JP7438946B2 - 光学画像安定化のための調整可能なプリズム - Google Patents

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Description

本発明は、画像化システムにおける光学画像安定化のための調整可能なプリズム、及び調整可能なプリズムを備える画像化システムに関する。
最先端技術では、光学画像化システムにおける光学画像安定化は十分に確立されている。
例えば、携帯電話などにおける手持ち式カメラでは、手ぶれなどにより引き起こされる、カメラの横方向運動又は回転運動は、画像安定化を採用していない場合、カメラの画像センサーに投影される画像の横方向シフトをもたらすであろう。
光学画像安定化は、それに応じて画像化システムの画像化光学系を調整することにより、前記シフト又は回転を相殺する方法、又はそのような横方向シフトをなお防止する方法を指す。
これは、画像化システムの光路にある調整可能なプリズムによって促進することができる。画像センサーの横方向の運動が検出されると、運動なしに画像センサーに当たるのと同じ位置に光が画像センサーに当たるように、入射光が調整可能なプリズムによって偏向するように、調整可能なプリズムが調節される。
プリズムのこの調整は、比較的に高速である必要があり、また、プリズムの可動部は、好ましくは、慣性を低減し、短い応答時間を容易にするために軽量である必要がある。
容器で囲まれた容積には透明な液体を備える。
調整可能なプリズムの光学軸から離れる横断光の偏向を容易にするために、上部分及び/又は底部分は、光軸に対して傾けることができ、これは、所望の偏向をもたらす。該光学軸は、特に、底部分を通って直角かつ中央に延びる。
しかしながら、これらのベローズに基づく調整可能なプリズムは、壁部材が底部分及び上部分に封止される必要がある。したがって、このような調整可能なプリズムを構成するには、2つのシールが必要となる。
したがって、容積に満たされた液体の漏れの問題に、2つ対処する必要がある。
さらに、この調整可能なプリズムは、調整可能なプリズムに作動力が加えられていない場合、上部分及び底部分によって想定される明確な静止状態を有さない。
本発明の目的は、1つのシールのみを必要とし、安定性及び信頼性のある動作を提供し、かつ特に小さい形状の設置面積で製造でき、一方でそのようなプリズムを製造する費用が比較的少ない、調整可能なプリズムを提供することである。
この目的は、請求項1の特徴を有するプリズムによって達成される。
有利な実施形態は、従属請求項に記載される。
図1A及び1Bは、調整可能なプリズムの静止状態及び傾斜状態の断面図である。 図2は、円形ウィンドウを有する2軸の調整可能なプリズムの上面図である。 図3は、長方形ウィンドウを有する1軸の調整可能なプリズムの上面図である。 図4は、プリズム形成装置を有する調整可能なプリズムの断面図である。 図5は、プリズム形成装置を有する2軸の調整可能なプリズムの立体図である。 図6は、プリズム形成装置を有する1軸の調整可能なプリズムの立体図である。 図7は、異なるプリズム形成装置を有する1軸の調整可能なプリズムの立体図である。 図8は、ボイスコイルアクチュエータ及び可動子を有する調整可能なプリズムの断面図である。 図9は、ボイスコイルアクチュエータ及び可動子を有する調整可能なプリズムの代替的構成の断面図である。 図10は、可動子無しのボイスコイルアクチュエータを有する調節可能なプリズムの断面図である。 図11は、ボイスコイルアクチュエータ、可動子及び継手を有する調整可能なプリズムの断面図である。 図12は、ボイスコイルアクチュエータ、可動子及び継手を有する調整可能なプリズムの代替的構成の断面図である。 図13は、回転式ボイスコイルアクチュエータを有する調整可能なプリズムの代替的構成の断面図である。 図14は、回転式ボイスコイルアクチュエータの詳細な図である。 図15は、基板に4つのボイスコイルアクチュエータを有する調整可能なプリズムの長方形構成の立体図である。 図16は、基板に4つのボイスコイルアクチュエータを有する調整可能なプリズムの長方形構成の立体図である。 図17は、基板に4つのボイスコイルアクチュエータを有する調整可能なプリズムの長方形構成の断面図である。 図18は、調整可能なプリズムの正方形形状の実装の上面図である。 図19は、調整可能なプリズムの代替的な正方形形状の実装の上面図である。 図20は、4つのチャネルを有する調整可能なプリズムの駆動配置図である。 図21は、2つのチャネルを有する調整可能なプリズムの駆動配置図である。 図22は、2つのチャネル及び二重コイルを有する調整可能なプリズムの駆動配置図である。 図23は、1軸のジンバルを有する調整可能なプリズムの斜視図である。 図24は、2軸のジンバルを有する調整可能なプリズムの斜視図である。 図25は、1つのジンバル及び1つのみの作動手段を有する調整可能なプリズムの断面図である。 図26は、1つのジンバル及び作動手段としての形状記憶合金ワイヤを有する調整可能なプリズムの断面図である。 図27は、調整可能なプリズムを有する画像化システムの図である。 図28は、調整可能なプリズムを有する別の画像化システムの図である。 図29は、2つの膜を有する調整可能なプリズムの断面図である。 図30は、底部分に取り付けられた膜を有する調整可能なプリズムの断面図である。 図31は、底部分に取り付けられた膜を有し、及び2つの異なる種類の作動モーターを有する調整可能なプリズムの断面図である。 図32は、プリズム形成装置として穴を有するプレートを持つ調整可能なプリズムの断面図である。 図33は、プリズム形成装置として固体ガラスウィンドウを持つ調整可能なプリズムの断面図である。 図34は、磁石がプリズム形成装置に固定されている、4つのボイスコイルアクチュエータを有する調整可能なプリズムの立体図である。 図35は、コイルがプリズム形成装置に取り付けられている、4つのボイスコイルアクチュエータを有する調整可能なプリズムの立体図である。 図36は、折り返し光路及び画像安定化のための調整可能なプリズムを有する光学画像化システムの図である。
請求項1によれば、光学画像安定化のための調整可能なプリズムは、少なくとも構成要素:
- 少なくとも透明部分を備える膜を備える容器であって、該容器は、該膜の少なくとも一部に面する透明硬質底部分をさらに備え、該膜は、特に該底部分に接触及び/又は接着される、かつ該容器は、透明な流体で満たされる容積を囲む、前記容器、
- 該膜に配置される、そして特に該膜に接触又は取り付けられる透明なウィンドウであって、該ウィンドウが該底部分に対して、第1及び/又は第2の軸を中心に傾斜することができるように、該膜は、少なくともウィンドウの外縁の周りに延びる変形可能な部分を備える、前記ウィンドウ、
を備える。
底部分への膜の接着は、自然に発生する付着力によって特に達成される。しかしながら、製造中の専用の接着工程の間に膜と底部分との接着が達成されることも可能である。
「変形可能な部分」という用語は、特に、弾性的に拡張可能及び/又は伸縮可能な部分である膜部分を指す。しかしながら、膜部分は弾性である必要はなく、変形可能であることだけが必要であることに留意されたい。
調整可能なプリズムは、特に、光が調整可能なプリズムを底部分からウィンドウまで横切ることができるように構成される装置であり、そして光が調節可能、すなわち調整可能な角度で偏向される、又は光が該プリズムの光学軸に対してシフトされる。後者の場合、調整可能なプリズムは、光線ディスプレーサとも呼ばれる。
調整可能なプリズムは、特にカメラなどの画像化システムで、光学画像安定化のために構成される。したがって、画像センサー上の画像が同じ位置にとどまるように、又は画像センサー上の画像の運動が減少又は防止されるように、調整可能なプリズムは、入射光線をシフト及び/又は傾斜させるように構成される。
容器は、容積内に液体又は気体を貯蔵するように特に構成される。このため、容器は特に液密性であり、すなわち、気密性及び/又は液体不透過性である。
したがって、膜は特に、容積に含まれる流体に非透過性である。
流体が空気の場合、膜は、空気に不透過性である必要はない。流体が液体の場合、膜は液体に不透過性である。
膜は、少なくともプリズムの有効開口部内、特に底部分に対向して配置される膜の一部内で透明である。
硬質底部分は、特に、少なくとも調節可能なプリズムの有効開口部内にある底部分の領域内で特に平面である2つの側面を有する。底部分の一方の側面は、容器の容積方向を向き、もう一方の側面は反対方向を向いている。
流体が底部分と同じ屈折率を有する場合、容積方向に向かう底部分の側面は平面である必要はない。
したがって、調整可能なプリズムの容積内の流体は、底部分と本質的に同じ屈折率を有する、一実施形態が認識可能となる。
底部分の焦点効果又は焦点外し効果による、いずれの画像の歪みが防止されるように、平面の硬質底部分が、底部分を横切る光波の曲率を特に変更しない。
同じことが、ウィンドウに作動力が適用されていない場合に、特に底部分に平行に広がるウィンドウにも当てはまる。
ウィンドウは特に、容器の容積の外側に、膜上に配置される。さらに、ウィンドウは、膜の広がる領域を覆っているが、膜の変形可能な、特に弾性的に拡張可能又は伸縮可能な部分はウィンドウによって覆われていない状態である。
ウィンドウによって覆われる膜部分はまた、変形可能、特に弾性的に拡張可能でもあり得ることに留意されたい。ウィンドウは、少なくとも第1の軸を中心に傾斜することができるような膜上に配置される、すなわち、ウィンドウは、少なくとも第1の軸を中心に部分的に回転可能である。さらに、作動力がウィンドウに適用される場合、傾斜運動だけでなく、特に調整可能なプリズムの光学軸に沿う又は直交する並進又は横方向成分の運動も達成される可能性がある。
ウィンドウは、特に、光軸及びウィンドウの外側(すなわち、容器の外側に面する)表面との交点に位置する少なくとも1つのピボット点を中心に回転する。
ウィンドウは、並進運動又は横方向運動も受けるように構成できることに明確に留意されたい。
ただし、流体が非圧縮性の場合、例えば、流体が非圧縮性液体である場合、光軸に沿う運動を大幅に防ぐことができる。
