JP7459988B2 - 管理局装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の通信システムが混在するヘテロジニアスネットワークにおける管理局装置に関する。
近年のスマートフォンなどの無線端末局装置の爆発的な普及に起因して、無線トラヒックが増加し続けている。これらの無線トラヒックを収容するために、モバイルネットワーク、無線LAN(Local Area Network)などの異なる種類の通信システムが様々な場所に設置されるだけでなく、それぞれの伝送速度が増加している。
さらに、スマートフォンに加えて、IoT(Internet of Things)端末など多種多様な無線端末局装置も増加しており、各種の要求条件に応じた通信システムの配備が行われている。このような複数の通信システムが混在するヘテロジニアスネットワーク環境において、各々の通信システムのパラメータ設定や最適な通信システムの選択などに関する研究開発が盛んに行われている(例えば、非特許文献1参照)。
Damnjanovic,Aleksandar,et al."A survey on 3GPP heterogeneous networks."IEEE Wireless communications 18.3(2011):10-21.
ヘテロジニアスネットワークにおける通信システムの選択手法として、各無線端末局装置が選択する通信システムをネットワーク上の管理局装置がエリア全体を考慮して制御する集中制御と、無線端末局装置が個別に無線通信システムを選択する自律分散制御とがある。
集中制御は、エリア全体の無線環境の状況把握が可能であり、集中的に最適な通信システムを選択することができる。しかしながら、無線環境の情報収集にかかる負荷や最適な通信システムを選択するための計算時間、および各無線端末局装置を制御するための制御コストなどが増加する。
一方で、自律分散制御は、無線端末局装置が自らの周辺環境の状況を把握しながら通信システムの選択を行うため、集中制御と比較して負荷は小さくなる。しかしながら、無線端末局装置自身が把握できる情報には限りがあり、最適な通信システムを選択することが集中制御に比べて難しい。
本発明では、複数の通信システムが混在するヘテロジニアスネットワークにおいて、複数の無線端末局装置の通信状態を共有し、自局の通信状態が劣化した場合に他の無線端末局装置の通信状態に基づいて最適な通信システムを選択することにより、良好な通信品質を維持できる管理局装置を提供することを目的とする。
本発明に係る管理局装置は、複数の異なる通信システムを用いて複数の無線端末局装置を収容する複数の無線基地局装置にネットワークを介して接続する通信部と、前記無線端末局装置から他の前記無線端末局装置の通信状態に関する情報を要求するリクエストを受信した場合に当該リクエストを他の前記無線端末局装置に転送し、前記リクエストを受信した前記無線端末局装置から返信される自局の通信状態を少なくとも含む情報のレポートを受信した場合に当該レポートを前記リクエストの送信元の無線端末局装置に送信する情報配信部とを有することを特徴とする。
本発明に係る管理局装置は、複数の通信システムが混在するヘテロジニアスネットワークにおいて、複数の無線端末局装置の通信状態を共有し、自局の通信状態が劣化した場合に他の無線端末局装置の通信状態に基づいて最適な通信システムを選択することにより、良好な通信品質を維持できる。
各実施形態に共通のヘテロジニアスネットワークの一例を示す図である。 第1実施形態に係るヘテロジニアスネットワークの一例を示す図である。 無線端末局が返信するレポートの一例を示す図である。 各実施形態に共通の無線端末局の一例を示す図である。 リスト化された他局の情報の一例を示す図である。 閾値算出部が算出する閾値の一例を示す図である。 通信システムの切り替え手順の一例を示す図である。 第2実施形態に係るヘテロジニアスネットワークの一例を示す図である。 第2実施形態に対応する無線基地局101の一例を示す図である。 第3実施形態に係るヘテロジニアスネットワークの一例を示す図である。 第3実施形態の変形例の管理装置の一例を示す図である。 管理装置が作成するレポートの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る無線端末局装置、管理局装置、無線通信システムおよび無線通信方法の実施形態について説明する。なお、以降の実施形態では、管理局装置を管理装置、無線基地局装置を無線基地局、無線端末局装置を無線端末局と称する。
図1は、各実施形態に共通のヘテロジニアスネットワーク100の一例を示す。図1の例では、エリア104(A)をカバーするヘテロジニアスネットワーク100(A)からエリア104(C)をカバーするヘテロジニアスネットワーク100(C)までの複数のヘテロジニアスネットワーク100が配置されている。それぞれのエリア104には異なる通信システムに対応する複数の無線基地局101が配置され、それぞれの無線基地局101はネットワーク105を介して管理装置106に接続されている。また、各エリア104内では、複数の無線端末局102が使用され、いずれかの通信システムに接続済みの無線端末局102は、自局と無線基地局101と間の通信状態を周辺の無線端末局102と共有する機能を有する。
図1において、エリア104(A)には、異なるm(mは正の整数)種類の通信システム(図1では、システム1、システム2、システム3、・・・、システムmと記載)にそれぞれ対応するm台の無線基地局101-1(A)、無線基地局101-2(A)、無線基地局101-3(A)、・・・、無線基地局101-m(A)が配置されている。なお、図1では、無線基地局はBSと記載されており、例えば「システム1(BS)」のブロックは無線基地局101-1(A)を示す。
