JP7443165B2 - 歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、歯車装置に関する。
近年、歯車装置は、軽量化の要求により、樹脂により形成された歯車を使用することが提案されている。
しかし、歯車に樹脂を用いると、歯車の噛合箇所の発熱により、熱劣化や熱変形の影響が懸念される。
そこで、従来の歯車装置では、互いに噛合う一方の歯車を樹脂材料で形成し、他方の歯車を樹脂製の歯車より高熱伝導性材料で形成することにより、熱を拡散して温度上昇を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-155313号公報
しかしながら、特許文献1の歯車装置においては、樹脂製の歯車側からの放熱に関し、改善の余地があった。
本発明は、歯車装置の効率的な温度上昇の抑制を図ることを目的とする。
本発明は、第1歯車と、前記第1歯車と噛合う第2歯車と、を備えた歯車装置であって、
少なくとも、前記第1歯車は、樹脂により構成され、
外部部材に連結される連結部材と、前記第1歯車から前記連結部材に至る経路に配置される経路部材と、前記連結部材に連結されるケーシング部材と、前記ケーシング部材と前記経路部材との間に配置される金属の軸受と、前記第1歯車、前記第2歯車、前記連結部材および前記経路部材以外の部材であって樹脂により構成される他部材と、を有し、
前記第1歯車、前記連結部材および前記経路部材は、前記他部材よりも熱伝導率が高い高熱伝導樹脂により構成され、
前記ケーシング部材が前記他部材であり、
前記連結部材は、前記軸受の外輪と軸方向に当接し、
前記第1歯車から前記連結部材に至る熱伝達の経路が、前記高熱伝導樹脂よりも熱伝導率の低い低熱伝導樹脂の低熱伝導樹脂部材を介することなく、前記経路部材および前記軸受により構成される歯車装置とした。
本発明によれば、歯車装置の効率的な温度上昇の抑制を図ることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る歯車装置を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る歯車装置を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係る歯車装置としての撓み噛合い式歯車装置を示す断面図である。
以下では、図中の回転軸O1に沿った方向を「軸方向」、回転軸O1から垂直な方向を「径方向」、回転軸O1を中心とする回転方向を「周方向」と定義する。
図1に示すように、撓み噛合い式歯車装置1は、外歯歯車12(第2歯車)が撓み変形して回転軸O1回りの回転運動が伝達される筒型の撓み噛合い式歯車装置である。
具体的に、撓み噛合い式歯車装置1は、起振体軸10、起振体軸10により撓み変形される外歯歯車12、外歯歯車12と噛合う第1内歯歯車22g及び第2内歯歯車23g、並びに、起振体軸受15を備える。さらに、撓み噛合い式歯車装置1は、第1ケーシング22、内歯歯車部材23、第2ケーシング24、第1カバー26、第2カバー27、入力軸受31、32及び主軸受33を備える。
起振体軸10は、中空軸状であり、回転軸O1に垂直な断面の外形が楕円状である起振体10Aと、起振体10Aの軸方向の両側に設けられ回転軸O1に垂直な断面の外形が円形である軸部10B、10Cとを有する。なお、楕円状とは、幾何学的に厳密な楕円に限定されるものではなく、略楕円を含む。起振体軸10は、回転軸O1を中心に回転し、起振体10Aの回転軸O1に垂直な断面の外形形状の中心は回転軸O1と一致する。この起振体軸10は、モータ等の駆動源(図示省略)に連結されて駆動力が入力される入力軸である。
外歯歯車12は、可撓性を有する円筒状の金属であり、外周に歯が設けられている。
第1内歯歯車22gと第2内歯歯車23gは、回転軸O1を中心として起振体軸10の周囲で回転を行う。
