JP7458865B2 - シングルキャリア受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放送または通信等の無線伝送システムで使用可能な受信装置に関し、特に、周波数領域でのチャネル等化を可能とするシングルキャリア方式の受信装置に関する。
従来、放送、通信等の固定伝送の無線伝送システムでは、一つの搬送波を用いるシングルキャリア方式が広く用いられている。近年、シングルキャリア方式の中でも、周波数領域でチャネル等化(伝搬路で生じた振幅及び位相の変化を元に戻す処理)を行うSC-FDE(Single Carrier-Frequency Domain Equalization:シングルキャリア周波数領域等化)方式が提案されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1を参照)。
SC-FDE方式を用いることにより、ブロック単位でチャネル推定及びチャネル等化を行うことができる。このため、同じく周波数領域でチャネル等化を行うOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式のように、移動伝送時の高速なチャネル変動にも追従させることができ、時間領域でチャネル等化を行うよりもチャネル変動に対する等化が容易になり耐性が強化される。
また、SC-FDE方式では、OFDM方式と同じように、ガードインターバルを設けて、マルチパス環境におけるブロック間干渉を防ぐことができる。特に、SC-FDE方式を用いるシングルキャリア受信装置は、ブロックの先頭を検出するブロック同期を行い、チャネル推定用のユニークワード(固定パターンの信号)及びデータを抽出し、フーリエ変換により当該ユニークワード及びデータを周波数領域に変換してチャネル推定及びチャネル等化の処理を行う。その後、シングルキャリア受信装置は、逆フーリエ変換によりデータを時間領域の信号に戻して、シンボル判定等の処理を行う。
このように、SC-FDE方式は、ブロック単位で高速なチャネル等化が可能であることが特徴である。また、SC-FDE方式では、隣り合うブロックで推定したチャネル推定結果の平均をチャネル等化の処理に用いることで、ビット誤り率の特性が改善することが報告されている(例えば、非特許文献2を参照)。これは、隣り合うブロックではチャネル特性が類似するため、チャネル推定結果の平均化によりチャネル推定誤差が小さくなった効果であると考えられる。
一般に、隣り合うシンボルに限らず、伝搬環境が同一とみなせる範囲でチャネル推定結果の平均化処理を行うことにより、雑音によるチャネル推定誤差を小さく抑えることができる。
さらに、チャネルが緩やかに変動している場合においても、遠いブロックには重み付け係数を小さく、近いブロックには重み付け係数を大きくしてチャネル推定結果の加重平均化処理を行うことにより、雑音によるチャネル推定誤差を小さくすることができる。
送受信に複数のアンテナを用いるMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)技術をSC-FDE方式に適用した場合(例えば、特許文献2と参照)においても、各送信アンテナと各受信アンテナとの間のチャネル推定を行うために隣接するブロックが用いられる。この場合も同様に、チャネル推定結果の平均化処理を行うことにより、雑音によるチャネル推定誤差を小さくすることができる。
特許第5624527号公報 特許第6612106号公報
D.Falconer,et al.,"Frequency domain equalization for single-carrier broadband wireless systems",IEEE Commun. Mag.,Vol.40,pp.58-66,Apr. 2002. 松崎、山岸、山里、岡部、居相、"SC-FDE方式の伝送特性改善に関する検討"、電子情報通信学会総合大会講演論文集、B-5-68、p.334、Mar.2019
前述のとおり、SC-FDE方式を用いるシングルキャリア受信装置は、ブロックの先頭を検出するブロック同期処理を行い、チャネル推定用のユニークワード及びデータを抽出し、その後の処理を行う。
シングルキャリア受信装置は、ブロック同期処理において、ブロック毎に最適なブロック先頭タイミングを検出する。しかし、ブロック先頭タイミングの検出結果は、受信電力、到来波、クロックジッタ等の影響で変化することがある。
ブロック先頭タイミングの検出結果がブロック毎に異なる場合には、同じ伝搬環境であっても、チャネル推定結果の位相回転量が異なってしまう。これは、一つのブロック内でチャネル推定及びチャネル等化の処理が完結している場合には問題にならない。
しかしながら、複数ブロックのチャネル推定結果の平均化処理を行う場合には、ブロック毎の位相回転量が異なるチャネル推定結果に対して平均化処理を行うことになり、正しいチャネル推定値を得ることができないという問題がある。
この問題を解決するために、ブロック先頭タイミングを固定に設定することが想定される。しかし、移動環境においては送受信間距離や到来波が変化するため、最適なブロック先頭タイミングの変化は避けられない。
このように、従来のシングルキャリア受信装置においては、ブロック先頭タイミングの検出結果が変化する場合、複数ブロックのチャネル推定結果の平均化処理を行うと、正しいチャネル推定値を得ることができないという問題があった。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、SC-FDE方式において、複数ブロックのチャネル推定結果の平均化処理を行う場合であっても、精度の高いチャネル推定値を得ることが可能なシングルキャリア受信装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1のシングルキャリア受信装置は、パイロット信号であるUW(ユニークワード)を含むブロックの系列であって、先頭のUW、データ及び後方のUWからなる前記ブロックの系列の変調波を受信し、チャネル推定及びチャネル等化を行うSC-FDE(シングルキャリア周波数領域等化)方式のシングルキャリア受信装置において、前記ブロック毎に、前記変調波の受信信号のシンボル系列から同期タイミングを検出する同期タイミング検出部と、前記ブロック毎に、前記同期タイミング検出部により検出された前記同期タイミングを起点として、前記受信信号のシンボル系列から、前記先頭のUWと同じ長さのシンボルを先頭UW部分として抽出すると共に、前記データ及び前記後方のUWと同じ長さのシンボルをデータ及び後方UW部分として抽出し、前記先頭UW部分の並びを巡回させると共に、前記データ及び後方UW部分の並びを巡回させるブロック抽出部と、を備え、前記同期タイミング検出部により検出された前記同期タイミングが所定条件を満たす場合の前記同期タイミングを基準同期タイミングとして、前記ブロック抽出部が、前記同期タイミングと前記基準同期タイミングとの間の差を求め、当該差のシンボル分だけ、前記先頭UW部分の並びを巡回させると共に、前記データ及び後方UW部分の並びを巡回させる、ことを特徴とする。