そして、エリア104(A)では、n(nは正の整数)台の無線端末局102-1(A)、無線端末局102-2(A)、・・・、無線端末局102-n(A)が使用されている。なお、図1において、無線端末局はTMと記載されている。図1の例では、無線端末局102-1(A)はシステムmに対応する無線基地局101-m(A)に接続され、無線端末局102-2(A)はシステム2に対応する無線基地局101-2(A)に接続され、無線端末局102-n(A)はシステム1に対応する無線基地局101-1(A)に接続されている。
同様に、エリア104(C)では、異なるj(jは正の整数)種類の通信システム(図1では、システム1、システム2、システム3、・・・、システムjと記載)にそれぞれ対応するj台の無線基地局101-1(C)、無線基地局101-2(C)、無線基地局101-3(C)、・・・、無線基地局101-j(C)が配置されている。
そして、エリア104(C)には、k(kは正の整数)台の無線端末局102-1(C)、無線端末局102-2(C)、・・・、無線端末局102-k(C)が使用されている。図1の例では、無線端末局102-1(C)はシステム2に対応する無線基地局101-2(C)に接続され、無線端末局102-2(C)はシステムjに対応する無線基地局101-j(C)に接続され、無線端末局102-k(C)はシステム3に対応する無線基地局101-3(C)に接続されている。なお、図1では、エリア104(A)とエリア104(C)とが重なることなく分離して記載されているが、各エリア104が重複していてもよい。また、図1に示すように、無線端末局102-n(A)がエリア104(A)からエリア104(C)に移動した場合、当該無線端末局102-n(A)は移動先のエリア104(C)の複数の無線基地局101から最適な通信システムの無線基地局101を選択して接続される。
ここで、以降の説明において、エリア104(A)のm台の無線基地局101-1(A)から無線基地局101-m(A)およびエリア104(C)のj台の無線基地局101-1(C)から無線基地局101-j(C)に共通の説明を行う場合は、符号後半の「-数字(アルファベット)」を省略して、無線基地局101と表記する。同様に、エリア104(A)のn台の無線端末局102-1(A)から無線端末局102-n(A)およびエリア104(C)の無線端末局102-1(C)から無線端末局102-k(C)に共通の説明を行う場合は、符号末尾の「-数字(アルファベット)」を省略して、無線端末局102と表記する。また、エリア104(A)およびエリア104(C)についても共通の説明を行う場合は、エリア104と表記する。なお、無線基地局101の符号後半の「-数字」は、当該無線基地局101が対応する通信システムの種類を示す番号であり、エリア104(A)の無線基地局101-1(A)とエリア104(C)の無線基地局101-1(C)は、同じシステム1の通信システムに対応する無線基地局101である。また、無線基地局101、無線端末局102の符号末尾の(アルファベット)は個々のエリア104を示している。
図1において、各無線端末局102は、自局と無線基地局101との間の通信状態を他の無線端末局102へ配信する機能を有する。そして、無線端末局102は、自局と無線基地局101との間の通信状態を常時監視し、通信状態を示すパラメータが別途算出される閾値を満たさない場合に他の通信システムの無線基地局101に切り替える機能を有する。このために、無線端末局102は、他の無線端末局102の通信状態を取得し、複数の無線端末局102の間で互いの通信状態を共有する。これにより、各無線端末局102は、切り替え可能な通信システムを判別することができ、自局の用途に最適な通信システムを選択することができる。
ここで、複数の無線端末局102の間で通信状態に関する情報を共有するための構成として、次の3つが考えられる。
(1)無線端末局102同士で通信する場合:周囲の無線端末局102との間に形成した無線アドホックネットワーク(無線端末局102同士が直接通信可能なネットワーク)を利用して、無線端末局102は、他の無線端末局102から直接、通信状態を取得する。
(2)無線基地局101を経由する場合:現在利用している通信システム以外の無線インターフェースを一時的に用いて(現在の通信システムと併用)、当該無線インターフェースを備える無線基地局101を経由して他の無線端末局102に接続し、通信状態を取得する。或いは、無線基地局101が配下に収容する無線端末局102の通信状態を集約して管理するようにし、無線基地局101から他の無線端末局102の通信状態を取得するようにしてもよい。
(3)管理装置106を経由する場合:現在利用している通信システムを用いて無線基地局101およびコアのネットワーク105を介して接続される管理装置106を経由して他の無線端末局102に接続し、通信状態を取得する。或いは、管理装置106がエリアごとに各無線端末局102の通信状態を集約して管理するようにし、管理装置106から他の無線端末局102の通信状態を取得するようにしてもよい。
以降、(1)の構成は第1実施形態、(2)の構成は第2実施形態、(3)の構成は第3実施形態でそれぞれ説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態では、周囲の無線端末局102との間に形成した無線アドホックネットワークを利用して、無線端末局102が直接、他の無線端末局102から通信状態を取得する方法について説明する。
図2は、第1実施形態に係るヘテロジニアスネットワーク100(A)の一例を示す。なお、図2のヘテロジニアスネットワーク100(A)は、図1で説明したヘテロジニアスネットワーク100(A)に対応する。図2では、エリア104(A)内の複数の無線端末局102が無線アドホックネットワークで接続され、互いの通信状態を共有する。例えば具体的には、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi Direct(登録商標)などで知られる端末間の無線アドホックネットワークを利用することができる。
