JP7459034B2 - 電池および該電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電池および該電池の製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池等の電池は、一般に、電極を有する電極体と、該電極体を収容する電池ケースとを備えている。かかる電池ケースは、典型的には、開口部を有し電極体を収容する外装体と、該外装体の開口部を封口する封口板とを備えている。例えば、下記特許文献1には、かかる構成の電池ケースが開示されている。
特開2013-093119号公報
ところで、上述したような電池ケースは、例えば外装体に封口板を嵌め込み、該封口板の周縁を接合することによって形成される。しかしながら、かかる嵌め込みのみでは、外装体に対する封口体の位置が固定されにくい傾向にあり、これによって封口板が移動してしまうことがある。このような場合、安定的な接合を行うことが困難になり得る。また、封口板の移動によって外装体と封口板との間に隙間が生じた場合、接合時に生じ得る微小な金属(いわゆるスパッタ)等がかかる隙間から外装体内に入り込むことで、電池性能が低下するおそれがあるため、好ましくない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、信頼性が好適に向上された電池および該電池の製造方法を提供することである。
かかる目的を実現するべく、本発明は、正極および負極を含む1つまたは複数の電極体と、上記電極体を収容する電池ケースであって、外装体と、上記外装体の開口部を封口する封口板と、を有する電池ケースと、を備えた電池の製造方法を提供する。かかる電池の製造方法は、以下の工程:上記外装体の少なくとも一部分と、上記封口板と、を当接させ、上記外装体および/または上記封口板を変形させることで、上記外装体と上記封口板とを嵌合させる、嵌合工程;および、上記外装体と上記封口板とを接合する、接合工程;を包含する。
上述した電池の製造方法では、嵌合工程において、外装体の少なくとも一部分と、封口板とを当接し、外装体または封口板を変形させることで外装体と封口板とを嵌合する。これによって、外装体に対する封口板の位置を好適に固定することができるため、安定的な接合を行うことができる。また、かかる固定によって、接合時に生じ得るスパッタ等が外装体内に入り込むことを防止することができるため、スパッタ由来による電池性能の低下を好適に防止することができる。したがって、上記電池の製造方法によると、信頼性が好適に向上された電池を得ることができる。
ここで開示される電池の製造方法の一態様では、上記外装体は、底壁と、上記底壁から延び相互に対向する一対の第1側壁と、上記底壁から延び相互に対向する一対の第2側壁と、上記底壁に対向する開口部と、を有しており、上記第1側壁の面積は上記第2側壁よりも大きく、かつ、上記封口板は、矩形状である。
かかる電池の製造方法の好適な一態様では、上記嵌合工程において、上記封口板の少なくとも一部分を上記外装体の開口部内に配置し、上記嵌合を行い、かつ、上記接合工程において、上記一対の第1側壁を上記外装体の内部に向かって押圧しつつ、上記外装体と上記封口板とを接合する。第1側壁の面積が第2側壁の面積よりも大きな外装体(例えば、長方形状の開口部を有する外装体)を備えた電池に関しては、信頼性が向上された電池を得る方法の一例として、開口部の長辺側において外装体と封口板との接合部の隙間の発生を防止しつつ接合を行う方法が挙げられる。したがって、接合工程において、一対の第1側壁を外装体の内部に向かって押圧しつつ、外装体と封口板とを接合することは、信頼性がより好適に向上された電池を得るという観点から有効である。
ここで開示される電池の製造方法の好適な一態様では、上記嵌合工程において、上記矩形状の封口板の少なくとも短辺側において、上記外装体と上記封口板とを嵌合させる。例えば、上述したように、一対の第1側壁を外装体の内部に向かって押圧した場合、外装体が変形し、該外装体の開口部の短辺側に隙間が生じることがある。かかる場合、接合時に生じ得るスパッタ等がかかる隙間から外装体内に入り込むおそれがある。一方、上述したように、封口板の少なくとも短辺側において外装体と封口板とを嵌合させる場合、該外装体の短辺側において上述したような隙間が生じにくくなり、スパッタが外装体内に入り込むことを好適に防止することができる。これによって、信頼性がより好適に向上された電池を得ることができる。
ここで開示される電池の製造方法の一態様では、上記当接させる、上記外装体の少なくとも一部分および上記封口板のいずれか一方は、R面またはC面を備えており、上記当接させる他方は、上記R面またはC面を変形させるための角部を備えている。
かかる電池の製造方法の一態様では、上記封口板における上記底壁に対向する部分に、上記R面またはC面が存在する。
かかる電池の製造方法の一態様では、上記外装体における上記開口部の近傍に、上記角部を備える段差部が存在する。
かかる電池の製造方法の好適な一態様では、上記嵌合工程において、上記底壁の延びる方向と、上記R面またはC面と上記角部とが接触する部分の接線と、がなす鋭角が10°~45°の範囲内となるように、上記外装体の少なくとも一部分および上記封口板を当接させる。詳細については後述するが、かかる構成の電池の製造方法によると、信頼性がより好適に向上された電池を得ることができる。
かかる電池の製造方法の好適な一態様では、上記嵌合工程において、上記封口板の肉厚方向の深さが0.01mm~0.3mmの範囲内となるような凹部であって、上記角部によって形成される凹部を含む嵌合部を形成する。詳細については後述するが、かかる構成の電池の製造方法によると、信頼性がより好適に向上された電池を得ることができる。
また、他の側面から、ここで開示されるいずれかの電池の製造方法によって製造される電池が提供される。かかる電池は、正極および負極を含む1つまたは複数の電極体と、上記電極体を収容する電池ケースであって、外装体と、上記外装体の開口部を封口する封口板と、を有する電池ケースと、を備えた電池であり、上記外装体の少なくとも一部分および上記封口板の少なくとも一部分のいずれか一方が、他方に食い込まれた嵌合部が存在し、上記外装体と上記封口板とは接合されている。
ここで開示される電池の一態様では、上記外装体の少なくとも一部分または上記封口板の少なくとも一部分のうち、上記食い込まれた方における上記嵌合部の近傍には、肉盛り部が存在する。
ここで開示される電池の一態様では、上記嵌合部には凹部が存在しており、上記底壁の延びる方向と、上記凹部における接線と、がなす鋭角が10°~45°の範囲内である。
ここで開示される電池の一態様では、上記嵌合部には、上記封口板の肉厚方向の深さが0.01mm~0.3mmの範囲内となるような凹部が存在する。
