JP7446538B1 - マルチワイヤ放電加工機、加工制御装置、加工条件生成装置、放電加工システム、放電加工方法、および薄板製造方法 - Google Patents

マルチワイヤ放電加工機、加工制御装置、加工条件生成装置、放電加工システム、放電加工方法、および薄板製造方法 Download PDF

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Abstract

マルチワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極を複数のガイドローラに巻回して並列配置させ被加工物に対向させた切断ワイヤ部と、被加工物と切断ワイヤ部との間の距離を調整する駆動部と、被加工物と切断ワイヤ部との間にパルス電圧を印加する加工電源と、駆動部および加工電源を制御する加工制御装置(9)と、切断ワイヤ部が被加工物を加工したことによって切り出された薄板の加工面内における加工位置毎の厚みの測定結果に基づいて、次回の加工に適用される加工条件である適用加工条件を生成する加工条件生成装置(30)と、を備え、加工条件生成装置(30)は、薄板の加工位置毎の厚みの基準値である目標値と測定結果との差分に基づいて、基本の加工条件である基本加工条件を補正することで、適用加工条件を生成し、加工制御装置(9)は、次回の加工の際に、適用加工条件を用いて駆動部および加工電源の少なくとも一方を制御する。

Description

本開示は、複数本のワイヤによって被加工物を複数枚の薄板に切断するマルチワイヤ放電加工機、加工制御装置、加工条件生成装置、放電加工システム、放電加工方法、および薄板製造方法に関する。
マルチワイヤ放電加工機は、複数本のワイヤと柱状の被加工物との間にパルス電圧を印加することで、被加工物から複数枚の薄板を切り出す装置である。
特許文献1に記載のマルチワイヤ放電加工機は、加工状態を示す値が閾値を超えた場合に、ワイヤ電極の断線を回避する加工条件に従ったパルス電圧の印加指令を、加工電源に出力することで、ワイヤの断線を避けつつ、加工速度を増加させている。
特許第6991414号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、マルチワイヤ放電加工機の部品または組立作業者に起因する部品の組み立てばらつきの影響で、同一材料の被加工物に対して同一の加工条件を適用しても、加工された薄板の厚さの基準値からの誤差がマルチワイヤ放電加工機毎に加工面内でばらつくという問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、加工された薄板の厚さの基準値からの誤差がマルチワイヤ放電加工機毎に加工面内でばらつくことを抑制できるマルチワイヤ放電加工機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示のマルチワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極を複数のガイドローラに巻回して並列配置させ被加工物に対向させた切断ワイヤ部と、被加工物と切断ワイヤ部との間の距離を調整する駆動部とを備える。また、本開示のマルチワイヤ放電加工機は、被加工物と切断ワイヤ部との間にパルス電圧を印加する加工電源と、駆動部および加工電源を制御する加工制御装置とを備える。また、本開示のマルチワイヤ放電加工機は、切断ワイヤ部が被加工物を加工したことによって過去に切り出された薄板の加工面内における加工位置毎の厚みである薄板厚みの測定結果に基づいて、次回の加工に適用される加工条件である適用加工条件を生成する加工条件生成装置を備える。加工条件生成装置は、薄板の加工位置毎の厚みの基準値である目標値と測定結果との差分に基づいて、基本の加工条件である基本加工条件を補正することで、適用加工条件を生成する。加工制御装置は、次回の加工の際に、適用加工条件を用いて駆動部および加工電源の少なくとも一方を制御する。
本開示にかかるマルチワイヤ放電加工機は、加工された薄板の厚さの基準値からの誤差がマルチワイヤ放電加工機毎に加工面内でばらつくことを抑制できるという効果を奏する。
実施の形態1にかかるマルチワイヤ放電加工機の構成を示す図 実施の形態1にかかる加工条件生成装置の構成を示す図 実施の形態1にかかる加工条件生成装置の加工結果収集部が収集する薄板厚みを説明するための図 実施の形態1にかかる加工条件生成器の構成を示す図 実施の形態1にかかるマルチワイヤ放電加工機が実行する処理の処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかるマルチワイヤ放電加工機が備える加工制御装置の別構成例を示す図 実施の形態1にかかる加工条件生成装置を実現するハードウェア構成例を示す図 実施の形態2にかかる放電加工システムの構成を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかるマルチワイヤ放電加工機、加工制御装置、加工条件生成装置、放電加工システム、放電加工方法、および薄板製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるマルチワイヤ放電加工機の構成を示す図である。なお、以下の説明では、鉛直方向をZ軸方向とし、水平面内の2つの軸であって互いに直交する2つの軸をX軸およびY軸とする。すなわち、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに垂直な3軸である。各軸の方向のうち、矢印の方向をプラスの方向、矢印とは逆の方向をマイナスの方向とする。プラスZ方向が鉛直上方向、マイナスZ方向が鉛直下方向とする。
マルチワイヤ放電加工機1は、柱状の被加工物2を複数片(複数枚の薄板)に放電切断する装置である。マルチワイヤ放電加工機1は、ワイヤ電極6を複数回周回させて走行させ、ワイヤ電極6のうち互いに並行して走行する部分である複数の切断ワイヤ部6aの各々と被加工物2との間へパルス電圧を印加することによって被加工物2の放電加工を行う。マルチワイヤ放電加工機1は、被加工物2から複数の薄板を同時に切り出すことによって複数の薄板を製造する。マルチワイヤ放電加工機1は、加工電源7による電圧印加を制御することによって、加工プロセスの不安定化または機械的な経年変化によるワイヤ電極6の切断を防ぎながら放電加工を実行する。
マルチワイヤ放電加工機1は、ワイヤ電極6を供給するワイヤボビン4と、ワイヤボビン4を回転駆動するワイヤボビン駆動部17とを備えている。また、マルチワイヤ放電加工機1は、ワイヤ電極6をマルチワイヤ放電加工機1の外部へ排出するワイヤ排出ローラ5と、ワイヤ電極6を適切に走行させるためのガイドローラ3a~3dと、ガイドローラ3aを駆動するガイドローラ駆動部18とを備えている。
