JP7461811B2 - プログラマブルロジックコントローラ - Google Patents
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Description
第一ユーザプログラムを繰り返し実行する第一実行エンジンと、
前記第一ユーザプログラムにしたがって前記第一実行エンジンによりアクセスされるデータを記憶するデバイスまたは変数である複数の保持手段と、
前記第一ユーザプログラムのスキャン周期とは非同期で第二ユーザプログラムを実行する第二実行エンジンと、
前記第一実行エンジンと前記第二実行エンジンとを接続するバスと、を有するプログラマブルロジックコントローラであって、
前記第一ユーザプログラムのスキャン周期ごとに所定の収集設定にしたがって前記複数の保持手段のうち収集対象の保持手段に記憶されているデータを収集する収集手段と、
前記収集手段により前記スキャン周期ごとに収集された時系列のデータを蓄積する第一バッファと、
前記第一バッファに記憶された前記時系列のデータを、前記バスを介して前記第二実行エンジンに転送する転送手段と、
を有し、
前記第二実行エンジンは、
前記転送手段により転送されてきた前記時系列のデータを所定の処理設定にしたがってデータ処理する処理手段と、
前記データ処理の処理結果をダッシュボードに表示するための表示データを生成する生成手段と、
前記表示データを外部のコンピュータに提供する提供手段と
を有し、
前記プログラマブルロジックコントローラは、前記バスにおいて転送されようとしている情報の優先度を監視する監視手段をさらに有し、
前記転送手段は、前記時系列のデータの優先度よりも高い優先度の情報がないタイミングにおいて前記時系列のデータを前記第二実行エンジンへ転送し、前記時系列のデータの優先度よりも高い優先度の情報があるタイミングにおいて前記時系列のデータを前記第二実行エンジンへ転送することを抑制することを特徴とするプログラマブルロジックコントローラを提供する。
はじめにプログラマブルロジックコントローラ(PLC、単にプログラマブルコントローラと呼ばれてもよい)を当業者にとってよりよく理解できるようにするために、一般的なPLCの構成とその動作について説明する。
図2はPC2aの電気的構成について説明するためのブロック図である。図2が示すように、PC2aは、CPU11a、表示部7a、操作部8a、記憶装置12aおよび通信部13aを備えている。表示部7a、操作部8a、記憶装置12aおよび通信部13aは、それぞれCPU11aに対して電気的に接続されている。記憶装置12aはRAMやROM、HDD、SSDを含み、さらに着脱可能なメモリカードを含んでもよい。CPUは中央演算処理装置の略称である。ROMはリードオンリーメモリの略称である。RAMはランダムアクセスメモリの略称である。HDDはハードディスクドライブの略称である。SSDはソリッドステートドライブの略称である。
図3はPC2bの電気的構成について説明するためのブロック図である。図3が示すように、PC2bは、CPU11b、表示部7b、操作部8b、記憶装置12bおよび通信部13bを備えている。表示部7b、操作部8b、記憶装置12bおよび通信部13bは、それぞれCPU11bに対して電気的に接続されている。記憶装置12bはRAMやROM、HDD、SSDを含み、さらに着脱可能なメモリカードを含んでもよい。
図4はPLC1の電気的構成について説明するためのブロック図である。図4が示すように、基本ユニット3は、CPU31、表示部5、操作部6、記憶装置32および通信部33を備えている。表示部5、操作部6、記憶装置32、および通信部33は、それぞれCPU31に電気的に接続されている。記憶装置32は、RAMやROM、メモリカードなどを含んでもよい。記憶装置32はデバイス部34やプロジェクト記憶部35などの複数の記憶領域を有している。デバイス部34はビットデバイスやワードデバイスなどを有し、各デバイスはデバイス値を記憶する。プロジェクト記憶部35は、PC2aから入力されたプロジェクトデータを記憶する。記憶装置32は基本ユニット3用の制御プログラムも記憶する。図4が示すように基本ユニット3と拡張ユニット4とは通信バスの一種である拡張バス90を介して接続されている。なお、図4では拡張バス90に関する通信回路がCPU31に実装されているが、通信部33の一部として実装されてもよい。通信部33はネットワーク通信回路を有してもよい。CPU31は通信部33を介してプロジェクトデータをPC2aから受信する。
