JP7461786B2 - 車両用シートの製造方法 - Google Patents

車両用シートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7461786B2
JP7461786B2 JP2020070124A JP2020070124A JP7461786B2 JP 7461786 B2 JP7461786 B2 JP 7461786B2 JP 2020070124 A JP2020070124 A JP 2020070124A JP 2020070124 A JP2020070124 A JP 2020070124A JP 7461786 B2 JP7461786 B2 JP 7461786B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manufacturing
vehicle seat
skin
wadding
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020070124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021167120A (ja
Inventor
隆 新道
雅之 田口
孝行 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachi S Co Ltd filed Critical Tachi S Co Ltd
Priority to JP2020070124A priority Critical patent/JP7461786B2/ja
Publication of JP2021167120A publication Critical patent/JP2021167120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7461786B2 publication Critical patent/JP7461786B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、空調機能を備えた車両用シートに関する。
送風機構を設けた車両用シートとして、例えば特許文献1には、シートに強制送風する
送風ユニットとを備え、送風ユニットよりシートへ強制送風された空気を、通風路を通じ
てシート表面より吹き出すように構成された車両用シート空調装置において、シートの通
風路は、シートの表面近くでシートの表面に沿って延びる配風通路と、この配風通路に通じる連通口を有し、送風ユニットより強制送風された空気を連通口を通じて配風通路へ供給する導入通路とを備え、配風通路を覆う表皮の部分にファスナーを設けた車両用シートが記載されている。
また、特許文献2には、繊維を網状に絡めた繊維パッドをウレタンパッドの一部に設けて、吸気手段で繊維パッドの上面から空気を吸引して、繊維パッドの下部に設けたチャンバの側に流出させる構成が記載されている。
特開2020-6745号公報 特開2016-36413号公報
特許文献1に記載された構成では、配風通路を覆う表皮の部分にファスナーを設ける構成となっているために、表皮に多数のファスナーを取付ける必要があり、表皮形成の工数が増えてしまう可能性がある。
また、引用文献2に記載された構成では、比較的高価な材料である繊維を網状に絡めた繊維パッドを用いるため、シートの原価を上げてしまう可能性がある。
本発明は、上記した従来技術の課題を解決して、比較的安価な構成を有する空調機能を備えた車両用シートを提供するものである。
上記した課題を解決するために、本発明では、シートクッションとシートバックとヘッドレストと送風用のファンとを備えた車両用シートにおいて、シートクッションとシートバックとはウレタンパッドの表面を表皮で覆った構造を有し、表皮は、表皮部材にワディングを積層して形成されており、表皮部材に積層されたワディングの一部が除去加工されており、ワディングの一部の除去加工された部分において表皮部材を貫通する孔であって送風用のファンとダクトを介して空気の流路がつながっている孔が形成されていることを特徴とする。
また、上記した課題を解決するために、本発明では、シートクッションとシートバックとヘッドレストとを備えた車両用シートにおいて、シートクッションとシートバックとはウレタンパッドの表面を表皮部材にワディングを張り付けて掲載された表皮で覆った構造を有し、ウレタンパッドの表皮と接する側の面には溝が形成されており、表皮のウレタンパッドに形成された溝に対向する部分において、表皮を構成するワディングに穴が形成され、ワディングに形成された穴の内部に表皮部材を貫通する穴が形成されていることを特徴とする。
さらに、上記した課題を解決するために、本発明では、シートクッションとシートバックとヘッドレストとを備えた車両用シートにおいて、シートクッションとシートバックとはウレタンパッドの表面を表皮で覆った構造を有し、表皮は、表皮部材にワディングを張り付けて形成されており、ウレタンパッドと接する表皮のワディングには溝が形成されており、溝の内部には表皮の表皮部材を貫通する穴が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ワディングの材料として比較的安価な材料を用いても、確実に送風を行える、空調機能を備えた車両用シートを実現することができる。
