JP7450518B2 - 食器用洗浄剤 - Google Patents

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Description

本発明は、食器用洗浄剤に関する。
近年、食器洗いは汚れがしっかり落ちることに加え、ストレスなく簡単に洗い終えられることが望まれている。
食器洗いの方法としては、食器用洗浄剤を付着させたスポンジ等の洗浄具で食器等を擦り洗いした後に水ですすぐ(擦り洗い洗浄)、食器用洗浄剤を水に分散させて洗浄液とし、この洗浄液に食器等を漬け置き、一定時間放置した後に水ですすぐ浸漬法(漬け置き洗浄)などがある。
特許文献1には、漬け置き洗浄時の洗浄効果に優れた食器用洗浄剤として、特定の界面活性剤と、酵素と、酵素安定化剤とを特定量含む液体洗浄剤組成物が開示されている。
特開2005-325281号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液体洗浄剤組成物は漬け置き洗浄時の洗浄効果に優れるものの、漬け置き後に食器等を手や洗浄具で擦る際にヌルつきを感じやすく、すすぎ時間が長くなる傾向がある。また、泡切れが悪くなる傾向にもあり、すすぎ性が低下してしまい、漬け置き洗浄に時間を要することとなる。
本発明は、漬け置き洗浄時の洗浄力及び泡切れに優れ、ヌルつきを低減でき、漬け置き洗浄に要する時間を短縮できる食器用洗浄剤を提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を有する。
[1] (A)成分:(a1)成分及び(a2)成分を含む非石鹸系アニオン界面活性剤と、
(B)成分:スルホベタイン型両性界面活性剤と、を含有し、
前記(a1)成分は、オレフィンスルホン酸型アニオン界面活性剤であり、
前記(a2)成分は、下記一般式(1)で表されるスルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩であり、
前記(a1)成分及び前記(a2)成分の合計含有量が、前記(A)成分の総質量に対して50質量%以上であり、
前記(B)成分の含有量が、食器用洗浄剤の総質量に対して5~15質量%であり、
前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.5~5である、食器用洗浄剤。
Figure 0007450518000001
一般式(1)中、Rは炭素数5~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であり、Rは炭素数1~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であり、A及びAはそれぞれ独立して炭素数2~4のアルキレン基であり、nはOAの平均繰り返し数を示す0~6の数であり、mはAOの平均繰り返し数を示す0~6の数であり、M は陽イオンであり、XはM の価数である。
[2] (C)成分:(c1)成分及び(c2)成分の少なくとも一方を含む酵素をさらに含有し、
前記(c1)成分は、プロテアーゼであり、
前記(c2)成分は、アミラーゼである、前記[1]の食器用洗浄剤。
[3]前記(B)成分/前記(C)成分で表される質量比が8~20である、前記[2]の食器用洗浄剤。
[4] 前記(a1)成分/前記(a2)成分で表される質量比が1~5である、前記[1]~[3]のいずれかの食器用洗浄剤。
[5] 前記(A)成分が(a3)成分をさらに含み、
前記(a3)成分は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩である、前記[1]~[4]のいずれかの食器用洗浄剤。
[6] 前記(a2)成分/前記(a3)成分で表される質量比が1~10である、前記[5]の食器用洗浄剤。
[7] 前記(a2)成分及び前記(a3)成分の合計含有量が、前記食器用洗浄剤の総質量に対して4~20質量%である、前記[5]又は[6]の食器用洗浄剤。
[8] 前記(a2)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.2~0.5である、前記[1]~[7]のいずれかの食器用洗浄剤。
[9] (D)成分:アミンオキシド型界面活性剤の含有量が、前記食器用洗浄剤の総質量に対して3質量%以下である、前記[1]~[8]のいずれかの食器用洗浄剤。
[10] 前記食器用洗浄剤に含まれる全ての界面活性剤の合計含有量が、前記食器用洗浄剤の総質量に対して12.5~40質量%である、前記[1]~[9]のいずれかの食器用洗浄剤。
本発明によれば、漬け置き洗浄時の洗浄力及び泡切れに優れ、ヌルつきを低減でき、漬け置き洗浄に要する時間を短縮できる食器用洗浄剤を提供できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の食器用洗浄剤は、以下に示す(A)成分及び(B)成分を含有する組成物である。食器用洗浄剤は、以下に示す(C)成分をさらに含有することが好ましい。食器用洗浄剤は、必要に応じて以下に示す(D)成分を含有してもよいし、必要に応じて(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分以外の任意成分をさらに含有してもよい。
本発明の食器用洗浄剤は、いわゆる手洗い用の食器用洗浄剤である。
<(A)成分>
(A)成分は、非石鹸系アニオン界面活性剤である。
(A)成分は、以下に示す(a1)成分及び(a2)成分を含む。(A)成分は、以下に示す(a3)成分をさらに含むことが好ましい。(A)成分は、必要に応じて、以下に示す(a4)成分をさらに含んでいてもよい。
(a1)成分:オレフィンスルホン酸型アニオン界面活性剤。
(a2)成分:下記一般式(1)で表されるスルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩。
(a3)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩。
(a4)成分:(a1)成分、(a2)成分及び(a3)成分以外の他のアニオン界面活性剤。
(A)成分は、(a1)成分及び(a2)成分を含む。(A)成分が(a1)成分及び(a2)成分を含むことで、すすぎ性の低下を抑制しながら漬け置き洗浄時の洗浄力が高まる。漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まる観点から、(A)成分は、(a1)成分、(a2)成分及び(a3)成分を含むことが好ましい。
(a1)成分及び(a2)成分の合計含有量は、(A)成分の総質量に対して50質量%以上であり、65質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましい。(a1)成分及び(a2)成分の合計含有量が上記下限値以上であれば、漬け置き洗浄時の泡切れ性が向上し、漬け置き洗浄に要する時間を短縮できる。加えて、食器用洗浄剤が以下に示す(C)成分を含む場合、酵素安定性が向上するため、食器用洗浄剤の保存中に酵素活性が低下しにくい。そのため、保存後の食器用洗浄剤を用いて漬け置き洗浄を行っても、洗浄力を良好に維持できる。
(a1)成分及び(a2)成分の合計含有量は、(A)成分の総質量に対して100質量%であってもよいが、98質量%以下が好ましく、95質量%以下がより好ましい。
(A)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して7.5~35質量%が好ましく、14~26質量%がより好ましい。(A)成分の含有量が上記下限値以上であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まる。(A)成分の含有量が上記上限値以下であれば、すすぎ性の低下を抑制しやすい。