また、請求項2のシングルキャリア受信装置は、請求項1に記載のシングルキャリア受信装置において、前記ブロック抽出部が、前記同期タイミングを起点として、前記受信信号のシンボル系列から前記先頭UW部分を抽出すると共に、前記データ及び後方UW部分を抽出する抽出部と、前記同期タイミングと前記基準同期タイミングとの間の前記差を求める差処理部と、前記差処理部により求めた前記差について、前記同期タイミングが前記基準同期タイミングよりも時間的に前である場合、前記先頭UW部分について、先頭のシンボル位置から後ろ方向へ数えて前記差のシンボル分を最終のシンボル位置へ巡回させると共に、前記データ及び後方UW部分について、先頭のシンボル位置から後ろ方向へ数えて前記差のシンボル分を最終のシンボル位置へ巡回させ、前記同期タイミングが前記基準同期タイミングよりも時間的に後である場合、前記先頭UW部分について、最終のシンボル位置から前方向へ数えて前記差のシンボル分を先頭のシンボル位置へ巡回させると共に、前記データ及び後方UW部分について、最終のシンボル位置から前方向へ数えて前記差のシンボル分を先頭のシンボル位置へ巡回させる巡回部と、を備えたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、SC-FDE方式において、複数ブロックのチャネル推定結果の平均化処理を行う場合であっても、精度の高いチャネル推定値を得ることができる。
シングルキャリア送信装置の構成例を示すブロック図である。 SC-FDEブロックの構成例を説明する図である。 本発明の実施形態によるシングルキャリア受信装置の構成例を示すブロック図である。 等化部の処理例を説明する図である。 スライディング相関処理を行う実施例1のブロック同期部の構成例を示すブロック図である。 スライディング相関処理例を説明する図である。 相互相関処理を行う実施例2のブロック同期部の構成例を示すブロック図である。 相互相関処理例を説明する図である。 ブロック抽出部の構成例を示すブロック図である。 ブロック抽出部の第1処理例を説明する図である。 ブロック抽出部の第2処理例を説明する図である。 従来のブロック抽出部の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明は、SC-FDE方式において、受信信号からブロックの同期タイミングを検出し、受信信号からブロック内のユニークワード及びデータを抽出し、同期タイミングと所定の基準同期タイミングとの間の差を求め、当該差分だけ、抽出したユニークワード及びデータの並びを巡回させることを特徴とする。
これにより、各ブロックのチャネル推定結果の位相回転量を合わせることができるため、複数ブロックのチャネル推定結果の平均化処理を行う場合であっても、精度の高いチャネル推定値を得ることができ、かつ雑音によるチャネル推定誤差を小さくできる。
〔シングルキャリア送信装置〕
まず、本発明の実施形態によるシングルキャリア受信装置へ変調波の無線信号を送信するシングルキャリア送信装置について説明する。このシングルキャリア送信装置は、後述するシングルキャリア受信装置1にて周波数領域でチャネル等化を可能とするSC-FDE方式を用いた装置である。また、このシングルキャリア送信装置は、後述する図2に示すブロック構成の送信シンボルを生成し、当該送信シンボルを含む変調波の無線信号を送信する。
図1は、シングルキャリア送信装置の構成例を示すブロック図である。このシングルキャリア送信装置100は、SC-FDE方式の無線伝送システムに用いる装置であり、送信前処理部101、マッピング部102、UW(ユニークワード)生成部103、SC(シングルキャリア)ブロック構成部104、帯域制限フィルタ部105、直交変調部106、DA(デジタルアナログ)変換部107、周波数変換部108、電力増幅部109及び送信アンテナ110を備えている。
送信前処理部101は、送信対象の情報ビット系列(データ)を入力し、情報ビット系列に対し、エネルギー拡散処理、誤り訂正符号化処理及びインタリーブ処理等の前処理を行い、符号化ビット系列を生成し、これをマッピング部102に出力する。この前処理は、任意のエネルギー拡散処理、誤り訂正符号化処理及びインタリーブ処理等を適用することができる。
ここでの情報ビット系列は、伝送制御情報、映像信号、音声信号、及びその他任意の情報であり、送信前処理部101は、これらの情報に対し、それぞれ同一または異なる処理を行い伝送することができる。また、後段のマッピング部102は、これらの情報に対し、それぞれ同一または異なる方式を選択することができる。
マッピング部102は、送信前処理部101から符号化ビット系列を入力し、32APSK等のマッピングを行い、マッピングされたデータシンボルをSCブロック構成部104に出力する。
UW生成部103は、パイロット信号となるUWを生成し、これをSCブロック構成部104に出力する。UWは、当該シングルキャリア送信装置100と後述するシングルキャリア受信装置1との間で既知の固定パターンであり、時間領域及び周波数領域にて振幅が一定かつ周期的自己相関特性に優れたCAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation:定振幅零自己相関)系列、例えばZadoff-Chu系列を用いることができる。
SCブロック構成部104は、マッピング部102からデータシンボルを入力すると共に、UW生成部103からUWを入力し、データシンボルの前後にUWを挿入し、後述する図2に示すSC-FDEブロックを構成する。そして、SCブロック構成部104は、SC-FDEブロック系列を帯域制限フィルタ部105に出力する。
図2は、SC-FDEブロックの構成例を説明する図であり、前述の非特許文献1に記載された構成を示す。横軸は時間を示す。このSC-FDEブロックである1ブロックの送信シンボルは、データ(DATA)シンボルと、データシンボルの前後に挿入(配置)されるユニークワード(UW)シンボルとにより構成される。