各ガイドローラ3a~3dは、円柱状である。ガイドローラ3a~3dは、ワイヤボビン4とワイヤ排出ローラ5との間におけるワイヤ電極6の走行をガイドする。
ガイドローラ3a~3dには、ワイヤ電極6が間隔をとりながら複数回巻き回される。すなわち、円柱状の4つのガイドローラ3a~3dは、中心軸が互いに平行であって、かつ互いに軸線方向に平行に離間して配置されている。図1において、各ガイドローラ3a~3dの中心軸は、Y軸に平行である。すなわち、図1では、ガイドローラ3a~3dがY軸方向に延設配置されている場合を示している。
また、4つのガイドローラ3a~3dは、軸線方向に直交する面内(図1ではXZ平面内)において、各ガイドローラ3a~3dの中心軸の位置が四角形の頂点になるように配置されている。すなわち、4つのガイドローラ3a~3dの各中心軸に垂直な面は、XZ平面である。具体的には、4つのガイドローラ3a~3dのうち、Z軸方向の最も高い位置にガイドローラ3a,3bが設けられ、ガイドローラ3bの下方の位置にガイドローラ3cが設けられ、ガイドローラ3aの下方には、ガイドローラ3cと並んで、ガイドローラ3dが設けられている。すなわち、ガイドローラ3a,3bを結ぶ線と、ガイドローラ3c,3dを結ぶ線とは、X軸方向に平行であり、ガイドローラ3b,3cを結ぶ線と、ガイドローラ3d,3aを結ぶ線とは、Z軸方向に平行である。
また、4つのガイドローラ3a~3dの外周囲(側面)には、ワイヤ電極6の走行をガイドするための複数のガイド溝が、それぞれの軸線方向に特定間隔をもって形成されている。すなわち、各ガイドローラ3a~3dにおいて、複数のガイド溝は、中心軸の方向において一定の間隔で形成されている。ワイヤボビン4から繰り出されたワイヤ電極6は、各ガイドローラ3a~3dにおいてガイド溝に沿って巻き回される。すなわち、ワイヤ電極6は、図示例ではマイナスY方向から見て右回り(時計回り)に回転するガイドローラ3a~3dのそれぞれが有するガイド溝に案内される。
ワイヤ電極6は、ガイドローラ3a~3dにおいて複数回周回してから、ワイヤ排出ローラ5によって排出される。すなわち、ワイヤ電極6は、4つのガイドローラ3a~3d間を、複数回、互いにガイド溝間の特定間隔を隔てて巻回された後、ワイヤ排出ローラ5によってマルチワイヤ放電加工機1の外部へ排出される。
ここで、ワイヤ電極6のうち、ガイドローラ3cとガイドローラ3dとの間に平行張架された部分が、それぞれ切断ワイヤ部6aとなる。すなわち、切断ワイヤ部6aは、1本のワイヤ電極6を複数のガイドローラ3a~3dに巻回することにより被加工物2に対向させて並列配置させられた複数の切断ワイヤである。すなわち、複数の切断ワイヤ部6aの各々は、ワイヤ電極6のうち、ガイドローラであるガイドローラ3cとガイドローラ3dとの間に架け渡された部分である。ガイドローラ3cとガイドローラ3dとの間には、互いに平行な複数の切断ワイヤ部6aが設けられる。複数の切断ワイヤ部6aは、ワイヤ電極6のうち、ガイドローラ3cとガイドローラ3dとの間にて互いに並行する部分である。実施の形態1において、複数の切断ワイヤ部6aにおけるワイヤ電極6の走行方向である第2の方向は、X軸方向である。ワイヤ電極6のうち切断ワイヤ部6aが、被加工物2を切断する。被加工物2は、柱状であり、軸方向がY軸方向となるように配置されている。
また、マルチワイヤ放電加工機1は、ワイヤ電極6に接触して加工用の電圧をワイヤ電極6に給電する給電子12と、被加工物2を載置可能な加工ステージ(図示せず)をプラスZ方向に駆動させる駆動ユニット14とを備えている。マルチワイヤ放電加工機1は、被加工物2を載置した加工ステージをプラスZ方向に移動させることで、被加工物2を加工する。すなわち、駆動部である駆動ユニット14は、第1の方向であるZ軸方向へ加工ステージを移動させる。第1の方向は、複数の切断ワイヤ部6aに対して被加工物2が移動する方向であって、被加工物2における放電加工の進行方向である。
また、マルチワイヤ放電加工機1は、給電子12を介して、ワイヤ電極6に含まれる各切断ワイヤ部6aと、被加工物2との間に加工用のパルス電圧(以下、加工パルス電圧という)を印加する加工電源7を備えている。加工電源7は、複数の切断ワイヤ部6aの各々と被加工物2との間に、加工パルス電圧を印加する。また、マルチワイヤ放電加工機1は、加工電源7と被加工物2との間を接続するケーブル11を備えている。加工電源7は、各々が切断ワイヤ部6aと1対1で対応する複数の加工電源ユニット8を備えている。
また、マルチワイヤ放電加工機1は、放電加工を制御する加工制御装置9と、各切断ワイヤ部6aにおける加工状態を検出する加工状態検出装置15と、加工制御装置9に加工条件を出力する加工条件生成装置30とを備えている。
図1に示す例では、ガイドローラ駆動部18がガイドローラ3aを回転させる。また、ワイヤ電極6の張力が一定になるように、ワイヤボビン駆動部17がワイヤボビン4を回転させる。マルチワイヤ放電加工機1は、ワイヤ電極6の走行速度が所望の速度となるように、ワイヤボビン駆動部17によるワイヤボビン4の回転とガイドローラ駆動部18によるガイドローラ3aの回転とを制御する。
加工状態検出装置15は、各切断ワイヤ部6aにおける加工状態を検出する。加工状態検出装置15は、給電子12と加工電源7との間を接続する配線上に設置されている。加工状態検出装置15は、極間電圧と、電流と、単位時間当たりの放電回数と、単位時間当たりの短絡回数と、加工電源7の出力電圧である加工パルス電圧とを、給電子12を介してモニタすることによって、各切断ワイヤ部6aにおける加工状態を検出する。極間電圧は、極間、すなわち被加工物2と各切断ワイヤ部6aとの間に印加される電圧である。加工状態検出装置15は、各々が切断ワイヤ部6aと1対1で対応する複数の加工状態検出ユニット16を備える。加工状態検出装置15は、各加工状態検出ユニット16により、切断ワイヤ部6a毎の加工状態を検出する。
加工制御装置9は、被加工物2の加工結果(加工位置毎の厚み)に基づいて、駆動ユニット14および加工電源7の少なくとも一方を制御する。また、加工制御装置9は、加工状態検出装置15によって検出された加工状態に基づいて、位置指令、すなわち送り制御指令値を生成する。加工制御装置9は、駆動ユニット14へ位置指令を出力する。駆動ユニット14は、位置指令に従って加工ステージをZ軸方向に移動させる。これにより、駆動ユニット14は、被加工物2と各切断ワイヤ部6aとの相対位置を変更する。このように、マルチワイヤ放電加工機1は、駆動ユニット14によって、被加工物2と各切断ワイヤ部6aとの間の距離を調整する。