一実施形態に係る電池を模式的に示す斜視図である。 図1のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。 図1のIII-III線に沿う模式的な縦断面図である。 図1のIV-IV線に沿う模式的な横断面図である。 封口板に取り付けられた電極体群を模式的に示す斜視図である。 正極第2集電部および負極第2集電部が取り付けられた電極体を模式的に示す斜視図である。 捲回電極体の構成を示す模式図である。 一実施形態に係る電池の製造方法について説明するためのフローチャートである。 一実施形態に係る電池の製造方法において用いられる外装体を模式的に示す斜視図である。 正極端子と負極端子と正極第1集電部と負極第1集電部と正極内部絶縁部材と負極内部絶縁部材とが取り付けられた封口板を模式的に示す斜視図である。 図10の封口板を裏返した斜視図である。 一実施形態に係る電池の製造方法の嵌合工程における、外装体の一部分と封口板との当接について説明するための模式的な断面図である。図12Cの嵌合前の態様を模式的に示す縦断面図である。 一実施形態に係る電池の製造方法の嵌合工程における、外装体の一部分と封口板との嵌合について説明するための模式的な断面図である。図12Cの接合前の態様を模式的に示す縦断面図である。 図1のXII-XII線に沿う模式的な縦断面図である。 一実施形態に係る接合工程について説明するための模式図である。 第2実施形態に係る図12A対応図である。 第2実施形態に係る図12B対応図である。 第3実施形態に係る図12A対応図である。 第3実施形態に係る図12B対応図である。
以下、図面を参照しながら、ここに開示される技術のいくつかの好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えば、本発明を特徴付けない電池の一般的な構成および製造プロセス)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。以下の説明は、ここで開示される技術を以下の実施形態に限定することを意図したものではない。また、本明細書において数値範囲を示す「A~B」の表記は、A以上B以下を意味する。したがって、Aを上回りBを下回る場合を包含する。
なお、本明細書において「電池」とは、電気エネルギーを取り出し可能な蓄電デバイス全般を指す用語であって、一次電池と二次電池とを包含する概念である。また、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電が可能な蓄電デバイス全般を指す用語であって、リチウムイオン二次電池やニッケル水素電池等のいわゆる蓄電池(化学電池)と、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ(物理電池)と、を包含する概念である。
先ず、本実施形態に係る電池の製造方法によって得られる電池100の構成について説明する。図1は、電池100の斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。図3は、図1のIII-III線に沿う模式的な縦断面図である。図4は、図1のIV-IV線に沿う模式的な横断面図である。以下の説明において、図面中の符号L、R、F、Rr、U、Dは、左、右、前、後、上、下を表し、図面中の符号X、Y、Zは、電池100の短辺方向、短辺方向と直交する長辺方向、上下方向を、それぞれ表すものとする。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、電池100の設置形態を何ら限定するものではない。
図2に示すように、電池100は、電池ケース10と、電極体20と、を備えている。また、本実施形態に係る電池100は、電池ケース10と電極体20の他に、正極端子30と、正極外部導電部材32と、負極端子40と、負極外部導電部材42と、外部絶縁部材92と、正極集電部50と、負極集電部60と、正極内部絶縁部材70と、負極内部絶縁部材80と、を備えている。また、図示は省略するが、本実施形態に係る二次電池100は、さらに電解液を備えている。電池100は、ここではリチウムイオン二次電池である。電池100の内部抵抗は、例えば0.2~2.0mΩ程度であり得る。
そして、電池ケース10は、外装体12と、封口板14と、ガス排出弁17を備えている。外装体12は、一つの面が開口部12hとなった扁平な角型の容器である。具体的には、外装体12は、図1に示すように、略矩形状の底壁12aと、底壁12aの短辺から上方Uに延びて相互に対向する一対の第1側壁12bと、底壁12aの長辺から上方Uに延びて相互に対向する一対の第2側壁12cと、を備えている。第1側壁12bの面積は、第2側壁12cの面積よりも大きい。そして、開口部12hは、上記一対の第1側壁12bと一対の第2側壁12cに囲まれた外装体12の上面に形成されている。開口部12hは、短辺12dと長辺12eとを備えている。封口板14は、外装体12の開口部12hを塞ぐように外装体12に取り付けられている。封口板14は、平面視において略矩形状の板材である。封口板14は、短辺14dと長辺14eとを備えている。封口板14は、外装体12の底壁12aと対向している。電池ケース10は、外装体12の開口部12hの周縁に封口板14が接合(例えば溶接接合)されることによって形成される。封口板14の接合は、例えばレーザ溶接等の溶接によって行うことができる。なお、本実施形態に係る電池100が備える、外装体12および封口板14の構成については、後述する。
詳細については後述するが、本実施形態では、外装体12(詳しくは、嵌合前の外装体12’)の少なくとも一部分と、封口板14(詳しくは、嵌合前の封口板14’)の少なくとも一部分とを当接し、該外装体を該封口板に食い込ませることで嵌合を行っている。特にこれに限定させるものではないが、このような場合、例えば外装体12を構成する材料が封口板14を構成する材料よりも硬いことが好ましい。外装体12を構成する材料の一例としては、アルミニウムやアルミニウム合金(例えば、A1050-H18,A3003-H18等)、アルミニウムやアルミニウム合金(例えば、A1050-O,A3003-O)に対して塑性加工を行い、加工硬化するように成形されたもの等が挙げられる。封口板14を構成する材料の一例としては、アルミニウムやアルミニウム合金(例えば、A1050-O,A3003-O)等が挙げられる。なお、加工性を向上させるという観点から、構成材料に対して適宜微小元素(例えば、Feなど)を添加させることもできる。また、外装体12および封口板14を構成する材料のブリネル硬さ(HB)は、ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて特に制限されないが、概ね10以上とすることができ、電池ケース10の機械的強度を好適に担保するという観点から、好ましくは20以上、より好ましくは30以上、さらに好ましくは40以上であり得る。また、後述する嵌合工程を行い易くするという観点から、外装体12および封口板14を構成する材料のブリネル硬さ(HB)は、概ね100以下であり、好ましくは90以下であり得る。また、外装体12および封口板14を構成する材料の上記ブリネル硬さの差は、概ね20~50程度(例えば、25~45程度)とすることができる。ただし、ブリネル硬さの値は、これらに限定されるものではない。なお、上記ブリネル硬さとは、例えばJIS Z 2243に基づく値を採用することができる。