データシンボルの前に挿入されるUWシンボルと、データシンボルの後に挿入されるUWシンボルとは、同一かつ既知の情報である。UWシンボルのシンボル数(ポイント数)はNであり、データシンボルのシンボル数は(M-N)であり、データシンボル及び一つのUWシンボルのシンボル数は、合計でMである。1SC-FDEブロックのシンボル数は、合計で(N+M)である。ここで、M,Nは正の整数であり、M>Nである。
図2に示したように、時間的に連続した複数のSC-FDEブロックからなるSC-FDEブロック系列が、SCブロック構成部104から出力される。
図1に戻って、帯域制限フィルタ部105は、SCブロック構成部104からSC-FDEブロック系列を入力し、SC-FDEブロック系列を2倍にアップサンプリングし、帯域制限フィルタによる波形整形を行う。そして、帯域制限フィルタ部105は、波形整形処理後のSC-FDEブロック系列を直交変調部106に出力する。帯域制限フィルタとしては、一般的にルートロールオフフィルタが用いられる。
直交変調部106は、帯域制限フィルタ部105から波形整形処理後のSC-FDEブロック系列を入力し、波形整形処理後のSC-FDEブロック系列に対し直交変調処理を行い、アパーチャ補正処理を行う。そして、直交変調部106は、直交変調処理及びアパーチャ補正処理後のデジタル信号をDA変換部107に出力する。アパーチャ補正処理は、後段のDA変換部107におけるデジタル/アナログ変換によるアパーチャ効果を補正するための処理である。
DA変換部107は、直交変調部106から直交変調処理及びアパーチャ補正処理後のデジタル信号を入力し、当該デジタル信号をアナログ信号に変換し、アナログ信号を周波数変換部108に出力する。
周波数変換部108は、DA変換部107からアナログ信号を入力し、アナログ信号の周波数を無線周波数に変換し、無線周波数の変調信号を電力増幅部109に出力する。
電力増幅部109は、周波数変換部108から無線周波数の変調信号を入力し、無線周波数の変調信号を所定の電力になるように増幅する。そして、増幅された無線周波数の変調信号は、変調波の無線信号として送信アンテナ110を介して送信される。
このように、シングルキャリア送信装置100は、データシンボルと、データシンボルの前後に挿入したUWシンボルとからなるSC-FDEブロックを構成し、このSC-FDEブロックを連続して繰り返した送信系列のシンボルを変調信号として、シングルキャリアを直交変調する。そして、シングルキャリア送信装置100は、ブロックを連続して繰り返した送信系列のシンボルを含む変調波の無線信号を送信する。
〔シングルキャリア受信装置〕
次に、本発明の実施形態によるシングルキャリア受信装置について説明する。このシングルキャリア受信装置は、図1に示したシングルキャリア送信装置100により送信された、ブロックが連続して繰り返された送信系列のシンボルを含む変調波の無線信号を受信し、周波数領域においてチャネル等化を行う。
図3は、本発明の実施形態によるシングルキャリア受信装置の構成例を示すブロック図である。このシングルキャリア受信装置1は、受信アンテナ11、周波数変換部12、AD(アナログデジタル)変換部13、直交復調部14、帯域制限フィルタ部15、ブロック同期部16、等化部17、シンボル判定部24及び復号部25を備えている。
尚、ここでは受信ブランチ数を1とするが、2以上としてもよい。受信ブランチ数が2以上の場合、ダイバーシチ合成が可能であるものとする。また、周波数領域等化の処理においては、ZF基準またはMMSE基準等の任意の基準を用いることが可能であるものとする。
シングルキャリア受信装置1は、図1に示したシングルキャリア送信装置100から送信された変調波の無線信号を、受信アンテナ11を介して受信する。周波数変換部12は、受信アンテナ11を介して受信した変調波の無線信号の無線周波数を、中間周波数に変換し、中間周波数信号としてAD変換部13に出力する。
AD変換部13は、周波数変換部12から中間周波数信号を入力し、中間周波数信号のアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を直交復調部14に出力する。
直交復調部14は、AD変換部13からデジタル信号を入力し、デジタル信号に対し自動周波数制御を行い、周波数ずれを補正しながら直交復調を行い、2倍アップサンプリング(オーバーサンプリング)での複素ベースバンド信号を生成する。そして、直交復調部14は、周波数補正処理後の2倍アップサンプリングでの複素ベースバンド信号を帯域制限フィルタ部15に出力する。2倍アップサンプリングは、送信シンボルのシンボルクロックに対して2倍のサンプリングを意味する。
帯域制限フィルタ部15は、直交復調部14から周波数補正処理後の2倍アップサンプリングでの複素ベースバンド信号を入力する。そして、帯域制限フィルタ部15は、周波数補正処理後の2倍アップサンプリングでの複素ベースバンド信号に対し、帯域制限フィルタ処理による波形整形を行う。帯域制限フィルタ部15は、波形整形処理後の2倍アップサンプリングでの複素ベースバンド信号をブロック同期部16に出力する。帯域制限フィルタとしては、一般的にルートロールオフフィルタが用いられる。
ブロック同期部16は、帯域制限フィルタ部15から波形整形処理後の2倍アップサンプリングでの複素ベースバンド信号を入力する。そして、ブロック同期部16は、波形整形処理後の2倍アップサンプリングでの複素ベースバンド信号に対し、SC-FDEブロックの同期タイミングを検出する。そして、ブロック同期部16は、同期タイミングを起点に、SC-FDEブロックにおける先頭のUW部分(に関する時間領域の信号)を抽出すると共に、その後に続くデータ及びUW部分(に関する時間領域の信号)を抽出する。抽出される信号は2倍アップサンプリングのものである。
ブロック同期部16は、SC-FDEブロック毎に、同期タイミングと所定の基準同期タイミングとの間の差を求め、当該差分のシンボル(ポイント)だけ、先頭のUW部分においてその並びを巡回させると共に、その後に続くデータ及びUW部分においてその並びを巡回させる。そして、ブロック同期部16は、SC-FDEブロック毎に、先頭の巡回後のUW部分並びにその後に続く巡回後のデータ及びUW部分を等化部17に出力する。ブロック同期部16の詳細については後述する。
