JP7443624B2 - 横編機の可動シンカー - Google Patents

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Description

本発明は、横編機で編地を編成する際に、編針と協働して編目を形成するために用いられる可動シンカーに関する。
従来から、固定シンカーと可動シンカーとを備える横編機では、編針のフックでニードルループとなる編糸を引き込むとともに、固定シンカーの歯口側の側縁にシンカーループとなる編糸を掛け、新たな編目を形成する。形成された編目は可動シンカーで歯口下方に押し込む。固定シンカーは、天歯となる歯口ワイヤーの支持も行う。新たな編目を形成する際に、先に形成されていた旧編目は、歯口ワイヤーの位置を基準にノックオーバーされ、安定した風合いの編地を得ることができると期待される(たとえば、特許文献1参照)。編目の形成を安定して行うためには、旧編目以下、すでに編成された編地を歯口下方に引き下げることも必要となる。編地の引き下げは、歯口下方に設置される編地引下げ装置などで行われるけれども、可動シンカーで歯口から垂れ下がる編地を引き下げることも提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2015-132026号公報 特開2005-290573号公報
横編機で編成する編地は、ピンタックや引き返し編成など、編地が歯口で浮いたり滞留したりして、歯口下方まで下がり難いものもある。これら難編成組織の編地は、特許文献1のような可動シンカーと固定シンカーとの併用だけでは、可動シンカーによる新編目の押し込みが歯口ワイヤーまでであるので、安定した編成が困難になる。特許文献1の可動シンカーに特許文献2のような編地引下げの機能を付加することが可能なら、難編成組織も容易に編成可能になると期待される。しかしながら、特許文献2の可動シンカーは、前後の針床が対向する歯口中央で、前後の可動シンカー間に編地を挟んで引き下げる必要がある。ただし、編地を両側の針床から挟む方式であるので、編地の厚みなどの変化への対応が困難である。また、筒状編地などの前後編地は一緒に挟まれ、可動シンカーが開いても歯口内に留まるので、針床を長手方向に移動させて前後の対向位置をずらすラッキング時に編地を引っ掛けるおそれがある。
本発明の目的は、歯口周辺の編地を下方に押し下げ可能で、ラッキング時に編地を引っ掛けることのない横編機の可動シンカーを提供することである。
本発明は、歯口を挟む前後に少なくとも一対の針床を備え、各針床の長手方向に並設される針溝に収容される編針が歯口に進退して編地を編成し、旧ループの編目のノックオーバーに寄与する歯口ワイヤーを各針床の歯口側で長手方向に貫通するように支持する横編機で、
各針床の歯口に臨む先端側の編針間に設けられ、
先端側から離れる方向に間隔を空ける位置で針溝の側壁に設けられる揺動支承部に支承されて揺動し、歯口側に延びる作用腕が歯口から退出する方向の開位置と、作用腕が歯口に進入する方向の閉位置との間を、進退可能であり、
作用腕が延びる先端部分で、揺動の支点からの距離が歯口ワイヤーの位置までの距離よりも大きくて歯口に臨む位置に、歯口への進入で新ループを押し込むためのループ押し込み部を有し、
揺動支承部から作用腕と異なる方向に延びる駆動腕の先端の駆動受け部が揺動のための駆動を受ける、
横編機の可動シンカーにおいて、
作用腕は、歯口に進入する方向の先端に、歯口ワイヤーの下方から歯口に出没する編地押し下げ部を有し、
編地押し下げ部は、側面視において、
開位置では没入して針床側に隠れ、
閉位置では突出して、針床から垂れ下がる編地を押し下げる、
ことを特徴とする横編機の可動シンカーである。
また本発明で、前記編地押し下げ部は、平坦な形状を有する、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記作用腕は、前記編地押し下げ部が前記歯口側の先端で前記開位置側に折れ曲がって続く円弧部を有し、
円弧部は、前記支点からの距離が前記歯口ワイヤーまでの距離よりも小さい一定の距離で歯口に臨む、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記横編機は、前記前後の針床をそれぞれ上下二段に備える四枚ベッド機であり、
前記円弧部は、前記開位置側の端部で前記支点からの距離が減少する凹部に続き、
開位置での凹部は、上段の針床の編針のフックが通過する位置となる、
ことを特徴とする。
また本発明は、前記閉位置で前記ループ押し込み部の上方に設けられ、編針が進退する針底線を、閉位置では越えて歯口の下方側に膨らむ形状を有する、ループ押し下げ部を備える、