((a1)成分)
(a1)成分は、オレフィンスルホン酸型アニオン界面活性剤である。
オレフィンスルホン酸型アニオン界面活性剤としては、炭素-炭素の二重結合位置が1位(α位)にあるα-オレフィンスルホン酸又はその塩(AOS)、炭素-炭素二重結合が2位以上(内部)にある内部オレフィンスルホン酸又はその塩(IOS)などが挙げられる。
α-オレフィンスルホン酸の炭素数は、8~24が好ましく、10~20がより好ましい。
α-オレフィンスルホン酸の塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
α-オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数10~20のα-オレフィンスルホン酸塩が好ましい。
α-オレフィンスルホン酸塩は、炭素-炭素の二重結合位置が1位(α位)にあるオレフィンをスルホン化後、水酸化ナトリウム等のアルカリで中和、加水分解して得られる界面活性剤である。このようなα-オレフィンスルホン酸塩としては市販品を用いることができ、例えばライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製の「リポランLB440」などが挙げられる。
内部オレフィンスルホン酸の炭素数は、8~24が好ましく、10~20がより好ましい。
内部オレフィンスルホン酸の塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
内部オレフィンスルホン酸塩としては、炭素数8~24の内部オレフィンスルホン酸塩が好ましく、例えば特開2003-81935号公報に記載された内部オレフィンスルホン酸塩が挙げられる。
内部オレフィンスルホン酸塩は、炭素-炭素の二重結合位置が2位以上(内部)にあるオレフィンをスルホン化後、水酸化ナトリウム等のアルカリで中和、加水分解して得られる界面活性剤である。
(a1)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(a1)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して、5~15質量%が好ましく、10~15質量%がより好ましい。(a1)成分の含有量が上記範囲内であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まると共に、すすぎ時の洗浄成分が素早く分散するため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
((a2)成分)
(a2)成分は、下記一般式(1)で表されるスルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩である。
Figure 0007450518000002
一般式(1)中、Rは炭素数5~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であり、Rは炭素数1~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であり、A及びAはそれぞれ独立して炭素数2~4のアルキレン基であり、nはOAの平均繰り返し数を示す0~6の数であり、mはAOの平均繰り返し数を示す0~6の数であり、M は陽イオンであり、XはM の価数である。
一般式(1)中、Rの炭素数は5~18であり、6~14が好ましく、7~10がより好ましい。Rとしては、炭素数5~18の分岐鎖のアルキル基が好ましく、炭素数6~14の分岐鎖のアルキル基がより好ましく、炭素数7~10の分岐鎖のアルキル基がさらに好ましい。
一般式(1)中、Rの炭素数は1~18であり、5~18が好ましく、6~14がより好ましく、7~10がさらに好ましい。Rとしては、炭素数1~18の分岐鎖のアルキル基が好ましく、炭素数5~18の分岐鎖のアルキル基がより好ましく、炭素数6~14の分岐鎖のアルキル基がさらに好ましく、炭素数7~10の分岐鎖のアルキル基が特に好ましい。
及びRは同一であることが好ましい。
一般式(1)中、A及びAはそれぞれ独立して炭素数2~4のアルキレン基である。すなわち、(OA)及び(AO)は、それぞれEO(オキシエチレン基)、PO(オキシプロピレン基)及びBO(オキシブチレン基)のいずれかである。A及びAの炭素数はそれぞれ2~3が好ましい。すなわち、(OA)及び(AO)は、それぞれEO又はPOが好ましい。
nはOAの平均繰り返し数(すなわち、プロピレンオキシドの平均付加モル数)を示す0~6の数であり、0~3の数が好ましく、0がより好ましい。
mはAOの平均繰り返し数(すなわち、エチレンオキシドの平均付加モル数)を示す0~6の数であり、0~3の数が好ましく、0がより好ましい。
n及びmが0超の場合、(OA及び(AO)はそれぞれ、EO、PO又はBOのみの繰り返し構造でもよく、EO、PO及びBOの2つ以上が混在して配列していてもよい。EO、PO及びBOの2つ以上が混在する場合、これらはランダム状に混在してもよく、ブロック状に混在してもよい。
一般式(1)中、M は陽イオンであり、価数がXである。M は無機の陽イオンであってもよいし、有機の陽イオンであってもよい。
としては、水素イオン、アルカリ金属イオン(例えばナトリウムイオン、カリウムイオン等)、アルカリ土類金属イオン(例えばカルシウムイオン、マグネシウムイオン等)、アンモニウムイオン等の無機の陽イオン;アルカノールアミンイオン(例えばモノエタノールアミンイオン、ジエタノールアミンイオン、トリエタノールアミンイオン等)などの有機の陽イオンが挙げられる。
としては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオンが好ましい。
(a2)成分としては、例えばスルホコハク酸ジオクチルエステル又はその塩、スルホコハク酸ジシクロヘキシルエステル又はその塩、スルホコハク酸ジドデシルエステル又はその塩、スルホコハク酸ジトリデシルエステル又はその塩、スルホコハク酸ジテトラデシルエステル又はその塩、スルホコハク酸モノデシルイソペンチルエステル又はその塩、ポリオキシエチレンアルキル(C12~14)エーテルスルホコハク酸エステル又はその塩、ポリオキシエチレン2-エチルヘキシルエーテルスルホコハク酸エステル又はその塩、ポリオキシエチレンドデシルエーテルスルホコハク酸エステル又はその塩、ポリオキシエチレントリデシルスルホコハク酸エステル又はその塩、ポリオキシエチレンテトラデシルスルホコハク酸エステル又はその塩、ポリオキシエチレンペンタデシルスルホコハク酸エステル又はその塩、ポリオキシエチレンヘキサデシルスルホコハク酸エステル又はその塩などが挙げられる。これらの中でもスルホコハク酸ジオクチルエステル又はその塩が好ましく、その中でも特にスルホコハク酸ジ-2-エチルヘキシルナトリウムが好ましい。
(a2)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(a2)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して、3~10質量%が好ましく、3~7質量%がより好ましい。(a2)成分の含有量が上記範囲内であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まると共に、すすぎ時の洗浄成分が素早く分散するため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
また、(a1)成分及び(a2)成分の合計含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して8~25質量%であり、13~21質量%が好ましい。(a1)成分及び(a2)成分の合計含有量が上記範囲内であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まると共に、すすぎ時の洗浄成分が素早く分散するため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