また、加工制御装置9は、加工状態検出装置15によって検出された加工状態に基づいて各加工電源ユニット8へ電圧印加指令を出力する。各加工電源ユニット8は、切断ワイヤ部6aと被加工物2との間に加工パルス電圧を印加する。電圧印加指令は、電圧の振幅、加工パルス電圧の周波数、および加工パルス電圧のオンパルス時間等の各指令値を含む。
加工制御装置9は、位置指令の出力によって被加工物2と各切断ワイヤ部6aとの間の距離を制御するとともに、電圧印加指令の出力によって各切断ワイヤ部6aと被加工物2との間に放電を発生させる。これにより、マルチワイヤ放電加工機1は、被加工物2から複数の薄板を切り出す。
加工条件生成装置30は、後述する加工条件生成器32を有している。加工条件生成部である加工条件生成器32は、加工制御装置9に接続されている。加工条件生成器32は、薄板の面内(加工面内)の位置に対する薄板の厚みと、後述する加工結果収集部31が取得した加工結果とを照合して、加工位置毎に適用する加工条件(目標電圧、平均加工電流など)を生成する。加工条件生成装置30は、生成した加工条件を加工制御装置9に指令する。
被加工物2は、複数の薄板にスライス加工されるインゴット(半導体インゴットなど)である。被加工物2の素材は、例えば、スパッタリングターゲットとなるタングステンまたはモリブデンといった金属、または、各種構造の部品として使われる多結晶シリコンカーバイドなどのセラミックスである。被加工物2は、半導体ウェハの材料である単結晶シリコンであってもよく、単結晶シリコンカーバイド、単結晶窒化ガリウム、単結晶酸化ガリウム、または単結晶ダイヤモンドといった半導体素材でもよい。また、被加工物2は、太陽電池ウェハの材料である、単結晶シリコン、多結晶シリコンといった太陽電池素材でもよい。マルチワイヤ放電加工機1の例は、インゴットから複数の半導体ウェハを切り出すことによって複数の半導体ウェハを製造する装置である。なお、被加工物2の形状は、角柱状に限らず円柱状であってもよい。
被加工物2の例として挙げた材料のうち、金属は、比抵抗が十分低く放電加工の適用に支障は無い。一方、半導体素材および太陽電池素材のうち放電加工が可能な素材は、比抵抗が概ね100Ωcm以下と十分低い素材であって、望ましくは、比抵抗が10Ωcm以下の素材である。
したがって、金属は、被加工物2として適している。半導体素材または太陽電池素材といった素材では、金属と同等の比抵抗から100Ωcmまでの範囲に比抵抗が含まれる素材が、被加工物2として適している。半導体素材または太陽電池素材といった素材では、金属と同等の比抵抗から10Ωcmまでの範囲に比抵抗が含まれる素材が、被加工物2としてさらに適している。
マルチワイヤ放電加工機1は、被加工物2と各切断ワイヤ部6aとの間である極間に、加工液を供給する。マルチワイヤ放電加工機1は、いわゆるシングルタイプのワイヤ放電加工機の場合と同様に、加工液を吹き掛けることによって、または、被加工物2を加工液に浸漬させることによって、加工液を極間に供給する。加工液を供給するための構成の図示は省略する。
加工電源7は、各々が切断ワイヤ部6aと1対1で対応する複数の加工電源ユニット8を備える。加工電源7は、加工制御装置9からの電圧印加指令に従って、極間に印加する加工パルス電圧を生成する。加工電源7は、例えば、スイッチング電源方式によって加工パルス電圧を生成する。加工電源7は、複数の加工電源ユニット8により、複数の切断ワイヤ部6aの各々へ個別に加工パルス電圧を印加する。加工電源7は、複数の加工電源ユニット8に跨って設けられた接地電極10を備える。接地電極10には、各加工電源ユニット8のグラウンド線が接続されている。接地電極10は、ケーブル11により被加工物治具(図示せず)に接続されている。被加工物2は、被加工物治具とケーブル11とを介して接地電極10に接続される。なお、加工電源7は、生成する加工パルス電圧の極性を、必要に応じて適宜反転させることができる。
給電子12は、互いに絶縁された複数の給電子ユニット13で構成されている。複数の給電子ユニット13の各々は、給電ワイヤ部6bと1対1で対応する。図1に示す例では、ワイヤ電極6のうちガイドローラ3bとガイドローラ3cとの間にて並行する部分(平行張架された部分)が、複数の給電ワイヤ部6bである。各給電子ユニット13には、給電ワイヤ部6bが摺動可能に接する。各給電子ユニット13は、加工電源ユニット8から供給された電力を給電ワイヤ部6bへ供給する。給電子12は、複数の給電子ユニット13により、複数の給電ワイヤ部6bの各々へ個別に電力を供給する。これにより、各加工電源ユニット8により各切断ワイヤ部6aへ個別に加工パルス電圧が印加される。
図2は、実施の形態1にかかる加工条件生成装置の構成を示す図である。加工条件生成装置30は、加工結果収集部31と、加工条件生成器32と、減算器33とを有している。加工条件生成装置30では、加工結果収集部31が減算器33に接続され、減算器33が加工条件生成器32に接続されている。また、加工条件生成器32は、加工制御装置9に接続されている。
加工結果収集部31は、切断ワイヤ部6aによって加工された薄板の加工位置毎の厚み(薄板厚み)を収集して減算器33に出力する。薄板の加工位置毎の厚みは、加工方向(Z軸方向)の加工位置毎の厚みである。
図3は、実施の形態1にかかる加工条件生成装置の加工結果収集部が収集する薄板厚みを説明するための図である。図3では、薄板2Xの厚みが測定される位置と、ガイドローラ3c,3dの配置位置との関係を示すため、ガイドローラ3c,3dを図示している。図3では、Y軸方向から見た場合の、薄板2Xおよびガイドローラ3c,3dを示している。ここでは、被加工物2が円柱状で薄板2Xが円板状である場合について説明する。
被加工物2から切り出される薄板2Xは、加工方向の種々の位置で厚みが測定される。実施の形態1では、薄板2Xが加工される際の薄板2XのZ軸方向に平行な方向で薄板2Xの中心を通る加工経路上の複数の位置で厚みが測定される。
例えば、厚みが測定される位置をZ1~Zn(nは2以上の自然数)とし、薄板厚みの測定結果をAt1~Atnとすると、厚みが測定される加工位置毎の薄板厚みの測定結果は、測定結果(Z1,At1),(Z2,At2),・・・,(Zn,Atn)で示される。位置Z1~Znは、Z軸方向の座標が大きい順番で位置Z1,Z2,・・・,Znである。
加工結果収集部31は、厚みの測定器(図示せず)によって測定された測定結果(Z1,At1),(Z2,At2),・・・,(Zn,Atn)を収集して減算器33に出力する。
