JP7446233B2 - 通気筐体 - Google Patents

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Description

本発明は、通気筐体に関する。
従来より、ヘッドランプ、リアランプ、フォグランプ及びターンランプ等の自動車用ランプ、インバーター、コンバーター、ECU(Electronic Control Unit)、電池BOX等の機器は、温度変化により筺体内部に発生する差圧を解消する通気性が要求されている。また、これらの機器は、筺体内部への異物の浸入を阻止する防塵性、水の浸入を阻止する耐水性、油の浸入を阻止する撥油性、塩の浸入を阻止する耐CCTが要求されている。そのため、これら通気性、防塵性、耐水性、撥油性、耐CCTの機能を備えた通気部品が機器に装着されている。
例えば、特許文献1に記載の通気キャップ(通気部品)は、有底円筒状のカバー部品内に、略円筒状の略筒状体が嵌装され、カバー部品の内周と略筒状体の外周との間、又はカバー部品の底面と略筒状体の底部との間が通気路に形成され、略筒状体の頂部開口部が機器筐体の取付用開口に取付く取付部に形成されている。そして、特許文献1に記載の通気キャップ(通気部品)は、略筒状体の底部開口が通気性を有するフィルタ部材(通気体)で被覆されているとともに、略筒状体の取付部(頂部開口部)が、機器筐体の首部に形成された取付用開口に嵌着されることにより、通気キャップが機器筐体に取付けられる。
特開2001-143524号公報
前述のような通気部品は、省スペース化や低コスト化等の観点から、さらなる小型化が望まれているが、小型化するほど通気部品は筐体から脱落し易くなるおそれがある。
本発明は、通気部品が脱落しにくい通気筐体を提供することを目的とする。
かかる目的のもと完成させた本発明は、筐体(100)と通気部品(1)とを備える通気筐体であって、前記筐体(100)は、当該筐体(100)から突出した突起部(110)であって当該筐体(100)の内部空間と外部空間とを連通する連通孔(111)が形成された筒状の突起部(110)を有し、前記通気部品(1)は、前記突起部(110)の外面(112)に、内面(21c)が接触するように当該突起部(110)に圧入されて装着される筒状で弾性体の装着部材(20)と、前記装着部材(20)とともに前記連通孔(111)の端部を覆うように当該装着部材(20)に支持され、前記内部空間と前記外部空間との間の通気を行う通気体(10)と、前記装着部材(20)の外面(22a)の周囲に配置される周囲部(31、32)と、当該周囲部(31、32)とともに前記通気体(10)を覆う頂部(33)とを有し、当該外面(22a)に当該周囲部(31、32)の内面(32a)が接触するように当該装着部材(20)に圧入されるカバー部材(30)と、を備え、前記装着部材(20)の内部、前記カバー部材(30)の内部、及び前記装着部材(20)の前記外面(22a)と当該カバー部材(30)の前記周囲部(31、32)との間から選ばれる少なくとも1つに、前記通気体(10)と前記外部空間とを接続する通気路を有し、前記装着部材(20)の前記外面(22a)の中で最も当該外面の外側に突出した部位と前記カバー部材(30)の前記周囲部(31、32)の前記内面(32a)との接触部位である第1接触部(11)が、前記筐体(100)の前記突起部(110)の前記外面(112)と当該装着部材(20)の前記内面(21c)との接触部位である第2接触部(12)における前記外部空間側の端部(110a)よりも前記内部空間側に位置することを特徴とする通気筐体である。
ここで、前記装着部材(20)の前記外面は、前記外部空間側に向かうにしたがって徐々に当該外面の外側に突出するように傾斜していても良い。
また、前記第2接触部(12)における、前記連通孔(111)の孔方向の距離は5mm~8mmであり、前記第1接触部(11)と、前記第2接触部(12)における前記外部空間側の端部との間の前記孔方向の距離は0.5mm~6mmであっても良い。
また、前記装着部材(20)は、前記突起部(110)とともに前記第2接触部(12)を形成する部位(21c)と、前記通気体(10)を支持する部位(21a)との間に、当該突起部(110)と当該通気体(10)との間に介在する介在部(23)を有しても良い。
また、前記カバー部材(30)の前記周囲部(31、32)は、筒状の側壁部(31)と、当該側壁部(31)の内面(31a)から内側に突出するとともに、内側の面(32a)が前記装着部材(20)の前記外面(22a)と前記第1接触部(11)を形成する前記内面(32a)となる内側突出部(32)とを有し、前記内側突出部(32)は、前記装着部材(20)の前記外面(22a)の周方向に等間隔に6個~16個配置されていても良い。
また、前記装着部材(20)は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を含んでなる弾性体であり、前記装着部材(20)の製造に用いる金型に熱可塑性材料又は熱硬化性材料を充填するゲート(53)に起因して生じた凸状のゲート突起、又は、除去したゲート残り及びカスが、当該装着部材(20)の側面に存在しても良い。
また、前記装着部材(20)は、一方の端部から他方の端部までの高さ(H1)が6mm以上10mm以下であっても良い。
また、前記通気部品(1)の中心軸に垂直な方向から観察したときに、前記装着部材(20)における前記カバー部材(30)の前記周囲部(31、32)により覆われる部分の当該中心軸に沿う方向の長さ(L1)が6.0mm以上8.0mm以下であっても良い。
また、前記カバー部材(30)及び/又は前記装着部材(20)が、当該カバー部材(30)と当該装着部材(20)とを脱着可能に接合する係止機構を有していても良い。
また、前記突起部(110)の中心軸に垂直な平面により切断した前記連通孔(111)の断面の面積S1と、各通気方向に垂直な平面により切断した前記通気路の断面の面積を前記通気体(10)からの距離毎に合計した総面積が最小となる位置の総面積S2minとの比率S2min/S1が、1.0以上であっても良い。
また、前記突起部(110)の中心軸に垂直な平面により切断した前記連通孔の断面の面積S1と、前記通気部品の中心軸に沿って前記内部空間側から前記通気路を観察したときに、当該通気路が最も狭くなる位置の断面を表す平面の総面積S2outとの比率S2out/S1が、1.0以上であっても良い。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、通気部品が脱落しにくい通気筐体を提供することができる。
実施の形態に係る通気部品の概略構成を示す図である。 実施の形態に係る通気部品の断面図であり、図1のII-II部の断面図である。 図2のIII-III部の断面図である。 内側突出部の数を異ならせた場合のカバー部材の変形を比較する図である。(a)は、内側突出部の数が4個の場合、(b)は、内側突出部の数が6個の場合、(c)は、内側突出部の数が12個の場合の変形を示す図である。 装着部材を製造するために用いる製造装置の概略断面図である。 (a)は、装着部材の第1変形例を示す図であり、(b)は、装着部材の第2変形例を示す図である。 通気部品の構成の一例を示す図である。 図7のVIII-VIII部の断面図である。 通気部品の構成の一例を示す図である。 参考例1~6の通気部品について、通気路距離と透湿度との関係をプロットしたグラフである。 参考例2~4の通気部品について、カバー部材の挿入深さと透湿度との関係をプロットしたグラフである。 通気部品の構成の一例を示す図である。 通気部品の構成の一例を示す図である。 通気部品の構成の一例を示す図である。 (a-1)~(a-2)は、通気部品を底面側から撮影した写真から、二値化処理により通気路の最も狭くなる位置を表す面を示す画像を作製する手順を示した図である。(b-1)~(b-5)は、参考例7~11について得られた通気路の最も狭くなる位置を表す面を示す画像である。 参考例7~11の通気部品について、連通孔の断面積と通気路の底面の面積との比率と、透湿度との関係をプロットしたグラフである。 引張試験により得られたSSカーブを示す図である。 参考例12~40のうち引張試験において装着部材が破損せずに引き抜かれた参考例について、筒状の突起部の高さと装着部材の高さとの比率と、引抜力との関係をプロットしたグラフである。 引張試験により得られたSSカーブを示す図である。 参考例41~52の通気部品について、カバー部材の挿入深さと、引抜力との関係をプロットしたグラフである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る通気部品1の概略構成を示す図である。