これら第1内歯歯車22gと第2内歯歯車23gは、軸方向に並んで設けられ、外歯歯車12と噛合している。具体的には、第1内歯歯車22g及び第2内歯歯車23gの一方が、外歯歯車12の軸方向の中央より片側の歯部に噛合し、他方が、外歯歯車12の軸方向の中央よりもう一方の片側の歯部に噛合する。第1内歯歯車22gは、第1ケーシング22の内周部の該当箇所に内歯が設けられて構成される。第2内歯歯車23gは、内歯歯車部材23の内周部の該当箇所に内歯が設けられて構成される。
起振体軸受15は、起振体10Aと外歯歯車12との間に配置される。起振体軸受15は、複数の転動体(コロ)15Aと、複数の転動体15Aを保持する保持器15Cとを有する。複数の転動体15Aは、起振体10Aの外周面と外歯歯車12の内周面とを転動面として転動する。なお、起振体軸受15は、起振体10Aとは別体の内輪や、外歯歯車12とは別体の外輪を有してもよい。
外歯歯車12と、起振体軸受15の保持器15Cとの軸方向の両側には、これらに当接して、これらの軸方向の移動を規制する規制部材としてのスペーサリング36、37が設けられている。
第1ケーシング22及び第2ケーシング24は、連結部材であるボルト57により互いに連結されて、第1内歯歯車22g、第2内歯歯車23g及び外歯歯車12の径方向外側を覆う。このうち、第1ケーシング22は、上述のように、内周部の一部に内歯が設けられており、第1内歯歯車22gと一体的に構成されている。
また、第1ケーシング22及び第2ケーシング24には、反負荷側(図1における右側)の端部に軸方向に一続きに延びるボルト連結用穴22h、24hが設けられている。撓み噛合い式歯車装置1が装置外部の外部部材55(例えば、ロボットの基端側アーム部材)と接続される際、第1ケーシング22と第2ケーシング24は、ボルト連結用穴22h、24hを介して連結部材であるボルト53により外部部材55に共締めにより連結される。これらボルト連結用穴22h、24hは、周方向の複数の箇所に設けられている。また、第1ケーシング22及び第2ケーシング24は、ボルト連結用穴22h、24hとは別のボルト穴22j、24jを有しており、このボルト穴22j、24jに挿通・螺合された前述のボルト57により互いに連結(仮止め)されている。
内歯歯車部材23は、第2ケーシング24の径方向内側でかつ起振体軸10の径方向外側に、少なくとも一部が配置されている。また、内歯歯車部材23は、上述のように、内周部の一部に内歯が設けられており、第2内歯歯車23gと一体的に構成されている。
第1カバー26及び第1ケーシング22は、反負荷側にボルト穴26k、22kを有しており、このボルト穴26k、22kに挿通・螺合されたボルト51により互いに連結されている。
そして、第1カバー26は、起振体軸10の一端側における外周部を覆う。
第2カバー27は、内歯歯車部材23と連結されて、起振体軸10の他端側における外周部を覆う。第2カバー27及び内歯歯車部材23には、負荷側(図1における左側)の端部に軸方向に一続きに延びるボルト連結用穴27h、23hが設けられている。撓み噛合い式歯車装置1が装置外部の被駆動部材56(例えば、ロボットの先端側アーム部材)と接続される際、第2カバー27と内歯歯車部材23は、ボルト連結用穴27h、23hを介して連結部材であるボルト54により被駆動部材56に共締めにより連結される。これらボルト連結用穴27h、23hは、周方向の複数の箇所に設けられている。また、第2カバー27及び内歯歯車部材23は、ボルト連結用穴27h、23hとは別のボルト穴27j、23jを有しており、このボルト穴27j、23jに挿通・螺合されたボルト52により互いに連結(仮止め)されている。
入力軸受31は、例えば内輪31a、外輪31b及び転動体31cを有する玉軸受であり、起振体軸10の軸部10Bと第1カバー26との間に配置される。第1カバー26は、入力軸受31を介して起振体軸10を回転自在に支持する。なお、入力軸受31は、玉軸受に限定されるものではなく、各種軸受を採用でき、例えばコロ軸受であってもよい。また、専用の内輪や外輪を有することなく、内輪が起振体軸10と一体的に構成されたり、外輪が第1カバー26と一体的に構成されてもよい。