本発明の実施例1に係る車両用シートの外観を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る車両用シートの図1におけるA-A断面矢視図である。 本発明の実施例1に係る車両用シートのシートバックとヘッドレスト都の正面図である。 本発明の実施例1に係る車両用シートの図3におけるシートバックのB-B断面矢視図である。 本発明の実施例1に係る車両用シートの図4におけるC部の拡大図である。 本発明の実施例1に係る車両用シートの図5におけるD-D断面矢視図である。 本発明の実施例1に係る車両用シートのワディング付き表皮にワディングの側からレーザを照射している状態を示すワディング付き表皮の断面図である。 本発明の実施例1に係る車両用シートのワディング付き表皮にワディングの側からレーザを照射してワディングの一部を溶融させて表皮を露出させた状態を示すワディング付き表皮の断面図である。 本発明の実施例1に係る車両用シートのワディング付き表皮にワディングの側からワディングの一部を溶融させて露出させた表皮にレーザを照射して穴を開けた状態を示すワディング付き表皮の断面図である。 本発明の実施例2に係る車両用シートのワディングに形成した溝状の流路に沿った部分の断面で、実施例1における図5に相当する断面図である。 本発明の実施例2に係る車両用シートの図10におけるE-E断面矢視図である。 本発明の実施例2に係る車両用シートの図10におけるF-F断面矢視図である。
本発明は、シートクッションとシートバックとヘッドレストと送風用のファンとを備えた車両用シートにおいて、シートクッションとシートバックとはウレタンパッドの表面を表皮で覆った構造を有し、表皮は、表皮部材にワディングを積層して形成されており、表皮部材に積層されたワディングの一部にレーザを照射して除去加工し、このワディングの一部の除去加工した部分にレーザを照射して表皮部材を貫通して送風用のファンとダクトを介して空気の流路がつながるような貫通孔を形成することにより、ワディングとして比較的安価な材料を用いて、比較的簡単な構成で表皮の面からの送風を確実に行えるようにしたものである。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は原則として省略する。
ただし、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
図1に、本実施例に係る車両用シート100の概略の構成を示す。本実施例に係る車両用シート100は、搭乗者が着座するシートクッション110、このシートクッション110に着座した搭乗者が背中をもたれかけるシートバック120、着座した搭乗者の頭部を保護するヘッドレスト130を備えている。125は、シートバック120の表面を覆う表皮の接合部分である。
実際の車両用シートには、このほか、シートクッション110に着座した搭乗者が腕を載せるアームレストや、シートクッション110に対してシートバック120の倒れ角度を変えるためのリクライニング機構部や、シートクッション110の前後方向の位置を調整するためのスライドレール部などを備えているが、ここでは説明を簡素化するために、図示を省略している。
図2に、本実施例に係る車両用シート100の図1におけるA‐A断面図を示す。図2においては、説明を簡単にするために、シートクッション110やシートバック120を構成する金属製の部材又は硬質樹脂で形成されるフレームの図示を省略している。
シートクッション110は、ウレタンパッド111の表面を表皮112で覆って形成されている。ウレタンパッド111の上面には、空気を通すための流路113(ウレタンパッド111の上面に形成された溝)が形成されている。シートバック120も同様に、ウレタンパッド121の表面を表皮122で覆って形成されており、ウレタンパッド121の上面には、空気を通すための流路123(ウレタンパッド121の上面に形成された溝)が形成されている。
140は送風用のファンで、ダクト142を介してシートクッション110のウレタンパッド111に形成された送風通路141の先端部分である送風用穴114からウレタンパッド111の上面に形成された流路113に空気を送り出すと共に、ダクト142を介してシートバック120のウレタンパッド121に形成された送風用穴124からウレタンパッド121の上面に形成された流路123に空気を送り出す。
図3に、シートバック120とヘッドレスト130との正面図を示す。図3において、点線は、ウレタンパッド121に形成された流路123を示している。送風用のファン140から送り出された空気は、シートバック120のウレタンパッド121に形成された送風用穴124からウレタンパッド121の上面に形成された流路123に送り出され、シートバック120の表面を覆う表皮からシートバック120の前面に排出される。
図3におけるB-B断面矢視図を図4に示す。図4において、126は、シートバック120の骨格を構成するフレームを示している。シートバック120の表面近くに流路123が形成されている。図示を省略しているが、シートクッション110の側の流路113についても、図3及び図4に示したのとほぼ同様な構成を有している。
図4において丸で囲んだC部を拡大した図を図5に示す。表皮122がウレタンパッド121の表面を覆っており、ウレタンパッド121の上面に形成された空気を通すための溝である流路123の上面も、表皮122で覆われている。