減算器33は、加工結果収集部31から加工位置毎の薄板厚みの測定結果(加工結果)を受け付ける。また、減算器33は、マルチワイヤ放電加工機1の記憶装置(図示せず)などで予め記憶されている加工位置毎の薄板厚みの目標値(基準値)を受け付ける。薄板厚みの目標値をA1~Anとすると、厚みが測定される加工位置毎の薄板厚みの目標値は、目標値(Z1,A1),(Z2,A2),・・・,(Zn,An)で示される。減算器33は、加工位置毎の薄板厚みの目標値から、加工位置毎の薄板厚みの測定結果を引いた差分を算出して、厚みの差分を加工条件生成器32に送る。なお、薄板厚みの目標値A1~Anは、同一の値であってもよい。すなわち、A1=A2=,・・・,=Anであってもよい。
加工条件生成器32は、マルチワイヤ放電加工機1の記憶装置などで予め記憶されている基本加工条件を、厚みの差分に基づいて補正する。基本加工条件を加工条件C1~Cnとすると、厚みが測定される加工位置毎の加工条件は、加工条件(Z1,C1),(Z2,C2),・・・,(Zn,Cn)で示される。
加工条件生成器32は、厚みの差分に応じた補正値で基本加工条件を補正する。すなわち、加工条件生成器32は、加工位置毎の薄板厚みの目標値(Z1,A1),(Z2,A2),・・・,(Zn,An)と、加工位置毎の薄板厚みの測定結果(Z1,At1),(Z2,At2),・・・,(Zn,Atn)とを比較し、比較結果である厚みの差分に基づいて、加工位置毎に基本加工条件を補正する。
例えば、mを2からnまでの自然数とした場合に、位置Z(m-1)から位置Zmまでの加工区間は、位置Z(m-1)の加工条件で加工される。したがって、加工条件生成器32は、加工区間毎に基本加工条件を補正していることとなる。なお、位置Z(m-1)から位置Zmまでの加工区間は、位置Z(m-1)の加工条件と位置Zmの加工条件との中間値で加工されてもよい。以下の説明では、加工条件生成器32が、加工区間毎に基本加工条件を補正する場合について説明する。
例えば、薄板2Xに対しては、位置Z1~Z2までの第1の加工区間、位置Z2~Z3までの第2の加工区間、位置Z(n―1)~Znまでの第(n-1)の加工区間が設定される。加工条件生成器32は、設定された各加工区間に対して、基本加工条件を補正する。
加工条件生成器32は、次回の加工で厚みの差分が小さくなるように基本加工条件を補正することで適用加工条件を生成する。適用加工条件は、この後の加工制御で用いられる加工条件である。加工条件生成器32は、補正後の加工条件である適用加工条件を加工制御装置9に送る。これにより、加工制御装置9は、次回の加工で適用加工条件を用いる。
基本加工条件および適用加工条件は、例えば、目標電圧、平均加工電流、開放回数、および開放電圧の少なくとも1つを含んでいる。目標電圧は、切断ワイヤ部6aと被加工物2との間に印加される単位時間当たりの加工パルス電圧の平均値である。平均加工電流は、切断ワイヤ部6aと被加工物2との間に流される単位時間当たりの電流の平均値である。開放回数は、放電加工の際に単位時間当たりに放電しない回数である。開放電圧は、開放時(放電していない時)の単位時間当たりの電圧の平均値である。
このように、実施の形態1では、加工条件生成器32は、加工位置(加工区間)に応じた適用加工条件を生成して加工制御装置9に出力する。すなわち、加工条件生成器32は、加工区間毎に、目標電圧に対応する電圧印加指令などの適用加工条件を生成して加工制御装置9に出力する。なお、加工結果収集部31は、厚みの測定器などが測定した測定結果のデータを既存の情報通信装置などを介して取得してもよいし、操作者によって手動で入力された測定結果を取得してもよい。加工結果収集部31が収集する測定結果は、加工位置毎の薄板2Xの厚みを特定できる情報であれば、取得方法は何れの方法であってもよい。
加工制御装置9は、適用加工条件に基づいて、駆動ユニット14および加工電源7の少なくとも一方を制御する。加工制御装置9は、適用加工条件で規定されている、目標電圧、平均加工電流、開放回数、または開放電圧となるように、駆動ユニット14および加工電源7の少なくとも一方を制御する。
図4は、実施の形態1にかかる加工条件生成器の構成を示す図である。加工条件生成器32を備える加工条件生成装置30は、加工位置毎の薄板厚みの測定結果(At1,At2,・・・,Atn)を1群のデータとして取り扱う。また、加工条件生成装置30は、加工位置毎の薄板厚みの目標値(A1,A2,・・・,An)を1群のデータとして取り扱う。
減算器33は、加工位置毎の薄板厚みの目標値(A1,A2,・・・,An)と、加工位置毎の薄板厚みの測定結果(At1,At2,・・・,Atn)との差分である差eを算出し、加工条件生成器32に送る。
加工条件生成器32は、減算器33から厚みの差分である差eを受け付ける。加工条件生成器32は、今回(i(iは自然数)回目とする)入力された差e[i]と、前回((i-1)回目)に入力された差e[i-1]とを用いて、今回の加工条件補正量u[i]を生成する。
具体的には、加工条件生成器32は、今回の差e[i]と前回の差e[i-1]とに係数K1,K2を乗じた以下の式(1)を用いて、今回の加工条件補正量u[i]を生成する。
Figure 0007446538000001
なお、図4に示すz-1は、(i-1)回目の差e[i-1]に対応している。加工条件生成器32は、基本加工条件に加工条件補正量u[i]を加算することで、加工制御装置9に出力する今回の適用加工条件を生成する。
マルチワイヤ放電加工機1が、上述の加工条件生成器32が生成した適用加工条件を適用して加工を繰り返すことで、加工した薄板2Xの加工位置毎の厚みは基準となる薄板2Xの厚み(目標値)に近づく。これにより、マルチワイヤ放電加工機1は、薄板2Xの基準値からの厚みのばらつきを低減できる。
複数台のマルチワイヤ放電加工機1が、薄板2Xを切り出す場合において、各マルチワイヤ放電加工機1は、共通の基本加工条件を用いて薄板2Xを切り出す。これにより、各マルチワイヤ放電加工機1が切り出す薄板2Xの厚みが同様の厚みとなり、薄板2Xの研削および研磨が容易になる。
加工条件生成器32は、例えば、加工結果収集部31から加工後の薄板2Xの加工位置毎の厚みを1回の加工毎に取得して新たな適用加工条件を生成する。加工位置毎の厚みは、1回の加工で切り出された複数枚の薄板2Xに対して収集されてもよい。この場合、加工結果収集部31は、複数枚の薄板2Xの厚みの平均値を薄板2Xの加工位置毎の厚みとして収集する。
なお、加工条件生成器32は、加工結果収集部31から加工後の薄板2Xの加工位置毎の厚みを複数回の加工毎に取得して、加工位置毎の平均厚みを使用して新たな適用加工条件を生成してもよい。加工条件生成器32が加工回数に対して適用加工条件を生成する回数(生成頻度)は限定されない。
図5は、実施の形態1にかかるマルチワイヤ放電加工機が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。マルチワイヤ放電加工機1の加工結果収集部31は、加工位置毎に加工結果である薄板厚みの測定結果を収集する(ステップS10)。