入力軸受32は、例えば内輪32a、外輪32b及び転動体32cを有する玉軸受であり、起振体軸10の軸部10Cと第2カバー27との間に配置される。第2カバー27は、入力軸受32を介して起振体軸10を回転自在に支持する。なお、入力軸受32は、玉軸受に限定されるものではなく、各種軸受を採用でき、例えばコロ軸受であってもよい。また、専用の内輪や外輪を有することなく、内輪が起振体軸10と一体的に構成されたり、外輪が第2カバー27と一体的に構成されてもよい。
また、入力軸受31、32はいずれも、内部に潤滑剤が封入されたシール付きの軸受であるが、シール付きでなくともよい。
主軸受33は、例えば内輪33a、外輪33b及び転動体33cを有する玉軸受であり、内歯歯車部材23と第2ケーシング24との間に配置される。第2ケーシング24は、主軸受33を介して内歯歯車部材23を回転自在に支持する。なお、主軸受33は、玉軸受に限定されるものではなく、各種軸受を採用できる。例えば、クロスローラ軸受でもよいし、また内歯歯車部材23と第2ケーシング24との間で、軸方向に離間した複数の軸受(アンギュラ玉軸受、テーパ軸受等)から構成されてもよい。また、主軸受33は、専用の内輪や外輪を有することなく、内輪が内歯歯車部材23と一体的に構成されたり、外輪が第2ケーシング24と一体的に構成されてもよい。また、主軸受33は、特に限定はされないが、内部に潤滑剤が封入されたシール付きの軸受であってもよい。
入力軸受31、32及び主軸受33の撓み噛合い式歯車装置1の機構部が収納される潤滑剤封入空間Sに対する軸方向外側には、これら軸受に対するシール性を担保するための軸封部であるシール部41~43が設けられている。
入力軸受31のシール部41は、第1カバー26から径方向内側に向かって起振体軸10(軸部10B)の外周面近傍まで延出され、入力軸受31の軸方向外側を覆う壁面からなり、軸部10Bの外周との間に狭小な隙間を形成して、潤滑剤の移動を阻害する。
入力軸受32のシール部42は、第2カバー27から径方向内側に向かって起振体軸10(軸部10C)の外周面近傍まで延出され、入力軸受32の軸方向外側を覆う壁面からなり、軸部10Cの外周との間に狭小な隙間を形成して、潤滑剤の移動を阻害する。
主軸受33のシール部43は、第2ケーシング24から径方向内側に向かって第2カバー27の外周面近傍まで延出され、主軸受33の軸方向外側を覆う壁面からなり、第2カバー27の外周との間に狭小な隙間を形成して、潤滑剤の移動を阻害する。また、シール部43の内側(主軸受33側)には、第2カバー27から径方向外側に突出する突起を有している。これらシール部43と突起とにより、ラビリンス構造が構成されている。
[各部材の素材]
各部材の素材は、本実施形態においては、以下のように構成されている。
起振体軸10、外歯歯車12、スペーサリング36、37は、鉄鋼素材等の金属素材から構成される。特に制限されないが、より具体的には、起振体軸10が、クロムモリブデン鋼などの鉄鋼素材から構成される。外歯歯車12は、ニッケルクロムモリブデン鋼などの鉄鋼素材から構成される。スペーサリング36、37は、高炭素クロム軸受鋼鋼材等の鉄鋼素材から構成される。
また、入力軸受31,32及び主軸受け33は、内外輪及び転動体が金属、例えば、高炭素クロム軸受鋼から構成される。
また、起振体軸受15は、転動体15Aと保持器15Cが金属、例えば、高炭素クロム軸受鋼から構成される。
また、各ボルト51~54,57は、金属、例えば、一般構造用圧延鋼材、冷間圧造用炭素鋼線、機械構造用炭素鋼鋼材等から構成される。
撓み噛合い式歯車装置1は、「第1歯車」と、「第1歯車」と噛合う「第2歯車」と、「外部部材」に連結される「連結部材」と、「第1歯車」と「連結部材」に至る(熱伝達)経路に配置される「経路部材」と、「第1歯車」、「第2歯車」、「連結部材」および「経路部材」以外の部材であって樹脂により構成される「他部材」とを有し、「第1歯車」、「連結部材」および「経路部材」は、「他部材」よりも熱伝導率が高い樹脂により構成されることを特徴の一つとしている。
また、撓み噛合い式歯車装置1は、「他部材」として、「被駆動部材」に連結される「出力部材」を備え、「第1歯車」、「連結部材」および「経路部材」のいずれかの部材と「被駆動部材」の間に「出力部材」が配置され、「被駆動部材」は、金属製のボルトにより、「出力部材」を貫通して「第1歯車」、「連結部材」および「経路部材」のいずれかの部材に連結されることを別の特徴の一つとしている。