ここで、表皮122は、人工皮革などで形成された表皮部材1221と、ワディング材1222とが積層されて形成されている。ワディング材1222には、孔部151が形成されており、孔部151の先端部では表皮部材1221が露出して、この露出した表皮部材1221に微小な貫通孔152が形成されている。
図5におけるウレタンパッド121に形成された流路123を直線D-Dに沿って切断して表皮122の側を見たD-D断面矢視図を、図6に示す。
ウレタンパッド121に形成された流路123に露出したワディング材1222に、孔部151が離散的に形成されており、各孔部151の底面には表皮部材1221が露出している。この露出した表皮部材1221のほぼ中心部分に、表皮部材1221を貫通する貫通孔152が改正されている。
このように、ワディング材1222に形成された孔部151の先端部分の表皮部材1221が露出した個所に微小な貫通孔152を形成することにより、ウレタンパッド121に形成された送風用の流路123から表皮122の表面の側(搭乗者の背中が接する側)に又はその逆方向に空気を流すことができる。
これにより、送風用のファン140から送り出された空気を、確実にシートバック120の表皮122の表面の側から搭乗者の側に送り出すことができる。シートクッション110についても同様に、表皮122の表面にシートバックに貫通孔が形成されており、送風用のファン140から送り出された空気を、確実にシートバック120の表皮122の表面の側から搭乗者の側に送り出すことができる。
次に、図7乃至図9を用いて、ワディング材1222に孔部151を形成する方法について説明する。
まず図7は、人工皮革などで形成された表皮部材1221にワディング材1222が積層されて形成された表皮122に、ワディング材1222の側からレーザ光源210から発射されたレーザビーム211を照射している状態を示している。
ワディング材1222にレーザビーム211を照射することにより、ワディング材1222のレーザビーム211が照射された部分が加熱され溶融して、図8に示すように、孔部151が形成される。このようにワディング材1222にレーザビーム211を照射することを、ワディング材1222の側に表皮部材1221が露出するまで行う。このときワディング材1222に形成される孔部151は、レーザ光源210に近い側のワディング材1222表面の側(孔部151の入り口側)の径が、表皮部材1221に近い側(孔部151の先端)の径よりも大きく形成される。
次に、図9に示すように、ワディング材1222に形成した孔部151の底で、ワディング材1222の側に露出した表皮部材1221にレーザビーム211を照射して、表皮部材1221に貫通孔152を形成する。
ワディング材1222に形成する孔部151の径、及び表皮部材1221に形成する貫通孔152の径は、ワディング材1222及び表皮部材1221に照射するレーザビーム211の走査範囲を調整することにより調整することができる。すなわち、レーザビーム211でワディング材1222の上を走査しながら照射することで、この走査範囲に応じた径を有する孔部151を形成することができる。
同様に、レーザビーム211で表皮部材1221の上を走査しながら照射することで、この走査範囲に応じた径を有する貫通孔152を形成することができる。すなわち、レーザビーム211を走査せずに表皮部材1221の同一箇所に照射し続けたときに貫通孔152の径は一番小さく形成され、レーザビーム211の走査範囲に応じて貫通孔152の径を変えることが得きる。
ここで、レーザ光源210として、パルスレーザを発信するものを用いるときには、ワディング材1222に孔部151を形成する場合と、表皮部材1221に貫通孔152を形成する場合とで、照射するパルス数を変えて行う。すなわち、ワディング材1222は、人工皮革などで形成された表皮部材1221と比べて融点が低いので、ワディング材1222に孔部151を形成する場合と比べて、表皮部材1221に貫通孔152を形成する場合には、より多くのパルスを照射する。
このようにワディング材1222に孔部151を形成し、表皮部材1221に貫通孔152を形成することを、ウレタンパッド121に形成された送風用の流路123に対向する位置に沿ってレーザビーム211を所定の間隔で照射することにより、図5にその断面を、図6にその平面図を示すように、複数の孔部151と貫通孔152を離散的に形成することができる。
また、先にワディング材1222に孔部151を形成し、次にこの孔部151を通して表皮部材1221に貫通孔152を形成することにより、ワディング材1222への孔部151の形成と、表皮部材1221への貫通孔152の形成を、共にレーザビーム211をワディング材1222の側から照射して行うことができる。
これにより、ワディング材1222に孔部151を形成する工程と表皮部材1221に貫通孔152を形成する工程とにおいて表皮122を裏返す必要がなく、比較的簡単な工程で、ワディング材1222の孔部151と表皮部材1221の貫通孔152を形成することができる。
本実施例によれば、ワディング材1222には孔部151が形成されているので、ワディング材1222そのものに通気性の機能を備える必要はない。すなわち、本実施例においては、特許文献2に記載されているような、比較的高価な繊維を網状に絡めた繊維パッドを用いることなく、比較的廉価なワディング材を用いて確実に送風する機能を備えることができる。
