JP7456320B2 - 円錐形状の包装材をキャッチする装置および方法 - Google Patents

円錐形状の包装材をキャッチする装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、移送された円錐形状の包装材をキャッチする装置および方法に関する。
一部のアイスクリームや菓子等の包装材として、スリーブコーンカップと呼ばれる先端が尖った円錐形状であるものが用いられている。このような包装材には展開した状態で扇形状となる枚葉紙が使用され、この枚葉紙の一辺に接着剤が塗布される。その後、当該枚葉紙はマンドレルと呼ばれる円錐形の金型に巻き付けられる。このとき枚葉紙の接着剤が塗布された一方の辺を他方の辺と重ねることにより、両辺部分が互いに接着され、円錐形状の包装材が成形される。
このようにして成形された円錐形状の包装材は、マンドレルの内部からエアーを噴射する等して高速で外され、次の枚葉紙が速やかに当該マンドレルに巻き付けられる、という動作が順次繰り返される。マンドレルから取り外された円錐形状の包装材は、そのまま1箇所に重ねて保管または移動することができるが、これに何らかの後加工をしたいときは、当該包装材を重ねずに、例えば1個ずつベルトコンベアに移載することが好ましい場合がある。しかし、当該包装材は先端が尖っているため、エアー噴射等で高速で飛ばされた場合にこれを損傷させずに安定して減速させ、しかも短時間でベルトコンベア等に移載することは容易ではない。
特許文献1には、成形された円錐形状の包装材であるスリーブコーンカップが、これを保持する上部マンドレルの先端部側近傍に設けられた排気口からエアーを吹き出すことによって上部マンドレルから抜き取られ、後方に配置されているトップカールユニットに供給されることが記載されている。トップカールユニットとは、スリーブコーンカップの口部にカール加工を施すものであり、特許文献1に図示されるように、スリーブコーンカップを保持するホルダーが多数、放射状に並べて配置され、これが間欠的に回転する構造を有している。
特開2000-301631号公報
しかし、このような構造では平面上のスペースを無駄に占有してしまう。さらには、円錐形状の包装材を一定方向に並べてコンベア上に配置するためには、ホルダーから当該包装材を外してコンベアに載置する工程が追加で必要となる。よって、当該包装材の全体的な生産速度の低下につながる。一方、単純にエアー噴射等で高速で飛ばされた円錐形状の包装材を何らかの障害物に当てて減速させることが考えられる。しかし、この場合は、当該包装材の向きが一定方向を向かず、これを揃えるのに時間を要する。また、飛ばされた当該包装物の尖った先端部分が損傷し、商品価値を損ねる可能性がある。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、移送された円錐形状の包装材を安定してキャッチする装置および方法を提供することを課題とする。
本実施の形態による移送された円錐形状の包装材をキャッチする装置は、前記包装材の移送方向を第1方向とするとき、前記第1方向に沿った回転軸を有し、互いに逆方向に回転する第1回転部および第2回転部を備え、前記第1方向に沿って平面視したとき、前記第1回転部および前記第2回転部には、それぞれの外周に沿って少なくともひとつの凹部が形成されており、前記第1回転部および前記第2回転部は、これらが所定の位置にあるとき、それぞれの前記凹部どうしが対向して隙間であるキャッチ領域を形成でき、前記第1回転部および前記第2回転部は、前記包装材が前記キャッチ領域に挿入されたときに、前記包装材の頂点を除く側面と当接して、当該包装材の前記第1方向に沿った前記移送を停止させることができる。
また、本実施の別の形態による円錐形状の包装材をキャッチする装置において、前記第1方向に沿って平面視したとき、前記第1回転部および前記第2回転部は、これらが所定の位置にあるとき、それぞれの前記凹部どうしが対向してひとつの閉じた隙間であるキャッチ領域を形成できてもよい。
また、本実施の別の形態による円錐形状の包装材をキャッチする装置において、前記第1方向に沿って平面視したときの前記キャッチ領域は、前記包装材の底面の半径よりも小さい半径の円弧をその輪郭として含むものでもよい。
また、本実施の別の形態による円錐形状の包装材をキャッチする装置において、前記第1方向に沿って平面視したときの、前記第1回転部および前記第2回転部のそれぞれにおける、回転中心から外周までの最大距離を半径とする円の直径をそれぞれd1およびd2とし、それぞれの回転中心間の距離をd0とするとき、d1およびd2の和はd0の2倍よりも大きく、直径がd1およびd2である前記円の2箇所の交点をRおよびSとするとき、当該RおよびSは、前記キャッチ領域を形成するときの前記第1回転部および前記第2回転部の外周と重なってもよい。
また、本実施の別の形態による円錐形状の包装材をキャッチする装置において、前記第1方向に直交する第2方向に沿って平面視したとき、前記第1回転部および前記第2回転部のいずれか一方は、回転中心から外周までの最大距離が、第1方向に沿った両端よりもその間において最小となり、他方は、回転中心から外周までの最大距離が、第1方向に沿った両端よりもその間において最大となってもよい。
また、本実施の別の形態による円錐形状の包装材をキャッチする装置において、前記第1方向に直交する第2方向に沿って平面視したとき、前記第1回転部および前記第2回転部は、それぞれ、第1方向に沿って第1部分、第2部分および第3部分がこの順に隣接して構成され、それぞれの前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分どうしが対向し、前記第1回転部および前記第2回転部のいずれか一方の前記第1部分および前記第3部分の回転中心から外周までの最大距離がd0/2より大きく、前記第2部分の回転中心から外周までの最大距離がd0/2より小さく、かつ、他方の前記第1部分および前記第3部分の回転中心から外周までの最大距離がd0/2より小さく、前記第2部分の回転中心から外周までの最大距離がd0/2より大きくてもよい。
また、本実施の別の形態による円錐形状の包装材をキャッチする装置において、前記包装材の前記第1方向に沿った前記移送を停止させた後、前記第1回転部および前記第2回転部が互いに逆方向に回転することにより、前記包装材を、前記第1方向並びに前記第1回転部および前記第2回転部のそれぞれの回転中心を通る直線に直交する方向に排出できるものでもよい。
また、本実施の別の形態による円錐形状の包装材をキャッチおよび搬送する装置は、上記円錐形状の包装材をキャッチする装置に隣接して、前記包装材を前記排出される方向に沿って搬送することが可能なベルトコンベア装置をさらに備えてもよい。
また、本実施の形態による円錐形状の包装材をキャッチする方法は、前記包装材の移送方向を第1方向とするとき、前記第1方向に沿った回転軸を有し、互いに逆方向に回転し、前記第1方向に沿って平面視したとき、それぞれの外周に沿って少なくともひとつの凹部が形成されている、第1回転部および第2回転部を、それぞれの前記凹部どうしが対向して隙間であるキャッチ領域を形成するように所定の位置まで回転させる工程と、前記包装材を前記キャッチ領域に挿入させる移送工程と、前記第1回転部および前記第2回転部が、前記包装材の頂点を除く側面と当接して、当該包装材の前記第1方向に沿った前記移送を停止させるキャッチ工程と、を備える。
また、本実施の別の形態による円錐形状の包装材をキャッチおよび搬送する方法は、上記の円錐形状の包装材をキャッチする方法に加えて、前記キャッチ工程の後、前記第1回転部および前記第2回転部が互いに逆方向に回転することにより、前記包装材を、前記第1方向並びに前記第1回転部および前記第2回転部のそれぞれの回転中心を通る直線に直交する方向に排出する排出工程と、前記包装材を前記排出される方向に沿ってベルトコンベア装置によって搬送する搬送工程と、をさらに備えてもよい。
