JP7396766B2

JP7396766B2 - 整列供給装置

Info

Publication number: JP7396766B2
Application number: JP2020034677A
Authority: JP
Inventors: 立志辻尾; 浩一佐々木; 耕平片山; 康生岡本
Original assignee: Daiichi Jitsugyo Viswill Co Ltd
Current assignee: Daiichi Jitsugyo Viswill Co Ltd
Priority date: 2020-03-02
Filing date: 2020-03-02
Publication date: 2023-12-12
Anticipated expiration: 2040-03-02
Also published as: KR20210111161A; JP2021138463A; CN113335890A

Description

本発明は、錠剤などの小物物品である整列対象物を１列に整列して供給する整列供給装置に関する。

前記整列供給装置は、例えば、検査装置、印刷装置や包装装置などに接続されるもので、これらの装置に供給される検査対象物、印刷対象物や包装対象物（整列対象物）を、その姿勢を揃え且つ１列に整列させた後、次工程（外部）に搬出するように構成される。尚、整列対象物としては、錠剤、カプセル、チップコンデンサなど電子部品、キャンディなどの菓子類、ワッシャ、ボタンといった比較的小さい物品（小物物品）が例示される。

そして、従来、かかる整列供給装置として、特開２００５－２１９８４４号公報（下記特許文献１）に開示された装置が知られている。この整列供給装置は、同公報に記載されるように、ターンテーブル、第１ガイド、第２ガイド、第３ガイド及び排除手段などを備えて構成される。

前記ターンテーブルは、水平回転自在に設けられ、上面に供給された整列対象物をその回転方向に搬送する。前記第１ガイドは、前記ターンテーブルの上方に配設され、供給された前記整列対象物を前記ターンテーブルの外周に向けて案内する。また、前記第２ガイドは、円弧状に形成されたガイドであって、同じく前記ターンテーブルの上方、且つ前記第１ガイドよりも前記ターンテーブルの外周側に配設され、前記第１ガイドにより案内された整列対象物を、円弧状の内側面に沿って案内始端から案内終端に向けて案内しつつ整列させる。

また、前記第３ガイドは、一方端が前記第２ガイドの案内終端に接続し、他方端が前記ターンテーブルの外方に延設される第１案内部材、及び該第１案内部材と間隔を隔てて対向配置される第２案内部材を備え、前記第２ガイドの内側面に摺接し整列された１列の整列対象物を前記第１案内部材と第２案内部材との間に導き入れて、前記ターンテーブルの外方に案内する。また、前記排除手段は、前記第３ガイドの導入部手前に設けられ、前記第２ガイドの内側面に摺接して搬送される整列対象物以外の整列対象物を、前記ターンテーブルの内側に戻すように構成される。また、この排除手段が配置される近傍の前記第２ガイド及び／又は前記第１案内部材には、その内側面に開口する吸引空間を形成され、更に、この吸引空間に接続し、前記開口部を通して外部の空気を吸引する吸引手段が設けられている。

この整列供給装置によれば、水平回転するターンテーブル上に整列対象物が適宜供給される。そして、供給された整列対象物は、ターンテーブルの回転によってその回転方向に搬送され、第１ガイドにより案内されてターンテーブルの外周に向けて移動した後、第２ガイドの案内面たる内側面に沿って略１列に整列された状態となる。

このようにして整列された整列対象物は、第２ガイドの案内終端を経て第３ガイドの第１案内部材と第２案内部材との間に至る経路をたどるが、この移動途中で、第２ガイドの内側面に摺接して搬送される最外列の整列対象物は、第２ガイド及び／又は第１案内部材の内側面に形成された開口部を通して、吸引手段により吸引され、当該内側面に引き付けられた状態で移動する。一方、最外列以外の整列対象物は、排除手段によってターンテーブルの内側（即ち、中心側）に戻される。