減算器33は、加工位置毎の基準値からの薄板厚みの誤差を算出する(ステップS20)。具体的には、減算器33は、加工位置毎に、薄板厚みの目標値(基準)から、薄板厚みの加工結果を引いた差分を、基準値からの薄板厚みの誤差として算出する。
加工条件生成器32は、加工区間毎に基本加工条件を補正する(ステップS30)。具体的には、加工条件生成器32は、加工区間毎に、基準値からの薄板厚みの誤差を用いて加工条件補正量を算出する。また、加工条件生成器32は、加工区間毎に、基本加工条件を加工条件補正量で補正することにより、加工区間毎の適用加工条件を算出する。加工条件生成器32は、加工区間毎の適用加工条件を加工制御装置9に出力する。
マルチワイヤ放電加工機1は、加工制御装置9が駆動ユニット14および加工電源7の少なくとも一方を制御することで、加工区間毎の適用加工条件で被加工物2を加工する(ステップS40)。被加工物2が加工されたことによって得られた薄板2Xは、厚みの測定器などによって、加工位置毎に厚みが測定される。この厚みは、薄板厚みの測定結果として加工結果収集部31に送られる。マルチワイヤ放電加工機1は、薄板厚みの測定結果に基づいた適用加工条件の算出処理と、適用加工条件を用いた被加工物2への加工処理とを繰り返す。
ところで、被加工物2のスライシング工程では、スライスされた薄板2Xの加工ばらつきの低減が、後工程である研削工程および研磨工程の負荷の低減化、および歩留まり向上に重要である。仮に、マルチワイヤ放電加工機の部品または組立作業者に起因する部品の組み立てばらつきの影響で、マルチワイヤ放電加工機毎に、加工された薄板2Xの厚さの基準値からの誤差が面内でばらつく場合、ばらつきを低減するためには、熟練の作業者がマルチワイヤ放電加工機毎に加工条件を調整する必要があり、多大な経験および著性時間が必要となる。
一方、実施の形態1のマルチワイヤ放電加工機1は、加工された薄板2Xの厚さの基準値からの誤差が面内でばらつかないので、作業者による加工条件の調整が不要である。
また、加工された薄板2Xの厚さの基準値からの誤差が面内でばらついてしまった場合、薄板2Xの加工ばらつきを吸収するためには、薄板2Xの研削量および研磨量が調整されなければならない。このため、研削工程および研磨工程における負荷が大きくなる。
一方、実施の形態1のマルチワイヤ放電加工機1は、加工された薄板2Xの厚さの基準値からの誤差が面内でばらつかないので、研削工程および研磨工程における負荷を小さく抑えることができる。
なお、加工条件生成装置30は、加工制御装置9内に配置されてもよい。図6は、実施の形態1にかかるマルチワイヤ放電加工機が備える加工制御装置の別構成例を示す図である。
加工制御装置9Aは、加工条件生成装置30と、制御部35とを備えている。制御部35は、加工制御装置9が備えていた機能と同様の機能を有している。マルチワイヤ放電加工機1は、加工条件生成装置30が加工制御装置9内に配置されている場合も、加工条件生成装置30が加工制御装置9の外部に配置されている場合と同様の処理を実行する。
ここで、加工条件生成装置30、加工制御装置9,9Aのハードウェア構成について説明する。なお、加工条件生成装置30および加工制御装置9,9Aは同様のハードウェア構成を有しているので、ここでは加工条件生成装置30のハードウェア構成について説明する。
図7は、実施の形態1にかかる加工条件生成装置を実現するハードウェア構成例を示す図である。加工条件生成装置30は、入力装置300、プロセッサ100、メモリ200、および出力装置400により実現することができる。プロセッサ100の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ200の例は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
加工条件生成装置30は、プロセッサ100が、メモリ200で記憶されている加工条件生成装置30の動作を実行するための、コンピュータで実行可能な、処理プログラムを読み出して実行することにより実現される。加工条件生成装置30の動作を実行するためのプログラムである処理プログラムは、加工条件生成装置30の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
加工条件生成装置30で実行される処理プログラムは、加工結果収集部31の機能、加工条件生成器32の機能、および減算器33の機能を含むモジュール構成となっており、加工結果収集部31の機能、加工条件生成器32の機能、および減算器33の機能が主記憶装置上にロードされ、加工結果収集部31の機能、加工条件生成器32の機能、および減算器33の機能が主記憶装置上に生成される。
入力装置300は、厚みの測定器から測定結果(Z1,At1),(Z2,At2),・・・,(Zn,Atn)を受け付けてプロセッサ100に送る。メモリ200は、処理プログラムなどを記憶する。また、メモリ200は、プロセッサ100が各種処理を実行する際の一時メモリに使用される。出力装置400は、加工制御装置9に適用加工条件を出力する。
処理プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されてコンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。また、処理プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で加工条件生成装置30に提供されてもよい。なお、加工条件生成装置30の機能について、一部を専用回路などの専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、実施の形態1では、加工条件生成装置30が、薄板2Xの加工位置毎の厚みの基準値である目標値と厚みの測定結果との差分に基づいて、基本加工条件を補正することで適用加工条件を生成している。そして、加工制御装置9が、次回の加工の際に、適用加工条件を用いて駆動部である駆動ユニット14および加工電源7の少なくとも一方を制御している。これにより、マルチワイヤ放電加工機1は、加工された薄板2Xの厚さの基準値からの誤差が面内でばらつくことを抑制できる。
また、加工条件生成装置30は、マルチワイヤ放電加工機1で加工された薄板2Xの測定結果(Z1,At1),(Z2,At2),・・・,(Zn,Atn)に基づいて、マルチワイヤ放電加工機1への適用加工条件を算出している。これにより、マルチワイヤ放電加工機1が複数台あった場合でも、各マルチワイヤ放電加工機1で加工された薄板2Xの厚さの基準値からの誤差がマルチワイヤ放電加工機1毎に面内でばらつくことを抑制できる。
実施の形態2.