図5はデータ活用に関してCPU31により実現される機能を示している。実行エンジン51は、スキャン周期ごとにユーザプログラムを繰り返し実行する。実行エンジン51は、CPU31の外部に設けられたASICまたはFPGAなどにより実現されてもよい。ASICは特定用途集積回路の略称である。FPGAはフィールドプログラマブルゲートアレイの略称である。これらの専用回路は、CPUとプログラムとの組み合わせよりも、特定のデータ処理を高速に実行できることが多い。収集部52aは、スキャン周期のうちエンド処理の期間においてデバイス部34から収集対象のデバイス値を収集してデータレコードを作成して第一バッファ37aに格納する。なお、エンド処理の期間でデータを収集することは必須ではなく、実行エンジン51で実行されるユーザプログラムにデータを収集するための記述(トリガ命令などのプログラムコード)が含まれていてもよい。ただし、エンド処理によってデータを収集するケースでは、ユーザプログラムの変更が不要であるといったメリットがある。また、収集周期は、収集設定36aにより指定された周期であってもよい。第一バッファ37aを設けることで、実行エンジン51は、収集や転送処理によるスキャンタイムの伸びなどの影響を受けにくくなる。収集対象のデバイス値は、収集設定36aにより指定されている。収集設定36aは、PC2aまたは拡張ユニット4aによって基本ユニット3に格納されうる。転送部53aは、第一バッファ37aに格納された一つ以上のデータレコードを、拡張バス90を介して、拡張ユニット4aに転送する。なお、転送部53aは、拡張バス90における通信トラフィックが空いているときに、転送処理を実行する。したがって、実行エンジン51aが入出力リフレッシュを実行している期間や、ユーザプログラムに記述された読み出し命令にしたがって拡張ユニット4のバッファメモリからデータを読み出している期間を避けて、転送処理が実行される。なお、拡張バス90の通信トラフィックは監視部54aによって監視されている。なお、データレコードの転送時間を短縮するために、圧縮エンジン55aが複数のデータレコードを圧縮してもよい。なお、圧縮エンジン55aはCPU31により実現される必要は無く、ASICまたはFPGAなどにより実現されてもよい。このように、第一バッファ37aを採用することで、転送処理とユーザプログラムを非同期で実行することが可能となる。
図6は拡張ユニット4aのCPU41aによって実現される機能を説明する図である。
図7は拡張ユニット4bのCPU41bによって実現される機能を説明する図である。
図8は収集部52aによって第一バッファ37aに書き込まれるデータレコード91を示している。複数のデータレコード91は時系列データの一例である。この例で、収集部52aは一スキャン周期ごとに、Dev0、Dev1、Dev10というデバイス名のデバイス値をデバイス部34aから収集し、収集カウントおよびタイマーから取得された時刻情報を付加して一つのデータレコードを作成し、第一バッファ37aに格納する。なお、収集対象は、拡張ユニット4bに割り当てられたバッファメモリまたはデバイスに格納されたデータであってもよい。この例で第一バッファ37aはFIFO(先入先出)タイプのバッファである。収集カウントは、一つのデータレコードを収集するたびに1ずつカウントアップされるカウンタのカウント値である。収集カウントはシーケンシャルに付与される番号であるため、データレコードの抜けや圧縮を検出することに役立つ。
図9はデータレコードの転送タイミングを説明する図である。図9が示すようにPLC1は、入出力のリフレッシュ、ユーザプログラムの実行およびエンド処理を繰り返し実行する。スキャン周期の伸びを低減するために、転送処理は、入出力のリフレッシュの期間を避けて実行される。同様に、スキャン周期の伸びを低減するために、転送処理は、UREADおよびUWRITの実行期間を避けて実行される。UREADは拡張ユニット4に割り当てられているバッファメモリからデータを読み出す命令であり、ユーザプログラム中に記述される。そのため、基本ユニット3は、ユーザプログラムの実行期間中に、UREADにしたがって拡張ユニット4にアクセスしてバッファメモリからデータを取得する。UWRITは、拡張ユニット4に割り当てられているバッファメモリにデータを書き込む命令であり、ユーザプログラム中に記述される。基本ユニット3は、ユーザプログラムの実行期間中に、UWRITにしたがって拡張ユニット4にアクセスしてバッファメモリにデータを書き込む。
