は寄与する可能性がある。比較的低い線量出力の一般的な使用は、ハンドヘルドエミッタを使用するときの追加の複雑化要因である。曝露時間は、従って一般的により長く、それは望ましくないモーションブラー及び/又はアーティファクトを更に助長する。
口腔内撮像において生じる可能性がある別の問題は、局所的に不十分であること、又は最悪のケースでは、X線センサの曝露が完全にないことである。そのような曝露は、特に、エミッタ、センサ、及び患者の組織が互いに対して正しく揃えられていない場合に生じる可能性がある。これも、ことによるとまた、曝露中又は曝露前にさえ生じる望ましくない動きに起因する可能性がある。この問題は、ハンドヘルドX線エミッタが使用されるときに悪化する。典型的にはコリメーションによって特定の直径に制限されるX線は、その結果として、部分的にのみセンサ表面に到達するか、又はおそらく全く到達しない。全患者線量を使用するにもかかわらず、これは、使用可能な画像が生成されないという結果をもたらす可能性がある。
要約すると、口腔内診断のためのX線画像の記録は、特に、ハンドヘルドエミッタを使用するときには、依然として改善の余地があると言える。
本発明の基本的な目的は、従って、口腔内X線画像の作成を容易にし、そのため、モーションブラー又はモーションアーティファクトは最小化又は回避され、可能な限り高い精度及び鮮明度を有し、可能な限り多くの解剖学上の詳細を示すX線記録を得ることができるようにすることである。
その目的の更なる態様は、X線曝露を最小化又は回避すること、又は曝露がある場合、少なくとも患者線量を低く保つことである。従って、使用可能なX線画像を得る可能性を増大させることも、その目的の態様である。
本発明の目的は、本願独立請求項の主題で達成される。本発明の有利な更なる展開が、本願従属請求項に規定されている。
本発明は、モーションブラーが低減された口腔内X線画像を生成するための歯科用X線撮像システムを提供する。
X線撮像システムは、口腔内X線センサを備え、口腔内X線センサは、患者の口の外側に位置付けられたX線エミッタのビーム経路にある患者の口の内側の照射されるべき患者の組織の後ろに配置することができる。
口腔内X線センサは、特に、行列構造を有するセンサ(検出器)として具現化され、行列構造は、X線画像投影をピクセルに分割するように構成される。ピクセル当たりの検出された信号強度は、好ましくは、局所的に吸収されたX線ビームエネルギーに対応する。X線撮像システムは、以下により詳細に説明するように、例えばハンドヘルドデバイスとして具現化されるX線エミッタを更に備えることができる。
本発明によると、X線撮像システムは、それぞれの曝露中に患者の組織の少なくとも2つの、好ましくはいくつかの、又は更には多数の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように構成され、これらの個々のX線画像は、特に1つの記録セッション中に記録される。
時間的にシーケンシャルな個々のX線画像は、一般的に、個々の曝露の結果であり、それによって、後述するように、エミッタによって発生する連続的な放射はまた、オプションであり得る。時間的にシーケンシャルな個々のX線画像は、特に不十分に曝露されており、即ち、例えば、予め規定された曝露範囲又はレベルに達しておらず、従って、一般的に医療診断にはまだ使用されていないことは言及に値する。
時間的にシーケンシャルな個々のX線画像はまた、まだ更に処理されていないことがあり、そのため、それらは、例えば、生データの形態で依然として存在し、それらは、ヒストグラム補償の助けを借りて及び/又はセンサの不備に関して有利に依然として補正することができる。
本発明によると、X線撮像システムは、(i)一方では、それぞれの曝露、又は、より具体的には、それぞれの曝露の結果がマージされ、(ii)他方では、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されるように、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから全体的なX線画像を作成するように構成される。このことから、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像を得ることが可能である。
得られた口腔内X線画像は、2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の画像情報を合成し、特に十分に曝露され、即ち、例えば、予め規定された曝露範囲を達成し、従って、一般的に診断に使用することができる。言い換えれば、X線撮像システムは、特に、前曝露及び主曝露から生じることができる2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を、例えば、後のステップで1つの最終的な口腔内X線画像にマージするように構成される。この「合計された」最終的なIO X線画像は、好ましくは、予め規定された曝露範囲(強度)を有し、それは、一方では放射線衛生学及びセンサの飽和と、他方では信頼できる診断のための期待される画質との間の妥協を表す。
本発明の使用は、このことから、診断に適している曝露範囲を確実に保証するであろうが、振動及びモーションブラーに敏感である長い全体的な曝露を有利に回避する。そうでなければ焦点、患者、及び/又は検出器の動きに起因して長い全体的な曝露中に生じ、X線画像の少なくとも一部において「不鮮明化」として表現されるモーションブラーは、このことから、成功裏に最小化又は回避することができる。低減されたモーションブラーの利点は、特にハンドヘルドX線エミッタに対して作用するが、基本原理として一般的に適用可能である。
動き補償は、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像をマージする過程で、又はマージするより前に実行される。個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じる、例えば焦点、患者、及び/又は検出器の動きが、このことから補償される。このようにして、そうでなければモーションブラー又はモーションアーティファクトにつながるであろう動きの影響は、有利に低減又は回避することができる。これはまた、特にハンドヘルドエミッタのケースでは、診断に使用可能なIO X線画像の可能性が増大することを意味する。その結果として、更なるX線画像の必要性がなくなり、それは、ひいては、患者についての放射線曝露も低減する。
動き補償は、特に、動き補償器を使用することによって達成することができる。更に以下に詳細に説明するように、ハードウェアソリューションは、原則として、逆方向の動きを生じさせるために設けられることができるか、又は動き補償は、好ましくは、後のステップで、即ち、個々のX線画像の記録後に行われる。このケースでは、動きの補償は、特に、個々のX線画像に対する動きの影響の補償を指す。
既に述べたように、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像は、生センサデータとして未処理で利用可能であることができる。しかしながら、X線撮像システムは、好ましくは、個々の画像を最適化し補正するように構成された画像最適化器を備える。
画像最適化器は、特に、センサの不備に関して個々の画像を補正するように構成することができる。これを行うために、X線撮像システムは、例えば、最初の個々の画像より前及び/又は最後の個々の画像の後に、センサがX線放射に曝露されていない暗電流画像を記録するように構成することができる。画像最適化器は、次いで、患者の組織の、ことによると依然として生データの形態で存在する時間的にシーケンシャルな個々のX線画像及び/若しくは全体的なX線画像又はそのうちの少なくとも1つを最適化するために、1つ以上の暗電流画像を使用することができる。
これを行うために、画像最適化器は、特に、一方では、暗電流画像のピクセルに関連付けられたX線センサ信号値と、他方では、患者の組織の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像及び/又は全体的なX線画像のうちの1つのピクセルに関連付けられたX線センサ信号値とに基づいて計算を実行するように構成することができる。言い換えれば、画像最適化器は、暗電流画像のピクセルに関連付けられたX線センサ信号値を、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像及び/又は全体的なX線画像のピクセルに関連付けられたX線センサ信号値でオフセットするように構成することができる。
画像最適化器は、加えて、更なる補正、例えば、ピクセルに関連付けられた輝度値のヒストグラム補償及び/又は線形化を実行するように構成することができる。
X線撮像システム中に含まれる画像最適化器は、ハードウェアコンポーネントとして具現化されることができ、それは、好ましくは、FPGAモジュール又は機能的に同一若しくは同様のモジュールを包含するか、又はそのように具現化される。他方では、画像最適化器又はその一部がコンピュータプログラムとして具現化されると規定することもでき、プログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、特に暗電流画像によって患者の組織の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像及び/又は全体的なX線画像のうちの少なくとも1つを最適化させる命令を含む。
X線撮像システムは、画像選択器を更に備えることができ、画像選択器は、シーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから特定のX線画像を選択又は拒否するように構成される。
画像選択器は、特に、予め規定された基準を使用して時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかを、それらの中から、適切な、特に十分に一致するX線画像を選択するか、又は、適切でない、特に過度に不一致のX線画像を拒否するために、評価するように構成することができる。
X線画像を選択及び/又は拒絶することによって、動き補償を達成することができる。個々の画像は、ある意味では、ある特定の品質尺度が達成されるまで「シェイクイン(shaken in)」することができる。このように構成された画像選択器は、いくつか又は多数の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が記録されるときに特に適している。
個々のX線画像を選択及び/又は拒否するための基準として、最小の一致度又は不一致度が使用することができる。この目的のために、例えば、均一に又は統計的に分布されたピクセル又は例えばそのいくつかに関連付けられた輝度値が使用することができる。
画像合成器は、ハードウェアコンポーネントとして具現化されることができ、好ましくは、FPGAモジュール又は機能的に同一若しくは同様のモジュールを備えるか、又はそれらとして具現化される。画像選択器又はその一部は、コンピュータプログラムとして具現化されると規定されることもでき、そのプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに個々のX線画像を選択及び/又は拒否させる命令を含む。