また、外装体12および封口板14の肉厚方向における厚み(以下、単に「厚み」ともいう)に関しては、ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて特に制限されない。電池100の内容積を増大させ、かつ、該電池の軽量化を図るという観点から、外装体12の厚みは小さい方が好ましい。また、後述する嵌合工程において変形させられる側である封口板14は、機械的強度に優れる(換言すると、厚みが大きい)方が好ましい。これらより、外装体12の厚みは、封口板14の厚みよりも小さくすることが好ましい。これらの厚みは、外装体および封口板を構成する材料の種類や、使用形態等に応じて、適宜設計することができる。かかる設計は、当業者が試験等を行うことで実施することができる。
図1および図2に示すように、ガス排出弁17は、封口板14に形成されている。ガス排出弁17は、電池ケース10内の圧力が所定値以上になった際に開口して、電池ケース10内のガスを排出するように構成される。また、封口板14には、ガス排出弁17の他に、注液孔15と、2つの端子挿入穴18、19と、が設けられている。注液孔15は、外装体12の内部空間と連通しており、電池100の製造工程において電解液を注液するために設けられた開口である。注液孔15は、封止部材16により封止されている。かかる封止部材16としては、例えば、ブラインドリベットが好適である。これによって、電池ケース10の内部で封止部材16を強固に固定できる。
図5は、嵌合前の封口板14’(以下、単に「封口板14’」ともいう)に取り付けられた電極体群20を模式的に示す斜視図である。本実施形態では、複数個(ここでは3個)の電極体20a、20b、20cが電池ケース10の内部に収容される。なお、1つの電池ケース10の内部に収容される電極体の数は特に限定されず、1つであってもよいし、2つ以上(複数)であってもよい。図2に示すように、各々の電極体20の長辺方向Yの一方側(図2の左側)には正極集電部50が配置され、長辺方向Yの他方(図2の右側)には負極集電部60が配置される。そして、電極体20a、20b、20cの各々は、並列に接続されている。ただし、電極体20a、20b、20cは、直列に接続されていてもよい。電極体20は、ここでは樹脂製シートからなる電極体ホルダ29(図3参照)に覆われた状態で電池ケース10の外装体12の内部に収容される。
図6は、電極体20aを模式的に示す斜視図である。図7は、電極体20aの構成を示す模式図である。なお、以下では電極体20aを例として詳しく説明するが、電極体20b、20cについても同様の構成とすることができる。
図7に示すように、電極体20aは、正極22と負極24とセパレータ26とを有する。電極体20aは、ここでは、帯状の正極22と帯状の負極24とが2枚の帯状のセパレータ26を介して積層され、捲回軸WLを中心として捲回された捲回電極体である。ただし、電極体の構造は、ここに開示される技術を限定するものではない。例えば、電極体は、複数枚の方形状(典型的には矩形状)の正極と、複数枚の方形状(典型的には矩形状)の負極とが、絶縁された状態で積み重ねられてなる積層電極体であってもよい。
電極体20aは、扁平形状を有している。電極体20aは、捲回軸WLが長辺方向Yと略平行になる向きで、外装体12の内部に配置されている。具体的には、図3に示すように、電極体20aは、外装体12の底壁12aおよび封口板14と対向する一対の湾曲部(R部)20rと、一対の湾曲部20rを連結し、外装体12の第2側壁12cに対向する平坦部20fとを有している。平坦部20fは、第2側壁12cに沿って延びている。
正極22は、図7に示すように、正極集電体22cと、当該正極集電体22cの少なくとも一方の表面上に固着された正極活物質層22aおよび正極保護層22pと、を有する。ただし、正極保護層22pは必須ではなく、他の実施形態において省略することもできる。正極集電体22cは、帯状である。正極集電体22cは、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス鋼等の導電性金属からなっている。正極集電体22cは、ここでは金属箔、具体的にはアルミニウム箔である。
正極集電体22cの長辺方向Yの一方の端部(図7の左端部)には、複数の正極タブ22tが設けられている。複数の正極タブ22tは、帯状の正極22の長手方向に沿って間隔を置いて(間欠的に)設けられている。複数の正極タブ22tは、捲回軸WLの軸方向の一方側(図7の左側)に向かって、セパレータ26よりも外側に突出している。なお、正極タブ22tは、捲回軸WLの軸方向の他方(図7で示すと右側)に設けられていてもよいし、捲回軸WLの軸方向の両側の各々に設けられていてもよい。正極タブ22tは、正極集電体22cの一部であり、金属箔(アルミニウム箔)からなっている。ただし、正極タブ22tは、正極集電体22cとは別の部材であってもよい。正極タブ22tの少なくとも一部には、正極活物質層22aおよび正極保護層22pが形成されずに、正極集電体22cが露出した領域が形成される。
図4に示すように、複数の正極タブ22tは、捲回軸WLの軸方向の一方の端部(図4の左端部)で積層され、正極タブ群23を構成する。そして、複数の正極タブ22tの各々は、外方側の端が揃うように折り曲げられている。これにより、電池ケース10への収容性を向上して電池100を小型化することができる。図2に示すように、正極タブ群23は、正極集電部50を介して正極端子30と電気的に接続される。具体的には、正極タブ群23と正極第2集電部52とは接続部Jにおいて接続される(図4参照)。そして、正極第2集電部52は、正極第1集電部51を介して正極端子30と電気的に接続される。なお、複数の正極タブ22tのサイズ(長辺方向Yに沿った長さおよび長辺方向Yに直交する幅、図7参照)は、正極集電部50に接続される状態を考慮し、例えばその形成位置等によって、適宜調整することができる。ここでは、湾曲させたときに外方側の端が揃うように、複数の正極タブ22tの各々のサイズが相互に異なっている。
図7に示すように、正極活物質層22aは、帯状の正極集電体22cの長手方向に沿って、帯状に設けられている。正極活物質層22aは、電荷担体を可逆的に吸蔵および放出可能な正極活物質(例えば、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物等のリチウム遷移金属複合酸化物)を含んでいる。正極活物質層22aの固形分全体を100質量%としたときに、正極活物質は、概ね80質量%以上、典型的には90質量%以上、例えば95質量%以上を占めていてもよい。正極活物質層22aは、正極活物質以外の任意成分、例えば、導電材、バインダ、各種添加成分等を含んでいてもよい。導電材としては、例えばアセチレンブラック(AB)等の炭素材料を使用し得る。バインダとしては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)等を使用し得る。