回転の自由度に応じて、ウィンドウは、第1軸及び第2軸、つまり2つの独立した軸を中心に傾斜されるように構成することもできる。この構成により、横切る光を二次元で偏向することができる。ウィンドウの偶発的な並進運動成分は、調整可能なプリズムの偏向特性に影響を与えない。光軸とウィンドウの外側表面との交点にある理想的なピボット点を有し、並進運動は発生しないことに、しかしながら留意されたい。
ウィンドウは、特に、底部分の方へ、又は底部分から離れるように移動及び/又は傾斜することができるように膜上に配置され、ウィンドウが傾斜又は移動される場合、弾性的に拡張可能な膜部分が、ウィンドウの作動によって伸張される。ウィンドウに作動力が適用されない場合、膜は元の状態に戻って弛緩し、ウィンドウは、特に底部分に平行に並ぶ。
作動力は、ウィンドウ上の押す力、引張り力、又は回転力であり得る。このため、ウィンドウが膜から分離されることなく引張り力が膜に適用され、膜はウィンドウと共に引っ張られるように、ウィンドウは、膜に取り付けることができる。
ウィンドウは特に平面である。従っていずれのウィンドウの焦点効果又は焦点外し効果による画像の歪みを防止するように、ウィンドウを横断する光の曲率は、変更されないままである。
ウィンドウは、特に、二次元、例えば、x軸及びy軸に沿って延びる。三次元に沿った伸張、本明細書では、調整可能なプリズムの光軸又はz軸に沿った伸張は、x軸及びy軸に沿った伸張と比較して比較的小さいが、プリズムが光線ディスプレーサとして使用され、かつ容積がガスで満たされる場合、関係する場合もある。
第1の軸は、x軸であり得る、そして第2の軸は、y軸であり得る。したがって、ウィンドウが並進運動又は横方向運動をする場合、第1及び/又は第2の軸は特に同じ運動を行う。
以下では、底部分に対するウィンドウの並進運動を防止する実施形態も開示される。
本発明による調整可能なプリズムの動作メカニズムは、特に以下のステップで要約することができる:
調整可能なプリズムの底部分に対して、ウィンドウが少なくとも1つの軸を中心に傾斜するように、ウィンドウに作動力を適用するステップ。
膜は、さらにしわになることができ、非常に柔らかい。膜の主な機能は、容器に含まれる液体を封止することができることである。
本発明による調整可能なプリズムは、携帯電話などの小スペースの小型画像化装置に適用できるように、比較的コンパクトに、かつ多くの異なる形状で構築することができる。
別の実施形態によれば、膜の変形可能な部分は弾性的に拡張可能である。
この実施形態によれば、膜は特に弾性膜であり、「弾性」という用語は、膜に力を適用することによって、繰り返し拡張可能又は伸長可能である膜の特性を指す。膜が弾性膜である場合、力が止まったときに、膜は元の状態及び形状に戻る。
膜は、例えば、底部分及び壁部材によって形成される凹部を覆う薄い弾性層又は薄い弾性カバーである。
作動力が膜に適用されない場合、膜はその固有の平面形状に戻るように、膜は、特に、横方向の張力下にある。
傾斜したウィンドウは、膜の少なくとも弾性的に拡張可能な部分を伸張することで、膜がウィンドウに復元力を及ぼす:
作動力(特に線形である)が膜の復元力を奪うと、ウィンドウ及び膜を静止状態、すなわち特に底部分に対して平行な配向に戻す。
膜は、ウィンドウに復元力を及ぼすように特に構成されており、復元力は、ウィンドウに適用される作動力とは反対方向を指している。
本発明の別の実施形態によれば、膜は底部分と封止的に接続されている。
本発明の別の実施形態によれば、膜は容器容積を完全に囲み、底部分及び透明ウィンドウは、囲まれる容器容積の外側に面する膜の側面に配置される。
本発明の別の実施形態によれば、膜は、2つの膜部材を備え、互いに封止的に接続され、かつ容器の容積を囲む。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは、硬質壁部材をさらに備え、底部分及び壁部材が、堅固に接続され、かつ膜は壁部材に封止的に接続され、変形可能、特に弾性的に拡張可能な膜の部分は、ウィンドウの外縁と壁部材との間に延びる。
この実施形態によれば、膜は、流体が容積から出ることができないように壁部材に取り付けられる。このため、壁部材は、特に、膜を円周様式に接着する、又は他の方法で封止することができる平坦な円周上部分を備える。
本発明の別の実施形態によれば、底部分及び壁部材は一体的に形成される。
この実施形態によれば、底部分及び壁部材は同じ材料からなり、単一品に製造される、すなわち、それらは、別個の処理ステップで接着又は接続されない。
この実施形態は、底部分及び壁部材が別個の組立てステップで組み立てられる必要がないため、製造コストを削減する。
本発明の別の実施形態によれば、底部分及び/又は壁部材はガラス又は透明ポリマーを備える又はからなる。
この実施形態は、特に、使用される材料、すなわちガラス又は透明なポリマーが特に手頃な価格である透明な底部分を提供する。
本発明の別の実施形態によれば、壁部材は、鋼、アルミニウム、プラスチック、又はプリント回路基板(PCB)材料又は化合物などの不透明材料からなり得る。
本発明の別の実施形態によれば、ウィンドウは、ガラス又は透明ポリマーを備える又はからなる。
この実施形態は、使用される材料、すなわちガラス又は透明なポリマーが特に手頃な価格である透明なウィンドウを提供する。
本発明の別の実施形態によれば、弾性的に拡張可能又は伸縮可能な膜部分は、壁部材とウィンドウの外縁との間で、ウィンドウの外縁の周りに円周方向に延びる。
この実施形態によれば、ウィンドウは、特に、壁部材のいかなる部分も覆うことなく膜上に配置される。この構成により、壁部材のような障害物によってその運動が妨げられることなく、ウィンドウを第1及び第2の軸を中心に傾斜することができる。
本発明の別の実施形態によれば、膜は壁部材へ封止される。したがって、膜は、特に、壁部材へ封止的に接着、溶接、又は固定することができる。
本発明の別の実施形態によれば、膜は、容器の容積を覆う全範囲にわたって弾性的に拡張可能又は伸縮可能である。
この実施形態は、膜が全体にわたって同じ材料からなることを可能にし、それは、ひいては製造コストの削減につながる。
本発明の別の実施形態によれば、第1及び/又は第2の軸は、ウィンドウの広がりの平面に平行又は沿って延び、特に、第1及び/又は第2の軸は、互いに直交する方向に配向する。
第1の軸及び第2の軸は、特に仮想軸である。
本発明の別の実施形態によれば、ウィンドウは丸い、特に楕円形又は円形である。これは、ウィンドウの外縁の形状が、丸い、特に楕円形又は円形の輪郭に沿うことを意味する。ウィンドウ自体は三次元部品であり、ウィンドウは主に第1軸と第2軸に沿って延び、第1軸と第2軸に沿った広がりと比較すると、ウィンドウは例えば、光軸などの第3独立軸に沿ってわずかにしか延びない。
丸いガラスのウィンドウは、例えば、二次元傾斜用など、第1及び/又は第2の軸に沿ってウィンドウを傾斜するために特によく適している。
本発明の別の実施形態によれば、壁部材、及び特に膜は、丸い形、特に楕円形又は円形であり、すなわち壁部材、特に壁部材の内側輪郭は、ウィンドウと同様の形状を有することができる。
本発明の別の実施形態によれば、ウィンドウは、角が丸い長方形である。
この長方形はまた、正方形も含む。また、本明細書では、角が丸い長方形という用語は、ウィンドウの外側の縁の形状を指す。
角が丸い長方形のガラスのウィンドウは、特に、例えば、一次元傾斜用など、第1軸又は第2軸を中心に傾斜することに適している。
この長方形のウィンドウは、特に、望遠レンズ又はズームレンズなどの折り返し光学系のサイズを低減するのに役立ち、プラスチックレンズが特にDカットされ、そしてこの長方形の開口部が画像センサーの向こう側へ行く光を遮断するために使用される。
本発明の別の実施形態によれば、壁部材、及び特に膜は、角が丸い長方形であり、すなわち、壁部材、特に、容積に面する壁部材の内側輪郭は、ウィンドウと同様の形状を有することができる。
本発明の別の実施形態によれば、壁部材は、容積に面する壁部材の少なくとも側面に光吸収層を備える、又は壁部材は、光吸収化合物からなる。
光吸収層は、暗い色の金属コーティングを備えることができる、又は壁部材は、この吸収色に着色することができる。
金属層は、容器を形成又は構成するプリント回路基板及び他の基板への接着の改善を促進することができる。
この光吸収層は、迷光を大幅に除去する。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムはプリズム形成装置を備え、プリズム形成装置は、ウィンドウと接触する、プリズム形成装置は、容器をわたって中央に特に配置される、すなわち、特に底部分の中心をわたって配置される、特に調整可能なプリズムの光軸の周りを中心に有効開口部を有する、プリズム形成装置は、ウィンドウ上に、特に有効開口部の外側又は周りに位置するウィンドウの少なくとも1つの部位上に、作動力を伝達することにより、第1及び/又は第2の軸を中心にウィンドウを傾斜するように構成される。
有効開口部が自由な空間又は凹部である必要はなく、プリズム形成装置の透明部分であることも可能である。
有効開口部の外側に位置する部位に、特に外縁に近いウィンドウの領域に、押す力及び引く力が好ましく適用されることができるように、前記部位又は領域を押す又は引くことによって、ウィンドウの傾斜が達成することができるように、プリズム形成装置は、特にウィンドウの上部分に配置される。
プリズム形成装置は押す力及び引く力をウィンドウに適用することができるように、ウィンドウに取り付けられる。この押す力、引く力、及び/又は回転力は、「作動力」という用語に概要される。
作動力は、特にウィンドウに回転モーメントを引き起こす。
「傾斜」という用語は、ウィンドウが、底部分と角度を成すように移動又は回転することを指す。
ウィンドウの傾斜とは、特にウィンドウの回転運動を含む。
プリズム形成装置は、硬質の、特に透明なポリマーを含むことができる。プリズム形成装置自体は、特に、作動力を生成するようには構成されておらず、作動力をウィンドウに伝えるように構成される。
プリズム形成装置は、非接続部を備えることができ、それは特にウィンドウの対向する部位に取り付けられる。
この非接続部は、プリズム形成装置の有効開口部を囲むことができる。