X線撮像システムは、好ましくは、動き検出器を更に備え、その動き検出器は、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかの間及び/又はその最中に生じた動きを検出するように構成される。
本出願の文脈内では、検出は、一般的に、動きの存在の単なる決定であることができる。動きの有無を検出する動き検出器は、例えば、上述したように画像選択器に接続され、その画像選択器に選択又は拒否のための基準を提供することができる。
好ましくは、しかしながら、動きの存在の単なる決定以外に、検出はまた、動きの定量化を含む。1つの有利な設計では、動き検出器は、動き軌跡又はその成分を検出するように構成される。そのような検出は、曝露中に既に行われることができ、及び/又は、後のステップで再構築することができる。
後続する再構築に関して、動き検出器は、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のピクセルを患者の組織の同一のセクションに割り振り、それによって、シーケンシャルな曝露時間の間に生じた動きを検出するように構成することができる。言い換えれば、1つ又は特定の曝露時間にわたって生成された個々の画像を評価することによって、動き軌跡の知識が得られることができる。動き検出器は、従って、例えば、X線エミッタ、患者の組織、及び/又はX線センサの間の相対動きの軌跡、特に、センサ平面内の患者の組織の画像とX線センサとの間の相対軌跡を検出することが可能である。
X線撮像システム中に含まれる動き検出器は、ハードウェアコンポーネントとして具現化されることができ、好ましくは、加速度センサ及び/又はFPGAモジュール又は機能的に同一若しくは同様のモジュールとして具現化されるか、又はそれらを備える。動き検出器がハードウェアコンポーネントとして、特に加速度センサを備えるハードウェアコンポーネントとして具現化される場合、動き検出は、曝露中に既に行われることができる。動き検出器は、複数の加速度センサを備えると規定されることもでき、1つの加速度センサが、例えば、X線エミッタの動きを検出するためにそのエミッタに関連付けられ、1つ以上の更なる加速度センサが、X線センサ又は患者のそれぞれの動きを検出するためにそのセンサ及び/又はその患者に関連付けられる。動き検出器はまた、従って、例えば、絶対動き軌跡を検出し、好ましくは、それらを相対動き軌跡に変換すること可能であり得る。
動き検出器又はそのコンポーネントは、コンピュータプログラムとして具現化されると規定されることもでき、そのプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに動きを検出させる命令を含む。このケースでは、又は、動き検出器がFPGAモジュール又は機能的に同一若しくは同様のモジュールを備える場合、動きの再構築は、後のステップで提供することができる。そのような設計と1つ以上の加速度センサとの組み合わせも可能である。
検出された動き、特に検出された動き軌跡は、一般的に、位置の時間プロファイルを含むことができ、及び/又は、向きの時間プロファイルを含むことができる。動き検出器はまた、このことから、例えば、中心ビームに対するセンサ平面の傾斜の時間プロファイルを検出するように構成することができる。
X線撮像システムは、好ましくは、動き補償器を更に備え、その動き補償器は、動きを補償し、それによって、好ましくは、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかを互いに調和させるように構成される。上述したように、本願の文脈において、動きの補償は、特に、個々のX線画像に対する動きの影響の補償である。
補償されるべき動きは、特に、動き検出器によって検出された動きである。具体的には、動き補償器は、例えば、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を互いに調和させるために、画像変換によって患者の組織の同一のセクションに動き検出器によって割り振られたそれらのX線画像のピクセルを揃える(例えば、一致を達成する)ように構成することができる。
例えば、患者及びセンサに対するエミッタのそれぞれの動きを、画像認識アルゴリズムを介して、特に動き検出器によって決定することが可能である。動き補償器によって、1つ、いくつか、又は全ての個々の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像は、次いで、画像処理方法を介して動きに応じて補正することができる。画像処理方法は、1つ以上の幾何学的画像変換、例えば、平行移動、回転、スケーリング、歪み、又はそれらの組み合わせを含むことができる。例えば、第1の個々のX線画像上の複数の第1の位置及び第2の個々のX線画像上の複数の第2の位置が、撮像された患者の組織に対して互いに対応するものとして識別され、個々のX線画像のうちの少なくとも1つが、第1及び第2の位置が揃えられるように変換される(例えば、一致するように、そのように変換される)ことが可能である。
このようにして、特に、動き軌跡が既知であるときには、適切な方法を使用することによって1つ以上の個々のX線画像から動き又はモーションアーティファクトを除去することができる。
X線撮像システム中に含まれる動き補償器は、ハードウェアコンポーネントとして具現化されることができ、好ましくは、FPGAモジュール又は機能的に同一若しくは同様のモジュールを備える。一般的に、焦点及び/又は検出器が反対方向に移動するハードウェアソリューションが可能である。動き補償器はまた、しかしながら、コンピュータプログラムとして具現化することができ、コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに動きを補償させる命令を含む。
X線撮像システムは、好ましくは、それぞれの曝露の結果がマージされるように、時間的にシーケンシャルな、特に調和された、個々のX線画像又はそのうちのいくつかを全体的なX線画像に合成するように構成された画像合成器を更に備える。
画像合成器は、特に、時間的にシーケンシャルな、特に調和された、個々のX線画像のピクセルに関連付けられたX線センサ信号値を互いに対してオフセットして、そのX線画像又はその一部を全体的なX線画像に合成するように構成することができる。例えば、画像合成器は、時間的にシーケンシャルな、特に調和された、個々のX線画像のピクセルに関連付けられたX線センサ信号値に基づいて計算を実行するように構成することができる。具体的には、X線センサ信号値は、加重和法によって互いに対してオフセットすることができる。全体的なX線画像は、次いで、特に、モーションブラー又はモーションアーティファクトが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像であり、曝露ブレンド口腔内X線画像は、診断のために提供することができる。
個々のX線画像が、特に、信号値をオフセットすること(例えば、これらの値に基づいて計算を実行すること)によって全体的なX線画像に合成されるとき、各個々のX線画像によって表示される患者の組織に関する情報は、好ましくは保存され、及び/又は全体的なX線画像に寄与する。言い換えれば、個々のX線画像の画像内容が合成される。個々のX線画像は、従って、好ましくは全体として使用される。例えば、個々のX線画像の全てのピクセル、又は個々のX線画像のいくつかの直接隣接するピクセル(例えば、総ピクセルの10パーセント超、又は50パーセント超、又は90パーセント超)を有する少なくとも連続する2次元領域は、全体的なX線画像中に含まれることができる。特に、曝露中又は曝露後にセンサの複数の個々のピクセル又は個々のX線画像のみを分析することは不要であり得る。
画像合成器は、ハードウェアコンポーネントとして具現化されることができ、好ましくは、FPGAモジュール又は機能的に同一若しくは同様のモジュールを備え、及び/又はコンピュータプログラムとして具現化されることができ、コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、それぞれの個々のX線画像を全体的なX線画像に合成させる命令を含む。
最終的なX線画像が、それに応じて、複数の個々の画像から計算することができる。個々の画像は、特に1つの記録セッションから生じる。記録セッションは、例えば、記録スイッチを押すことによって開始することができる。放射が、その後、自動的に発生することができ、X線画像情報を取得することができる。最終的なIO X線画像を、次いで、記録セッション毎に、特に画像最適化器、画像選択器、動き検出器、動き補償器、画像合成器、又はこれらのコンポーネントのうちの少なくともいくつかによって作成することができ、これらのコンポーネントはまた、1つ以上の共通モジュールに一体化又は統合することができる。画像処理システムは、例えば、それらコンポーネントのうちのいくつか又は全てを備えることができる。
上述したように、2つ、複数、又は更に多くの時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を、X線撮像システムを使用して記録することができるので、X線撮像システムは、好ましくは、個々のX線画像を迅速に記録するように構成される。IO X線センサは、従って、好ましくは高速センサとして具現化される。
X線撮像システムは、特に、500ミリ秒未満、特に250ミリ秒未満、特に100ミリ秒未満、特に50ミリ秒未満、特に25ミリ秒未満、特に10ミリ秒未満、特に2.5ミリ秒未満、特に0.25ミリ秒未満のタイムスパンで1つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像をそれぞれ記録するように構成され、複数の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像は、特に、異なる長さのタイムスパンで記録することができる。例えば、最初に記録されたX線画像のタイムスパンは、その後に記録された個々のX線画像のタイムスパンよりも短くなることができる。
個々のX線画像の記録又は取得のためのタイムスパンは、特に、X線センサの積分段階及び読み出し段階を備えることができる。X線撮像システムは、典型的には、個々の画像間のタイムスパンが短いほど、より多くの個々のX線画像を記録するように構成される。
X線撮像システムはまた、従って、患者の組織の一連の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように、患者の組織の特に少なくとも2つ、特に少なくとも3つ、特に少なくとも10個、特に少なくとも100個、特に少なくとも1000個、特に少なくとも10000個の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように構成することができる。
時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するためのX線放射を放出するX線エミッタは、単一動作、連続動作、又はパルス動作で動作することができる。X線撮像システムは、従って、X線エミッタの単一動作、連続動作、又はパルス動作において時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように構成することができる。