図2は、実施の形態に係る通気部品1の断面図であり、図1のII-II部の断面図である。
図3は、図2のIII-III部の断面図である。
通気部品1は、ヘッドランプ、リアランプ、フォグランプ及びターンランプ等の自動車用ランプ、インバーター、コンバーター、ECU(Electronic Control Unit)、電池BOX等の機器の筐体の一例としての機器筐体100に装着される。図2には、機器筐体100に設けられた、通気部品1装着用の部位であって、機器筐体100から突出した円筒状の突起部の一例としての被装着部110を二点鎖線で示している。被装着部110の内部は、機器筐体100の内部空間ISと外部空間OSとを連通する連通孔111として機能する。
通気部品1は、機器筐体100の外部から機器筐体100の内部へ液体又は固体が浸入することを阻止するとともに、気体が機器筐体100の内部と機器筐体100の外部との間で流通するのを許容する孔が形成されている通気体の一例としての通気膜10を有している。
また、通気部品1は、通気膜10を支持する弾性体の装着部材20と、通気膜10の周囲を覆うカバー部材30とを有している。
《通気膜10》
通気膜10は、円盤状に成形された膜である。通気膜10の外径は、装着部材20の後述する内周面21cの径よりも大きい。また、通気膜10の外径は、カバー部材30の後述する内側突出部32の内面32aの径よりも大きくても良い。
通気膜10は、気体の透過を許容し、液体の透過を阻止する膜であれば、構造や材料は特に限定されない。通気膜10は、メッシュ状又は繊維状の、布、樹脂又は金属であることを例示することができる。例えば、通気膜10は、織布、不織布、樹脂メッシュ、ネット、スポンジ、金属多孔体、金属メッシュであることを例示することができる。
実施の形態に係る通気膜10は、樹脂多孔質膜に、通気膜10を高強度とするための補強層を積層した膜である。
樹脂多孔質膜の材料としては、公知の延伸法、抽出法によって製造することができるフッ素樹脂多孔質体やポリオレフィン多孔体を例示することができる。フッ素樹脂としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体等を例示することができる。ポリオレフィンを構成するモノマーとしては、エチレン、プロピレン、4-メチルペンテン-1,1ブテン等を例示することができ、これらのモノマーを単体で重合した、又は共重合して得たポリオレフィンを使用することができる。また、樹脂多孔質膜の材料として、上記したポリオレフィンを2種類以上ブレンドしたものであっても良いし、層構造としたものであっても良い。
また、樹脂多孔質膜の材料としては、ポリアクリロニトリル、ナイロン、ポリ乳酸を用いたナノファイバーフィルム多孔体等を例示することもできる。
実施の形態に係る通気膜10は、小さな面積でも十分な通気量を得ることができ、かつ、機器筐体100内部への水や埃の浸入を阻止する機能が高いことに鑑み、PTFE多孔質膜を用いている。
通気膜10に形成された孔の平均孔径は、0.01μm以上100μm以下の範囲であることを例示することができる。この範囲の中でも、平均孔径は、0.05μm以上50μm以下の範囲であることが好ましく、0.1μm以上10μm以下の範囲であることがより好ましい。
通気膜10に形成された平均孔径が0.01μm未満である場合、通気膜10を空気が通過し難くなる。一方、通気膜10の平均孔径が100μmを超える場合、通気膜10を通って機器筐体100内部に液体や固体が侵入し易くなる。
通気膜10の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、10μm以上1000μm以下の範囲であることを例示することができる。
通気膜10の厚さが過度に薄いと、通気膜10の強度が低下し易くなる。一方、通気膜10の厚さが過度に厚いと、通気部品1の大きさが大きくなり易い。
通気膜10の表面(特に、外側の部位)には、撥水処理や撥油処理等の撥液処理を施しても良い。通気膜10に撥液処理を施すことで、通気膜10に対する汚れ等の付着が抑制される。その結果、通気膜10の詰まりが抑制される。
通気膜10の撥液処理は、例えばフッ素で飽和した炭化水素基(ぺルフルオロアルキル基)を側鎖に含み、主鎖がアクリル系、メタクリル系、シリコーン系等である化合物を成分とする撥液剤を通気膜10の表面に塗布することにより行うことができる。通気膜10の表面に撥液剤を塗布する方法としては、特に限定されず、例えば、グラビア塗工、スプレー塗工、キスコーティング、浸漬等を採用することができる。
また、撥油処理としては、ペルフルオロアルキル基を有する高分子を含む撥油皮膜を形成することができるのであれば、その方法は特に限定されない。形成方法としては、エアースプレー法、静電スプレー法、ディップコート法、スピンコート法、ロールコート法、カーテンフローコート法、含浸法などによるペルフルオロアルキル基を有する高分子の溶液もしくはディスパージョンのコーティングや、電着塗装法やプラズマ重合法による皮膜形成法などを例示することができる。
《装着部材20》
装着部材20は、筒状であるとともに、弾性材によって構成された弾性体であり、装着部材または内部部材の一例である。
装着部材20は、円筒状の円筒状部21と、円筒状部21から外側に突出した外側突出部22と、円筒状部21の内面における一の部位と他の部位とを連結する介在部の一例としての連結部23とを有する。
装着部材20は、円筒状部21における中心線Cの方向(以下、「中心線方向」と称する場合もある。)の一方の端部21aに通気膜10を支持する。言い換えれば、通気膜10は、円筒状部21における中心線方向の一方側(図1においては上側)の開口を覆うように装着部材20に支持されている。通気膜10を円筒状部21に固定する手法については後で詳述する。
円筒状部21の内周面21cの径は、機器筐体100の被装着部110の外周面112の径よりも小さく設定されている。それゆえ、装着部材20は、円筒状部21が機器筐体100の被装着部110の外周面112にしまりばめ状態で嵌合される(圧入される)ことで機器筐体100に装着される。つまり、装着部材20は、機器筐体100の被装着部110の外面の一例としての外周面112に、内面の一例としての円筒状部21の内周面21cが接触するように被装着部110に圧入されて装着される。装着部材20は弾性体であるため、装着部材20が被装着部110に装着された状態では、円筒状部21の内周面21cの径は装着前よりも大きくなっており、円筒状部21の内周面21cと被装着部110の外周面112との間に接触圧力が生じる。この接触圧力により装着部材20が被装着部110から脱落することが抑制される。円筒状部21の他方の端部21b側の内側の部位には面取り21dが形成されている。面取り21dにより、機器筐体100の被装着部110を円筒状部21の内側に挿入し易くなっている。
円筒状部21の厚みは、0.5mmから3.0mmであることを例示することができる。より好ましくは、円筒状部21の厚みは、2.0mm以下であることを例示することができる。装着部材20が機器筐体100の被装着部110にしまりばめ状態で嵌合されて内周面21cと機器筐体100の被装着部110の外周面112との間に生じる接触圧力で脱落するのを抑制することが可能であり、かつ、破断するのを抑制することが可能であるならば、円筒状部21の厚みはより小さい方が好ましい。装着部材20の軽量化、小型化を図ることができるからである。
なお、装着部材20が機器筐体100の被装着部110の外側に装着された状態で、円筒状部21の内周面21cと被装着部110の外周面112との間に接触圧力が生じるのであれば、装着部材20は円筒状に限定されない。装着部材20が円筒状であることにより、円筒状の被装着部110に圧入されると、円筒状部21の内周面21cと被装着部110の外周面112とが全周に亘って接触するため接触面積が大きくなるが、円筒状部21の内周面21cと被装着部110の外周面112との間に接触圧力が生じるのであれば、部分的に接触していても良い。例えば、筒の中心線方向に見た内面の形状が、楕円や、四角形、六角形等の多角形である、筒状であっても良い。同様に、機器筐体100の被装着部110は、円筒状に限定されず、筒の中心線方向に見た外面の形状が、楕円や、四角形、六角形等の多角形である、筒状であっても良い。