本実施の形態によれば、移送された円錐形状の包装材を安定してキャッチする装置および方法を提供することができる。
本開示の第1実施形態に係る包装材をキャッチする装置の一例を説明する正面図および平面図である。 扇形状枚葉紙および円錐形状包装材の一例を説明する図である。 巻付け部から集積部に至る工程の一例を説明する概略斜視図である。 巻付け部から第2搬送部に至る工程の一例を説明する概略斜視図である。 本開示に至る過程で検討された検討例を説明する概略図である。 本開示の第2実施形態に係る包装材をキャッチする装置の一例を説明する正面図および側面図である。 第2実施形態に係る包装材をキャッチする装置の第1部分を説明する図である。 第2実施形態に係る包装材をキャッチする装置の第2部分を説明する図である。 第2実施形態に係る包装材をキャッチする装置の第3部分を説明する図である。
以下、図面等を参照して、本開示の包装材をキャッチする装置および方法の一例について説明する。ただし、本開示の包装材をキャッチする装置および方法は、以下に説明する実施形態に係る装置や方法には限定されない。
なお、以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状、断面図における各層の厚さ等は理解を容易にするために適宜誇張している。また、各図において部材の断面を示すハッチングを適宜省略する。本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。また、説明の便宜上、紙面に対して上方または下方等という語句を用いて説明することがあるが、上下方向が逆転してもよく、左右方向についても同様とする。
1.第1実施形態
本開示の包装材をキャッチする装置の典型的な実施形態について説明する。図1(a)および図1(c)は、本開示の第1実施形態に係る包装材をキャッチする装置であるキャッチ装置1の一例を示す正面図である。また、図1(b)は、キャッチ装置1の平面図である。ここで、キャッチ装置1を説明する便宜上、XYZ座標系を設ける。キャッチ装置1において、後述する円錐形状包装材102が移送されてくる方向Bに沿ってY軸を設け、鉛直方向に沿ってZ軸を設ける。また、Y軸およびZ軸に直交するX軸を設ける。ここで、円錐形状包装材102が移送される方向を-Y方向側、その逆方向を+Y方向側とする。また、円錐形状包装材102の進行方向を手前に向けたときの右側を+X方向側、その逆方向を-X方向側とし、鉛直上方を+Z方向側、鉛直下方を-Z方向側とする。
キャッチ装置1は、Y軸に沿った回転軸26を中心として回転可能な第1回転部2と、同じくY軸に沿った別の回転軸36を中心として回転可能な第2回転部3と、が互いに隣接して配置された構成を備える。第1回転部2および第2回転部3には、それぞれの外周に沿って複数の凹部である凹部24および34が形成されている。また、+Z方向から第2回転部3を見ると、第2回転部3の凹部24の両端にはY軸方向に沿ってテーパ面44が設けられている。
図1(a)に示すように、-Y方向側からキャッチ装置1を平面視する。ここで、第1回転部2および第2回転部3がそれぞれ回転して所定の位置に来たとき、それぞれの凹部24および34どうしが対向して隙間であるキャッチ領域40を形成する。キャッチ領域40の輪郭として上下にそれぞれ円弧の形状が形成されるが、X方向に沿った両端部が途切れている。なお、キャッチ領域40の輪郭形状は円弧に類似する形状や四角等の他の形状でもよい。キャッチ装置1がこの状態にあるとき、図1(b)に示すように、方向Bである-Y方向側に向けて、円錐形状包装材102が空中を横切りながら移送される。その後、円錐形状包装材102はこのキャッチ領域40に挿入される。そして、第1回転部2および第2回転部3は、円錐形状包装材102を安全かつ確実にキャッチすることができる。すなわち、第1回転部2および第2回転部3は、円錐形状包装材102の頂点104を除く側面105と当接して、これの移送を安定して停止させることができる。
<a>第1実施形態に係るキャッチ装置の概要
本開示は、円錐形状の包装材を製造する装置そのものではなく、上述のように、成形され移送された円錐形状の包装材をキャッチする装置に関するものである。キャッチとは、移送されてきた包装材の傷付きや変形を抑制しながら後工程への搬送も考慮しつつ、その移送を停止させて受け止めることである。しかしながら、本開示のキャッチ装置の詳細の説明の前に、理解を容易にするため、前工程を含めた、想定される全体的な装置構成の概略について簡単に説明する。
<i>扇形状枚葉紙および円錐形状包装材
円錐形状の包装材のもととなる部材は、図2(a)に示すような、扇形状枚葉紙100である。扇形状枚葉紙100は平面視において扇形に近似する扇形状を形成している。扇形状は数学的な扇形とは異なるものを含むが、円錐形状包装材102を組み立てられるよう、扇形をベースとしてのりしろ部分である接着剤塗布予定部50や円錐形状の包装材を剥がしやすくするためのつまみとなる突起101が付加され、角部が必要に応じて丸められている。扇形状枚葉紙100は、円錐形状包装材102を組み立てられるものであれば、上記以外の形状を含んでもよい。
扇形状枚葉紙100は、図2(b)に示すような円錐形状包装材102に組み立てたときに開口部である底面106の円周となる周縁部として第3周縁部100cを有している。第3周縁部100cは所定の円弧を含んだ周縁部である。また、扇形状枚葉紙100は、円錐形状包装材102に組み立てたときの頂点104に対応する頂部103を有している。頂部は扇形の頂点であってもよいが、本実施形態では頂部103は丸みを帯びた領域である。さらに、扇形状枚葉紙100は、第3周縁部100cの両端部と、頂部103とを結ぶ周縁部として、第1周縁部100aおよび第2周縁部100bを有している。
第1周縁部100aおよび第2周縁部100bは、それぞれ扇形状枚葉紙100を扇形と見立てたときの半径部分、あるいは円錐形状包装材102の斜辺に相当する周縁部である。しかし、実際には、第1周縁部100aおよび第2周縁部100bは直線部分を含むものの直線部分以外の部分をも含んで構成されている。例えば、第1周縁部100aは、直線部分の両端に円弧を含んで構成され、第2周縁部100bは、直線部分の両端に円弧を含み、かつ途中に突起101を含んで構成される。なお、第1周縁部100aの直線部分に沿って帯状の接着剤塗布予定部50が設けられる。これは本実施形態の説明上、便宜的に設けたものであり、接着剤塗布予定部50として特別な加工やマーキングがされているわけではない。
なお、接着剤塗布予定部50に接着剤を塗布した扇形状枚葉紙100を頂部103付近に頂点104が形成されるように丸めることにより、円錐形状包装材102を成形することができる。円錐形状包装材102は、底面106が開口部となる円錐近似の円錐形状をしている。当然ながら、円錐形状包装材102は数学的な円錐に限らず、これに近似する形状を含むものである。
<ii>キャッチ装置以外も含めた全体的な装置構成の概要
扇形状枚葉紙100は、図示しない搬送部に複数枚を積み重ねてストックされ、そこから1枚ずつ吸着されて所定位置まで移動する。扇形状枚葉紙100の移動方向は、第1周縁部100aが含む直線部分に沿う方向である。この方向を便宜的に方向Aとする。ここで、図3(a)は、扇形状枚葉紙100を搬送しながら接着剤を塗布し、これを巻き付けて円錐形状の包装材に仕上げる第1搬送部6と、巻付け部7の構成の一例を示す斜視図である。また、図3(b)は、扇形状枚葉紙100を巻き付ける巻付け部7の説明図である。図3(c)は、巻き付けが終わった円錐形状包装材102を重ねて集積する集積部8の説明図である。