個々のX線画像は、例えば、10~100ミリ秒の記録期間で記録され、この目的ために、X線エミッタは、特に、記録期間に等しいか又はより短い長さの放射期間にわたって単一動作で放射線を放射すると規定することができる。タイムスパンの後に、例えば、1つの更なる個々のX線画像が、次いで、例えば、0~500ミリ秒の記録期間で記録することができ、それによって、この目的ために、X線エミッタは、特に、記録期間に等しいか又はより短い長さの放射期間にわたって単一動作で放射線を再び放射する。
しかしながら、例えば、少なくとも3つ、特に少なくとも10個、特に少なくとも100個、特に少なくとも1000個、特に少なくとも10000個の個々のX線画像が、0.1~10ミリ秒のタイムスパンで記録され、X線エミッタが、その記録に同期した連続動作で、又はパルス動作で動作すると規定することもできる。
ハンドヘルドX線エミッタのための曝露時間は、エミッタ出力がより低いために一般的により長くなる。特にハンドヘルドエミッタの場合、しかし一般的にも、第1の撮影の開始から最後の撮影の終了までの時間期間は、少なくとも0.25秒、特に少なくとも0.5秒であることができるが、より大幅に長くなることもできる。これは、数回のより長い記録が実行されるケースと、数回のより短い記録が実行されるケースとの両方に当てはまる。モーションアーティファクトが生じ得ることを示唆する放射時間を有するX線記録は次いで、個々の記録に分割されるべきであり、それらは次いで、オフセットされる(例えば、一緒に計算される)。X線撮像システムは、従って、一般的に、少なくとも0.25秒の総時間期間中、特に少なくとも0.5秒の総時間期間中、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像(特にそれらの全て)を記録するように構成することができる。
X線撮像システムは、曝露分析器を更に備えることができ、曝露分析器は、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つの曝露を分析するように構成される。
X線撮像システムはまた、好ましくは、制御デバイスを備え、制御デバイスは、好ましくは、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の更なる画像及び/又はそのような更なる画像のうちのいくつかの曝露、特に記録期間(持続時間)が、全体的なX線画像が所定の曝露範囲(強度及び/又はレベル)を達成するべく行われるように、曝露の分析された結果に基づいて、X線センサ及び/又はX線エミッタを制御するように構成される。
X線撮像システムは、特に、曝露の分析された結果に基づいて、曝露が所定の曝露範囲に達していないかどうかを判断し、そして、曝露がその所定の曝露範囲に達していない場合、a)更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の取得が継続され、及び/又はb)所定の曝露範囲が後続する時間的にシーケンシャルな個々のX線画像で達成されるように、X線センサ及び/又はX線エミッタを制御するように構成することができる。
X線撮像システムはまた、曝露の分析された結果に基づいて、曝露が所定の最小曝露範囲に達していないかどうかを判断し、そして、曝露がその所定の最小曝露範囲に達していない場合、更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の取得が終了されるように、X線センサ及び/又はX線エミッタを制御するように構成することができる。このことから、特に、X線センサ及び/又はX線エミッタの位置付けが不正確又は不適当である場合に、早期終了を行うことができる。これは、患者の放射線曝露を低減することを可能にする。
X線撮像システムはまた、これまでに取得された時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つ、いくつか、又は全ての曝露の分析された結果に基づいて、この記録セッションのための曝露が所定の曝露範囲に達しているか又は上回っているかどうかを判断し、そして、曝露が所定の曝露範囲に達しているか又は上回っている場合、不必要な放射線曝露を回避するために更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の取得が終了されるように、X線センサ及び/又はX線エミッタを制御するように構成することができる。
曝露分析器が使用される場合、例えば、第1の個々のX線画像(曝露前画像)が固定タイムスパンで、例えば10~100ミリ秒で記録されると規定することができ、その画像の曝露が分析され、その後、第2のX線画像(主曝露画像)が可変タイムスパンで、例えば0~500ミリ秒で記録され、可変タイムスパンは、第1のX線画像の曝露範囲に依存する。
しかしながら、曝露分析器はまた、例えば、個々のX線画像の記録中又は一連の個々のX線画像の記録中に、例えば少なくとも3つ、特に少なくとも10個、特に少なくとも100個、特に少なくとも1000個、特に少なくとも10000個のX線画像が記録されたときに、連続して曝露を分析するように構成することができる。曝露分析器は、次いで、例えば、一連の複数の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の曝露を分析し、予め規定された曝露範囲に到達したときに更なる一連の画像の記録を終了することができる。
曝露分析器及び制御デバイスは、従って、特に、自動曝露制御(AEC:automatic exposure control)のためのユニットを形成することができる。上述したように、例えば、少なくとも2つの記録(前曝露及び主曝露)を作成することができ、それらは、後のステップで互いに加算されて、1つのIO X線画像を形成する。2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像は、このことから、動き(又はモーションアーティファクト)の補償及び曝露制御の両方のために相乗的に使用することができる。
曝露分析器が更なる記録を終了するために使用されるとき、X線撮像システムは、特にX線センサ及び/又はX線エミッタを再位置付けするための強制中断が、更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の記録が終了された後に生じるように更に構成することができ、強制中断は、特に少なくとも0.5秒である。
曝露分析器が更なる記録を終了するために使用されるとき、記録システムとエミッタとの間の通信は、臨界数の個々の画像が局所的に不十分に曝露されるとすぐに記録を終了する働きをすることができる。
X線撮像システム、特に制御デバイスはまた、X線エミッタのパルス動作をX線センサによるX線画像記録と同期させるように構成することができる。センサ(記録システム)とエミッタとの間の接続を、連続動作及びパルス動作の両方のために、同期の目的で更に提供することができる。しかしながら、センサとエミッタとの間の接続はまた、省略され得る(キャリブレーション記録は、パルス動作を測定することができる)。
曝露分析器及び/又は制御デバイスは、この場合も、ハードウェアコンポーネントとして具現化することができ、好ましくは、FPGAモジュール又は機能的に同一若しくは同様のモジュールを備え、及び/又はコンピュータプログラムとして具現化することができ、コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、コンピュータに曝露を分析させる命令を含む。
X線撮像システムは、口腔内X線センサが患者の口の内側の照射されるべき患者の組織の後ろに配置することができるビーム経路にある患者の口の外側に位置付けすることができるX線エミッタを更に備えることができる。
X線センサに対してX線エミッタを揃えるために、X線エミッタ及び/又はX線センサに留め付けられる又は適合することができる、保持システムもX線撮像システムに含まれることができる。保持システムは、特に、X線エミッタのための調節補助具としての役割を果たす。
本発明は更に、特に、上述したような歯科用X線撮像システムによって、モーションブラーが低減された口腔内X線画像を生成するための歯科用X線撮像方法に関し、口腔内X線センサが、患者の口の外側に位置付けられた、特にハンドヘルドのX線エミッタのビーム経路にある患者の口の内側の照射されるべき患者の組織の後ろに配置され、患者の組織の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が、それぞれの曝露中に記録され、全体的なX線画像が、一方では、それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の間に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像が生成されるように、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから作成される。
本発明は更に、特に、上述したような歯科用X線撮像システムによって、X線ファントム上でモーションブラーが低減されたX線画像を生成するための方法に関し、照射されるべきファントム構造を有するX線ファントムが設けられ、X線ファントムは、特に、歯科患者の組織をシミュレートし、口腔内X線センサが、特にハンドヘルドのX線エミッタのビーム経路にある照射されるべきファントム構造の後ろに配置され、ファントム構造の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が、それぞれの曝露中に記録され、全体的なX線画像が、一方では、それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、曝露の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンドX線画像が生成されるように、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから作成される。
本発明は更に、特に、上述したような歯科用X線撮像システムによって、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像を生成するための時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像の後処理のための方法に関し、2つ以上の時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像が、メモリから読み取られ、全体的なX線画像が、一方では、それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像が生成されるように、時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像又はそのうちのいくつかから作成される。