外側突出部22は、円筒状部21の外周面21eから外側に突出した部位である。外側突出部22は、円筒状部21における中心線方向の一方側の端部から他方側にかけて、円筒状部21の全周に亘って設けられている。外側突出部22の外面の一例としての外周面22aは、中心線方向に一方側から他方側に行くに従って徐々に外側に出っ張っている。言い換えれば、外側突出部22の外周面22aは、連通孔111の孔方向に外部空間OS側から内部空間IS側に行くに従って徐々に連通孔111から遠ざかるように傾斜している。より具体的には、図2に示すように、外側突出部22を、中心線Cを含む面で切断した場合、外側突出部22の外周面22aを描く直線Liは、中心線Cに対して傾斜しており、中心線方向に一方側から他方側に行くに従って直線Liと中心線Cとの間の距離は大きくなっている。
なお、外側突出部22の外周面22aは、中心線方向に一方側から他方側に行くに従って段階的に外側に出っ張っていても良い。
また、外側突出部22の外周面22aは、最下部の径が最大でなくても良く、最上部と最下部との間の径が最大であっても良い。
外側突出部22の厚みは、円筒状部21の厚みを加えた合計の厚みが1.0mmから3.5mmとなるように設定されることを例示することができる。より好ましくは、円筒状部21と外側突出部22の厚みを加えた合計の厚みが2.5mm以下であることを例示することができる。
連結部23は、円筒状部21における中心線C上に設けられた円柱状の中央部231と、中央部231から円筒状部21の内周面21cへ向けて伸びた板状の板状部232を有している。本実施の形態に係る連結部23は、中央部231から3方向に伸びた3つの板状部232を有している。3つの板状部232は、周方向に等間隔(120°間隔)に形成されている。なお、板状部232は3つに限定されない。
連結部23は、円筒状部21における中心線方向の他方の端部21bよりも一方の端部21aに近い位置に設けられている。また、円筒状部21の一方の端部21aに支持された通気膜10と連結部23との間の中心線方向の距離は、円筒状部21の内周面21cの半径よりも小さいことを例示することができる。この構成により、連結部23が通気膜10の変形を抑制する。
装着部材20の材料は、熱可塑性材料又は熱硬化性材料である。熱可塑性材料としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリスルホン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ABS樹脂、熱可塑性エラストマー又はこれらの複合材などであることを例示することができる。また、熱硬化性材料としては、例えば、NBR(ニトリルゴム)、EPDM(エチレン-プロピレンゴム)、シリコーンゴム、ふっ素ゴム、アクリルゴム、水素化ニトリルゴム等の合成ゴム又はこれらの複合材などであることを例示することができる。なお、装着部材20の材料として、上記した熱可塑性材料又は熱硬化性材料の他に、熱可塑性材料又は熱硬化性材料にガラス繊維、炭素繊維などの強化材や金属などを複合し、耐熱性、寸法安定性、剛性などが向上した複合材料を用いても良い。
装着部材20の製造方法については後で詳述する。
装着部材20の表面(特に、外側の部位)には、撥水処理や撥油処理等の撥液処理を施しても良い。装着部材20に撥液処理を施すことで、装着部材20に対する汚れ等の付着が抑制される。その結果、通気膜10の詰まりを抑制することができる。装着部材20に対する撥液処理や撥油処理は、上述した通気膜10に対する撥液処理や撥油処理と同じ処理であることを例示することができる。
通気膜10を装着部材20に固定する方法としては、装着部材20が熱可塑性樹脂の場合には、アイロン溶着、超音波溶着、レーザー溶着などの熱溶着であるとよい。また、通気膜10を金型にセットした状態で樹脂を流すインサート成形を用いて、通気膜10を装着部材20に固定しても良い。
装着部材20は、機器筐体100の被装着部110に装着される際に、連結部23における他方側の端面23aが被装着部110の先端部110aに突き当たるまで圧入される。つまり、装着部材20の円筒状部21の内周面21cは、円筒状である被装着部110の外周面112と接触し、連結部23の他方側の端面23aは、被装着部110の先端部110aと接触する。被装着部110の先端部110aが、装着部材20の内周面21cと、被装着部110の外周面112との接触部位における外部空間OS側の端部となる。連結部23の他方側の端面23aと、被装着部110の先端部110aとは接触しているため、連結部23の他方側の端面23aも、装着部材20の内周面21cと、被装着部110の外周面112との接触部位における外部空間OS側の端部となる。
本実施の形態に係る通気部品1においては、装着部材20の円筒状部21の内周面21cの径は7.5mmであり、内周面21cと機器筐体100の被装着部110の外周面112との接触部位における、中心線方向の距離は5mm~8mmであることを例示することができる。
以上、説明したように、装着部材20は、機器筐体100の被装着部110の外周面112に、内周面21cが接触するように被装着部110に圧入されて装着される筒状で弾性体の装着部材の一例である。
なお、本発明において装着部材は、「筐体から突出した突起部であって当該筐体の内部空間と外部空間とを連通する連通孔が形成された筒状の突起部の外面に、内面が接触するように当該突起部に圧入されて装着される筒状で弾性体」であるが、装着部材は、1部品である必要はなく、2部品以上で構成されていても良い。装着部材20は、円筒状部21と連結部23とが一体化された1部品であるが、例えば円筒状部21と連結部23とが分離され、2部品で構成されていても良い。
《カバー部材30》
カバー部材30は、基本形状が円筒状の側壁部31と、側壁部31の内周面31aから内側に突出する複数の内側突出部32と、側壁部31における中心線方向の一方の開口部を覆う円盤状の頂部33と、頂部33から中心線方向の他方側に突出した他方側突出部34と、を有する。図2においては、側壁部31及び頂部33の断面形状を中心線Cの右側に記載し、側壁部31、内側突出部32、頂部33及び他方側突出部34の断面形状を中心線Cの左側に記載している。
側壁部31は、側壁部31の内周面31aと、装着部材20の外側突出部22の外周面22aとの間に隙間S1が生じるように形成されている。
内側突出部32は、図3に示すように、周方向に等間隔に複数(実施の形態では8個)形成されている。
内側突出部32を中心線Cに直交する面で切断した場合、図3に示すように、複数(実施の形態では8個)の内側突出部32の内面32aは、略同一円C1上に形成される。また、内側突出部32の内面32aは、中心線方向に一方側から他方側に行くに従って徐々に内側(中心線C側)に入り込んでいる。より具体的には、図2に示すように、内側突出部32を、中心線Cを含む面で切断した場合、内側突出部32の内面32aを描く直線Loは、中心線Cに対して傾斜しており、中心線方向に一方側から他方側に行くに従って直線Loと中心線Cとの間の距離は小さくなっている。言い換えると、上述した円C1の径D1は、中心線方向に一方側から他方側に行くに従って徐々に小さくなっている。
なお、内側突出部32の内面32aは、中心線方向に一方側から他方側に行くに従って段階的に内側(中心線C側)に入り込んでいても良い。
複数の内側突出部32の内面32aにおける円C1の径D1は、装着部材20が機器筐体100の被装着部110に装着されていない状態で、装着部材20の外側突出部22の外周面22aの他方側の端部22bの径(外周面22aにおける最大外径)よりも小さくなるように設定されており、カバー部材30は、装着部材20に対して圧入される。なお、複数の内側突出部32の内面32aにおける円C1の径D1は、装着部材20が機器筐体100の被装着部110に装着されていない状態では、外側突出部22の外周面22aの径よりも大きく、装着部材20が被装着部110に装着された状態で、外周面22aの径よりも小さくなるように設定されても良い。
そして、本実施の形態においては、装着部材20が被装着部110に装着された状態で、カバー部材30の内側突出部32の内面32aと装着部材20の外側突出部22の外周面22aとが中心線方向の全域に亘って接触するように、内側突出部32の内面32aにおける円C1の径D1及び外側突出部22の外周面22aの径が設定されている。ただし、カバー部材30の内側突出部32の内面32aが、装着部材20の外側突出部22の外周面22aに部分的に接触するように、内側突出部32の内面32aにおける円C1の径D1及び外側突出部22の外周面22aの径が設定されていても良い。かかる場合には、カバー部材30の内側突出部32の内面32aが、装着部材20の外側突出部22の外周面22aにおける上部には接触しないようにしても良い。
また、内側突出部32における中心線方向の他方側の端部の内側の部位には面取り32bが形成されている。面取り32bにより、カバー部材30の内側に装着部材20を挿入し易くなっている。