データの収集は、たとえば、工場の稼働期間において常時実行されてもよい。この場合、午前中に使用されていた収集設定と午後に使用される収集設定とが異なることがある。この場合、複数のデータレコードのうちどのデータレコードが第一の収集設定に基づき取得され、どのデータレコードが第二の収集設定に基づき取得されたかを簡単に識別できれば便利であろう。
図11はデータレコードの情報圧縮を説明する図である。データレコード群92aは情報圧縮前のデータレコードを示している。ここでは収集対象として四つのリレーデバイスRL1,RL2,RL3,RL4が指定されている。また、収集カウントとしてスキャン番号が採用されている。カウンタは、タイマーなどにより取得される時刻情報(例:あるリレーがONになってからOFFになるまでの時間間隔を示す数値)であってもよい。データレコード群92aにおいてスキャン番号"1"のデータレコードと、スキャン番号"2"のデータレコードとの間ではリレーデバイスの変化点が存在しない。つまり、スキャン番号"2"のデータレコードは圧縮(廃棄または削除)可能である。しかし、スキャン番号"3"のデータレコードのリレーデバイスRL1とスキャン番号"1"のデータレコードのリレーデバイスRL1とが異なっている。このように、スキャン番号"3"は変化点を有しているため、スキャン番号"3"のデータレコードは圧縮されない。スキャン番号"3"のデータレコードと、スキャン番号"4"のデータレコードとの間ではリレーデバイスの変化点が存在しないため、スキャン番号"4"のデータレコードは圧縮可能である。同様に、スキャン番号"5"のデータレコードと、スキャン番号"6"のデータレコードとの間ではリレーデバイスの変化点が存在しないため、スキャン番号"6"のデータレコードは圧縮可能である。このような変化点に着目した情報圧縮を実行することで、圧縮されたデータレコード群92bが実現される。圧縮されたデータレコード群92bを構成する各データレコードは変化点を有している。
図12はWebブラウザ18のUI130を示している。UI130には、URL入力部131と、ダッシュボードの表示領域105とが含まれている。URL入力部131には、ダッシュボードに割り当てられたURLが入力されている。表示領域105には、データ処理部73によって収集対象データから求められたデータ処理結果が示されている。この例では、リレーデバイスRL1、RL2の波形が含まれている。データレコードはスキャン周期ごとに収集されるため、たとえば、一日にわたりデータ収集を継続すると、多数のデータレコードが収集される。データ処理部73は、リレーデバイスRL1の立ち上がりを基準としてリレーデバイスRL1について取得された複数の波形を重ねて表示している。この例では、リレーデバイスRL1の立下りのタイミングにずれが生じている。たとえば、データ処理部73は、複数の波形の平均値を演算し、平均値に相当する波形を太い線で表示してもよい。立下りのずれについて合格範囲dX1が存在してもよい。データ処理部73は、各立下りのタイミングが合格範囲dX1に含まれていれば、合格と判定してもよい。データ処理部73は、リレーデバイスRL2についても同様の処理を実行してもよい。ただし、リレーデバイスRL2について立ち上がりのずれが合格範囲dX2に含まれていないため、データ処理部73は、不合格と判定してもよい。
●拡張ユニット4a
図13は拡張ユニット4aのCPU41aにより実行される収集処理を示すフローチャートである。CPU41aは、特定のリレーデバイスがONになると、以下の処理を実行する。
図14は基本ユニット3のCPU31により実行される収集処理を示すフローチャートである。CPU31は、特定のリレーデバイスがONになると、以下の処理を実行する。