ここで、無線端末局102間の通信は、無線端末局102の間で予め決められた同一の無線インターフェースを使う方法でもよいし、リクエストを送りたい無線端末局102が利用する無線インターフェースを使う方法でもよい。
図2において、システムmの通信システムにより無線基地局101-m(A)に接続されている無線端末局102-1(A)は、無線基地局101-m(A)との間の通信状態を取得する。同様に、システム2の通信システムにより無線基地局101-2(A)に接続されている無線端末局102-2(A)は、無線基地局101-2(A)との間の通信状態を取得し、システム1の通信システムにより無線基地局101-1(A)に接続されている無線端末局102-n(A)は、無線基地局101-1(A)との間の通信状態を取得する。このように、無線端末局102-1(A)、無線端末局102-2(A)および無線端末局102-n(A)は、それぞれ自局の通信状態を取得して保持している。そして、図2の点線で示したように、無線端末局102は、互いに他の無線端末局102の通信状態を要求するリクエストを送信し、リクエストを受信した他の無線端末局102は、自局の通信状態、自局が使っている通信システムなどを含むレポートをリクエストの送信元の無線端末局102に返信する。
例えば図2において、無線端末局102-1(A)は、無線端末局102-2(A)に通信状態を要求するリクエストを送信し、無線端末局102-2(A)からレポートを受信する。逆に、無線端末局102-2(A)は、無線端末局102-1(A)に通信状態を要求するリクエストを送信し、無線端末局102-1(A)からレポートを受信する。同様に、無線端末局102-1(A)は、無線端末局102-n(A)に通信状態を要求するリクエストを送信し、無線端末局102-n(A)からレポートを受信する。無線端末局102-2(A)および無線端末局102-n(A)との間、および、無線端末局102-1(A)と無線端末局102-n(A)との間、についても同様に互いにリクエスト送信してレポートを受信する。
このようにして、第1実施形態では、エリア104(A)内の複数の無線端末局102が連携して互いの通信状態を共有し、自局の通信状態が劣化した場合に他の無線端末局102の通信状態を少なくとも含む情報に基づいて最適な通信システムを選択できるので、良好な通信品質を維持することができる。ここで、通信状態は、例えば、受信電力、SNR、スループットおよび遅延などの情報である。
図3は、無線端末局102-1(A)が返信するレポートの一例を示す。図3において、無線端末局102-1(A)は、エリア104(A)で通信システムmを利用して通信を行い、受信電力が-70dBm、SNR(Signal-to-Noise Ratio)が15dB、スループットが10Mbps、遅延が2msであることを示している。なお、レポートは、利用中の通信システムに関する通信状態を基本とするが、図3に示すように、無線端末局102-1(A)が通信に利用していないシステム1およびシステム2の無線基地局101が送信するビーコンなどから得られる情報(図3の例では受信電力)を含めてもよい。さらに、通信状態だけでなく、無線端末局102に関する情報(識別子、利用中の通信システム、使用しているアプリケーション、位置情報など)をレポートに含めてもよい。
<無線端末局102>
図4は、各実施形態に共通の無線端末局102の一例を示す。図4において、無線端末局102は、複数の異なる種類の通信システムに対応する複数の通信部201(通信部201-1から通信部201-p(pは正の整数))、情報取得部202、閾値算出部203、記憶部204、情報配信部205、イベント検出部206およびシステム選択部207を有する。なお、図4において、一般的な無線端末局に搭載される機能ブロックは省略されている。また、無線端末局102がいずれかのエリア104に入ったときに最初に接続する無線基地局101は、いずれの通信システムを用いる無線基地局101であってもよい。
通信部201は、複数の異なる通信システムに対応し、無線基地局101や他の無線端末局102との間で通信を行う。また、通信部201は、システム選択部207が出力する制御信号によって、無線通信機能のON/OFFを行い、接続先の無線基地局101に対応する通信システムで通信できるように設定される。例えば、システム選択部207から通信システムの無線通信機能をONにする制御信号が入力された通信部201は、当該通信システムにより無線基地局101との間で無線通信を行えるように設定する。逆に、無線通信機能をOFFにする制御信号が入力された通信部201は、当該通信システムによる無線通信を行わないように設定する。このようにして、通信部201は、システム選択部207から入力される制御信号によって各通信システムの無線通信機能のON/OFFを行って、接続先の無線基地局101に対応する通信システムを選択することができる。なお、図2で説明したように、無線アドホックネットワークを介して接続可能な周辺の他の無線端末局102との間で直接、通信状態のリクエストやレポートの通信を行う場合は、無線基地局101との通常の通信に並行して、適宜、共通の無線インターフェースで通信を行うことができる。ここで、図4において、通信部201-1から通信部201-pの複数の通信部201の各々は、複数の異なる種類の通信システムに対応する通信機能を有していてもよいし、例えば通信部201-1と通信部201-pとで対応する通信システムの種類が異なっていてもよい。