ことを特徴とする
また本発明で、前記円弧部は、前記口ワイヤーに、歯口ワイヤーの直径より小さい間隔で接近する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、可動シンカーは、針溝の側壁に設けられる揺動支承部で支承される揺動で、揺動支承部から歯口側に延びる作用腕が歯口から退出する方向の開位置と、作用腕が歯口に進入する方向の閉位置との間を、進退可能である。作用腕が延びる方向の先端に有する編地押し下げ部は、開位置から閉位置への突出で、針床から垂れ下がる編地を押し下げ可能であるので、歯口周辺の編地を下方に押し下げることができる。開位置では、編地押し下げ部が編地から離れ、針床側に隠れるので、ラッキング時に編地を引っ掛けるような支障が生じないようにすることができる。
また本発明によれば、編地押し下げ部は、平坦な形状を有するので、開位置から閉位置に揺動して編地を押し下げる際に突き刺さったり引っ掛かったりしないし、閉位置から開位置に揺動すると編地を円滑に解放することができる。
また本発明によれば、編地押し下げ部の歯口側先端は開位置側に折れ曲がり、揺動の支点からの距離が一定で歯口に臨む円弧部に続くので、円弧部には編地が引っ掛かることなく円滑に作用腕を開閉することができる。
また本発明によれば、開位置で、四枚ベッド機の上段の編針のフックが通過する位置に凹部が設けられるので、フックが編糸を引き込んでループを形成する際に支障が出ないようにすることができる。
また本発明によれば、ループ押し下げ部は閉位置で、編目が歯口で浮かないように押えることができる。
また本発明によれば、編地押し下げ部を歯口ワイヤーの直下に出没させて、編地を有効に引き下げることができる。
図1は、本発明の実施例1である可動シンカー1の正面図である。 図2は、図1の可動シンカー1を含む横編機10の前後の針床11,11の歯口13付近の構成を示す右側面断面図である。 図3は、図1の可動シンカー1の閉位置での針床11付近の右側面断面図である。 図4は、図1の可動シンカー1が編地24を引き下げる状態を示す針床11付近の模式的な右側面断面図である。 図5は、本発明の実施例2である可動シンカー31の正面図である。 図6は、図3の可動シンカー1を図5の可動シンカー31で置き換えた歯口13付近の構成を示す右側面断面図である。
以下、図1から図4は、本発明の実施例1である横編機10の可動シンカー1の構成と動作に関する。図2から図4は、可動シンカー1を備える横編機10の部分的な構成を側面視で示す。また図5および図6は、本発明の実施例2として、横編機10の可動シンカー1を可動シンカー31に置き換えた構成を示す。各図で対応する部分は,同一の参照符を付して示し、重複する説明を省略する場合がある。また説明の便宜上、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載される参照符を付して言及する場合がある。
図1は、本発明の実施例1である可動シンカー1の部品としての正面構成を示す。可動シンカー1は、鉄鋼などの金属板製であり、作用腕の先端側を除いて、基本的に特許文献1の可動シンカーと同様である。可動シンカー1は、揺動支承部2から作用腕3と駆動腕4とが異なる方向に延びて、ばね5も一体化されており、揺動支承部2の円周の中心を支点2aとして揺動する。作用腕3の先端部分は、ループ押し込み部3a、付き上がり防止部3b、編地押し下げ部3c、円弧部3dおよび凹部3eを有する。駆動腕4は、先端に駆動受け部4aを有する。ループ押し込み部3aは、特許文献1の編糸受け部に対応する。可動シンカー1では、支点2aから駆動腕4の駆動受け部4aまでの半径となる距離よりも作用腕3の先端部分までの距離が大きくなるので、駆動腕4を駆動するストロークよりも、作用腕3が揺動するストロークを大きくすることができる。編地押し下げ部3cは、直線または曲率半径の大きな曲面であり、平坦な形状を有する。編地押し下げ部3cのうちで、支点2aからの距離が最大となる部分は、ループ押し込み部3a側に折れ曲がる形状となり、支点2aからの距離が一定の円弧部3dに続く。図示の編地押し下げ部3cと円弧部3dとは、70度程度の角度をなしている。この角度は、予め設定される範囲、たとえば45度から135度の範囲とし、あまり小さい角度とならないようにする。
