JP7435680B1 - 制御装置および温度調節システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数回路間で液体の温度の偏りを抑えることが可能な制御装置および温度調節システムを提供する。【解決手段】制御装置は、複数回路のそれぞれを流れる液体の温度が変化するように、バッテリーから複数回路のそれぞれが有する熱交換器のそれぞれに分配される電力の割合を制御する制御装置であって、複数回路のそれぞれを流れる液体の温度を取得する取得部と、取得された液体の温度に応じて、熱交換器のそれぞれに使われるバッテリーの電力である使用可能電力が熱交換器のそれぞれに分配される電力の割合を制御する電力分配制御を実行する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、制御装置および温度調節システムに関する。
例えば、特許文献1には、バッテリーを保護するため、バッテリーを電気負荷に接続または非接続状態にするように動作する電力切替システムが記載されている。
また、特許文献2には、複数のバッテリーと、複数のバッテリーのそれぞれの温度が所定の動作温度範囲を超えないように複数のバッテリーの直並列の切り換えを行う電圧変換器とを備えた電動車両が記載されている。
特表平7-504559公報 特開2016-5297号公報
ところで、バッテリーから複数回路のそれぞれが有するヒーターに電力を供給することで、複数回路のそれぞれを流れる冷却水を温める温度調節システムにおいて、バッテリーからヒーターのそれぞれに電力の分配が開始されるときに、複数回路間で冷却水の温度の偏りが生じている場合、例えば、バッテリーからヒーターへ均等に電力が分配されると、複数回路間で生じている冷却水の温度の偏りを抑えることが困難となる。
本開示の目的は、複数回路間で液体の温度の偏りを抑えることが可能な制御装置および温度調節システムを提供することである。
上記の目的を達成するため、本開示における制御装置は、
複数回路のそれぞれを流れる液体の温度が変化するように、バッテリーから前記複数回路のそれぞれが有する熱交換器のそれぞれに分配される電力の割合を制御する制御装置であって、
前記複数回路のそれぞれを流れる前記液体の温度を取得する取得部と、
取得された前記液体の温度に応じて、前記熱交換器のそれぞれに使われる前記バッテリーの電力である使用可能電力が前記熱交換器のそれぞれに分配される電力の割合を制御する電力分配制御を実行する制御部と、
を備える。
本開示における温度調節システムは、
上記制御装置を備える。
本開示によれば、複数回路間で液体の温度の偏りを抑えることができる。
本開示の実施の形態に係る温度調節システムの構成を模式的に示すブロック図である。 使用可能電力がフル稼働電力よりも大きい場合を示す図である。 使用可能電力がフル稼働電力よりも小さい場合を示す図である。 使用可能電力がヒーターのそれぞれに均等に分配される場合を示す図である。 実際に使われた電力および実際に使われない電力などを示す図である。 電力の再分配において、電力がヒーターのそれぞれに均等に分配される場合を示す図である。 ヒーターのそれぞれの実際の消費電力の比で、使用可能電力がヒーターのそれぞれに分配される場合を示す図である。 冷却水の温度に応じてヒーターのそれぞれに分配される電力の割合を制御する場合を示す図である。 温度調節システムの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、温度調節システム100は、車両に搭載され、対象物(不図示)とラジエーター12との間で循環される媒体を用いて対象物の温度を調節する。媒体は、例えば冷却水であるが、これに限らず他の液体を用いてもよい。以下の説明においては、媒体が冷却水であるものとして説明する。
図1において、本実施の形態に係る温度調節システム100の構成を模式的に示す図である。温度調節システム100は、第1回路1A、第2回路1B、バッテリーモジュールBM、ジャンクションボックスJB、および、制御装置30を備えている。第1回路1Aの構成と第2回路1Bの構成とは同じであっても、なくてもよい。本実施の形態では、第2回路1Bは、第1回路1Aと同じ構成を有している。このため、以下の説明では第1回路1Aを代表して説明し、第2回路1Bについては第1回路1Aと同一符号を付してその説明を省略する。
第1回路1Aは、流路10と、流路10に設けられた対象物(不図示)と、ヒーター11(本開示の「熱交換器」に対応する)と、ラジエーター12と、調節弁13と、ウォーターポンプ14と、冷却器15と、を備える。以下、「熱交換器」とは、熱交換器を構成する部品を含む。
ヒーター11は、流路10の冷却水の循環方向において対象物(不図示)の上流側に設けられ、冷却水を加熱する。ヒーター11は、例えばPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒーターであるが、他のヒーターを用いてもよい。
ラジエーター12は、流路10の冷却水の循環方向において対象物(不図示)の下流側に設けられ、対象物を通過した冷却水を冷却する。ラジエーター12は、冷却水を冷却する電動ファン16を有する。電動ファン16は、電動機によって回転駆動され、ラジエーター12に向けて風を送る。ラジエーター12は、車両前方からの風によって冷却水を冷却する。
迂回路17は、流路10の冷却水の循環方向においてラジエーター12を迂回する流路である。具体的には、迂回路17は、対象物(不図示)からラジエーター12に至る間に流路10から分岐し、ラジエーター12からヒーター11に至る間に流路10に合流する。
調節弁13は、流路10と迂回路17とが合流する位置に配置される。調節弁13は、対象物(不図示)を通過した冷却水が、ラジエーター12に向かうか迂回路17に向かうかを切り替える。また、調節弁13は、迂回路17に向かう冷却水の流量を調節してもよい。