他方側突出部34は、図1に示すように、複数(実施の形態では8個)、周方向に等間隔に設けられている。他方側突出部34は、図1に示すように、内側突出部32が設けられている位置に設けられていることを例示することができる。
以上、説明したように、カバー部材30は、図2に示すように、装着部材20の外側突出部22の外周面22aの周囲に配置される周囲部の一例としての側壁部31及び内側突出部32と、頂部33とを有し、装着部材20の外周面22aに内側突出部32の内面32aが接触するように装着部材20に圧入される。その際、カバー部材30の他方側突出部34が装着部材20の円筒状部21の一方の端部21aに突き当たるように装着されることで、図2に示すように、頂部33と通気膜10との間に隙間S2が形成される。
そして、図2及び図3に示すように、カバー部材30が装着部材20に装着された状態で、隙間S1及び隙間S2等が、気体が機器筐体100の内部空間ISと外部空間OSとの間を流通する通気路Rとして機能する。隙間S1は、カバー部材30の側壁部31の内周面31aと装着部材20の外側突出部22の外周面22aとの間に形成された隙間であって、複数の内側突出部32の内、互いに隣接する内側突出部32間に形成される。隙間S2は、カバー部材30の頂部33と通気膜10との間に形成された隙間である。
なお、本発明において通気部品は、「筐体から突出した突起部であって当該筐体の内部空間と外部空間とを連通する連通孔が形成された筒状の突起部の外面に、内面が接触するように当該突起部に圧入されて装着される筒状の装着部材と、前記装着部材とともに前記連通孔の端部を覆うように当該装着部材に支持され、前記内部空間と前記外部空間との間の通気を行う通気体と、を備える」ものであるが、通気部品1は、機器筐体100の内部空間ISと外部空間OSとをつなぐ唯一の通気路Rを形成する連通孔111の端部が、装着部材20と通気膜10とで覆われている構造となるため、通気膜10を介して機器筐体100の内部空間ISと外部空間OSを通気することになる。
なお、本発明においてカバー部材は、「前記装着部材の外面の周囲に配置される周囲部と、当該周囲部とともに前記通気体を覆う頂部とを有し、当該外面に当該周囲部の内面が接触するように当該装着部材に圧入される」ものである。カバー部材30の、装着部材20の外周面22aの周囲に配置される周囲部の内面が、外周面22aと接触するように装着部材20に圧入されて、周囲部の内面と外周面22aとの間に接触圧力が生じるのであれば、周囲部の内面の形状は特に限定されない。中心線Cを中心とする円弧状の面であっても良いし、半径方向に直交する面であっても良い。また、中心線C側が凸状となる円弧状の面であっても良い。装着部材20が弾性体であるため、周囲部の内面が装着部材20に圧入されることで装着部材20が弾性変形し、周囲部の内面と装着部材20の外周面22aとが面接触する。
以上のように構成された通気部品1と、光を出射するLED(Light Emitting Diode)を収容する閉鎖された機器筐体100とを備えた、ヘッドランプ、リアランプ、フォグランプ及びターンランプ等の自動車用のランプについて考える。
ランプの機器筐体100内に収容されるLEDは、点灯させた場合に発熱し高温となる。このため、LEDを点灯させた場合、ランプの機器筐体100の内部空間ISの空気が暖められて膨張する。一方、LEDが消灯されると、LEDの発熱が停止するため、暖められた機器筐体100の内部空間ISの空気が冷却されて収縮する。このように、機器筐体100の内部空間ISの空気が膨張して内部空間ISの圧力が上昇したり、内部空間ISの空気が収縮して内部空間ISの圧力が低下したりする場合、機器筐体100の内部空間ISからランプの外部に向けて、又はランプの外部から機器筐体100の内部空間ISに向けて、通気部品1の通気路Rを介して気体が流れる。その結果、機器筐体100の内部空間ISの圧力が急激に上昇したり、内部空間ISの圧力が急激に低下したりすることに起因して機器筐体100等が破損することが抑制される。
以上のように構成された通気部品1は、装着部材20の外側突出部22の外周面22aとカバー部材30の内側突出部32の内面32aとが接触する。また、通気部品1は、機器筐体100の被装着部110の外周面112と装着部材20の円筒状部21の内周面21cとが接触することで第2接触部12を形成する。そして、通気部品1においては、外側突出部22の外周面22aにおいて最も外側に突出した部位である中心線方向の他方側の端部22bとカバー部材30の内側突出部32の内面32aとの接触部位である第1接触部11が、第2接触部12における外部空間OS側の端部となる、連結部23の他方側の端面23aや被装着部110の先端部110aよりも内部空間IS側に位置する。なお、「第2接触部における外部空間側の端部」は、機器筐体100の突起部(被装着部110)に装着部材20を可能な限り圧入した状態において判断するものとする。ちなみに、装着部材20は連結部23が存在し、その高さが被装着部110よりも低くなるため、第2接触部12は端面23aや先端部110aになることになる。
これにより、第1接触部11において、装着部材20の外側突出部22がカバー部材30から受ける力Fは、第2接触部12における、装着部材20の円筒状部21の内周面21cと機器筐体100の被装着部110の外周面112との接触圧力を高める方向に作用する。
上述したように、本実施の形態に係る通気部品1においては、装着部材20がカバー部材30から受ける力Fは、装着部材20と機器筐体100との圧入部における装着部材20の円筒状部21の内周面21cと被装着部110の外周面112との接触圧力を高める方向に作用する。その結果、本実施の形態に係る通気部品1は、装着部材20がカバー部材30から受ける力Fが装着部材20と機器筐体100との圧入部における装着部材20と被装着部110との接触圧力を低める方向に作用する構成に比べて、機器筐体100の被装着部110から脱落し難い(抜け難い)。
それゆえ、装着部材20の円筒状部21の内周面21cの径が7.5mm、第2接触部12における中心線方向の距離が5mm~8mmと、第2接触部12の接触面積が小さくても、装着部材20が機器筐体100の被装着部110から脱落し難い。
そして、第2接触部12における、連通孔111の孔方向である中心線方向の距離が5mm~8mmである場合には、第1接触部11と、第2接触部12における外部空間OS側の端部との間の中心線方向の距離は0.5mm~6mmであることが望ましい。これにより、装着部材20を、さらに、機器筐体100の被装着部110から脱落し難くすることができる。第1接触部11と、第2接触部12における外部空間OS側の端部との間の中心線方向の距離は、好ましくは1mm~5.5mm、より好ましくは1.5mm~5mmである。
なお、上述した実施の形態においては、第1接触部11となる、カバー部材30の内側突出部32の内面32aと装着部材20の外側突出部22の外周面22aにおける中心線方向の他方側の端部22bとの接触部位が、第2接触部12における外部空間OS側の端部となる、連結部23の他方側の端面23aと被装着部110の先端部110aとの接触部位13よりも内部空間IS側に位置する。装着部材20の外側突出部22に作用する接触圧力の合力が、連結部23の他方側の端面23aと被装着部110の先端部110aとの接触部位13よりも内部空間IS側に位置するのであれば、カバー部材30の内側突出部32と装着部材20の外側突出部22との接触部位の一部の領域が、連結部23の他方側の端面23aと被装着部110の先端部110aとの接触部位13よりも外部空間OS側に位置しても良い。
なお、上述した実施の形態においては、カバー部材30の内側突出部32は、8個であるが、内側突出部32の数は8個に限定されない。
図4は、内側突出部32の数を異ならせた場合のカバー部材30の変形を比較する図である。
図4(a)は、内側突出部32の数が4個の場合、図4(b)は、内側突出部32の数が6個の場合、図4(c)は、内側突出部32の数が12個の場合の、カバー部材30の変形を示す図である。
図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示すように、内側突出部32の数が4個の場合、内側突出部32の数が4個よりも多い場合と比べて、隣接する内側突出部32間の側壁部31が直線状に変化していることが分かる。これは、内側突出部32の数が少ないほど、隣接する内側突出部32間の距離が大きいため、内側突出部32が装着部材20の外側突出部22との接触圧力により半径方向の外側に拡がり易いためと考えられる。そのため、内側突出部32の数が少ないほど、内側突出部32と装着部材20の外側突出部22との接触圧力が小さくなる。また、内側突出部32の数が多いほど、装着部材20の外側突出部22の外周面22aに均一に接触圧力がかかり易くなる。それゆえ、内側突出部32の数が少ないほど、カバー部材30の引き抜き力が小さくなる。