つぎに、図8を用いて実施の形態2について説明する。実施の形態2では、複数のマルチワイヤ放電加工機に対して適用加工条件を生成する。
図8は、実施の形態2にかかる放電加工システムの構成を示す図である。放電加工システム50は、同一機種の複数のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XN(Nは2以上の自然数)と、上位コントローラ40とを備えている。
マルチワイヤ放電加工機1X1~1XNは、それぞれ、図1で説明したマルチワイヤ放電加工機1が備える構成要素のうち、加工条件生成装置30以外の構成要素を備えている。すなわち、マルチワイヤ放電加工機1X1~1XNは、それぞれ、切断ワイヤ部6a、ガイドローラ3a~3d、駆動ユニット14、加工電源7、加工制御装置9などを備えている。
実施の形態2では、マルチワイヤ放電加工機1X1が第1のマルチワイヤ放電加工機であり、マルチワイヤ放電加工機1X2~1XNが第2のマルチワイヤ放電加工機である。マルチワイヤ放電加工機1X1が加工する被加工物2が第1の被加工物であり、マルチワイヤ放電加工機1X2~1XNが加工する被加工物2が第2の被加工物である。
マルチワイヤ放電加工機1X1の、切断ワイヤ部6a、ガイドローラ3a~3d、駆動ユニット14、加工電源7、および加工制御装置9が、それぞれ第1の切断ワイヤ部、第1のガイドローラ、第1の駆動ユニット、第1の加工電源、および第1の加工制御装置である。
マルチワイヤ放電加工機1X2~1XNの、切断ワイヤ部6a、ガイドローラ3a~3d、駆動ユニット14、加工電源7、および加工制御装置9が、それぞれ第2の切断ワイヤ部、第2のガイドローラ、第2の駆動ユニット、第2の加工電源、および第2の加工制御装置である。
例えば、半導体ウェハが、1カ月当たり数万枚規模で生産される場合がある。ところが、半導体インゴットの大きさには限りがあるので、1つのインゴットからは数十~数百枚の半導体ウェハしか切り出すことができない。このため、目標の生産枚数を加工するためには、半導体ウェハのスライシング工程において複数台のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNによって半導体インゴットが加工されることで1カ月当たりの生産量が確保される。複数台のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNが用いられる場合であっても、薄板2Xの加工位置毎の基準値からの厚みばらつきを低減することが望まれる。
実施の形態2では、上位コントローラ40が各マルチワイヤ放電加工機1X1~1XNの適用加工条件を算出することで、複数台のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNを用いる場合であっても、薄板2Xの加工位置毎の基準値からの厚みばらつきを低減する。
上位コントローラ40は、マルチワイヤ放電加工機1X1~1XNに接続されている。上位コントローラ40は、加工条件生成装置302~30Nと、加工条件配信部43とを有している。
各加工条件生成装置302~30Nは、加工条件生成装置30と同様の機能を有している。すなわち、加工条件生成装置302~30Nは、それぞれ、加工結果収集部31と、加工条件生成器32と、減算器33とを有している。
加工条件生成装置302~30Nは、それぞれマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNに接続されている。マルチワイヤ放電加工機1X1は、基本加工条件を用いて被加工物2を加工する。したがって、上位コントローラ40は、加工条件生成装置301を備えていない。
加工条件生成装置302~30Nは、マルチワイヤ放電加工機1X1が加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みを収集し、この薄板厚みを薄板厚みの目標値に設定する。
また、加工条件生成装置302~30Nは、それぞれマルチワイヤ放電加工機1X2~1XNが加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みを収集して、マルチワイヤ放電加工機1X2~1XN毎の適用加工条件を算出する。すなわち、加工条件生成装置30M(Mは、2~Nの自然数)は、マルチワイヤ放電加工機1XMが加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みを収集し、マルチワイヤ放電加工機1XMが用いる適用加工条件を算出する。加工条件生成装置30Mは、マルチワイヤ放電加工機1X1が加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みを薄板厚みの目標値とし、マルチワイヤ放電加工機1XMが加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みを測定結果として適用加工条件を算出する。
マルチワイヤ放電加工機1XMが加工した薄板2Xが第1の薄板であり、マルチワイヤ放電加工機1X1が加工した薄板2Xが第2の薄板である。また、マルチワイヤ放電加工機1XMが加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みの測定結果が第1の測定結果であり、マルチワイヤ放電加工機1X1が加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みの測定結果が第2の測定結果である。
加工条件配信部43は、加工条件生成装置30Mが算出した適用加工条件をマルチワイヤ放電加工機1XMに送信する。なお、上位コントローラ40が1つの加工結果収集部31を備え、各加工条件生成装置302~30Nが加工結果収集部31を備えていない構成でもよい。この場合、1つの加工結果収集部31が、マルチワイヤ放電加工機1X1~1XNが加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みを収集して、各加工条件生成装置302~30Nに送信する。すなわち、加工結果収集部31は、マルチワイヤ放電加工機1XMが加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みを収集すると、この薄板厚みを、マルチワイヤ放電加工機1XMに対応する加工条件生成装置30Mに送信する。また、加工結果収集部31は、マルチワイヤ放電加工機1X1が加工した薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みを収集すると、この薄板厚みを、薄板厚みの目標値として加工条件生成装置30Mに送信する。