そして、第２ガイドにより１列に整列された整列対象物は、第３ガイドの導入部から第１案内部材と第２案内部材との間に導き入れられて、ターンテーブルの外方に向けて搬出される。

特開２００５－２１９８４４号公報

ところで、上述したように、前記整列対象物としては、錠剤、カプセル、チップコンデンサなどが例示されるが、錠剤について見ると、近年、新たな形状の錠剤が上市されており、例えば、図７に示すように、平面形状が長円形を有し、正面形状が楕円形を有し、且つ断面形状が略円形を有するとともに、外周部に帯状の平面を有する錠剤（以下、「異形錠剤」という）が上市されている。

また、この錠剤の分野では、近年、印刷装置を用いて錠剤表面に品番などの情報を印刷することが行われてきており、そのための装置として、前記整列供給装置を印刷装置に接続したシステムが提案されている。そして、この整列供給装置の場合、印刷装置で印刷される印刷面を、例えば、上面にした状態で、整列対象物である錠剤を整列させる必要がある。

ところが、従来の整列供給装置では、上述した異形錠剤の場合には、所定の印刷面が上面となるように、一様に揃えた状態で整列させることができないという問題があり、このため、後続の印刷装置において、所定の印刷面に印刷することができない錠剤を生じるという問題があった。

この問題を図８及び図９を用いてより具体的に説明する。上述した従来の整列供給装置によれば、整列対象物Ｋは、ターンテーブル１０１の回転により、第２ガイドの内側面に沿って搬送されることにより、その長軸が搬送方向に沿った状態で略１列に整列され、この後、図８に示すように、第３ガイド１０２の第１案内部材１０３と第２案内部材１０４との間に導き入れられて、ターンテーブル１０１の外方に向けて搬出される。

その際、整列対象物Ｋが上述した異形錠剤Ｋの場合には、当該異形錠剤Ｋは第２案内部材１０４に摺接したときに、ターンテーブル１０１との摩擦により当該ターンテーブル１０１の回転方向への作用力を受けて、図９に示すように、その長軸回りに９０°回転して、帯状平面がターンテーブル１０１に摺接した姿勢となり、この姿勢が比較的安定した姿勢であるがために、当該異形錠剤Ｋはこの姿勢のままターンテーブル１０１の外方に搬出されるのである。

また、この異形錠剤は断面形状が略円形を有しているため、静止姿勢そのものが不安定であり、このため、当該異形錠剤を前記第２ガイドに沿って１列に整列させる際に、第２ガイドに沿わせた状態で搬送するのが困難であり、ときに、第３ガイドの第１案内部材と第２案内部材との間にスムーズに導入することができないという問題を生じていた。

本発明は以上の実情に鑑みなされたものであって、平面形状が長円形を有し、正面形状が楕円形を有し、断面形状が略円形を有するとともに、外周部に帯状の平面を有する静止姿勢が不安定な錠剤であっても、確実に所定の姿勢となるように１列に整列させて外部に供給することができる整列供給装置の提供を、その目的とする。

上記課題を解決するための本発明は、水平回転自在に設けられ、上面に供給された整列対象物を回転方向に搬送するターンテーブルと、
前記ターンテーブルの上方に配設され、前記ターンテーブル上に供給された前記整列対象物を前記ターンテーブルの外周に向けて案内する外寄せガイドと、
同じく前記ターンテーブルの上方、且つ前記外寄せガイドよりも前記ターンテーブルの外周側に配設された外周ガイドであって、前記外寄せガイドにより案内された整列対象物を、円弧状の内側面である案内面に沿って案内始端から案内終端に向けて案内する外周ガイドと、
同じく前記ターンテーブルの上方に配設された排出ガイドであって、一方端が前記外周ガイドの案内終端に接続し、他方端が前記ターンテーブルの外方に延設される第１案内部材、及び該第１案内部材と間隔を隔てて対向配置される第２案内部材を備え、前記外周ガイドの案内面に摺接し整列された１列の整列対象物を前記第１案内部材と第２案内部材との間に導き入れて、前記第１案内部材及び第２案内部材の相互対向面を案内面として、前記ターンテーブルの外方に案内する排出ガイドとを備えた整列供給装置において、
前記排出ガイドは、更に、前記第１案内部材と第２案内部材との間に第３案内部材を備え、該第３案内部材は、その下面が、第１案内部材に向けて上り傾斜となる傾斜面となっており、該排出ガイドは、前記第３案内部材の下面と、前記第１案内部材の案内面との間に前記整列対象物を導き入れて、前記ターンテーブルの外方に案内するように構成された整列供給装置に係る。