等化部17は、ブロック同期部16から、SC-FDEブロック毎に、先頭の巡回後のUW部分並びにその後に続く巡回後のデータ及びUW部分を入力する。
等化部17は、これらの信号を時間領域から周波数領域にフーリエ変換し、複数のSC-FDEブロックについてチャネル推定の平均化処理を行い、チャネル等化の処理を行い、チャネル等化後の信号を逆フーリエ変換により時間領域の信号に戻す。そして、等化部17は、データ及びUW部分をシンボル判定部24に出力する。等化部17の詳細については後述する。
一般に、等化部17におけるチャネル等化処理としては、ZF(Zero-Forcing:ゼロフォーシング)基準またはMMSE(Minimum Mean Square Error:最小平均二乗誤差)基準等のアルゴリズムによる波形等化が行われる。
ZF基準によるチャネル等化処理を式(1)に示し、MMSE基準によるチャネル等化処理を式(2)に示す。
Figure 0007458865000001
Figure 0007458865000002
ここで、X^ZF(f)は、ZF基準による等化後の信号、X^MMSE(f)は、MMSE基準による等化後の信号を示す。fは周波数領域のサンプリングポイント、Y(f)は等化対象の受信信号、H(f)はチャネル推定値、S/NはSN比(信号電力対雑音電力比)を示す。
シンボル判定部24は、等化部17からデータ及びUW部分を入力し、データ及びUW部分からデータの信号を抽出する。そして、シンボル判定部24は、データの信号に対し、デマッピング及び尤度計算を行い、シンボル判定を行う。
シンボル判定部24は、シンボル判定として硬判定を行う場合、シンボルを構成する符号化ビット系列(誤り訂正の符号化が施されたデータ)を形成し、符号化ビット系列を復号部25に出力する。一方、シンボル判定部24は、シンボル判定として軟判定を行う場合、符号化ビット系列に対応した尤度系列を形成し、尤度系列を復号部25に出力する。
復号部25は、シンボル判定部24から符号化ビット系列、または符号化ビット系列に対応した尤度系列を入力する。そして、復号部25は、符号化ビット系列または尤度系列に対し、図1に示したシングルキャリア送信装置100の送信前処理部101に対応したデインタリーブ処理、誤り訂正復号処理及びエネルギー逆拡散処理等を行う。復号部25は、情報ビット系列(データ)を復号し出力する。
(等化部17)
次に、等化部17について詳細に説明する。図3に示すように、等化部17は、UWフーリエ変換部18、チャネル推定部19、フーリエ変換部20、S/N測定部21、周波数領域等化部22及び逆フーリエ変換部23を備えている。
図4は、等化部17の処理例を説明する図である。等化部17は、SC-FDEブロック毎に、図4に示す処理を行う。
UWフーリエ変換部18は、ブロック同期部16から、等化対象のSC-FDEブロックについて、先頭の巡回後のUW部分に関する時間領域の信号を入力する。そして、UWフーリエ変換部18は、UW部分に関する時間領域の信号に対して(N×2)ポイントのフーリエ変換(FFT)を行い、UW部分に関する周波数領域の信号を生成する(ステップS401)。UWフーリエ変換部18は、先頭のUW部分に関する周波数領域の信号をチャネル推定部19に出力する。
チャネル推定部19は、UWフーリエ変換部18から先頭のUW部分に関する周波数領域の信号を入力する。そして、チャネル推定部19は、先頭のUW部分に関する周波数領域の信号を、既知のUWシンボルを周波数領域に変換した参照信号(既知の周波数領域のUWの信号)で除算することでチャネル推定を行う。チャネル推定部19は、複数のSC-FDEブロックについてチャネル推定の平均化処理を行い、周波数領域のチャネル推定値を生成する(ステップS402)。チャネル推定部19は、周波数領域のチャネル推定値を周波数領域等化部22に出力する。
フーリエ変換部20は、ブロック同期部16から、等化対象のSC-FDEブロックについて、巡回後のデータ及びUW部分に関する時間領域の信号を入力する。そして、フーリエ変換部20は、データ及びUW部分に関する時間領域の信号に対して(M×2)ポイントのフーリエ変換(FFT)を行い、データ及びUW部分に関する周波数領域の受信信号を生成する(ステップS403)。フーリエ変換部20は、データ及びUW部分に関する周波数領域の受信信号を周波数領域等化部22に出力する。
S/N測定部21は、ブロック同期部16から、等化対象の一つ手前のSC-FDEブロックにおける後方の巡回後のUW部分に関する時間領域の信号及び等化対象のSC-FDEブロックにおける先頭の巡回後のUW部分に関する時間領域の信号を入力する。図4において、UW#1が、等化対象の一つ手前のSC-FDEブロックにおける後方の巡回後のUW部分に関する時間領域の信号であり、UW#2が、等化対象のSC-FDEブロックにおける先頭の巡回後のUW部分に関する時間領域の信号である。
S/N測定部21は、これらのUWが連続していることを利用して、これらの連続しているUW部分に関する時間領域の信号に基づいて、例えばUWの平均信号電力及び平均雑音電力を求め、S/N(SN比)を測定する。そして、S/N測定部21は、S/Nを周波数領域等化部22に出力する。
尚、S/Nの測定方法は既知であり、任意の方法を用いることができる。また、前述の非特許文献2に記載のように、S/Nを調整するようにしてもよい。
周波数領域等化部22は、チャネル推定部19からチャネル推定値を、フーリエ変換部20からデータ及びUW部分に関する周波数領域の受信信号を、S/N測定部21からS/Nをそれぞれ入力する。
周波数領域等化部22は、データ及びUW部分に関する周波数領域の受信信号Y、伝搬路情報H、及びS/Nを用いて、前記式(2)によるMMSE基準のチャネル等化を行う(ステップS404)。この場合、周波数領域等化部22は、前記式(2)によるMMSE基準のチャネル等化に代えて、データ及びUW部分に関する周波数領域の受信信号Y、及び伝搬路情報Hを用いて、前記式(1)によるZF基準のチャネル等化を行うようにしてもよい。
尚、チャネル等化の際には、ポイント数(N×2)の伝搬路情報Hは(M/N)倍に補間され、補間後のポイント数(M×2)の伝搬路情報Hが用いられる。
また、チャネル等化された受信信号はシンボルクロックに対して2倍アップサンプリングされた信号であるため、周波数領域等化部22は、例えば以下の非特許文献に記載されたチャネル合成を行う。
[非特許文献3]