図15は拡張ユニット4bのCPU41bにより実行される収集処理を示すフローチャートである。CPU41bは、特定のリレーデバイスがONになると、以下の処理を実行する。
同様に、CPU41a(データ処理部73)は、決定された時間情報が下限注意値未満となり、かつ、下限警報値以上であるときに監視対象の状態を「注意」と判定する。
CPU41a(データ処理部73)は、決定された時間情報が下限警報値未満であるか、または、決定された時間情報が上限警報値を超えているときに、監視対象の状態を「警報」と判定する。これにより、解析されたデータが作成され、メモリに保存される。
[観点1]
図5が示すように、CPU31や実行エンジン51aは第一ユーザプログラムを繰り返し実行する第一実行エンジンの一例である。デバイス部34aは第一ユーザプログラムにしたがって第一実行エンジンによりアクセスされるデータを記憶するまたは変数である複数の保持手段の一例である。CPU41aは、第一ユーザプログラムのスキャン周期とは非同期で第二ユーザプログラムを実行する第二実行エンジンの一例である。拡張バス90は、第一実行エンジンと第二実行エンジンとを接続するバスの一例である。
監視部54aは、拡張バス90のトラフィックを監視する監視手段の一例である。転送部53aは、拡張バス90のトラフィックが相対的に少ないタイミングにおいてデータを第二実行エンジンへ転送し、拡張バス90のトラフィックが相対的に多いタイミングにおいて時系列のデータを第二実行エンジンへ転送することを抑制してもよい。これにより、拡張バス90を通じた入出力リフレッシュ、UREAD命令またはUWRIT命令の実行が邪魔されないようになり、スキャン周期の伸びが抑制されよう。
転送部53aは、第一実行エンジンが拡張バス90を利用して入出力リフレッシュを実行している期間を回避して時系列のデータの転送を実行してもよい。これにより、拡張バス90を通じた入出力リフレッシュが邪魔されないようになり、スキャン周期の伸びが抑制されよう。
圧縮エンジン55aは、第一バッファ37aに記憶された時系列のデータをデータ圧縮する圧縮手段の一例である。この圧縮処理は、第一実行エンジンが第一ユーザプログラムを実行するのと並行して、実行されてもよい。転送部53aは、圧縮手段により圧縮された時系列のデータを第二実行エンジンへ転送してもよい。これにより、効率よくデータ転送が実行されるようになろう。とりわけ、拡張バス90において、入出力リフレッシュやUREAD命令などの他の転送処理と、データ活用のための転送処理とが衝突する確率が低下しよう。
第一バッファ37aに記憶された時系列のデータは、それぞれ異なるスキャン周期ごとに取得された複数のデータレコードを有していてもよい。図11が示すように、圧縮エンジン55aは、複数のデータレコードのうち相前後する二つのデータレコードが一致する場合、当該二つのデータレコードのうちの一方を破棄することで、複数のデータレコードのうちデータの変化点となるデータレコードを残してもよい。時間的に連続した3以上のデータレコードが相互に共通している場合、3以上のデータレコードのうちの一つのデータレコードだけが転送対象として維持される。
第二バッファ37bは、転送手段により転送されてきた時系列のデータを記憶する第二バッファの一例である。第二実行エンジンであるCPU41aは、第二バッファ37bに記憶されている時系列のデータを参照するように構成されている。このように第二バッファ37bを用意することで、第二バッファ37bへのデータの格納と、データ処理部73におけるデータ処理とを非同期に実行することが可能となる。
転送部53a、53bは、拡張ユニット4bの保持手段(例:デバイス部34b)からデータを取得して第二実行エンジンへ転送するように構成されていてもよい。第三バッファ37cは、拡張ユニット4bの保持手段から取得されたデータを蓄積する第三バッファの一例である。第二実行エンジンは、第三バッファ37cからデータを読み出してデータ処理を実行するように構成されていてもよい。これにより、第三バッファ37cへのデータの格納と、データ処理部73におけるデータ処理とを非同期に実行することが可能となる。なお、転送部53bは転送部53aを経由してデータを第三バッファ37cへ書き込んでもよい。転送部53aがマスターとして機能し、転送部53bがスレーブとして機能する場合、このような転送処理が実現されてもよい。