本発明は更に、上述したような歯科用X線撮像システムのための、又は上述したような歯科用X線撮像方法のための、又は上述したようなX線ファントム上でX線画像を生成するための方法のための、又は上述したような時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像の後処理のための方法のための、コンピュータプログラムに関し、コンピュータによって実行されると、コンピュータに、それぞれの曝露中に患者の組織又はファントム構造の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録させ、及び/若しくはメモリから時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を読み取らせる命令、並びに/又はコンピュータによって実行されると、コンピュータに、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つの曝露の結果を分析させる命令、並びに/又はコンピュータによって実行されると、コンピュータに、1つ以上の暗電流画像によって時間的にシーケンシャルな個々のX線画像及び/若しくは全体的なX線画像又はそのうちの少なくとも1つを最適化させる命令、並びに/又はコンピュータによって実行されると、コンピュータに、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像若しくはそのうちのいくつかから特定の個々のX線画像を選択又は拒否させる命令、並びに/又はコンピュータによって実行されると、コンピュータに、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像若しくはそのうちのいくつかの間、及び/若しくはその最中に生じた動きを検出させる命令、並びに/又はコンピュータによって実行されると、コンピュータに、動きが補償されるように、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像若しくはそのうちのいくつかを互いに調和させる命令、並びに/又はコンピュータによって実行されると、コンピュータに、時間的にシーケンシャルな、特に調和された、個々のX線画像若しくはそのうちのいくつかを1つの全体的なX線画像に合成させる命令、を備える。
最後に、本発明は、上述したようなコンピュータプログラムを備える、データキャリア又はデータ信号に関する。
歯科用X線撮像システムの例のブロック図である。 歯科用X線撮像システムの動作モードの第1の例の時間図である。 歯科用X線撮像システムの動作モードの第2の例の時間図である。
図1を参照すると、X線撮像システム100は、口腔内に配置されたX線センサ110を備えることができ、口腔内に配置されたX線センサ110は、口腔外に配置されたX線エミッタ120のX線を検出するように構成される。X線センサ110に衝突する前に、X線は、患者の口腔内記録領域130を通過し、そのため、X線センサは、患者の組織のX線画像を記録することが可能である。センサ保持システム210は、X線センサ110に固定的に取り付け可能であることができる。センサ保持システム210は、患者、特に患者の口に更に固定可能であることができ、そのため、X線センサ110は、照射されるべき患者の組織130に対して保持システム210を介して実質的に固定される。保持システム210は、X線エミッタ120のための位置付け補助具を更に備えることができ、位置付け補助具は、好ましくは患者の口から突出し、例えばそれぞれの接触面と共に例えばリング状構造を形成し、それに対して、X線エミッタ120は、出現するX線を正しく揃えることを保証するために、特にその管と共に案内されることができる。
図示の例では、X線センサ110は、ハウジングを有するX線センサユニット105(略してX線センサと呼ばれることもある)の一部であり、ハウジングは、患者の口の内側に配置されることができ、更なるコンポーネントを包含することができる。X線センサユニット105は、例えば、センサ制御部112を備えることができ、センサ制御部112は、特に予め規定された基準に応じて、X線が取得されるように(積分段階)及び/又はX線画像がX線センサ信号値の形態で出力されるように(読み出し段階)、センサを制御するように構成することができる。X線センサによって取得された個々のX線画像は、次いで画像メモリ114中に一時的に記憶することができる。X線センサユニット105は、電力ユニット116を更に備えることができ、電力ユニット116は、他のコンポーネント、特にセンサ制御部112、画像メモリ114、及び/又はX線センサ110に電気エネルギーを供給する。特にX線画像のワイヤレス送信を可能にする送信/受信ユニット118も設けることができる。上述したコンポーネントはまた、しかしながら、X線センサユニット105の外側に設けることができ、オプションとして、独立したユニットを形成し得るか、又は別のユニット中に含まれ得る。オプションは、例えば、外部インターフェース132であり、例えば、外部インターフェース132は、センサユニットとエミッタユニットとの間で使用され、即ち、これらの2つのコンポーネントから物理的に結合解除される。適切なときには、センサは、ひいては、より小さくすることができる。これは、空間及びコストに関して利点を提供し得る。上述の送信を保証にするために、そのような外部インターフェースは、ケーブルによって又はワイヤレスに内部インターフェース134に接続することができる。
図示の例では、X線エミッタ120は、X線エミッタユニット115(略してX線エミッタと呼ばれることもある)の一部であり、X線エミッタユニット115は、この場合も別個のハウジングを備えることができ、そのハウジング中に、更なるコンポーネントが位置することができる。X線エミッタユニット115は、例えば、エミッタ制御部122を備えることができ、エミッタ制御部122は、エミッタをアクティブ化又は非アクティブ化するように構成することができる。エミッタ制御部122は、センサ制御部112に接続することができる。X線エミッタユニット115は、画像メモリ124を更に備えることができる。X線撮像システム100は、センサユニット105の画像メモリ114からエミッタユニット115の画像メモリ124に個々のX線画像を送信するように構成することができる。この目的のために、2つのユニットの接続は、例えば、ケーブルを介して提供することができるか、又は送信は、送信/受信ユニット118によって行うことができる。エミッタユニット115は、好ましくは、電力ユニット126を更に備え、電力ユニット126は、他のコンポーネント、特に上述又は後述したコンポーネントに電気エネルギーを供給する。X線エミッタ120を制御するために及び/又は放射パラメータを設定するために、エミッタユニット115はまた、ユーザインターフェース127を備えることができる。好ましい一実施形態では、エミッタユニット115は、ハンドヘルドX線エミッタ250として具現化される。
X線撮像システム100、特にX線エミッタユニット115は、高速画像評価のために構成され得、曝露分析器190を有し得る画像評価ユニット220を更に備えることができる。例えば、画像メモリ124中に一時的に記憶された個々のX線画像の曝露範囲は、曝露分析器190によって評価することができる。曝露範囲に応じて、更なる個々のX線画像及び/又はいくつかの更なるX線画像の曝露範囲が影響を受けるようにX線エミッタを制御するための制御信号は、エミッタ制御部122に送ることができる。制御信号はまた、エミッタをアクティブ化又は非アクティブ化するためのオン/オフ信号であることができる。
X線撮像システム100、特にX線エミッタユニット115はまた、1つ以上の画像処理ユニット230、230’を含むことができる。画像処理ユニットは、特に、画像最適化器140、画像選択器150、動き検出器160、動き補償器170、及び/又は画像合成器180を含むことができる。例えば暗電流画像によって、生データとして画像メモリ124中に存在する個々のX線画像を最適化するために、画像処理ユニット230は、例えば画像最適化器140を備えることができる。特に画像変換によって動きを補償するために、その画像処理ユニット230は、動き検出器160及び/又は動き補償器170を更に備えることができる。モーションブラーが低減された1つの最終的な曝露ブレンドIO X線画像に曝露をマージすることによって動きの補償後に複数の個々のX線画像を合成するために、その画像処理ユニット230は、画像合成器180を更に備えることができる。画像処理ユニットは、このことから、アナログ又はデジタルX線画像情報を受信し、例えば画像最適化を介してその情報を処理する。情報は、更にアーカイブ及び/又は表示することができる。
最終的なIO X線画像は、例えば、画像表示ユニット128によって直接表示することができ、画像表示ユニット128は、エミッタユニット115の一部であることができる(インスタント画像)。直接表示のための最終的なIO X線画像を生成するための画像処理ユニット230は、例えば、限られた解像度で動作することができる。例えば、画像メモリ242、画像表示ユニット244、及び適切な場合にはユーザインターフェース246を有するコンピュータ240上での外部表示のための最終的なIO X線画像を生成するための画像処理ユニット230′も設けることができる。
X線エミッタユニット115の一部として上述したコンポーネントはまた、X線エミッタユニット115の外側に設けられることができ、オプションとして、独立したユニットを形成し得るか、又は別のユニット中に含まれ得る。画像処理ユニット230’はまた、例えば、コンピュータ240の一部として具現化することができる。
本出願の文脈において、口内に配置することができるX線センサは、一般的に、より狭い意味でのX線センサ110として理解されるべきである。より広い意味では、しかしながら、X線センサはまた、ハウジングと、適用可能な場合には更なるコンポーネント(X線センサユニット105)と共に口内に配置可能であることができる。これに対応して、X線エミッタは、一般的に、より狭い意味でのエミッタ120、即ち、例えばX線管又はX線管を備えるコンポーネントとして理解されるべきである。より広い意味では、しかしながら、X線エミッタはまた、ハウジングと、適用可能な場合には更なるコンポーネント(X線エミッタユニット115、ハンドヘルドX線エミッタ250)と共に口の外側に位置付けることができる。
図2を参照すると、X線撮像システムは、以下に提示される動作モードの例として構成することができる。(X線)記録セッションは、記録スイッチを作動させることによって最初に開始することができる。このことから、作動開始300を行うことができる。予熱期間302を設けることができ、その予熱期間302では、X線エミッタ又はX線管は、高電圧の印加より前に、好ましくは400~1600ミリ秒、例えば800ミリ秒の時間期間にわたって加温される。予熱期間は、特に、高電圧が加えられた後に再現可能な放射を保証する働きをする。例えば、少なくとも2つのシーケンシャルな曝露304、306を次いで行うことができ、曝露304、306では、X線放射が、それぞれの放射期間304’、306’にわたってアクティブである。第1の放射期間304’は、0~80ミリ秒、例えば40ミリ秒であり得る。第2の放射期間は、0~500ミリ秒、例えば0~200ミリ秒であり得る。曝露時間は、特に、X線放射が継続する曝露持続時間を表すことができる。曝露は、検出器媒体がX線放射に曝露されるプロセスである。IO X線撮影の場合、曝露時間はまた、例えば10~500ミリ秒、特に50~200ミリ秒であり得る。