撓み噛合い式歯車装置1においては、「第1歯車」は、第1内歯歯車22g及び第2内歯歯車23gが該当し、「第1歯車」と噛合う「第2歯車」は、外歯歯車12が該当する。
「外部部材」は、外部部材55が該当し、「外部部材」に連結される「連結部材」は、第1ケーシング22が該当する。
第1内歯歯車22gを「第1歯車」とする場合、「第1歯車」と「連結部材」に至る経路に配置される「経路部材」は、第1ケーシング22が該当する。
即ち、第1内歯歯車22gの熱伝達の経路については、第1ケーシング22における外部部材55との連結部分(第1ケーシング22の径方向外側部分)が「連結部材」であり、第1ケーシング22における第1内歯歯車22gの周辺部分から外部部材55との連結部分近傍までの間の部分が「経路部材」となっている。つまり、第1内歯歯車22gの熱伝達の経路については、「第1歯車」、「経路部材」及び「連結部材」が一体的に構成されている。
第2内歯歯車23gを「第1歯車」とする場合、「第1歯車」と「連結部材」に至る経路に配置される「経路部材」は、内歯歯車部材23が該当する。
即ち、第2内歯歯車23gの熱伝達の経路については、第1ケーシング22が「連結部材」であり、内歯歯車部材23における第2内歯歯車23g以外の部分が「経路部材」となっている。つまり、第2内歯歯車23gの熱伝達の経路については、「第1歯車」及び「経路部材」が一体的に構成されている。
なお、第2内歯歯車23gの熱伝達の経路の場合、「経路部材」としての内歯歯車部材23と「連結部材」としての第1ケーシング22との間には、金属製の主軸受け33が設けられており、主軸受け33が熱伝達の経路の一部を構成している。より具体的には、主軸受け33の内輪33aが内歯歯車部材23と径方向および軸方向に当接し、主軸受け33の外輪33bが第1ケーシング22と軸方向に当接して、熱伝達の経路を構成している。
「第1歯車」、「第2歯車」、「連結部材」および「経路部材」以外の部材であって樹脂により構成される「他部材」は、第2ケーシング24、第1カバー26及び第2カバー27が該当する。
即ち、「他部材」は、前述した「第1歯車」、「第2歯車」、「連結部材」および「経路部材」のいずれかに該当する部材と、既に述べた起振体軸10、外歯歯車12、スペーサリング36、37、入力軸受31,32、主軸受け33及び起振体軸受15及び各ボルト51~54,57等の金属製の部材とを除外した部材である。
そして、この撓み噛合い式歯車装置1では、「他部材」に該当する第2ケーシング24、第1カバー26及び第2カバー27を樹脂によって構成し、「第1歯車」、「連結部材」および「経路部材」に該当する第1内歯歯車22g、第2内歯歯車23g、第1ケーシング22及び内歯歯車部材23を、「他部材」に該当する各部材よりも熱伝導率が高い樹脂により構成している。
なお、以下の説明では、「第1歯車」、「連結部材」および「経路部材」のように、「他部材」よりも熱伝導率が高い樹脂により構成される部材を総称する場合には「高熱伝導樹脂部材」とし、「他部材」に該当する熱伝導率の高くない樹脂で構成される部材を総称する場合には「低熱伝導樹脂部材」とする。
図1では、「低熱伝導樹脂部材」に該当する部材には同一のハッチングを付して、「高熱伝導樹脂部材」に該当する部材には別の同一のハッチングを付して、これらが容易に識別可能に図示している。なお、後述する図2も同様である。
なお、上記「低熱伝導樹脂部材」に該当する全ての部材については、同一の樹脂を使用しないで複数種類の樹脂を使用しても良い。同様に、上記「高熱伝導樹脂部材」に該当する全ての部材については、同一の樹脂を使用しないで複数種類の樹脂を使用しても良い。
但し、「高熱伝導樹脂部材」に使用される全種の樹脂は、いずれも、「低熱伝導樹脂部材」に使用される全種の樹脂よりも熱伝導率が高いものを使用する。
「低熱伝導樹脂部材」に使用される樹脂としては、本実施形態においては樹脂の母材に強化用の繊維が含有されるものが使用される。なお、強化用の繊維を含有しない樹脂を使用してもよい。