この態様（第１の態様）の整列供給装置によれば、外周ガイドに沿ってその案内始端から案内終端に向かう方向にターンテーブルが水平回転され、このように回転するターンテーブル上に整列対象物が適宜供給される。供給された整列対象物は、ターンテーブルの回転によってその回転方向に搬送され、外寄せガイドにより案内されてターンテーブルの外周に向けて移動した後、外周ガイドの案内面たる内側面（内周面）に沿って略１列に整列された状態となる。その際、上述したような、平面形状が長円形、正面形状が楕円形、及び断面形状が略円形を有する錠剤（以下、「異形錠剤」という）の場合には、その静止姿勢が不安定でありながらも、その長軸が搬送方向に沿い、且つ曲率が大きい両面を上下にした状態で整列される。

そして、このようにして整列された整列対象物は、外周ガイドの前記案内終端を経て排出ガイドの第３案内部材の下面と、第１案内部材の案内面との間に導入され、この後、ターンテーブルの外方に向けて搬出される。その際、第３案内部材の下面が第１案内部材に向けた上り傾斜面となっているので、整列対象物が上述したような異形錠剤であっても、当該異形錠剤は、その上面が第３案内部材の下面に摺接することによって、その長軸を中心とした回転が抑制され、曲率の大きい両面を上下にした状態が維持されたまま系外に搬出される。

斯くして、この整列供給装置によれば、上述した異形錠剤であっても、これをその曲率が大きい両面を上下にした状態で１列に整列することができ、この整列状態を維持したまま系外に供給することができる。

上記第１の態様の整列供給装置において、前記ターンテーブルは、中心側の厚肉部と外周側の薄肉部とから形成される段差形状を有し、且つ前記厚肉部の外周縁と前記外周ガイドの前記案内面との間の間隔は、１つの前記整列対象物が嵌り込むことが可能な間隔を有しているのが好ましい。

この態様（第２の態様）の整列供給装置によれば、前記外寄せガイドにより案内されてターンテーブルの外周に向けて移動した整列対象物は、外周ガイドの案内面とターンテーブルの厚肉部との間の薄肉部に嵌り込み、この状態で外周ガイドの案内面に沿ってその案内終端まで搬送される。したがって、整列対象物が上述した静止姿勢が不安定な異形錠剤であっても、安定した姿勢で案内終端まで搬送することができる。

また、この第２の態様の整列供給装置では、前記ターンテーブルの前記厚肉部の外周角部に、円弧状の面取り部を形成するのが好ましい。厚肉部の外周角部が先鋭になっていると、整列対象物が当該外周角部に接触した際に損傷する可能性があるが、この態様（第３の態様）のように、当該外周角部に円弧状の面取り部を形成することで、このような損傷が生じるのを防止することができる。

また、第１～第３の態様の整列供給装置では、更に、前記外周ガイドより前記ターンテーブルの中心側に配設され、前記外周ガイドの案内面に向けて空気流を吐出するノズルを備えているのが好ましい。この態様（第４の態様）の整列供給装置によれば、前記ノズルから吐出される空気流によって、整列対象物を外周ガイドの案内面に向けて移動させることができるので、整列対象物を確実に外周ガイドの案内面に沿わせた状態で、案内終端まで搬送することができる。