X線放射の放出中、X線センサは、そのX線放射を取得するために、複数のシーケンシャルな積分期間308’、310’にわたってそれぞれの積分モード308、310であることができる。それぞれの積分期間308’、310’は、好ましくは、関連する放射期間304’、306’と少なくとも同じ長さである。各積分段階308、310の後には、好ましくは、読み出し段階312、314が続き、読み出し段階312、314は、読み出し期間312’、314’にわたってそれぞれ継続する。1つの積分期間及び後続する読み出し期間は、1つのX線画像に対する記録期間(画像取得)316、318にそれぞれ寄与する。言い換えれば、記録期間、即ち画像取得は、特に、曝露プロセスと、後続するセンサからの読み出しとを含む。例えば、10~100ミリ秒、例えば50ミリ秒の積分期間と、5~50ミリ秒、例えば20ミリ秒の読み出し期間とを備える記録期間中に第1のX線画像が記録されると規定することができる。
個々のX線画像は、次いで、曝露分析器による曝露分析322を受けることができる。1つ以上の受信されたX線画像の強度が、それによって評価されて、指定された曝露品質又は所定の曝露範囲(強度)が達成される。そのような評価に応じて、第2の個々のX線画像を次いで、記録することができる。例えば、0~500ミリ秒、例えば200ミリ秒の積分期間と、5~50ミリ秒、例えば20ミリ秒の読み出し期間とを備える記録期間中に第2のX線画像が記録されると規定することができる。
1つ以上の暗電流画像を、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の記録前及び/又は記録後に、対応する記録期間320、324中に記録することができ、それぞれの積分段階及び読み出し段階が、ここでも各ケースで設けられている。
少なくとも2つの時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が記録された後、個々の画像の最適化326を、特にそれらの画像を1つ以上の暗電流画像でオフセットすることによって、例えば、それぞれの個々の画像及び暗電流画像に基づいて計算を実行することによって、実行することができる。動き補償328が次いで実行されて、合成によって最終的なIO X線画像330を最終的に得ることができる。
最終的なIO X線画像は、このことから、X線撮像システムの生成物であり、口腔内で作成されたX線描写を表す。時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の場合と同様に、最小空間解像度は、画像ピクセルで分割される。生成は、特に、未処理データ収集(例えば、16ビット、おそらく複数の曝露に基づく)としてデジタル化された後、ヒストグラム補償(例えば、8ビット)を用いて、処理され、フィルタリングされ、圧縮された(圧縮されていない)データセットとして記憶するために、説明したような異なる段階を通して進行する。ユーザの視点からは、X線画像は、最終的には、例えばモニタ又はフィルム上に、白黒ネガ2Dレンダリングとして表示又は印刷される。上述したように、最終的なX線画像においてモーションブラーの低減又はモーションアーティファクトの低減が達成され、それによって、画像の処理に起因してアーティファクトが現れる可能性もある。最終的なX線画像は、このことから、モーションブラーが低減された又はモーションアーティファクトが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像である。
要約すると、従って、記録セッションの開始後、特にスイッチを作動させることによって、放射線がその後自動的に発生し、X線画像情報が取得される。特に、記録セッション当たり1つの最終的なIO X線画像を作成することができる。
図3を参照すると、X線撮像システムはまた、以下に提示される動作モードの例として構成することができる。まず、作動開始300が再び行われ、X線管の予熱期間302を設けることができる。放射期間404’にわたる、例えば0.1~10ミリ秒のサイクル持続時間を有するパルスされていない連続的な放射又はパルスされた放射404を、その後提供することができる。
放射期間404’中に、X線センサは、それぞれの記録期間416中にいくつかの又は多数の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録することができ、それによって、記録期間416は、特に再び、それぞれの積分期間及び読み出し期間を備える。この動作モードでは、記録期間416は、特に、0.1~10ミリ秒であり得る。エミッタのパルス動作中、その記録期間は、好ましくは、エミッタと同期される。
個々のX線画像は、曝露分析器による連続的な曝露分析422を受けることができる。X線画像の強度が、それによって、特に合計で評価されて、予め規定された強度に到達するとすぐに、更なる個々のX線画像の記録を中止することができる。曝露範囲に応じて、いくつかの更なるX線画像が追加的に決定され得る。
いくつかの時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が記録された後、個々の画像の最適化326、動き補償328、及び最終的には合成による最終的なIO X線画像330の生成を、再び実行することができる。
当業者には明らかなように、上述した実施形態は、単なる例であり、本発明は、それらに限定されず、特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく多数の方法で代わりに変更することができる。更に、それらの特徴が明細書、特許請求の範囲、図面に開示されているか否かとは無関係に、それらの特徴が他の特徴と共に記載されている場合であっても、それらの特徴はまた、本発明の本質的な構成要素を個々に規定しており、このことから、互いに独立して開示されているとみなすことができることは明らかである。1つの設計例の特徴の説明は、他の設計例にもそれぞれ当てはまる。
[参照符号のリスト]
100 X線撮像システム
105 X線センサユニット
110 口腔内X線センサ
112 センサ制御部
114 センサユニットの画像メモリ
115 X線エミッタユニット
116 センサユニット用の電力ユニット
118 送信/受信ユニット
120 X線エミッタ
122 エミッタ制御部
124 エミッタユニットの画像メモリ
126 エミッタユニット用の電力ユニット
127 ユーザインターフェース
128 画像表示ユニット
130 照射されるべき患者の組織
132 外部インターフェース
134 内部インターフェース
140 画像最適化器
150 画像選択器
160 動き検出器
170 動き補償器
180 画像合成器
190 曝露分析器
200 制御デバイス
210 保持システム
220 画像評価ユニット
230,230’ 画像処理ユニット
240 コンピュータ
242 コンピュータの画像メモリ
244 コンピュータの画像表示ユニット
246 コンピュータのユーザインターフェース
250 ハンドヘルドX線エミッタ
300 作動開始
302 予熱期間
304,306,404 曝露
304’,306’,404’ 放射期間
308,310 積分モード
308’,310’ 積分期間
312,314 読み出しモード
312’,314’ 読み出し期間
316,318,324,416 記録期間
322,422 曝露分析
326 最適化
328 動き補償
330 最終的なIO X線画像
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] モーションブラーが低減された口腔内X線画像を生成するための歯科用X線撮像システム(100)であって、
口腔内X線センサ(110,105)を備え、前記口腔内X線センサは、患者の口の外側に位置付けられたハンドヘルドX線エミッタ(120,115,250)のビーム経路にある前記患者の口の内側であって、照射されるべき患者の組織(130)の後ろに配置されることができ、
前記歯科用X線撮像システム(100)は、記録セッションにおけるそれぞれの曝露中に前記患者の組織(130)の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように構成され、
前記歯科用X線撮像システム(100)は、一方では、それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像が生成されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかのX線画像から全体的なX線画像を作成するように構成される、歯科用X線撮像システム。
[2] 画像最適化器(140)を備え、前記画像最適化器は、1つ以上の暗電流画像によって前記患者の組織(130)の前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像及び/若しくは前記全体的なX線画像、若しくはそのうちの少なくとも1つを最適化するように構成され、並びに/又は、
画像選択器(150)を備え、前記画像選択器は、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像、若しくはそのうちのいくつかから特定の個々のX線画像を選択又は拒否するように構成され、並びに/又は、
動き検出器(160)を備え、前記動き検出器は、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像、若しくはそのうちのいくつかの間、及び/若しくはその最中に生じた動きを検出するように構成され、並びに/又は、
動き補償器(170)を備え、前記動き補償器は、前記動きが補償されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像、若しくはそのうちのいくつかのX線画像を互いに調和させるように構成され、並びに/又は、
画像合成器(180)を備え、前記画像合成器は、それぞれの曝露の結果がマージされるように、前記時間的にシーケンシャルな、特に調和された、個々のX線画像、若しくはそのうちのいくつかのX線画像を前記全体的なX線画像に合成するように構成される、
[1]に記載の歯科用X線撮像システム。
[3] 前記歯科用X線撮像システム(100)は、250ミリ秒未満、特に25ミリ秒未満、特に2.5ミリ秒未満、特に0.25ミリ秒未満のタイムスパン中に前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちの少なくとも1つを記録するように構成される、
[1]又は[2]に記載の歯科用X線撮像システム。
[4] 前記歯科用X線撮像システム(100)は、前記患者の組織(130)のシーケンシャルな時間的にシーケンシャルな個々のX線画像、前記患者の組織(130)の特に少なくとも2つ、特に少なくとも10個、特に少なくとも100個、特に少なくとも1000個の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように構成され、及び/又は、
前記歯科用X線撮像システム(100)は、前記X線エミッタのパルス動作中に前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように構成される、