その後、扇形状枚葉紙100は、図3(a)に示すように第1搬送部6によってさらに方向Aに沿って搬送される。第1搬送部6では、扇形状枚葉紙100を搬送路61の上に滑らせながら、後方から爪部62で押すことにより扇形状枚葉紙100を搬送方向に移動させている。ただし、第1搬送部6の搬送方式はこれに限らず、例えば扇形状枚葉紙100の表裏面をベルト等で挟みながら搬送するものでもよい。
第1搬送部6は、扇形状枚葉紙100を搬送しつつ、搬送方向に沿って接着剤を塗布する接着剤塗布部5を備えている。扇形状枚葉紙100は、その第1周縁部100aの直線部分が搬送方向である方向Aに沿っているため、第1周縁部100aのすぐ内側に設けられた接着剤塗布予定部50に接着剤を塗布できる。図3(a)において、扇形状枚葉紙100が位置Eに来たとき、接着剤の塗布が良好に完了する。したがって、接着剤塗布部5に複雑な動作をさせることなく、扇形状枚葉紙100に対して容易に接着剤塗布形成部51を形成できる。
さらに、第1搬送部6は扇形状枚葉紙100を下流側に搬送し、上部マンドレル71および下部マンドレル72により構成される巻付け部7の付近である位置Fまで移動させる。上部マンドレル71および下部マンドレル72は、互いに対向配置される一対の円錐形の金属体である。第1搬送部6を搬送された扇形状枚葉紙100の第2周縁部100bを先頭部分として、扇形状枚葉紙100は上部マンドレル71および下部マンドレル72の間に挿入される。
ここで、扇形状枚葉紙100の第1周縁部100aおよび第2周縁部100bのそれぞれが含む直線部分の延長線が交わる交角をθ1とする。このとき、上部マンドレル71および下部マンドレル72が互いに接する接線は、扇形状枚葉紙100の平面内において第1搬送部6の搬送方向に対してθ1傾斜している。すなわち、当該接線は扇形状枚葉紙100の第2周縁部100bが含む直線部分と平行である。
このとき、第2周縁部100bが含む直線部分が当該接線と一致する位置が位置Fであり、扇形状枚葉紙100がこの位置にセットされる。これにより上部マンドレル71および下部マンドレル72が扇形状枚葉紙100を搬送方向に沿って引き込むことができる。さらに、図3(b)に示すように、上部マンドレル71が図示しない孔を有し、ここからバキュームで扇形状枚葉紙100を吸着することにより、上部マンドレル71の周りの位置Gで扇形状枚葉紙100を巻き付けて円錐形状包装材102を成形することができる。このとき、第1周縁部100aに沿って形成された接着剤塗布形成部51には第2周縁部100bが重なる。さらに上部マンドレル71と下部マンドレル72とで挟まれ押圧されることで両周縁部が密着する。
次に、図3(c)に示すように、上部マンドレル71に成形された円錐形状包装材102は、上部マンドレル71の図示しない孔からのエアパージ等によって、上部マンドレル71から離脱する方向、すなわち方向Bに向けて飛ばされる。ここで、円錐形状包装材102が何らの後加工も必要なく出荷等できる場合には、順次飛ばされた円錐形状包装材102を位置Hで集積部8として集積し、所定数ごとにまとめて梱包することができる。一方、円錐形状包装材102に何らかの後加工を行う必要がある場合はこのように集積せずに、各々の円錐形状包装材102を一定向きに並べて搬送することが好ましい。
図4は、このような成形後の円錐形状包装材102への後加工が必要な場合の装置構成の一例を示す図である。この図では、エアパージ等により上部マンドレル71から離脱して移送中の円錐形状包装材102は、キャッチ装置1で位置Kにて受け止められ、当該円錐形状包装材102を損傷させることなく安定してその移送を停止させる。また、移送が停止された円錐形状包装材102は、その後、速やかに、方向Bと直交する方向Cに向けて搬送するための第2搬送部9の搬送路91の上に載せられる。
そして、円錐形状包装材102は、搬送路91と同期して移動する保持部92に保持されながら方向Cに向けて例えば位置Lおよびその延長上の位置に搬送される。第2搬送部9はこのようなベルトコンベア装置であってもよく。それ以外の公知の搬送手段であってもよい。以下、このような成形後の円錐形状包装材102への後加工が必要な場合に設けられる、本開示の実施形態に係るキャッチ装置1の検討経緯および構成の詳細を説明する。
<b>検討例に係るキャッチ装置の構成
上述したようなキャッチ装置1の構成に至るまでに発明者が検討した検討例について簡単に説明する。これとの比較により、本開示の実施形態に係るキャッチ装置1の作用機能を明確にするためである。
図5(a)および図5(d)は、本開示の実施形態に係るキャッチ装置1を検討する前に事前検討された検討例に係るキャッチ装置201の正面図である。また、図5(b)、図5(c)および図5(e)はこれの平面図である。XYZ座標系は図1のキャッチ装置1の座標系に準じて設けている。発明者はまず、図5(a)や図5(b)に示すような中央部に厚さ方向に沿ったテーパ面213を有する円形の孔を備え、X軸方向に沿って分離可能なキャッチ装置201を検討した。
キャッチ装置201は、図5(c)に示すように、+Y方向側から移送されてきた円錐形状包装材102を、円錐形状包装材102の斜辺と同様の傾斜を有するテーパ面213に当接させることでキャッチし、当該円錐形状包装材102の移送を停止させることができる。ここでキャッチ装置201は、図5(d)および図5(e)に示すように、中央に半円状の凹部を有する第1押さえ部211と第2押さえ部212とから構成され、それぞれがX軸に沿って離隔するように移動できる。したがってこのような両押さえ部の移動により、円錐形状包装材102を自重で下方に落下させることができる。この落下地点に前述の第2搬送部9のような搬送手段を配置すれば、成形後の円錐形状包装材102を同一方向に並べて搬送することができる。
この場合、キャッチ装置201が円錐形状包装材102をキャッチしてその移送を停止してから、第1押さえ部211と第2押さえ部212とが相互に離隔して円錐形状包装材102を開放する。その後、当該円錐形状包装材102が、例えば前述の第2搬送部9の搬送路91の上に自由落下する。しかし、この方式ではキャッチ装置201が円錐形状包装材102をキャッチしてその移送を停止してから搬送路91の上に自由落下するまでに一定の時間を要してしまう。円錐形状包装材102は、外側が比較的軽量な厚紙で形成されており、その内部が空洞であるため、空気抵抗により落下速度が遅くなるからである。
<c>第1実施形態に係るキャッチ装置の詳細
ここで、再度、第1実施形態のキャッチ装置1の詳細の構成と作用機能について説明する。図1(a)および図1(b)に示すように、キャッチ装置1は、XZ平面内で互いに回転可能に隣接する第1回転部2と第2回転部3とを備える。第1回転部2および第2回転部3には、それぞれの外周に沿って4箇所の円弧状の凹部24および34が形成されている。この凹部には、前述のとおり各回転部の厚さ方向に沿ってテーパが設けられている。
図1(a)に示すように、キャッチ装置1を-Y方向側から平面視したとき、第1回転部2および第2回転部3の、各回転軸26および36の回転中心から外周までの最大距離を半径とする円の直径をそれぞれd21およびd31とする。本実施形態では、第1回転部2および第2回転部3は、直径がそれぞれd21およびd31である円の外周に4箇所の円弧状凹部が形成されたものである。さらに第1回転部2および第2回転部3は同一形状であるため、d21およびd31は同一の値である。ただし、第1回転部2および第2回転部3は同一形状である必要はなく、第1回転部2および第2回転部3の外周が必ずしも円の外周である必要はない。