母材の樹脂は、例えば、50~60℃程度の耐熱性を持つエンジニアリングプラスチック(汎用エンジニアリングプラスチック)が使用される。具体的には、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等が挙げられる。ここでいう耐熱性とは、静的に形状が維持できる温度ではなく、歯車としての性能を維持できる温度のことであり、高熱伝導樹脂部材についても同様である。
また、強化用の繊維としては、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維、ザイロン繊維、ボロン繊維等が挙げられる。これらの繊維を含有する汎用エンジニアリングプラスチックの場合(例えば、ガラス繊維を含有するポリアセタール)、熱伝導率は、0.3W/m℃未満である。
「高熱伝導樹脂部材」に使用される樹脂としては、本実施形態においては、樹脂の母材に強化用の繊維が含有されるものが使用される。なお、強化用の繊維を含有しない樹脂を使用してもよい。
母材の樹脂は、70℃以上の耐熱性を持つ樹脂が好ましく、例えば、100℃以上の耐熱性を持つスーパーエンジニアリングプラスチック(特種エンジニアリングプラスチック)が使用される。具体的には、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、芳香族ポリアミド(PPA)、液晶ポリマー(LCP)、ポリスルホン(PSU)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアリレート(PAR)、熱可塑性ポリイミド(TPI)等が挙げられる。
また、強化用の繊維としては、「低熱伝導樹脂部材」の強化用の繊維よりも熱伝導性の高い繊維であれば良く、例えば、カーボン繊維等が挙げられる。高熱伝導樹脂部材の熱伝導率は、0.5W/m℃以上であることが好ましく、スーパーエンジニアリングプラスチック(例えば、ポリエーテルエーテルケトン)にカーボン繊維を含有させた樹脂の場合、熱伝導率は、0.95W/m℃である。
また、撓み噛合い式歯車装置1において、「被駆動部材」は、被駆動部材56が該当し、「被駆動部材」に連結される「出力部材」は、第2カバー27が該当する。第2カバー27は、「経路部材」としての内歯歯車部材23と被駆動部材56の間に配置されている。
そして、被駆動部材56は、金属製のボルト54により、「出力部材」としての第2カバー27を貫通して「経路部材」である内歯歯車部材23に連結されている。
[動作説明]
上記構成の撓み噛合い式歯車装置1にあっては、モータ等の駆動源により起振体軸10の回転駆動が行われると、起振体10Aの運動が外歯歯車12に伝わる。このとき、外歯歯車12は、起振体10Aの外周面に沿った形状に規制され、軸方向から見て、長軸部分と短軸部分とを有する楕円形状に撓んでいる。さらに、外歯歯車12は、固定された第1内歯歯車22gと長軸部分で噛合っている。このため、外歯歯車12は起振体10Aと同じ回転速度で回転することはなく、外歯歯車12の内側で起振体10Aが相対的に回転する。そして、この相対的な回転に伴って、外歯歯車12は長軸位置と短軸位置とが周方向に移動するように撓み変形する。この変形の周期は、起振体軸10の回転周期に比例する。
外歯歯車12が撓み変形する際、その長軸位置が移動することで、外歯歯車12と第1内歯歯車22gとの噛合う位置が回転方向に変化する。ここで、例えば、外歯歯車12の歯数が100で、第1内歯歯車22gの歯数が102だとすると、噛合う位置が一周するごとに、外歯歯車12と第1内歯歯車22gとの噛合う歯がずれを生じる。例えば、外部部材55が固定されている場合には、第1内歯歯車22gは、固定さるので、外歯歯車12が回転(自転)する。上記の歯数であれば、起振体軸10の回転運動は減速比100:2で減速されて外歯歯車12に伝達される。
一方、外歯歯車12は、第2内歯歯車23gとも噛合っているため、起振体軸10の回転によって外歯歯車12と第2内歯歯車23gとの噛合う位置も回転方向に変化する。ここで、第2内歯歯車23gの歯数と外歯歯車12の歯数とが同数であるとすると、外歯歯車12と第2内歯歯車23gとは相対的に回転せず、外歯歯車12の回転運動が減速比1:1で第2内歯歯車23gへ伝達される。これらによって、起振体軸10の回転運動が減速比100:2で減速されて、内歯歯車部材23及び第2カバー27へ伝達され、この回転運動が被駆動部材56に出力される。