このように、実施の形態2では、加工条件生成装置302~30Nが用いる薄板厚みの目標値(基準値)を、マルチワイヤ放電加工機1X1によって加工された薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みとしている。すなわち、加工条件生成装置301によって加工された薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みの測定結果が、測定結果(Z1,At1),(Z2,At2),・・・,(Zn,Atn)である場合、加工条件生成装置302~30Nは、この測定結果(Z1,At1),(Z2,At2),・・・,(Zn,Atn)を、目標値(Z1,A1),(Z2,A2),・・・,(Zn,An)とする。
これにより、マルチワイヤ放電加工機1X2~1XNで加工される薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みは、マルチワイヤ放電加工機1X1によって加工された薄板2Xの加工位置毎の薄板厚みに近付く。このように、放電加工システム50は、複数のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNのうち1つのマルチワイヤ放電加工機1X1の加工結果を基準となる薄板2Xの厚みとして適用することで、複数のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNの加工結果が基準となるマルチワイヤ放電加工機1X1の加工結果に近づく。すなわち、複数のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNで加工した薄板2Xの基準値からの厚みばらつきを低減できる。
なお、マルチワイヤ放電加工機1X1は、マルチワイヤ放電加工機1と同様に、予め設定されている目標値(Z1,A1),(Z2,A2),・・・,(Zn,An)に基づいて、適用加工条件を算出してもよい。この場合、マルチワイヤ放電加工機1X1~1XNの加工結果が、目標値(Z1,A1),(Z2,A2),・・・,(Zn,An)に近付く。
複数台のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNが、薄板2Xを切り出す場合においても、マルチワイヤ放電加工機1X1~1XNで加工した薄板2Xの基準値からの厚みばらつきを低減できるので、熟練の作業者がマルチワイヤ放電加工機1X1~1XN毎に加工条件を調整する必要がなくなる。また、マルチワイヤ放電加工機1X1~1XNが加工した薄板2Xの厚さの基準値からの誤差が面内でばらつかないので、研削工程および研磨工程における負荷を小さく抑えることができる。
なお、加工条件生成装置30は、上位コントローラ40の外部に配置されてもよい。例えば、マルチワイヤ放電加工機1X2~1XNのそれぞれに、加工結果収集部31および加工条件生成器32が配置されてもよい。また、上位コントローラ40に加工結果収集部31が配置され、マルチワイヤ放電加工機1X2~1XNのそれぞれに、加工条件生成器32が配置されてもよい。
このように実施の形態2によれば、複数のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNのうち1つのマルチワイヤ放電加工機1X1の加工結果を基準となる薄板2Xの厚みとして適用するので、複数台のマルチワイヤ放電加工機1X1~1XNが薄板2Xを切り出す場合であっても、加工された薄板2Xの厚さの基準値からの誤差が面内でばらつくことを抑制できる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1X1~1XN マルチワイヤ放電加工機、2 被加工物、2X 薄板、3a~3d ガイドローラ、4 ワイヤボビン、5 ワイヤ排出ローラ、6 ワイヤ電極、6a 切断ワイヤ部、6b 給電ワイヤ部、7 加工電源、8 加工電源ユニット、9,9A 加工制御装置、10 接地電極、11 ケーブル、12 給電子、13 給電子ユニット、14 駆動ユニット、15 加工状態検出装置、16 加工状態検出ユニット、17 ワイヤボビン駆動部、18 ガイドローラ駆動部、30,301~30N 加工条件生成装置、31 加工結果収集部、32 加工条件生成器、33 減算器、35 制御部、40 上位コントローラ、43 加工条件配信部、50 放電加工システム、100 プロセッサ、200 メモリ、300 入力装置、400 出力装置。

Claims (9)

  1. ワイヤ電極を複数のガイドローラに巻回して並列配置させ被加工物に対向させた切断ワイヤ部と、
    前記被加工物と前記切断ワイヤ部との間の距離を調整する駆動部と、
    前記被加工物と前記切断ワイヤ部との間にパルス電圧を印加する加工電源と、
    前記駆動部および前記加工電源を制御する加工制御装置と、
    前記切断ワイヤ部が前記被加工物を加工したことによって過去に切り出された薄板の加工面内における加工位置毎の厚みである薄板厚みの測定結果に基づいて、次回の加工に適用される加工条件である適用加工条件を生成する加工条件生成装置と、
    を備え、
    前記加工条件生成装置は、前記薄板の加工位置毎の厚みの基準値である目標値と前記測定結果との差分に基づいて、基本の加工条件である基本加工条件を補正することで、前記適用加工条件を生成し、
    前記加工制御装置は、次回の加工の際に、前記適用加工条件を用いて前記駆動部および前記加工電源の少なくとも一方を制御する、
    ことを特徴とするマルチワイヤ放電加工機。
  2. 前記目標値は、同一機種の他のマルチワイヤ放電加工機が加工した薄板の加工位置毎の厚みの測定結果である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチワイヤ放電加工機。
  3. 前記基本加工条件には、前記切断ワイヤ部と前記被加工物との間に印加される単位時間当たりのパルス電圧の平均値である目標電圧と、前記切断ワイヤ部と前記被加工物との間に流される単位時間当たりの電流の平均値である平均加工電流と、放電加工の際に単位時間当たりに放電しない回数である開放回数と、開放時の単位時間当たりの電圧の平均値である開放電圧との少なくとも1つを含み、
    前記加工条件生成装置は、前記基本加工条件に含まれている、前記目標電圧、前記平均加工電流、前記開放回数、および前記開放電圧の少なくとも1つを補正することで前記適用加工条件を生成する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のマルチワイヤ放電加工機。