また、回転軸26および36のそれぞれの中心間の距離をd51とする。さらに第1回転部2の凹部24と第2回転部3の凹部34とが互いに対向する位置にあるとき、凹部24および34が円形の一部の形状の隙間であるキャッチ領域40を形成する。キャッチ領域40は、図1(b)に示すように-Y方向側から+Y方向側に向けて広がる向きにテーパを有している。すなわちキャッチ領域40は、円錐台形状の空間を有している。なお、凹部24および34が形成する隙間の形状を円形とするのは一例であり、楕円形、多角形等任意の形状とすることができる。
ただし、図1(a)にあるように、キャッチ領域40が形成する円形の輪郭は、X軸に沿った両端で途切れている。すなわち第1回転部2および第2回転部3は、キャッチ領域40のX軸に沿った両端においてもっとも接近しているが、両回転部はここでd52だけ離隔している。なお、キャッチ領域40の-Y方向側の外周輪郭部分の直径をd42とし、+Y方向側の直径をd41とする。
一方、d21およびd31の値を合計した値は、d51の値の2倍以下となる。すなわち、第1回転部2および第2回転部3は、互いの回転中心から外周までの最大距離となる部分が、それぞれ対向した場合でも、両部分は互いに接するか離隔している。d21およびd31の合計した値がd51の値の2倍より大きいと、両回転部が干渉して回転することができないからである。したがって、上記のとおりキャッチ領域40が形成する円形の輪郭は、必然的にX軸に沿った両端で途切れることとなる。
また、-Y方向側から平面視したときのキャッチ領域40は、円錐形状包装材102の底面106の半径よりも小さい半径の円弧をその輪郭として含んでいる。これにより、キャッチ領域40を形成する第1回転部2および第2回転部3の凹部24および34が、円錐形状包装材102の頂点104から底面106までの所定箇所の側面105と密着することができ、効果的に円錐形状包装材102をキャッチできるからである。所定箇所とは、円錐形状包装材102をY軸に直交する面で切った断面の輪郭の半径がキャッチ領域40の輪郭の半径に等しい箇所のことである。
ここで、同一形状であって互いに部分的に接しながら回転する第1回転部2および第2回転部3の最外周が円弧であり、その直径がいずれもd21であって、キャッチ領域40が形成する円形の輪郭の直径がd41であるとする。このときの両回転部の最小の離隔幅であるd52を計算する。これはXZ平面上の座標を(x,z)としたとき、x2+(z-d21/2)2=(d21/2)2とx2+z2=(d41/2)2とで表わされる2つの円の交点のZ座標の絶対値を2倍することで求めることができ、d52=2z=(d41/2)2/(d21/2)である。最小でもこの幅の分だけはキャッチ領域40のX軸に沿った両端において第1回転部2および第2回転部3が離隔している必要がある。
このように、第1回転部2および第2回転部3が回転してキャッチ領域40が形成されているときに、図1(b)に示すように、方向Bである+Y方向側から-Y方向側に向けて、円錐形状包装材102が空中を横切りながら移送される。円錐形状包装材102は、前述したように、巻付け部7で成形された後、上部マンドレル71からのエアパージ等によって、当該上部マンドレル71から離脱する方向、すなわち方向Bに向けて飛ばされる。円錐形状包装材102は、空中を横切りながら重力の影響で下降していくが、これらも考慮して、円錐形状包装材102の移送の軌跡がキャッチ領域40の出来る限り中心部分を通るように、キャッチ装置1の配置を定めることが好ましい。
円錐形状包装材102は、このように、第1回転部2および第2回転部3が形成するキャッチ領域40に挿入される。その後、第1回転部2および第2回転部3の凹部24および34が、円錐形状包装材102の頂点104を除く側面105と当接する。これにより、円錐形状包装材102の方向Bに沿った移送を停止させることができる。このとき、円錐形状包装材102の側面105のテーパと近いテーパであるテーパ面44を第1回転部2および第2回転部3が有することが好ましい。こうすれば、第1回転部2および第2回転部3の凹部24および34の内面の略全体が円錐形状包装材102の側面105と当接でき、円錐形状包装材102へ与える局所的なダメージを低減できるからである。その結果、円錐形状包装材102を高速で移送させてもこれを傷つけて品質不良としてしまう可能性を抑制でき、円錐形状包装材102の生産効率を向上させることができる。
次に、図1(c)に示すように、円錐形状包装材102は、第1回転部2および第2回転部3が形成したキャッチ領域40に挿入されることによりキャッチされ、その移送が停止された後、-X方向側に排出される。具体的には、-Y方向側から平面視したときに、第1回転部2が時計回りに回転し第2回転部3が半時計回りに回転する。これにより、円形のキャッチ領域40の形状は崩れて-X方向側の開放空間が広がると共に、凹部24および34はそれぞれ左上側および左下側に移動していく。その結果、円錐形状包装材102は、凹部24および34の+X側端部に押されて-X方向側に強制的に排出される。
したがって、前述した図4の第2搬送部9の円錐形状包装材102の搬送方向である方向Cを+X方向に一致または近似させることにより、キャッチ後の円錐形状包装材102を速やかに一定方向に搬送させることができる。このように、本実施形態のキャッチ装置1は、前述した検討例に係るキャッチ装置201と比べて、キャッチ後の円錐形状包装材102が自由落下するのを待つ必要なく、速やかに搬送できる点で優れている。
なお、キャッチ装置1は、第1回転部2および第2回転部3が常に回転していてもよく、円錐形状包装材102をキャッチする際は停止し、排出するときに回転するという間欠的な動作をしてもよい。本実施形態では第1回転部2および第2回転部3が常に一定速度で回転する。よって、両回転部が一周する間に、第1回転部2および第2回転部3はキャッチ領域40を4回形成することができる。したがって、成形された円錐形状包装材102を巻付け部7から排出するタイミングとキャッチ装置1がキャッチ領域40を形成するタイミングとを合わせることにより、キャッチ装置1が円錐形状包装材102を成形する装置全体の律速となることなく、円錐形状包装材102を安定的に後工程に引き渡すことができる。
また、キャッチ装置1は、第1回転部2および第2回転部3がそれぞれ4箇所の凹部24および34を備えるが、凹部の数はこれに限定されない。第1回転部2および第2回転部3の外形を大きくしてそれぞれが5箇所以上の凹部を備えるようにしてもよく、逆に3箇所以下の凹部としてもよい。最低1箇所ずつの凹部があれば本実施形態の機能を発揮できるからである。なお、図1(a)および図1(b)では、キャッチ領域40を形成する第1回転部2および第2回転部3の凹部24および34の形成部は、円錐形状包装材102の側面105のうち、底面106よりも頂点104に近い部分に当接している。しかし、キャッチ装置1がより安定して円錐形状包装材102をキャッチするためには、円錐形状包装材102の側面105のうち、頂点104よりも底面106に近い部分で当接することが好ましい。
すなわち、円錐形状包装材102の底面106の直径をd102とするとき、キャッチ領域40の-Y方向側の外周輪郭部分の直径であるd42の値は、d102/2の値以上であることが好ましい。また、キャッチ領域40の+Y方向側の直径であるd41の値は極力d102の値に近いことが好ましい。このようにすることで、キャッチ装置1は、より広い表面積で円錐形状包装材102の側面と当接することができ、強い摩擦力を得る。これにより、確実に円錐形状包装材102の移送を停止させることができる。さらに、円錐形状包装材102を局所的に傷つけることが抑制でき、品質向上が図れる。