[1]~[3]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
[5] 曝露分析器(190)を備え、前記曝露分析器は、これまでに取得された前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つ、いくつか、又は全てについての曝露の結果を分析するように構成され、
制御デバイス(200)を備え、前記制御デバイスは、特に、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の更なる画像及び/又は前記更なる画像のうちのいくつかの曝露が、前記全体的なX線画像が所定の曝露範囲を達成するように行われるように、曝露の分析結果に基づいて、前記口腔内X線センサ及び/又は前記X線エミッタを制御するように構成される、
[1]~[4]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
[6] 前記歯科用X線撮像システム(100)は、これまでに取得された前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つ、いくつか、又は全ての前記曝露の前記分析結果に基づいて、この記録セッションのための前記曝露が所定の曝露範囲に達していないかどうかを判断し、そして、前記曝露が前記所定の曝露範囲に達していない場合、a)更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の取得が継続され、及び/又はb)後続する前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が前記所定の曝露範囲を達成するように、前記口腔内X線センサ及び/又は前記X線エミッタを制御するように構成され、及び/又は、
前記歯科用X線撮像システム(100)は、これまでに取得された前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つ、いくつか、又は全ての前記曝露の分析結果に基づいて、この記録セッションのための前記曝露が所定の最小曝露範囲に達していないかどうかを判断し、そして、前記曝露が前記所定の最小曝露範囲に達していない場合、不必要な放射線曝露を回避するために更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の取得が終了されるように、前記X線センサ及び/又は前記X線エミッタを制御するように構成され、及び/又は、
前記歯科用X線撮像システム(100)は、これまでに取得された前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つ、いくつか、又は全ての前記曝露の前記分析結果に基づいて、この記録セッションのための前記曝露が所定の曝露範囲に達しているか又は上回っているかどうかを判断し、そして、前記曝露が前記所定の曝露範囲に達しているか又は上回っている場合、不必要な放射線曝露を回避するために更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の取得が終了されるように、前記X線センサ及び/又は前記X線エミッタを制御するように構成される、
[5]に記載の歯科用X線撮像システム。
[7] 前記画像最適化器(140)は、前記X線画像を最適化するために、暗電流画像のピクセルに関連付けられたX線センサ信号値と、前記患者の組織の前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像、及び/若しくは前記全体的なX線画像のうちの1つのピクセルに関連付けられたX線センサ信号値との両方に基づいて計算を実行するように構成され、並びに/又は
前記画像選択器(150)は、予め規定された基準を使用して前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかのX線画像を、それらの中から、適切な、特に十分に一致する個々のX線画像を選択するか、若しくは適切でない、特に過度に不一致の個々のX線画像を拒否するために、評価するように構成され、並びに/又は
前記動き検出器(160)は、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の間、及び/若しくはその最中に生じた前記動きを検出するために、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のピクセルを前記患者の組織の実質的に同一のセクションに割り振るように構成され、並びに/又は
前記動き補償器(170)は、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を互いに調和させるために、画像変換によって前記患者の組織の前記実質的に同一のセクションに割り振られたこれらのX線画像の前記ピクセルを揃える、特に一致をもたらすように構成され、並びに/又は
前記画像合成器(180)は、前記時間的にシーケンシャルな、特に調和された、個々のX線画像を前記全体的なX線画像に合成するために、これらの個々のX線画像の対応するピクセルのX線センサ信号値に基づいて計算を実行するように構成される、
[1]~[6]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
[8] 前記曝露分析器(190)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、曝露の前記結果を分析させる命令を含み、並びに/又は
前記画像最適化器(140)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、暗電流画像によって前記患者の組織の前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像、及び/若しくは前記全体的なX線画像を最適化させる命令を含み、並びに/又は
前記画像選択器(150)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、個々のX線画像を選択又は拒否させる命令を含み、並びに/又は
前記動き検出器(160)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記動きを検出させる命令を含み、並びに/又は
前記動き補償器(170)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記動きを補償させる命令を含み、並びに/又は
前記画像合成器(180)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、それぞれの前記個々のX線画像を前記全体的なX線画像に合成させる命令を含む、
[1]~[7]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
[9] 前記曝露分析器(190)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、好ましくは、FPGAモジュール若しくは機能的に同様のモジュールを備え、並びに/又は、
前記画像最適化器(140)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、好ましくは、FPGAモジュール又は機能的に同様のモジュールを備え、並びに/又は、
前記画像選択器(150)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、好ましくは、FPGAモジュール若しくは機能的に同様のモジュール及び/若しくは加速度センサを備え、並びに/又は、
前記動き検出器(160)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、好ましくは、FPGAモジュール若しくは機能的に同様のモジュール及び/若しくは加速度センサを備え、並びに/又は、
前記動き補償器(170)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、好ましくは、FPGAモジュール又は機能的に同様のモジュールを備え、並びに/又は、
前記画像合成器(180)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、好ましくは、FPGAモジュール又は機能的に同様のモジュールを備える、
[1]~[8]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
[10] 保持システム(210)が含まれ、前記保持システムは、前記口腔内X線センサ(110,105)に対して前記X線エミッタ(120,115,250)を揃えるために、前記X線エミッタ及び/又は口腔内X線センサに留め付けられる又は適合することができる、
[1]~[9]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
[11] 特に、[1]~[10]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システムによって、モーションブラーが低減された口腔内X線画像を生成するための歯科用X線撮像方法であって、
口腔内X線センサ(110,105)が、患者の口の外側に位置付けられた、特にハンドヘルドのX線エミッタ(120,115,250)のビーム経路にある前記患者の口の内側であって、照射されるべき患者の組織(130)の後ろに配置され、
前記患者の組織(130)の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が、それぞれの曝露中に記録され、
全体的なX線画像が、一方では、前記それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像が生成されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかのX線画像から作成される、歯科用X線撮像方法。
[12] 特に、[1]~[10]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システムによって、X線ファントム上でモーションブラーが低減されたX線画像を生成するための方法であって、
照射されるべきファントム構造を有するX線ファントムが設けられ、前記X線ファントムは、特に、歯科患者の組織をシミュレートし、
口腔内X線センサ(110,105)が、特にハンドヘルドのX線エミッタ(120,115,250)のビーム経路にある照射されるべき前記ファントム構造の後ろに配置され、
前記ファントム構造の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が、それぞれの曝露中に記録され、
全体的なX線画像が、一方では、前記それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、曝露の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンドX線画像が生成されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかのX線画像から作成される、方法。