正極保護層22pは、図7に示すように、長辺方向Yにおいて正極集電体22cと正極活物質層22aとの境界部分に設けられている。正極保護層22pは、ここでは正極集電体22cの捲回軸WLの軸方向の一方の端部(図7の左端部)に設けられている。ただし、正極保護層22pは、軸方向の両端部に設けられていてもよい。正極保護層22pは、正極活物質層22aに沿って、帯状に設けられている。正極保護層22pは、無機フィラー(例えば、アルミナ)を含んでいる。正極保護層22pの固形分全体を100質量%としたときに、無機フィラーは、概ね50質量%以上、典型的には70質量%以上、例えば80質量%以上を占めていてもよい。正極保護層22pは、無機フィラー以外の任意成分、例えば、導電材、バインダ、各種添加成分等を含んでいてもよい。導電材およびバインダは、正極活物質層22aに含み得るとして例示したものと同じであってもよい。
負極24は、図7に示すように、負極集電体24cと、負極集電体24cの少なくとも一方の表面上に固着された負極活物質層24aと、を有する。負極集電体24cは、帯状である。負極集電体24cは、例えば銅、銅合金、ニッケル、ステンレス鋼等の導電性金属からなっている。負極集電体24cは、ここでは金属箔、具体的には銅箔である。
負極集電体24cの捲回軸WLの軸方向の一方の端部(図7の右端部)には、複数の負極タブ24tが設けられている。複数の負極タブ24tは、帯状の負極24の長手方向に沿って間隔を置いて(間欠的に)設けられている。複数の負極タブ24tの各々は、軸方向の一方側(図7の右側)に向かって、セパレータ26よりも外側に突出している。ただし、負極タブ24tは、軸方向の他方の端部(図7の左端部)に設けられていてもよいし、軸方向の両端部の各々に設けられていてもよい。負極タブ24tは、負極集電体24cの一部であり、金属箔(銅箔)からなっている。ただし、負極タブ24tは、負極集電体24cとは別の部材であってもよい。負極タブ24tの少なくとも一部には、負極活物質層24aが形成されずに、負極集電体24cが露出した領域が設けられている。
図4に示すように、複数の負極タブ24tは、軸方向の一方の端部(図4の右端部)で積層されて負極タブ群25を構成する。負極タブ群25は、軸方向において、正極タブ群23と対称的な位置に設けられていることが好ましい。そして、複数の負極タブ24tの各々は、外方側の端が揃うように折り曲げられている。これにより、電池ケース10への収容性を向上して、電池100を小型化することができる。図2に示すように、負極タブ群25は、負極集電部60を介して負極端子40と電気的に接続されている。具体的には、負極タブ群25と負極第2集電部62とは接続部Jにおいて接続される(図4参照)。そして、負極第2集電部62は、負極第1集電部61を介して負極端子40と電気的に接続される。複数の正極タブ22tと同様に、ここでは、湾曲させたときの外方側の端が揃うように、複数の負極タブ24tの各々サイズが相互に異なっている。
図7に示すように、負極活物質層24aは、帯状の負極集電体24cの長手方向に沿って、帯状に設けられている。負極活物質層24aは、電荷担体を可逆的に吸蔵および放出可能な負極活物質(例えば、黒鉛等の炭素材料)を含んでいる。負極活物質層24aの固形分全体を100質量%としたときに、負極活物質は、概ね80質量%以上、典型的には90質量%以上、例えば95質量%以上を占めていてもよい。負極活物質層24aは、負極活物質以外の任意成分、例えば、バインダ、分散剤、各種添加成分等を含んでいてもよい。バインダとしては、例えばスチレンブタジエンゴム(SBR)等のゴム類を使用し得る。分散剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等のセルロール類を使用し得る。
セパレータ26は、図7に示すように、正極22の正極活物質層22aと、負極24の負極活物質層24aと、を絶縁する部材である。セパレータ26としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂からなる樹脂製の多孔性シートが好適である。セパレータ26は、樹脂製の多孔性シートからなる基材部と、基材部の少なくとも一方の表面上に設けられ、無機フィラーを含む耐熱層(Heat Resistance Layer:HRL)と、を有していてもよい。無機フィラーとしては、例えば、アルミナ、ベーマイト、水酸化アルミニウム、チタニア等を使用し得る。
電解液は従来と同様でよく、特に制限はない。電解液は、例えば、非水系溶媒と支持塩とを含有する非水電解液である。非水系溶媒は、例えば、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネート類を含んでいる。支持塩は、例えば、LiPF等のフッ素含有リチウム塩である。ただし、電解液は固体状(固体電解質)で、電極体20と一体化されていてもよい。
正極端子30は、図2に示すように、封口板14の長辺方向Yの一方の端部(図2の左端部)に形成された端子挿入穴18に挿入されている。正極端子30は、金属製であることが好ましく、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金からなることがより好ましい。一方、負極端子40は、封口板14の長辺方向Yの他方の端部(図2の右端部)に形成された端子挿入穴19に挿入されている。なお、負極端子40は、金属製であることが好ましく、例えば銅または銅合金からなることがより好ましい。これらの電極端子(正極端子30、負極端子40)は、ここでは、電池ケース10の同じ面(具体的には封口板14)からそれぞれ突出している。ただし、正極端子30および負極端子40は、電池ケース10の異なる面からそれぞれ突出していてもよい。また、端子挿入穴18、19に挿入された電極端子(正極端子30、負極端子40)は、カシメ加工などによって封口板14に固定されていることが好ましい。
上述したとおり、正極端子30は、図2に示すように、外装体12の内部で正極集電部50(正極第1集電部51、正極第2集電部52)を介して、各々の電極体20の正極22(図7参照)と電気的に接続される。正極端子30は、正極内部絶縁部材70およびガスケット90によって、封口板14と絶縁される。なお、正極内部絶縁部材70は、正極第1集電部51と封口板14との間に介在するベース部70aと、突出部70bとを備えている。そして、端子挿入穴18を通じて電池ケース10の外部に露出した正極端子30は、封口板14の外部において正極外部導電部材32と接続される。一方、負極端子40は、図2に示すように、外装体12の内部で負極集電部60(負極第1集電部61、負極第2集電部62)を介して、各々の電極体20の負極24(図7参照)と電気的に接続される。負極端子40は、負極内部絶縁部材80およびガスケット90によって、封口板14と絶縁される。なお、正極内部絶縁部材70と同様に、負極内部絶縁部材80も、負極第1集電部61と封口板14との間に介在するベース部80aと、突出部80bとを備えている。そして、端子挿入穴19を通じて電池ケース10の外部に露出した負極端子40は、封口板14の外部において負極外部導電部材42と接続される。そして、上述した外部導電部材(正極外部導電部材32、負極外部導電部材42)と封口板14との間には、外部絶縁部材92が介在している。かかる外部絶縁部材92によって外部導電部材32、42と封口板14とを絶縁できる。