本発明の別の実施形態によれば、プリズム形成装置は透明なウィンドウ、特にガラス又はポリマーのウィンドウである。この実施形態は、プリズム形成装置と容器のウィンドウとの間の界面で遮蔽が発生しないために、光学的に使用可能な有効開口部を最大化する。プリズム形成装置は特に完全に透明であるために、有効開口部はプリズム形成装置のウィンドウに含まれる。
本発明の別の実施形態によれば、プリズム形成装置は、ウィンドウの対向する2つの部位に接触又は取り付けられ、この2つの部位は、有効開口部の外側に位置し、そしてプリズム形成装置は、作動力を片方又は両方の部位に及ぼすように構成される。
この実施形態は、ウィンドウへの作動力の対称的な伝達を可能にし、したがって、特に、例えばジンバルなどから中実回転軸にウィンドウが接続されていない場合、特に、ウィンドウのより正確な傾斜運動を可能にする。
本発明の別の実施形態によれば、プリズム形成装置は、回転モーメントをウィンドウに適用することができるように、対向する作動力を対向する2つの部位に同時に伝えるように構成される。
この実施形態は、第1及び/又は第2の軸を中心に特に対称的に傾斜することを可能にする。
本発明の別の実施形態によれば、プリズム形成装置は、有効開口部の外側に位置する円周部位に沿ってウィンドウと接触しており、円周部分は特に対向する2つの部位を備える。
この実施形態は、特にプリズム形成装置の安定した配置を可能にし、調整可能なプリズムを設計する場合に、作動力を自由に選択できる複数の点に伝えることを可能にする。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは、容器が基板に堅固に接続されるように、つまり、ウィンドウとともに回転又はシフトしないように、硬質基板を備え、基板は容器を備える、又は容器は基板に取り付けられる、又は基板は、容器を取り付けるように構成される受け部を備える。
基板は、画像化装置のプリント回路基板であり得る。
この実施形態によれば、調整可能なプリズムは、基板上に簡単に取り付けることができ、これにより、画像化装置の製造プロセスを簡略化することができる。
容器が基板に取り付けられる、又は一体的に形成される場合、ウィンドウは基板に対して傾斜可能である。
基板は、レンズ又は画像センサーなどの画像化のための光学要素を備えることができる。基板はまた、調整可能なプリズムのウィンドウのための作動手段を備えることもできる。
本発明の別の実施形態によれば、プリズム形成装置又はウィンドウは、第1及び/又は第2の軸を中心にウィンドウを傾けるための作動力を生成し、そしてウィンドウを傾けるために前記作動力をプリズム形成装置又はウィンドウへ適用するように構成される少なくとも1つの作動手段に接続される。
作動手段は、双方向モーターなどのモーター装置、又は例えばピエゾ素子など、特に双方向に作動力を生成することができる装置であり得る。作動手段は、さらに、作動力をウィンドウ又はプリズム形成装置に直接伝達するように構成することができる。
さらに、作動手段は、例えば、永久磁石モーター又は他のモーター概念などのリラクタンスモーターを備えることができる。
作動手段は、少なくとも1つの部分で容器又は基板に堅固に取り付けられる必要がある。ウィンドウ又はプリズム形成装置への作動力の伝達を可能にするために、他の部分は可動でなければならない。
作動手段は、回転運動又は傾斜運動を生成するように、又は作動手段の1つの部分で並進運動を生成するように構成することができる。
作動手段は、並進運動と回転運動との混合を生成するように構成することもできる。
ウィンドウが傾斜運動を実行するように、すなわち、回転モーメントを経験するように、作動手段の生成される運動が変換されるウィンドウ又はプリズム形成装置に、そのような方法で、作動手段は接続される必要がある。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは、ウィンドウの各回転軸に対して少なくとも1つの作動手段を備える。それゆえ、調整可能なプリズムが第1の軸を中心にウィンドウを傾斜するように構成される場合、調整可能なプリズムは特に1つの作動手段を備える。
調整可能なプリズムが、第1及び第2の軸を中心にウィンドウを独立して傾斜するように構成される場合、この実施形態による調整可能なプリズムは、少なくとも2つの作動手段を備え、各作動手段は、ウィンドウが、作動手段によって生成される作動力によってそれぞれの軸を中心に傾斜することができるように、ウィンドウ、プリズム形成装置又は可動部に構成及び接続される。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは、ウィンドウの各回転軸に対して2つの作動手段を備える。したがって、調整可能なプリズムが第1の軸のみを中心にウィンドウを傾斜するように構成される場合、調整可能なプリズムは特に同じ回転軸に沿って互いに、特に対向して配置される2つの作動手段を特に備える。
調整可能なプリズムが、第1及び第2の軸を中心にウィンドウを独立して傾斜するように構成される場合、この実施形態による調整可能なプリズムは、4つの作動手段を備え、4つの作動手段は、互いに対を成して対向して配置され、各対の作動手段は、ウィンドウが、それぞれの対の作動手段によって生成される作動力によって、それぞれの軸を中心に傾斜することができるように、ウィンドウ、プリズム形成装置、又は可動部に構成及び接続されている。
「互いに対を成して対向する」という用語は、特に、それぞれの構成要素、特に作動手段の配置を指し、対とは、回転軸に沿って互いの対角線上に配置される。
しかしながら、いくつかの実施形態では、「互いに対を成して対向する」という用語は、構成要素の配置を指すこともでき、構成要素の対は、例えば、互いに隣接して、及び回転軸に平行して配置される。
本発明の別の実施形態によれば、プリズム形成装置は、作動手段とプリズム形成装置とを接続する可動部に接続される。
可動部は、プリズム形成装置のアーム又は延長部を備えることができる。
可動部は、例えば、作動手段の並進運動をウィンドウの傾斜運動に変換するように構成することができる。
調整可能なプリズムが複数の作動手段を有する場合、各作動手段は可動部に接続することができる。
可動部は、本明細書では「可動子」とも呼ばれる。
本発明の別の実施形態によれば、可動部は、プリズム形成装置を可動部と接続する継手を備える。
この実施形態により、例えば、作動手段によって提供される並進運動をウィンドウ又はプリズム形成装置の傾斜運動へより良好に変換することを可能にする。
可動部は、特に、第1及び/又は第2の軸、したがってウィンドウ、特にプリズム形成装置に対して本質的に直交して配置される。
継手は、例えば、接着点、機械的継手、又は特にばね鋼から作られたばね状継手であり得る。
本発明の別の実施形態によれば、少なくとも1つの作動手段は、ボイスコイルアクチュエータを備える、又はボイスコイルアクチュエータであり、ボイスコイルアクチュエータは、磁気部分及びボイスコイル部分を備える。
ボイスコイルアクチュエータは、例えばボイスコイルモータを備える。磁気部分は、例えば永久磁石を備える、又はからなる。
ボイスコイル部分は、例えばボイスコイルを備える、又はからなる。
ボイスコイル部分は、ボイスコイル部分に電流を適用する場合に作動力が生成されるように、磁気部分に対して配置される。この作動力は、磁気部分に対してボイスコイル部分を調整可能な方向に動かす回転力及び/又は並進力であることができる。
したがって、ボイスコイルアクチュエータは、互いに対して移動可能に配置される2つの部分を備え、第1の部分は磁気部分を備え、第2の部分はボイスコイル部分を備える。
ボイスコイルアクチュエータは、堅牢で比較的費用対効果の高い作動手段である。ボイスコイルアクチュエータは、ピエゾアクチュエータよりも特に安価である。
本発明の別の実施形態によれば、ボイスコイルアクチュエータは、少なくとも部分的に並進的な様式で、ボイスコイル部分に電流を供給する場合に、ボイスコイル部分を磁気部分に相対的に移動させるように構成され、結果として、特に可動部が、調整可能なプリズムのz軸に沿って部分的に並進的作動力を経験する、又はプリズム形成装置が部分的に回転的作動力を経験する、特に、
- ボイスコイル部分は、プリズム形成装置又は可動部に接続され、特に、磁気部分は、ウィンドウに対して移動しない部分、例えば、基質又は容器上に配置される、又は
- 磁気部分は、プリズム形成装置又は可動部に接続され、特にボイスコイル部分は、例えば基板又は容器上に配置される。
調整可能なプリズムが継手を有する可動子を備える場合、ボイスコイルアクチュエータは、純粋に並進運動のために構成することができる。ボイスコイルアクチュエータの並進運動が可動子を並進的に移動させる一方で、可動子とプリズム形成装置との間の継手は、この並進運動をプリズム形成装置、ひいてはウィンドウの傾斜運動に変換する。
ボイスコイル部を可動子又はプリズム形成装置に配置する場合は、ボイスコイル部は、電気的に接続される必要がある。
電気接続を容易にする電気コネクタは、ボイスコイルアクチュエータ用の安定化ばねとして構成することができる。
調整可能なプリズムは、特に、ウィンドウを第1の軸を中心に傾斜するためのボイスコイルアクチュエータの第1の対、及びウィンドウを第2の軸を中心に傾斜するためのボイスコイルアクチュエータの第2の対を備える。ボイスコイルアクチュエータの対は、特に、互いに対を成して対向して配置される。
本発明の変形によれば、ボイスコイル部分又は磁気部分は、ウィンドウに、又はプリズム形成装置に堅固に接続される、かつボイスコイルアクチュエータの他のそれぞれの部分で基板又は容器に堅固に接続される、そしてボイスコイルアクチュエータは、ウィンドウが第1又は第2の軸を中心に傾斜するように、磁気部分に対してボイスコイル部分を回転させるように構成される。
調整可能なプリズムは、特に、ウィンドウを第1の軸を中心に傾斜するためのボイスコイルアクチュエータの少なくとも1つの対、及びウィンドウを第2の軸を中心に傾斜するためのアクチュエータの第2の対を備える。第1及び第2の軸を中心とするウィンドウの傾斜は、特に互いに独立している。ボイスコイルアクチュエータは特に、互いに対を成して対向して配置される。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは、4つの作動手段のうちの少なくとも1つが作動される場合に、ウィンドウが第1及び第2の軸を中心に、底部分に対して傾斜することができるように、ウィンドウ、プリズム形成装置、又は可動部に接続される4つの作動手段を備える。