情報取得部202は、自局が無線基地局101に接続されている場合、無線基地局101に接続されている通信部201から自局の通信状態を取得し、記憶部204、閾値算出部203およびイベント検出部206へ出力する。また、情報取得部202は、無線アドホックネットワークを介して、直接通信が可能な周辺の他の無線端末局102の通信状態を少なくとも含むレポートを取得し、記憶部204および閾値算出部203へ出力する。なお、以降で説明する第2実施形態の場合、情報取得部202は、無線基地局101を経由して他の無線端末局102にリクエストを送信し、他の無線端末局102から無線基地局101を経由してレポートを受信する。
閾値算出部203は、自局が使用するアプリケーションの種類などに基づいて通信システムの切り替えを行うための通信状態(受信電力、SNR、スループット、遅延など)の閾値を算出する。例えば、高速通信が必要なアプリケーション(例えば映像配信など)を使用している場合、閾値算出部203は、スループットの閾値を高めに設定する。別の例として、無線端末局102がIoTなどの装置である場合やアプリケーションが低速通信で良い場合は、受信電力、SNR、スループットなどの閾値を低めに設定する。或いは、通話などリアルタイム性の高いアプリケーションの場合は、遅延の閾値を小さく設定する。なお、通信状態の閾値の例については後で詳しく説明する。このようにして、閾値算出部203は、通信システムの切り替えを行うための通信状態の閾値を算出し、イベント検出部206およびシステム選択部207に出力する。
記憶部204は、情報取得部202により取得された自局の通信状態および他の無線端末局102の通信状態、さらには自局および他局に関する情報(無線端末局102の識別子、利用中の通信システム、使用しているアプリケーションに関する情報、位置情報など)が関連付けて記憶される。記憶部204に記録された自局の情報および他局の情報は、閾値算出部203、情報配信部205およびシステム選択部207により読み出される。なお、閾値算出部203が算出した閾値を記憶部204に記憶するようにしてもよい。例えば使用するアプリケーション(複数のアプリケーションの組み合わせでもよい)が切り替わるごとに、使用しているアプリケーションと閾値とを関連付けてリスト化して蓄積しておくことにより、使用するアプリケーションの変化に応じて過去のリストを参照して閾値を容易に算出することができる。
情報配信部205は、自局の通信状態を要求するリクエストを他の無線端末局102から受信した場合に、記憶部204から自局の通信状態を含む自局の情報を読み出して自局に関するレポートを作成し、当該レポートを通信部201からリクエストの送信元の他の無線端末局102に送信する。
イベント検出部206は、情報取得部202がリアルタイムで出力する自局の通信状態と、閾値算出部203が算出した閾値とを比較して通信システムの切り替えを行うか否かを示す切替イベントが発生するか否かを検出する。例えば閾値算出部203により設定された通信状態の受信電力の閾値よりも利用中の通信システムにおける受信電力の値が小さくなった場合に切替イベントが発生され、切替イベントがシステム選択部207に出力される。なお、切替イベントに検出した通信状態の種類を示す情報を含めてもよい。
システム選択部207は、イベント検出部206から切替イベントが出力された場合、通信システムの切り替えを行うように通信部201を制御する。このとき、システム選択部207は、記憶部204に記憶された自局の情報および他局の情報を参照して、最適な切替先の通信システムを選択する。例えば、自局が使用するアプリケーションに要求される通信状態を満たす通信システムを他の無線端末局102が利用する通信システムの中から選択する。そして、システム選択部207は、例えば切替先の通信システムがシステム2である場合、システム2に対応する無線通信機能をONするための制御信号を通信部201へ出力する。図1の例では、無線端末局102-1(A)は、システムmの無線基地局101-m(A)からシステム2の無線基地局101-2(A)に接続先を切り替える。なお、最適な通信システムを選択する方法については後で詳しく説明する。
図5は、リスト化された他局の情報の一例を示す。図5において、情報取得部202により取得される他の無線端末局102の通信状態を含む他局の情報は、リスト化されて記憶部204に記憶されている。図5の例では、エリア104、無線端末局102のID(IDentifier:識別子)、当該無線端末局102が利用中の通信システムの種類、通信状態を示す各パラメータの値、位置情報や使用しているアプリケーションなどの情報が対応付けられている。例えば図5において、エリア104(A)の無線端末局102-1(A)はシステムmの通信システムを利用し、受信電力が-70dBm、SNRが15dB、スループットが10Mbps、遅延が2msであることがわかる。同様に、エリア104(A)の無線端末局102-2(A)はシステム2の通信システムを利用し、受信電力が-75dBm、SNRが10dB、スループットが5Mbps、遅延が1msであることがわかる。さらに、エリア104(A)の無線端末局102-n(A)はシステム1の通信システムを利用し、受信電力が-85dBm、SNRが20dB、スループットが15Mbps、遅延が3msであることがわかる。図4で説明したシステム選択部207は、図5に示すような他局の情報を参照して、自局のアプリケーションで要求される通信状態を維持できる通信システムを選択する。
図6は、閾値算出部203が算出する閾値の一例を示す。閾値は、自局が利用中の通信システムの通信状態(受信電力、SNR、スループット、遅延など)が劣化した場合に他の通信システムに切り替えた方がよいと判断するための値であり、自局が使用するアプリケーションの種類などに基づいて算出される。図6の例では、自局が使用しているアプリケーションに求められる通信状態の閾値は、受信電力が-80dBm未満、SNRが10dB未満、スループットが8Mbps未満、遅延が2ms以上に設定されている。なお、閾値は、全ての通信状態について設定する必要は無く、無線端末局102が使用しているアプリケーションに応じて、1つのパラメータの閾値だけ設定してもよいし、複数のパラメータの閾値を設定してもよい。例えば、映像配信などストリーム系の大容量通信を必要とするアプリケーションの場合はスループットの閾値を大きく設定したり、ビデオ通話などリアルタイム性の強いアプリケーションの場合はスループットの閾値を大きく且つ遅延の閾値を小さく設定する。或いは、遠隔操作などナローバンドの低遅延通信のアプリケーションの場合は遅延の閾値を小さく設定したり、IoTのような省電力通信のアプリケーションの場合は受信電力の閾値を低く設定する。