ウォーターポンプ14は、動力部(不図示)の動力によって駆動され、流路10内を循環する冷却水を圧送する。なお、ウォーターポンプ14は、電動式のポンプであってもよい。
冷却器15は、冷媒流路20に連結される。冷却器15は、冷媒流路20を通過する冷媒と、流路10を通過する冷却水との間で熱交換を行う熱交換部である。冷却器15では、冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることによって、冷却水の熱を奪う。
温度センサS1は、対象物(不図示)からラジエーター12に至る間の流路10に配置され、流路10の冷却水の温度を検出する。温度センサS1の検出結果(冷却水の温度)は、制御装置30に送信される。
温度センサS2は、ラジエーター12から調節弁13に至る間の流路10に配置され、流路10の冷却水の温度を検出する。温度センサS2の検出結果(冷却水の温度)は、制御装置30に送信される。
冷媒流路20と、冷媒流路20に設けられたコンプレッサー21と、コンデンサー22と、レシーバータンク23と、膨張弁24とにより冷媒回路が構成されている。
コンプレッサー21は、モータ(不図示)により所定の回転数で駆動する。コンプレッサー21は、冷媒を循環させる電動式のコンプレッサーである。コンプレッサー21は、冷却器15から流れ込む冷媒(蒸発した冷媒)を圧縮する。
コンデンサー22は、コンプレッサー21で圧縮された冷媒を冷却し、液化する。コンデンサー22に送風可能な位置に電動ファン25が配置されている。
レシーバータンク23は、コンデンサー22から流れ出る、液化しきれなかった冷媒と、液化した冷媒とに分離する。
膨張弁24は、冷媒を気化容易な状態まで減圧する。減圧された冷媒は、冷媒流路20を通って冷却器15に流れ込む。
バッテリーモジュールBMは、電池セルを直列に接続した集合体である。本実施の形態では、バッテリーモジュールBMを複数接続して構成された組電池であってもよい。バッテリーモジュールBMは、ジャンクションボックスJBを介してヒーター11およびコンプレッサー21のそれぞれの電気負荷に接続される。これに限らず、バッテリーモジュールBMは、ジャンクションボックスJBを介して他の電気負荷である電動ファン16や、電動ファン25などに接続されてもよい。
ジャンクションボックスJBは、バッテリーモジュールBMと電気負荷との間に配置され、バッテリーモジュールBMからの電力の供給、遮断、分配を行うリレー回路を有する。リレー回路のオンオフ制御は、制御装置30により行われる。
制御装置30は、記憶部31、取得部32および制御部33を有する。
記憶部31は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等を含む記憶媒体である。記憶部31は、制御部33が実行するプログラムを記憶する。
取得部32は、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれを流れる冷却水の温度を取得する。具体的には、取得部32は、第1回路1Aの流路10を流れる冷却水の温度を温度センサS1,S2から取得する。また、取得部32は、第2回路1Bの流路10を流れる冷却水の温度を温度センサS1,S2から取得する。
制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含む計算リソースである。制御部33は、記憶部31に記憶されたプログラムを実行することにより、制御部33が有する諸機能を実現する。
次に、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれを流れる冷却水を温めるために、バッテリーモジュールBMから第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれが有するヒーター11のそれぞれに分配される電力の割合を制御する電力分配制御について図2Aから図5を参照して説明する。図2Aから図5に使用可能電力P0、フル稼働電力P1,P2および電力差PSを示す。使用可能電力P0は、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれのヒーター11に使われるバッテリーモジュールBMの電力である。また、フル稼働電力P1は、第1回路1Aのヒーター11をフル稼働させるために必要な電力である。また、フル稼働電力P2は、第2回路1Bのヒーター11をフル稼働させるために必要な電力である。また、フル稼働電力P1,P2は、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれのヒーター11をフル稼働させるために必要な電力である。電力差PSは、使用可能電力P0とフル稼働電力P1,P2との電力差である。
先ず、図2Aに示す電力分配制御について説明する。図2Aは、使用可能電力P0がフル稼働電力P1,P2よりも大きい場合を示す図である。使用可能電力P0がフル稼働電力P1,P2より大きく、図2Aに示すような電力差PSがあるため、バッテリーモジュールBMからヒーター11のそれぞれに十分な電力が供給され、ヒーター11に供給される電力が不足になることがなく、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10の冷却水を十分に温めることができる。これにより、流路10間で冷却水の温度の偏りが生じるおそれがない。
次に、図2Bに示す電力分配制御について説明する。図2Bは、使用可能電力P0がフル稼働電力P1,P2よりも小さい場合を示す図である。使用可能電力P0がフル稼働電力P1,P2より小さく、本来必要な電力が不足しているため、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10の冷却水を十分に温めることができない。これにより、流路10間で冷却水の温度の偏りが生じるおそれがある。