この構成では、4つの作動手段は、特に対を成して配置される。例えば、第1の対は、第1の軸を中心にウィンドウを傾斜するための第1及び第2の作動手段を備える、及び第2の対は、第2の軸を中心にウィンドウを傾斜するための第3及び第4の作動手段を備える。
第1及び第2の対の作動手段は、特に互いに対向して配置される。
この実施形態は、特に、第1及び/又は第2の軸を中心にウィンドウを比較的安定して、堅牢に傾斜することを容易にする。
本発明の別の実施形態によれば、少なくとも1つの作動手段は、形状記憶合金(SMA)構成要素を備える、又はである、形状記憶合金構成要素は、プリズム形成装置に接続され、特に、形状記憶合金構成要素は、継手でプリズム形成装置に接続される。
形状記憶合金構成要素は、特に、形状記憶合金からなるワイヤ又はロッドである。
形状記憶合金構成要素は、電圧が供給されると、その形状を変化させ、例えば、少なくとも一次元に沿って収縮する。
形状記憶合金構成要素は、特に1つ構成要素のみからなる堅牢な作動手段である。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムはジンバルを備え、ウィンドウ、プリズム形成装置又は可動部は、ウィンドウが第1及び/又は第2の軸を中心に容器に対して傾斜することができるようにジンバルに接続される。
ジンバルは、ウィンドウの傾斜をより正確に実行できるように、ウィンドウ又はプリズム形成装置に安定した固定回転軸を提供する。
ジンバルは、特に、底部分に対するウィンドウの並進又は横方向の運動を防止する。
ジンバルは、特に、ジンバルの非可動部で、調整可能なプリズムの容器又は基板に接続され、かつジンバルの可動部で、ウィンドウ又はプリズム形成装置又は可動子に接続される。
ジンバルは、特に、ウィンドウの傾斜軸あたり1つの作動手段のみの使用を容易にする。
本発明の別の実施形態によれば、ジンバルは、ウィンドウが底部分に対して第1及び/又は第2の軸を中心に傾斜することができるような、1軸又は2軸のジンバルである。
本発明の別の実施形態によれば、基板は、円周側壁を形成するように互いに接続される4つの側壁部位を備え、隣接する2つの側壁部位のそれぞれは、基板が4つの角領域を備えるように出会い、そして円周側壁の内側に角領域を形成する。
基板は、正方形の形状を有することができる。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは、4つのボイスコイルアクチュエータを備え、4つのボイスコイルアクチュエータの4つの磁気部分は、それぞれ4つの角領域のうちの1つで基板に取り付けられ、対応する4つのボイスコイル部分は、プリズム形成装置の可動部に配置され、ボイスコイル部分は、特に容器に面する円周側壁の側面上に磁気部分に対向して配置される。
この実施形態は、特に、例えば正方形形状の基板及び丸いウィンドウ及び膜を有する、ジンバルのない調整可能なプリズムの小型の構築を可能にする。
あるいは、調整可能なプリズムは、4つのボイスコイルアクチュエータを備え、4つのボイスコイルアクチュエータの4つの磁気部分は、磁気部分が互いに対を成して対向して配置されるように、容器に面する4つの側壁部位のうちの1つの側面にそれぞれ取り付けられ、対応する4つのボイスコイル部分は、可動部又はプリズム形成装置上に配置され、特に、ボイスコイル部分は、円周側壁の内側の磁気部分に対向して配置される。
この実施形態もまた、例えば、正方形形状基板及び丸いウィンドウ及び膜を有する、ジンバル無しの調整可能なプリズムの特に小型の構築を可能にし、磁気部分は、基板の角領域ではなく側壁に配置される。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは、電流を、特に少なくとも1つの作動手段に適用される電圧を制御するように構成された駆動回路を備える。
駆動回路は、基板によって配置又は構成されることが可能である。駆動回路は、少なくとも1つの作動手段と電気的に接触している。
基板上に駆動回路を有する調整可能なプリズムは、比較的コンパクトに構築され得る。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは4つの作動手段を備え、駆動回路は4つのチャネルを備え、各チャネルは、特に互いに独立して、4つの作動手段の1つに電流を供給するように構成される。
チャネルは、独立してアドレス可能な電気接続であり、つまり、各チャネルは、接続されている作動手段に異なる電流を提供することができる。
この実施形態は、4つの作動手段の最大の駆動柔軟性を可能にする。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは、互いに対を成して対向して配置される4つの作動手段、特に4つのボイスコイルアクチュエータを備え、駆動回路は、特に第1及び第2のチャネルのみを備え、各チャネルは、互いに対を成して対向して配置される作動手段に同じ大きさであるが、反対の符号を有する電流を提供する。
この実施形態は、2つのチャネルのみを提供するドライバで調整可能なプリズムを制御することを可能にする。
電流の極性の反転は、極性反転装置で実現することが可能である。対向する力はまた、接続された対向するコイルの対向するコイル巻線の方向により実現することが可能である。
この実施形態は、調整可能なプリズムの特に対称的な設計、特に、対を成して対向して配置された作動手段を活用する。
例えばz軸に沿って移動するように、コントローラが作動手段の1つに信号を提供する場合、対応する、対向して配置された作動手段は、z軸の対向する方向に作動され、これにより、ウィンドウの傾斜運動がもたらされる。
本発明の別の実施形態によれば、調整可能なプリズムは、4つのボイスコイルアクチュエータを備え、駆動回路は特に第1及び第2のチャネルのみを備え、各ボイスコイル部分はダブルコイルを備え、各チャネルは、互いに対向して配置されるボイスコイル部分に同じ電流を提供するように構成され、各チャネルは電流が供給される場合に2つの対向するボイスコイル部分の生成される力が反対方向を指すようにボイスコイル部分に接続される。
この実施形態は、2つのチャネルのみを備えるドライバで調整可能なプリズムを制御することを可能にし、ボイスコイルアクチュエータ、特にボイスコイル部分は、同じ電流(大きさと符号に関して)がボイスコイル部分に適用される場合、反対方向の運動を実行するように、それらがそれぞれのチャネルに接続され得るように構成される。これは、それぞれのボイスコイル部分に含まれる二重コイルによって特に実現される。
本発明による問題は、本発明による調整可能なプリズムを備える画像化システムによってさらに解決される。
画像化システムは、画像センサー及び画像を画像センサーに集束又は画像化するように構成される画像化光学系を備え、調整可能なプリズムは、入射光の角度が調整可能なプリズムのウィンドウを傾けることで変更することができるように、画像化光学系に、特に画像化光学系の前に配置される。
「画像化光学系の前」という用語は、光が入射する画像化システムの側に露出される画像化光学系の側を指す。したがって、この実施形態によれば、調整可能なプリズムは、特に画像化システムの最前部の光学要素である。
プリズムが画像化システムの開口絞りに可能な限り近くに配置される場合、最小の画像歪みが実現されることに留意されたい。
画像化システムは、特に携帯電話に備えられるカメラであり得る。
以下では、本発明は、例示的な実施形態及び図面の説明に関して詳述される。図面は縮尺通りではないことに注意されたい。
図面の説明
図1A及び図1Bでは、調整可能なプリズム1の基本的な実施形態が断面図で示され、基本的な動作原理が示されている。
調整可能なプリズム1は、透明な光学流体3で満たされる容器2を備える。容器2は、ガラスからなる平面の底部分5を有する。底部分5は、入射光100の側に面するように配置されている。
さらに、壁部材4は、光軸200に対して横方向に容器2の範囲を定める。壁部材4は、底部分5と一体的に形成される。
調整可能なプリズム1の光軸200(破線)は、Z軸203に沿って底部分5を通り垂直かつ中心に延びる。
容器2は、さらに、容器2の底部分5に対向して配置される弾性膜6を備える。弾性膜6は、繰り返し弾性的に拡張可能かつ伸縮可能である。その静止状態(図1A参照)では、弾性膜6は、底部分5に平行な横方向張力下で延びる。この張力は、作動力が適用されていない場合、静止状態に戻るように膜6に復元力を提供する。
膜6は、流体3が、壁部材6、底部分5及び膜6によって囲まれる容積7を逃すことができないように、その縁部で容器2の壁部材4を封止する。
流体3は、液体又は気体であり得る。この例では、容器2は、周囲の空気より大きい、すなわち1より大きい屈折率を有する液体を含む。
容積7とは反対側の膜6の上部分には、ガラスウィンドウ8が膜6に取り付けられている。膜6の静止状態では、ガラスウィンドウ8は底部分5と平行に延びる。
ガラスウィンドウ8の外縁8aと壁部材4との間では、膜6の外周部分6aがガラスウィンドウ8によって覆われていない。この部分を弾性的に拡張可能な部分6aと呼ぶ。
図1Aに示す静止状態では、入射光100は、矢印100、101によって示されるとおり、光軸200から偏向されることなく、底部分5から容積7を通ってウィンドウ8まで調整可能なプリズム1を通過する。
作動力300がウィンドウ8の外縁8aに適用される場合、ウィンドウ8は、第1の軸201と呼ばれる少なくとも1つの軸、例えばX軸を中心に傾斜する。ウィンドウ8は、第2の軸202、例えば第1の軸201に特に直交し、かつ第1の軸201と同様に、ウィンドウ8の延長平面内で延びるy軸を中心に傾斜することもできる。
作動力300がウィンドウ8に適用される場合、ウィンドウ8は、第1及び/又は第2の軸201、202を中心に傾斜運動を行う。
傾斜状態では、ウィンドウ8は底部分5に平行に延びず、底部分5及び光軸200で傾斜角204を囲む。つまり、ガラスウィンドウ8の外縁8aの第1の部位は、底部分5により近く、一方、第1の部位の対向する側に位置する外縁8aの別の部位は、底部分5からさらに離れて位置する。