一方、複数の内側突出部32と、装着部材20の外側突出部22との合計の接触面積が同じ、言い換えれば、通気路Rとして機能する隙間S1の大きさが同じである場合には、内側突出部32の数が多いほど、各内側突出部32における周方向の大きさ(幅)が小さくなり、カバー部材30を製造することが困難となる。
本発明者等が鋭意研究した結果、内側突出部32の数は、6個~16個であることが好ましいことを見出した。
本実施の形態に係る通気部品1においては、装着部材20は、円筒状部21の内面における一の部位と他の部位とを連結する連結部23を有する。この連結部23は、機器筐体100の被装着部110とともに第2接触部12を形成する部位である円筒状部21の内周面21cと、通気膜10を支持する部位である円筒状部21の一方の端部21aとの間において、被装着部110と通気膜10との間に介在する介在部として機能する。それゆえ、通気部品1においては、機器筐体100の被装着部110に装着される際に、装着部材20の円筒状部21の内側に挿入される被装着部110の先端部110aが、円筒状部21の一方の端部21aに支持された通気膜10に至るのを、連結部23が抑制する。それゆえ、本実施の形態に係る通気部品1によれば、被装着部110の先端部110aが通気膜10を突き破るのを抑制する。
《装着部材20の製造方法》
次に、装着部材20を製造する製造方法について説明する。
図5は、装着部材20を製造するために用いる製造装置50の概略断面図である。
製造装置50は、射出成形を行う装置であり、熱可塑性材料又は熱硬化性材料(以下、単に「熱可塑性材料等」と称する場合もある。)を金型に充填することにより装着部材20を製造する装置である。
製造装置50は、固定された固定型51と、固定型51に対して移動する可動型52と、固定型51に設けられて熱可塑性材料等を注入するゲート53とを備えている。可動型52の移動方向は、中心線方向と同一である。
固定型51と可動型52との合わせ部位は、以下のように構成されている。装着部材20の外側においては、外側突出部22における中心線方向の他方側の端部22bである。装着部材20の内側においては、連結部23における中心線方向の他方側の端部である。つまり、装着部材20の内側においては、可動型52における中心線方向の一方側の端面52aは、中心線方向に直交な面であり、円形状に形成されている。他方、固定型51においては、中心線方向の他方側の端部には、連結部23の形状に相当する凹部51a、円筒状部21の一方の端部21aの形状に相当する凹部51b、外側突出部22の形状に相当する凹部51cが形成されている。
ゲート53は、中心線C上に設けられている。そして、ゲート53の注入口が、固定型51の凹部51aに連通するように形成されている。
以上のように構成された製造装置50は、連結部23の中央部231に相当する部位に熱可塑性材料等を注入する。注入された熱可塑性材料等は、連結部23の中央部231に相当する部位から板状部232に相当する部位へ流れ、板状部232に相当する部位から円筒状部21の内周面21cとの接合部に至り、円筒状部21に相当する部位へ流れる。
以上のように構成された製造装置50を用いて製造された装着部材20においては、連結部23の中央部231に、ゲート53が配置されていることに起因する凸状のゲート突起、又は、除去したゲート残り及びカス(以下、これらをまとめて「ゲートに起因する突起」と称する場合がある。)が残る場合があるが、円筒状部21における中心線方向の他方側の端面(下端面)にはゲートに起因する突起は残らない。それゆえ、通気部品1を製造するラインにおいて、装着部材20を、円筒状部21の下端面を下にして置いた状態で並べて流すことが可能になる。つまり、ゲートに起因する突起が、装着部材20が傾いた状態で置かれるのを妨げない。それゆえ、以上のように構成された製造装置50を用いて製造された装着部材20を用いることで、通気部品1の生産性を向上させることができる。また、連結部23の中央部231にゲート53が配置されることで、円筒状部21や外側突出部22にウェルドラインが生じないので、装着部材20が被装着部110に長時間に亘って圧入されていたとしても破壊し難く、裂け難い。その結果、装着部材20の耐久性を向上させることができる。
<装着部材20の変形例>
図6(a)は、装着部材20の第1変形例を示す図であり、図6(b)は、装着部材20の第2変形例を示す図である。装着部材20の変形例においては、装着部材20の連結部23に相当する部位が異なる。以下、上述した実施の形態に係る装着部材20と異なる点について説明する。上述した実施の形態に係る装着部材20と変形例とで、同じ形状、機能を有する物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
上述した装着部材20においては、円筒状部21の内周面21cにおける一の部位と他の部位とを連結する連結部23を有するが、機器筐体100の被装着部110と通気膜10との間に介在するのであれば、円筒状部21の内周面21cにおける一の部位と他の部位とを連結していなくても良い。
図6(a)に示すように、装着部材20は、機器筐体100の被装着部110と第2接触部12を形成する円筒状部21の内周面21cと、通気膜10を支持する部位である円筒状部21の一方の端部21aとの間に、円筒状部21の内周面21cから内側に向かう内向部24を有しても良い。内向部24は、装着部材20の内周面21cから突出し通気膜20に対向する第1の突起部の一例である。内向部24における内径を被装着部110の外周面112の径よりも小さく設定することで、内向部24を、被装着部110と通気膜10との間に介在する介在部として機能させることができる。
ただし、内向部24は、全周に亘って形成されていなくても良い。内向部24が被装着部110と通気膜10との間に介在することができるのであれば、全周の内の一部に形成されていれば良い。例えば、図6(b)に示すように、内向部24は、周方向に等間隔に6つ形成されていることを例示することができる。
通気部品1を製造するラインにおいて、第1変形例及び第2変形例に係る装着部材20を、円筒状部21の下端面を下にして置いた状態で流すことを可能にするべく、円筒状部21における中心線方向の他方側の端面(下端面)にゲートに起因する突起が残らないようにすることが望ましい。例えば、ゲートに起因する突起が、第1変形例及び第2変形例に係る装着部材20の側面に存在するようにゲート53の位置を設定すると良い。より具体的には、外側突出部22の外周面22a又は円筒状部21の外周面にゲート53の注入口を設定すると良い。あるいは、内向部24又は円筒状部21の内周面21cにゲート53の注入口を設定すると良い。このように、第1変形例及び第2変形例に係る装着部材20の側面に存在するようにゲート53の位置を設定することで、円筒状部21の下端面にゲートに起因する突起が残らないようにすることができ、円筒状部21の下端面を下にして置いた状態で流すことができる。また、内向部24にゲート53の注入口を設定することで、円筒状部21や外側突出部22にウェルドラインが生じないので、装着部材20が被装着部110に長時間に亘って圧入されていたとしても破壊し難く、裂け難い。その結果、装着部材20の耐久性を向上させることができる。
なお、上述した通気部品1においては、装着部材20が円筒状部21の外周面21eから外側に突出した円筒状の外側突出部22を有し、カバー部材30が円筒状の側壁部31の内周面31aから内側に突出する複数の内側突出部32を有し、互いに隣接する内側突出部32間に、通気路Rとして機能する隙間S1を形成している。なお、「通気路」は、通気膜10と通気部品1の外部空間OSとの間を気体が行き来できる経路であり、例えば連通孔111から通気膜10を透過した空気が、隙間S1を通過して最終的に通気部品1の外部空間OSに至ることを可能とする気体の経路を意味する。しかしながら、隙間S1を形成するのはかかる構成に限定されない。例えば、装着部材20とカバー部材30との隙間が通気路Rとなるほか、装着部材20の内部やカバー部材30の内部にも「通気路」となりうる空間が形成されていてもよい。また、例えば、装着部材20が円筒状部21の外周面21eから外側に突出した円弧状の部分突出部を周方向に複数有し、カバー部材30が円筒状の側壁部31、頂部33及び他方側突出部34を有して内側突出部32を有しないようにし、カバー部材30の側壁部31の内周面31aと装着部材20の部分突出部の外面とが接触するようにカバー部材30を装着部材20に対して圧入する。つまり、カバー部材30は、装着部材20の部分突出部の外面の周囲に配置される周囲部の一例としての側壁部31と、側壁部31とともに通気膜10を覆う頂部33とを有し、装着部材20の部分突出部の外面に側壁部31の内面の一例としての内周面31aが接触するように装着部材20に圧入される。そして、互いに隣接する部分突出部間に、通気路Rとして機能する、装着部材20の円筒状部21の外周面21eとカバー部材30の側壁部31の内周面31aとの間の隙間を形成しても良い。そして、かかる構成においても、カバー部材30の側壁部31の内周面31aと装着部材20の部分突出部の外面との接触部が、第2接触部12における外部空間OS側の端部となる、連結部23の他方側の端面23aや被装着部110の先端部110aよりも内部空間IS側に位置すると良い。装着部材20がカバー部材30から受ける力が、装着部材20の円筒状部21の内周面21cと機器筐体100の被装着部110の外周面112との接触圧力を高める方向に作用し、装着部材20が被装着部110から脱落し難くなる。