また、上記第１～第４の態様の整列供給装置において、前記外周ガイドの前記案内面は、上方に向けて連続して形成される２つの面であって、前記ターンテーブルに対して垂直な垂直面と、前記ターンテーブルの中心側に向けて上り傾斜となった傾斜面とから構成されるのが好ましい。この態様（第５の態様）の整列供給装置によれば、前記整列対象物は、外周ガイドの前記垂直面及び傾斜面に当接した状態で案内されるので、その姿勢が安定した状態で搬送され、特に、整列対象物が前記異形錠剤である場合でも、これが傾斜面に当接することで、その長軸回りの回転が防止され、当該異形錠剤は曲率が大きい両面を上下にした安定した姿勢で搬送される。

以上のように、本発明に係る整列供給装置によれば、整列対象物が摺接する第３案内部材の下面が第１案内部材に向けた上り傾斜面となっているので、上述したような異形錠剤であっても、その長軸を中心とした回転を抑制することができ、この結果、曲率が大きい両面を上下にした状態を維持したまま系外に搬出することができる。

本発明の一実施形態に係る整列供給装置を示した平面図である。図１における矢視Ａ－Ａ方向の断面図である。図１における矢視Ｂ－Ｂ方向の断面図である。図１における矢視Ｃ－Ｃ方向の断面図である。図４におけるＦ部の拡大図である。図３におけるＥ部の拡大図である。整列対象物の一例である異形錠剤を示した図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）は側面図である。従来の整列供給装置における問題点を説明するための説明図である。従来の整列供給装置における問題点を説明するための説明図である。

以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図１に示すように、本例の整列供給装置１は、水平回転自在に設けられたターンテーブル２と、このターンテーブル２の上方に配設された内寄せガイド３、外寄せガイド７、外周ガイド８、２つのエア吐出ノズル１３，１４及び排出ガイド１５などから構成される。尚、本例における整列対象物は図７に示した異形錠剤Ｋとする。

前記ターンテーブル２は、図示しない回転駆動機構により水平回転自在に支持され、この回転駆動機構（図示せず）により駆動されて、矢示Ｄ方向に一定速度で回転する。図４及び図５にも示すように、このターンテーブル２の上面には段差が形成され、その中心側が厚肉部２ａ、外周部が薄肉部２ｂとなった段付き形状を有する。また、図５に示すように、厚肉部２ａの外周角部には円弧状の面取り部２ｃが形成されている。尚、本例のターンテーブル２は厚肉部２ａと薄肉部２ｂとが一体的に形成され、削り出しによって薄肉部２ｂを形成するとともに、円弧状の面取り部２ｃを形成している。

このターンテーブル２の上方には、多数の整列対象物Ｋを貯留する貯留装置（例えば、ホッパなど）の供給口２０が開口しており、この供給口２０からターテーブル２上に整列対象物Ｋが供給され、これがターンテーブル２の回転によって矢示Ｄ方向に搬送される。

前記内寄せガイド３は、前記供給口２０から供給された整列対象物Ｋをターンテーブル２の中心側に向けて案内するガイドであり、前記ターテーブル２の回転方向（矢示Ｄ方向）に向けて順次配設された第１内寄せガイド４、第２内寄せガイド５及び第３内寄せガイド６の３つのガイドからなる。

前記第１内寄せガイド４は、前記供給口２０よりも前記ターンテーブル２の外周側に配設され、前記ターンテーブル２の回転方向（矢示Ｄ方向）において、その一端は供給口２０よりも上流側に位置し、その他端は下流側に位置している。また、前記第２内寄せガイド５は、前記第１内寄せガイド４の前記他端から延設され、その下流側の端部が前記第１内寄せガイド４の前記他端よりもターンテーブル２の中心側に位置している。また、前記第３内寄せガイド６は、上流側の端部が前記第２内寄せガイド５の下流側端部よりも、ターンテーブル２の外周側に位置し、その下流側の端部が、前記第２内寄せガイド５の下流側端部よりも、ターンテーブル２の中心側に位置している。