さらに、第1回転部2と第2回転部3とは互いに大きさが異なり、一方の回転部と他方の回転部とは外周部に備える凹部の数が異なっていてもよい。これにより、第1回転部2および第2回転部3のそれぞれの大きさや回転速度を自由に決めることができ、設計の自由度が高められる。また、第1回転部2と第2回転部3とはZ軸方向すなわち鉛直方向に沿って配列されているが、第1回転部2と第2回転部3とは水平方向に配列されてもよく、斜め方向に配列されてもよい。この場合は、両回転部の回転中心どうしを通る直線に直交する方向に円錐形状包装材102が排出される。この点を考慮して後工程の搬送方向を検討すべきことに留意する。
2.第2実施形態
次に、本開示の包装材をキャッチする装置の別の実施形態について説明する。図6(a)は、第2実施形態に係る包装材をキャッチする装置であるキャッチ装置1aの一例を示す正面図である。また、図6(b)は、キャッチ装置1aの+X方向から見たときの側面図である。なお、第1実施形態のキャッチ装置1と同様の位置関係でXYZ座標系を設ける。
<a>第2実施形態に係るキャッチ装置の詳細
キャッチ装置1aは、Y軸に沿った回転軸26を中心として回転可能な第1回転部2aと、同じくY軸に沿った別の回転軸36を中心として回転可能な第2回転部3aと、が互いに隣接して配置された構成を備える。第1回転部2aおよび第2回転部3aには、それぞれの外周に沿って複数の凹部である凹部24および凹部34が形成されている。+X方向からキャッチ装置1aを見ると、第1回転部2aおよび第2回転部3aの凹部24および34の両端部にはY軸方向に沿って連続的または断続的に並ぶテーパ面44aが設けられている。また、第1回転部2aおよび第2回転部3aは、それぞれのZ軸に沿った上端と下端とにおいてY軸に沿った凹凸を形成している。
例えば、第1回転部2aは、-Y方向側から+Y方向側に向けて第1部分21、第2部分22および第3部分23が順次重なった構成をしている。このうち第1部分21および第3部分23はZ軸に沿った上端から下端までの幅が大きく形成される。一方、第1部分21および第3部分23の間に挟まれる第2部分22は、Z軸に沿った上端から下端までの幅が他の部位よりも小さく形成される。よって、+X方向から見たときの第1回転部2aは、その回転軸26の回転中心から外周までの最大距離が、Y軸に沿った両端の第1部分21および第3部分23よりもその間の第2部分22において最小となる。
これに対して第2回転部3aは上述の第1回転部2aとは逆の関係となる。例えば、第2回転部3aも、-Y方向側から+Y方向側に向けて第1部分31、第2部分32および第3部分33が順次重なった構成をしている。このうち第1部分31および第3部分33はZ軸に沿った上端から下端までの幅が小さく形成される。一方、第1部分31および第3部分33の間に挟まれる第2部分32は、Z軸に沿った上端から下端までの幅が他の部位よりも大きく形成される。よって、+X方向から見たときの第2回転部3aは、その回転軸36の回転中心から外周までの最大距離が、Y軸に沿った両端の第1部分31および第3部分33よりもその間の第2部分32において最大となる。
ここで、図6(a)に示すように、-Y方向側からキャッチ装置1を平面視する。ここで、第1回転部2aおよび第2回転部3aがそれぞれ回転して所定の位置に来たとき、それぞれの凹部24および34どうしが対向して隙間であるキャッチ領域40aを形成する。ここで、キャッチ領域40aは、第1実施形態のキャッチ領域40とは異なり、そのX軸に沿った両端も含めて、ひとつの閉じた隙間を形成している。
すなわち、キャッチ領域40aが形成する円形の輪郭は、X軸に沿った両端で途切れずにつながった輪郭を有している。本実施形態では、第1回転部2aおよび第2回転部3aは、それぞれの回転中心から外周までの最大距離を半径とする2円を形成したときに互いが交差する。また、そのときの2交点を点Rおよび点Sとすると、この2点はキャッチ領域40aを形成するときの第1回転部2aおよび第2回転部3aの外周と重なる。
キャッチ装置1aがこの状態にあるとき、図6(b)に示すように、方向Bである-Y方向側に向けて、円錐形状包装材102が空中を横切りながら移送される。その後、円錐形状包装材102はこのキャッチ領域40aに挿入される。そして、第1回転部2aおよび第2回転部3aは、円錐形状包装材102の頂点104を除く側面と当接して、当該円錐形状包装材102の移送を安定して停止させることができる。-Y方向側からキャッチ装置1を平面視したとき、第1回転部2aおよび第2回転部3aが形成するキャッチ領域40aは、ひとつの閉じた隙間を形成している。これにより、円錐形状包装材102のキャッチを一層確実に行うことができる。
さらには、図6(a)に示すように、キャッチ装置1aは、円錐形状包装材102が第1回転部2aおよび第2回転部3aが形成したキャッチ領域40aに挿入されることによりこれをキャッチし、その移送を停止した後、速やかにこれを-X方向側に排出することができる。具体的には第1実施形態と同様に、第1回転部2aおよび第2回転部3aがそれぞれ時計回りおよび半時計回りに回転することにより、円錐形状包装材102の強制的な排出を行う。以下、第1回転部2aおよび第2回転部3aの構成を、第1部分21および31、第2部分22および32並びに第3部分23および33のそれぞれに分けて説明する。
<i>第1部分
まず、第1回転部2aおよび第2回転部3aの第1部分21および31について説明する。図6(b)において、第1回転部2aおよび第2回転部3aの-Y側の表面を通るY1-Y1線で切った断面であって、その+Y方向側にある第2部分22、32や第3部分23、33を省略した第1部分21および31のみを示す断面図を図7(a)に示す。また第1部分21および31に対応する+X方向側から見た側面図を図7(b)に示す。第1回転部2aの第1部分21および第2回転部3aの第1部分31には、それぞれの外周に沿って4箇所の円弧状の凹部24aおよび34aが形成されている。
図7(a)に示すように、第1回転部2aおよび第2回転部3aの第1部分21および31を-Y方向側から断面視したとき、第1部分21および31の、各回転軸26および36の回転中心から外周までの最大距離を半径とする円の直径をそれぞれd211およびd311とする。また、回転軸26および36のそれぞれの中心間の距離をd221とする。本実施形態では、第1部分21および31は、直径がそれぞれd211およびd311である円の外周に4箇所の円弧状凹部が形成されたものである。ただし、第1部分21および31の外周が必ずしも円の外周である必要はない。
本実施形態において第1部分21の直径d211の値は、第1部分31の直径d311の値よりも大きい。また、d211の値はd221の値よりも大きいが、d211/2の値とd311/2の値との和はd221の値以下となる。すなわち、第1部分31が第1部分21と同一直径であるd211の外周部分を有すると、第1部分21および31の外周円は2個の交点を有することになり互いに回転中に干渉してしまう。よって、第1部分31の外周円は、第1部分21のそれよりも一回り小さくなっている。
第1部分21の凹部24aと第1部分31の凹部34aとが互いに対向する位置にあるとき、凹部24aおよび34aが円形の隙間である部分キャッチ領域41を形成する。部分キャッチ領域41はキャッチ領域40aの一部を構成する。部分キャッチ領域41は、図7(b)に示すように-Y方向側から+Y方向側に向けて広がる向きにテーパ面44aの一部である部分テーパ面45aを有している。すなわち部分キャッチ領域41として、円錐台形状の空間を有している。
ただし、図7(a)にあるように、部分キャッチ領域41が形成する円形の輪郭は、X軸に沿った両端で途切れている。すなわち第1部分21および31は、部分キャッチ領域41のX軸に沿った両端においてもっとも接近しているが、両部分はここで一定距離だけ離隔している。なお、部分キャッチ領域41の-Y方向側の外周輪郭部分の直径をd421とし、+Y方向側の直径をd411とする。なお、d411の値はd421の値よりもテーパの広がり分だけ大きくなっている。