次に、本実施形態に係る電池の製造方法について説明する。ただし、ここで開示される電池の製造方法を、以下で説明する電池の製造方法に限定することを意図したものではない。ここで開示される電池の製造方法は、必要に応じて他の工程をさらに含んでもよい。また、ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて、適宜工程の順序を入れ替えてもよい。
図8は、本実施形態に係る電池の製造方法について説明するためのフローチャートである。図8に示すように、本実施形態に係る電池の製造方法は、嵌合工程(ステップS1)と、接合工程(ステップS2)と、を包含する。以下、各工程について説明する。
先ず、電極体(ここでは、電極体群20)が取り付けられた封口板14’(図5を参照)と、外装体12’(図9を参照)とを用意する。ここで、図5の複合物(以下、「第2複合物」ともいう)は、図10の複合物(以下、「第1複合物」ともいう)を作製した後、該第1複合物に、図6に示すような正極第2集電部および負極第2集電部が取り付けられた電極体を取り付けることによって作製される。
第1複合物の作製では、先ず、封口板14’に、正極端子30と、正極第1集電部51と、正極内部絶縁部材70と、負極端子40と、負極第1集電部61と、負極内部絶縁部材80と、を取り付ける(図10および図11を参照)。そして、正極端子30と正極第1集電部51と正極内部絶縁部材70とは、例えば、かしめ加工(リベッティング)によって封口板14’に固定する。かしめ加工は、封口板14’の外側の表面と正極端子30との間にガスケット90を挟み、さらに封口板14’の内側の表面と正極第1集電部51との間に正極内部絶縁部材70を挟んで行われる。なお、ガスケット90の材質は、正極内部絶縁部材70と同様であってもよい。詳しくは、かしめ加工前の正極端子30を、封口板14’の上方から、ガスケット90の貫通孔と、封口板14’の端子挿入穴18と、正極内部絶縁部材70の貫通孔と、正極第1集電部51の貫通孔51hと、に順番に挿入して、封口板14’の下方に突出させる。そして、上下方向Zに対して圧縮力が加わるように正極端子30の封口板14’よりも下方に突出した部分をかしめる。これにより、正極端子30の先端部(図2の下端部)に、かしめ部を形成する。このようなかしめ加工によって、ガスケット90と封口板14’と正極内部絶縁部材70と正極第1集電部51とが封口板14’に一体に固定されるとともに、端子挿入穴18がシールされる。なお、かしめ部は、正極第1集電部51に溶接接合されていてもよい。これにより、導通信頼性をさらに向上することができる。
負極端子40と、負極第1集電部61と、負極内部絶縁部材80との固定は、上記した正極側と同様に行うことができる。すなわち、かしめ加工前の負極端子40を、封口板14’の上方から、ガスケットの貫通孔と、封口板14’の端子挿入穴19と、負極内部絶縁部材80の貫通孔と、負極第1集電部61の貫通孔61hと、に順番に挿入して、封口板14’の下方に突出させる。そして、上下方向Zに対して圧縮力が加わるように負極端子40の封口板14’よりも下方に突出した部分をかしめる。これにより、負極端子40の先端部(図2の下端部)に、かしめ部を形成する。このようにして、第1複合物を得ることができる。
次に、第2複合物を作製する。すなわち、封口板14’と一体化された電極体群20を作製する。具体的にはまず、図6に示すように、正極第2集電部52および負極第2集電部62の付設された電極体20aを3つ用意し、電極体20a、20b、20cとして、短辺方向Xに並べて配置する。このとき、電極体20a、20b、20cは、いずれも、正極第2集電部52が長辺方向Yの一方側(図5の左側)に配置され、負極第2集電部62が長辺方向Yの他方側(図5の右側)に配置されるように、並列に並べてもよい。
次に、図4に示すように複数の正極タブ22tを湾曲させた状態で、封口板14’に固定された正極第1集電部51と、電極体20a、20b、20cの正極第2集電部52と、をそれぞれ接合する。また、複数の負極タブ24tを湾曲させた状態で、封口板14’に固定された負極第1集電部61と、電極体20a、20b、20cの負極第2集電部62と、をそれぞれ接合する。接合方法としては、例えば、超音波溶接、抵抗溶接、レーザ溶接等の溶接を用いることができる。特に、レーザ等の高エネルギー線の照射による溶接を用いることが好ましい。このような溶接加工によって、正極第2集電部52の凹部および負極第2集電部62の凹部に、それぞれ接合部を形成する。このようにして、第2複合物を得ることができる。
ここで、嵌合前の外装体12’(以下、単に「外装体12’」ともいう)および封口板14’の構成について説明する。図9は、外装体12’を示しており、図10は、封口板14’を示している。図9に示すように、外装体12’は、嵌合前の第2側壁12c’(以下、単に「第2側壁12c’」ともいう)における開口部12hの近傍に、角部12t’を有する段差部12s’を備えている。また、図10に示すように、封口板14’は、底壁12aに対向する部分に、湾曲した面(R面)を備えた一対のR側壁14r’と、一対の他の側壁14f’とを備えている。R側壁14r’は、封口板14’の短辺14d側に存在している。上述のような外装体12’や封口板14’は、例えば金型成形等によって作製することができる(以下の外装体112’,212’、封口板114’,214’についても同様である)。なお、本実施形態では、角部12t’のなす角度θ’を90°程度としているがこれに限定されず、角部がなす角度は、例えば75°~105°程度とすることもできる。ただし、角部のなす角度は、ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて特に制限されるものではない。また、段差部12s’の肉厚方向における厚み(即ち、図12AのY方向における幅)は、外装体を構成する材料の種類や、使用形態等に応じて、適宜設計することができる。かかる設計は、当業者が試験等を行うことで実施することができる。
(嵌合工程:S1)
本実施形態に係る嵌合工程(ステップS1)では、外装体12’の少なくとも一部分と、封口板14’とを当接させ、封口板14’を変形させることで、外装体12’および封口板14’を嵌合させる。また、かかる嵌合工程では、封口板14’の少なくとも一部分を、外装体12’の開口部12h内に配置し、嵌合を行う。