ウィンドウ8の外縁8aの周りの弾性的に拡張可能な膜部分6aは、相応して伸張される。膜6が弾性であるため、特に弾性的に拡張可能な膜部分6aは、復元力を傾斜ウィンドウ8に伝える。
調整可能なプリズム1の傾斜状態では、横断光100、101は、光軸200に対して角度205でプリズム1を出る。これは、調整可能なプリズム1の内部及び外部を指す矢印100、101によって示される。
ウィンドウ8上の作動力300を調整することにより、ウィンドウ8の傾斜角204を調整することができ、これは、出射光101の調整された偏向角205に変換される。
ウィンドウ8の機械的傾斜角204と得られる光の偏向角205との間の関係は、光学流体3、特に液体の屈折率に依存する。液体3の屈折率が高いほど、得られる光の偏向が強くなる。
一方、低屈折率液体は、通常、高屈折率液体よりも少ない分散を示す。したがって、色収差を回避する必要がある場合は、低屈折率の液体を使用することができる。したがって、特に画像化などの多色適用では、低屈折率の液体が適している。低屈折率液体の屈折率は、例えば、約1.30である。
また、高屈折率の液体は、虹彩検出などの単色適用に適する。高屈折率液体の屈折率は、例えば約1.56である。
容積8内の流体3が空気などのガスであり、屈折率が1に近い場合、調整可能なプリズム1は、横断光100、101を角度205で偏向せず、入射光ビーム100を横方向に変位させる。このような調整可能なプリズム1は、「光線ディスプレーサ」とも呼ばれる。
図2及び図3には、調整可能なプリズム1の2つの異なる実施形態の概略上面図が示される。図2では、ウィンドウ8及び膜6は円形であり、すなわち、ウィンドウ8の外縁8a及び弾性膜6の外縁も円形の輪郭にしたがう。
容器2の外輪郭は正方形として形成され、一方、容器2に囲まれた容積8は円形状領域を有する。
図3では、容器2の外輪郭は長方形として形成され、容器2に囲まれた容積8は長方形形状領域を有する。
図2及び3には、円周の弾性的に拡張可能な膜部分6aが示され、この弾性的に拡張可能な膜部分6a内の中央に配置されたウィンドウ8が示される。
ウィンドウ8の外縁8aから壁部材4までの距離は、円周の弾性的に拡張可能な膜部分6a全体にわたって一定である。これにより、傾斜軸の配向に関係なく、一定の復元力をもたらす。
図2では、調整可能なプリズム1は、ウィンドウ8の範囲の平面内に延びる第1の軸201(例えば、x軸)の中心に傾斜可能であり、そしてまたウィンドウ8の範囲の平面内に延び、第1の軸201に直交する第2の軸202(例えば、y軸)を中心にも傾斜可能である。
円形のウィンドウ8は、いずれの角状領域を含まないので、円形のウィンドウ8は、2つの軸201、202を中心に傾斜させるのに適している。角状領域は、角状の形状に起因して、弾性膜6にかかる応力を増加させる可能性がある。
次に、図3に示される調整可能なプリズム1は、第2の軸202の周りのみを傾けるように構成される。ウィンドウ8の角状領域8bからの可能な応力を低減するために、長方形ウィンドウ8の角は丸められている。
調整可能なプリズム1の長方形の輪郭、特に長方形ウィンドウ8は、望遠レンズ又はズームレンズなどの折り返し光学設計でサイズを低減するのに適し、プラスチックレンズがDカットされ、長方形の開口部が画像センサーを超えていく光を遮断するために使用される。
図4では、図2の調整可能なプリズム1が示されるが、図2の調整可能なプリズム1に加えて、図4の調整可能なプリズム1は、ウィンドウ8に取り付けられたプリズム形成装置9を有する。符号は、図1及び図2で既に記載したものと同じ構成要素を指している。
プリズム形成装置9は、ウィンドウ8の中央に配置され、光100、101が容器2から有効開口部9aを通って横断できるように有効開口部9aを有する。
プリズム形成装置9の横方向に延びる2つの作動アーム9bが示されており、それに作動力300が適用される。作動力300は、プリズム形成装置9を介して、調整可能なプリズム1の底部分5に対して傾斜状態をとるウィンドウ8に伝達される。
図4の例における作動力300は、プリズム形成装置9の一方の作動アーム9bを押し下げるのと同時に、プリズム形成装置9の他方の作動アーム9b’を引き上げて離し、より正確な調整可能なプリズム1の傾斜挙動をもたらす。
調整可能なプリズム1の概略図には、3つの直径が描かれている。直径dcは、容積7の直径である、dwは、ガラスウィンドウ8の直径である、そしてdsは、プリズム形成装置9の直径であり、又はより正確な作動力の打撃点間の距離である。
所与の傾斜角204について、膜6がより高い係数で伸張されるために、dwがdcに対して増加する場合、必要な作動力300が増加する。他方、より高いてこの作用のアームに起因してdsが増加する場合、作動力300は減少する。
一般的に、1°の機械的傾斜には、約1mN~5mNの作動力300が必要である、ただし、この関係は、膜6の種類及び直径dc、dw及びdsの間の比率に依存する。作動力300と、機械的傾斜角204との間の関係は、特に0mNと1mNとの間の作動力300の場合、ほぼ線形である。
図5では、図2及び図4に描かれた調整可能なプリズム1の立体斜視図が示される。プリズム形成装置9は、作動力300を受け取るための4つの作動アーム9bを備えることが理解できる。第1及び第2の軸201、202を中心とする二次元傾斜が、対を成して対向する作動アーム9bを相応に作動することによって可能となるように、4つの作動アーム9bは、互いに対を成して対向して配置される。
プリズム形成装置9の中央開口部は、ウィンドウ8上の中央に配置される。透明な流体3を有する容積7を備える容器2は、正方形の外側形状を有する。プリズム形成装置9は、ウィンドウ8aの外縁の円周部位10に沿ってウィンドウ8と接触している。
プリズム形成装置9、特に4つの作動アーム9bの外側部位に適用される作動力は、前記円周接触部位10に沿って分配される。
図6では、図3に描かれた調整可能なプリズム1の立体斜視図が示される。長方形のウィンドウ8の上部分に取り付けられたプリズム形成装置9は、作動力を受けるための2つの作動アーム9b、9b’のみを備える。第1又は第2の軸201、202を中心とする一次元傾斜は、対向する作動アーム9b、9b’を相応に作動することによって可能となるように、2つの作動アーム9b、9b’は、互いに対向して配置される。
プリズム形成装置9は、長方形のウィンドウ8上の中央に位置する中央開口部9aの周りに長方形の輪郭を有する。透明な流体3を有する容積7を備える容器2は、長方形の外側形状を有する。
プリズム形成装置9は、長方形ウィンドウ8の外縁8aの円周部位10に沿ってウィンドウ8と接触している。プリズム形成装置9、特に2つの作動アーム9b、9b’の外側部位に適用される作動力は、前記円周接触部位10に沿って分配される。中央開口部9aは、ウィンドウ8上の円周接触部位10によって形成され、囲まれる。
図6に示される調整可能なプリズム1の対応する断面図は、図4に示される断面図と本質的に同一の外観であることに留意されたい。
図7には、図6に示されるとおりの調整可能なプリズム1のための代替的なプリズム形成装置9が描かれる。プリズム形成装置9は、互いに分離される2つの部分9c、9c’からなり、2つの互いに対向して配置される部分9c、9c’のそれぞれは、ウィンドウ8に接触している作動アーム9b、9b’を備え、作動アーム9b、9b’は、ウィンドウ8の外縁8aの部位に近いウィンドウ8の部位で接触している。
それにもかかわらず、両方の作動アーム9b、9b’は、ウィンドウ8上の中央開口9aを形成する。中央開口部9aは、円周接触部位によってではなく、2つの作動アーム9b、9b’の接触部位9c、9c’によってのみ範囲が定められる。
この実施形態は、調整可能なプリズム1のより軽い構築を可能にする。
図8では、図4の調整可能なプリズム1に加えて、プリズム形成装置9に堅固に取り付けられた可動子11を備える調整可能なプリズム1の断面図であり、プリズム形成装置9は、ボイスコイルアクチュエータ12、12’の形態の作動手段12を備える。
断面は、二次元及び一次元の調整可能なプリズム1、つまり、ウィンドウ8の形状と、第1軸及び/又は第2軸201、202を中心に傾斜するように構成されたプリズム形成装置9の形状について本質的に同一であり、第2の軸202は示されていないが、特に断面平面の外側及び内側に延びるであろう。
制限されないが、以下の説明は、2つの軸201、202を中心に傾斜可能な実施形態を明示的に含む、可視的な断面図に限定される。2軸の実施形態の場合、可視的な構成要素は、第2の軸202に対応して、又は描かれる構成要素に平行に配置することができる。
断面図では、本明細書において可動部とも呼ばれる2つの可動子11、11’が、プリズム形成装置9の作動アーム9b、9b’に取り付けられる。可動子11、11’は、プリズム形成装置9の作動アーム9b、9b’と90°の角度をなし、プリズム形成装置9の作動アーム9b、9b’は、ウィンドウ8の平面に平行して延びる。
可動子11、11’の自由端部分11a、11a’には、ボイスコイルアクチュエータ12、12’が配置される。
各ボイスコイルアクチュエータ12、12’は、ボイスコイル部分12a、12a’及び磁気部分12b、12b’を備える。
図8の図示の例では、ボイスコイル部分12a、12a’は、それぞれの可動子11、11’の自由端部分11a、11a’に取り付けられ、磁気部分12b、12b’は、例えば基板13又は容器2に堅固に配置される。
ボイスコイル部分12a、12a’は、安定化ばねとして同時に機能する可撓性電気コネクタ12cと電気的に接触する。ボイスコイル部分12a、12a’に電流が適用される場合、ボイスコイル部分12a、12a’が、磁石部分12b、12b’に対して動く。
この例では、ボイスコイル部分12a、12a’が、光軸200に沿って並進的様式で移動するだけでなく、回転的様式にも移動する。ボイスコイルアクチュエータ12、12’から生成された作動力300は、可動子11、11’によってプリズム形成装置9に伝えられ、次に、プリズム形成装置9は、調整可能なプリズム1の膜6に取り付けられたウィンドウ8を傾斜する。
可動子11、11’及びボイスコイルアクチュエータ12、12’は、プリズム形成装置9の有効開口部9aの外側に配置される。