((a3)成分)
(a3)成分は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩である。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩としては、例えば下記一般式(2)で表される化合物が挙げられる。
-O-[(PO)/(EO)]-SO 1/X・M ・・・(2)
(一般式(2)中、Rは炭素数8~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であり、かつ、酸素原子と結合している炭素原子は第1級炭素原子である。POはオキシプロピレン基を表し、EOはオキシエチレン基を表し、pはPOの平均繰り返し数を示す0以上、1未満の数であり、qはEOの平均繰り返し数を示す0超、4以下の数であり、M は水素イオン以外の陽イオンであり、XはM の価数である。)
一般式(2)中、Rの炭素数は8~18であり、10~14が好ましく、12~14がより好ましい。Rとしては、洗浄力及び環境面から、油脂原料由来のアルキル基であることが好ましい。好適な油脂原料としては、パーム核油、ヤシ油等が挙げられる。
pはPOの平均繰り返し数(すなわち、プロピレンオキシドの平均付加モル数)を示す0以上、1未満の数である。
qはEOの平均繰り返し数(すなわち、エチレンオキシドの平均付加モル数)を示す0超、4以下の数であり、1~3が好ましい。
pが0超の場合、(PO)/(EO)において、EOとPOはランダム付加であってもよくブロック付加であってもよく、配列状態は問わない。
一般式(2)中、M は水素イオン以外の陽イオンであり、価数がXである。M は無機の陽イオンであってもよいし、有機の陽イオンであってもよい。
としては、アルカリ金属イオン(例えばナトリウムイオン、カリウムイオン等)、アルカリ土類金属イオン(例えばカルシウムイオン、マグネシウムイオン等)、アンモニウムイオン等の無機の陽イオン;アルカノールアミンイオン(例えばモノエタノールアミンイオン、ジエタノールアミンイオン、トリエタノールアミンイオン等)などの有機の陽イオンが挙げられる。
(a3)成分としては、例えばポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(4)直鎖アルキル(C12)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシプロピレン(0.4)ポリオキシエチレン(1.5)直鎖アルキル(C12)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(1)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(2)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレン(4)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシプロピレン(0.4)ポリオキシエチレン(1.5)直鎖アルキル(C12/14=75/25;天然油脂由来)エーテル硫酸エステルナトリウム塩などが挙げられる。
ここで、例えば「ポリオキシエチレン(1)」とは、オキシエチレン基の平均繰返し数が1(エチレンオキシドの平均付加モル数が1)であることを意味する。
「C12/14=75/25;天然油脂由来」とは、炭素数12の直鎖アルキル基を有するものと、炭素数14の直鎖アルキル基を有するものとの混合物(混合比率:質量比で75/25)であること、天然油脂由来の直鎖状のアルキル基であることを意味する。
(a3)成分としては、炭素数8~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を有し、平均1~4モルのオキシエチレン基(EO)を付加したもの、さらに平均0モル以上1モル未満のオキシプロピレン基(PO)を付加したもの(すなわち、ポリオキシエチレン(プロピレン)アルケニルエーテル硫酸塩)が好ましい。
(a3)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(a3)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して、1~10質量%が好ましく、1~5質量%がより好ましい。(a3)成分の含有量が上記範囲内であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まると共に、泡切れ性がより向上するため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
また、(a2)成分及び(a3)成分の合計含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して4~20質量%が好ましく、4~11質量%以上がより好ましい。(a2)成分及び(a3)成分の合計含有量が上記範囲内であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まると共に、すすぎ時の洗浄成分が素早く分散するため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
((a4)成分)
(a4)成分は、(a1)成分、(a2)成分及び(a3)成分以外の他のアニオン界面活性剤である。
他のアニオン界面活性剤としては、例えば直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α-スルホ脂肪酸エステル又はその塩、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル又はその塩、アルキルエーテルカルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸又はその塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アシルアミノカルボン酸又はその塩、アルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル又はその塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル又はその塩などが挙げられる。
これらのアニオン界面活性剤の塩の形態としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。
(a4)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(a4)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して、1~10質量%が好ましく、1~5質量%がより好ましい。(a4)成分の含有量が上記範囲内であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まると共に、泡切れ性がより向上するため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
<(B)成分>
(B)成分は、スルホベタイン型両性界面活性剤である。