実施例1においては、ウレタンパッド121に形成された送風用の流路123に対向する位置に沿ってワディング材1222にレーザビーム211を所定の間隔で照射することにより、複数の孔部151と貫通孔152を形成する例を説明した。これに対して実施例2においては、ウレタンパッドに送風用の流路を形成せずに表面を平坦に形成し、表皮側のワディングに送風用の流路を形成して、この流路内で表皮部材を貫通する穴を形成して流路と表皮の表面側との通気を行うようにした。
すなわち、本実施例においては、実施例1において図3で説明したシートバック120の正面図は同じ形状になるが、実施例1においてはウレタンパッド121に形成していた送風用の流路123を、表皮122のワディング材1222の側に形成した点が異なる。シートバック120のウレタンパッド121に形成された送風用穴124の位置や、図2で説明した送風用のファン140や、ダクト142については、実施例1と同様な構成とする。
本実施例に係る構成を、図10乃至図12を用いて説明する。図10乃至図12において、実施例1と同じ部品には同じ番号を付して、その詳細な説明を省略する。
図10は、実施例1における図5の断面図に相当する、ワディング材1223に形成した流路161に沿った部分の断面を示している。図11は図10における貫通孔162の断面を含むE-E断面矢視図、図12は、図10におけるワディング材1223に形成された流路161を直線F-Fに沿って切断して表皮122-1の側を見たF-F断面矢視図である。
本実施例においては、図10に示すように、送風用の流路161を、表皮122-1のワディング材1223の側に形成した。これにより、ウレタンパッド121-1の表皮122-1と接する側の面には送風用の流路を設けず、ウレタンパッド121-1の表面を平坦な形状とすることができる。
表皮122-1のワディング材1223の側に送風用の流路161を形成する方法は、実施例1で図7乃至図9を用いて説明したのと同様に、表皮122-1に対してワディング材1223の側からレーザ光源210から発射されたレーザビーム211を照射して行う。
ただし、実施例1においては、レーザビーム211をワディング材1222に離散的に照射して、ワディング材1222に複数の孔部151を形成したが、本実施例においては、レーザビーム211をワディング材1223に連続的に照射することにより、流路161を形成する。
すなわち、本実施例では、レーザ光源210から発射されたレーザビーム211をワディング材1223に照射してワディング材1223を溶融することを、レーザビーム211を照射する位置をワディング材1223に形成したい流路の位置情報に基づいて連続的にずらしながら行う。これにより、ワディング材1223に一部が溶融されて形成された連続した溝が流路161として形成される。
ここで、レーザビーム211を連続的に照射してレーザビーム211が照射された部分のワディング材1223を溶融させるが、この時のレーザパワー、又はレーザビーム211の移動速度を適切に設定することにより、ワディング材1223を溶融させた部分においてワディング材1223が除去された部分から表皮部材1221を露出させるようにする。
ワディング材1223が除去された部分において表皮部材1221を露出させて送風用の流路161を形成した後、レーザ光源210をワディング材1223に形成した流路に沿ってピッチ送りして移動させながら、露出させた表皮部材1221にレーザビーム211を離散的に照射して、表皮部材1221に複数の貫通孔162を順次形成する。
このようにして送風用の流路161と貫通孔162を形成した表皮122-1をウレタンパッド121-1に張り付けることにより、ワディング材1223を溶融させた部分において、両側をワディング材1223の壁で挟まれて、上部を露出した表皮部材1221で覆われ、下部をウレタンパッド121-1で閉じられた送風用の流路161がワディング材1223に形成される。
なお、上記した説明においては、レーザビーム211を照射してワディング材1223を溶融させた部分において、ワディング材1223が除去された部分から表皮部材1221を露出させるとしたが、必ずしも表皮部材1221を露出させる必要はなく、ワディング材1223を溶融させた部分においてワディング材1223の一部が残ることにより、表皮部材1221が露出しない状態であってもよい。
この場合は、一部残ったワディングの上からレーザビームを照射して、表皮部材1221に貫通孔162を形成する。
本実施例によれば、ウレタンパッド121-1に送風用の流路を形成する必要がないので、ワディング材1223に形成する送風用の流路の位置や形状の変更を容易に行うことができ、送風用の流路設計の自由度を高めることができる。
また、実施例1の場合と同様に、特許文献2に記載されているような、比較的高価な繊維を網状に絡めた繊維パッドを用いることなく、比較的廉価なワディング材を用いて確実に送風する機能を備えることができる。
[変形例]
実施例2の変形例として、実施例1で図5を用いて説明した構成において、表皮122を、実施例2で説明した表皮122-1と置き換えた構成としてもよい。
すなわち、本変形例では、流路123を形成したウレタンパッド121と、ワディング材1223に流路161を形成した表皮122-1とを組み合わせた構成とする。