図9は、図8に示されるのと同様の実施形態を示す。2つの実施形態間の唯一の違いは、磁気部分12b、12b’及びボイスコイル部分12a、12a’が入れ替えられていること、すなわちボイスコイル部分12a、12a’が基板13又は容器2のいずれかに堅固に接続されていることであり、磁性部分12b、12b’は、可動子11、11’の自由端部分11a、11a’に取り付けられていることである。
この実施形態は、ボイスコイル部分12a、12a’への可撓性電気コネクタを必要とせず、より良い作動線形性を示す。
図10は、調整可能なプリズム1が、プリズム形成装置9の作動アーム9b、9b’に堅固に取り付けられた可動子を含まないことを除いて、図9に示されるものと同様の実施形態を示す。この実施形態では、磁気部分12b、12b’は、プリズム形成装置9の作動アーム9b、9b’に直接取り付けられる。この簡略化されたバージョンでは、より小さいレバーアームを有し、ウィンドウ8の傾斜時でのより少ない横方向の動きを示す。
図11は、可動子11、11’がプリズム形成装置9の作動アーム9b、9b’に堅固に接続されていないが、可動子11、11’がプリズム形成装置9の作動アーム9b、9b’に可撓的に接続されるという点を除いて、図8に描かれているものと同じ調整可能なプリズム1を示す。これは、プリズム形成装置9の可動子11、11’とそれぞれの作動アーム9b、9b’との間の継手14によって実現される。
継手14は、例えば、弾性的接着点、機械的継手、又はばね鋼から作られたばね様継手とすることができる。
この実施形態は、ボイスコイルアクチュエータ12、12’の純粋な並進運動、その後に可動子11、11’の純粋な並進運動を可能にし、前記並進運動は、関節14によって、プリズム形成装置9及びプリズム形成装置9に取り付けられたウイング8の傾斜運動に変換される。
同様に、図12は、可動子11、11’がそのような継手14を用いてプリズム形成装置9の作動アーム9b、9b’に取り付けられていることを除いて、図9に描かれているものと同じ実施形態を示す。
ここでもまた、図9に示す実施形態と比較して、ウィンドウ8のより良好な線形性及び並進運動の減少が達成される。
継手14は、例えば、弾性的接着点、機械的継手、又はばね鋼から作られたばね様継手とすることができる。
図13では、ウィンドウ8は、回転運動/回転力を生成するように構成されるボイスコイルアクチュエータ120に接続される。断面図では、容器2の底部分5及び壁部材4が示され、並びに容器2の容積7に含まれる光学的流体3が示される。容器2の上面は、膜6及び膜6に取り付けられるウィンドウ8によってカバーされる。ウィンドウ8の外側部分には、ボイスコイルアクチュエータ120の回転軸120dがウィンドウ8に取り付けられている。ボイスコイル部分120aは、回転軸120dに堅固に取り付けられ、例えば、容器2と移動不能に接続されている基板13に取り付けられている磁気部分120bに対して回転可能である。
磁気部分120bは、磁石120e及び(例えば、図14参照)磁気戻り構造120fを備える。ボイスコイル部分120aへの電気コネクタは示されていない。
戻り構造120f及び磁石120eは、各側の磁気戻り構造120fに反対方向の横方向変位作動力300が生成され、その結果、ボイスコイル部分120b(図14)の回転をもたらすような形状である。電流は矢印301として示されている。
図15及び16には、二次元、すなわち第1及び第2の軸201、202に沿って傾斜可能な調整可能なプリズム1の立体図が示される。図15には、調整可能なプリズム1の斜視図が示され、図16には、同じプリズム1の切断斜視図が示される。
調整可能なプリズム1は、長方形の形状のプリント回路基板13を備える。基板13の長方形の長辺は10mm未満であり、短辺は5mm未満である。
基板13上には、ボイスコイルアクチュエータ12、12’の形態の作動手段12が配置される。円筒形状のボイスコイル部分12a、12a’は、基板13に堅固に接続され、各ボイスコイル部分12a、12a’は、磁石からなる対応する磁気部分12b、12b’を囲む。
各ボイスコイルアクチュエータ12、12’は、磁石がコイル部分12a、12a’に浸るように配置される。これにより、傾斜範囲全体にわたって、駆動電流と得られる作動力との間に良好な線形性が提供される。ボイスコイルアクチュエータ12、12’は、基板13の角部に配置されている。
基板13上の中央に配置されているのは、基板13に堅固に取り付けられた容器2である。容器2は、光が透明な底部分5から調整可能なプリズム1に入り、そしてガラスウィンドウ8に向かって伝搬することができ、プリズム形成装置9の有効開口部9aを通って調整可能なプリズム1を出ることができるように、容器2の透明な底部分5が基板13の有効開口部の上部分の中央に配置されるように、硬質基板13上に配置される。
容器2及び基板13は、互いに堅固に接続される2つの別個の部品である。容器2の底部分5及び壁部材4はガラス製である。
膜6は、容器2の液体で満たされた容積7を覆い、壁部材4に対して封止する。膜6の上部分には、円形のガラスウィンドウ8が膜6に取り付けられる。プリズム形成装置6は、ウィンドウ8の上部分の中央にその有効開口部9aを備え配置される。
プリズム形成装置9の有効開口部9aは、直径が3.6mmより大きくすることができる。
プリズム形成装置9はさらに、4つの作動アーム9b、9b’を備え、各アーム9b、9b’は、それぞれのボイスコイルアクチュエータ12、12’に向かって延びる。
ボイスコイルアクチュエータ12、12’の磁気部分12b、12b’は、プリズム形成装置9の作動アーム9b、9b’に堅固に取り付けられる。
ボイスコイルアクチュエータ12、12’は、第1及び第2の軸201、202の周りの傾斜力を、容器2の底部分5のz軸13に対応する基板13のz軸200に沿って移動することにより、プリズム形成装置9に提供することができる。
したがって、ウィンドウ8は、前記第1及び/又は第2の軸201、202を中心に傾斜することができる。
第1及び第2の軸201、202は、基板13の長方形の側面に平行に延びる。
この実施形態は、3.6mm以上の有効開口部を有する5mm×10mm以下の設置面積を有する調整可能なプリズムの非常に小型の設計を実行する。
図17は、この実施形態において、容器2が基板13と一体的に形成されることを除いて、図16に示されるとおりの実施形態を示す。それは、容器2が基板13の特徴も含む、又はその逆もあることを意味する。
透明な底部分5は、壁部材4を備える基板13に接着される。容器2の壁部材4は、迷光の寄与を抑制し、また底部分5との接着安定性を改善するために、暗い金属コーティング4aで覆われる。
膜6は、液体で満たされた容積7を覆い、壁部材4に対して封止する。
描かれる実施形態の作動手段12、12’及び他の構成要素は、図16に示される実施形態と本質的に同一である。
この実施形態は、調整可能なプリズム1の超小型設計を提供する。
図18では、ボイスコイルアクチュエータ12、12’を有する調整可能なプリズム1の変形型が、概略的な上面図で示される。
本明細書では、基板1は、隣接する側壁13a、13a’の間に角領域13bを形成する4つの側壁13a、13a’によって範囲を定められる正方形の輪郭を有する。各角領域13bにおいて、ボイスコイルアクチュエータ12、12’の磁気部分12b、12b’は、4つのボイスコイルアクチュエータ12、12’が基板13の対角線に沿って互いに対を成して対向するように配置されるように、配置される。
したがって、ボイスコイルアクチュエータ12、12’を反対方向に動かすことにより、プリズム形成装置9及びウィンドウ8を第1及び第2の軸を中心に傾斜することができる。
基板13の中心には、円形膜6及び円形ウィンドウ8を有する容器2が配置される。ウィンドウ8の上部分には、プリズム形成装置9が配置され、プリズム形成装置9は、ボイスコイル部12a、12a’が取り付けられている円周可動子11に、それらが、磁気部分12b、12b’に対向して配置されるように、接続されている。
この調整可能なプリズム1は、正方形の形状に、2軸調整可能なプリズム1のための4つのボイスコイルアクチュエータ12、12’を備える。
図18に示す実施形態と同様に、図19は、基本的に同じ調整可能なプリズム1を示すが、今度は、磁気部分12b、12b’が、基板13の角領域13bではなく側壁13a、13a’上に配置される。それにもかかわらず、磁気部分12b、12b’は、互いに対を成して対向して配置される。また、ボイスコイル部分12a、12a’は、それらが磁気部分12b、12b’に対向して配置されるように、図18と比較してそれぞれ異なる位置にある。
図20では、4つのボイスコイルアクチュエータ12、12’を有する本発明による調整可能なプリズム1が、4つのボイスコイルアクチュエータ12、12’を制御するための4つのチャネルc1、c2、c3、c4を有する駆動電子光学技術を使用してどのように制御できるかが示されている。
この目的のため、各チャネルc1、c2、c3、c4(破線で描かれる)は、1つのボイスコイルアクチュエータ12、12’に接続される。チャネルは、それぞれのボイスコイルに電流を供給する。
ドライバは4つの独立したチャネルc1、c2、c3、c4を備えるため、各アクチュエータ12、12’は、異なる大きさ及び符号の電流で制御できる。この実施形態は、調整可能なプリズム1の傾斜制御に関して最大の柔軟度を提供する。
しかしながら、図21に示すとおり、4つのボイスコイルアクチュエータ12、12’を備える調整可能なプリズムを、2つのチャネルc1、c2;第1及び第2のチャネルのみを有するドライバで制御することが可能である。このため、各チャネルc1、c2は、対角線に対向して配置された2つのボイスコイルアクチュエータ12、12’に接続される。したがって、両方のアクチュエータ12、12’は同じ大きさの電流を受け取るが、2つのボイスコイルアクチュエータ12’のうちの一方へ、電流が反転した極性(丸で囲まれたマイナス記号で示される)で提供され、結果としてボイスコイルアクチュエータ12が反対方向の運動を生成する。例えば、対角線上に対向して配置されたボイスコイルアクチュエータ12の1つが第1のチャネルc1によって30mAの電流が提供される場合、反対のボイスコイルアクチュエータ12’は、第1のチャネルc1によって-30mAの電流が提供される。