図12Aは、外装体12’と封口板14’との当接について説明するための模式的な断面図である。より具体的には、図1のXII-XII線に沿う断面の嵌合前の態様を示す模式的な縦断面図である。図12Aに示すように、本実施形態に係る電池の製造方法の嵌合工程S1においては、外装体12’の少なくとも一部分と、封口板14’とを当接する。ここで、図12Aにおけるθは、底壁12aの延びる方向(即ち、図1のY方向)に向かって引いた線Sと、R面を備えたR側壁14r’と段差部12s’が備える角部12t’とが接触する部分の接線Tと、がなす鋭角を示している。上記鋭角θの値は、ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて特に限定されない。上記鋭角θは、嵌合時に当接部において応力集中が生じることを好適に抑制するという観点から、好ましくは5°以上であり、より好ましくは10°以上、さらに好ましくは20°以上であり得る。上記鋭角θの上限は、嵌合時に当接部どうしが擦れることによるスパッタの発生を好適に抑制するという観点から、好ましくは50°以下であり、より好ましくは45°以下、さらに好ましくは40°以下であり得る。上記鋭角θは、例えば10°~45°の範囲内とすることができる。
図12Bは、外装体12’と封口板14’との嵌合について説明するための模式的な断面図である。より具体的には、図1のXII-XII線に沿う断面の嵌合後、接合前の態様を示す模式的な縦断面図である。本実施形態に係る嵌合工程においては、封口板14’を変形させることで、外装体12’および封口板14’を嵌合させる。図12Aに示すように、かかる変形は、例えば外装体12’に対して封口板14’を白抜き矢印方向に向けて圧入することによって行われる。かかる圧入は、例えば圧入装置等によって行うことができる。圧入を行う際の圧入荷重は、ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて特に制限されない。かかる圧入荷重は、外装体や封口板を構成する材料にもよるが、例えば上述したような構成の外装体12’および封口板14’を使用する場合、概ね50N~300N程度(例えば、100N~200N程度)とすることができる。なお、外装体12’や封口板14’を構成する材料として上記列挙したもの以外を用いる場合、当業者は予備試験を行うことによって適宜圧入荷重を決定することができる。
また、図12Bに示すように、本実施形態に係る嵌合工程後には、嵌合部Pが形成される。嵌合部Pは、ここでは、段差部12s’が有する角部12t’によって形成される凹部Oを含む。凹部Oの封口板14の肉厚方向における深さQ(換言すると、図12BのZ方向における食い込み深さ)は、ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて特に制限されない。上記深さQは、外装体12に対して封口板14を好適に固定するという観点から、好ましくは0.01mm以上であり、より好ましくは0.05mm以上、さらに好ましくは0.1mm以上であり得る。上記深さQは、封口板14にかかる応力を適切なものとし、後述する接合部Vの劣化を好適に抑制するという観点から、好ましくは0.5mm以下であり、より好ましくは0.4mm以下であり、さらに好ましくは0.3mm以下であり得る。例えば、深さQは、0.01mm~0.3mmの範囲内とすることができる。なお、本実施形態に係る封口板14の厚みは2.8mm程度である。
(接合工程:S2)
本実施形態に係る接合工程(ステップS2)では、外装体12と封口板14とを接合する。より具体的には、外装体12の開口部12hの縁部に封口板14を接合して、開口部12hを封止する。外装体12と封口板14との溶接接合は、例えばレーザ溶接等で行うことができる。
また、本実施形態では、図13に示すような押圧部材200を用いて接合を行う。なお、図13では、説明し易くするために外装体12のみを記載している。ここで、例えば第1側壁の面積が第2側壁の面積よりも大きな外装体(例えば、長方形状の開口部を有する外装体)を備えた電池に関しては、信頼性が向上された電池を得る方法の一例として、開口部の長辺側において、外装体と封口板との接合部の隙間の発生を防止しつつ接合を行う方法が挙げられる。そこで、本実施形態では、一対の第1側壁12bを外装体12の内部に向かって(矢印aを参照)押圧することで、かかる接合部の隙間の発生を抑制しつつ、外装体12と封口板14とを接合している。しかしながら、矢印aに向かって押圧した場合、外装体12が矢印bの方向に向かって変形し、該外装体の短辺12d側に隙間Wが生じることがある(図13の外装体12’’を参照)。このような場合、接合時に生じ得るスパッタ等が隙間Wから外装体12’’内に入り込むおそれがある。一方、本実施形態では、封口板14の少なくとも短辺14d側において、外装体12と封口板14とを嵌合させているため、該外装体の短辺12d側において隙間Wが生じにくくなり、スパッタが外装体内に入り込むことを好適に防止することができる。
図12Cは、外装体12と封口板14とを接合した後の態様を示す模式的な断面図である。図12Cは、図1のXII-XII線に沿う模式的な縦断面図ということもできる。ここで、接合部Vの深さ(換言すると、接合部Vの図12CのZ方向における深さ)は、ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて特に制限されない。上記接合部Vの深さは、例えば封口板14の表面から嵌合部Pに至るまでの間に形成されることが好ましい。例えば、上記接合部Vの深さは、封口板14の表面から嵌合部Pに至るまでの距離を100%としたとき、該封口板の表面から概ね30%~70%(例えば、40%~60%)の範囲内に形成させることができる。
上記接合工程後、注液孔15から電解液を注入し、注液孔15を封止部材16で塞ぐことによって、電池100を密閉する。以上のようにして、電池100を製造することができる。また、本実施形態に係る電池の製造方法によって得られた電池100は、例えば以下のような特徴を有する。
上述の説明のとおり、本実施形態に係る電池の製造方法によって得られた電池100は、封口板14の少なくとも一部分が、外装体12の少なくとも一部分に食い込まれて形成された嵌合部Pを備えている(図12Cを参照)。また、嵌合部Pには凹部Oが存在している。ここで、図12Cにおけるθ1’は、底壁12aの延びる方向(即ち、図1のY方向)に向かって引いた線S’と、凹部Oにおける接線T’と、がなす鋭角を示している。例えば、外装体12’と封口板14’とを鋭角θが10°~45°の範囲内となるように当接した場合、嵌合工程後の形成される嵌合部Pにおける鋭角θ1’は10°~45°の範囲内となり得る。
また、例えば、外装体12’と封口板14’とを、深さQが0.01mm~0.3mmの範囲内となるように嵌合した場合、嵌合部Pには、封口板14の肉厚方向の深さが0.01mm~0.3mmの範囲内となるような凹部Oが形成され得る。