スルホベタイン型両性界面活性剤としては、例えばアルキル基の炭素数が10~18のN-アルキル-N,N-ジメチル-N-スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、N-アルキル-N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン;アルカノイル基の炭素数が10~18のN-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチル-N-スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、N-アルカノイルアミノプロピル-N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタインなどが挙げられる。
(B)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(B)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して、5~15質量%であり、6~12質量%が好ましい。(B)成分の含有量が上記範囲内であれば、泡切れ性が向上するため、漬け置き洗浄に要する時間を短縮できる。特に、(B)成分の含有量が上記下限値以上であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力が高まると共にヌルつきを抑制できる。
また、食器用洗浄剤が以下に示す(C)成分を含む場合、(B)成分の含有量が上記範囲内であれば酵素安定性が向上するため、食器用洗浄剤の保存中に酵素活性が低下しにくい。そのため、保存後の食器用洗浄剤を用いて漬け置き洗浄を行っても、洗浄力を良好に維持できる。
また、(a2)成分及び(B)成分の合計含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して8質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。(a2)成分及び(B)成分の合計含有量が、上記下限値以上であれば泡切れ性がさらに向上し、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
(a2)成分及び(B)成分の合計含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して25質量%以下が好ましい。
<(C)成分>
(C)成分は、酵素である。ここで、「酵素」とは、酵素製剤のことを意味する。
(C)成分は、以下に示す(c1)成分及び(c2)成分の少なくとも一方を含む。(C)成分は、必要に応じて、以下に示す(c3)成分をさらに含んでいてもよい。
(c1)成分:プロテアーゼ。
(c2)成分:アミラーゼ。
(c3)成分:(c1)成分及び(c2)成分以外の他の酵素。
(C)成分は、漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まる観点から、(c1)成分及び(c2)成分を含むことが好ましい。
(C)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して0.1~3質量%が好ましく、0.1~1質量%がより好ましく、0.2~1質量%がさらに好ましい。(C)成分の含有量が、上記下限値以上であれば漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まり、上記上限値以下であれば漬け置き洗浄時のヌルつきをより抑制できるため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
((c1)成分)
(c1)成分は、プロテアーゼである。
プロテアーゼとしては、セリンプロテアーゼのように、分子内にセリン、ヒスチジン、及びアスパラギン酸を有するプロテアーゼが好ましい。
一般に、プロテアーゼを含有する製剤(プロテアーゼ製剤)が市販されている。プロテアーゼ製剤としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Savinase16L、Savinase Ultra 16L、Savinase Ultra 16XL、Everlase 16L TypeEX、Everlase Ultra 16L、Esperase 8L、Alcalase 2.5L、Alcalase Ultra 2.5L、Liquanase 2.5L、Liquanase Ultra 2.5L、Liquanase Ultra 2.5XL、Coronase 48L;ジェネンコア社から入手できる商品名Purafect L、Purafect OX、Properase Lなどが挙げられる。
(c1)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(c1)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して、0.1~2質量%が好ましく、0.1~1質量%がより好ましく、0.1~0.6質量%がさらに好ましい。(c1)成分の含有量が上記下限値以上であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まるため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。(c1)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液安定性に優れると共に、製造コストの上昇を抑制できる。
((c2)成分)
(c2)成分は、アミラーゼである。
一般に、アミラーゼを含有する製剤(アミラーゼ製剤)が市販されている。アミラーゼ製剤としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Termamyl 300L、Termamyl Ultra 300L、Duramyl 300L、Stainzyme 12L、Stainzyme Plus 12L;ジェネンコア社から入手できる商品名Maxamyl;天野エンザイム株式会社から入手できる商品名プルラナーゼアマノ;生化学工業株式会社から入手できる商品名DB-250などが挙げられる。
(c2)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(c2)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して、0.1~1質量%が好ましく、0.1~0.8質量%がより好ましく、0.1~0.6質量%がさらに好ましい。(c2)成分の含有量が、上記下限値以上であれば漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まり、上記上限値以下であれば漬け置き洗浄時のヌルつきをより抑制できるため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
((c3)成分)
(c3)成分は、(c1)成分及び(a2)成分以外の他の酵素である。
他の酵素としては、例えばリパーゼ、セルラーゼ、マンナナーゼなどが挙げられる。
一般に、リパーゼを含有する製剤(リパーゼ製剤)が市販されている。リパーゼ製剤としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Lipex 100L、Lipolase 100Lなどが挙げられる。
一般に、セルラーゼを含有する製剤(セルラーゼ製剤)が市販されている。セルラーゼ製剤としては、例えばケアザイム4500L(商品名、ノボザイムズ社製)、ケアザイムプレミアム4500L(商品名、ノボザイムズ社製)、エンドラーゼ5000L(商品名、ノボザイムズ社製)、セルクリーン4500T(商品名、ノボザイムズ社製)などが挙げられる。
一般に、マンナナーゼを含有する製剤(マンナナーゼ製剤)が市販されている。マンナナーゼ製剤としては、例えばノボザイムズ社から入手できる商品名Mannaway 4L等が挙げられる。