この種の反対の運動により、ウィンドウ8の傾斜は、1つのチャネルc1、c2のみを有する1つの軸201、202を中心に実現される。したがって、対角線上で対向する他の2つのボイスコイルアクチュエータ12、12’は、第2のチャネルc2で制御することができる。
図22には、2つのチャネルc1、c2のみを有するドライバで駆動できる二次元傾斜のための4つのボイスコイルアクチュエータ12、12’を備える調整可能なプリズムの接続方式が描かれている。
この実施形態では、ボイスコイル部分12a、12a’は二重コイルを備える。本明細書では、対角線上に対向して配置されるボイスコイルアクチュエータ12、12’の反対の運動を実現するために、電流符号の反転は必要とされない。代わりに、各チャネルc1、c2は、対角線上に配置されるボイスコイル部分12a、12a’のそれぞれの二重コイルに、それぞれの磁気部分12b、12b’が電流の供給時に反対の力を受けるように、接続される。これにより、対角線上に配置されるボイスコイルアクチュエータ12、12’が反対方向に運動し、その結果、ウィンドウ8が傾斜する。
ドライバの第1及び第2チャネルc1、c2を表す破線上の矢印は、電流の方向を示す。
図23には、第1の軸201のみを中心に回転可能である調整可能なプリズム1の実施形態を示す。傾斜時のウィンドウ8の傾斜運動を安定させ、横方向の運動を防止するために、調整可能なプリズム1は、単軸ジンバル15を備える。
前の例と同様に、基板13は正方形の形状を有する。中央には、基板13は、容器2が基板13に配置され、堅固に接続される凹部を備える。
膜6は、液体が含まれる容積を覆う。膜6の上には、ウィンドウ8が配置され、プリズム形成装置9に接続される。プリズム形成装置9は、ジンバル15の軸15aに2つの対向する側面で接続される。ジンバル軸15aは、基板13とプリズム形成装置9とを回転可能に接続する。ジンバル軸15aは、底部分5に対してウィンドウ8の第1の軸201を中心とするプリズム形成装置9の傾斜を可能にするが、傾斜の軸、すなわちジンバル軸15aを有する第1の軸201の固定により、ウィンドウ8の横方向又は並進運動は不可能である。
したがって、作動力は、並進成分を伝達する場合でも、ウィンドウ8に回転運動のみをもたらす。
ジンバル軸15aは、正方形の基板13の対角線に沿って延び、ばね鋼から製造され得る。その結果、第1の軸201は、ジンバル軸15aに沿って延びる。
図24では、図23と同様の本発明の実施形態が描かれる。図24の実施形態とは対照的に、ジンバルは、プリズム形成装置9の二次元傾斜を可能にし、したがって、第1及び第2の軸201、202を中心にウィンドウ8を独立して二次元傾斜させることができる2軸ジンバル15’である。
このため、プリズム形成装置9はジンバル15’に取り付けられるが、容器2は基板13に堅固に接続されている。2軸ジンバル15’は、当業者に知られている。該例では、第1及び第2の軸201、202はそれぞれ、正方形形状の基板13に対角線上に沿う1つのジンバル軸15a、15a’に沿って延びる。
この実施形態は、いずれの横方向又は並進運動なしに、容器2の底部分5に対するウィンドウ8の傾斜を可能にする。
したがって、作動手段が横方向の力成分を含む作動力を提供する場合でも、より正確な傾斜挙動が実現する。
ジンバル15、15’が、固定された回転軸15a、15a’を提供するために、以下の実施形態は、1つの作動手段12、すなわち1つのボイスコイルアクチュエータのみで第1の軸201を中心に傾斜することを可能にする。
図25には、ジンバルに基づく実施形態の断面図が示される。ジンバル軸15aは、断面平面の外に直交して延び、ジンバル軸15aは、一端で基板13に接続されている。この例における容器2の底部分5は上方を向いており、膜6及びウィンドウ8は、この実施形態では下方を向いて配置される。
プリズム形成装置9は、図12に示す実施形態のように、継手14を介して可動子11に作動アーム9bで接続される。
しかしながら、図12に示される実施形態とは反対に、調整可能なプリズム1は、第1の軸201を中心にウィンドウ8を傾斜するための1つの作動手段12、すなわちボイスコイルアクチュエータのみを備える。ジンバル15が第1の軸201に固定を提供するために、プリズム形成装置9に伝えられる非対称の力成分は、ウィンドウ8の並進運動ではなく、回転運動のみをもたらす。
この実施形態は、本発明の費用効果の高い実施形態を可能にする。
図26では、作動手段に関する代替的な実施形態が、調整可能なプリズム1の断面図において示される。調整可能なプリズム1は、ジンバル軸15aが断面平面の外を指しているジンバル15を備える。
プリズム形成装置9は、回転力が固定された回転軸15a、201でウィンドウ8に伝達されることが可能なように、ジンバル軸15aに接続される。
プリズム形成装置9の外方に横方向に延びる2つのアーム9b、9b’は、それぞれ、継手14を介して、形状記憶合金ワイヤ12gである対応する作動手段12gに直接的に接続される。
電圧が形状記憶合金ワイヤ12gに適用される場合、形状記憶合金ワイヤ12gは、所定の方向、本明細書ではz軸200に沿って収縮し、したがって、引張り作動力300をプリズム形成装置9に伝える。
この実施形態は、二次元調節可能なプリズム1に適用することができる。
図27及び図28には、本発明による調整可能なプリズム1を備える画像化システム50が示される。調整可能なプリズム1は、光学画像安定化のために使用される。このため、それは、前面、すなわち、画像化システム光学系51の入口側に配置される。
プリズム1のウィンドウ8を傾斜させることに応じて、画像センサー53上の投影画像が移動しないように、画像化システム50の横方向の運動を光学的に相殺することができる。
プリズム1は、画像化システム50の折り返し、又は非折り返し光路に配置されることが可能である。
図27では、調整可能なプリズム1は、例えば、多色画像化又は単色虹彩認識用などの広角小型カメラモジュールの前面に配置される。
図28では、画像化システム50は、折り返しミラー52を有する小角望遠カメラモジュール又はズームレンズである。
図29では、最小数の構成要素を備え、費用効率の高い生産に特によく適している調整可能なプリズム1の実施形態が示される。
容器2は、透明な底部分5、ガラスウィンドウ8及び、液体3を含む閉鎖された容器容積を形成するために互いに封止する2つの変形可能な特に弾性の膜6、6a、6bのみからなる。この実施形態は、ベローズを形成する。そのような二重膜ベローズ容器2は、第1又は第2の軸を中心にウィンドウ8を傾斜するために必要な作動力をさらに最小化し、他方で、有効開口部9aとウィンドウ8の外径との間の比率を最大化する。
任意の以前から導入される作動概念(エアコイル又は埋め込みPCBコイルを有するVCM、SMA、リラクタンスモーター)及びプリズム形成装置型を適用することができる。
図30では、調整可能なプリズム1の別の実施形態が示される。この実施形態は、底部分5に封止される1つの膜6のみを備える。膜6が封止される底部分5の縁は、壁部材4として理解することもできる。
図30の左のパネルでは、ウィンドウ8の傾斜がない、中立位置(光は偏向せずにプリズム1を通過する)が示され、図30の右のパネルでは、光がプリズム1を通過するときに偏向されるように、ウィンドウ8は、底部分5に対して傾斜される。
容器2は、液体3を備える。膜6は変形可能であるが、必ずしも弾性である必要はない。
プリズム形成装置が作動する場合(図示せず)、容器2はベローズのように機能する。
膜6は主に軸方向に、すなわち光軸に平行に変形し、半径方向には変形しないので、そのようなベローズ容器2は、必要とする作動力はより少なくなり、有効開口部9aと外径との間の比を最大にする。
図31は、2つの異なる作動手段を有する、図30の調整可能なプリズム1を示す。ベローズ様容器2は、新しい作動型の可能性を提供する。
左のパネルでは、半径並進モーター(構成要素9b及び11で示される)が、ウィンドウ8を傾斜するために使用され、右のパネルでは、スイベルベアリングモーター(構成要素9b及び11で示される)が、ウィンドウ8を傾斜するために使用される。それぞれのモーターの作動運動は、可動子11に二重矢印で示されている。
したがって、エアコイル又は埋め込まれたPCBコイルを有するVCM、SMA、リラクタンスモーター及びプリズム形成装置9などの任意の作動概念をこの実施形態に適用することができる。
ウィンドウ8が液体3上で「浮遊し(swimming)」、結果として膜6の伸びを最小限に抑えるために、両方の作動概念(並進モーター又はスイベルベアリングモーター)に必要な作動力は非常に低い。
この実施形態では、プリズム形成装置9及び容器のウィンドウ8は一体的に形成される。
図32には、図4の調整可能なプリズム1と同様の調整可能なプリズム1が示され、調整可能なプリズム1は、有効開口部9aとして機能する穴を有するプレートからなるプリズム形成装置9を備える。プレートはウィンドウ8に接続されている。本明細書で開示される作動概念は、この調整可能なプリズム1に単純な様式で適用することができる。
図33には、図4に示されるプリズム形成装置9の代替が描かれ、図33のプリズム形成装置9はガラスウィンドウからなる。これは、プリズム形成装置9と容器2のウィンドウ8との間の界面で遮蔽が発生しないように、光学的に使用可能な有効開口部9aを最大化する。この例による有効開口9aは、プリズム形成装置9の透明部分である。以前に導入された任意の作動概念を、この種のプリズム形成装置に単純に適用することができる。
図34は、2つの軸201、202、x軸及びy軸に沿って傾斜可能である調整可能なプリズム1の立体図を示す。
この実施形態は、3.6mm以上の有効開口部9を有する5mm×10mm以下の設置面積を有する調整可能なプリズム1のy軸202(点線)に沿った非常に小型の設計を実行する。
y方向202に沿った小型の設計は、例えば、スペースが貴重なカメラ又は他の画像化システムを有する携帯電話などの小型の携帯装置に前記装置1を備えることを可能にする。
y軸202に沿った範囲を小さく保つために、プリズム形成装置9は、図15、16及び17からも分かるように、x軸201に沿って細長く形成される。