なお、上述した通気部品1においては、装着部材20の一方の端部21aから他方の端部21bまでの高さは、例えば6.0mm以上10mm以下であってもよい。高さの上限は、9.5mm以下、9.0mm以下、さらには8.5mm以下であってもよい。高さの下限は、6.5mm以上、7.0mm以上、さらには7.5mm以上であってもよい。高さがこれらの範囲にあることによって、従来のものに比べて機器筐体100は優れた透湿性能を発揮する。
上述した通気部品1においては、中心線Cに垂直な方向に観察したときに、装着部材20におけるカバー部材30の内周面31aにより覆われる部分の中心線Cに沿う方向の長さは、例えば3.5mm以上9.5mm以下であってもよく、6.0mm以上8.0mm以下であってもよい。長さの下限は、4.0mm以上、4.5mm以上、さらには5.0mm以上であってもよい。長さの上限は、9.0mm以下、8.5mm以下、さらには8.0mm以下であってもよい。長さがこれらの範囲にある場合、装着部材20とカバー部材30との接合がより確実となり、装着部材20からカバー部材30が脱離し難くなる。また、十分な透湿性能の確保が可能となる。なお、上記長さは、カバー部材30が可能な限り奥まで装着部材20に挿入された状態を基準として判断するものとする。
上述した通気部品1の高さは、例えば6.0mm以上12mm以下である。高さの上限は、11mm以下、10.5mm以下、さらには10mm以下であってもよい。高さの下限は、6.5mm以上、7.0mm以上、さらには7.5mm以上であってもよい。なお、上記長さは、カバー部材30が可能な限り奥まで装着部材20に挿入された状態を基準として判断するものとする。
上述した機器筐体100において、被装着部110の中心軸に垂直な平面により切断した被装着部110の内側の連通孔111の断面の面積S1は、5mm2以上60mm2以下であってもよい。面積S1の下限は、10mm2以上、12mm2以上、14mm2以上、16mm2以上、さらには10mm2以上であってもよい。面積S1の上限は、50mm2以下、40mm2以下、30mm2以下、さらには20mm2以下であってもよい。
上述した機器筐体100と通気部品1において、被装着部110の内側の連通孔111の断面の面積S1と、通気路の断面の面積を通気膜10からの距離毎に合計した総面積が最小となる位置の総面積S2minとの比率S2min/S1は、例えば0.8以上である。比率S2min/S1の下限は、1.0以上、1.1以上、1.2以上、1.3以上、さらに1.4以上であってもよい。比率S2min/S1の上限は、例えば3.0以下、2.5以下、さらには2.0以下である。上記範囲の比S2min/S1を有する通気部品1及び機器筐体100は通気性及び/又は透湿性能に優れている。なお、面積S1は、被装着部110の中心軸に垂直な平面により切断した連通孔111の断面の面積である。面積S2minは、各通気方向に垂直な平面により切断した通気路の断面の面積を通気膜10からの距離毎に合計した総面積が最小となる位置の断面の総面積である。「通気路」は、通気膜10と通気部品1の外側空間OSとの間を気体が行き来できる経路であり、「通気方向」は、通気路の各位置における気体のあるべき進行方向を意味する。そのため、通気方向は、通気路の位置によってそれぞれ異なるものである。また、「通気膜からの距離毎に合計した総面積」は、通気膜10からの距離が同一になる位置群の通気路の断面に関して、その断面積を合計して総面積として考えることを意味する。そして、面積S2minは、この総面積のうち、面積値が最小となる位置の総面積を表し、通気膜10から通気部品1の外側空間OSまでの通気路の中で最も狭くなる位置の断面の総面積を表すものである。また、面積S2minは、カバー部材30が可能な限り奥まで装着部材20に挿入された状態を基準として判断するものとする。
上述した機器筐体100と通気部品1において、被装着部110の内側の連通孔111の断面の面積S1と、通気部品の中心軸に沿って内部空間側から通気路を観察したときに、通気路が最も狭くなる位置の断面を表す平面の総面積S2outとの比率S2out/S1は、例えば0.8以上である。比率S2out/S1の下限は、1.0以上、1.2以上、1.3以上、1.5以上、1.8以上、2.0以上、さらには2.2以上であってもよい。比率S2out/S1の上限は、例えば4.0以下、3.0以下である。上記範囲の比S2out/S1を有する通気部品1及び機器筐体100は通気性及び/又は透湿性能に優れている。なお、面積S2outは、通気部品の中心軸に沿って内部空間側、即ち下方側から通気路を観察したときに、視認することができる通気路のうちの最も狭くなる位置の断面を表す平面の総面積である。また、面積S2outは、カバー部材30が可能な限り奥まで装着部材20に挿入された状態を基準として判断するものとする。
上述した機器筐体100と通気部品1において、被装着部110の高さに対する装着部材20の高さの比率(被装着部110の高さ/装着部材20の高さ)は、例えば1.00以上1.70以下であってもよい。比率の下限は、1.00超、1.02以上、1.04以上、1.06以上、1.08以上、さらには1.10以上であってもよい。比率の上限は、1.60以下、1.50以下、1.40以下、1.30以下、1.25以下、1.22以下、1.20以下、1.18以下、1.16以下、さらには1.14以下であってもよい。上記範囲の比率を有する通気部品1及び機器筐体100は、通気性及び/又は透湿性能に優れるとともに、通気部品1が機器筐体100からより脱落しにくくなる。なお、通気部品1は、装着部材20の他方の端部から被装着部110に挿入されて利用されるが、可能な限り奥まで被装着部110に挿入された状態を基準として判断するものとする。
上述した機器筐体100と通気部品1において、装着部材20及び/又はカバー部材30は、装着部材20とカバー部材30とを脱着可能に接合する係止機構を備えていてもよい。係止機構は、例えば、爪部、螺子部、嵌合部等により構成される。
続いて、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
<通気部品1の透湿試験1>
(参考例1)
図7は、通気部品1の構成の一例を示す図であり、図8は、図7のVIII-VIII部の断面図である。
オレフィン系熱可塑エラストマー(三井化学株式会社製ミラストマー(登録商標)、硬度71、密度880kg/m3)を材料として用いて、図7に示す形状の装着部材20を射出成型により作製した。上述したように、装着部材20は、内部部材の一例である。なお、得られた装着部材20の最大厚みは2.4mm、最小厚みは1.1mm、最大厚み部分の外径はΦ12mm、最小厚み部分の外径は10mm、内径はΦ7.5mm、高さH1(図8参照)は8.0mmであった。
ポリプロピレン(日本ポリプロ株式会社製)を材料として用いて、図7に示す形状のカバー部材30を射出成型により作製した。上述したように、カバー部材30は、外部部材の一例である。なお、得られたカバー部材30の最大厚みは2.5mm、最小厚みは0.6mm、外径はΦ16mm、最大厚み部分の内径はΦ11.1mm、最小厚み部分の内径はΦ13.3mm、高さH2(図8参照)は9.0mmであった。
次に、PTFE/PE・PET不織布積層体(日東電工株式会社製TEMISH「NTF1026-L01」、通気量:50cm3/min)を材料として用い、Φ12mmに打抜いて、通気膜10を作製した。そして、装着部材20の円筒状部21における中心線方向の一方側の開口を完全に覆うように通気膜10を配置し、温度200℃、圧力20N/個で2秒間圧着・加熱して、通気膜10を装着部材20に溶着した。そして、通気膜10を溶着した装着部材20にカバー部材30を圧入(挿入)して、通気部品1を得た。