(c3)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(c3)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して、0.1~1質量%が好ましく、0.1~0.8質量%がより好ましく、0.1~0.6質量%がさらに好ましい。(c3)成分の含有量が、上記下限値以上であればより様々な汚れに対して漬け置き洗浄時の洗浄力が高まり、上記上限値以下であれば漬け置き洗浄時のヌルつきをより抑制できるため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
<(D)成分>
(D)成分は、アミンオキシド型界面活性剤である。
アミンオキシド型界面活性剤としては、例えばアルキルアミンオキシド、アルカノイルアミドアルキルアミンオキシドなどが挙げられる。
アミンオキシド型界面活性剤としては、下記一般式(3)で表される化合物が好ましい。
-(B)-N(-R)(-R)→O ・・・(3)
(一般式(3)中、Rは炭素数8~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又は炭素数8~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R及びRはそれぞれ独立して炭素数1~3のアルキル基又は炭素数1~3のヒドロキシアルキル基であり、Bは-C(=O)-NH-R-、-NH-C(=O)-R-、-C(=O)-O-R-、-O-C(=O)-R-又は-O-R-であり、Rは炭素数1~4のアルキレン基であり、rは0又は1の数である。)
一般式(3)中、Rの炭素数は8~18であり、10~14が好ましい。Rとしては、炭素数8~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基が好ましい。
一般式(3)中、R及びRとしては、それぞれ炭素数1~3のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましく、R及びRがいずれもメチル基であることがさらに好ましい。
一般式(3)中、Bは、-C(=O)-NH-R-が好ましい。
一般式(3)中、rは、0又は1の数であり、0が好ましい。
一般式(3)で表される化合物としては、例えばラウリルジメチルアミンオキシド(n-ドデシルジメチルアミンオキシド)、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド等のアルキルジメチルアミンオキシド;ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等のアルカノイルアミドアルキルジメチルアミンオキシドなどが挙げられる。これらの中でも、本発明の効果が特に得られやすいことから、ラウリルジメチルアミンオキシド、ヤシアルキルジメチルアミンオキシド、ラウリルジエチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドが好ましく、ラウリルジメチルアミンオキシドがより好ましい。
(D)成分は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(D)成分の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して、3質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、食器用洗浄剤は(D)成分を実質的に含有しないことがさらに好ましい。(D)成分は(A)成分と強固な複合体を形成しやすい傾向にある。複合体を形成すると、すすぎ時の泡切れが悪化する場合がある。(D)成分の含有量が上記上限値以下であれば、漬け置き洗浄時の泡切れ性を良好に維持できるので、漬け置き洗浄に要する時間の短縮効果が充分に得られる。
<任意成分>
食器用洗浄剤は、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、上述した成分以外の任意成分を含有してもよい。
任意成分は、剤形等を勘案して適宜選択される。任意成分としては、食器用洗浄剤に通常使用される成分が挙げられ、具体的には、溶剤、(A)成分、(B)成分及び(D)成分以外の他の界面活性剤、ハイドロトロープ剤、防腐剤、pH調整剤、金属捕捉剤、漂白成分、ラジカルトラップ剤、香料、色素などが挙げられる。
溶剤としては、水;エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3-メチル-3-メトキシブタノール、フェノキシエタノール、フェニルグリコール、フェノキシイソプロパノール、ブチルジグリコール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ジブチレンジグリコール、ベンジルアルコール等の有機溶剤などが挙げられる。
溶剤としては、水が好ましい。水を溶剤として用いることで、食器用洗浄剤を調製しやすくなる。加えて、食器用洗浄剤を使用する際に、水への溶解性がより良好となる。
水としては、イオン交換水、蒸留水、水道水などを使用することができる。
水の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して85質量%以下が好ましく、40~85質量%がより好ましく、50~80質量%がさらに好ましい。水の含有量が上記下限値以上であれば、ゲル化が抑制され、液の均一性が高まる。水の含有量が上記上限値以下であれば、各成分の含有量を確保でき、粘度が低くなりすぎず、使用性に優れる。
他の界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、カチオン性界面活性剤などが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば下記一般式(4)で表されるポリオキシアルキレン付加型ノニオン性界面活性剤、下記一般式(5)で表されるノニオン性界面活性剤、アルキルグリコシド、ソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらの中でも、ポリオキシアルキレン(炭素数2~3)アルキル(炭素数10~18)エーテル(アルキレンオキシド平均付加モル数5~20)が好ましい。
ノニオン性界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
-O-(RO)-H ・・・(4)
(一般式(4)中、Rは炭素数10~18の直鎖もしくは分岐鎖の炭化水素基であり、Rは炭素数1~3の炭化水素基であり、sは(RO)の平均繰り返し数を示す1~10の数である。)
10-C(=O)-NH-(R11O)-H ・・・(5)
(一般式(5)中、R10は炭素数5~19の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、又は炭素数5~19の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニル基であり、R11は炭素数2~4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基であり、tは(R11O)の平均繰り返し数を示す1~10の数である。)
カチオン界面活性剤としては、例えばカプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド等の長鎖脂肪族アミドアルキル3級アミン又はその塩;パルミテートエステルプロピルジメチルアミン、ステアレートエステルプロピルジメチルアミン等の脂肪族エステルアルキル3級アミン又はその塩;パルミチン酸ジエタノールアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエタノールアミノプロピルアミドなどが挙げられる。これらの中でも、カプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド又はその塩などが挙げられる。