拡張ユニット4bの第四バッファ37dは、拡張ユニット4bの保持手段から、スキャン周期と異なる所定の制御周期にしたがって取得されたデータを記憶する第四バッファとして機能する。転送部53a、53bは、第四バッファ37dから拡張ユニット4bの保持手段のデータを取得するように構成されていてもよい。これにより、拡張ユニット4bにおいても実行エンジン51bの動作とデータの転送処理とを非同期に実行することが可能となる。
図11に関して説明されたように、時系列のデータには、それぞれ異なるタイミングで取得された第一データレコードと第二データレコードとが含まれていてもよい。第二実行エンジン(例:CPU41a)は、第一データレコードに含まれている注目ビットが変化したタイミングと、第二データレコードに含まれている注目ビットが変化したタイミングとの間の時間間隔を演算してもよい。
図12が示すように、時系列のデータには、それぞれ異なるタイミングで取得された第一波形データと第二波形データとが含まれていてもよい。図12が示すように、第二実行エンジン(例:CPU41a)は、第一波形データの位相と第二波形データとの位相を基準位相に整合させてもよい。生成部74は、基準位相に整合された第一波形データと第二波形データとをダッシュボードに表示する表示データを生成してもよい。これによるユーザは視覚的に波形や応答特性の違いを観察できるようになろう。
データ処理部73は、第一のデータ活用アプリケーションと第二のデータ活用アプリケーションとを実行するように構成されていてもよい。収集部52cは、第二バッファ37bに格納された時系列のデータのうち第一のデータ活用アプリケーションのためのデータを第一サブバッファ38aに分配し、第二バッファ37bに格納された時系列のデータのうち第二のデータ活用アプリケーションのためのデータを第二サブバッファ38bに分配する分配手段として機能してもよい。第一のデータ活用アプリケーションのためのデータの読み出しタイミングと、第二のデータ活用アプリケーションのためのデータの読み出しタイミングとが異なることがある。このような場合には、アプリケーションごとにサブバッファを用意することで、複数のアプリケーションが自己に適したタイミングでデータを取得できるようになり、各アプリケーションの動作効率が向上しよう。
転送部53aは、時系列のデータを小分けして転送するように構成されていてもよい。時系列のデータは一般に大容量のデータとなりやすい。大容量の時系列データを転送している間に、他の高優先度の情報の転送要求が発生すると、他の高優先度の情報の転送要求がまたされてしまう。そこで、時系列データを小分けすることで、他の高優先度の情報の転送要求が、小分けされた時系列データの転送の合間に、実行可能となる。よって、他の高優先度の情報の転送要求の待ち時間が削減されよう。
Claims (14)
- 第一ユーザプログラムを繰り返し実行する第一実行エンジンと、
前記第一ユーザプログラムにしたがって前記第一実行エンジンによりアクセスされるデータを記憶するデバイスまたは変数である複数の保持手段と、
前記第一ユーザプログラムのスキャン周期とは非同期で第二ユーザプログラムを実行する第二実行エンジンと、
前記第一実行エンジンと前記第二実行エンジンとを接続するバスと、を有するプログラマブルロジックコントローラであって、
前記第一ユーザプログラムのスキャン周期ごとに所定の収集設定にしたがって前記複数の保持手段のうち収集対象の保持手段に記憶されているデータを収集する収集手段と、
前記収集手段により前記スキャン周期ごとに収集された時系列のデータを蓄積する第一バッファと、
前記第一バッファに記憶された前記時系列のデータを、前記バスを介して前記第二実行エンジンに転送する転送手段と、
を有し、
前記第二実行エンジンは、
前記転送手段により転送されてきた前記時系列のデータを所定の処理設定にしたがってデータ処理する処理手段と、
前記データ処理の処理結果をダッシュボードに表示するための表示データを生成する生成手段と、
前記表示データを外部のコンピュータに提供する提供手段と
を有し、
前記プログラマブルロジックコントローラは、前記バスにおいて転送されようとしている情報の優先度を監視する監視手段をさらに有し、