尚、これら第１内寄せガイド４、第２内寄せガイド５及び第３内寄せガイド６は、それぞれ異形錠剤Ｋが通過できない間隔で前記ターンテーブル２の厚肉部２ａの上方に配設されており、それぞれターンテーブル２の中心側の面が案内面となっている。

前記外寄せガイド７は、その上流側の端部が前記第３内寄せガイド６の下流側端部よりもターンテーブル２の中心側に位置し、下流側の端部がターンテーブル２の厚肉部２ａの外周縁部に位置するように配設されている。また、この外寄せガイド７も、異形錠剤Ｋが通過できない間隔で前記ターンテーブル２の厚肉部２ａの上方に配設されており、当該ターンテーブル２の外周側に向けて円弧状の凸を形成するように湾曲され、その外周側の面が案内面となっている。

前記外周ガイド８は、前記ターンテーブル２の薄肉部２ｂの上方に、異形錠剤Ｋが通過できない間隔で、ターンテーブル２の回転方向（矢示Ｄ方向）に向けて順次配設された第１外周ガイド９、第２外周ガイド１０及び第３外周ガイド１１の３つのガイドからなる。第１外周ガイド９、第２外周ガイド１０及び第３外周ガイド１１は、それぞれのターンテーブル２の中心側の面が連続する円弧状の垂直な案内面９ａ，１０ａ，１１ａとなっており、各案内面９ａ，１０ａ，１１ａは、ターンテーブル２の厚肉部２ａの外周縁との間に、一つの整列対象物Ｋが嵌り込むことが可能な間隔を有している。

また、この外周ガイド８の案内面９ａ，１０ａ，１１ａの内、第１外周ガイド９の案内面９ａの、前記外寄せガイド７の下流側端部に対応する位置が案内始端９ｂとなり、第３外周ガイド１１の案内面１１ａの前記排出ガイド１５が接続される位置１１ｂが案内終端となっている。そして、前記第１外周ガイド９の案内始端から回転方向（矢示Ｄ方向）に向けた所定長に対応する部分には、円弧状の傾斜案内部材１２が設けられており、この傾斜案内部材１２は、図４に示すように、その下面１２ａが第１外周ガイド９の垂直な案内面９ａに接続し、且つターンテーブル２の中心側に向けた上り傾斜面となっている。

また、この傾斜案内部材１２に対応するターンテーブル２の中心側には、前記２つのエア吐出ノズル１３，１４が設けられており、このエア吐出ノズル１３，１４からそれぞれ前記傾斜案内部材１２に向けて空気流が吐出される。

前記排出ガイド１５は、その一方端が第３外周ガイド１１の案内終端１１ｂに接続し、他方端側がターンテーブル２の外部に向けて延設される直線状の第１案内部材１６と、この第１案内部材１６と所定間隔を隔てて同一水平面内で平行に対向配置された同じく直線状の第２案内部材１７と、第１案内部材１６と第２案内部材１７との間に配設された第３案内部材１８とから構成される。そして、第３案内部材１８は、図２、図３及び図６に示すように、その下面１８ａが第１案内部材１６に向けた上り傾斜面となっている。

以上のように構成された本例の整列供給装置１によれば、まず、前記回転駆動機構（図示せず）によりターンテーブル２が矢示Ｄ方向に回転させた状態で、この回転するターンテーブル２上に貯留装置（図示せず）の供給口２０から適宜異形錠剤Ｋが供給される。

供給された異形錠剤Ｋは、ターンテーブル２の回転によってその回転方向（矢示Ｄ方向）に搬送され、第１内寄せガイド４、第２内寄せガイド５及び第３内寄せガイド６の各案内面に摺接することによって、徐々にターンテーブル２の中心側に寄せられた後、外寄せガイド７の案内面に到達する。