カチオン界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
ハイドロトロープ剤としては、パラトルエンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸塩、クメンスルホン酸、クメンスルホン酸塩、安息香酸、安息香酸塩などが挙げられる。
ハイドロトロープ剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
防腐剤としては、例えばベンズイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン、ブチルベンズイソチアゾリノン、クロロメチルイソチアゾリノン、オクチルイソチアゾリノン、ジクロロオクチルイソチアゾリノン等のイソチアゾリン系化合物などが挙げられる。
防腐剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
防腐剤の含有量は、食器用洗浄剤の総質量に対して0.0002~0.01質量%(2~100ppm)が好ましく、0.0005~0.004質量%(5~40ppm)がより好ましい。
pH調整剤としては、塩酸、硫酸、リン酸、グリコール酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。
pH調整剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
なお、食器用洗浄剤に含まれる全ての界面活性剤の合計含有量(界面活性剤総量)は、食器用洗浄剤の総質量に対して12.5~40質量%が好ましく、20~40質量%がより好ましく、25~30質量%がさらに好ましい。界面活性剤総量が、上記下限値以上であれば漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まりやすくなり、上記上限値以下であれば漬け置き洗浄時のヌルつきをより抑制しやすくなるため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮しやすい。
また、食器用洗浄剤に含まれる全ての成分の含有量の合計が、100質量%となるものとする。
<質量比>
(a1)成分/(a2)成分で表される質量比(以下、「a1/a2比」ともいう。)は1~5が好ましく、3~5がより好ましい。a1/a2比が、上記下限値以上であれば漬け置き洗浄時の泡切れ性がより向上し、上記上限値以下であれば漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まるため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
(a2)成分/(a3)成分で表される質量比(以下、「a2/a3比」ともいう。)は1~10が好ましく、3~8がより好ましい。a2/a3比が、上記下限値以上であれば漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まり、上記上限値以下であれば漬け置き洗浄時のヌルつきをより抑制できるため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
(A)成分/(B)成分で表される質量比(以下、「A/B比」ともいう。)は0.5~5であり、1~5が好ましく、1~3がより好ましい。A/B比が上記範囲内であれば、漬け置き洗浄時の洗浄力が高まると共に、泡切れ性が向上するため、漬け置き洗浄に要する時間を短縮できる。
(a2)成分/(B)成分で表される質量比(以下、「a2/B比」ともいう。)は0.2~0.5が好ましく、0.3~0.5がより好ましく、0.4~0.5がさらに好ましい。a2/B比が、上記下限値以上であれば漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まり、上記上限値以下であれば漬け置き洗浄時のヌルつきをより抑制できるため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
(B)成分/(C)成分で表される質量比(以下、「B/C比」ともいう。)は8~2が好ましく、8~15がより好ましい。B/C比が上記範囲内であれば、酵素安定性が向上するため、食器用洗浄剤の保存中に酵素活性が低下しにくい。そのため、保存後の食器用洗浄剤を用いて漬け置き洗浄を行っても、洗浄力を良好に維持できる。さらに、B/C比が、上記下限値以上であれば漬け置き洗浄時の洗浄力がより高まり、上記上限値以下であれば漬け置き洗浄時のヌルつきをより抑制できるため、漬け置き洗浄に要する時間をより短縮できる。
<製造方法>
食器用洗浄剤は、例えば、溶剤である水の一部に、pH調整剤以外の成分を加え、混合し、必要に応じてpH調整剤にて任意のpHに調整した後、水の残部を加えることによって製造できる。
<pH>
食器用洗浄剤の25℃でのpHは、6~9が好ましく、6~8がより好ましい。
本発明において、食器用洗浄剤のpH(25℃)は、JIS Z 8802:1984に準拠した方法により測定される値を示す。
食器用洗浄剤のpHは、上述したpH調整剤を用いて調整すればよい。
<使用方法>
食器用洗浄剤の使用方法、すなわち、食器の洗浄方法を以下に説明する。
食器を洗浄する方法としては、任意の量の食器用洗浄剤をスポンジ等の洗浄具に付着させ、この洗浄具を用いて洗浄対象を擦り洗いした後に水ですすぐ非浸漬法(擦り洗い洗浄);食器用洗浄剤を水に分散して洗浄液とし、この洗浄液に洗浄対象を漬け置き、一定時間放置した後に水ですすぐ浸漬法(漬け置き洗浄)などが挙げられる。漬け置き洗浄においては、必要に応じて、洗浄液内で洗浄対象を洗浄具で擦り洗いしてもよい。
本発明の食器用洗浄剤は、擦り洗い洗浄及び漬け置き洗浄のいずれの方法においても好適に使用できるが、漬け置き洗浄で食器を洗浄する場合に特に好適である。
洗浄対象は、皿、箸、スプーン等の食器が挙げられる。また、洗浄対象は、鍋、包丁、まな板等の調理器具などの台所用品でもよい。本発明においては、食器及び調理器具を総じて、「食器」と称する。
<作用効果>
以上説明した本発明の食器用洗浄剤においては、(A)成分と特定量の(B)成分を特定の質量比で含有するので、漬け置き洗浄時の洗浄力及び泡切れに優れ、ヌルつきを低減できる。よって、本発明の食器用洗浄剤を用いれば、漬け置き洗浄に要する時間を短縮できる。
特に、食器用洗浄剤が(C)成分(酵素)を含む場合、酵素安定性が向上するため、食器用洗浄剤の保存中に酵素活性が低下しにくい。そのため、保存後の食器用洗浄剤を用いて漬け置き洗浄を行っても、洗浄力を良好に維持できる。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。なお、各例で用いた成分の配合量は、特に断りのない限り純分換算値である。
「使用原料」
(A)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・a1-1:炭素数14のα-オレフィンスルホン酸ナトリウム(AOS)(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「リポランLB-440」)。