3Dプリンタ(Objet30 Prime)を利用し、材料として硬質樹脂「Vero Black Plus(RGD875)」を用いて、筒状の突起部(被装着部110)を有する機器筐体100の筐体蓋を作製した。なお、筒状の突起部の外径G1(図8参照)はΦ8.5mm、内径はΦ5.0mm、高さH3(図8参照)は8.0mmであった。そして、筐体蓋の突起部に上述した通気部品1を挿入(装着部材20の下方側の端部が機器筐体100に接触するまで挿入)して通気部品1付き筐体蓋を準備した。
あらかじめ湿度50%及び温度40℃の恒温恒湿槽内に静置した透湿カップ(日本工業規格(JIS)L1099-A2(ウォーター法)に準拠した直径60mmの開口及び内径を有する)に水42gを収容し、通気部品1付き筐体蓋を、カップの開口面の全体を隙間なく覆うように、カップの開口部に配置して取り付けた。筒状の突起部及び通気部品1は、カップの外部に露出するようにした。取り付けた状態において、水面と筐体蓋の下面との間隔は10mmとし、通気部品1の透湿面積は44mm2とした。再度、カップを湿度50%及び温度40℃の恒温恒湿槽内に1時間静置した。その後、カップを恒温恒湿槽から取り出して、通気部品1付き筐体蓋ごとカップの質量W1(g)を測定した。次に、上記恒温恒湿槽内に24時間静置し、再びカップを取り出して、通気部品1付き筐体蓋ごとカップの質量W2(g)を測定した。そして、2回目の恒温恒湿槽への静置前後のカップの質量の差をA(g)(=W1-W2)とし、カップの開口面の面積をB(m2)として、下記の式(1)により、通気筐体の透湿性能として透湿度を算出した。
透湿度[gm-2-1]=A/B/24・・・(1)
表1に、通気部品1の各部の構成と合わせて、透湿度の算出結果を示す。なお、表1の「カバー部材30の挿入深さL1」とは、図8に示すように、通気部品1の中心軸に垂直な方向に観察したときに、装着部材20におけるカバー部材30により覆われる部分の中心軸に沿う方向の長さを意味するものとする。また、「内外接触長さL2」とは、図8に示すように、通気部品1の中心軸に垂直な方向に観察したときに、カバー部材30と装着部材20とが接触している中心軸に沿う方向の長さを意味する。また、「通気路距離」とは、装着部材20の高さH1と、カバー部材30の挿入深さL1とを足し合わせた距離を意味し、実質的に筐体100の内部から通気部品1の出口までの距離を表す。
(参考例2~5)
装着部材20の高さH1、カバー部材30の高さH2、通気膜10の通気量、筒状の突起部の高さH3、カバー部材30の挿入深さL1、および内外接触長さL2を表1のように変更した以外は実施例1と同様の方法により、図7に示す形状の通気部品1を作製した。そして、参考例1と同様の方法により、透湿実験を行った。表1に、透湿度の算出結果を示す。
(参考例6)
図9は、通気部品1の構成の一例を示す図である。
参考例1と同様の方法により、図9に示す形状の通気部品1を作製した。なお、参考例6の装着部材20の高さH1、カバー部材30の高さH2、通気膜10の通気量、筒状の突起部の高さH3、カバー部材30の挿入深さL1、および内外接触長さL2は、表1に示す通りである。そして、参考例1と同様の方法により、透湿実験を行った。表1に、透湿度の算出結果を示す。
Figure 0007446233000001
図10は、参考例1~6の通気部品1について、通気路距離と透湿度との関係をプロットしたグラフである。
また、図11は、参考例2~4の通気部品1について、カバー部材30の挿入深さL1と透湿度との関係をプロットしたグラフである。
<通気部品1の透湿試験2>
(参考例7~11)
図12~図14は、それぞれ、通気部品1の構成の一例を示す図である。
参考例1と同様の方法により、図7に示す形状の通気部品1(参考例7)、および図9に示す形状の通気部品1(参考例8)を作製した。また、図12に示す形状の通気部品1(参考例9)、図13に示す形状の通気部品1(参考例10)、および図14に示す形状の通気部品1(参考例11)をそれぞれ準備した。
なお、これらの通気部品1は、それぞれ細かな形状は異なるが、装着部材20の高さH1が8.0mm、カバー部材30の高さH2が9.0mm、カバー部材30の挿入深さL1が7.0mm、通気路距離が15mmと、同一となっている。
次に参考例7~11の通気部品1のそれぞれについて、通気路の最小断面積S2minを測定した。なお、「通気路の最小断面積S2min」とは、通気路の断面の面積を通気膜10からの距離毎に合計した総面積が最小となる位置の総面積を意味し、図7、図9、図12~図14にて符号S2minで示す部分の面積に対応する。
通気路の最小断面積S2minは、以下のようにして得た。すなわち、通気路の最も狭くなる部分を含むように、通気路における通気方向にそって、それぞれのカバー部材30の写真を撮影した。そして、画像の寸法の計測が可能なソフトウェアである画像改正ソフトウェアImageJに、得られたそれぞれの画像を取り込み、通気部品1の寸法の実測値に一致するように画像データにスケールを設定した。次いで、図7、図9、図12~図14にて符号S2minで示す部分の寸法を測定し、これに基づいて通気路の最小断面積S2minを算出した。なお、参考例11については、面積S2minが後述する面積S2outとなるが、面積S2outの位置を除いた場合、符号S2minで示す部分が最小断面積となる。
表2に、通気路の最小断面積S2minの算出結果を示す。
次に参考例7~11の通気部品1のそれぞれについて、通気路の底面の面積S2outを測定した。なお、「通気路の底面の面積S2out」とは、通気部品の中心軸に沿って内部空間側から通気路を観察したときに、通気路が最も狭くなる位置の断面を表す平面の総面積を意味する。
通気路の底面の面積S2outは、以下のようにして得た。すなわち、それぞれの通気部品1の写真を底面側から撮影し、画像の二値化処理と寸法・面積の計測が可能なソフトウェアである画像解析ソフトウェアImageJに、得られた画像を取り込んだ。そして、画像解像度を8ビットに設定し、通気路の底面が明確に映し出されるようにコントラストを調整し、通気部品1の寸法の実測値に一致するように画像データにスケールを設定した。次いで、通気路の最も狭くなる位置を表す面のみが抽出されるように、二値化処理のための閾値を設定し、通気路の底面のみが黒色に移しだされた画像を作製した。図15(a-1)~(a-2)は、通気部品1を底面側から撮影した写真から、二値化処理により通気路の最も狭くなる位置を表す面を示す画像を作製する手順を示した図である。なお、図15(a-1)は、参考例7に対応し、図15(a-2)は、参考例11に対応する。また、図15(b-1)~(b-5)は、参考例7~11について得られた通気路の最も狭くなる位置を表す面を示す画像である。なお、通気路の底面以外の部分が黒色になっている場合には、その部分を削除し、図15に示す画像を完成させている。最後に、黒色の部分の面積をスケールに基づいて計算し、通気路の底面の面積S2outを算出した。
表2に、通気路の底面の面積S2outの算出結果を示す。
そして、上述した<通気部品1の透湿試験1>と同様の方法により、通気部品1付き筐体蓋を準備し、透湿試験を実施した。表2に、透湿度の算出結果を示す。
なお、筐体蓋における筒状の突起部の外径G1はΦ8.5mm、内径はΦ5.0mm、高さH3は6.0mmである。また、通気部品1の中心軸に垂直な平面により切断した筐体の内部空間と外部空間とを連通する連通孔の断面積S1は、19.6mm2である。
Figure 0007446233000002
ここで、参考例11では、上述したように面積S2min=面積S2outとなるが、表2における括弧内の数値は、面積S2outを除いた場合の最小となる位置の総面積を表す。
図16は、参考例7~11の通気部品1について、連通孔の断面積S1と通気路の底面の面積S2outとの比率S2out/S1と、透湿度との関係をプロットしたグラフである。
<装着部材20の引抜試験>
(参考例12)
参考例1と同様の方法により、オレフィン系熱可塑エラストマー(三井化学株式会社製ミラストマー(登録商標)、硬度71、密度880kg/m3)を材料として用いて、図9に示す形状の装着部材20を射出成型により作製した。なお、得られた装着部材20の最大厚み(突出部がある部分の厚み)は4.2mm、最小厚み(突出部がない部分の厚み)は2.3mm、突出部がある部分の外径はΦ16mm、突出部がない部分の外径はΦ12mm、内径はΦ7.5mm、高さH1は6.0mmであった。
次に、機器筐体100の筒状の突起部として、円筒形のポリプロピレン(PP)製の筒状の突起部を準備した。なお、この筒状の突起部の外径G1はΦ8.5mm、内径はΦ5.0mm、高さは6.0mmであった。