上述したとおり、d211およびd311を合計した値は、d221の値の2倍以下である。すなわち、第1部分21および31は、互いの回転中心から外周までの最大距離となる部分が、それぞれ対向した場合でも、両部分は互いに接するか離隔している。d211およびd311を合計した値がd221の値の2倍より小さいと、両回転部が干渉して回転することができないからである。したがって、上記のとおり部分キャッチ領域41が形成する円形の輪郭は、必然的にX軸に沿った両端で途切れることとなる。
また、第1回転部2aの第1部分21の回転中心から外周までの最大距離の値がd221/2の値より大きく、第2回転部3aの第1部分31の回転中心から外周までの最大距離の値がd221/2の値より小さい。すなわち、第1部分21の最大外周部分と第1部分31の最大外周部分とは、両部分の回転中心どうしを結ぶ線分の中間地点よりも第1部分31に近い位置で接するか、この位置を挟むように接近する。
ここで、第1部分21の直径d211の円と、第1部分31の直径が仮にd211であると仮定した場合の円との2交点をR1およびS1とする。このとき、第1回転部2aの第1部分21の外周が点R1および点S1を通過すること、すなわち当該外周上に点R1および点S1が存在することが好ましい。これは後述するが、第1回転部2aの第1部分21の外周、第2回転部3aの第2部分32の外周、および、第1回転部2aの第3部分23の外周、のすべてが前述の2円の交点である点Rおよび点Sを通過すべきであるからである。点R1および点S1は、図6(a)で説明した点Rおよび点SとXZ平面において同一場所を指す点である。
<ii>第2部分
続けて、第1回転部2aおよび第2回転部3aの第2部分22および32について説明する。図6(b)において、第1回転部2aおよび第2回転部3aの第1部分21および31と、第2部分22および32との境界部分を通るY2-Y2線で切った断面であって、その+Y方向側にある第3部分23、33を省略した第2部分22および32のみを示す断面図を図8(a)に示す。また第2部分22および32に対応する+X方向側から見た側面図を図8(b)に示す。第1回転部2aの第2部分22および第2回転部3aの第2部分32には、それぞれの外周に沿って4箇所の円弧状の凹部24bおよび34bが形成されている。
図8(a)に示すように、第1回転部2aおよび第2回転部3aの第2部分22および32を-Y方向側から断面視したとき、第2部分22および32の外形は前述した第1部分31および21と類似したものとなる。第2部分22および32の回転中心から外周までの最大距離を半径とする円の直径は、それぞれ第1部分31のd311および第1部分21のd211と同一である。すなわち、第1回転部2aの第2部分22の外形は第2回転部3aの第1部分31の外形と類似し、第2回転部3aの第2部分32の外形は第1回転部2aの第1部分21の外形と類似する。換言すれば、第1部分21および31については、第1回転部2a側の第1部分21のほうが、第2回転部3a側の第1部分31よりも外形が大きく形成されている。また、第2部分22および32については、逆に、第2回転部3a側の第2部分32のほうが、第1回転部2a側の第2部分22よりも外形が大きく形成されている。
第2部分22および第2部分32は、直径がそれぞれd311およびd211である円の外周に4箇所の円弧状凹部が形成されたものである。ただし、第2部分22および32の外周が必ずしも円の外周である必要はなく、直径がそれぞれd311およびd211と同一である必要はない。
第2部分22の凹部24bと第2部分32の凹部34bとが互いに対向する位置にあるとき、凹部24bおよび34bが円形の隙間である部分キャッチ領域42を形成する。部分キャッチ領域42は前述の部分キャッチ領域41とともにキャッチ領域40aの一部を構成する。部分キャッチ領域42は、図8(b)に示すように-Y方向側から+Y方向側に向けて広がる向きにテーパ面44aの一部である部分テーパ面45bを有し、部分キャッチ領域42として円錐台形状の空間を有している。
また、第1部分21および31の場合と同様に、図8(a)にて部分キャッチ領域42が形成する円形の輪郭は、X軸に沿った両端で途切れている。なお、部分キャッチ領域42の-Y方向側の外周輪郭部分の直径をd422とし、+Y方向側の直径をd412とする。このとき、d412の値がd422の値よりもテーパの広がり分だけ大きくなるのは当然だが、d422の値は部分キャッチ領域41のd411よりも大きいことが好ましい。キャッチ領域40aのテーパ面44aが、できるだけ連続した一定傾斜面を形成することが望ましいからである。
また、第1回転部2aの第2部分22の回転中心から外周までの最大距離の値がd221/2の値より小さく、第2回転部3aの第2部分32の回転中心から外周までの最大距離の値がd221/2の値より大きい。すなわち、第2部分22の最大外周部分と第2部分32の最大外周部分とは、両部分の回転中心どうしを結ぶ線分の中間地点よりも第2部分22に近い位置で接するか、この位置を挟むように接近する。
ここで、第2部分22の直径が仮にd211であると仮定した場合の円と、第2部分32の直径d211の円との2交点をR2およびS2とする。このとき、第2回転部3aの第2部分32の外周が点R2および点S2を通過すること、すなわち当該外周上に点R2および点S2が存在することが好ましい。なお、点R2および点S2は、図6(a)で説明した点Rおよび点SとXZ平面において同一場所を指す点である。
<iii>第3部分
次に、第1回転部2aおよび第2回転部3aの第3部分23および33について説明する。図6(b)において、第1回転部2aおよび第2回転部3aの第2部分22および32と、第3部分23および33との境界部分を通るY3-Y3線で切った断面図を図9(a)に示す。また第3部分23および33に対応する+X方向側から見た側面図を図9(b)に示す。第1回転部2aの第3部分23および第2回転部3aの第3部分33には、それぞれの外周に沿って4箇所の円弧状の凹部24cおよび34cが形成されている。
図9(a)に示すように、第1回転部2aおよび第2回転部3aの第3部分23および33を-Y方向側から断面視したとき、第3部分23および33の外形は前述した第1部分21および31と類似したものとなる。第3部分23および33の回転中心から外周までの最大距離を半径とする円の直径は、それぞれ第1部分21のd211および第1部分31のd311と同一である。ただし、第3部分23および33の外周が必ずしも円の外周である必要はなく、直径がそれぞれd211およびd311と同一である必要はない。ただし、第3部分23の外周円は、第3部分33のそれよりも一回り大きいことが必要である。
第3部分23の凹部24cと第3部分33の凹部34cとが互いに対向する位置にあるとき、凹部24cおよび34cが円形の隙間である部分キャッチ領域43を形成する。部分キャッチ領域43は前述の部分キャッチ領域41および42とともにキャッチ領域40aの一部を構成する。部分キャッチ領域43は、図9(b)に示すように-Y方向側から+Y方向側に向けて広がる向きにテーパ面44aの一部である部分テーパ面45cを有し、部分キャッチ領域43として円錐台形状の空間を有している。
また、第1部分21、31および第2部分22、32の場合と同様に、図9(a)にて部分キャッチ領域43が形成する円形の輪郭は、X軸に沿った両端で途切れている。なお、部分キャッチ領域43の-Y方向側の外周輪郭部分の直径をd423とし、+Y方向側の直径をd413とする。このとき、d413の値がd423の値よりもテーパの広がり分だけ大きくなるのは当然だが、d423の値は部分キャッチ領域42のd412よりも大きいことが好ましい。