そして、外寄せガイド７の案内面に到達した異形錠剤Ｋは、その案内面に摺接した状態でターンテーブル２の外周側に案内され、第１外周ガイド９の案内面９ａとターンテーブル２の厚肉部２ａの外周縁との間に導かれ、この後、異形錠剤Ｋは、前記エア吐出ノズル１３，１４から吐出される空気流によって、第１外周ガイド９の案内面９ａに押し付けられ、図４に示すように、第１外周ガイド９の案内面９ａと傾斜案内部材１２の傾斜面１２ａに摺接した状態となる。

斯くして、異形錠剤Ｋは、エア吐出ノズル１３，１４から吐出される空気流によって、確実に、その長軸が搬送方向（矢示Ｄ方向）に沿う姿勢、且つその曲率が大きい両面を上下にした状態で、第１外周ガイド９の案内面９ａとターンテーブル２の厚肉部２ａの外周縁との間に嵌まり込み、このような作用によって、異形錠剤Ｋは確実に１列に整列される。

また、当該異形錠剤Ｋはその長軸を中心として回転し易い性状を有するため、上記空気流に晒された際に、何ら規制がない場合には前記長軸を中心として容易に回転するが、本例では、異形錠剤Ｋの上面が第１外周ガイド９の案内面９ａとターンテーブル２の厚肉部２ａの外周縁との間に嵌まり込んだ際に、その上面が傾斜案内部材１２の傾斜面１２ａに当接した状態となるため、この傾斜面１２ａの作用によって、異形錠剤Ｋがその長軸を中心として回転するのが防止される。即ち、図４に示すように、整列対象物Ｋがその長軸を中心として矢示Ｇ方向に回転しようとすると、その回転半径が徐々に大きくなるため、このような回転が規制されるのである。

また、本例では、ターンテーブル２の厚肉部２ａの外周角部に、円弧状の面取り部２ｃを形成しているので、整列対象物Ｋが当該外周角部に接触した際に損傷するのを防止することができる。

次いで、このようにして、第１外周ガイド９の案内面９ａに１列で摺接した異形錠剤Ｋは、ターンテーブル２の回転により、更に、第２外周ガイド１０の案内面１０ａ及び第３外周ガイド１１の案内面１１ａに摺接した状態で案内終端１１ｂまで搬送され、第３ガイド１１の案内終端１１ｂに接続される排出ガイド１５を通って、外部に排出される。

具体的には、図２に示すように、異形錠剤Ｋは、排出ガイド１５の第１案内部材１６と第３案内部材１８との間に入り込み、その上面が第３案内部材１８の下面に摺接した状態で、ターンテーブル２の外方に搬出される。その際、図３及び図６にも示すように、第３案内部材１８の下面は第１案内部材１６に向けた上りの傾斜面１８ａとなっているので、この傾斜面１８ａの作用によって、異形錠剤Ｋがその長軸を中心として回転するのが防止される。

即ち、図６に示すように、異形錠剤Ｋはターンテーブル２との間で、その回転方向（矢示Ｄ方向）の摩擦力を受けており、第３案内部材１８の傾斜面１８ａに当接することによって、その長軸を中心として矢示Ｇ方向に回転しようとするが、矢示Ｇ方向に回転する際には、その回転半径が徐々に大きくなるため、このような回転が第３案内部材１８の傾斜面１８ａによって規制されるのである。

斯くして、本例の整列供給装置１によれば、平面形状が長円形、正面形状が楕円形、及び断面形状が略円形を有し、その静止姿勢が不安定な異形錠剤であっても、これを、曲率の大きな両面を上下にした一定の姿勢で１列に整列させて、系外に排出することができる。

以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。

例えば、上例の整列供給装置１における整列対象物を異形錠剤Ｋとしたが、当該整列供給装置１で整列可能な対象物はこれに限られるものではない。上例の整列供給装置１で整列可能な対象物としては、この他に、一般的な錠剤や、カプセル、チップコンデンサなど電子部品、キャンディなどの菓子類、ワッシャ、ボタンといった比較的小さい物品（小物物品）を例示することができる。