また、本実施形態では、外装体12’に対して封口板14’を白抜き矢印方向に向けて圧入する際に、外装体12’の短辺12d側の両端部分よりも真ん中部分(典型的には、短辺12dの長さを100%としたとき、該短辺の中央から10~20%程度の領域を意味し得る)において、より圧入され易くなるように圧入を行っている。したがって、本実施形態において、短辺12d側に形成された嵌合部Pでは、両端部分よりも真ん中部分においてより深い食い込みが確認され得る。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、上記実施形態は一例に過ぎない。本発明は、他にも種々の形態にて実施することができる。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。特許請求の範囲に記載の技術には、上記に例示した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、上記した実施形態の一部を他の変形態様に置き換えることも可能であり、上記した実施形態に他の変形態様を追加することも可能である。また、その技術的特徴が必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することも可能である。
例えば、上記実施形態では、電池ケースを長方形状の開口部を有する角型の電池ケースとした場合について説明したが、これに限定されない。ここで開示される技術は、例えば正方形状の開口部を有する角型の電池ケースや、円柱状の電池ケース、その他種々の電池ケースであってもよい。
例えば、上記実施形態では、封口板および外装体の短辺側のみにおいて嵌合が行われる場合について説明したが、これに限定されない。ここで開示される技術は、例えば封口板および外装体の短辺側(一対の短辺)のうち、一方の短辺のみにおいて嵌合が行われていてもよい。また、ここで開示される技術は、例えば封口板および外装体の長辺側のみにおいて嵌合が行われてもよいし、封口板および外装体の短辺側、長辺側の両方において嵌合が行われてもよい。
例えば、上記実施形態では、封口板の一対の短辺側の全体においてR面(R側壁)が形成されているが、これに限定されない。ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて、例えば封口板の短辺側の一部分にR面(R側壁)が形成されていてもよい。R面(R側壁)は、封口板の短辺の長さ(一短辺の長さ)を100%としたとき、一短辺において概ね20%以上、好ましくは30%以上、40%以上、50%以上、60%以上、70%以上の範囲に形成され得る。他方の短辺についても同様とすることができる。また、封口板の全周の長さを100%としたとき、概ね5~20%の領域においてR面(R側壁)が形成されていることが好ましい。なお、一方の短辺(または、一方の長辺)と、他方の短辺(または、他方の長辺)とでは、R側壁が形成される割合が同じでもよいし、異なっていてもよい。封口板にC面や角部が形成されている場合についても同様である。また、上記実施形態では、外装体の短辺側の特に真ん中部分において深い食い込みが確認される態様としていたが、これに限定されず、かかる食い込みは短辺側において均一であってもよい。
図14Aは、第2実施形態に係る図12A対応図であり、図14Bは、第2実施形態に係る図12B対応図である。図14Aに示すように、第2実施形態に係る嵌合工程においては、嵌合前の外装体112’(以下、単に「外装体112’」ともいう)における第2側壁112c’(以下、単に「第2側壁112c’」ともいう)の少なくとも一部分と、嵌合前の封口板114’(以下、単に「封口板114’」ともいう)とを当接させる。ここで、第2側壁112c’は、C面を備えた、勾配を有する側壁112u’を備えている。また、封口板114’は角部114t’を備えている。ここで、図14Aにおけるθは、底壁12aの延びる方向(即ち、図1のY方向)に向かって引いた線S’’と、側壁112u’と角部114t’とが接触する部分の接線T’’と、がなす鋭角を示している。上記鋭角θの値は、ここで開示される技術の効果が発揮される限りにおいて特に制限されないが、例えば上記鋭角θの説明において記載したような範囲内とすることができる。
また、図14Aに示すように、第2実施形態では、外装体112’(具体的には、第2側壁112c’)を変形させることで、外装体112’と封口板114’とを嵌合させる。かかる変形は、例えば外装体112’に対して封口板114’を白抜き矢印方向に向けて圧入することによって行われる。かかる圧入は、例えば圧入装置等によって行うことができる。圧入を行う際の圧入荷重は、例えば上記の説明を参照して決定することができる。また、図14Bに示すように、嵌合工程後に形成される嵌合部P’は凹部O’を備えており、該凹部の封口板114の肉厚方向における深さQ’(換言すると、図14BのZ方向における食い込み深さ)は、例えば上記Qと同様とすることができる。そして、上記実施形態と同様な接合を行うことで、外装体112(具体的には、第2側壁112c)および封口板114が嵌合された電池を得ることができる。
図15Aは、第3実施形態に係る図12A対応図であり、図15Bは、第3実施形態に係る図12B対応図である。図15Aに示すように、第3実施形態に係る嵌合工程においては、嵌合前の外装体212’(以下、単に「外装体212’」ともいう)における第2側壁212c’(以下、単に「第2側壁212c’」ともいう)の少なくとも一部分と、嵌合前の封口板214’(以下、単に「封口板214’」ともいう)とを当接させる。ここで、第2側壁212c’は角部212t’を備えており、外装体212’は角部214t’を備えている。
また、図15Aに示すように、第3実施形態では、封口板214’の角部212t’を変形させることで、外装体212’と封口板214’とを嵌合させる。かかる変形は、例えば外装体212’に対して封口板214’を白抜き矢印方向に向けて圧入することによって行われる。かかる圧入は、例えば圧入装置等によって行うことができる。圧入を行う際の圧入荷重は、例えば上記の説明を参照して決定することができる。また、図15Bに示すように、嵌合工程後に形成される嵌合部P’’は凹部O’’を備えており、該凹部の封口板214の肉厚方向における深さQ’’(換言すると、図15BのZ方向における食い込み深さ)は、例えば上記Qと同様とすることができる。なお、第3実施形態においては、食い込まれた方(ここでは、封口板214)における嵌合部P’’の近傍には、肉盛り部Rが存在する。そして、上記実施形態と同様な接合を行うことで、外装体212(具体的には、第2側壁212c)および封口板214が嵌合された電池を得ることができる。
10 電池ケース
12,112,212 外装体
14,114,214 封口板
15 注液孔
16 封止部材
17 ガス排出弁
18、19 端子挿入穴
20 電極体群
20a~20c 電極体
22 正極
24 負極
26 セパレータ
30 正極端子
32 正極外部導電部材
40 負極端子
42 負極外部導電部材
50 正極集電部
60 負極集電部
70 正極内部絶縁部材
80 負極内部絶縁部材
90 ガスケット
92 外部絶縁部材
100 電池
200 押圧部材