図2は、図1の可動シンカー1を含む横編機10の前後の針床11,11が歯口13を挟んで対向している構成を示す。前後の針床11,11は、歯口中央13aに関して、たとえば左が前で右が後となって対称となる。本実施例の横編機10は、前後の針床11,11をそれぞれ上下二段に備える四枚ベッド機である点で、前後の針床が一段ずつの二枚ベッド機である特許文献1の横編機とは異なる。しかしながら、可動シンカー1の揺動に関する構成や動作は、特許文献1と同等である。前後の各針床11は、下段側のみ示す基板12や、固定シンカー14、および図示を省略しているニードルプレート等を含む。ニードルプレートは、図の奥行き方向となる長手方向に一定間隔で立設され、ニードルプレート間に針溝が形成される。可動シンカー1は、作用腕3が歯口側に延びるように、揺動支承部2が針溝の側壁となっているニードルプレートで、針床11の先端側から離れる方向に間隔を空ける位置で支承される。可動シンカー1の作用腕3は、先端が歯口13に進退するように揺動する。図示の可動シンカー1は、作用腕3が歯口13から退出する方向の開位置にあるけれども、作用腕3が歯口13に進入する方向の閉位置に揺動することも可能である。針溝の側壁で支承される揺動支承部2は、揺動の中心となる支点2aを針溝の底部よりも浮いた位置に設けることができる。駆動腕4の先端の駆動受け部4aは、針溝内で、シンカージャックから駆動を受ける。
ニードルプレートの歯口13に臨む先端側には、固定シンカー14が取付けられる。固定シンカー14は、取付け状態で歯口13に臨む側縁に度決め部14aを有する。度決め部14aは、編目形成時にシンカーループが掛かる。固定シンカー14は、度決め部14aよりも下方に設けられる支持部14bも有する。支持部14bは、歯口ワイヤー15を支持するための孔を有する。この孔を針床11の長手方向に貫通する歯口ワイヤー15は、編目形成時に旧ループの編目のノックオーバーに寄与する。固定シンカー14の基板12への取付けは、取付けワイヤー14cと図示の範囲外となる底部の取付けワイヤーとを用いて行われる。可動シンカー1の円弧部3dは、支点2aからの距離が歯口ワイヤー15までの距離よりも小さい一定の距離で歯口13に臨み、歯口ワイヤー15に、歯口ワイヤー15の直径よりも小さい間隔を空けて接近する。
各針床11の上下二段に形成される針溝には、編針として複合針16が収容される。複合針16は、歯口13側の先端にフック16aを有する針本体が針溝内で摺動して歯口13に進退する。複合針16は、フック16aの開閉をスライダー16bで行う。スライダー16bは、針本体に設けるスライダー溝に収容され、針本体に対して摺動して、歯口13側の先端でフック16aを開閉する。新たな編目の形成時には、フック16aがスライダー16bから離れて歯口13に進入し、歯口13で供給される編糸を捕捉して歯口13から退出する。可動シンカー1の作用腕3の先端部分でループ押し込み部3aと円弧部3dとの角には、凹部3eが設けられる。凹部3eは、図示のような可動シンカー1の開位置で、上段の複合針16のフック16aが通過する軌跡に対応する位置となり、フック16aが編糸を引き込む際に、フック16aから固定シンカー14の度決め部14aに渡る編糸と干渉しないための逃がしになっている。編地押し下げ部3cと円弧部3dとが折れ曲がる角部は、作用腕3の歯口13側の先端となる。この角部は、図2のような開位置で、歯口13に突出しないで針床11側に没入して隠れる。このように側面視において可動シンカー1の作用腕3の先端が針床11側に隠れるので、前後の針床11,11間でラッキングが行われても、編目を引っ掛けるような支障は生じない。
図3は、横編機10で、可動シンカー1が閉位置にある状態での針床11の歯口13付近の構成を示す。前後の針床11,11で同様の構成を有するので、前の針床11のみ示して重複する説明を省略する。閉位置では、ループ押し込み部3aが歯口ワイヤー15に接近する。ループ押し込み部3aは、揺動の支点2aからの距離が歯口ワイヤー15の位置までの距離よりも大きくて歯口に臨む位置に設けられる。編地押し下げ部3cと円弧部3dとが折れ曲がる角部は、歯口ワイヤー15の下方から歯口13側に突出する。ループ押し込み部3aは、フック16aが編糸を引き込んで形成するニードルループとともに新たに形成されるシンカーループを歯口ワイヤー15付近に押し込む機能を有する。円弧部3dは、歯口ワイヤー15から下方に離れ、開位置側の端部で支点2aからの距離が減少して凹部3eに続く。なお、付き上がり防止部3bは、可動シンカー1の閉位置で機能する。対向する針床11から歯口13に進入する複合針16のフック16aとともに付き上がる編目は、ステッチプレッサーを使用する場合なら押えられると期待されるけれども、押えきれなくて歯口13で浮いたり盛り上がったりする編目が生じる可能性がある。付き上がり防止部3bは、下段の複合針16が歯口13に進退する針底線16c付近で、そのような編目を押える壁として機能する。