  4. ワイヤ電極を複数のガイドローラに巻回して並列配置させ被加工物に対向させた切断ワイヤ部と前記被加工物との間の距離を調整する駆動部、および前記被加工物と前記切断ワイヤ部との間にパルス電圧を印加する加工電源を制御する制御部と、
    前記切断ワイヤ部が前記被加工物を加工したことによって過去に切り出された薄板の加工面内における加工位置毎の厚みである薄板厚みの測定結果に基づいて、次回の加工に適用される加工条件である適用加工条件を生成する加工条件生成装置を備え、
    前記加工条件生成装置は、前記薄板の加工位置毎の厚みの基準値である目標値と前記測定結果との差分に基づいて、基本の加工条件である基本加工条件を補正することで、前記適用加工条件を生成し、
    前記制御部は、次回の加工の際に、前記適用加工条件を用いて前記駆動部および前記加工電源の少なくとも一方を制御する、
    ことを特徴とする加工制御装置。
  5. ワイヤ電極を複数のガイドローラに巻回して並列配置させ被加工物に対向させた切断ワイヤが前記被加工物を加工したことによって過去に切り出された薄板の加工面内における加工位置毎の厚みである薄板厚みの測定結果を収集する加工結果収集部と、
    前記測定結果に基づいて、次回の加工に適用される加工条件である適用加工条件を生成する加工条件生成器と、
    を備え、
    前記加工条件生成器は、前記薄板の加工位置毎の厚みの基準値である目標値と前記測定結果との差分に基づいて、基本の加工条件である基本加工条件を補正することで、前記適用加工条件を生成する、
    ことを特徴とする加工条件生成装置。
  6. 第1の被加工物を加工する第1のマルチワイヤ放電加工機と、
    前記第1のマルチワイヤ放電加工機と同一機種で第2の被加工物を加工する第2のマルチワイヤ放電加工機と、
    前記第2のマルチワイヤ放電加工機が前記第2の被加工物を加工したことによって切り出された第1の薄板の加工面内における加工位置毎の厚みの第1の測定結果に基づいて、前記第2のマルチワイヤ放電加工機によって次回の加工に適用される加工条件である適用加工条件を生成する加工条件生成装置と、
    を有し、
    前記第1のマルチワイヤ放電加工機は、
    第1のワイヤ電極を複数の第1のガイドローラに巻回して並列配置させ前記第1の被加工物に対向させた第1の切断ワイヤ部と、
    前記第1の被加工物と前記第1の切断ワイヤ部との間の距離を調整する第1の駆動部と、
    前記第1の被加工物と前記第1の切断ワイヤ部との間にパルス電圧を印加する第1の加工電源と、
    前記第1の駆動部および前記第1の加工電源を制御する第1の加工制御装置と、
    を備え、
    前記第2のマルチワイヤ放電加工機は、
    第2のワイヤ電極を複数の第2のガイドローラに巻回して並列配置させ前記第2の被加工物に対向させた第2の切断ワイヤ部と、
    前記第2の被加工物と前記第2の切断ワイヤ部との間の距離を調整する第2の駆動部と、
    前記第2の被加工物と前記第2の切断ワイヤ部との間にパルス電圧を印加する第2の加工電源と、
    前記第2の駆動部および前記第2の加工電源を制御する第2の加工制御装置と、
    を備え、
    前記加工条件生成装置は、前記第1の薄板の加工位置毎の厚みの基準値である目標値と前記第1の測定結果との差分に基づいて、基本の加工条件である基本加工条件を補正することで、前記適用加工条件を生成し、
    前記第2の加工制御装置は、次回の加工の際に、前記適用加工条件を用いて前記第2の駆動部および前記第2の加工電源の少なくとも一方を制御し、
    前記目標値は、前記第1の切断ワイヤ部が前記第1の被加工物を加工したことによって切り出された第2の薄板の加工面内における加工位置毎の厚みの第2の測定結果である、
    ことを特徴とする放電加工システム。
  7. 前記第1のマルチワイヤ放電加工機および前記第2のマルチワイヤ放電加工機に接続された上位コントローラをさらに備え、
    前記上位コントローラが、前記加工条件生成装置を備え、
    前記加工条件生成装置は、前記第1のマルチワイヤ放電加工機から第2の測定結果を収集し、前記第2のマルチワイヤ放電加工機に前記適用加工条件を送信する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の放電加工システム。
  8. ワイヤ電極を複数のガイドローラに巻回して並列配置させ被加工物に対向させた切断ワイヤ部と、前記被加工物と前記切断ワイヤ部との間の距離を調整する駆動部と、前記被加工物と前記切断ワイヤ部との間にパルス電圧を印加する加工電源と、前記駆動部および前記加工電源を制御する加工制御装置と、前記切断ワイヤ部が前記被加工物を加工したことによって過去に切り出された薄板の加工面内における加工位置毎の厚みである薄板厚みの測定結果に基づいて、次回の加工に適用される加工条件である適用加工条件を生成する加工条件生成装置とを備えたマルチワイヤ放電加工機が、前記薄板の加工位置毎の厚みの基準値である目標値と前記測定結果との差分に基づいて、基本の加工条件である基本加工条件を補正することで、前記適用加工条件を生成する加工条件生成ステップと、
    前記マルチワイヤ放電加工機が、次回の加工の際に、前記適用加工条件を用いて前記駆動部および前記加工電源の少なくとも一方を制御する制御ステップと、
    を含むことを特徴とする放電加工方法。
  9. ワイヤ電極を複数のガイドローラに巻回して並列配置させ被加工物に対向させた切断ワイヤ部と、前記被加工物と前記切断ワイヤ部との間の距離を調整する駆動部と、前記被加工物と前記切断ワイヤ部との間にパルス電圧を印加する加工電源と、前記駆動部および前記加工電源を制御する加工制御装置と、前記切断ワイヤ部が前記被加工物を加工したことによって過去に切り出された薄板の加工面内における加工位置毎の厚みである薄板厚みの測定結果に基づいて、次回の加工に適用される加工条件である適用加工条件を生成する加工条件生成装置とを備えたマルチワイヤ放電加工機が、前記薄板の加工位置毎の厚みの基準値である目標値と前記測定結果との差分に基づいて、基本の加工条件である基本加工条件を補正することで、前記適用加工条件を生成する加工条件生成ステップと、
    前記マルチワイヤ放電加工機が、次回の加工の際に、前記適用加工条件を用いて前記駆動部および前記加工電源の少なくとも一方を制御する制御ステップと、
    を含むことを特徴とする薄板製造方法。
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