装着部材20の上部(筒状の突起部に挿入する側とは反対側)に、Φ0.5mmのピンで穴を開け、クリップを通した。次に、装着部材20(高さH1:6.0mm)を下部から、筒状の突起部(高さH3:6.0mm)の奥まで挿入した。
引張試験機(島津製作所社製オートグラフ「AGS-X」)にクリップを固定するとともに、筒状の突起部への装着部材20の挿入方向が引張試験機の変位方向に対して垂直になるように筒状の突起部を固定した。そして、引張速度200mm/minで、装着部材20の引抜試験を実施した。
図17は、引張試験により得られたSSカーブを示す図である。図17に示すSSカーブにおいて最大となる荷重の値を、装着部材20の引抜力とした。表3に、引張試験による装着部材20の引抜力の測定結果、および引張試験により生じた現象を示す。
(参考例13~40)
装着部材20の高さH1および筒状の突起部の高さH3を表3に記載したものに変更した以外は参考例12と同様の方法により、図9に示す形状の装着部材20を作製した。そして、参考例12と同様の方法により、引張試験(装着部材20の引抜試験)を実施し、引抜力を測定した。
表3に、引張試験による引抜力の測定結果、および引張試験により生じた現象を示す。
Figure 0007446233000003
図18は、参考例12~40のうち引張試験において装着部材20が破損せずに引き抜かれた参考例について、筒状の突起部の高さH3と装着部材20の高さH1との比率H1/H3と、引抜力との関係をプロットしたグラフである。
<カバー部材30の引抜試験>
(参考例41)
参考例1と同様の方法により、オレフィン系熱可塑エラストマー(三井化学株式会社製ミラストマー(登録商標)、硬度71、密度880kg/m3)を材料として用いて、図9に示す形状の装着部材20を射出成型により作製した。なお、得られた装着部材20の最大厚み(突出部がある部分の厚み)は4.2mm、最小厚み(突出部がない部分の厚み)は2.3mm、突出部がある部分の外径はΦ16mm、突出部がない部分の外径はΦ12mm、内径はΦ7.5mm、高さH1は6.0mmであった。
次いで、参考例1と同様の方法により、ポリプロピレン(日本ポリプロ株式会社製)を材料として用いて、図9に示す形状のカバー部材30を射出成型により作製した。なお、得られたカバー部材30の厚みは1.0mm、外径はΦ17.5mm、内径はΦ15.6mm、高さH2は12mmであった。
次に、機器筐体100の筒状の突起部として、円筒形のポリプロピレン(PP)製の筒状の突起部を準備した。なお、この筒状の突起部の外径G1はΦ8.1mm、内径はΦ5.0mm、高さは10.0mmであった。
カバー部材30の上部(装着部材20に挿入する側とは反対側)に穴を開け、ネジを通した。次に、装着部材20に対し、カバー部材30の挿入深さL1が10mmとなるようにカバー部材30を圧入(挿入)して、通気部品1とした。そして、得られた通気部品1を、筒状の突起部(高さH3:10mm)の奥まで挿入した。
引張試験機(島津製作所社製オートグラフ「AGS-X」)にネジを固定するとともに、引張試験機の変位方向と筒状の突起部への通気部品1の挿入方向とが一致するように筒状の突起部を固定した。そして、引張速度200mm/minで、通気部品1の引張試験を実施した。
図19は、引張試験により得られたSSカーブを示す図である。図19に示すSSカーブにおいて最大となる荷重の値を、通気部品1の引抜力とした。表4に、引張試験による通気部品1の引抜力の測定結果を示す。
(参考例42~52)
筒状の突起部の外径G1、カバー部材30の高さH2、およびカバー部材30の挿入深さL1を表4に示すように変更した以外は参考例41と同様の方法により、カバー部材30を作製するとともに、筒状の突起部を準備した。そして、参考例41と同様の方法により、引張試験(通気部品1の引抜試験)を実施し、引抜力を測定した。
表4に、引張試験による通気部品1の引抜力の測定結果を示す。
Figure 0007446233000004
図20は、参考例41~52の通気部品1について、カバー部材30の挿入深さL1と、引抜力との関係をプロットしたグラフである。
1…通気部品、10…通気膜、20…装着部材、21…円筒状部、22…外側突出部、23…連結部、30…カバー部材、31…側壁部、32…内側突出部、33…頂部、34…他方側突出部、100…機器筐体、110…被装着部

Claims (10)

  1. 筐体と通気部品とを備える通気筐体であって、
    前記筐体は、当該筐体から突出した突起部であって当該筐体の内部空間と外部空間とを連通する連通孔が形成された筒状の突起部を有し、
    前記通気部品は、
    前記突起部の外面に、内面が接触するように当該突起部に圧入されて装着される筒状で弾性体の装着部材と、
    前記装着部材とともに前記連通孔の端部を覆うように当該装着部材に支持され、前記内部空間と前記外部空間との間の通気を行う通気体と、
    前記装着部材の外面の周囲に配置される周囲部と、当該周囲部とともに前記通気体を覆う頂部とを有し、当該外面に当該周囲部の内面が接触するように当該装着部材に圧入されるカバー部材と、
    を備え、
    前記装着部材の内部、前記カバー部材の内部、及び前記装着部材の前記外面と当該カバー部材の前記周囲部との間から選ばれる少なくとも1つに、前記通気体と前記外部空間とを接続する通気路を有し、
    前記装着部材の外面の中で最も外側に突出した部位と前記カバー部材の前記周囲部の内面との接触部位である第1接触部が、前記筐体の前記突起部の外面と当該装着部材の内面との接触部位である第2接触部における前記外部空間側の端部よりも前記内部空間側に位置し、
    前記装着部材の外面は、前記最も外側に突出した部位が最も前記内部空間側となるように、当該内部空間側に向かうにしたがって徐々に外側に突出するように傾斜している
    ことを特徴とする通気筐体。
  2. 前記第2接触部における、前記連通孔の孔方向の距離は5mm~8mmであり、
    前記第1接触部と、前記第2接触部における前記外部空間側の端部との間の前記孔方向の距離は0.5mm~6mmである
    請求項1に記載の通気筐体。
  3. 前記装着部材は、前記突起部とともに前記第2接触部を形成する部位と、前記通気体を支持する部位との間に、当該突起部と当該通気体との間に介在する介在部を有する
    請求項1又は2に記載の通気筐体。
  4. 前記カバー部材の前記周囲部は、筒状の側壁部と、当該側壁部の内面から内側に突出するとともに、内側の面が前記装着部材の前記外面と前記第1接触部を形成する前記内面となる内側突出部とを有し、
    前記内側突出部は、前記装着部材の前記外面の周方向に等間隔に6個~16個配置されている
    請求項1~のいずれか1項に記載の通気筐体。
  5. 前記装着部材は、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を含んでなる弾性体であり、
    前記装着部材の製造に用いる金型に熱可塑性材料又は熱硬化性材料を充填するゲートに起因して生じた凸状のゲート突起、又は、除去したゲート残り及びカスが、当該装着部材の側面に存在する
    請求項1~のいずれか1項に記載の通気筐体。
  6. 前記装着部材は、一方の端部から他方の端部までの高さが6mm以上10mm以下である
    請求項1~のいずれか1項に記載の通気筐体。
  7. 前記通気部品の中心軸に垂直な方向から観察したときに、前記装着部材における前記カバー部材の前記周囲部により覆われる部分の当該中心軸に沿う方向の長さが6.0mm以上8.0mm以下である
    請求項1~のいずれか1項に記載の通気筐体。
  8. 前記カバー部材及び/又は前記装着部材が、当該カバー部材と当該装着部材とを脱着可能に接合する係止機構を有する
    請求項1~のいずれか1項に記載の通気筐体。
  9. 前記突起部の中心軸に垂直な平面により切断した前記連通孔の断面の面積S1と、各通気方向に垂直な平面により切断した前記通気路の断面の面積を前記通気体からの距離毎に合計した総面積が最小となる位置の総面積S2minとの比率S2min/S1が、1.0以上である
    請求項1~のいずれか1項に記載の通気筐体。
  10. 前記突起部の中心軸に垂直な平面により切断した前記連通孔の断面の面積S1と、前記通気部品の中心軸に沿って前記内部空間側から前記通気路を観察したときに、当該通気路が最も狭くなる位置の断面を表す平面の総面積S2outとの比率S2out/S1が、1.0以上である
    請求項1~のいずれか1項に記載の通気筐体。
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