次に、図3Aから図3Cに示す電力分配制御について説明する。図3Aは、使用可能電力P0がヒーター11のそれぞれに均等に分配される場合を示す図である。図3Aに、ヒーター11のそれぞれに均等に分配された電力P11,P21を示す。また、電力P11,P21がヒーター11のそれぞれに分配された場合、フル稼働電力P1,P2に対して不足する不足電力P12,P22を示す。図3Bは、実際に使われた電力および実際に使われない電力などを示す図である。図3Bに、分配された電力P11のうち、実際に使われた電力P13および実際に使われなかった電力P14を示す。図3Cは、電力の再分配において、電力がヒーターのそれぞれに均等に分配される場合を示す図である。図3Cに、バッテリーモジュールBMからヒーター11のそれぞれに均等に分配された電力P15,P25を示す。なお、図3Cに示す電力分配は、図3Aに示す電力分配後の電力の再分配である。
電力P11,P21がバッテリーモジュールBMからヒーター11のそれぞれに均等に分配されているため、図3Aに示す電力分配の直後に流路10間で冷却水の温度の偏りが生じるおそれはない。図3Aで、第1回路1Aのヒーター11に電力P11が分配された場合、図3Bに示すように、実際には電力P13が使われ、電力P14が使われない。これにより、図3Cに示す電力の再分配では、実際に使われた電力P13,P21を均等にした電力がバッテリーモジュールBMからヒーター11のそれぞれに分配される。つまり、電力P15,P25が、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれのヒーター11に分配される。これにより、第2回路1Bのヒーター11に分配される電力P25が、図3Aに示す電力P21よりも小さくなるため、第2回路1Bの流路10の冷却水を十分に温めることができない。これにより、流路10間で冷却水の温度の偏りが生じるおそれがある。
次に、図4に示す電力分配制御について説明する。図4は、ヒーターのそれぞれの実際の消費電力の比で、使用可能電力がヒーターのそれぞれに分配される場合を示す図である。図4に、使用可能電力P0がヒーター11のそれぞれに分配された電力P16,P26を示す。第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれのヒーター11に使用可能電力P0を分配する際に、ヒーター11のそれぞれの実際の消費電力の比で行うと、不足電力P12,P22が生じている。これにより、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10の冷却水を十分に温めることができないため、流路10間で冷却水の温度の偏りが生じるおそれがある。
以上のように、使用可能電力P0がヒーター11のそれぞれに均等に分配される図3Aから図3Cに示す場合は、流路10間で冷却水の温度の偏りが生じるおそれがある。また、ヒーター11のそれぞれの実際の消費電力の比で、使用可能電力P0がヒーター11のそれぞれに分配される図4に示す場合は、流路10間で冷却水の温度の偏りが生じるおそれがある。
これに対して、本実施の形態では、制御部33は、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10を流れる冷却水の温度に応じて、使用可能電力P0が第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれのヒーター11に分配される電力の割合を制御する電力分配制御を実行する。なお、取得部32は、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10を流れる冷却水の温度を第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの温度センサS1,S2から取得する。
次に、本実施の形態に係る電力分配制御について図5を参照して説明する。図5は、冷却水の温度に応じてヒーターのそれぞれに分配される電力の割合を制御する場合を示す図である。図5に、使用可能電力P0がヒーター11のそれぞれに分配された電力P17,P27を示す。
制御部33が、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10の冷却水の温度に応じて、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれのヒーター11に電力P17,P27を分配する制御を実行する。これにより、フル稼働電力P1,P2に対して不足する不足電力P12,P22が生じても、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10の冷却水の温度に応じて、冷却水のそれぞれが温められるため、流路10間で冷却水の温度の偏りが生じるおそれがない。
次に、制御装置30の動作の一例について説明する。図6は、制御装置30の動作の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、制御装置30が有する諸機能をCPUが行うものとして説明する。本フローは、車両の始動スイッチのオンにより開始される。
先ず、ステップS100において、CPUは、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10の冷却水の温度を取得する。
次に、ステップS110において、CPUは、流路10のそれぞれの冷却水の温度に応じて、使用可能電力P0が第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれのヒーター11に分配される電力の割合を計算する。
次に、ステップS120において、CPUは、上記の計算結果に基づいて、電力分配制御を実行する。その後、図6に示すフローを終了する。