なお、閾値を算出するタイミングは、予め決められた時間間隔毎に行うようにしてもよいが、自局が使用しているアプリケーションが変わるごとに行うのが好ましい。これにより、アプリケーションに応じて最適な閾値を設定することができる。また、複数のアプリケーションが使用されている場合は、複数のアプリケーションのそれぞれに求められる複数の閾値の最大または最小の値を閾値とするのが好ましい。例えばアプリケーションAとアプリケーションBなど複数のアプリケーションが同時に使用されている無線端末局102の場合、アプリケーションAに求められるスループットの閾値が10Mbps、アプリケーションBに求められるスループットの閾値が5Mbpsのときは、スループットの閾値は10Mbpsに設定するのが好ましい。或いは、複数のアプリケーションが要求するパラメータが異なる場合、例えばアプリケーションAに求められるスループットの閾値が10Mbps、アプリケーションBに求められる遅延の閾値が2msのときは、スループットの閾値(10Mbps)と遅延の閾値(2ms)との両方が設定される。これにより、使用しているアプリケーションに応じて最適な通信システムを選択することができる。
なお、無線端末局102がどのアプリケーションを使用しているか、或いは複数のアプリケーションが使用されているか否かなどの情報やアプリケーションに要求されるスループットや遅延などの要求条件は、無線端末局102のシステムや上位のアプリケーションから取得することができる。
ここで、上述の例では、システム選択部207は、アプリケーションに要求されるパラメータの閾値を満たしている場合は通信システムを切り替えないように制御するが、使用しているアプリケーションに要求されるパラメータの閾値を満たしていても、利用中の通信システムの通信状態がオーバースペックである場合は通信システムを切り替えるように制御してもよい。例えば利用中の通信システムのスループットが20Mbpsであり、使用しているアプリケーションに求められるスループットが1Mbpsである場合、且つ、スループットが2Mbpsの通信システムが有る場合、システム選択部207は、20Mbpsのスループットの通信システムから2Mbpsの通信システムに切り替える。これにより、スループットの高い通信システムを他の無線端末局102に開放することができるので、通信帯域を有効に利用することができる。
(通信システムの切り替え例)
図4、図5および図6を用いて通信システムの切り替えを行う例について説明する。ここで、無線端末局102は、図5に示す他の無線端末局102が利用していないシステム3の通信システムを利用しているものとし、使用しているアプリケーションに要求されるシステム3の通信状態の閾値が図6に示す値であるものとして説明する。
この場合、図6に示すスループットの閾値は8Mbpsなので、イベント検出部206は、無線端末局102が利用中のシステム3のスループットが閾値の8Mbps未満になったときに、通信状態が劣化したと判断して切替イベントを発生する。切替イベントを受け取ったシステム選択部207は、図5に示す他の無線端末局102の情報を参照して、図6の閾値の条件を満たす通信システムを選択する。具体的に説明すると、図5において、システム1、システム2およびシステムmの受信電力(-65dBm、-75dBmおよび-70dBm)は、図6の受信電力の閾値(-80dBm)に比べて十分に高いので、システム選択部207は、受信電力に関してはいずれの通信システムでも選択可能であると判断する。SNRについても同様に、システム1、システム2およびシステムmは、いずれもSNRの閾値(10dB)の条件を満たすので、システム選択部207は、SNRに関してもいずれの通信システムでも選択可能であると判断する。しかし、システム1、システム2およびシステムmのスループットのうち、システム2のスループットは5Mbpsであり、スループットの閾値(8Mbps)を満たさないので、システム選択部207は、システム2は選択できないと判断する。さらに、システム1、システム2およびシステムmの遅延(3ms、1msおよび2ms)のうち、システム1の遅延は3msであり、遅延の閾値(2ms)を満たさないので、システム選択部207は、システム1は選択できないと判断する。このようにして、システム選択部207は、図5に示す他局の情報の中で選択可能な通信システムはシステムmだけであると判断してシステムmを選択し、システムmに切り替えるように通信部201を制御する。
ここで、アプリケーションに要求される閾値の条件をすべて満たす複数の通信システムが選択可能である場合、アプリケーションに要求される閾値に近い方の通信システムが選択されるようにしてもよい。例えばスループット以外の条件は全く同じでスループットが10Mbpsと20Mbpsの2つの通信システムが選択可能である場合、且つ、アプリケーションに要求されるの閾値が5Mbpsである場合、スループットがアプリケーションに要求される閾値に近いスループットが10Mbpsの通信システムが選択されるようにしてもよい。これにより、オーバースペックの通信システムを選択することを防止できる。或いは、例えばアプリケーションに関する情報を参照して、自局が使用しているアプリケーションと同じアプリケーションを使用している無線端末局102の通信システムを優先して選択するようにしてもよい。同様に、複数の通信システムが選択候補である場合、例えば位置情報を参照して、自局に近い無線端末局102の通信システムを優先して選択するようにしてもよい。また、アプリケーションや位置情報など複数の情報を組み合わせてもよい。