この動作時において、第1内歯歯車22gと第2内歯歯車23gは、それぞれ外歯歯車12と噛合して、摩擦により熱を生じる。
この噛合い部で生じた熱の一部は、熱伝導率の高い金属製の外歯歯車12、起振体軸受け15および起振体軸10に伝達されて放熱される。
さらに、第1内歯歯車22gに生じた熱は、第1ケーシング22を通じて、外部部材55に伝達されて放熱される。
また、第2内歯歯車23gに生じた熱は、内歯歯車部材23に伝わり、さらに、主軸受け33を介して第1ケーシング22から外部部材55に伝達されて放熱される。
また、第2内歯歯車23gに生じた熱は、ボルト54を通じて、被駆動部材56にも伝達されて放熱される。
[本実施形態の技術的効果]
撓み噛合い式歯車装置1は、「他部材」に該当する第2ケーシング24、第1カバー26及び第2カバー27と、「第1歯車」、「連結部材」および「経路部材」に該当する第1内歯歯車22g、第2内歯歯車23g、第1ケーシング22及び内歯歯車部材23とを樹脂により構成している。
このため、撓み噛合い式歯車装置1における金属製の部材の低減を図り、軽量化を実現することが可能である。
また、撓み噛合い式歯車装置1では、外歯歯車12(、起振体軸受け15および起振体軸10)を金属製としているので、噛合い部で発生した熱を、これらの金属製の部材を介して放熱できる。
さらに、撓み噛合い式歯車装置1では、第1内歯歯車22g、第2内歯歯車23gから外部部材55や被駆動部材56に到るまでの熱伝達の経路となる各部材について、高熱伝導樹脂部材としての樹脂材料によって構成しているので、外部部材55に対して効率的に放熱が行われ、装置の効果的な温度上昇の抑制を図ることが可能となる。
さらに、撓み噛合い式歯車装置1では、全ての樹脂部材を高熱伝導樹脂で構成するのではなく、熱伝達経路を構成しない他部材については、低熱伝導樹脂部材を使用している。
低熱伝導樹脂部材に使用される樹脂の母材は、汎用エンジニアリングプラスチックに代表されるように、安価な樹脂であり、高熱伝導樹脂部材に使用される樹脂の母材は、スーパーエンジニアリングプラスチックに代表されるように、特殊な機能や特性を有する高価な樹脂であることが一般的である。また、低熱伝導樹脂部材に含有される熱伝導率の低い繊維(例えば、ガラス繊維)は、高熱伝導樹脂部材に含有される熱伝導率の高い繊維(例えば、カーボン繊維)に比べて安価である。
従って、上記のように、撓み噛合い式歯車装置1における熱発生箇所から放熱可能な外部部材55までの熱伝達の経路となる部材に限定して熱伝導率が高い樹脂を使用することにより、撓み噛合い式歯車装置1の軽量化を図りつつも、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、高熱伝導樹脂部材は、母材となる樹脂に含有される繊維に、低熱伝導樹脂部材よりも、熱伝導率が高いものを使用している。
このため、高熱伝導樹脂部材は、部材強度を高く維持し、軽量化を実現しながら効率的に熱伝達を行い、効果的な放熱を行うことが可能となる。
また、高熱伝導樹脂部材は、樹脂の母材として、低熱伝導樹脂部材の樹脂の母材よりも耐熱性が高い樹脂を使用している。このため、第1内歯歯車22g、第2内歯歯車23gにおいて、撓み噛合い式歯車装置1の作動時に発熱した場合でも、高い耐熱性により摩耗、劣化、変形を抑制し、動作精度も高く維持することが可能である。
また、熱の伝達が行われる各部材も高い耐熱性により劣化、変形を抑制することが可能となる。
また、撓み噛合い式歯車装置1は、第1内歯歯車22g及び第2内歯歯車23gを第1歯車とし、外歯歯車12を第2歯車としている。
内歯歯車と外歯歯車とが噛合する場合、外側に位置する内歯歯車の方が部材の全体的なサイズが大きくなり、これに伴って部材の体積も大きくなる。このため、第1内歯歯車22g及び第2内歯歯車23gを第1歯車とし、樹脂から構成することにより、効果的な軽量化を実現することが可能となる。