中川、濱住、池田、“SC-FDEのミリ波帯FPUへの適用検討”、映像情報メディア学会技術報告、Vol.36、No.15、BCT2012-50、pp.7-12、Mar.2012
周波数領域等化部22は、チャネル等化されたデータ及びUWの部分に関する周波数領域の受信信号をシンボルクロックに対して等倍にしてから逆フーリエ変換部23に出力する。
逆フーリエ変換部23は、周波数領域等化部22から、チャネル等化されたデータ及びUW部分に関する周波数領域の等倍の受信信号を入力する。そして、逆フーリエ変換部23は、チャネル等化されたデータ及びUW部分に関する周波数領域の等倍の受信信号に対してMポイントの逆フーリエ変換(IFFT)を行い、データ及びUW部分に関する時間領域の受信信号を生成する(ステップS405)。逆フーリエ変換部23は、チャネル等化されたデータ及びUW部分に関する時間領域の受信信号をシンボル判定部24に出力する。
(ブロック同期部16)
次に、図3に示したブロック同期部16について詳細に説明する。前述のとおり、ブロック同期部16は、受信信号からSC-FDEブロックの同期タイミングを検出し、先頭のUW部分を抽出すると共に、その後に続くデータ及びUW部分を抽出する。そして、ブロック同期部16は、同期タイミングと所定の基準同期タイミングとの間の差を求め、当該差分のシンボルだけ、先頭のUW部分においてその並びを巡回させると共に、その後に続くデータ及びUW部分においてその並びを巡回させる。
以下に説明する実施例1は、スライディング相関処理により同期タイミングを検出する例であり、実施例2は、相互相関処理により同期タイミングを検出する例である。
(実施例1/ブロック同期部16)
まず、スライディング相関処理を行うブロック同期部16について説明する。図5は、スライディング相関処理を行う実施例1のブロック同期部16の構成例を示すブロック図であり、図6は、スライディング相関処理例を説明する図である。実施例1のスライディング相関処理は、実施例2の相互相関処理との関係において、自己相関処理ともいう。
このブロック同期部16-1は、複素共役化部31、Nシンボル遅延部32、複素乗算部33、Nシンボル積分部34、ピーク検出部35及びブロック抽出部36を備えている。複素共役化部31、Nシンボル遅延部32、複素乗算部33、Nシンボル積分部34及びピーク検出部35により、同期タイミング検出部37が構成される。以降の処理は、2倍アップサンプリングされた信号に対して行われ、1シンボルは2サンプル分に相当する。
複素共役化部31は、帯域制限フィルタ部15から波形整形処理後の2倍アップサンプリングでの複素ベースバンド信号(以下、単に「受信信号」という。)のシンボル系列を入力する(ステップS601)。
複素共役化部31は、受信信号のシンボル系列を複素共役化し、複素共役化した受信信号のシンボル系列を生成する(ステップS602)。複素共役化部31は、複素共役化した受信信号のシンボル系列をNシンボル遅延部32に出力する。
Nシンボル遅延部32は、複素共役化部31から複素共役化した受信信号のシンボル系列を入力し、複素共役化した受信信号のシンボル系列をNシンボル遅延化し、複素共役化及びNシンボル遅延した受信信号のシンボル系列を生成する(ステップS603)。そして、Nシンボル遅延部32は、複素共役化及びNシンボル遅延した受信信号のシンボル系列を複素乗算部33に出力する。
複素乗算部33は、帯域制限フィルタ部15から受信信号のシンボル系列を入力すると共に、Nシンボル遅延部32から複素共役化及びNシンボル遅延した受信信号のシンボル系列を入力する。
複素乗算部33は、受信信号のシンボル系列と、複素共役化及びNシンボル遅延した受信信号のシンボル系列とを複素乗算し、複素乗算結果をNシンボル積分部34に出力する。
Nシンボル積分部34は、複素乗算部33から複素乗算結果を入力し、UWのシンボル長であるNシンボルを複素乗算積分範囲として、複素乗算結果に対してNシンボルに渡って積分し、積分結果a(スライディング相関の電力値)を求める(ステップS604)。そして、Nシンボル積分部34は、積分結果aをピーク検出部35に出力する。
複素共役化部31、Nシンボル遅延部32、複素乗算部33及びNシンボル積分部34により、受信信号のシンボル系列に対し、時間軸上の1シンボル毎に処理が行われる。これにより、図6に示す積分結果a、すなわち1シンボル刻みに計算された積分結果aを求めることができる。受信信号は2倍アップサンプリングされているため、1サンプル毎に処理を行い、1サンプル刻みに計算された積分結果aを求めることにより、より詳細な積分結果aを得ることができる。積分結果aは、SC-FDEブロックの先頭タイミング(先頭のUW部分における先頭のシンボルタイミング)にピークを有する特性となる。
ピーク検出部35は、Nシンボル積分部34から積分結果aを入力し、積分結果aにおける時間軸上のシンボルのピークタイミング(スライディング相関ピーク)を検出し、当該ピークタイミングを同期タイミングに設定する(ステップS605)。そして、ピーク検出部35は、同期タイミングをブロック抽出部36に出力する。
ブロック抽出部36は、帯域制限フィルタ部15から受信信号のシンボル系列を入力すると共に、ピーク検出部35から同期タイミングを入力する。そして、ブロック抽出部36は、SC-FDEブロック毎に、同期タイミングに基づいて、当該同期タイミングの位置からNシンボル長分の信号を抽出し、抽出した信号を、当該SC-FDEブロックの先頭のUW部分とする(ステップS606)。また、ブロック抽出部36は、同期タイミングに基づいて、当該同期タイミングにNシンボル長を加算した位置からMシンボル長分の信号を抽出し、抽出した信号を、当該SC-FDEブロックのデータ及びUW部分とする(ステップS607)。
ブロック抽出部36は、同期タイミングと所定の基準同期タイミングとの間の差を求め、当該差分のシンボルだけ、先頭のUW部分においてその並びを巡回させると共に、その後に続くデータ及びUW部分においてその並びを巡回させる。そして、ブロック抽出部36は、先頭の巡回後のUW部分並びにその後に続く巡回後のデータ及びUW部分を等化部17に出力する。ブロック抽出部36の詳細については後述する。
(実施例2/ブロック同期部16)
次に、相互相関処理を行うブロック同期部16について説明する。図7は、相互相関処理を行う実施例2のブロック同期部16の構成例を示すブロック図であり、図8は、相互相関処理例を説明する図である。
る。