このような構成とすることにより、シートクッション又はシートバックの一部に比較的強い力が加わってワディング材1223やウレタンパッド121が多少変形した場合であっても、ワディング材1223に形成した流路とウレタンパッド121に形成した流路123とで流路を確保することができる。
これにより、送風用のファン140から送られてきた空気を、表皮部材1221に形成した貫通孔162から、確実に送り出すことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100 車両用シート
110 シートクッション
111、121 ウレタンパッド
112、122、122-1 表皮
113、123、161 流路
114,124 送風用穴
120 シートバック
1221 表皮部材
1222、1223 ワディング材
151 孔部
140 送風用のファン
152、162 貫通孔

Claims (15)

  1. シートクッションとシートバックとヘッドレストと送風用のファンとを備え、前記シートクッションと前記シートバックとはウレタンパッドの表面を表皮部材にワディングが積層された表皮で覆った構造を有する車両用シートの製造方法であって、
    レーザビームを照射して前記ワディングの一部除去加工し、
    記ワディングの一部の前記除去加工された部分によって露出した前記表皮部材にレーザビームを照射して通孔を形成し、
    ダクトを介して前記貫通孔を前記送風用のファンに接続する空気の流路を形成することを特徴とする車両用シートの製造方法
  2. 請求項1記載の車両用シートの製造方法であって、
    前記ワディングの一部の前記除去加工された部分離散的に複数の個所に形成ることを特徴とする車両用シートの製造方法
  3. 請求項2記載の車両用シートの製造方法であって、
    前記ウレタンパッドに溝を形成し、
    前記離散的に複数の個所に形成された前記ワディングの一部の前記除去加工された部分前記表皮が覆う前記溝に沿って形成ることを特徴とする車両用シートの製造方法
  4. 請求項1記載の車両用シートの製造方法であって、
    前記ワディングの一部の前記除去加工された部分溝状に連続的に形成ることを特徴とする車両用シートの製造方法
  5. 請求項4記載の車両用シートの製造方法であって、
    前記溝状に連続的に形成されている前記ワディングの一部の前記除去加工された部分によって露出した前記表皮部材に前記通孔を複数個形成ることを特徴とする車両用シートの製造方法
  6. シートクッションとシートバックとヘッドレストとを備え、前記シートクッションと前記シートバックとをウレタンパッドの表面を表皮部材にワディングが積層された表皮で覆った構造を有する車両用シートの製造方法であって、
    記ウレタンパッドの前記表皮と接する側の面に溝形成
    前記表皮の前記ウレタンパッドに形成された溝に対向する部分において、レーザビームを照射して記ワディングに孔を形成
    前記よって露出した前記表皮部材にレーザビームを照射して貫通孔を形成することを特徴とする車両用シートの製造方法
  7. 請求項6記載の車両用シートの製造方法であって、
    クトを介して前記溝を送風用のファンに接続することを特徴とする車両用シートの製造方法
  8. 請求項7記載の車両用シートの製造方法であって、
    前記孔を前記ウレタンパッドに形成された前記溝に沿って複数ることを特徴とする車両用シートの製造方法
  9. 請求項8記載の車両用シートの製造方法であって、
    記溝に沿って複数形成された前記孔によって露出された前記表皮部材に前記貫通孔を形成ることを特徴とする車両用シートの製造方法
  10. 請求項1または6記載の車両用シートの製造方法であって、
    前記表皮を構成する前記ワディングの素材の融点は前記表皮部材の素材の融点よりも低いことを特徴とする車両用シートの製造方法
  11. シートクッションとシートバックとヘッドレストとを備え、前記シートクッションと前記シートバックとはウレタンパッドの表面を表皮部材にワディングが積層された表皮で覆った構造を有する車両用シートの製造方法であって、
    レーザビームを照射して前記ウレタンパッドと接する前記ワディングに溝形成
    前記溝によって露出した前記表皮部材にレーザビームを照射して貫通孔を形成ることを特徴とする車両用シートの製造方法
  12. 請求項11記載の車両用シートの製造方法であって、
    クトを介して前記溝を送風用のファンに接続することを特徴とする車両用シートの製造方法
  13. 請求項12記載の車両用シートの製造方法であって、
    記貫孔を前記溝に沿って複数形成ることを特徴とする車両用シートの製造方法
  14. 請求項12記載の車両用シートの製造方法であって、
    記ワディングの前記溝が形成された側に前記ウレタンパッドの平坦な部分を張り付けることを特徴とする車両用シートの製造方法
  15. 請求項11記載の車両用シートの製造方法であって、
    前記表皮の前記ワディングの素材の融点は前記表皮部材の素材の融点よりも低いことを特徴とする車両用シートの製造方法