細長いプリズム形成装置9上に、作動磁石12b、12b’が配置され、コイル12a、12a’は、調整可能なプリズム1の一部に、又はプリズム形成装置9に対して固定されたままである別の装置に固定される。
膜上のウィンドウ8が、アクチュエータ12、12’の1つ又は複数を作動させることによって傾けることができるように、磁石12b、12b’及びコイル12a、12a’は、アクチュエータ12、12’によって生成される作動力が光軸に沿って(又は反対に)本質的に向くように互いに対して配置される。
さらに、アクチュエータ12、12’及び特定の磁石12b、12b’は、有効開口部9のx軸201に沿って横方向に配置され、調整可能なプリズム1がy軸202に沿って小さな空間をとるように、アクチュエータ12、12’は、x軸202に対してわずかに軸外へシフトして配置される。
コイル12a、12a’は、「コイルA」及び「コイルB」の文字で示されるとおり、対を成して制御及び接続することができる。
この実施形態の磁石12b、12b’は、軸方向に分極され、磁石の特定の配向は、アクチュエータ12、12’を本質的に光軸に沿って配置することを可能にする。
図35は、図34の実施形態に対して同様の実施形態を示す。唯一の違いは、コイル12a、12a’がプリズム形成装置9に配置され、磁石12b、12b’が、傾斜可能なウィンドウ8に対して固定されたままである、ある外部装置又は部分に固定されていることである。
図36は、画像化システム50の折り返し光学系のための調整可能なプリズム1の適用例を示す。本明細書では、調整可能なプリズム1は、横方向の画像安定化を提供するように配置される。調整可能なプリズム1は、後続の光学系、この場合は、画像化のための複数のレンズ51を備えるレンズ鏡筒への光路200を折り返すように、構成された折り返しプリズム52の前に配置される。レンズ鏡筒は、画像センサー53の前に配置される。このレンズ鏡筒は、焦点をシフトする、又は画像化システム50に光学ズームをもたらすように、調整可能な特に可動のレンズ51を備えることができる。入射光は矢印100として示される。
この構成では、調整可能なプリズム1は、画像化システム50の横方向の動きを相殺するように構成することができる動的な光学画像安定化手段として機能することができる。
本発明による調整可能なプリズム1は、例えば、無人航空機、カメラ、特に監視カメラ、交通カメラ、距離測定器、対物レンズ、顕微鏡、携帯電話の後ろのカメラの前面、特に、マクロカメラ、広角カメラ、又は望遠カメラ及びズームカメラなどでよく使用される、積み重ねられたカメラ鏡筒、折り返し光路カメラ又は光学系などの光学系に依存する様々なアプリケーションに備えられて使用することができる。

1 調整可能なプリズム
2 容器
3 流体
4 壁部材
4a コーティング
5 底部分
6 膜
6a 弾性的に拡張可能な膜部分
6b、6c 膜部材
7 容積
8 ウィンドウ
8a ウィンドウの外縁
8b 角様領域
9 プリズム形成装置
9a 有効開口部
9b、9b’ 作動アーム
9c、9c’ プリズム形成装置の2つの部分
10 円周接触部位
11、11’可動部、可動子
11a、11a’可動子の自由端
12、12、120 作動手段、ボイスコイルアクチュエータ
12a、12a’、120a ボイスコイル部分
12b、12b’、120b 磁気部分
12c 電気コネクタ
120d コイルの回転軸
120e 磁石
120f 戻り構造
12g 形状記憶合金ワイヤ
13 基板
13b 角領域
13a、13a ’側壁
14 継手
15、15’ 単軸ジンバル
15a、15a’ のジンバル軸
50 画像化システム
51 レンズ
52 折り返しミラー
53 画像化センサー
100 入射光
101 出射光
200 光軸
201第1の軸、x軸
202 第2の軸、y軸
203 z軸
204 傾斜角
205 偏向角
300 作動力
301 電流
c1、c2、c3、c4 駆動チャネル

Claims (13)

  1. 光学画像安定化のための調整可能なプリズム(1)であって、構成要素:
    - 少なくとも透明な部分を備える膜(6)を備える容器(2)であって、容器(2)は、膜(6)に面する透明な硬質底部分(5)をさらに備え、膜(6)は、底部分(5)に接続される、かつ容器(2)は、透明な流体(3)で満たされる容積(7)を囲む、前記容器(2)、
    - 膜(6)上に配置される透明ウィンドウ(8)であって、ウィンドウ(8)が底部分(5)に対して第1及び/又は第2の軸(201、202)を中心に傾斜することができるように、膜(6)は、ウィンドウ(8)の外縁(8a)の周りに延びる変形可能な部分(6a)を備える、前記透明ウィンドウ(8)、
    を備え、
    調整可能なプリズム(1)は、プリズム形成装置(9)を備え、プリズム形成装置(9)はウィンドウ(8)と接触し、プリズム成形装置(9)はウィンドウ(8)の上の中央に配置される有効開口部(9a)を有し、プリズム形成装置(9)は作動力(300)を有効開口部(9a)の外側に位置するウィンドウ(8)の少なくとも1つの部位に伝えることによってウィンドウ(8)を第1及び/又は第2の軸(201、202)を中心に傾斜するように構成され
    プリズム形成装置(9)又はウィンドウ(8)は、ウィンドウ(8)を第1及び/又は第2の軸(201、202)を中心に傾斜するための作動力(300)を生成するように構成される、少なくとも1つの作動手段(12、12’、12g、120)に接続され、
    調整可能なプリズム(1)は、少なくとも1つの作動手段(12、12’、12g、120)に適用される電流を制御するように構成される駆動回路を備え、
    調整可能なプリズム(1)は、ボイスコイル部分及び磁気部分を備える、4つのボイスコイルアクチュエータ(12、12’)を備え、ボイスコイルアクチュエータは、互いに対を成して対向して配置され、駆動回路は、第1及び第2のチャネル(c1、c2)を備え、ボイスコイル部分(12a、12a’)は二重コイルを備え、各チャネル(c1、c2)はそれぞれのチャネル(c1、c2)が互いに対向して配置されるボイスコイル部分(12a、12a’)に同じ電流を提供できるように、対を成して配置されるボイスコイルアクチュエータ(12,12’)の一方の対に構成及び接続され、各チャネル(c1、c2)は、電流が供給される場合に2つの対向するボイスコイル部分(12a、12a’)の生成される力が反対方向を向くように、ボイスコイル部分(12a、12a’)の二重コイルへ接続される、前記調整可能なプリズム(1)。
  2. 膜(6)は、底部分(5)と封止的に接続される、請求項1に記載の調整可能なプリズム(1)。
  3. 調整可能なプリズム(1)は、構成要素:
    - 硬質壁部材(4)であって、底部分(5)と壁部材(4)とは、堅固に接続され、かつ膜(6)は、壁部材(4)に封止的に接続され、膜(6)の変形可能な部分(6a)は、ウィンドウ(8)の外縁(8a)と壁部材(4)との間に延びる、前記硬質壁部材(4)、
    をさらに備える、請求項1に記載の調整可能なプリズム(1)。
  4. 第1及び/又は第2の軸(201、202)は、ウィンドウ(8)の広がりの平面と平行に又は平面内に延び、第1及び/又は第2の軸(201、202)は、互いに直交して配向する、請求項1~3のいずれか一項に記載の調整可能なプリズム。
  5. 壁部材(4)は、少なくとも容積(7)に面する壁部材(4)の側面に、光吸収層(4a)を備える、又は壁部材(4)は、光吸収化合物からなる、請求項3又は4に記載の調整可能なプリズム。
  6. プリズム形成装置(9)の有効開口部(9a)は、透明かつ大きい、又はプリズム形成装置(9)は、透明かつ大きい、請求項1~5のいずれか一項に記載の調整可能なプリズム。
  7. プリズム形成装置(9)は、ウィンドウ(8)の2つの対向する部位に接触し、該部位は、有効開口部(9a)の外側に配置され、かつプリズム形成装置(9)は、いずれかの部位又は両方の部位に作動力(300)を伝えるように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載の調整可能なプリズム。
  8. プリズム形成装置(9)が、作動手段(12、12’、120)とプリズム形成装置(9)とを接続する可動部(11、11’)に接続される、請求項1~7のいずれか一項に記載の調整可能なプリズム。
  9. 少なくとも1つの作動手段(12、12’、120)は、ボイスコイルアクチュエータを備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の調整可能なプリズム。
  10. 調整可能なプリズム(1)は、ジンバル(15、15’)を備え、ウィンドウ(8)が底部分(5)に対して第1及び/又は第2の軸(201、202)を中心に傾斜することができるように、ウィンドウ(8)、プリズム形成装置(9)又は可動部(11、11)は、ジンバル(15、15’)に接続される、請求項1~のいずれか一項に記載の調整可能なプリズム。
  11. ウィンドウの焦点効果又は焦点外し効果に起因するいずれの画像の歪みが防止されるように、ウィンドウは平面であり、かつウィンドウを横断する光の曲率は変更されないままである、請求項1~10のいずれか一項に記載の調整可能なプリズム。
  12. 透明なウィンドウはガラスウィンドウであり、又は調整可能なプリズムはプリズム形成装置を備え、プリズム形成装置は透明なウィンドウであり、かつプリズム形成装置は硬質ポリマーで作られる、請求項1~11のいずれか一項に記載の調整可能なプリズム。
  13. 請求項1~12のいずれか一項に記載の調整可能なプリズム(1)を備える画像化システム(50)であって、画像化システム(50)は、画像センサー(53)及び画像センサー(53)上に画像の焦点を合わせるように構成される画像化光学系(51)を備え、調整可能なプリズム(1)が、画像化光学系(51)の前に配置され、かつ入射光の角度が調整可能なプリズム(1)のウィンドウ(8)を傾斜することによって変更できるように配置される、前記画像化システム(50)。
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