・a1-2:特開2003-81935号公報の実施例4に記載された方法により合成されたインナーオレフィンスルホネート(炭素-炭素の二重結合が2位に存在する割合の合計が86%、シス体/トランス体の比率が49/51であり、パラフィン成分を6.3質量%含み炭素数16以下:1質量%、炭素数17が14質量%、炭素数18が35質量%、炭素数19が28質量%、炭素数20が19質量%、炭素数21以上が3質量%からなる内部オレフィン混合物をスルホン化後、水酸化ナトリウムで中和及び加水分解して得られる内部オレフィンスルホン酸ナトリウム(IOS))。
・a2-1:スルホコハク酸ジ-2-エチルヘキシルナトリウム、上記一般式(1)中、R=炭素数8の分岐鎖のアルキル基(2-エチルヘキシル基)、R=炭素数8の分岐鎖のアルキル基(2-エチルヘキシル基)、n=0、m=0、M =ナトリウムイオン(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「リパール870P」)。
・a3-1:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(AES)、上記一般式(2)中、R=炭素数12の直鎖のアルキル基(C12)及び炭素数14の直鎖のアルキル基(C14)(C12/C14=75%/25%、質量比)、p=0、q=1、M =ナトリウムイオン、下記合成方法により合成されたもの。
・a3-2:アルキル鎖が炭素数12:炭素数14=73:27(質量比)の天然アルコールに、プロピレンオキシドを0.4モル付加、エチレンオキシドを1.5モル付加した後、三酸化イオウにより硫酸化し、水酸化ナトリウムで中和して得られた、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(APES)(水で10%希釈したもののpHが11になるまで中和)、上記一般式(2)中、R=炭素数12の直鎖のアルキル基(C12)及び炭素数14の直鎖のアルキル基(C14)(C12/C14=73%/27%、質量比)、p=0.4、q=1.5、M =ナトリウムイオン。
(a3-1の合成方法)
4Lオートクレーブ中に、原料アルコールとしてP&G社製の商品名「CO1270アルコール(C12/C14=75%/25%、質量比)」400gと、反応用触媒として水酸化カリウム0.8gとを仕込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、撹拌しながら昇温した。続いて、温度を180℃、圧力を0.3MPa以下に維持しつつ、エチレンオキシド91gを導入し、反応させた。得られたポリオキシアルキレンエーテルのエチレンオキシドの平均付加モル数は1であった。
次いで、得られたポリオキシアルキレンエーテルのエチレンオキシド237gを撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換した後、液体無水硫酸(サルファン)96gを反応温度40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後、撹拌を1時間続け(硫酸化反応)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を得た。
次いで、得られたポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸を水酸化ナトリウム水溶液で中和することにより、a3-1を得た。
(B)成分及びその代替品((B’)成分)として、以下に示す化合物を用いた。
・B-1:N-ラウリル-N,N-ジメチル-N-(2-ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン(花王株式会社製、商品名「アンヒトール20HD」)。
・B’-1:ラウラミドプロピルカルボベタイン(花王株式会社製、商品名「アンヒトール20AB」)。
(C)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・C-1:プロテアーゼとアミラーゼの混合品(プロテアーゼ/アミラーゼ=4/1、質量比)(ノボザイムズジャパン株式会社、商品名「MedleyCore210L」)。
(D)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・D-1:ラウリルジメチルアミンオキシド(AX)、上記一般式(3)中、R=炭素数12の直鎖のアルキル基(ラウリル基)、R=メチル基、R=メチル基、r=0(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名「カデナックス DM12D-W」)。
任意成分として、以下に示す化合物を用いた。
・エタノール:日本アルコール販売株式会社製。
・pTS-H:パラトルエンスルホン酸(関東化学株式会社製)。
・クエン酸:扶桑化学工業株式会社製。
・水:蒸留水。
「実施例1~22、比較例1~6」
<食器用洗浄剤の調製>
表1~5に示す配合組成の食器用洗浄剤1000gを以下の手順にて調製した。
1Lビーカーに(A)成分と、(B)成分と、(D)成分と、水以外の任意成分と、水(水全体の8割)とを入れ、マグネチックスターラー(Fine社製、商品名「F-606N」)で充分に撹拌した。続いて、25℃でのpHが5.5になるように、必要に応じpH調整剤を適量添加した後、(C)成分を加え、さらに全体量が100質量%になるように残りの水を加え、さらによく撹拌し、食器用洗浄剤を得た。なお、水としては蒸留水を用いた。pH調整剤としては、水酸化ナトリウム及び硫酸の少なくとも一方を用いた。
食器用洗浄剤のpH(25℃)は、食器用洗浄剤を25℃に調温し、ガラス電極式pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製、商品名「HM-30G」)を用い、ガラス電極を食器用洗浄剤に直接に浸漬し、1分間経過後に示すpHを測定した。測定方法は、JIS Z 8802:1984「pH測定方法」に準拠して行った。
得られた各例の食器用洗浄剤について、以下のようにして、漬け置き洗浄時の泡切れ性、ヌルつき及び洗浄力を評価した。結果を表1~5に示す。
<評価>
(泡切れ性の評価)
市販のパスタソース(株式会社日清製粉グループ本社製、商品名「マ・マー ミルクたっぷりカルボナーラ」)を水道水に対して、水:パスタソース=8:2の質量比で希釈して、油とでんぷんとタンパク質との複合汚れとした。
複合汚れ30gをアルミニウム製の片手鍋(直径18cm×高さ8cm、パール金属株式会社製、商品名「H-2432」)に均一に塗り広げ、IHホットプレートで160℃、20分間加熱して固着させた。
食器用洗浄剤を25℃の水道水で希釈して、食器用洗浄剤の含有量が3質量%である洗浄液を調製した。複合汚れを固着させた片手鍋に洗浄液500mLを入れ、20分間、放置した。その後、鍋内の洗浄液で食器洗い用スポンジ(縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cm、スリーエム ジャパン株式会社製、商品名「スコッチブライト」)を10回揉んで泡立て、泡立てた液を排水口に流した後、10秒間隔で100mLビーカーに入れた25℃の水道水100mLを流し、泡だまりが消えるまでの水を流した回数を測定し、下記基準に基づき泡切れ性を評価した。評価点が3点以上を合格とする。
≪評価基準≫
5点:泡だまりが消えるまでの回数が16回未満である。
4点:泡だまりが消えるまでの回数が16回以上、21回未満である。
3点:泡だまりが消えるまでの回数が21回以上、26回未満である。
2点:泡だまりが消えるまでの回数が26回以上、31回未満である。
1点:泡だまりが消えるまでの回数が31回以上である。
(ヌルつきの評価)
食器用洗浄剤を25℃の水道水で希釈して、食器用洗浄剤の含有量が3質量%である洗浄液を調製した。汚れが付着していないアルミニウム製の片手鍋(直径18cm×高さ8cm、パール金属株式会社製、商品名「H-2432」)に洗浄液1Lを入れ、20分間、放置した。その後、鍋の底面を指で10回擦り、ヌルつきの度合いを以下の評価基準にて評価した。なお、本評価法においては専門評価者5名が評価し、各評価者の評価点を平均した。平均点が3点以上を合格とする。