前記転送手段は、前記時系列のデータの優先度よりも高い優先度の情報がないタイミングにおいて前記時系列のデータを前記第二実行エンジンへ転送し、前記時系列のデータの優先度よりも高い優先度の情報があるタイミングにおいて前記時系列のデータを前記第二実行エンジンへ転送することを抑制することを特徴とするプログラマブルロジックコントローラ。 - 第一ユーザプログラムを繰り返し実行する第一実行エンジンと、
前記第一ユーザプログラムにしたがって前記第一実行エンジンによりアクセスされるデータを記憶するデバイスまたは変数である複数の保持手段と、
前記第一ユーザプログラムのスキャン周期とは非同期で第二ユーザプログラムを実行する第二実行エンジンと、
前記第一実行エンジンと前記第二実行エンジンとを接続するバスと、を有するプログラマブルロジックコントローラであって、
前記第一ユーザプログラムのスキャン周期ごとに所定の収集設定にしたがって前記複数の保持手段のうち収集対象の保持手段に記憶されているデータを収集する収集手段と、
前記収集手段により前記スキャン周期ごとに収集された時系列のデータを蓄積する第一バッファと、
前記第一バッファに記憶された前記時系列のデータを、前記バスを介して前記第二実行エンジンに転送する転送手段と、
を有し、
前記第二実行エンジンは、
前記転送手段により転送されてきた前記時系列のデータを所定の処理設定にしたがってデータ処理する処理手段と、
前記データ処理の処理結果をダッシュボードに表示するための表示データを生成する生成手段と、
前記表示データを外部のコンピュータに提供する提供手段と
を有し、
前記プログラマブルロジックコントローラは、前記第一実行エンジンが前記第一ユーザプログラムを実行するのと並行して前記第一バッファに記憶された前記時系列のデータをデータ圧縮する圧縮手段をさらに有し、
前記転送手段は、前記圧縮手段により圧縮された時系列のデータを前記第二実行エンジンへ転送することを特徴とするプログラマブルロジックコントローラ。 - 前記転送手段は、前記第一実行エンジンが前記バスを利用して入出力リフレッシュを実行している期間を回避して前記時系列のデータの転送を実行することを特徴とする請求項1に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
- 前記第一実行エンジンが前記第一ユーザプログラムを実行するのと並行して前記第一バッファに記憶された前記時系列のデータをデータ圧縮する圧縮手段をさらに有し、
前記転送手段は、前記圧縮手段により圧縮された時系列のデータを前記第二実行エンジンへ転送することを特徴とする請求項1に記載のプログラマブルロジックコントローラ。 - 前記第一バッファに記憶された前記時系列のデータは、スキャン周期ごとに取得された複数のデータレコードを有し、
前記圧縮手段は、前記複数のデータレコードのうち相前後する二つのデータレコードが一致する場合、当該二つのデータレコードのうちの一方を破棄することで、前記複数のデータレコードのうちデータの変化点となるデータレコードを残すことを特徴とする請求項4に記載のプログラマブルロジックコントローラ。 - 前記転送手段により転送されてきた前記時系列のデータを記憶する第二バッファをさら
に有し、
前記第二実行エンジンは、前記第二バッファに記憶されている前記時系列のデータを参照するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックコントローラ。 - 前記転送手段は、拡張ユニットの保持手段からデータを取得して前記第二実行エンジンへ転送するように構成されており、
前記プログラマブルロジックコントローラは、さらに、
前記拡張ユニットの保持手段から取得されたデータを蓄積する第三バッファを有しており、
前記第二実行エンジンは、前記第三バッファから前記データを読み出してデータ処理を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックコントローラ。 - 前記拡張ユニットは、
前記拡張ユニットの保持手段から、前記スキャン周期と異なる所定の制御周期にしたがって取得されたデータを記憶する第四バッファを有しており、