また、第1回転部2aの第3部分23の回転中心から外周までの最大距離の値がd221/2の値より大きく、第2回転部3aの第3部分33の回転中心から外周までの最大距離の値がd221/2の値より小さい。すなわち、第3部分23の最大外周部分と第3部分33の最大外周部分とは、両部分の回転中心どうしを結ぶ線分の中間地点よりも第3部分33に近い位置で接するか、この位置を挟むように接近する。
なお、第1部分21および31と同様であるが、第3部分23の直径d211の円と、第3部分33の直径が仮にd211であると仮定した場合の円との2交点をR3およびS3とする。このとき、第1回転部2aの第3部分23の外周が点R3および点S3を通過すること、すなわち当該外周上に点R3および点S3が存在することが好ましい。点R3および点S3は、図6(a)で説明した点Rおよび点SとXZ平面において同一場所を指す点である。
<b>第2実施形態のキャッチ装置の作用
上述した、第1回転部2aおよび第2回転部3aがそれぞれ第1部分21および31、第2部分22および32並びに第3部分23および33を備えたキャッチ装置1aの作用について詳細を説明する。
キャッチ装置1aは、第1回転部2および第2回転部3が連続回転または間欠動作により回転することによって、図6(a)に示すような円形の輪郭であるキャッチ領域40aを形成する。このとき、図6(b)に示すように、方向Bである+Y方向側から-Y方向側に向けて、円錐形状包装材102が空中を横切りながら移送される。
円錐形状包装材102は、所定位置に配置されたキャッチ装置1aの第1回転部2aおよび第2回転部3aが形成するキャッチ領域40aに挿入される。その後、図6(b)に示すように、第1回転部2aおよび第2回転部3aの凹部24aおよび34aが、円錐形状包装材102の頂点104を除く側面105と当接して円錐形状包装材102の方向Bに沿った移送を停止させることができる。このとき、円錐形状包装材102の側面105のテーパと近いテーパであるテーパ面44aを第1回転部2aおよび第2回転部3aが有することが好ましい。こうすれば、第1回転部2aおよび第2回転部3aの凹部24aおよび34aの内面の略全体が円錐形状包装材102の側面105と当接でき、円錐形状包装材102へ与える局所的なダメージを低減できるからである。
また、-Y方向側から平面視したときのキャッチ領域40aは、円錐形状包装材102の底面106の半径よりも小さい半径の円弧をその輪郭として含んでいる。これにより、キャッチ領域40aを形成する第1回転部2aおよび第2回転部3aの凹部24aおよび34aが、円錐形状包装材102の頂点104から底面106までの所定箇所の側面105と密着することができ、効果的に円錐形状包装材102をキャッチできるからである。この点は、第1実施形態と共通する。
次に、図6(a)に示すように、円錐形状包装材102は、第1回転部2aおよび第2回転部3aが形成したキャッチ領域40aに挿入されることによりキャッチされ、その移送が停止された後、-X方向側に排出される。具体的には、-Y方向側から平面視したときに、第1回転部2aが時計回りに回転し第2回転部3aが半時計回りに回転する。これにより、円形のキャッチ領域40aの形状は崩れて-X方向側の開放空間が広がると共に、凹部24aおよび34aはそれぞれ左上側および左下側に移動していく。その結果、円錐形状包装材102は、凹部24aおよび34aの+X側端部に押されて-X方向側に強制的に排出される。
したがって、第1実施形態と同様のことであるが、前述した図4の第2搬送部9の円錐形状包装材102の搬送方向である方向Cを+X方向に一致または近似させることにより、キャッチ後の円錐形状包装材102を速やかに一定方向に搬送させることができる。よって、本実施形態のキャッチ装置1aについても、キャッチ後の円錐形状包装材102が自由落下するのを待つ必要なく、速やかに搬送できる点で優れている。
さらに、本実施形態では、Y軸方向に沿って平面視したとき、第1回転部2aおよび第2回転部3aが形成するキャッチ領域40aは、ひとつの閉じた隙間となっている。すなわち、第1実施形態のキャッチ領域40とは異なり、キャッチ領域40aが形成する円形の輪郭がX軸に沿った両端で途切れてはいない。本実施形態では、Y軸方向に沿って平面視したときの第1回転部2aおよび第2回転部3aの外形は、いずれも直径が同一のd211の円形に複数の円弧状凹部が形成されたものである。ここで、d211の値は、第1回転部2aおよび第2回転部3aの回転中心間の距離であるd221の値よりも大きい。よって、第1回転部2aおよび第2回転部3aの外形円を形成する2円は2箇所の交点RおよびSを形成する。
一方、第1回転部2aおよび第2回転部3aは、その厚さ方向すなわちY軸方向に沿って、3分割されている。これらはすなわち第1部分21および31、第2部分22および32、並びに第3部分23および33である。ここで、前述のとおり、第1部分21および31は、部分キャッチ領域41の形成時に互いの干渉を避けるため、両部分が一定間隔だけ離隔している。第2部分22および32が部分キャッチ領域42を形成するとき、並びに第3部分23および33が部分キャッチ領域43を形成するときも同様である。よって、第1部分21および31、第2部分22および32、並びに第3部分23および33の各々の部分で見る限り、その部分キャッチ領域41、42および43はいずれも第1実施形態のキャッチ領域40と同様に円形の輪郭がX軸に沿った両端で途切れている。
しかし、第1回転部2aの第1部分21および第3部分23ではその外周が上述の2円の交点である点Rおよび点Sを通過する。さらに、第2回転部3aの第2部分32ではその外周が当該点Rおよび点Sを通過する。この特徴により、キャッチ装置1aをY軸方向に沿って平面視したとき、第1回転部2aおよび第2回転部3aが形成するキャッチ領域40aは、必ず当該点Rおよび点Sにおいて、第1回転部2a側の輪郭と第2回転部3a側の輪郭とが重なることになる。したがって、平面視した場合には、キャッチ領域40aが左右両端部で途切れることがない閉じた隙間として確認できる。
本実施形態のキャッチ装置1aは、上記のような特徴を有することにより、例えば非常に変形しやすい薄手の枚葉紙で成形された円錐形状包装材102に対しても、キャッチ領域が閉じていない隙間である場合と比べてより安定的にこれをキャッチすることが可能である。なぜなら、円錐形状包装材102が変形して、キャッチ領域の途切れた箇所からはみ出してキャッチ装置1aを通り抜けてしまう可能性をより低減できるからである。
本実施形態では、Y軸方向に沿って平面視したときの第1回転部2aおよび第2回転部3aの外形が、いずれも直径が同一のd211の円形に複数の円弧状凹部が形成されたものとしている。しかし、第1実施形態と同様に、第1回転部2aおよび第2回転部3aの外形を異なるものとしてもよく、形成する凹部の数を1個以上の任意の数とすることができる。第1回転部2aおよび第2回転部3aのそれぞれにおける、回転中心から外周までの最大距離を半径とする円の直径をそれぞれd1およびd2とし、それぞれの回転中心間の距離をd0とする。
このとき、d1およびd2の和はd0の2倍よりも大きくすることが必要である。この場合、2円は2点の交点である点Rおよび点Sを有するが、第1回転部2a側の第1部分21と第2回転部3a側の第2部分32の両部分の外周がこれらの点Rおよび点Sと重なることが必要である。この条件を満たすことにより、キャッチ装置1aをY軸方向に沿って平面視したときのキャッチ領域40aがひとつの閉じた隙間を形成できるからである。