このようにして、本実施形態に係る無線端末局102は、自局の通信状態をモニタして、使用しているアプリケーションに応じて設定された閾値を満たさなくなった場合に、他の無線端末局102から取得した情報に基づいて、使用しているアプリケーションに適した通信システムを選択して切り替えるので、良好な通信品質を維持することができる。
図7は、通信システムの切り替え手順の一例を示す。なお、図7に示す処理は、図4で説明した無線端末局102の各部により実行される。
ステップS101において、無線端末局102は、通信システムの切り替え処理を開始する。
ステップS102において、無線端末局102の情報取得部202は、自局の通信状態を取得して、現在利用している通信システムの通信状態を更新する。
ステップS103において、無線端末局102のイベント検出部206は、自局の通信状態が閾値算出部203が算出した閾値を満たすか否かを判別する。そして、自局の通信状態が閾値を満たす場合はステップS107の処理に進み、閾値を満たさない場合はステップS104の処理に進む。
ステップS104において、無線端末局102の情報取得部202は、周囲の無線端末局102の通信状態を取得する。ここで、情報取得部202は、図2で説明したように、他の無線端末局102にリクエストを送信し、他の無線端末局102から通信状態を含む他局の情報(識別子、利用中の通信システム、使用しているアプリケーション、位置情報など)をレポートとして取得する。
ステップS105において、無線端末局102のシステム選択部207は、自局の周辺に通信状態が所定の条件を満たす無線端末局102があるか否かを判別する。通信状態が所定の条件を満たす無線端末局102がある場合はステップS106の処理に進み、通信状態が所定の条件を満たす無線端末局102がない場合はステップS107の処理に進む。
ステップS106において、無線端末局102のシステム選択部207は、通信システムの切り替えを行う。これにより、通信状態が所定の条件を満たさなくなった利用中の通信システムから通信状態が所定の条件を満たす通信システムに切り替えることができる。
ステップS107において、無線端末局102は、通信システムの切り替え処理を終了する。なお、実際には、ステップS102に戻ってステップS102からステップS106までの処理を繰り返し実行する。
このようにして、本実施形態に係る無線端末局102は、自局が利用する通信システムの通信状態をモニタして、通信状態が予め決められた閾値を満たさなくなった場合に、周辺の無線端末局102が利用する通信システムの中から所定の条件を満たす通信システムを選択して切り替えることができる。
なお、図7の例では、ステップS103の処理で閾値を満たさない場合にステップS104の処理を実行して周辺の無線端末局102の通信状態を取得するようにしたが、図7のステップS201に示すように、ステップS101からステップS107の処理に並行して、周辺の無線端末局102の通信状態を取得する処理を行うようにしてもよい。この場合、ステップS103の処理で閾値を満たさないときは、ステップS105の処理が実行される。
[第2実施形態]
第1実施形態では、無線アドホックネットワークなどにより他の無線端末局102と直接通信して、他の無線端末局102の通信状態を取得するようにしたが、第2実施形態では、無線基地局101を経由して他の無線端末局102の通信状態を含む情報を取得する。
図8は、第2実施形態に係るヘテロジニアスネットワーク100(A)の一例を示す。図8のヘテロジニアスネットワーク100(A)は、図1のヘテロジニアスネットワーク100(A)に対応するが、各無線端末局102が現在接続中の通信システムの無線基地局101との通信を示す矢印は図8では省略されており、現在利用している通信システム以外の共通の無線インターフェース(細い点線で示した矢印)を併用する。そして、現在利用している通信システム以外の共通の無線インターフェースを一時的に用いて(現在の通信システムと併用)、当該無線インターフェースを備える無線基地局101を経由して他の無線端末局102に接続し、通信状態を含む情報を取得する。
図8の例では、無線端末局102-1(A)は、共通の無線インターフェースにより無線基地局101-m(A)にリクエストを送信する。無線基地局101-m(A)は、無線端末局102-1(A)から受信するリクエストを共通の無線インターフェースにより無線端末局102-2(A)および無線端末局102-n(A)に送信する。そして、無線基地局101-m(A)からリクエストを受信した無線端末局102-2(A)および無線端末局102-n(A)は、それぞれ自局の通信状態を含むレポートを共通の無線インターフェースにより無線基地局101-m(A)に送信する。無線基地局101-m(A)は、無線端末局102-2(A)および無線端末局102-n(A)からそれぞれレポートを受信して、リクエストを送信した無線端末局102-1(A)にそれぞれのレポートを送信する。
このようにして、第2実施形態では、無線基地局101を経由して他の無線端末局102の通信状態を取得することができる。なお、リクエストを受信した無線端末局102が無線基地局101を経由して返信するレポートは、第1実施形態で説明した図3と同様である。また、無線端末局102の構成や動作についても通信部201が共通の無線インターフェースを搭載して無線基地局101を経由してリクエストの送信およびレポートの受信を行う以外は、第1実施形態で説明した図4および図7と同じである。
<無線基地局101>
図9は、第2実施形態に対応する無線基地局101の一例を示す。図9において、無線基地局101は、無線端末局側通信部301およびネットワーク側通信部302を基本構成とする。なお、図9において、一般的な無線基地局に搭載される機能ブロックは省略されている。