前記転送手段は、前記第四バッファから前記拡張ユニットの保持手段のデータを取得するように構成されていることを特徴とする請求項7に記載のプログラマブルロジックコントローラ。 - 前記時系列のデータには、それぞれ異なるタイミングで取得された第一データレコードと第二データレコードとが含まれており、
前記第二実行エンジンは、前記第一データレコードに含まれている注目ビットが変化したタイミングと、前記第二データレコードに含まれている前記注目ビットが変化したタイミングとの間の時間間隔を演算することをと特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックコントローラ。 - 前記時系列のデータには、それぞれ異なるタイミングで取得された第一波形データと第二波形データとが含まれており、
前記第二実行エンジンは、前記第一波形データの位相と前記第二波形データとの位相を基準位相に整合させ、
前記生成手段は、前記基準位相に整合された前記第一波形データと前記第二波形データとを前記ダッシュボードに表示する表示データを生成することをと特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックコントローラ。 - 前記処理手段は、第一のデータ活用アプリケーションと第二のデータ活用アプリケーションとを実行するように構成されており、
前記プログラマブルロジックコントローラは、
第一サブバッファと、
第二サブバッファと、
前記第二バッファに格納された時系列のデータのうち前記第一のデータ活用アプリケーションのためのデータを前記第一サブバッファに分配し、前記第二バッファに格納された時系列のデータのうち前記第二のデータ活用アプリケーションのためのデータを前記第二サブバッファに分配する分配手段と
をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のプログラマブルロジックコントローラ。 - 前記転送手段は、前記時系列のデータを小分けして転送するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックコント
ローラ。 - 前記転送手段は、前記第一実行エンジンが前記第一ユーザプログラムを実行しているのと並行して前記時系列のデータを転送するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載のプログラマブルロジックコントローラ。
- 基本ユニットと、当該基本ユニットに接続された拡張ユニットとを有するプログラマブルロジックコントローラであって、
前記基本ユニットは、
ユーザプログラムを繰り返し実行する実行エンジンと、
前記ユーザプログラムにしたがって前記実行エンジンによりアクセスされるデータを記憶するデバイスまたは変数である複数の保持手段と、
前記ユーザプログラムのスキャン周期ごとに所定の収集設定にしたがって前記複数の保持手段のうち収集対象の保持手段に記憶されているデータを収集する収集手段と、
前記収集手段により前記スキャン周期ごとに収集された時系列のデータを蓄積する第一バッファと、
前記第一バッファに記憶された前記時系列のデータを、バスを介して接続された拡張ユニットであってデータ活用ユニットに転送する転送手段と、
を有し、
前記データ活用ユニットは、
前記転送手段により転送されてきた前記時系列のデータを所定の処理設定にしたがってデータ処理する処理手段と、
前記データ処理の処理結果をダッシュボードに表示するための表示データを生成する生成手段と、
前記表示データを外部のコンピュータに提供する提供手段と、
を有し、
前記プログラマブルロジックコントローラは、前記バスにおいて転送されようとしている情報の優先度を監視する監視手段をさらに有し、
前記転送手段は、前記時系列のデータの優先度よりも高い優先度の情報がないタイミングにおいて前記時系列のデータを前記データ活用ユニットへ転送し、前記時系列のデータの優先度よりも高い優先度の情報があるタイミングにおいて前記時系列のデータを前記データ活用ユニットへ転送することを抑制することを特徴とするプログラマブルロジックコントローラ。
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