図4は、図1の可動シンカー1が編地24を引き下げる状態を模式的に示す。複合針16は、下段のみ示し、上段は図示を省略する。可動シンカー1は、開位置から閉位置に揺動する途中を示す。複合針16のフック16aは、一旦歯口13に進出して、給糸される編糸を捕捉して引き込むことで、新ループ20を形成する。新ループ20は、固定シンカー14の度決め部14aに掛かるシンカーループ21と、フック16aに引き込まれて形成されるニードルループ22とで形成される。編目形成を連続して行っている場合、フック16aに形成されていたニードルループ22は、フック16aが歯口13に進出する前進に対し、フック16aから離れて針本体の針幹に後退してクリアされて旧ループ23となる。針本体の前進に対し、スライダー16bは、相対的に後退してフック16aを開きながらスライダー溝に沈むので、旧ループ23のクリアが可能となる。進出した歯口13で給糸を受けたフック16aが引き込まれると、スライダー16bは相対的に前進してフック16aを閉じ、旧ループ23はフック16aを閉じているスライダー16bを乗り越えてノックオーバーされる。ノックオーバーされた旧ループ23は、歯口ワイヤー15を越えて針床11に近い位置で歯口13の下方に垂れ下がる編地24に続く。
歯口ワイヤー15の下方で歯口13側に突出する編地押し下げ部3cは、可動シンカー1が開位置から閉位置に時計回り方向に揺動すると、歯口13の中央ではなく、針床に近い位置で編地24を下方に押し下げることができる。閉位置から開位置への揺動では、反時計回り方向となるので、編地押し下げ部3cは円滑に編地24から離れ、押し下げを解除して編地24を解放することができる。編地押し下げ部3c、円弧部3dおよびその角部は、平坦であり、鈎状等の突起や凹凸が無くて編地24に引っ掛かることはない。編地押し下げ部3cは、編地24に引っ掛かる部分が無いため、編地24を確実に捕捉して保持できるように幅を持たせている。
以上のように、編地押し下げ部3cを可動シンカー1に備えることによって、前後の針床11,11で別々に編成して筒状に繋げるような編地を、効果的に押し下げることができる。特にピンタックや引き返し編みなどの難編成組織で、編地下がりを改善し、編成を容易にすることができる。ポケットなどの編成も容易となり、筒状編地での柄や形状の幅を広げることができる。
なお、本実施例の横編機10は四枚ベッド機であるけれども、特許文献1と同様な二枚ベッド機にも本発明を同様に適用することができる。また、可動シンカー1にはばね5が一体化されているけれども、別体のばねを用いたり、ばねの付勢を行わないようにしたりすることもできる。可動シンカー1の揺動は、特許文献1のように針溝内で駆動腕4の駆動受け部4aをシンカージャックで駆動して、シンカー装置としての嵩が高くならないように行っているけれども、駆動用のバットを針溝外に突出させて、カムで直接駆動するようにしてもよい。編針として複合針16を使用しているけれども、べら針を使用することもできる。
図5は、本発明の実施例2である可動シンカー31の部品としての正面構成を示す。可動シンカー31は、作用腕33の先端側を除いて、基本的に図1の可動シンカー1と同様である。すなわち、可動シンカー31の揺動支承部32、作用腕33、駆動腕34、ばね35、支点32a、ループ押し込み部33a、編地押し下げ部33c、円弧部33d、凹部33e、および駆動受け部34aは、可動シンカー1の各部に対応する。ただし、可動シンカー1の付き上がり防止部3bに対して、ループ押下げ部33bを設ける。ループ押下げ部33bは、付き上がり防止部3bを設ける場合よりも、可動シンカー31の閉位置で、針底線16cを越えて下方側に膨らむ形状を有する。ループ押し下げ部33bは、付き上がり防止の壁としても機能する。
図6は、図3の可動シンカー1を図5の可動シンカー31で置き換えた歯口13付近の構成を示す。図示のような可動シンカー31の閉位置にある状態では、ループ押し下げ部33bが膨らむ先端は、針底線16cを越えて下方まで歯口13に進入する。歯口13に進入するループ押し下げ部33bは、ピンタックや引き返し編成などの難編成組織の編地に対し、ループ押し込み部33aや編地押し下げ部33bが機能して押し下げても、押し下げ切れない分を、押さえることができる。ループ押し下げ部33bが膨らむ先端は、閉位置で歯口中央13aまでにする。ただし、歯口13では、編地を押えるためのステッチプレッサーが使用される場合がある。そのような場合、ループ押し下げ部33bが膨らむ先端は、ステッチプレッサーが通る歯口中央13aを避けて、針床11側に寄る位置までにしておく。