無線端末局側通信部301は、所定の通信システムにより、無線端末局102との間で無線通信を行うことができる。さらに、無線端末局側通信部301は、通常の通信システムとは別に、複数の無線端末局102に共通の無線インターフェースを有する。
ネットワーク側通信部302は、図1で説明したネットワーク105を介して管理装置106など上位側の装置との間で通信を行い、無線端末局側通信部301に接続される無線端末局102と上位側の装置との間の通信を中継する。
ここで、図8に示した第2実施形態の例では、無線端末局側通信部301は、いずれかの無線端末局102から受信したリクエストを他の無線端末局102へ転送し、他の無線端末局102から受信するレポートをリクエストの送信元の無線端末局102に送信する機能を有する。これにより、無線端末局102は、無線基地局101を経由して他の無線端末局102の通信状態を含む情報を取得することができる。
このようにして、第2実施形態では、無線基地局101を経由してリクエストの送信やレポートの受信を行うことができる。
なお、無線基地局101が配下に収容する無線端末局102の通信状態などの情報を集約して管理するようにし、無線基地局101から他の無線端末局102の通信状態を含む情報を一括して取得するようにしてもよい。
[第3実施形態]
第1実施形態では、無線アドホックネットワークなどにより他の無線端末局102と直接通信して、他の無線端末局102の通信状態などの情報を取得する構成について説明した。また、第2実施形態では、無線基地局101を経由して他の無線端末局102の通信状態などの情報を取得する構成について説明した。これに対して、本実施形態では、複数のヘテロジニアスネットワークに配置された複数の無線基地局101を統括する管理装置106を経由して他の無線端末局102の通信状態などの情報を取得する。
なお、後述する第3実施形態の変形例として、管理装置106がエリア104ごとに各無線端末局102の通信状態などの情報を集約して管理し、管理装置106から無線端末局102に通信状態を含む他局の情報のレポートを配信するようにしてもよい。
図10は、第3実施形態に係るヘテロジニアスネットワーク100(A)の一例を示す。図10のヘテロジニアスネットワーク100(A)は、図1のヘテロジニアスネットワーク100(A)に対応するが、エリア104(C)などの他のエリア104は省略されている。
図10において、各無線端末局102は、現在利用している通信システムにより無線基地局101からネットワーク105を介して管理装置106に接続され、管理装置106を経由して他の無線端末局102から通信状態を取得する。
例えば図10において、無線端末局102-1(A)は、他の無線端末局102の通信状態を要求するリクエストを送信すると、リクエストは接続中の無線基地局101-m(A)からネットワーク105を介して管理装置106で受信される。そして、管理装置106は、他の無線端末局102にリクエストを転送する。リクエストは、例えばネットワーク105を介して無線基地局101-1(A)に接続される無線端末局102-n(A)で受信され、無線端末局102-n(A)は自局の通信状態を含むレポートを返信する。同様に、無線基地局101-2(A)に接続される無線端末局102-2(A)でもリクエストが受信され、無線端末局102-2(A)は自局の通信状態を含むレポートを返信する。そして、無線端末局102-2(A)および無線端末局102-n(A)から返信されるそれぞれのレポートは、無線基地局101-2(A)および無線基地局101-1(A)で中継されてネットワーク105を介して再び管理装置106で受信された後、管理装置106から無線端末局102-1(A)にそれぞれのレポートが送信される。
このようにして、本実施形態に係る無線端末局102は、管理装置106を経由して他の無線端末局102の通信状態を含む情報を取得することができる。なお、管理装置106を経由してリクエストを受信した無線端末局102が無線基地局101を経由して返信するレポートは、第1実施形態で説明した図3と同様である。また、無線端末局102の構成や動作も管理装置106を経由する以外は第1実施形態で説明した図4および図7と同様である。
(第3実施形態の変形例)
第3実施形態では、管理装置106は、無線端末局102が他の無線端末局102に送信するリクエストや他の無線端末局102から返信されるレポートを中継するだけであったが、本変形例では、管理装置106が各無線端末局102の通信状態を含む情報を集約して管理する。そして、各無線端末局102は、管理装置106から他の複数の無線端末局102の通信状態を含む情報を一括して取得する。
図11は、第3実施形態の変形例の管理装置106の一例を示す。図11において、管理装置106は、通信部401、情報取得部402、記憶部403および情報配信部404を有する。なお、図11において、一般的な管理装置に搭載される機能ブロックは省略されている。
通信部401は、ネットワーク105を介して配下の無線基地局101に接続され、無線基地局101を経由して無線端末局102と通信する。また、通信部401は、無線端末局102から受信するリクエストを情報配信部404に出力し、情報配信部404が出力するレポートをリクエストの送信元の無線端末局102に送信する。
情報取得部402は、通信部401を介して各無線端末局102から通信状態を含む情報(識別子、利用中の通信システム、アプリケーション、位置情報など)を受信して、記憶部403に記憶する。
記憶部403は、情報取得部402が取得した無線端末局102の通信状態を含む情報を各無線端末局102の識別子に対応付けて記憶する。
情報配信部404は、無線端末局102からリクエストを受信した場合に、記憶部403に記憶された他の無線端末局102の通信状態を含む情報を集約したレポートを作成し、リクエストを送信した無線端末局102にレポートを送信する。