また、撓み噛合い式歯車装置1では、熱伝達経路を構成する内歯歯車部材23と第1ケーシング22との間に金属の主軸受33が配置されているので、主軸受33を通じて効率的に熱伝導が行われ、効率的に放熱を行うことが可能となる。
また、連結部材としての第1ケーシング22と外部部材55とが、金属製のボルト53により連結されているので、これらの部材の接触面だけでなく、ボルト53を通じて効率的に熱伝達が行われ、効率的に放熱を行うことが可能となる。
また、撓み噛合い式歯車装置1では、被駆動部材56に連結される出力部材としての第2カバー27を備え、被駆動部材56は、金属製のボルト54が第2カバー27を貫通して内歯歯車部材23に連結されている。
このため、熱伝達経路の途中に、低熱伝導樹脂部材である第2カバー27が介在する場合でも、ボルト54によって第2内歯歯車23gから被駆動部材56までの熱伝達経路が確保され、効率的に放熱を行うことが可能となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図2は、第2実施形態に係る撓み噛合い式歯車装置1を示す断面図である。
この第2実施形態の撓み噛合い式歯車装置1は、構成の大部分が第1実施形態の撓み噛合い式歯車装置1と同一であるため、これらの異なる点のみを主に説明する。
第1実施形態では、撓み噛合い式歯車装置1は、第1ケーシング22に対して外部部材55が直接的に接触した状態で、ボルト53により第1ケーシング22及び第2ケーシング24が外部部材55に共締め状態で連結された構成を例示した。
これに対して、第2実施形態では、撓み噛合い式歯車装置1は、第2ケーシング24に対して外部部材55が直接的に接触した状態で、ボルト53により第1ケーシング22及び第2ケーシング24が外部部材55に共締め状態で連結された構成を例示する。
また、これに伴い、第1実施形態では、第2ケーシング24は「他部材」(低熱伝導樹脂部材)に該当していたが、第2実施形態では、第2ケーシング24は、第1内歯歯車22gと第2内歯歯車23gの熱伝達の経路となる「連結部材」に該当し、高熱伝導樹脂部材としての樹脂で構成される。高熱伝導樹脂部材としての樹脂の母材及び含有される繊細は、第1実施形態で例示した通りである。
この第2実施形態の撓み噛合い式歯車装置1は、第1内歯歯車22gを「第1歯車」とする場合、第1ケーシング22が「経路部材」、第2ケーシング24が「連結部材」として、熱伝達経路を構成し、外部部材55から放熱が行われる。
また、第2内歯歯車23gを「第1歯車」とする場合、内歯歯車部材23が「経路部材」、第2ケーシング24が「連結部材」として、熱伝達経路を構成する。また、内歯歯車部材23と第2ケーシング24の間は、主軸受け33を介して熱伝達が行われる。そして、これらにより、外部部材55から放熱が行われる。
このように、外部部材55との連結が行われる連結部材が変わった場合には、高熱伝導樹脂部材に該当する部材の変動を伴うが、このような第2実施形態の撓み噛合い式歯車装置1の場合も、第1実施形態の撓み噛合い式歯車装置1と同一の技術的効果を得ることが可能である。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の各実施形態に限られない。
例えば、上述した撓み噛合い式歯車装置1において、「第1歯車」に該当する部材と「経路部材」に該当する部材とは、一体的に構成しても良いし、個々の分離した部材で構成しても良い。「経路部材」に該当する部材と「連結部材」に該当する部材についても同様である。
また、上記各実施形態では、第1内歯歯車22gと第2内歯歯車23gのそれぞれを「第1歯車」とし、それぞれについて熱伝達経路を構成する場合を例示したが、第1内歯歯車22gと第2内歯歯車23gのいずれか一方のみを「第1歯車」とし、当該一方の歯車のみについて熱伝達経路を構成しても良い。
また、外歯歯車12を「第1歯車」として熱伝達経路を構成しても良い。その場合、外歯歯車12は、金属製の軸受(例えば、起振体軸受15)を介して「経路部材」に熱伝達を行う構成とすることが好ましい。