上記実施の形態に係る温度調節システム100は、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれを流れる冷却水の温度が変化するように、バッテリーモジュールBMから第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれが有するヒーター11に分配される電力の割合を制御する制御装置であって、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10を流れる冷却水の温度を取得する取得部32と、取得された冷却水の温度に応じて、ヒーター11のそれぞれに使われるバッテリーモジュールBMの電力である使用可能電力がヒーター11のそれぞれに分配される電力の割合を制御する電力分配制御を実行する制御部33と、を備える。
上記構成によれば、仮に、フル稼働電力P1,P2に対して不足する不足電力P12,P22が生じる場合でも、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10の冷却水の温度に応じて、冷却水のそれぞれが温められるため、流路10間で冷却水の温度の偏りが生じるおそれがない。
上記実施の形態では、制御部33は、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10を流れる冷却水間の温度差が生じている場合、温度差が減少するように、電力分配制御を実行する。これにより、温度差が減少するように制御されるため、流路10間で冷却水の温度の偏りを抑えることができる。
上記実施の形態では、制御部33は、使用可能電力が、ヒーター11のそれぞれをフル稼働させるために必要な電力であるフル稼働電力よりも小さい場合、電力分配制御を実行する。これにより、時間の経過に伴って、流路10間で冷却水の温度の偏りを解消することができる。
なお、上記実施の形態では、使用可能電力が分配される熱交換器としてヒーター11を挙げたが、本開示はこれに限らず、例えば、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの冷媒流路20に設けられるコンプレッサー21でもよい。制御部33は、使用可能電力が第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれのコンプレッサー21に分配される電力の割合を制御することで、冷却器15における冷媒の温度を制御することができるため、流路10間で冷却水の温度の偏りを抑えることが可能となる。
また、上記実施の形態に係る電力分配制御は、フル稼働電力P1,P2に対して不足する不足電力P12,P22が生じる図5に示す場合に適用したが、使用可能電力P0がフル稼働電力P1,P2よりも大きい図2Aの場合に適用してもよい。これにより、第1回路1Aおよび第2回路1Bのそれぞれの流路10の冷却水を十分な電力でかつ迅速に温めることができる。
また、上記実施の形態に係る電力分配制御を、第1回路1Aおよび第2回路1Bの構成が同じである図1に示す温度調節システムに適用したが、複数回路のそれぞれの構成が異なるシステムに適用してもよい。この場合、制御部は、複数回路のそれぞれの流路を流れる液体を所定温度にするために必要な熱量を算出し、算出した熱量に基づいて複数回路のそれぞれの熱交換器に分配される電力の割合を計算すればよい。また、上記実施の形態に係る電力分配制御を、2つの回路を有する温度調節システムに適用したが、3以上の複数回路を有するシステムに適用してもよい。
その他、上記実施の形態は、何れも本開示の実施をするにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本開示は、複数回路間で液体の温度の偏りを抑えることが要求される制御装置を備えた温度調節システムに好適に利用される。
1A 第1回路
1B 第2回路
10 流路
11 ヒーター
12 ラジエーター
13 調節弁
14 ウォーターポンプ
15 冷却器
16 電動ファン
17 迂回路
20 冷媒流路
21 コンプレッサー
22 コンデンサー
23 レシーバータンク
24 膨張弁
25 電動ファン
30 制御装置
31 記憶部
32 取得部
33 制御部
100 温度調節システム

Claims (6)

  1. 複数回路のそれぞれを流れる液体の温度が変化するように、バッテリーから前記複数回路のそれぞれが有する熱交換器のそれぞれに分配される電力の割合を制御する制御装置であって、
    前記複数回路のそれぞれを流れる前記液体の温度を取得する取得部と、
    取得された前記液体の温度に応じて、前記熱交換器のそれぞれに使われる前記バッテリーの電力である使用可能電力が前記熱交換器のそれぞれに分配される電力の割合を制御する電力分配制御を実行する制御部と、
    を備える、制御装置。
  2. 前記制御部は、前記複数回路のそれぞれを流れる液体間に温度差が生じている場合、前記温度差が減少するように、前記電力分配制御を実行する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記使用可能電力が、前記熱交換器のそれぞれをフル稼働させるために必要な電力であるフル稼働電力よりも小さい場合、前記電力分配制御を実行する、請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記熱交換器は、前記液体を加熱するヒーターを有する、請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記熱交換器は、前記液体を冷却するコンプレッサーを有する、請求項1に記載の制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の制御装置を備える、温度調節システム。
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