このブロック同期部16-2は、参照信号メモリ部41、複素乗算部42、Nシンボル積分部43、ピーク検出部44、前ゴースト検出部45及びブロック抽出部36を備えている。参照信号メモリ部41、複素乗算部42、Nシンボル積分部43、ピーク検出部44及び前ゴースト検出部45により、同期タイミング検出部46が構成される。以降の処理は、2倍アップサンプリングされた信号に対して行われ、1シンボルは2サンプル分に相当する。
参照信号メモリ部41には、既知のUW信号のシンボル系列を複素共役化した信号が、参照信号(REF)として格納されている。参照信号は2倍オーバーサンプリングされたNシンボルの信号からなる。
複素乗算部42は、帯域制限フィルタ部15から受信信号のシンボル系列を入力すると共に(ステップS801)、参照信号メモリ部41からNシンボルの参照信号を読み出す(ステップS802)。
複素乗算部42は、受信信号のシンボル系列におけるNシンボルの信号と、Nシンボルの参照信号とを複素乗算し、Nシンボルの複素乗算結果をNシンボル積分部43に出力する。
Nシンボル積分部43は、複素乗算部42からNシンボルの複素乗算結果を入力し、Nシンボルを複素乗算積分範囲として、複素乗算結果に対してNシンボルに渡って積分し、積分結果b(相互相関の電力値)を求める(ステップS803)。そして、Nシンボル積分部43は、積分結果bをピーク検出部44に出力する。
参照信号メモリ部41、複素乗算部42及びNシンボル積分部43により、受信信号のシンボル系列に対し、時間軸上の1シンボル毎に処理が行われる。これにより、図8に示す積分結果b、すなわち1シンボル刻みに計算された積分結果bを求めることができる。
受信信号及び参照信号は2倍アップサンプリングされているため、1サンプル毎に処理を行い、1サンプル刻みに計算された積分結果bを求めることにより、より詳細な積分結果bを得ることができる。
この積分結果bは、Nシンボルの受信信号とNシンボルの参照信号とを複素乗算及び積分した相互相関処理の結果であり、遅延プロファイルを表している。図8に示すように、UWが2回連続していることから、遅延プロファイルは2回計算されることになる。
積分結果bは、対象となるSC-FDEブロックの手前のSC-FDEブロックにおける後ろのUW部分の先頭タイミング(後ろのUW部分における先頭のシンボルタイミング)、及び対象となるSC-FDEブロックの先頭タイミング(先頭のUW部分における先頭のシンボルタイミング)に、それぞれ主波である相互相関ピークを有する特性となる。また、主波の前後には、前ゴースト及び後ろゴーストが存在するものとする。
ピーク検出部44は、Nシンボル積分部43から積分結果bを入力し、積分結果bにおける時間軸上のシンボルの主波に対するピークタイミング(相互相関ピークのタイミング)を検出する(ステップS804)。そして、ピーク検出部44は、相互相関ピークのタイミングを前ゴースト検出部45に出力する。
前ゴースト検出部45は、ピーク検出部44から相互相関ピークのタイミングを入力し、所定範囲内で連続した2つの相互相関ピークのタイミングのうち、2番目(後ろ)の相互相関ピークのタイミングを特定する。
前ゴースト検出部45は、特定した2番目の相互相関ピークのタイミングを基準として、それよりも時間的に前の所定範囲を前ゴースト検出範囲に設定する。前ゴースト検出範囲の長さ(シンボル長)は、2番目の相互相関ピークの主波に対する前ゴーストを含み、かつ1番目の相互相関ピークの主波に対する後ゴーストを含まない長さとし、経験的に得られた長さが予め設定されるものとする。
前ゴースト検出部45は、前ゴースト検出範囲に存在する複数のピークのタイミングのうち、最初のピークのタイミングを前ゴーストのピークタイミングとして検出し、これを同期タイミングに設定する(ステップS805)。前ゴースト検出部45は、同期タイミングをブロック抽出部36に出力する。尚、前ゴースト検出部45は、前ゴースト検出範囲に前ゴーストのピークを検出しなかった場合、2番目の相互相関ピークのタイミングを同期タイミングに設定し、これをブロック抽出部36に出力する。
これにより、SC-FDEブロックの先頭のUW部分における主波に対する前ゴーストのピークタイミングが同期タイミングとして出力される。
ブロック抽出部36は、前ゴースト検出部45から同期タイミングを入力し、実施例1と同様の処理を行い、先頭のUW部分の並びを巡回させると共に、その後に続くデータ及びUW部分の並びを巡回させる。そして、ブロック抽出部36は、先頭の巡回後のUW部分並びにその後に続く巡回後のデータ及びUW部分を等化部17に出力する。尚、ステップS806,S807の処理は、図6に示したステップS606,S607の処理と同様である。
(ブロック抽出部36)
次に、図5及び図7に示したブロック抽出部36について詳細に説明する前に、従来のブロック抽出部36’について説明する。
図12は、従来のブロック抽出部36’の構成例を示すブロック図である。このブロック抽出部36’は、抽出部111を備えている。抽出部111は、帯域制限フィルタ部15から受信信号のシンボル系列を入力すると共に、図5のピーク検出部35または図7の前ゴースト検出部45から同期タイミングを入力する。
抽出部111は、受信信号のシンボル系列から、同期タイミングを起点に、SC-FDEブロックにおける先頭のUW部分を抽出すると共に、その後に続くデータ及びUW部分を抽出する。そして、抽出部111は、UW部分を等化部17に出力すると共に、データ及びUW部分を等化部17に出力する。
次に、図5及び図7に示したブロック抽出部36について詳細に説明する。図9は、ブロック抽出部36の構成例を示すブロック図である。このブロック抽出部36は、1次抽出部51、シンボルカウンタ部52、ブロック抽出制御部(差処理部)53及び巡回部54を備えている。
1次抽出部51は、図12に示した抽出部111と同様の処理を行う。そして、1次抽出部51は、SC-FDEブロックにおける先頭のUW部分並びにその後に続くデータ及びUW部分を巡回部54に出力する。
シンボルカウンタ部52は、0から1SC-FDEブロックの最大のシンボル値までのカウント値を、シンボル毎にカウントし、1SC-FDEブロックの周期で一周するカウンタである。シンボルカウンタ部52は、カウント値が1SC-FDEブロックの最大のシンボル値に到達した後、再び0からカウントを開始する。また、シンボルカウンタ部52は、ブロック抽出制御部53からリセット信号を入力したときに、カウント値を0にリセットする。
シンボルカウンタ部52は、基準同期タイミングを起点とする0から1SC-FDEブロックの最大のシンボル値までの間のシンボル位置を示すカウント値を、ブロック抽出制御部53に出力する。