Claims (13)

  1. 正極および負極を含む1つまたは複数の電極体と、
    前記電極体を収容する電池ケースであって、外装体と、前記外装体の開口部を封口する封口板と、を有する電池ケースと、
    を備えた電池の製造方法であって、以下の工程:
    前記外装体の少なくとも一部分と、前記封口板と、を当接させ、前記外装体および/または前記封口板を変形させることで、前記外装体と前記封口板とを嵌合させる、嵌合工程;および
    前記外装体と前記封口板とを接合する、接合工程;
    を包含
    前記当接させる、前記外装体の少なくとも一部分および前記封口板のいずれか一方は、R面またはC面を備えており、
    前記当接させる他方は、前記R面またはC面を変形させるための角部を備えている、
    電池の製造方法。
  2. 前記外装体は、底壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第1側壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第2側壁と、前記底壁に対向する開口部と、を有しており、前記第1側壁の面積は前記第2側壁よりも大きく、かつ、
    前記封口板は、矩形状である、請求項1に記載の電池の製造方法。
  3. 前記嵌合工程において、前記封口板の少なくとも一部分を前記外装体の開口部内に配置し、前記嵌合を行い、かつ、
    前記接合工程において、前記一対の第1側壁を前記外装体の内部に向かって押圧しつつ、前記外装体と前記封口板とを接合する、請求項2に記載の電池の製造方法。
  4. 前記嵌合工程において、前記矩形状の封口板の少なくとも短辺側において、前記外装体と前記封口板とを嵌合させる、請求項2または3に記載の電池の製造方法。
  5. 前記外装体は、底壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第1側壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第2側壁と、前記底壁に対向する開口部と、を有しており、
    前記第1側壁の面積は前記第2側壁よりも大きく、かつ、前記封口板は矩形状であり、
    前記封口板における前記底壁に対向する部分に、前記R面またはC面が存在する、請求項に記載の電池の製造方法。
  6. 前記外装体における前記開口部の近傍に、前記角部を備える段差部が存在する、請求項5に記載の電池の製造方法。
  7. 前記嵌合工程において、前記底壁の延びる方向と、前記R面またはC面と前記角部とが接触する部分の接線と、がなす鋭角が10°~45°の範囲内となるように、前記外装体の少なくとも一部分および前記封口板を当接させる、請求項5または6に記載の電池の製造方法。
  8. 前記嵌合工程において、前記封口板の肉厚方向の深さが0.01mm~0.3mmの範囲内となるような凹部であって、前記角部によって形成される凹部を含む嵌合部を形成する、請求項5~のいずれか一項に記載の電池の製造方法。
  9. 正極および負極を含む1つまたは複数の電極体と、
    前記電極体を収容する電池ケースであって、外装体と、前記外装体の開口部を封口する封口板と、を有する電池ケースと、
    を備えた電池であって、
    前記外装体の少なくとも一部分および前記封口板の少なくとも一部分のいずれか一方が、他方に食い込まれた嵌合部が存在し、
    前記外装体と前記封口板とは接合されており
    前記外装体の少なくとも一部分または前記封口板の少なくとも一部分のうち、前記食い込まれた方における前記嵌合部の近傍には、肉盛り部が存在する、
    電池。
  10. 前記外装体は、底壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第1側壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第2側壁と、前記底壁に対向する開口部と、を有しており、
    前記第1側壁の面積は前記第2側壁よりも大きく、かつ、前記封口板は矩形状であり、
    前記嵌合部には凹部が存在しており、前記底壁の延びる方向と、前記凹部における接線と、がなす鋭角が10°~45°の範囲内である、請求項に記載の電池。
  11. 前記嵌合部には、前記封口板の肉厚方向の深さが0.01mm~0.3mmの範囲内となるような凹部が存在する、請求項9または10に記載の電池。
  12. 正極および負極を含む1つまたは複数の電極体と、
    前記電極体を収容する電池ケースであって、外装体と、前記外装体の開口部を封口する封口板と、を有する電池ケースと、
    を備えた電池の製造方法であって、以下の工程:
    前記外装体の少なくとも一部分と、前記封口板と、を当接させ、前記外装体および/または前記封口板を変形させることで、前記外装体と前記封口板とを嵌合させる、嵌合工程;および
    前記外装体と前記封口板とを接合する、接合工程;
    を包含し、
    ここで前記外装体は、底壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第1側壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第2側壁と、前記底壁に対向する開口部と、を有しており、前記第1側壁の面積は前記第2側壁よりも大きく、かつ、前記封口板は矩形状であり、
    前記外装体における前記開口部の近傍に、角部を備える段差部が存在しており、
    前記嵌合工程において、一つの前記第1側壁と前記封口板との間においては一つの前記角部のみを前記封口板に食い込ませる、
    電池の製造方法。
  13. 正極および負極を含む1つまたは複数の電極体と、
    前記電極体を収容する電池ケースであって、外装体と、前記外装体の開口部を封口する封口板と、を有する電池ケースと、
    を備えた電池の製造方法であって、以下の工程:
    前記外装体の少なくとも一部分と、前記封口板と、を当接させ、前記外装体および/または前記封口板を変形させることで、前記外装体と前記封口板とを嵌合させる、嵌合工程;および
    前記外装体と前記封口板とを接合する、接合工程;
    を包含し、
    ここで前記外装体は、底壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第1側壁と、前記底壁から延び相互に対向する一対の第2側壁と、前記底壁に対向する開口部と、を有しており、前記第1側壁の面積は前記第2側壁よりも大きく、かつ、前記封口板は矩形状であり、
    前記封口板の周縁であって前記外装体の底壁に近い下方側の周縁に、角部を有しており、
    前記嵌合工程において、一つの前記第1側壁と前記封口板との間においては一つの前記角部のみを前記外装体に食い込ませる、
    電池の製造方法。
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