JP2020070124A 2020-04-09 2020-04-09 車両用シートの製造方法 Active JP7461786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020070124A JP7461786B2 (ja) 2020-04-09 2020-04-09 車両用シートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020070124A JP7461786B2 (ja) 2020-04-09 2020-04-09 車両用シートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021167120A JP2021167120A (ja) 2021-10-21
JP7461786B2 true JP7461786B2 (ja) 2024-04-04

Family

ID=78079375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020070124A Active JP7461786B2 (ja) 2020-04-09 2020-04-09 車両用シートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7461786B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003165325A (ja) 2001-11-30 2003-06-10 Denso Corp 車両用シート空調装置および空調装置内蔵型車両用シート
JP2003285628A (ja) 2002-03-28 2003-10-07 Denso Corp 車両用シート空調装置
JP2006069376A (ja) 2004-09-02 2006-03-16 Honda Motor Co Ltd 車両用シート空調装置
JP2009125536A (ja) 2007-11-28 2009-06-11 Toyota Boshoku Corp 空調シート
JP2016147615A (ja) 2015-02-13 2016-08-18 株式会社タチエス 車両用シート
JP2016190620A (ja) 2015-03-31 2016-11-10 株式会社タチエス 車両用シート

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003165325A (ja) 2001-11-30 2003-06-10 Denso Corp 車両用シート空調装置および空調装置内蔵型車両用シート
JP2003285628A (ja) 2002-03-28 2003-10-07 Denso Corp 車両用シート空調装置
JP2006069376A (ja) 2004-09-02 2006-03-16 Honda Motor Co Ltd 車両用シート空調装置
JP2009125536A (ja) 2007-11-28 2009-06-11 Toyota Boshoku Corp 空調シート
JP2016147615A (ja) 2015-02-13 2016-08-18 株式会社タチエス 車両用シート
JP2016190620A (ja) 2015-03-31 2016-11-10 株式会社タチエス 車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021167120A (ja) 2021-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10179525B2 (en) Vehicular seat
JP4999455B2 (ja) 座席用通風装置と座席
JP4335008B2 (ja) 布張り部の通気システム
US11780288B2 (en) Vehicle cabin airflow forming device
JP2004215810A (ja) 車両用シート空調装置
JP6423732B2 (ja) 車両用シート
JP2009118947A (ja) 車両用シート
JPH11299575A (ja) 車輛シートのクッション
JP7267674B2 (ja) 車両用シート
JP7461786B2 (ja) 車両用シートの製造方法
US11072266B2 (en) Vehicle seat
JP2000125990A (ja) 車両用シート
US10953775B1 (en) Seat assembly with cushioned components having an integrated air channeling system
JP7262935B2 (ja) 車両用シート
JP5033402B2 (ja) 内装具
JP6933991B2 (ja) 車両用シート
JP2012001134A (ja) 車両用シート
JP2011063050A (ja) シート空調装置
JP2000070071A (ja) 車両用シ―ト空調装置
KR101987976B1 (ko) 차량의 통풍시트
JP5176588B2 (ja) シート送風装置
JP6787266B2 (ja) 空気吹出装置
JP7461785B2 (ja) 車両用シート及びその製造方法
JP2003237444A (ja) 車両のシート構造
JP2021061875A (ja) 乗物用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7461786

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150