1,31 可動シンカー
2,32 揺動支承部
2a,32a 支点
3,33 作用腕
3a,33a ループ押し込み部
3c,33c 編地押し下げ部
3d,33d 円弧部
3e,33e 凹部
4,34 駆動腕
4a,34a 駆動受け部
10 横編機
11 針床
12 基板
13 歯口
13a 歯口中央
14 固定シンカー
14a 度決め部
14b 支持部
15 歯口ワイヤー
16 複合針
16a フック
16b スライダー
16c 針底線
20 新ループ
23 旧ループ
24 編地
33b ループ押し下げ部

Claims (6)

  1. 歯口(13)を挟む前後に少なくとも一対の針床(11)を備え、各針床(11)の長手方向に並設される針溝に収容される編針(16)が歯口(13)に進退して編地(24)を編成し、旧ループ(23)のノックオーバーに寄与する歯口ワイヤー(15)を各針床(11)の歯口(13)側で長手方向に貫通するように支持する横編機(10)で、
    各針床(11)の歯口(13)に臨む先端側の編針(16)間に設けられ、
    先端側から離れる方向に間隔を空ける位置で針溝の側壁に設けられる揺動支承部(2,32)に支承されて揺動し、歯口(13)側に延びる作用腕(3,33)が歯口(13)から退出する方向の開位置と、作用腕(3,33)が歯口(13)に進入する方向の閉位置との間を、進退可能であり、
    作用腕(3,33)が延びる先端部分で、揺動の支点(2a,32a)からの距離が歯口ワイヤー(15)の位置までの距離よりも大きくて歯口(13)に臨む位置に、歯口(13)への進入で新ループ(20)を押し込むためのループ押し込み部(3a,33a)を有し、
    揺動支承部(2,32)から作用腕(3,33)と異なる方向に延びる駆動腕(4,34)の先端の駆動受け部(4a,34a)が揺動のための駆動を受ける、横編機(10)の可動シンカー(1,31)において、
    作用腕(3,33)は、歯口(13)に進入する方向の先端に、歯口ワイヤー(15)の下方から歯口(13)に出没する編地押し下げ部(3c,33c)を有し、
    編地押し下げ部(3c,33c)は、側面視において、
    開位置では没入して針床側に隠れ、
    閉位置では突出して、針床から垂れ下がる編地(25)を押し下げる、
    ことを特徴とする横編機(10)の可動シンカー(1,31)。
  2. 前記編地押し下げ部(3c,33c)は、平坦な形状を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の横編機(10)の可動シンカー(1,31)。
  3. 前記作用腕(3,33)は、前記編地押し下げ部(3c,33c)が前記歯口(13)側の先端で前記開位置側に折れ曲がって続く円弧部(3d,33d)を有し、
    円弧部(3d,33d)は、前記支点(2a,32a)からの距離が前記歯口ワイヤー(15)までの距離よりも小さい一定の距離で前記歯口(13)に臨む、
    ことを特徴とする請求項1記載の横編機(10)の可動シンカー(1,31)。
  4. 前記横編機(10)は、前記前後の針床(11)をそれぞれ上下二段に備える四枚ベッド機であり、
    前記円弧部(3d,33d)は、前記開位置側の端部で前記支点(2a,32a)からの距離が減少する凹部(3e,33e)に続き、
    開位置での凹部(3e,33e)は、上段の針床(11)の編針(16)のフック(16a)が通過する位置となる、
    ことを特徴とする請求項3記載の横編機(10)の可動シンカー(1,31)。
  5. 前記閉位置で前記ループ押し込み部(33a)の上方に設けられ、前記編針(16)が進退する針底線(16c)を、閉位置では越えて前記歯口(13)の下方側に膨らむ形状を有する、ループ押し下げ部(33b)を備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の横編機(10)の可動シンカー(31)。
  6. 前記円弧部(3d、33d)は、前記口ワイヤー(15)に、歯口ワイヤー(15)の直径より小さい間隔で接近する、
    ことを特徴とする請求項3または4記載の横編機(10)の可動シンカー(1,31)。
JP2023511445A 2021-03-29 2022-03-29 横編機の可動シンカー Active JP7443624B2 (ja)

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