[13] 特に、[1]~[10]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システムによって、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像を生成するための時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像の後処理のための方法であって、
2つ以上の時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像が、メモリから読み取られ、
全体的なX線画像が、一方では、前記それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、前記時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像が生成されるように、前記時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像又はそのうちのいくつかから作成される、方法。
[14] 特に[1]~[10]のうちのいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システムのための、又は特に[11]に記載の歯科用X線撮像方法のための、又は特に[12]に記載のX線ファントム上でX線画像を生成するための方法のための、又は特に[13]に記載の時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像の後処理のための方法のための、コンピュータプログラムであって、
コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、それぞれの曝露中に患者の組織又はファントム構造の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録させ、及び/若しくは、メモリから前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を読み取らせる命令、並びに/又は、
前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つの曝露の結果を分析させる命令、並びに/又は、
前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、1つ以上の暗電流画像によって前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像及び/若しくは前記全体的なX線画像又はそのうちの少なくとも1つを最適化させる命令、並びに/又は、
前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから特定の個々のX線画像を選択又は拒否させる命令、並びに/又は、
前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像、若しくはそのうちのいくつかの間、及び/若しくはその最中に生じた動きを検出させる命令、並びに、/又は、
前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記動きが補償されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかを互いに調和させる命令、並びに、/又は、
前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記時間的にシーケンシャルな、特に調和された、個々のX線画像又はそのうちのいくつかのX線画像を全体的なX線画像に合成させる命令、
を備える、コンピュータプログラム。
[15] [14]に記載のコンピュータプログラムを備える、データキャリア又はデータ信号。

Claims (13)

  1. モーションブラーが低減された口腔内X線画像を生成するための歯科用X線撮像システム(100)であって、前記歯科用X線撮像システム(100)は、
    ハンドヘルドX線エミッタ(120,115,250)と、
    口腔内X線センサ(110,105)と、
    画像最適化器(140)と、
    画像選択器(150)と、
    動き検出器(160)と、
    動き補償器(170)と、
    画像合成器(180)と、
    曝露分析器(190)と、
    制御デバイス(200)と、
    を備え、
    前記口腔内X線センサは、患者の口の外側に位置付けられた前記ハンドヘルドX線エミッタ(120,115,250)のビーム経路にある前記患者の口の内側であって、照射されるべき患者の組織(130)の後ろに配置されることができ、
    前記歯科用X線撮像システム(100)は、記録セッションにおけるそれぞれの曝露中に前記患者の組織(130)の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように構成され、
    前記歯科用X線撮像システム(100)は、一方では、それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像が生成されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから全体的なX線画像を作成するように構成され、
    前記画像最適化器(140)は、1つ以上の暗電流画像によって前記患者の組織(130)の前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像若しくはそのうちの少なくとも1つ及び/又は前記全体的なX線画像を最適化するように構成され、
    前記画像選択器(150)は、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから特定の個々のX線画像を選択又は拒否するように構成され、
    前記動き検出器(160)は、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかの間及び/又はその最中に生じた動きを検出するように構成され、
    前記動き補償器(170)は、前記動きが補償されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかを互いに調和させるように構成され、
    前記画像合成器(180)は、それぞれの曝露の結果がマージされるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかを前記全体的なX線画像に合成するように構成され、
    前記曝露分析器(190)は、これまでに取得された前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つ、いくつか、又は全てについての曝露の結果を分析するように構成され、
    前記制御デバイス(200)は、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の更なる画像及び/又は前記更なる画像のうちのいくつかの曝露が、前記全体的なX線画像が所定の曝露範囲を達成するように行われるように、曝露の分析結果に基づいて、前記口腔内X線センサ及び/又は前記X線エミッタを制御するように構成されている、歯科用X線撮像システム。
  2. 前記歯科用X線撮像システム(100)は、250ミリ秒未満のタイムスパン中に前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちの少なくとも1つを記録するように構成される、
    請求項1に記載の歯科用X線撮像システム。
  3. 前記歯科用X線撮像システム(100)は、前記患者の組織(130)の一連の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように構成され、及び/又は、
    前記歯科用X線撮像システム(100)は、前記X線エミッタのパルス動作中に前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録するように構成される、
    請求項1又は2に記載の歯科用X線撮像システム。
  4. 前記歯科用X線撮像システム(100)は、これまでに取得された前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つ、いくつか、又は全ての前記曝露の前記分析結果に基づいて、この記録セッションのための前記曝露が所定の曝露範囲に達していないかどうかを判断し、そして、前記曝露が前記所定の曝露範囲に達していない場合、a)更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の取得が継続され、及び/又はb)後続する前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が前記所定の曝露範囲を達成するように、前記口腔内X線センサ及び/又は前記X線エミッタを制御するように構成され、及び/又は、
    前記歯科用X線撮像システム(100)は、これまでに取得された前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つ、いくつか、又は全ての前記曝露の分析結果に基づいて、この記録セッションのための前記曝露が所定の最小曝露範囲に達していないかどうかを判断し、そして、前記曝露が前記所定の最小曝露範囲に達していない場合、不必要な放射線曝露を回避するために更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の取得が終了されるように、前記X線センサ及び/又は前記X線エミッタを制御するように構成され、及び/又は、
    前記歯科用X線撮像システム(100)は、これまでに取得された前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つ、いくつか、又は全ての前記曝露の前記分析結果に基づいて、この記録セッションのための前記曝露が所定の曝露範囲に達しているか又は上回っているかどうかを判断し、そして、前記曝露が前記所定の曝露範囲に達しているか又は上回っている場合、不必要な放射線曝露を回避するために更なる時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の取得が終了されるように、前記X線センサ及び/又は前記X線エミッタを制御するように構成される、
    請求項に記載の歯科用X線撮像システム。
  5. 前記画像最適化器(140)は、前記X線画像を最適化するために、暗電流画像のピクセルに関連付けられたX線センサ信号値と、前記患者の組織の前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの1つ及び/又は前記全体的なX線画像のピクセルに関連付けられたX線センサ信号値との両方に基づいて計算を実行するように構成され、及び/又は