また、金属製の部材として例示した、起振体軸10、外歯歯車12、スペーサリング36、37、入力軸受31,32、主軸受け33、起振体軸受15及び各ボルト51~54,57の一部又は全部については、樹脂によって構成しても良い。その場合、熱伝達の経路中にある部材については、高熱伝導樹脂部材として、第1実施形態で例示した樹脂の母材及び繊維で構成することが好ましい。
また、上記各実施形態では、被駆動部材56を金属製のボルト54により、経路部材としての内歯歯車部材23と連結する構成を例示したが、これに限らず、被駆動部材56をボルトにより、「第1歯車」又は「連結部材」に該当する部材に連結する構成としても良い。
また、上記各実施形態では、撓み噛合い式歯車装置1として、所謂筒型の撓み噛合い式歯車装置を示した。しかし、本発明は、これに限定されず、例えば所謂カップ型又はシルクハット型の撓み噛合い式歯車装置にも適用可能である。
また、本発明は、撓み噛合い式歯車装置に限定されず、種々の歯車装置に適用可能であり、例えば、センタークランク型もしくは振り分け型の偏心揺動型減速装置を構成する歯車装置又は単純遊星歯車装置にも適用可能であるし、平行軸歯車装置や直交歯車装置などにも適用可能である。
その他、上記実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 撓み噛合い式歯車装置(歯車装置)
12 外歯歯車(第2歯車)
15 起振体軸受
22 第1ケーシング(連結部材、経路部材)
22g 第1内歯歯車(第1歯車)
23 内歯歯車部材(経路部材)
23g 第2内歯歯車(第1歯車)
24 第2ケーシング(連結部材、他部材)
26 第1カバー(他部材)
27 第2カバー(他部材、出力部材)
31,32 入力軸受
33 主軸受
51~54,57 ボルト
55 外部部材
56 被駆動部材

Claims (7)

  1. 第1歯車と、前記第1歯車と噛合う第2歯車と、を備えた歯車装置であって、
    少なくとも、前記第1歯車は、樹脂により構成され、
    外部部材に連結される連結部材と、前記第1歯車から前記連結部材に至る経路に配置される経路部材と、前記連結部材に連結されるケーシング部材と、前記ケーシング部材と前記経路部材との間に配置される金属の軸受と、前記第1歯車、前記第2歯車、前記連結部材および前記経路部材以外の部材であって樹脂により構成される他部材と、を有し、
    前記第1歯車、前記連結部材および前記経路部材は、前記他部材よりも熱伝導率が高い高熱伝導樹脂により構成され、
    前記ケーシング部材が前記他部材であり、
    前記連結部材は、前記軸受の外輪と軸方向に当接し、
    前記第1歯車から前記連結部材に至る熱伝達の経路が、前記高熱伝導樹脂よりも熱伝導率の低い低熱伝導樹脂の低熱伝導樹脂部材を介することなく、前記経路部材および前記軸受により構成される歯車装置。
  2. 前記第1歯車は、内歯歯車であり、
    前記第2歯車は、外歯歯車である
    請求項1に記載の歯車装置。
  3. 前記第1歯車、前記連結部材および前記経路部材の樹脂に含有される繊維は、前記他部材の樹脂に含有される繊維よりも熱伝導率が高い
    請求項1又は2に記載の歯車装置。
  4. 前記第1歯車、前記連結部材および前記経路部材の樹脂の母材は、前記他部材の樹脂の母材よりも耐熱性が高い
    請求項1から3のいずれか一項に記載の歯車装置。
  5. 前記第2歯車は、金属製である請求項1から4のいずれか一項に記載の歯車装置。
  6. 前記連結部材と前記外部部材は、金属製のボルトにより連結される
    請求項1から5のいずれか一項に記載の歯車装置。
  7. 前記他部材は、被駆動部材に連結される出力部材であり、
    前記第1歯車、前記連結部材および前記経路部材のいずれかの部材と前記被駆動部材の間に前記出力部材が配置され、
    前記被駆動部材は、金属製のボルトにより、前記出力部材を貫通して前記第1歯車、前記連結部材および前記経路部材のいずれかの前記部材に連結される
    請求項1から6のいずれか一項に記載の歯車装置。
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