ブロック抽出制御部53は、図5のピーク検出部35または図7の前ゴースト検出部45から同期タイミングを入力すると共に、シンボルカウンタ部52からシンボル位置を示すカウント値を入力する。
ブロック抽出制御部53は、シンボルカウンタ部52のカウンタを、所定の基準同期タイミングを基準にして開始させるように、制御を行う。具体的には、ブロック抽出制御部53は、入力した同期タイミングが所定条件を満たすと判断した場合(例えば入力タイミングが安定し、安定した同期が取れたと判断した場合)、同期タイミングの入力タイミングで、リセット信号をシンボルカウンタ部52に出力する。これにより、シンボルカウンタ部52のカウント値が基準同期タイミングで0にリセットされる。
ここで、ブロック抽出制御部53は、安定した同期がとれるまでは差Δの値を0に設定し、安定した同期がとれた段階で、シンボルカウンタ部52のカウンタを制御し、基準同期タイミングを定めるものとする。
ブロック抽出制御部53は、安定した同期が取れた段階で、入力した同期タイミングと、シンボルカウンタ部52から入力したカウント値である基準同期タイミングとの間の差Δ(シンボル差)を算出する。そして、ブロック抽出制御部53は、同期タイミング及び基準同期タイミングの時間的な前後関係の情報を含む差Δを巡回部54に出力する。尚、ブロック抽出制御部53は、同期タイミングと基準同期タイミングとの間の差Δを算出する差処理部として機能する。
巡回部54は、1次抽出部51からSC-FDEブロックにおける先頭のUW部分並びにその後に続くデータ及びUW部分を入力すると共に、ブロック抽出制御部53から差Δを入力する。そして、巡回部54は、差Δの示すシンボル分だけ、先頭のUW部分の並びを巡回させると共に、その後に続くデータ及びUW部分の並びを巡回させる。
具体的には、巡回部54は、差Δに含まれる前後関係の情報に基づいて、同期タイミングが基準同期タイミングよりも時間的に前であると判定した場合、先頭のUW部分について、先頭のシンボル位置から後ろ方向へ数えて差Δのシンボル分のデータを最終のシンボル位置へ巡回させる。その後に続くデータ及びUW部分についても同様である。
また、巡回部54は、同期タイミングが基準同期タイミングよりも時間的に後であると判定した場合、先頭のUW部分について、最終のシンボル位置から前方向へ数えて差Δのシンボル分のデータを先頭のシンボル位置へ巡回させる。その後に続くデータ及びUW部分についても同様である。
巡回部54は、先頭の巡回後のUW部分並びにその後に続く巡回後のデータ及びUW部分を等化部17に出力する。
このように、同期タイミングの検出結果に変化がない場合、同期タイミングと基準同期タイミングとが一致するため、差Δ=0となり、巡回は行われない。一方、同期タイミングの検出結果が変化した場合、同期タイミングは基準同期タイミングからずれるため、ずれ方向及びずれ量(差Δ)に応じて、巡回が行われる。
図10は、ブロック抽出部36の第1処理例を説明する図であり、検出された同期タイミングが基準同期タイミングよりも時間的に前となった場合を示している(α1)。
UW#1は、一つ手前のSC-FDEブロックにおける後ろのUW部分の一部であり、UW#2-1は、等化対象のSC-FDEブロックにおける先頭のUW部分の一部であり、UW#2-2は、UW#2-1に続く先頭のUW部分の残りである。UW#2-1及びUW#2-2は、等化対象のSC-FDEブロックにおける先頭のUW部分である。UW#3は、等化対象のSC-FDEブロックにおける後ろのUW部分の一部である。
(a)は、1次抽出部51により1次抽出された先頭のUW部分であり、(b)は、1次抽出部51により1次抽出されたその後に続くデータ及びUW部分である。
巡回部54は、ブロック抽出制御部53から入力した差Δに含まれる前後関係の情報に基づいて、同期タイミングが基準同期タイミングよりも時間的に前であると判定する。そうすると、巡回部54は、抽出された先頭のUW部分(a)について、先頭のシンボル位置から後ろ方向へ数えて差Δのシンボル分のデータD1を、最終のシンボル位置へ巡回させる(β1)。そして、巡回部54は、先頭の巡回後のUW部分(c)(巡回されたUW部分)を生成する。
同様に、巡回部54は、抽出されたその後に続くデータ及びUW部分(b)について、先頭のシンボル位置から後ろ方向へ数えて差Δのシンボル分のデータD2を、最終のシンボル位置へ巡回させる(γ1)。そして、巡回部54は、その後に続く巡回後のデータ及びUW部分(d)(巡回されたデータ及びUW部分)を生成する。
このように、同期タイミングが基準同期タイミングよりも時間的に前の位置となった場合、先頭のシンボル位置から差Δのシンボル分であるデータD1,D2が、それぞれ最終のシンボル位置へ巡回することとなる。つまり、受信信号のシンボル系列から抽出されるUW部分等は、常に基準同期タイミングを起点とした信号となり、SC-FDEブロック毎にチャネル推定値の位相回転量を合わせることができる。
図11は、ブロック抽出部36の第2処理例を説明する図であり、検出された同期タイミングが基準同期タイミングよりも時間的に後になった場合を示している(α2)。UW#1,UW#2-1,UW#2-2,UW#3は、図10と同様である。
(e)は、1次抽出部51により1次抽出された先頭のUW部分であり、(f)は、1次抽出部51により1次抽出されたその後に続くデータ及びUW部分である。
巡回部54は、ブロック抽出制御部53から入力した差Δに含まれる前後関係の情報に基づいて、同期タイミングが基準同期タイミングよりも時間的に後であると判定する。そうすると、巡回部54は、抽出された先頭のUW部分(e)について、最終のシンボル位置から前方向へ数えて差Δのシンボル分のデータD3を、先頭のシンボル位置へ巡回させる(β2)。そして、巡回部54は、先頭の巡回後のUW部分(g)(巡回されたUW部分)を生成する。
同様に、巡回部54は、抽出されたその後に続くデータ及びUW部分(f)について、最終のシンボル位置から前方向へ数えて差分Δのシンボル分のデータD4を、先頭のシンボル位置へ巡回させる(γ2)。そして、巡回部54は、その後に続く巡回後のデータ及びUW部分(h)(巡回されたデータ及びUW部分)を生成する。