    前記画像選択器(150)は、予め規定された基準を使用して前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかを、それらの中から、適切な個々のX線画像を選択するか、又は適切でない個々のX線画像を拒否するために、評価するように構成され、及び/又は
    前記動き検出器(160)は、時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じた前記動きを検出するために、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のピクセルを前記患者の組織の実質的に同一のセクションに割り振るように構成され、及び/又は
    前記動き補償器(170)は、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を互いに調和させるために、画像変換によって前記患者の組織の前記実質的に同一のセクションに割り振られたこれらのX線画像の前記ピクセルを揃えるように構成され、及び/又は
    前記画像合成器(180)は、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を前記全体的なX線画像に合成するために、これらの個々のX線画像の対応するピクセルのX線センサ信号値に基づいて計算を実行するように構成される、
    請求項1~のいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
  6. 前記曝露分析器(190)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、曝露の前記結果を分析させる命令を含み、及び/又は
    前記画像最適化器(140)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、暗電流画像によって前記患者の組織の前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像及び/又は若しくは前記全体的なX線画像を最適化させる命令を含み、及び/又は
    前記画像選択器(150)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、個々のX線画像を選択又は拒否させる命令を含み、及び/又は
    前記動き検出器(160)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記動きを検出させる命令を含み、及び/又は
    前記動き補償器(170)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記動きを補償させる命令を含み、及び/又は
    前記画像合成器(180)は、コンピュータプログラムとして具現化され、前記コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、それぞれの前記個々のX線画像を前記全体的なX線画像に合成させる命令を含む、
    請求項1~のいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
  7. 前記曝露分析器(190)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、FPGAモジュール又は機能的に同様のモジュールを備え、及び/又は、
    前記画像最適化器(140)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、FPGAモジュール又は機能的に同様のモジュールを備え、及び/又は、
    前記画像選択器(150)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、FPGAモジュール若しくは機能的に同様のモジュール及び/又は加速度センサを備え、及び/又は、
    前記動き検出器(160)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、FPGAモジュール若しくは機能的に同様のモジュール及び/又は加速度センサを備え、及び/又は、
    前記動き補償器(170)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、FPGAモジュール又は機能的に同様のモジュールを備え、及び/又は、
    前記画像合成器(180)は、ハードウェアコンポーネントとして具現化され、FPGAモジュール又は機能的に同様のモジュールを備える、
    請求項1~のいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
  8. 保持システム(210)が含まれ、前記保持システムは、前記口腔内X線センサ(110,105)に対して前記X線エミッタ(120,115,250)を揃えるために、前記X線エミッタ及び/又は口腔内X線センサに留め付ける又は適合することができる、
    請求項1~のいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システム。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システムによって、モーションブラーが低減された口腔内X線画像を生成するための歯科用X線撮像方法であって、
    口腔内X線センサ(110,105)が、患者の口の外側に位置付けられたハンドヘルドのX線エミッタ(120,115,250)のビーム経路にある前記患者の口の内側であって、照射されるべき患者の組織(130)の後ろに配置され、
    前記患者の組織(130)の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が、それぞれの曝露中に記録され、
    全体的なX線画像が、一方では、前記それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像が生成されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから作成される、歯科用X線撮像方法。
  10. 請求項1~のいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システムによって、X線ファントム上でモーションブラーが低減されたX線画像を生成するための方法であって、
    照射されるべきファントム構造を有するX線ファントムが設けられ、前記X線ファントムは、歯科患者の組織をシミュレートし、
    口腔内X線センサ(110,105)が、ハンドヘルドのX線エミッタ(120,115,250)のビーム経路にある照射されるべき前記ファントム構造の後ろに配置され、
    前記ファントム構造の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像が、それぞれの曝露中に記録され、
    全体的なX線画像が、一方では、前記それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、曝露の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンドX線画像が生成されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから作成される、方法。
  11. 請求項1~のいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システムによって、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像を生成するための時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像の後処理のための方法であって、
    2つ以上の時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像が、メモリから読み取られ、
    全体的なX線画像が、一方では、前記それぞれの曝露の結果がマージされ、他方では、前記時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像の間及び/又はその最中に生じた動きが補償されて、モーションブラーが低減された曝露ブレンド口腔内X線画像が生成されるように、前記時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像又はそのうちのいくつかから作成される、方法。
  12. 請求項1~のいずれか一項に記載の歯科用X線撮像システムのための、又は請求項に記載の歯科用X線撮像方法のための、又は請求項10に記載のX線ファントム上でX線画像を生成するための方法のための、又は請求項11に記載の時間的にシーケンシャルな口腔内の個々のX線画像の後処理のための方法のための、コンピュータプログラムであって、
    コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、それぞれの曝露中に患者の組織又はファントム構造の2つ以上の時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を記録させ、及び/又はメモリから前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像を読み取らせる命令、及び/又は、
    前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像のうちの少なくとも1つの曝露の結果を分析させる命令、及び/又は、
    前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、1つ以上の暗電流画像によって前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像若しくはそのうちの少なくとも1つ及び/又は前記全体的なX線画像を最適化させる命令、及び/又は、
    前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかから特定の個々のX線画像を選択又は拒否させる命令、及び/又は、
    前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかの間及び/又はその最中に生じた動きを検出させる命令、及び/又は、
    前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記動きが補償されるように、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかを互いに調和させる命令、及び/又は、
    前記コンピュータによって実行されると、前記コンピュータに、前記時間的にシーケンシャルな個々のX線画像又はそのうちのいくつかを全体的なX線画像に合成させる命令、
    を備える、コンピュータプログラム。
  13. 請求項1に記載のコンピュータプログラムを備える、データキャリア。
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