≪評価基準≫
5点:全くヌルつかない。
4点:ほとんどヌルつかない。
3点:あまりヌルつかない。
2点:ややヌルつく。
1点:ヌルつく。
(洗浄力の評価1:保存前)
市販のパスタソース(株式会社日清製粉グループ本社製、商品名「マ・マー ミルクたっぷりカルボナーラ」)を水道水に対して、水:パスタソース=8:2の質量比で希釈して、油とでんぷんとタンパク質との複合汚れとした。
複合汚れ30gをアルミニウム製の片手鍋(直径18cm×高さ8cm、パール金属株式会社製、商品名「H-2432」)に均一に塗り広げ、IHホットプレートで160℃、20分間加熱して固着させた。
食器用洗浄剤を25℃の水道水で希釈して、食器用洗浄剤の含有量が3質量%である洗浄液を調製した。複合汚れを固着させた片手鍋に洗浄液1Lを入れ、20分間、放置した。その後、水を含ませた食器洗い用スポンジ(縦11.5cm×横7.5cm×高さ3cm、スリーエム ジャパン株式会社製、商品名「スコッチブライト」)で鍋底全面を軽く1回擦った後、水道水で鍋をすすいだ。選任の検査員が、鍋底の汚れの残り具合を目視で確認し、下記基準に基づき洗浄力を評価した。評価点が3点以上を合格とする。
≪評価基準≫
5点:鍋底に汚れ残りが認められない。
4点:鍋底全面がきれいになっているが、よく見ると極僅かに汚れが認められる。
3点:鍋底全面がきれいになっているが、僅かに汚れが認められる。
2点:鍋底の半分未満の面積に汚れの付着が明らかに認められる。
1点:鍋底の半分以上の面積に汚れの付着が明らかに認められる。
(洗浄力の評価2:保存後)
食器用洗浄剤をうち蓋つきガラス瓶に100g充填し、35℃で4週間静置保存した。
保存後の食器用洗浄剤を用いた以外は、洗浄力の評価1と同様にして洗浄力を評価した。評価点が3点以上を合格とする。
Figure 0007450518000003
Figure 0007450518000004
Figure 0007450518000005
Figure 0007450518000006
Figure 0007450518000007
表1~5中、「バランス」とは、食器用洗浄剤全体で100質量%とするのに必要な水の配合量(質量%)である。また、表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
また、「(a1)+(a2)」は、食器用洗浄剤の総質量に対する(a1)成分及び(a2)成分の合計含有量(質量%)である。「((a1)+(a2))/(A)×100」は、(A)成分の総質量に対する(a1)成分及び(a2)成分の合計含有量(質量%)である。「(a2)+(a3)」は、食器用洗浄剤の総質量に対する(a2)成分及び(a3)成分の合計含有量(質量%)である。「(a2)+(B)」は、食器用洗浄剤の総質量に対する(a2)成分及び(B)成分の合計含有量(質量%)である。「(a2)+(B’)」は、食器用洗浄剤の総質量に対する(a2)成分及び(B’)成分の合計含有量(質量%)である。「界面活性剤総量」は、食器用洗浄剤の総質量に対する全ての界面活性剤の合計含有量(質量%)である。「A/B比」は、(A)成分/(B)成分で表される質量比である。「A/B’比」は、(A)成分/(B’)成分で表される質量比である。「a1/a2比」は、(a1)成分/(a2)成分で表される質量比である。「a2/a3比」は、(a2)成分/(a3)成分で表される質量比である。「a2/B比」は、(a2)成分/(B)成分で表される質量比である。「a2/B’比」は、(a2)成分/(B’)成分で表される質量比である。「B/C比」は、(B)成分/(C)成分で表される質量比である。「B’/C比」は、(B’)成分/(C)成分で表される質量比である。
表1~4から明らかなように、各実施例の食器用洗浄剤は、漬け置き洗浄時の洗浄力及び泡切れに優れ、ヌルつきを低減できた。また、食器用洗浄剤を保存した後でも漬け置き洗浄時の洗浄力に優れていた。
一方、表5から明らかなように、A/B比が0.4である比較例1、及びA/B比が5.6である比較例2の食器用洗浄剤は、漬け置き洗浄時の洗浄力及び泡切れに劣っていた。また、食器用洗浄剤を保存した後の洗浄力にも劣っていた。
(A)成分中の(a1)成分及び(a2)成分の合計含有量が44質量%である比較例3の食器用洗浄剤は、漬け置き洗浄時の泡切れに劣っていた。また、食器用洗浄剤を保存した後の洗浄力にも劣っていた。
(B)成分の含有量が4質量%である比較例4の食器用洗浄剤は、漬け置き洗浄時の洗浄力及び泡切れに劣っていた。また、ヌルつきやすかった。さらに、食器用洗浄剤を保存した後の洗浄力にも劣っていた。
(B)成分の含有量が16質量%である比較例5の食器用洗浄剤は、漬け置き洗浄時の泡切れに劣っていた。また、食器用洗浄剤を保存した後の洗浄力にも劣っていた。
(B)成分の代わりにラウラミドプロピルカルボベタインを用いた比較例6の食器用洗浄剤は、ヌルつきやすかった。また、食器用洗浄剤を保存すると洗浄力が低下した。

Claims (7)

  1. (A)成分:(a1)成分及び(a2)成分を含む非石鹸系アニオン界面活性剤と、
    (B)成分:スルホベタイン型両性界面活性剤と、を含有し、
    前記(a1)成分は、オレフィンスルホン酸型アニオン界面活性剤であり、
    前記(a2)成分は、下記一般式(1)で表されるスルホコハク酸ジアルキルエステル又はその塩であり、
    前記(a1)成分及び前記(a2)成分の合計含有量が、前記(A)成分の総質量に対して50質量%以上であり、
    前記(B)成分の含有量が、食器用洗浄剤の総質量に対して5~15質量%であり、
    前記(A)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.5~5である、食器用洗浄剤。
    Figure 0007450518000008
    (一般式(1)中、Rは炭素数5~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であり、Rは炭素数1~18の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基であり、A及びAはそれぞれ独立して炭素数2~4のアルキレン基であり、nはOAの平均繰り返し数を示す0~6の数であり、mはAOの平均繰り返し数を示す0~6の数であり、M は陽イオンであり、XはM の価数である。)
  2. (C)成分:(c1)成分及び(c2)成分の少なくとも一方を含む酵素をさらに含有し、
    前記(c1)成分は、プロテアーゼであり、
    前記(c2)成分は、アミラーゼである、請求項1に記載の食器用洗浄剤。
  3. 前記(a1)成分/前記(a2)成分で表される質量比が1~5である、請求項1又は2に記載の食器用洗浄剤。
  4. 前記(A)成分が(a3)成分をさらに含み、
    前記(a3)成分は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩である、請求項1~3のいずれか一項に記載の食器用洗浄剤。
  5. 前記(a2)成分/前記(a3)成分で表される質量比が1~10である、請求項4に記載の食器用洗浄剤。
  6. 前記(a2)成分/前記(B)成分で表される質量比が0.2~0.5である、請求項1~5のいずれか一項に記載の食器用洗浄剤。
  7. (D)成分:アミンオキシド型界面活性剤の含有量が、前記食器用洗浄剤の総質量に対して3質量%以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の食器用洗浄剤。
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