このように、同期タイミングが基準同期タイミングよりも時間的に後の位置となった場合、最終のシンボル位置から差Δのシンボル分であるデータD3,D4が、それぞれ先頭のシンボル位置へ巡回することとなる。つまり、受信信号のシンボル系列から抽出されるUW部分等は、常に基準同期タイミングを起点とした信号となり、SC-FDEブロック毎にチャネル推定値の位相回転量を合わせることができる。
以上のように、本発明の実施形態のシングルキャリア受信装置1によれば、ブロック同期部16に備えたブロック抽出部36の1次抽出部51は、SC-FDEブロック毎に、受信信号のシンボル系列から、スライディング相関処理または相互相関処理により求めた同期タイミングを起点として、先頭のUW部分並びにその後に続くデータ及びUW部分を抽出する。
ブロック抽出部36は、同期タイミングと所定の基準同期タイミングとの間の差Δを求め、当該差Δのシンボル分だけ、先頭のUW部分の並びを巡回させると共に、その後に続くデータ及びUW部分の並びを巡回させる。そして、ブロック抽出部36は、先頭の巡回後のUW部分並びにその後に続く巡回後のデータ及びUW部分を等化部17に出力する。
そして、等化部17により、複数のSC-FDEブロックにおける巡回後のUW部分を用いたチャネル推定の平均化処理が行われ、チャネル等化の処理が行われる。
一般に、伝搬環境によって受信電力や到来波が変化した場合には、最適な同期タイミングを検出できるとは限らず、その状況によっては検出された同期タイミングが変化してしまう。そうすると、SC-FDEブロック毎にチャネル推定値の位相回転量が異なることとなり、複数のSC-FDEブロックを用いて精度の高いチャネル推定値を得ることができない。
本発明の実施形態では、複数のSC-FDEブロックにおける巡回後のUW部分を用いたチャネル推定の平均化処理が行われる。巡回後のUW部分は、一定の基準同期タイミングを起点としたものであるため、チャネル推定値の位相回転量はSC-FDEブロック毎に異なることはなく、精度の高いチャネル推定値を得ることができる。
したがって、SC-FDE方式において、複数ブロックのチャネル推定結果の平均化処理を行う場合であっても、精度の高いチャネル推定値を得ることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、図5に示したブロック同期部16-1は、スライディング相関処理により同期タイミングを検出し、図7に示したブロック同期部16-2は、相互相関処理により同期タイミングを検出するようにした。本発明は、同期タイミングの検出処理をこれらの処理に限定するものではなく、他の処理を用いるようにしてもよい。
また、本発明は、MIMOシステムに用いたSC-FDE方式のシングルキャリア受信装置1にも適用がある。
1 シングルキャリア受信装置
11 受信アンテナ
12 周波数変換部
13 AD(アナログデジタル)変換部
14 直交復調部
15 帯域制限フィルタ部
16 ブロック同期部
17 等化部
18 UW(ユニークワード)フーリエ変換部
19 チャネル推定部
20 フーリエ変換部
21 S/N測定部
22 周波数領域等化部
23 逆フーリエ変換部
24 シンボル判定部
25 復号部
31 複素共役化部
32 Nシンボル遅延部
33,42 複素乗算部
34,43 Nシンボル積分部
35,44 ピーク検出部
36,36’ ブロック抽出部
37,46 同期タイミング検出部
41 参照信号メモリ部
45 前ゴースト検出部
51 1次抽出部
52 シンボルカウンタ部
53 ブロック抽出制御部(差処理部)
54 巡回部
100 シングルキャリア送信装置
101 送信前処理部
102 マッピング部
103 UW生成部
104 SC(シングルキャリア)ブロック構成部
105 帯域制限フィルタ部
106 直交変調部
107 DA(デジタルアナログ)変換部
108 周波数変換部
109 電力増幅部
110 送信アンテナ
111 抽出部

Claims (2)

  1. パイロット信号であるUW(ユニークワード)を含むブロックの系列であって、先頭のUW、データ及び後方のUWからなる前記ブロックの系列の変調波を受信し、チャネル推定及びチャネル等化を行うSC-FDE(シングルキャリア周波数領域等化)方式のシングルキャリア受信装置において、
    前記ブロック毎に、前記変調波の受信信号のシンボル系列から同期タイミングを検出する同期タイミング検出部と、
    前記ブロック毎に、前記同期タイミング検出部により検出された前記同期タイミングを起点として、前記受信信号のシンボル系列から、前記先頭のUWと同じ長さのシンボルを先頭UW部分として抽出すると共に、前記データ及び前記後方のUWと同じ長さのシンボルをデータ及び後方UW部分として抽出し、前記先頭UW部分の並びを巡回させると共に、前記データ及び後方UW部分の並びを巡回させるブロック抽出部と、を備え、
    前記同期タイミング検出部により検出された前記同期タイミングが所定条件を満たす場合の前記同期タイミングを基準同期タイミングとして、
    前記ブロック抽出部は、
    前記同期タイミングと前記基準同期タイミングとの間の差を求め、当該差のシンボル分だけ、前記先頭UW部分の並びを巡回させると共に、前記データ及び後方UW部分の並びを巡回させる、ことを特徴とするシングルキャリア受信装置。
  2. 請求項1に記載のシングルキャリア受信装置において、
    前記ブロック抽出部は、
    前記同期タイミングを起点として、前記受信信号のシンボル系列から前記先頭UW部分を抽出すると共に、前記データ及び後方UW部分を抽出する抽出部と、
    前記同期タイミングと前記基準同期タイミングとの間の前記差を求める差処理部と、
    前記差処理部により求めた前記差について、前記同期タイミングが前記基準同期タイミングよりも時間的に前である場合、前記先頭UW部分について、先頭のシンボル位置から後ろ方向へ数えて前記差のシンボル分を最終のシンボル位置へ巡回させると共に、前記データ及び後方UW部分について、先頭のシンボル位置から後ろ方向へ数えて前記差のシンボル分を最終のシンボル位置へ巡回させ、
    前記同期タイミングが前記基準同期タイミングよりも時間的に後である場合、前記先頭UW部分について、最終のシンボル位置から前方向へ数えて前記差のシンボル分を先頭のシンボル位置へ巡回させると共に、前記データ及び後方UW部分について、最終のシンボル位置から前方向へ数えて前記差のシンボル分を先頭のシンボル位置へ巡回させる巡回部と、
    を備えたことを特徴とするシングルキャリア受信装置。
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