このようにして、本実施形態に係る管理装置106は、無線端末局102の通信状態を含む情報を集約して管理し、無線端末局102は、管理装置106から他の無線端末局102の通信状態を含む情報を一括して取得することができる。
図12は、管理装置106が作成するレポートの一例を示す。図1で説明したように、管理装置106は、ネットワーク105を介して複数のエリア104の無線基地局101に接続されるので、複数のエリア104の無線端末局102の通信状態を含む情報を集約して一括して管理することができる。図12の例では、エリア104(A)の無線端末局102-1(A)、無線端末局102-2(A)および無線端末局102-n(A)がそれぞれ利用中の通信システムの種類と通信状態を示す情報と位置情報やアプリケーションなどのその他の情報とが関連付けられている。同様に、エリア104(C)の無線端末局102-1(C)および無線端末局102-2(C)についても同様の情報が記載されている。
なお、図12に示すレポートの例には、複数のエリア104の無線端末局102が全て記載されているので、情報配信部404は、リクエストを送信した無線端末局102が配置されているエリア104と同じエリア104の無線端末局102に関する情報だけを抽出したレポートを返信するようにしてもよい。
以上、第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態で説明したように、無線端末局102は、他の無線端末局102の通信状態を要求するリクエストを送信し、他の無線端末局102から直接、或いは無線基地局101や管理装置106を経由して他の無線端末局102の通信状態を含む情報のレポートを受信することができる。このようにして、異なる通信システムを用いる他の無線端末局102の情報を取得した無線端末局102は、他の無線端末局102が使用する通信システムの中から、自局が使用するアプリケーションに適した通信システムを選択して切り替えることができる。
なお、リクエストの送信先を通信可能な全ての無線端末局102ではなく、自局が必要としている通信状態を満たせる通信システムを利用する無線端末局102に限定してもよい。例えば、自局がリアルタイム性の高いアプリケーションを使用している場合は、通信システムに対する遅延の要求が高くなる。このような場合、例えば自律分散型で遅延についての規定が緩い無線LANシステムよりも集中制御型である程度のリアルタイム性が保証されているLTEや5G等のセルラーシステムの方が好ましいので、無線LANシステムを利用する無線端末局102にはリクエストを送付しないようにしてもよい。一方、自局が高精細映像のような大容量通信を行っている場合、狭帯域のIoTシステムを利用する無線端末局102は適切ではないので、リクエストの送信先から除外してもよい。また、自局が使用するアプリケーションに基づいて自局の通信状態に対して設定された閾値を満たせない通信システムを利用する無線端末局102は適切ではないので、リクエストの送信先から除外してもよい。
このように、各実施形態に係る無線端末局102は、複数の通信システムを利用する他の無線端末局102との間で自装置の通信状態を含む情報を共有して、自局が利用する通信システムの通信状態が劣化した場合でも、他の無線端末局102が利用する通信システムの中から使用しているアプリケーションに適した通信システムを選択することができるので、良好な通信品質を維持することができる。
なお、上記実施の形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施の形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、その他の変更を行ってもよい。
100,100(A),100(C)・・・ヘテロジニアスネットワーク;101・・・無線基地局;102・・・無線端末局;104・・・エリア;105・・・ネットワーク;106・・・管理装置;201・・・通信部;202・・・情報取得部;203・・・閾値算出部;204・・・記憶部;205・・・情報配信部;206・・・イベント検出部;207・・・システム選択部;301・・・無線端末局側通信部;302・・・ネットワーク側通信部;401・・・通信部;402・・・情報取得部;403・・・記憶部;404・・・情報配信部

Claims (1)

  1. 複数の異なる通信システムを用いて複数の無線端末局装置を収容する複数の無線基地局装置にネットワークを介して接続する通信部と、
    前記無線端末局装置から他の前記無線端末局装置の通信状態に関する情報を要求するリクエストを受信した場合に当該リクエストを他の前記無線端末局装置に転送し、前記リクエストを受信した前記無線端末局装置から返信される自局の通信状態を少なくとも含む情報のレポートを受信した場合に当該レポートを前記リクエストの送信元の無線端末局装置に送信する情報配信部と
    配下の前記無線基地局装置および複数の前記無線端末局装置の少なくとも一方から、複数の前記無線端末局装置の通信状態を少なくとも含む情報を取得して記憶する情報取得部と、を有し、
    前記情報配信部は、前記無線端末局装置から他の前記無線端末局装置の通信状態を要求するリクエストを受信した場合に、前記情報取得部により取得された複数の前記無線端末局装置の通信状態を少なくとも含む情報を集約したレポートを前記リクエストの送信元の無線端末局装置に返信し、
    前記レポートには、前記リクエストの送信元の無線端末局装置が配置されているエリアと同じエリアの複数の無線端末局装置の通信状態を少なくとも含む情報のみが集約されている
    ことを特徴とする管理局装置。
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