さらに、第1回転部2a側には第3部分23および33が備えられ、第3部分23の外周がこれらの点Rおよび点Sと重なることが好ましい。第1回転部2aおよび第2回転部3aが第1部分21および31並びに第2部分22および32のみを備える場合、キャッチ領域に挿入された円錐形状包装材102は、まず第2部分22および32の当接によってその側面105の一部が外力を受ける。次に、円錐形状包装材102は、第1部分21および31の当接によってその側面105の一部が別の外力を受ける。ここで仮に、第2部分22および32の当接によって円錐形状包装材102が+Z方向に向かう外力を受けたとする。
その後、第1部分21および31の当接によって当該円錐形状包装材102が-Z方向に向かう外力を受けたとする。このとき、当該円錐形状包装材102は、その底面106に近い側で-Z方向側に外力を受け、その頂点104に近い側で+Z方向側に外力を受けるため、全体として回転力を受ける可能性がある。例えば、この場合は+X方向側から見たときに、円錐形状包装材102には時計回りに回転する方向のモーメントが生じる。一方、第1回転部2aおよび第2回転部3aが第1部分21、31および第2部分22、32に加えて第3部分23、33をさらに備える場合は、このような回転力を打ち消す方向にさらに外力を加えることができ、より安定して円錐形状包装材102をキャッチすることができる。さらに、本実施形態の構成に、第4部分や第5部分といったY軸方向に沿った追加の構成を付加してもよい。
なお、第1回転部2aおよび第2回転部3aの各構成はすべてを逆に入れ替えることができる。また、第1回転部2aと第2回転部3aとの配列はZ軸方向すなわち鉛直方向に沿って配列されているが、第1回転部2aと第2回転部3aとは水平方向に配列されてもよく、斜め方向に配列されてもよい。
1、1a キャッチ装置
2、2a 第1回転部
3、3a 第2回転部
5 接着剤塗布部
6 第1搬送部
7 巻付け部
8 集積部
9 第2搬送部
21、31 第1部分
22、32 第2部分
23、33 第3部分
24、34 凹部
26、36 回転軸
40、40a キャッチ領域
41、42、43 部分キャッチ領域
44、44a テーパ面
45a、45b、45c 部分テーパ面
50 接着剤塗布予定部
51 接着剤塗布形成部
61 搬送路
62 爪部
71 上部マンドレル
72 下部マンドレル
91 搬送路
92 保持部
100 扇形状枚葉紙
100a 第1周縁部
100b 第2周縁部
100c 第3周縁部
101 突起
102 円錐形状包装材
103 頂部
104 頂点
105 側面
106 底面
201 キャッチ装置
211 第1押さえ部
212 第2押さえ部
213 テーパ面

Claims (10)

  1. 移送された円錐形状の包装材をキャッチする装置であって、
    前記包装材の移送方向を第1方向とするとき、
    前記第1方向に沿った回転軸を有し、互いに逆方向に回転する第1回転部および第2回転部を備え、
    前記第1方向に沿って平面視したとき、前記第1回転部および前記第2回転部には、それぞれの外周に沿って少なくともひとつの凹部が形成されており、
    前記第1回転部および前記第2回転部は、これらが所定の位置にあるとき、それぞれの前記凹部どうしが対向して隙間であるキャッチ領域を形成でき、
    前記第1回転部および前記第2回転部は、前記包装材が前記キャッチ領域に挿入されたときに、前記包装材の頂点を除く側面と当接して、当該包装材の前記第1方向に沿った前記移送を停止させることができる、円錐形状の包装材をキャッチする装置。
  2. 前記第1方向に沿って平面視したとき、前記第1回転部および前記第2回転部は、これらが所定の位置にあるとき、それぞれの前記凹部どうしが対向してひとつの閉じた隙間であるキャッチ領域を形成できる、請求項1に記載の円錐形状の包装材をキャッチする装置。
  3. 前記第1方向に沿って平面視したときの前記キャッチ領域は、前記包装材の底面の半径よりも小さい半径の円弧をその輪郭として含む、請求項1または請求項2に記載の円錐形状の包装材をキャッチする装置。
  4. 前記第1方向に沿って平面視したときの、前記第1回転部および前記第2回転部のそれぞれにおける、回転中心から外周までの最大距離を半径とする円の直径をそれぞれd1およびd2とし、それぞれの回転中心間の距離をd0とするとき、d1およびd2の和はd0の2倍よりも大きく、
    直径がd1およびd2である前記円の2箇所の交点をRおよびSとするとき、当該RおよびSは、前記キャッチ領域を形成するときの前記第1回転部および前記第2回転部の外周と重なる、請求項2に記載の円錐形状の包装材をキャッチする装置。
  5. 前記第1方向に直交する第2方向に沿って平面視したとき、前記第1回転部および前記第2回転部のいずれか一方は、回転中心から外周までの最大距離が、第1方向に沿った両端よりもその間において最小となり、他方は、回転中心から外周までの最大距離が、第1方向に沿った両端よりもその間において最大となる、請求項4に記載の円錐形状の包装材をキャッチする装置。
  6. 前記第1方向に直交する第2方向に沿って平面視したとき、前記第1回転部および前記第2回転部は、それぞれ、第1方向に沿って第1部分、第2部分および第3部分がこの順に隣接して構成され、それぞれの前記第1部分、前記第2部分および前記第3部分どうしが対向し、
    前記第1回転部および前記第2回転部のいずれか一方の前記第1部分および前記第3部分の回転中心から外周までの最大距離がd0/2より大きく、前記第2部分の回転中心から外周までの最大距離がd0/2より小さく、かつ、他方の前記第1部分および前記第3部分の回転中心から外周までの最大距離がd0/2より小さく、前記第2部分の回転中心から外周までの最大距離がd0/2より大きい、請求項5に記載の円錐形状の包装材をキャッチする装置。
  7. 前記包装材の前記第1方向に沿った前記移送を停止させた後、前記第1回転部および前記第2回転部が互いに逆方向に回転することにより、前記包装材を、前記第1方向並びに前記第1回転部および前記第2回転部のそれぞれの回転中心を通る直線に直交する方向に排出できる、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の円錐形状の包装材をキャッチする装置。
  8. 請求項7に記載の円錐形状の包装材をキャッチする装置に隣接して、前記包装材を前記排出される方向に沿って搬送することが可能なベルトコンベア装置をさらに備えた、円錐形状の包装材をキャッチおよび搬送する装置。
  9. 移送された円錐形状の包装材をキャッチする方法であって、
    前記包装材の移送方向を第1方向とするとき、
    前記第1方向に沿った回転軸を有し、互いに逆方向に回転し、前記第1方向に沿って平面視したとき、それぞれの外周に沿って少なくともひとつの凹部が形成されている、第1回転部および第2回転部を、それぞれの前記凹部どうしが対向して隙間であるキャッチ領域を形成するように所定の位置まで回転させる工程と、
    前記包装材を前記キャッチ領域に挿入させる移送工程と、
    前記第1回転部および前記第2回転部が、前記包装材の頂点を除く側面と当接して、当該包装材の前記第1方向に沿った前記移送を停止させるキャッチ工程と、を備える、円錐形状の包装材をキャッチする方法。
  10. 請求項9に記載の円錐形状の包装材をキャッチする方法に加えて、
    前記キャッチ工程の後、前記第1回転部および前記第2回転部が互いに逆方向に回転することにより、前記包装材を、前記第1方向並びに前記第1回転部および前記第2回転部のそれぞれの回転中心を通る直線に直交する方向に排出する排出工程と、
    前記包装材を前記排出される方向に沿ってベルトコンベア装置によって搬送する搬送工程と、をさらに備えた、円錐形状の包装材をキャッチおよび搬送する方法。
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