また、上例では、内寄せガイド３を第１内寄せガイド４、第２内寄せガイド５及び第３内寄せガイド６の３つの部材から構成したが、これに限られるものではなく、これより多い数、或いはこれより少ない数でも良い。また、供給口２０から供給される整列対象物が周囲に飛散しない場合には、内寄せガイド３を特に設けるには及ばない。

また、上例では、外周ガイド８を第１外周ガイド９、第２外周ガイド１０及び第３外周ガイド１１の３つのガイドから構成したが、これに限られるものではなく、これより多い数に分割したものでも、或いはこれより少ない数に分割したものでも良い。

１整列供給装置
２ターンテーブル
３内寄せガイド
４第１内寄せガイド
５第２内寄せガイド
６第３内寄せガイド
７外寄せガイド
８外周ガイド
９第１外周ガイド
１０第２外周ガイド
１１第３外周ガイド
１３，１４エア吐出ノズル
１５排出ガイド
１６第１案内部材
１７第２案内部材
１８第３案内部材
２０供給口
Ｋ異形錠剤（整列対象物）

Claims

水平回転自在に設けられ、上面に供給された整列対象物を回転方向に搬送するターンテーブルと、
前記ターンテーブルの上方に配設され、前記ターンテーブル上に供給された前記整列対象物を前記ターンテーブルの外周に向けて案内する外寄せガイドと、
同じく前記ターンテーブルの上方、且つ前記外寄せガイドよりも前記ターンテーブルの外周側に配設された外周ガイドであって、前記外寄せガイドにより案内された整列対象物を、円弧状の内側面である案内面に沿って案内始端から案内終端に向けて案内する外周ガイドと、
同じく前記ターンテーブルの上方に配設された排出ガイドであって、一方端が前記外周ガイドの案内終端に接続し、他方端が前記ターンテーブルの外方に延設される第１案内部材、及び該第１案内部材と間隔を隔てて対向配置される第２案内部材を備え、前記外周ガイドの案内面に摺接し整列された１列の整列対象物を前記第１案内部材と第２案内部材との間に導き入れて、前記第１案内部材及び第２案内部材の相互対向面を案内面として、前記ターンテーブルの外方に案内する排出ガイドとを備えた整列供給装置において、
前記排出ガイドは、更に、前記第１案内部材と第２案内部材との間に第３案内部材を備え、該第３案内部材は、その下面が、第１案内部材に向けて上り傾斜となる傾斜面となっており、該排出ガイドは、前記第３案内部材の下面と、前記第１案内部材の案内面との間に前記整列対象物を導き入れて、前記ターンテーブルの外方に案内するように構成されていることを特徴とする整列供給装置。
前記ターンテーブルは、中心側の厚肉部と外周側の薄肉部とから形成される段差形状を有しており、前記厚肉部の外周縁と前記外周ガイドの前記案内面との間の間隔は、１つの前記整列対象物が嵌り込むことが可能な間隔となっていることを特徴とする請求項１記載の整列供給装置。
前記ターンテーブルの前記厚肉部の外周角部に、円弧状の面取り部を形成したことを特徴とする請求項２記載の整列供給装置。
前記外周ガイドより前記ターンテーブルの中心側に配設され、前記外周ガイドの案内面に向けて空気流を吐出するノズルを備えていることを特徴とする請求項１乃至３記載のいずれかの整列供給装置。
前記外周ガイドの前記案内面は、上方に向けて連続して形成される２つの面であって、前記ターンテーブルに対して垂直な垂直面と、前記ターンテーブルの中心側に向けて上り傾斜となった傾斜面とを有し、前記整列対象物は、前記垂直面及び傾斜面に当接した状態で案内されることを特徴とする請求項１乃至４記載のいずれかの整列供給装置。